JP6370055B2 - 電力量計自動結線装置 - Google Patents

電力量計自動結線装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6370055B2
JP6370055B2 JP2014030165A JP2014030165A JP6370055B2 JP 6370055 B2 JP6370055 B2 JP 6370055B2 JP 2014030165 A JP2014030165 A JP 2014030165A JP 2014030165 A JP2014030165 A JP 2014030165A JP 6370055 B2 JP6370055 B2 JP 6370055B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
watt
current terminal
hour meter
contact member
connection device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014030165A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015155809A (ja
Inventor
靖史 三島
靖史 三島
早人 川又
早人 川又
浩二 峰久
浩二 峰久
忠 片岡
忠 片岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shikoku Instrumentation Co Ltd
Original Assignee
Shikoku Instrumentation Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shikoku Instrumentation Co Ltd filed Critical Shikoku Instrumentation Co Ltd
Priority to JP2014030165A priority Critical patent/JP6370055B2/ja
Publication of JP2015155809A publication Critical patent/JP2015155809A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6370055B2 publication Critical patent/JP6370055B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

本発明は、電力量計の性能試験を行うための自動結線装置に関する。
従来の機械式電力量計および電子式電力量計(以下、従来型電力量計という場合がある)は、電線にて接続するための端子ブロックが、電力量計本体と一体化した形状であった。従来型電力量計において電気的性能試験を行う場合、試験装置の電源部へ結線接続するための自動結線器は、端子ブロックを利用して装置の結線器を正面から押圧もしくは底面から導通棒を挿入して結線することで、試験装置の電源部と電力量計との接続が行われてきた。
昨今、従来型電力量計は、スマートメータと定義される電力量計に置き換えられることが予定されている。スマートメータは、30分ごとの電力量を計測して保持する機能を持ち、外部との通信を行うことで、自動検針やHEMS(HEMS:Home Energy Management System「ホームエネルギー管理システム」の略。家庭におけるエネルギー管理を支援するシステム。住宅内のエネルギー消費機器をネットワークで接続し、稼動状況やエネルギー消費状況の監視、遠隔操作や自動制御などを可能にするものをいう。)への利用など、多くの情報を取り扱う電力量計である。このため、スマートメータは基本計量機能の試験に加え、通信機能に関する性能確認や保持データの確認、電力量計への各種条件設定など、通信部に関する機能試験は特に重要である。
スマートメータには、端子ブロックが分離された形状のものや、計量機能や通信機能が各ボックスとなり構成される形状のものがある。いずれの形状も端子ブロック分離型電力量計(以下、ボックス型電力量計という場合がある)となる。
図1に示すように、ボックス型電力量計100においては、金属板からなる電流端子102および金属板からなる電圧端子103が電力量計本体101の背面から平行な位置関係に並んで突出している。ボックス型電力量計は、従来型電力量計とは試験時の端子の位置が異なるために、従来型電力量計用の結線器をボックス型電力量計に使用することはできない。
ボックス型電力量計に対応した単独の結線器については、幾つか特許出願がなされている。
