JP2018127830A - 車両制御システム、車両制御装置 - Google Patents

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雄生 徳山
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洋輔 富田
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宏文 大畑
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Abstract

【課題】携帯機で車載機器の自動動作を予約設定する車両制御システムにおいて、車両制御装置の送信時の消費電力を抑制する。【解決手段】携帯機20では、車両30のPSD(パワースライドドア)の自動解錠と開動作の予約が予約設定部24aで設定されると、該予約に関する情報を含んだPSD開予約信号が送信される。車両制御装置10では、PSD開予約信号を受信すると、RSSI検出部3bがPSD開予約信号の受信強度を検出し、該受信強度に基づいて距離検出部1aが携帯機20との距離を検出し、該距離に基づいて送信設定部1bが応答要求信号の送信形態を設定する。そして、送信設定部1bで設定された送信形態で応答要求信号を間欠的に送信し、携帯機20から送信された応答信号を受信すると、PSD開予約信号と応答信号とに基づいて、車両30のドアロック装置15とドア開閉装置16とを制御し、PSDを自動で解錠および開動作させる。【選択図】図1

Description

本発明は、車両に搭載された車両制御装置と利用者が携帯する携帯機とが行う無線通信に基づいて、車両に搭載された車載機器の動作を制御する車両制御システムに関する。
車両に搭載された車両制御装置と、利用者が携帯する携帯機とが行う無線通信に基づいて、車両に搭載された車載機器の動作を制御する車両制御システムがある。車両制御装置と携帯機との無線通信方式としては、たとえばポーリング方式がある。
ポーリング方式では、携帯機の位置にかかわらず、車両制御装置が一定周期で間欠的に応答要求信号を送信する。携帯機は、応答要求信号を受信すると、応答信号を車両制御装置へ返信する。そして、車両制御装置は、携帯機から応答信号を受信すると、該応答信号に含まれるIDコードに基づいて、携帯機の認証を行い、該認証が成功すると、たとえば、車両のドアの解錠または開動作を実行する。他の例として、車両のドアの施錠や閉動作、車両の電源のオン・オフ、エンジンの駆動・停止、ランプ類の点灯などを実行する車両制御システムもある。なお、車両制御装置と携帯機との無線通信方式には、他にパッシブエントリ方式やキーレスエントリ方式もある。
上記のような車両制御システムにおいて、車両制御装置の消費電力の低減や利用者の利便性の向上などを実現する技術が種々提案されている。
たとえば、特許文献1では、車両に搭載されたデータ通信モジュールとナビゲーション装置がGPS(Global Positioning System)信号から、利用者が携帯する携帯電話機と車両との距離を検出する。そして、その距離が長い場合に、利用者が車両の遠くにいるとみなして、車両制御装置を節電状態にする。車両制御装置は、節電状態にあるときは、携帯機への応答要求信号(ポーリング信号)の送信間隔を、非節電状態のときよりも相対的に長くする。
また、特許文献2では、車両側装置が、第1周期または第1周期より短い第2周期で距離測定用電波を送信する。携帯機は、距離測定用電波を受信して、該距離測定用電波に基づいて車両側装置との距離を検出し、この距離情報を車両側装置に送信する。車両側装置は、携帯機から受信した距離情報に基づいて、携帯機が所定領域に存在していると判断すると、第2周期で距離測定用電波を送信する。
また、特許文献3では、利用者が携帯機のスイッチ操作を行うことにより、携帯機から指令信号が送信される。車両制御装置は、指令信号を受信すると、ランプ点灯やブザー鳴動などのアンサーバック機能を制御するとともに、応答要求信号を間欠的に送信する。
さらに、特許文献4では、利用者が携帯機により、車両のドアを自動で開動作させる予約を設定することが可能になっている。携帯機は、車両周辺の車室外照合エリアに進入して、車両制御装置が送信した応答要求信号を受信すると、予約に関する情報を含んだ応答信号を送信する。車両制御装置は、応答信号を受信すると、該応答信号に含まれる携帯機のIDと予約に関する情報とに基づいて、車両のドアを開動作させる。
特開2013−32105号公報 特開2007−278731号公報 特開2015−183482号公報 特開2015−98687号公報
従来のように、携帯機で車載機器の自動動作を予約設定してから、携帯機が車両に近づくまでの間、車両制御装置から応答要求信号を一定周期で間欠的に送信し続けると、車両制御装置における消費電力が大きくなってしまう。そして、車両制御装置に電力を供給している車載バッテリの消費電力も大きくなり、いわゆるバッテリ上がりが生じてしまう。
本発明の課題は、携帯機で車載機器の自動動作を予約設定する車両制御システムにおいて、車両制御装置の送信時の消費電力を抑制することである。
本発明による車両制御システムは、車両に搭載される車両制御装置と、利用者に携帯される携帯機とから成る。携帯機は、車両制御装置から送信された応答要求信号を受信する第1受信部と、応答要求信号の受信に応じて車両制御装置へ応答信号を送信する第1送信部とを備える。車両制御装置は、携帯機へ応答要求信号を間欠的に送信する第2送信部と、携帯機から送信された応答信号を受信する第2受信部と、携帯機から受信した信号に基づいて、車両に装備された車載機器の動作を制御する制御部とを備える。そして、携帯機は、車載機器の自動動作の予約を設定する予約設定部をさらに備え、予約設定部により予約が設定されると、予約に関する情報を含んだ予約信号を第1送信部により車両制御装置へ送信する。車両制御装置は、携帯機から送信された予約信号を第2受信部により受信すると、該予約信号の受信状態に基づいて携帯機との距離を検出する距離検出部と、距離検出部により検出された携帯機との距離に基づいて、応答要求信号の送信形態を設定する送信設定部とをさらに備える。送信設定部により設定された送信形態で、第2送信部により応答要求信号を間欠的に送信した後、予約が設定された携帯機から送信された応答信号を第2受信部により受信すると、制御部が予約信号と応答信号とに基づいて車載機器の動作を制御する。
