JP2018128127A - 液圧駆動システム - Google Patents
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Abstract
【課題】圧力センサの増加を抑制してコストの低減を図れる液圧駆動システムを提供する。【解決手段】第1液圧ポンプと、第2液圧ポンプと、第1容量変更機構と、第2容量変更機構と、複数の操作弁と、アクチュエータと第1液圧ポンプとの間に夫々介在する複数の第1方向切換弁と、アクチュエータと第2液圧ポンプとの間に夫々介在する複数の第2方向切換弁と、第1方向切換弁に夫々出力される複数のパイロット圧に基づいて第1最高圧力を出力する第1高圧選択機構66と、第1最高圧を検出する第1圧力検出器61と、第2方向切換弁に夫々出力される複数のパイロット圧に基づいて第2最高圧力を出力する第2高圧選択機構67と、第2最高圧を検出する第2圧力検出器62と、第1最高圧に基づいて第1容量変更機構を動かして第1液圧ポンプの吐出流量を制御し且つ第2最高圧に基づいて第2容量変更機構を動して第2液圧ポンプの吐出流量を制御する。【選択図】図2
Description
本発明は、アクチュエータに圧液を供給してアクチュエータを作動させる液圧駆動システムに関する。
油圧ショベル等の作業機械には、ブーム、アーム、バケット、旋回体、走行装置等を動かすべく複数のアクチュエータが備わっており、これらのアクチュエータは、油圧駆動システムから圧油が供給されて駆動する。このような機能を有する油圧駆動システムとしては、例えば特許文献1のような油圧駆動システムが知られている。
特許文献1の油圧駆動システムは、互いに対応付けられた複数の操作弁及び複数の方向切換弁を備えている。操作弁は、対応する方向切換弁にパイロット圧を出力する。各方向切換弁は、アクチュエータの各々に対応付けて接続されており、各アクチュエータには2つの油圧ポンプの一方又は両方から対応する方向切換弁を介して作動油が供給されている。また、方向切換弁は、対応する操作弁からのパイロット圧の出力方向に応じて作動油の流れる方向を切換え、パイロット圧の圧力に応じて方向切換弁の開度を変えられるようになっている。これにより、対応するアクチュエータに流れる作動油の方向を切換えてアクチュエータの動作方向を切換えることができる。また、方向切換弁の開度を変えることにより、作動液の流量を変えて対応するアクチュエータの動作速度を変えることができる。
このように構成されている特許文献1の油圧駆動システムでは、2つの油圧ポンプとして可変容量型のポンプが採用されており、油圧駆動システムは、2つの油圧ポンプの吐出容量を変えるべく複数の圧力センサ及び制御装置を備えている。圧力センサは、操作弁から出力されるパイロット圧の圧力を検出するようになっており、パイロット圧が出力される方向に対して1つずつ設けられている。制御装置は、複数の圧力センサによって検出される圧力に基づいて2つの油圧ポンプの吐出流量を制御する。これにより、油圧駆動システムでは、操作弁の操作量に応じた流量の作動油が2つのポンプから吐出される。
特許文献1の油圧駆動システムは、建設機械、例えば油圧ショベル等に備えられている。油圧ショベル等では、ブーム、アーム、バケット、旋回体、及び左右の走行装置を動かすべく6つのアクチュエータに対して操作弁が夫々設けられている。操作弁は、前述から分かるようにアクチュエータ毎に対応させて設けられており、また圧力センサは、操作弁の操作可能な操作方向毎に1つずつ設けられている。それ故、油圧駆動システムを油圧ショベル等に搭載した場合、2つの油圧ポンプの吐出流量を制御すべく12個の圧力センサが必要となる。12個の圧力センサは、接続ブロックに取付けられ、ケーブルを介して制御装置に接続される。それ故、接続ブロックの外形が大きくなり、またケーブルの本数が多くなる。このように、圧力センサの数が多いことが油圧駆動システムのコストを増加させる一因となっており、更にケーブルの取り回しを複雑化させている。
そこで本発明は、圧力センサの数の増加を抑制してコストの低減を図ることができる液圧駆動システムを提供することを目的としている。
本発明の液圧駆動システムは、吐出する作動液の吐出流量を変更可能であって、供給される作動液の方向に応じて動作状態が切換わる互いに異なる複数のアクチュエータのうち少なくとも2つ以上の前記アクチュエータに作動液を供給すべく作動液を吐出する、第1液圧ポンプと、吐出する作動液の吐出流量を変更可能であって、前記複数のアクチュエータのうち少なくとも2つ以上の前記アクチュエータに作動液を供給すべく作動液を吐出する、第2液圧ポンプと、前記第1液圧ポンプの吐出流量を変更する第1容量変更機構と、前記第2液圧ポンプの吐出流量を変更する第2容量変更機構と、前記複数のアクチェータの各々と互いに対応付けられ、操作量に応じた圧力のパイロット圧を操作方向に応じた方向に出力する複数の操作弁と、前記第1液圧ポンプに接続される互いに異なる前記アクチュエータの1つと該アクチュエータに対応付けられた前記操作弁とに夫々対応付けられ、対応付けられた前記アクチュエータと前記第1液圧ポンプとの間に夫々介在し、対応付けられた前記操作弁から出力されるパイロット圧の出力方向に応じて前記第1液圧ポンプから対応付けられた前記アクチュエータに供給される作動液の方向を切換え、且つ対応付けられた前記操作弁から出力されるパイロット圧の圧力に応じて開度を変える複数の第1方向切換弁と、前記第2液圧ポンプに接続される互いに異なる前記アクチュエータの1つと該アクチュエータに対応付けられた前記操作弁とに夫々対応付けられ、対応付けられた前記アクチュエータと前記第2液圧ポンプとの間に夫々介在し、対応付けられた前記操作弁から出力されるパイロット圧の出力方向に応じて前記第2液圧ポンプから対応付けられた前記アクチュエータに供給される作動液の方向を切換え、且つ対応付けられた前記操作弁から出力されるパイロット圧の圧力に応じて開度を変える複数の第2方向切換弁と、前記複数の第1方向切換弁に夫々出力される複数のパイロット圧のうち最も高い圧力を第1最高圧力として選択して出力する第1高圧選択機構と、前記第1高圧選択機構から出力される第1最高圧を検出する第1圧力検出器と、前記複数の第2方向切換弁に夫々出力される複数のパイロット圧のうち最も高い圧力を第2最高圧力として選択して出力する第2高圧選択機構と、前記第2高圧選択機構から出力される第2最高圧を検出する第2圧力検出器と、前記第1圧力検出器で検出される第1最高圧に基づいて前記第1容量変更機構を動かして前記第1液圧ポンプの吐出流量を制御し、且つ前記第2圧力検出器で検出される第2最高圧に基づいて前記第2容量変更機構を動かして前記第2液圧ポンプの吐出流量を制御する制御装置とを備えるものである。
本発明に従えば、第1液圧ポンプは、第1液圧ポンプに夫々接続されているアクチュエータに対応付けられた操作弁の操作量のうち最も大きい操作量に応じた流量の作動液を吐出する。他方、第2液圧ポンプは、第2液圧ポンプに夫々接続されているアクチュエータに対応付けられた操作弁の操作量のうち最も大きい操作量に応じた流量の作動液を吐出する。これにより、各アクチュエータを駆動する際にアクチュエータに供給される作動液の流量が操作弁の操作量に対して不足することを抑制することができる。
また、本発明では、第1液圧ポンプの流量を決めるべく複数のパイロット圧を第1高圧選択機構によって第1最高圧力を選択し、それを第1圧力検出器によって検出している。同様に、第2液圧ポンプの流量を決めるべく、複数のパイロット圧を第2高圧選択機構によって第2最高圧力を選択し、それを第2圧力検出器によって検出している。それ故、操作弁のパイロット圧が出力される方向毎に圧力検出器を設けずとも、各液圧ポンプの作動液の流量を決定することができる。これにより、液圧駆動システムにおいて、圧力センサの数の増加を抑制して、液圧駆動システムのコストの低減を図ることができる。
上記発明において、前記第1液圧ポンプは、作動液が供給される方向に応じて夫々回転する一対の走行用モータのうちの一方である第1走行用モータと、作動液が供給される方向に応じて旋回方向一方及び他方に構造体を旋回させる旋回用モータ及び作動液が供給される方向に応じた方向にバケットを動かすバケット用液圧シリンダのうち一方と、作動液が供給される方向に応じてブームを昇降させるブーム用液圧シリンダと、作動液が供給される方向に応じてアームを揺動させるアーム用液圧シリンダと、に接続され、前記第2液圧ポンプは、前記一対の走行モータのうちの他方である第2走行用モータと、前記旋回用モータ及び前記バケット用液圧シリンダのうち他方と、前記ブーム用液圧シリンダと、前記アーム用液圧シリンダと、に接続され、前記操作弁は、前記第1走行用モータに対応付けられた第1走行用操作弁、前記第2走行用モータに対応付けられた第2走行用操作弁と、前記旋回用モータに対応付けられた旋回用操作弁と、前記バケット用液圧シリンダに対応付けられたバケット用操作弁と、前記ブーム用液圧シリンダに対応付けられたブーム用操作切換弁と、前記アーム用液圧シリンダに対応付けられたアーム用操作弁と、前記複数の第1方向切換弁は、前記第1走行用モータに対応付けられた第1走行用方向切換弁と、前記旋回用モータ及び前記バケット用液圧シリンダのうち一方と対応付けられた第1方向切換弁と、前記ブーム用液圧シリンダに対応付けられた第1ブーム用方向切換弁と、前記アーム用液圧シリンダに対応付けられた第1アーム用方向切換弁とを有し、前記複数の第2方向切換弁は、前記第2走行用モータに対応付けられた第2走行用方向切換弁と、前記旋回用モータ及び前記バケット用液圧シリンダのうち他方と対応付けられた第2方向切換弁と、前記ブーム用液圧シリンダに対応付けられた第2ブーム用方向切換弁と、前記アーム用液圧シリンダに対応付けられた第2アーム用方向切換弁とを有してもよい。
上記構成に従えば、一対の走行用アクチュエータ、旋回用アクチュエータ、バケット用アクチュエータ、アーム用アクチュエータ、及びブーム用アクチュエータを備える機械に関して、圧力センサの数の増加を抑制してコストの低減を図ることができる。
上記発明において、前記複数のアクチュエータと異なり且つ接続される前記第1液圧ポンプ及び前記第2液圧ポンプから供給される作動液の方向に応じてブームを昇降させるブーム用液圧シリンダに対応付けられ、操作量に応じた圧力のパイロット圧を操作方向に応じた方向に出力するブーム用操作弁と、前記ブーム用液圧シリンダと前記第1液圧ポンプとの間に介在し、前記ブーム用操作弁から出力されるパイロット圧であるパイロット圧の出力方向に応じて前記ブーム用液圧シリンダへの作動液の供給方向を切換え、且つパイロット圧の圧力に応じて開度を調整する第1ブーム用方向切換弁と、前記ブーム用液圧シリンダと前記第2液圧ポンプとの間に介在し、前記ブーム用操作弁から出力されるパイロット圧の出力方向に応じて前記ブームを上げる際に前記ブーム用液圧シリンダに作動液を供給し且つパイロット圧の圧力に応じて開度を調整し、前記ブーム用操作弁から出力されるパイロット圧の出力方向に応じて前記ブームを降ろす際に前記ブーム用液圧シリンダへの作動液の供給を止める第2ブーム用方向切換弁と、前記ブームを上げる際に前記ブーム用操作弁から出力されるパイロット圧の圧力を検出する第3圧力検出器とを備え、前記第1高圧選択は、前記複数の第1方向切換弁に夫々出力される複数のパイロット圧、及び前記ブームを下げる際に前記ブーム用操作弁から出力されるパイロット圧の圧力のうち最も高い圧力である第1最高圧力を選択して出力し、前記第2高圧選択は、前記複数の第2方向切換弁に夫々出力される複数のパイロット圧、及び前記ブームを下げる際に前記ブーム用操作弁から出力されるパイロット圧の圧力のうち最も高い圧力である第2最高圧力を選択して出力し、前記制御装置は、前記第1圧力検出器で検出される第1最高圧力と前記第3圧力検出器で検出されるパイロット圧の圧力とに基づいて前記第1容量変更機構を動かして前記第1液圧ポンプの吐出流量を制御し、且つ前記第2圧力検出器で検出される第2最高圧と前記第3圧力検出器で検出されるパイロット圧の圧力とに基づいて前記第2容量変更機構を動かして前記第2液圧ポンプの吐出流量を制御してもよい。
上記構成に従えば、ブームを上昇させる際に2つの液圧ポンプからブーム用アクチュエータに圧液を供給することができるので、ブーム用アクチュエータに対して多くの流量を供給することができる。また、ブームを上昇させるに際して他のアクチュエータの動きを検出するパイロット圧とは別に独立してパイロット圧を検出し、他のアクチュエータを動かす場合とは違えて吐出流量を制御することができるようにしている。これにより、自重により大きな荷重が作用するブームを上昇させるべく、例えば吐出流量を多くしてブーム用アクチュエータの作動速度が他のアクチュエータの作動速度に比べて極端に低下することを抑制できる。即ち、操作量に対するブーム用アクチュエータの作動速度が他の各アクチュエータのそれに比べて緩慢になることを抑制することができ、操作量に対するブーム用アクチュエータ及び他のアクチュエータの操作フィーリングを合せることができる。
また、本発明では、第3圧力検出器を追加するだけで前述するような機能を持たせることができる。それ故、液圧駆動システムでは、前述する機能を追加しつつ圧力センサの数の増加を抑制して、液圧駆動システムのコストの低減を図ることができる。
上記発明において、前記制御装置は、前記第1圧力検出器で検出される第1最高圧力に対して前記第1液圧ポンプから吐出すべき吐出量である第1吐出量、前記第2圧力検出器で検出される第2最高圧力に対して前記第2液圧ポンプから吐出すべき吐出量である第2吐出量、前記第3圧力検出器で検出されるパイロット圧の圧力に対して前記第1液圧ポンプから吐出すべき吐出量である第3吐出量、及び前記第3圧力検出器で検出されるパイロット圧の圧力に対して前記第2液圧ポンプから吐出すべき吐出量で第4吐出量、を予め定めており、前記第1圧力検出器で検出される第1最高圧力に基づいて決定される第1吐出量と前記第3圧力検出器で検出されるパイロット圧の圧力に基づいて決定される第3吐出量のうち多い方の吐出量を前記第1液圧ポンプから吐出させ、前記第2圧力検出器で検出される第2最高圧力に基づいて決定される第2吐出量と前記第3圧力検出器で検出されるパイロット圧の圧力に基づいて決定される第4吐出量のうち多い方の前記第2液圧ポンプから吐出させるようになっていてもよい。
上記構成に従えば、最も流量を必要とするアクチュエータに合せて2つの液圧ポンプから作動液を吐出するので、各アクチュエータを駆動する際にアクチュエータに供給される作動液の流量が不足することを更に抑制することができる。
上記発明において、前記複数のアクチュエータと異なり且つ接続される前記第1液圧ポンプ及び前記第2液圧ポンプから供給される作動液の方向に応じてブームを昇降させるブーム用液圧シリンダに対応付けられ、操作量に応じた圧力のパイロット圧を操作方向に応じた方向に出力するブーム用操作弁と、前記ブーム用液圧シリンダと前記第1液圧ポンプとの間に介在し、前記ブーム用操作弁から出力されるパイロット圧であるパイロット圧の出力方向に応じて前記ブーム用液圧シリンダへの作動液の供給方向を切換え、且つパイロット圧の圧力に応じて開度を調整する第1ブーム用方向切換弁と、前記ブーム用液圧シリンダと前記第2液圧ポンプとの間に介在し、前記ブーム用操作弁から出力されるパイロット圧の出力方向に応じて前記ブームを上げる際に前記ブーム用液圧シリンダに作動液を供給し且つパイロット圧の圧力に応じて開度を調整し、前記ブーム用操作弁から出力されるパイロット圧の出力方向に応じて前記ブームを降ろす際に前記ブーム用液圧シリンダへの作動液の供給を止める第2ブーム用方向切換弁と、前記ブームを下げる際に前記ブーム用操作弁から出力されるパイロット圧の圧力を検出する第4圧力検出器とを備え、前記第1高圧選択は、前記複数の第1方向切換弁に夫々出力される複数のパイロット圧、及び前記ブームを上げる際に前記ブーム用操作弁から出力されるパイロット圧の圧力のうち最も高い圧力である第1最高圧力を選択して出力し、前記第2高圧選択は、前記複数の第2方向切換弁に夫々出力される複数のパイロット圧、及び前記ブームを上げる際に前記ブーム用操作弁から出力されるパイロット圧の圧力のうち最も高い圧力である第2最高圧力を選択して出力し、前記制御装置は、前記第1圧力検出器で検出される第1最高圧力と前記第4圧力検出器で検出されるパイロット圧の圧力とに基づいて前記第1容量変更機構を動かして前記第1液圧ポンプの吐出流量を制御してもよい。