例えば、特許文献1には、ボックスと、ボックスの一面から外方へ突出する電流端子および電圧端子とを有する電気計器が装着され、当該電気計器を試験装置に接続することにより性能試験を行なう電気計器用自動結線装置において、各々が一対の平板状の端子板からなり、電流端子に接続される電流測定端子と、各々が一対の端子板からなり、電圧端子に接続される電圧測定端子とを有する装置本体と、装置本体に対して移動自在に設けられ、各電流測定端子の第1の端子板および第2の端子板の外方に嵌め込まれるとともに、一体となって移動する第1のスプリング体および第2のスプリング体からなる一対のスプリング体を有する移動体とを備える電気計器用自動結線装置が開示されている。
特許第4767999号公報
ボックス型電力量計は、出荷前に各種機能試験を行う必要があるが、同じメーカの電力量計であっても、定格電流の違いにより本体の形状等が異なるため、定格電流毎に自動結線装置を用意しなくてはならないという課題があった。また、電力量計の組み立て状態により、電流端子の突出方向が僅かに斜めである場合や、電流端子の表面の仕上げ精度が悪い(粗い)場合などは、電流端子と電流端子接触部材との接触面積が十分に確保できず、電流端子に過加熱が生じるという問題も想定される。
また、ボックス型電力量計の試験時に、端子の最も面積が大きい側面に金属部材を押圧させることで端子に傷が付き、中古品であると誤解される可能性がある。試験時に電力量計の端子に付く傷を最小限とすることができる電力量計の自動結線装置が求められている。
さらには、電力量計の端子に当接する接触部は、機構が複雑で部品数も多く、保守作業の負荷が高かった。簡易な構造で、部品交換の少ない電力量計の自動結線装置が求められている。
そこで、本発明は、定格電流やメーカなどの仕様の異なる電力量計を試験することができ、また試験時に電力量計の端子に付く傷を最小限とすることができ、過加熱を生じることなく、しかもメンテナンス性にも優れた電力量計の自動結線装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、本体と、本体の背面から延出する複数の電流端子とを備えるボックス型電力量計の自動結線装置において、ボックス型電力量計が背面側から挿入される計器挿入口と、計器挿入口に挿入されたボックス型電力量計を支持する計器支持部と、外部の試験装置と接続される複数の電流端子接触部材と、複数の電流端子接触部材を複数の電流端子に付勢力を与えて当接させる接触部材付勢機構とを備え、前記電流端子接触部材が、線対称となる一対の傾斜面を有する溝を備え、当該一対の傾斜面のそれぞれが、前記電流端子の最も面積が広い側面以外の側面の2辺に接触することを特徴とする電力量計の自動結線装置である。
第2の発明は、第1の発明において、前記電流端子接触部材の溝が、実質的にV字形、円弧形または台形形であることを特徴とする。
第3の発明は、第1または2の発明において、前記接触部材付勢機構が、前記複数の電流端子接触部材のそれぞれを独立して揺動可能に支持する揺動機構を備えることを特徴とする。
第4の発明は、第1ないし3のいずれかに記載の発明において、さらに、前記電流端子接触部材を垂直方向に往復移動させる接触部材移動機構を備えることを特徴とする。
第5の発明は、第1ないし3のいずれかに記載の発明において、さらに、計器挿入口に挿入されたボックス型電力量計の抜け防止機構と、前記電流端子接触部材を水平方向に往復移動させる接触部材移動機構を備えることを特徴とする。
第6の発明は、第5の発明において、前記抜け防止機構が、ボックス型電力量計の発光部からのパルスを検出する受光器を備えることを特徴とする。
第7の発明は、第1ないし6のいずれかに記載の発明において、前記電流端子接触部材が、前記溝を対向する一対の面のそれぞれに備えることを特徴とする。
第8の発明は、第1ないし7のいずれかに記載の発明において、前記電流端子接触部材の前記溝が設けられた側面の長さ(L1)が、前記電流端子と前記溝との接触面の長さ(L2)の2倍を超える長さであることを特徴とする。
第9の発明は、第1ないし8のいずれかに記載の発明において、前記計器支持部が、ボックス型電力量計の支持位置を可変とする支持部移動機構を備えることを特徴とする。
本発明によれば、定格電流やメーカなどの仕様の異なる電力量計を試験することができる電力量計の自動結線装置を提供することが可能となる。
また、試験時に電力量計の端子に付く傷を最小限とするができ、過加熱を生じることなく、しかもメンテナンス性にも優れた電力量計の自動結線装置を提供することが可能となる。