また、本発明による車両制御装置は、車両に搭載される制御装置であって、利用者に携帯される携帯機へ応答要求信号を間欠的に送信する送信部と、携帯機が応答要求信号を受信したことに応じて送信した応答信号を受信する受信部と、携帯機から受信した信号に基づいて、車両に装備された車載機器の動作を制御する制御部とを備える。そして、携帯機により、車載機器の自動動作の予約が設定されて、該予約に関する情報を含んだ予約信号が送信された後、予約信号が受信部により受信されると、該予約信号の受信状態に基づいて携帯機との距離を検出する距離検出部と、この距離検出部により検出された携帯機との距離に基づいて、応答要求信号の送信形態を設定する送信設定部とをさらに備える。送信設定部により設定された送信形態で、送信部により応答要求信号を間欠的に送信して、予約が設定された携帯機から送信された応答信号を受信部により受信すると、制御部が予約信号と応答信号とに基づいて車載機器の動作を制御する。
上記によると、携帯機において、車載機器の自動動作の予約が設定されて、該予約に関する情報を含んだ予約信号が送信される。そして、車両制御装置は、予約信号を受信すると、該予約信号の受信状態に基づいて携帯機との距離を検出し、該距離に基づいて応答要求信号の送信形態を設定してから、応答要求信号を送信する。つまり、車両と携帯機との距離に応じて応答要求信号の送信形態が変更されるので、従来のように、毎回の予約設定に対して応答要求信号を一定周期で間欠的に送信し続ける場合と比べて、応答要求信号をその都度効率的に送信して、車両制御装置の送信時の消費電力を抑制することができる。
本発明では、上記車両制御システムにおいて、車両制御装置は、予約信号の受信強度を検出する受信強度検出部をさらに備え、距離検出部は、受信強度検出部により検出された受信強度に基づいて、携帯機との距離を検出してもよい。
また、本発明では、上記車両制御システムにおいて、車両制御装置の送信設定部は、距離検出部により検出された携帯機との距離に応じて、応答要求信号の送信周期または送信継続時間を変えてもよい。
また、本発明では、上記車両制御システムにおいて、車両制御装置の送信設定部は、距離検出部により検出された携帯機との距離が長いほど、応答要求信号の送信周期を長くしてもよい。
また、本発明では、上記車両制御システムにおいて、車両制御装置の送信設定部は、距離検出部により検出された携帯機との距離が短いほど、応答要求信号の送信継続時間を短くしてもよい。
また、本発明では、上記車両制御システムにおいて、車両制御装置の送信設定部は、距離検出部により検出された携帯機との距離が長いほど、応答要求信号の送信開始時刻を遅くしてもよい。
また、本発明では、上記車両制御システムにおいて、車両制御装置の第2送信部は、第1周波数帯域で応答要求信号を送信し、携帯機の第1送信部は、第1周波数帯域より信号到達距離が長い第2周波数帯域で予約信号を送信してもよい。
さらに、本発明では、上記車両制御システムにおいて、車載機器が車両のドアである場合、携帯機の予約設定部は、車両のドアの自動での解錠または開動作の予約を設定することが可能であり、車両制御装置の制御部は、携帯機から受信した予約信号と応答信号とに基づいて、車両のドアの解錠または開動作を制御してもよい。
本発明によれば、携帯機で車載機器の自動動作を予約設定する車両制御システムにおいて、車両制御装置の送信時の消費電力を抑制することができる。
本発明の実施形態による車両制御システムの構成図である。 図1の車両制御システムが搭載された車両と携帯機とを示した図である。 図1の車両制御システムが搭載された車両と携帯機とを示した図である。 図1の車両制御装置と携帯機の動作を示したフローチャートである。 図1の車両制御装置による応答要求信号の送信形態の一例を示した図である。 図1の車両制御装置による応答要求信号の送信形態の他の例を示した図である。 図1の車両制御装置による応答要求信号の送信形態の他の例を示した図である。 従来の応答要求信号の送信形態の一例を示した図である。
以下、本発明の実施形態につき、図面を参照しながら説明する。各図において、同一の部分または対応する部分には、同一符号を付してある。
まず、実施形態の車両制御システム100の構成を、図1〜図2Bを参照しながら説明する。
図1は、車両制御システム100の構成図である。図2Aおよび図2Bは、車両制御システム100が搭載された車両30と携帯機20とを示した図である。
図1に示すように、車両制御システム100は、車両制御装置10と携帯機20とから構成されている。車両制御システム100では、車両制御装置10と携帯機20とが行う無線通信に基づいて、車両30に搭載された車載機器の動作が制御される。
図2Aおよび図2Bに示すように、車両30は自動四輪車から成る。車両30には、複数のドア31〜35が設けられている。そのうち、車両30の運転席のドア31、助手席のドア32、右後部座席のドア33、左後部座席のドア34、および車両30の後面のバックドア35は、図1のドアロック装置15により自動で施解錠可能になっている。また、左右後部座席のドア33、34は、パワースライドドアであって、図1のドア開閉装置16により自動で開閉可能になっている。以下、パワースライドドアをPSDという。
図1の車両制御装置10、ウエルカムライト11、電源装置12、スタートスイッチ13、走行駆動源14、ドアロック装置15、およびドア開閉装置16は、車両30に搭載されている。携帯機20は、車両30の利用者により携帯される。
車両制御装置10は、制御部1、LF(Low Frequency;長波)送信部2、およびUHF(Ultra High Frequency;高周波)送受信部3を備えている。制御部1は、CPUとメモリなどから構成されている。制御部1には、距離検出部1aと送信設定部1bが設けられている。
