JP2018126948A - 画像形成装置、画像形成方法、プログラム - Google Patents
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Abstract
Description
転写媒体を搬送する搬送部と、
前記画像形成部および前記搬送部の制御を行う制御部と、を有し、
前記制御部は、前記転写媒体の画像読取結果を取得して少なくとも前記転写媒体の画像が不良であるかを判定する不良判定の機能を有し、前記不良判定によって画像が不良であると判定された場合、ジョブに基づく画像形成を継続して印刷する不良時継続印刷が可能であり、
前記不良の判定後、前記不良時継続印刷前に、転写媒体を排紙する排紙先の切り替えがあった場合、不良時継続印刷前に所定の動作を行うことを特徴とする。
前記制御部は、前記通知を前記表示部において表示することを特徴とする。
前記転写媒体の画像読取結果を取得して少なくとも前記転写媒体の画像が不良であるかを判定する不良判定のステップと、
前記不良判定のステップで画像が不良であると判定された場合、ジョブに基づく画像形成を継続して印刷する不良時継続印刷を行うステップと、
前記不良の判定後、前記不良時継続印刷前に、転写媒体を排紙する排紙先の切り替えがあった場合、不良時継続印刷前に所定の動作を行うステップと、を有することを特徴とする。
前記転写媒体の画像読取結果を取得して少なくとも前記転写媒体の画像が不良であるかを判定する不良判定のステップと、
前記不良判定のステップで画像が不良であると判定された場合、ジョブに基づく画像形成を継続して印刷する不良時継続印刷を行うステップと、
前記不良の判定後、前記不良時継続印刷前に、転写媒体を排紙する排紙先の切り替えがあった場合、不良時継続印刷前に所定の動作を行うステップと、を有することを特徴とする。
図1は、一実施形態の画像形成装置1の機械的構成を示す図である。
画像形成装置1は、用紙の搬送方向の上流側から順に、給紙部60、装置本体10、画像読取装置20、第1排紙装置30、第2排紙装置40、後処理装置50が、機械的、電気的に接続された構成を有している。各装置間は用紙の搬送および通信が可能となっている。
すなわち、画像形成部11は、例えば、各色(シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K))用など、それぞれ各色用の感光体を有しており、各感光体の周囲に、図示しない、帯電器、LD、現像器を有している。さらに、画像形成部11は、中間転写ベルト、二次転写部、定着器を有している。中間転写ベルトは、各感光体上の画像が転写されるものであり、二次転写部は、中間転写ベルトの画像を用紙に転写する。定着器は、二次転写部の下流側の搬送経路13に配置されており、用紙に対して熱や圧力を加え、用紙上の画像を定着させる。
なお、本実施形態ではカラー印刷機を前提としているが、本発明としてはこれに限定されるものではなく、モノクロなど単色のみで印刷可能な画像形成装置であってもよい。
搬送路13では、搬送路13を搬送される用紙の上面に対して、画像形成部11において画像を形成することが可能である。用紙の裏面に画像を形成する場合は、画像形成後の用紙を反転搬送路13aに送り、反転部13bで用紙の先後を入れ替えて用紙を表裏を反転した状態で反転搬送路13aの下流側に戻し、その後、画像形成部11よりも上流側の搬送路13に環流して、用紙の裏面に画像形成を行う。
また、筐体上部には、流し込みtype自動原稿給送装置(ADF)14を備えている。流し込みtype自動原稿給送装置(ADF)14では、セットされた原稿を自動で給送し、図示しないスキャナーで読み取りを行うものである。なお、原稿の読み取りは図示しないプラテンガラス上で行うこともできる。
装置本体10には、画像形成装置1全体を制御する制御部100を有している。制御部100は、CPUとCPU上で動作するプログラム、記憶部などによって構成されている。制御部100のハードウェアは、本発明のプログラムが実行されるコンピュータに相当する。
搬送路23の途中に、搬送方向に沿って、搬送される用紙の下面を読み取る画像読取部24と、用紙の上面の画像を読み取る画像読取部25とをこの順で備えている。
画像読取部24、25は、CCDセンサーやCMOSセンサーなどによって構成することができ、用紙上の画像を光学的に読み取る。なお、画像読取部24、25としては、用紙の全面を読みとり可能なラインセンサーであってもよく、また、用紙上の画像をポイントで読み取る測色機などであってもよい。
なお、本実施形態では2つの画像読取部を有する構成としているが、本発明としては画像読取部の数は限定されるものではなく、一つの画像読取部のみを有するものであってもよく、3つ以上を有するものであってもよい。複数の画像読取部では、互いに種別が異なるものであってもよい。
