JP2005340286A - 熱処理装置及び熱処理方法 - Google Patents

熱処理装置及び熱処理方法 Download PDF

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Abstract


【課題】 加熱プレートの上に基板を載置して、その温度を目標とするプロセス温度に安定させて所定の熱処理を行う場合において、高精度な熱処理を短時間で行うこと。
【解決手段】 冷却プレートに載置された基板を、専用の搬送手段により加熱プレートに載置して熱処理を行なうにあたり、加熱プレートに基板を載置する前に、加熱プレートを電力供給により加熱するヒータモジュールへの調節部によるPID制御から、固定パターン出力部によるMV制御に切り替え、次いで基板が加熱プレートに載置されてから所定のタイミングで調節部による制御に切り替える。これにより基板を載置する前に温度が低下した加熱プレートの温度を素早く復帰させることができ、かつ速やかに温度を安定させることができて、高精度な加熱処理を短時間で行うことができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えばフォトマスク用のマスク基板等の基板に対して、レジスト液の塗布後、あるいは露光後かつ現像前における加熱処理などを行うための熱処理装置及び熱処理方法に関する。
半導体デバイスの製造プロセスにおいては、この半導体デバイスの表面に所望のレジストパターンを形成するためにフォトリソグラフィと呼ばれる技術が用いられる。半導体デバイス用の露光マスクである角型のマスク基板(レチクル基板)に対しても同様にフォトリソグラフィが用いられ、基板の表面にレジスト液を塗布し、所望のパターンを用いてそのレジスト膜を露光し、更に現像することによってマスク基板の表面に所望のレジストパターンを作製することが行なわれている。
前記レジスト液は塗布膜の成分を溶剤に溶解させたものであり、レジスト液の塗布後には基板を所定温度に加熱して前記溶剤を揮発させるべークと呼ばれる加熱処理が行われ、更にこの加熱処理を終えた基板は例えば露光処理する前に所定の温度に冷却される冷却処理が行われる。この加熱又は冷却処理は例えば加熱手段又は冷却手段を内部に備えた基板載置台の表面に基板を載置することにより行われている。
ここで基板に対して加熱処理をするための加熱装置の一例について図10を用いて簡単に述べておくと、図中1は基板Gを載置するための加熱プレートである。この加熱プレート1の表面には、基板Gの裏面にパーティクルが付着するのを抑えるために当該基板Gの裏面を加熱プレート1の表面から僅かに例えば0.5mm程度浮かせて支持するための突起部11が例えば4個設けられている。また加熱プレート1の内部には加熱手段であるヒータ12が設けられており、例えば熱電対からなる検知部13の検出値に基づいて制御部14によりヒータ12の出力(加熱動作)をPID制御することにより、その表面に載置された基板Gが予定とする温度例えば130℃に加熱されるように構成されている。図中15は昇降自在に構成された加熱プレート1の蓋体であり、16は加熱プレート1に基板Gを受け渡す際に用いられる昇降ピンである。
このような加熱装置では、加熱装置の蓋体15を上昇させて開き、昇降ピン16を加熱プレート1よりも浮上させておいて、図示しない搬送手段から昇降ピン16に基板Gを受け渡し、次いで昇降ピン16を下降させることにより加熱プレート1に基板Gを載置する。そして蓋体15を下降させて閉じ、加熱プレート1の上方側に閉じられた処理空間を形成して所定の熱処理を行う。
ところで基板Gを加熱処理する場合、加熱前の基板Gの温度は例えば23℃程度であることから基板Gと加熱プレート1との間で大幅な温度差がある。そのため基板Gが加熱プレート1上に載置されると、基板Gに熱が吸収されて加熱プレート1表面の温度が低下してしまう。このとき加熱プレート1の温度が早く予定の温度に復帰するようにPID制御の応答性を高く設定していると(P,I,Dの各設定値を高くしておくと)、ヒータ12の出力が大きくなり加熱プレート1の温度が目標値を超えてオーバーシュートして、この加熱プレート1の温度に追従して基板Gの温度までもがオーバーシュートしてしまう。
この場合、基板Gの表面に形成される塗布膜の厚みにばらつきが生じてしまうおそれがあったために、PID制御の応答性を低く設定して、加熱プレート1の温度がオーバーシュートにならないように穏やかに加熱プレート1を昇温させようとすると、加熱プレート1の温度を目標温度に復帰させるのに長時間を要してしまう。このためPID制御を行う制御ループと、タイマを用いて固定された出力パターンでヒータ12に電力供給を行う固定制御(MV制御)を行う制御ループとを制御部14に組み込み、昇降ピン16が下降して基板Gが加熱プレート1上に載置された時点にて、PID制御からMV制御に切り替え、加熱プレート1の昇温速度を高めた後、所定時間後に再びPID制御を切り替えることが行われている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平11−74187号公報(段落0028〜0030、図4)
しかしながら特許文献1に開示された手法には以下の問題がある。つまり基板Gを加熱するときには、加熱装置の蓋体15を開いて図示しない搬送手段により加熱プレート1に基板Gを載置するが、蓋体15を開いたときにこの開口部から放熱が起こり、加熱プレート1の温度が低下してしまう。つまり加熱プレート1の周縁領域から放熱が起こって、加熱プレート1の周縁領域の温度が中央領域よりも低下してしまう。
このように加熱プレート1の周縁領域の温度が低下すると、基板Gが加熱プレート1に載置される時点までの間に、PID制御が急激に作用して周縁領域のヒータ12の出力が大きくなり、これにより加熱プレート1の周縁領域の温度が中央領域よりも高くなりすぎてしまい、加熱プレート1の面内温度分布が悪化した状態で基板Gが加熱プレート1上に置かれることになる。この加熱プレート1の周縁領域と中央領域の温度差はMV制御ではリカバーできないため、結果として基板Gの昇温中の面内温度分布が悪化してしまう。
従って基板Gの面内において均一な加熱処理を行うことが困難であり、そのため表面に塗布された塗布液の溶剤の蒸発速度が面内で均一でなくなり、結果として塗布膜の膜厚が面内でばらついてしまう懸念があると共に、更には基板G間においても均一な加熱処理を行うことが困難であり、塗布膜の膜厚が基板G間でばらつくおそれが大きい。ここでマスク基板の面内均一性の精度は極めて高く要求されるので問題であるが、特許文献1には、このような課題を解決する手法は示唆されていない。
本発明はこのような事情の下になされたものであり、その目的は加熱プレートの上に基板を載置して、その温度を目標とするプロセス温度に安定させて所定の熱処理をする際において、高精度な熱処理を短時間で行うことができる熱処理装置及び熱処理方法を提供することにある。また他の目的は加熱プレートの温度の面内均一性を高め、これにより面内均一性の高い熱処理を行うことができる熱処理装置及び熱処理方法を提供することにある。
このため本発明の熱処理装置は、
電力の供給により発熱する加熱手段により加熱され、その表面に載置された基板に対して所定の熱処理を行う加熱プレートと、
外部から搬入された基板が載置される冷却プレートと、
この冷却プレート上の基板を加熱プレートに専用に搬送する専用の搬送手段と、
前記加熱プレートの温度を検出する温度検出部と、
温度検出部の温度検出値と温度目標値との偏差に基づいて前記加熱手段への電力供給量に対応する信号を演算して出力する調節部と、
予め設定された出力パターンに基づいて前記加熱手段への電力供給量に対応する信号を出力する固定パターン出力部と、
基板が冷却プレートに載置されてから加熱プレートに載置されるまでの間に、基板の搬入時の外乱による調節部の制御動作を補償するために、制御出力を調節部から固定パターン出力部に切り替え、基板が加熱プレートに載置された後、所定のタイミングで制御出力を固定パターン出力部から調節部に切り替える切り替え手段と、を備えたことを特徴とする。