LF送信部2は、車両30に複数設置されている(図1ではまとめて1つのみ図示)。各LF送信部2は、LF送信アンテナ2aと送信用信号処理部(図示省略)などから構成されている。LF送信アンテナ2aは、図2Aおよび図2Bに示すように、車両30の右側面、左側面、後面、および車室内などに設置されている。LF送信部2は、送信用信号処理部で生成したLF信号(LF帯域の信号)を、LF送信アンテナ2aから車室外または車室内にある携帯機20へ送信する。LF送信部2により送信されるLF信号には、携帯機20に対して応答を要求する応答要求信号が含まれる。LF送信部2は、本発明の「第2送信部」および「送信部」の一例である。
UHF送受信部3は、UHF送受信アンテナ3a、受信用信号処理部(図示省略)、RSSI(Received Signal Strength Indicator)検出部3b、および送信用信号処理部(図示省略)などから構成されている。UHF送受信部3は、たとえば車両30の車室内に設置されている。
UHF送受信部3は、携帯機20から送信されたUHF信号(UHF帯域の信号)を、UHF送受信アンテナ3aと受信用信号処理部により受信する。UHF送受信部3により受信するUHF信号には、後述の応答信号とPSD開予約信号が含まれる。UHF送受信部3は、本発明の「第2受信部」および「受信部」の一例である。
UHF送受信部3のRSSI検出部3bは、UHF送受信アンテナ3aと受信用信号処理部により受信したUHF信号(PSD開予約信号)のRSSI値(受信強度)を検出する。制御部1の距離検出部1aは、RSSI検出部3bにより検出したRSSI値に基づいて、携帯機20との距離(車両30から携帯機20までの距離)を検出する。送信設定部1bは、距離検出部1aにより検出した携帯機20との距離に基づいて、LF信号(応答要求信号)の送信形態を設定する。RSSI検出部3bは、本発明の「受信強度検出部」の一例である。
また、UHF送受信部3は、送信用信号処理部で生成したUHF信号を、UHF送受信アンテナ3aから車室外または車室内にある携帯機20へ送信する。UHF送受信部3により送信するUHF信号には、後述のPSD開予約受付信号が含まれる。
制御部1は、LF送信部2とUHF送受信部3を介して、携帯機20と無線通信を行い、携帯機20に対してLF信号とUHF信号と各種情報の送受信を行う。
図2Aおよび図2Bにおいて、破線で囲った車外LF通信範囲A1〜A3は、車両30の左右側面と後面にそれぞれ設けられたLF送信アンテナ2aから車外に送信されたLF信号の到達範囲である。なお、図2Aおよび図2Bでは、便宜上、車外LF通信範囲A1〜A3の破線の一部を省略している。図2Bに示すように、車外LF通信範囲A1〜A3に携帯機20が入ると、車両制御装置10から送信されたLF信号が携帯機20で受信可能となる。なお、車両30の車室内に設けられたLF送信アンテナ2aから送信されたLF信号の到達範囲(図示省略)は、ほぼ車両30内に及んでいる。
図2Aおよび図2Bにおいて、1点鎖線で囲ったUHF通信範囲B1は、車両制御装置10のUHF送受信アンテナ3aから送信されたUHF信号の到達範囲である。図2Aおよび図2Bに示すように、UHF通信範囲B1に携帯機20が入ると、車両制御装置10から送信されたUHF信号が携帯機20で受信可能となる。
図2Aおよび図2Bにおいて、2点鎖線で囲ったUHF通信範囲B2は、後述の携帯機20に設けられたUHF送受信アンテナ23aから送信されたUHF信号の到達範囲である。なお、図2Aでは、便宜上、UHF通信範囲B2の2点鎖線の一部を省略している。図2Aおよび図2Bに示すように、UHF通信範囲B2にUHF送受信アンテナ3aが入ると、携帯機20から送信されたUHF信号が車両制御装置10で受信可能となる。
図2Aおよび図2Bに示すように、車外LF通信範囲A1〜A3より、UHF通信範囲B1、B2の方が広くなっている。つまり、LF信号の到達距離より、UHF信号の到達距離の方が長くなっている。LF帯域は、本発明の「第1周波数帯域」の一例であり、UHF帯域は、本発明の「第2周波数帯域」の一例である。
図1に示すように、ウエルカムライト11、電源装置12、スタートスイッチ13、走行駆動源14、ドアロック装置15、およびドア開閉装置16は、それぞれ車両制御装置10に接続されている。
ウエルカムライト11は、利用者を車両30に迎えるために点灯するLEDなどから成る。電源装置12は、バッテリ12aなどから構成されている。電源装置12は、バッテリ12aの電力を車両30の各部へ供給する。
スタートスイッチ13は、車両30の車室内に設置されている。スタートスイッチ13は、車両30の走行駆動源14を駆動・停止したり、電源をオン・オフしたりするために利用者により操作される。スタートスイッチ13の操作によりオン・オフされる電源としては、IG(イグニション)とACC(アクセサリ)がある。走行駆動源14は、車両30を走行させるための走行モータまたはエンジンなどから構成されている。
ドアロック装置15は、車両30の各ドア31〜35の施解錠を行うための機構と、該機構の駆動回路から成る。ドア開閉装置16は、車両30のPSD33、34を開閉動作させるための機構と、該機構の駆動回路から成る。車両30のPSD33、34、ドアロック装置15、およびドア開閉装置16は、本発明の「車載機器」の一例である。
携帯機20は、キーFOBから成る。携帯機20は、制御部21、LF受信部22、UHF送受信部23、および操作部24を備えている。
携帯機20の各部21〜24は、携帯機20に内蔵された電池(図示省略)の電力により動作する。制御部21は、CPUとメモリなどから構成されている。
LF受信部22は、LF受信アンテナ22aと受信用信号処理部(図示省略)などから成る。LF受信部22は、車両制御装置10から送信されたLF信号を、LF受信アンテナ22aと受信用信号処理部により受信する。LF受信部22が受信するLF信号には、応答要求信号が含まれる。UHF送受信部23は、本発明の「第1受信部」の一例である。
UHF送受信部23は、UHF送受信アンテナ23aと送信用信号処理部(図示省略)と受信用信号処理部(図示省略)などから成る。UHF送受信部23は、送信用信号処理部で生成したUHF信号を、UHF送受信アンテナ23aから車両制御装置10へ送信する。UHF送受信部23が送信するUHF信号には、後述する応答信号とPSD開予約信号が含まれる。UHF送受信部23は、本発明の「第1送信部」の一例である。