上記構成に従えば、ブームを下降させる際に2つの液圧ポンプからブーム用アクチュエータに対して供給される流量を第2ブーム用方向切換弁だけでなく、第1液圧ポンプの吐出流量の制御によっても制限することができる。これにより、吐出流量を制限する等して、自重により大きな荷重が作用するブームを下降させるべくブーム用アクチュエータの下降速度が他のアクチュエータの作動速度に比べて極端に速くなることを抑制できる。従って、操作量に対するブーム用アクチュエータ及び他のアクチュエータとの操作フィーリングを合せることができる。
上記発明において、前記制御装置は、前記第1圧力検出器で検出される第1最高圧力に対して前記第1液圧ポンプから吐出すべき吐出量である第1吐出量、前記第2圧力検出器で検出される第2最高圧力に対して前記第2液圧ポンプから吐出すべき吐出量である第2吐出量、前記第4圧力検出器で検出されるパイロット圧の圧力に対して前記第1液圧ポンプから吐出すべき吐出量である第5吐出量、を予め定めており、前記第1圧力検出器で検出される第1最高圧力に基づいて決定される第1吐出量と前記第4圧力検出器で検出されるパイロット圧の圧力に基づいて決定される第5吐出量のうち多い方の吐出量を前記第1液圧ポンプから吐出させ、前記第2圧力検出器で検出される第2最高圧力に基づいて決定される第2吐出量を前記第2液圧ポンプから吐出させるようになっていてもよい。
上記構成に従えば、最も流量を必要とするアクチュエータに合せて2つの液圧ポンプから作動液を吐出するので、各アクチュエータを駆動する際にアクチュエータに供給される作動液の流量が不足することを更に抑制することができる。
上記発明において、前記複数のアクチュエータと異なり且つ接続される前記第1液圧ポンプ及び前記第2液圧ポンプから供給される作動液の方向に応じてブームを昇降させるブーム用液圧シリンダに対応付けられ、操作量に応じた圧力のパイロット圧を操作方向に応じた方向に出力するブーム用操作弁と、前記ブーム用液圧シリンダと前記第1液圧ポンプとの間に介在し、前記ブーム用操作弁から出力されるパイロット圧であるパイロット圧の出力方向に応じて前記ブーム用液圧シリンダへの作動液の供給方向を切換え、且つパイロット圧の圧力に応じて開度を調整する第1ブーム用方向切換弁と、前記ブーム用液圧シリンダと前記第2液圧ポンプとの間に介在し、前記ブーム用操作弁から出力されるパイロット圧の出力方向に応じて前記ブームを上げる際に前記ブーム用液圧シリンダに作動液を供給し且つパイロット圧の圧力に応じて開度を調整し、前記ブーム用操作弁から出力されるパイロット圧の出力方向に応じて前記ブームを降ろす際に前記ブーム用液圧シリンダへの作動液の供給を止める第2ブーム用方向切換弁と、前記複数のアクチュエータと異なり且つ接続される前記第1液圧ポンプ及び前記第2液圧ポンプから供給される作動液の方向に応じてアームを昇降させるアーム用液圧シリンダに対応付けられ、操作量に応じた圧力のパイロット圧を操作方向に応じた方向に出力するアーム用操作弁と、を備え、前記アーム用液圧シリンダと前記第1液圧ポンプとの間に介在し、前記アーム用操作弁から出力されるパイロット圧であるパイロット圧の出力方向に応じて前記アーム用液圧シリンダへの作動液の供給方向を切換え、且つパイロット圧の圧力に応じて開度を調整する第1アーム用方向切換弁と、前記アーム用液圧シリンダと前記第2液圧ポンプとの間に介在し、前記アーム用操作弁から出力されるパイロット圧の出力方向に応じて前記アーム用液圧シリンダへの作動液の供給方向を切換え、且つパイロット圧の圧力に応じて開度を調整する第2アーム用方向切換弁と、前記ブームを上げる際に前記ブーム用操作弁から出力されるパイロット圧の圧力と、前記アーム用操作弁から出力されるパイロット圧とのうち最も高い圧力である第3最高圧を選択して出力する第3高圧選択機構と、前記第3高圧選択機構から出力される第3最高圧を検出する第5圧力検出器と、を備え、前記第1高圧選択は、前記複数の第1方向切換弁に夫々出力される複数のパイロット圧、及び前記ブームを下げる際に前記ブーム用操作弁から出力されるパイロット圧の圧力のうち最も高い圧力である第1最高圧力を選択して出力し、前記制御装置は、前記第1圧力検出器で検出される第1最高圧力、及び前記第5圧力検出器で検出される第3最高圧力に基づいて前記第1容量変更機構を動かして前記第1液圧ポンプの吐出流量を制御し、且つ前記第2圧力検出器で検出される第2最高圧と前記第5圧力検出器で検出される第3最高圧とに基づいて前記第2容量変更機構を動かして前記第2液圧ポンプの吐出流量を制御してもよい。
上記構成に従えば、ブームを上昇させる際に2つの液圧ポンプからブーム用アクチュエータに圧液を供給することができるので、ブーム用アクチュエータに対して多くの流量を供給することができる。また、アームを作動させる際に2つの液圧ポンプからアーム用アクチュエータに圧液を供給することができるので、アーム用アクチュエータに対して多くの流量を供給することができる。更に、ブームを上昇させる際及びアームを作動させる際に夫々出力されるパイロット圧を高圧選択して、それを検出するようにしている。即ち、ブームを上昇させるに際及びアームを作動させるに際して、ブーム及びアーム以外のアクチュエータの動きを検出するパイロット圧と別に独立してパイロット圧を検出し、ブーム及びアーム以外のアクチュエータを動かす場合と違えて吐出流量を制御することができるようにしている。これにより、作動させる場合に他のものより大きな流量を必要とするブーム及びアームを作動させる際に吐出流量を多くする等して、ブーム用アクチュエータ及びアーム用アクチュエータの作動速度が他のアクチュエータの作動速度に比べて極端に低下することを抑制できる。これにより、操作量に対する各アクチュエータの操作フィーリングを合せることができる。
また、本発明では、第5圧力検出器を追加するだけで前述するような機能を持たせることができる。それ故、液圧駆動システムでは、前述する機能を追加しつつ圧力センサの数の増加を抑制して、液圧駆動システムのコストの低減を図ることができる。
上記発明において、前記制御装置は、前記第1圧力検出器で検出される第1最高圧力に対して前記第1液圧ポンプから吐出すべき吐出量である第1吐出量、前記第2圧力検出器で検出される第2最高圧力に対して前記第2液圧ポンプから吐出すべき吐出量である第2吐出量、前記第5圧力検出器で検出される第3最高圧力に対して前記第1液圧ポンプから吐出すべき吐出量である第6吐出量、及び前記第5圧力検出器で検出される第3最高圧力に対して前記第2液圧ポンプから吐出すべき吐出量で第7吐出量、を予め定めており、前記第1圧力検出器で検出される第1最高圧力に基づいて決定される第1吐出量と前記第5圧力検出器で検出される第3最高圧力に基づいて決定される第6吐出量のうち多い方の吐出量を前記第1液圧ポンプから吐出させ、前記第2圧力検出器で検出される第2最高圧力に基づいて決定される第2吐出量と前記第5圧力検出器で検出される第3最高圧力に基づいて決定される第7吐出量のうち多い方の吐出量を前記第2液圧ポンプから吐出させるようになっていることが好ましい。
上記構成に従えば、最も流量を必要とするアクチュエータに合せて2つの液圧ポンプから作動液を吐出するので、各アクチュエータを駆動する際にアクチュエータに供給される作動液の流量が不足することを更に抑制することができる。
上記発明において、前記複数のアクチュエータと異なり且つ接続される前記第1液圧ポンプ及び前記第2液圧ポンプから供給される作動液の方向に応じてブームを昇降させるブーム用液圧シリンダに対応付けられ、操作量に応じた圧力のパイロット圧を操作方向に応じた方向に出力するブーム用操作弁と、前記ブーム用液圧シリンダと前記第1液圧ポンプとの間に介在し、前記ブーム用操作弁から出力されるパイロット圧であるパイロット圧の出力方向に応じて前記ブーム用液圧シリンダへの作動液の供給方向を切換え、且つパイロット圧の圧力に応じて開度を調整する第1ブーム用方向切換弁と、前記ブーム用液圧シリンダと前記第2液圧ポンプとの間に介在し、前記ブーム用操作弁から出力されるパイロット圧の出力方向に応じて前記ブームを上げる際に前記ブーム用液圧シリンダに作動液を供給し且つパイロット圧の圧力に応じて開度を調整し、前記ブーム用操作弁から出力されるパイロット圧の出力方向に応じて前記ブームを降ろす際に前記ブーム用液圧シリンダへの作動液の供給を止める第2ブーム用方向切換弁と、前記ブームを上げる際に前記ブーム用操作弁から出力されるパイロット圧の圧力を検出する第3圧力検出器と、前記ブームを下げる際に前記ブーム用操作弁から出力されるパイロット圧の圧力を検出する第4圧力検出器とを備え、前記制御装置は、前記第1圧力検出器で検出される第1最高圧力と前記第3圧力検出器及び第4圧力検出器で夫々検出されるパイロット圧の圧力とに基づいて前記第1容量変更機構を動かして前記第1液圧ポンプの吐出流量を制御し、且つ前記第2圧力検出器で検出される第2最高圧と前記第3圧力検出器で検出されるパイロット圧の圧力とに基づいて前記第2容量変更機構を動かして前記第2液圧ポンプの吐出流量を制御してもよい。
上記構成に従えば、ブームを上昇させる際に2つの液圧ポンプからブーム用アクチュエータに作動液を供給することができるので、ブーム用アクチュエータに対して多くの流量を供給することができる。また、ブームを上昇させるに際して他のアクチュエータの動きを検出するパイロット圧とは別に独立してパイロット圧を検出し、他のアクチュエータを動かす場合とは違えて吐出流量を制御することができるようにしている。これにより、自重により大きな荷重が作用するブームを上昇させるべく、例えば吐出流量を多くしてブーム用アクチュエータの作動速度が他のアクチュエータの作動速度に比べて極端に低下することを抑制できる。即ち、操作量に対するブーム用アクチュエータの作動速度が他の各アクチュエータのそれに比べて緩慢になることを抑制することができ、操作量に対するブーム用アクチュエータ及び他のアクチュエータの操作フィーリングを合せることができる。
また、ブームを下降させる際に2つの液圧ポンプからブーム用アクチュエータに対して供給される流量を第2ブーム用方向切換弁だけでなく、第1液圧ポンプの吐出流量の制御によっても制限することができる。これにより、吐出流量を制限する等して、自重により大きな荷重が作用するブームを下降させるべく、ブーム用アクチュエータの下降速度が他のアクチュエータの作動速度に比べて極端に速くなることを抑制できる。従って、操作量に対するブーム用アクチュエータ及び他のアクチュエータの操作フィーリングを合せることができる。
また、本発明では、第3及び第4圧力検出器を追加するだけで前述するような機能を持たせることができる。それ故、液圧駆動システムでは、前述する機能を追加しつつ圧力センサの数の増加を抑制して、液圧駆動システムのコストの低減を図ることができる。
上記発明において、前記制御装置は、前記第1圧力検出器で検出される第1最高圧力に対して前記第1液圧ポンプから吐出すべき吐出量である第1吐出量、前記第2圧力検出器で検出される第2最高圧力に対して前記第2液圧ポンプから吐出すべき吐出量である第2吐出量、前記第3圧力検出器で検出されるパイロット圧の圧力に対して前記第1液圧ポンプから吐出すべき吐出量である第3吐出量、前記第3圧力検出器で検出されるパイロット圧の圧力に対して前記第2液圧ポンプから吐出すべき吐出量で第4吐出量、及び前記第4圧力検出器で検出されるパイロット圧の圧力に対して前記第1液圧ポンプから吐出すべき吐出量である第5吐出量、を予め定めており、前記第1圧力検出器で検出される第1最高圧力に基づいて決定される第1吐出量、前記第3圧力検出器で検出されるパイロット圧の圧力に基づいて決定される第3吐出量、及び前記第4圧力検出器で検出されるパイロット圧の圧力に基づいて決定される第5吐出量のうち最も多い吐出量を前記第1液圧ポンプから吐出させ、前記第2圧力検出器で検出される第2最高圧に基づいて決定される第2吐出量及第3圧力検出器で検出されるパイロット圧の圧力に基づいて決定される第4吐出量のうち多い方の吐出量を前記第2液圧ポンプから吐出させるようになっていてもよい。
上記構成に従えば、最も流量を必要とするアクチュエータに合せて2つの液圧ポンプから作動液を吐出するので、各アクチュエータを駆動する際にアクチュエータに供給される作動液の流量が不足することを更に抑制することができる。
上記発明において、前記複数のアクチュエータと異なり且つ接続される前記第1液圧ポンプ及び前記第2液圧ポンプから供給される作動液の方向に応じてブームを昇降させるブーム用液圧シリンダに対応付けられ、操作量に応じた圧力のパイロット圧を操作方向に応じた方向に出力するブーム用操作弁と、前記ブーム用液圧シリンダと前記第1液圧ポンプとの間に介在し、前記ブーム用操作弁から出力されるパイロット圧であるパイロット圧の出力方向に応じて前記ブーム用液圧シリンダへの作動液の供給方向を切換え、且つパイロット圧の圧力に応じて開度を調整する第1ブーム用方向切換弁と、前記ブーム用液圧シリンダと前記第2液圧ポンプとの間に介在し、前記ブーム用操作弁から出力されるパイロット圧の出力方向に応じて前記ブームを上げる際に前記ブーム用液圧シリンダに作動液を供給し且つパイロット圧の圧力に応じて開度を調整し、前記ブーム用操作弁から出力されるパイロット圧の出力方向に応じて前記ブームを降ろす際に前記ブーム用液圧シリンダへの作動液の供給を止める第2ブーム用方向切換弁と、前記複数のアクチュエータと異なり且つ接続される前記第1液圧ポンプ及び前記第2液圧ポンプから供給される作動液の方向に応じてアームを昇降させるアーム用液圧シリンダに対応付けられ、操作量に応じた圧力のパイロット圧を操作方向に応じた方向に出力するアーム用操作弁と、を備え、前記アーム用液圧シリンダと前記第1液圧ポンプとの間に介在し、前記アーム用操作弁から出力されるパイロット圧であるパイロット圧の出力方向に応じて前記アーム用液圧シリンダへの作動液の供給方向を切換え、且つパイロット圧の圧力に応じて開度を調整する第1アーム用方向切換弁と、前記アーム用液圧シリンダと前記第2液圧ポンプとの間に介在し、前記アーム用操作弁から出力されるパイロット圧の出力方向に応じて前記アーム用液圧シリンダへの作動液の供給方向を切換え、且つパイロット圧の圧力に応じて開度を調整する第2アーム用方向切換弁と、前記ブームを下げる際に前記ブーム用操作弁から出力されるパイロット圧の圧力を検出する第4圧力検出器と、前記ブームを上げる際に前記ブーム用操作弁から出力されるパイロット圧の圧力と、前記アーム用操作弁から出力されるパイロット圧とのうち最も高い圧力である第3最高圧を選択して出力する第3高圧選択機構と、前記第3高圧選択機構から出力される第3最高圧を検出する第5圧力検出器とを備え、前記制御装置は、前記第1圧力検出器で検出される第1最高圧力、第4圧力検出器で夫々検出されるパイロット圧の圧力、及び前記第5圧力検出器で検出される第3最高圧力に基づいて前記第1容量変更機構を動かして前記第1液圧ポンプの吐出流量を制御し、且つ前記第2圧力検出器で検出される第2最高圧と前記第5圧力検出器で検出される第3最高圧とに基づいて前記第2容量変更機構を動かして前記第2液圧ポンプの吐出流量を制御してもよい。