また本発明は、電力の供給により発熱する加熱手段により加熱され、その表面に載置された基板に対して所定の熱処理を行う加熱プレートと、
外部から搬入された基板を受け取り、前記加熱プレートに基板を専用に搬送する専用の搬送手段と、
前記加熱プレートの温度を検出する温度検出部と、
温度検出部の温度検出値と温度目標値との偏差に基づいて前記加熱手段への電力供給量に対応する信号を演算して出力する調節部と、
予め設定された出力パターンに基づいて前記加熱手段への電力供給量に対応する信号を出力する固定パターン出力部と、
基板が搬送手段に載置されてから、当該搬送手段により加熱プレートに搬送し、当該加熱プレートに載置されるまでの間に、基板の搬入時の外乱による調節部の制御動作を補償するために、制御出力を調節部から固定パターン出力部に切り替え、基板が加熱プレートに載置された後、所定のタイミングで制御出力を固定パターン出力部から調節部に切り替える切り替え手段と、を備えたことを特徴とする。この際、基板に対して所定の冷却処理を行う冷却プレートをさらに備え、前記搬送手段により、この冷却プレートと加熱プレートとの間で基板を専用に搬送するようにしてもよいし、前記搬送手段は、基板に対して所定の冷却処理を行う冷却プレートを兼用するものであってもよい。
ここで、基板が加熱プレートの表面から僅かな隙間を介して浮上している場合、例えば基板の表面へのパーティクルの付着を避けるために、1mm以内の隙間を介して浮上している場合も、「その表面に載置された基板に対して所定の熱処理を行う加熱プレート」に相当する。また基板が加熱プレートに載置された後、制御出力を固定パターン出力部から調節部に切り替える所定のタイミングとは、基板が加熱プレートに載置されたことにより、加熱プレートの温度が一旦下がり、その後上昇して温度目標値に近づいたタイミングであり、例えば温度目標値に対して±4%以内の温度まで近づいたタイミングである。
本発明は、加熱プレートの上方位置で基板を受け取り、下降して加熱プレート上に基板を載せる昇降自在な支持部材を備え、前記切り替え手段は、基板が冷却プレートに載置されてから前記支持部材に受け渡されるまでの間に、制御出力を調節部から固定パターン出力部に切り替えるように構成してもよい。また加熱プレートの上方位置で基板を受け取り、下降して加熱プレート上に基板を載せる昇降自在な支持部材を備え、前記切り替え手段は、基板が搬送手段に載置されてから前記支持部材に受け渡されるまでの間に、制御出力を調節部から固定パターン出力部に切り替えるように構成してもよい。
また前記加熱プレートは、この加熱プレートの上部空間を覆う蓋体を備え、前記切り替え手段は、前記蓋体を開いてから基板が前記支持部材に載置されるまでの間に、制御出力を調節部から固定パターン出力部に切り替えるようにしてもよい。
さらに加熱手段は、加熱プレートの周縁領域を加熱する部位と、加熱プレートの中央領域を加熱する部位とに分割されており、各加熱手段に対応して温度検出部、固定パターン出力部及び調節部の組が設けるようにしてもよいし、この場合前記出力パターンは、加熱プレートの周縁領域の温度を、中央領域の温度よりも低くするように、前記加熱手段に対して電力供給量に対応する信号を出力するものであってもよい。
さらに本発明では、基板に対して行われる処理の種別と、調節部と固定パターン出力部との間の制御出力の切り替えのタイミングと、を対応付けたデータを記憶する記憶部と、前記処理の種別に応じて前記メモリから調節部と固定パターン出力部との制御出力の切り替えのタイミングを選択する選択手段と、を備えるようにしてもよい。ここで前記加熱プレートと冷却プレートとは、共通の処理容器内に互いに水平方向に隣接して設けるようにしてもよいし、共通の処理容器内に互いに上下方向に隣接して設けるようにしてもよい。
また本発明の熱処理方法は、外部から搬入された基板を冷却プレートに載置する工程と、基板が冷却プレートに載置されてから加熱プレートに載置されるまでの間に、加熱プレートの温度検出値と温度目標値との偏差に基づいて、加熱プレートを電力の供給により加熱する加熱手段への電力供給量に対応する信号を演算して出力する工程から、予め設定された出力パターンに基づいて加熱手段に対して電力供給量に対応する信号を出力する工程に切り替える工程と、次いで基板が加熱プレートに載置された後所定のタイミングで、加熱プレートの温度を検出し、この温度検出値と温度目標値との偏差に基づいて加熱手段へ電力供給量に対応する信号を演算して出力する工程を開始することを特徴とする。
さらに本発明の熱処理方法は、外部から搬入された基板を冷却プレートに載置する工程と、基板が搬送手段に載置されてから加熱プレートに載置されるまでの間に、加熱プレートの温度検出値と温度目標値との偏差に基づいて、加熱プレートを電力の供給により加熱する加熱手段への電力供給量に対応する信号を演算して出力する工程から、予め設定された出力パターンに基づいて加熱手段に対して電力供給量に対応する信号を出力する工程に切り替える工程と、次いで基板が加熱プレートに載置された後所定のタイミングで、加熱プレートの温度を検出し、この温度検出値と温度目標値との偏差に基づいて加熱手段へ電力供給量に対応する信号を演算して出力する工程を開始することを特徴とする。
ここで予め設定された出力パターンに基づいて加熱手段に対して電力供給量に対応する信号を出力する工程は、基板が冷却プレートに載置されてから加熱プレートの上方位置で支持部材に基板が受け渡されるまでの間に行われるようにしてもよいし、予め設定された出力パターンに基づいて加熱手段に対して電力供給量に対応する信号を出力する工程は、基板が搬送手段に載置されてから加熱プレートの上方位置で支持部材に基板が受け渡されるまでの間に行われるようにしてもよい。
前記加熱プレートは、この加熱プレートの上方側を覆う蓋体を備えており、予め設定された出力パターンに基づいて加熱手段に対して電力供給量に対応する信号を出力する工程は、前記蓋体を開いてから基板が支持部材に受け渡されるまでの間に行われるようにしてもよい。さらに予め設定された出力パターンに基づいて加熱手段に電力供給量に対応する信号を出力する工程は、加熱プレートの周縁領域の温度を、中央領域の温度よりも低くするように、加熱手段に対して電力供給量に対応する信号を出力するものであってもよい。
本発明は、冷却プレートに載置された基板を、搬送手段により加熱プレートに搬送し、加熱プレートに基板を載置して所定の熱処理を行なうにあたり、基板が冷却プレートに載置されてから加熱プレートに載置されるまでの間に、加熱手段への電力供給量の制御を、加熱プレートの温度検出値と温度目標値との偏差に基づいて前記加熱手段への電力供給量に対応する信号を演算して出力する調節部による制御から、予め設定された出力パターンに基づいて前記加熱手段に電力供給量に対応する信号を出力する固定パターン出力部による制御に切り替え、次いで基板が加熱プレートに載置された後所定のタイミングで固定パターン出力部から調節部に切り替えている。
加熱プレートでは例えば加熱プレートを覆う蓋体や、加熱プレートが設けられた雰囲気の搬出入口が開き、加熱プレートから放熱が起こる場合等といった基板の搬入時の外乱により、加熱プレートに基板を載置する前に加熱プレートの温度が低下してしまうことがある。前記調節部により、これを復帰させようとして加熱プレートの温度を高める制御を基板が加熱プレートに載置されるまで続けると、今度は加熱プレートの温度が高くなり過ぎてしまう。本発明ではこのような基板の搬入時の外乱による調節部の制御動作を補償するために、基板を冷却プレートに載置してから加熱プレートに載置するまでの間に、加熱手段への制御出力を調節部による制御から固定パターン出力部に切り替えて、予め設定された固定の出力パターンにより、調節部による制御により高くなってしまった加熱プレートの温度を元の温度に近づけ、この後固定パターン出力部による制御から調節部による制御に切り替える。
