JP2018132403A - 通信ユニット仮固定治具 - Google Patents

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由希絵 吉岡
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由希絵 吉岡
和之 仙田
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和之 仙田
勝利 杉山
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【課題】スマートメータに通信ユニットを仮固定しておくための通信ユニット仮固定治具を提供する。【解決手段】スマートメータ10の計量部11に通信ユニット13を仮固定しておくための治具であって、計量部11の天面天面11aに配される水平材2と、この水平材2の一の端部Pに接続され、計量部11の背面11bとスマートメータ10のとの隙間に垂下される錘3と、水平材2の他の端部Qに設けられ、通信ユニット13の上面13aに設けられる突起13bが挿入されることで通信ユニット13が掛止される掛止部4と、を有することを特徴とする通信ユニット仮固定治具1Aによる。【選択図】図2

Description

本発明は、スマートメータ(電力量計)の通信ユニットを計量部に仮固定しておくために用いられる通信ユニット仮固定治具に関する。
はじめに、スマートメータの外形形状について図9及び図10を参照しながら説明する。
図9はスマートメータの外観を示す斜視図である。また、図10(a)はスマートメータの通信ユニットの外観を示す斜視図であり、(b)は通信ユニットの突起の周囲を示す部分図である。
図9に示すように、スマートメータ10は主に、計量部11とこの計量部11の下方側に接続される端子部12と、計量部11の正面11c側でかつ計量部11と端子部12の接続部近傍に着脱可能に設置される通信ユニット13とからなり、計量部11と通信ユニット13とは接続用ケーブル14でつながれている。
また、図10(a),(b)に示すように、通信ユニット13は、その上面13aに、上面13aの一部をなす突起13bを備えており、この突起13bを計量部11の下面側にある図示しない掛止部に差し込むことにより通信ユニット13を着脱可能に固定している。
そして、図9に示すようなスマートメータ10において電力の供給停止施工を行う場合、端子部12に対して作業を行う必要があるので、端子部12の正面側に配置される通信ユニット13を移動させる必要がある。
その一方で、電力の供給停止施工を行う場合も計量部11と通信ユニット13とを接続用ケーブル14でつないでおく必要があり、通信ユニット13を計量部11から完全に離間させることはできない。
この場合、通信ユニット13を計量部11の天面11aに載置することができれば良いが、接続用ケーブル14の長さが短いので、端子部12の正面側から取り外した通信ユニット13を、粘着テープ等を用いて計量部11の正面11c側に仮固定した状態で作業を行っていた。
そして、粘着テープ等を用いて通信ユニット13を計量部11の正面11c側に仮固定する場合、粘着テープ等が意図せず剥がれて仮固定されている通信ユニット13が落下してしまい、作業中の端子部12周辺の通電部分に接触して短絡事故が起こるおそれがあった。
本発明と関連する技術分野に関する先行技術としては以下に示すようなものが知られている。
特許文献1には「記録計及び締結構造」という名称で、電力量計に接続された配電経路の電圧及び電流の少なくとも一方を測定する記録計及び該記録計を電力量計に締結する締結構造に関する発明が開示されている。
特許文献1に開示される発明は、文献中に記載される符号をそのまま用いて説明すると、記録計1は、矩形箱状の筐体20を含む記録計本体2を備えていて、筐体20の下面が電力量計の上面に載置状態で設置された際に、該電力量計に取付固定される取付手段33が設けられていることを特徴とするものである。
上述のような特許文献1に開示される発明によれば、長期間にわたって電圧変動状態や負荷電流状態等の安定した測定が可能に構成された記録計を提供することができる。
特許文献2には「電力量計用通信装置」という名称で、電力量計用通信装置を電力量計に取り付けるための構造に関する発明が開示されている。
特許文献2に開示される発明は、文献中に記載される符号をそのまま用いて説明すると、使用電力量を計量する電力量計1に接続され、電力量計1により計量された計量データを外部の上位装置に送信する電力量計用通信装置であって、電力量計により計量された計量データを外部に転送する伝送信号入出力部を収納するケース(上ケース5、内ケース6)と、ケースの一端に取り付けられ、電力量計1の外周に巻きつけることによりケースを電力量計1に固定する固定バンド10とを備えてなるものである。
特許文献2に開示される発明によれば、狭く限られたスペースに設置可能であるとともに、既存の電力量計の構造を変えることなく且つ様々な大きさの電力量計に対して適用可能な電力量計用通信装置を提供することができる。
特許文献3には「電力量計用通信装置」という名称で、電力量計用通信装置を電力量計に取り付けるための構造に関する発明が開示されている。
特許文献3に開示される発明は、文献中に記載される符号をそのまま用いて説明すると、電力量計1の通信端子6から出力される計量データを外部に伝送するための伝送信号入出力回路基板20が収納された第1ケース22と、通信端子6から伝送信号入出力回路基板20に計量データを送る第1ケーブル12と、電源回路基板21が収納された第2ケース23と、電力量計1の引込み側配電線用端子7と電源回路基板21とを接続する第2ケーブル13と、電源回路基板21と伝送信号入出力回路基板20とを接続する第3ケーブル14と、第1ケース22と第2ケース23とを固定する固定具24とを有し、電力量計1の設置面に対する第1側面側に第1ケース22を配置し、第1側面に対向する第2側面側に第2ケース23を配置し、第1側面と第2側面とを連結する第3面側に固定具24を配置してなることを特徴とするものである。
特許文献3に開示される発明によれば、狭いスペースに設置することができ、しかも外観上の美観を向上させることのできる電力量計用通信装置を提供することができる。
特開2016−170119号公報 特開2010−271164号公報 特開2006−275792号公報
上述の特許文献1に開示される発明の場合は、被保持対象である記録計に取付け手段(33)を一体に設けておく必要があり、先に示す図9のように通信ユニット13を計量部11に設置する場合は、取付手段(33)が邪魔になる可能性が高い。