上記構成に従えば、ブームを上昇させる際に2つの液圧ポンプからブーム用アクチュエータに作動液を供給することができるので、ブーム用アクチュエータに対して多くの流量を供給することができる。また、アームを作動させる際に2つの液圧ポンプからアーム用アクチュエータに作動液を供給することができるので、アーム用アクチュエータに対して多くの流量を供給することができる。更に、ブームを上昇させる際及びアームを作動させる際に夫々出力されるパイロット圧を高圧選択してそれを検出するようにしている。即ち、ブームを上昇させるに際及びアームを作動させるに際して、ブーム及びアーム以外のアクチュエータの動きを検出するパイロット圧と別に独立してパイロット圧を検出し、ブーム及びアーム以外のアクチュエータを動かす場合と違えて吐出流量を制御することができるようにしている。これにより、作動させる場合に他のものより大きな流量を必要とするブーム及びアームを作動させる際に吐出流量を多くする等して、ブーム用アクチュエータ及びアーム用アクチュエータの作動速度が他のアクチュエータの作動速度に比べて極端に低下することを抑制できる。これにより、操作量に対す各アクチュエータの操作フィーリングを合せることができる。
また、ブームを下降させる際に2つの液圧ポンプからブーム用アクチュエータに対して供給される流量を第2ブーム用方向切換弁だけでなく、第1液圧ポンプの吐出流量の制御によっても制限することができる。これにより、吐出流量を制限する等して、自重により大きな荷重が作用するブームを下降させるべくブーム用アクチュエータの下降速度が他のアクチュエータの作動速度に比べて極端に速くなることを抑制できる。従って、操作量に対するブーム用アクチュエータ及び他のアクチュエータの操作フィーリングを合せることができる。
また、本発明では、第4及び第5圧力検出器を追加するだけで前述するような機能を持たせることができる。それ故、液圧駆動システムでは、前述する機能を追加しつつ圧力センサ数の増加を抑制して、液圧駆動システムのコストの低減を図ることができる。
上記発明において、前記制御装置は、前記第1圧力検出器で検出される第1最高圧力に対して前記第1液圧ポンプから吐出すべき吐出量である第1吐出量、前記第2圧力検出器で検出される第2最高圧力に対して前記第2液圧ポンプから吐出すべき吐出量である第2吐出量、前記第4圧力検出器で検出されるパイロット圧の圧力に対して前記第1液圧ポンプから吐出すべき吐出量である第5吐出量、前記第5圧力検出器で検出される第3最高圧に対して前記第1液圧ポンプから吐出すべき吐出量である第6吐出量、及び前記第5圧力検出器で検出される第3最高圧に対して前記第2液圧ポンプから吐出すべき吐出量で第7吐出量、を予め定めており、前記第1圧力検出器で検出される第1最高圧力に基づいて決定される第1吐出量、前記第4圧力検出器で検出されるパイロット圧力に基づいて決定される第5吐出量、及び前記第5圧力検出器で検出される第3最高圧力に基づいて決定される第6吐出量のうち最も多い吐出量を前記第1液圧ポンプから吐出させ、前記第2圧力検出器で検出される第2最高圧に基づいて決定される第2吐出量及第5圧力検出器で検出される第3最高圧に基づいて決定される第7吐出量のうち多い方の吐出量を前記第2液圧ポンプから吐出させるようになっていてもよい。
上記構成に従えば、最も流量を必要とするアクチュエータに合せて2つの液圧ポンプから作動液を吐出するので、各アクチュエータを駆動する際にアクチュエータに供給される作動液の流量が不足することを更に抑制することができる。
本発明によれば、圧力センサの数の増加を抑制して、コストの低減を図ることができる。
以下、本発明に係る第1乃至第6実施形態の油圧駆動システム1,1A〜1Eについて図面を参照して説明する。なお、以下の説明で用いる方向の概念は、説明する上で便宜上使用するものであって、発明の構成の向き等をその方向に限定するものではない。また、以下に説明する油圧駆動システム1,1A〜1Eは、本発明の一実施形態に過ぎない。従って、本発明は実施形態に限定されず、発明の趣旨を逸脱しない範囲で追加、削除、変更が可能である。
建設機械は、バケット、ローダ、ブレード、巻上機等の種々のアタッチメントを備え、それらを油圧シリンダや油圧モータ(電油モータ)等の油圧アクチュエータによって動かすようになっている。例えば、建設機械の1種である油圧ショベルは、走行装置を備えており、走行装置は、図1に示すような左右一対の走行用モータ11,12を有している。左右一対の走行用モータ11,12は、そこに圧油が供給されることによって油圧ショベルを前進、後退、及び方向転換させることができる。また、走行装置の上には、旋回体が旋回可能に載せられている。旋回体には、油圧式の旋回用モータ13が取り付けられており、旋回用モータ13に圧油を供給することで旋回体が旋回するようになっている。更に、旋回体には、ブーム及びアームを介してバケットが取り付けられている。
ブームは、上下方向に揺動可能に旋回体に取り付けられている。また、ブームには、上下方向に揺動可能にアームが取り付けられ、更にアームを介してバケットが取り付けられている。バケット、アーム、及びブームの各々には、油圧シリンダ14〜16が夫々設けられている。油圧ショベルでは、各油圧シリンダ14〜16に圧油を供給することでバケット、アーム、及びブームを動かすことができ、これら3つの部材を動かすことによって掘削等の作業を行うことができる。また、油圧ショベルには、モータ11〜13及び油圧シリンダ14〜16の各々とは別にオプション用油圧シリンダ(例えば、ブレーカー用油圧シリンダ又はクラッシャー用油圧シリンダ)17が備わっている。このように構成される油圧ショベルには、モータ11〜13及び油圧シリンダ14〜17の各々、即ち各アクチュエータ11〜17に圧油を供給するべく、例えば第1乃至第6実施形態の油圧駆動システム1,1A〜1Eの何れかが備わっている。
[第1実施形態]
第1実施形態の油圧駆動システム1は、後述する操作レバー31a〜37aに対する操作に応じて各アクチュエータ11〜17に圧油を供給し、各アクチュエータ11〜16を動かすようになっている。このように構成されている油圧駆動システム1は、2つの油圧ポンプ21,22と、傾転角調整機構23,24と、油圧供給装置25とを有している。2つの油圧ポンプである第1油圧ポンプ21及び第2油圧ポンプ22は、図示しない回転軸がエンジン又は電動機等の駆動源に繋がっており、駆動源によって回転軸が回転されることによって圧油を吐出するようになっている。また、第1油圧ポンプ21及び第2油圧ポンプ22は、いわゆる可変容量型の斜板ポンプであり、斜板21a,22aを夫々有している。従って、第1油圧ポンプ21及び第2油圧ポンプ22は、斜板21a,22aの傾転角を変えることによって吐出容量を変えることができるようになっている。また、斜板21a、22aには、それらの傾転角を変えるべく傾転角調整機構23,24が夫々設けられている。
第1実施形態の油圧駆動システム1は、後述する操作レバー31a〜37aに対する操作に応じて各アクチュエータ11〜17に圧油を供給し、各アクチュエータ11〜16を動かすようになっている。このように構成されている油圧駆動システム1は、2つの油圧ポンプ21,22と、傾転角調整機構23,24と、油圧供給装置25とを有している。2つの油圧ポンプである第1油圧ポンプ21及び第2油圧ポンプ22は、図示しない回転軸がエンジン又は電動機等の駆動源に繋がっており、駆動源によって回転軸が回転されることによって圧油を吐出するようになっている。また、第1油圧ポンプ21及び第2油圧ポンプ22は、いわゆる可変容量型の斜板ポンプであり、斜板21a,22aを夫々有している。従って、第1油圧ポンプ21及び第2油圧ポンプ22は、斜板21a,22aの傾転角を変えることによって吐出容量を変えることができるようになっている。また、斜板21a、22aには、それらの傾転角を変えるべく傾転角調整機構23,24が夫々設けられている。
第1容量変更機構の一例である第1傾転角調整機構23は、第1油圧ポンプ21の斜板21aに設けられており、傾転角調整バルブ23a及びサーボ機構23bを有している。傾転角調整バルブ23aは、例えば電磁減圧弁であり、図示しないパイロットポンプに接続されている。また、傾転角調整バルブ23aは、サーボ機構23bにも接続されており、入力される第1傾転信号(第1傾転角指令)に応じた指令圧p1をサーボ機構23bに出力するようになっている。
サーボ機構23bは、図示しないサーボピストンを有しており、サーボピストンは、その軸線方向に移動可能に構成されている。サーボピストンには、斜板21aが連結されており、サーボピストンを移動させることによって斜板21aの傾転角を変えられるようになっている。また、サーボピストンは、傾転角調整バルブ23aから出力される指令圧p1に応じた位置に移動するようになっており、これにより斜板21aの傾転角は、第1傾転信号に応じた角度に調整されるようになっている。
第2容量変更機構の一例である第2傾転角調整機構24もまた、第1傾転角調整機構23と同様に構成されている。即ち、第2傾転角調整機構24は、第2油圧ポンプ22の斜板22aに設けられており、傾転角調整バルブ24a及びサーボ機構24bを有している。サーボ機構24bのサーボピストン(図示せず)は、斜板22aに連結され、傾転角調整バルブ24aからの指令圧p2に応じた位置へと移動する。これにより、斜板21bの傾転角もまた、第2傾転信号(第2傾転角指令)に応じた角度に調整されるようになっている。
このようにして、第1傾転角調整機構23が斜板21aの傾転角を調整し、それによって第1油圧ポンプ21の吐出流量Q1が変更される。同様に、第2傾転角調整機構24が斜板22aの傾転角を調整し、それによって第2油圧ポンプ22の吐出流量Q2が変更される。また、2つの油圧ポンプ21,22は、油圧供給装置25を介して各アクチュエータ11〜17に繋がっており、各アクチュエータ11〜17には、油圧供給装置25を介して作動油が供給される。油圧供給装置25は、各アクチュエータ11〜17に流れる作動油の方向を切換え、また流れる作動油の流量を変えるようになっている。このような機能を有する油圧供給装置25は、7つの操作弁31〜37と、9つの方向切換弁41〜49と、を有している。
操作弁31〜37は、アクチュエータ11〜17に一対一で対応付けられている。即ち、ブーム用操作弁31はブーム用アクチュエータ16に対応付けられ、アーム用操作弁32はアーム用アクチュエータ15に対応付けられている。また、バケット用操作弁33はバケット用アクチュエータ14に対応付けられ、旋回用操作弁34は、旋回用モータ13に対応付けられている。更に、第1走行用操作弁35は、左側用モータ11に対応付けられ、第2走行用操作弁36は、右側走行用モータ12に対応付けられ、オプション用操作弁37は、オプション用油圧シリンダ17に対応付けられている。このように対応付けられている操作弁31〜37は、図2に示すように操作具、例えば操作レバー31a〜37aを夫々有しており、操作レバー31a〜37aは、傾倒操作可能に夫々構成されている。更に詳細に説明すると、操作レバー31a〜37aは、中立位置に対して所定方向一方及び他方の二方向に夫々傾倒できるようになっている。また、操作弁31〜37は、操作レバー31a〜37aを傾倒させると、傾倒方向(即ち、操作方向)に応じた方向にパイロット圧を、操作レバー31a〜37aの傾倒量に応じた圧力で出力するようになっている。
また、操作弁31〜37は、方向切換弁41〜49とも夫々対応付けらけられており、操作弁31〜37の各々は、対応する方向切換弁41〜49にパイロット圧を出力するようになっている。方向切換弁41〜49としては、2つのブーム用方向切換弁41,42、2つのアーム用方向切換弁43,44、バケット用方向切換弁45、旋回用方向切換弁46、2つの走行用方向切換弁47,48、及びオプション用方向切換弁49がある。各方向切換弁41〜49は、以下のように各操作弁31〜37と対応付けられている。即ち、ブーム用操作弁31は第1ブーム用方向切換弁41及び第2ブーム用方向切換弁42に対応付けられ、アーム用操作弁32は第1アーム用方向切換弁43及び第2アーム用方向切換弁44に対応付けられている。また、バケット用操作弁33はバケット用方向切換弁45に対応付けられ、旋回用操作弁34は旋回用方向切換弁46に対応付けられている。更に、第1走行用操作弁35は、左側用方向切換弁47に対応付けられ、第2走行用操作弁36は、右側用方向切換弁48に対応付けられ、オプション用操作弁37は、オプション用方向切換弁49に対応付けられている。また、これらの方向切換弁41〜49は、以下のようにして第1油圧ポンプ21及び第2油圧ポンプ22の何れかに接続されている。
即ち、第1油圧ポンプ21には、作動油を吐出すべく第1主通路51が接続されている。また、第1油圧ポンプ21は、第1主通路51を介して左側用方向切換弁47、第1ブーム用方向切換弁41、バケット用方向切換弁45、及び第2アーム用方向切換弁44と並列的に接続されている。また、第1主通路51からは、第1センターバイパス通路52が分岐しており、4つの方向切換弁41,44,45,47が前述する順序で第1センターバイパス通路52に直列的に接続されている。また、第1センターバイパス通路52は、タンク53に繋がり、4つの方向切換弁41,44,45,47は、センターオープン型の方向切換弁で構成されている。これにより、4つの方向切換弁41,45,44,47は、第1油圧ポンプ21と共にセンターブリード型の油圧回路を構成している。
他方、第2油圧ポンプ22には、作動油を吐出すべく第2主通路54が接続されている。また、第2油圧ポンプ22は、第2主通路54を介して右側用方向切換弁48、旋回用方向切換弁46、第2ブーム用方向切換弁42、オプション用方向切換弁49、及び第1アーム用方向切換弁43と並列的に接続されている。また、第2主通路54からは、第2センターバイパス通路55が分岐しており、5つの方向切換弁42,43,46,48,49が前述する順序で第2センターバイパス通路55に直列的に接続されている。また、第2センターバイパス通路55は、タンク53に繋がり、5つの方向切換弁42,43,46,48,49は、センターオープン型の方向切換弁で構成されている。これにより、5つの方向切換弁42,43,46,48,49は、第2油圧ポンプ22と共にセンターブリード型の油圧回路を構成している。
また、9つの方向切換弁41〜49の各々は、アクチュエータ11〜17の何れか1つに接続され、接続されるポンプ21,22から吐出される作動油の流れる方向を切換えるようになっている。即ち、第1ブーム用方向切換弁41は、第1油圧ポンプ21とブーム用アクチュエータ16との間に介在し、そのスプール41aを動かすことによって第1油圧ポンプ21からブーム用アクチュエータ16に流れる作動油の方向を切換える。また、第2ブーム用方向切換弁42は、第2油圧ポンプ22とブーム用アクチュエータ16との間に介在し、そのスプール42aを動かすことによって第2油圧ポンプ22からブーム用アクチュエータ16に流れる作動油の方向を切換える。第1アーム用方向切換弁43は、第2油圧ポンプ22とアーム用アクチュエータ15との間に介在し、そのスプール43aを動かすことによって第2油圧ポンプ22からアーム用アクチュエータ15に流れる作動油の方向を切換える。第2アーム用方向切換弁44は、第1油圧ポンプ21とアーム用アクチュエータ15との間に介在し、そのスプール44aを動かすことによって第1油圧ポンプ21からアーム用アクチュエータ15に流れる作動油の方向を切換える。バケット用方向切換弁45は、第1油圧ポンプ21とバケット用アクチュエータ14との間に介在し、そのスプール45aを動かすことによって第1油圧ポンプ21からバケット用アクチュエータ14に流れる作動油の方向を切換える。