これにより基板を載置する前に温度が低下した加熱プレートを素早く元の温度に復帰させることができ、その結果、基板に対して高精度な熱処理を短時間で行うことができる。また複数設けられた加熱手段毎に出力パターンを割り当てることにより、各加熱手段の受け持ち領域に見合った昇温制御ができる。そのため基板の面内での温度のばらつきが抑えられるので、結果として面内均一性の高い加熱処理を行うことができる。加熱プレートを温度の高い面内均一性を保持した状態で昇温させることができるので、面内均一性の高い熱処理を行うことができる。
本発明の実施の形態に係る熱処理装置をなす熱処理ユニットについて図1及び図2を参照しながら説明する。図中2は熱処理ユニットの外装体をなす処理容器であり、その内部には基板G例えばマスク基板に対して所定の冷却処理を行うための冷却部3と、基板Gに対して所定の熱処理を行うための加熱部4と、前記冷却部3と加熱部4との間で基板Gを専用に搬送するための専用の搬送手段5が設けられている。
前記冷却部3は、冷却処理される基板Gを所定の載置領域に載置し、冷却するための冷却プレート31を備えている。この例では、冷却プレート31は基板Gよりも大きく設定されており、冷却プレート31の表面は図示しない冷却部により所定温度例えばクリーンルームの温度と同じ23℃に調整されている。この冷却プレート31は、カバー体32により、基板Gが載置された冷却プレート31の表面及び側面が基板Gと共に覆われるように構成されており、前記カバー体32は昇降機構33例えばエアシリンダにより、冷却プレート31の上方側の、カバー体32の側壁部下面が冷却プレート31の上方側に位置する、冷却プレート31に対して基板Gの受け渡しを行う受け渡し位置と、冷却プレート31を覆う処理位置との間で昇降自在に構成されている。
また冷却プレート31には、上下に伸びる貫通孔34aが例えば4ヵ所設けられており、この貫通孔34a内には基板Gの側面を裏面側から支持するための基板支持ピン34が創設されている。この基板支持ピン34は、基板Gの底縁の傾斜面を支持するように構成されると共に、冷却プレート31の下方側に設けられた昇降機構34bにより基板支持ピン34の先端が冷却プレート31の表面から突没自在に構成されている。
前記処理容器2には、冷却プレート31に対して装置外部から図示しない基板搬送手段により基板Gの受け渡しを行うために、前記基板搬送手段が冷却プレート31にアクセスできる位置に基板Gの搬出入口21が形成されており、この搬出入口21はゲートシャッタ22により開閉自在に構成されている。そして前記基板支持ピン34は、前記基板搬送手段により搬出入口21を介して処理容器2内に水平姿勢で搬入された基板Gを、この基板搬送手段との協働作用により冷却プレート31の表面に載置するように構成されている。
前記加熱部2は、加熱処理される基板Gを所定の載置領域に載置し、加熱するための加熱プレート41を備えている。この例では、加熱プレート41は、例えばセラミックスにより構成され、基板Gよりも大きい円板状に形成されている。より詳しくは、加熱プレート41の表面には突起部41aが複数設けられており、基板Gは突起部41aにより加熱プレート41の表面から僅かに例えば0.1mm程度浮かせた状態で支持される。また加熱プレート41表面と冷却プレート31表面は、この例では夫々高さ位置が揃うように構成されている。
また加熱プレート41には上下に伸びる貫通孔42aが例えば4ヵ所設けられており、この貫通孔42a内には基板Gの側面を裏面側から、つまり基板Gの底縁の傾斜面を支持するための基板支持ピン42が創設されている。この基板支持ピン42は、加熱プレート41の下方側に設けられた昇降機構42bにより、基板支持ピン42の先端が加熱プレート41の表面から突没自在に構成されており、後述する搬送手段5により水平姿勢で保持された基板Gが、この搬送手段5と基板支持ピン42との協働作用により加熱プレート41の表面に載置されるように構成されている。この例では、昇降機構42bにより昇降自在に構成された基板支持ピン42が本発明の支持部材に相当する。
さらに加熱プレート41は、当該加熱プレート41の上方側を囲むようにして例えば蓋体43が設けられている。一方加熱プレート41の周囲には、加熱プレート41の側面を囲むようにリング状の側壁部44が設けられている。この側壁部44の上面は例えば加熱プレート41の上面と高さ位置が揃うように構成され、側壁部44の上面に設けられたシール部材44aと蓋体43の側壁部下面が接触し、こうして加熱プレート41の上方側を概ね封鎖することにより、加熱プレート41上の基板Gの周囲を囲む処理空間が形成されている。
前記蓋体43は支持部45aを介して昇降機構45例えばエアシリンダと連結されており、これにより例えば加熱プレート41に基板Gの受け渡しを行うときの蓋体43の側壁部下面が加熱プレート41の上方側に位置する受け渡し位置と、この受け渡し位置の下方側であり、蓋体43が加熱プレート41上を覆う処理位置との間で昇降可能に形成されている。蓋体43の中央部には、排気口46が形成されており、この排気口46には他端側が図示しない排気手段に接続された排気路47の一端側が接続されている。
前記搬送手段5は、既述のように冷却部3と加熱部4との間で基板Gを専用に搬送する役割を果たすが、ここで基板Gは外部から冷却部3に受け渡され、次いで冷却部3から加熱部4に搬送されるので、搬送手段5は冷却部3から加熱部4に向かう方向を進行方向として説明する。
搬送手段5は、例えば基板Gの、加熱部4と対向する辺を除く3辺を冷却プレート31の外側から囲むように設けられたコ字状のアーム部材51を備え、このアーム部材51から基板を保持するための複数本例えば5本の保持部52が内側に伸び出し、この保持部52により基板Gの前記3辺の底縁の傾斜面が支持されるようになっている。一方冷却プレート31の保持部52に対応する領域には切欠き部35が形成されている。ここで、搬送手段5と基板支持ピン34,42との間で基板Gの受け渡しを行う際、互いに干渉しないように、保持部52が基板を保持する領域は、前記基板支持ピン34,42が基板の保持する領域とは異なる領域であり、この例では保持部52は基板Gの角部近傍領域を保持し、基板支持ピン34,42は、保持部52が保持する領域よりも内側の領域を保持するようになっている。
前記アーム部材51の基端側(前記進行方向の後方側)は支持体53にて支持されており、この支持体53の一方側例えば搬出入口21から遠い側は昇降機構54例えばエアシリンダに接続され、これによりアーム部材51が基板Gの搬送を行う、冷却プレート31や加熱プレート41の上方側であって、受け渡し位置にあるカバー体32や蓋体43の下方側の搬送位置と、冷却プレート31や加熱プレート41の表面よりも下方側であって、基板Gを加熱プレート41や冷却プレート31に受け渡した後で、次の搬送を待機する待機位置との間で昇降自在に構成されている。また前記昇降機構54は、水平方向駆動機構55例えばロッドレスシリンダに接続されており、これによりアーム部材51が冷却部31と加熱部41との間で図2中x方向に移動可能に構成されている。
こうして冷却部3から加熱部4へ基板Gを搬送するときには、例えば図3に示すように、先ず冷却部3においてカバー体32を上記受け渡し位置まで上昇させ、基板Gを冷却プレート31の上方側の搬送位置にて基板支持ピン34との協働作用によりアーム部材51に受け渡し、加熱部4の蓋体43を上記受け渡し位置まで上昇させた後、冷却プレート31の上方側であって、前記受け渡し位置にあるカバー体32の下方側の搬送領域を、加熱部4へ向けて搬送する。そして加熱部4では基板Gを加熱プレート41の上方側にて搬送手段5から基板支持ピン42に受け渡し、アーム部材51を冷却プレート31側に退行させてから、基板支持ピン42を下降させることにより加熱プレート41に基板Gを受け渡す。アーム部材51は冷却プレート31の下方側の待機位置に位置させておく。
続いて加熱プレート41の熱供給系について説明する。加熱プレート41の内部には、基板Gを加熱するための電力の供給により発熱する加熱手段である例えば抵抗発熱体からなるヒータ6が設けられている。このヒータ6は、例えば図4に示すように、四角形状のヒータモジュール61を例えば縦横5枚ずつ網の目状に配置して構成されている。これにより基板Gは、加熱プレート41の表面から僅かな隙間を介した熱伝導によって、より詳しくは突起部41aを介した直接伝熱、及び輻射熱も加わって加熱されることとなる。各ヒータモジュール61は、夫々のヒータモジュール61の温度制御領域(受け持ち領域)の温度を検出するための温度検出部62例えば熱伝対を備えている。
