JP2018127407A - 表皮正常化剤並びにこれを含有する外用剤及び化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】 表皮角化細胞におけるコーニファイドエンベロープ形成因子発現を亢進させる表皮正常化剤とそれを用いた化粧料を提供する。【解決手段】 セージエキス、カゴソウエキス、マジョラムエキス、ケイガイエキス、レンセンソウエキス、ペパーミントエキス及びスペアミントエキスからなる群より選ばれる少なくとも1種の植物エキスを含むコーニファイドエンベロープ形成促進剤と、チンピエキス、ローズマリーエキス及びプルーンエキスからなる群より選ばれる少なくとも1種の植物エキスと、を含有する表皮正常化剤を提供する。【選択図】 なし

Description

本発明は、表皮角化細胞におけるコーニファイドエンベロープ形成因子発現を亢進させる表皮正常化剤、並びに、該表皮正常化剤を含有する外用剤及び化粧料に関する。
皮膚は表皮、真皮及び皮下組織からなる三層構造の人体最大の臓器であり、外界の刺激から内部の細胞を守るバリア機能と内部の水分を失わないように防ぐ機能とを担う。これらの機能を担う皮膚は水分が重要であり、水分が不足し乾燥状態となるとバリア機能が低下し、その結果、肌荒れやかゆみ、しわや炎症の原因となる。
表皮は、角質層、顆粒層、有棘層及び基底層からなるものであって、最表面に位置する角質層が外界からの刺激を防ぎ、皮膚のバリア機能に重要な役割を果たしている。そして、皮膚のバリア機能は、顆粒層から角質層に移行する際に形成される強靭な不溶化タンパク質膜、すなわちコーニファイドエンベロープと深い関わりがあることが知られている。コーニファイドエンベロープは、細胞間脂質の結晶構造に足場を与えているとも考えられており、コーニファイドエンベロープの形成を促進することが皮膚のバリア機能の発現に重要であるといえる。
コーニファイドエンベロープの形成には、インボルクリンとそれを架橋するトランスグルタミナーゼとが関与する。インボルクリン量が低下すると不完全角化の一因となってバリア機能が大きく低下し、トランスグルタミナーゼ量が減少すると同様に角化が正常に行われず、バリア機能の低下に影響する。
また、加齢にともないインボルクリンやトランスグルタミナーゼの量が減少し皮膚の老化に関係すると推測されているから、インボルクリン及びトランスグルタミナーゼの産生促進により、皮膚の状態がより好ましい状態となると考えられる。
従来、コーニファイドエンベロープ形成促進剤としては、ユーカリが知られている(特許文献1)。インボルクリン産生促進剤としては、マコンブ、サイシンやラフマが知られている(特許文献2、3)。トランスグルタミナーゼ産生促進剤としては、サイシンやラフマが知られている(特許文献3)。チンピエキス、ローズマリーエキス及びプルーンエキス等の植物エキスによって肌荒れ等を改善する方法が知られている(特許文献4〜6)。
しかしながら、これらの植物エキスを用いて皮膚のバリア機能を改善しようとすると、植物エキスの使用量を増やす必要があり、また、使用量を増やしても改善効果が見られないことも多く、そのため、改善効果の向上が課題となっている。
特開2001−288066号公報 特開2009−84195号公報 特開2007−1914号公報 特開2001−81037号公報 特開平06−24937号公報 特開平09−2967号公報
本発明は、表皮角化細胞におけるコーニファイドエンベロープ形成因子発現を亢進させる表皮正常化剤とそれを用いた化粧料を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、特定の植物エキスの組み合わせにより、コーニファイドエンベロープ形成促進効果が飛躍的に増大することを見出し、この知見に基づき本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、セージエキス、カゴソウエキス、マジョラムエキス、ケイガイエキス、レンセンソウエキス、ペパーミントエキス及びスペアミントエキスからなる群より選ばれる少なくとも1種の植物エキスを含むコーニファイドエンベロープ形成促進剤と、チンピエキス、ローズマリーエキス及びプルーンエキスからなる群より選ばれる少なくとも1種の植物エキスと、を含有する表皮正常化剤を提供する。