また、旋回用方向切換弁46は、第2油圧ポンプ22と旋回用モータ13との間に介在し、そのスプール46aを動かすことによって第2油圧ポンプ22から旋回用モータ13に流れる作動油の方向を切換える。左側用方向切換弁47は、第1油圧ポンプ21と左側走行用モータ11との間に介在し、そのスプール47aを動かすことによって第1油圧ポンプ21から左側走行用モータ11に流れる作動油の方向を切換える。右側用方向切換弁48は、第2油圧ポンプ22と右側走行用モータ12との間に介在し、そのスプール48aを動かすことによって第2油圧ポンプ22から右側走行用モータ12に流れる作動油の方向を切換える。オプション用方向切換弁49は、第2油圧ポンプ22とオプション用油圧シリンダ17との間に介在し、そのスプール49aを動かすことによって第2油圧ポンプ22からオプション用油圧シリンダ17に流れる作動油の方向を切換える。
このように配置されている9つの方向切換弁41〜49は、第2ブーム用方向切換弁42を除いて、各々のスプール41a,43a〜49aが中立位置M1,M3〜M9、第1オフセット位置A1,A3〜A9、及び第2オフセット位置B1,B3〜B9に夫々移動可能な3ファンクションの方向切換弁で構成されている。即ち、各方向切換弁41〜49は、スプール41a,43a〜49aを第1オフセット位置A1,A3〜A9及び第2オフセット位置B1,B3〜B9に夫々移動させることによって、対応するアクチュエータ11〜17に流れる作動油の方向を切換え、対応するアクチュエータ11〜17の運動方向を切換える。他方、スプール41a,43a〜49aを中立位置に戻すことによって、対応するアクチュエータ11〜17に流れる作動油を止め、対応するアクチュエータ11〜17の運動を止める。
また、第2ブーム用方向切換弁42は、スプール42aが中立位置M2及び第1オフセット位置A2との間で移動可能な2ファンクションの方向切換弁である。即ち、スプール42aを第1オフセット位置A2に移動させると、ブーム用アクチュエータ16によってブームを上方に揺動させるべくブーム用アクチュエータ16に作動油を流す。他方、スプール42aを中立位置に戻すことによって、ブーム用アクチュエータ16に流れる作動油を止め、ブーム用アクチュエータ16の動きを止める。
このように構成されている9つの方向切換弁41〜49では、各々に対応付けられた操作弁31〜37から出力されるパイロット圧をスプール41a〜49bが受圧するようになっている。また、スプール41a〜49aは、出力されるパイロット圧の方向に応じた方向(例えば、中立位置M1〜M9から第1オフセット位置A1〜A9)に移動し、対応するアクチュエータ11〜17に流れる作動油の方向を切換える。また、スプール41a〜49aは、出力されるパイロット圧の圧力に応じた位置に移動するようになっており、9つの方向切換弁41〜49は、そのスプール41a〜49aの位置に応じた開度となり、対応付けられたアクチュエータ11〜17に流す作動油の流量を制御するようになっている。
このように構成されている油圧駆動システム1では、操作弁31〜37の操作レバー31a〜37aのうち何れか、例えばブーム用操作弁31の操作レバー31aが操作されると、ブーム用操作弁31は、操作レバー31aの操作量に応じた圧力のパイロット圧を操作レバー31aの操作方向一方に応じた方向に出力する。そして、出力されるパイロット圧の方向に応じた方向に2つのブーム用方向切換弁41,42のスプール41a,42aが移動する。
更に詳細に説明すると、ブームを上昇させるべく操作レバー31aを所定方向一方に操作した場合、2つのブーム用方向切換弁41,42のスプール41a,42aは、中立位置M1、M2から第1オフセット位置A1、A2に夫々移動する。これにより、第1油圧ポンプ21からの作動油が第1ブーム用方向切換弁41を介してブーム用アクチュエータ16に供給され、また第2油圧ポンプ22の作動油が第2ブーム用方向切換弁42を介してブーム用アクチュエータ16に供給され、ブームを上方向に揺動させる、即ち上昇させることができる。また、2つのブーム用方向切換弁41,42のスプール41a,42aは、パイロット圧の圧力に応じて位置を変え、その位置に応じた流量をブーム用アクチュエータ16に供給するようになっている。即ち、2つのブーム用方向切換弁41,42は、ブーム用操作弁33の操作レバー33aの操作量に応じた流量の作動油をブーム用アクチュエータ16に供給することができ、操作レバー31aの操作量に応じた速度でブーム用アクチュエータ16を動かすことができるようになっている。
また、ブームを下降させるべく操作レバー31aを所定方向他方に操作した場合、第1ブーム用方向切換弁41のスプール41aは、中立位置M2から第2オフセット位置B2に移動する。他方、第2ブーム用方向切換弁42のスプール42aは、中立位置M2にて維持される。これにより、ブーム用アクチュエータ16には、第1油圧ポンプ21からの作動油のみが第1ブーム用方向切換弁41を介して供給され、ブームを下降させることができる。なお、ブーム下降時において、第1油圧ポンプ21からの作動油のみをブーム用アクチュエータ16に供給することによって、操作レバー31aの操作量に対してブーム用アクチュエータ16に供給する作動油の量を制限するようになっている。これにより、過度な速度でブーム用アクチュエータ16が作動する、即ち過度な速度でブームが下降することを抑制している。
その他の操作弁32〜37についても、第1ブーム用方向切換弁41と同様の機能を有する。即ち、操作レバー32a〜37aが操作されることによって、各操作レバー32a〜37aの操作量に応じた圧力のパイロット圧を操作方向に応じた方向に出力し、対応付けられた方向切換弁43〜49のスプール43a〜49aをパイロット圧が出力される方向に応じて移動させる。移動することによって対応付けられたアクチュエータ11〜15,17に作動油が供給され、操作レバー32a〜37aの操作方向に応じた方向で且つその操作量に応じた速度で対応付けられたアクチュエータ11〜15,17を作動させることができる。
このように、油圧駆動システム1では、各油圧ポンプ21,22から各アクチュエータ11〜17に作動油が供給され、その作動油は操作レバー31a〜37aの操作方向に応じた方向に且つその操作量に応じた流量で各アクチュエータ11〜17に供給される。これにより、操作レバー31a〜37aの操作方向に応じた方向で且つ操作量に応じた速度で各アクチュエータ11〜17を作動させることができる。また、油圧駆動システム1では、操作レバー31a〜37aの操作量に応じて各油圧ポンプ21,22の吐出流量Q1,Q2を変えるべく以下のような構成を有している。即ち、油圧駆動システム1は、複数の選択弁60a〜60nと、第1圧力センサ61と、第2圧力センサ62と、制御装置65を備えている。
複数の選択弁60a〜60nは、それらのうちの幾つかで第1高圧選択機構66及び第2高圧選択機構67を夫々構成している。第1高圧選択機構66は、図2に示すように、第1油圧ポンプ21に接続される方向切換弁41,44,45,47に対応付けられた操作弁31〜33,35から出力される複数のパイロット圧のうち最も高い圧力を選択する。また、第2高圧選択機構67は、第2油圧ポンプ22に接続される方向切換弁42,43,46,48,49に対応付けられた操作弁31,32,34,36,37から出力される複数のパイロット圧のうち最も高い圧力を選択するように構成されている。このように、複数の選択弁60a〜60nは、第1高圧選択機構66及び第2高圧選択機構67を構成しており、以下では各選択弁60a〜60nについて説明する。
第1乃至第7選択弁60a〜60gは、各操作弁31〜37に対応付けられている。第1乃至第7選択弁60a〜60gは、対応する操作弁31〜37から出力される2つのパイロット圧(即ち、傾倒方向に応じて出力される2つのパイロット圧)を比較し、それらのうち圧力の高い方を選択して出力するようになっている。なお、第1乃至第7選択弁60a〜60gパイロット圧が出力されていない場合には、パイロット圧の圧力をゼロとして2つのパイロット圧を比較する。後述する、第8乃至第14選択弁60h〜60nについても同様である。
更に詳細に説明すると、第1選択弁60aは、ブーム用操作弁31から出力される2つのパイロット圧を比較し、それらのうち圧力の高い方を選択して出力する。第2選択弁60bは、アーム用操作弁32から出力される2つのパイロット圧を比較し、それらのうち圧力の高い方を選択して出力する。第3選択弁60cは、バケット用操作弁33から出力される2つのパイロット圧を比較し、それらのうち圧力の高い方を選択して出力する。第4選択弁60dは、旋回用操作弁34から出力される2つのパイロット圧を比較し、それらのうち圧力の高い方を選択して出力する。第5選択弁60eは、第1走行用操作弁35から出力される2つのパイロット圧を比較し、それらのうち圧力の高い方を選択して出力する。第6選択弁60fは、右側用操作弁36から出力される2つのパイロット圧を比較し、それらのうち圧力の高い方を選択して出力する。更に、第7選択弁60gは、オプション用操作弁37から出力される2つのパイロット圧を比較し、それらのうち圧力の高い方を選択して出力する。
また、第8乃至第10選択弁60h〜60jは、操作弁31〜33,35から出力される複数のパイロット圧を比較し、それらのうち最も高い圧力を選択するべく用いられている。更に詳細に説明すると、第8選択弁60hは、第1選択弁60a及び第2選択弁60bから夫々出力されるパイロット圧を比較し、それらのうち圧力が高い方のパイロット圧を出力する。第9選択弁60iは、第8選択弁60h及び第3選択弁60cから夫々出力されるパイロット圧を比較し、それらのうち圧力が高い方のパイロット圧を出力する。第10選択弁60jは、第9選択弁60i及び第5選択弁60eから夫々出力されるパイロット圧を比較し、それらのうち圧力が高い方のパイロット圧を出力する。
このように第8乃至第10選択弁60h〜60jは、第1乃至第3選択弁60a〜60c、及び第5選択弁60eと協働して操作弁31〜33,35から出力される複数のパイロット圧のうち最も高い圧力のパイロット圧を選択して、第10選択弁60jから出力する。このようにして第8乃至第10選択弁60h〜60jは、第1乃至第3選択弁60a〜60c、及び第5選択弁60eと共に第1高圧選択機構66を構成している。
また、第11乃至第14選択弁60k〜60nは、操作弁31,32,34,36,37から出力される複数のパイロット圧を比較し、それらのうち最も高い圧力を選択するべく用いられている。更に詳細に説明すると、第11選択弁60kは、ブームを上昇させる際(即ち、操作レバー31aを所定方向一方に操作する際)にブーム用操作弁31から出力されるパイロット圧と、第2選択弁60bから出力されるパイロット圧を比較し、それらのうち圧力が高い方のパイロット圧を出力する。第12選択弁60lは、第11選択弁60k及び第4選択弁60dから夫々出力されるパイロット圧を比較し、それらのうち圧力が高い方のパイロット圧を出力する。第13選択弁60mは、第12選択弁60l及び第6選択弁60fから夫々出力されるパイロット圧を比較し、それらのうち圧力が高い方のパイロット圧を出力する。第14選択弁60nは、第13選択弁60m及び第7選択弁60gから夫々出力されるパイロット圧を比較し、それらのうち圧力が高い方のパイロット圧を出力する。
このように第11乃至第14選択弁60k〜60nは、第2、第4、第6、及び第7選択弁60b,60d,60f,60gと協働して操作弁31,32,34,36,37から出力される複数のパイロット圧のうち最も高い圧力のパイロット圧を選択して、第14選択弁60nから出力する。即ち、第11乃至第14選択弁60k〜60nは、第2、第4、第6、及び第7選択弁60b,60d,60f,60gと共に第2高圧選択機構67を構成している。
また、第1高圧選択機構66には、第1圧力センサ61が設けられており、第1圧力センサ61は、第10選択弁60jから出力されるパイロット圧の圧力である第1最高圧力を検出し、それに応じた信号V1を出力する。他方、第2高圧選択機構67には、第2圧力センサ62が設けられており、第2圧力センサ62は、第14選択弁60nから出力されるパイロット圧の圧力である第2最高圧力を検出し、それに応じた信号V2を出力する。また、2つの圧力センサ61、62は、制御装置65に電気的に接続されており、信号V1,V2を制御装置65に夫々送るようになっている。
制御装置65は、例えばCPU(Central Processing Unit)の他、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を有している(何れも図示せず)。ROMには、CPUが実行するプログラム、各種固定データ等が記憶されている。CPUが実行するプログラムは、例えばフレキシブルディスク、CD−ROM、メモリカード等の各種記憶媒体に保存されており、これらの記憶媒体からROMにインストールされる。RAMには、プログラム実行時に必要なデータが一時的に記憶される。このように構成されている制御装置65は、各傾転角調整バルブ23a,24aに電気的に接続されており、2つの圧力センサ61、62からの信号V1,V2に基づいて第1及び第2傾転角調整機構23,24の動きを制御するようになっている。
即ち、制御装置65は、図3に示すグラフのような信号V1、V2と吐出流量Q1,Q2との関係に基づいて作成されるテーブル又は演算式等を記憶している。なお、図3の4つのグラフは、信号V1,V2の各々と吐出流量Q1,Q2の各々との関係を示すものである。図3の紙面左上のグラフは、信号V1と吐出流量Q1との関係を示し、紙面右上のグラフは、信号V1と吐出流量Q2との関係を示す。また、紙面左下のグラフは、信号V2と吐出流量Q1との関係を示し、紙面右上のグラフは、信号V2と吐出流量Q2との関係を示す。図3からわかるように、制御装置65は、第1最高圧力が大きくなって信号V1が大きくなると、第1油圧ポンプ21からの吐出流量Q1を信号V1に比例させて大きくする。他方、第2油圧ポンプ22からの吐出流量Q2は、信号V1が大きくなっても最低流量のままに維持される。また、制御装置65は、第2最高圧力が大きくなって信号V2が大きくなると、第2油圧ポンプ22からの吐出流量Q2を信号V2に比例させて大きくする。他方、第1油圧ポンプ22からの吐出流量Q1は、信号V2が大きくなっても最低流量のままに維持される。
制御装置65は、記憶するテーブル又は演算式等と受信する信号V1に基づいて吐出流量Q1を演算し、更にこの吐出流量Q1に基づいて第1傾転角指令を演算する。同様に、制御装置65は、受信する信号V2に基づいて吐出流量Q2を演算し、更にこの吐出流量Q2に基づいて第2傾転角指令を演算する。更に、制御装置65は、演算した第1傾転角指令を傾転角調整バルブ23aに出力し、傾転角調整バルブ23aから指令圧p1をサーボ機構23bに出力させる。これにより、第1油圧ポンプ21の斜板21aが傾転し、第1油圧ポンプ21から信号V1に応じた吐出流量Q1の作動油が吐出される。同様に、制御装置65は、演算した第2傾転角指令を傾転角調整バルブ24aに出力し、傾転角調整バルブ24aから指令圧p2をサーボ機構24bに出力させる。これにより、第2油圧ポンプ22の斜板22aが傾転し、第2油圧ポンプ22から信号V2に応じた吐出流量Q2の作動油が吐出される。
