JP2018126847A - 基材処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】少なくとも一部に屈曲部を有する基材の表面を均一に処理できる基材処理装置を提供する。【解決手段】基材処理装置は、少なくとも一部に屈曲部を有した基材(屈曲ガラス板35)を支持する基材支持部23aと、基材搬送部と、ツール17及びツール17を回転駆動するモータが搭載された加工ヘッド15と、処理液供給部と、多関節アームの先端部に加工ヘッド15が取り付けられた多軸ロボット13と、コントローラ20とを備える。コントローラ20は、基材の被処理面の法線方向に対するツール17の傾斜角度を保持しながら、加工ヘッド15を基材の表面に沿って移動させる。【選択図】図1

Description

本発明は、基材を処理する基材処理装置に関する。
一般に、各種の機器に備え付けられた画像表示装置(液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等)の前面には、カバーガラスが設けられる。このカバーガラスには、平板状のガラス板が多く採用されている。しかし、画像表示装置をデザイン性や意匠性等を重視する箇所に設置する場合、カバーガラスの形状を一部又は全体が曲面形状を有する形状にして、周囲部材との調和を図りたい要望がある。このような曲面形状を有する屈曲ガラス板は、一般にガラス平板を曲げ成形する成形工程により得られる。また、屈曲ガラス板は、印刷工程を経ることで印刷層が形成される場合もある。
ところで、屈曲ガラス板の製造工程においては、板表面に粉塵や油分が付着することが生じ得る。この付着物は、印刷工程等の後工程で製品品質を低下させる要因になる場合がある。そのため、成形した屈曲ガラス板を洗浄して、屈曲ガラス板の付着物を除去する工程が製造工程に必要となる。
そこで、屈曲ガラス板を自動洗浄する技術が従来より提案されている(特許文献1、2参照)。特許文献1には、異なる形状を持つ直線ブラシ、ロールブラシ、カップブラシ等の複数のブラシ組立体を、それぞれ異なる方向へ駆動することで機械的に液晶基板を洗浄する装置が開示されている。また、特許文献2には、搬送機構により基板が搬送される際に、ワイピングクロス等を用いて基板の一方の面を機械的に洗浄する洗浄機構が開示されている。
特許第4373905号公報 特開2015−191963号公報
上記した特許文献1,2に開示された技術によれば、工数を抑えてガラス平板を洗浄できるが、屈曲ガラス板の屈曲した部位の表面を均一に洗浄することは困難である。特に、屈曲ガラス板の屈曲部が比較的小さな曲率半径を有する場合や、屈曲部が大きな曲率半径を有するが屈曲ガラス板自体が大型である場合等では、回転ブラシを洗浄すべき表面に均一に接触させることが難しく、屈曲ガラス板を機械的に均一に洗浄することは困難であった。また、同様の問題は、屈曲ガラス板の表面を研磨する場合にも生じ得る。
そこで本発明は、少なくとも一部に屈曲部を有する基材を均一に処理できる基材処理装置の提供を目的とする。
本発明は、下記の構成からなる。
少なくとも一部に屈曲部を有した基材を支持する基材支持部と、
前記基材支持部に前記基材を搬入し、前記基材支持部に支持された前記基材を搬出する基材搬送部と、
軸線方向に連通孔が形成された中空軸の先端に設けられ、前記基材を処理するツール、及び前記中空軸を回転駆動するモータが搭載された加工ヘッドと、
前記中空軸を通じて前記ツールに処理液を供給する処理液供給部と、
複数のアーム部材が関節を介して互いに相対回転可能に連設された多関節アームの先端部に、前記加工ヘッドが着脱自在に取り付けられた多軸ロボットと、
前記多軸ロボットを駆動して、前記基材の被処理面の法線方向に対する前記ツールの前記中空軸の傾斜角度を保持しながら、前記加工ヘッドを前記基材の表面に沿って移動させるコントローラと、
を備える基材処理装置。
本発明の基材処理装置によれば、少なくとも一部に屈曲部を有する基材の表面を均一に処理できる。
