JP2018132102A - ピストンリング - Google Patents

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Abstract

【課題】ブローバイガスの量の低減を図れる。
【解決手段】ピストンリングを、リング本体と、リング本体における周方向の一端に形成されるとともに、軸方向における一方側を向く第一合口面と、リング本体における周方向の他端に形成されるとともに、軸方向における他方側を向く第二合口面と、を備え、第一合口面は第二合口面よりも軸方向一方側に位置しているように構成する。
【選択図】図1A

Description

本発明は、例えば自動車等の内燃機関のピストンに装着して使用されるピストンリングに関する。
従来、この種のピストンリングとして特許文献1には、自身の周方向における一端に形成された第一合口面と、周方向における他端に形成された第二合口面とを備えたピストンリングが開示されている。
上述のようなピストンリングはピストンの外周面に形成されたリング溝に装着される。この状態でピストンリングの外周面が内燃機関のシリンダボアの内周面に摺接するとともに、ピストンリングにおける軸方向の側面が上記リング溝に当接することで、シリンダボアの燃焼室からクランクケース側の空間へ向けた燃焼ガスの漏出(つまり、ブローバイガス)量を防止している。
特開2010−285944号公報
ところで、特許文献1のようなピストンリングの場合、第一合口面と第二合口面との間を燃焼ガスが通過してブローバイガスの量が増加してしまう可能性がある。
本発明の目的は、ブローバイガスの量の低減を図れる構造を実現することである。
本発明のピストンリングは、リング本体と、リング本体における周方向の一端に形成されるとともに、軸方向における一方側を向く第一合口面と、リング本体における周方向の他端に形成されるとともに、軸方向における他方側を向く第二合口面と、を備え、第一合口面は第二合口面よりも軸方向一方側に位置している。
本発明のピストンリングによれば、ブローバイガスの量の低減を図れる。
本発明に係る実施形態1におけるピストンリングの第一状態を示す斜視図 図1Aの上方からピストンリングを見た図 ピストンリングの第二状態を示す斜視図 ピストンリングの使用状態を説明するための断面図 ピストンリングの端部に設けた係合部の一例を示す図 本発明に係る実施形態2のピストンリングの第一状態を示す斜視図 第二状態のピストンリングの合口部を径方向における外側から見た図
以下、本発明に係るピストンリングの構造について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下に説明する各実施形態は、本発明に係るピストンリングの一例であり、本発明は実施形態により限定されるものではない。
[1 実施形態1]
図1A乃至図2を参照して、実施形態1に係るピストンリング1について説明する。図1Aは、第一状態のピストンリング1の斜視図である。図1Bは、軸方向の一方(図1Aの上方)から第一状態のピストンリング1を見た図である。なお、ピストンリング1の第一状態とは、ピストンリング1が後述するピストン2およびシリンダボア3に組み付けられていない状態である。
図1Cは、第二状態のピストンリング1の斜視図である。なお、ピストンリング1の第二状態とは、ピストンリング1の使用状態(図2に示す状態)である。
さらに、図2は、本実施形態のピストンリング1が装着されたピストン2がシリンダボア3の内側に挿入されている状態(つまり、ピストンリング1の使用状態)の断面図である。
なお、以下の説明において軸方向とは、ピストンリング1の軸方向(図1A、1Cの矢印abの方向)をいう。軸方向における「一方」とは、図1Aおよび図1Cの矢印aの方向をいう。軸方向における「他方」とは、図1Aおよび図1Cの矢印bの方向をいう。
また、径方向とは、ピストンリング1の径方向をいう。周方向とは、ピストンリング1の周方向(図1A、1Cの矢印cdの方向)をいう。周方向における「一方」とは、図1A及び図1Cの矢印cの方向をいう。周方向における「他方」とは、図1Aおよび図1Cに矢印dで示す方向をいう。
[1.1 ピストンリングの使用状態について]
