JP2018132731A - ズームレンズおよび撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高変倍比、小型化、軽量化、および高性能が達成されたズームレンズ、およびこのズームレンズを備えた撮像装置を提供する。
【解決手段】ズームレンズは、物体側から順に、変倍時に不動の正の第1レンズ群G1、変倍時に移動する第2レンズ群G2、後続レンズ群GRからなる。第1レンズ群G1は最も物体側に負レンズを有する。後続レンズ群GRは、最も像側から順に連続して、変倍時に不動の正の最終レンズ群Ge、変倍時に移動する正レンズ群Gp、絞り、変倍時に移動する負レンズ群Gnを有する。絞りは変倍時に正レンズ群Gpと一体的に移動する。絞りは、広角端から望遠端への変倍の際、まず物体側に移動した後に移動方向を反転させる。所定の条件式を満足する。
【選択図】図1

Description

本発明は、放送用カメラ、映画撮影用カメラ、デジタルカメラ、ビデオカメラ、および監視用カメラ等の電子カメラに好適なズームレンズ、ならびにこのズームレンズを備えた撮像装置に関するものである。
従来、放送用カメラ、映画撮影用カメラ、デジタルカメラ等において、小型軽量で変倍比の高いズームレンズが求められている。このような要望を満たすレンズ系として、最も物体側に正の屈折力を有するレンズ群を配置し、変倍時にレンズ系全長を不変としたタイプのズームレンズが知られている。例えば、下記特許文献1〜3には上記タイプのズームレンズが記載されている。
特開2016−071140号公報 特許第5841270号公報 特許第5539062号公報
上記カメラでは、機動性および操作性を重視した撮影形態に対応するため、より小型化および軽量化が進んだものが求められている。しかし、上記カメラに搭載されるズームレンズでは、変倍比を高くする際に、最も物体側のレンズ群が大きく重くなる傾向があった。最も物体側のレンズ群はレンズ系全体に対し多くの重量を占めるため、このレンズ群を小さくすることが望まれる。すなわち、上記カメラに必要とされる変倍比を確保しながら、小型化および軽量化を図ることが望まれている。また、近年ではズームレンズと組み合わせて使用される撮像素子の画素数が増加してきていることから、より高度に収差補正されたズームレンズが求められている。
しかしながら、特許文献1に記載のレンズ系は、近年の要望に比して、レンズ系全長が長く、また、最も物体側のレンズ群の外径が大きいため、軽量化が容易ではないという不都合がある。特許文献2に記載のレンズ系もまた、近年の要望に比して、レンズ系全長が長く、最も物体側のレンズ群の厚みおよび外径が大きいため、軽量化が容易ではないという不都合がある。特許文献3に記載のレンズ系は、プロジェクション用途を想定したものであるため、変倍比が低いという不都合がある。
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、高変倍比を確保しながら、小型化および軽量化が図られ、諸収差が良好に補正されて高い光学性能が実現されたズームレンズ、およびこのズームレンズを備えた撮像装置を提供することを目的とする。
本発明のズームレンズは、物体側から像側へ向かって順に、変倍時に像面に対して固定されている正の屈折力を有する第1レンズ群と、変倍時に移動する負の屈折力を有する第2レンズ群と、変倍時に第2レンズ群との光軸方向の間隔が変化する後続レンズ群とからなり、第1レンズ群は少なくとも1枚の正レンズを有し、第1レンズ群の最も物体側には負レンズが配置され、後続レンズ群は、最も像側から物体側へ向かって順に連続して、変倍時に像面に対して固定されている正の屈折力を有する最終レンズ群と、変倍時に移動する正レンズ群と、この正レンズ群と変倍時に一体的に移動する絞りと、変倍時に絞りとの光軸方向の間隔を変化させて移動する負レンズ群とを有し、絞りは、広角端から望遠端へ変倍する際、光軸に沿ってまず物体側に移動した後に移動方向を像側に反転させ、第1レンズ群の最も物体側のレンズ面から第1レンズ群の最も像側のレンズ面までの光軸上の距離をDG1、絞りが移動方向を反転させる時の状態を第1中間焦点距離状態とした場合の広角端から第1中間焦点距離状態までの絞りの光軸方向の移動量をDwm1としたとき、
3<DG1/Dwm1<6 (1)
で表される条件式(1)を満足することを特徴とする。
本発明のズームレンズにおいては、下記条件式(1−1)を満足することが好ましい。
3.5<DG1/Dwm1<5.5 (1−1)
本発明のズームレンズにおいては、第1レンズ群の焦点距離をf1、第1レンズ群の最も物体側の負レンズの焦点距離をfL1としたとき、下記条件式(2)を満足することが好ましく、下記条件式(2−1)を満足することがより好ましい。
−0.8<f1/fL1<−0.6 (2)
−0.78<f1/fL1<−0.62 (2−1)
本発明のズームレンズにおいては、第1レンズ群の最も物体側の負レンズのd線に対する屈折率をNL1、第1レンズ群の全ての正レンズのd線に対する屈折率の平均をNave1pとしたとき、下記条件式(3)を満足することが好ましく、下記条件式(3−1)を満足することがより好ましい。
0.11<NL1−Nave1p<0.26 (3)