このように油圧駆動システム1では、第1最高圧力に応じた信号V1に応じて第1油圧ポンプ21の第1吐出流量Q1を決定している。即ち、アクチュエータ11,14〜16の作動に際して各アクチュエータ11,14〜16で必要とする流量のうち最も大きい流量に合せて第1油圧ポンプ21から作動油を吐出させることができる。これにより、各アクチュエータ11,14〜16を駆動するに際して作動油の流量が操作レバー31a〜33a,35aの操作量に対して不足することを抑制することができる。また、第2最高圧力に応じた信号V2に応じて第2油圧ポンプ22の第2吐出流量Q2を決定している。即ち、アクチュエータ12,13,15,16,17の作動に際して各アクチュエータ12,13,15,16,17で必要とする流量のうち最も大きい流量に合せて第2油圧ポンプ21から作動油を吐出させることができる。これにより、各アクチュエータ12,13,15,16,17を駆動するに際して作動油の流量が操作レバー31a,32a,34a,36a,37aの操作量に対して不足することを抑制することができる。
このように構成されている油圧駆動システム1において、例えばバケット用操作弁33の操作レバー33a及び第1走行用操作弁35の操作レバー35aが一緒に操作された場合、以下のように吐出流量Q1,Q2が制御される。即ち、第1高圧選択機構66では、各操作弁33,35から出力される4つのパイロット圧のうち1つのパイロット圧が高圧選択されて第1最高圧力として出力される。これにより、第1圧力センサ61から第1最高圧力に応じた信号V1が出力される。制御装置65は、この信号V1に基づいて吐出流量Q1を決定し、第1油圧ポンプ21から吐出流量Q1の作動油を吐出させる。他方、第2高圧選択機構67では、操作弁31,32,34,36,37の操作レバー31a,32a,34a,36a,37aが操作されていないので、第2最高圧力が出力されず、第2圧力センサ62で検出される圧力がゼロとなる。それ故、制御装置65は、吐出流量Q2を最低流量とし、第2油圧ポンプ22の吐出流量Q2を最低流量に維持する。
また、油圧駆動システム1において、ブーム用操作弁31の操作レバー31a及びアーム用操作弁32の操作レバー32aが一緒に操作された場合、以下のように吐出流量Q1,Q2が制御される。即ち、第1高圧選択機構66では、各操作弁31,32から出力される4つのパイロット圧のうち1つのパイロット圧が高圧選択されて第1最高圧力として出力される。これにより、第1圧力センサ61から第1最高圧力に応じた信号V1が出力される。制御装置65は、この信号V1に基づいて吐出流量Q1を決定し、第1油圧ポンプ21から吐出流量Q1の作動油を吐出させる。他方、第2高圧選択機構67では、各操作弁31,32から出力される4つのパイロット圧のうち1つのパイロット圧が高圧選択されて第2最高圧力として出力される。これにより、第2圧力センサ62から第2最高圧力に応じた信号V2が出力される。制御装置65は、この信号V2に基づいて吐出流量Q2を決定し、第2油圧ポンプ22から吐出流量Q2の作動油を吐出させる。
このように構成されている油圧駆動システム1では、パイロット圧が出力される方向毎であって操作弁31〜37毎に圧力センサを設けずとも、各油圧ポンプ21,22の作動油の流量を決定することができる。これにより、油圧駆動システム1において、圧力センサ61,62の数の増加を抑制して、油圧駆動システム1のコストの低減を図ることができる。
また、このように構成されている油圧駆動システム1では、第1油圧ポンプ21及び第2油圧ポンプ22に対して馬力制御を行うことができる。即ち、油圧駆動システム1では、第1主通路51に第1吐出圧センサ56が接続され、第2主通路54に第2吐出圧センサ57が接続されている。第1吐出圧センサ56は、第1油圧ポンプ21の吐出圧を検出し、第2吐出圧センサ57は、第2油圧ポンプ22の吐出圧を検出する。また、第1及び第2吐出圧センサ57は、共に制御装置65に接続されており、検出する吐出圧に応じた信号を制御装置65に出力する。更に、制御装置65は、第1吐出圧センサ56から出力される信号と、演算された第1油圧ポンプ21の吐出流量Q1と、予め定められる仮想馬力線図とに基づいて第1油圧ポンプ21に対して馬力制御を行う。また、制御装置65は、第2吐出圧センサ57から出力される信号と、演算された第2油圧ポンプ21の吐出流量Q2と、予め定められる仮想馬力線図とに基づいて第2油圧ポンプ22に対して馬力制御を行うようになっている。
[第2実施形態]
第2実施形態の油圧駆動システム1Aは、第1実施形態の油圧駆動システム1と構成が類似している。従って、第2実施形態の油圧駆動システム1Aの構成については、第1実施形態の油圧駆動システム1と異なる点について主に説明し、同じ構成については同一の符号を付して説明を省略する。
第2実施形態の油圧駆動システム1Aは、第1実施形態の油圧駆動システム1と構成が類似している。従って、第2実施形態の油圧駆動システム1Aの構成については、第1実施形態の油圧駆動システム1と異なる点について主に説明し、同じ構成については同一の符号を付して説明を省略する。
第2実施形態の油圧駆動システム1Aでは、図4に示すように第1選択弁60a及び第11選択弁60kを備えていない。そのため、第8選択弁60hは、ブームを下降させる際(即ち、操作レバー31aを所定方向他方に操作する際)にブーム用操作弁31から出力されるパイロット圧と第2選択弁60bから出力されるパイロット圧を比較し、それらのうち圧力が高い方のパイロット圧を出力する。また、第12選択弁60lは、第2選択弁60b及び第4選択弁60dから夫々出力されるパイロット圧を比較し、それらのうち圧力が高い方のパイロット圧を出力する。
このように構成されている油圧駆動システム1Aでは、第1高圧選択機構66Aが、第1油圧ポンプ21に接続される方向切換弁41,44,45,47に対応付けられた操作弁31〜33,35から出力される複数のパイロット圧(ブームを上昇させる際にブーム用操作弁31から出力されるパイロット圧を除く)のうち最も高い圧力を選択する。そして、選択された圧力を第1最高圧力として第1圧力センサ61が検出する。また、第2高圧選択機構67Aは、第2油圧ポンプ22に接続される方向切換弁43,46,48,49に対応付けられた操作弁32,34,36,37から出力される複数のパイロット圧のうち最も高い圧力を選択するように構成されている。そして、選択された圧力を第2最高圧力として第2圧力センサ62が検出する。
また、油圧駆動システム1Aは、第3圧力センサ63を更に備えており、第3圧力センサ63は、ブームを上昇させる際にブーム用操作弁31から出力されるパイロット圧の圧力を検出する。また、第3圧力センサ63は、検出するパイロット圧の圧力に応じた信号V3を制御装置65Aに送信し、制御装置65Aは、図5に示すグラフのような信号V1〜V3の各々と吐出流量Q1,Q2の各々との関係に基づいて作成されるテーブル及び演算式等を記憶している。なお、図5の6つのグラフは、信号V1〜V3の各々と吐出流量Q1,Q2の各々との関係を示すものである。更に詳細に説明すると、図5の紙面左側の3つのグラフは、信号V1〜V3と吐出流量Q1との関係を順に示し、紙面右側の3つのグラフは、信号V1〜V3と吐出流量Q2との関係を順に示している。
図5からわかるように、信号V1,V2の各々と吐出流量をQ1、Q2の各々とは、第1実施形態におけるそれらの関係性と同様の関係性を有している。他方、信号V3と吐出流量Q1、Q2とは以下のような関係性を有している。即ち、吐出流量Q1、Q2は、共に信号V3に比例させて大きくなっている。また、吐出流量Q1、Q2の増加の勾配は、信号V1,V2の場合(図5の下の2つのグラフの二点鎖線参照)よりも信号V3の場合の方が大きくなっている。
制御装置65Aは、このようなテーブル及び演算式等に基づいて演算する。即ち、制御装置65Aは、信号V1と吐出流量Q1との関係から信号V1に基づいて第1吐出量を決定し、また信号V2と吐出流量Q2との関係から信号V2に基づいて第2吐出量を決定する。また、制御装置65Aは、信号V3と吐出流量Q1、Q2の各々との関係から信号V3に基づいて第3吐出量及び第4吐出量を決定する。更に、制御装置65Aは、決定した4つの吐出量に関して第1及び第3吐出量から多い方を第1油圧ポンプ21から吐出させる吐出流量Q1とし、第2及び第4吐出量から多い方を第2油圧ポンプ22から吐出させる吐出流量Q2とする。そして制御装置65Aは、これらの吐出流量Q1,Q2の各々に基づいて2つの傾転角指令を演算し、それを傾転角調整バルブ23a,24aに出力する。これにより、斜板21a,22aが夫々傾転し、2つの油圧ポンプ21,2から必要に応じた吐出流量Q1、Q2の作動油が吐出される。
従って、油圧駆動システム1Aにおいて、ブーム用操作弁31の操作レバー31aが所定方向一方に操作されると共にアーム用操作弁32の操作レバー32aが操作された場合、以下のように吐出流量Q1,Q2が制御される。即ち、第1高圧選択機構66Aでは、アーム用操作弁32から出力される2つのパイロット圧のうち1つのパイロット圧が高圧選択されて第1最高圧力として出力される。これにより、第1圧力センサ61から第1最高圧力に応じた信号V1が出力される。制御装置65Aは、この信号V1に基づいて第1吐出量を演算する。他方、第2高圧選択機構67Aでは、アーム用操作弁32から出力される2つのパイロット圧のうちの何れかが高圧選択されて第2最高圧力として出力される。これにより、第2圧力センサ62から第2最高圧力に応じた信号V2が出力される。制御装置65Aは、この信号V2に基づいて第2吐出量を決定する。
更に、第3圧力センサ63からは、ブーム用操作弁31から出力されるパイロット圧に応じた信号V3が出力され、制御装置65Aは、この信号V3に基づいて第3吐出量及び第4吐出量を決定する。その後、制御装置65Aは、第1吐出量及び第3吐出量のうち多い方を第1吐出流量Q1とし、第2吐出量及び第4吐出量のうち多い方を第2吐出流量Q2とする。そして、制御装置65Aは、第1油圧ポンプ21から演算された吐出流量Q1の作動油を吐出させ、第2油圧ポンプ22から演算された吐出流量Q2の作動油を吐出させる。
このように構成されている油圧駆動システム1Aでは、ブームを上昇させる際にブーム用アクチュエータ16に対して多くの流量を供給することができる。また、ブームを上昇させるに際して他のアクチュエータ11〜15,17の動きを検出するパイロット圧とは別に独立してパイロット圧を検出し、他のアクチュエータ11〜15,17を動かす場合とは違えて吐出流量を制御することができる。これにより、自重により大きな荷重が作用するブームを上昇させるべくブーム用アクチュエータ16の作動速度が他のアクチュエータ11〜15,17の作動速度に比べて極端に低下することを抑制できる。即ち、操作レバー31aの操作に対するブーム用アクチュエータ16の作動速度が他の操作レバー32a〜37aの操作に対する各アクチュエータ11〜15,17の操作速度に比べて緩慢になることを抑制することができ、操作レバー31aの操作フィーリングを他の操作レバー32a〜37aの操作フィーリングに合せることができる。
油圧駆動システム1Aでは、第3圧力センサ63を追加するだけで前述するような機能を持たせることができる。それ故、油圧駆動システム1Aでは、前述する機能を追加しつつ圧力センサの数の増加を抑制して、油圧駆動システム1Aのコストの低減を図ることができる。
油圧駆動システム1Aは、その他、第1実施形態の油圧駆動システム1と同様の作用効果を奏する。
[第3実施形態]
第3実施形態の油圧駆動システム1Bは、第1実施形態の油圧駆動システム1と構成が類似している。従って、第3実施形態の油圧駆動システム1Bの構成については、第1実施形態の油圧駆動システム1と異なる点について主に説明し、同じ構成については同一の符号を付して説明を省略する。
第3実施形態の油圧駆動システム1Bは、第1実施形態の油圧駆動システム1と構成が類似している。従って、第3実施形態の油圧駆動システム1Bの構成については、第1実施形態の油圧駆動システム1と異なる点について主に説明し、同じ構成については同一の符号を付して説明を省略する。
第3実施形態の油圧駆動システム1Bでは、図6に示すように第1選択弁60aを備えていない。そのため、第8選択弁60hは、ブームを上昇させる際(即ち、操作レバー31aを所定方向一方に操作する際)にブーム用操作弁31から出力されるパイロット圧と第2選択弁60bから出力されるパイロット圧を比較し、それらのうち圧力が高い方のパイロット圧を出力する。
このように構成されている油圧駆動システム1Bでは、第1高圧選択機構66Bが、第1油圧ポンプ21に接続される方向切換弁41,44,45,47に対応付けられた操作弁31〜33,35から出力される複数のパイロット圧(ブームを下降させる際にブーム用操作弁31から出力されるパイロット圧を除く)のうち最も高い圧力を選択する。そして、選択された圧力を第1最高圧力として第1圧力センサ61が検出する。
また、油圧駆動システム1Bは、第4圧力センサ64を更に備えており第4圧力センサ64は、ブームを下降させる際にブーム用操作弁31から出力されるパイロット圧の圧力を検出する。また、第4圧力センサ64は、検出するパイロット圧の圧力に応じた信号V4を制御装置65Bに送信し、制御装置65Bは、図7に示すグラフのような信号V1,V2,V4の各々と吐出流量Q1,Q2の各々との関係に基づいて作成されるテーブル及び演算式等を記憶している。なお、図7の6つのグラフは、信号V1,V2,V4の各々と吐出流量Q1,Q2の各々との関係を示すものである。更に詳細に説明すると、図7の紙面左側の3つのグラフは、信号V1,V2,V4と吐出流量Q1との関係を順に示し、紙面右側の3つのグラフは、信号V1,V2,V4と吐出流量Q2との関係を順に示している。
図7からわかるように、信号V1,V2の各々と吐出流量をQ1、Q2の各々とは、第1及び第2実施形態におけるそれらの関係性と同様の関係性を有している。他方、信号V4と吐出流量Q1、Q2とは以下のような関係性を有している。即ち、吐出流量Q1は、第2実施形態の場合と同様に信号V4に比例させて大きくなっている。また、吐出流量Q1の増加の勾配は、第2実施形態の場合より小さく、更に信号V1の場合(図7の吐出流量Q1に関する最も下のグラフの二点鎖線参照)よりも信号V4の場合の方が小さくなっている。なお、吐出流量Q2は、信号V4が大きくなっても最低流量のままに維持される。
制御装置65Bは、このようなテーブル及び演算式等に基づいて演算する。即ち、制御装置65Bは、信号V1と吐出流量Q1との関係から信号V1に基づいて第1吐出量を決定し、また信号V2と吐出流量Q2との関係から信号V2に基づいて第2吐出量を決定する。また、制御装置65Bは、信号V4と吐出流量Q1との関係から信号V4に基づいて第5吐出量を決定する。更に、制御装置65Bは、決定した3つの吐出量に関して第1及び第5吐出量から多い方を第1油圧ポンプ21から吐出させる吐出流量Q1とし、第2吐出量を第2油圧ポンプ22から吐出させる吐出流量Q2とする。そして制御装置65Bは、これらの吐出流量Q1,Q2の各々に基づいて2つの傾転角指令を演算し、それを傾転角調整バルブ23a,24aに出力する。これにより、斜板21a,22aが夫々傾転し、2つの油圧ポンプ21,2から必要に応じた吐出流量Q1、Q2の作動油が吐出される。
