JP2018131732A - フロアパネルの製造方法、及びフロアパネル - Google Patents

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Abstract

【課題】容易に再利用することができ、且つ天板が芯材から剥がれることによる音の発生が生じ難く、且つ、強度の高いフロアパネル及びこのフロアパネルの製造方法を提供する。【解決手段】フロアパネル1は、金属板で構成された底板2と、金属板で構成され、底板2の上方に配置されて底板2との間に内部空間10を形成する天板4と、内部空間10に配置される芯材5とを備える。底板2は、上方に向かって窪んだディンプル24,25を複数備える。芯材5に上下方向に貫通したディンプル用孔50が複数形成されている。底板2の複数のディンプル24,25を、芯材5の複数のディンプル用孔50にそれぞれ配置した状態で、複数のディンプル24,25の各々の頂部26を、天板4にかしめ固定する。【選択図】図1

Description

本発明はフロアパネルの製造方法、及びフロアパネルに関する。
特許文献1にはフロアパネルが開示されている。このフロアパネルは、鋼板からなる、底板及び天板と、これら底板及び天板との間に充填された充填材とで構成されている。このフロアパネルは、底板と天板とを嵌合した後、底板と天板との間に形成された内部空間に、充填材となる軽量モルタルを充填し、この後、軽量モルタルが硬化するまで養生することで製造される。
特開平11−50645号公報
上述したフロアパネルの製造方法にあっては、硬化後の充填材(軽量モルタル)が天板に結合される。このため、天板及び充填材の各々を再利用するには、充填材に結合された天板を充填材から剥がす必要があり、手間と時間を要する。また、フロアパネルに強い衝撃力が加わった時には、天板が充填材から剥がれて音が発生することがある。また、これを防止するには、製造後のフロアパネルに衝撃を与える等して、天板を充填材から剥離させる音処理を行う必要がある。
本発明は前記事情に鑑みてなされたものであって、容易に再利用することができ、且つ天板が芯材から剥がれることによる音の発生が生じ難く、且つ、強度の高いフロアパネル及びこのフロアパネルの製造方法を提供することを課題とする。
前記目的を達成するために本発明に係る一態様のフロアパネルの製造方法は、以下の特徴を有する。フロアパネルは、金属板で構成された底板と、金属板で構成され、前記底板の上方に配置されて前記底板との間に内部空間を形成する天板と、前記内部空間に配置される芯材とを備える。前記底板は、上方に向かって窪んだディンプルを複数備える。前記芯材に上下方向に貫通したディンプル用孔が複数形成されている。前記底板の前記複数のディンプルを、前記芯材の前記複数のディンプル用孔にそれぞれ配置した状態で、前記複数のディンプルの各々の頂部を、前記天板にかしめ固定する。
また、本発明に係る一態様のフロアパネルは、以下の特徴を有する。フロアパネルは、金属板で構成された底板と、金属板で構成され、前記底板の上方に配置されて前記底板との間に内部空間を形成した天板と、前記内部空間に配置された芯材とを備える。前記底板は、前記上方に向かって窪んだディンプルを複数備える。前記芯材に上下方向に貫通したディンプル用孔が複数形成されている。前記芯材が前記天板に対して非結合状態で前記内部空間に配置されて、前記複数のディンプルが前記複数のディンプル用孔にそれぞれ配置されている。前記複数のディンプルの各々の頂部が、前記天板にかしめ固定されている。
本発明のフロアパネルの製造方法にあっては、容易に再利用することができ、且つ天板が芯材から剥がれることによる音の発生が生じ難く、且つ、強度の高いフロアパネルを製造できる。
また、本発明のフロアパネルにあっては、容易に再利用することができ、且つ天板が芯材から剥がれることによる音の発生が生じ難く、且つ、強度が高い。
