実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。但し、本発明は以下の説明に限定されず、本発明の趣旨およびその範囲から逸脱することなくその形態および詳細を様々に変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。従って、本発明は以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
本明細書等では、本発明の一態様を表示装置に適用する場合について説明するが、表示装置に限られず、各種半導体装置に適用することができる。
なお、以下に説明する発明の構成において、同一部分または同様な機能を有する部分には同一の符号を異なる図面間で共通して用い、その繰り返しの説明は省略する。また、同様の機能を指す場合には、ハッチパターンを同じくし、特に符号を付さない場合がある。
なお、本明細書で説明する各図において、各構成の大きさ、層の厚さ、または領域は、明瞭化のために誇張されている場合がある。よって、必ずしもそのスケールに限定されない。
なお、本明細書等における「第1」、「第2」等の序数詞は、構成要素の混同を避けるために付すものであり、数的に限定するものではない。
また、本明細書等において、「膜」という用語と、「層」という用語とは、互いに入れ替えることが可能である。例えば、「導電層」という用語を、「導電膜」という用語に変更することが可能な場合がある。または、例えば、「絶縁膜」という用語を、「絶縁層」という用語に変更することが可能な場合がある。
トランジスタは半導体素子の一種であり、電流や電圧の増幅や、導通または非導通を制御するスイッチング動作などを実現することができる。本明細書におけるトランジスタは、IGFET(Insulated Gate Field Effect Transistor)や薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)を含む。
また、「ソース」や「ドレイン」の機能は、異なる極性のトランジスタを採用する場合や、回路動作において電流の方向が変化する場合などには入れ替わることがある。このため、本明細書においては、「ソース」や「ドレイン」の用語は、入れ替えて用いることができるものとする。
また、本明細書等において、「電気的に接続」には、「何らかの電気的作用を有するもの」を介して接続されている場合が含まれる。ここで、「何らかの電気的作用を有するもの」は、接続対象間での電気信号の授受を可能とするものであれば、特に制限を受けない。例えば、「何らかの電気的作用を有するもの」には、電極や配線をはじめ、トランジスタなどのスイッチング素子、抵抗素子、コイル、容量素子、その他の各種機能を有する素子などが含まれる。
本明細書等において、表示装置は表示面に画像等を表示(出力)する機能を有するものである。したがって表示装置は出力装置の一態様である。
また、本明細書等において、タッチセンサは指やスタイラスなどの被検知体が触れる、押圧する、または近づくことなどを検出する機能を有するものである。またその位置情報を検知する機能を有していてもよい。したがってタッチセンサは入力装置の一態様である。例えばタッチセンサは1以上のセンサ素子を有する構成とすることができる。
また、本明細書等では、タッチセンサを有する基板を、タッチセンサパネル、または単にタッチセンサなどと呼ぶ場合がある。また、本明細書等では、タッチセンサパネルの基板に、例えばFPCもしくはTCPなどのコネクターが取り付けられたもの、または基板にCOG方式等によりICが実装されたものを、タッチセンサパネルモジュール、タッチセンサモジュール、センサモジュール、または単にタッチセンサなどと呼ぶ場合がある。
なお、本明細書等において、表示装置の一態様であるタッチパネルは表示面に画像等を表示(出力)する機能と、表示面に指やスタイラスなどの被検知体が触れる、押圧する、または近づくことなどを検出するタッチセンサとしての機能と、を有する。したがってタッチパネルは入出力装置の一態様である。
タッチパネルは、表示装置とタッチセンサパネルとを有する構成とすることもできる。または、表示装置の内部または表面にタッチセンサとしての機能を有する構成とすることもできる。
(実施の形態1)
本実施の形態では、本発明の一態様の表示装置およびその作製方法について説明する。
本発明の一態様は、複数の画素がマトリクス状に配列した表示部を有する表示装置およびその作製方法である。1つの画素は、少なくとも1つのトランジスタと、1つの表示素子と、を有する。表示素子は画素電極としての機能を有する導電層を有し、当該導電層は、トランジスタのソースまたはドレインの一方と電気的に接続する。また、トランジスタは、ゲートがゲート線と電気的に接続し、ソースまたはドレインの他方がソース線と電気的に接続する。
本発明の一態様の表示装置が有するトランジスタは、チャネル形成領域を有する半導体層にシリコンを含むトランジスタである。半導体層の形成後、トランジスタの保護層としての機能を有する第1の絶縁層を形成する。第1の絶縁層は、水素および窒化シリコンを含む層である。第1の絶縁層は、化学気相堆積(CVD:Chemical Vapor Deposition)法により形成することができ、成膜ガスとして、水素、シラン、およびアンモニアを用いることができる。第1の絶縁層に水素を含ませることで、第1の絶縁層から半導体層へ水素を供給することができる。これにより、シリコンを含む半導体層が有する未結合手(ダングリングボンド)に水素を結合させて未結合手を終端させ、半導体層を熱力学的に安定化することができる。
半導体層は、アモルファスシリコンを含むことが好ましい。これにより、本発明の一態様の表示装置を、大型の基板上に歩留まり良く形成できるため好ましい。これにより、画面サイズが対角50インチ以上、対角60インチ以上、または対角70インチ以上の大型の表示装置にも本発明の一態様を適用することができる。また、このような大型の表示装置を、4Kまたは8K等の極めて高解像度の表示装置とした場合でも、本発明の一態様を適用することができる。
第1の絶縁層の形成後、第2の絶縁層を形成する。第2の絶縁層は、窒化シリコンを含む層である。第2の絶縁層は、CVD法により形成することができ、成膜ガスとして窒素、シラン、およびアンモニアを用いることができる。第2の絶縁層の形成の際、シランの流量に対するアンモニアの流量比を小さくすることにより、第2の絶縁層を、水素の拡散係数が小さい絶縁層とすることができる。これにより、第1の絶縁層に含まれる水素が外方拡散することを抑制することができる。したがって、第1の絶縁層に含まれる水素の半導体層への供給を促進することができる。
本明細書等において、流量比という用語は、体積流量比を示すことができる。例えば、シランの流量に対するアンモニアの流量比が2倍であるという場合、シランの流量を200sccmとすると、アンモニアの流量が400sccmであることを意味する。
本明細書等において、水素の拡散係数が小さい層とは、当該層に含まれる水素の拡散速度が小さいということを意味する。つまり、水素の拡散係数が小さい層とは、水素を通しにくい層ということができる。
また、第2の絶縁層として、酸化アルミニウムを含む層とすることができる。この場合、第2の絶縁層は、スパッタリング法により形成することができる。アルミニウムを含むターゲットを用い、スパッタリングガスとして酸素を含むガスを用いることにより、酸化アルミニウムを含む層をスパッタリング法により形成することができる。酸化アルミニウムを含む層は、水素の透過を抑制する機能を有するので、第2の絶縁層を酸化アルミニウムを含む層とすることにより、第1の絶縁層に含まれる水素が外方拡散することを抑制することができる。したがって、第1の絶縁層に含まれる水素の半導体層への供給を促進することができる。
本明細書等において、第1の絶縁層を形成する際に用いる成膜ガスを第1の成膜ガスと呼び、第2の絶縁層を形成する際に用いる成膜ガスを第2の成膜ガスと呼ぶ。
第2の絶縁層の形成後、熱処理を行ってもよい。これにより、第1の絶縁層からの水素の放出を促進し、第1の絶縁層に含まれる水素の半導体層への供給を促進することができる。
以上、本発明の一態様により、信頼性の高い表示装置を提供することができる。
以下では、本発明の一態様の表示装置およびその作製方法のより具体的な例について、図面を参照して説明する。
[画素の構成例]
以下では、本発明の一態様の表示装置が有する画素の構成例について説明する。
図1は、本発明の一態様の表示装置が有する画素である画素11を含む回路図である。1つの画素11は、トランジスタ30、液晶素子20、および容量素子60を有する。