0.15<NL1−Nave1p<0.24 (3−1)
本発明のズームレンズにおいては、第1中間焦点距離状態での全系の焦点距離をfm1、広角端での全系の焦点距離をfw、望遠端での全系の焦点距離をftとしたとき、
fw<fm1<(fw×ft)1/2
の関係を満足することが好ましい。
本発明のズームレンズにおいては、最も物体側のレンズ面から最も像側のレンズ面までの光軸上の距離と最も像側のレンズ面から像面までの光軸上の空気換算距離との和をTL、望遠端での全系の焦点距離をftとしたとき、下記条件式(4)を満足することが好ましく、下記条件式(4−1)を満足することがより好ましい。
1<TL/ft<1.6 (4)
1.2<TL/ft<1.56 (4−1)
本発明のズームレンズにおいては、広角端での負レンズ群と正レンズ群と最終レンズ群との合成焦点距離をfrw、広角端での全系の焦点距離をfwとしたとき、下記条件式(5)を満足することが好ましい。
4.5<frw/fw<6 (5)
本発明のズームレンズにおいては、第1レンズ群内の一部のレンズを移動させることにより合焦が行われることが好ましい。
本発明のズームレンズにおいては、負レンズ群は、物体側から順に、負レンズと、正レンズとからなることが好ましい。その際に、負レンズ群の負レンズのd線基準のアッベ数をνn、負レンズ群の正レンズのd線基準のアッベ数をνpとしたとき、下記条件式(6)を満足することが好ましく、下記条件式(6−1)を満足することがより好ましい。
10<νn−νp<25 (6)
15<νn−νp<20 (6−1)
本発明のズームレンズにおいては、絞りは、第1中間焦点距離状態から望遠端へ変倍する際、光軸に沿ってまず像側に移動した後に移動方向を物体側に反転させることが好ましい。そのようにした場合、絞りが移動方向を像側から物体側に反転させる時の全系の焦点距離をfm2、広角端での全系の焦点距離をfw、望遠端での全系の焦点距離をftとしたとき、
(fw×ft)1/2<fm2<ft
の関係を満足することが好ましい。
本発明のズームレンズにおいては、第1レンズ群は3枚以上の正レンズを有することが好ましい。
本発明のズームレンズは、絞りと、変倍時に隣り合うレンズ群の間隔が変化する5つまたは6つのレンズ群とからなるように構成してもよい。
本発明のズームレンズにおいては、第1レンズ群の全ての正レンズのd線基準のアッベ数の平均をνave1pとしたとき、下記条件式(7)を満足することが好ましい。
67<νave1p<90 (7)
本発明の撮像装置は、本発明のズームレンズを備えたものである。
なお、本明細書の「〜からなり」、「〜からなる」は、構成要素として挙げたもの以外に、実質的にパワーを有さないレンズ、絞り、フィルタ、カバーガラス等のレンズ以外の光学要素、レンズフランジ、レンズバレル、撮像素子、および手振れ補正機構等の機構部分、等が含まれていてもよいことを意図するものである。
なお、上記の「正の屈折力を有する〜群」および「正レンズ群」は、群全体として正の屈折力を有することを意味する。同様に、上記の「負の屈折力を有する〜群」および「負レンズ群」は、群全体として負の屈折力を有することを意味する。上記の「レンズ群」とは、必ずしも複数のレンズから構成されるものだけでなく、1枚のレンズのみで構成されるものも含むものとする。上記のレンズ群の屈折力の符号およびレンズの屈折力の符号は、非球面が含まれているものは近軸領域で考えることとする。上記条件式は全て、無限遠物体に合焦した状態で、d線(波長587.56nm(ナノメートル))を基準としたものである。
本発明によれば、物体側から順に、変倍時に不動の正の第1レンズ群と、変倍時に移動する負の第2レンズ群と、後続レンズ群とからなるズームレンズにおいて、後続レンズ群の構成、絞りの位置、および絞りの変倍時の移動方向を好適に設定し、所定の条件式を満足することにより、高変倍比を確保しながら、小型化および軽量化が図られ、諸収差が良好に補正されて高い光学性能が実現されたズームレンズ、およびこのズームレンズを備えた撮像装置を提供することができる。
本発明の実施例1のズームレンズの広角端におけるレンズ構成の断面図と移動軌跡を示す図である。 本発明の実施例1のズームレンズの広角端、第1中間焦点距離状態、第2中間焦点距離状態、および望遠端における構成と光路を示す断面図である。 本発明の実施例2のズームレンズの広角端におけるレンズ構成の断面図と移動軌跡を示す図である。 本発明の実施例2のズームレンズの広角端、第1中間焦点距離状態、第2中間焦点距離状態、および望遠端における構成と光路を示す断面図である。 本発明の実施例3のズームレンズの広角端におけるレンズ構成の断面図と移動軌跡を示す図である。 本発明の実施例3のズームレンズの広角端、第1中間焦点距離状態、第2中間焦点距離状態、および望遠端における構成と光路を示す断面図である。 本発明の実施例4のズームレンズの広角端におけるレンズ構成の断面図と移動軌跡を示す図である。 本発明の実施例4のズームレンズの広角端、第1中間焦点距離状態、第2中間焦点距離状態、および望遠端における構成と光路を示す断面図である。 本発明の実施例1のズームレンズの各収差図である。 本発明の実施例2のズームレンズの各収差図である。 本発明の実施例3のズームレンズの各収差図である。 本発明の実施例4のズームレンズの各収差図である。 本発明の一実施形態に係る撮像装置の概略的な構成図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1に本発明の一実施形態に係るズームレンズの広角端におけるレンズ構成の断面図を示し、図2にこのズームレンズの各状態におけるレンズ構成と光路の断面図を示す。図1および図2に示す例は後述の実施例1のズームレンズに対応している。図1および図2では、紙面左側が物体側、紙面右側が像側であり、いずれも無限遠物体に合焦した状態を示している。