特許文献2に開示される発明の場合は、通信ユニット(電力量計用通信装置)が計量部11の正面側で、かつ、端子部12の正面側に配設されることになるので、本発明が解決すべき課題を解決するものではない。
特許文献3に開示される発明は、通信ユニット(電力量計用通信装置)を常設するための構造であり、仮固定するための構造ではない。
このため、サイズが異なる計量部11に対して汎用的に使用できるものではなかった。
本発明はかかる従来の事情に対処してなされたものでありその目的は、スマートメータの計量部の正面側に通信ユニットを安全に仮固定しておくことができる通信ユニット仮固定治具を提供することにある。
さらに、本発明の目的は、異なるサイズの計量部に対しても汎用的に装着可能な通信ユニット仮固定治具を提供することである。
加えて、本発明の目的は、不使用時はコンパクトに折り畳んでおくことができる通信ユニット仮固定治具を提供することである。
上記課題を解決するための第1の発明である通信ユニット仮固定治具は、スマートメータの計量部に通信ユニットを仮固定しておくための治具であって、計量部の天面に配される水平材と、この水平材の一の端部に接続され、計量部の背面とスマートメータの設置面との隙間に垂下される錘と、水平材の他の端部に設けられ、通信ユニットの上面に設けられる突起が挿入されることで通信ユニットが掛止される掛止部と、を有することを特徴とするものである。
上記構成の第1の発明において、水平材は錘と掛止部とをつなぐとともに、錘及び掛止部を計量部の正面側に配置するという作用を有する。また、錘は、掛止部に通信ユニットを掛止した際に、通信ユニットの荷重により水平材及び通信ユニットが計量部の正面側に落下するのを妨げるという作用を有する。
掛止部は、通信ユニットの上面に設けられる突起の挿脱を可能にするとともに、この突起が挿設された際に、水平材の他の端部側に着脱可能に通信ユニットを保持させるという作用を有する。
このような第1の発明によれば、スマートメータの計量部の正面側に、吊下げる状態で通信ユニットを仮固定させるという作用を有する。
第2の発明である通信ユニット仮固定治具は、上述の第1の発明であって、掛止部は、水平材の他の端部が鉛直下方側に折れ曲がってなる屈曲部と、この屈曲部の先端側に穿設される開口と、を備え、開口に通信ユニットの突起を挿入して通信ユニットを掛止することを特徴とするものである。
上述のような第2の発明は、先の第1の発明と同じ作用に加えて、掛止部を、水平材の他の端部が鉛直下方側に折り曲げてなる屈曲部と、この屈曲部の先端側に穿設される開口とにより構成することで、シンプルな構造でありながら、通信ユニットの突起の挿脱が容易な掛止部を形成させるという作用を有する。
第3の発明である通信ユニット仮固定治具は、上述の第2の発明であって、開口に通信ユニットの突起を挿設した際に、突起の突出方向の中心位置から突起の先端の間の突起の上面に当接して、突起を水平に維持する又は突起を鉛直下方側に押し下げる当接部を備えていることを特徴とするものである。
上述のような第3の発明は、先の第2の発明と同じ作用に加えて、掛止部の近傍に当接部を備えていることで、掛止部の開口に通信ユニットの突起を挿入した際に、通信ユニットの上面が水平に維持される、又は、鉛直下方側に押し下げられる。これにより、掛止部に通信ユニットを掛止した際に、計量部の正面側に通信ユニットが傾動して、掛止部から通信ユニットの突起が外れるのを抑制するという作用を有する。
よって、上述のような第3の発明は、掛止部から通信ユニットの突起を外れ難くして、水平材から通信ユニットが意図せず外れるのを妨げるという作用を有する。
第4の発明である通信ユニット仮固定治具は、上述の第1乃至第3のいずれかの発明であって、水平材は、計量部の天面に載置される第1の水平材と、この第1の水平材上に積層される第2の水平材と、を備え、第1の水平材と第2の水平材との接触部は嵌合構造を具備し、第2の水平材は、第1の水平材の長手方向に移動可能であることを特徴とするものである。
上述のような第4の発明は、先の第1乃至第3のそれぞれの発明と同じ作用に加えて、水平材を第1の水平材と第2の水平材とにより構成し、かつ、第1の水平材と第2の水平材との接触部に嵌合構造を設けて、第2の水平材を第1の水平材の長手方向に移動可能に構成することで、水平材の長手方向の長さを変更可能にするという作用を有する。
この場合、計量部の天面の幅(背面から正面までの距離)が異なる他のスマートメータに対しても第4の発明である通信ユニット仮固定治具を用いて、計量部の正面側に通信ユニットを仮固定しておくことを可能にするという作用を有する。
第5の発明である通信ユニット仮固定治具は、上述の第1乃至第4のいずれかの発明であって、水平材は、計量部の天面に並設される一対の平板体からなり、一対の平板体の間は、第1の回動基線を備えており、一対の平板体は、第1の回動基線において二つ折り可能であることを特徴とするものである。
上述のような第5の発明は、先の第1乃至第4のそれぞれの発明と同じ作用に加えて、水平材を一対の平板体により構成し、かつ、一対の平板体の間に第1の回動基線を備えていることで、一対の平板体を第1の回動基線において二つ折り可能にするという作用を有する。
このような第5の発明によれば、水平材を一対の平板体により構成することで、その平面形状を大きくして、計量部の天面部との接触面積を大きくするという作用を有する。これにより、水平材の他の端部側に通信ユニットを掛止する際に、計量部の天面と水平材の接触部分における摩擦力を大きくすることができ、通信ユニットを仮固定しておく場合の落下を抑制するという作用を有する。加えて、一対の平板体の間に第1の回動基線を設けてこれらを二つ折り可能に構成することで、不使用時の第5の発明の外形をコンパクトにするという作用を有する。
第6の発明である通信ユニット仮固定治具は、上述の第1乃至第5のいずれかの発明であって、水平材と錘との接続部に第2の回動基線を備えており、水平材と錘とは、第2の回動基線において二つ折り可能であることを特徴とするものである。
上述のような第6の発明は、先の第1乃至第5のそれぞれの発明と同じ作用に加えて、水平材と錘との接続部が第2の回動基線を備えていることで、この第2の回動基線において水平材と錘を二つ折り可能にするという作用を有する。
この場合、水平材と錘とを二つ折りにできることで、不使用時の第6の発明の外形をコンパクトにするという作用を有する。
第1の発明によれば、スマートメータの通信ユニットを、接続用ケーブルで計量部に接続したまま、計量部の正面側に吊下げた状態で仮固定しておくことができる。
