JP2018133513A - 熱処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】加熱後の基板を短時間で冷却することができる熱処理装置を提供する。【解決手段】ホットプレート10にて加熱された基板Wを受け取ったローカル搬送機構30の搬送アーム31がアーム駆動機構35によってホットプレート10からクールプレート20に移動する。加熱後の基板Wを保持した搬送アーム31がクールプレート20の直上位置に到達すると、クールプレート20のリフトピンが上昇して搬送アーム31から基板Wを受け取る。続いて、アーム分離機構39がアームセグメント31aとアームセグメント31bとを離間させて搬送アーム31が開く。そして、リフトピンが下降することによって、基板Wがアームセグメント31aとアームセグメント31bとの間を通過してクールプレート20のプレート表面に直接載置されて冷却される。基板Wをクールプレート20に直接接触させて冷却しているため、基板Wを短時間で冷却することができる。【選択図】図2
Description
本発明は、半導体ウェハーや液晶表示装置用ガラス基板等の薄板状精密電子基板(以下、単に「基板」と称する)に対して熱処理を行う熱処理装置に関する。
周知のように、半導体や液晶ディスプレイなどの製品は、上記基板に対して洗浄、レジスト塗布、露光、現像、エッチング、層間絶縁膜の形成、熱処理、ダイシングなどの一連の諸処理を施すことにより製造されている。これらの諸処理のうち熱処理は、典型的には、所定温度に温調されている平板形状のホットプレート上に基板を載置して加熱する熱処理装置によって行われる。
ホットプレートを搭載した熱処理装置においては、その熱処理装置に基板を搬入出する基板搬送ロボットとホットプレートとの間で基板を直接受け渡しすると、加熱された基板の熱が基板搬送ロボットの搬送ハンドに熱伝導し、搬送ハンドが蓄熱して昇温することがある。搬送ハンドが昇温すると、他の基板を搬送したときにその基板を加熱して不具合を生じさせることがある。
このため、例えば特許文献1には、熱処理装置に、ホットプレートに加えてクールプレートおよび当該クールプレートとホットプレートとの間で基板を搬送する専用のローカル搬送機構を設け、ホットプレートで加熱された基板をローカル搬送機構でクールプレートに移載して冷却してから基板搬送ロボットに基板を渡すことが提案されている。このようにすれば、基板搬送ロボットは熱処理後の基板から熱影響を受けなくなるため、搬送ハンドの昇温に起因した不具合を防止することができる。
しかしながら、特許文献1に開示される熱処理装置では、加熱された基板をホットプレートからクールプレートに移載するローカル搬送機構の搬送アームが板状部材とされており、その板状部材の搬送アームに加熱後の基板を載置したまま、搬送アームの裏面をクールプレートに接触させることによって搬送アームを介して基板を冷却している。すなわち、加熱後の基板が搬送アームを介して間接冷却されることとなるため、冷却時間が長くなるという問題が生じていた。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、加熱後の基板を短時間で冷却することができる熱処理装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、基板に対して熱処理を行う熱処理装置において、基板を加熱するホットプレートと、基板を冷却するクールプレートと、前記ホットプレートと前記クールプレートとの間で基板を搬送する搬送機構と、を備え、前記搬送機構は、基板を保持する搬送アームと、前記搬送アームを前記ホットプレートと前記クールプレートとの間で移動させるアーム駆動機構と、前記搬送アームを第1アームセグメントと第2アームセグメントとに分離して離間させるアーム分離機構と、を備え、前記ホットプレートにて加熱された基板を受け取って保持した前記搬送アームが前記アーム駆動機構によって前記ホットプレートから前記クールプレートに移動され、前記アーム分離機構が前記第1アームセグメントと第2アームセグメントとを離間させることによって前記基板を前記クールプレートに直接載置して冷却することを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明に係る熱処理装置において、前記搬送アームは前記基板の周縁部を支持することを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項2の発明に係る熱処理装置において、前