JP2018133258A - 電解質 - Google Patents
電解質 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2018133258A JP2018133258A JP2017027289A JP2017027289A JP2018133258A JP 2018133258 A JP2018133258 A JP 2018133258A JP 2017027289 A JP2017027289 A JP 2017027289A JP 2017027289 A JP2017027289 A JP 2017027289A JP 2018133258 A JP2018133258 A JP 2018133258A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- acid
- anion
- electrolyte
- group
- imide
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/13—Energy storage using capacitors
Landscapes
- Electric Double-Layer Capacitors Or The Like (AREA)
- Secondary Cells (AREA)
- Fuel Cell (AREA)
Abstract
Description
グライムと、
イミド構造を含むアニオンと、
第1族カチオン及び第2族カチオンのうち1以上のカチオンと、
ホスホン酸、ホスフィン酸、リン酸、カルボン酸、ボロン酸、ホウ酸、芳香族イミド及びフェノール類のうち1以上を含む有機酸塩と、
酸性、両性、塩基性及び中性のうち1以上である金属酸化物を含む無機粒子とヘテロ原子を含む有機粒子とのうち少なくとも一方を含む添加粒子と、
を含むものである。
特に、−30℃でのイオン伝導度σ-30が3×10-3mS/cm以上であれば、従来のグライム系の溶媒和イオン液体よりもイオン伝導度が高く、好ましい。
G3:Triethyleneglycoldimethylether;東京化成工業製,分子量:178.2
G4:Tetraethyleneglycoldimethylether;東京化成工業製,分子量:222.3
LiTFSI:Lithium Bis(trifluoromethanesulfonyl)imide;キシダ化学製,分子量:287.1
LiFSI:Lithium Bis(fluorosulfonyl)imide;キシダ化学製,分子量:187.1
n−BuLi:n-Butyl Lithium;1.6M in hexane,Aldrich製,分子量:64.1
TMS−Br:Trimethylsilyl Bromide;和光純薬工業製,分子量:153.09
THF:Tetrahydrofuran;脱水品,和光純薬工業製
MeOH:Methylalcohol;和光純薬工業製
PhPOH:Phenylphosphonic acid;東京化成工業製,分子量:158.1
XyPOE:Xylenebis(phosphonic acid diethyl)ester;東京化成工業製,分子量:378.3
PhBOH:Phenylboronic acid;東京化成工業製,分子量:121.9
Mg(OAc)2:Magnesium acetate;和光純薬工業製,分子量:214.5
SiO2(380):フュームドシリカ(比表面積380m2/g);エアロジル製
FSM:メソポーラスシリカ(気孔径4nm、比表面積400m2/g);太陽化学製
α−Al2O3:α-アルミナ(平均粒径0.3μm);ビューラー製
γ−Al2O3:γ-アルミナ(比表面積150m2/g);日揮ユニバーサル製
TiO2:アナターゼ型(粒径10nm以下、比表面積300m2/g);石原産業製
h−BN:ヘキサゴナル・ボロンナイトライド(平均粒径1μm);Aldrich製
PVdF−HFP:ポリフッ化ビニリデンとヘキサフルオロプロピレンの共重合体;Aldrich製
PAN:ポリアクリロニトリル;Aldrich製
PEO:ポリエチレンオキシド;Aldrich製
G3、G4、LiTFSI、LiFSIを用意した。そして、Arガスを充填したグローブボックス内で、20mLサンプル瓶に等モル量(50.0mmol)のG4(11.11g)又はG3(8.91g)と、LiTFSI(14.36g)又はLiFSI(9.36g)をとり、密封して取り出し、加熱により4種の均一溶液を得た。それぞれ、溶媒和イオン液体(ILb:G3+LiFSI)、溶媒和イオン液体(ILj:G3+LiTFSI)、溶媒和イオン液体(ILi:G4+LiFSI)、溶媒和イオン液体(ILd:G4+LiTFSI)である。なお、ILbは、調製後に気温10℃以下、2ヶ月放置したところ結晶化した。
Arガスを充填したグローブボックス内で、予め十分乾燥させたPhPOHを0.79gと、THFを6mLを、撹拌子を入れたナスフラスコに入れ、密栓後に−30℃に冷却した低温恒温槽で冷却した。Arガス気流下で、n−BuLiの溶液6.3mLをシリンジでゆっくりと添加して反応を行った。このとき、n−BuLiを添加開始直後に白色沈殿が生じて分散液となった。添加終了後に室温で撹拌を1.5時間続けて反応を行い、反応終了後に50℃まで加熱しながら減圧処理することで脱溶媒を行い、薄黄色クリーム状の生成物であるPhPOLiを得た。なお、PhPOLiとは、PhPOHのOH基の水素がLiに置換されたものを示す。次に、Arガスを充填したグローブボックス内で、この生成物をメノウに取り出し、ILbの3.65gを加えて均一に混合し、ペースト状の黄色分散液ILa{(G3+LiFSI)+0.5PhPOLi}を得た。このILaを気温10℃以下、3ヶ月放置しても液状を保持したが、スパチュラで撹拌すると瞬時に固化した。ILbにPhPOLiを添加することで固化する傾向を抑制できるが、部分的作用であることがわかった。