図1では、各レンズ群の下に広角端から望遠端へ変倍する時の各レンズ群の移動軌跡を模式的に矢印で示している。なお、変倍時に像面Simに対して固定されているレンズ群の下には直線の矢印を描いている。
図2では、「広角端」と付した最上段に広角端状態を示し、「第1中間」と付した上から2つ目の段に第1中間焦点距離状態を示し、「第2中間」と付した上から3つ目の段に第2中間焦点距離状態を示し、「望遠端」と付した最下段に望遠端状態を示している。広角端状態、第1中間焦点距離状態、第2中間焦点距離状態、望遠端状態の順に、全系の焦点距離が長くなっている。第1中間焦点距離状態と第2中間焦点距離状態の定義については後で詳述する。図2では光束として軸上光束および最大画角の光束を各状態に記入している。
このズームレンズを撮像装置に適用する際には、撮像装置の仕様に応じた各種フィルタ、プリズム、および/または保護用のカバーガラスを備えることが好ましいため、図1では、これらを想定した入射面と出射面が平行の光学部材PPをレンズ系と像面Simとの間に配置した例を示している。図1の光学部材PPは3つの部材からなるが、光学部材PPを構成する部材の数は図1のものに限定されないし、本発明においては光学部材PPを省略した構成も可能である。
このズームレンズは、光軸Zに沿って物体側から像側へ向かって順に、変倍時に像面Simに対して固定されている正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、変倍時に光軸方向に移動する負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、後続レンズ群GRとからなる。第1レンズ群G1は少なくとも1枚の正レンズを有し、第1レンズ群G1の最も物体側には負レンズL1が配置されるように構成される。後続レンズ群GRは、最も像側から物体側へ向かって順に連続して、変倍時に像面Simに対して固定されている正の屈折力を有する最終レンズ群Geと、変倍時に光軸方向に移動する正レンズ群Gpと、開口絞りStと、変倍時に光軸方向に移動する負レンズ群Gnとを有するように構成される。変倍時に、第2レンズ群G2と後続レンズ群GRとの光軸方向の間隔が変化し、正レンズ群Gpと負レンズ群Gnとの光軸方向の間隔が変化する。
上記構成を採ることによって、高変倍比を確保しつつレンズ系全長を短くすることができる。主な変倍作用を有する第2レンズ群G2とは別に、負レンズ群Gnを変倍時に移動させることによって変倍における像面Simの補正を行い、さらに正レンズ群Gpを移動させることによって変倍時の球面収差の変動および像面湾曲の変動を補正することができる。レンズ系全体の重量の最も多くを占める第1レンズ群G1を変倍時に固定されるように構成することによって、変倍時のレンズ系の重心の変動を小さくすることができ、撮影時の利便性を高めることができる。また、最も像側に変倍時に固定されている正の屈折力を有する最終レンズ群Geを配置することによって、この最終レンズ群Ge近傍に全系の焦点距離を伸ばすことができるエクステンダーを挿脱可能に配置することが容易となる。
第1レンズ群G1の最も物体側に負レンズL1を配置することによって、負レンズL1より像側のレンズへの軸外光線の入射角を抑えることができ、広角化に有利となる。なお、第1レンズ群G1は3枚以上の正レンズを有することが好ましく、このようにした場合は、球面収差および非点収差の顕著な発生を抑制することができる。
図1に示す例のズームレンズは、光軸Zに沿って物体側から像側へ向かって順に、第1レンズ群G1、第2レンズ群G2、負レンズ群Gn、開口絞りSt、正レンズ群Gp、および最終レンズ群Geからなる5群構成を採っている。後続レンズ群GRは、負レンズ群Gn、開口絞りSt、正レンズ群Gp、および最終レンズ群Geから構成されている。なお、図1に示す開口絞りStは必ずしも大きさおよび/または形状を表すものではなく、光軸Z上の位置を示すものである。
このズームレンズでは、開口絞りStを負レンズ群Gnと正レンズ群Gpの間に配置しており、これによって、第1レンズ群G1および最終レンズ群Geにおける軸外光束の径方向の高さを低く抑えることができ、小型化に有利となる。
また、このズームレンズでは、開口絞りStは、変倍時に正レンズ群Gpと一体的に移動するように構成される。図1では開口絞りStと正レンズ群Gpの移動軌跡は同一の矢印で示している。開口絞りStは、広角端から望遠端へ変倍する際、光軸Zに沿ってまず物体側に移動した後に移動方向を像側に反転させるように構成されている。この開口絞りStが物体側から像側に移動方向を反転する時の状態を第1中間焦点距離状態と称する。図1では移動軌跡上に第1中間焦点距離状態に対応する点をm1として図示している。