ボックス型電力量計を背面側から見た斜視図である。 第一実施形態の電力量計自動結線装置を上方から見た場合の斜視図である。 図2から正面板および上面板を取り外した場合の斜視図である。 図3から下方支持部、上方支持部および支持部移動機構を取り外した場合の斜視図である。 電力量計を計器挿入口に挿入した状態を示す図(CG)である。 接触部を備える電流端子接触部材を電力量計の電流端子に接触させた状態を示す図である。 電流端子接触部材と電流端子との接触状態を示す背面図である。 電流端子接触部材と電流端子との接触状態を示す側面図である。 第一実施形態の自動結線装置における結線動作の手順の説明図である。 第一実施形態の自動結線装置における温度上昇試験の試験結果を示すグラフである。 第二実施形態の自動結線装置における結線動作の手順の説明図である。
本発明の好ましい実施形態例に係る電力量計自動結線装置を図面を参照しながら説明する。以下では、本体の長手方向に直交する方向に平行に配置された3つの電圧端子と、本体の長手方向に直交する方向に平行に配置された4つの電流端子とを備えるボックス型電力量計を試験対象とする実施形態を説明する。但し、本発明の技術思想は、2線式(単相2線)および3線式(単相3線、三相3線)の電力量計や電圧端子を備えないタイプ(電流端子のみ備えるタイプ)の電力量計にも適用することが可能である。
《第一実施形態》
図2は、第一実施形態の電力量計自動結線装置1を上方から見た斜視図である。なお、図2〜5では、3つの電圧端子接触部材31を図示省略している。
電力量計自動結線装置1は、ベース板2、正面板3および上面板4を備える箱状の装置である。正面板3の裏側に当たるベース板2上には、接触部10が設けられている。正面板3には、電力量計本体101より一回り大きい計器挿入口5が設けられている。計器挿入口5は、あらゆるメーカの家庭用ボックス型電力量計を挿入できる大きさである。
以下では、図1に示す定格電流60Aのボックス型電力量計100を試験対象とする場合を説明するが、本実施形態の電力量計自動結線装置1は、端子の形状が同様(直方体状)であり、端子の取り付け位置および端子間ピッチが同じボックス型電力量計(定格電流120A用、30A用など)にも適用可能である。
図3は、正面板3および上面板4を取り外した電力量計自動結線装置1を上方から見た斜視図である。正面板3の計器挿入口5の内側には、下方支持部12および上方支持部13からなる計器支持部が配置されている。下方支持部12は支持部移動機構21により上下に往復移動することができ、上方支持部13とともに電力量計本体101を挿入する際のガイドとして機能する。支持部移動機構21は、例えば、エアシリンダまたはメカシリンダにより構成される。
図4は、下方支持部12、上方支持部13および支持部移動機構21を取り外した電力量計自動結線装置1を上方から見た斜視図である。接触部10には、絶縁体からなる電流端子押さえ部材14が設けられている。電流端子押さえ部材14は電流端子接触部材11a〜11dと対向して設けられ、挿入された電力量計100の電流端子102a〜102dと電圧端子103a〜103cの間に位置する場所に配置されている。図9を参照しながら後述するように、計器挿入口5に挿入された電力量計の電流端子102a〜102dは、上方に位置する電流端子押さえ部材14と下方から上昇移動した電流端子接触部材11a〜11dに挟着された状態で結線される。
図5は、電力量計100を計器挿入口5に挿入した状態を示す図(CG)である。
電力量計100が計器挿入口5に挿入され、図示しない計器選択指示の電気信号が入ると、支持部移動機構21が下方支持部12を上昇移動させる。電力量計本体101が下方支持部12および上方支持部13により挿入されると、接触部材移動機構22が電流端子接触部材11a〜11dを上昇移動させて電流端子102に接触させる。接触部材移動機構22は、例えば、エアシリンダまたはメカシリンダにより構成される。
図6は、接触部10の備える電流端子接触部材11a〜11dを電力量計の電流端子102a〜102dに接触させた状態を示す図である。電流端子接触部材11a〜11dは、上面に断面V字形の溝が形成されており、電流端子102a〜102dの下面に略V字形の溝が当接する仕様となっている。第一実施形態に係る電流端子接触部材11a〜11dは銀めっきが施された銅製ブロックからなり、接触部材移動機構22により上下に移動可能となっている。電流端子接触部材11a〜11dは、電流端子102a〜102dを挟み込むための駆動機構が不要であるため、構造を簡易とし、コンパクトに構成することができる。
接触部材移動機構22は、電流端子接触部材11a〜11dを下方で待機させる待機位置と、電流端子接触部材11a〜11dを上方に移動して電流端子102a〜102dに当接させる結線位置を有している。