この場合、通信ユニットを計量部の正面側に、例えば、粘着テープ等を用いて仮固定しておく場合のように、通信ユニットが計量部から外れて落下するのを防止することができる。
この場合、例えば、スマートメータにおいて電力の供給停止施工を行う場合に、作業中に通信ユニットが意図せず通電部に接触して短絡事故が起こるのを好適に防止することができる。
よって、第1の発明によれば、スマートメータに対して工事を行う際の安全性を大幅に向上させることができる。
加えて、第1の発明は、繰り返し使用可能な耐用品であるため、スマートメータに対して通信ユニットを端子部の正面側から移動させて計量部の近傍に仮固定した状態で工事を行う際に、常にその作業を安全に行うことができる。
第2の発明によれば、第1の発明による効果と同じ効果に加えて、水平材の他の端部側に形成される掛止部の構造をシンプルにすることができる。
この場合、第2の発明の製造を容易にしてその製造コストを下げることができる。したがって、第2の発明を廉価に提供することができる。
第3の発明によれば、第2の発明による効果と同じ効果に加えて、掛止部に通信ユニットの突起を掛止しておく際に、掛止部から通信ユニットの突起が抜け落ちるリスクを大幅に低減することができる。
この場合、スマートメータの計量部の正面側に通信ユニットを仮固定しておく場合の安定性及び安全性を一層向上させることができる。
第4の発明によれば、第1乃至第3のそれぞれの発明による効果と同じ効果に加えて、水平材の長さを変えることができるので、天面の幅(正面から背面までの距離)の異なる計量部を備える他のスマートメータに対して、1つの第4の発明を用いて通信ユニットを仮固定しておくことができる。
したがって、第4の発明によれば、その汎用性を高めることができる。
第5の発明によれば、第1乃至第4のそれぞれの発明による効果と同じ効果に加えて、水平材の平面形状を大きくするとともに、不使用時はその平面形状を使用時の半分の大きさにすることができる。
このような第5の発明によれば、計量部の正面側に通信ユニットを吊下げた状態で保持しておく場合の、安定性及び安全性を向上できるだけでなく、第5の発明の携行時の形態をコンパクトにしておくことができる。
第6の発明によれば、第1乃至第5のそれぞれの発明による効果と同じ効果に加えて、不使用時に水平材と錘を第2の回動基線において折り畳んでおくことができるので、その外形をコンパクトにすることができる。
この場合、第6の発明の携行時の形態をコンパクトにしておくことができる。
本発明の実施例1に係る通信ユニット仮固定冶具の外観を示す斜視図である。 本発明の実施例1に係る通信ユニット仮固定治具の使用状態を示す部分斜視図である。 図2中のD−D線矢視断面図である。 スマートメータの計量部に本発明の実施例1に係る通信ユニット仮固定冶具を用いて通信ユニットを仮固定した状態を計量部の天面側から見た平面図である。 本発明の実施例2に係る通信ユニット仮固定冶具の外観を示す斜視図である。 本発明の実施例2に係る通信ユニット仮固定治具の使用状態を示す部分斜視図である。 図6中のE−E線矢視断面図である。 スマートメータの計量部に本発明の実施例2に係る通信ユニット仮固定冶具を用いて通信ユニットを仮固定した状態を計量部の天面側から見た平面図である。 スマートメータの外観を示す斜視図である。 (a)はスマートメータの通信ユニットの外観を示す斜視図であり、(b)は通信ユニットの突起の周囲を示す部分図である。
本発明の実施の形態に係る通信ユニット仮固定治具について実施例1及び実施例2を参照しながら詳細に説明する。
はじめに、図1乃至図4を参照しながら本発明の実施例1に係る通信ユニット仮固定治具の概要に説明する。
図1は本発明の実施例1に係る通信ユニット仮固定治具の外観を示す斜視図である。
実施例1に係る通信ユニット仮固定冶具1Aは、先の図9,10に示すようなスマートメータ10の計量部11に通信ユニット13を仮固定しておくための治具であって、図1に示すように、計量部11の天面11a(図9を参照)に配される水平材2(平板体2a、平板体2a及び第2の水平材2b)と、この水平材2において先の図9に示す計量部11の背面11b側に配される一の端部Pに接続され、計量部11の背面11bとスマートメータ10の設置面(後段において説明する図4中の符号15を参照)との隙間に垂下される錘3と、計量部11の正面11c側に配される水平材2の他の端部Qに設けられ、スマートメータ10の上面に設けられる突起13b(図10を参照)を挿入することで通信ユニット13を掛止させる掛止部4とを備えてなるものである。
図1に示すような実施例1に係る通信ユニット仮固定治具1Aの使用方法について図2を参照しながら説明する。
図2は本発明の実施例1に係る通信ユニット仮固定治具の使用状態を示す部分斜視図である。なお、図1、及び、図9,10に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。
実施例1に係る通信ユニット仮固定治具1Aは、図2に示すように、水平材2(平板体2a)の他の端部Q側に設けられる掛止部4に、スマートメータ10の通信ユニット13の突起13bが掛止されることで、水平材2の他の端部Q側に通信ユニット13が吊下げられた状態になる。
そして、通信ユニット13が吊下げられた水平材2(平板体2a)を、図2に示すように、スマートメータ10の計量部11の天面11aに載置するとともに、水平材2(第2の水平材2b)の一の端部P側に設けられている錘3を、計量部11の背面11b側に垂下させることで、水平材2を介して通信ユニット13と錘3の荷重をバランスさせて、計量部11の正面11c側に通信ユニット13を仮固定しておくことができる。
そして、通信ユニット13が計量部11の正面11c側に配置されていることで、通信ユニット13に接続される接続用ケーブル14の接続口の近くに、接続用ケーブル14の他の接続口(通常は、計量部11の底面側に配置されている)を配置しておくことができる。このため、通信ユニット13を端子部12の正面側(図9を参照)に設置していた際に使用していた接続用ケーブル14をそのまま用いて計量部11と通信ユニット13を接続しておくことができる。
つまり、計量部11に通信ユニット13を接続用ケーブル14でつないだまま、通信ユニット13の配置を、計量部11の正面11c側に移動させることができる。
このように、実施例1に係る通信ユニット仮固定冶具1によれば、通信ユニット13を、接続用ケーブル14による計量部11との接続状態を解消することなく計量部11の正面11c側に配置しておくことができるので、スマートメータ10への電力供給停止施工時に、端子部12(図2中には記載されていない、図3,9を参照)に対して作業をするにあたり、通信ユニット13が作業の妨げになるのを確実に防止することができる。