図2からわかるように第1レンズ群G1の最も物体側のレンズにおける軸外主光線の高さは、広角端および第1中間焦点距離状態では高く、第2中間焦点距離状態では低くなり望遠端ではさらに低い。そこで、上記のように広角端から第1中間焦点距離状態までは開口絞りStを物体側に移動させることによって、軸外主光線の高さが高いズーム範囲で開口絞りStを第1レンズ群G1に近づけることができ、第1レンズ群G1のレンズ径を抑えることができるため、軽量化に有利となる。なお、開口絞りStが物体側に寄りすぎると収差補正が困難になってくるため、第1中間焦点距離状態で開口絞りStの移動方向を反転させることによって、軽量化と良好な収差補正をバランス良く両立させることができる。
さらに、開口絞りStは、第1中間焦点距離状態から望遠端へ変倍する際、光軸Zに沿ってまず像側に移動した後に移動方向を物体側に反転させるように構成することが好ましい。このようにした場合は、望遠側の球面収差の発生を抑制することができる。図1に示す例では、開口絞りStはこのように移動している。この開口絞りStが像側から物体側に移動方向を反転する時の状態を第2中間焦点距離状態と称する。図1では移動軌跡上に第2中間焦点距離状態に対応する点をm2として図示している。
すなわち、図1に示す例では、開口絞りStは、広角端から第1中間焦点距離状態までは物体側に移動し、第1中間焦点距離状態から第2中間焦点距離状態までは像側に移動し、第2中間焦点距離状態から望遠端までは物体側に移動している。
特に第1レンズ群G1の中でも像側に配置されるレンズを通過する軸外主光線の高さが高くなりがちなズームの状態は広角端寄りである。そこでこのズームの状態での光線高さを低く抑えるために、第1中間焦点距離状態は広角側に設定すると効果的である。これらのことから、第1中間焦点距離状態での全系の焦点距離をfm1、広角端での全系の焦点距離をfw、望遠端での全系の焦点距離をftとしたとき、
fw<fm1<(fw×ft)1/2
の関係を満足することが好ましい。
開口絞りStを像側に保つことによって変倍時のFナンバーの変動を抑えやすくなるが、球面収差の補正が難しくなってくる。そこで、なるべく変倍時のFナンバーの変動を小さくしつつ、球面収差の発生を抑制するために、第2中間焦点距離状態を望遠側に設定することが有効である。これらのことから、第2中間焦点距離状態での全系の焦点距離をfm2、広角端での全系の焦点距離をfw、望遠端での全系の焦点距離をftとしたとき、
(fw×ft)1/2<fm2<ft
の関係を満足することが好ましい。
このズームレンズは、第1レンズ群G1の最も物体側のレンズ面から第1レンズ群G1の最も像側のレンズ面までの光軸上の距離をDG1、広角端から第1中間焦点距離状態までの開口絞りStの光軸方向の移動量をDwm1としたとき、下記条件式(1)を満足するように構成されている。条件式(1)の下限以下とならないようにすることによって、第1レンズ群G1内のレンズ構成を確保して、球面収差および非点収差の発生を抑制することができる。条件式(1)の上限以上とならないようにすることによって、第1レンズ群G1の光軸方向の厚みを小さくできる。また、条件式(1)の上限以上とならないようにすることによって、開口絞りStを第1レンズ群G1に近づけることができるので、第1レンズ群G1のレンズ径を抑えることができる。これらのことから第1レンズ群G1の軽量化に有利となる。条件式(1)に関する効果を高めるためには下記条件式(1−1)を満足することがより好ましい。
3<DG1/Dwm1<6 (1)
3.5<DG1/Dwm1<5.5 (1−1)
また、このズームレンズは、第1レンズ群G1の焦点距離をf1、第1レンズ群G1の最も物体側の負レンズL1の焦点距離をfL1としたとき、下記条件式(2)を満足することが好ましい。条件式(2)の下限以下とならないようにすることによって、球面収差の発生を抑制することができる。条件式(2)の上限以上とならないようにすることによって、第1レンズ群G1内の各レンズの曲率半径の絶対値を大きくすることができ、レンズの肥大化を抑えて軽量化することができる。条件式(2)に関する効果を高めるためには下記条件式(2−1)を満足することがより好ましい。
−0.8<f1/fL1<−0.6 (2)
−0.78<f1/fL1<−0.62 (2−1)
また、第1レンズ群G1の最も物体側の負レンズL1のd線に対する屈折率をNL1、第1レンズ群G1の全ての正レンズのd線に対する屈折率の平均をNave1pとしたとき、下記条件式(3)を満足することが好ましい。条件式(3)の下限以下とならないようにすることによって、第1レンズ群G1の最も物体側の負レンズL1の曲率半径の絶対値を大きくすることができ、レンズの肥大化を抑えて軽量化することができる。条件式(3)の上限以上とならないようにすることによって、球面収差の発生を抑制することができる。条件式(3)に関する効果を高めるためには下記条件式(3−1)を満足することがより好ましい。