また、画像読取装置20に反転搬送路を設け、一つの画像読取部で用紙の片面の読み取りを行った後、その用紙を反転搬送路で表裏を反転させ、前記した画像読取部で用紙の裏面側について画像の読み取りを行う構成としてもよい。
なお、第2大容量スタッカートレイ41は、トレイに堆積された用紙の上端が満載位置に至ったかを検知する、図示しない満載センサーを備えることができる。また、制御部100において出力中の用紙坪量などから計算される出力可能最大枚数からトレイにおける満載を検知するようにしてもよい。なお、満載検知位置は、多少の余裕を持たせており、実際にはその後に、何枚かの用紙の積載は可能になっている。満載の検知結果は制御部100に送信されるか、制御部100において把握される。制御部100では、ジョブの排紙条件や満載の検知結果などによって用紙の送り先を制御しており、目印用紙の排紙においては、当該トレイへの出力不可(トレイフル)状態であっても出力を実施することが可能になっている。
第1大容量スタッカートレイ31および第2大容量スタッカートレイ41は、本発明の排紙先に相当する。
搬送路53の途中では後処理搬送路53aが分岐しており、後処理搬送路53aは後処理部54に接続されている。搬送路53の下流側は排紙トレイ51に接続されている。
後処理部54はステープル、パンチ、中綴じなどの所定の処理を行うように構成されており、複数の後処理を行うものであってもよい。後処理部54を経た用紙は第2排紙トレイ52に排紙される。
後処理装置50において後処理を行わない場合、用紙は搬送路53でストレートに搬送されて第1排紙トレイ51に排紙される。後処理を行う場合、用紙は搬送路53から後処理搬送路53aへ送られて後処理部54にて所定の後処理が行われ、第2排紙トレイ52に排紙される。
第1排紙トレイ51および第2排紙トレイ52は、本発明の排紙先に相当する。
また、画像形成装置は、装置本体のみによって構成されているものとしてもよく、画像読取装置や排紙装置などは画像形成装置に接続される構成としてもよい。
画像形成装置1は、制御ブロック110と、スキャナー部130と、操作部140と、プリンター部150と、プリントコントローラ160とを有している。
プリントコントローラ160は、ネットワーク3を通して端末PCとして使用される外部機器4から入力される画像データを受信して処理し、またはスキャナー部130で得た画像データを、ネットワーク3を通して外部機器4などに転送可能にする。
上記プリントコントローラ160で取得される画像データーやハードディスク(HDD)部123に格納された画像データーは、プリント動作に伴ってPCIバス112を通してDRAM制御IC111に送信される。
また、制御CPU113には、プログラムメモリ(ROM)114と、システムメモリ(RAM)116と、不揮発メモリ115と、が接続されている。プログラムメモリ(ROM)114は、ROMで構成され、制御CPU113を動作させるためのプログラム等が格納されている。システムメモリ(RAM)116は、RAMで構成され、ワークエリアなどとして使用される。不揮発メモリ115とフラッシュメモリなどにより構成される。
制御CPU113は、不揮発メモリ115の不揮発データを読み取り可能であり、また、所望のデータを不揮発メモリ115に書き込むことが可能である。
制御CPU113は、プログラムメモリ(ROM)114、システムメモリ(RAM)116、不揮発メモリ115などとともに本発明の制御部100を構成し、ジョブの実行、読み取り結果に基づく用紙の不良判定、排紙先の切り替え、目印用紙の出力制御、ジョブの停止などを制御することができる。
制御CPU113は、操作部140や外部機器4の外部操作部を通じて入力されたジョブの出力設定や操作指定などに基づいて各部を制御するようにしてもよい。
読み取り処理部117では、CCD131で読み取った画像データの処理が行われる。読み取り処理部117は、CCD131から入力されたアナログ画像信号に、アナログ信号処理、A/D(Analog to Digital)変換処理、シェーディング処理等の各種処理を施し、デジタル画像データを生成して、圧縮・伸長IC125に出力する。
また、制御CPU113には、ADF制御部135が制御可能に接続されており、ADF制御部135によって流し込みtype自動原稿給送装置(ADF)14が制御される。
スキャナー部130では、装置本体10の上部プラテンガラスに置かれた原稿や、流し込みtype自動原稿給送装置(ADF)14で自動搬送される原稿の画像を読み取る。