また、実施例1に係る通信ユニット仮固定治具1Aを用いる場合は、通信ユニット13を計量部11の正面11c側に粘着テープ等を用いて仮固定する場合のように、作業中に意図せず通信ユニット13が落下してくる恐れがない。
したがって、スマートメータ10に対する作業時に、通信ユニット13が通電部材に意図せず接触して短絡事故等が起きるのを確実に防止することができる。
つまり、実施例1に係る通信ユニット仮固定治具1Aによれば、計量部11に通信ユニット13を接続用ケーブル14で接続したままスマートメータ10に対して作業を行う際の安全性を大幅に向上させることができる。
続いて、実施例1に係る通信ユニット仮固定治具1Aの細部構造(選択的必須構成要素)について説明する。
実施例1に係る通信ユニット仮固定治具1Aにおける掛止部4の形態は、通信ユニット13の上面13aに設けられる突起13bを着脱可能に掛止しておくことができる構造であればどのような構造でもよい。例えば、この掛止部4は、通信ユニット13の突起13bと嵌合するような凹状をなすソケット状の物体でもよい。さらに、このように掛止部4がソケット状の物体である場合、掛止部4は剛性を有する合成樹脂材を成形してなるものでもよいし、可撓性、変形性又は伸縮性を有する材料を成形してなるものでもよい。特に前者の場合は、ソケット状の物体自体の剛性により通信ユニット13を吊下げた状態で保持しておくことができる。また、特に後者の場合は、ソケット状の物体自体の可撓性、変形性又は伸縮性により通信ユニット13の突起13bを包み込むように保持して通信ユニット13を吊下げた状態で保持しておくことができる。
あるいは、実施例1に係る通信ユニット仮固定治具1Aにおける掛止部4は、例えば、図1,2に示すように、水平材2(平板体2a、平板体2a及び第2の水平材2b)を計量部11の天面に載置した場合に、水平材2(平板体2a)の他の端部Qが鉛直下方側(図1,2では紙面下側)に折れ曲がってなる屈曲部4aと、この屈曲部4aの先端側に穿設される開口4bとにより構成されてなるものでもよい。
この場合、掛止部4の開口4bに通信ユニット13の突起13bを差し込むだけで、掛止部4に通信ユニット13を吊下げた状態で保持することができる。
さらに、図1,2に示すように、掛止部4を屈曲部4a及び開口4bにより構成する場合は、掛止部4の構造をシンプルにすることができるので、その製造を容易にできる。
この場合、実施例1に係る通信ユニット仮固定治具1Aの製造コストを廉価にすることができる。
実施例1に係る通信ユニット仮固定治具1Aの掛止部4は、さらに、図1,2に示すように、開口4bに通信ユニット13の突起13bを挿設した際に、突起13bの突出方向の中心位置から突起13bの先端の間の突起13bの上面に当接して、この突起13bを水平に維持する又は突起13bを鉛直下方側に押し下げる当接部4cを備えていてもよい。
なお、実施例1に係る通信ユニット仮固定治具1Aでは、掛止部4の屈曲部4aの手前の水平材2(平板体2a)の下面側に当接部4cが突設されている。
ここで、図3を参照しながら、当接部4cによる作用効果について説明する。
図3は図2中のD−D線矢視断面図である。なお、図1,2、及び、図9,10に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。
図3に示すように、掛止部4が当接部4cを備える場合、掛止部4の開口4bに通信ユニット13の突起13bを挿入すると、突起13bの突出方向の中心位置から端部の間の突起13bの上面に当接部4cの下端が当接して、突起13bが水平状態に維持される(図3に示す状態)、又は、突起13bの端部側が鉛直下方側に軽く押し下げられた状態になる。
他方、実施例1に係る通信ユニット仮固定治具1Aの掛止部4が、当接部4cを備えない場合は、掛止部4の開口4bに通信ユニット13の突起13bを掛止した際に、通信ユニット13自身の荷重により通信ユニット13がその正面側に傾動して、突起13bが開口4bから抜けやすくなり、通信ユニット13を吊下げ保持している際に、通信ユニット13が落下するおそれがあった。
これに対して、掛止部4が当接部4cを備えている場合は、開口4bに通信ユニット13の突起13bを挿入した際に、突起13bの上面に当接部4cの下端が当接して通信ユニット13の上面13aを水平に維持しておくことができる、あるいは、通信ユニット13の上面13aを計量部11の正面11c側に軽く傾けた状態で掛止部4に通信ユニット13を吊下げ保持しておくことができる。
この結果、掛止部4の開口4bに通信ユニット13の突起13bを差し込んだ際に、開口4bから突起13bが抜けるのを好適に防止することができる。
したがって、掛止部4が当接部4cを備えていることで、実施例1に係る通信ユニット仮固定治具1Aの使用時に、掛止部4から通信ユニット13が外れて落下するのを一層確実に防止することができる。
このように、掛止部4が当接部4cを備えていることで、実施例1に係る通信ユニット仮固定治具1Aの使用時の安定性及び安全性を一層向上させることができる。
さらに、実施例1に係る通信ユニット仮固定治具1Aの水平材2は、その長手方向の長さ(図1中の符号Aで示す方向の長さ)を変更できるよう構成されていてもよい(選択的必須構成要素)。
このように、実施例1に係る通信ユニット仮固定治具1Aの水平材2の長さが変更可能である場合は、天面11aの幅(正面11cから背面11bまでの距離)が異なる計量部11に対しても、1種類の実施例1に係る通信ユニット仮固定治具1Aを用いて通信ユニット13を吊下げ保持することができる。
つまり、水平材2の長手方向の長さを変更可能な実施例1に係る通信ユニット仮固定治具1Aによれば、汎用性の高い通信ユニット仮固定治具を提供することができる。
なお、水平材2の長さを変更可能にするための具体的な構造としては、どのような構造を用いてもよい。
このような水平材2としては、例えば、水平材2を弾性材により構成する場合は、水平材2自体の弾性力により長さ調整可能にすることができる。
また、例えば、水平材2を硬質材により構成する場合は、水平材2を2つの部材により構成し、これらを互いに移動又はスライド可能に構成することでその長さを変更可能にしてもよい。
ここで、図1乃至図3を参照しながら、水平材2の長さを変更可能にする構造の一例について説明する。
図1乃至図3に示すように、水平材2を、スマートメータ10の計量部11の天面11aに載置される第1の水平材2a(図1乃至図3では平板体2a)と、この第1の水平材2a上に積層される第2の水平材2bとにより構成するとともに、第1の水平材2a(平板体2a)と第2の水平材2bとが接触する部分に嵌合構造5を設けておき、第1の水平材2a(平板体2a)上において第2の水平材2bを移動可能に構成してもよい。