0.11<NL1−Nave1p<0.26 (3)
0.15<NL1−Nave1p<0.24 (3−1)
また、最も物体側のレンズ面から最も像側のレンズ面までの光軸上の距離と最も像側のレンズ面から像面までの光軸上の空気換算距離との和をTL、望遠端での全系の焦点距離をftとしたとき、下記条件式(4)を満足することが好ましい。条件式(4)の下限以下とならないようにすることによって、望遠端で小さなFナンバーを確保することに有利となる。条件式(4)の上限以上とならないようにすることによって、小型化に有利となる。条件式(4)に関する効果を高めるためには下記条件式(4−1)を満足することがより好ましい。
1<TL/ft<1.6 (4)
1.2<TL/ft<1.56 (4−1)
また、このズームレンズは、広角端での負レンズ群Gnと正レンズ群Gpと最終レンズ群Geとの合成焦点距離をfrw、広角端での全系の焦点距離をfwとしたとき、下記条件式(5)を満足することが好ましい。条件式(5)の下限以下とならないようにすることによって、レンズ系の中でも像側に配置される部分の合成屈折力が強くなりすぎるのを防ぎ、球面収差および非点収差の発生を抑制することができる。条件式(5)の上限以上とならないようにすることによって、レンズ系の中でも像側に配置される部分の合成屈折力を確保し、バックフォーカスが必要以上に伸長するのを防ぎ、レンズ系全長を抑えることができる。条件式(5)に関する効果を高めるためには下記条件式(5−1)を満足することがより好ましい。
4.5<frw/fw<6 (5)
5<frw/fw<5.5 (5−1)
また、負レンズ群Gnは、物体側から順に、負レンズと、正レンズとからなるように構成することが好ましい。負レンズ群Gnは発散光の途中に配置することになりがちなため、この順番で配置した場合は、球面収差および非点収差の発生を抑制することができる。その際に、負レンズ群Gnが、物体側から順に、両凹レンズと、物体側に凸面を向けた正レンズとからなるように構成した場合は、球面収差および非点収差の発生をより良好に抑制することができる。また、変倍時に移動する負レンズ群Gnを負レンズおよび正レンズからなる2枚構成とすることによって、良好な収差補正と軽量化を両立させることに有利となる。
上記のように負レンズ群Gnが物体側から順に、負レンズと、正レンズとからなる場合、負レンズ群Gnの負レンズのd線基準のアッベ数をνn、負レンズ群Gnの正レンズのd線基準のアッベ数をνpとしたとき、下記条件式(6)を満足することが好ましい。条件式(6)の下限以下とならないようにすることによって、広角側での軸上色収差の補正に有利となる。条件式(6)の上限以上とならないようにすることによって、望遠側での軸上色収差の補正に有利となる。条件式(6)に関する効果を高めるためには下記条件式(6−1)を満足することがより好ましい。
10<νn−νp<25 (6)
15<νn−νp<20 (6−1)
また、第1レンズ群G1における色収差補正を考慮すると、第1レンズ群G1の全ての正レンズのd線基準のアッベ数の平均をνave1pとしたとき、下記条件式(7)を満足することが好ましい。条件式(7)を満足することによって、青色側の軸上色収差を抑制しつつ、倍率色収差をバランス良く抑えるのに好適なものとなる。条件式(7)に関する効果を高めるためには下記条件式(7−1)を満足することがより好ましい。
67<νave1p<90 (7)
70<νave1p<86 (7−1)
また、このズームレンズは、第1レンズ群G1内の一部のレンズを合焦用レンズとして光軸方向に移動させることにより合焦を行うように構成することが好ましい。このようにした場合は、合焦用レンズの移動量の変倍状態による差を小さくすることができ、撮影時の利便性が高いズームレンズとすることができる。また、第1レンズ群G1内の一部のレンズのみを合焦用レンズとした場合は、第1レンズ群G1内の全レンズを合焦用レンズとする場合に比べ、駆動系の負担を軽減できる。なお、合焦用レンズが複数のレンズからなる場合は、合焦用レンズを構成する全レンズを一体的に移動させて合焦を行ってもよく、あるいは、合焦用レンズを複数のサブレンズ群に分けてこれら複数のサブレンズ群を互いに異なる軌跡で移動させて合焦を行ってもよい。
なお、本発明においては、後続レンズ群GRが有するレンズ群の数は図1の例と異なる数であってもよく、各レンズ群を構成するレンズの枚数は図1に示す例と異なる枚数であってもよい。本発明のズームレンズは、例えば、開口絞りStと、変倍時に隣り合うレンズ群の間隔が変化する5つまたは6つのレンズ群からなるように構成することができる。このようにした場合は、レンズ系全長を短くしながら、高変倍比を確保し、ズーム全域で諸収差を良好に補正することが容易となる。
なお、上述した好ましい構成および可能な構成は、任意の組合せが可能であり、要求される仕様に応じて適宜選択的に採用されることが好ましい。本実施形態によれば、小型化および軽量化が図られ、高変倍比を確保しながら、諸収差が良好に補正されて高い光学性能を有するズームレンズを実現することが可能である。なお、ここでいう「高い変倍比」とは15倍以上の変倍比を意味する。
次に、本発明のズームレンズの数値実施例について説明する。
[実施例1]