撹拌子を入れたナスフラスコにPhPOHを4.43g、Mg(OAc)2を6.01gとり、メタノール32mLを加えて室温で2時間撹拌した。その後、水200mLを加えて110℃の油浴中で加熱しながら撹拌を1.5時間行った。生成物を濾別後に、漏斗上で水200mLで洗浄し、一晩乾燥して白色板状の生成物であるPhPOMgを得た。このPhPOMgをFT−IRで測定したところ、図3に示すように、P−OH結合のブロードなν(O−H)吸収ピーク(2700〜2560cm-1)が、生成物では消失したが、1105cm-1と1145cm-1とのν(P=O),ν(P−O−C)に基づく吸収ピークと、1440cm-1のP−C(芳香族)結合に基づく吸収ピークが見られることから、PhPOMgの生成を確認した。次に、Arガスを充填したグローブボックス内で、この生成物(0.90g)をメノウに取り出し、ILbの3.65gを加えて均一に混合し、白色乳液状の分散液ILe{(G3+LiFSI)+0.5PhPOMg}を得た。このILeを気温10℃以下、3ヶ月放置しても液状を保持したが、スパチュラで撹拌すると瞬時に固化した。
Arガスを充填したグローブボックス内で、撹拌子を入れたナスフラスコにPhBOHを0.61gとり、THF5mLを加えて溶解させ、密栓後に−30℃に冷却した低温恒温槽で冷却した。Arガス気流下で、n−BuLiの溶液6.3mLをシリンジでゆっくりと添加して反応を行った。このとき、n−BuLiの添加後は均一な透明液体となったが、−30℃で1時間撹拌したところ、白色沈殿が生じて分散液となった。添加終了後に室温で撹拌を1.5時間続けて反応を行い、反応終了後に50℃まで加熱しながら減圧処理することで脱溶媒を行い、白色クリーム状の生成物であるPhBOLiを得た。次に、Arガスを充填したグローブボックス内で、この生成物をメノウに取り出し、ILbの3.65gを加えて均一に混合し、ペースト状の黄色分散液ILf{(G3+LiFSI)+0.5PhBOLi}を得た。
はじめに、XyPOEの加水分解によるXyPOHの合成を行った。文献(J.Mater.Chem.,2007,17,4563)及び特開2008−69093号公報に記載の方法に従って、実施した。Arガスを充填したグローブボックス内で、撹拌子を入れたナスフラスコにXyPOEを3.07gとり、塩化メチレン20mLに溶解させてから密栓し、冷却管、滴下漏斗及びArガス導入管を組み合わせて反応装置を組み立てた。室温で撹拌しながら、TMS−Brの6.6mLを30分間で滴下混合した。その後、室温で6時間撹拌して反応を行った。反応終了後に装置を蒸留用に組み直して減圧脱溶媒した。Arガス気流下でメタノール17mLをフラスコ内に投入して、室温で一晩撹拌した。エバポレータで脱溶媒後に、真空乾燥させてから、アセトニトリル35mLに分散させた。固形分を濾別してから更にアセトニトリルで洗浄し、乾燥してXyPOHを得た。次に、PhPOLiと同様に、XyPOHの0.80gをTHF6mLに溶解させてから、1.6Mのn−BuLi溶液7.5mLを用いてXyPOLiを調製した。最後に、Arガスを充填したグローブボックス内で、このXyPOLi0.22gをメノウに取り出し、ILb1.11gを加えて均一に混合することで灰色粉末ILg{(G3+LiFSI)+0.25XyPOLi}を得た。
無機ナノ粒子には、両性酸化物のα−Al2O3と、γ−Al2O3と、酸性酸化物のフュームドシリカSiO2(380)、メソポーラスシリカFSM22、塩基性酸化物のMgO、CuO、中性無機ナノ粒子で水和性が高いTiO2(アナターゼ)、中性無機ナノ粒子で疎水性が高いヘキサゴナル・窒化ホウ素h−BNを用いた。この無機ナノ粒子をILaと混合することにより、全体に対する無機ナノ粒子の含有量が22質量%、50質量%、55質量%である複合物を調製した。また、ILbとこれらの無機ナノ粒子との複合物も同様に調製したが、含有量を25質量%、55質量%、61質量%とした。
溶媒和イオン液体ILe、ILf、ILgを用い、無機ナノ粒子としてα−Al2O3、γ−Al2O3、及びSiO2(380)、を用いて、上記と同様に無機ナノ粒子を複合化させた溶媒和イオン液体を作製した。無機ナノ粒子の含有量は、50質量%、55質量%及び56質量%とした。
上記と同様の手順により、溶媒和イオン液体ILh{(G4+LiFSI)+0.5PhPOLi}を作製した。また、この 溶媒和イオン液体ILhを用い、無機ナノ粒子としてTiO2、α−Al2O3及びフュームドシリカSiO2(380)を用いて、上記と同様に無機ナノ粒子を複合化させた溶媒和イオン液体IL16h、IL4h、IL6hを作製した。無機ナノ粒子の含有量は、それぞれ53質量%、44質量%及び48質量%とした。
無機ナノ粒子に代えて、有機高分子化合物のPVdF−HFP、PAN及びPEOを用い、溶媒和イオン液体ILa、ILbに対して上記と同様に有機ナノ粒子を複合化させた。有機ナノ粒子の含有量は、ILaでは55質量%、ILbでは60質量%とした。
Arを充填したグローブボックス中で、各測定セルの内部(直径φ=10mm)に各試料を入れた。そして、ステンレス製電極で挟み、気泡を抜き密封した。そのときの膜厚を測定後、測定セルを恒温槽内に置いて、25℃,10℃,−10℃,−30℃,−10℃,10℃,25℃,45℃,60℃,70℃,80℃,80℃,70℃,60℃,45℃,25℃となるようにした。インピーダンス測定は、各温度で1時間保持した後に行った。但し、氷点下の温度では1.5時間保持した。このインピーダンス測定は、振幅電圧を100mVにして、0.1MHz−1.0Hzの間で0.5pts/secで行った。得られたCole−ColeプロットのZ’の実軸切片の値もしくはBode線図でθが最小となる|Z|を抵抗値(R)として求めた。この値(R)と膜厚t(cm)及び電極面積S(cm2)から、次式に従いイオン伝導度σ(Scm-1)を算出した。その結果を図4〜20に示す。なお、図4〜20の横軸のTの単位はケルビン(K)である。