また、DRAMIC111には、書き込み処理部126が接続されている。書き込み処理部126は、プリンター部150のLD151aなどを備える画像形成部11に接続されており、画像データに基づいてLD151aの動作に用いられる書き込みデータを生成する。
また、操作画面410、外部操作部420は、操作部と表示部とがタッチパネル付きのLCDなどによって一体に構成されるものであってもよい。
まず、画像形成装置1において画像データを蓄積する手順について説明する。
第1に画像形成装置1において、スキャナー部130で画像を読み取り画像データを生成する場合について説明する。まず、スキャナー部130において原稿からCCD131により画像を光学的に読み取る。この際には、制御CPU113がスキャナー部制御部132に指令を出し、スキャナー部制御部132によってCCD131の動作制御を行う。原稿の読み取りは、流し込みtype自動原稿給送装置(ADF)14によって原稿を給送しつつ行ってもよく、また、プラテンガラス上に原稿を置いて行ってもよい。制御CPU113はプログラムによって動作し、操作部140による操作に基づいてスキャナー部130への指令を発行する。
画像読取装置を備えた画像形成システムでは、通常は画像読取装置20で読み取った読み取り結果に基づいて不良を検知した後、機内に存在する給紙済み用紙をプレパージし、さらに不良検知したシートに関する情報(例えば、5枚前のシートでヤレ検知、など)を印字した目印の用紙を出力する。その後、ジョブ出力による画像形成動作を継続する。なお、目印となる用紙には、通常のジョブで用いた用紙とは、紙種、大きさ、色、排紙時の転写媒体の向きなどが異なるものを用いるのが望ましい。
ヤレ検知後継続出力制御は、給紙済み機内紙の全排紙の後に機械停止し操作部等へ情報表示する制御(これを「ヤレ検知後停止」制御とする)に比べ、即座にリカバリ出力を開始できるため、機械アイドル時間を減らすことができる。
印刷のための動作開始によって、次ジョブが存在するかを判定する(ステップs1)。次ジョブが存在しない場合(ステップs1、No)、手順を終了する。
次ジョブが存在する場合(ステップs1、Yes)、次ページが存在するかを判定する(ステップs2)。ステップs2で次ページが存在しない場合(ステップs2、No)、ステップs1に戻って次ジョブの存在があるまで待機する。
ステップs2で次ページが存在する場合(ステップs2、Yes)、プリントを実施し(ステップs3)、ICCU(画像読取装置)で画像の読み取りを行う(ステップs4)。その後、制御部では取得した読み取り結果に基づいてヤレが検知されたかを判定する(ステップs5)。
ステップs5でヤレが検知された場合(ステップs5、Yes)、新たな用紙の供給を停止するとともに用紙の搬送を継続し、機内の全シートの排紙が完了したかを判定する(ステップs6)。全シートの排紙が完了していなければ(ステップs6、No)、ステップs6に戻り、全シートの排紙が完了するまで待機する。
ヤレ検知後停止が設定されている場合(ステップs7、Yes)、機械を停止し(ステップs8)、排紙先から何枚用紙を取り除くべきか(取り除き枚数)を表示部等に表示し(ステップs9)、取り除き完了の操作入力があったかを判定する(ステップs10)。ここでは、用紙の取り除きが完了した場合に、ユーザーなどが操作部等によって操作入力を行うものとする。
ステップs7において、ヤレ検知後停止制御が設定されていない場合(ステップs7、No)、目印用紙を出力して排紙し(ステップs11)、ステップs12に移行してジョブの印刷継続出力を行う。なお。目印用紙にはヤレに関する情報を印刷する。
ステップs12では、プリントページの巻き戻し処理を行う(ステップs12)。巻き戻し処理は、不良があったページから再度印刷するように、印刷開始ページを巻き戻してジョブの出力を再開する。そのページの出力が完了すると、ステップs2に移行して次ページが存在するかを判定する。
ヤレ検知後継続出力では、機械を停止することなく出力を継続することができるため、ダウンタイムを低下させることができる。
所定の動作の一つとして出力動作を一旦停止する、排紙先切り替えの排紙先全てに目印となる用紙を排紙するなどを行う。
さらに、上記動作とともに、各排紙先に対する処理内容の通知を行うことができる。通知は表示部を介して行ったり、用紙に印刷をしたり、ネットワークなどを通じて送信を行ったりする。通知情報としては、排紙が行われたそれぞれのトレイについて何枚取り除く必要があるか、最後に出力したシートからさかのぼって何枚取り除く必要があるかなどが挙げられる。この通知により、ヤレ紙の発見を容易にすることが可能となる。
図4は、ヤレ検知後に排紙先のスイッチ(切り替え)があった場合に出力を停止する手順を示すフローチャートである。以下の手順は制御部の制御によって実行される。