図7は、電流端子接触部材11と電流端子102との接触状態を示す背面図である。第一実施形態は、電流端子102の最も面積が広い側面以外の側面の2辺(エッジ)に電流端子接触部材11の2つの端面を接触させるという技術思想に基づくものである。すなわち、第一実施形態の電流端子接触部材11は、略V字形の溝が上面に形成されており、溝を構成する2つの内側面で電流端子102と接触する仕様となっている。電流端子接触部材11の溝の形状は、電流端子102と2つの端面で接触させることができれば、断面V字形に限定されず、例えば、台形状、円弧状であってもよい。他方で、電流端子接触部材11の接触面を平面とし、電流端子102の平面と平行な位置関係により面で接合させると、電力量計メーカごとの厚みや端面仕上げの違いなどにより、電流端子102との接触面積が足らない場合がある。ここで、電流端子102との接触面積が足らない場合とは、大電流(例えば、30A〜120A)を流した際に、JISの試験規格外の過加熱が生じる場合をいう。従って、電流端子接触部材11の電流端子102と接触する面には、溝の中心線を挟んで線対称となる一対の傾斜面を備える溝を設け、角度を有する2つの面が電流端子102の2辺に接触するようにする。本実施形態によれば、電流端子接触部材11を上方に移動して電流端子102に圧接しても、電流端子102の2辺またはその周辺にしか傷が付かないため、電流端子102に付く傷を殆ど目立たなくすることが可能となる。
また、電流端子接触部材11の表面面積を大きくすることは、放熱面積の点でも有利である。さらに、電流端子接触部材11の接触面の真裏に位置する面に、接触面と同じ形状の溝を形成することが好ましい。かかる真裏の面に設けられた溝は、放熱面積を大きくするのと共に、接触面が摩耗・劣化した際に上下180度回転させて取付直すことで、真裏の面を新たな接触面とすることを可能とする。180度回転して取付直すという観点からは、電流端子接触部材11の側面に接触部材移動機構22に取り付けるための構造(ネジ穴等)を設けることが好ましい。なお、図6で電流端子接触部材11の最も広い側面に設けられている2つの穴は、接続部材15と連結するためのネジ穴である。
図8は、電流端子接触部材11と電流端子102との接触状態を示す側面図である。図7における左右方向を電流端子接触部材11の前後方向とすると、電流端子接触部材11の前後方向(長手方向)の長さL1は、電流端子102との接触面の前後方向の長さL2の長さの2倍を超える長さであり、例えば、L2の2〜5倍を超える長さとする。或いは、電流端子接触部材11の前後方向の長さL1を、電流端子102の前後方向の長さの2倍を超える長さ、例えば、電流端子102の前後方向の長さの2〜5倍の長さとしてもよい。かかる構成を採用することにより、接触面が摩耗・劣化した際に前後180度回転させて取付直すことで、摩耗・劣化の無い面を新たな接触面とすることを可能としている。
電流端子接触部材11は、ネジ16を取り外すことにより、簡単に行うことが可能である。電流端子接触部材11を上下および左右方向にそれぞれ180度回転して取付直すことを可能とすれば、一つの部材を4倍長く使用することが可能となる。
図9は、本実施形態の自動結線装置1による結線動作の手順の説明図である。なお、手順(2)および(3)では、説明の便宜上、3つの電圧端子接触部材31のうち2つを図示省略している。
手順(1)は、電力量計100を自動結線装置1に挿入する前の状態を示す図であり、上段は上方図を、下段は側方図を示している。下方支持部12は、支持部移動機構21により、試験対象となる電力量計の高さに位置決めされる。電力量計100は、規格(例えば、60A、120A)などの相違により上下方向の厚みが異なるため、下方支持部12の位置を可変とする必要があるからである。支持部移動機構21は、昇降部21aとシリンダ21bとからなり、図示しない計器選択指示の電気信号が入ると、対応する高さまで下方支持部12を移動させる。支持部移動機構21には、予め電力量計100の規格に応じた高さ情報がティーチングされている。
なお、支持部移動機構21は必須の構成ではなく、支持部移動機構21に代えて計器挿入口5に装着して電力量計を下方から支持するアダプタパネルを電力量計の規格の数だけ用意するようにしてもよい。
手順(2)は、電力量計100を自動結線装置1の計器挿入口5に挿入し、電圧端子103に電圧端子接触部材31を接触させた状態を示している。
電圧端子接触部材31は、スプリングからなる弾性部材32を有する接触部材付勢機構33の先端に配設されており、接触部材付勢機構33および電圧ケーブルを介して試験装置(図示せず)と電気的に接続されている。電圧端子接触部材31は、電流端子接触部材11と異なり、円柱状の金属部材により構成している。電圧端子接触部材31は、接触さえすれば電源装置からの電圧印加が可能であり、仮に接触していなくても近接する位置に電圧端子接触部材31があれば、電圧端子103に電圧(電位)は発生する。また、電圧端子接触部材31では、大電流に印加による過加熱の問題もない。そのため、電圧端子接触部材31は、電流端子接触部材11のように接触面積を十分に確保できるような形状とする必要が無い。但し、電圧端子接触部材31を、電流端子接触部材11と同様の形状とすることも当然に可能である。