第1構成例の基材洗浄装置の概略的な全体構成図である。 図1に示す洗浄槽の拡大断面図である。 多軸ロボットとコントローラの構成図である。 加工ヘッドの構成を示す側面図である。 加工ヘッドのツール保持部周辺を拡大して示す軸方向断面図である。 ツール保持部の分解斜視図である。 ツールを単体で示す断面図である。 ツールの他の構成例を示す断面図である。 多軸ロボットの先端部に着脱自在に取り付けられる基材吸着ヘッドの正面図である。 (A)〜(E)は、基材洗浄装置による洗浄工程の動作を段階的に示す概略的な工程説明図である。 屈曲ガラス板の洗浄工程の様子を概略的に示す工程説明図である。 (A)〜(D)は、洗浄工程後の屈曲ガラス板をカセットへ収容する手順を段階的に示す工程説明図である。 洗浄工程の後工程となるリンス工程を示す工程説明図である。 (A)〜(C)は屈曲ガラス板の断面図である。 上面を屈曲ガラス板の屈曲形状に沿った凹面状とした台座の断面図である。 2方向以上に屈曲した屈曲ガラス板の斜視図である。 第2構成例の基材洗浄装置の概略的な全体構成図である。 基材反転機構を模式的に示す斜視図である。 (A)〜(C)は基材反転機構の動作を段階的に示す動作説明図である。 (A)〜(D)は基材反転機構を用いて屈曲ガラス板の裏面を洗浄する工程の工程説明図である。 第3構成例の基材洗浄装置であって、基材支持機構を備えた加工ヘッドの要部を示す側面図である。 図21に示す加工ヘッドの要部を示す正面図である。 第4構成例の基材洗浄装置であって、基材支持機構を備えた加工ヘッドの要部を示す側面図である。 第5構成例の基材洗浄装置の概略的な全体構成図である。 第5構成例の基材洗浄装置の概略的な全体構成図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。以下の実施形態においては、基材処理装置を、基材を洗浄する基材洗浄装置として説明するが、本発明はこれに限らない。例えば、研磨や研削等の他の処理を実施する装置であってもよい。
<第1構成例>
まず、基材洗浄装置の第1構成例を説明する。
図1は第1構成例の基材洗浄装置100の概略的な全体構成図である。
本構成の基材洗浄装置100は、基材支持部を有する基材処理部11と、後述する基材搬送部としても機能する多軸ロボット13と、多軸ロボット13に取り付けられ、ツール17及びツール17を回転駆動するモータが搭載された加工ヘッド15と、洗浄液をツール17に供給する処理液供給部としての洗浄液循環部28と、多軸ロボット13に接続されたコントローラ20と、を備える。
基材洗浄装置100は、屈曲ガラス板35を基材処理部11の基材支持部23aに支持させた状態で、コントローラ20が多軸ロボット13を駆動して、加工ヘッド15のツール17を回転させながら屈曲ガラス板35を洗浄する。このとき、洗浄液循環部28は、洗浄液19をツール17から屈曲ガラス板35に供給し、屈曲ガラス板35に洗浄液を掛けながら洗浄する。
洗浄対象である屈曲ガラス板35は、カセット18内に一枚毎に収容された状態で供される。ここでは、処理対象となる基材として、屈曲部を有する屈曲ガラス板35を例示するが、基材材質はセラミックス、樹脂、金属等であってもよい。基材がガラスである場合は、ポリカーボネートやアクリルなどの有機ガラスや、無色透明の非晶質ガラスの他、結晶化ガラスや色ガラス等が使用できる。また、上記ガラスとしては、無機ガラスが好ましい。無機ガラスは、アクリル樹脂やポリカーボネート等の有機ガラスに比べ、高硬度で、且つ、透明度が低下しにくい特徴がある。
なお、具体的なガラス素材としては、例えば、無アルカリガラス、ソーダライムガラス、ソーダライムシリケートガラス、アルミノシリケートガラス、ボロンシリケートガラス、リチウムアルミノシリケートガラス、ホウケイ酸ガラスが挙げられる。例えば、厚さが薄くても強化処理によって大きな応力が入りやすく、薄くても高強度なガラスが得られる、アルミノシリケートガラスの使用が好ましいが、これに限らない。
ここで、本明細書における「屈曲」とは、基材の一部又は全体が、単一又は複数の曲率半径の曲面形状を有することを意味する。
以下、基材洗浄装置100の各部構成を順次に説明する。
(基材処理部)
基材処理部11は、洗浄槽(処理液槽)21と、台座23と、保護壁24と、洗浄液循環部28とを有する。
洗浄槽21は、洗浄液(処理液)19を内部に貯留する。台座23は、洗浄槽21内に設置され、その上面の基材支持部23aで屈曲ガラス板35を支持する。保護壁24は、台座23の周囲を囲んで配置され、台座23に支持された屈曲ガラス板35の移動や落下を規制する。
