JP2018127141A - クッションフレーム用サイドフレーム - Google Patents

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Abstract

【課題】 クッションフレームを構成するサイドフレームの質量が大きく増大してしまうことを抑制しつつ、必要強度を確保可能なサイドフレームを提供する。【解決手段】 第1サイドフレーム本体24に一体化された補強部材26には、ロック機構の一部を構成する軸部材27及び第1揺動レバー29は補強部材26に装着され、かつ、補強部材26は第1サイドフレーム本体24等に一体化されている。軸部材27の軸線方向一端側が貫通穴24Dを貫通しているとともに、当該軸線方向一端側に第2揺動レバー28が装着されている。これにより、補強部材26は、第1サイドフレーム本体24のうち大きな機械的強度を必要とする部位に配設され、他の部位に補強部材26が存在しないので、サイドフレーム23の質量が大きく増大してしまうことを抑制しつつ、必要強度を確保可能なサイドフレーム23を得ることが可能となる。【選択図】図3

Description

本願は、自動車、鉄道車両、船舶及び航空機等の乗物に用いられるシートのクッションフレーム用サイドフレーム(以下、サイドフレームという。)に関する。
例えば、特許文献1に記載のサイドフレームは、シート幅方向が開放された略C字状又はコの字状の開断面形状を有する部材である。そして、当該サイドフレームのうちシート幅方向と略直交する板面にはロック機構が設けられている。ロック機構は、シートをスライド可能とする場合とスライド不可とする場合とを切り替えるための機構である。
特開2016−188061号公報
特許文献1に係るサイドフレームは開断面形状であるため、必要な機械的強度(以下、必要強度という。)を確保するには、サイドフレームを構成する板材の板厚寸法を大きくする必要がある。しかし、板厚寸法が大きくなると、サイドフレームの質量が大きく増大してしまうおそれがある。
本願は、上記点に鑑み、サイドフレームの質量が大きく増大してしまうことを抑制しつつ、必要強度を確保可能なサイドフレームを提供する。
本願では、サイドフレーム本体(24)の板面(24A)と略平行な一対の側壁(26A、26B)、及び当該一対の側壁(26A、26B)を繋ぐ繋ぎ部(26C)を有して上下方向一端側が開いた開断面形状を有する補強部材(26)であって、サイドフレーム本体(24)に一体化された補強部材(26)と、ロック機構の一部を構成する軸部材(27)であって、長手方向一端側が板面(24A)に設けられた貫通穴(24D)を貫通した状態で補強部材(26)に支持された軸部材(27)と、軸部材(27)と共にロック機構の一部を構成する揺動レバー(29)であって、軸部材(27)を介して補強部材(26)に揺動可能に支持された揺動レバー(29)とを備える。
これにより、サイドフレーム本体(24)のうち大きな機械的強度を必要とする部位に補強部材(26)が配設されることにより、サイドフレーム(23)の質量が大きく増大してしまうことを抑制しつつ、必要強度を確保可能なサイドフレーム(23)を得ることが可能となる。
ところで、仮に、軸部材(27)及び揺動レバー(29)がサイドフレーム本体(24)に支持された構成であると、補強部材(26)と軸部材(27)及び揺動レバー(29)とが干渉してしまう場合がある。
上記の場合、補強部材(26)には、通常、軸部材(27)等との干渉を回避するための逃げ穴等の貫通穴が設けられる。しかし、貫通穴が設けられると、補強部材(26)の剛性が低下するので、必要強度を得ることが難しくなる。このため、当該補強部材(26)の板厚寸法が、大きくなってしまい、却って、サイドフレーム(23)の質量が増大してしまうおそれがある。
これに対して、本願では、軸部材(27)及び揺動レバー(29)が補強部材(26)に支持された構成であるので、本願では、補強部材(26)と軸部材(27)及び揺動レバー(29)とが干渉してしまうことが原理的に発生し得ない。
このため、本願では、補強部材(26)に逃げ穴等の貫通穴を設ける必要ないので、サイドフレーム(23)の質量が大きく増大してしまうことを抑制しつつ、必要強度を確保可能なサイドフレーム(23)を得ることが可能となる。
さらに、本願では、軸部材(27)及び揺動レバー(29)が組み付けられた補強部材(26)をサイドフレーム本体(24)に一体化すれば、一体化作業と同時に軸部材(27)等の組み付け作業も完了する。