本実施形態のピストンリング1は、例えば、自動車などの内燃機関を構成するピストン2(図2参照)の外周面に形成されたリング溝21a、21b、21cに装着される。この状態でピストンリング1の外周面がシリンダボア3の内周面に摺接するとともに、ピストンリング1の軸方向における側面(図2の上側面または下側面)がリング溝21a、21b、21cに当接することで、シリンダボア3の燃焼室31側からクランクケース(図示省略)側の空間32へ向けた燃焼ガスの漏出(つまり、ブローバイガス)を低減している。
図2に示す構造の場合、ピストン2の外周面に全部で3本のリング溝21a、21b、21cが形成されている。典型的には、各リング溝21a、21b、21cのうち、燃焼室31側のリング溝21a、21bに設置されるピストンリング1(換言すれば、コンプレッションリング)は、主に気密性を保つために設けられる。
一方、各リング溝21a、21b、21cのうち、空間32側のリング溝21cに設置されるピストンリング1(換言すれば、オイルリング)は、シリンダボア3の内周面とピストン2の外周面との間に存在するオイルを空間32側に掻き落とすために設けられる。本実施形態のピストンリング1は、コンプレッションリングおよびオイルリングの何れでもよい。なお、ピストン2のリング溝の数は図2の場合に限定されない。
[1.2 ピストンリングの概容について]
以下、図1A乃至図2を参照して、本実施形態のピストンリング1の概要を説明する。
本実施形態のピストンリング1は、リング本体11における周方向の一端に形成されるとともに、軸方向における一方側を向く第一合口面12と、リング本体11における周方向の他端に形成されるとともに、軸方向における他方側を向く第二合口面13と、を備え、第一合口面12は第二合口面13よりも軸方向一方側に位置している。
[1.3 ピストンリングの具体的構造について]
次に、図1A乃至図2を参照して、本実施形態のピストンリング1の具体的構造について説明する。ピストンリング1は、リング本体11と、第一合口面12と、第二合口面13と、を備えている。上述のように、ピストンリング1は、ピストン2に組み付けられていない状態(つまり、非組付状態)である第一状態と、ピストン2に組み付けられ、かつ、シリンダボア3に配置された状態(つまり、使用状態)に相当する第二状態と、を切り換え可能である。
なお、以下の説明で第一状態とは、ピストンリング1だけでなく、ピストンリング1が備える各構成における第一状態もいう。一方、第二状態とは、ピストンリング1だけでなく、ピストンリング1が備える各構成における第二状態もいう。
[1.3.1 リング本体について]
リング本体11は、全体が一巻きの螺旋状の第一状態(図1Aに示す状態)と、全体が環状の第二状態(図1Cに示す状態)と、を取り得る線状部材である。リング本体11は、金属製または樹脂製の線材に、例えば、曲げ加工を施すことにより造られる。リング本体は周方向の一部に不連続な部分を有する。リング本体11は、ピストンリング1の中心軸14(図1C参照)を通る平面(図示省略)で切断した断面形状が矩形である。
[1.3.2 第一合口面および第二合口面について]
第一合口面12は、リング本体11における周方向の一端(図1A乃至1Cの矢印cの方向の端部)に形成されている。第一合口面12は、軸方向における一方側(図1A乃至1Cの矢印aの方向)を向いている。
第二合口面13は、リング本体11における周方向の他端(図1A乃至1Cの矢印dの方向の端部)に形成されている。第二合口面13は、軸方向における他方側(図1A乃至1Cの矢印bの方向)を向いている。ピストンリング1は、第一合口面12と第二合口面13との間に不連続な部分を有する。
第一合口面12および第二合口面13はそれぞれ、ピストンリング1の中心軸14を通る平面(図示省略)に対して同じ方向に同じ角度だけ傾斜している。従って、第一合口面12と第二合口面13とは面接触可能である。第一合口面12と第二合口面13とを合口部と呼ぶこともできる。
具体的には、本実施形態の場合、第一合口面12および第二合口面13は、軸方向における一方(図1Cの矢印aの方向)から他方(図1Cの矢印bの方向)に向かうほど(つまり、図1Cの上から下に向かうほど)、周方向の一方(図1Cの矢印cの方向)に延在している。
以下、ピストンリング1の第一状態および第二状態について、具体的に説明する。
[1.3.3 ピストンリングの第一状態について]