記クールプレートには基板を支持して昇降するリフトピンが設けられ、前記基板を保持した前記搬送アームが前記クールプレートの上方に到達したときに、前記リフトピンが上昇して前記搬送アームから前記基板を受け取り、前記アーム分離機構が前記第1アームセグメントと第2アームセグメントとを離間させた後に前記リフトピンが下降して前記基板を前記クールプレートに載置することを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項1から請求項3のいずれかの発明に係る熱処理装置において、前記ホットプレートにて前記基板が加熱されているときに、前記搬送アームを前記クールプレートに接触させて冷却することを特徴とする。
請求項1から請求項4の発明によれば、搬送アームの第1アームセグメントと第2アームセグメントとを離間させることによって加熱後の基板をクールプレートに直接載置して冷却するため、加熱後の基板を短時間で冷却することができる。
特に、請求項4の発明によれば、ホットプレートにて基板が加熱されているときに、搬送アームをクールプレートに接触させて冷却するため、搬送アームへの蓄熱を防止することができる。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明に係る熱処理装置1の正面図である。図2は、熱処理装置1の平面図である。熱処理装置1は、円形の基板Wに対して加熱処理を行う。熱処理装置1にて処理対象となる基板Wはシリコンの円板形状の半導体ウェハーであり、そのサイズは特に限定されるものではないが、例えばφ300mmやφ450mmである。熱処理装置1は、例えば、基板Wにフォトレジストを塗布するレジスト塗布処理ユニット、露光後の基板Wに現像液を供給して現像処理を行う現像処理ユニット、各ユニットに対して基板Wを搬送する主搬送ロボットTR等とともに、フォトリソグラフィー処理を行う基板処理装置(いわゆるコータ・デベロッパ)に組み込まれている。なお、図1および以降の各図においては、理解容易のため、必要に応じて各部の寸法や数を誇張または簡略化して描いている。
熱処理装置1は、筐体80の内部に主としてホットプレート10、クールプレート20およびローカル搬送機構30を備える。筐体80には、装置外部の主搬送ロボットTR(基板処理装置の搬送ロボット)が熱処理装置1に基板Wを搬入出するための開口部81が形成されている。主搬送ロボットTRは、開口部81から搬送ハンド91を筐体80内に挿入して基板Wの搬入および搬出を行う。主搬送ロボットTRが搬送ハンド91を挿入していないときは、開口部81は図示省略のシャッターによって閉塞されている。
ホットプレート10は、高い熱伝導率を有する金属材料(例えば、アルミニウム(Al)、銅(Cu)等)にて形成された円形の平板形状のプレートである。ホットプレート10は、図示省略の加熱機構(例えばマイカヒータやヒートパイプ構造)を内蔵する。円形のホットプレート10の径は基板Wの径よりも大きい。
ホットプレート10には、プレート表面に出没する複数本(本実施の形態では3本)のリフトピン11が設けられている。3本のリフトピン11は、基板Wの直径の80%以下の径を有する円形エリア内に配置される。例えば、基板Wがφ300mmの半導体ウェハーであれば、直径240mmの円形エリア内に配置される。
3本のリフトピン11は昇降機構15によって一括して昇降される。昇降機構15としては、例えばエアシリンダを用いることができる。各リフトピン11は、ホットプレート10に上下に貫通して設けられた挿通孔12の内側に沿って昇降する。昇降機構15が3本のリフトピン11を上昇させると、各リフトピン11の先端がホットプレート10のプレート表面から突出する。また、昇降機構15が3本のリフトピン11を下降させると、各リフトピン11の先端がホットプレート10の挿通孔12の内部に埋入する。従って、基板Wを支持したリフトピン11が下降すると、ホットプレート10のプレート表面に基板Wが載置されて基板Wの加熱処理が進行する。また、ホットプレート10のプレート表面に基板Wが載置されている状態にてリフトピン11が上昇すると、リフトピン11によって基板Wが突き上げられてプレート表面から離間して基板Wの加熱処理が停止される。
クールプレート20は、ホットプレート10と同様に、高い熱伝導率を有する金属材料にて形成された円形の平板形状のプレートである。クールプレート20は、図示省略の冷却機構(例えばペルチェ素子や冷却水の循環)を内蔵する。円形のクールプレート20の径は基板Wの径よりも大きい。