また、UHF送受信部23は、車両制御装置10から送信されたUHF信号を、UHF送受信アンテナ23aと受信用信号処理部により受信する。UHF送受信部23により受信するUHF信号には、後述するPSD開予約受付信号が含まれる。
制御部21は、LF受信部22とUHF送受信部23を介して、車両制御装置10と無線通信を行い、車両制御装置10に対してLF信号やUHF信号や各種情報の送受信を行う。
操作部24は、操作キーやディスプレイやLEDなどから構成されている。操作部24には、予約設定部24aが設けられている。利用者は、予約設定部24aを操作することにより、車両30のPSD33、34を自動で解錠および開動作させる予約を設定することが可能である。
この他にも、操作部24には、車両30の各ドア31〜35を施解錠させるために操作される操作キーや、PSD33、34を開閉動作させるために操作される操作キーなどが設けられている。
次に、車両制御装置10と携帯機20の動作を、図2A〜図6を参照しながら説明する。
図3は、車両制御装置10と携帯機20の動作を示したフローチャートである。本例では、携帯機20が車両30の車室外にあって、車両30が停車中であることを前提とする。
利用者は、携帯機20の予約設定部24aにより、車両30のPSDを自動で解錠および開動作させるPSD開予約を設定する。この際、予約設定部24aにより、車両30のPSD33、34のうちいずれか一方または両方を自動で解錠および開動作させるように予約することができる。
たとえば、図2Aに示すように、携帯機20がUHF通信範囲B1に存在し、かつ車載制御装置10のUHF送受信アンテナ3aがUHF通信範囲B2に存在しているときに、予約設定部24aによりPSD開予約が設定される(図3のステップS1:YES)。すると、携帯機20の制御部21が、その予約に関するPSD開予約情報(予約内容を含む)を、内部メモリに記憶する(図3のステップS2)。そして、制御部21は、PSD開予約情報と携帯機20のIDコードとを含んだPSD開予約信号を、UHF送受信部23により送信する(図3のステップS3)。
車両制御装置10では、UHF送受信部3によりPSD開予約信号が受信されると(図3のステップS11:YES)、RSSI検出部3bが、該PSD開予約信号のRSSI値を検出する(図3のステップS12)。そして、距離検出部1aが、RSSI検出部3bにより検出されたRSSI値に基づいて、携帯機20との距離を検出する(図3のステップS13)。また、送信設定部1bが、距離検出部1aにより検出された携帯機20との距離に基づいて、応答要求信号の送信形態(ポーリング方法)の設定処理を実行する(図3のステップS14)。
図3のステップS14では、たとえば図4に示す例のように、送信設定部1bが、携帯機20との距離が長いほど、応答要求信号の間欠的な送信周期を長くするように設定してもよい。図4は、車両制御装置10による応答要求信号の送信形態の一例を示した図である。
詳しくは、図4に示すように、携帯機20との距離が、距離D3以下でかつ、距離D3より短い距離D2以上である場合は、送信設定部1bが、応答要求信号の送信周期を、最初は相対的に長い周期C3に設定する。この場合は、携帯機20を携帯した利用者が車両30から遠くにいて、直ぐに車両30まで到達する可能性が低いので、応答要求信号を送信しても、携帯機20で受信される可能性も低いとみなし、車両制御装置10の消費電力を低減するために、応答要求信号の送信周期を長くしている。また、送信設定部1bは、応答要求信号を周期C3で所定時間T3送信した後、応答要求信号を周期C3より短い周期C2で所定時間T2送信し、その後応答要求信号を周期C2より短い周期C1で所定時間T1送信するように設定する(C3>C2>C1)。所定時間T3は所定時間T2以下に設定され、所定時間T2は所定時間T1以下に設定されている(T3≦T2≦T1)。
また、図4に示すように、携帯機20との距離が、距離D2未満でかつ、距離D2より短い距離D1以上である場合は、送信設定部1bが、応答要求信号を最初周期C2で所定時間T2送信した後、応答要求信号を周期C1で所定時間T1送信するように設定する。この場合も、応答要求信号の送信周期が、最初は周期C1より長い周期C2であるため、車両制御装置10の消費電力が低減される。
さらに、図4に示すように、携帯機20との距離が、距離D1未満である場合は、送信設定部1bが、応答要求信号を最初から相対的に短い周期C1で所定時間T1送信するように設定する。この場合は、携帯機20を携帯した利用者が車両30の近くにいて、車両30の傍に直ぐに到達する可能性が高いので、応答要求信号を送信すると、携帯機20で即座に受信される可能性も高いとみなし、車両制御装置10と携帯機20との通信応答性を向上させるために、応答要求信号の送信周期を短くしている。
なお、従来は、図7に示すように、携帯機20との距離に関係なく、応答要求信号を相対的に短い一定周期C1で所定時間T17、間欠的に送信するように設定されていた。応答要求信号の送信を継続する所定時間T17は、図4の所定時間T1以上である(T17≧T1)。このため、応答要求信号の出力される時間が長くなって、消費電力が増加する。
上記のように、図4の例では、携帯機20でPSD開予約設定が行われたときに、車両30(車両制御装置10)と携帯機20とが距離D3以下でかつ距離D1以上で離れている場合に、従来よりも応答要求信号の送信周期を長くして、車両制御装置10の消費電力を低減している。
また、図3のステップS14で、たとえば図5に示す他の例のように、送信設定部1bが、携帯機20との距離が短いほど、応答要求信号の間欠的な送信継続時間を短くするように設定してもよい。
詳しくは、図5(a)に示すように、携帯機20との距離が、距離D5以上である場合は、送信設定部1bが、応答要求信号の間欠的な送信継続時間を、相対的に長い時間T6に設定する。この場合は、携帯機20を携帯した利用者が車両30から遠くにいて、車両30まで到達するのにかかる時間が長いので、車両制御装置10と携帯機20との通信応答性を向上させるために、応答要求信号の送信継続時間を長くしている。また、送信設定部1bは、携帯機20との距離に関係なく、応答要求信号の送信周期を一定周期C1に設定する。