実施例1のズームレンズの構成は図1および図2に示したものであり、その図示方法は上述したとおりであるので、ここでは重複説明を一部省略する。実施例1のズームレンズは、5群構成であり、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負レンズ群Gnと、開口絞りStと、正レンズ群Gpと、正の屈折力を有する最終レンズ群Geとからなる。変倍時に、第1レンズ群G1と最終レンズ群Geは像面Simに対して固定されており、その他のレンズ群は隣り合う群との光軸方向の間隔が変化するように移動し、開口絞りStは正レンズ群Gpと一体的に移動する。第1レンズ群G1の像側から1〜3番目のレンズからなる3枚のレンズが合焦用レンズである。第1レンズ群G1の像側から2〜3番目のレンズからなる第1サブレンズ群と、第1レンズ群G1の最も像側のレンズからなる第2サブレンズ群とが、合焦時に互いに異なる軌跡で移動する。
実施例1のズームレンズの基本レンズデータを表1に、諸元と可変面間隔を表2に、非球面係数を表3に示す。表1のSiの欄には最も物体側の構成要素の物体側の面を1番目として像側に向かうに従い順次増加するように構成要素の面に面番号を付した場合のi番目(i=1、2、3、…)の面番号を示し、Riの欄にはi番目の面の曲率半径を示し、Diの欄にはi番目の面とi+1番目の面との光軸Z上の面間隔を示す。表1のNdjの欄には最も物体側の構成要素を1番目として像側に向かうに従い順次増加するj番目(j=1、2、3、…)の構成要素のd線(波長587.6nm(ナノメートル))に対する屈折率を示し、νdjの欄にはj番目の構成要素のd線基準のアッベ数を示し、θgFjの欄にはj番目の構成要素のg線(波長435.8nm(ナノメートル))とF線(波長486.1nm(ナノメートル))間の部分分散比を示す。なお、あるレンズのg線とF線間の部分分散比θgFとは、g線、F線、およびC線(波長656.3nm(ナノメートル))に対するそのレンズの屈折率をそれぞれNg、NF、およびNCとしたとき、θgF=(Ng−NF)/(NF−NC)で定義されるものである。
ここで、曲率半径の符号は、物体側に凸面を向けた面形状のものを正とし、像側に凸面を向けた面形状のものを負としている。表1には開口絞りStおよび光学部材PPも合わせて示している。表1では、開口絞りStに相当する面の面番号の欄には(St)という語句も記入している。Diの最下欄の値は表中の最も像側の面と像面Simとの間隔である。表1では可変面間隔については、DD[ ]という記号を用い、[ ]の中にこの間隔の物体側の面番号を付してDiの欄に記入している。
表2に、変倍比Zr、全系の焦点距離f、FナンバーFNo.、最大全画角2ω、および可変面間隔の値をd線基準で示す。2ωの欄の(°)は単位が度であることを意味する。表2では、広角端状態、第1中間焦点距離状態、第2中間焦点距離状態、および望遠端状態の各値をそれぞれ広角端、第1中間、第2中間、および望遠端と表記した欄に示している。表1と表2の値は無限遠物体に合焦した状態のものである。
また、表1では、非球面の面番号には*印を付しており、非球面の曲率半径の欄には近軸の曲率半径の数値を記載している。表3に、実施例1の各非球面の非球面係数を示す。表3の非球面係数の数値の「E±n」(n:整数)は「×10±n」を意味する。非球面係数は、下式で表される非球面式における各係数KA、Am(m=4、6、8、…)の値である。
ただし、
Zd:非球面深さ(高さhの非球面上の点から、非球面頂点が接する光軸に垂直な平面に
下ろした垂線の長さ)
h:高さ(光軸からのレンズ面までの距離)
C:近軸曲率
KA、Am:非球面係数
各表のデータにおいて、角度の単位としては度を用い、長さの単位としてはmm(ミリメートル)を用いているが、光学系は比例拡大または比例縮小しても使用可能なため他の適当な単位を用いることもできる。また、以下に示す各表では所定の桁でまるめた数値を記載している。
図9に実施例1のズームレンズの無限遠物体に合焦した状態での各収差図を示す。図9では左から順に、球面収差、非点収差、歪曲収差、および倍率色収差を示す。図9では広角端と付した最上段に広角端状態のものを示し、第1中間と付した上から2つ目の段に第1中間焦点距離状態のものを示し、第2中間と付した上から3つ目の段に第2中間焦点距離状態のものを示し、望遠端と付した最下段に望遠端状態のものを示す。球面収差図では、d線(波長587.6nm(ナノメートル))、C線(波長656.3nm(ナノメートル))、F線(波長486.1nm(ナノメートル))、およびg線(波長435.8nm(ナノメートル))における収差をそれぞれ黒の実線、長破線、短破線、および灰色の実線で示す。非点収差図では、サジタル方向のd線における収差を実線で示し、タンジェンシャル方向のd線における収差を短破線で示す。歪曲収差図ではd線における収差を実線で示す。倍率色収差図では、C線、F線、およびg線における収差をそれぞれ長破線、短破線、および灰色の実線で示す。球面収差図のFNo.はFナンバーを意味し、その他の収差図のωは半画角を意味する。
上記の実施例1の説明で述べた各データの記号、意味、および記載方法は、特に断りがない限り以下の実施例のものについても同様であるので、以下では重複説明を省略する。