σ=1/R × t/S
TG−DTA測定装置(理学社製Thermo plusTG8120)を用い、Ar気流下(50mL/分)で、試料15mgをPtパン上で10℃/分で昇温して熱重量測定を行った。標準試料は、α−Al2O3とした。
表1、2に、実験例0〜16の、略号、TGの−10質量%の温度(℃)、主としてLiFSIの熱分解温度Td(℃)、吸熱温度ピーク温度(℃)、80℃、25℃、−30℃におけるイオン伝導度(σ80,σ25,σ-30)、−30℃におけるイオン伝導度を80℃におけるイオン伝導度で除した値である伝導度維持率(σ-30/σ80)、σ−T曲線のスムーズ性、試料の組成をまとめて示した。なお、表中の「His」はヒステリシスが存在することを示す。また、表1、2では25℃のイオン伝導度について、最初の25℃、−30℃から昇温後の25℃の値、80℃から冷却時の25℃を「−」で区切ってそれぞれ示した。
図4は、溶媒和イオン液体ILb、ILj、ILi、ILdのσ−T曲線である。ILb、ILj、ILiでは、σ−T曲線上にヒステリシスが観察された。なお、このとき、ILb、ILj、ILi、ILdは、液状であった。また、ILbは、冬季間(気温10℃以下)放置することにより固形化した。この凍結固体に対してXRD測定を行ったところ、結晶に基づくと考えられる規則的なXRDパターンが得られた。図5は、固化後の溶媒和イオン液体ILbのXRDパターンである。このため、ILbでは、試料を25℃から冷却する際に、過冷却状態が生じることにより、ヒステリシスを示したものと考えられた。そして、試料が冷却により凍結した後の昇温では、低温領域(−10〜−30℃など)でσ値が低下したものと推察された。一方、ILdでは、σ−T曲線において、このようなヒステリシスは観察されなかった。このため、ILdでは、融点がより低く、この測定条件では、安定な液状を保持できると考えられた。
図7は、溶媒和イオン液体ILaに対して両性金属酸化物であるαアルミナを複合化した実験例1−1〜3と、溶媒和イオン液体ILbに対してαアルミナを複合化した実験例1−4のσ−T曲線である。これらの複合物の形骸は、αアルミナが増すほどに湿潤粉体から粉体へと変わった。実験例1−4(IL4b(61%))では、σ−T曲線の低温領域でσ値の低下が顕著であるのに対し、実験例1−1〜3では、いずれの含有量でもσ−T曲線が滑らかな曲線を示し、低温領域での急激的なσ値の低下は見られなかった。実験例1−1,2は、αアルミナを含まないILaと変わらないσ−T曲線を示し、25℃で1mS/cmを超えた。表1に示すように、それらのT(−10%)は、202℃、212℃であり、ILaの163℃、実験例1−4の174℃を大きく上回った。ILaにαアルミナを複合化することにより、低温領域でのイオン伝導性の向上と同時に熱的安定性の大幅な向上が認められた。
図8は、溶媒和イオン液体ILaに対して両性金属酸化物であるγアルミナを複合化した実験例2−1〜2と、溶媒和イオン液体ILbに対してγアルミナを複合化した実験例2−3のσ−T曲線である。これらの複合物の形骸は、γアルミナが増すほどに湿潤粉体から粉体へと変わった。実験例2−3(IL3b(25%))では、σ−T曲線の低温領域で大きなヒステリシスを示し、−30℃では測定不能であったのに対し、実験例2−1〜2では、いずれの含有量でもσ−T曲線が滑らかな曲線を示し、低温領域での急激的なσ値の低下は見られなかった。実験例2−1は、γアルミナを含まないILaと変わらないσ−T曲線を示し、25℃で1mS/cmを超えた。表1に示すように、そのT(−10%)は、178℃であり、ILaの163℃、実験例2−3の160℃を上回った。ILaにγアルミナを複合化することにより、低温領域でのイオン伝導性の向上と同時に熱的安定性の大幅な向上が認められた。
図9は、溶媒和イオン液体ILaに対して酸性金属酸化物であるフュームドシリカ(380)を複合化した実験例3−1〜2と、溶媒和イオン液体ILbに対してフュームドシリカ(380)を複合化した実験例3−3〜4のσ−T曲線である。これらの複合物の形骸は、フュームドシリカ(380)が増すほどに湿潤粉体から粉体へと変わった。実験例3−1〜4では、いずれもσ−T曲線の低温領域で滑らかな曲線を示し、低温領域での急激的なσ値の低下は見られなかった。25℃でのσ値は、実験例3−1,3が約2mS/cmであり、実験例3−2,4がそれぞれ0.3mS/cm、1.2mS/cmであった。一方、T(−10%)は、実験例3−1,2が184℃、197℃であり、ILaの163℃を上回ったのに対して、実験例3−3,4が162℃、89℃であった。フュームドシリカ(380)を複合化する場合には、有機酸塩であるPhPOLiを添加しない溶媒和イオン液体ILbを用いても低温領域のイオン伝導性は十分に改善されるが、有機酸塩であるPhPOLiを添加すると熱的安定性の向上が同時に認められた。
図10は、溶媒和イオン液体ILaに対して酸性金属酸化物であるメソポーラスシリカFSM22を複合化した実験例4−1〜2と、溶媒和イオン液体ILbに対してFSM22を複合化した実験例4−3のσ−T曲線である。これらの複合物の形骸は、FSM22が増すほどに湿潤粉体から粉体へと変わった。実験例4−1〜3では、いずれもσ−T曲線の低温領域で滑らかな曲線を示し、低温領域での急激的なσ値の低下は見られなかった。25℃でのσ値は、実験例4−1が0.7mS/cmを示すが、実験例4−2,3では、約0.001mS/cmまで低下した。含有量の増加によりσ値が減少する理由は、例えば、FSM22は40nmの細孔が存在するため、粒子表面のOH基の密度が低下したことがアニオン部との相互作用に影響を及ぼしたためであると推察された。一方、T(−10%)は、実験例4−1,2が188℃、203℃であり、ILaの163℃を上回ったのに対して、実験例4−3が159℃と下回った。FSM22を複合化する場合には、その添加量が40質量%以下、より好ましくは30質量%以下など比較的低い範囲においては、低温領域でのイオン伝導性の向上と同時に熱的安定性の向上が認められた。