また、図5(b)に示すように、携帯機20との距離が、距離D5未満でかつ、距離D5より短い距離D4以上である場合は、送信設定部1bが、応答要求信号の間欠的な送信継続時間を、時間T6より短い時間T5に設定する(T6>T5)。このように、応答要求信号を時間T5だけ間欠的に送信する方が、応答要求信号を時間T6だけ間欠的に送信するより、車両制御装置10の消費電力が低減される。また、送信設定部1bは、応答要求信号の送信周期を一定周期C1に設定する。
さらに、図5(c)に示すように、携帯機20との距離が、距離D4未満である場合は、送信設定部1bが、応答要求信号の間欠的な送信継続時間を、時間T5より短い時間T4に設定する(T5>T4)。この場合は、携帯機20を携帯した利用者が車両30の近くにいて、車両30の傍に直ぐに到達する可能性が高いので、応答要求信号を送信すると、携帯機20で即座に受信される可能性も高いとみなし、車両制御装置10の消費電力を低減するために、応答要求信号の送信継続時間を短くしている。このように、応答要求信号を時間T4だけ間欠的に送信する方が、応答要求信号を時間T5だけ間欠的に送信するより、車両制御装置10の消費電力がさらに低減される。また、送信設定部1bは、応答要求信号の送信周期を一定周期C1に設定する。
上記のように、図5の例では、携帯機20でPSD開予約設定が行われたときに、車両30と携帯機20とが距離D5未満で近づいている場合に、従来よりも応答要求信号の送信継続時間を短くして、車両制御装置10の消費電力を低減している。
また、図3のステップS14で、たとえば図6に示す他の例のように、送信設定部1bが、携帯機20との距離が長いほど、応答要求信号の送信開始時刻を遅くするように設定してもよい。
詳しくは、図6(a)に示すように、携帯機20との距離が、距離D7以上である場合は、送信設定部1bが、後述する応答要求信号の送信処理(図3のステップS18)を開始してから、実際に応答要求信号の送信を開始するまでの待機時間を、相対的に長い時間T9に設定する。これにより、応答要求信号の送信開始時刻が、相対的に遅い時刻t13となる。この場合は、携帯機20を携帯した利用者が車両30から遠くにいて、車両30まで直ぐに到達する可能性が低いので、応答要求信号を送信しても、携帯機20で受信される可能性も低いとみなし、車両制御装置10の消費電力を低減するために、応答要求信号の送信開始時刻を遅くしている。また、送信設定部1bは、待機時間T9経過後の応答要求信号の送信周期を、携帯機20との距離に関係なく、一定周期C1に設定し、応答要求信号の送信継続時間を相対的に短い時間T14に設定する。
また、図6(b)に示すように、携帯機20との距離が、距離D7未満でかつ、距離D7より短い距離D6以上である場合は、送信設定部1bが、応答要求信号の送信処理を開始してから、実際に応答要求信号の送信を開始するまでの待機時間を、時間T9より短い時間T8に設定する(T9>T8)。これにより、応答要求信号の送信開始時刻が、時刻t13より早い時刻t12となる。この場合も、実際に応答要求信号の送信が開始されるまでに待機時間T8が設定されているので、車両制御装置10の消費電力が低減される。また、送信設定部1bは、待機時間T8経過後の応答要求信号の送信周期を一定周期C1に設定し、応答要求信号の送信継続時間を時間T14より長い時間T15に設定する(T14<T15)。
さらに、図6(c)に示すように、携帯機20との距離が、距離D6より短い場合は、送信設定部1bが、応答要求信号の送信処理を開始してから、実際に応答要求信号の送信を開始するまでの待機時間を、時間T8より短くて、0以上の時間T7に設定する(T8>T7≧0)。これにより、応答要求信号の送信開始時刻が、時刻t12より早い時刻t11となる。この場合は、携帯機20を携帯した利用者が車両30の近くにいて、車両30の傍に直ぐに到達する可能性が高いので、応答要求信号を送信すると、携帯機20で即座に受信される可能性も高いとみなし、車両制御装置10と携帯機20との通信応答性を向上させるために、応答要求信号の送信開始時刻を早くしている。また、送信設定部1bは、待機時間T7経過後の応答要求信号の送信周期を、一定周期C1に設定し、応答要求信号の送信継続時間を時間T15より長い時間T16に設定する(T15<T16)。
上記のように、図6の例では、携帯機20でPSD開予約設定が行われたときの、車両30と携帯機20との距離が長いほど、応答要求信号の送信開始時刻が遅くなるので、従来よりも車両制御装置10の消費電力が低減される。
上述のような応答要求信号の送信形態の設定処理の実行中または実行後に、車両制御装置10の制御部1は、受信したPSD開予約信号に含まれるPSD開予約情報と携帯機20のIDコードとを、内部メモリに記憶する(図3のステップS15)。そして、制御部1は、そのPSD開予約情報に基づいて、PSD開予約を受け付けたことを示すPSD開予約受付信号をUHF送受信部3により送信する(図3のステップS16)。このPSD開予約受付信号には、今回のPSD開予約を特定するローリングコードなどから成るPSD開許可情報が含まれている。
次に、制御部1は、PSD開予約受付信号を送信してから、所定時間が経過するまでは(図3のステップS17:NO)、応答要求信号の送信処理を実行する(図3のステップS18)。詳しくは、図3のステップS14で送信設定部1bにより設定された送信形態で、LF送信部2により応答要求信号を間欠的に送信する。また、制御部1は、応答要求信号を送信している間、携帯機20から送信された応答信号をUHF送受信部3により受信したか否かを確認する(図3のステップS19)。
なお、応答要求信号の間欠的な送信中に、携帯機20からの応答信号をUHF送受信部3により受信した場合は、制御部1が、応答要求信号の送信を即座に停止する。このため、たとえば携帯機20が車両30の近傍にあって、車両制御装置10と携帯機20による応答要求信号と応答信号の送受信が短時間で行われるほど、応答要求信号の送信回数が少なくなるので、車両制御装置10の消費電力が低減される。
携帯機20では、PSD開予約信号を送信してから、所定時間が経過するまでに(図3のステップS4:NO)、PSD開予約受付信号をUHF送受信部23により受信すると(図3のステップS5:YES)、制御部21が、PSD開予約受付信号に含まれるPSD開許可情報を、内部メモリに記憶する(図3のステップS6)。また、制御部21は、操作部24のディスプレイへの表示またはLEDの点灯などによって、PSD開予約が車両制御装置10で受け付けられたことを利用者に通知する(図3のステップS7)。