[実施例2]
実施例2のズームレンズのレンズ構成を図3および図4に示す。実施例2のズームレンズは、6群構成であり、物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3と、負レンズ群Gnと、開口絞りStと、正レンズ群Gpと、正の屈折力を有する最終レンズ群Geとからなる。変倍時に、第1レンズ群G1と最終レンズ群Geは像面Simに対して固定されており、その他のレンズ群は隣り合う群との光軸方向の間隔が変化するように移動し、開口絞りStは正レンズ群Gpと一体的に移動する。第1レンズ群G1の像側から1〜3番目のレンズからなる3枚のレンズが合焦用レンズである。第1レンズ群G1の像側から2〜3番目のレンズからなる第1サブレンズ群と、第1レンズ群G1の最も像側のレンズからなる第2サブレンズ群とが、合焦時に互いに異なる軌跡で移動する。以上が実施例2のズームレンズの概略構成である。
実施例2のズームレンズの基本レンズデータを表4に、諸元と可変面間隔を表5に、非球面係数を表6に、無限遠物体に合焦した状態での各収差図を図10に示す。
[実施例3]
実施例3のズームレンズのレンズ構成を図5および図6に示す。実施例3のズームレンズの概略構成は実施例2のものと同様である。実施例3のズームレンズの基本レンズデータを表7に、諸元と可変面間隔を表8に、非球面係数を表9に、無限遠物体に合焦した状態での各収差図を図11に示す。
[実施例4]
実施例4のズームレンズのレンズ構成を図7および図8に示す。実施例4のズームレンズの概略構成は実施例2のものと同様である。実施例4のズームレンズの基本レンズデータを表10に、諸元と可変面間隔を表11に、非球面係数を表12に、無限遠物体に合焦した状態での各収差図を図12に示す。
表13に実施例1〜4のズームレンズの条件式(1)〜(6)の対応値と、fw、fm1、(fw×ft)1/2、fm2、ftの各値を示す。表13に示す値はd線を基準とするものである。
以上のデータからわかるように、実施例1〜4のズームレンズは、変倍比が22.2であり高変倍比が確保され、小型化および軽量化が達成され、ズーム全域で諸収差が良好に補正されて高い光学性能を実現している。
次に、本発明の実施形態に係る撮像装置について説明する。図13に、本発明の実施形態の撮像装置の一例として、本発明の実施形態に係るズームレンズ1を用いた撮像装置10の概略構成図を示す。撮像装置10としては、例えば、放送用カメラ、映画撮影用カメラ、デジタルカメラ、ビデオカメラ、または監視用カメラ等を挙げることができる。
撮像装置10は、ズームレンズ1と、ズームレンズ1の像側に配置されたフィルタ2と、フィルタ2の像側に配置された撮像素子3とを備えている。なお、図13では、ズームレンズ1が備える第1レンズ群G1、第2レンズ群G2、負レンズ群Gn、開口絞りSt、正レンズ群Gp、最終レンズ群Geを概略的に図示している。ただし、図13のズームレンズ1が有するレンズ群の数は一例であり、本発明の撮像装置は図13の例とは異なる数のレンズ群で構成することも可能である。
撮像素子3はズームレンズ1により形成される光学像を電気信号に変換するものであり、例えば、CCD(Charge Coupled Device)またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等を用いることができる。撮像素子3は、その撮像面がズームレンズ1の像面に一致するように配置される。
撮像装置10はまた、撮像素子3からの出力信号を演算処理する信号処理部5と、信号処理部5により形成された像を表示する表示部6と、ズームレンズ1の変倍を制御するズーム制御部7と、ズームレンズ1の合焦を制御するフォーカス制御部8とを備えている。なお、図13では1つの撮像素子3のみ図示しているが、本発明の撮像装置はこれに限定されず、3つの撮像素子を有するいわゆる3板方式の撮像装置であってもよい。
以上、実施形態および実施例を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施形態および実施例に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、各レンズの曲率半径、面間隔、屈折率、アッベ数、および非球面係数は、上記各数値実施例で示した値に限定されず、他の値をとり得るものである。
1 ズームレンズ
2 フィルタ
3 撮像素子
5 信号処理部
6 表示部
7 ズーム制御部
8 フォーカス制御部
10 撮像装置
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
G3 第3レンズ群
GR 後続レンズ群
Ge 最終レンズ群
Gn 負レンズ群
Gp 正レンズ群
L1 負レンズ
PP 光学部材
Sim 像面
St 開口絞り
Z 光軸

Claims (20)

  1. 物体側から像側へ向かって順に、変倍時に像面に対して固定されている正の屈折力を有する第1レンズ群と、変倍時に移動する負の屈折力を有する第2レンズ群と、変倍時に該第2レンズ群との光軸方向の間隔が変化する後続レンズ群とからなり、