印刷のための動作を開始すると、次ジョブが存在するかが判定される(ステップs21)。
次ジョブが存在する場合(ステップs21、Yes)、ステップs22に移行し、次ジョブが存在しない場合(ステップs21、No)、手順を終了する。
ステップs21で次ジョブが存在する場合、次ページが存在するかを判定する(ステップs22)。次ページが存在する場合(ステップs22、Yes)、ステップ23に移行してプリント実施を行い、次ページが存在しない場合(ステップs22、No)、ステップs21に移行して次ジョブが存在するかを判定する。
ステップs23でプリントを実施した後、ICCU(画像読取装置)で用紙の読み取りを行う(ステップs24)。読み取り結果は装置本体に送られ、制御部において不良があるか(ヤレであるか)の判定が行われる(ステップs25)。
ステップs26では、新たな用紙の供給を停止して用紙のプレパージを行い、機内の全シートの排紙が完了されたかを判定する。全シートの排紙が完了した場合(ステップs26、Yes)、ステップs27に移行してヤレ検知後停止設定がされているかの判定を行い、全シートの排紙が完了していなければ(ステップs26、No)、全シートの排紙が完了するまで待機する。
ヤレ検知後停止が設定されている場合(ステップs27、Yes)、ステップs28に移行して機械停止の処理を行う。ヤレ検知後停止設定がされていない場合(ステップs27、No)、ステップs31に移行し、ヤレ検知後にトレイスイッチがあったかの判定を行う。
ステップs28の機械停止では、用紙の搬送を停止し、排紙先から何枚用紙を取り除くべきか(取り除き枚数)を表示部や端末などに送信して表示する(ステップs29)。この際に、操作者(ユーザーなど;以降ユーザーとする)による再開指示を行うことができるように、操作部などに操作可能な表示を行う。
ヤレ検知後に排紙トレイスイッチがなかった場合(ステップs31、No)、目印用紙の出力を行い(ステップs32)、プリントページをヤレ検出ページまで巻き戻す処理を行い(ステップs33)、ステップs22に移行して次ページが存在するかを判定する。
なお、ステップs32で、目印用紙を出力することなく、表示部への表示や外部機器への送信などを通知として行うものとしてもよく、これらを目印用紙の出力とともに行ってもよい。
上記実施形態1では、ヤレ検知後に排紙先が切り替えられた場合に、ジョブの出力を停止しているが、所定の動作としてジョブの出力を停止せずに、ヤレ検知後に排紙されたそれぞれの排紙トレイに目印用紙を出力するようにしてもよい。これにより、ヤレ検知後にトレイのスイッチが行われてヤレ紙が複数の排紙トレイに排紙されていても、ヤレが含まれる各排紙トレイには目印用紙が排紙されるため、ユーザーがヤレ紙を見逃すことを防止できる。
この場合、目印用紙としては、紙種や大きさの異なる用紙を用いることが可能だが、目印用紙に各排紙トレイにおけるヤレの情報を印字し、ユーザーがヤレを発見しやすくしてもよい。例えば、排紙が行われた各トレイについて、何枚用紙を取り除く必要があるのかを印字することで、目印用紙を参照してユーザーが容易にヤレを取り除くことが可能となり、ヤレの出力物への混入を防止することができる。
印刷動作を開始すると、次ジョブが存在するかを判定する(ステップs41)。次ジョブが存在する場合(ステップs41、Yes)、ステップs42に移行して次ジョブが存在するかを判定し、次ジョブが存在しない場合(ステップs41、No)、手順を終了する。
ステップs42で次ページが存在する場合(ステップs42、Yes)、プリントを実施し(ステップs43)、ICCU(画像読取装置)で用紙の読み取りを行い(ステップs44)、取得した読み取り結果においてヤレの判定を行う。ヤレの判定は、画像読取部内の制御部で行っても良く、装置本体10の制御部で行ってもよい。ヤレが検知された場合(ステップs45、Yes)、ステップs46に進み全シート排紙完了かを判定する。ヤレが検知されなかった場合(ステップs45、No)、ステップs42に戻り、次ページが存在するかを判定する。
ステップs46では、新たな用紙の供給を停止して機内の全シートのプレパージを行い、排紙が完了したかを判定する(ステップs46)。全シートの排紙が完了している場合(ステップs46、Yes)、ステップs47に移行し、ヤレ検知後停止設定がされているかを判定する。全シートの排紙が完了していなければ(ステップs46、No)、全シートの排紙が完了するまで待機する。
ステップs48では用紙の搬送を停止する機械停止を行い、次いで、排紙先から何枚用紙を取り除くべきか(取り除き枚数)を表示部等に表示する(ステップs49)。その後、ユーザーから再開指示があったかを判定する(ステップs50)。取り除き完了の操作入力があった場合にユーザーから再開指示があったと判断してもよい。