さらに、本発明は、セージエキスを含むコーニファイドエンベロープ形成促進剤と、
チンピエキス、ローズマリーエキス及びプルーンエキスからなる群より選ばれる少なくとも1種の植物エキスと、を含有する表皮正常化剤を提供する。
特に、本発明は、セージエキスを含むコーニファイドエンベロープ形成促進剤と、
チンピエキス、ローズマリーエキス及びプルーンエキスからなる植物エキスの混合物と、を含有する表皮正常化剤を提供する。
本発明によれば、コーニファイドエンベロープの形成促進効果を相乗効果的に向上させた表皮正常化剤を提供することができ、これによって、皮膚のバリア機能を改善する効果が期待できる。
本発明において、「表皮正常化」とは、コーニファイドエンベロープ形成促進効果をさし、コーニファイドエンベロープ形成促進効果とは、インボルクリン産生促進とトランスグルタミナーゼ産生促進の効果をさす。
本発明の表皮正常化剤は、セージエキス、カゴソウエキス、マジョラムエキス、ケイガイエキス、レンセンソウエキス、ペパーミントエキス及びスペアミントエキスからなる群より選ばれる少なくとも1種の植物エキスを含むコーニファイドエンベロープ形成促進剤と、チンピエキス、ローズマリーエキス及びプルーンエキスからなる群より選ばれる少なくとも1種の植物エキスと、を含有する。
これらはいずれも植物エキスあるいはそれらを精製した成分であり、医薬又は民間薬、食品、化粧品の成分として一般的に用いられているものである。
セージエキスとは、シソ科アキギリ属の植物の一種であるセージSalvia officinalisの葉から抽出された植物エキスであるが、同属植物を用いることもできる。
カゴソウエキスとは、シソ科ウツボグサ属の植物の一種であるカゴソウPrunella vulgarisの花穂から抽出された植物エキスであるが、同属植物を用いることもできる。
マジョラムエキスとは、シソ科ハナハッカ属の植物の一種であるマジョラムOriganum majoranaの葉から抽出された植物エキスであるが、同属植物を用いることもできる。
ケイガイエキスとは、シソ科イヌハッカ属の植物の一種であるケイガイSchizonepeta tenuifoliaの全草から抽出された植物エキスであるが、同属植物を用いることもできる。
レンセンソウエキスとは、シソ科カキドオシ属の植物の一種であるレンセンソウGlechoma hederaceaの全草から抽出された植物エキスであるが、同属植物を用いることもできる。
ペパーミントエキスとは、シソ科ハッカ属の植物の一種であるペパーミントMentha piperitaの全草から抽出された植物エキスであるが、同属植物を用いることもできる。
スペアミントエキスとは、シソ科ハッカ属の植物の一種であるスペアミントMentha spicataの全草から抽出された植物エキスであるが、同属植物を用いることもできる。
チンピエキスとは、ミカン科ミカン属の植物の一種であるウンシュウミカンCitrus unshiuの果皮から抽出された植物エキスであるが、同属植物を用いることもできる。
ローズマリーエキスとは、シソ科マンネンロウ属の植物の一種であるローズマリーRosmarinus officinalisの全草から抽出された植物エキスであるが、同属植物を用いることもできる。
プルーンエキスとは、バラ科スモモ属の植物の一種であるプルーンPrunus domesticaの果実から抽出された植物エキスであるが、同属植物を用いることもできる。
本発明で用いるセージエキス、カゴソウエキス、マジョラムエキス、ケイガイエキス、レンセンソウエキス、ペパーミントエキス、スペアミントエキス、チンピエキス、ローズマリーエキス、プルーンエキスは前記各植物の各種部位あるいはその破砕物から、溶媒抽出、超臨界抽出、植物を酵素等で分解して抽出させる方法により得ることができる。また、市販の各植物エキスを用いてもよい。