前記各ヒータモジュール61は、図1では図示の便宜上1つのヒータモジュール61を代表して示すが、夫々電力供給部63に接続されると共に、これら電力供給部63には夫々制御部である温度コントローラ7が接続されており、温度コントローラ7からのヒータモジュール61への電力供給量に対応する信号に基づいて電力供給部63の例えばスイッチング素子のオン状態のタイミングが制御されて各ヒータモジュール61への供給電力が制御され、以ってその発熱量が調整されるように構成されている。
温度コントローラ7に設けられた制御回路部について図5を用いて説明すると、例えば温度コントローラ7には温度設定値と温度検出部63の温度検出値との偏差を取り出す加算部71と、この偏差に基づいてヒータモジュール61の加熱動作(出力)を自動制御例えばPID制御するための、ヒータモジュール61への電力供給量に対応する信号を電力供給部63に出力する調節部であるPID演算部72と、予め設定された(固定された)出力パターンに基づいてヒータモジュール61への電力供給量に対応する信号を出力し、MV制御する固定パターン出力部73とを備えている。前記予め設定された出力パターンは記憶部であるメモリ74に記憶されており、メモリ74の出力パターンは出力部77により読み出されるようになっている。
また75は切り替え手段であり、この切り替え手段75を切り替えることにより調節部72及び固定パターン出力部73のいずれか一方を選択して基板Gの加熱処理ができるように構成されている。76は加熱プレート41の蓋体43が受け渡し位置まで上昇したことを例えば昇降機構45の動作により検知して作動する接点である。ここでどのような出力パターンPを採用し、更に出力値及び時間の具体的設定をどのようにするかは予め実験を行って決めるようにするのが好ましい。
出力パターンの出力のタイミング、つまり調節部72によるPID制御から固定パターン出力部73によるMV制御への切り替えのタイミングは、例えば冷却プレート31に載置された基板Gが加熱プレート41に載置されるまでの間、より詳しくは加熱プレート41の蓋体43が開いて(受け渡し位置まで上昇して)から所定時間後である、搬送手段5から加熱プレート41の基板支持ピン42に基板Gが受け渡されるまでの間とされる。
続いて上述の熱処理ユニットを用いて基板Gを加熱処理する工程について説明する。先ず切り替え手段75をPID演算部72側に接続してPID制御を行う状態とし、加熱プレート41の温度が予定とする基板Gの加熱温度例えば130℃となるように、つまりその温度に対応する温度に加熱プレート41が維持されるようにヒータモジュール61により加熱プレート41を加熱し、温度検出部62の検出温度が設定温度と一致するように各ヒータモジュール61の出力をPID制御する。なおこの時点では冷却プレート31のカバー体32、加熱プレート41の蓋体43は夫々冷却プレート31や加熱プレート41を覆う処理位置に位置している。
続いてゲートシャッタ21を開き、冷却プレート31のカバー体32を上昇させ、冷却プレート31の基板支持ピン34を上昇させる。次いで図示しない基板搬送手段を搬出入口21に進入させ、冷却プレート31の上方側にて、前段の工程でその表面にレジスト液が塗布された基板Gを処理容器2内に搬入する。そして基板Gを基板支持ピン34上に受け渡し、前記基板搬送手段を搬出入口21から退出させる。この後ゲートシャッタ22を閉じ、基板支持ピン34を下降させて基板Gを冷却プレート31上に受け渡し、カバー体32を処理位置まで下降させて、所定時間例えば100秒程度基板Gの冷却処理を行う。基板Gは例えば温度が23℃に設定された冷却プレート31に所定時間載置されることにより、基板温度が面内に亘って揃い、安定した状態になる。
続いてカバー体32を受け渡し位置まで上昇させ、加熱プレート41の蓋体43を受け渡し位置まで上昇させる。そして搬送手段5を上昇させると共に、基板支持ピン34を上昇させ、基板Gを基板支持ピン34を介して搬送手段5に受け渡し、この搬送手段5により加熱プレート41の上方側まで基板Gを搬送する。
次いで加熱プレート41の基板支持ピン42を上昇させ、搬送手段5から当該基板支持ピン42に基板Gを受け渡し、搬送手段5は冷却プレート31側へ退行させて、待機位置まで下降させる。そして冷却部3ではカバー体32を処理位置まで下降させて、カバー体32により冷却プレート31を覆い、加熱部4では基板支持ピン42を下降させて基板Gを加熱プレート41へ受け渡し、蓋体43を処理位置まで下降させて、所定時間例えば600秒程度、所定の熱処理を行う。
熱処理後、加熱部4では蓋体43を受け渡し位置まで上昇させて、基板支持ピン42を上昇させ、一方冷却部3ではカバー体32を受け渡し位置まで上昇させる。そして搬送手段5を搬送位置まで上昇させて加熱プレート41側へ進行させ、基板Gを基板支持ピン42を介して搬送手段5へ受け渡す。次いで搬送手段5を冷却プレート31側へ退行させ、基板支持ピン34を介して冷却プレート31へ基板Gを受け渡す。そして搬送手段5を待機位置まで下降させると共に、蓋体43とカバー体32とを処理位置まで下降させて、加熱プレート41及び冷却プレート31をこれら蓋体43、カバー体32により囲んだ状態で、所定時間例えば600秒程度、所定の冷却処理を行う。次いでカバー体32を受け渡し位置まで上昇させ、ゲートシャッタ22を開いて基板支持ピン34を介して前記基板搬送手段に対して処理済みの基板Gを受け渡す。
この際、加熱プレート41の温度制御については、加熱プレート41の蓋体43が開いて(受け渡し位置まで上昇して)、昇降機構45が所定の位置で停止すると接点76がオンとなり、オンしてから予め設定された所定時間経過後、切り替え手段75が固定パターン出力部73側に切り替わると共に、出力部77がメモリ74内の出力パターンを読み出して各ヒータモジュール61の電力供給部63に出力する。
しかる後、例えば基板Gに予め設定された出力パターンに対応するヒータモジュール61への電力供給量に対応する信号が出力された後、切り替え手段75によりMV制御側からPID制御側へ戻され、そして温度検出部62の温度検出値が設定温度になるように各ヒータモジュール61の出力がPID制御され、基板Gの温度が目標温度で安定し、所定時間べーク処理が行われる。
ここで上述の加熱処理時における基板G及び加熱プレート41温度の変化の様子について図6を用いて説明する。先ず基板Gが搬入される前では、加熱プレート41はPID制御により所定の温度例えば130℃に保持されており、冷却プレート31、基板Gは例えば熱処理ユニットが設置されたクリーンルームの温度例えば23℃程度となっている。そして時刻t1において基板Gが冷却プレート31に載置されて所定の冷却処理が開始された後、時刻t2において冷却プレート31のカバー体32と加熱プレート41の蓋体43とを開き(上昇させ)、時刻t2から予め設定された時間が経過した後、時刻t3にてPID制御からMV制御に切り替える。
ここで時刻t3は、冷却プレート31に載置された基板Gを加熱プレート41に載置する前、つまり基板Gを加熱プレート41に載置する時点から予め設定された時間前であって、搬送手段5から基板支持ピン42に基板Gを受け渡す前に相当する。即ち基板支持ピン42上に基板Gを保持させて加熱プレート41上で待機させると基板Gが加熱プレート41の熱影響を受け、基板温度の面内分布が悪化してしまうため、これを避けるために基板支持ピン42に搬送手段5から基板Gが受け渡すと、直ちに基板支持ピン42を下降させて加熱プレート41に基板Gを受け渡している。このため基板Gを加熱プレート41に載置するタイミングは、基板Gを基板支持ピン42に受け渡すタイミングとほぼ同じであるので、本発明でいう「基板Gを加熱プレート41に載置する前」は、「基板Gを基板支持ピン42に受け渡す前」とほぼ同じ時期を意味している。