ユーザーから再開指示がない場合(ステップs50、No)、再開指示があるまで待機する。ユーザーから再開指示があった場合(ステップs50、Yes)、ステップs53に移行してプリントページをヤレ検出ページまで巻き戻す処理を行い(ステップs53)、ステップs42に戻って次ページが存在するかの判定を行う。
したがって、切り替えによって既に排紙先が切り替えられている場合、全排紙トレイに目印用紙が出力済みではないため(ステップs52、No)、ステップs51に戻って切り替え前の排紙先にも目印用紙を出力する。排紙先の切り替えがない場合、またはステップs51に戻って再度目印用紙を排紙して全ての排紙トレイに目印用紙が出力された場合(ステップs52、Yes)、ステップs53に移行してプリントページ巻き戻し処理を行う。ステップs53の後、ステップs42に戻って次ページが存在するかを判定する。
上記動作により、ヤレ検知後に用紙が排紙された各排紙トレイの全てに対し目印用紙が排紙され、ユーザーがヤレを見落としにくくなり、出力物にヤレが混入することを防止できる。
上記実施形態1、2では、ヤレ検知後に複数の排紙先への排紙が行われた場合に、ジョブの出力を停止するか、使用された各排紙トレイに目印用紙を排紙するものとしているが、ユーザーがこれらのどちらを行うかを選択可能としてもよい。
以下に、この実施形態3についてその手順を図6のフローチャートに基づいて説明する。なお、以下の手順は制御部の制御によって実行される。
印刷動作を開始すると、次ジョブが存在するかを判定する(ステップs61)。次ジョブが存在する場合(ステップs61、Yes)、ステップs62に移行して次ページが存在するかを判定し、次ジョブが存在しない場合(ステップs61、No)、手順を終了する。
ステップs62の判定で、次ページが存在すると判定される場合(ステップs62、Yes)、ステップ63に移行してプリントを実施し、次ページが存在しない場合(ステップs62、No)、ステップs61に戻って次ジョブが存在するかを判定する。
ステップs66では、新たな用紙の供給を停止して機内の全シートを排紙するプレパージを行い、全用紙の排紙が完了したかを判定する(ステップs66)。全シートの排紙が完了している場合(ステップs66、Yes)、ステップs67に移行してヤレ検知後停止設定であるかの判定を行う。全シートの排紙が完了していなければ(ステップs66、No)、全シートの排紙が完了するまで待機する。
ステップs68では、機械停止し(ステップs68)、排紙先から何枚用紙を取り除くべきか(取り除き枚数)を表示部等に表示し(ステップs69)、ユーザーから再開指示があったかを判定する(ステップs70)。取り除き完了の操作入力があった場合にユーザーからの再開指示があったと判断してもよい。ユーザーから再開指示がない場合(ステップs70、No)、再開指示があるまで待機する。ユーザーから再開指示がある場合(ステップs70、Yes)、ステップs76に移行してプリントページ巻き戻し処理を行い、その後、ステップs62に戻って次ページがあるかの判定を行う。
ヤレ検知後に使用された全排紙トレイに目印用紙が出力済みの場合(ステップs74、Yes)、ステップs76へ進み、プリントページをヤレ検出ページまで巻き戻す処理を行い(ステップs76)、その後、ステップs62に戻って次ページが存在するかを判定する。
また、ステップs71でヤレ検知後排紙トレイスイッチがない場合(ステップs71、No)、目印用紙を出力し(ステップs75)、ステップs76に移行してプリントページ巻き戻し処理を行う。
上記動作により、ヤレ検知後にトレイのスイッチが行われた場合の動作をユーザーが選択できるため、ユーザーの希望にあわせた動作を行うことが可能となる。
ここでは後処理装置と給紙装置は省略されており、以降では、第1大容量スタッカートレイはLS1と表示し、第2大容量スタッカートレイはLS2として表示している。なお、装置本体10の本体給紙部のトレイの一つには、ジョブに用いる用紙Sが収容されており、他のトレイに用紙Sとは紙種などが異なる用紙MSが収容されている。
機械を起動し、排紙先をLS自動設定として、大量ページジョブを実施したケースについて説明する。排紙先はLS自動設定であるため、スタッカートレイが満杯になるなどして排紙先の切り替えが必要になると制御部100の制御によって排紙先がスイッチされる。例えば、スタッカートレイが満杯になったことがセンサーなどで検知されると、検知結果が制御部100に送信され、制御部100の制御によってスイッチが行われる。また、この他に、排紙装置において満杯を検知すると、排紙装置側において排紙先のスイッチを行い、スイッチがあったことを制御部100に送信するものであってもよい。また、排紙先の切り替えは、ジョブの出力条件などによって行うようにしてもよい。