そして、携帯機20を携帯した利用者が車両30の方へ移動して、図2Bに示すように、車外LF通信範囲A1〜A3のいずれかに携帯機20が入ると、車両制御装置10から送信された応答要求信号が、携帯機20のLF受信部22により受信される(図3のステップS8:YES)。このため、携帯機20の制御部21が、UHF送受信部23により応答信号を送信する(図3のステップS9)。この応答信号には、図3のステップS6で記憶したPSD開許可情報と携帯機20のIDコードとが含まれている。
車両制御装置10では、PSD開予約受付信号を送信してから、所定時間が経過するまでに(図3のステップS17:NO)、LF送信部2により送信した応答要求信号に対する応答信号をUHF送受信部3により受信すると(図3のステップS19:YES)、制御部1が、その応答信号に基づいて、携帯機20の認証を行う(図3のステップS20)。
このとき、制御部1は、応答信号に含まれる携帯機20のIDコードと、図3のステップS15で記憶した携帯機20のIDコードとを照合する。また、応答信号に含まれるPSD開許可情報と、図3のステップS16でPSD開予約受付信号に含めたPSD開許可情報とを照合する。そして、IDコードが一致し、PSD開許可情報が一致すると、制御部1は、携帯機20の認証が成功したと判断する(図3のステップS21:YES)。この認証処理は、車両制御装置10において、受信した応答信号の送信元が、PSD開予約設定が行われた携帯機20であることを確認するなどのために行われる。
上記のように携帯機20の認証が成功すると、制御部1は、図3のステップS15で記憶したPSD開予約情報に基づいて、PSD開制御を実行する(図3のステップS22)。詳しくは、制御部1は、PSD開予約情報に基づいて、ドアロック装置15を制御して、該当するPSD33、34を解錠した後、ドア開閉装置16を制御して、該当するPSD33、34を自動で開動作させる。これにより、携帯機20を携帯した利用者が車両30まで到達したときに、該当するPSD33、34が自動で開いて、利用者が車両30に乗車可能となる。この後、制御部1は、内部メモリに記憶した情報、すなわちPSD開予約情報とPSD開許可情報と携帯機20のIDコードとをクリア(消去)する(図3のステップS23)。
なお、携帯機20では、たとえば、応答信号を送信してから所定時間経過したとき、または、その後車両制御装置10との間で別の無線通信が行われたときに、制御部21が、内部メモリに記憶した情報、すなわちPSD開予約情報とPSD開許可情報とをクリア(消去)する。
一方、車両制御装置10において、PSD開予約受付信号を送信してから、応答要求信号を送信しても、応答信号を受信することなく(図3のステップS19:NO)、所定時間が経過した場合(図3のステップS17:YES)、または、応答信号を受信しても、携帯機の認証が成功することなく(図3のステップS21:NO)、所定時間が経過した場合(図3のステップS17:YES)は、制御部1は、PSD開制御を実行することなく、内部メモリに記憶した情報をクリアする(図3のステップS23)。
上記実施形態によると、携帯機20において、車両30のPSD33、34の自動動作の予約が設定されて、該予約に関する情報を含んだPSD開予約信号が送信される。そして、車両制御装置10は、PSD開予約信号を受信すると、該PSD開予約信号の受信状態に基づいて、携帯機20との距離を検出し、該距離に基づいて応答要求信号の送信形態を設定してから、応答要求信号を送信する。つまり、車両30と携帯機20との距離に応じて応答要求信号の送信形態が変更されるので、従来のように毎回のPSD開予約設定に対して応答要求信号を一定周期で間欠的に送信し続ける場合と比べて、応答要求信号をその都度効率的に送信して、車両制御装置10の送信時の消費電力を抑制することができる。
また、上記実施形態では、車両制御装置10において、携帯機20から送信されたPSD開予約信号を受信したときに、該PSD開予約信号のRSSI値をRSSI検出部3bにより検出し、該RSSI値に基づいて距離検出部1aが携帯機20との距離を検出する。このため、車両制御装置において、携帯機20との距離を確実に検出することができる。
また、上記実施形態では、車両制御装置10において、距離検出部1aにより検出された携帯機20との距離に応じて、送信設定部1bが応答要求信号を送信する周期または時間を変えるように設定している。このため、携帯機20による毎回のPSD開予約設定に対して、車両制御装置10で携帯機20との距離に応じて応答要求信号の送信周期または送信継続時間を変えて、車両制御装置10の送信時の消費電力を抑制することができる。
また、図4に示した実施形態では、車両制御装置10の送信設定部1bが、距離検出部1aにより検出された携帯機20との距離が長いほど、応答要求信号の間欠的な送信周期を長くするように設定している。このため、車両制御装置10が携帯機20からPSD開予約信号を受信したときに、携帯機20との距離が長いほど、車両制御装置10から長い周期で応答要求信号が送信されるので、車両制御装置10の消費電力を低減することができる。また、距離検出部1aにより検出した携帯機20との距離が短いほど、車両制御装置10から短い周期で応答要求信号が送信されるので、車両制御装置10と携帯機20による応答要求信号と応答信号の通信応答性を向上させて、PSD33、34の自動開動作の制御を速やかに実行することができる。
また、図5に示した実施形態では、車両制御装置10の送信設定部1bが、距離検出部1aにより検出された携帯機20との距離が短いほど、応答要求信号の間欠的な送信継続時間を短くするように設定している。このため、車両制御装置10が携帯機20からPSD開予約信号を受信したときに、携帯機20との距離が短いほど、車両制御装置10から間欠的に送信する応答要求信号の送信継続時間が短くなるので、応答要求信号の無駄な送信を抑制して、車両制御装置10の消費電力を低減することができる。また、携帯機20が車両30に接近するほど、車両制御装置10と携帯機20との通信応答性が良くなるので、車両制御装置10からの応答要求信号の送信継続時間を短くしても、車両制御装置10と携帯機20による応答要求信号と応答信号の通信信頼性を確保することができる。また、車両制御装置10が携帯機20からPSD開予約信号を受信したときに、携帯機20との距離が長いほど、車両制御装置10から間欠的に送信する応答要求信号の送信継続時間が長くなる。このため、携帯機20との距離が長くても、車両制御装置10と携帯機20による応答要求信号と応答信号の通信応答性を向上させて、PSD33、34の自動開動作の制御を実行することができる。