具体的には、PID制御からMV制御への切り替えのタイミングは、例えば加熱プレート41の温度が90℃〜140℃であるときには、基板支持ピン41が下降して基板Gが加熱プレート41に載置される時点から所定時間例えば10秒〜15秒前である。
そして時刻t3から予め設定された時間が経過した後、時刻t4にて加熱プレート41に基板Gを載置する。ここで基板Gを載置するとは、加熱プレート41の基板支持ピン42を下降させて加熱プレート41上に基板Gを受け渡した時点をいう。この後時刻t4にて加熱プレート41に基板Gが載置された後所定のタイミングで、時刻t5にてMV制御からPID制御に切り替える。ここで時刻t5は、時刻t3にて開始されるMV制御の固定パターンの出力が終了した時点である。
ここで基板Gが加熱プレート41に載置された後のMV制御からPID制御に切り替わる所定のタイミングとは、基板Gが加熱プレート41に載置されたことにより、加熱プレート41の温度が一旦下がり、その後上昇して温度目標値に近づいたタイミングであり、例えば温度目標値に対して±4%以内の温度まで近づいたタイミングである。具体的には、MV制御からPID制御に切り替わるタイミングは、例えば加熱プレート41の温度が90℃〜140℃であるときには、基板Gが加熱プレート41に載置されてから所定時間例えば100秒〜200秒経過後である。
ここでMV制御では、時刻t3のPID制御からの切り替え時には、先ず加熱プレート41の周縁領域を加熱するヒータモジュール61の出力を、中央領域を加熱するヒータモジュール61の出力よりも小さくし、時刻t4にて基板Gが加熱プレート41に載置された時点においては、中央領域を加熱するヒータモジュール61の出力を周縁領域を加熱するヒータモジュール61よりも大きくしたまま、全体的に出力をさらに小さくする。次いで中央領域を加熱するヒータモジュール61の出力を周縁領域を加熱するヒータモジュール61よりも大きくしたまま、全体的に出力を徐々に大きくしていく。
この場合例えば、中央領域を加熱するヒータモジュール61の出力を周縁領域を加熱するヒータモジュール61よりも大きくするとは、中央領域を加熱するヒータモジュール61の電力供給量を、周縁領域を加熱するヒータモジュール61の電力供給量よりも大きくすることや、ヒータ6は各ヒータモジュール61に分割されているので、中央領域のヒータモジュール61を先に、周縁領域のヒータモジュール61を後から夫々電力供給し、中央領域のヒータモジュール61から周縁領域のヒータモジュール61よりも先に出力させることが含まれる。
そして例えば基板Gが加熱プレート41に載置されてから例えばタイマで計測される所定時間が経過すると、切り替え手段75によりPID演算部72側に切り替えられてPID制御に戻され、温度検出部62の温度検出値が設定温度になるように電力供給部63の出力が制御されてヒータモジュール61の発熱量が調整され、基板Gの温度が目標温度に安定して維持される。この結果、図6に実線にて示すように、加熱プレート41の温度は、時刻t3から時刻t4までほぼ一定になり、時刻t4から時刻t5では、一旦下降した後、徐々に上昇していき時刻t5からはPID制御により目標温度に維持される。
つまり加熱プレート41の蓋体43が開いた時点では、加熱プレート41はPID制御されているので、前記蓋体43が開いて放熱により加熱プレート41の温度が低下すると、より詳しくは周縁領域の温度が中央領域よりも低下すると、この温度低下に基づいてPID制御によって前記周縁領域の温度を急激に復帰させようとする。このため本発明では、基板Gが加熱プレート41に載置される前に、早めにMV制御に切り替え、蓋体43を開いてからPID制御により高くなってしまった周縁領域の温度をMV制御により目標温度に近づけようとしている。
即ち時刻t3のPID制御からMV制御への切り替わり時には、MV制御では周縁領域の出力を低くし、一方中央領域の出力を高くして、周縁領域よりも中央領域のヒータモジュール61の方が温度が高くなるように電力供給量を制御しているので、PID制御により中央領域より温度が高くなってしまった周縁領域では、MV制御では中央領域よりも低い温度で加熱され、PID制御により周縁領域より温度が低くなってしまった中央領域では、MV制御では周縁領域よりも高い温度で加熱され、結果として加熱プレート41面内の温度分布を揃えることができる。
さらに時刻t4にて基板Gが加熱プレート41に載置されたときには、周縁領域よりも中央領域の方が出力が大きい状態で、さらに全体的に出力を低下させる。これにより加熱プレート41に基板Gを載置した瞬間には、加熱プレート41の熱が基板Gに奪われ、加熱プレート41の温度が急激に下がるが、ここで急激にヒータモジュール61の出力を大きくすると温度変化が大きくなり過ぎるので、これを抑えるため、時刻t4ではヒータモジュール61の出力を低下させ、その後徐々に出力を大きくすることにより、加熱プレート41の温度を緩やかに上昇させることができ、膜厚への悪影響を抑えることができる。
ここで図6に点線で示す従来の制御方法では、時刻t4、つまり基板Gが加熱プレート41に載置されたときにPID制御からMV制御に切り替えていたので、これにより時刻t3から時刻t4にて急激に温度が上昇してしまう。これは、加熱プレート41の蓋体43が開いて加熱プレート41の周縁領域の温度が中央領域よりも低下すると、この温度低下に基づいてPID制御によって前記周縁領域の温度を急激に復帰させようとするからである。この後は時刻t4にてMV制御により、時刻t3から時刻t4の急激な温度上昇を元に戻すために急激に下降させ、時刻t5でPID制御に切り替わることにより、目標温度に維持されるが、時刻t3から時刻t4の間の急激な温度上昇が、基板の温度分布に悪影響を及ぼし、結果として膜厚の面内均一性が悪化してしまう。
このように図6は加熱プレート41温度の傾向を示すものであるが、実際に基板周縁付近と中央付近とを、複数の測定センサが付いた温度測定基板で測定した。このときに加熱プレートを140℃に加熱し、時刻t3を加熱プレート41に基板Gを載置する時点から例えば10秒〜20秒前の時点に設定して、このタイミングでPID制御からMV制御に切り替えて加熱処理を行ったところ、昇温中の温度(過渡)分布は1℃程度であった。一方同様に時刻t4(加熱プレート41に基板を載置した時点)にてPID制御からMV制御に切り替えて、加熱処理を行ったところ、昇温中の温度(過渡)分布は2℃程度であり、加熱プレート41に基板Gを載置する時点よりも前にPID制御からMV制御に切り替えることにより、昇温時の面内温度均一性が向上することが認められた。
このように本発明では、基板搬入時の外乱による調節部の制御動作を補償するために、つまり蓋体43が開いたことによる加熱プレート41の周縁領域の温度の低下に基づいて、PID制御により加熱プレート41の周縁領域の温度が設定値よりも高くなった分を下げるのに必要な時間だけ、加熱プレート41に基板Gを載置する時点よりもMV制御への切り替わり時点を早めているので、蓋体43が開くことにより温度が低下した加熱プレート41の温度を素早く元の温度に復帰させることができ、その結果、基板に対して高精度な熱処理を短時間で行うことができる。この際、従来のMV制御への切り替わり時におけるような、膜厚に悪影響を与える急激な温度上昇が抑えられ、加熱プレート41の温度の面内均一性を高めることができる。
ここでMV制御に切り替えるタイミングは、例えば加熱プレート41の蓋体43を開けることによる、加熱プレート41の周縁領域の温度の低下の程度が2℃程度であり、この温度低下に基づくPID制御で加熱プレート41に基板Gを載置するときまでに3℃上がるとし、これを元の温度に復帰させるために例えば10秒±2秒程度かかるとすると、この時間に相当する分、加熱プレート41に基板Gを載置する時点から前の時である。実際には、上述の装置を用いてテスト基板の処理を行い、加熱プレート41の蓋体43を開けたときの加熱プレート41の周縁領域の温度の低下量や、これに基づくPID制御による加熱プレート41の温度の上昇量を検出し、これにより加熱プレート41の温度を高い面内均一性で昇温させるためには、MV制御の開始時期を加熱プレート41に基板Gを載置するときからどの程度早めるかや、どの程度の出力でどの位の間、各ヒータモジュール61に電力供給するかを試行錯誤して見出し、こうして得られたMV制御の開始時期のタイミングや出力パターンをメモリ74に格納する。