図11は、溶媒和イオン液体ILaに対して塩基性金属酸化物であるMgOを複合化した実験例5−1と、溶媒和イオン液体ILbに対してMgOを複合化した実験例5−2のσ−T曲線である。これらの複合物の形骸は、実験例5−1が湿潤粉体であり実験例5−2が粉体である。実験例5−2(IL14b(61%))では、σ−T曲線の低温領域で小さなヒステリシスを示し、σ値の低下が見られるのに対し、実験例5−1では、σ−T曲線が滑らかな曲線を示し、低温領域での急激的なσ値の低下は見られなかった。実験例5−1は、25℃で0.4mS/cmを示した。表1に示すように、そのT(−10%)は、213℃であり、ILaの163℃、実験例5−2の199℃を上回った。塩基性金属酸化物であるMgOを複合化する場合は、有機酸塩であるPhPOLiを添加した溶媒和イオン液体を用いると、低温領域でのイオン伝導性の向上と同時に熱的安定性の向上が認められ、有機酸塩であるPhPOLiを用いない溶媒和イオン液体との差が明瞭であった。
図12は、溶媒和イオン液体ILaに対して塩基性金属酸化物であるCuOを複合化した実験例6−1と、溶媒和イオン液体ILbに対してCuOを複合化した実験例6−2のσ−T曲線である。これらの複合物の形骸は、湿潤粉体である。実験例6−2(IL15b(61%))では、σ−T曲線の低温領域で小さなヒステリシスを示し、σ値の低下が見られるのに対し、実験例6−1では、σ−T曲線の低下は見られたがヒステリシスが消失した。実験例6−1は、25℃で1mS/cmを示した。表2に示すように、そのT(−10%)は、206℃であり、ILaの163℃を大きく上回った。溶媒和イオン液体ILaにCuOを複合化することにより、低温領域でのイオン伝導性の向上と同時に熱的安定性の大幅な向上が認められた。
図13は、溶媒和イオン液体ILaに対して水和性が高い中性金属酸化物であるTiO2(アナターゼ)を複合化した実験例7−1と、溶媒和イオン液体ILbに対してTiO2を複合化した実験例7−2のσ−T曲線である。TiO2(アナターゼ)では、85℃、2時間の常圧乾燥を施すと、表面近くの運動性が高い強固な構造であり塩基性を示す級着水が減少することによって、酸性を示すものの割合が増加し、表面が酸性になる。この実施例では、TiO2を75℃、1晩、真空乾燥を行ったが、酸性金属酸化物と同様の複合効果を期待できる。これらの複合物の形骸は、粉体である。実験例7−2(IL16b(61%))では、σ−T曲線の低温領域で小さなヒステリシスを示し、σ値の低下が見られるのに対し、実験例7−1では、σ−T曲線が滑らかな曲線を示し、低温領域での急激的なσ値の低下は見られなかった。実験例7−1は、25℃で0.8mS/cmを示した。表2に示すように、そのT(−10%)は、162℃であり、ILaの163℃と同等であった。溶媒和イオン液体ILaにTiO2を複合化することにより、熱的安定性の向上は見られなかったが、低温領域でのイオン伝導性の向上が認められた。熱的安定性の向上がみられなかった理由は、TiO2表面のOH基が吸着水由来であるため、熱的特性の向上に寄与できなかったものと推察された。
図14は、溶媒和イオン液体ILaに対して疎水性の中性金属酸化物であるヘキサゴナル−窒化ホウ素(h−BN)を複合化した実験例8−1と、溶媒和イオン液体ILbに対してh−BNを複合化した実験例8−2のσ−T曲線である。これらの複合物の形骸は、粉体である。実験例8−1,2では、共にσ−T曲線が滑らかな曲線を示し、低温領域でσ値の低下が見られなかった。実験例8−1は、25℃で0.3mS/cmを示し、実験例8−2は、25℃で0.4mS/cmとほぼ同じ値を示した。この理由は、例えば、h−BNが中性で且つ疎水性の無機粒子であるため、その表面上にFSIアニオンや複合アニオンが複合できるサイトが無く、単に物理吸着するからであると推察された。表2に示すように、実験例8−1のT(−10%)は、194℃であり、ILaの163℃を大きく上回った。h−BNを複合化する場合には、有機酸塩であるPhPOLiを添加しない溶媒和イオン液体ILbを用いても低温領域のイオン伝導性は十分に改善されるが、有機酸塩を添加すると熱的安定性の向上が同時に認められた。
図15は、有機酸塩であるPhPOLiとは異なる有機酸塩であるPhPOMg、PhBOLi、XyPOLiを用いた実験例0−11〜13(ILe,ILf,ILg)のσ−T曲線である。図15及び表1に示すように、これらを添加した溶媒和イオン液体では、低温領域でのσ値は大きく低下した。以下では、これらに無機粒子を複合化した効果を検討した。
図16は、フェニルホスホン酸マグネシウムを添加した溶媒和イオン液体ILeに対してγアルミナ、αアルミナ及びフュームドシリカ(380)を複合化した実験例9−1〜3のσ−T曲線である。これらの複合物の形骸は、湿潤粉体から粉体である。ILeに無機粒子を複合化することで、いずれの場合も、σ−T曲線が滑らかな曲線を示し、低温領域での急激的なσ値の低下はほぼ見られなかった。実験例9−1〜3は、25℃でそれぞれ0.2mS/cm、0.8mS/cm、0.3mS/cmであり、ILeの0.03mS/cmよりも向上した。表2に示すように、それらのT(−10%)は、それぞれ165℃、198℃、194℃であり、溶媒和イオン液体ILeの191℃と同程度であった。溶媒和イオン液体ILeに無機粒子を複合化することにより、低温領域でのイオン伝導性の向上が認められた。