クールプレート20には、プレート表面に出没する複数本(本実施の形態では3本)のリフトピン21が設けられている。リフトピン11と同様に、3本のリフトピン21は、基板Wの直径の80%以下の径を有する円形エリア内に配置される。
3本のリフトピン21は昇降機構25によって一括して昇降される。昇降機構25としては、例えばエアシリンダを用いることができる。各リフトピン21は、クールプレート20に上下に貫通して設けられた挿通孔22の内側に沿って昇降する。昇降機構25が3本のリフトピン21を上昇させると、各リフトピン21の先端がクールプレート20のプレート表面から突出する。また、昇降機構25が3本のリフトピン21を下降させると、各リフトピン21の先端がクールプレート20の挿通孔22の内部に埋入する。従って、基板Wを支持したリフトピン21が下降すると、クールプレート20のプレート表面に基板Wが載置されて基板Wの冷却処理が進行する。また、クールプレート20のプレート表面に基板Wが載置されている状態にてリフトピン21が上昇すると、リフトピン21によって基板Wが突き上げられてプレート表面から離間して基板Wの冷却処理が停止される。
ローカル搬送機構30は、搬送アーム31と、搬送アーム31を水平方向に沿って移動させるアーム駆動機構35と、搬送アーム31を分離するアーム分離機構39と、を備える。本実施形態の搬送アーム31は、2つのアームセグメント31a,31bに分離可能とされている。図3は、搬送アーム31が2つのアームセグメント31a,31bに分離する動作を示す図である。
第1のアームセグメント31aの先端は概ね半円の円弧形状を有する。その円弧形状の径は基板Wの径よりも少し大きい。アームセグメント31aの円弧形状部分の内側には2つの鍔部33が設けられている。
第2のアームセグメント31bの先端は概ね四分円の円弧形状を有する。その円弧形状の径は、アームセグメント31aの円弧形状の径と同じであり、基板Wの径よりも少し大きい。アームセグメント31bの円弧形状部分の内側には1つの鍔部33が設けられている。
アーム分離機構39は、アームセグメント31aとアームセグメント31bとの間隔が拡がるように双方を水平方向に沿って移動させることによって、両アームセグメント31a,31bを分離して離間させる。また、アーム分離機構39は、アームセグメント31aとアームセグメント31bとの間隔が縮まるように双方を水平方向に沿って移動させることによって、両アームセグメント31a,31bを当接または近接させる。以降、アームセグメント31aとアームセグメント31bとが分離して離間することを搬送アーム31が開くと称し、逆にアームセグメント31aとアームセグメント31bとが当接または近接することを搬送アーム31が閉じると称する。なお、アーム分離機構39としては、アームセグメント31aとアームセグメント31bとを近接および離間させることができる機構であれば適宜のものを用いることができ、例えばエアシリンダとガイドレールとの組み合わせ等を採用することができる。
アームセグメント31aとアームセグメント31bとが当接または近接して搬送アーム31が閉じた状態(図3の実線の状態)では、両アームセグメント31a,31bの先端の円弧形状部分によって基板Wの外周の概ね4分の3を取り囲む円弧が形成される。搬送アーム31が閉じた状態においては、3つの鍔部33によって基板Wの周縁部が当接支持されて基板Wが搬送アーム31に保持される。3つの鍔部33によって周縁部が当接支持される基板Wの水平方向の位置ずれはアームセグメント31a,31bの円弧形状部分によって防がれる。搬送アーム31が閉じた状態であっても、ホットプレート10の3本のリフトピン11およびクールプレート20の3本のリフトピン21は両アームセグメント31a,31bの先端の円弧形状部分の内側を上下方向に通過可能である。
一方、アームセグメント31aとアームセグメント31bとが離間して搬送アーム31が開いた状態(図3の二点鎖線の状態)では、両アームセグメント31a,31bの間を上下方向に基板Wが通り抜けることができる。搬送アーム31が開いた状態では基板Wを保持することは当然に不可能である。
図1,2に戻り、アーム駆動機構35は、水平駆動機構36および鉛直駆動機構37を備えて構成される。水平駆動機構36は、例えばガイドレールとタイミングベルトを有しており、搬送アーム31を水平方向に沿って移動させる。なお、搬送アーム31のうちアームセグメント31aのみが水平駆動機構36に連結され、アームセグメント31bは水平駆動機構36に直接には連結されていない。このため、アーム分離機構39は、自由にアームセグメント31aとアームセグメント31bとを近接または離間させることができる。