洗浄液循環部28は、洗浄槽21の底部から洗浄液19を排出する排出路25と、排出された洗浄液19を受ける回収容器26と、回収容器26に回収された洗浄液19を加工ヘッド15に向けて圧送する送液部であるポンプ29と、ポンプ29から圧送される洗浄液19を加工ヘッド15まで導く配管27と、を有する。配管27の途中には、異物を除去するマグネットフィルタや糸巻きフィルタ等のフィルタ31、及び流量計33が配置される。また、排出路25の途中にはバルブ30が設けられ、洗浄槽21内の洗浄液19の液位が一定になるように調整される。
上記構成の洗浄液循環部28によれば、一旦洗浄に供された洗浄液19を再利用する循環系が形成され、洗浄液19の消費を抑制し、ランニングコストを低減できる。なお、処理液供給部は、上記のような循環系以外にも、未使用の洗浄液をツール17に供給する構成としてもよい。
図2は図1に示す洗浄槽21の拡大断面図である。図2においては、屈曲ガラス板35を台座23上に載置した状態を示している。台座23は、その上面に屈曲ガラス板35の表面形状に沿った表面形状の基材支持部23aを有する。好ましくは、基材支持部23aの上面に、柔軟性及びクッション性を有するクッション材39が配置される。クッション材39を介して屈曲ガラス板35を支持することで、屈曲ガラス板35の傷付き防止効果が得られる。また、クッション材39が自己吸着性を有していれば、基材支持部23aとの滑り止め効果が得られる。
このクッション材39としては、例えばポリビニルアルコール(PVA)製スポンジ、布、ゴム等が用いられる。この他にも、ガラスへの攻撃性が少ない、ガラスよりも低硬度の材質ものであれば利用できる。また、基材支持部23aは、真空吸引により基材を吸着させる負圧吸着機構等を有してもよい。その場合、屈曲ガラス板35を確実に台座23に固定でき、洗浄時に屈曲ガラス板35に作用する外力が強まっても屈曲ガラス板35のずれや外れがより生じにくくなる。
保護壁24は、洗浄槽21の底部に立設され、洗浄液19の液位よりも高くなるように台座23を囲んで配置される。この保護壁24は、台座23上に供給された屈曲ガラス板35が、台座23への固定前後の過渡状態で、台座23から滑り落ちようとする際に、屈曲ガラス板35の端部を支持する。これにより、屈曲ガラス板35の破損が未然に防止される。なお、保護壁24は、ガラスに当接しても破損させない樹脂材料等で構成され、複数枚の板状部材である他、棒状であってもよい。
なお、洗浄槽21内に貯留された洗浄液19の液面は、台座23に上側を凸状にして保持された屈曲ガラス板35の周縁が浸る程度の高さに調整されることが好ましい。これにより、クッション材39は、少なくとも一部が常に洗浄液19により浸かった状態になるため、基材支持部23aとの密着性が向上し、屈曲ガラス板35の滑り止め効果が向上する。
(多軸ロボット)
図3は多軸ロボット13とコントローラ20の構成図である。
多軸ロボット13は、床面に設置される基台43、基台43に対して旋回自在な旋回台45、第1アーム47及び第2アーム51、手首旋回部53、先端部55を備える。
第1アーム47は、旋回台45に対して関節46を介して揺動自在に取り付けられる。第2アーム51は、第1アーム47に対して関節49を介して揺動自在に連結される。手首旋回部53は、第2アーム51の先端に回転自在に連結される。先端部55は、手首旋回部53に揺動自在且つ回転自在であり、後述する加工ヘッド15(図1参照)が取り付けられる。
つまり、多軸ロボット13は、複数のアーム部材が関節を介して互いに相対回転可能に連設された多関節アームを有し、多関節アームの先端部に、加工ヘッド15が着脱自在に取り付けられる。
多軸ロボット13は、上記した6軸の自由度を有する6軸ロボットである他にも、他の構成の多軸ロボットで構成してもよい。
多軸ロボット13を駆動するコントローラ20は、入力部57、表示部59、記憶部61、及び基材洗浄装置の全体を統合制御する制御部63と、を有する。