この際ヒータモジュール61に対して夫々作成した出力パターンを用いることにより、各ヒータモジュール61の受け持ち領域に見合った昇温制御ができ、基板Gの面内での温度のばらつきが抑えられ、結果として均一な加熱処理を行うことができ、この例では基板Gの面内で厚みが均一な塗布膜を形成することができる。またこのように出力パターンに基づいてヒータモジュール61への出力を制御する構成とすることにより、出力パターン形状を変えることで、加熱プレートの昇温パターンを調節することができる。
また本発明では、共通の処理容器2内に冷却部3と加熱部4とを設け、これら冷却部3と加熱部4との間にて基板Gを専用の搬送手段5により搬送しているので、冷却部3から加熱部4への基板Gの搬送時間が基板搬送手段の使用状態に関わらず一定になり、MV制御の開始時間を揃えることができて、搬送時間の違いがもたらす基板Gの温度分布の悪化を抑えることができる。
またこの際、外部の基板搬送手段と冷却部3との間で基板Gの受け渡しを行うことにより、熱処理開始前に基板Gを冷却部3に載置して、当該基板Gの温度を、基板面内に亘って揃え、安定させることができる。一方加熱部4では、基板Gが冷却部3または搬送手段5に載置されている間に、つまり基板Gが加熱プレート41に置かれる前から当該加熱プレート41の温度制御を行うことが可能になるので、加熱プレート41による加熱時の温度分布の面内均一性が向上する。
仮に冷却プレート31を設けない構成について考えてみると、蓋体43を開けてから、基板搬送手段に基板Gを保持させた状態でPID制御からMV制御に切り替えることにより、加熱プレート41の周縁領域の急激な温度上昇を抑えることはできるが、このようにすると前記基板搬送手段の搬送効率が極めて悪くなってしまう。また加熱プレート41の基板支持ピン42により、加熱プレート41の上方側で基板Gを保持し、この状態でPID制御からMV制御に切り替える構成も考えられるが、この場合には加熱プレート41から基板Gに熱が移動してしまい、基板Gが不均一に加熱がされてしまう。ここでマスク基板は厚さが大きく熱容量が大きいので、一旦周縁領域が中央領域より温度が高い温度分布になってしまうと、面何に亘って均一な温度分布には復帰しにくく、本発明を適用する効果が大きい。
また共通の処理容器2内に加熱部4と冷却部3とを設けるのではなく、加熱部4と冷却部3とを別個に設け、冷却部3から加熱部4へ基板搬送手段により基板を搬送する構成では、基板搬送手段の使用状態により、冷却部3から加熱部4への基板Gの搬送時間にずれが生じ易く、これにより結果として基板Gの温度分布が悪化してしまう。
さらに冷却プレートと加熱プレートとを同一の処理容器内に配置し、冷却プレート自体により加熱プレートに基板Gを搬送する構成のユニットも知られているが、このように冷却プレートが基板Gの搬送手段を兼用するタイプでは、冷却プレートから加熱プレートに基板Gを受け渡すときに、冷却プレートが加熱プレートの上方側を通過し、このときに加熱プレートから冷却プレートに熱が移動してしまうので、冷却プレートの温度が変化しやすく、冷却プレート自体の温度精度が低い。既述のようにマスク基板は厚みが大きく、熱容量が大きいので、温度に精度が要求され、このような装置はマスク基板の熱処理用の装置としては適さず、本発明のように冷却プレート31と搬送手段5とが別個に設けられており、冷却プレート31が一定の温度に維持された構成が好ましい。
以上のように本発明では、冷却プレート31に載置された基板Gを加熱プレート41に載置する間の任意の点でPID制御からMV制御に切り替え、MV制御をスタートさせることが可能なため、メモリ74内に、基板Gを処理するときの種別毎に、この処理の種別と、PID制御とMV制御との間の制御出力の切り替えのタイミングとを対応付けたデータを作成して記憶させておき、選択手段をなす例えば上位のコンピュータから指定された処理の種別に応じて前記メモリ74からPID制御とMV制御との制御出力の切り替えのタイミングを選択して読み出し、これに基づいてPID制御とMV制御との切り替えを行うようにしてもよい。ここで処理の種別としては、プロセス温度(目標温度)や、基板の種類、レジスト種、膜厚、加熱プレートの種類等が挙げられる。こうして処理に応じて適切なタイミングにてPID制御からMV制御へ切り替えることによって、膜厚の面内均一性の良い加熱処理を行うことができる。
ここで出力パターンやPID制御とMV制御の切り替えのタイミングの設定及び書き換えは、この例では図1、5に示すように全体を制御する制御部の内部に設けられるデータ設定部70を用いて行われる。このデータ設定部70は各温度コントローラ7に接続される上位コンピュータであってもよいが、例えばノートパソコンなどのハンディタイプのコンピュータを用いるようにすれば、現場での設定作業を行い易い。
続いて本発明の熱処理ユニットの他の例について図7により説明する。この実施の形態は、冷却部3と加熱部4とを共通の処理容器8内に上下に配置した例であり、この例では、処理容器8内が例えば3つの領域に分割されて、第1の処理領域81には冷却部3が設けられ、第1の処理領域81の下部に設けられた第2の処理領域82には加熱部4が設けられ、第1の処理領域81と第2の処理領域82とに隣接する領域は、搬送手段80が設けられた搬送領域83として構成されている。
前記第1の処理領域81と第2の処理領域82の搬送領域83に接続する壁部には夫々基板Gの搬出入口84,85が形成され、この搬出入口84,85を介して搬送手段80により夫々の処理領域に基板Gが搬送される。冷却部3や加熱部4は上述の実施の形態と同様に構成されており、搬送手段80は、上述の搬送手段5のアーム部材51と同様に構成されたアーム部材86が昇降機構87により昇降自在、ガイドレール88に沿って、各処理領域81,82に進入して、冷却プレート31や加熱プレート41に基板Gを受け渡す位置と搬送領域83内の位置との間で進退自在に構成されている。
このような熱処理ユニットでは、搬送領域83に形成された図示しない搬出入口により外部から搬送手段80に基板Gが受け渡され、次いで基板Gは搬送手段80により第1の処理領域81の冷却プレート31に受け渡されて、所定の冷却処理が行われる。次いで基板Gは搬送手段80により第1の処理領域81から搬送領域83を介して第2の処理領域82に搬送され、加熱プレート41に受け渡されて、所定の熱処理が行われる。続いて基板Gは搬送手段80により再び第2の処理領域82から搬送領域83を介して第1の処理領域82に搬送され、冷却プレート31にて所定の冷却処理が行われた後、搬送手段80を介して装置外部へ搬出される。また加熱プレート41により所定の熱処理が行われた基板Gを搬送手段80により搬送領域83に搬送し、このまま装置外部へ搬出してもよい。 この熱処理ユニットにおいても、基板搬入時の外乱つまり加熱プレート41の蓋体43を開くことにより、加熱プレート41の周縁領域の温度が低下してしまうので、前記蓋体43が開いてから所定時間経過後である冷却プレート31から加熱プレート41への基板Gの搬送途中にてPID制御からMV制御に切り替え、次いで所定時間経過後である加熱プレート41へ基板Gを載置した後で、MV制御からPID制御に切り替えることにより、加熱プレート41の温度を高い面内均一性を維持した状態で加熱することができ、面内均一性の高い熱処理を行うことができる。
なおこの例では、冷却部3と加熱部4とは異なる処理領域81,82に配置され、熱的に分離されているので、冷却プレート31が加熱プレート41の熱影響を受けることが少ないため、冷却プレート31にカバー体32を設けない構成としてもよい。