電力量計100が点線で図示する規定位置まで挿入されると、電圧端子103により電圧端子接触部材31が奥方向に押下され、電圧端子103と電圧端子接触部材31とが弾性部材32により付勢された状態で接触した状態となる。
なお、本実施形態では、電圧端子接触部材31を電圧端子103に後方から接触させているが、電流端子接触部材11と対向する上下移動機構と連結し、上方から電圧端子103に接触させるようにしてもよい。
手順(3)は、電流端子102に電流端子接触部材11を接触させた状態を示している。
電流端子接触部材11a〜11dは、金属板からなる接続部材15の先端部に連結されており、接続部材15および電流ケーブルを介して試験装置(図示せず)と電気的に接続されている。接続部材15は、高い放熱効果を得られるように、電流端子接触部材11の最も面積が広い側面と同等以上の上下方向幅を有する板状の形状とし、電流端子接触部材11の最も面積が広い側面の全面が接触するように接合している。
結線動作指示の電気信号が入ると、電流端子接触部材11a〜11dが接触部材移動機構22により上昇移動され、電流端子102a〜102dに当接する。ここで、電流端子102a〜102dの上方には電流端子押さえ部材14が位置するので、電流端子102a〜102dは電流端子接触部材11a〜11dと電流端子押さえ部材14とに挟まれた状態となる。
接触部材移動機構22は、昇降部22aと、2本のシリンダ22bと、支持ブロック22cとから構成され、支持ブロック22cには接触部材付勢機構23が設けられている。
接触部材付勢機構23は、4つの電流端子接触部材11a〜11dを各々独立して支持するシャフトと、シャフトが挿通される弾性部材(スプリング)と、シャフトを前後左右方向に(例えば1〜2mm)揺動可能に固定する固定部材とから構成され、電流端子接触部材11を電流端子102に付勢力を与えて当接させる。この弾性部材(スプリング)は、電流端子102および電流端子接触部材11に過大な力が作用して破損することを防ぐ効果も奏する。
接触部材付勢機構23は、シャフト軸に対し遊びを持った状態(グラグラした状態)で電流端子接触部材11a〜11dを支持している。すなわち、接触部材付勢機構23は、電流端子接触部材11a〜11dを各々独立して、かつ、遊びをもって支持ブロック22cに取り付ける揺動機構(遊び機構)として機能し、電力量計毎の個体差(電流端子102a〜102dの位置のズレや厚みの違いなど)を吸収できるようになっている。
本実施形態の自動結線装置1は、電力量計の電流端子102および電圧端子103と図示しない試験装置とケーブル6および端子台7を介して接続されている。この試験装置は、電力量計の定格電圧および定格電流の仕様ごとに異なる電圧端子、電流端子の配置寸法、および端子幅に対応した、複数種類の自動結線器、および電源装置を備えている。自動結線器は、例えば、定格電流別、定格電圧別、相種別、線種別のものが用意され、定格電圧・電流に基づく試験条件(例えば、定格の20〜200%)などで電源印加がなされる。電源装置は、出力中の負荷状態を監視する機能と、一定レベルまで負荷値があがると過負荷と判断し、出力を停止し警報を出す機能とを備えている。
図10は、本実施形態の自動結線装置1を使用して実施した電力量計電流端子における温度上昇試験の試験結果を示すグラフである。図10のグラフは各端子に熱電対を固定し測定したものを示しており、1Sは電力量計電流端子102d、3Sは電流端子102c、3Lは電流端子102b、1Lは電流端子102aを対象としている。
JISの試験規格(JIS C1211-1 4.5項)によれば、計器に定格周波数、定格電圧及び定格電流の110%の電流を同時に加え、2時間後における電流端子の温度上昇が試験開始の温度に対して+40℃以下であることが要求される。図10の試験では60Aのボックス型電力量計に定格電流の120%である72Aの電流を印加して温度上昇試験を行ったところ、一番温度上昇値の大きい電流端子102dでも+12.4℃であることが確認された。
以上に説明した第一実施形態の自動結線装置1は、下方支持部12、上方支持部13および支持部移動機構21を備えるので、同一の自動結線装置により定格電流の異なる電力量計を試験することができる。
また、電流端子接触部材11が、線対称となる一対の傾斜面を有する溝を備えるので、メーカの相違により電流端子102の形状や間隔等が多少異なっていても、十分な接触面積を確保することができる。
また、電流端子接触部材11の一対の傾斜面のそれぞれが、電流端子102の最も面積が広い側面以外の側面(最も面積が広い側面と隣接する側面)のエッジに接触するので、試験時に電流端子102および電流端子接触部材11に付く傷を最小限とするができる。
さらには、電流端子接触部材11は、電流端子102を挟み込むための駆動機構が無い簡易な構造であり、ネジにより簡単に取付・取り外しが可能であるため、メンテナンス性も良好である。