前記植物エキスの抽出において、使用可能な抽出溶媒に特に制限はなく、水、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノールなどの低級(炭素数1〜4)1価アルコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ブチレングリコール、グリセリンなどの多価アルコール類、酢酸メチル、酢酸エチルなどのエステル類、アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフランなどのエーテル類、などの極性溶媒;クロロホルム、四塩化炭素などのハロゲン化炭化水素類、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサンなどの炭化水素類を用いることができ、これらの溶媒の1種を単独で用いてもよいし、2種以上からなる混合溶媒を用いることもできる。これらの溶媒のなかでも特に極性溶媒を好ましく用いることができる。
前記植物エキスの浸漬による抽出方法に特に制限はなく、例えば、植物エキスの原料を、20〜40℃の前記溶媒中に、1時間〜7日間浸漬した後にろ過する方法を挙げることができる。
超臨界抽出法に用いる超臨界流体は特に限定されないが、例えば水や二酸化炭素等が挙げられる。
分解による抽出方法に特に制限なく、例えば、果実等を溶媒に入れ、そこに酵素(例えば繊維素分解酵素)、微生物、酸、アルカリなどを添加して1時間〜7日間反応し分解させた後、加熱や中和によって反応停止させ、ろ過する方法を挙げられる。溶媒としては前記抽出溶媒を挙げることができ、中でも水が好適に用いられる。
前記植物エキスの原料は、熱風乾燥、減圧乾燥、噴霧乾燥または凍結乾燥などの乾燥処理を行い、乾燥物を用いるのが好ましく、乾燥粉砕物を用いることがさらに好ましい。また、抽出溶媒に浸漬している間、撹拌していてもよく、静置していてもよい。本発明の植物エキスは、抽出操作を繰り返して高濃度の植物エキスとすることもできる。
これらの各植物エキスは、抽出溶媒又は分解溶媒に溶解した抽出液又は分解液のままで
用いてもよく、濃縮あるいは希釈して用いてもよく、濃縮乾固、噴霧乾燥、凍結乾燥等の処理をして乾燥物として用いてもよい。
本発明の表皮正常化剤においては、セージエキス、カゴソウエキス、マジョラムエキス、ケイガイエキス、レンセンソウエキス、ペパーミントエキス及びスペアミントエキスの合計と、チンピエキス、ローズマリーエキス及びプルーンエキスの合計の質量比が、植物エキスの乾燥物に換算して、50:1〜1:50となることが好ましく、20:1〜1:20となることがより好ましい。質量比がこの範囲であると表皮正常化の効果、すなわちコーニファイドエンベロープ形成促進効果がより優れたものとなる。
本発明の表皮正常化剤は、各植物エキスをそのまま所定量混合して製造することができ、さらに溶媒や、防腐剤等のその他の添加成分を配合してもよい。
溶媒や他の添加成分を配合する場合、本発明の表皮正常化剤における、本発明に係る植物エキスの配合量が、乾燥物換算で、好ましくは、合計0.00001質量%以上、より好ましくは、合計0.00002質量%以上、特に好ましくは、合計0.0002質量%以上とすることが望ましい。
特に、コーニファイドエンベロープ形成促進剤として、セージエキス、カゴソウエキス、マジョラムエキス及びケイガイエキスから選択される植物エキス1種以上を使用する場合には、植物エキスの配合量が、乾燥物換算で、より好ましくは、合計0.00001質量%以上、特に好ましくは、合計0.0001質量%以上とすることが望ましい。また、コーニファイドエンベロープ形成促進剤として、レンセンソウエキス、ペパーミントエキス及びスペアミントエキスから選択される植物エキス1種以上を使用する場合には、植物エキスの配合量が、乾燥物換算で、より好ましくは、合計0.0001質量%以上、特に好ましくは、合計0.001質量%以上とすることが望ましい。