図1は、本発明に係る一実施形態のフロアパネルの平面図である。 図2は、同上のフロアパネルの底面図である。 図3は、図2のA−A線断面図である。 図4は、同上のフロアパネルの上側から見た分解斜視図である。 図5は、同上のフロアパネルの下側から見た分解斜視図である。 図6は、図2のB−B線断面図である。 図7は、図1のC−C線断面図である。 図8は、他例のフロアパネルの断面図である。 図9は、更に他例のフロアパネルの断面図である。 図10は、更に他例のフロアパネルの芯材を示した平面図である。 図11A〜図11Cは、他例のフロアパネルの製造方法を順に示した断面図である。
以下に示す実施形態は、フロアパネルの製造方法及びフロアパネルに関し、詳しくは、底板と天板との間に芯材が設けられたフロアパネルの製造方法、及びこの製造方法によって製造されたフロアパネルに関する。
本実施形態のフロアパネル1は、建物の床下地上に複数の支持脚(図示せず)を介して設置されて二重床を形成する。このように設置されたフロアパネル1と床下地との間には、配線又は機器を配置するための床下空間が形成される。
本実施形態のフロアパネル1は、図1及び図2に示すように、平面視(上方から見て)及び底面視(下方から見て)矩形状に形成されており、詳しくは平面視正方形状に形成されている。フロアパネル1は、図3〜図5に示すように、底板2と、底板2の上方に配置された天板4と、底板2と天板4との間に形成された内部空間10に配置された芯材5とを備えている。底板2及び天板4の各々は、金属板で構成されている。
(底板)
フロアパネル1の下面を構成する底板2は、例えば鋼板又は鉄板からなる金属板をプレス成形することにより形成される。本実施形態の底板2は、上方に開口した浅底の矩形箱状に形成されており、下板部20と、下板部20の外周縁から上方に向かって突出した外周板部21とを備えている。
図2に示すように、本実施形態の下板部20は、底面視矩形状であり、詳しくは底面視正方形状である。
本実施形態の下板部20は、上方に向かって窪んだ凹部22を複数備えている。具体的に下板部20には、底面視三角形状の凹部22が4個形成されている。これら4個の凹部22は、矩形状の下板部20の四辺と一対の対角線とで囲まれた部分を上方に突出するように屈曲することで形成されている。各凹部22は、底面視において、一つの頂点が下板部20の中心に最も近くなるように配置され、且つ、前記頂点に対向する辺が下板部20の対応する辺に沿って配置されている。
下板部20において凹部22が形成された領域を除く他の部分(すなわち、下板部20の四辺と一対の対角線とに対応する部分)は、下方に向かって突出している。以下、この部分を底部23という。
下板部20は、上方に向かって窪んだディンプル24,25を複数備えている。本実施形態の下板部20には、底部23と複数の凹部22の各々に、複数のディンプル24,25が形成されている。各ディンプル24,25は、下方に開口した半球面状に形成されており、下板部20の一部を上方に突出するように屈曲することで形成される。以下、必要に応じて、底部23に形成されたディンプル24を第1ディンプル24といい、凹部22に形成されたディンプル25を第2ディンプル25という。
複数の第1ディンプル24は、下板部20における一対の対角線上に並べて形成されている。なお、底部23において下板部20の四辺に対応する部分には、第1ディンプル24は形成されておらず、底部23において下板部20の四辺に対応する部分は、平板状に形成されている。
各凹部22の上底部には、複数の第2ディンプル25が形成されている。複数の第2ディンプル25の各々は、第1ディンプル24よりも小さい半球面状に形成されている。図6に示すように、各ディンプル24,25の頂部26は、天板4の下面(詳しくは、後述する上板部40の下面)に沿った板状に形成されている。
下板部20の外周縁には、図7に示すように上方に突出した外周板部21が形成されている。外周板部21は、底板2の外周面を構成している。底板2の内側には、下板部20の上方に位置し、外周板部21で囲まれた上方に開口する空間が形成されている。本実施形態では、この空間が、芯材5を配置するための内部空間10となる。