なお、本願は、以下のように構成してもよい。
軸部材(27)の長手方向と平行な方向において、一対の側壁(26A、26B)は互いに対向した状態で離隔しており、さらに、軸部材(27)は、一対の側壁(26A、26B)により支持されていることが望ましい。これにより、軸部材(27)を強固に支持でき得る。
補強部材(26)は、下方側が開いた開断面形状であることが望ましい。すなわち、揺動レバー(29)は、通常、サイドフレーム(23)の下面側にて稼働するので、補強部材(26)が下向きに開いた開断面形状であると、揺動レバー(29)の可動域を確保するために、補強部材(26)に切り欠き等の貫通穴を設ける必要がない。したがって、本構成によれば、補強部材(26)の強度が低下することを抑制できる。
軸部材(27)には、揺動レバー(29)に対して回転規制された状態で当該揺動レバー(29)に設けられた第1係合穴(29A)に嵌り込んだ係合部(27G)が設けられ、揺動レバー(29)のうち第1係合穴(29A)からずれた位置には、棒状の部材(30)が嵌り込み可能な第2係合穴(29B)が設けられていることが望ましい。
さらに、一対の側壁(26A、26B)のうち少なくとも一方には、棒状の部材(30)が貫通挿入可能な第2の貫通穴(26F、26G)が設けられており、第2係合穴(29B)は、第2の貫通穴(26F、26G)に嵌め込まれた棒状の部材(30)が貫通可能な位置に設けられていることが望ましい。
これにより、例えば、組立作業時に作業者は、棒状の部材(30)を第2の貫通穴(26F、26G)から挿入し、当該棒状の部材(30)を第2係合穴(29B)に嵌め込んで揺動レバー(29)の回転を規制した状態とすることができる。そして、作業者は、回転規制状態時に、軸部材(27)の係合部(27G)を揺動レバー(29)の第1係合穴(29A)に嵌め込むことができる。
すなわち、軸部材(27)の係合部(27G)は、揺動レバー(29)に対して回転規制された状態で第1係合穴(29A)に嵌り込むので、第1係合穴(29A)と係合部(27G)とは、所定の相対位置関係の場合のみ嵌り込み可能状態となり、当該場合以外の場合には、嵌り込み不可状態となる。
このため、軸部材(27)及び揺動レバー(29)が共に独立して回転可能な状態であると、係合部(27G)を第1係合穴(29A)に嵌め込む作業の作業性が著しく悪化するおそれがある。
しかし、本願では、上述したように、作業者は、棒状の部材(30)を第2の貫通穴(26F、26G)から挿入し、当該棒状の部材(30)を第2係合穴(29B)に嵌め込んで揺動レバー(29)の回転を規制した状態とすることができる。したがって、上記した嵌め込み作業の作業性が著しく悪化することを抑制できる。
軸部材(27)の長手方向と平行な方向において、補強部材(26)と挟んでサイドフレーム本体(24)と反対側に配設され、当該サイドフレーム本体(24)と協働して閉断面形状を構成する第2のサイドフレーム本体(25)を備え、一対の側壁(26A、26B)のうち一方の側壁(26A)はサイドフレーム本体(24)に溶接され、一対の側壁(26A、26B)のうち他方の側壁(26B)は第2のサイドフレーム本体(25)に溶接されていることが望ましい。
これにより、一対のサイドフレーム本体(24)により閉断面形状が構成され、かつ、当該閉断面内に補強部材(26)が溶接固定された状態となるので、サイドフレーム(23)の強度を向上させることができる。
因みに、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的構成等との対応関係を示す一例であり、本発明は上記括弧内の符号に示された具体的構成等に限定されるものではない。
本発明の実施形態に係る乗物用シート1を示す図である。 本発明の実施形態に係る乗物用シート1のクッションフレーム用サイドフレーム23の斜視図である。 図2に示すサイドフレーム23の分解図である。 本発明の実施形態に係る補強部材26の分解図である。 本発明の実施形態に係る補強部材26の側面図である。 Aは図5のA−A断面図である。Bは図5のB−B断面図である。 Aは図5のC−C断面図である。Bは図5のD−D断面図である。
以下に説明する「発明の実施形態」は、本願発明の技術的範囲に属する実施形態の一例を示すものである。つまり、特許請求の範囲に記載された発明特定事項等は、下記の実施形態に示された具体的構成や構造等に限定されるものではない。
以下、本発明の実施形態を図面と共に説明する。なお、各図に付された方向を示す矢印等は、各図相互の関係を理解し易くするために記載したものである。本発明は、各図に付された方向に限定されるものではない。
少なくとも符号を付して説明した部材又は部位は、「1つの」等の断りをした場合を除き、少なくとも1つ設けられている。つまり、「1つの」等の断りがない場合には当該部材が2以上設けられていてもよい。
(第1実施形態)
本実施形態は、乗用車の後部シートに本発明を適用したものである。本実施形態に係る乗物用シート1は、図1に示すように、サイドシート1A及びセンタシート1B等を有している。
サイドシート1Aは、乗物用シート1のうち車両幅方向一端側(本実施形態では、右端側)の乗物用シート部分をいう。センタシート1Bはサイドシート1Aに隣接する乗物用シート部分をいう。
そして、サイドシート1Aの骨格構造部とセンタシート1Bの骨格構造部とは一体化されている。なお、以下の説明における方向は、本実施形態に係る乗物用シートを車両に組み付けた状態における方向を意味する。
1.乗物用シートの概要
1.1 フレームの構成
乗物用シート1の骨格構造体は、クッションフレーム3及びバックフレーム5等を有して構成されている。クッションフレーム3は、着席者の臀部を支持するためのフレームである。バックフレーム5は、着席者の背部を支持するためのフレームである。
なお、本実施形態に係るクッションフレーム3は、サイドシート1A用の第1クッションフレーム部3A、及びセンタシート1B用の第2クッションフレーム部3Bが一体化されたフレームである。同様に、バックフレーム5は、サイドシート1A用の第1バックフレーム部5A、及びセンタシート1B用の第2バックフレーム部5Bが一体化されたフレームである。
1.2 バックフレームの構成
本実施形態に係るバックフレーム5は、略上下方向に延びるタワー状のサイドフレーム7、9、11を少なくとも有している。サイドフレーム7、9は、バックフレーム5のシート幅方向両端側それぞれに配設されている。
サイドフレーム7は第1バックフレーム部5Aのシート幅方向一端側に配設され、サイドフレーム9は第2バックフレーム部5Bのシート幅方向他端側に配設されている。つまり、サイドフレーム7は第1バックフレーム部5Aの右端側に配設され、サイドフレーム9は、第2バックフレーム部5Bの左端側に配設されている。
サイドフレーム11は、第1バックフレーム部5Aのシート幅方向他端、つまり第2バックフレーム部5Bのシート幅方向一端側に配設され、かつ、第1バックフレーム部5A用の左端側サイドフレームと第2バックフレーム部5B用の右端側サイドフレームを兼ねている。
サイドフレーム7、11にはビーム材13A〜13Cが設けられている。ビーム材13A〜13Cは、シート幅方向に延びてサイドフレーム7とサイドフレーム11とを連結する。サイドフレーム9、11にもビーム材15A〜15Cが設けられている。ビーム材15A〜15Cは、シート幅方向に延びてサイドフレーム9とサイドフレーム11とを連結する。
そして、ビーム材13B、つまり第1バックフレーム部5Aには、センタシート1B用のシートベルトを巻き取るためのリトラクタ17が連結されている。このため、当該シートベルトに作用する張力による荷重は、ビーム材13Bを介してサイドフレーム11等に伝達される。
1.3 クッションフレームの構成
本実施形態に係るクッションフレーム3は、シート前後方向に延びるサイドフレーム19、21、23等を有する。サイドフレーム19、21は、クッションフレーム3のシート幅方向両端側それぞれに配設されている。
サイドフレーム19は第1クッションフレーム部3Aのシート幅方向一端側に配設され、サイドフレーム21は第2クッションフレーム部3Bのシート幅方向他端側に配設されている。つまり、サイドフレーム19は第1クッションフレーム部3Aの右端側に配設され、サイドフレーム21は、第2クッションフレーム部3Bの左端側に配設されている。
サイドフレーム23は、第1クッションフレーム部3Aのシート幅方向他端、つまり第2クッションフレーム部3Bのシート幅方向一端側に配設され、かつ、第1クッションフレーム部3A用の左端側サイドフレームと第2クッションフレーム部3B用の右端側サイドフレームを兼ねている。
そして、サイドフレーム23には、バックフレーム5のサイドフレーム11を介してシートベルトに作用する張力による荷重が伝達される。このため、サイドフレーム23に求められる必要強度は、例えばサイドフレーム21に比べて大きい。そこで、本実施形態では、サイドフレーム23に本願に係る発明を適用している。
2.サイドフレームの構造
2.1 サイドフレームの概要
サイドフレーム23は、図2に示すように、第1サイドフレーム本体24及び第2サイドフレーム本体25等を有している。第1サイドフレーム本体24は、図3に示すように、シート幅方向と略直交し、かつ、シート前後方向に延びる板面24Aを有している。
そして、第1サイドフレーム本体24のうち板面24Aの上端部及び下端部には、当該端部から第2サイドフレーム本体25側に延出した一対のフランジ部24B、24Cが設けられている。
このため、第1サイドフレーム本体24の断面形状は、第2サイドフレーム本体25側が開いた略C字状又は略コの字状の開断面形状に形成されている。なお、第1サイドフレーム本体24、つまり板面24A、及び一対のフランジ部24B、24Cは、金属製の一体成形品である。
第2サイドフレーム本体25は、シート幅方向において補強部材26を挟んで第1サイドフレーム本体24と反対側に配設されている。第2サイドフレーム本体25の断面形状は、第1サイドフレーム本体24側が開いた略C字状又は略コの字状の開断面形状に形成されている。
具体的には、第2サイドフレーム本体25は、板面25A及び一対のフランジ部25B、25C(図2参照)を有している。板面25Aは、シート幅方向において板面24Aと対向するとともに、シート幅方向と略直交する部位である。
一対のフランジ部25B、25Cは、板面25Aの上端部及び下端部から第1サイドフレーム本体24側に延出した部位である。なお、板面25A、及び一対のフランジ部25B、25Cは、金属製の一体成形品である。
そして、一対のフランジ部24B、24Cと一対のフランジ部25B、25Cとが上下方向に重なった状態で互いに溶接されている。このため、第2サイドフレーム本体25は、第1サイドフレーム本体24と協働して閉断面形状を構成する(図2参照)。
サイドフレーム23内の空間、つまり第1サイドフレーム本体24及び第2サイドフレーム本体25により囲まれた空間内には、補強部材26が配設されている。補強部材26は、図4に示すように、一対の側壁26A、26B及び繋ぎ部26Cを有して構成されている。
一対の側壁26A、26Bは、シート幅方向において互いに対向した状態で離隔し、かつ、互いに略平行な状態でシート前後方向に延びる壁部である。各側壁26A、26Bには、補強用のビード部26Dが設けられている。そして、一対の側壁26A、26Bのうち板面24Aに面する側壁26Aは、当該板面24Aと略平行である。
本実施形態では、板面24Aと板面25Aとは略平行である。このため、一対の側壁26A、26Bのうち板面25Aに面する側壁26Bは、当該板面25Aと略平行となる。繋ぎ部26Cは、一対の側壁26A、26Bを繋ぐ帯状の部位である。
つまり、補強部材26は、上下方向一端側(本実施形態では、下方側)が開いた略C字状又は略コの字状の開断面形状に構成されている。なお、一対の側壁26A、26B及び繋ぎ部26Cは、金属製の一体成形品である。
補強部材26は、少なくとも第1サイドフレーム本体24に一体化されている。なお、本実施形態では、補強部材26の側壁26Aは第1サイドフレーム本体24の板面24Aに溶接され、補強部材26の側壁26Bは第2サイドフレーム本体25の板面25Aに溶接されている。
2.2 ロック機構
補強部材26には、図4に示すように、軸部材27及び第1揺動レバー29が少なくとも設けられている。軸部材27及び第1揺動レバー29は、ロック機構の一部を構成する部材である。
ロック機構は、乗物用シートを車両に対してスライド可能とする場合とスライド不可とする場合とを切り替えるための機構である。なお、本実施形態に係るロック機構は、例えば、特開2003−182415号公報に記載されたロック機構と略同様な機構であるので、詳細説明は省略する。
軸部材27は、図6Aに示すように、シート幅方向に延びて補強部材26に支持されている。すなわち、図6Bに示すように、軸部材27は、一対の側壁26A、26Bと略直交する方向、つまりシート幅方向に延びて当該側壁26A、26Bを貫通した状態で各側壁26A、26Bに支持されている。
側壁26Aには、軸部材27が貫通する略円筒状のスリーブ27Aが貫通装着されている。スリーブ27Aは、内周面が軸部材27と外周と滑り接触することにより、軸部材27を側壁26Aに対して回転可能とする軸受部として機能する。
軸部材27の軸線方向一端側、つまりスリーブ27A側には、鍔状の第1フランジ部27Bが設けられている。第1フランジ部27Bはスリーブ27Aの端面に滑り接触する。側壁26Bには、軸部材27の軸線方向他端側を支持するとともに、軸受部を構成する貫通穴26Eが設けられている。
そして、軸部材27の軸線方向他端には、第2フランジ部27Cが設けられている。なお、本実施形態に係る第2フランジ部27Cは、軸部材27が貫通穴26Eに挿入された後に、カシメ加工等の塑性加工に軸部材27に一体成形された鍔状の突起部である。
第2フランジ部27Cと側壁26Bとの間には平ワッシャ27Dが介在している。平ワッシャ27Dは、第2フランジ部27Cと共に軸部材27の抜け止め機能を発揮するとともに、第2フランジ部27Cで大きな回転抵抗が発生することを抑制する。
軸部材27の軸線方向一端側、つまり第1フランジ部27B側は、第1サイドフレーム本体24の板面24Aに設けられた貫通穴24D(図3参照))を貫通してサイドフレーム23から突出している。
軸部材27のうちサイドフレーム23から突出した部分、つまり軸部材27の軸線方向一端側には、第2揺動レバー28(図2参照)が装着されている。第2揺動レバー28は、軸部材27に回転力を伝達する入力側レバーであって、スプラインやセレーション等の回止機能を有する係合構造にて軸部材27に連結されている。
軸部材27のうち第2揺動レバー28から軸線方向にずれた部位には、図6Aに示すように、第1揺動レバー29が装着されている。第1揺動レバー29は、軸部材27と一体的に回転する出力側レバーであって、軸部材27と共にロック機構の一部を構成する。
すなわち、図4に示すように、第1揺動レバー29の揺動中心には第1係合穴29Aが設けられている。第1係合穴29Aは、軸部材27に設けられた係合部27G(図6B参照)が貫通した状態で嵌り込む穴である。
係合部27Gは、スプラインやセレーション状に形成され、第1係合穴29Aと噛み合い可能な部位である。これにより、第1揺動レバー29は、軸部材27に対する回転が規制されるので、軸部材27と一体的に回転する。
そして、第1揺動レバー29はナット27Eにより軸部材27に固定されている。このため、第1揺動レバー29は、軸部材27を介して補強部材26に揺動可能に支持された状態となる。なお、バネ27Fは、揺動変位した第1揺動レバー29を元の位置に復帰させる弾性力を発揮するリターンバネである。
3.第1揺動レバー等と軸部材との組み付けアシスト構造
第1揺動レバー29のうち第1係合穴29Aからずれた位置には、図4に示すように、第2係合穴29Bが設けられている。第2係合穴29Bは、棒状の部材30(以下、組付アシストピン30という。)が嵌り込み可能な穴である。
一対の側壁26A、26Bには、図7Aに示すように、組付アシストピン30が貫通挿入可能なピン穴26F、26Gが設けられている。第2係合穴29Bは、図7Bに示すように、ピン穴26F、26Gに嵌め込まれた組付アシストピン30が貫通可能な位置に設けられている。
4.本実施形態に係る乗物用シート(特に、サイドフレーム23)の特徴
第1サイドフレーム本体24に一体化された補強部材26には、軸部材27及び第1揺動レバー29が装着され、かつ、当該補強部材26は少なくとも第1サイドフレーム本体24に一体化されている。そして、軸部材27の軸線方向一端側が貫通穴24Dを貫通しているとともに、当該軸線方向一端側に第2揺動レバー28が装着されている。
これにより、補強部材26は、第1サイドフレーム本体24のうち大きな機械的強度を必要とする部位に配設され、他の部位に補強部材26が存在しないので、サイドフレーム23の質量が大きく増大してしまうことを抑制しつつ、必要強度を確保可能なサイドフレーム23を得ることが可能となる。
なお、軸部材27が貫通する貫通穴、及び組付アシストピン30が貫通するピン穴26F、26Gは、側壁26A、26Bの必要強度を大きく低下させるものではない。
ところで、仮に、軸部材27及び第1揺動レバー29が第1サイドフレーム本体24に支持された構成であると、補強部材26と軸部材27及び第1揺動レバー29とが干渉してしまう場合がある。
上記の場合、補強部材26には、通常、軸部材27等との干渉を回避するための逃げ穴等の貫通穴が設けられる。しかし、当該貫通穴が設けられると、補強部材26の剛性が低下するので、必要強度を得ることが難しくなる。このため、当該補強部材26の板厚寸法が、大きくなってしまい、却って、サイドフレーム23の質量が増大してしまうおそれがある。
これに対して、本実施形態では、軸部材27及び第1揺動レバー29が補強部材26に支持された構成であるので、本実施形態では、補強部材26と軸部材27及び第1揺動レバー29とが干渉してしまうことが原理的に発生し得ない。
このため、本実施形態では、補強部材26に逃げ穴等の貫通穴を設ける必要ないので、サイドフレーム23の質量が大きく増大してしまうことを抑制しつつ、必要強度を確保可能なサイドフレーム23を得ることが可能となる。
本実施形態では、軸部材27及び第1揺動レバー29が組み付けられた補強部材26を第1サイドフレーム本体24に装着すれば、補強部材26の一体化作業と同時に軸部材27等の組み付け作業も完了する。したがって、組み付け作業性を向上させることが可能となる。
軸部材27の長手方向と平行な方向において、一対の側壁26A、26Bは互いに対向した状態で離隔し、かつ、軸部材27は、一対の側壁26A、26Bにより支持されている。これにより、軸部材27を強固に支持でき得る。
第1揺動レバー29は、図5に示すように、サイドフレーム23の下面側、つまり補強部材26の下面側で稼働変位する。そして、本実施形態に係る補強部材26は、下方側が開いた開断面形状である。
したがって、第1揺動レバー29の可動域を確保するために、補強部材26に切り欠き等の貫通穴を設ける必要がない。延いては、補強部材26の強度が低下することを抑制できる。
側壁26Aは第1サイドフレーム本体24に溶接され、側壁26Bは第2サイドフレーム本体25に溶接されている。これにより、一対の第1サイドフレーム本体24により閉断面形状が構成され、かつ、当該閉断面内に補強部材26が溶接固定された状態となるので、サイドフレーム23の強度を向上させることができる。
ところで、軸部材27の係合部27Gは、第1揺動レバー29に対して回転規制された状態で第1係合穴29Aに嵌り込むので、第1係合穴29Aと係合部27Gとは、所定の相対位置関係の場合のみ嵌り込み可能状態となり、その他の場合には、嵌り込み不可状態となる。
このため、軸部材27及び第1揺動レバー29が共に独立して回転可能な状態であると、係合部27Gを第1係合穴29Aに嵌め込む作業の作業性が著しく悪化するおそれがある。
しかし、本実施形態では、組立作業時に作業者は、組付アシストピン30をピン穴26F、26Gから挿入し、組付アシストピン30を第2係合穴29Bに嵌め込んで第1揺動レバー29の回転を規制した状態とすることができる。
そして、作業者は、回転規制状態時に、軸部材27の係合部27Gを第1揺動レバー29の第1係合穴29Aに嵌め込むことができる。したがって、上記した嵌め込み作業の作業性が著しく悪化することを抑制できる。
なお、本実施形態では、組付アシストピン30の断面形状、第2係合穴29B及びピン穴26F、26Gの穴形状が楕円や長円等の円形以外の形状となっている。これは、上記の回転規制状態を確実に発生させるためである。
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、サイドフレーム23は、第1サイドフレーム本体24及び第2サイドフレーム本体25により閉断面形状を構成していた。しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、例えば、第2サイドフレーム本体25が廃止された構成であってもよい。
上述の実施形態に係る補強部材26は、下側が開いた開断面形状であった。しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、例えば、上側が開いた開断面形状の補強部材26であってもよい。
上述の実施形態に係る軸部材27は、一対の側壁26A、26Bにより両端側が支持されていた。しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、例えば、第1サイドフレーム本体24側に位置する側壁26Aのみで軸部材27が支持された構成であってもよい。
上述の実施形態では、第1揺動レバー29等と軸部材27との組み付けアシスト構造を備えていた。しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、組み付けアシスト構造を備えていない構成であってもよい。
上述の実施形態では、第2フランジ部27Cは、軸部材27が貫通穴26Eに挿入された後に、カシメ加工等の塑性加工に軸部材27に一体成形された鍔状の突起部であった。しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、例えば、第2フランジ部27Cに替えて、E型止め輪等の止め輪、割ピン又はスナップピン等としてもよい。
上述の実施形態では、本実施形態では、組付アシストピン30の断面形状、第2係合穴29B及びピン穴26F、26Gの穴形状が楕円や長円等であった。しかし、本願明細書に開示された発明はこれに限定されるものではない。すなわち、例えば、例えば、円形状であってもよい。
上述の実施形態では、普通乗用車に本発明に係る乗物用シートを適用した。しかし、本発明の適用はこれに限定されるものではなく、その他の自動車用シート、又は鉄道車両、船舶及び航空機等の乗物に用いられるシートにも適用できる。
さらに、本発明は、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨に合致するものであればよく、上述の実施形態に限定されるものではない。したがって、上述した複数の実施形態のうち少なくとも2つの実施形態を組み合わせてもよい。
1… 乗物用シート 3… クッションフレーム
3A… 第1クッションフレーム部 3B… 第2クッションフレーム部
5… バックフレーム 5A… 第1バックフレーム部
5B… 第2バックフレーム部 7、9、11… サイドフレーム
17… リトラクタ 23… サイドフレーム
24… 第1サイドフレーム本体 25… 第2サイドフレーム本体
26… 補強部材 26A、26B… 側壁 27… 軸部材
28… 第2揺動レバー 29… 第1揺動レバー

Claims (6)

  1. 乗物用シートをスライド可能とする場合スライド不可とする場合とを切り替えるためのロック機構を有するクッションフレームに用いられ、当該クッションフレームのシート幅方向一端側に配設されてシート前後方向に延びるサイドフレームにおいて、
    シート幅方向と略直交する板面を有するとともに、シート前後方向に延びるサイドフレーム本体と、
    前記板面と略平行な一対の側壁、及び当該一対の側壁を繋ぐ繋ぎ部を有して上下方向一端側が開いた開断面形状を有する補強部材であって、前記サイドフレーム本体に一体化された補強部材と、
    前記ロック機構の一部を構成する軸部材であって、長手方向一端側が前記板面に設けられた貫通穴を貫通した状態で前記補強部材に支持された軸部材と、
    前記軸部材と共に前記ロック機構の一部を構成する揺動レバーであって、前記軸部材を介して前記補強部材に揺動可能に支持された揺動レバーと
    を備えるクッションフレーム用サイドフレーム。
  2. 前記軸部材の長手方向と平行な方向において、前記一対の側壁は互いに対向した状態で離隔しており、
    さらに、前記軸部材は、前記一対の側壁により支持されている請求項1に記載のクッションフレーム用サイドフレーム。
  3. 前記補強部材は、下方側が開いた開断面形状である請求項1又は2に記載のクッションフレーム用サイドフレーム。
  4. 前記軸部材には、前記揺動レバーに対して回転規制された状態で当該揺動レバーに設けられた第1係合穴に嵌り込んだ係合部が設けられ、
    前記揺動レバーのうち前記第1係合穴からずれた位置には、棒状の部材が嵌り込み可能な第2係合穴が設けられており、
    前記一対の側壁のうち少なくとも一方には、前記棒状の部材が貫通挿入可能な第2の貫通穴が設けられており、
    さらに、前記第2係合穴は、前記第2の貫通穴に嵌め込まれた前記棒状の部材が貫通可能な位置に設けられている請求項1ないし3のいずれか1項に記載のクッションフレーム用サイドフレーム。
  5. 前記軸部材の長手方向と平行な方向において、前記補強部材と挟んで前記サイドフレーム本体と反対側に配設され、当該サイドフレーム本体と協働して閉断面形状を構成する第2のサイドフレーム本体を備え、
    前記一対の側壁のうち一方の側壁は前記サイドフレーム本体に溶接され、前記一対の側壁のうち他方の側壁は前記第2のサイドフレーム本体に溶接されている請求項1ないし4のいずれか1項に記載のクッションフレーム用サイドフレーム。
  6. シート幅方向一端側のサイドシートと当該サイドシートに隣接するセンタシートとが一体化された乗物用シートにおいて、
    少なくとも前記サイドシートのクッションフレームの一部を構成する請求項1ないし5のいずれか1項に記載のクッションフレーム用サイドフレームであって、シート幅方向において前記サイドシート側に配設されたクッションフレーム用サイドフレームと、
    前記サイドシート用のバックフレームに設けられ、前記センタシート用のシートベルトを巻き取るためのリトラクタと
    を備える乗物用シート。
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