トランジスタ30のソースまたはドレインの一方には、配線SLが電気的に接続されている。トランジスタ30のゲートには、配線GLが電気的に接続されている。トランジスタ30のソースまたはドレインの他方には、容量素子60の一方の電極、および液晶素子20の一方の電極(画素電極)と電気的に接続されている。また、容量素子60の他方の電極には、配線CSが電気的に接続されている。
配線SLは、ソース線としての機能を有する。配線GLは、ゲート線としての機能を有する。また、配線CSには、所定の共通電位を与えることができる。
トランジスタ30は、オン状態とオフ状態とを切り替えることにより、ソース線から供給された信号の画素11への書き込みを制御する機能を有する。具体的には、トランジスタ30をオン状態とすることにより、ソース線から供給された信号に対応する電荷を、当該トランジスタ30と電気的に接続された容量素子60に書き込むことができる。また、トランジスタ30をオフ状態とすることにより、容量素子60に書き込まれた電荷を保持することができる。
図2は、画素11のレイアウトの例を示す図である。図2に示すように、行方向(横方向)に配線GLおよび配線CSが延在し、列方向(縦方向)に配線SLが延在している。
トランジスタ30において、配線GL上に半導体層32が設けられ、配線GLの一部がゲートとしての機能を有する。また、配線SLの一部がソースまたはドレインの一方としての機能を有する。また、トランジスタ30のソースまたはドレインの他方、および容量素子60の一方の電極としての機能を有する導電層33aが、半導体層32と電気的に接続されるように設けられる。また、画素電極としての機能を有する導電層21が設けられ、開口部38を介して導電層33aと導電層21が電気的に接続されている。
図3は、図2に示す画素11の変形例である。図3に示す構成の画素11は、トランジスタ30において、導電層33aを、U字型(C字型、コの字型、馬蹄型ともいう)の配線SLで囲む形状としている点で、図2に示す構成の画素11と異なる。画素11を図3に示す構成とすることで、トランジスタ30の面積が小さくても、十分なチャネル幅を確保することができる。これにより、トランジスタ30の導通時に流れる電流(オン電流ともいう)を大きくすることができる。
以上が画素の構成例についての説明である。
〔断面構成例1〕
以下では、表示装置の断面構成の一例について説明する。
図4に、図2(A)中の切断線A1−A2に対応する断面の一例を示す。ここでは、表示素子として透過型の液晶素子20を適用した場合の例を示している。図4において、基板15側が表示面側となる。
図4等において、同一のレイヤーに設けられた構成要素には、同一のハッチングを付している。
表示装置は、基板14と基板15との間に液晶22が挟持された構成を有している。液晶素子20は、基板14側に設けられた導電層21と、基板15側に設けられた導電層23と、これらに挟持された液晶22と、を有する。また、液晶22と導電層21との間に配向膜24aが設けられ、液晶22と導電層23との間に配向膜24bが設けられている。
導電層21は、画素電極としての機能を有する。また導電層23は、共通電極などとしての機能を有する。また導電層21と導電層23は、いずれも可視光を透過する機能を有する。したがって、液晶素子20は、透過型の液晶素子である。
基板15の基板14側の面には、着色層41と、遮光層42が設けられている。着色層41と遮光層42を覆って絶縁層26が設けられ、絶縁層26を覆って導電層23が設けられている。また着色層41は、導電層21と重なる領域に設けられている。遮光層42は、トランジスタ30および開口部38等を覆って設けられている。
基板14よりも外側には偏光板39aが配置され、基板15よりも外側には偏光板39bが配置されている。さらに、偏光板39aよりも外側に、バックライトユニット90が設けられている。図4に示す表示装置10は、基板15側が表示面側となる。
基板14上にトランジスタ30、容量素子60等が設けられている。トランジスタは、画素の選択トランジスタとしての機能を有する。トランジスタ30は、開口部38を介して液晶素子20と電気的に接続されている。
図4に示すトランジスタ30は、いわゆるボトムゲート・チャネルエッチ構造のトランジスタである。トランジスタ30は、ゲートとしての機能を有する導電層31と、ゲート絶縁層としての機能を有する絶縁層34と、半導体層32と、ソース領域およびドレイン領域としての機能を有する一対の不純物半導体層35と、ソースまたはドレインの一方としての機能を有する導電層33bと、ソースまたはドレインの他方としての機能を有する導電層33aと、保護層としての機能を有する絶縁層82aおよび絶縁層82bと、を有する。半導体層32の、導電層31と重畳する部分は、チャネル形成領域としての機能を有する。半導体層32と不純物半導体層35とは接して設けられ、不純物半導体層35と導電層33aまたは導電層33bとは接して設けられる。
本明細書等において、不純物半導体層を単に半導体層と呼ぶ場合がある。
なお、導電層31は、図2(A)における配線GLの一部に対応し、導電層33bは、配線SLの一部に対応する。また、後述する導電層31aは、配線CSの一部に対応する。
半導体層32には、シリコンを含む半導体を用いることが好ましい。例えば、アモルファスシリコン、微結晶シリコン、または多結晶シリコン等を用いることができる。特に、アモルファスシリコンを用いると、大型の基板上に歩留り良く形成できるため好ましい。本発明の一態様の表示装置は、電界効果移動度が比較的低いアモルファスシリコンが適用されたトランジスタであっても、良好な表示が可能である。
不純物半導体層35を構成する不純物半導体膜は、一導電型を付与する不純物元素を添加した半導体により形成する。トランジスタがn型である場合には、一導電型を付与する不純物元素を添加した半導体として、例えば、PまたはAsを添加したシリコンが挙げられる。または、トランジスタがp型である場合には、一導電型を付与する不純物元素として、例えばBを添加することも可能であるが、トランジスタはn型とすることが好ましい。なお、不純物半導体層35は、非晶質半導体により形成してもよいし、微結晶半導体などの結晶性半導体により形成してもよい。
絶縁層82aは、半導体層32、導電層33a、導電層33b、および絶縁層34と接するように設けられる。絶縁層82bは、絶縁層82aと接するように設けられる。絶縁層82aおよび絶縁層82bは、トランジスタ30等へ不純物等が拡散することを抑制する保護膜としての機能を有する。
絶縁層82aは、水素を含む層であり、当該水素を放出する機能を有する。絶縁層82aが水素を放出する機能を有することにより、絶縁層82aから半導体層32へ水素を供給することができる。これにより、シリコンを含む半導体層32が有する未結合手に水素を結合させて未結合手を終端させ、半導体層32を熱力学的に安定化することができる。以上により、信頼性の高い表示装置を提供することができる。
絶縁層82bは、絶縁層82aに含まれる水素が外方拡散することを抑制する機能を有する。絶縁層82bを設けることにより、絶縁層82aから半導体層32への水素の供給量を、絶縁層82bを設けない場合より増加させることができる。これにより、信頼性の高い表示装置を提供することができる。
絶縁層82aおよび絶縁層82bは、窒化シリコンを含む層とすることができる。この場合、詳細は後述するが、例えば絶縁層82aおよび絶縁層82bをCVD法で形成する場合、成膜ガスの組成を制御することで、絶縁層82aおよび絶縁層82bにおける水素の拡散係数を制御することができる。
絶縁層82aを、窒化シリコンを含む層とする場合、絶縁層82aの膜厚は、150nm以上500nm以下とすることが好ましく、200nm以上400nm以下とすることがより好ましい。また、絶縁層82bを窒化シリコンを含む層とする場合、絶縁層82bの膜厚は、50nm以上150nm以下とすることが好ましく、70nm以上130nm以下とすることがより好ましい。
また、絶縁層82bとして、酸化アルミニウムを含む層とすることができる。酸化アルミニウムを含む層は、水素の透過を抑制する機能を有するので、絶縁層82aに含まれる水素が外方拡散することを抑制することができる。
絶縁層82bを、酸化アルミニウムを含む層とする場合、絶縁層82bの膜厚は、10nm以上とすることが好ましく、15nm以上とすることがより好ましい。また、絶縁層82bの膜厚は、50nm以下とすることが好ましく、30nm以下とすることがより好ましい。当該膜厚とすることで、絶縁層82aに含まれる水素が外方拡散することを抑制しつつ、絶縁層82bの成膜に必要となる時間を短くすることができる。
容量素子60は、導電層31a、絶縁層34、および導電層33aにより構成されている。また、絶縁層82bと接するように、絶縁層81を設けることができる。絶縁層81は、平坦化層としての機能を有する。絶縁層81と接するように、画素電極としての機能を有する導電層21が設けられている。また、絶縁層81、絶縁層82b、および絶縁層82aには開口部38が設けられ、導電層21と導電層33aが開口部38を介して電気的に接続されている。