《第二実施形態》
第二実施形態の自動結線装置1は、電流端子接触部材11を水平方向から電流端子102に接触させる点で第一実施形態と相違する。以下では、第一実施形態との相違点を中心に説明し、共通点については説明を割愛する。なお、図11の手順(2)および(3)では、説明の便宜上、3つの電圧端子接触部材31のうち2つと、4つの電流端子接触部材11のうちの2つを図示省略している。
図11に示すように、第二実施形態では、4つの電流端子接触部材11a〜11dが、弾性部材52を有する接触部材付勢機構53により水平方向に後退可能に配置されている。
接触部材付勢機構53は、スプリングからなる弾性部材52に挿通されたシャフトを有しており、電流端子接触部材11を電流端子102に付勢力を与えて当接させるよう作用する。また、接触部材付勢機構53は、電流端子接触部材11a〜11dを各々独立して揺動ないし首振りさせる揺動機構として機能する。すなわち、第二実施形態でも、揺動機構により電力量計毎の個体差を吸収できるようになっている。
電流端子接触部材11a〜11dは、第一実施形態と同様、V字形の溝が接触面に形成されている。電流端子接触部材11a〜11dは、異なる規格の電力量計にも対応できるように、上下方向の長さが設定されている。すなわち、電流端子接触部材11a〜11dの上下方向の長さは、60Aの電力量計の電流端子102よりも大幅に長く、120Aの電力量計の電流端子よりも僅かに長い長さに設定されている。電流端子接触部材11a〜11dは、接触部材付勢機構53および電流ケーブルを介して試験装置(図示せず)と電気的に接続されている。
第二実施形態の電圧端子接触部材31、弾性部材32および接触部材付勢機構33の構成は、第一実施形態と同様である。弾性部材(スプリング)32を有する接触部材付勢機構33は、電圧端子接触部材31を電圧端子103に付勢力を与えて当接させるよう作用する。接触部材付勢機構33にも、電圧端子接触部材31a〜31cを各々独立して揺動ないし首振りさせる揺動機構を設けることが好ましい。
電力量計100が点線で図示する規定位置まで挿入されると、電流端子102により電流端子接触部材11が奥方向に押下されると共に電圧端子103により電圧端子接触部材31が奥方向に押下され、接触部材(11、31)のそれぞれが弾性部材(32、52)により付勢された状態で各端子と接触した状態となる。電流端子接触部材11には、電圧端子接触部材31と比べ格段に大きい電流が印加されるため、弾性部材52の付勢力は弾性部材32よりも大きくすることが必要である。そのため、電流端子102a〜102dが電力量計100の挿入方向と対向する方向から電流端子接触部材11a〜11dに押され、計器挿入口5から抜け落ちるおそれがある。そこで、図11に示すように、電力量計100の正面(挿入口の反対側に位置する面)を押さえる抜け落ち防止機構40を設けている。
抜け落ち防止機構40は、コの字状の固定レバー41と、固定レバー41を上下に所定角度回動可能とする一対の回動部材42とを備えて構成されている。電力量計100を計器挿入口5に挿入する際は固定レバー41を上方位置として計器挿入口5を開放し、試験時には固定レバー41を下方位置として電力量計100の正面を押さえることで、抜け落ちを防止している。
さらに、第二実施形態では、電力量計100の発光部44からのパルスを検出する受光器43を備えている。電力量計100の発光部44は赤外線発光装置からなり、計量パルス信号を発信するところ、受光器43で計量パルス信号を検出して試験装置に送信することにより、多様な試験を自動で行うことが可能となる。
第二実施形態では、電流端子接触部材11を往復移動させるシリンダ等の駆動装置が不要となるので、第一実施形態と比べ自動結線装置1の構造を簡易に構成することが可能である。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態の記載に限定されるものではない。上記実施形態には様々な変更・改良を加えることが可能である。そのような変更または改良を加えた形態のものも本発明の技術的範囲に含まれる。
1:電力量計自動結線装置
2:ベース板
3:正面板
4:上面板
5:計器挿入口
6:ケーブル
7:端子台
10:接触部
11:電流端子接触部材
12:下方支持部
13:上方支持部
14:電流端子押さえ部材
15:接続部材
16:ネジ
21:支持部移動機構
22:接触部材移動機構
23:接触部材付勢機構
31:電圧端子接触部材
32:弾性部材
33:接触部材付勢機構
40:抜け落ち防止機構
41:固定レバー
42:回動部材
43:受光器
44:発光部
52:弾性部材
53:接触部材付勢機構
100:ボックス型電力量計
101:電力量計本体
102:電流端子
103:電圧端子