入力部57は、操作者からの入力を受け付け、多軸ロボット13に所望の洗浄動作を実施させる。記憶部61には、多軸ロボット13を予めティーチングした位置や方向に移動させる移動手順や洗浄手順等の情報が記録された駆動プログラム、屈曲ガラス板35の形状に関する個体情報等が記録された加工対象データ等が記憶されていてもよい。即ち、表示部59は、記憶部61に記憶された駆動プログラムのリストやプログラム内容、洗浄対象物のデータ、多軸ロボット13の姿勢等の情報を表示する。操作者は、表示部59に表示された内容を参照して、入力部57を介して所望の駆動プログラム等を入力する。このようにして、コンピュータ支援製造(CAM)に基づいたロボット駆動を実現できる。
(加工ヘッド)
図4は加工ヘッド15の構成を示す側面図である。加工ヘッド15は、多軸ロボット13の先端部55(図3参照)に着脱自在に支持される筐体67と、筐体67の側面に固定されるモータ65と、筐体67の下方に設けられ、ツール17を着脱自在に保持するツール保持部71と、筐体67の上方に設けられたロータリージョイント69と、を備える。
モータ65と筐体67は、中空軸モータを構成し、筐体67の内部には、図中点線で示す中空駆動軸77が配置される。中空駆動軸77にはインナーチューブ73が、ロータリージョイント69と筐体67とツール保持部71を貫通して設けられる。この中空駆動軸77は、下方の軸方向一端がツール保持部71が連結され、モータ65からの回転を、かさ歯車75,79を介してツール保持部71に伝達する。また、中空駆動軸77の軸方向他端は、ロータリージョイント69の一端部に接続される。ロータリージョイント69の他端部には、洗浄液を供給する配管27が接続される。なお、上記中空軸モータの構成は一例であって、これに限らない。
ロータリージョイント69の一端部からツール保持部71、及びツール保持部71に支持されたツール17は、インナーチューブ73を中心に一体に回転駆動される。また、配管27から供給される洗浄液は、インナーチューブ73を通じてツール17に供される。洗浄液が水又はアルカリ洗剤等の場合は、ロータリージョイント69を通じて洗浄液をツール17へ供給すればよいが、スラリー洗浄(研磨)の場合には、ロータリージョイント69を介さず供給する。その場合、洗浄液をツール17へ直接供給する洗浄液供給路を別途に設ければよい。
図5は加工ヘッド15のツール保持部71周辺を拡大して示す軸方向断面図、図6はツール保持部71の分解斜視図、図7はツールを単体で示す断面図である。
ツール保持部71は、軸方向基端(図5の上側)が加工ヘッド15の筐体67に接続され、軸方向先端(図5の下側)にツール17が支持される。ツール保持部71は、インナーチューブ73を軸中心として配置され、軸方向基端の筐体67側から、ガイドパイプ76と、ガイドパイプ76の筐体67側における基端部の外周側に、転がり軸受81を介して筐体67側に支持された筐体側スリーブ80と、弾性部材であるコイルばね87と、ガイドパイプ76の先端部に転がり軸受91を介して取り付けられる先端側スリーブ89と、を備える。
ガイドパイプ76の先端側外周面には雄ねじ76aが形成され、雄ねじ76aは先端側スリーブ89の開口孔89aに形成された雌ねじ89bに螺合する。また、ガイドパイプ76の先端側には軸方向に延びる一対のスリット76bが形成され、スリット76bにツール17の支持パイプ17aの基端側に接合された一対のガイドピン17bが挿入される。支持パイプ17aの先端には雄ねじ17cが形成され、雄ねじ17cは、パッド部17dを支持するフランジ17eの中央部に形成された雌ねじ孔17fに螺合される。また、支持パイプ17aの基端には、インナーチューブ73の先端73aが嵌入され、洗浄液がインナーチューブ73から支持パイプ17aの連通孔を通じてパッド部17dに供給される。なお、スラリー洗浄の場合、洗浄液をツール17に直接供給するには、フランジ17eの中央部に開口を設け、この開口を通じてパッド部17dへ洗浄液を供給すればよい。
上記構成のツール保持部71は、支持パイプ17aに接続された一対のガイドピン17bと、ガイドパイプ76のスリット76bは、双方が突き当たることでツール17のツール保持部71の押し込み限界が設定される。また、先端側スリーブ89の基端側を臨む端面89cが、一対のガイドピン17bが突き当たることでツール17のツール保持部71からの突出限界が設定される。上記した筐体側スリーブ80、先端側スリーブ89、ガイドパイプ76、コイルばね87は、ガイドピン17bと係合してツール17を軸方向移動可能に支持するスライド支持部78を構成する。つまり、ツール17は、スライド支持部78によるツール17のスライド範囲で、コイルばね87により軸方向に付勢される。