以上が断面構成例についての説明である。
[各構成要素について]
以下では、上記に示す各構成要素について説明する。
〔基板〕
表示装置が有する基板には、平坦面を有する材料を用いることができる。表示素子からの光を取り出す基板には、該光を透過する材料を用いる。例えば、ガラス、石英、セラミック、サファイヤ、有機樹脂などの材料を用いることができる。
厚さの薄い基板を用いることで、表示装置の軽量化、薄型化を図ることができる。さらに、可撓性を有する程度の厚さの基板を用いることで、可撓性を有する表示装置を実現できる。または、可撓性を有する程度に薄いガラスなどを基板に用いることもできる。または、ガラスと樹脂材料とが接着層により貼り合わされた複合材料を用いてもよい。
〔トランジスタ〕
トランジスタは、ゲートとしての機能を有する導電層と、半導体層と、ソースとしての機能を有する導電層と、ドレインとしての機能を有する導電層と、ゲート絶縁層としての機能を有する絶縁層と、を有する。
なお、本発明の一態様の表示装置が有するトランジスタの構造は特に限定されない。例えば、プレーナ型のトランジスタとしてもよいし、スタガ型のトランジスタとしてもよいし、逆スタガ型のトランジスタとしてもよい。また、トップゲート型またはボトムゲート型のいずれのトランジスタ構造としてもよい。または、チャネルの上下にゲートが設けられていてもよい。
トランジスタに用いる半導体材料の結晶性についても特に限定されず、非晶質半導体、結晶性を有する半導体(微結晶半導体、多結晶半導体、単結晶半導体、または一部に結晶領域を有する半導体)のいずれを用いてもよい。結晶性を有する半導体を用いると、トランジスタ特性の劣化を抑制できるため好ましい。
トランジスタのチャネルが形成される半導体には、例えばシリコンを用いることができる。シリコンとして、特にアモルファスシリコンを用いることが好ましい。アモルファスシリコンを用いることで、大型の基板上に歩留り良くトランジスタを形成でき、量産性に優れる。
また、微結晶シリコン、多結晶シリコン、単結晶シリコンなどの結晶性を有するシリコンを用いることもできる。特に、多結晶シリコンは、単結晶シリコンに比べて低温で形成でき、且つアモルファスシリコンに比べて高い電界効果移動度と高い信頼性を有する。
本実施の形態で例示したボトムゲート構造のトランジスタは、作製工程を削減できるため好ましい。またこのときアモルファスシリコンを用いることで、多結晶シリコンよりも低温で形成できるため、半導体層よりも下層の配線や電極の材料、基板の材料として、耐熱性の低い材料を用いることが可能なため、材料の選択の幅を広げることができる。例えば、極めて大面積のガラス基板などを好適に用いることができる。一方、トップゲート型のトランジスタは、自己整合的に不純物領域を形成しやすいため、特性のばらつきなどを低減することができるため好ましい。このとき特に、多結晶シリコンや単結晶シリコンなどを用いる場合に適している場合がある。
〔導電層〕
トランジスタのゲート、ソースおよびドレインのほか、表示装置を構成する各種配線および電極などの導電層に用いることのできる材料としては、アルミニウム、チタン、クロム、ニッケル、銅、イットリウム、ジルコニウム、モリブデン、銀、タンタル、またはタングステンなどの金属、またはこれを主成分とする合金などが挙げられる。またこれらの材料を含む膜を単層で、または積層構造として用いることができる。例えば、シリコンを含むアルミニウム膜の単層構造、チタン膜上にアルミニウム膜を積層する二層構造、タングステン膜上にアルミニウム膜を積層する二層構造、銅−マグネシウム−アルミニウム合金膜上に銅膜を積層する二層構造、チタン膜上に銅膜を積層する二層構造、タングステン膜上に銅膜を積層する二層構造、チタン膜または窒化チタン膜と、その上に重ねてアルミニウム膜または銅膜を積層し、さらにその上にチタン膜または窒化チタン膜を形成する三層構造、モリブデン膜または窒化モリブデン膜と、その上に重ねてアルミニウム膜または銅膜を積層し、さらにその上にモリブデン膜または窒化モリブデン膜を形成する三層構造等がある。なお、酸化インジウム、酸化錫または酸化亜鉛等の酸化物を用いてもよい。また、マンガンを含む銅を用いると、エッチングによる形状の制御性が高まるため好ましい。
また、トランジスタのゲート、ソースおよびドレインのほか、表示装置を構成する各種配線および電極などの導電層に用いることのできる、透光性を有する導電性材料としては、酸化インジウム、インジウム錫酸化物、インジウム亜鉛酸化物、酸化亜鉛、ガリウムを添加した酸化亜鉛などの導電性酸化物またはグラフェンを用いることができる。または、金、銀、白金、マグネシウム、ニッケル、タングステン、クロム、モリブデン、鉄、コバルト、銅、パラジウム、またはチタンなどの金属材料や、該金属材料を含む合金材料を用いることができる。または、該金属材料の窒化物(例えば、窒化チタン)などを用いてもよい。なお、金属材料、合金材料(またはそれらの窒化物)を用いる場合には、透光性を有する程度に薄くすればよい。また、上記材料の積層膜を導電層として用いることができる。例えば、銀とマグネシウムの合金とインジウムスズ酸化物の積層膜などを用いると、導電性を高めることができるため好ましい。これらは、表示装置を構成する各種配線および電極などの導電層や、表示素子が有する導電層(画素電極や共通電極としての機能を有する導電層)にも用いることができる。
なお、導電層として、酸化物導電体を含む材料を用いてもよい。酸化物導電体は、例えば酸化物半導体に水素等の不純物元素を添加して低抵抗化することにより形成することができる。酸化物半導体は、少なくともインジウムまたは亜鉛を含む金属酸化物であり、インジウムおよび亜鉛の双方を含むことが好ましい。また、インジウムおよび亜鉛と共に、アルミニウム、ガリウム、イットリウム、またはスズ等のスタビライザーを含むことが好ましい。酸化物導電体は透光性を有するので、本発明の一態様の表示装置が有する導電体として酸化物導電体を用いることにより、表示装置の開口率を増加させることができる。
また、導電層として、水素を吸収、放出することができる水素吸蔵合金を含む材料を用いてもよい。水素吸蔵合金は、チタン、ジルコニア、パラジウム、マグネシウム、鉄、コバルト、ニッケル、ランタン、セリウム、ネオジム、銅、バナジウム、クロム、ナトリウム、アルミニウム、リチウム等のうち、少なくとも一つを含む金属とすることができる。導電層として水素吸蔵合金を含む材料を用いる場合は、水素を含む雰囲気下で当該導電層を成膜することにより、水素吸蔵合金に水素を含ませることが好ましい。または、水素吸蔵合金を含む導電層の成膜後に、イオン注入法、イオンドーピング法、プラズマイマージョンイオンインプランテーション法等を用いて、当該導電層に水素を添加してもよい。
トランジスタ30のソースまたはドレインの一方としての機能を有する導電層33b、およびトランジスタ30のソースまたはドレインの他方としての機能を有する導電層33aに水素吸蔵合金を含む材料を用いることで、導電層33aおよび導電層33bから半導体層32へ水素を供給することができる。これにより、シリコンを含む半導体層32が有する未結合手に水素を結合させて未結合手を終端させ、半導体層32を熱力学的に安定化することができる。以上により、信頼性の高い表示装置を提供することができる。
〔絶縁層〕
各絶縁層に用いることのできる絶縁材料としては、例えば、アクリル、エポキシなどの樹脂、シロキサン結合を有する樹脂の他、窒化シリコン、窒化酸化シリコン、酸化シリコン、酸化窒化シリコン、酸化アルミニウムなどの無機絶縁材料を用いることもできる。
〔液晶素子〕
液晶素子としては、例えば垂直配向(VA:Vertical Alignment)モードが適用された液晶素子を用いることができる。垂直配向モードとしては、MVA(Multi−Domain Vertical Alignment)モード、PVA(Patterned Vertical Alignment)モード、ASV(Advanced Super View)モードなどを用いることができる。
また、液晶素子には、様々なモードが適用された液晶素子を用いることができる。例えばVAモードのほかに、TN(Twisted Nematic)モード、IPS(In−Plane−Switching)モード、FFS(Fringe Field Switching)モード、ASM(Axially Symmetric aligned Micro−cell)モード、OCB(Optically Compensated Birefringence)モード、FLC(Ferroelectric Liquid Crystal)モード、AFLC(AntiFerroelectric Liquid Crystal)モード、ECB(Electrically Controlled Birefringence)モード、ゲストホストモード等が適用された液晶素子を用いることができる。