Claims (9)

  1. 本体と、本体の背面から延出する複数の電流端子とを備えるボックス型電力量計の自動結線装置において、
    ボックス型電力量計が背面側から挿入される計器挿入口と、
    計器挿入口に挿入されたボックス型電力量計を支持する計器支持部と、
    外部の試験装置と接続される複数の電流端子接触部材と、
    複数の電流端子接触部材を複数の電流端子に付勢力を与えて当接させる接触部材付勢機構とを備え、
    前記電流端子接触部材が、線対称となる一対の傾斜面を有する溝を備え、当該一対の傾斜面のそれぞれが、前記電流端子の最も面積が広い側面以外の側面の2辺に接触することを特徴とする電力量計の自動結線装置。
  2. 前記電流端子接触部材の溝が、実質的にV字形、円弧形または台形形であることを特徴とする請求項1に記載の電力量計の自動結線装置。
  3. 前記接触部材付勢機構が、前記複数の電流端子接触部材のそれぞれを独立して揺動可能に支持する揺動機構を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の電力量計の自動結線装置。
  4. さらに、前記電流端子接触部材を垂直方向に往復移動させる接触部材移動機構を備えることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の電力量計の自動結線装置。
  5. さらに、計器挿入口に挿入されたボックス型電力量計の抜け防止機構と、
    前記電流端子接触部材を水平方向に往復移動させる接触部材移動機構を備えることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の電力量計の自動結線装置。
  6. 前記抜け防止機構が、ボックス型電力量計の発光部からのパルスを検出する受光器を備えることを特徴とする請求項5に記載の電力量計の自動結線装置。
  7. 前記電流端子接触部材が、前記溝を対向する一対の面のそれぞれに備えることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の電力量計の自動結線装置。
  8. 前記電流端子接触部材の前記溝が設けられた側面の長さ(L1)が、前記電流端子と前記溝との接触面の長さ(L2)の2倍を超える長さであることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の電力量計の自動結線装置。
  9. 前記計器支持部が、ボックス型電力量計の支持位置を可変とする支持部移動機構を備えることを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の電力量計の自動結線装置。
JP2014030165A 2014-02-20 2014-02-20 電力量計自動結線装置 Expired - Fee Related JP6370055B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014030165A JP6370055B2 (ja) 2014-02-20 2014-02-20 電力量計自動結線装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014030165A JP6370055B2 (ja) 2014-02-20 2014-02-20 電力量計自動結線装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015155809A JP2015155809A (ja) 2015-08-27
JP6370055B2 true JP6370055B2 (ja) 2018-08-08