このように構成されている油圧駆動システム1Bでは、ブーム用操作弁31の操作レバー31aを所定方向他方に操作してブームを下降させる際にブーム用アクチュエータ16に対して供給される流量を、第2ブーム用方向切換弁42による制限だけでなく、傾転制御によっても制限している。これにより、自重により大きな荷重が作用するブームを下降させるべくブーム用アクチュエータ16の作動速度が他のアクチュエータ11〜15,17の作動速度に比べて極めて速くなることを抑止することができる。それ故、操作レバー31aの操作に対するブーム用アクチュエータ16の作動速度が他の操作レバー32a〜37aの操作に対する各アクチュエータ11〜15,17の操作速度に比べて速くなることを抑制することができ、操作レバー31aの操作フィーリングを他の操作レバー32a〜37aの操作フィーリングに合せることができる。
他方、ブーム用操作弁31の操作レバー31aが所定方向他方に操作されると共にアーム用操作弁32の操作レバー32aが操作された場合、以下のように吐出流量Q1,Q2が制御される。即ち、第1高圧選択機構66Bでは、アーム用操作弁32から出力される2つのパイロット圧のうち1つのパイロット圧が高圧選択されて第1最高圧力として出力される。これにより、第1圧力センサ61から第1最高圧力に応じた信号V1が出力される。制御装置65は、この信号V1に基づいて第1吐出量を演算する。他方、第2高圧選択機構67では、アーム用操作弁32から出力される2つのパイロット圧のうちの何れかが高圧選択されて第2最高圧力として出力される。これにより、第2圧力センサ62から第2最高圧力に応じた信号V2が出力される。制御装置65は、この信号V2に基づいて第2吐出量を決定する。
更に、第4圧力センサ64からは、ブーム用操作弁31から出力されるパイロット圧に応じた信号V4が出力され、制御装置65Bは、この信号V4に基づいて第5吐出量を決定する。その後、制御装置65Bは、第1吐出量及び第5吐出量のうち多い方を第1吐出流量Q1とし、第2吐出量を第2吐出流量Q2とする。そして、制御装置65Bは、第1油圧ポンプ21から演算された吐出流量Q1の作動油を吐出させ、第2油圧ポンプ22から演算された吐出流量Q2の作動油を吐出させる。従って、ブームを下降させると共にアームを動かす際、アーム用アクチュエータ15を動かすのに必要な流量分に応じた作動油が第1及び第2油圧ポンプ21,22から吐出することができる。それ故、ブームを下降させると共にアームを動かす際に、アーム用アクチュエータ15の作動速度が操作レバー32aの操作量に対して緩慢になることを抑制することができる。
このように、油圧駆動システム1Bでは、第4圧力センサ64を追加するだけで前述するような機能を持たせることができる。それ故、油圧駆動システム1Bでは、前述する機能を追加しつつ圧力センサの数の増加を抑制して、油圧駆動システム1Bのコストの低減を図ることができる。
油圧駆動システム1Bは、その他、第1実施形態の油圧駆動システム1と同様の作用効果を奏する。
[第4実施形態]
第4実施形態の油圧駆動システム1Cは、第2実施形態の油圧駆動システム1Aと構成が類似している。従って、第4実施形態の油圧駆動システム1Cの構成については、第2実施形態の油圧駆動システム1Aと異なる点について主に説明し、同じ構成については同一の符号を付して説明を省略する。
第4実施形態の油圧駆動システム1Cは、第2実施形態の油圧駆動システム1Aと構成が類似している。従って、第4実施形態の油圧駆動システム1Cの構成については、第2実施形態の油圧駆動システム1Aと異なる点について主に説明し、同じ構成については同一の符号を付して説明を省略する。
第4実施形態の油圧駆動システム1Cでは、図8に示すように第8選択弁60hが更に備わっていない。そのため、第9選択弁60iは、第2選択弁60bから出力されるパイロット圧の圧力と第3選択弁60cから出力されるパイロット圧の圧力とを比較し、それらのうち圧力が高い方のパイロット圧を出力する。このように構成されている油圧駆動システム1Cでは、第1高圧選択機構66Cが、第1油圧ポンプ21に接続される方向切換弁44,45,47に対応付けられた操作弁32,33,35から出力される複数のパイロット圧のうち最も高い圧力を選択する。そして、選択された圧力を第1最高圧力として第1圧力センサ61が検出する。
また、油圧駆動システム1Cは、第3実施形態と同じ第4圧力センサ64を更に備えている。第4圧力センサ64は、ブームを下降させる際にブーム用操作弁31から出力されるパイロット圧の圧力を検出し、検出するパイロット圧の圧力に応じた信号V4を制御装置65Cに送信する。制御装置65Cは、図9に示すグラフのような信号V1〜V4の各々と吐出流量Q1,Q2の各々との関係に基づいて作成されるテーブル及び演算式等を記憶している。なお、図9の8つのグラフは、信号V1〜V4の各々と吐出流量Q1,Q2の各々との関係を示すものである。更に詳細に説明すると、図9の紙面左側の4つのグラフは、信号V1〜V4と吐出流量Q1との関係を順に示し、紙面右側の4つのグラフは、信号V1〜V4と吐出流量Q2との関係を順に示している。
図9からわかるように、信号V1〜V3の各々と吐出流量をQ1、Q2の各々とは、第2実施形態におけるそれらの関係性と同様の関係性を有している。他方、信号V4と吐出流量Q1、Q2とは以下のような関係性を有している。即ち、吐出流量Q1は、信号V4に比例させて大きくなっており、吐出流量Q2は、信号V4の大きさに関わらず最低流量に維持されている。また、吐出流量Q1の増加の勾配は、信号V1乃至V3の場合(図9の最下位置で且つ左側のグラフにおける一点鎖線及び二点鎖線参照)よりも信号V4の場合の方が小さくなっている。
制御装置65Cは、このようなテーブル及び演算式等に基づいて演算する。即ち、制御装置65Cは、第2実施形態と同様に第1吐出量、第2吐出量、第3吐出量及び第4吐出量を夫々決定し、また信号V4と吐出流量Q1との関係から信号V4に基づいて第5吐出量を決定する。更に、制御装置65Cは、決定した5つの吐出量に関して第1吐出量、第3吐出量、及び第5吐出量から最も多い吐出量を第1油圧ポンプ21から吐出させる吐出流量Q1とし、第2吐出量及び第4吐出量から多い方を第2油圧ポンプ22から吐出させる吐出流量Q2とする。そして制御装置65Cは、これらの吐出流量Q1,Q2の各々に基づいて2つの傾転角指令を演算し、それを傾転角調整バルブ23a,24aに出力する。これにより、斜板21a,22aが夫々傾転し、2つの油圧ポンプ21,22から必要に応じた吐出流量Q1、Q2の作動油が吐出される。
従って、油圧駆動システム1Cにおいて、ブーム用操作弁31の操作レバー31aが所定方向他方に操作されると共にアーム用操作弁32の操作レバー32aが操作された場合、以下のように吐出流量Q1,Q2が制御される。即ち、第1高圧選択機構66Cでは、アーム用操作弁32から出力される2つのパイロット圧のうち1つのパイロット圧が高圧選択されて第1最高圧力として出力される。これにより、第1圧力センサ61から第1最高圧力に応じた信号V1が出力される。制御装置65Cは、この信号V1に基づいて第1吐出量を演算する。また、第4圧力センサ64からは、ブーム用操作弁31から出力されるパイロット圧に応じた信号V4が出力され、制御装置65Cは、この信号V4に基づいて第5吐出量を決定する。その後、制御装置65Cは、第1吐出量及び第5吐出量のうち多い方を第1吐出流量Q1とし、第1油圧ポンプ21から吐出流量Q1の作動油を吐出させる。
他方、第2高圧選択機構67Aでは、アーム用操作弁32から出力される2つのパイロット圧のうちのどちらかが高圧選択されて第2最高圧力として出力される。これにより、第2圧力センサ62から第2最高圧力に応じた信号V2が出力される。制御装置65Cは、この信号V2に基づいて第2吐出量を決定し、第2油圧ポンプ22から吐出流量Q2の作動油を吐出させる。
このように構成されている油圧駆動システム1Cでは、ブームを下降させる際にブーム用アクチュエータ16に対して供給される流量を、第2ブーム用方向切換弁42による制限だけでなく、傾転制御によっても制限している。これにより、自重により大きな荷重が作用するブームを下降させるべくブーム用アクチュエータ16の作動速度が他のアクチュエータ11〜15,17の作動速度に比べて極めて速くなることを抑止することができる。それ故、操作レバー31aの操作に対するブーム用アクチュエータ16の作動速度が他の操作レバー32a〜37aの操作に対する各アクチュエータ11〜15,17の操作速度に比べて速くなることを抑制することができ、操作レバー31aの操作フィーリングを他の操作レバー32a〜37aの操作フィーリングに合せることができる。
油圧駆動システム1Cでは、第4圧力センサ64を追加するだけで前述するような機能を持たせることができる。それ故、油圧駆動システム1Cでは、前述する機能を追加しつつ圧力センサの数の増加を抑制して、油圧駆動システム1Cのコストの低減を図ることができる。
その他、油圧駆動システム1Cは、第2実施形態の油圧駆動システム1Aと同様の作用効果を奏する。
[第5実施形態]
第5実施形態の油圧駆動システム1Dは、第1実施形態の油圧駆動システム1と構成が類似している。従って、第5実施形態の油圧駆動システム1Dの構成については、第1実施形態の油圧駆動システム1と異なる点について主に説明し、同じ構成については同一の符号を付して説明を省略する。
第5実施形態の油圧駆動システム1Dは、第1実施形態の油圧駆動システム1と構成が類似している。従って、第5実施形態の油圧駆動システム1Dの構成については、第1実施形態の油圧駆動システム1と異なる点について主に説明し、同じ構成については同一の符号を付して説明を省略する。
第5実施形態の油圧駆動システム1Dでは、図10に示すように第1選択弁60a、第8選択弁60h、及び第12選択弁60lを備えていない。そのため、第11選択弁60kは、ブームを下降させる際(即ち、操作レバー31aを所定方向他方に操作する際)にブーム用操作弁31から出力されるパイロット圧と第3選択弁60cから出力されるパイロット圧を比較し、それらのうち圧力が高い方のパイロット圧を出力する。また、第13選択弁60mは、第4選択弁60d及び第6選択弁60fから夫々出力されるパイロット圧を比較し、それらのうち圧力が高い方のパイロット圧を出力する。
このように構成されている油圧駆動システム1Dでは、第1高圧選択機構66Dが、第1油圧ポンプ21に接続される方向切換弁41,45,47に対応付けられた操作弁31,33,35から出力される複数のパイロット圧(ブームを上昇させる際にブーム用操作弁31から出力されるパイロット圧を除く)のうち最も高い圧力を選択する。そして、選択された圧力を第1最高圧力として第1圧力センサ61が検出する。また、第2高圧選択機構67Dは、第2油圧ポンプ22に接続される方向切換弁46,48,49に対応付けられた操作弁34,36,37から出力される複数のパイロット圧のうち最も高い圧力を選択するように構成されている。そして、選択された圧力を第2最高圧力として第2圧力センサ62が検出する。
また、油圧駆動システム1Dは、第5圧力センサ69を更に備え、第11選択弁60kが第3高圧選択機構68として機能する。第3高圧選択機構68は、選択したパイロット圧を第5圧力センサ69に出力する。第5圧力センサは、第3高圧選択機構68から出力されるパイロット圧の圧力を第3最高圧力として検出し、それに応じた信号V5を制御装置65Dに出力する。なお、制御装置65Dが実行する制御は、第2実施形態の制御装置65Aが実行する制御と類似している。即ち、制御装置65Dは、図11に示すグラフのような信号V1,V2,V5の各々と吐出流量Q1,Q2の各々との関係に基づいて作成されるテーブル及び演算式等を記憶している。なお、図11の6つのグラフは、信号V1,V2,V5の各々と吐出流量Q1,Q2の各々との関係を示すものである。更に詳細に説明すると、図11の紙面左側の3つのグラフは、信号V1,V2,V5と吐出流量Q1との関係を順に示し、紙面右側の3つのグラフは、信号V1,V2,V5と吐出流量Q2との関係を順に示している。なお、信号V5と吐出流量Q1,Q2との関係性は、第2実施形態の信号V3の各々と吐出流量Q1,Q2の各々との関係性と同じ関係性を有している。
制御装置65Dは、このようなテーブル及び演算式等に基づいて演算する。即ち、制御装置65Dは、前述する関係から、信号V1,V2に基づいて第1及び第2吐出量を決定する。また、制御装置65Dは、前述する関係から信号V3に基づいて第6及び第7吐出量を決定する。更に制御装置65Dは、決定した4つの吐出量に関して第1及び第6吐出量から多い方を第1油圧ポンプ21から吐出させる吐出流量Q1とし、第2及び第7吐出量から多い方を第2油圧ポンプ22から吐出させる吐出流量Q2とする。そして制御装置65Dは、これらの吐出流量Q1,Q2の各々に基づいて2つの傾転角指令を演算し、それを傾転角調整バルブ23a,24aに出力する。これにより、斜板21a,22aが夫々傾転し、2つの油圧ポンプ21,2から必要に応じた吐出流量Q1、Q2の作動油が吐出される。
このように構成される油圧駆動システム1Dにおいて、ブーム用操作弁31の操作レバー31aが所定方向一方に操作されると共にアーム用操作弁32の操作レバー32aが操作された場合、以下のように吐出流量Q1,Q2が制御される。即ち、第1高圧選択機構66Dでは、ブーム用操作弁31及びアーム用操作弁32から出力される3つのパイロット圧のうち1つのパイロット圧が高圧選択されて第3最高圧力として出力される。これにより、第5圧力センサ69から第3最高圧力に応じた信号V5が出力される。制御装置65Dは、この信号V5に基づいて第6及び第7吐出量を演算する。そして、制御装置65Dは、第6吐出量を第1吐出流量Q1とし、第7吐出量を第2吐出流量Q2とする。そして、制御装置65Dは、第1油圧ポンプ21から演算された吐出流量Q1の作動油を吐出させ、第2油圧ポンプ22から演算された吐出流量Q2の作動油を吐出させる。
このように構成されている油圧駆動システム1Dでは、アームを動かす際にもアーム用アクチュエータ15に対して多くの流量を供給することができる。また、ブームを上昇させるに際して他のアクチュエータ11〜14,16,17の動きを検出するパイロット圧とは別に独立してパイロット圧を検出し、他のアクチュエータ11〜14,16,17を動かす場合とは違えて吐出流量を制御することができる。これにより、アームを動かす際にアーム用アクチュエータ15の作動速度が他のアクチュエータ11〜14,16,17の作動速度に比べて極端に低下することを抑制できる。即ち、操作レバー32aの操作に対するアーム用アクチュエータ15の作動速度が他の操作レバー31a,33a〜37aの操作に対する各アクチュエータ11〜14,16,17の操作速度に比べて緩慢になることを抑制することができ、操作レバー32aの操作フィーリングを他の操作レバー31a,33a〜37aの操作フィーリングに合せることができる。
油圧駆動システム1Dでは、第5圧力センサ69を追加するだけで前述するような機能を持たせることができる。それ故、油圧駆動システム1Dでは、前述する機能を追加しつつ圧力センサの数の増加を抑制して、油圧駆動システム1Dのコストの低減を図ることができる。
油圧駆動システム1Dは、その他、第1及び第2実施形態の油圧駆動システム1,1Aと同様の作用効果を奏する。
[第6実施形態]
第6実施形態の油圧駆動システム1Eは、第4実施形態の油圧駆動システム1Cと構成が類似している。従って、第6実施形態の油圧駆動システム1Eの構成については、第4実施形態の油圧駆動システム1Cと異なる点について主に説明し、同じ構成については同一の符号を付して説明を省略する。
第6実施形態の油圧駆動システム1Eは、第4実施形態の油圧駆動システム1Cと構成が類似している。従って、第6実施形態の油圧駆動システム1Eの構成については、第4実施形態の油圧駆動システム1Cと異なる点について主に説明し、同じ構成については同一の符号を付して説明を省略する。