なお、液晶素子は、液晶の光学的変調作用によって光の透過または非透過を制御する素子である。なお、液晶の光学的変調作用は、液晶にかかる電界(横方向の電界、縦方向の電界または斜め方向の電界を含む)によって制御される。なお、液晶素子に用いる液晶としては、サーモトロピック液晶、低分子液晶、高分子液晶、高分子分散型液晶(PDLC:Polymer Dispersed Liquid Crystal)、高分子ネットワーク型液晶(PNLC:Polymer Network Liquid Crystal)、強誘電性液晶、反強誘電性液晶等を用いることができる。これらの液晶材料は、条件により、コレステリック相、スメクチック相、キュービック相、カイラルネマチック相、等方相等を示す。
また、液晶材料としては、ポジ型の液晶、またはネガ型の液晶のいずれを用いてもよく、適用するモードや設計に応じて最適な液晶材料を用いればよい。
また、液晶の配向を制御するため、配向膜を設けることができる。なお、横電界方式を採用する場合、配向膜を用いないブルー相を示す液晶を用いてもよい。ブルー相は液晶相の一つであり、コレステリック液晶を昇温していくと、コレステリック相から等方相へ転移する直前に発現する相である。ブルー相は狭い温度範囲でしか発現しないため、温度範囲を改善するために数重量%以上のカイラル剤を混合させた液晶組成物を液晶層に用いる。ブルー相を示す液晶とカイラル剤とを含む液晶組成物は、応答速度が短く、光学的等方性である。また、ブルー相を示す液晶とカイラル剤とを含む液晶組成物は、配向処理が不要であり、視野角依存性が小さい。また配向膜を設けなくてもよいのでラビング処理も不要となるため、ラビング処理によって引き起こされる静電破壊を防止することができ、作製工程中の液晶表示装置の不良や破損を軽減することができる。
また、液晶素子として、透過型の液晶素子、反射型の液晶素子、または半透過型の液晶素子などがある。
本発明の一態様では、特に透過型の液晶素子を好適に用いることができる。
透過型または半透過型の液晶素子を用いる場合、一対の基板を挟むように、2つの偏光板を設ける。また偏光板よりも外側に、バックライトを設ける。バックライトとしては、直下型のバックライトであってもよいし、エッジライト型のバックライトであってもよい。LED(Light Emitting Diode)を有する直下型のバックライトを用いると、ローカルディミングが容易となり、コントラストを高めることができるため好ましい。また、エッジライト型のバックライトを用いると、バックライトを含めたモジュールの厚さを低減できるため好ましい。
なお、エッジライト型のバックライトをオフ状態とすることで、シースルー表示を行うことができる。
〔着色層〕
着色層に用いることのできる材料としては、金属材料、樹脂材料、顔料または染料が含まれた樹脂材料などが挙げられる。
〔遮光層〕
遮光層として用いることのできる材料としては、カーボンブラック、チタンブラック、金属、金属酸化物、複数の金属酸化物の固溶体を含む複合酸化物等が挙げられる。遮光層は、樹脂材料を含む膜であってもよいし、金属などの無機材料の薄膜であってもよい。また、遮光層に、着色層の材料を含む膜の積層膜を用いることもできる。例えば、ある色の光を透過する着色層に用いる材料を含む膜と、他の色の光を透過する着色層に用いる材料を含む膜との積層構造を用いることができる。着色層と遮光層の材料を共通化することで、装置を共通化できるほか工程を簡略化できるため好ましい。
以上が各構成要素についての説明である。
[画素等の作製方法の一例]
以下では、図4に示す構成の、画素11等の作製方法例について説明する。
表示装置を構成する薄膜(絶縁膜、半導体膜、導電膜等)は、それぞれ、スパッタリング法、化学気相堆積(CVD:Chemical Vapor Deposition)法、真空蒸着法、パルスレーザー堆積(PLD:Pulse Laser Deposition)法、原子層成膜(ALD:Atomic Layer Deposition)法等を用いて形成することができる。CVD法の例として、プラズマ化学気相堆積(PECVD)法および熱CVD法等が挙げられる。熱CVD法の例として、有機金属化学気相堆積(MOCVD:Metal Organic CVD)法が挙げられる。
表示装置を構成する薄膜(絶縁膜、半導体膜、導電膜等)は、それぞれ、スピンコート、ディップ、スプレー塗布、インクジェット印刷、ディスペンス、スクリーン印刷、オフセット印刷、ドクターナイフ、スリットコート、ロールコート、カーテンコート、ナイフコート等の方法により形成することができる。
表示装置を構成する薄膜は、リソグラフィ法等を用いて加工することができる。または、遮蔽マスクを用いた成膜方法により、島状の薄膜を形成してもよい。または、ナノインプリント法、サンドブラスト法、もしくはリフトオフ法等により薄膜を加工してもよい。
フォトリソグラフィ法を用いて加工する場合、露光に用いる光としては、例えばi線(波長365nm)、g線(波長436nm)、h線(波長405nm)、およびこれらを混合させた光が挙げられる。そのほか、紫外線、KrFレーザ光、またはArFレーザ光等を用いることもできる。また、液浸露光技術により露光を行ってもよい。露光に用いる光としては、極端紫外光(EUV:Extreme Ultra−violet)およびX線等が挙げられる。また、露光に用いる光に換えて、電子ビームを用いることもできる。極端紫外光、X線または電子ビームを用いると、極めて微細な加工が可能となるため好ましい。なお、電子ビーム等のビームを走査することにより露光を行う場合には、フォトマスクは不要である。
薄膜のエッチングには、ドライエッチング法、ウエットエッチング法、サンドブラスト法等を用いることができる。
表示装置10の作製の際は、まず、基板14上に導電層を成膜する。次に、フォトリソグラフィ法等によりパターニングを行い、エッチング法等により当該導電層を加工することにより、導電層31および導電層31aを形成する(図5(A))。前述のように、導電層31は配線GLの一部に対応し、導電層31aは配線CSの一部に対応する。
次に、絶縁層34を形成する。前述の通り、絶縁層34は、本発明の一態様の表示装置に設けられたトランジスタのゲート絶縁層としての機能を有する。
その後、絶縁層34と接するように半導体層を成膜する。当該半導体層は、シリコンを含むことが好ましく、アモルファスシリコンを含むことが特に好ましい。
次に、当該半導体層上に不純物を添加する。トランジスタをn型とする場合は、例えばリンまたはヒ素等を添加し、トランジスタをp型化する場合は、例えばホウ素、アルミニウム、またはガリウム等を添加する。以上により、半導体層上に不純物半導体層を形成することができる。
なお、半導体層に不純物を添加するために、プラズマ処理法、イオン注入法、イオンドーピング法、プラズマイマージョンイオンインプランテーション法等を用いることができる。
その後、フォトリソグラフィ法等によりパターニングを行い、成膜した半導体層および不純物半導体層をエッチング法等により加工する。これにより、半導体層32を形成する。(図5(B))。なお、図5(B)に示すように、半導体層32の形成後、かつ後述する導電層33aおよび導電層33bの形成前における不純物半導体層を、不純物半導体層35Aとする。
次に、絶縁層34および不純物半導体層35Aと接するように導電層を成膜する。その後、フォトリソグラフィ法等によりパターニングを行い、エッチング法等により当該導電層、および不純物半導体層35Aを加工することにより、導電層33aおよび導電層33bを形成する(図5(C))。また、当該工程により、トランジスタ30のチャネル形成領域と重なる部分の不純物半導体層35Aが除去され、これにより不純物半導体層35が形成される。前述のように、導電層33bはトランジスタ30のソースまたはドレインの一方としての機能を有し、導電層33aはトランジスタ30のソースまたはドレインの他方、および容量素子60の一方の電極としての機能を有する。また、導電層33bは配線SLの一部に対応する。
なお、水素吸蔵合金を含む材料を用いて導電層33aおよび導電層33bを形成する場合、絶縁層34および不純物半導体層35Aと接する導電層を、水素を含む雰囲気下で成膜することが好ましい。これにより、導電層33aおよび導電層33bを、水素を含んだ導電層とすることができる。また、絶縁層34および不純物半導体層35Aと接する導電層の成膜後、かつ後述する絶縁層82aの成膜前に、イオン注入法、イオンドーピング法、プラズマイマージョンイオンインプランテーション法等を用いて水素を添加してもよい。