また、チンピエキス、ローズマリーエキス及びプルーンエキスから選択される植物エキス1種以上の配合量は、乾燥物換算で、コーニファイドエンベロープ形成促進剤としての各種植物エキスの合計量に対し前記質量比となるよう合計量を調整することが好ましく、合計0.00001質量%以上とすることがより好ましい。
本発明の表皮正常化剤は、皮膚用又は頭髪用の化粧料、薬用外用剤、医薬部外品、医薬品等の各種の外用剤に配合することができる。
外用剤の形態としては、特に制限はなく、例えば、ペースト剤、クリーム、ジェル、軟膏、化粧液、乳液、ボディローション、パウダー、ハップ剤、顆粒又は固形状の浴用剤などを挙げることができる。
このような外用剤における表皮正常化剤の配合量は特に制限はなく、任意の濃度で用いることができるが、本発明に係る植物抽出エキスの合計配合量は、乾燥物換算で0.00001〜10質量%であり、より好ましくは、0.00002〜5質量%、特に好ましくは、0.0001〜5質量%である。
本発明の外用剤には、前記表皮正常化剤に加え、本発明の効果を損なわない範囲で外用剤用として公知の機能成分、例えば、保湿剤、エモリエント剤、血行促進剤、細胞賦活化剤、抗酸化剤、抗炎症剤、抗菌剤、過酸化物抑制剤など、を配合することができる。
公知の機能成分として、より具体的には、グリセリン、尿素、アミノ酸、ヒアルロン酸類などの保湿剤;スクワラン、マカデミアナッツ油、オリーブ油、ホホバ油、シリコン油などのエモリエント剤;ビタミンE類、トウガラシチンキなどの血行促進剤;核酸などの細胞賦活化剤、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ジブチルヒドロキシアニソール(BHA)、酢酸トコフェロールなどの抗酸化剤;グリチルリチン、アラントインなどの抗炎症剤;ヒノキチオール、塩化ベンザルコニウム、クロルヘキシジン塩、パラヒドロキシ安息香酸エステルなどの抗菌剤;スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)などの過酸
化物抑制剤など、種々の機能成分を配合することができ、イチョウエキス、胎盤抽出物、乳酸菌培養抽出物などの植物・動物・微生物由来の各種抽出物なども制限なく添加して使用することができる。
また、本発明の表皮正常化剤を含有する外用剤には、本発明の効果を損なわない範囲で、その剤型化のために界面活性剤、油脂類などの基材成分や、必要に応じて増粘剤、防腐剤、等張化剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、キレート剤、香料、着色料などの種々の添加物を併用することができる。
外用剤の剤型化に使用可能な界面活性剤に特に制限はなく、例えば、高級アルコールのアルキレンオキシド付加物、高級アルキルアミンのアルキレンオキシド付加物、高級脂肪酸のアルキレンオキシド付加物、高級脂肪酸アミドのアルキレンオキシド付加物、多価アルコールの脂肪酸エステル、硬化ひまし油のアルキレンオキシド付加物、ポリエチレングリコールソルビタンアルキルエステル、ステロール等のアルキレンオキシド付加物などの非イオン界面活性剤;アルキル硫酸ナトリウム、アルキロイルメチルタウリンナトリウム、α−オレフィンスルホン酸ナトリウム、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸ナトリウムなどの陰イオン界面活性剤;塩化アルキルピリジニウム、塩化ジステアリルジメリルアンモニウムなどの陽イオン界面活性剤;アミノプロピオン酸ナトリウム、アルキルポリアミノエチルグリシンなどの両性界面活性剤などを用いることができる。これらの界面活性剤は1種を用いることができ、2種以上を用いることもできる。