ピストンリング1の第一状態は、図1Aおよび図1Bに示す状態であって、ピストン2(図2参照)のリング溝21a、21b、21cに装着されていない状態である。
第一状態におけるピストンリング1は、全体が一巻きの螺旋状である。この状態で、ピストンリング1における周方向の両端部同士が、軸方向(図1Aの矢印abの方向)に所定距離Hだけ離隔し、かつ、軸方向に正対(換言すれば、重畳)している。
なお、リング本体11における周方向の両端部同士は、軸方向に離隔していなくてもよい(即ち、所定距離Hがゼロでもよい)。
第一状態におけるピストンリング1を軸方向から見た形状(図1Bに示す形状)の外径寸法D10は、シリンダボア3の内径寸法dよりも大きい(D10>d)。
一方、第一状態におけるピストンリング1を軸方向から見た形状(図1Bに示す形状)の内径寸法d10は、ピストン2のリング溝21a、21b、21cの底部の外径寸法D21よりも小さい(d10<D21)。なお、第一状態におけるピストンリング1を軸方向から見た形状は、図1Bに示す形状に限定されない。
第一状態において、第一合口面12と第二合口面13とは、互いに軸方向における反対方向を向き、かつ、軸方向に対向していない。
[1.3.4 ピストンリングの第二状態について]
図1Cに示す第二状態におけるピストンリング1は、全体が環状である。ピストンリング1の第二状態は、第一状態のピストンリング1を弾性変形させつつ第一合口面12と第二合口面13とを軸方向に係合させることにより実現される。
第二状態におけるピストンリング1は、ピストンリング1自身の弾性力により、第一合口面12と第二合口面13とが弾性接触している。第一合口面12と第二合口面13との接触状態は面接触である。
第二状態において、ピストンリング1における軸方向の一方側(図1Cの矢印aの方向)の面は全長にわたり同一面上に位置している。一方、第二状態において、ピストンリング1における軸方向の他方側(図1Cの矢印bの方向)の面は全長にわたり同一面上に位置している。
上述の第二状態において、ピストンリング1は、第一合口面12と第二合口面13とが押圧し合っている。このような押圧の方向は、第一合口面12および第二合口面13の垂線に平行な方向である。このため、第一合口面12と第二合口面13と間に燃焼ガスが通過できるような隙間が存在していない。この結果、図2に示す使用状態において、シリンダボア3の燃焼室31側からクランクケース側の空間32へ向けた燃焼ガスの漏出(つまり、ブローバイガス)量を低減できる。これとともに、クランクケース側の空間32側からシリンダボア3の燃焼室31側へのオイルの漏出量の低減も図れる。
[1.3.5 ピストンリングの組付けについて]
以下、ピストン2のリング溝21aを例に挙げて、ピストンリング1をリング溝21aに組み付ける方法の一例について簡単に説明する。以下の説明は、作業者が手作業で行う場合について説明する。ただし、以下の作業は、組付装置により自動的に行ってもよい。
先ず、作業者は、ピストンリング1における周方向の一端(つまり、第一合口面12が形成された端部)をリング溝21aに配置する。そして、周方向における一端から他端に向けてピストンリング1をリング溝21aに巻きつけるようにして組み込む。
本実施形態の場合、ピストンリング1が第一状態において螺旋状であるため、上述の巻きつけるように組み込む作業を行い易い。なお、最初にリング溝21aの内側に配置する端部は、ピストンリング1の何れの端部であってもよい。
また、ピストンリング1における周方向の一端に、図3に示すようなリング側係合部111(本実施形態の場合、凸部)が設けられてもよい。この場合、上述の組付方法において作業者は、ピストンリング1における周方向の一端をリング溝21aに配置するとともに、リング側係合部111をリング溝21aの内側面に形成されたピストン側係合部22(図3参照)に係合させる。そして、周方向の一端から他端に向けてピストンリング1をリング溝21aに巻きつけるようにして組み込む。
上述のようなリング側係合部111を設けた構造によれば、リング側係合部111とピストン側係合部22との係合により、ピストンリング1の一方の端部がリング溝21a内で動いてしまうことを防止できる。この結果、ピストンリング1の組付けの作業効率を向上できる。なお、リング側係合部111およびピストン側係合部22の形状は、図3に示す形状に限定されない。