また、鉛直駆動機構37は、例えばエアシリンダを有しており、搬送アーム31を水平駆動機構36とともに鉛直方向に沿って移動させる。これにより、アーム駆動機構35は、搬送アーム31をホットプレート10とクールプレート20との間で移動させることができる。また、アーム駆動機構35は、搬送アーム31をホットプレート10またはクールプレート20の上方にて昇降させることができる。なお、水平駆動機構36および鉛直駆動機構37は上記のものに限定されず、水平駆動機構36は搬送アーム31を水平方向にスライド移動できる構成であれば良く、鉛直駆動機構37は搬送アーム31を鉛直方向に昇降移動できる構成であれば良い。
また、熱処理装置1は、制御部60を備える。制御部60は、ホットプレート10およびクールプレート20に設けられた加熱機構および冷却機構の出力を制御するとともに、ローカル搬送機構30の動作を制御する。制御部60のハードウェアとしての構成は一般的なコンピュータと同様である。すなわち、制御部60は、各種演算処理を行う回路であるCPU、基本プログラムを記憶する読み出し専用のメモリであるROM、各種情報を記憶する読み書き自在のメモリであるRAMおよび制御用ソフトウェアやデータなどを記憶しておく磁気ディスクを備えている。制御部60のCPUが所定の処理プログラムを実行することによって熱処理装置1における基板Wの熱処理が進行する。なお、制御部60は、熱処理装置1が組み込まれた基板処理装置全体の制御部であっても良い。
次に、図4から図12を参照しつつ、上記構成を有する熱処理装置1における基板Wの熱処理動作について説明する。図4から図12は、熱処理装置1における基板Wの熱処理動作の内容を順次に模式的に示すものである。熱処理装置1では、例えば、露光処理後の基板Wの露光後ベーク処理(PEB:Post Exposure Bake)が行われる。以下に説明する熱処理装置1の動作は、制御部60が熱処理装置1の各部を制御することによって進行する。また、ホットプレート10は予め所定の加熱温度に昇温されて維持され、クールプレート20は予め所定の冷却温度に維持されている。
まず、図4に示すように、装置外部の主搬送ロボットTRが処理対象の基板Wを保持する搬送ハンド91を筐体80の開口部81から進入させ、クールプレート20の3本のリフトピン21上に基板Wを置く。搬送ハンド91の進入に先立ってクールプレート20のリフトピン21は上昇するとともに、ホットプレート10のリフトピン11は下降している。よって、3本のリフトピン21の先端はクールプレート20のプレート表面から突出しており、主搬送ロボットTRはそれら3本のリフトピン21の上端に基板Wを渡す。このときの搬送アーム31は、リフトピン21に載置された基板Wとクールプレート20との間で閉じた状態にて待機しているのが好ましい。
次に、図5に示すように、リフトピン21が下降すると同時に、閉じた状態の搬送アーム31が上昇し、基板Wはリフトピン21から搬送アーム31に渡される。基板Wは、その周縁部が鍔部33によって支持されて搬送アーム31に保持される。なお、単にリフトピン21が下降することによって基板Wを搬送アーム31に渡すようにしても良い。また、主搬送ロボットTRの搬送ハンド91は筐体80から退出し、開口部81はシャッターによって閉塞される。
続いて、図6に示すように、基板Wを保持した搬送アーム31がクールプレート20の直上位置からホットプレート10の直上位置に向けて水平移動する。そして、図7に示すように、ホットプレート10の3本のリフトピン11が上昇し、搬送ハンド31の内側を通過して搬送ハンド31に保持された基板Wを突き上げて支持する。
次に、図8に示すように、アーム分離機構39がアームセグメント31aとアームセグメント31bとを離間させて搬送アーム31が開く。これにより、アームセグメント31aとアームセグメント31bとの間を上下方向に基板Wが通り抜けることが可能となる。そして、図9に示すように、リフトピン11が下降することによって、基板Wがアームセグメント31aとアームセグメント31bとの間を通過してホットプレート10のプレート表面に載置され、基板Wの加熱処理が進行する。