図17は、フェニルボロン酸リチウムを添加した溶媒和イオン液体ILfに対してγアルミナ、αアルミナ及びフュームドシリカ(380)を複合化した実験例10−1〜3のσ−T曲線である。これらの複合物の形骸は、湿潤粉体から粉体である。ILfに無機粒子を複合化することで、いずれの場合も、σ−T曲線が滑らかな曲線を示し、低温領域での急激的なσ値の低下はほぼ見られなかった。実験例10−1〜3は、25℃でそれぞれ0.2mS/cm、0.6mS/cm、0.3mS/cmであり、ILfの0.02mS/cmよりも向上した。表2に示すように、それらのT(−10%)は、それぞれ167℃、183℃、176℃であり、溶媒和イオン液体ILeの148℃を大きく上回った。溶媒和イオン液体ILfに無機粒子を複合化することにより、低温領域でのイオン伝導性の向上と同時に熱的安定性の向上が認められた。
図18は、キシレンビスホスホン酸リチウムを添加した溶媒和イオン液体ILgに対してγアルミナ及びフュームドシリカ(380)を複合化した実験例11−1,2のσ−T曲線である。これらの複合物の形骸は、粉体である。ILgに無機粒子を複合化することで、いずれの場合も、σ−T曲線が滑らかな曲線を示し、低温領域での急激的なσ値の低下はほぼ見られなかった。実験例11−1,2は、25℃でそれぞれ0.2mS/cm、0.4mS/cmであり、ILgの0.4mS/cmと同程度であった。表2に示すように、それらのT(−10%)は、それぞれ162℃、193℃であり、溶媒和イオン液体ILgの188℃と同程度であった。溶媒和イオン液体ILgに無機粒子を複合化することにより、低温領域でのイオン伝導性の向上が認められた。
図19は、G4とLiFSIを用いた溶媒和イオン液体ILhに対してTiO2、αアルミナ及びフュームドシリカ(380)を複合化した実験例12−1,3,4と、溶媒和イオン液体ILiに対してTiO2を複合化した実験例12−2のσ−T曲線である。なお、図19には、溶媒和イオン液体ILh、ILiの測定結果も示した。これらの複合物の形骸は、湿潤粉体から粉体である。ILiにPhPOLiを添加したILhでは、低温領域でのイオン伝導度が若干向上するが、ヒステリシスの存在と低温領域でのσ値の低下はほぼ変わらない。しかし、ILhに無機粒子を複合化することで、いずれの場合も、σ−T曲線が滑らかな曲線を示し、低温領域で急激的なσ値の低下はほぼ見られなかった。実験例12−1,3,4は、25℃でそれぞれ0.5mS/cm、0.3mS/cm、0.2mS/cmであった。表2に示すように、実験例12−1,2のT(−10%)は、それぞれ178℃、157℃であり、実験例12−1の方がイオン伝導度が若干高く、熱的安定性も高いことがわかった。また、実験例12−3,4のT(−10%)は、それぞれ205℃、214℃であり、溶媒和イオン液体ILiの198℃よりも高かった。溶媒和イオン液体ILhに無機粒子を複合化することにより、低温領域でのイオン伝導性の向上と熱的安定性の向上とが認められた。
図20は、溶媒和イオン液体ILa,ILbに対して有機高分子化合物のPVdF−HFP、PAN、PEOを有機粒子として複合化した実験例13−1〜6のσ−T曲線である。これらの複合物の形骸は、湿潤粉体から粉体である。溶媒和イオン液体ILbと有機粒子とを複合化したものをみると、低温領域でのσ値が向上はするが、σ−T曲線が滑らかな曲線となったのは、実験例13−6のみで、実験例13−2,4では、低温領域でヒステリシスが若干残った。即ち、この向上の程度は、有機粒子の構造に依存した。一方、PhPOLiを添加した溶媒和イオン液体ILaと有機粒子を複合化した実験例13−1,3,5では、いずれの場合も、σ−T曲線が滑らかな曲線を示し、低温領域での急激的なσ値の低下はほぼ見られなかった。実験例13−1,3,5は、25℃でそれぞれ0.2〜0.3mS/cmであった。この結果は、推定した複合アニオンのイオン性サイトによる吸着メカニズムが有機粒子のヘテロ原子部位に対しても、無機粒子と同様に発現したためと推察された。表2に示すように、実験例13−3,5のT(−10%)は、それぞれ130℃、106℃であり、実験例13−4,6の138℃、111℃と同程度であった。また、実験例13−1のT(−10%)は、183℃であり、実験例13−2の159℃よりも高く、熱的安定性の向上が認められた。なお、高い含有率で有機粒子と複合化することができる優位点としては、膜状電解質が得られる点である。一般のゲル電解質に比べて固形分率が高いため、取り扱いが容易な電解質膜となる。その調製方法は、特に限定されないが、ここで示したものは、σ測定セル中で圧粉成形された電解質膜である。
まず、溶媒和イオン液体に対する有機酸塩(フェニルホスホン酸リチウム)の添加効果について、{(G3+LiFSI)+0.5PhPOLi}を一例として考察する。図1に示すように、トリグライムとLiFSIを等モル量混合すると、リチウムカチオンに対してトリグライムにおけるオキシエチレンの酸素部位とFSIアニオンとが結合して溶媒和化合物を形成すると考えられる。この溶媒和化合物は、グライムに配位したLi+の錯カチオンに対してFSIアニオンがイオン結合すると同時にそのスルホニル基をLi+に配位させることでその対構造が形成された接触イオン対(CIP)型の構造をとるものと推察される。この溶媒和化合物を電位下に置くと、グライムに配位したLi+の錯カチオン全体が移動すると考えられる(例えば、J.Am.Chem.Soc.,2011,133,13121参照)。したがって、電位下では、この溶媒和化合物の構造が接触イオン対(CIP)型から溶媒分離型イオン対(SSIP)に変わり、その後、高溶媒和フリーイオンとなることで、イオン伝導するメカニズム(Vehicle機構)が考えられる。