転がり軸受81,91は、ガイドパイプ76や支持パイプ17aの芯振れを防止する。また、インナーチューブガイド83は、インナーチューブ73を回転させないようにガイドする。
コイルばね87は、ツール17を、ガイドピン17bを介して例えば0.03〜0.12Paで筐体67から離反する方向に付勢する。これにより、ツール17が屈曲ガラス板35に押し当てられた際、ツール17がツール保持部71に押し込まれ、屈曲ガラス板35に過剰な垂直面力が作用することを回避できる。
(ツール)
図7に示すツール17は、一対のガイドピン17bが接続され、軸線方向に連通孔を有する支持パイプ17aと、支持パイプ17aの先端が、ねじにより締結される円形のフランジ17eと、フランジ17eの支持パイプ17a側と反対側に固定された円筒状のパッド部17dと、を有する。パッド部17dは、エステル系ウレタン、エーテル系ウレタン等のスポンジ、又は不織布から形成され、屈曲ガラス板に回転しながら当接して、屈曲ガラス板を洗浄する処理部となる。
加工ヘッド15のツール保持部71にツール17を装着する際は、図5に示す先端側スリーブ89をガイドパイプ76から取り外す。また、ツール17の支持パイプ17aからフランジ17eを取り外す。そして、ツール17のガイドピン17bをガイドパイプ76のスリット76bに挿入して、先端側スリーブ89をガイドパイプ76に取り付ける。その後、支持パイプ17aの先端にフランジ17eを取り付ける。これにより、ガイドピン17bが、コイルばね87によって先端側スリーブ89の端面89cに押し当てられた状態で加工ヘッド15に支持される。なお、異なるツール17に交換する場合、異なる部材の付いたフランジ17eと交換すると簡単に目的を達成できる。
図7に示すように、支持パイプ17aは連通孔を内部に有する中空構造であって、パイプ先端がパッド部17dに向けて開口する。これにより、支持パイプ17aの連通孔に流れる洗浄液は、先端の開口を通じてパッド部17dに供給される。
支持パイプ17aのパッド部17dと反対側の基端は、図5に示すようにインナーチューブ73の先端を内嵌する。インナーチューブ73は、図4に示すロータリージョイント69に接続され、支持パイプ17aと一体に回転駆動される。
図8はツールの他の構成例を示す断面図である。このツール17Aは、研磨、研削用として用いられ、前述したスポンジよりも硬質なパッド部17gを有する。このパッド部17gは、フランジ17eに接合されるエチレン−プロピレン−ジエン(EPDM)製ゴム等の円筒状のゴム部材17hと、研磨砥粒を含むダイヤモンドシート等の円形の研磨シート17iとを有する。ゴム部材17hは、屈曲ガラス板への押し当て時におけるクッションとして機能する。研磨シート17iとしては、例えば、ダイヤモンド砥粒をポリイミドで固めたダイヤモンドシートを使用できるが、これに限らない。
(基材搬送部)
基材洗浄装置100は、図1に示すように、台座23の基材支持部23aに加工前の屈曲ガラス板35を供給し、基材支持部23aから加工後の屈曲ガラス板35を排出する基材搬送部を備える。本構成の基材洗浄装置100においては、多軸ロボット13が基材搬送部の機能を果たす。
図9は多軸ロボット13の先端部55(図3参照)に着脱自在に取り付けられる基材吸着ヘッド93の正面図である。
基材吸着ヘッド93は、多軸ロボット13の先端部55に接続される取付部93aと、取付部93aに設けられた吸着部93bとを有する。取付部93aから吸着部93bまでの間には、エア吸引のための吸引孔93cが形成され、吸引孔93cを通じたエア吸引により、吸着部93bが負圧となって屈曲ガラス板が吸着保持される。また、エア吸引を解除して吸着部93bを大気圧にすることで、屈曲ガラス板を吸着部93bから離脱できる。この際に、大気開放自動弁等を設けておくと迅速に大気開放でき、タクトタイムを短縮できる。
吸引孔93cは、不図示の負圧供給源となる真空ポンプに接続され、吸引孔93cと真空ポンプとの間に配置されるバルブによって、屈曲ガラス板の吸着と吸着解除とが選択的に実施される。