本実施形態の外周板部21は、下板部20の外周縁から上方に向かって突出した外周片部27と、外周片部27の上縁から水平面に沿って底板2の外周側に向かって突出したフランジ片部28と、フランジ片部28の外周縁から下方に向かって突出した突片部29とを備えている。内部空間10は外周片部27によって囲まれた平面視矩形状の連続した空間である。
(芯材)
内部空間10には芯材5が配置されている。芯材5は水平な板状に形成されている。本実施形態の芯材5は、内部空間10の全体に隙間なく配置されており、芯材5の下面は下板部20の上面に接し、芯材5の外周面は外周片部27の内周面に対向している。ただし、芯材5は底板2には結合されていない。ここで、「結合されていない」とは、接着剤等を介して接着されておらず、且つ、物理的及び化学的の両者において結合されていない状態をいう。
図4及び図5に示すように、芯材5には、上下方向に貫通したディンプル用孔50が複数形成されている。複数のディンプル用孔50は、芯材5において、底板2の複数のディンプル24,25に対応する箇所にそれぞれ形成されている。図3に示すように、各ディンプル用孔50には、対応するディンプル24,25が嵌め込まれている。
本実施形態の芯材5の各ディンプル用孔50は、内周面が半球面状であって対応するディンプル24,25の外周面と形状及び大きさが同じ孔である。
芯材5は、例えば軽量で且つ圧縮強度が高い材料から形成される。芯材5は、例えば、古紙から形成されたパルプモールド、セメント系組成物から形成されたセメント系成形体、樹脂組成物から形成された樹脂成形体、又はアスファルト系組成物(アスファルト混合物)から形成されたアスファルト系成形体である。
前記古紙は、例えば、雑誌、段ボール、又は新聞である。前記セメント系材料はセメントを含むセメント系組成物であって、例えばモルタル又はコンクリートである。前記樹脂組成物は、例えばポリスチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン、又はポリエチレンテレフタレートである。前記アスファルト系組成物は、例えば、砕石や砂等の骨材と、バインダーとしてのアスファルトとを含むアスファルト混合物である。
芯材5の材料として、古紙、樹脂成形体、又はアスファルト系組成物を用いた場合、セメント系組成物を用いる場合のように成形後の芯材5を長期間養生する必要がないため、有利である。
芯材5を前記樹脂組成物から形成する場合、芯材5は発泡成形により形成された発泡樹脂成形体(例えば、発泡スチロール)であることが好ましい。この場合、フロアパネル1の軽量化を図ることができる。また、芯材5を前記樹脂組成物から形成する場合、樹脂組成物として再生樹脂(例えば再生ポリプロピレン、再生ポリエチレン、再生ポリエチレンテレフタレート)を用いることが好ましい。この場合、資源を有効利用することができる。なお、芯材5の材料として古紙を用いる場合も、資源を有効利用することができる。
また、芯材5は、合板、ベニヤ板、OSB(Oriented Strand Boad)、パーティクルボード等の木質材から形成されてもよい。この場合、芯材5の各ディンプル用孔50は、例えば木質材に孔明け加工をすることで形成される。
(天板)
フロアパネル1の上面を構成する天板4は、例えば鋼板又は鉄板からなる金属板をプレス成形することにより形成される。本実施形態の天板4は、下方に開口した浅底の矩形箱状に形成されており、上板部40と、上板部40の外周縁から下方に向かって突出した外周板部41とを備えている。
上板部40は天板4の上面を構成している。本実施形態の上板部40は、平面視矩形状であり、詳しくは平面視正方形状である。
上板部40は略全体に亘って水平な板状に形成されており、下板部20及び芯材5の上方に位置している。
上板部40の下面は、下板部20の各ディンプル24,25の頂部26の上面並びにフランジ片部28の上面、及び芯材5の上面に接しており、上板部40は内部空間10に配置された芯材5の上方を覆っている。
ただし、芯材5の上面は上板部40に結合されていない。つまり、本実施形態の芯材5は、底板2及び天板4とは非結合状態で、天板4と底板2との間に形成された内部空間10に配置されている。