これと同時に、溶媒和化合物の集合体で形成されるグライムのトンネルの中をLi+がホッピング伝導するメカニズム(Grotthus機構)も作用すると考えられる。したがって、こうしたものでは、−30℃などの低温になると、CIP→SSIP(→フリーイオン)への平衡移動が抑制されるために、グライム−Li錯カチオンの移動が制限されるものと考えられる。これに対して、フェニルホスホン酸などの有機酸を添加すると、その存在によってグライムやLiFSIの電荷の状態が変化するなど、相互作用が働くと考えられる(図1(d)など参照)。接触イオン対溶媒和化合物の構造は、グライムの配位で酸性が弱められた錯カチオンである弱酸と、弱塩基であるFSIアニオンからなる塩である。そこへ、強酸であるLi+と強塩基であるフェニルホスホネートアニオンから構成され強固なイオン結合で形成された塩を加えると、図2(a)に示すように、そのままの形でグライム+LiFSIの塩2当量で複合化した構造となると推察された。この複合塩中では、FSIアニオンのもう一方のスルホニル基がフェニルホスホン酸リチウムのLi+と相互作用することで、その複合塩構造が安定化されるものと推察された。この相互作用により、FSIアニオンの負電荷密度が更に分散され、低下するために、グライム−Li錯カチオンの移動性(解離性)が向上するVehicle機構がより良好に作用すると考えられた。また、安定な複合塩となることで、会合体が大きくなり、グライムのトンネルの繋がりがよくなるためにまた、FSIアニオンの相互作用が弱まるために、グライムのトンネル内のLiカチオンの動きがよくなるというGrotthus機構もより良好に作用すると考えられた。これらの作用により、低温でのイオン伝導度の低下を抑制できるものと考えられた。
Claims (7)
- グライムと、
イミド構造を含むアニオンと、
第1族カチオン及び第2族カチオンのうち1以上のカチオンと、
ホスホン酸、ホスフィン酸、リン酸、カルボン酸、ボロン酸、ホウ酸、芳香族イミド及びフェノール類のうち1以上を含む有機酸塩と、
酸性、両性、塩基性及び中性のうち1以上である金属酸化物を含む無機粒子とヘテロ原子を含む有機粒子とのうち少なくとも一方を含む添加粒子と、
を含む電解質。 - 前記添加粒子は、前記グライムと前記イミド構造を含むアニオンの塩と前記添加粒子との全体に対して15質量%以上75質量%以下の範囲で前記電解質に含まれている、請求項1に記載の電解質。
- 前記無機粒子は、5nm以上300nm以下の平均粒径を有する、酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化銅、酸化チタン、酸化マグネシウム、ゼオライト及び窒化ホウ素のうち1以上である、請求項1又は2に記載の電解質。
- 前記有機粒子は、フッ素を含む炭素鎖、ニトリル基及びポリエーテル構造のうち1以上を有するポリマーである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の電解質。
- 前記グライムは、トリグライムジメチルエーテル(G3)及びテトラグライムジメチルエーテル(G4)のうち1以上である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の電解質。
- 前記イミド構造を含むアニオンは、ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミドアニオン(TFSI)及びビス(フルオロスルホニル)イミドアニオン(FSI)のうち1以上を含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の電解質。
- 前記有機酸塩は、フェニルホスホン酸、キシレンジホスホン酸及びフェニルボロン酸のうち1以上を含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載の電解質。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017027289A JP7013653B2 (ja) | 2017-02-16 | 2017-02-16 | 電解質 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017027289A JP7013653B2 (ja) | 2017-02-16 | 2017-02-16 | 電解質 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018133258A true JP2018133258A (ja) | 2018-08-23 |
JP7013653B2 JP7013653B2 (ja) | 2022-02-01 |
Family
ID=63248961
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017027289A Active JP7013653B2 (ja) | 2017-02-16 | 2017-02-16 | 電解質 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7013653B2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110289449A (zh) * | 2019-06-04 | 2019-09-27 | 江西力能新能源科技有限公司 | 一种电解质材料及其在低温锂电池上的应用 |
CN110911746A (zh) * | 2019-11-29 | 2020-03-24 | 华中科技大学 | 一种二维纳米结构电解液添加剂、制备方法及应用 |
JP2020053171A (ja) * | 2018-09-25 | 2020-04-02 | 株式会社日立製作所 | 非水電解液、不揮発性電解質、二次電池 |