しかし、ヤレ検知後、プレパージが完了するまでに、トレイスイッチがあり、用紙SN、SN+1はLS1に排紙されたが、用紙SN+2は、LS2に排紙されている(図8(6))。この例では、用紙SN、SN+1を排紙した時点でLS1で満杯センサーが積載用紙の満杯を検知して制御部100によって排紙先がLS2となるようにトレイスイッチが行われている。
例えば、後処理を行うジョブと後処理を行わないジョブとのジョブがまたぐことによって用紙の排紙先が異なるものあってもよい。
ジョブの出力開始からヤレ検知までの動作(図9(1)〜(5))は、図7、図8における(1)〜(5)の動作と共通するため説明を簡略にする。
ジョブを開始すると、用紙において不良があると判定されるため、その後の給紙は止め、機内に残存する全シートをLS1に排紙する、
ヤレ検知後にトレイのスイッチは行われていないため目印用紙MS1を出力し、その後、ヤレ紙であったページを再出力する。
ジョブの印刷の継続により、用紙SNにおいてICCUの読取結果からヤレを検知した場合、給紙を止める。この際には、後続の用紙として用紙SN+1、SN+2が既に給紙されており、用紙SN、SN+1、SN+2をプレパージする。
LS1に排紙される目印用紙には2枚(用紙SNおよび用紙SN+1)を取り除くよう印字されており、LS2に排紙される目印用紙には1枚(用紙SN+2)を取り除くよう印字されている。また、最後の目印用紙MS3に、合計枚数で取り除く枚数を印刷をしてもよい。
上記手順により、ユーザーが不良な用紙を容易に取り除くことが可能となる。
なお、LS1は満杯のためトレイフルアラームが出されているが、若干の余裕があるようにアラームが設定されているため、目印用紙の排紙時にはトレイフルアラームを無視してLS1への排紙を行うように排紙先の制御を行う。
目印用紙の出力後には、不良が検知されたページ(用紙SN)からのリカバリ出力を行い、ジョブを再開する。
3 ネットワーク
4 外部機器
10 装置本体
11 画像形成部
12 給紙トレイ
13 搬送路
20 画像読取装置
24 画像読取部
25 画像読取部
30 第1排紙装置
31 第1大容量スタッカートレイ
33 搬送路
40 第2排紙装置
41 第2大容量スタッカートレイ
43 搬送路
50 後処理装置
51 第1排紙トレイ
52 第2排紙トレイ
53 搬送路
54 後処理部
100 制御部
110 制御ブロック
113 制御CPU
115 不揮発メモリ
140 操作部
400 外部制御部
Claims (23)
- ジョブに基づいて転写媒体に画像を形成する画像形成部と、
転写媒体を搬送する搬送部と、
前記画像形成部および前記搬送部の制御を行う制御部と、を有し、
前記制御部は、前記転写媒体の画像読取結果を取得して少なくとも前記転写媒体の画像が不良であるかを判定する不良判定の機能を有し、前記不良判定によって画像が不良であると判定された場合、ジョブに基づく画像形成を継続して印刷する不良時継続印刷が可能であり、
前記不良の判定後、前記不良時継続印刷前に、転写媒体を排紙する排紙先の切り替えがあった場合、不良時継続印刷前に所定の動作を行うことを特徴とする画像形成装置。 - 前記制御部は、前記不良の判定後、不良時継続印刷前に、機内に残っている転写媒体を排紙するプレパージを行うことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記制御部は、前記不良の判定後、不良時継続印刷前に、前記プレパージと、前記不良の発生の通知とを行うことを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
- 前記所定の動作として、ジョブに基づく画像形成を停止することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記制御部は、ジョブに基づく画像形成の停止後、操作者の再開指示を受けてジョブに基づく画像形成を継続して印刷することを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
- 前記制御部は、ジョブに基づく画像形成の停止後、前記所定の動作の一つとして、さらに不良の発生の通知を行うことを特徴とする請求項4または5に記載の画像形成装置。
- 前記制御部は、前記不良の判定後、ジョブに基づく画像形成の停止前には、不良の発生の通知を行わないことを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