次に、半導体層32、導電層33a、導電層33b、および絶縁層34と接するように絶縁層82aを形成する。前述のように、絶縁層82aは、窒化シリコンを含む層とすることができる。絶縁層82aは、例えば水素、シラン、およびアンモニアを含む第1の成膜ガスを用いて、CVD法により形成することができる。第1の成膜ガスに水素を含ませることにより、絶縁層82aに水素を含ませることができる。これにより、絶縁層82aは、水素を放出し、半導体層32等に供給する機能を有することができる。前述のように、シリコンを含む半導体層32が有する未結合手に水素を結合させて未結合手を終端させ、半導体層32を熱力学的に安定化することができる。以上により、信頼性の高い表示装置を提供することができる。
第1の成膜ガスにおいて、シランの流量に対する水素の流量比が大きいと、絶縁層82aに水素を多量に含ませることができ、絶縁層82aが半導体層32に供給する水素を増加させることができるため好ましい。シランの流量に対する水素の流量比は、1倍以上とすることが好ましく、3倍以上とすることがより好ましく、5倍以上とすることがさらに好ましい。つまり、例えばシランの流量が200sccmである場合、水素の流量は、200sccm以上とすることが好ましく、600sccm以上とすることがより好ましく、1000sccm以上とすることがさらに好ましい。
次に、絶縁層82aと接するように絶縁層82bを形成する(図6(A))。前述のように、絶縁層82bは、窒化シリコンを含む層とすることができる。または、絶縁層82bは、酸化アルミニウムを含む層とすることができる。絶縁層82bは、絶縁層82aに含まれる水素の外方拡散を抑制する機能を有する。
絶縁層82bとして窒化シリコンを含む層を用いる場合、絶縁層82bは、例えば窒素、シラン、およびアンモニアを含む第2の成膜ガスを用いて、CVD法により形成することができる。
窒化シリコンを含む層を形成する場合、成膜ガスにおける、シランの流量に対するアンモニアの流量比が小さいほど、当該層における水素の拡散係数を小さくすることができる。絶縁層82aは、水素を放出できるようにするため、水素の拡散係数が小さいことが好ましい。一方、絶縁層82bは、絶縁層82aから放出される水素の外方拡散を抑制するため、水素の拡散係数が小さいことが好ましい。以上より、第1の成膜ガスにおける、シランの流量に対するアンモニアの流量比は大きいことが好ましく、第2の成膜ガスにおける、シランの流量に対するアンモニアの流量比は小さいことが好ましい。例えば、第1の成膜ガスにおける、シランの流量に対するアンモニアの流量比は、第2の成膜ガスにおける、シランの流量に対するアンモニアの流量比より大きいことが好ましい。
例えば、第1の成膜ガスにおける、シランの流量に対するアンモニアの流量比は、1.5倍以上とすることが好ましく、3倍以上とすることがより好ましく、4倍以上とすることがさらに好ましい。つまり、第1の成膜ガスにおいて、例えばシランの流量が200sccmである場合、アンモニアの流量は300sccm以上とすることが好ましく、600sccm以上とすることがより好ましく、800sccm以上とすることがさらに好ましい。
また、第2の成膜ガスにおける、シランの流量に対するアンモニアの流量比は、1倍以下とすることが好ましく、0.8倍以下とすることがより好ましく、0.6倍以下とすることがさらに好ましい。つまり、第2の成膜ガスにおいて、例えばシランの流量が200sccmである場合、アンモニアの流量は200sccm以下とすることが好ましく、160sccm以下とすることがより好ましく、120sccm以下とすることがさらに好ましい。
絶縁層82bとして酸化アルミニウムを含む層を用いる場合、絶縁層82bは、例えばスパッタリング法により形成することができる。アルミニウムを含むターゲットを用い、スパッタリングガスとして酸素を含むガスを用いることにより、酸化アルミニウムを含む層をスパッタリング法により形成することができる。なお、ターゲットは、例えばアルミニウム単体としてもよいし、酸化アルミニウムを含んでもよい。
また、スパッタリングガスとして、希ガス(代表的にはアルゴン)を含むガスを用いてもよい。例えば、酸素と希ガスの混合ガスとしてもよい。スパッタリングガスを酸素と希ガスの混合ガスとする場合、スパッタリングガスに含まれる酸素の割合は20%以上とすることが好ましく、30%以上とすることがより好ましい。
次に、熱処理を行う。これにより、絶縁層82aからの水素の放出を促進し、図6(B)、(C)の矢印で示すように、絶縁層82aに含まれる水素の半導体層32への供給を促進することができる。また、導電層33aおよび導電層33bとして水素吸蔵合金を含む材料を用いる場合は、導電層33aおよび導電層33bに含まれる水素の半導体層32への供給を促進することができる。なお、図6(C)は、図6(B)の二点鎖線で囲まれた部分の拡大図である。
熱処理の温度は、例えば200℃以上600℃以下であることが好ましく、300℃以上500℃以下であることがより好ましい。また、熱処理の時間は、10分以上10時間以下であることが好ましく、30分以上3時間以下であることがより好ましく、30分以上2時間以下であることがさらに好ましい。なお、絶縁層82bを形成後に熱処理を行わなくてもよい。
なお、導電層33aおよび導電層33bを酸化物導電層とする場合、半導体層32および不純物半導体層35を形成後(図5(B))、導電層の代わりに酸化物半導体層を形成する。次に、フォトリソグラフィ法等によりパターニングを行い、エッチング法等により当該酸化物半導体層を加工する。その後、絶縁層82aおよび絶縁層82bを形成し、熱処理を行う。これにより、絶縁層82aから酸化物半導体層へ水素が供給され、当該酸化物半導体層が低抵抗化することにより、導電層33aおよび導電層33bが形成される。以上のように、導電層33aおよび導電層33bを酸化物導電層とする場合であっても、導電層33aおよび導電層33bを金属等とする場合と同様の工程数とすることができる。
次に、絶縁層81を形成する。絶縁層81の形成後、化学機械研磨(CMP:Chemical Mechanical Polishment)法等により、絶縁層81に対して平坦化処理を行う。
次に、フォトリソグラフィ法等によりパターニングを行う。その後、エッチング法等により絶縁層81、絶縁層82b、および絶縁層82aを加工することにより、導電層33aに達する開口を形成する(図7(A))。以上により、開口部38が形成される。
次に、絶縁層81と接し、また開口部38を介して導電層33aと接するように導電層を成膜する。その後、フォトリソグラフィ法等によりパターニングを行い、エッチング法等により当該導電層を加工することにより、導電層21を形成する(図7(B))。導電層21は、開口部38を介して導電層33aと電気的に接続される。
次に、絶縁層81および導電層21と接するように、配向膜24aを形成する(図8(A))。その後、基板15上に、遮光層42、着色層41、絶縁層26、導電層23、および配向膜24bを形成する(図14(B))。着色層41は、フォトリソグラフィ法、印刷法、またはインクジェット法を用いて形成することができる。例えばインクジェット法を用いることにより、室温で製造、低真空度で製造、または大型基板上に作製することができる。これにより、解像度が4Kや8Kなどといった極めて高解像度の表示装置であっても、着色層41を形成することができる。また、画面サイズが対角50インチ以上、対角60インチ以上、または対角70インチ以上の大型の表示装置にも着色層41を形成することができる。また、レジストマスクを用いなくても着色層41を形成することができるため、表示装置の作製コストおよび作製工程数を低減することができる。例えば、3色の着色層41と、遮光層42を設けた場合には、これらをフォトリソグラフィ法で形成した場合に比べて、計4つのフォトマスクを削減することができる。
次に、図8(A)に示す基板14と、図8(B)に示す基板15との間に、接着層(図示せず)を用いて液晶22を封止する。その後、偏光板39a、偏光板39b、およびバックライトユニット90を形成する。以上により、図4に示す構成の表示装置10を作製することができる。
ここで、表示装置を作製する際、作製工程におけるフォトリソグラフィ工程が少ないほど、すなわちフォトマスクのマスク枚数が少ないほど、作製コストを低くすることができる。
例えば、図5乃至図7に示す工程(基板14側の工程)のうち、導電層31等の形成工程(図5((A))、半導体層32および不純物半導体層35の形成工程(図5(B))、導電層33a等の形成工程(図5(C))、開口部38の形成工程(図7(A))、および導電層21等の形成工程(図7(B))の、計5つのフォトリソグラフィ工程を経ることで作製できる。すなわち、5枚のフォトマスクにより、バックプレーン基板を作製することができる。
以上が画素等の作製方法の一例についての説明である。
〔断面構成例2〕
以下では、図4に示す断面構成の変形例を示す。
図9は、着色層41を基板14側に設けた場合の例を示している。これにより、基板15側の構成を簡略化することができる。