図7に示すように、上板部40の外周縁には、下方に突出した外周板部41が形成されている。外周板部41は、天板4の外周面を構成している。
本実施形態の外周板部41は、上板部40の外周縁から突片部29の外周面に沿って下方に突出した垂片部42と、垂片部42の下端部から垂片部42の内周面に沿って上方に突出した折返片部43とを備えている。折返片部43は突片部29の下方に位置している。
図6及び図7に示すように、下板部20の各ディンプル24,25の頂部26及びフランジ片部28は、上板部40にかしめ固定されており、これにより、天板4は底板2に対して固定されている。
本実施形態では、下板部20の各ディンプル24,25の頂部26の中央部及びフランジ片部28の周方向における複数箇所が、これらの上に重ねられた上板部40と共に下方に凹むようにかしめ固定されており、これにより、底板2は天板4に固定されている。
底板2及び天板4には、前述したかしめ固定により、複数のかしめ部30,44が形成されている。すなわち、底板2の各ディンプル24,25の頂部26の中央部、フランジ片部28の周方向の複数箇所の各々、天板4において各ディンプル24,25の頂部26の中央部に対応する部分及び天板4においてフランジ片部28の周方向の複数箇所の各々に対応する部分には、下方に凹んだかしめ部30,44が形成されている。本実施形態の各かしめ部30,44は、平面視円形の凹部で構成されており、天板4の各かしめ部44は、底板2の対応するかしめ部30に全体が密着した状態で嵌まり込んでいる。
本実施形態のフロアパネル1は、底板2と天板4との間に配置された芯材5によって圧縮強度が高まる。また、底板2は、各ディンプル24,25の頂部26及びフランジ片部28の複数箇所において天板4にかしめ固定されるため、天板4に対して強固に接続される。
(製造方法)
上述したフロアパネル1は、例えば以下に示す芯材配置工程、天板配置工程、及びかしめ工程を順に経て製造される。
芯材配置工程では、図4に示す底板2の内部空間10に芯材5が配置される。本実施形態の芯材配置工程では、予め成形された保形性を有する芯材5が、浅底箱状の底板2の開口側(天板4側)から外周板部21の内側に挿入され、これにより、芯材5の各ディンプル用孔50に対応するディンプル24,25が嵌め込まれて、内部空間10に芯材5が配置される。
芯材配置工程の後に行われる天板配置工程では、芯材5が嵌め込まれた底板2の上に天板4が被せられ、これにより、上板部40が底板2のフランジ片部28並びに各ディンプル24,25の頂部26、及び芯材5の上に載置され、且つ、天板4の外周板部41が底板2の外周板部21の外側に配置される。
天板配置工程の後に行われるかしめ工程では、前述したように、下板部20の各ディンプル24,25の頂部26及びフランジ片部28が、上板部40にかしめ固定され、これにより、天板4が底板2に対して固定される。
上述のように本実施形態のフロアパネル1の製造方法では、保形性を有する芯材5が、底板2の内部空間10に嵌め込まれ、この後、底板2が天板4にかしめ固定されて、フロアパネル1が製造される。すなわち、フロアパネル1は乾式の製造方法によって製造される。このため、例えば、底板2と天板4との間に形成された内部空間10に、未硬化のモルタル等の芯材材料を注入し、この後、養生することによりフロアパネル1を製造する湿式の製造方法と比較して、以下の利点を有する。すなわち、本実施形態の製造方法にあっては、底板2と天板4との間に形成された内部空間10に未硬化の芯材材料を注入する必要がないため、底板2又は天板4に芯材材料を注入するための注入口と空気孔とを設ける必要がなく、また、狭い注入口から内部空間10に芯材材料を注入する必要もない。また、芯材5は底板2及び天板4に対して非結合状態で内部空間10に配置されるため、芯材5が結合された底板2や天板4から剥がれたときに生じる音の発生もない。このため、製造後のフロアパネル1に衝撃を与える等して、芯材5を底板2や天板4から剥離させる音処理を行う必要もない。また、芯材5を予め成形しておけば、この芯材5を底板2に配置して底板2と天板4とをかしめ固定するだけで、短期間でフロアパネル1を製造することができる。