第6実施形態の油圧駆動システム1Eでは、図12に示すように第9選択弁60i、第12選択弁60lが更に備わっておらず、他方、第11選択弁60kを備えている。その結果、第1高圧選択機構66Eの第10選択弁60jは、第3選択弁60c及び第5選択弁60eから夫々出力されるパイロット圧を比較し、それらのうち圧力が高い方のパイロット圧を出力する。また、第2高圧選択機構67Eの第13選択弁60mは、第4選択弁60d及び第6選択弁60fから夫々出力されるパイロット圧を比較し、それらのうち圧力が高い方のパイロット圧を出力する。また、第11選択弁60kは、第3高圧選択機構68として機能し、選択したパイロット圧を第5圧力センサ69に出力する。第5圧力センサ69は、第3高圧選択機構68から出力されるパイロット圧の圧力を第3最高圧力として検出し、それに応じた信号V5を制御装置65Eに出力する。
なお、制御装置65Eは、第3実施形態の制御装置65Bと類似する制御を実行する。
なお、制御装置65Eは、第3実施形態の制御装置65Bと類似する制御を実行する。
即ち、制御装置65Eは、図13に示すグラフのような信号V1,V2,V4,V5の各々と吐出流量Q1,Q2の各々との関係に基づいて作成されるテーブル及び演算式等を記憶している。なお、図13の8つのグラフは、信号V1,V2,V4,V5の各々と吐出流量Q1,Q2の各々との関係を示すものである。更に詳細に説明すると、図13の紙面左側の4つのグラフは、信号V1,V2,V4,V5と吐出流量Q1との関係を順に示し、紙面右側の4つのグラフは、信号V1,V2,V4,V5と吐出流量Q2との関係を順に示している。なお、信号V5と吐出流量Q1,Q2との関係性は、第5実施形態におけるそれらの関係性と同様の関係性を有している。
制御装置65Eは、このようなテーブル及び演算式等に基づいて演算する。即ち、制御装置65Eは、前述する関係から、信号V1,V2に基づいて第1及び第2吐出量を決定する。また、制御装置65Eは、前述する関係から信号V4に基づいて第5吐出量を決定し、また前述する関係から信号V5に基づいて第6及び第7吐出量を決定する。更に制御装置65Eは、決定した5つの吐出量に関して第1、第5、及び第6吐出量から多い方を第1油圧ポンプ21から吐出させる吐出流量Q1とし、第2及び第7吐出量から多い方を第2油圧ポンプ22から吐出させる吐出流量Q2とする。そして制御装置65Eは、これらの吐出流量Q1,Q2の各々に基づいて2つの傾転角指令を演算し、それを傾転角調整バルブ23a,24aに出力する。これにより、斜板21a,22aが夫々傾転し、2つの油圧ポンプ21,2から必要に応じた吐出流量Q1、Q2の作動油が吐出される。
従って、油圧駆動システム1Eにおいて、ブーム用操作弁31の操作レバー31aが所定方向一方に操作されると共にアーム用操作弁32の操作レバー32aが操作された場合、制御装置65Eは、第5実施形態の制御装置65Dと同様の方法で吐出流量Q1,Q2を制御する。これにより、ブームを上昇させる場合と同様に、操作レバー32aの操作に対してアーム用アクチュエータ15の速度他の操作レバー31a,33a〜37aの操作に対する各アクチュエータ11〜14,16,17の操作速度に比べて緩慢になることを抑制することができ、操作レバー32aの操作フィーリングを他の操作レバー31a,33a〜37aの操作フィーリングに合せることができる。
その他、第4実施形態の油圧駆動システム1Cと同様の作用効果を奏する。
[その他の実施形態]
第1乃至第6実施形態の油圧駆動システム1、1A〜1Eについては、油圧ショベルに搭載された場合について説明したが、搭載される機械は油圧ショベルに限定されない。例えば油圧クレーンであってもよく、少なくとも2つの油圧ポンプによって複数のアクチュエータを駆動させる建設機械であればよい。即ち、3以上の油圧ポンプを備える油圧駆動システムであって、各方向切換弁41〜49が各油圧ポンプに対応付けられて接続される。また、各方向切換弁41〜49に接続されるアクチュエータは、前述する各アクチュエータ11〜17に限定されず、供給される作動油の流量に応じた作動速度で駆動可能なアクチュエータであればよい。また、アクチュエータを作動する流体は、油圧に限定されず、液体であればよい。
第1乃至第6実施形態の油圧駆動システム1、1A〜1Eについては、油圧ショベルに搭載された場合について説明したが、搭載される機械は油圧ショベルに限定されない。例えば油圧クレーンであってもよく、少なくとも2つの油圧ポンプによって複数のアクチュエータを駆動させる建設機械であればよい。即ち、3以上の油圧ポンプを備える油圧駆動システムであって、各方向切換弁41〜49が各油圧ポンプに対応付けられて接続される。また、各方向切換弁41〜49に接続されるアクチュエータは、前述する各アクチュエータ11〜17に限定されず、供給される作動油の流量に応じた作動速度で駆動可能なアクチュエータであればよい。また、アクチュエータを作動する流体は、油圧に限定されず、液体であればよい。
また、第1乃至第6実施形態の油圧駆動システム1、1A〜1Eでは、第1油圧ポンプ21にバケット用方向切換弁45が接続され、第2油圧ポンプ22に旋回用方向切換弁46が接続されているが、必ずしもこのような態様に限定されない。即ち、第1油圧ポンプ21に旋回用方向切換弁46が接続され、第2油圧ポンプ22にバケット用方向切換弁45が接続されてもよい。また、オプション用方向切換弁49は、必ずしも第2油圧ポンプ22に接続されている必要はなく、第1油圧ポンプ22に接続されていてもよい。また、各ポンプ21,22に接続されているアクチュエータの数も前述するような数である必要はなく、6つ以下、及び8つ以上であってもよい
また、第1乃至第6実施形態の油圧駆動システム1、1A〜1Eでは、第1油圧ポンプ21に接続される4つの方向切換弁41,44,45,47がセンターバイパス通路52に接続されている順番もまた前述するような順番に限定されず、どのような順番でもよい。第2油圧ポンプ22に接続されている5つの方向切換弁42,43,45,48,49についても同様である。更に、油圧供給装置25では、センターブリード型の油圧回路が採用されているが、主通路51,54にアンロード弁が接続される集中ブリード型の油圧回路が採用されてもよい。
また、第1乃至第6実施形態の油圧駆動システム1、1A〜1Eでは、第1油圧ポンプ21に接続される4つの方向切換弁41,44,45,47がセンターバイパス通路52に接続されている順番もまた前述するような順番に限定されず、どのような順番でもよい。第2油圧ポンプ22に接続されている5つの方向切換弁42,43,45,48,49についても同様である。更に、油圧供給装置25では、センターブリード型の油圧回路が採用されているが、主通路51,54にアンロード弁が接続される集中ブリード型の油圧回路が採用されてもよい。
更に、第1乃至第6実施形態の油圧駆動システム1、1A〜1Eでは、第1乃至第14選択弁60a〜60nの配置を上述するように組み合わせて第1高圧選択機構66及び第2高圧選択機構67を構成しているが、必ずしも上述するような配置の組み合わせである必要はない。例えば、第9選択弁60iは、第8選択弁60h及び第3選択弁60cから出力されるパイロット圧を高圧選択しているが、第3選択弁60c及び第5選択弁60eから出力されるパイロット圧を高圧選択して出力するようにしてもよい。この場合、第10選択弁60jを第8選択弁60h及び第9選択弁60i出力されるパイロット圧を高圧選択するように配置することで、第10選択弁60jから第1最高圧を出力させることができる。
また、第2乃至第6実施形態の油圧駆動システム1A〜1Eでは、複数の吐出量を比較して最も多い吐出量を制御装置65が吐出流量Q1,Q2としているが、吐出流量Q1,Q2は必ずしもこのような方法で決定されることに限定されない。例えば、複数の吐出量に基づいて二乗平均等の演算式を用いて算出してもよく、その方法はいかなるものにも限定されない。
1,1A〜1E 油圧駆動システム
11〜17 アクチュエータ
21 第1油圧ポンプ
21a 斜板
21b 斜板
22 第2油圧ポンプ
22a 斜板
23 第1傾転角調整機構
24 第2傾転角調整機構
31 ブーム用操作弁
32 アーム用操作弁
33 バケット用操作弁
34 旋回用操作弁
35 第1走行用操作弁
36 第2走行用操作弁
37 オプション用操作弁
41 第1ブーム用方向切換弁
42 第2ブーム用方向切換弁
43 第1アーム用方向切換弁
44 第2アーム用方向切換弁
45 バケット用方向切換弁
46 旋回用方向切換弁
47 左側用方向切換弁
48 右側用方向切換弁
49 オプション用方向切換弁
61 第1圧力センサ
62 第2圧力センサ
63 第3圧力センサ
64 第4圧力センサ
65,65A〜65E 制御装置
66,66A〜66E 第1高圧選択機構
67,67A,67D,67E 第2高圧選択機構
68 第3高圧選択機構
69 第5圧力センサ
11〜17 アクチュエータ
21 第1油圧ポンプ
21a 斜板
21b 斜板
22 第2油圧ポンプ
22a 斜板
23 第1傾転角調整機構
24 第2傾転角調整機構
31 ブーム用操作弁
32 アーム用操作弁
33 バケット用操作弁
34 旋回用操作弁
35 第1走行用操作弁
36 第2走行用操作弁
37 オプション用操作弁
41 第1ブーム用方向切換弁
42 第2ブーム用方向切換弁
43 第1アーム用方向切換弁
44 第2アーム用方向切換弁
45 バケット用方向切換弁
46 旋回用方向切換弁
47 左側用方向切換弁
48 右側用方向切換弁
49 オプション用方向切換弁
61 第1圧力センサ
62 第2圧力センサ
63 第3圧力センサ
64 第4圧力センサ
65,65A〜65E 制御装置
66,66A〜66E 第1高圧選択機構
67,67A,67D,67E 第2高圧選択機構
68 第3高圧選択機構
69 第5圧力センサ
Claims (12)
- 吐出する作動液の吐出流量を変更可能であって、供給される作動液の方向に応じて動作状態が切換わる互いに異なる複数のアクチュエータのうち少なくとも2つ以上の前記アクチュエータに作動液を供給すべく作動液を吐出する、第1液圧ポンプと、
吐出する作動液の吐出流量を変更可能であって、前記複数のアクチュエータのうち少なくとも2つ以上の前記アクチュエータに作動液を供給すべく作動液を吐出する、第2液圧ポンプと、
前記第1液圧ポンプの吐出流量を変更する第1容量変更機構と、
前記第2液圧ポンプの吐出流量を変更する第2容量変更機構と、
前記複数のアクチェータの各々と互いに対応付けられ、操作量に応じた圧力のパイロット圧を操作方向に応じた方向に出力する複数の操作弁と、
前記第1液圧ポンプに接続される互いに異なる前記アクチュエータの1つと該アクチュエータに対応付けられた前記操作弁とに夫々対応付けられ、対応付けられた前記アクチュエータと前記第1液圧ポンプとの間に夫々介在し、対応付けられた前記操作弁から出力されるパイロット圧の出力方向に応じて前記第1液圧ポンプから対応付けられた前記アクチュエータに供給される作動液の方向を切換え、且つ対応付けられた前記操作弁から出力されるパイロット圧の圧力に応じて開度を変える複数の第1方向切換弁と、
前記第2液圧ポンプに接続される互いに異なる前記アクチュエータの1つと該アクチュエータに対応付けられた前記操作弁とに夫々対応付けられ、対応付けられた前記アクチュエータと前記第2液圧ポンプとの間に夫々介在し、対応付けられた前記操作弁から出力されるパイロット圧の出力方向に応じて前記第2液圧ポンプから対応付けられた前記アクチュエータに供給される作動液の方向を切換え、且つ対応付けられた前記操作弁から出力されるパイロット圧の圧力に応じて開度を変える複数の第2方向切換弁と、
前記複数の第1方向切換弁に夫々出力される複数のパイロット圧のうち最も高い圧力を第1最高圧力として選択して出力する第1高圧選択機構と、
前記第1高圧選択機構から出力される第1最高圧を検出する第1圧力検出器と、
前記複数の第2方向切換弁に夫々出力される複数のパイロット圧のうち最も高い圧力を第2最高圧力として選択して出力する第2高圧選択機構と、
前記第2高圧選択機構から出力される第2最高圧を検出する第2圧力検出器と、
前記第1圧力検出器で検出される第1最高圧に基づいて前記第1容量変更機構を動かして前記第1液圧ポンプの吐出流量を制御し、且つ前記第2圧力検出器で検出される第2最高圧に基づいて前記第2容量変更機構を動かして前記第2液圧ポンプの吐出流量を制御する制御装置とを備える、液圧駆動システム。 - 前記第1液圧ポンプは、作動液が供給される方向に応じて夫々回転する一対の走行用モータのうちの一方である第1走行用モータと、作動液が供給される方向に応じて旋回方向一方及び他方に構造体を旋回させる旋回用モータ及び作動液が供給される方向に応じた方向にバケットを動かすバケット用液圧シリンダのうち一方と、作動液が供給される方向に応じてブームを昇降させるブーム用液圧シリンダと、作動液が供給される方向に応じてアームを揺動させるアーム用液圧シリンダと、に接続され、
前記第2液圧ポンプは、前記一対の走行モータのうちの他方である第2走行用モータと、前記旋回用モータ及び前記バケット用液圧シリンダのうち他方と、前記ブーム用液圧シリンダと、前記アーム用液圧シリンダと、に接続され、
前記操作弁は、前記第1走行用モータに対応付けられた第1走行用操作弁、前記第2走行用モータに対応付けられた第2走行用操作弁と、前記旋回用モータに対応付けられた旋回用操作弁と、前記バケット用液圧シリンダに対応付けられたバケット用操作弁と、前記ブーム用液圧シリンダに対応付けられたブーム用操作切換弁と、前記アーム用液圧シリンダに対応付けられたアーム用操作弁と、
前記複数の第1方向切換弁は、前記第1走行用モータに対応付けられた第1走行用方向切換弁と、前記旋回用モータ及び前記バケット用液圧シリンダのうち一方と対応付けられた第1方向切換弁と、前記ブーム用液圧シリンダに対応付けられた第1ブーム用方向切換弁と、前記アーム用液圧シリンダに対応付けられた第1アーム用方向切換弁とを有し、
前記複数の第2方向切換弁は、前記第2走行用モータに対応付けられた第2走行用方向切換弁と、前記旋回用モータ及び前記バケット用液圧シリンダのうち他方と対応付けられた第2方向切換弁と、前記ブーム用液圧シリンダに対応付けられた第2ブーム用方向切換弁と、前記アーム用液圧シリンダに対応付けられた第2アーム用方向切換弁とを有する、請求項1に記載の液圧駆動システム。 - 前記複数のアクチュエータと異なり且つ接続される前記第1液圧ポンプ及び前記第2液圧ポンプから供給される作動液の方向に応じてブームを昇降させるブーム用液圧シリンダに対応付けられ、操作量に応じた圧力のパイロット圧を操作方向に応じた方向に出力するブーム用操作弁と、
前記ブーム用液圧シリンダと前記第1液圧ポンプとの間に介在し、前記ブーム用操作弁から出力されるパイロット圧であるパイロット圧の出力方向に応じて前記ブーム用液圧シリンダへの作動液の供給方向を切換え、且つパイロット圧の圧力に応じて開度を調整する第1ブーム用方向切換弁と、
前記ブーム用液圧シリンダと前記第2液圧ポンプとの間に介在し、前記ブーム用操作弁から出力されるパイロット圧の出力方向に応じて前記ブームを上げる際に前記ブーム用液圧シリンダに作動液を供給し且つパイロット圧の圧力に応じて開度を調整し、前記ブーム用操作弁から出力されるパイロット圧の出力方向に応じて前記ブームを降ろす際に前記ブーム用液圧シリンダへの作動液の供給を止める第2ブーム用方向切換弁と、
前記ブームを上げる際に前記ブーム用操作弁から出力されるパイロット圧の圧力を検出する第3圧力検出器とを備え、
前記第1高圧選択は、前記複数の第1方向切換弁に夫々出力される複数のパイロット圧、及び前記ブームを下げる際に前記ブーム用操作弁から出力されるパイロット圧の圧力のうち最も高い圧力である第1最高圧力を選択して出力し、