なお、着色層41を平坦化膜として用いる場合には、絶縁層81を設けない構成としてもよい。
〔断面構成例3〕
図4および図9では、液晶素子として、液晶を挟む一対の電極が上下に配置された、縦電界方式の液晶素子の例を示しているが、液晶素子の構成はこれに限られず、様々な方式の液晶素子を適用することができる。
図10には、FFS(Fringe Field Switching)モードが適用された液晶素子を有する表示装置の断面概略図を示す。
液晶素子20は、画素電極としての機能を有する導電層21と、導電層21と絶縁層83を介して重なる導電層23と、を有する。導電層23は、スリット状または櫛歯状の上面形状を有している。
また、この構成では、導電層21と導電層23とが重なる部分に容量が形成され、これを容量素子60として用いることができる。そのため、画素の占有面積を縮小できるため、高精細な表示装置を実現できる。また、開口率を向上させることができる。
図10では、共通電極として機能する導電層23が液晶22側に位置する構成としたが、図11に示すように、画素電極として機能する導電層21が、液晶22側に位置する構成としてもよい。このとき、導電層21がスリット状または櫛歯状の上面形状を有する。
以上が図4に示す断面構成の変形例についての説明である。
[トランジスタの構成について]
以下では、上記とは異なるトランジスタの構成の例について説明する。
図12(A)に示すトランジスタは、半導体層32と不純物半導体層35の間に、半導体層37を有する。
半導体層37は、半導体層32と同様の半導体膜により形成されていてもよい。半導体層37は、不純物半導体層35のエッチングの際に、半導体層32がエッチングにより消失することを防ぐためのエッチングストッパーとして機能させることができる。なお、図12(A)において、半導体層37が左右に分離している例を示しているが、半導体層37の一部が半導体層32のチャネル形成領域を覆っていてもよい。
また、半導体層37は、不純物半導体層35よりも低濃度の不純物が含まれていてもよい。これにより、半導体層37をLDD(Light Doped Drain)領域として機能させることができ、トランジスタを駆動させたときのホットチャネル効果を抑制することができる。
図12(B)に示すトランジスタは、半導体層32に代えて、半導体層32pを有する。半導体層32pは、結晶性の高い半導体膜を含む。例えば半導体層32pは、多結晶半導体または単結晶半導体を含む。これにより、電界効果移動度の高いトランジスタとすることができる。
図12(C)に示すトランジスタは、半導体層32のチャネル形成領域に半導体層32pを有する。例えば図12(C)に示すトランジスタは、半導体層32となる半導体膜に対してレーザ光などを照射することにより、局所的に結晶化することにより形成することができる。これにより、電界効果移動度の高いトランジスタを実現できる。
図12(D)に示すトランジスタは、図12(A)で示したトランジスタの半導体層32のチャネル形成領域に、結晶性の半導体層32pを有する。
以上がトランジスタの構成例についての説明である。
[表示装置の構成例]
以下では、本発明の一態様の表示装置の構成例について説明する。
図13に、本発明の一態様の表示装置である表示装置10のブロック図を示している。表示装置10は、表示部17と、ゲートドライバ12aと、ゲートドライバ12bと、ソースドライバ13aと、ソースドライバ13bと、を有する。表示部17には、画素11がマトリクス状に設けられる。なお、本明細書等において、i行j列目の画素11を画素11(i,j)と記載する。
図13では、ゲートドライバ12aと、ゲートドライバ12bと、が表示部17を挟んで設けられる例を示している。ゲートドライバ12aおよびゲートドライバ12bには、複数の配線GL0が接続される。なお、図13では、配線GL0(i)を示している。配線GL0(i)は、4本のゲート線(配線GL(i)、配線GL(i+1)、配線GL(i+2)、配線GL(i+3))と電気的に接続されている。したがって、これら4本のゲート線には同じ選択信号が与えられる。
ゲートドライバ12aおよびゲートドライバ12bは、同一の配線GL0に同一の選択信号を供給する機能を有する。これにより、表示装置10がゲートドライバを1個だけ有する場合より、配線GL0の充放電時間を短くすることができる。これにより、解像度が4Kや8Kなどといった極めて高解像度の表示装置であっても、電界効果移動度の低いトランジスタを用いて動作させることが可能となる。また、画面サイズが対角50インチ以上、対角60インチ以上、または対角70インチ以上の大型の表示装置にも適用することが可能となる。
図13では、ソースドライバ13aと、ソースドライバ13bと、が表示部17を挟んで設けられる例を示している。ソースドライバ13aおよびソースドライバ13bには、複数のソース線が接続される。ソース線は1つの画素列に対して4本設けられる。図13では、j番目の画素列に対応する4本のソース線(配線SL1(j)、配線SL2(j)、配線SL3(j)、配線SL4(j))と、j+1番目の画素列に対応する4本のソース線(配線SL1(j+1)、配線SL2(j+1)、配線SL3(j+1)、配線SL4(j+1))を示している。異なるソース線には、それぞれ異なる信号を供給することができる。例えば、配線SL1(j)、配線SL2(j)、配線SL3(j)、および配線SL4(j)には、それぞれ異なる信号を供給することができる。
ソースドライバ13aおよびソースドライバ13bは、同一の配線SLに同一の信号を供給する機能を有する。これにより、表示装置10がソースドライバを1個だけ有する場合より、配線SLの充放電時間を短くすることができる。これにより、解像度が4Kや8Kなどといった極めて高解像度の表示装置であっても、電界効果移動度の低いトランジスタを用いて動作させることが可能となる。また、画面サイズが対角50インチ以上、対角60インチ以上、または対角70インチ以上の大型の表示装置にも適用することが可能となる。
1つの画素11は1つの色に対応する画素である。したがって、複数の画素が呈する光の混色を利用してカラー表示を行う場合には、画素11を副画素とも呼ぶことができる。
また、列方向に配列する複数の画素は、それぞれ同じ色を呈する画素であることが好ましい。表示素子として液晶素子を用いる場合には、列方向に配列する画素には、液晶素子と重ねて同じ色の光を透過する着色層を設ける構成とする。
ここで、電界効果移動度を高めることが困難なアモルファスシリコンなどのトランジスタを適用する際、複数の表示部に分割して駆動する方法が挙げられる。しかし上記方法の場合、駆動回路の特性ばらつきなどにより、分割された表示部の境界部が視認されてしまい、視認性が低下してしまう場合がある。また、入力される画像データを、あらかじめ分割するための画像処理などが必要となり、高速且つ大規模な画像処理装置が必要になる。
一方、本発明の一態様の表示装置は、電界効果移動度が比較的低いトランジスタを用いた場合であっても、表示部を分割することなく駆動することが可能となる。
図13では、1つの画素列あたりソース線を4本設けたが、本発明の一態様はこれに限らない。図14では、1つの画素列あたりソース線を3本(配線SL1、配線SL2、配線SL3)設ける構成を示す。当該構成の表示装置10において、配線GL0(i)は、3本のゲート線(配線GL(i)、配線GL(i+1)、配線GL(i+2))と電気的に接続され、これら3本のゲート線には同じ選択信号が与えられる。
また、図15では、1つの画素列あたりソース線を2本(配線SL1、配線SL2)設ける構成を示す。当該構成の表示装置10において、配線GL0(i)は、2本のゲート線(配線GL(i)、配線GL(i+1))と電気的に接続され、これら2本のゲート線には同じ選択信号が与えられる。
また、図16では、1つの画素列あたりソース線を1本(配線SL)設ける構成を示す。当該構成の表示装置10では、配線GL0を省略することができる。
なお、本発明の一態様において、1つの画素列あたりソース線を5本以上設けてもよい。
以上が本発明の一態様の表示装置の構成例についての説明である。
[導電層の形状について]
ゲート線やソース線などの配線に用いることのできる導電膜は、金属や合金などの低抵抗な材料を用いると、配線抵抗を低減することができるため好ましい。また、大画面の表示装置とする場合には、配線の幅を大きくすることも有効である。しかしながら、このような導電膜は可視光を透過しないため、透過型の液晶表示装置においては、配線自体の幅が大きくなることや、配線数の増加に伴い、開口率の低下を招く場合がある。
そこで、導電膜の端部の形状を工夫することで、バックライトユニットからの光を効率的に取り出すことができる。
図17(A)には、ソース線などを構成する導電層33とその近傍の断面図を示している。導電層33は、その端部が逆テーパ形状を有している。