以上のようにピストンリング1がピストン2に組み付けられ、かつ、ピストン2がシリンダボア3の内側に配置されていない状態で、ピストンリング1は第一状態と第二状態との間の中間状態(図示省略)となる。
中間状態のピストンリング1の外径寸法は、第二状態のピストンリング1の外径寸法D11よりも大きい。また、中間状態のピストンリング1の外径寸法は、シリンダボア3の内径寸法dよりも大きい。
そして、ピストンリング1が組み付けられたピストン2を、治具(図示省略)により保持した状態で、シリンダボア3の内側に挿入する。この際、ピストンリング1の外径寸法は、徐々に小さくなるように弾性変形する。ピストン2のシリンダボア3への挿入が完了すると、ピストンリング1は第二状態となる。
[1.4 付記]
本実施形態のピストンリング1の第二状態において、第一合口面12と第二合口面13との間に作用している弾性力の大きさは、例えば、ピストンリング1の材質、形状を変更する(つまり、ピストンリング1のバネ定数を変える)ことで調整できる。また、上記弾性力は、ピストンリング1の第一状態における上記所定距離H(図1A参照)によっても調整できる。
本実施形態のピストンリング1は、例えば、コイル状の線材からなる素材を切断して造ってもよい。このよう切断作業は容易であるため、製造コストの低減を図れる。
[1.5 実施形態1の作用・効果]
本実施形態の場合、第一状態(つまり、図2に示す使用状態)において、ピストンリング1の第一合口面12と第二合口面13とが互いに押圧し合っている。このため、第一合口面12と第二合口面13と間に燃焼ガスが通過できるような隙間が存在しない。この結果、シリンダボア3の燃焼室31側からクランクケース側の空間32へ向けた燃焼ガスの漏出(つまり、ブローバイガス)量を低減できる。これとともに、クランクケース側の空間32側からシリンダボア3の燃焼室31側へのオイルの漏出量の低減も図れる。
[2 実施形態2]
図4Aおよび図4Bを参照して、実施形態2に係るピストンリング1aについて説明する。実施形態2のピストンリング1aのうち、以下で説明する構造以外の構造および作用・効果は、実施形態1のピストンリング1と同様である。実施形態2の構造は、技術的に矛盾しない限り、実施形態1の構造と組み合わせて実施できる。
図4Aは、第一状態のピストンリング1aの斜視図である。図4Bは、第二状態のピストンリング1aの第一合口面12aおよび第二合口面13aを径方向における外側から見た図である。
[2.1 ピストンリングの具体的構造について]
本実施形態のピストンリング1aは、リング本体11aと、第一合口面12aと、第二合口面13aと、を備えている。
リング本体11aは、全体が一巻きの螺旋状の第一状態(図4Aに示す状態)と、全体が環状の第二状態(図1Cと同様の状態)と、を取り得る線状部材である。
リング本体11aは、周方向の両端が、互いに軸方向に係合可能な凹凸形状を有している。具体的には、リング本体11aは、周方向の一端(図4Aの矢印cの方向の端部)に、軸方向の一方(図4Aの矢印aの方向)から順に第一凹部113および第一凸部112が形成されている。
一方、リング本体11aは、周方向の他端(図4Aの矢印dの方向の端部)に、軸方向の一方(図4Aの矢印aの方向)から順に第二凸部115および第二凹部114が形成されている。
[2.2 第一合口面および第二合口面について]
第一合口面12aは、第一凸部112における軸方向の一方側(図4A、4Bの矢印aの方向)の面である。換言すれば、第一合口面12aは、第一凸部112と第一凹部113とを連続する第一段部116により構成されている。
一方、第二合口面13aは、第二凸部115における軸方向の他方側(図4A、4Bの矢印bの方向)の面である。換言すれば、第二合口面13aは、第二凸部115と第二凹部114とを連続する第二段部117により構成されている。
第一合口面12aは、軸方向における一方(図4A、4Bの矢印aの方向)を向いている。第一合口面12aは、第一状態のピストンリング1aの中心軸14(図1C参照)に直交する平端面である。
第二合口面13aは、軸方向における他方(図4A、4Bの矢印bの方向)を向いている。第一状態のピストンリング1aの中心軸14(図1C参照)に直交する平端面である。第一合口面12aと第二合口面13aとは面接触可能である。