また、リフトピン11が下降して基板Wがアームセグメント31aとアームセグメント31bとの間を通過した後、アーム分離機構39がアームセグメント31aとアームセグメント31bとを当接または近接させて搬送アーム31が閉じる。閉じた搬送アーム31は、再度クールプレート20の直上位置に向けて水平移動する。そして、搬送アーム31が下降してクールプレート20のプレート表面に接触する。すなわち、ホットプレート10にて基板Wの加熱処理が行われているときに、搬送アーム31をクールプレート20に接触させて冷却しているのである。これにより、搬送アーム31への蓄熱を防止することができる。
所定時間の加熱処理が終了する直前に、搬送アーム31がクールプレート20のプレート表面から上昇して再びクールプレート20からホットプレート10の直上位置に向けて水平移動する。そして、ホットプレート10の直上位置にてアーム分離機構39がアームセグメント31aとアームセグメント31bとを離間させて搬送アーム31が開く。
ホットプレート10による基板Wの加熱処理が終了した時点にて、3本のリフトピン11が上昇して基板Wをホットプレート10のプレート表面から持ち上げて離間させ、さらにアームセグメント31aとアームセグメント31bとの間を通過させて搬送アーム31よりも上方にまで上昇させる(図8参照)。続いて、アーム分離機構39がアームセグメント31aとアームセグメント31bとを当接または近接させて搬送アーム31が閉じ(図7参照)、加熱後の基板Wを支持するリフトピン11が下降することによって当該基板Wがリフトピン11から搬送アーム31に渡される(図6参照)。
次に、ホットプレート10にて加熱された基板Wを受け取って保持した搬送アーム31がホットプレート10の直上位置からクールプレート20の直上位置に向けて水平移動する(図5参照)。そして、図10に示すように、クールプレート20の3本のリフトピン21が上昇し、搬送ハンド31の内側を通過して搬送ハンド31に保持された基板Wを突き上げて支持する。
リフトピン21によって基板Wが支持された後、図11に示すように、アーム分離機構39がアームセグメント31aとアームセグメント31bとを離間させて搬送アーム31が開く。これにより、アームセグメント31aとアームセグメント31bとの間を上下方向に基板Wが通り抜けることが可能となる。そして、図12に示すように、リフトピン21が下降することによって、基板Wがアームセグメント31aとアームセグメント31bとの間を通過してクールプレート20のプレート表面に直接載置される。クールプレート20に直接載置された基板Wは、クールプレート20によって冷却される。
加熱処理後の基板Wをクールプレート20に直接載置することによって、基板Wはクールプレート20によって直接冷却されることとなり、当該基板Wを短時間で冷却することができる。また、リフトピン21が下降して基板Wがアームセグメント31aとアームセグメント31bとの間を通過した後、アーム分離機構39がアームセグメント31aとアームセグメント31bとを当接または近接させて搬送アーム31が閉じる。
所定時間の冷却処理が終了して基板Wの温度が約50℃以下にまで降温した後、3本のリフトピン21が上昇して基板Wをクールプレート20のプレート表面から持ち上げて離間させる。続いて、筐体80の開口部81が開放され、主搬送ロボットTRが搬送ハンド91を開口部81から進入させてリフトピン21に支持された基板Wの下方にまで進出させる。そして、リフトピン21が下降することによって、基板Wはリフトピン21から搬送ハンド91に渡される。その後、主搬送ロボットTRが基板Wを保持した搬送ハンド91を筐体80から退出させることによって、処理後の基板Wは熱処理装置1から搬出される。主搬送ロボットTRの搬送ハンド91は、冷却後の基板Wを受け取ることとなるため、高温の基板Wからの熱伝導に起因した搬送ハンド91の蓄熱は防止される。
本実施形態においては、ホットプレート10にて加熱された基板Wを受け取ったローカル搬送機構30の搬送アーム31がアーム駆動機構35によってホットプレート10からクールプレート20に移動する。加熱後の基板Wを保持した搬送アーム31がクールプレート20の直上位置に到達すると、クールプレート20のリフトピン21が上昇して搬送アーム31から基板Wを受け取る。続いて、アーム分離機構39がアームセグメント31aとアームセグメント31bとを離間させて搬送アーム31が開く。そして、リフトピン21が下降することによって、基板Wがアームセグメント31aとアームセグメント31bとの間を通過してクールプレート20のプレート表面に直接載置されて冷却される。