この場合、第1の水平材2a(平板体2a)と第2の水平材2bの接触部に設けられる嵌合構造5としては、例えば、第1の水平材2a(平板体2a)上に所望間隔毎に突設される凸部6を形成しておき、この凸部6と噛み合うような凹部7を第2の水平材2bに形成しておいてもよい。
このような嵌合構造5を備える水平材2によれば、第1の水平材2a(平板体2a)上から第2の水平材2bを一旦取り外して、凸部6及び凹部7の噛み合わせ位置を所望に変更して再び第1の水平材2aと(平板体2a)と第2の水平材2bとを積層することで、水平材2の長手方向の長さを所望に変更することができる(図1乃至図3を参照)。
なお、凸部6及び凹部7のピッチが狭いほど、水平材2の長さを細かく調整することができる。
また、第1の水平材2a(平板体2a)及び第2の水平材2bはともに合成樹脂のような硬質材(通信ユニット13や錘3の荷重が作用しただけでは容易に変形しない程度の剛性を有するもの)により構成してもよいが、通信ユニット13や錘3の荷重が作用しただけでは容易に変形しない程度の剛性を有する硬質弾性材を用いてもよい。
このような図1乃至図3に示す嵌合構造5を備えて、その長手方向の長さを変更可能な水平材2を有してなる実施例1に係る通信ユニット仮固定治具1Aによれば、シンプルな構造でありながら汎用性の高い通信ユニット仮固定治具を提供することができる。
さらに、図1乃至図3に示すような嵌合構造5を備える場合、水平材2を計量部11の天面11a上に載置した際に、第1の水平材2a(平板体2a)上に形成される凸部6を、計量部11の正面11c側に傾いた状態にしておいてもよい。
この場合、水平材2(平板体2a)の他の端部Q側に配される掛止部4に通信ユニット13が吊下げられて荷重が作用する場合に、嵌合構造5を形成する凹部7から凸部6を抜けにくくすることができる。
なお、特に図示しないが、平板体2aに突設される凸部6は、第2の水平材2bに形成される凹部7と嵌合する際に、第2の水平材2bの厚み方向を貫通してもよい。つまり、第2の水平材2bに形成される凹部7は貫通孔でもよい。この場合も、目的とする効果を支障なく発揮させることができる。
なお、嵌合構造5は図1乃至図3に示される形態に限定される必要はなく、例えば、第1の水平材2a(平板体2a)又は第2の水平材2bのいずれか一方をレール状に形成しておき、他方をこのレール状物体に噛み合うような形状にしておくことで、水平材2をその長手方向に自在にスライド可能に構成してもよい。ただし、この場合は、第1の水平材2a(平板体2a)から第2の水平材2bが完全に抜けてしまわないように、ストッパー等を設けておく必要がある。
上述のような図示しない嵌合構造を有する場合も実施例1に係る通信ユニット仮固定治具1Aの汎用性を向上させることができる。
さらに、実施例1に係る通信ユニット仮固定治具1Aの水平材2は、図1乃至図3に示すように、計量部11の天面11a上に並設される一対の平板体2a及び平板体2aとにより構成するとともに、これらの間に第1のヒンジ8(第1の回動基線)を設けておき、この第1のヒンジ8(第1の回動基線)において一対の平板体2a及び平板体2aを二つ折り可能に構成しておいてもよい。
つまり、図1に示すように、実施例1に係る通信ユニット仮固定治具1Aにおける水平材2を構成する平板体2a又は平板体2aを、図1中の符号Bで示す方向に回動可能に構成しておいてもよい。
この場合、水平材2を一対の平板体2a及び平板体2aにより構成することで、その表面積を大きくすることが容易になる。このことは、水平材2と計量部11の天面11aとの接触面積を容易に大きくできることを意味しており、これにより、通信ユニット仮固定治具1Aを計量部11の天面11aに設置した際の安定性を向上させることができる。
この結果、水平材2の他の端部Q側に通信ユニット13を吊下げた状態で保持した場合に、通信ユニット仮固定治具1Aが計量部11の正面11c側に滑り落ちるのを防止することができる。
なお、特に図示しないが、平板体2a及び平板体2aをゴムやシリコンにより構成した場合は、計量部11の天面11a上に載置した際に、水平材2をゴムやシリコン以外の材質により構成する場合に比べて高い滑り止め効果を発揮させることができる。
あるいは、平板体2a及び平板体2aにおいて、計量部11の天面11aに接触する面は、ゴム又はシリコンからなる薄板又は薄膜を備えていてもよい。この場合も水平材2の滑り止め効果を発揮させることができる。
また、水平材2が一対の平板体2a及び平板体2aにより構成され、かつ、これらの間に第1の回動基線として機能する、例えば、第1のヒンジ8を備える場合は、実施例1に係る通信ユニット仮固定治具1Aの不使用時に、平板体2a及び平板体2aを二つ折りにしておくことができる。
この場合、不使用時の通信ユニット仮固定治具1Aの形態をコンパクトできるので、その持ち運びを容易にすることができる。
加えて、実施例1に係る通信ユニット仮固定治具1Aにおいて錘3は、水平材2の一の端部Pに回動可能に取設されている。つまり、実施例1に係る通信ユニット仮固定治具1Aでは、水平材2(第2の水平材2b)の一の端部Pと錘3の間に第2の回動基線として機能する第2のヒンジ9を備えている。
この場合、実施例1に係る通信ユニット仮固定治具1Aの不使用時に、水平材2(第2の水平材2b)上に錘3を回動させて二つ折りにしておくことができる。これにより、不使用時の通信ユニット仮固定治具1Aの形態をコンパクトにしてその持ち運びを容易にすることができる。
さらに、実施例1に係る通信ユニット仮固定治具1Aにおいて水平材2(第2の水平材2b)の一の端部Pに錘3を回動可能に取設するための構成が、第2のヒンジ9である場合、水平材2(第2の水平材2b)の一の端部Pを鋭角状(角度が45度をなすよう)するとともに、第2のヒンジ9に接続される側の錘3の端部も鋭角状(角度が45度をなすよう)にしておいてもよい。
この場合、水平材2(第2の水平材2b)上に平板状の錘3を重ねて二つ折りにした状態から、図1中の符号Cで示す方向に回動させて二つ折り状態から広げた際に、水平材2(第2の水平材2b)と平板状の錘3のなす角度θを90度にすることができる。
この場合、実施例1に係る通信ユニット仮固定治具1Aの不使用時の形態をコンパクトにできるという効果を有するだけでなく、計量部11の背面11b側に錘3を配設する作業を容易にすることができるというメリットを有している。
この点について図4を参照しながらより詳細に説明する。