また、例えば、パーティクルボード等の芯材5の両面に底板2と天板4とをそれぞれ接着剤により接着してフロアパネル1を製造する場合、接着剤が硬化するまで、フロアパネル1に圧力を加える等して、底板2と天板4とを芯材5に密着させた状態を維持する必要があるが、本実施形態の製造方法では、このような工程も必要ない。
ここで、芯材5として、パルプモールド等の比較的変形しやすい芯材5を用いる場合、内部空間10に配置される芯材5として、内部空間10よりも体積の大きな芯材5を用い、製造後のフロアパネル1において芯材5が底板2と天板4とで上下方向及び水平方向に圧縮されるようにすることが好ましい。このようにすることで、高密度の芯材5によって天板4及び底板2を支えることができ、フロアパネル1の強度が一層高まる。
また、内部空間10に配置される芯材5は、図8に示すように表面に複数の突起52が形成された芯材5であってもよい。この場合、製造後のフロアパネル1において、芯材5を複数の突起52が底板2の内面及び天板4の内面に当たって圧縮された状態で内部空間10に配置することができ、この場合も、フロアパネル1の強度が一層高まる。
また、本実施形態の芯材5は、内部空間10の全体に隙間なく配置されているが、図9に示すように、芯材5と底板2との間、又は芯材5と天板4との間には、一部隙間があってもよい。
図9に示す例では、芯材5の上面は天板4(上板部40)の下面には接しているものの、底板2の上面においてディンプル24,25が形成された部分を除く他の部分には接しておらず、当該上面と芯材5の下面との間には隙間11がある。このように内部空間10の一部に隙間が形成されるように芯材5を配置することで、芯材5の量を抑えてコストを削減でき、また、フロアパネル1の軽量化を図ることができる。
また、芯材5は、例えば図10に示すように格子状に形成されてもよい。図10に示す芯材5は、例えば樹脂製であり、下板部20の底部23に対応する位置において格子状に配置された複数のリブ55で構成されている。また、芯材5において、底板2の各ディンプル24,25及び各凹部22に対応する箇所には、上下方向に貫通したディンプル用孔50が形成されている。このように芯材5として格子状の芯材5を用いることで、フロアパネル1の軽量化を図ることができる。なお、図10に示す芯材5は、樹脂製に限られず、パルプモールド製等であってもよい。
また、前記実施形態のフロアパネル1の製造方法では、予め成形された芯材5を底板2の内部空間10に配置したが、底板2の内部空間10に、芯材5の材料として流動性を有する未硬化の材料を流し込み、この後、底板2を天板4に対してかしめ固定してもよい。この場合の製造方法の1例を図11A〜図11Cに示す。
図11A〜図11Cに示す製造方法では、まず、図11Aに示すように、底板2の内部空間10に、芯材材料として加熱された流動性を有するアスファルト系組成物56が流し込まれる。次にプレス機6により内部空間10に充填されたアスファルト系組成物56がプレスされる。このようにプレスされたアスファルト系組成物56は、例えば自然冷却によって硬化して芯材5となる。これにより、図11Bに示すように、底板2と、この底板2の内部空間10において硬化したアスファルト系組成物からなる芯材5とで構成された中間製品が製造される。この中間製品には図11Cに示すように天板4が被せられて前記実施形態と同様に底板2が天板4にかしめ固定される。
図11A〜図11Cに示すフロアパネル1の製造方法にあっては、底板2と天板4との間に配置される芯材5を、底板2を利用して成形することができ、芯材5を容易に製造することができる。また、底板2の内部空間10が天板4によって覆われていない状態で、内部空間10に芯材材料を流し込むことができる。すなわち、底板2と天板4との間に形成された内部空間10に芯材材料を充填する作業を行う必要がないため、底板2又は天板4に注入口と空気孔とを設けたり、狭い注入口から芯材材料を注入したりする必要がない。また、製造後のフロアパネル1における芯材5は、底板2に対しては結合されるものの、天板4に対しては結合されない。このため、芯材5が結合された天板4から剥がれたときに生じる音の発生がない。なお、本例において底板2の内部空間10に充填される芯材材料は、アスファルト系組成物に限られず、例えばセメント系組成物であってもよい。