- 前記所定の動作として、切り替えが行われた排紙先のそれぞれに関し、不良の発生の通知を行うことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記制御部は、前記通知の完了後に、不良時継続印刷を行うことを特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
- 前記制御部は、不良の発生の通知を目印となる転写媒体で行う場合、排紙切り替え前の排紙先に対し、排紙先満杯の検知の有無に拘わらず目印となる転写媒体を排紙することを特徴とする請求項8または9に記載の画像形成装置。
- 前記制御部は、前記不良の発生の通知を、目印となる転写媒体により行うことを特徴とする請求項3、6、8〜10のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記目印となる転写媒体は、前記ジョブで用いられる転写媒体と、紙種、大きさ、色、排紙時の転写媒体の向きの1または2以上において異なっていることを特徴とする請求項11記載の画像形成装置。
- 前記制御部は、前記通知に、排紙先における転写媒体の取り除き枚数を示すことを特徴とする請求項3、6、8〜12のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記制御部は、前記通知として、前記不良時継続印刷前に最後に出力された転写媒体を基準とした取り除き枚数を示すことを特徴とする請求項3、6、8〜13のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 表示部を有し、
前記制御部は、前記通知を前記表示部において表示することを特徴とする請求項3、6、8〜14のいずれか1項に記載の記載の画像形成装置。 - 前記制御部は、前記通知を、前記画像形成装置に接続されたネットワークを通じて行うことを特徴とする請求項3、6、8〜15のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記制御部は、複数の排紙先を有する排紙部における通知によって排紙先の切り替え情報を取得することを特徴とする請求項1〜16のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記制御部は、複数の排紙先を有する排紙部に対する制御によって排紙先の切り替えを行うことを特徴とする請求項1〜17のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記制御部は、前記継続印刷を操作者の指示を受けて開始することを特徴とする請求項1〜18のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記制御部は、前記所定の動作の複数から1以上を選択して設定可能であることを特徴とする請求項1〜19のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記制御部は、前記不良の判定後、前記不良時継続印刷前に、転写媒体を排紙する排紙先の切り替えがない場合は、不良時継続印刷を行うことを特徴とする請求項1〜20のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- ジョブに基づいて転写媒体に画像を形成する画像形成方法であって、
前記転写媒体の画像読取結果を取得して少なくとも前記転写媒体の画像が不良であるかを判定する不良判定のステップと、
前記不良判定のステップで画像が不良であると判定された場合、ジョブに基づく画像形成を継続して印刷する不良時継続印刷を行うステップと、
前記不良の判定後、前記不良時継続印刷前に、転写媒体を排紙する排紙先の切り替えがあった場合、不良時継続印刷前に所定の動作を行うステップと、を有することを特徴とする画像形成方法。 - ジョブに基づいて転写媒体に画像を形成する画像形成部と、転写媒体を搬送する搬送部とを制御するコンピュータで実行されるプログラムであって、
前記転写媒体の画像読取結果を取得して少なくとも前記転写媒体の画像が不良であるかを判定する不良判定のステップと、
前記不良判定のステップで画像が不良であると判定された場合、ジョブに基づく画像形成を継続して印刷する不良時継続印刷を行うステップと、
前記不良の判定後、前記不良時継続印刷前に、転写媒体を排紙する排紙先の切り替えがあった場合、不良時継続印刷前に所定の動作を行うステップと、を有することを特徴とするプログラム。
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