図4はスマートメータの計量部に本発明の実施例1に係る通信ユニット仮固定治具を用いて通信ユニットを仮固定した状態を計量部の天面側から見た平面図である。なお、図1乃至図3、及び、図9,10に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。
図4に示すように、通常、スマートメータ10は、設置面15上に設置されるカバー16内に取り付けられている。そして、このカバー16とスマートメータ10の間には隙間17が形成されている。
実施例1に係る通信ユニット仮固定治具1Aは、その設置の際に、カバー16とスマートメータ10の間に形成される隙間17を利用している。
つまり、実施例1に係る通信ユニット仮固定治具1Aでは、掛止部4に通信ユニット13を吊下げた状態で保持した水平材2がスマートメータ10の天面11a上に載置されるとともに、この水平材2の一の端部Pに接続される錘3が、カバー16とスマートメータ10の間に形成される隙間17に挿入されることで、通信ユニット13と錘3が水平材2を介してバランスされて、通信ユニット13を計量部11の正面11c側に仮固定しておくことができる。
したがって、水平材2(第2の水平材2b)と平板状の錘3のなす角度θ(図1を参照)が90度に保持されている場合は、スマートメータ10とカバー16の隙間17に錘3を挿入する作業を容易にすることができる。
なお、実施例1においては錘3が平板状である場合を例に挙げて説明しているが、錘3の外形形状は必ずしも平板状でなくともよい。ただし、上述のように錘3を、スマートメータ10とカバー16の間の隙間17に挿入する必要がある場合は、錘3の外形形状をこの隙間17に挿入できる形状(例えば平板状)にしておく方が作業性が良好になる。
また、図1乃至図4では、第1の回動基線,第2の回動基線として第1のヒンジ8,第2のヒンジ9をそれぞれ用いる場合を例に挙げて説明しているが、第1のヒンジ8や第2のヒンジ9に代えて、可撓性又は弾性を有し、折り曲げ及び復元が可能なシート体を用いることもできる。
さらに、図1,2,4に示すように、第1の水平材2aを、一対の平板体2a及び平板体2aにより構成する場合で、かつ、掛止部4が当接部4cを備える場合、平板体2aと平板体2aとを二つ折りにした際に、平板体2aと当接部4cとが干渉することがないよう、平板体2aに当接部4cを挿脱させるためのスリット18を形成しておいてもよい。この場合、平板体2aに当接部4cが突設される場合でも、一対の平板体2a,平板体2aを二つ折りにすることができる。
次に、図5乃至図8を参照しながら本発明の実施例2に係る通信ユニット仮固定治具の概要につい説明する。
図5は本発明の実施例1に係る通信ユニット仮固定治具の外観を示す斜視図である。なお、図1乃至図4、及び、図9,10に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。
実施例2に係る通信ユニット仮固定冶具1Bも実施例1に係る通信ユニット仮固定冶具1Aと同じ効果を発揮するものであるが、水平材2(平板体2a、平板体2a及び第2の水平材2b)に対する掛止部4及び錘3の取付け位置が、実施例1に係る通信ユニット仮固定冶具1Aにおけるそれとは異なっている。
このような実施例2に係る通信ユニット仮固定冶具1Bも、先の図9,10に示すようなスマートメータ10の計量部11に通信ユニット13を仮固定しておくための治具であり、図5に示すように、計量部11の天面11a(図9を参照)に配される水平材2(平板体2a、平板体2a及び第2の水平材2b)と、この水平材2において先の図9に示す計量部11の背面11b側に配される一の端部Pに接続され、計量部11の背面11bとスマートメータ10の設置面(後段において説明する図8中の符号15を参照)との隙間に垂下される錘3と、計量部11の正面11c側に配される水平材2の他の端部Qに設けられ、スマートメータ10の上面に設けられる突起13b(図10を参照)を挿入することで通信ユニット13を掛止させる掛止部4とを備えてなるものである。
図5に示すような実施例2に係る通信ユニット仮固定治具1Bの使用方法について図6を参照しながら説明する。
図6は本発明の実施例2に係る通信ユニット仮固定治具の使用状態を示す部分斜視図である。なお、図1乃至図5、及び、図9,10に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。
実施例2に係る通信ユニット仮固定治具1Bは、図6に示すように、水平材2(第2の水平材2b)の他の端部Q側に設けられる掛止部4に、スマートメータ10の通信ユニット13の突起13bが掛止されることで、水平材2の他の端部Q側に通信ユニット13が吊下げられた状態となる。
そして、通信ユニット13が吊下げられた水平材2(第2の水平材2b)を、図6に示すように、スマートメータ10の計量部11の天面11aに載置するとともに、水平材2(第1の水平材2a)の一の端部P側に設けられている錘3を、計量部11の背面11b側に垂下させることで、水平材2を介して通信ユニット13と錘3の荷重をバランスさせて、計量部11の正面11c側に通信ユニット13を仮固定しておくことができる。
このように、実施例2に係る通信ユニット仮固定治具1Bによれば、実施例1に係る通信ユニット仮固定冶具1Aを用いる場合と同様に、スマートメータ10に対して作業を行う際の安全性を大幅に向上させることができる。
続いて、実施例2に係る通信ユニット仮固定治具1Bの細部構造(選択的必須構成要素)について説明する。
実施例2に係る通信ユニット仮固定治具1Bにおける掛止部4の形態は、通信ユニット13の上面13aに設けられる突起13bを着脱可能に掛止しておくことができる構造であればどのような構造でもよい。例えば、この掛止部4は、通信ユニット13の突起13bと嵌合するような凹状をなすソケット状の物体でもよい。さらに、このように掛止部4がソケット状の物体である場合、掛止部4は剛性を有する合成樹脂材を成形してなるものでもよいし、可撓性、変形性又は伸縮性を有する材料を成形してなるものでもよい。特に前者の場合は、ソケット状の物体自体の剛性により通信ユニット13を吊下げた状態で保持しておくことができる。また、特に後者の場合は、ソケット状の物体自体の可撓性、変形性又は伸縮性により通信ユニット13の突起13bを包み込むように保持して通信ユニット13を吊下げた状態で保持しておくことができる。
あるいは、実施例2に係る通信ユニット仮固定治具1Bにおける掛止部4は、例えば、図5,6に示すように、水平材2(平板体2a、平板体2a及び第2の水平材2b)を計量部11の天面に載置した場合に、水平材2(第2の水平材2b)の他の端部Qが鉛直下方側(図1,2では紙面下側)に折れ曲がってなる屈曲部4aと、この屈曲部4aの先端側に穿設される開口4bとにより構成されてなるものでもよい。