(効果)
以上説明した実施形態のフロアパネル1の製造方法にあっては、以下に示す特徴を有する。フロアパネル1は、金属板で構成された底板2と、金属板で構成され、底板2の上方に配置されて底板2との間に内部空間10を形成する天板4と、内部空間10に配置される芯材5とを備える。底板2は、上方に向かって窪んだディンプル24,25を複数備える。芯材5に上下方向に貫通したディンプル用孔50が複数形成されている。底板2の複数のディンプル24,25を、芯材5の複数のディンプル用孔50にそれぞれ配置した状態で、複数のディンプル24,25の各々の頂部26を、天板4にかしめ固定する。以下、この製造方法を第1の態様のフロアパネル1の製造方法という。
第1の態様のフロアパネル1の製造方法にあっては、芯材5が天板4に対して非結合状態で内部空間10に配置されたフロアパネル1を製造できる。このフロアパネル1は、天板4を芯材5から剥がすことなく、天板4を芯材5から容易に分離することができ、天板4及び芯材5を容易に再利用することができる。また、天板4が芯材5に結合されていると、フロアパネル1に強い衝撃力が加わったときに、天板4が芯材5から剥がれて音が発生することがあるが、このような音が生じることもない。また、各ディンプル24,25の頂部26が、天板4にかしめ固定されるため、底板2と天板4とが強固に接続され、フロアパネル1の強度が高まる。また、フロアパネル1の製造時においては、底板2の内部空間10が天板4によって覆われていない状態で、内部空間10に芯材5を配置することができる。このため、例えば底板2と天板4との間に形成された内部空間10に芯材材料を充填する必要がなく、底板2又は天板4に注入口と空気孔とを設ける必要がない。また、狭い注入口から芯材材料を注入する作業も必要ない。従って、底板2と天板4との間に芯材5が配置されたフロアパネル1を容易に製造できる。
また、前記実施形態のフロアパネル1の製造方法は、第1の態様のフロアパネル1の製造方法において以下に示す付加的な特徴を有する。保形性を有する芯材5を底板2上に配置して、複数のディンプル用孔50に複数のディンプル24,25をそれぞれ嵌め込み、この後、複数のディンプル24,25の各々の頂部26を天板4にかしめ固定する。以下、この製造方法を第2の態様のフロアパネル1の製造方法という。
第2の態様のフロアパネル1の製造方法では、芯材5が底板2及び天板4に対して非結合状態で内部空間10に配置されたフロアパネル1を製造できる。このフロアパネル1は、底板2を芯材5から剥がしたり、天板4を芯材5から剥がしたりする作業をすることなく、底板2及び天板4を芯材5から分離することができ、底板2、天板4及び芯材5を容易に再利用することができる。また、芯材5を予め用意しておけば、この芯材5を底板2上に配置して底板2と天板4とをかしめ固定するだけで、短期間でフロアパネル1を製造できる。
また、前記実施形態のフロアパネル1の製造方法は、第1の態様又は第2の態様のフロアパネル1の製造方法において、以下に示す付加的な特徴を有する。芯材5が、古紙、セメント系組成物、樹脂組成物、又はアスファルト系組成物から形成される。以下、この製造方法を第3の態様のフロアパネル1の製造方法という。
第3の態様のフロアパネル1の製造方法にあっては、芯材5として、古紙、セメント系組成物、樹脂組成物、又はアスファルト系組成物を用いることで、フロアパネル1を軽量化することができ、且つフロアパネル1の圧縮強度を高めることができる。
また、前記実施形態のフロアパネル1の製造方法は、第1の態様のフロアパネル1の製造方法において、以下に示す付加的な特徴を有する。底板2は、上方に開口した箱状に形成されている。底板2の内側に、芯材5となる、未硬化の芯材材料を充填する。芯材材料が硬化した後に、複数のディンプル24,25の各々の頂部26を天板4にかしめ固定する。以下、この製造方法を第4の態様のフロアパネル1の製造方法という。