最後に本発明の熱処理ユニットをユニット化して組み込んだ、基板処理システムの一例について図8を参照しながら説明する。この例では本発明の熱処理ユニットは、露光後かつ現像前の加熱処理を行うユニットとして用いられている。図中91は、複数枚の未処理の基板G1を収納したキャリアC1を装置に搬入するための搬入用キャリアステージであり、このステージ91に隣接して、複数枚の処理済みの基板G2を収納したキャリアC2を装置から搬出するための、搬出用キャリアステージ92が設けられている。
これら搬入用キャリアステージ91と搬出用キャリアステージ92は、基板の搬送領域93に接続されており、さらに搬送領域93には、基板の冷却処理を行う冷却ユニット94と、本発明の熱処理ユニット95と、露光装置96の搬入ステージ96Aと搬出ステージ96Bとが接続されている。これら搬入用キャリアステージ91、搬出用キャリアステージ92、冷却ユニット94、熱処理ユニット95、露光装置96の搬入ステージ96Aと搬出ステージ96Bとには、搬送領域に設けられ、昇降自在、鉛直軸まわりに回転自在、進退自在に構成された基板搬送手段97がアクセスされるように構成されている。この例では、本発明の熱処理ユニット95としては、上述の図1,図7に示す構成の熱処理ユニットが組み込まれるが、この際熱処理ユニット95の処理容器2、8は基板処理システムの壁部により構成されている。
このシステムの基板Gの流れについて説明する。先ず外部から前工程にてレジスト液が塗布された基板G1が収納されたキャリアC1が搬入用キャリアステージ91に置かれると、基板搬送手段97により、この基板G1は冷却ユニット94→露光装置96の搬入ステージ96Aの順序で搬送され、露光装置96にて所定の露光処理が行われる。次いで露光処理後の基板Gは、基板搬送手段97により露光装置96の搬出ステージ96Bを介して熱処理ユニット95に搬送され、ここで露光後かつ現像前の熱処理と、この熱処理後の冷却処理とを行った後、基板搬送手段97により搬出用キャリアステージ92を介して、次工程の現像処理を行う装置に搬送される。
この基板処理システムは、レジスト液が塗布された基板に対して露光前の冷却処理や、露光後かつ現像前の熱処理を専門に行うところであるが、マスク基板に化学増幅型のレジストが塗布されている場合には、熱処理ユニット95にて行われる露光後の熱処理と冷却処理により、化学増幅型のレジストの酸の増殖が停止していれば、現像まで搬送時間がかかっても問題がない。
ここでマスク基板Gは大きいので、このようなレジスト液の塗布後の基板Gに対して、露光処理前の冷却処理と、露光処理後かつ現像処理前の熱処理と冷却処理とを専用に行うためのシステムは、レジストの塗布処理、現像処理、これらの処理の前後に基板Gの冷却処理や加熱処理等を行う処理ユニットを1台の装置に多数組み込んだ装置に比べて、装置や占有面積を小さくすることができるので有効である。この基板処理システムでは、複数個の熱処理ユニット95を多段に積層して配置するようにしてもよい。
このように熱処理ユニットを、基板処理システムに複数個設置した場合には、各ユニットに共通の出力パターンを割り当てることができるので、初期設定の手間を省くことでき、更には各ユニット間で微妙にアセンブリが異なるなど、ハード構成上に差異が生じたり、或いは基板G上の気流の状態が同じでなかったとしても、各ユニット毎に出力パターンを微調整することにより、各ユニット間での処理のばらつきも抑えられる。
以上において本発明は、基板搬入時の外乱としては、加熱プレートの蓋体を開いたことによる加熱プレートの周縁領域の温度低下や、加熱プレートが設けられた処理容器の搬出入口を開いたことによる加熱プレートの周縁領域の温度低下が含まれる。またこのような基板搬入時の外乱により加熱プレート41全体の温度が低下するような装置では、ヒータ6が分割されていない場合でも適用がある。つまりこのような場合には、加熱プレートに基板を載置する前に、加熱プレートから放熱が起こり、加熱プレートの温度が低下してしまう。前記調節部により、これを復帰させようとして加熱プレートの温度を高める制御を基板が加熱プレートに載置されるまで続けると、今度は加熱プレートの温度が高くなり過ぎてしまう。このため基板を冷却プレートから加熱プレートに搬送する間に、調節部による制御から固定パターン出力部による制御に切り替えて、予め設定された固定の出力パターンにより、調節部による制御により高くなってしまった加熱プレートの温度を元の温度に近づけ、この後固定パターン出力部による制御から調節部による制御に切り替えることにより、加熱プレートの温度を素早く復帰させることができ、かつ速やかに温度を安定させることができて、高精度な加熱処理を短時間で行うことができるという利点がある。
またヒータ6が、図3のように、多数のヒータモジュールに分割される構成の他に、図9に示すように、加熱プレート41の周縁領域を加熱するヒータモジュールH1と、中央領域を加熱するヒータモジュールH2とに分割されている場合にも適用できる。またMV制御の際には、各ヒータモジュール61を異なる出力パターンで制御するようにしてもよいし、各ヒータモジュール61を共通の出力パターンで制御する構成としてもよい。
さらに本発明では、外部からの基板、例えば露光処理後の基板を冷却プレートの上方側で搬送手段に直接受け渡し、次いで搬送手段により加熱プレートに搬送して加熱プレートに載置し、加熱プレートにより基板に対して所定の加熱処理を行い、次いで搬送手段により基板を加熱プレートから冷却プレートに搬送して、冷却プレートにて基板に所定の冷却処理を行ない、この基板を外部の基板搬送手段に、冷却プレートから直接、又は冷却プレートから搬送手段を介して受け渡すようにしてもよい。この場合には、搬送手段が外部の基板搬送手段から基板を受け取って加熱プレートに載置される前に、PID制御からMV制御への切り替えが行われる。この場合であっても、基板が搬送手段から加熱プレートの基板支持ピンに受け渡されるまでの間に、さらに詳しくは加熱プレートの蓋体が開いてから基板が基板支持ピンに載置されるまでの間に、PID制御からMV制御への切り替えが行われる。
この場合には、搬送アームに基板を保持させた状態で所定時間待機させ、このときにPID制御からMV制御への切り替えが行われるので、その間に基板の温度が装置内温度に近づき、これにより基板を加熱プレートに載置したときに、加熱プレートの急激な温度低下が抑えられるので、加熱プレートの温度を目標とするプロセス温度に短時間で安定させることができ、高精度な熱処理を短時間で行うことができる。
この際、本発明では、冷却プレートを設けない構成とし、搬送手段により外部から基板を受け取り、次いでこの基板を搬送手段により加熱プレートに搬送し、当該加熱プレートにて所定の熱処理を行った後、加熱プレート上の基板を搬送手段が受け取り、次いで当該処理後の基板を外部の基板搬送手段に搬送手段から受け渡すようにしてもよい。また搬送手段が冷却プレートを兼用する構成としてもよい。
また本発明においては、基板Gに対して行われる熱処理は塗布液を塗布した基板Gを加熱する処理に限られず、上述のレジスト液の塗布後の加熱処理や、化学増幅型レジストの露光後かつ現像前の加熱処理であってもよいし、例えば層間絶縁膜、デバイスの保護膜をなす絶縁膜の加熱処理(べーク処理)であってもよい。更には本発明においては、基板Gはマスク基板に限られず例えば半導体ウエハ、LCD基板の熱処理にも適用できる。
本発明に係る熱処理装置の実施の形態を示す断面図である。 前記熱処理装置を示す平面図である。 前記熱処理装置を示す断面図である。 前記熱処理装置に設けられる加熱プレート41と、ヒータ6とを示す平面図である。 前記熱処理装置の加熱手段の制御部の制御回路を示す説明図である。 前記熱処理装置で加熱処理される基板の温度変化の様子を示す説明図である。 本発明の他の実施の形態に係る熱処理装置を示す説明図である。 前記熱処理装置を組み込んだ基板処理システムを示す平面図である。 前記熱処理装置に設けられるヒータの他の例を示す平面図である。 従来の加熱装置を示す説明図である。
符号の説明
G,G1,G2 基板
C1,C2 キャリア
2 処理容器
21 搬出入口
22 ゲートシャッタ
3 冷却部
31 冷却プレート
32 カバー体
34 基板支持ピン
4 加熱部
41 加熱プレート
42 基板支持ピン
43 蓋体
5 搬送手段
51 アーム部材