加熱後の基板Wをクールプレート20に接触した搬送アームを介して間接冷却するのではなく、クールプレート20に直接接触させて冷却しているため、基板Wを短時間で冷却することができる。特に、熱処理装置1による加熱処理が露光後ベーク処理(PEB)である場合には、加熱後の基板Wの冷却に長時間を要すると所望のパターン線幅寸法が得られないおそれがあるが、基板Wをクールプレート20に直接載置して短時間で冷却することができれば線幅寸法の精度を高めることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、この発明はその趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、上記実施形態においては、搬送アーム31のアームセグメント31a,31bが基板Wの周縁部を支持する円弧形状を有していたが、これに限定されるものではなく、搬送アーム31は2つに分離可能な他の形状であっても良い。例えば、円板状の搬送アームが2つの半円板状部材に分離可能とされていても良い。ホットプレート10にて加熱された基板Wを円板状の搬送アームによって保持すれば、加熱後の基板Wを直ちに冷却することができる。但し、2つの半円板状部材は、それらの間を基板Wが通過可能な程度にまで離間する必要があり、上記実施形態に比較して2つの半円板状部材を離間させる距離が長くなる。そうすると、搬送アームを開くために大きなスペースを確保する必要が生じる。
また、熱処理装置1によって処理対象となる基板Wは半導体ウェハーに限定されるものではなく、液晶表示装置などのフラットパネルディスプレイに用いるガラス基板や太陽電池用の基板であっても良い。
1 熱処理装置
10 ホットプレート
11,21 リフトピン
15,25 昇降機構
20 クールプレート
30 ローカル搬送機構
31 搬送アーム
31a,31b アームセグメント
33 鍔部
35 アーム駆動機構
39 アーム分離機構
W 基板
10 ホットプレート
11,21 リフトピン
15,25 昇降機構
20 クールプレート
30 ローカル搬送機構
31 搬送アーム
31a,31b アームセグメント
33 鍔部
35 アーム駆動機構
39 アーム分離機構
W 基板
Claims (4)
- 基板に対して熱処理を行う熱処理装置であって、
基板を加熱するホットプレートと、
基板を冷却するクールプレートと、
前記ホットプレートと前記クールプレートとの間で基板を搬送する搬送機構と、
を備え、
前記搬送機構は、
基板を保持する搬送アームと、
前記搬送アームを前記ホットプレートと前記クールプレートとの間で移動させるアーム駆動機構と、
前記搬送アームを第1アームセグメントと第2アームセグメントとに分離して離間させるアーム分離機構と、
を備え、
前記ホットプレートにて加熱された基板を受け取って保持した前記搬送アームが前記アーム駆動機構によって前記ホットプレートから前記クールプレートに移動され、前記アーム分離機構が前記第1アームセグメントと第2アームセグメントとを離間させることによって前記基板を前記クールプレートに直接載置して冷却することを特徴とする熱処理装置。 - 請求項1記載の熱処理装置において、
前記搬送アームは前記基板の周縁部を支持することを特徴とする熱処理装置。 - 請求項2記載の熱処理装置において、
前記クールプレートには基板を支持して昇降するリフトピンが設けられ、
前記基板を保持した前記搬送アームが前記クールプレートの上方に到達したときに、前記リフトピンが上昇して前記搬送アームから前記基板を受け取り、前記アーム分離機構が前記第1アームセグメントと第2アームセグメントとを離間させた後に前記リフトピンが下降して前記基板を前記クールプレートに載置することを特徴とする熱処理装置。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載の熱処理装置において、
前記ホットプレートにて前記基板が加熱されているときに、前記搬送アームを前記クールプレートに接触させて冷却することを特徴とする熱処理装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020092165A (ja) * | 2018-12-05 | 2020-06-11 | 東京エレクトロン株式会社 | 熱処理装置及び熱処理方法 |
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2017
- 2017-02-17 JP JP2017027711A patent/JP2018133513A/ja active Pending
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