この場合、掛止部4の開口4bに通信ユニット13の突起13bを差し込むだけで、掛止部4に通信ユニット13を吊下げた状態で保持することができる。
さらに、図5,6に示すように、掛止部4を屈曲部4a及び開口4bにより構成する場合は、掛止部4の構造をシンプルにすることができるので、その製造を容易にできる。
この場合、実施例2に係る通信ユニット仮固定治具1Bの製造コストを廉価にすることができる。
また、実施例2に係る通信ユニット仮固定治具1Bの掛止部4は、図5,6に示すように、実施例1に係る通信ユニット仮固定治具1Aと同様の当接部4cを備えていてもよい。このように、掛止部4が当接部4cを備えていることで、実施例2に係る通信ユニット仮固定治具1Bの使用時の安定性及び安全性を一層向上させることができる。
さらに、実施例2に係る通信ユニット仮固定治具1Bの水平材2は、その長手方向の長さ(図5中の符号Aで示す方向の長さ)を変更できるよう構成されていてもよい(選択的必須構成要素)。
このように、実施例2に係る通信ユニット仮固定治具1Bの水平材2の長さが変更可能である場合は、実施例1に係る通信ユニット仮固定治具1Aの場合と同様に、汎用性の高い通信ユニット仮固定治具を提供することができる。
なお、水平材2の長さを変更可能にするための具体的な構造としては、どのような構造を用いてもよい。
このような水平材2としては、例えば、水平材2を弾性材により構成する場合は、水平材2自体の弾性力により長さ調整可能にすることができる。
また、例えば、水平材2を硬質材により構成する場合は、水平材2を2つの部材により構成し、これらを互いに移動又はスライド可能に構成してその長さを変更可能にしてもよい。
ここで、図6乃至図7を参照しながら、水平材2の長さを変更可能にする構造の一例について説明する。
図7は図6中のE−E線矢視断面図である。なお、図1乃至図6、及び、図9,10に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。
図6乃至図7に示すように、水平材2を、スマートメータ10の計量部11の天面11aに載置される第1の水平材2a(図5乃至図7では平板体2a)と、この第1の水平材2a上に積層される第2の水平材2bとにより構成するとともに、第1の水平材2a(平板体2a)と第2の水平材2bとが接触する部分に嵌合構造5を設けておき、第1の水平材2a(平板体2a)上における第2の水平材2bを移動可能に構成してもよい。
この場合、第1の水平材2a(平板体2a)と第2の水平材2bの接触部に設けられる嵌合構造5としては、例えば、実施例1に係る通信ユニット仮固定冶具1Aと同様に、第1の水平材2a(平板体2a)上に所望間隔毎に突設される凸部6を形成しておき、この凸部6と噛み合うような凹部7を第2の水平材2bに形成しておいてもよい。
このような嵌合構造5を備える水平材2によれば、実施例1に係る通信ユニット仮固定冶具1Aと同様に、水平材2の長手方向の長さを所望に変更することができる(図5乃至図7を参照)。
なお、凸部6及び凹部7のピッチが狭いほど、水平材2の長さを細かく調整することができる。
また、第1の水平材2a(平板体2a)及び第2の水平材2bはともに合成樹脂のような硬質材(通信ユニット13や錘3の荷重が作用しただけでは容易に変形しない程度の剛性を有するもの)により構成してもよいが、通信ユニット13や錘3の荷重が作用しただけでは容易に変形しない程度の剛性を有する硬質弾性材を用いてもよい。
このような図6乃至図7に示す嵌合構造5を備えて、その長手方向の長さを変更可能な水平材2を有してなる実施例2に係る通信ユニット仮固定治具1Bによれば、シンプルな構造でありながら汎用性の高い通信ユニット仮固定治具を提供することができる。
さらに、図5乃至図7に示すような嵌合構造5を備える場合、水平材2を計量部11の天面11a上に載置した際に、第1の水平材2a(平板体2a)上に形成される凸部6を、計量部11の背面11b側に傾いた状態にしておいてもよい。
この場合、水平材2(第2の水平材2b)の他の端部Q側に配される掛止部4に通信ユニット13が吊下げられて荷重が作用した場合に、嵌合構造5を形成する凹部7から凸部6を抜けにくくすることができる(図7を参照)。
また、特に図示しないが、平板体2aに突設される凸部6は、第2の水平材2bに形成される凹部7と嵌合する際に、第2の水平材2bの厚み方向を貫通してもよい。つまり、第2の水平材2bに形成される凹部7は貫通孔でもよい。この場合も、目的とする効果を支障なく発揮させることができる。
なお、嵌合構造5は図5乃至7に示される形態に限定される必要はなく、例えば、第1の水平材2a(平板体2a)又は第2の水平材2bのいずれか一方をレール状に形成しておき、他方をこのレール状物体に噛み合うような形状にしておくことで、水平材2をその長手方向に自在にスライド可能に構成してもよい。ただし、この場合は、第1の水平材2a(平板体2a)から第2の水平材2bが完全に抜けてしまわないように、ストッパー等を設けておく必要がある。
上述のような図示しない嵌合構造を有する場合も実施例2に係る通信ユニット仮固定治具1Bの汎用性を向上させることができる。
さらに、実施例2に係る通信ユニット仮固定治具1Bの水平材2は、図5乃至図7に示すように、計量部11の天面11a上に並設される一対の平板体2aと及び平板体2aとにより構成するとともに、これらの間に第1のヒンジ8(第1の回動基線)を設けておき、この第1のヒンジ8(第1の回動基線)において一対の平板体2a及び平板体2aを二つ折り可能に構成しておいてもよい。
この場合、実施例1に係る通信ユニット仮固定冶具1Aの場合と同様に、通信ユニット仮固定治具1Bを計量部11の天面11aに設置した際の安定性を向上させることができる。
なお、特に図示しないが、実施例2に係る通信ユニット仮固定治具1Bにおいても平板体2a及び平板体2aをゴムやシリコンにより構成した場合は、計量部11の天面11a上に載置した際に、水平材2をゴムやシリコン以外の材質により構成する場合に比べて高い滑り止め効果を発揮させることができる。
あるいは、平板体2a及び平板体2aにおいて、計量部11の天面11aに接触する面は、ゴム又はシリコンからなる薄板又は薄膜を備えていてもよい。この場合も水平材2の滑り止め効果を発揮させることができる。
また、水平材2が一対の平板体2a及び平板体2aにより構成され、これらの間に第1の回動基線として機能する、例えば、第1のヒンジ8を設ける場合は、実施例2に係る通信ユニット仮固定治具1Bの不使用時に、平板体2a及び平板体2aを二つ折りにしておくことができる。