52 保持部
54 昇降機構
55 水平方向駆動機構
6 ヒータ
61 ヒータモジュール
62 温度検出部
63 電力供給部
7 温度コントローラ
70 データ設定部
72 PID制御
73 固定パターン出力部
75 切り替え手段
8 処理容器
80 搬送手段
81 第1の処理領域
82 第2の処理領域
83 搬送領域

Claims (18)

  1. 電力の供給により発熱する加熱手段により加熱され、その表面に載置された基板に対して所定の熱処理を行う加熱プレートと、
    外部から搬入された基板が載置される冷却プレートと、
    この冷却プレートと加熱プレートとの間で基板を専用に搬送する専用の搬送手段と、
    前記加熱プレートの温度を検出する温度検出部と、
    温度検出部の温度検出値と温度目標値との偏差に基づいて前記加熱手段への電力供給量に対応する信号を演算して出力する調節部と、
    予め設定された出力パターンに基づいて前記加熱手段への電力供給量に対応する信号を出力する固定パターン出力部と、
    基板が冷却プレートに載置されてから加熱プレートに載置されるまでの間に、基板の搬入時の外乱による調節部の制御動作を補償するために、制御出力を調節部から固定パターン出力部に切り替え、基板が加熱プレートに載置された後、所定のタイミングで制御出力を固定パターン出力部から調節部に切り替える切り替え手段と、を備えたことを特徴とする熱処理装置。
  2. 電力の供給により発熱する加熱手段により加熱され、その表面に載置された基板に対して所定の熱処理を行う加熱プレートと、
    外部から搬入された基板を受け取り、前記加熱プレートに基板を専用に搬送する専用の搬送手段と、
    前記加熱プレートの温度を検出する温度検出部と、
    温度検出部の温度検出値と温度目標値との偏差に基づいて前記加熱手段への電力供給量に対応する信号を演算して出力する調節部と、
    予め設定された出力パターンに基づいて前記加熱手段への電力供給量に対応する信号を出力する固定パターン出力部と、
    基板が搬送手段に載置されてから、当該搬送手段により加熱プレートに搬送し、当該加熱プレートに載置されるまでの間に、基板の搬入時の外乱による調節部の制御動作を補償するために、制御出力を調節部から固定パターン出力部に切り替え、基板が加熱プレートに載置された後、所定のタイミングで制御出力を固定パターン出力部から調節部に切り替える切り替え手段と、を備えたことを特徴とする熱処理装置。
  3. 基板に対して所定の冷却処理を行う冷却プレートを備え、前記搬送手段は、この冷却プレートと加熱プレートとの間で基板を専用に搬送することを特徴とする請求項2記載の熱処理装置。
  4. 前記搬送手段は、基板に対して所定の冷却処理を行う冷却プレートを兼用することを特徴とする請求項2記載の熱処理装置。
  5. 加熱プレートの上方位置で基板を受け取り、下降して加熱プレート上に基板を載せる昇降自在な支持部材を備え、前記切り替え手段は、基板が冷却プレートに載置されてから前記支持部材に受け渡されるまでの間に、制御出力を調節部から固定パターン出力部に切り替えることを特徴とする請求項1記載の熱処理装置。
  6. 加熱プレートの上方位置で基板を受け取り、下降して加熱プレート上に基板を載せる昇降自在な支持部材を備え、前記切り替え手段は、基板が搬送手段に載置されてから前記支持部材に受け渡されるまでの間に、制御出力を調節部から固定パターン出力部に切り替えることを特徴とする請求項2ないし4のいずれか一に記載の熱処理装置。
  7. 前記加熱プレートは、この加熱プレートの上部空間を覆う蓋体を備え、前記切り替え手段は、前記蓋体を開いてから基板が前記支持部材に載置されるまでの間に、制御出力を調節部から固定パターン出力部に切り替えることを特徴とする請求項5又は6記載の熱処理装置。
  8. 加熱手段は、加熱プレートの周縁領域を加熱する部位と、加熱プレートの中央領域を加熱する部位とに分割されており、各加熱手段に対応して温度検出部、固定パターン出力部及び調節部の組が設けられることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか一に記載の熱処理装置。
  9. 前記出力パターンは、加熱プレートの周縁領域の温度を、中央領域の温度よりも低くするように、各加熱手段に対して電力供給量に対応する信号を出力するものであることを特徴とする請求項8記載の熱処理装置。
  10. 基板に対して行われる処理の種別と、調節部と固定パターン出力部との間の制御出力の切り替えのタイミングと、を対応付けたデータを記憶する記憶部と、前記処理の種別に応じて前記メモリから調節部と固定パターン出力部との制御出力の切り替えのタイミングを選択する選択手段と、を備えたことを特徴とする請求項1ないし9のいずれか一に記載の熱処理装置。
  11. 前記加熱プレートと冷却プレートとは、共通の処理容器内に互いに水平方向に隣接して設けられていることを特徴とする請求項1ないし10のいずれか一に記載の熱処理装置。
  12. 前記加熱プレートと冷却プレートとは、共通の処理容器内に互いに上下方向に隣接して設けられていることを特徴とする請求項1ないし10のいずれか一に記載の熱処理装置。
  13. 外部から搬入された基板を冷却プレートに載置する工程と、
    基板が冷却プレートに載置されてから加熱プレートに載置されるまでの間に、加熱プレートの温度検出値と温度目標値との偏差に基づいて、電力の供給により加熱プレートを加熱する加熱手段への電力供給量に対応する信号を演算して出力する工程から、予め設定された出力パターンに基づいて前記加熱手段への電力供給量に対応する信号を出力する工程に切り替える工程と、
    次いで基板が加熱プレートに載置された後所定のタイミングで、加熱プレートの温度を検出し、この温度検出値と温度目標値との偏差に基づいて加熱手段への電力供給量に対応する信号を演算して出力する工程を開始することを特徴とする熱処理方法。
  14. 外部から搬入された基板を搬送手段に載置する工程と、
    基板が搬送手段に載置されてから加熱プレートに載置されるまでの間に、加熱プレートの温度検出値と温度目標値との偏差に基づいて、電力の供給により加熱プレートを加熱する加熱手段への電力供給量に対応する信号を演算して出力する工程から、予め設定された出力パターンに基づいて前記加熱手段への電力供給量に対応する信号を出力する工程に切り替える工程と、
    次いで基板が加熱プレートに載置された後所定のタイミングで、加熱プレートの温度を検出し、この温度検出値と温度目標値との偏差に基づいて加熱手段への電力供給量に対応する信号を演算して出力する工程を開始することを特徴とする熱処理方法。
  15. 予め設定された出力パターンに基づいて加熱手段に対して電力供給量に対応する信号を出力する工程は、基板が冷却プレートに載置されてから加熱プレートの上方位置で支持部材に基板が受け渡されるまでの間に行われることを特徴とする請求項13記載の熱処理方法。
  16. 予め設定された出力パターンに基づいて加熱手段に対して電力供給量に対応する信号を出力する工程は、基板が搬送手段冷却に載置されてから加熱プレートの上方位置で支持部材に基板が受け渡されるまでの間に行われることを特徴とする請求項14記載の熱処理方法。
  17. 前記加熱プレートは、この加熱プレートの上方側を覆う蓋体を備えており、予め設定された出力パターンに基づいて加熱手段に対して電力供給量に対応する信号を出力する工程は、前記蓋体を開いてから基板が支持部材に受け渡されるまでの間に行われることを特徴とする請求項15又は16のいずれか一に記載の熱処理方法。
  18. 予め設定された出力パターンに基づいて加熱手段に電力供給量に対応する信号を出力する工程は、加熱プレートの周縁領域の温度を、中央領域の温度よりも低くするように、加熱手段に対して電力供給量に対応する信号を出力するものであることを特徴とする請求項13ないし17のいずれか一に記載の熱処理方法。
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