また、図6に示した実施形態では、車両制御装置10の送信設定部1bが、距離検出部1aにより検出された携帯機20との距離が長いほど、応答要求信号の送信開始時刻を遅くするように設定している。このため、携帯機20を携帯した利用者が車両30に近づくまでは、車両制御装置10を待機状態にして、応答要求信号の送信を控え、車両制御装置10の消費電力を低減することができる。また、携帯機20を携帯した利用者が車両30に近づくほど、応答要求信号の送信開始時刻が早くなるので、車両制御装置10と携帯機20による応答要求信号と応答信号の通信信頼性を確保することができる。
また、上記実施形態では、車両制御装置10が、LF帯域で応答要求信号を送信し、携帯機20が、LF帯域より信号到達距離が長いUHF帯域でPSD開予約信号を送信している。このため、たとえば、携帯機20を携帯した利用者が車両30の方へ移動して、車両制御装置10が携帯機20からのUHF帯域の信号が到達する位置(UHF通信範囲B2の内側)に入ったときに、利用者が予約設定部24aによりPSD開予約設定を行う。すると、車両制御装置10において、携帯機20から送信されたPSD開予約信号を受信した後、携帯機20との距離を検出し、応答要求信号の送信形態を設定することができる。またその後、利用者がさらに車両30の方へ移動して、携帯機20が車両制御装置10からのLF帯域の信号が到達する位置(車外LF通信範囲A1〜A3の内側)に入ると、車両制御装置10と携帯機20とが応答要求信号と応答信号とを送受信することができる。さらに、たとえば、車両制御装置10から送信されたLF帯域の信号が到達する位置(車外LF通信範囲A1〜A3の内側)に、携帯機20がなく、携帯機20から送信されたUHF帯域の信号が到達する位置(UHF通信範囲B2の内側)に、車両制御装置10がある。この場合は、携帯機20が送信したPSD開予約信号を、車両制御装置10で受信することはできるが、車両制御装置10が送信した応答要求信号を、携帯機20で受信することはできないので、応答要求信号の無駄な送信を控えることで、車両制御装置10の消費電力を低減することができる。
さらに、上記実施形態では、携帯機20において、車両30のPSD33、34の自動での解錠および開動作の予約を設定することが可能である。また、車両制御装置10は、携帯機20から受信したPSD開予約信号と応答信号とに基づいて、PSD33、34の解錠および開動作を制御している。このため、携帯機20を携帯した利用者が、携帯機20によりPSD33、34の開動作の予約を設定した後、車両30に近づいて行くことで、車両制御装置10によりPSD33、34を自動で解錠および開動作させることができる。
本発明は、上述した以外にも種々の実施形態を採用することができる。たとえば、車両制御装置10の送信設定部1bが応答要求信号の送信形態を設定する方法は、図4〜図6に示したいずれかの実施形態のみに限定されるものではない。他の例として、図4〜図6の各実施形態を2つ以上組み合わせて、応答要求信号の送信形態を設定してもよい。
また、以上の実施形態では、LF帯域で応答要求信号を送信し、UHF帯域でPSD開予約信号、PSD開予約受付信号、および応答信号を送信した例を示したが、本発明はこれらのみに限定されるものではない。応答要求信号やPSD開予約信号やPSD開予約受付信号や応答信号は、その他の信号帯域で車両制御装置10または携帯機20から送信してもよい。
また、以上の実施形態では、車両制御装置10において、携帯機20から受信したPSD開予約信号のRSSI値を検出し、該RSSI値に基づいて携帯機20との距離を検出した例を示したが、本発明はこれのみに限定されるものではない。これ以外に、たとえば、衛星からのGPS(Global Positioning System)信号を受信するGPS受信回路を、携帯機20と車両制御装置10とにそれぞれ設けて、車両30と携帯機20との距離を検出してもよい。具体的には、携帯機20が、GPS受信回路により受信したGPS信号に基づいて、携帯機20の現在位置を検出し、該現在位置を示す情報をPSD開予約信号に含めて、車両制御装置10へ送信する。車両制御装置10は、携帯機20からPSD開予約信号を受信すると、該信号から携帯機20の現在位置を検出するとともに、GPS受信回路により受信したGPS信号に基づいて車両30の現在位置を検出し、携帯機20の現在位置と車両30の現在位置とに基づいて、携帯機20と車両30との距離を検出する。
また、以上の実施形態では、車両30のPSD33、34の自動解錠と開動作を携帯機20で予約設定し、該予約に基づいて車両制御装置10がPSD33、34の解錠と開動作を制御する例を示したが、本発明はこれのみに限定されるものではない。これ以外に、たとえば、携帯機で自動解錠と開動作を予約設定するドアは、PSD以外のドアであってもよく、ドアの数も複数に限らず1つでもよい。また、解錠や開動作だけでなく、施解錠または開閉動作を携帯機で予約設定し、該予約に基づいて車両制御装置が当該ドアの施解錠または開閉動作を制御する車両制御システムにも、本発明を適用することは可能である。また、たとえば、車両の他の開閉体の開閉動作、電源のオン・オフ、ウエルカムライトの点灯・消灯、または走行駆動源の駆動・停止などのような、他の車載機器の動作を携帯機で予約設定し、該予約に基づいて車両制御装置が車載機器の動作を制御する車両制御システムにも、本発明を適用することは可能である。
さらに、以上の実施形態では、自動四輪車から成る車両30に搭載される車両制御システム100に、本発明を適用した例を挙げた。然るに、たとえば自動二輪車や大型自動車などの他の車両に搭載される車両制御システムに対しても、本発明は適用することは可能である。
1 制御部
1a 距離検出部
1b 送信設定部