JP2020170656A (ja) * | 2019-04-04 | 2020-10-15 | トヨタ自動車株式会社 | 電解液およびフッ化物イオン電池 |
EP3907804A4 (en) * | 2020-03-13 | 2021-12-22 | Ningde Amperex Technology Limited | ELECTROCHEMICAL DEVICE AND ELECTRONIC DEVICE INCLUDING IT |
CN114388890A (zh) * | 2020-03-13 | 2022-04-22 | 宁德新能源科技有限公司 | 电化学装置及包含其的电子装置 |
CN114552000A (zh) * | 2022-02-15 | 2022-05-27 | 北京航空航天大学 | 一种超低温石墨基锂离子电池及其电解液的制备方法 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10334730A (ja) * | 1997-04-04 | 1998-12-18 | Showa Denko Kk | 有機電解液及びその用途 |
JP2014056822A (ja) * | 2012-09-13 | 2014-03-27 | Samsung Electronics Co Ltd | リチウム電池 |
JP2014524917A (ja) * | 2011-07-11 | 2014-09-25 | コーネル・ユニバーシティー | イオン液体ナノスケールイオン性材料(il−nim)の組成物、方法および用途 |
JP2015002153A (ja) * | 2013-06-18 | 2015-01-05 | 株式会社豊田中央研究所 | 電解質 |
WO2018123324A1 (ja) * | 2016-12-27 | 2018-07-05 | 株式会社日立製作所 | リチウムイオン二次電池用電極およびリチウムイオン二次電池 |
-
2017
- 2017-02-16 JP JP2017027289A patent/JP7013653B2/ja active Active
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10334730A (ja) * | 1997-04-04 | 1998-12-18 | Showa Denko Kk | 有機電解液及びその用途 |
JP2014524917A (ja) * | 2011-07-11 | 2014-09-25 | コーネル・ユニバーシティー | イオン液体ナノスケールイオン性材料(il−nim)の組成物、方法および用途 |
JP2014056822A (ja) * | 2012-09-13 | 2014-03-27 | Samsung Electronics Co Ltd | リチウム電池 |
JP2015002153A (ja) * | 2013-06-18 | 2015-01-05 | 株式会社豊田中央研究所 | 電解質 |
WO2018123324A1 (ja) * | 2016-12-27 | 2018-07-05 | 株式会社日立製作所 | リチウムイオン二次電池用電極およびリチウムイオン二次電池 |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020053171A (ja) * | 2018-09-25 | 2020-04-02 | 株式会社日立製作所 | 非水電解液、不揮発性電解質、二次電池 |
WO2020066058A1 (ja) * | 2018-09-25 | 2020-04-02 | 株式会社日立製作所 | 非水電解液、不揮発性電解質、二次電池 |
CN112470319A (zh) * | 2018-09-25 | 2021-03-09 | 株式会社日立制作所 | 非水电解液、非挥发性电解质和二次电池 |
JP2020170656A (ja) * | 2019-04-04 | 2020-10-15 | トヨタ自動車株式会社 | 電解液およびフッ化物イオン電池 |
JP7201514B2 (ja) | 2019-04-04 | 2023-01-10 | トヨタ自動車株式会社 | 電解液およびフッ化物イオン電池 |
CN110289449A (zh) * | 2019-06-04 | 2019-09-27 | 江西力能新能源科技有限公司 | 一种电解质材料及其在低温锂电池上的应用 |
CN110911746A (zh) * | 2019-11-29 | 2020-03-24 | 华中科技大学 | 一种二维纳米结构电解液添加剂、制备方法及应用 |
CN110911746B (zh) * | 2019-11-29 | 2021-04-06 | 华中科技大学 | 一种二维纳米结构电解液添加剂、制备方法及应用 |
EP3907804A4 (en) * | 2020-03-13 | 2021-12-22 | Ningde Amperex Technology Limited | ELECTROCHEMICAL DEVICE AND ELECTRONIC DEVICE INCLUDING IT |
CN114388890A (zh) * | 2020-03-13 | 2022-04-22 | 宁德新能源科技有限公司 | 电化学装置及包含其的电子装置 |
CN114552000A (zh) * | 2022-02-15 | 2022-05-27 | 北京航空航天大学 | 一种超低温石墨基锂离子电池及其电解液的制备方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP7013653B2 (ja) | 2022-02-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7013653B2 (ja) | 電解質 | |