外用剤の剤型化に使用可能な基材成分に特に制限はなく、例えば、オリーブ油、ツバキ油、アボカド油、マカデミアナッツ油、杏仁油、ホホバ油、スクワラン、スクワレン、馬油など、公知の油脂類を用いることができる。
外用剤に使用可能な増粘剤にも特に制限はなく、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルアクリルアミド、ポリエチレングリコール、及びこれらの各種誘導体;ヒドロキシアルキルセルロースなどのセルロース類及びその誘導体;デキストラン、ゼラチン、アラビアガム、トラガントガムなどのガム類;カルボキシビニルポリマーなどの水溶性高分子を用いることができる。
防腐剤に特に制限はなく、例えば、パラヒドロキシ安息香酸エステル、パラオキシ安息香酸塩とその誘導体、フェノキシエタノール、ヒノキチオール、塩化ベンザルコニウム、クロルヘキシジン塩などを用いることができる。
等張化剤に特に制限はなく、例えば、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウムなどの無機塩類を用いることができる。
紫外線吸収剤に特に制限はなく、例えば、パラアミノ安息香酸、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤などを用いることができる。
キレート剤に特に制限はなく、例えば、エチレンジアミン四酢酸、フィチン酸、クエン酸及びこれらの水溶性塩などを用いることができる。
以下に、本発明を実施例によりさらに説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら制限されるものではない。
1.植物エキスの製造
実施例及び比較例においては、以下に示す製造例にて得られた植物エキスを使用した。
製造例1 セージエキス
セージを50g採取し、375mlの50容量%エタノール水溶液に室温(約25℃)下で浸漬した。24時間後これをろ過し、得られた抽出液から水、エタノールを減圧留去後、凍結乾燥しセージエキス2.8gを得た。
製造例2 カゴソウエキス
カゴソウを50g採取し、375mlの50容量%エタノール水溶液に室温(約25℃)下で浸漬した。24時間後これをろ過し、得られた抽出液から水、エタノールを減圧留去後、凍結乾燥しカゴソウエキス3.1gを得た。
製造例3 マジョラムエキス
マジョラムを50g採取し、375mlの50容量%エタノール水溶液に室温(約25℃)下で浸漬した。24時間後これをろ過し、得られた抽出液から水、エタノールを減圧留去後、凍結乾燥しマジョラムエキス3.4gを得た。
製造例4 ケイガイエキス
ケイガイを50g採取し、375mlの50容量%エタノール水溶液に室温(約25℃)下で浸漬した。24時間後これをろ過し、得られた抽出液から水、エタノールを減圧留去後、凍結乾燥しケイガイエキス4.1gを得た。
製造例5 レンセンソウエキス
レンセンソウを50g採取し、375mlの50容量%エタノール水溶液に室温(約25℃)下で浸漬した。24時間後これをろ過し、得られた抽出液から水、エタノールを減圧留去後、凍結乾燥しレンセンソウエキス3.5gを得た。
製造例6 ペパーミントエキス
ペパーミントを50g採取し、375mlの50容量%エタノール水溶液に室温(約25℃)下で浸漬した。24時間後これをろ過し、得られた抽出液から水、エタノールを減圧留去後、凍結乾燥しペパーミントエキス2.8gを得た。
製造例7 スペアミントエキス
スペアミントを50g採取し、375mlの50容量%エタノール水溶液に室温(約25℃)下で浸漬した。24時間後これをろ過し、得られた抽出液から水、エタノールを減圧留去後、凍結乾燥しスペアミントエキス4.6gを得た。
製造例8 チンピエキス
チンピを50g採取し、375mlの50容量%エタノール水溶液に室温(約25℃)下で浸漬した。24時間後これをろ過し、得られた抽出液から水、エタノールを減圧留去後、凍結乾燥しチンピエキス4.2gを得た。
製造例9 ローズマリーエキス