2 LF送信部(第2送信部)
3 UHF送受信部(第2受信部)
3b RSSI検出部(受信強度検出部)
10 車両制御装置
15 ドアロック装置
16 ドア開閉装置
20 携帯機
22 LF受信部(第1受信部)
23 UHF送受信部(第1送信部)
24a 予約設定部
30 車両
33、34 パワースライドドア(車載機器)
100 車両制御システム
D1〜D7 携帯機との距離
C1〜C3 応答要求信号の送信周期
T4〜T6 応答要求信号の送信継続時間
t11〜t13 応答要求信号の送信開始時刻

Claims (9)

  1. 車両に搭載される車両制御装置と、
    利用者に携帯される携帯機と、から成り、
    前記携帯機は、
    前記車両制御装置から送信された応答要求信号を受信する第1受信部と、
    前記応答要求信号の受信に応じて前記車両制御装置へ応答信号を送信する第1送信部と、を備え、
    前記車両制御装置は、
    前記携帯機へ前記応答要求信号を間欠的に送信する第2送信部と、
    前記携帯機から送信された前記応答信号を受信する第2受信部と、
    前記携帯機から受信した信号に基づいて、前記車両に装備された車載機器の動作を制御する制御部と、を備えた車両制御システムにおいて、
    前記携帯機は、
    前記車載機器の自動動作の予約を設定する予約設定部をさらに備え、
    前記予約設定部により前記予約が設定されると、前記予約に関する情報を含んだ予約信号を前記第1送信部により前記車両制御装置へ送信し、
    前記車両制御装置は、
    前記携帯機から送信された前記予約信号を前記第2受信部により受信すると、該予約信号の受信状態に基づいて前記携帯機との距離を検出する距離検出部と、
    前記距離検出部により検出された前記携帯機との距離に基づいて、前記応答要求信号の送信形態を設定する送信設定部と、をさらに備え、
    前記送信設定部により設定された前記送信形態で、前記第2送信部により前記応答要求信号を間欠的に送信した後、前記予約が設定された前記携帯機から送信された前記応答信号を前記第2受信部により受信すると、前記制御部が前記予約信号と前記応答信号とに基づいて前記車載機器の動作を制御する、ことを特徴とする車両制御システム。
  2. 請求項1に記載の車両制御システムにおいて、
    前記車両制御装置は、前記予約信号の受信強度を検出する受信強度検出部をさらに備え、
    前記距離検出部は、前記受信強度検出部により検出された前記受信強度に基づいて、前記携帯機との距離を検出する、ことを特徴とする車両制御システム。
  3. 請求項1または請求項2に記載の車両制御システムにおいて、
    前記車両制御装置の前記送信設定部は、前記距離検出部により検出された前記携帯機との距離に応じて、前記応答要求信号の送信周期または送信継続時間を変える、ことを特徴とする車両制御システム。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の車両制御システムにおいて、
    前記車両制御装置の前記送信設定部は、前記距離検出部により検出された前記携帯機との距離が長いほど、前記応答要求信号の送信周期を長くする、ことを特徴とする車両制御システム。
  5. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の車両制御システムにおいて、
    前記車両制御装置の前記送信設定部は、前記距離検出部により検出された前記携帯機との距離が短いほど、前記応答要求信号の送信継続時間を短くする、ことを特徴とする車両制御システム。
  6. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の車両制御システムにおいて、
    前記車両制御装置の前記送信設定部は、前記距離検出部により検出された前記携帯機との距離が長いほど、前記応答要求信号の送信開始時刻を遅くする、ことを特徴とする車両制御システム。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の車両制御システムにおいて、
    前記車両制御装置の前記第2送信部は、第1周波数帯域で前記応答要求信号を送信し、
    前記携帯機の前記第1送信部は、前記第1周波数帯域より信号到達距離が長い第2周波数帯域で前記予約信号を送信する、ことを特徴とする車両制御システム。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の車両制御システムにおいて、
    前記車載機器は、前記車両のドアであり、
    前記携帯機の前記予約設定部は、前記車両のドアの自動での解錠または開動作の予約を設定することが可能であり、
    前記車両制御装置の制御部は、前記携帯機から受信した前記予約信号と前記応答信号とに基づいて、前記車両のドアの解錠または開動作を制御する、ことを特徴とする車両制御システム。
  9. 車両に搭載される制御装置であって、
    利用者に携帯される携帯機へ応答要求信号を間欠的に送信する送信部と、
    前記携帯機が前記応答要求信号を受信したことに応じて送信した応答信号を受信する受信部と、
    前記携帯機から受信した信号に基づいて、前記車両に装備された車載機器の動作を制御する制御部と、を備えた車両制御装置において、
    前記携帯機により、前記車載機器の自動動作の予約が設定されて、該予約に関する情報を含んだ予約信号が送信された後、
    前記予約信号が前記受信部により受信されると、該予約信号の受信状態に基づいて前記携帯機との距離を検出する距離検出部と、
    前記距離検出部により検出された前記携帯機との距離に基づいて、前記応答要求信号の送信形態を設定する送信設定部と、をさらに備え、
    前記送信設定部により設定された前記送信形態で、前記送信部により前記応答要求信号を間欠的に送信して、前記予約が設定された前記携帯機から送信された前記応答信号を前記受信部により受信すると、前記制御部が前記予約信号と前記応答信号とに基づいて前記車載機器の動作を制御する、ことを特徴とする車両制御装置。
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