[2.3 ピストンリングの第二状態について]
以下、ピストンリング1aの第二状態について、具体的に説明する。なお、ピストンリング1aの第一状態は、上述の実施形態1とほぼ同様であるため説明を省略する。
図4Bに示す第二状態におけるピストンリング1aは、全体が環状である。ピストンリング1aの第二状態は、第一状態のピストンリング1aを弾性変形させつつ第一合口面12aと第二合口面13aとを軸方向に係合させることにより実現される。
第二状態におけるピストンリング1aは、ピストンリング1a自身の弾性力により、第一合口面12aと第二合口面13aとが軸方向に弾性接触している。第一合口面12aと第二合口面13aとの接触状態は面接触である。
上述の第二状態において、ピストンリング1aは、第一合口面12aと第二合口面13aとが軸方向に互いに押圧し合っている。このため、第一合口面12aと第二合口面13aとの間に燃焼ガスが通過できるような隙間が存在していない。なお、上記押圧の方向は、第一合口面12aおよび第二合口面13aの垂線に平行な方向である。すなわち、上記押圧の方向は軸方向に一致している。
上述の第二状態において、第一凸部112の先端面と第二凹部114の底面との間に、周方向の第一空間15が形成されている。
上述の第二状態において、第二凸部115の先端面と第一凹部113の底面との間に、周方向の第二空間16が形成されている。
第一空間15における周方向の長さ寸法L15および第二空間16における周方向の長さ寸法L16は、使用時にピストンリング1aを含む周辺部材(例えば、ピストン2、シリンダボア3)が熱膨張した場合でも消失しない長さ寸法に規制されている。なお、第一空間15および第二空間16の何れか一方または両方を省略することもできる。その他の構造および作用・効果については上述の実施形態1の場合と同様である。
[2.4 付記]
第一合口面および第二合口面の形状は、上述の各実施形態の場合に限定されない。例えば、第一合口面と第二合口面とのうちの一方の合口面が平坦面であって、他方の合口面が曲面(具体的には、凸曲面、凹曲面)であってもよい。この場合に、他方の合口面は、全面にわたり曲面であってもよいし、部分的に曲面であってもよい。
第一合口面および第二合口面が曲面であってもよい。この場合に、第一合口面を凸曲面にするとともに、第二合口面を凸曲面または凹曲面としてもよい。何れにしても、ピストンリングの第二状態において、第一合口面と第二合口面との間に、シリンダボア3の燃焼室31側からクランクケース側の空間32に燃焼ガスが漏出するような隙間ができない構成を採用するのが好ましい。ただし、漏出する燃焼ガスの量が所定の許容量よりも少なければ、第一合口面と第二合口面との間に隙間が形成される構成も許容される。
本発明は、自動車に限らず各種内燃機関のピストンに使用できる。
1、1a ピストンリング
11、11a リング本体
116 第一段部
117 第二段部
12、12a 第一合口面
13、13a 第二合口面

Claims (4)

  1. リング本体と、
    前記リング本体における周方向の一端に形成されるとともに、軸方向における一方側を向く第一合口面と、
    前記リング本体における周方向の他端に形成されるとともに、軸方向における他方側を向く第二合口面と、を備え、
    前記第一合口面は前記第二合口面よりも軸方向一方側に位置している、
    ピストンリング。
  2. 前記第一合口面および前記第二合口面は、それぞれ前記軸方向に対して傾斜する面である、請求項1に記載のピストンリング。
  3. 前記第一合口面および前記第二合口面は、それぞれ前記軸方向に直交する面である、請求項1に記載のピストンリング。
  4. 前記リング本体における周方向の一端に第一凸部および第一凹部が形成されており、
    前記リング本体における周方向の他端に第二凸部および第二凹部が形成されており、
    前記第一合口面が、前記第一凸部における軸方向の一方側の面であって、
    前記第二合口面が、前記第二凸部における軸方向の他方側の面である、請求項1〜3の何れか1項に記載のピストンリング。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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