    前記第1レンズ群は少なくとも1枚の正レンズを有し、前記第1レンズ群の最も物体側には負レンズが配置され、
    前記後続レンズ群は、最も像側から物体側へ向かって順に連続して、変倍時に像面に対して固定されている正の屈折力を有する最終レンズ群と、変倍時に移動する正レンズ群と、変倍時に該正レンズ群と一体的に移動する絞りと、変倍時に該絞りとの光軸方向の間隔を変化させて移動する負レンズ群とを有し、
    前記絞りは、広角端から望遠端へ変倍する際、光軸に沿ってまず物体側に移動した後に移動方向を像側に反転させ、
    前記第1レンズ群の最も物体側のレンズ面から前記第1レンズ群の最も像側のレンズ面までの光軸上の距離をDG1、前記絞りが移動方向を反転させる時の状態を第1中間焦点距離状態とした場合の広角端から該第1中間焦点距離状態までの前記絞りの光軸方向の移動量をDwm1としたとき、
    3<DG1/Dwm1<6 (1)
    で表される条件式(1)を満足することを特徴とするズームレンズ。
  2. 前記第1レンズ群の焦点距離をf1、前記第1レンズ群の最も物体側の前記負レンズの焦点距離をfL1としたとき、
    −0.8<f1/fL1<−0.6 (2)
    で表される条件式(2)を満足する請求項1記載のズームレンズ。
  3. 前記第1レンズ群の最も物体側の前記負レンズのd線に対する屈折率をNL1、前記第1レンズ群の全ての正レンズのd線に対する屈折率の平均をNave1pとしたとき、
    0.11<NL1−Nave1p<0.26 (3)
    で表される条件式(3)を満足する請求項1または2記載のズームレンズ。
  4. 前記第1中間焦点距離状態での全系の焦点距離をfm1、広角端での全系の焦点距離をfw、望遠端での全系の焦点距離をftとしたとき、
    fw<fm1<(fw×ft)1/2
    の関係を満足する請求項1から3のいずれか1項記載のズームレンズ。
  5. 最も物体側のレンズ面から最も像側のレンズ面までの光軸上の距離と最も像側のレンズ面から像面までの光軸上の空気換算距離との和をTL、望遠端での全系の焦点距離をftとしたとき、
    1<TL/ft<1.6 (4)
    で表される条件式(4)を満足する請求項1から4のいずれか1項記載のズームレンズ。
  6. 広角端での前記負レンズ群と前記正レンズ群と前記最終レンズ群との合成焦点距離をfrw、広角端での全系の焦点距離をfwとしたとき、
    4.5<frw/fw<6 (5)
    で表される条件式(5)を満足する請求項1から5のいずれか1項記載のズームレンズ。
  7. 前記第1レンズ群内の一部のレンズを移動させることにより合焦が行われる請求項1から6のいずれか1項記載のズームレンズ。
  8. 前記負レンズ群は、物体側から順に、負レンズと、正レンズとからなる請求項1から7のいずれか1項記載のズームレンズ。
  9. 前記負レンズ群の前記負レンズのd線基準のアッベ数をνn、前記負レンズ群の前記正レンズのd線基準のアッベ数をνpとしたとき、
    10<νn−νp<25 (6)
    で表される条件式(6)を満足する請求項8記載のズームレンズ。
  10. 前記絞りは、前記第1中間焦点距離状態から望遠端へ変倍する際、光軸に沿ってまず像側に移動した後に移動方向を物体側に反転させる請求項1から9のいずれか1項記載のズームレンズ。
  11. 前記絞りが移動方向を像側から物体側に反転させる時の全系の焦点距離をfm2、広角端での全系の焦点距離をfw、望遠端での全系の焦点距離をftとしたとき、
    (fw×ft)1/2<fm2<ft
    の関係を満足する請求項10記載のズームレンズ。
  12. 前記第1レンズ群は3枚以上の正レンズを有する請求項1から11のいずれか1項記載のズームレンズ。
  13. 前記絞りと、変倍時に隣り合うレンズ群の間隔が変化する5つまたは6つのレンズ群とからなる請求項1から12のいずれか1項記載のズームレンズ。
  14. 前記第1レンズ群の全ての正レンズのd線基準のアッベ数の平均をνave1pとしたとき、
    67<νave1p<90 (7)
    で表される条件式(7)を満足する請求項1から13のいずれか1項記載のズームレンズ。
  15. 3.5<DG1/Dwm1<5.5 (1−1)
    で表される条件式(1−1)を満足する請求項1記載のズームレンズ。
  16. −0.78<f1/fL1<−0.62 (2−1)
    で表される条件式(2−1)を満足する請求項2記載のズームレンズ。
  17. 0.15<NL1−Nave1p<0.24 (3−1)
    で表される条件式(3−1)を満足する請求項3記載のズームレンズ。
  18. 1.2<TL/ft<1.56 (4−1)
    で表される条件式(4−1)を満足する請求項5記載のズームレンズ。
  19. 15<νn−νp<20 (6−1)
    で表される条件式(6−1)を満足する請求項9記載のズームレンズ。
  20. 請求項1から19のいずれか1項記載のズームレンズを備えた撮像装置。
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