ローズマリーを50g採取し、375mlの50容量%エタノール水溶液に室温(約25℃)下で浸漬した。24時間後これをろ過し、得られた抽出液から水、エタノールを減圧留去後、凍結乾燥しローズマリーエキス4.3gを得た。
製造例10 プルーンエキス
プルーンを50g採取し、375mlの50容量%エタノール水溶液に室温(約25℃)下で浸漬した。24時間後これをろ過し、得られた抽出液から水、エタノールを減圧留去後、凍結乾燥しプルーンエキス2.3gを得た。
製造例11 ユーカリエキス
ユーカリを50g採取し、375mlの50容量%エタノール水溶液に室温(約25℃)下で浸漬した。24時間後これをろ過し、得られた抽出液から水、エタノールを減圧留去後、凍結乾燥しユーカリエキス2.4gを得た。
2.コーニファイドエンベロープ形成促進効果の評価
(1)サンプル調製方法
セージエキス、カゴソウエキス、マジョラムエキス、ケイガイエキス、レンセンソウエキス、ペパーミントエキス、スペアミントエキス、チンピエキス、ローズマリーエキス、プルーンエキスについては50容量%エタノールを用いて10mg/mL、2mg/mLの溶液を調製した後、0.22μmメンブランフィルターで滅菌濾過した。これらの溶液を、培地量に対して最終エタノール濃度が0.5容量%となるように添加し、100μg/mL、20μg/mLのエキス添加培地とした。
また、同様に比較としてユーカリエキスを使用した。
(2)細胞の培養
細胞はヒト不死化表皮正常角化細胞(PHK16−0b、医薬基盤研究所)を使用した。サブコンフルエント状態のPHK16−0b細胞をトリプシン処理で剥離し、24ウェルプレートの各ウェルに300,000cellsずつ播種してMCDB153培地(Sigma社製)で24時間、37℃、5%CO2条件下で培養した。その後、表1、及び表2に記載の濃度に調整したセージエキス、カゴソウエキス、マジョラムエキス、ケイガイエキス、レンセンソウエキス、ペパーミントエキス、スペアミントエキス、チンピエキス、ローズマリーエキス、プルーンエキスを適宜添加したMCDB培地を加えて24時間培養した。試料の代わりに最終濃度が0.5容量%エタノール水溶液を陰性対照とした。
24時間後、培地を除去し、200μLのISOGENII(ニッポンジーン社製)を添加し細胞溶解させ、細胞を回収してRNAを抽出した。抽出方法は、ニッポンジーン社が提示する標準的な方法に従った。精製したRNA濃度は、分光光度計を用いて測定した。
(3)RNA発現量の測定
(3−1)インボルクリン産生促進効果
One Step SYBR PrimeScript RT−PCR KitII(タカラバイオ社製)を用いて、タカラバイオ社が提示する標準的な手法に従い測定サンプルを調製した。これらのサンプルは、Thermal Cycler Dice Real
Time SystemII(タカラバイオ社製)を用いて、タカラバイオ社が提示する標準的な方法に従い、リアルタイム定量PCRを行った。インボルクリン遺伝子のmRNA発現量は、ハウスキーピング遺伝子にGAPDHを用いて、相対発現量を計算し、陰性対照の場合のインボルクリンmRNA量を100として示した。
(3−2)トランスグルタミナーゼ産生促進効果
前項のインボルクリン遺伝子の代わりに、トランスグルタミナーゼ遺伝子を測定し、相対発現量を計算した。
インボルクリンmRNA発現量比を表1に、トランスグルタミナーゼmRNA発現量比を表2に示す。
Figure 2018127407
Figure 2018127407
Figure 2018127407
Figure 2018127407
表1中のインボルクリン産生促進成分の濃度(μg/mL)は培地全体量に対する割合を表す。表1の結果が示すように、本発明の表皮正常化剤を用いた場合は、ヒト不死化表皮正常角化細胞におけるインボルクリン産生に対し、優れた産生促進効果をもたらすことが確認された。
表2中のトランスグルタミナーゼ産生促進成分の濃度(μg/mL)は培地全体量に対する割合を表す。表2の実施例の結果が示すように、本発明の表皮正常化剤を用いた場合は、ヒト不死化表皮正常角化細胞におけるトランスグルタミナーゼ産生に対し、優れた産生促進効果をもたらすことが確認された。