第4の態様のフロアパネル1の製造方法にあっては、芯材材料が硬化してなる芯材5を備えたフロアパネル1を製造できる。また、底板2と天板4との間に配置される芯材5を、底板2を利用して容易に製造することができる。
また、前記実施形態のフロアパネル1は、以下に示す付加的な特徴を有する。金属板で構成された底板2と、金属板で構成され、底板2の上方に配置されて底板2との間に内部空間10を形成した天板4と、内部空間10に配置された芯材5とを備えている。底板2は、上方に向かって窪んだディンプル24,25を複数備えている。芯材5に上下方向に貫通したディンプル用孔50が複数形成されている。芯材5が天板4に対して非結合状態で内部空間10に配置されて、複数のディンプル24,25が複数のディンプル用孔50にそれぞれ配置されている。複数のディンプル24,25の各々の頂部26が、天板4にかしめ固定されている。以下、このフロアパネル1を第1の態様のフロアパネル1という。
第1の態様のフロアパネル1にあっては、天板4を芯材5から剥がすことなく、天板4を芯材5から容易に分離することができ、天板4及び芯材5を容易に再利用することができる。また、天板4が芯材5に結合されていると、フロアパネル1の上を人が歩いたときに、天板4が芯材5から剥がれて音が発生することがあるが、このような音が生じることもない。また、複数のディンプル24,25の各々の頂部26は、天板4にかしめ固定されるため、底板2と天板4とが強固に接続され、強度の高いフロアパネル1となる。
1 フロアパネル
10 内部空間
2 底板
24 ディンプル(第1ディンプル)
25 ディンプル(第2ディンプル)
26 頂部
4 天板
5 芯材
50 ディンプル用孔
56 芯材材料(アスファルト系組成物)

Claims (5)

  1. フロアパネルの製造方法であって、
    前記フロアパネルは、
    金属板で構成された底板と、
    金属板で構成され、前記底板の上方に配置されて前記底板との間に内部空間を形成する天板と、
    前記内部空間に配置される芯材とを備え、
    前記底板は、
    上方に向かって窪んだディンプルを複数備え、
    前記芯材に上下方向に貫通したディンプル用孔が複数形成されており、
    前記底板の前記複数のディンプルを、前記芯材の前記複数のディンプル用孔にそれぞれ配置した状態で、前記複数のディンプルの各々の頂部を、前記天板にかしめ固定することを特徴とするフロアパネルの製造方法。
  2. 保形性を有する前記芯材を前記底板上に配置して、前記複数のディンプル用孔に前記複数のディンプルをそれぞれ嵌め込み、この後、前記複数のディンプルの各々の頂部を前記天板にかしめ固定することを特徴とする請求項1に記載のフロアパネルの製造方法。
  3. 前記芯材が、古紙、セメント系組成物、樹脂組成物、又はアスファルト系組成物から形成されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のフロアパネルの製造方法。
  4. 前記底板は、上方に開口した箱状に形成されており、
    前記底板の内側に、前記芯材となる、未硬化の芯材材料を充填し、
    前記芯材材料が硬化した後に、前記複数のディンプルの各々の頂部を前記天板にかしめ固定することを特徴とする請求項1に記載のフロアパネルの製造方法。
  5. 金属板で構成された底板と、
    金属板で構成され、前記底板の上方に配置されて前記底板との間に内部空間を形成した天板と、
    前記内部空間に配置された芯材とを備え、
    前記底板は、
    前記上方に向かって窪んだディンプルを複数備え、
    前記芯材に上下方向に貫通したディンプル用孔が複数形成されており、
    前記芯材が前記天板に対して非結合状態で前記内部空間に配置されて、前記複数のディンプルが前記複数のディンプル用孔にそれぞれ配置されており、
    前記複数のディンプルの各々の頂部が、前記天板にかしめ固定されていることを特徴とするフロアパネル。
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