前記第2高圧選択は、前記複数の第2方向切換弁に夫々出力される複数のパイロット圧のうち最も高い圧力である第2最高圧力を選択して出力し、
前記制御装置は、前記第1圧力検出器で検出される第1最高圧力と前記第3圧力検出器で検出されるパイロット圧の圧力とに基づいて前記第1容量変更機構を動かして前記第1液圧ポンプの吐出流量を制御し、且つ前記第2圧力検出器で検出される第2最高圧と前記第3圧力検出器で検出されるパイロット圧の圧力とに基づいて前記第2容量変更機構を動かして前記第2液圧ポンプの吐出流量を制御する、請求項1に記載の液圧駆動システム。 - 前記制御装置は、前記第1圧力検出器で検出される第1最高圧力に対して前記第1液圧ポンプから吐出すべき吐出量である第1吐出量、前記第2圧力検出器で検出される第2最高圧力に対して前記第2液圧ポンプから吐出すべき吐出量である第2吐出量、前記第3圧力検出器で検出されるパイロット圧の圧力に対して前記第1液圧ポンプから吐出すべき吐出量である第3吐出量、及び前記第3圧力検出器で検出されるパイロット圧の圧力に対して前記第2液圧ポンプから吐出すべき吐出量で第4吐出量、を予め定めており、前記第1圧力検出器で検出される第1最高圧力に基づいて決定される第1吐出量と前記第3圧力検出器で検出されるパイロット圧の圧力に基づいて決定される第3吐出量のうち多い方の吐出量を前記第1液圧ポンプから吐出させ、前記第2圧力検出器で検出される第2最高圧力に基づいて決定される第2吐出量と前記第3圧力検出器で検出されるパイロット圧の圧力に基づいて決定される第4吐出量のうち多い方の前記第2液圧ポンプから吐出させるようになっている、請求項3に記載の液圧駆動システム。
- 前記複数のアクチュエータと異なり且つ接続される前記第1液圧ポンプ及び前記第2液圧ポンプから供給される作動液の方向に応じてブームを昇降させるブーム用液圧シリンダに対応付けられ、操作量に応じた圧力のパイロット圧を操作方向に応じた方向に出力するブーム用操作弁と、
前記ブーム用液圧シリンダと前記第1液圧ポンプとの間に介在し、前記ブーム用操作弁から出力されるパイロット圧であるパイロット圧の出力方向に応じて前記ブーム用液圧シリンダへの作動液の供給方向を切換え、且つパイロット圧の圧力に応じて開度を調整する第1ブーム用方向切換弁と、
前記ブーム用液圧シリンダと前記第2液圧ポンプとの間に介在し、前記ブーム用操作弁から出力されるパイロット圧の出力方向に応じて前記ブームを上げる際に前記ブーム用液圧シリンダに作動液を供給し且つパイロット圧の圧力に応じて開度を調整し、前記ブーム用操作弁から出力されるパイロット圧の出力方向に応じて前記ブームを降ろす際に前記ブーム用液圧シリンダへの作動液の供給を止める第2ブーム用方向切換弁と、
前記ブームを下げる際に前記ブーム用操作弁から出力されるパイロット圧の圧力を検出する第4圧力検出器とを備え、
前記第1高圧選択は、前記複数の第1方向切換弁に夫々出力される複数のパイロット圧、及び前記ブームを上げる際に前記ブーム用操作弁から出力されるパイロット圧の圧力のうち最も高い圧力である第1最高圧力を選択して出力し、
前記第2高圧選択は、前記複数の第2方向切換弁に夫々出力される複数のパイロット圧、及び前記ブームを上げる際に前記ブーム用操作弁から出力されるパイロット圧の圧力のうち最も高い圧力である第2最高圧力を選択して出力し、
前記制御装置は、前記第1圧力検出器で検出される第1最高圧力と前記第4圧力検出器で検出されるパイロット圧の圧力とに基づいて前記第1容量変更機構を動かして前記第1液圧ポンプの吐出流量を制御する、請求項1に記載の液圧駆動システム。 - 前記制御装置は、前記第1圧力検出器で検出される第1最高圧力に対して前記第1液圧ポンプから吐出すべき吐出量である第1吐出量、前記第2圧力検出器で検出される第2最高圧力に対して前記第2液圧ポンプから吐出すべき吐出量である第2吐出量、前記第4圧力検出器で検出されるパイロット圧の圧力に対して前記第1液圧ポンプから吐出すべき吐出量である第5吐出量、を予め定めており、前記第1圧力検出器で検出される第1最高圧力に基づいて決定される第1吐出量と前記第4圧力検出器で検出されるパイロット圧の圧力に基づいて決定される第5吐出量のうち多い方の吐出量を前記第1液圧ポンプから吐出させ、前記第2圧力検出器で検出される第2最高圧力に基づいて決定される第2吐出量を前記第2液圧ポンプから吐出させるようになっている、請求項5に記載の液圧駆動システム。
- 前記複数のアクチュエータと異なり且つ接続される前記第1液圧ポンプ及び前記第2液圧ポンプから供給される作動液の方向に応じてブームを昇降させるブーム用液圧シリンダに対応付けられ、操作量に応じた圧力のパイロット圧を操作方向に応じた方向に出力するブーム用操作弁と、
前記ブーム用液圧シリンダと前記第1液圧ポンプとの間に介在し、前記ブーム用操作弁から出力されるパイロット圧であるパイロット圧の出力方向に応じて前記ブーム用液圧シリンダへの作動液の供給方向を切換え、且つパイロット圧の圧力に応じて開度を調整する第1ブーム用方向切換弁と、
前記ブーム用液圧シリンダと前記第2液圧ポンプとの間に介在し、前記ブーム用操作弁から出力されるパイロット圧の出力方向に応じて前記ブームを上げる際に前記ブーム用液圧シリンダに作動液を供給し且つパイロット圧の圧力に応じて開度を調整し、前記ブーム用操作弁から出力されるパイロット圧の出力方向に応じて前記ブームを降ろす際に前記ブーム用液圧シリンダへの作動液の供給を止める第2ブーム用方向切換弁と、
前記複数のアクチュエータと異なり且つ接続される前記第1液圧ポンプ及び前記第2液圧ポンプから供給される作動液の方向に応じてアームを昇降させるアーム用液圧シリンダに対応付けられ、操作量に応じた圧力のパイロット圧を操作方向に応じた方向に出力するアーム用操作弁と、を備え、
前記アーム用液圧シリンダと前記第1液圧ポンプとの間に介在し、前記アーム用操作弁から出力されるパイロット圧であるパイロット圧の出力方向に応じて前記アーム用液圧シリンダへの作動液の供給方向を切換え、且つパイロット圧の圧力に応じて開度を調整する第1アーム用方向切換弁と、
前記アーム用液圧シリンダと前記第2液圧ポンプとの間に介在し、前記アーム用操作弁から出力されるパイロット圧の出力方向に応じて前記アーム用液圧シリンダへの作動液の供給方向を切換え、且つパイロット圧の圧力に応じて開度を調整する第2アーム用方向切換弁と、
前記ブームを上げる際に前記ブーム用操作弁から出力されるパイロット圧の圧力と、前記アーム用操作弁から出力されるパイロット圧のうち最も高い圧力である第3最高圧を選択して出力する第3高圧選択機構と、
前記第3高圧選択機構から出力される第3最高圧を検出する第5圧力検出器と、を備え、
前記第1高圧選択は、前記複数の第1方向切換弁に夫々出力される複数のパイロット圧、及び前記ブームを下げる際に前記ブーム用操作弁から出力されるパイロット圧の圧力のうち最も高い圧力である第1最高圧力を選択して出力し、
前記制御装置は、前記第1圧力検出器で検出される第1最高圧力、及び前記第5圧力検出器で検出される第3最高圧力に基づいて前記第1容量変更機構を動かして前記第1液圧ポンプの吐出流量を制御し、且つ前記第2圧力検出器で検出される第2最高圧と前記第5圧力検出器で検出される第3最高圧とに基づいて前記第2容量変更機構を動かして前記第2液圧ポンプの吐出流量を制御する、請求項1に記載の液圧駆動システム。 - 前記制御装置は、前記第1圧力検出器で検出される第1最高圧力に対して前記第1液圧ポンプから吐出すべき吐出量である第1吐出量、前記第2圧力検出器で検出される第2最高圧力に対して前記第2液圧ポンプから吐出すべき吐出量である第2吐出量、前記第5圧力検出器で検出される第3最高圧力に対して前記第1液圧ポンプから吐出すべき吐出量である第6吐出量、及び前記第5圧力検出器で検出される第3最高圧力に対して前記第2液圧ポンプから吐出すべき吐出量で第7吐出量、を予め定めており、前記第1圧力検出器で検出される第1最高圧力に基づいて決定される第1吐出量と前記第5圧力検出器で検出される第3最高圧力に基づいて決定される第6吐出量のうち多い方の吐出量を前記第1液圧ポンプから吐出させ、前記第2圧力検出器で検出される第2最高圧力に基づいて決定される第2吐出量と前記第5圧力検出器で検出される第3最高圧力に基づいて決定される第7吐出量のうち多い方の吐出量を前記第2液圧ポンプから吐出させるようになっている、請求項7に記載の液圧駆動システム。
- 前記複数のアクチュエータと異なり且つ接続される前記第1液圧ポンプ及び前記第2液圧ポンプから供給される作動液の方向に応じてブームを昇降させるブーム用液圧シリンダに対応付けられ、操作量に応じた圧力のパイロット圧を操作方向に応じた方向に出力するブーム用操作弁と、
前記ブーム用液圧シリンダと前記第1液圧ポンプとの間に介在し、前記ブーム用操作弁から出力されるパイロット圧であるパイロット圧の出力方向に応じて前記ブーム用液圧シリンダへの作動液の供給方向を切換え、且つパイロット圧の圧力に応じて開度を調整する第1ブーム用方向切換弁と、
前記ブーム用液圧シリンダと前記第2液圧ポンプとの間に介在し、前記ブーム用操作弁から出力されるパイロット圧の出力方向に応じて前記ブームを上げる際に前記ブーム用液圧シリンダに作動液を供給し且つパイロット圧の圧力に応じて開度を調整し、前記ブーム用操作弁から出力されるパイロット圧の出力方向に応じて前記ブームを降ろす際に前記ブーム用液圧シリンダへの作動液の供給を止める第2ブーム用方向切換弁と、
前記ブームを上げる際に前記ブーム用操作弁から出力されるパイロット圧の圧力を検出する第3圧力検出器と、
前記ブームを下げる際に前記ブーム用操作弁から出力されるパイロット圧の圧力を検出する第4圧力検出器とを備え、
前記制御装置は、前記第1圧力検出器で検出される第1最高圧力と前記第3圧力検出器及び第4圧力検出器で夫々検出されるパイロット圧の圧力とに基づいて前記第1容量変更機構を動かして前記第1液圧ポンプの吐出流量を制御し、且つ前記第2圧力検出器で検出される第2最高圧と前記第3圧力検出器で検出されるパイロット圧の圧力とに基づいて前記第2容量変更機構を動かして前記第2液圧ポンプの吐出流量を制御する、請求項1に記載の液圧駆動システム。 - 前記制御装置は、前記第1圧力検出器で検出される第1最高圧力に対して前記第1液圧ポンプから吐出すべき吐出量である第1吐出量、前記第2圧力検出器で検出される第2最高圧力に対して前記第2液圧ポンプから吐出すべき吐出量である第2吐出量、前記第3圧力検出器で検出されるパイロット圧の圧力に対して前記第1液圧ポンプから吐出すべき吐出量である第3吐出量、前記第3圧力検出器で検出されるパイロット圧の圧力に対して前記第2液圧ポンプから吐出すべき吐出量で第4吐出量、及び前記第4圧力検出器で検出されるパイロット圧の圧力に対して前記第1液圧ポンプから吐出すべき吐出量である第5吐出量、を予め定めており、前記第1圧力検出器で検出される第1最高圧力に基づいて決定される第1吐出量、前記第3圧力検出器で検出されるパイロット圧の圧力に基づいて決定される第3吐出量、及び前記第4圧力検出器で検出されるパイロット圧の圧力に基づいて決定される第5吐出量のうち最も多い吐出量を前記第1液圧ポンプから吐出させ、前記第2圧力検出器で検出される第2最高圧に基づいて決定される第2吐出量及第3圧力検出器で検出されるパイロット圧の圧力に基づいて決定される第4吐出量のうち多い方の吐出量を前記第2液圧ポンプから吐出させるようになっている、請求項9に記載の液圧駆動システム。
- 前記複数のアクチュエータと異なり且つ接続される前記第1液圧ポンプ及び前記第2液圧ポンプから供給される作動液の方向に応じてブームを昇降させるブーム用液圧シリンダに対応付けられ、操作量に応じた圧力のパイロット圧を操作方向に応じた方向に出力するブーム用操作弁と、
前記ブーム用液圧シリンダと前記第1液圧ポンプとの間に介在し、前記ブーム用操作弁から出力されるパイロット圧であるパイロット圧の出力方向に応じて前記ブーム用液圧シリンダへの作動液の供給方向を切換え、且つパイロット圧の圧力に応じて開度を調整する第1ブーム用方向切換弁と、
前記ブーム用液圧シリンダと前記第2液圧ポンプとの間に介在し、前記ブーム用操作弁から出力されるパイロット圧の出力方向に応じて前記ブームを上げる際に前記ブーム用液圧シリンダに作動液を供給し且つパイロット圧の圧力に応じて開度を調整し、前記ブーム用操作弁から出力されるパイロット圧の出力方向に応じて前記ブームを降ろす際に前記ブーム用液圧シリンダへの作動液の供給を止める第2ブーム用方向切換弁と、
前記複数のアクチュエータと異なり且つ接続される前記第1液圧ポンプ及び前記第2液圧ポンプから供給される作動液の方向に応じてアームを昇降させるアーム用液圧シリンダに対応付けられ、操作量に応じた圧力のパイロット圧を操作方向に応じた方向に出力するアーム用操作弁と、を備え、
前記アーム用液圧シリンダと前記第1液圧ポンプとの間に介在し、前記アーム用操作弁から出力されるパイロット圧であるパイロット圧の出力方向に応じて前記アーム用液圧シリンダへの作動液の供給方向を切換え、且つパイロット圧の圧力に応じて開度を調整する第1アーム用方向切換弁と、
前記アーム用液圧シリンダと前記第2液圧ポンプとの間に介在し、前記アーム用操作弁から出力されるパイロット圧の出力方向に応じて前記アーム用液圧シリンダへの作動液の供給方向を切換え、且つパイロット圧の圧力に応じて開度を調整する第2アーム用方向切換弁と、
前記ブームを下げる際に前記ブーム用操作弁から出力されるパイロット圧の圧力を検出する第4圧力検出器と、
前記ブームを上げる際に前記ブーム用操作弁から出力されるパイロット圧の圧力と、前記アーム用操作弁から出力されるパイロット圧とのうち最も高い圧力である第3最高圧を選択して出力する第3高圧選択機構と、
前記第3高圧選択機構から出力される第3最高圧を検出する第5圧力検出器とを備え、
前記制御装置は、前記第1圧力検出器で検出される第1最高圧力、第4圧力検出器で夫々検出されるパイロット圧の圧力、及び前記第5圧力検出器で検出される第3最高圧力に基づいて前記第1容量変更機構を動かして前記第1液圧ポンプの吐出流量を制御し、且つ前記第2圧力検出器で検出される第2最高圧と前記第5圧力検出器で検出される第3最高圧とに基づいて前記第2容量変更機構を動かして前記第2液圧ポンプの吐出流量を制御する、請求項1に記載の液圧駆動システム。 - 前記制御装置は、前記第1圧力検出器で検出される第1最高圧力に対して前記第1液圧ポンプから吐出すべき吐出量である第1吐出量、前記第2圧力検出器で検出される第2最高圧力に対して前記第2液圧ポンプから吐出すべき吐出量である第2吐出量、前記第4圧力検出器で検出されるパイロット圧の圧力に対して前記第1液圧ポンプから吐出すべき吐出量である第5吐出量、前記第5圧力検出器で検出される第3最高圧に対して前記第1液圧ポンプから吐出すべき吐出量である第6吐出量、及び前記第5圧力検出器で検出される第3最高圧に対して前記第2液圧ポンプから吐出すべき吐出量で第7吐出量、を予め定めており、前記第1圧力検出器で検出される第1最高圧力に基づいて決定される第1吐出量、前記第4圧力検出器で検出される第1最高圧力に基づいて決定される第5吐出量、及び前記第5圧力検出器で検出される第3最高圧力に基づいて決定される第6吐出量のうち最も多い吐出量を前記第1液圧ポンプから吐出させ、前記第2圧力検出器で検出される第2最高圧に基づいて決定される第2吐出量及第5圧力検出器で検出される第3最高圧に基づいて決定される第7吐出量のうち多い方の吐出量を前記第2液圧ポンプから吐出させるようになっている、請求項11に記載の液圧駆動システム。
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