ここで、テーパ角とは薄膜の端部における、その底面(被形成面と接する面)と、その側面との角度を言う。テーパ角は、0度より大きく、180度未満である。また、テーパ角が90度よりも小さい場合を順テーパ、90度よりも大きい場合を逆テーパと呼ぶ。
図17(A)に示すように、導電層33が逆テーパ形状を有することで、バックライトユニットから入射される光50の一部は、導電層33の側面で反射し、液晶22に到達する。その結果、導電層33の側面が垂直である場合、および順テーパ形状である場合に比べて、光取り出し効率を高めることができる。
ここで、導電層33のテーパ角は、90度より大きく135度未満、好ましくは91度以上120度以下、より好ましくは95度以上110度以下とすることが好ましい。
また、図17(B)では、ゲート線等を構成する導電層31が、逆テーパ形状を有する場合の例を示している。導電層33に加えて導電層31も逆テーパ形状とすることで、より効果的に光取り出し効率を高めることができる。
以上が配線の形状についての説明である。
本実施の形態は、少なくともその一部を本明細書中に記載する他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することができる。
(実施の形態2)
本実施の形態では、トランジスタの半導体層に用いることのできる多結晶シリコンの結晶化方法およびレーザ結晶化装置の一例について説明する。
結晶性の良好な多結晶シリコン層を形成するには、基板上に非晶質シリコン層を設け、当該非晶質シリコン層にレーザ光を照射して結晶化することが好ましい。例えば、レーザ光を線状ビームとし、当該線状ビームを非晶質シリコン層に照射しながら基板を移動させることで、基板上の所望の領域に多結晶シリコン層を形成することができる。
線状ビームを用いた方法は、スループットが比較的良好である。一方で、ある領域に対してレーザ光が相対的に移動しながら複数回照射される方法であるため、レーザ光の出力変動およびそれに起因するビームプロファイルの変化による結晶性のばらつきが生じやすい。例えば、当該方法で結晶化させた半導体層を表示装置の画素が有するトランジスタに用いると、結晶性のばらつきに起因したランダムな縞模様が表示に見えることがある。
また、線状ビームの長さは基板の一辺の長さ以上であることが理想的であるが、線状ビームの長さは、レーザ発振器の出力と光学系の構成によって制限される。したがって、大型基板の処理では基板面内を折り返してレーザ照射することが現実的である。そのため、レーザ光をオーバーラップして照射する領域が生じる。当該領域の結晶性は、他の領域の結晶性と異なりやすいため、当該領域では表示ムラが生じることがある。
上記のような問題を抑えるために、基板上に形成した非晶質シリコン層に局所的にレーザ照射を行って結晶化させてもよい。局所的なレーザ照射では、結晶性のばらつきの少ない多結晶シリコン層を形成しやすい。
図18(A)は、基板上に形成した非晶質シリコン層に局所的にレーザ照射を行う方法を説明する図である。
光学系ユニット821から射出されるレーザ光826は、ミラー822で反射されてマイクロレンズアレイ823に入射する。マイクロレンズアレイ823は、レーザ光826を集光して複数のレーザビーム827を形成する。
ステージ815には、非晶質シリコン層840を形成した基板830が固定される。非晶質シリコン層840に複数のレーザビーム827を照射することで、複数の多結晶シリコン層841を同時に形成することができる。
マイクロレンズアレイ823が有する個々のマイクロレンズは、表示装置の画素ピッチに合わせて設けることが好ましい。または、画素ピッチの整数倍の間隔で設けてもよい。いずれの場合においても、レーザ照射とステージ815のX方向またはY方向の移動を繰り返すことで、全ての画素に対応した領域に多結晶シリコン層を形成することができる。
例えば、マイクロレンズアレイ823が画素ピッチでX方向にM行、Y方向にN列(M、Nは自然数)のマイクロレンズを有するとき、まず所定の開始位置でレーザ光を照射し、M行N列の多結晶シリコン層を形成する。そして、Y方向にM行分の距離だけ移動させてレーザ光を照射し、M行2N列の多結晶シリコン層841を形成する。当該工程を繰り返し行うことで所望の領域に複数の多結晶シリコン層841を形成することができる。また、折り返してレーザ照射工程を行う場合は、X方向にN列分の距離だけ移動させてレーザ照射を行い、さらにY方向にM行分の距離の移動とレーザ光の照射を繰り返せばよい。
なお、レーザ光の発振周波数とステージ815の移動速度を適切に調整すれば、ステージ815を一方向に移動させながらレーザ照射を行う方法でも、画素ピッチで多結晶シリコン層を形成することができる。
レーザビーム827のサイズは、例えば、一つのトランジスタの半導体層全体が含まれる程度の面積とすることができる。または、一つのトランジスタのチャネル形成領域全体が含まれる程度の面積とすることができる。または、一つのトランジスタのチャネル形成領域の一部が含まれる程度の面積とすることができる。これらは、必要とするトランジスタの電気特性に応じて使い分ければよい。
なお、一つの画素に複数のトランジスタを有する表示装置を対象とした場合、レーザビーム827は、一つの画素内の各トランジスタの半導体層全体が含まれる程度の面積とすることができる。また、レーザビーム827は、複数の画素が有するトランジスタの半導体層全体が含まれる程度の面積としてもよい。
また、図19(A)に示すように、ミラー822とマイクロレンズアレイ823との間にマスク824を設けてもよい。マスク824には、各マイクロレンズに対応した複数の開口部が設けられる。当該開口部の形状はレーザビーム827の形状に反映させることができ、図19(A)のようにマスク824が円形の開口部を有する場合は、円形のレーザビーム827を得ることができる。また、マスク824が矩形の開口部を有する場合は、矩形のレーザビーム827を得ることができる。マスク824は、例えば、トランジスタのチャネル形成領域のみを結晶化させたい場合などに有効である。なお、マスク824は、図19(B)に示すように光学系ユニット821とミラー822との間に設けてもよい。
図18(B)は、上記に示した局所的なレーザ照射の工程に用いることのできるレーザ結晶化装置の主要な構成を説明する斜視図である。レーザ結晶化装置は、X−Yステージの構成要素である移動機構812、移動機構813およびステージ815を有する。また、レーザビーム827を成形するためのレーザ発振器820、光学系ユニット821、ミラー822、マイクロレンズアレイ823を有する。
移動機構812および移動機構813は、水平方向に往復直線運動をする機能を有する。移動機構812および移動機構813に動力を与える機構としては、例えば、モータで駆動するボールネジ機構816などを用いることができる。移動機構812および移動機構813のそれぞれの移動方向は垂直に交わるため、移動機構813に固定されるステージ815はX方向およびY方向に自在に移動させることができる。
ステージ815は真空吸着機構などの固定機構を有し、基板830などを固定することができる。また、ステージ815は、必要に応じて加熱機構を有していてもよい。なお、図示はしていないが、ステージ815はプッシャーピンおよびその上下機構を有し、基板830などを搬出入する際は、基板830などを上下に移動させることができる。
レーザ発振器820は、処理の目的に適した波長および強度の光が出力できればよく、パルスレーザが好ましいがCWレーザであってもよい。代表的には、波長351−353nm(XeF)、308nm(XeCl)などの紫外光を照射できるエキシマレーザを用いることができる。または、固体レーザ(YAGレーザ、ファイバーレーザなど)の二倍波(515nm、532nmなど)または三倍波(343nm、355nmなど)を用いてもよい。また、レーザ発振器820は複数であってもよい。
光学系ユニット821は、例えば、ミラー、ビームエクスパンダ、ビームホモジナイザ等を有し、レーザ発振器820から出力されるレーザ光825のエネルギーの面内分布を均一化させつつ伸張させることができる。
ミラー822には、例えば、誘電体多層膜ミラーを用いることができ、レーザ光の入射角が略45°となるように設置する。マイクロレンズアレイ823には、例えば、石英板の上面または上下面に複数の凸レンズが設けられたような形状とすることができる。
以上のレーザ結晶化装置を用いることにより、結晶性のばらつきの少ない多結晶シリコン層を形成することができる。
本実施の形態は、少なくともその一部を本明細書中に記載する他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することができる。
(実施の形態3)
本実施の形態では、上記実施の形態で説明した表示装置の他の構成例について説明する。