この場合、不使用時の通信ユニット仮固定治具1Bの形態をコンパクトできるので、その持ち運びが容易になる。
加えて、実施例2に係る通信ユニット仮固定治具1Bにおいて錘3は、水平材2の一の端部Pに回動可能に取設されている。つまり、実施例2に係る通信ユニット仮固定治具1Bでは、水平材2(平板体2a)の一の端部Pと錘3の間に第2の回動基線として機能する第2のヒンジ9を備えている。
この場合、実施例2に係る通信ユニット仮固定治具1Bの不使用時に、水平材2(平板体2a)上に錘3を回動させて積層して、二つ折りにしておくことができる。これにより、不使用時の通信ユニット仮固定治具1Bの形態をコンパクトにしてその持ち運びを容易にすることができる。
さらに、実施例2に係る通信ユニット仮固定治具1Bにおいて水平材2(平板体2a)の一の端部Pに錘3を回動可能に取設するための構成が、第2のヒンジ9である場合、水平材2(平板体2a)の一の端部Pを鋭角状(角度が45度をなすよう)にするとともに、第2のヒンジ9に接続される側の錘3の端部も鋭角状(角度が45度をなすよう)にしておいてもよい。
この場合、水平材2(平板体2a)上に平板状の錘3を折り畳んで重ねた状態から、図5中の符号Cで示す方向に回動させた際に、水平材2(平板体2a)と平板状の錘3のなす角度θを90度にすることができる。
この場合、実施例2に係る通信ユニット仮固定治具1Bの不使用時の形態をコンパクトにできるという効果を有するだけでなく、計量部11の背面11b側に錘3を配設する作業を容易にできるというメリットを有している。
この点について図8を参照しながらより詳細に説明する。
図8はスマートメータの計量部に本発明の実施例2に係る通信ユニット仮固定治具を用いて通信ユニットを仮固定した状態を計量部の天面側から見た平面図である。なお、図1乃至図7、及び、図9,10に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。
図8に示すように、実施例2に係る通信ユニット仮固定治具1Bの場合も、掛止部4に通信ユニット13を吊下げた状態で保持した水平材2がスマートメータ10の天面11a上に載置されるとともに、この水平材2の一の端部Pに接続される錘3が、カバー16とスマートメータ10の間に形成される隙間17に挿入されることで、通信ユニット13と錘3が水平材2を介してバランスされて、通信ユニット13を計量部11の正面11c側に仮固定しておくことができる。
したがって、実施例2に係る通信ユニット仮固定治具1Bにおいて水平材2(平板体2a)と平板状の錘3のなす角度θ(図5を参照)が90度に保持されている場合は、スマートメータ10とカバー16の隙間17に錘3を挿入する作業を容易にできる。
なお、実施例2においても錘3が平板状である場合を例に挙げて説明しているが、錘3の外形形状は必ずしも平板状でなくともよい。ただし、上述のように錘3を、スマートメータ10とカバー16の間の隙間17に挿入する必要がある場合は、錘3の外形形状をこの隙間17に挿入できる形状(例えば平板状)にしておく方が作業性を良好にできる。
また、図5乃至図8では、第1の回動基線,第2の回動基線として第1のヒンジ8,第2のヒンジ9をそれぞれ用いる場合を例に挙げて説明しているが、第1のヒンジ8や第2のヒンジ9に代えて、可撓性又は弾性を有し、折り曲げ及び復元が可能なシート体を用いることもできる。
以上説明したように本発明は、スマートメータの計量部の正面側に通信ユニットを、計量部と通信ユニットを接続用ケーブルにより接続したまま仮固定しておくことができる通信ユニット仮固定治具であり、電力供給設備に関する技術分野において利用可能である。
1A,1B…通信ユニット仮固定冶具 2…水平材 2a…第1の水平材 2a…平板体(第1の水平材) 2a…平板体(第1の水平材) 2b…第2の水平材 3…錘 4…掛止部 4a…屈曲部 4b…開口 4c…当接部 5…嵌合構造 6…凸部 7…凹部 8…第1のヒンジ(第1の回動基線) 9…第2のヒンジ(第2の回動基線) 10…スマートメータ 11…計量部 11a…天面 11b…背面 11c…正面 12…端子部 13…通信ユニット 13a…上面 13b…突起 14…接続用ケーブル 15…設置面 16…カバー 17…隙間 18…スリット P…一の端部 Q…他の端部

Claims (6)

  1. スマートメータの計量部に通信ユニットを仮固定しておくための治具であって、
    前記計量部の天面に配される水平材と、
    前記水平材の一の端部に接続され、前記計量部の背面と前記スマートメータの設置面との隙間に垂下される錘と、
    前記水平材の他の端部に設けられ、前記通信ユニットの上面に設けられる突起が挿入されることで前記通信ユニットが掛止される掛止部と、を有することを特徴とする通信ユニット仮固定治具。
  2. 前記掛止部は、前記水平材の前記他の端部が鉛直下方側に折れ曲がってなる屈曲部と、この屈曲部の先端側に穿設される開口と、を備え、
    前記開口に前記通信ユニットの前記突起を挿入して前記通信ユニットを掛止することを特徴とする請求項1に記載の通信ユニット仮固定治具。
  3. 前記開口に前記通信ユニットの前記突起を挿設した際に、前記突起の突出方向の中心位置から前記突起の先端の間の前記突起の上面に当接して、前記突起を水平に維持する又は前記突起を鉛直下方側に押し下げる当接部を備えていることを特徴とする請求項2に記載の通信ユニット仮固定治具。
  4. 前記水平材は、前記計量部の前記天面に載置される第1の水平材と、この第1の水平材上に積層される第2の水平材と、を備え、
    前記第1の水平材と前記第2の水平材との接触部は嵌合構造を具備し、
    前記第2の水平材は、前記第1の水平材の長手方向に移動可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の通信ユニット仮固定治具。
  5. 前記水平材は、前記計量部の前記天面に並設される一対の平板体からなり、
    一対の前記平板体の間は、第1の回動基線を備えており、
    一対の前記平板体は、前記第1の回動基線において二つ折り可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の通信ユニット仮固定治具。
  6. 前記水平材と前記錘との接続部は第2の回動基線を備えており、
    前記水平材と前記錘とは、前記第2の回動基線において二つ折り可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の通信ユニット仮固定治具。
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