すなわち、本発明の表皮正常化剤は、インボルクリン産生促進効果とトランスグルタミナーゼ促進効果とを兼ね備えるものであり、ヒト不死化表皮正常角化細胞において、コーニファイドエンベロープ形成を顕著に促進するものである。
3.外用剤
以下に本発明の植物エキスを配合した皮膚外用剤を例示する。
実施例25〜39及び比較例33〜46(化粧水)
(成分)
(成分A) (質量%)
(1)PEG−40水添ヒマシ油 1.5
(2)1,3−ブチレングリコール 5.0
(3)ジプロピレングリコール 5.0
(4)メチルパラベン 0.2
(成分B)
(5)各植物抽出エキス1 表3〜6記載の量
(6)各植物抽出エキス2 表3〜6記載の量
(7)ヒアルロン酸ナトリウム液(1%) 5.0
(8)精製水 残量
全量 100
(製法)
1.成分A(1)〜(4)を70℃にて混合溶解した。
2.成分B(5)〜(8)を室温にて混合溶解した。
3.成分Aを室温まで冷却し、成分Bを少しずつ加え均一に混合して化粧水を得た。
(評価)
前記の皮膚外用剤(化粧水)について、それぞれ30〜50歳代の皮膚の乾燥を訴える男女2名ずつの(28群×2処方)計112名に対して評価をおこなった。化粧水については、1日に2回(朝、夜)顔面へ適宜使用し、顔面片側には実施例25〜39又は比較例34〜46の化粧水を、他方側に比較例33の化粧水を使用し、これを1ヶ月続けるモニター試験を行った。それぞれの比較例と比べて下記の基準にて評価を行った。総スコアの結果を表3〜6に示す。
なお、評価期間中、モニター試験対象者には、化粧水のみ本発明の化粧水使用をお願いしたが、これ以外の化粧料については、通常使用しているものをそのまま使用していただいた。なお、使用期間中に皮膚の異常を訴えたものはいなかった。
+3:比較例33よりも非常に潤いを感じられた
+2:比較例33よりもかなり潤いを感じられた
+1:比較例33よりもやや潤いを感じられた
0:差がない
−1:比較例33のほうがやや潤いを感じられた
−2:比較例33のほうがかなり潤いを感じられた
−3:比較例33のほうが非常に潤いを感じられた
Figure 2018127407
Figure 2018127407
Figure 2018127407
Figure 2018127407
本発明のコーニファイドエンベロープ形成促進剤とチンピエキス、ローズマリーエキス及びカゴソウエキスからなる群より選ばれる1種以上を配合した実施例25〜39の外用剤では、皮膚の乾燥の改善が認められた。一方、比較例34〜45の外用剤では、変化が見られなかった。また、比較例46の外用剤は、植物エキスを増量したものであるが、皮膚の乾燥に対する改善効果は、陰性対照である比較例33よりも劣るものであった。
本発明の表皮正常化剤は、優れた表皮正常化作用を有しており、肌表皮バリア機能を正常にし、肌表皮の水分保持改善効果、肌荒れ防止効果を目的とした化粧料を始めとする各種外用剤への利用が可能となる。
また、本発明の外用剤は、優れた表皮正常化作用を有しており、肌表皮バリア機能を正常にし、肌表皮の水分保持改善や肌荒れ防止を図ることができる。

Claims (3)

  1. セージエキス、カゴソウエキス、マジョラムエキス、ケイガイエキス、レンセンソウエキス、ペパーミントエキス及びスペアミントエキスからなる群より選ばれる少なくとも1種の植物エキスを含むコーニファイドエンベロープ形成促進剤と、
    チンピエキス、ローズマリーエキス及びプルーンエキスからなる群より選ばれる少なくとも1種の植物エキスと、を含有する表皮正常化剤。
  2. 請求項1に記載の表皮正常化剤を含有することを特徴とする外用剤。
  3. 請求項1に記載の表皮正常化剤を含有することを特徴とする化粧料。
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