図20に、表示装置10の構成例を示す。表示装置10は、基板14上に設けられた表示部17を有する。表示部17は、配線GLおよび配線SLと接続された複数の画素11を有する。
また、表示装置10には、複数のTAB(Tape Automated Bonding)121aおよび複数のTAB121bが設けられている。TAB121aとTAB121bは、表示部17を挟んで対向する位置に設けられている。TAB121aには、ゲートドライバ12a等が形成された集積回路が実装されており、TAB121bには、ゲートドライバ12b等が形成された集積回路が実装されている。ゲートドライバ12aおよびゲートドライバ12bは複数の配線GLと接続されており、配線GLに選択信号を供給する機能を有する。
また、表示装置10には、複数のプリント基板131aおよび複数のTAB132aが設けられており、複数のプリント基板131bおよび複数のTAB132bが設けられている。プリント基板131aおよびTAB132aと、プリント基板131bおよびTAB132bとは、表示部17を挟んで対向する位置に設けられている。
プリント基板131aはそれぞれ複数のTAB132aと接続され、外部から入力された信号をTAB132aに分配する機能を有する。プリント基板131bはそれぞれ複数のTAB132bと接続され、外部から入力された信号をTAB132bに分配する機能を有する。また、TAB132aには、ソースドライバ13a等が形成された集積回路が実装されており、TAB132bには、ソースドライバ13b等が形成された集積回路が実装されている。ソースドライバ13aおよびソースドライバ13bは複数の配線SLと接続されており、配線SLに信号を供給する機能を有する。
2K、4K、8K放送等に対応可能な大画面の表示部を有する表示装置を作製する場合は、図20に示すように複数のプリント基板131aおよび複数のプリント基板131bを設けることが好ましい。これにより、表示装置10への画像データの入力を容易に行うことができる。
なお、ゲートドライバ12a、ゲートドライバ12b、ソースドライバ13a、およびソースドライバ13bは、COG(Chip On Glass)方式、COF(Chip on Film)方式等により、基板14上に設けることもできる。
本実施の形態は、少なくともその一部を本明細書中に記載する他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することができる。
(実施の形態4)
本実施の形態では、本発明の一態様の電子機器について、図面を参照して説明する。
以下で例示する電子機器は、表示部に本発明の一態様の表示装置を有するものである。したがって、高い解像度が実現された電子機器である。また高い解像度と、大きな画面が両立された電子機器とすることができる。
本発明の一態様の電子機器の表示部には、例えばフルハイビジョン、4K2K、8K4K、16K8K、またはそれ以上の解像度を有する映像を表示させることができる。また、表示部の画面サイズとしては、対角20インチ以上、または対角30インチ以上、または対角50インチ以上、対角60インチ以上、または対角70インチ以上とすることもできる。
電子機器としては、例えば、テレビジョン装置、デスクトップ型もしくはノート型のパーソナルコンピュータ、コンピュータ用などのモニタ、デジタルサイネージ(Digital Signage:電子看板)、パチンコ機などの大型ゲーム機などの比較的大きな画面を有する電子機器の他、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、デジタルフォトフレーム、携帯電話機、携帯型ゲーム機、携帯情報端末、音響再生装置、などが挙げられる。
本発明の一態様の電子機器または照明装置は、家屋もしくはビルの内壁もしくは外壁、または、自動車の内装もしくは外装の曲面に沿って組み込むことができる。
本発明の一態様の電子機器は、アンテナを有していてもよい。アンテナで信号を受信することで、表示部で映像や情報等の表示を行うことができる。また、電子機器がアンテナおよび二次電池を有する場合、アンテナを、非接触電力伝送に用いてもよい。
本発明の一態様の電子機器は、センサ(力、変位、位置、速度、加速度、角速度、回転数、距離、光、液、磁気、温度、化学物質、音声、時間、硬度、電場、電流、電圧、電力、放射線、流量、湿度、傾度、振動、においまたは赤外線を測定する機能を含むもの)を有していてもよい。
本発明の一態様の電子機器は、様々な機能を有することができる。例えば、様々な情報(静止画、動画、テキスト画像など)を表示部に表示する機能、タッチパネル機能、カレンダー、日付または時刻などを表示する機能、様々なソフトウェア(プログラム)を実行する機能、無線通信機能、記録媒体に記録されているプログラムまたはデータを読み出す機能等を有することができる。
図21(A)にテレビジョン装置の一例を示す。テレビジョン装置7100は、筐体7101に表示部7000が組み込まれている。ここでは、スタンド7103により筐体7101を支持した構成を示している。
表示部7000に、本発明の一態様の表示装置を適用することができる。これにより、テレビジョン装置7100の信頼性を高めることができる。
図21(A)に示すテレビジョン装置7100の操作は、筐体7101が有する操作スイッチや、別体のリモコン操作機7111により行うことができる。または、表示部7000にタッチセンサを備えていてもよく、指等で表示部7000に触れることで操作してもよい。リモコン操作機7111は、当該リモコン操作機7111から出力する情報を表示する表示部を有していてもよい。リモコン操作機7111が有する操作キーまたはタッチパネルにより、チャンネルおよび音量の操作を行うことができ、表示部7000に表示される映像を操作することができる。
なお、テレビジョン装置7100は、受信機およびモデムなどを備えた構成とする。受信機により一般のテレビ放送の受信を行うことができる。また、モデムを介して有線または無線による通信ネットワークに接続することにより、一方向(送信者から受信者)または双方向(送信者と受信者間、あるいは受信者間同士など)の情報通信を行うことも可能である。
図21(B)に、ノート型パーソナルコンピュータ7200を示す。ノート型パーソナルコンピュータ7200は、筐体7211、キーボード7212、ポインティングデバイス7213、外部接続ポート7214等を有する。筐体7211に、表示部7000が組み込まれている。
表示部7000に、本発明の一態様の表示装置を適用することができる。これにより、ノート型パーソナルコンピュータ7200の信頼性を高めることができる。
図21(C)、(D)に、デジタルサイネージ(Digital Signage:電子看板)の一例を示す。
図21(C)に示すデジタルサイネージ7300は、筐体7301、表示部7000、およびスピーカ7303等を有する。さらに、LEDランプ、操作キー(電源スイッチ、または操作スイッチを含む)、接続端子、各種センサ、マイクロフォン等を有することができる。
また、図21(D)は円柱状の柱7401に取り付けられたデジタルサイネージ7400である。デジタルサイネージ7400は、柱7401の曲面に沿って設けられた表示部7000を有する。
図21(C)、(D)において、表示部7000に、本発明の一態様の表示装置を適用することができる。これにより、デジタルサイネージ7300およびデジタルサイネージ7400の信頼性を高めることができる。
表示部7000が広いほど、一度に提供できる情報量を増やすことができる。また、表示部7000が広いほど、人の目につきやすく、例えば、広告の宣伝効果を高めることができる。
表示部7000にタッチパネルを適用することで、表示部7000に画像または動画を表示するだけでなく、使用者が直感的に操作することができ、好ましい。また、路線情報もしくは交通情報などの情報を提供するための用途に用いる場合には、直感的な操作によりユーザビリティを高めることができる。
また、図21(C)、(D)に示すように、デジタルサイネージ7300またはデジタルサイネージ7400は、ユーザが所持するスマートフォン等の情報端末機7311または情報端末機7411と無線通信により連携可能であることが好ましい。例えば、表示部7000に表示される広告の情報を、情報端末機7311または情報端末機7411の画面に表示させることができる。また、情報端末機7311または情報端末機7411を操作することで、表示部7000の表示を切り替えることができる。
また、デジタルサイネージ7300またはデジタルサイネージ7400に、情報端末機7311または情報端末機7411の画面を操作手段(コントローラ)としたゲームを実行させることもできる。これにより、不特定多数のユーザが同時にゲームに参加し、楽しむことができる。
本実施の形態は、少なくともその一部を本明細書中に記載する他の実施の形態と適宜組み合わせて実施することができる。