Family

ID=54775205

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014030165A Expired - Fee Related JP6370055B2 (ja) 2014-02-20 2014-02-20 電力量計自動結線装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6370055B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107345976A (zh) * 2017-09-07 2017-11-14 贵州电网有限责任公司 一种计量二次接线盒
JP6538212B1 (ja) * 2018-01-30 2019-07-03 日本電気計器検定所 電気計器用結線器
CN110609251A (zh) * 2019-09-19 2019-12-24 国网天津市电力公司电力科学研究院 一种电能表检定用脉冲线放置架
CN117805461B (zh) * 2024-02-29 2024-05-03 山东有宝电力工程有限公司 一种具备快速接线功能的抗震电表

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000338156A (ja) * 1999-05-31 2000-12-08 Nitto Kogyo Co Ltd チップの測定端子
US7199572B1 (en) * 2005-03-01 2007-04-03 Greg May Method and system for improving the operational safety, reliability, and functionality of electrical power consumption monitoring devices
JP4767999B2 (ja) * 2008-08-06 2011-09-07 日本電気計器検定所 電気計器用自動結線装置
JP5403757B2 (ja) * 2010-05-20 2014-01-29 東光東芝メーターシステムズ株式会社 端子ブロック分離型電力量計用結線器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015155809A (ja) 2015-08-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN107425366B (zh) 连接器
JP6370055B2 (ja) 電力量計自動結線装置
JP4767999B2 (ja) 電気計器用自動結線装置
JP6956792B2 (ja) 差し込みサイクルカウンタを備えた電気プラグインコネクタおよびその操作方法
JP4750196B2 (ja) 電気計器用自動結線装置
CN104422863A (zh) 半导体测试装置
US10770851B2 (en) Lug assemblies and related electrical apparatus and methods
CN104283080B (zh) 信号连接器结构
KR101913274B1 (ko) 프로브 카드의 전기적 특성 측정장치
JPS62500058A (ja) 電気コネクタ装置
JP2015011022A (ja) 自動結線装置
JP2013185896A (ja) 自動結線装置
JP2019015624A (ja) 電力量計
JP2019105493A (ja) 電力量計及び電力量計用治具
KR102187265B1 (ko) 반도체 칩 테스트 소켓
JP5209072B2 (ja) 電気計器用自動結線装置
JP6538212B1 (ja) 電気計器用結線器
JP6250111B1 (ja) 無停電取替工具
CN111989831A (zh) 插座系统
KR20170002403U (ko) 릴레이 어댑터
CN218445847U (zh) 一种用于光器件的tec芯片的acr测试装置
CN203519651U (zh) 一种led信号转接装置
KR200474847Y1 (ko) 커넥터 검사장치
KR101963115B1 (ko) Dut테스트용 완충 연결장치
CN202585209U (zh) 一种新型的微动开关

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170130

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171205

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180116

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180703

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180710

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6370055

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees