JP2018126948A - 画像形成装置、画像形成方法、プログラム - Google Patents

画像形成装置、画像形成方法、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】転写媒体に不良が発生した際に不良な転写媒体がジョブに基づく出力物に混入するのを防止する。【解決手段】画像形成装置は、前記転写媒体の画像読取結果を取得して少なくとも前記転写媒体の画像が不良であると判定された場合、ジョブに基づく画像形成を継続して印刷する不良時継続印刷が可能であり、不良の判定後、不良時継続印刷前に、転写媒体を排紙する排紙先の切り替えがあった場合、不良時継続印刷前に所定の動作を行う。【選択図】図4

Description

この発明は、転写媒体の読取結果に基づいて画像の不良を判定することができる画像形成装置、画像形成方法およびプログラムに関する。
複写機、プリンター、複合機などの画像形成装置の分野では、用紙の画像を読み取った画像読取データを用いて、画像の異常や画質調整の判定を行っている。例えば、読取画像と印刷用の画像データとを比較して、印刷された画像が一致しない場合に異常判定したり、用紙の挿入紙や断裁代などに調整用画像を印刷し、これを読み取って画質の調整を行ったりすることが可能な装置が知られている。また、調整用画像を読み取る場合にも、調整不能などによって画像の異常を判定することができる。画像が異常であると判定された場合はヤレとされ、通常は出力の停止やヤレ紙を通常とは異なる排出先への排紙する処理などが行われている。また、出力を停止してしまうと生産性が低下するという問題があり、ヤレを検知した後も、出力を停止することなく出力を継続することが要望されている。
例えば、特許文献1では、画像形成された用紙が不良ページであると判定された場合、不良ページとされた用紙と、その他の機内にある用紙とをヤレ紙として排紙する。不良発生事象などのヤレ紙に関する情報を含むページを不良判定直前の排紙先に排紙し、排紙先を不良判定直前と異なる排紙先に変更して、ヤレ紙に対応するページの再印刷とその後のページの印刷を継続する。この動作では、ヤレ紙に関する情報を含むページを目印として、印刷終了後にユーザーがヤレ紙を取り除くことが可能となる。
また、特許文献2には、画像形成出力の結果を検査するシステムにおいて、正常に出力されたページ、欠陥判定されたページ及びリカバリー印刷されたページをそれぞれ異なる排紙トレイに排紙することが記載されている。
特開2014-144627号公報 特開2015-179122号公報
上記のようにヤレ検知後,給紙済み機内紙の全排紙の後に、ヤレ検知したシートに関する情報(e.g. 5枚前のシートでヤレ検知 など)を印字した目印用紙を出力し、画像形成動作を継続する制御(これを「ヤレ検知後 継続出力」制御とする)は、給紙済み機内紙の全排紙の後に機械停止し操作部等へ情報表示する制御(これを「ヤレ検知後 停止」制御とする)に比べ、即座にリカバリ出力を開始できるため、機械アイドル時間を減らす効果がある。
しかし、給紙済み機内紙の排紙先トレイが複数となった場合、ヤレ検知後継続出力制御では、ユーザーが目印用紙に気づかずヤレ紙を取り除き損ねるリスクがある。特に、給紙済み機内紙の排紙先が大容量スタッカートレイで、トレイフルにより大容量スタッカートレイのスイッチをした場合、特許文献1の制御ではヤレ検知したページが排紙されているスイッチ元の大容量スタッカトレイへ目印用紙の出力を実施することとなる。
仮に、トレイフルアラームを無視して スイッチ元の大容量スタッカートレイへ目印用紙を出力すると、スイッチ元のヤレ紙はすべて取り除くことができる一方、スイッチ先の大容量スタッカートレイの取り除くべきページを認識する手段がない。他方、トレイフルアラームに従い、 スイッチ先の大容量スタッカートレイへ目印用紙を出力するとすれば、その目印用紙から遡ることでスイッチ元・スイッチ先のページを取り除くことが可能である。しかし、大容量スタッカートレイのユースケースとして、出力中にトレイフルとなった大容量スタッカートレイから順次出力物を後工程に回すというオペレーションが考えられるため、このときユーザーがトレイフルとなったスイッチ元の大容量スタッカートレイから出力物を取り出すにあたってスイッチ先の大容量スタッカートレイに出力されている目印用紙に気づくことは難しい。
本発明は上記課題を背景としてなされたものであり、不良と判定された転写媒体の取り除きを容易にすることが可能な画像形成装置、画像形成方法およびプログラムを提供することを目的とする。
すなわち、本発明の画像形成装置のうち、第1の形態は、ジョブに基づいて転写媒体に画像を形成する画像形成部と、
転写媒体を搬送する搬送部と、
前記画像形成部および前記搬送部の制御を行う制御部と、を有し、
前記制御部は、前記転写媒体の画像読取結果を取得して少なくとも前記転写媒体の画像が不良であるかを判定する不良判定の機能を有し、前記不良判定によって画像が不良であると判定された場合、ジョブに基づく画像形成を継続して印刷する不良時継続印刷が可能であり、
前記不良の判定後、前記不良時継続印刷前に、転写媒体を排紙する排紙先の切り替えがあった場合、不良時継続印刷前に所定の動作を行うことを特徴とする。
他の形態の画像形成装置の発明は、前記形態の本発明において、前記制御部は、前記不良の判定後、不良時継続印刷前に、機内に残っている転写媒体を排紙するプレパージを行うことを特徴とする。
他の形態の画像形成装置の発明は、前記形態の本発明において、前記制御部は、前記不良の判定後、不良時継続印刷前に、前記プレパージと、前記不良の発生の通知とを行うことを特徴とする。
他の形態の画像形成装置の発明は、前記形態の本発明において、前記所定の動作として、ジョブに基づく画像形成を停止することを特徴とする。
他の形態の画像形成装置の発明は、前記形態の本発明において、前記制御部は、ジョブに基づく画像形成の停止後、操作者の再開指示を受けてジョブに基づく画像形成を継続して印刷することを特徴とする。
他の形態の画像形成装置の発明は、前記形態の本発明において、前記制御部は、ジョブに基づく画像形成の停止後、前記所定の動作の一つとして、さらに不良の発生の通知を行うことを特徴とする。
他の形態の画像形成装置の発明は、前記形態の本発明において、前記制御部は、前記不良の判定後、ジョブに基づく画像形成の停止前には、不良の発生の通知を行わないことを特徴とする。
他の形態の画像形成装置の発明は、前記形態の本発明において、前記所定の動作として、切り替えが行われた排紙先のそれぞれに関し、不良の発生の通知を行うことを特徴とする。
他の形態の画像形成装置の発明は、前記形態の本発明において、前記制御部は、前記通知の完了後に、不良時継続印刷を行うことを特徴とする。
他の形態の画像形成装置の発明は、前記形態の本発明において、前記制御部は、不良の発生の通知を目印となる転写媒体で行う場合、排紙切り替え前の排紙先に対し、排紙先満杯の検知の有無に拘わらず目印となる転写媒体を排紙することを特徴とする。
他の形態の画像形成装置の発明は、前記形態の本発明において、前記制御部は、前記不良の発生の通知を、目印となる転写媒体により行うことを特徴とする。
他の形態の画像形成装置の発明は、前記形態の本発明において、前記目印となる転写媒体は、前記ジョブで用いられる転写媒体と、紙種、大きさ、色、排紙時の転写媒体の向きの1または2以上において異なっていることを特徴とする。
他の形態の画像形成装置の発明は、前記形態の本発明において、前記制御部は、前記通知に、排紙先における転写媒体の取り除き枚数を示すことを特徴とする。
他の形態の画像形成装置の発明は、前記形態の本発明において、前記制御部は、前記通知として、前記不良時継続印刷前に最後に出力された転写媒体を基準とした取り除き枚数を示すことを特徴とする。
他の形態の画像形成装置の発明は、前記形態の本発明において、表示部を有し、
前記制御部は、前記通知を前記表示部において表示することを特徴とする。
他の形態の画像形成装置の発明は、前記形態の本発明において、前記制御部は、前記通知を、前記画像形成装置に接続されたネットワークを通じて行うことを特徴とする。
他の形態の画像形成装置の発明は、前記形態の本発明において、前記制御部は、複数の排紙先を有する排紙部における通知によって排紙先の切り替え情報を取得することを特徴とする。
他の形態の画像形成装置の発明は、前記形態の本発明において、前記制御部は、複数の排紙先を有する排紙部に対する制御によって排紙先の切り替えを行うことを特徴とする。
他の形態の画像形成装置の発明は、前記形態の本発明において、前記制御部は、前記継続印刷を操作者の指示を受けて開始することを特徴とする。
他の形態の画像形成装置の発明は、前記形態の本発明において、前記制御部は、前記所定の動作の複数から1以上を選択して設定可能であることを特徴とする。
他の形態の画像形成装置の発明は、前記形態の本発明において、前記制御部は、前記不良の判定後、前記不良時継続印刷前に、転写媒体を排紙する排紙先の切り替えがない場合は、不良時継続印刷を行うことを特徴とする。
本発明の画像形成方法のうち、第1の形態は、ジョブに基づいて転写媒体に画像を形成する画像形成方法であって、
前記転写媒体の画像読取結果を取得して少なくとも前記転写媒体の画像が不良であるかを判定する不良判定のステップと、
前記不良判定のステップで画像が不良であると判定された場合、ジョブに基づく画像形成を継続して印刷する不良時継続印刷を行うステップと、
前記不良の判定後、前記不良時継続印刷前に、転写媒体を排紙する排紙先の切り替えがあった場合、不良時継続印刷前に所定の動作を行うステップと、を有することを特徴とする。
本発明のプログラムのうち、第1の形態は、ジョブに基づいて転写媒体に画像を形成する画像形成部と、転写媒体を搬送する搬送部とを制御するコンピュータで実行されるプログラムであって、
前記転写媒体の画像読取結果を取得して少なくとも前記転写媒体の画像が不良であるかを判定する不良判定のステップと、
前記不良判定のステップで画像が不良であると判定された場合、ジョブに基づく画像形成を継続して印刷する不良時継続印刷を行うステップと、
前記不良の判定後、前記不良時継続印刷前に、転写媒体を排紙する排紙先の切り替えがあった場合、不良時継続印刷前に所定の動作を行うステップと、を有することを特徴とする。
本発明によれば、画像の不良判定がされて、それ以降に、転写媒体の排紙先が切り替えられた場合に、不要な転写媒体を排紙先から取り除くことを容易にすることが可能となる。
本発明の一実施形態の画像形成装置の機械的概略を示す図である。 同じく、画像形成装置1の電気的構成を示すブロック図である。 画像形成装置におけるヤレ検知後の動作手順を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態の画像形成装置における、ヤレ検知後に排紙トレイスイッチがあった場合に出力を停止する手順を含むフローチャートを示す図である。 同じく、ヤレ検知後に排紙トレイスイッチがあった場合に、目印用紙をそれぞれの排紙先に排紙する手順を含むフローチャートを示す図である。 同じく、ヤレ検知後に排紙トレイスイッチがあった場合に、出力を停止する手順と継続出力を行う手順を含むフローチャートである。 同じく、ヤレ検知後にヤレ検知後に目印用紙を排紙する動作を示す概略図である。 同じく、ヤレ検知後に排紙トレイスイッチがあった場合に、ジョブの出力を停止して、用紙の取り除きの情報を表示する動作を示す概略図である。 同じく、ヤレ検知後に排紙トレイスイッチがあった場合に、それぞれの排紙先の目印用紙を出力して排紙する動作を示す概略図である。
以下に、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は、一実施形態の画像形成装置1の機械的構成を示す図である。
画像形成装置1は、用紙の搬送方向の上流側から順に、給紙部60、装置本体10、画像読取装置20、第1排紙装置30、第2排紙装置40、後処理装置50が、機械的、電気的に接続された構成を有している。各装置間は用紙の搬送および通信が可能となっている。
給紙部60は用紙を収納するものであり、用紙を装置本体10の搬送路13へ供給する。なお、用紙は本発明の転写媒体に相当する。本発明としては転写媒体は紙に限定されず、他の材質からなる転写媒体を用いることも可能であり、例えば、布やプラスチックからなる転写媒体を用いてもよい。
装置本体10は、筺体内に搬送路13を有しており、搬送路13は上流側で給紙部60に接続され、下流側で画像読取装置20に接続されている。搬送路13の中途には画像形成部11を有している。装置本体10の筺体の下方部には、用紙を収納する本体給紙部12が設けられており、収納されている用紙を搬送路に給紙する。用紙は、本発明の転写媒体に相当する。
搬送路13は、給紙部60または本体給紙部12から供給された用紙を搬送し、画像形成部11において用紙に画像を印刷する。画像形成部11は、LD、帯電器、各色用の感光体、現像器、中間転写ベルト、二次転写部、定着器などを有しており、電子写真方式によって画像を形成する。
すなわち、画像形成部11は、例えば、各色(シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K))用など、それぞれ各色用の感光体を有しており、各感光体の周囲に、図示しない、帯電器、LD、現像器を有している。さらに、画像形成部11は、中間転写ベルト、二次転写部、定着器を有している。中間転写ベルトは、各感光体上の画像が転写されるものであり、二次転写部は、中間転写ベルトの画像を用紙に転写する。定着器は、二次転写部の下流側の搬送経路13に配置されており、用紙に対して熱や圧力を加え、用紙上の画像を定着させる。
なお、本実施形態ではカラー印刷機を前提としているが、本発明としてはこれに限定されるものではなく、モノクロなど単色のみで印刷可能な画像形成装置であってもよい。
搬送路13は、画像形成部11よりも下流側で反転搬送路13aが分岐している。反転搬送路13aの途中では反転部13bが設けられており、反転搬送路13aの下流側は画像形成部11よりも上流側の位置で搬送路13に合流している。
搬送路13では、搬送路13を搬送される用紙の上面に対して、画像形成部11において画像を形成することが可能である。用紙の裏面に画像を形成する場合は、画像形成後の用紙を反転搬送路13aに送り、反転部13bで用紙の先後を入れ替えて用紙を表裏を反転した状態で反転搬送路13aの下流側に戻し、その後、画像形成部11よりも上流側の搬送路13に環流して、用紙の裏面に画像形成を行う。
また、装置本体10は、筐体の上部に操作部140を有している。操作部140では情報の表示や操作入力が可能になっており、表示部と操作部とを有している。なお、タッチパネルを供えたLCDなどを用いて表示部と操作部とを一体としてもよい。
また、筐体上部には、流し込みtype自動原稿給送装置(ADF)14を備えている。流し込みtype自動原稿給送装置(ADF)14では、セットされた原稿を自動で給送し、図示しないスキャナーで読み取りを行うものである。なお、原稿の読み取りは図示しないプラテンガラス上で行うこともできる。
装置本体10には、画像形成装置1全体を制御する制御部100を有している。制御部100は、CPUとCPU上で動作するプログラム、記憶部などによって構成されている。制御部100のハードウェアは、本発明のプログラムが実行されるコンピュータに相当する。
画像読取装置20は、搬送路23を有しており、搬送路23は上流側で装置本体10の搬送路13に接続され、下流側で第1排紙装置30に接続されている。
搬送路23の途中に、搬送方向に沿って、搬送される用紙の下面を読み取る画像読取部24と、用紙の上面の画像を読み取る画像読取部25とをこの順で備えている。
画像読取部24、25は、CCDセンサーやCMOSセンサーなどによって構成することができ、用紙上の画像を光学的に読み取る。なお、画像読取部24、25としては、用紙の全面を読みとり可能なラインセンサーであってもよく、また、用紙上の画像をポイントで読み取る測色機などであってもよい。
用紙を読み取った読み取り結果は、制御部100に送信される。制御部100では、画像読取部24、25で読み取った読み取り結果に基づいて用紙上の画像の不良を判定することができる。
なお、本実施形態では2つの画像読取部を有する構成としているが、本発明としては画像読取部の数は限定されるものではなく、一つの画像読取部のみを有するものであってもよく、3つ以上を有するものであってもよい。複数の画像読取部では、互いに種別が異なるものであってもよい。
また、画像読取装置20に反転搬送路を設け、一つの画像読取部で用紙の片面の読み取りを行った後、その用紙を反転搬送路で表裏を反転させ、前記した画像読取部で用紙の裏面側について画像の読み取りを行う構成としてもよい。
第1排紙装置30は、搬送路33を有しており、搬送路33は上流側で画像読取装置20の搬送路23に接続され、下流側で第2搬送装置40に接続されている。搬送路33の途中では、排紙搬送路33aが分岐しており、排紙搬送路33aに第1大容量スタッカートレイ31が接続されている。第1大容量スタッカートレイ31に用紙を排紙する場合、搬送路33で送られる用紙の送り先を排紙搬送路33a側にして用紙を排紙搬送路33aで搬送して第1大容量スタッカートレイ31に積載する。第1大容量スタッカートレイ31に用紙を搬送しない場合は、送り先をストレートにして搬送路33で用紙を第2排紙装置40側に搬送する。
なお、第1大容量スタッカートレイ31は、トレイに堆積された用紙の上端が満載位置に至ったかを検知する、図示しない満載センサーを備えることができる。また、制御部100において出力中の用紙坪量などから計算される出力可能最大枚数からトレイにおける満載を検知するようにしてもよい。なお、満載検知位置は、多少の余裕を持たせており、実際にはその後に、何枚かの用紙の積載は可能になっている。満載の検知結果は制御部100に送信されるか、制御部100において把握される。制御部100では、ジョブの排紙条件や満載の検知結果などによって用紙の送り先を制御しており、目印用紙の排紙においては、当該トレイへの出力不可(トレイフル)状態であっても出力を実施することが可能になっている。
第2排紙装置40は、搬送路43を有しており、搬送路43は上流側で第1排紙装置30のの搬送路33に接続され、下流側で後処理装置50に接続されている。搬送路43の途中では、排紙搬送路43aが分岐しており、排紙搬送路43aに第2大容量スタッカートレイ41が接続されている。第1排紙装置30を通過した用紙を第2大容量スタッカートレイ41に排紙する場合、搬送路43で送られる用紙の送り先を排紙搬送路43a側にして用紙を排紙搬送路43aで搬送して第2大容量スタッカートレイ41に積載する。第2大容量スタッカートレイ41に用紙を搬送しない場合は、送り先をストレートにして搬送路43で用紙を後処理装置50側に搬送する。
なお、第2大容量スタッカートレイ41は、トレイに堆積された用紙の上端が満載位置に至ったかを検知する、図示しない満載センサーを備えることができる。また、制御部100において出力中の用紙坪量などから計算される出力可能最大枚数からトレイにおける満載を検知するようにしてもよい。なお、満載検知位置は、多少の余裕を持たせており、実際にはその後に、何枚かの用紙の積載は可能になっている。満載の検知結果は制御部100に送信されるか、制御部100において把握される。制御部100では、ジョブの排紙条件や満載の検知結果などによって用紙の送り先を制御しており、目印用紙の排紙においては、当該トレイへの出力不可(トレイフル)状態であっても出力を実施することが可能になっている。
第1大容量スタッカートレイ31および第2大容量スタッカートレイ41は、本発明の排紙先に相当する。
後処理装置50は搬送路53を有しており、搬送路53は上流側で第2排紙装置40の搬送路43に接続されている。後処理装置50では、排紙先として排紙トレイ51と、排紙トレイ52とを有している。
搬送路53の途中では後処理搬送路53aが分岐しており、後処理搬送路53aは後処理部54に接続されている。搬送路53の下流側は排紙トレイ51に接続されている。
後処理部54はステープル、パンチ、中綴じなどの所定の処理を行うように構成されており、複数の後処理を行うものであってもよい。後処理部54を経た用紙は第2排紙トレイ52に排紙される。
後処理装置50において後処理を行わない場合、用紙は搬送路53でストレートに搬送されて第1排紙トレイ51に排紙される。後処理を行う場合、用紙は搬送路53から後処理搬送路53aへ送られて後処理部54にて所定の後処理が行われ、第2排紙トレイ52に排紙される。
第1排紙トレイ51および第2排紙トレイ52は、本発明の排紙先に相当する。
また、装置本体10には、PCなどの外部機器4が接続されている。外部機器4はネットワーク3との接続によって画像形成装置1と通信可能になっており、ジョブデータの送信や、画像形成装置1の制御を行うことが可能である。外部機器4には、ネットワーク4に接続される図示しない通信部を有している。なお、外部機器4と画像形成装置1との間におけるネットワークは、無線やWANなどによって構成されるものであってもよく、特定のものに限定されない。
本実施形態において、給紙部60内の搬送路、装置本体10の搬送路13、画像読取装置20の搬送路23、第1排紙装置30の搬送路33、33a、第2排紙装置40の搬送路33、33a、後処理装置50の搬送路53、53aなどは、本発明の搬送部に相当し、制御部100による制御を受ける。
なお、本実施形態の画像形成装置1は、給紙部60、装置本体10、画像読取装置20、第1排紙装置30、第2排紙装置40および後処理装置50によって構成されているものとしているが、本発明としては、装置本体10に接続される装置の数や種類はこれに限定されるものではない。例えば、後処理装置を備えないものであってもよく、排紙装置を3台以上備えるものであってもよい。
また、画像形成装置は、装置本体のみによって構成されているものとしてもよく、画像読取装置や排紙装置などは画像形成装置に接続される構成としてもよい。
次に、画像形成装置1の機能的構成について、図2のブロック図に基づいて説明する。
画像形成装置1は、制御ブロック110と、スキャナー部130と、操作部140と、プリンター部150と、プリントコントローラ160とを有している。
プリントコントローラ160は、ネットワーク3を通して端末PCとして使用される外部機器4から入力される画像データを受信して処理し、またはスキャナー部130で得た画像データを、ネットワーク3を通して外部機器4などに転送可能にする。
制御ブロック110では、プリントコントローラ160に接続されたPCIバス112を有しており、PCIバス112にはDRAM制御IC111が接続されている。DRAM制御IC111には、画像メモリ(DRAM)120が接続されている。画像メモリ(DRAM)120は、圧縮画像データーを格納するための圧縮メモリ121と、画像形成前にプリント対象の非圧縮画像データーを一時的に格納するための伸長メモリ122とを有している。
また、DRAM制御IC111には、ハードディスク(HDD)部123が接続されており、該ハードディスク(HDD)部123には、スキャナー部130で取得した画像データやプリントコントローラ160において所得した画像データ等を保存する。
上記プリントコントローラ160で取得される画像データーやハードディスク(HDD)部123に格納された画像データーは、プリント動作に伴ってPCIバス112を通してDRAM制御IC111に送信される。
制御ブロック110には、制御CPU113を備えており、制御CPU113にDRAM制御IC111が接続されている。
また、制御CPU113には、プログラムメモリ(ROM)114と、システムメモリ(RAM)116と、不揮発メモリ115と、が接続されている。プログラムメモリ(ROM)114は、ROMで構成され、制御CPU113を動作させるためのプログラム等が格納されている。システムメモリ(RAM)116は、RAMで構成され、ワークエリアなどとして使用される。不揮発メモリ115とフラッシュメモリなどにより構成される。
不揮発メモリ115には、装置本体10の初期設定情報や、プロセス制御パラメータ等の機械設定情報、後処理設定、用紙情報データ、トレイ設定情報、画像読取部24、25の読み取り結果に基づく不良判定の方法、排紙先の切り替え条件などの設定情報が格納されている。また、不揮発メモリ115には、用紙の不良が検知された場合のヤレ紙の排紙先を記憶することができる。
制御CPU113は、不揮発メモリ115の不揮発データを読み取り可能であり、また、所望のデータを不揮発メモリ115に書き込むことが可能である。
制御CPU113は、プログラムメモリ(ROM)114に格納されたプログラムにより所定の動作が実行され、上記機械設定情報や印刷設定情報、出力設定などに従って、給紙装置60、装置本体10、画像読取装置20、第1排紙装置30、第2排紙装置40、後処理装置50の各部を動作制御する。制御CPU113におけるプログラムには、本発明のプログラムを含んでいる。なお、プログラムは、移動可能な記憶部に格納されて流通するものであってもよい。
制御CPU113は、プログラムメモリ(ROM)114、システムメモリ(RAM)116、不揮発メモリ115などとともに本発明の制御部100を構成し、ジョブの実行、読み取り結果に基づく用紙の不良判定、排紙先の切り替え、目印用紙の出力制御、ジョブの停止などを制御することができる。
制御CPU113は、操作部140や外部機器4の外部操作部を通じて入力されたジョブの出力設定や操作指定などに基づいて各部を制御するようにしてもよい。
スキャナー部130は、光学読み取りを行うCCD131と、スキャナー部130全体の制御を行うスキャナー制御部132とを備えている。スキャナー制御部132は、制御CPU113とシリアル通信可能に接続されている。また、CCD131は読み取り処理部117に接続され、読み取り処理部117は、DRAM制御IC111に制御可能に接続されている。
読み取り処理部117では、CCD131で読み取った画像データの処理が行われる。読み取り処理部117は、CCD131から入力されたアナログ画像信号に、アナログ信号処理、A/D(Analog to Digital)変換処理、シェーディング処理等の各種処理を施し、デジタル画像データを生成して、圧縮・伸長IC125に出力する。
また、制御CPU113には、ADF制御部135が制御可能に接続されており、ADF制御部135によって流し込みtype自動原稿給送装置(ADF)14が制御される。
スキャナー部130では、装置本体10の上部プラテンガラスに置かれた原稿や、流し込みtype自動原稿給送装置(ADF)14で自動搬送される原稿の画像を読み取る。
操作部140は、タッチパネルを有するLCD141と、操作部全体を制御する操作部制御部142とを備えており、操作部と表示部とを兼ねている。操作部制御部142は制御CPU113にシリアル通信可能に接続されている。
操作部140では、制御CPU113による制御に基づいて、LCD141を通じて、装置本体10の出力条件設定や動作制御条件などの機械設定入力、各給紙トレイの用紙情報(サイズ、紙種)の設定入力、後処理設定、ヤレ検知後継続出力モードの設定、ヤレ検知後停止モードの設定、検知したヤレの情報等の表示などが可能になっている。
DRAM制御IC111には、画像データを圧縮または伸長することができる圧縮・伸長IC125が接続されている。DRAM制御IC111は、制御CPU113からの指示に従って、圧縮・伸長IC125による画像データの圧縮処理及び圧縮画像データの伸長処理を制御するとともに、画像メモリ(DRAM)120への画像データの入出力制御を行う。
また、DRAMIC111には、書き込み処理部126が接続されている。書き込み処理部126は、プリンター部150のLD151aなどを備える画像形成部11に接続されており、画像データに基づいてLD151aの動作に用いられる書き込みデータを生成する。
プリンター部150は、プリンター制御部152を備えており、プリンター制御部152は制御CPU113にシリアル通信可能に接続されている。プリンター制御部152は制御CPU113の制御指令に従って動作して、プリンター部150の全体(給紙、画像形成、用紙の搬送、排紙先の切り替え、後処理など)を制御し、用紙搬送、画像形成などを行う。また、プリンター制御部152は、圧縮・伸長IC125に圧縮画像データの伸長を指示することができる。
さらに、プリンター制御部152には、後処理装置50のFNS制御部500が制御可能に接続されている。プリンター制御部152は、制御CPU113の指令に基づいてFNS制御部500に後処理指示を行うことができ、また、FNS制御部500から後処理装置50における状態情報を取得することができる。FNS制御部500は、後処理装置50全体の制御を行うことができ、後処理装置内の搬送経路の切り替えや後処理部54における後処理の制御を行う。FNS制御部500は、CPUやこれを動作させるプログラムなどによって構成することができる。
また、PCIバス112には、プリントコントローラ160のDRAM制御IC161が接続されている。プリントコントローラ160は、装置本体10をネットワークプリンタやネットワークスキャナとして使用する場合に、ネットワーク3に接続される外部機器4などから画像データ等を装置本体10で受信したり、スキャナー部130で取得した画像データをネットワーク3に接続される外部機器4などに送信したりする。
プリントコントローラ160では、DRAM制御IC161に、DRAMなどで構成される画像メモリ162が接続されている。また、プリントコントローラ160では、共通バスにDRAM制御IC161と、プリントコントローラ160全体の制御を行うコントローラ制御CPU163と、LANインターフェース165が接続されている。LANインターフェース165は、ネットワーク3に接続されている。
また、制御CPU113には、IO128が接続されている。IO128では、画像形成装置1内外の各種センサーなどとの信号が可能になっており、例えば画像読取部24、25に対する制御信号の送信や、画像読取部24、25からの画像読取り結果の取得、第1排紙装置30の第1大容量スタッカートレイ31の満載検知、第2排紙装置40の第2大容量スタッカートレイ41の満載検知の結果を取得することができる。
画像形成装置1に接続される外部機器4は、外部機器4全体を制御する外部制御部40と、操作画面410と、外部操作部420とを備えている。外部制御部400は、CPUとCPU上で動作するプログラムとを有している。外部機器4は、画像形成装置1を制御するものであってもよく、その場合、外部制御部400は本発明の制御部として機能し、外部制御部400におけるハードウェアは、本発明のプログラムが実行されるコンピュータに相当する。
また、操作画面410、外部操作部420は、操作部と表示部とがタッチパネル付きのLCDなどによって一体に構成されるものであってもよい。
次に、上記画像形成装置1の基本的動作について説明する。
まず、画像形成装置1において画像データを蓄積する手順について説明する。
第1に画像形成装置1において、スキャナー部130で画像を読み取り画像データを生成する場合について説明する。まず、スキャナー部130において原稿からCCD131により画像を光学的に読み取る。この際には、制御CPU113がスキャナー部制御部132に指令を出し、スキャナー部制御部132によってCCD131の動作制御を行う。原稿の読み取りは、流し込みtype自動原稿給送装置(ADF)14によって原稿を給送しつつ行ってもよく、また、プラテンガラス上に原稿を置いて行ってもよい。制御CPU113はプログラムによって動作し、操作部140による操作に基づいてスキャナー部130への指令を発行する。
CCD131で読み取られた画像は、読み取り処理部117でデータ処理がなされ、データ処理された画像データは、DRAM制御IC111を介して圧縮・伸長IC125に送られて所定の方法によって圧縮される。圧縮されたデータは、DRAM制御IC111を介して圧縮メモリ121に格納される。また、HDD123に格納する場合は、圧縮メモリ121に一旦格納したデータを、DRAM制御IC111を介してHDD123に送る。
この他に、画像データは、ネットワーク3を介して画像形成装置1に入力することができる。上記画像データとしては、例えば外部機器4などのアプリケーションプログラム等により生成されたものや他の画像形成装置により生成されたものが挙げられる。該データは、ネットワーク3、LANインターフェース165を介してプリントコントローラ160で受信され、DRAM制御IC161によって画像メモリ162に一旦格納される。上記画像メモリ162に格納されたデータは、PCIバス112を介してDRAM制御IC111に転送され、伸長メモリ122に一旦格納される。伸長メモリ122に格納されたデータは、DRAM制御IC111を介して圧縮・伸長IC125に送られて圧縮処理され、DRAM制御IC111を介して圧縮メモリ121に格納される。HDD123に格納する場合は、圧縮メモリ121に一旦格納したデータを、DRAM制御IC111を介してHDD123に送る。
次に、画像形成装置1で画像出力を行う場合、HDD123に格納されたデータを、DRAM制御IC111を介して圧縮メモリ121に一旦格納する。圧縮メモリ121に格納されたデータは、DRAM制御IC111を介して圧縮・伸張IC125に送出してデータを伸張する。伸張したデータはDRAM制御IC111を介して書き込み処理部126に送出して書き込みデータを生成し、LD部151aにおいて感光体への書き込みを行う。
プリンター部150では、画像制御CPU111の指令を受けたプリンター制御部152によって本体給紙部12、給紙装置60、搬送路13などの各部の制御が行われる。プリンター部150において、画像形成、用紙への転写、定着、搬送路による後処理装置50への搬送、後処理装置50での後処理などが順次行われて印刷出力が行われる。図1では、用紙P0〜P3が順次搬送されて、画像形成部11での印刷および搬送が行われていることが示されている。
また、装置本体10では、画像読取装置20の画像読取部24または/および画像読取部25で読み取った画像読取り結果を、IO128を通して制御CPU113で取得することができ、制御部100では画像読取り結果から、搬送される用紙の不良を判定することができる。なお、画像読取装置20は、Image Calibration Control Unit(ICCU)と称されることがあり、以下では適宜ICCUの用語を使用する。なお、画像読取装置がICCUに限定されるものではない。
次に、画像読み取りに際し不良が検知された場合の処理について説明する。
画像読取装置を備えた画像形成システムでは、通常は画像読取装置20で読み取った読み取り結果に基づいて不良を検知した後、機内に存在する給紙済み用紙をプレパージし、さらに不良検知したシートに関する情報(例えば、5枚前のシートでヤレ検知、など)を印字した目印の用紙を出力する。その後、ジョブ出力による画像形成動作を継続する。なお、目印となる用紙には、通常のジョブで用いた用紙とは、紙種、大きさ、色、排紙時の転写媒体の向きなどが異なるものを用いるのが望ましい。
ヤレ検知後継続出力制御は、給紙済み機内紙の全排紙の後に機械停止し操作部等へ情報表示する制御(これを「ヤレ検知後停止」制御とする)に比べ、即座にリカバリ出力を開始できるため、機械アイドル時間を減らすことができる。
図3は、ヤレ検知後継続出力制御またはヤレ検知後停止制御を実施する際の手順を示すフローチャートである。以下の手順は制御部によって実行される。
印刷のための動作開始によって、次ジョブが存在するかを判定する(ステップs1)。次ジョブが存在しない場合(ステップs1、No)、手順を終了する。
次ジョブが存在する場合(ステップs1、Yes)、次ページが存在するかを判定する(ステップs2)。ステップs2で次ページが存在しない場合(ステップs2、No)、ステップs1に戻って次ジョブの存在があるまで待機する。
ステップs2で次ページが存在する場合(ステップs2、Yes)、プリントを実施し(ステップs3)、ICCU(画像読取装置)で画像の読み取りを行う(ステップs4)。その後、制御部では取得した読み取り結果に基づいてヤレが検知されたかを判定する(ステップs5)。
ステップs5でヤレが検知された場合(ステップs5、Yes)、新たな用紙の供給を停止するとともに用紙の搬送を継続し、機内の全シートの排紙が完了したかを判定する(ステップs6)。全シートの排紙が完了していなければ(ステップs6、No)、ステップs6に戻り、全シートの排紙が完了するまで待機する。
全シートの排紙が完了している場合(ステップs6、Yes)、ヤレ検知後停止制御が設定されているかを判定する(ステップs7)。なお、操作者(例えばユーザー)が、上記のヤレ検知後停止制御かヤレ検知後継続出力制御のどちらを実行するかを選択することが可能となっていてもよい。
ヤレ検知後停止が設定されている場合(ステップs7、Yes)、機械を停止し(ステップs8)、排紙先から何枚用紙を取り除くべきか(取り除き枚数)を表示部等に表示し(ステップs9)、取り除き完了の操作入力があったかを判定する(ステップs10)。ここでは、用紙の取り除きが完了した場合に、ユーザーなどが操作部等によって操作入力を行うものとする。
取り除き完了の入力がない場合(ステップs10、No)、取り除きが完了するまで待機する。取り除き完了の入力があった場合(ステップs10、Yes)、ステップs12に進んでジョブの印刷継続処理を行う。
ステップs7において、ヤレ検知後停止制御が設定されていない場合(ステップs7、No)、目印用紙を出力して排紙し(ステップs11)、ステップs12に移行してジョブの印刷継続出力を行う。なお。目印用紙にはヤレに関する情報を印刷する。
ステップs12では、プリントページの巻き戻し処理を行う(ステップs12)。巻き戻し処理は、不良があったページから再度印刷するように、印刷開始ページを巻き戻してジョブの出力を再開する。そのページの出力が完了すると、ステップs2に移行して次ページが存在するかを判定する。
ヤレ検知後継続出力では、機械を停止することなく出力を継続することができるため、ダウンタイムを低下させることができる。
しかし、プレパージに際し給紙済み機内紙の排紙先が複数となった場合、ヤレ検知後継続出力制御では、ユーザーが目印となる用紙に気づかずにヤレ紙を取り除き損ねるおそれがある。特に、トレイフル(満載検知)などによって排紙先が変更された場合、上記のヤレ検知後制御では、目印となる用紙の排紙先とヤレ紙の排紙先が異なってしまう。
そこで、本発明では、ヤレ検知後継続出力が設定されていても、搬送された用紙が不良と判定され、用紙の排紙中に排紙先がスイッチされた場合、継続出力を行う前に所定の動作を行うものとする。
所定の動作の一つとして出力動作を一旦停止する、排紙先切り替えの排紙先全てに目印となる用紙を排紙するなどを行う。
さらに、上記動作とともに、各排紙先に対する処理内容の通知を行うことができる。通知は表示部を介して行ったり、用紙に印刷をしたり、ネットワークなどを通じて送信を行ったりする。通知情報としては、排紙が行われたそれぞれのトレイについて何枚取り除く必要があるか、最後に出力したシートからさかのぼって何枚取り除く必要があるかなどが挙げられる。この通知により、ヤレ紙の発見を容易にすることが可能となる。
(実施形態1)
図4は、ヤレ検知後に排紙先のスイッチ(切り替え)があった場合に出力を停止する手順を示すフローチャートである。以下の手順は制御部の制御によって実行される。
印刷のための動作を開始すると、次ジョブが存在するかが判定される(ステップs21)。
次ジョブが存在する場合(ステップs21、Yes)、ステップs22に移行し、次ジョブが存在しない場合(ステップs21、No)、手順を終了する。
ステップs21で次ジョブが存在する場合、次ページが存在するかを判定する(ステップs22)。次ページが存在する場合(ステップs22、Yes)、ステップ23に移行してプリント実施を行い、次ページが存在しない場合(ステップs22、No)、ステップs21に移行して次ジョブが存在するかを判定する。
ステップs23でプリントを実施した後、ICCU(画像読取装置)で用紙の読み取りを行う(ステップs24)。読み取り結果は装置本体に送られ、制御部において不良があるか(ヤレであるか)の判定が行われる(ステップs25)。
判定においてヤレが検知された場合(ステップs25、Yes)、全シートの排紙が完了したかの判定が行われ(ステップs26)、ヤレが検知されなかった場合(ステップs25、No)、ステップs22に移行して次ページがあるかの判定がなされる。
ステップs26では、新たな用紙の供給を停止して用紙のプレパージを行い、機内の全シートの排紙が完了されたかを判定する。全シートの排紙が完了した場合(ステップs26、Yes)、ステップs27に移行してヤレ検知後停止設定がされているかの判定を行い、全シートの排紙が完了していなければ(ステップs26、No)、全シートの排紙が完了するまで待機する。
ステップs27では、あらゆるジョブに適用される機械設定や固有のジョブに対する設定などに基づいてヤレ検知後停止の設定がされているかを判定することができる。なお、ヤレ検知後停止制御とヤレ検知後継続出力制御のどちらを明示的に選択して設定できるようにしてもよい。
ヤレ検知後停止が設定されている場合(ステップs27、Yes)、ステップs28に移行して機械停止の処理を行う。ヤレ検知後停止設定がされていない場合(ステップs27、No)、ステップs31に移行し、ヤレ検知後にトレイスイッチがあったかの判定を行う。
ステップs28の機械停止では、用紙の搬送を停止し、排紙先から何枚用紙を取り除くべきか(取り除き枚数)を表示部や端末などに送信して表示する(ステップs29)。この際に、操作者(ユーザーなど;以降ユーザーとする)による再開指示を行うことができるように、操作部などに操作可能な表示を行う。
ユーザーから再開指示があったかを判定し(ステップs30)、ユーザーからの再開指示がない場合、(ステップs30、No)、再開指示があるまで待機する。ユーザーから再開指示があった場合(ステップs30、Yes)、ステップs33に移行してプリントページ巻き戻し処理を行い(ステップs33)、ステップs22に戻って次ジョブがあるかの判定を行う。プリントページ巻き戻し処理では、不良があったページに戻るように、ページ順番を巻き戻してジョブの出力を再開する。
ステップs27において、ヤレ検知後停止設定がされていない場合(ステップs27、No)、ヤレ検知後に排紙トレイのスイッチがあったかを判定する(ステップs31)。排紙トレイのスイッチは、排紙トレイの満杯による切り替えやジョブにおける切り替え設定などによって行われる。本発明として排紙先の切り替えの理由は特に限定されるものではない。
ヤレ検知後に排紙トレイスイッチがあった場合(ステップs31、Yes)、ステップs28に移行して機械を停止し、排紙先から何枚用紙を取り除くべきか(取り除き枚数)を表示部等に表示する(ステップs29)。次いで、ユーザーから再開指示があったかを判定し(ステップs30)、ユーザーから再開指示がない場合(ステップs30、No)、再開指示を待機する。ユーザーから再開指示があった場合(ステップs30、Yes)、ステップs33に移行してプリントページ巻き戻し処理を行い、その後、ステップs22に移行して次ページが存在するかを判定する。
ヤレ検知後に排紙トレイスイッチがなかった場合(ステップs31、No)、目印用紙の出力を行い(ステップs32)、プリントページをヤレ検出ページまで巻き戻す処理を行い(ステップs33)、ステップs22に移行して次ページが存在するかを判定する。
なお、ステップs32で、目印用紙を出力することなく、表示部への表示や外部機器への送信などを通知として行うものとしてもよく、これらを目印用紙の出力とともに行ってもよい。
(実施形態2)
上記実施形態1では、ヤレ検知後に排紙先が切り替えられた場合に、ジョブの出力を停止しているが、所定の動作としてジョブの出力を停止せずに、ヤレ検知後に排紙されたそれぞれの排紙トレイに目印用紙を出力するようにしてもよい。これにより、ヤレ検知後にトレイのスイッチが行われてヤレ紙が複数の排紙トレイに排紙されていても、ヤレが含まれる各排紙トレイには目印用紙が排紙されるため、ユーザーがヤレ紙を見逃すことを防止できる。
この場合、目印用紙としては、紙種や大きさの異なる用紙を用いることが可能だが、目印用紙に各排紙トレイにおけるヤレの情報を印字し、ユーザーがヤレを発見しやすくしてもよい。例えば、排紙が行われた各トレイについて、何枚用紙を取り除く必要があるのかを印字することで、目印用紙を参照してユーザーが容易にヤレを取り除くことが可能となり、ヤレの出力物への混入を防止することができる。
所定の動作として、切り替えがあった排紙トレイにそれぞれ目印用紙を排出する処理を含む手順を図5のフローチャートに基づいて説明する。なお、以下の手順は制御部の制御によって実行される。
印刷動作を開始すると、次ジョブが存在するかを判定する(ステップs41)。次ジョブが存在する場合(ステップs41、Yes)、ステップs42に移行して次ジョブが存在するかを判定し、次ジョブが存在しない場合(ステップs41、No)、手順を終了する。
ステップs42で次ページが存在するかを判定し、次ページが存在すると判定される場合(ステップs42、Yes)、ステップ43に移行してプリント実施をする。次ページが存在しない場合(ステップs42、No)、ステップs41に戻り、次ジョブが存在するかの判定を行う。
ステップs42で次ページが存在する場合(ステップs42、Yes)、プリントを実施し(ステップs43)、ICCU(画像読取装置)で用紙の読み取りを行い(ステップs44)、取得した読み取り結果においてヤレの判定を行う。ヤレの判定は、画像読取部内の制御部で行っても良く、装置本体10の制御部で行ってもよい。ヤレが検知された場合(ステップs45、Yes)、ステップs46に進み全シート排紙完了かを判定する。ヤレが検知されなかった場合(ステップs45、No)、ステップs42に戻り、次ページが存在するかを判定する。
ステップs46では、新たな用紙の供給を停止して機内の全シートのプレパージを行い、排紙が完了したかを判定する(ステップs46)。全シートの排紙が完了している場合(ステップs46、Yes)、ステップs47に移行し、ヤレ検知後停止設定がされているかを判定する。全シートの排紙が完了していなければ(ステップs46、No)、全シートの排紙が完了するまで待機する。
ステップs47では、ヤレ検知後停止設定がされているかを判定し(ステップs47)、検知後停止が設定されている場合(ステップs47、Yes)、ステップs48に移行して機械停止を行う。ヤレ検知後停止設定がされていない場合(ステップs47、No)、ステップs51に移行し、目印用紙を出力する。なお、目印用紙を出力することなく、表示部への表示や外部機器への送信などを通知として行うものとしてもよく、これらを目印用紙の出力とともに行ってもよい。
ステップs48では用紙の搬送を停止する機械停止を行い、次いで、排紙先から何枚用紙を取り除くべきか(取り除き枚数)を表示部等に表示する(ステップs49)。その後、ユーザーから再開指示があったかを判定する(ステップs50)。取り除き完了の操作入力があった場合にユーザーから再開指示があったと判断してもよい。
ユーザーから再開指示がない場合(ステップs50、No)、再開指示があるまで待機する。ユーザーから再開指示があった場合(ステップs50、Yes)、ステップs53に移行してプリントページをヤレ検出ページまで巻き戻す処理を行い(ステップs53)、ステップs42に戻って次ページが存在するかの判定を行う。
ステップs51で目印用紙が出力された後、ヤレ検知後に使用された排紙トレイの全ての排紙トレイに目印用紙が出力済みかを判定する(ステップs52)。この際に、排紙先の切り替えがあれば、切り替えのあった排紙先が全て判定の対象となる。
したがって、切り替えによって既に排紙先が切り替えられている場合、全排紙トレイに目印用紙が出力済みではないため(ステップs52、No)、ステップs51に戻って切り替え前の排紙先にも目印用紙を出力する。排紙先の切り替えがない場合、またはステップs51に戻って再度目印用紙を排紙して全ての排紙トレイに目印用紙が出力された場合(ステップs52、Yes)、ステップs53に移行してプリントページ巻き戻し処理を行う。ステップs53の後、ステップs42に戻って次ページが存在するかを判定する。
上記動作により、ヤレ検知後に用紙が排紙された各排紙トレイの全てに対し目印用紙が排紙され、ユーザーがヤレを見落としにくくなり、出力物にヤレが混入することを防止できる。
(実施形態3)
上記実施形態1、2では、ヤレ検知後に複数の排紙先への排紙が行われた場合に、ジョブの出力を停止するか、使用された各排紙トレイに目印用紙を排紙するものとしているが、ユーザーがこれらのどちらを行うかを選択可能としてもよい。
以下に、この実施形態3についてその手順を図6のフローチャートに基づいて説明する。なお、以下の手順は制御部の制御によって実行される。
印刷動作を開始すると、次ジョブが存在するかを判定する(ステップs61)。次ジョブが存在する場合(ステップs61、Yes)、ステップs62に移行して次ページが存在するかを判定し、次ジョブが存在しない場合(ステップs61、No)、手順を終了する。
ステップs62の判定で、次ページが存在すると判定される場合(ステップs62、Yes)、ステップ63に移行してプリントを実施し、次ページが存在しない場合(ステップs62、No)、ステップs61に戻って次ジョブが存在するかを判定する。
ステップs63では、ジョブに基づいてプリントを実施し(ステップs63)、排紙される用紙に対し、ICCU(画像読取装置)で画像の読み取りを行う(ステップs64)。取得した読み取り結果においてヤレの判定を行い、ヤレが検知されたかを判定する(ステップs65)。ヤレが検知された場合(ステップs65、Yes)、ステップs66に移行して全シート排紙完了かを判定する。ヤレが検知されない場合(ステップs65、No)、ステップs62に戻って次ページが存在するかを判定する。
ステップs66では、新たな用紙の供給を停止して機内の全シートを排紙するプレパージを行い、全用紙の排紙が完了したかを判定する(ステップs66)。全シートの排紙が完了している場合(ステップs66、Yes)、ステップs67に移行してヤレ検知後停止設定であるかの判定を行う。全シートの排紙が完了していなければ(ステップs66、No)、全シートの排紙が完了するまで待機する。
ステップs67では、ヤレ検知後停止が設定されているかを判定し、ヤレ検知後停止が設定されている場合(ステップs67、Yes)、ステップs68に移行し、機械停止を行う。ヤレ検知後停止設定がされていない場合(ステップs67、No)、ステップs71に移行し、ヤレ検知後排紙トレイスイッチがあったかを判定する。
ステップs68では、機械停止し(ステップs68)、排紙先から何枚用紙を取り除くべきか(取り除き枚数)を表示部等に表示し(ステップs69)、ユーザーから再開指示があったかを判定する(ステップs70)。取り除き完了の操作入力があった場合にユーザーからの再開指示があったと判断してもよい。ユーザーから再開指示がない場合(ステップs70、No)、再開指示があるまで待機する。ユーザーから再開指示がある場合(ステップs70、Yes)、ステップs76に移行してプリントページ巻き戻し処理を行い、その後、ステップs62に戻って次ページがあるかの判定を行う。
ステップs71で、ヤレ検知後排紙トレイスイッチがされた場合(ステップs71、Yes)、ステップs72に移行し、トレイスイッチ時は停止する設定が選択されているかを判定する。設定は機械設定やジョブ毎に設定することができる。また、デフォルトによって停止するか停止しないかを定めておいてもよい。トレイスイッチ時は停止する設定がされている場合(ステップs72、Yes)、ステップs68に移行して機械停止をする。トレイスイッチ時は停止する設定がされていない場合(ステップs72、No)、目印用紙を出力し(ステップs73)、使用された全排紙トレイに目印用紙が出力済であるかを判定する(ステップs74)。なお、目印用紙を出力することなく、表示部への表示や外部機器への送信などを通知として行うものとしてもよく、これらを目印用紙の出力とともに行ってもよい。
ヤレ検知後に使用された全排紙トレイに目印用紙が出力済みでなければ(ステップs74、No)、ステップs73に戻り、他の排紙トレイへ目印用紙を出力し、ヤレ検知後に使用された全排紙トレイに目印用紙が出力済みかを再び判定する(ステップs74)。
ヤレ検知後に使用された全排紙トレイに目印用紙が出力済みの場合(ステップs74、Yes)、ステップs76へ進み、プリントページをヤレ検出ページまで巻き戻す処理を行い(ステップs76)、その後、ステップs62に戻って次ページが存在するかを判定する。
また、ステップs71でヤレ検知後排紙トレイスイッチがない場合(ステップs71、No)、目印用紙を出力し(ステップs75)、ステップs76に移行してプリントページ巻き戻し処理を行う。
上記動作により、ヤレ検知後にトレイのスイッチが行われた場合の動作をユーザーが選択できるため、ユーザーの希望にあわせた動作を行うことが可能となる。
なお、上記のいずれの実施形態においても、ヤレ検知後に複数の排紙トレイへの排紙が行われる場合としてスタッカートレイ(LS1)からスタッカートレイ(LS2)のスイッチが行われた場合を示しているが、本発明としてはその順序が特に限定されるものではなく、さらに排紙先はスタッカーに限定されず、他の排紙トレイへのスイッチが行われた場合でもよい。例えば、用紙の排紙先が、後処理装置の第1排紙トレイ51から第2排紙トレイへと変更された場合でもよく、また、LS1、LS2と排紙トレイの間で排紙先が切り替えられる場合でもあってよい。
また、上記形態では、ユーザーへの通知を表示部に表示を行うものとして説明したが、本発明として通知方法は特に限定されるものではなく、例えば、画像形成装置1に接続された外部機器4の表示部や、ユーザーが保持する端末にメール等を送信することによって行うものとしてもよい。いずれの場合も、通知する情報は特に限定されず、トレイ毎に何枚取り除く必要があるかとしてもよく、最後に出力したシートから何枚取り除く必要があるかなどの情報を通知してもよく、通知先毎に通知内容が異なるものであってもよい。
また、実施形態3では、ヤレ検知後にトレイのスイッチが行われた場合に、ジョブを停止するか目印用紙を使用された各トレイに排紙するかを選択可能としたが、この設定は、全てのジョブに対して反映されるように機械に保存することも、特定のジョブに対して反映されるようにジョブ設定に保存することも可能である。
次に、図4で説明した実施形態1の処理手順を図7、8における画像形成装置の概略を用いて説明する。
ここでは後処理装置と給紙装置は省略されており、以降では、第1大容量スタッカートレイはLS1と表示し、第2大容量スタッカートレイはLS2として表示している。なお、装置本体10の本体給紙部のトレイの一つには、ジョブに用いる用紙Sが収容されており、他のトレイに用紙Sとは紙種などが異なる用紙MSが収容されている。
機械を起動し、排紙先をLS自動設定として、大量ページジョブを実施したケースについて説明する。排紙先はLS自動設定であるため、スタッカートレイが満杯になるなどして排紙先の切り替えが必要になると制御部100の制御によって排紙先がスイッチされる。例えば、スタッカートレイが満杯になったことがセンサーなどで検知されると、検知結果が制御部100に送信され、制御部100の制御によってスイッチが行われる。また、この他に、排紙装置において満杯を検知すると、排紙装置側において排紙先のスイッチを行い、スイッチがあったことを制御部100に送信するものであってもよい。また、排紙先の切り替えは、ジョブの出力条件などによって行うようにしてもよい。
ジョブを開始すると、用紙Sが収容されたトレイから用紙が順次給紙され、装置本体10で画像形成が行われ、用紙S0、S1…が画像読取装置20を経て第1排紙装置30へと送られて順次LS1内に積載される(図7(1)(2))。ジョブ出力に際し、画像読取装置20(ICCU)の読み取り結果に基づいて、用紙S2において不良があると判定された場合、その後の給紙は止める(図7(3))。この際に、次の用紙S3は既に給紙されて搬送状態にあるため、機内に残存する全シートである用紙S2、S3をプレパージによりLS1に排紙する、
図7(3)の動作に際し、ヤレ検知後にトレイのスイッチが行われたかを判定する。この例では、ヤレ検知後にトレイのスイッチがなかったため、上段の給紙部に収納されている用紙MSから目印用紙MS1を出力し、その後、ヤレ紙であったページを再出力するように、本身リカバリーページとしてS2のページから巻き戻し処理によって印刷を行う(図8(4))。なお、用紙MSは、紙種、大きさ、形状、色のいずれか一つ以上がジョブ用の用紙Sと異なっており、目印の用紙として使用できる。この際に、目印用紙を給紙部60から給紙するようにしてもよく、目印となる用紙をサーチして給紙できる。
ジョブの印刷を継続すると、所定のページとなる用紙SNにおいてICCUの読取結果からヤレを検知したとする。このため給紙を止める。この際には、後続の用紙として用紙SN+1、SN+2が既に給紙されており、用紙SN、SN+1、SN+2をプレパージする(図8(5))。
しかし、ヤレ検知後、プレパージが完了するまでに、トレイスイッチがあり、用紙SN、SN+1はLS1に排紙されたが、用紙SN+2は、LS2に排紙されている(図8(6))。この例では、用紙SN、SN+1を排紙した時点でLS1で満杯センサーが積載用紙の満杯を検知して制御部100によって排紙先がLS2となるようにトレイスイッチが行われている。
図8(6)の状態では、ヤレ検知後にトレイスイッチがあったため、ジョブの出力を一旦停止し、ユーザーからの再開指示を待つ。その際に、それぞれのトレイについて何枚取り除く必要があるかの情報を操作部130のLCD131などに表示し、ユーザーからの再開指示を待つ。
実施形態1の動作により、ヤレ検知後、排紙先のスイッチが行われた場合には、ジョブが停止するため、ユーザーのヤレ紙取り除きが容易になり、出力物にヤレ紙が混入するのを効果的に防止することができる。
なお、上記の説明では、大容量スタッカートレイが満杯になった際にトレイのスイッチが行われているものとして説明したが、本発明としてはトレイのスイッチ条件は特に限定されるものではなく、ジョブの出力条件や後処理条件などによってスイッチがされるものであってもよい。
例えば、後処理を行うジョブと後処理を行わないジョブとのジョブがまたぐことによって用紙の排紙先が異なるものあってもよい。
次に、図5において説明した実施形態2における処理手順を図9の画像形成装置の概略を用いて説明する。
ジョブの出力開始からヤレ検知までの動作(図9(1)〜(5))は、図7、図8における(1)〜(5)の動作と共通するため説明を簡略にする。
機械を起動し、排紙先をLS自動設定として、大量ページジョブを実施する。
ジョブを開始すると、用紙において不良があると判定されるため、その後の給紙は止め、機内に残存する全シートをLS1に排紙する、
ヤレ検知後にトレイのスイッチは行われていないため目印用紙MS1を出力し、その後、ヤレ紙であったページを再出力する。
ジョブの印刷の継続により、用紙SNにおいてICCUの読取結果からヤレを検知した場合、給紙を止める。この際には、後続の用紙として用紙SN+1、SN+2が既に給紙されており、用紙SN、SN+1、SN+2をプレパージする。
しかし、ヤレ検知後、プレパージが完了するまでに、トレイスイッチがあり、用紙SN、SN+1はLS1に排紙されたが、用紙SN+2は、LS2に排紙されている(図9(6))。この実施形態では、LS1、LS2のそれぞれに、目印用紙としてMS2、MS3を排紙する。例えば、用紙MS2をLS1に排紙し、用紙MS3をLS2に排紙する。なお、排紙順は、特に限定されるものではなく、用紙MS2をLS2に排紙し、用紙MS3をLS1に排紙してもよい。
LS1に排紙される目印用紙には2枚(用紙SNおよび用紙SN+1)を取り除くよう印字されており、LS2に排紙される目印用紙には1枚(用紙SN+2)を取り除くよう印字されている。また、最後の目印用紙MS3に、合計枚数で取り除く枚数を印刷をしてもよい。
上記手順により、ユーザーが不良な用紙を容易に取り除くことが可能となる。
なお、LS1は満杯のためトレイフルアラームが出されているが、若干の余裕があるようにアラームが設定されているため、目印用紙の排紙時にはトレイフルアラームを無視してLS1への排紙を行うように排紙先の制御を行う。
目印用紙の出力後には、不良が検知されたページ(用紙SN)からのリカバリ出力を行い、ジョブを再開する。
以上、本発明について上記実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記実施形態の内容に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱しない限りでは適宜の変更が可能である。
1 画像形成装置
3 ネットワーク
4 外部機器
10 装置本体
11 画像形成部
12 給紙トレイ
13 搬送路
20 画像読取装置
24 画像読取部
25 画像読取部
30 第1排紙装置
31 第1大容量スタッカートレイ
33 搬送路
40 第2排紙装置
41 第2大容量スタッカートレイ
43 搬送路
50 後処理装置
51 第1排紙トレイ
52 第2排紙トレイ
53 搬送路
54 後処理部
100 制御部
110 制御ブロック
113 制御CPU
115 不揮発メモリ
140 操作部
400 外部制御部

Claims (23)

  1. ジョブに基づいて転写媒体に画像を形成する画像形成部と、
    転写媒体を搬送する搬送部と、
    前記画像形成部および前記搬送部の制御を行う制御部と、を有し、
    前記制御部は、前記転写媒体の画像読取結果を取得して少なくとも前記転写媒体の画像が不良であるかを判定する不良判定の機能を有し、前記不良判定によって画像が不良であると判定された場合、ジョブに基づく画像形成を継続して印刷する不良時継続印刷が可能であり、
    前記不良の判定後、前記不良時継続印刷前に、転写媒体を排紙する排紙先の切り替えがあった場合、不良時継続印刷前に所定の動作を行うことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記不良の判定後、不良時継続印刷前に、機内に残っている転写媒体を排紙するプレパージを行うことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、前記不良の判定後、不良時継続印刷前に、前記プレパージと、前記不良の発生の通知とを行うことを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記所定の動作として、ジョブに基づく画像形成を停止することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、ジョブに基づく画像形成の停止後、操作者の再開指示を受けてジョブに基づく画像形成を継続して印刷することを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
  6. 前記制御部は、ジョブに基づく画像形成の停止後、前記所定の動作の一つとして、さらに不良の発生の通知を行うことを特徴とする請求項4または5に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御部は、前記不良の判定後、ジョブに基づく画像形成の停止前には、不良の発生の通知を行わないことを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
  8. 前記所定の動作として、切り替えが行われた排紙先のそれぞれに関し、不良の発生の通知を行うことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記制御部は、前記通知の完了後に、不良時継続印刷を行うことを特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
  10. 前記制御部は、不良の発生の通知を目印となる転写媒体で行う場合、排紙切り替え前の排紙先に対し、排紙先満杯の検知の有無に拘わらず目印となる転写媒体を排紙することを特徴とする請求項8または9に記載の画像形成装置。
  11. 前記制御部は、前記不良の発生の通知を、目印となる転写媒体により行うことを特徴とする請求項3、6、8〜10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  12. 前記目印となる転写媒体は、前記ジョブで用いられる転写媒体と、紙種、大きさ、色、排紙時の転写媒体の向きの1または2以上において異なっていることを特徴とする請求項11記載の画像形成装置。
  13. 前記制御部は、前記通知に、排紙先における転写媒体の取り除き枚数を示すことを特徴とする請求項3、6、8〜12のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  14. 前記制御部は、前記通知として、前記不良時継続印刷前に最後に出力された転写媒体を基準とした取り除き枚数を示すことを特徴とする請求項3、6、8〜13のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  15. 表示部を有し、
    前記制御部は、前記通知を前記表示部において表示することを特徴とする請求項3、6、8〜14のいずれか1項に記載の記載の画像形成装置。
  16. 前記制御部は、前記通知を、前記画像形成装置に接続されたネットワークを通じて行うことを特徴とする請求項3、6、8〜15のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  17. 前記制御部は、複数の排紙先を有する排紙部における通知によって排紙先の切り替え情報を取得することを特徴とする請求項1〜16のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  18. 前記制御部は、複数の排紙先を有する排紙部に対する制御によって排紙先の切り替えを行うことを特徴とする請求項1〜17のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  19. 前記制御部は、前記継続印刷を操作者の指示を受けて開始することを特徴とする請求項1〜18のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  20. 前記制御部は、前記所定の動作の複数から1以上を選択して設定可能であることを特徴とする請求項1〜19のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  21. 前記制御部は、前記不良の判定後、前記不良時継続印刷前に、転写媒体を排紙する排紙先の切り替えがない場合は、不良時継続印刷を行うことを特徴とする請求項1〜20のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  22. ジョブに基づいて転写媒体に画像を形成する画像形成方法であって、
    前記転写媒体の画像読取結果を取得して少なくとも前記転写媒体の画像が不良であるかを判定する不良判定のステップと、
    前記不良判定のステップで画像が不良であると判定された場合、ジョブに基づく画像形成を継続して印刷する不良時継続印刷を行うステップと、
    前記不良の判定後、前記不良時継続印刷前に、転写媒体を排紙する排紙先の切り替えがあった場合、不良時継続印刷前に所定の動作を行うステップと、を有することを特徴とする画像形成方法。
  23. ジョブに基づいて転写媒体に画像を形成する画像形成部と、転写媒体を搬送する搬送部とを制御するコンピュータで実行されるプログラムであって、
    前記転写媒体の画像読取結果を取得して少なくとも前記転写媒体の画像が不良であるかを判定する不良判定のステップと、
    前記不良判定のステップで画像が不良であると判定された場合、ジョブに基づく画像形成を継続して印刷する不良時継続印刷を行うステップと、
    前記不良の判定後、前記不良時継続印刷前に、転写媒体を排紙する排紙先の切り替えがあった場合、不良時継続印刷前に所定の動作を行うステップと、を有することを特徴とするプログラム。
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