Chen et al. | Ionogel electrolytes for high‐performance lithium batteries: A review | |
Ge et al. | Superlubricity and antiwear properties of in situ-formed ionic liquids at ceramic interfaces induced by tribochemical reactions | |
Fu et al. | Inorganic and organic hybrid solid electrolytes for lithium-ion batteries | |
KR102489363B1 (ko) | 실릴 옥살레이트를 포함하는 비수성 전해질 조성물 | |
JP6136618B2 (ja) | 電解質 | |
Ramesh et al. | Evaluation and investigation on the effect of ionic liquid onto PMMA-PVC gel polymer blend electrolytes | |
US10535474B2 (en) | Porous coordination polymer-ionic liquid composite | |
JP5399801B2 (ja) | イオン性液体含有ゲル、その製造方法及びイオン伝導体 | |
EP2732501B1 (en) | Method for producing a battery electrolyte composition, a battery electrolyte composition and battery | |
US20050164092A1 (en) | Innovative method for the preparation of proton conducting nanopolymeric membranes for use in fuel cells or in catalytic membrane reactors | |
WO2015008496A1 (ja) | 非水電解液およびそれを用いた非水電解質二次電池 | |
TW535319B (en) | Tetrakisfluoroalkylborate salts and their use as conducting salts | |
Sadakiyo et al. | Ion-conductive metal–organic frameworks | |
Aravindan et al. | ZrO2 nanofiller incorporated PVC/PVdF blend-based composite polymer electrolytes (CPE) complexed with LiBOB | |
US20010033964A1 (en) | Alkylspiroborate salts for use in electrochemical cells | |
JP2018172266A (ja) | リチウム塩錯化合物、リチウム二次電池用添加剤、及び、リチウム塩錯化合物の製造方法 | |
JP2016219422A (ja) | 電池用電解液、および、電池 | |
JP5150248B2 (ja) | ガルヴァーニ電池用の導電性塩、その製造及び使用 | |
Kaskhedikar et al. | Nanocomposites based on borate esters as improved lithium-ion electrolytes | |
JP4046979B2 (ja) | 新規リチウム塩及びイオン伝導材料並びに液体電解質 | |
JP2004307481A (ja) | リチウムイオン性液体およびそれを用いた非水電解液 | |
Aravindan et al. | Synthesis and characterization of LiBOB‐based PVdF/PVC‐TiO2 composite polymer electrolytes | |
JP6369940B2 (ja) | イオン伝導性複合体 | |
JP5227524B2 (ja) | S−n結合を含むスルホニウムカチオンを有するイオン液体およびその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20190920 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20200702 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20200908 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20201030 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210316 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210507 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210921 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20211116 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20211221 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220103 |