加工ヘッド15と基材吸着ヘッド93は、図1に示すツールチェンジャ95に保管される。多軸ロボット13は、駆動プログラムに従い、先端部55をツールチェンジャ95に移動させ、ヘッドの着脱動作を実施することで、先端部55に加工ヘッド15又は基材吸着ヘッド93を装着する。また、先端部55に装着されたいずれか一方のヘッドを他方のヘッドに交換する。これにより、必要とされるヘッドが先端部55に装着され、所望の搬送工程や洗浄工程が実施できる。
(洗浄工程)
次に、上記構成の基材洗浄装置100を用いた洗浄工程の一例を説明する。
図10(A)〜(E)は、基材洗浄装置100による洗浄工程の動作を段階的に示す概略的な工程説明図である。以降に説明する多軸ロボット13の駆動は、図3に示す制御部63による制御に基づいている。
まず、図10(A)に示すように、多軸ロボット13の先端部55に基材吸着ヘッド93を装着した状態で、カセット18に収容された屈曲ガラス板35を、基材吸着ヘッド93により1枚吸着保持する。
次に、図10(B)に示すように、多軸ロボット13は、基材吸着ヘッド93に吸着保持した屈曲ガラス板35を基材処理部11へ搬送する。そして、屈曲ガラス板35を、台座23の基材支持部23aにクッション材39(図2参照)を介して載置する。
その後、図10(C)に示すように、多軸ロボット13は、基材吸着ヘッド93をツールチェンジャ95に戻し、図10(D)に示すように、基材吸着ヘッド93から加工ヘッド15に交換する。
次に、図10(E)に示すように、多軸ロボット13は、加工ヘッド15のツール17を、基材処理部11の基材支持部23aに支持された屈曲ガラス板35の上方に移動させる。そして、モータ65(図4参照)により回転駆動されるツール17のパッド部17d(図7参照)を、支持された屈曲ガラス板35に押し当てながら水平方向に移動させることによって、屈曲ガラス板35の表面を洗浄する。このとき、パッド部17dには、ポンプ29(図1参照)の駆動により洗浄液が供給され、パッド部17dに洗浄液が浸潤した状態となる。これにより、屈曲ガラス板35は、パッド部17dが所望の押し付け力で押し当てられながら、洗浄液雰囲気で洗浄される。
図11は屈曲ガラス板35の洗浄工程の様子を概略的に示す工程説明図である。
加工ヘッド15は、多軸ロボットの先端部55(図3参照)に取り付けられ、多軸ロボットの駆動によって屈曲ガラス板35の表面形状に沿って移動できる。しかし、屈曲ガラス板35の洗浄位置によって、屈曲ガラス板35の洗浄面の法線方向は図示例のように異なる。そこで、屈曲ガラス板35の洗浄位置に応じて、ツール17の軸線方向が屈曲ガラス板35の洗浄面の法線方向と常に一致するように多軸ロボットを駆動して、加工ヘッド15の姿勢を変更する。
つまり、図3に示すように、多軸ロボット13は、旋回台45、第1アーム47、第2アーム51、手首旋回部53、及び先端部55の各駆動軸によって、加工ヘッド15を移動、回転させることで、図11に示す屈曲ガラス板35の表面に沿って、ツール17のパッド部17dの位置と姿勢を変更する。
図3に示すコントローラ20の制御部63は、記憶部61に予め記憶させた加工対象データから屈曲ガラス板35の形状に関する情報を参照して、屈曲ガラス板35の表面の法線とツール17の軸線とを常に一致させるように多軸ロボットを駆動する。又は、予め用意された駆動プログラムに基づいて多軸ロボットを駆動する。これにより、屈曲ガラス板35がいかなる形状であっても、その形状に対応してツール17を所望の姿勢に制御できる。その結果、曲率半径の小さい屈曲部であっても、パッド部17dの偏当たり等を抑制でき、洗浄ムラや拭き残し等を生じさせることがない。
また、コイルばね87の付勢力により、パッド部17dは略一定の押圧力Fで屈曲ガラス板35の表面に押し付けられる。そのため、常に一定の押し当て条件で屈曲ガラス板35の表面を洗浄できる。
パッド部17dの回転速度は、洗浄の場合には、洗浄性を確保する観点から5〜2000rpm、5〜1000rpmが好ましく、5〜100rpmがより好ましく、7〜13rpmがさらに好ましく、10rpmが特に好ましい。また、研磨又は研削の場合には、加工効率を確保する観点から50〜2000rpm、50〜1000rpmが好ましく、70〜130rpmがより好ましく、100rpmさらに好ましい。上記範囲内であることで、タクトタイムが過大にならず、しかも、洗浄液の周囲への跳びはねや、高速回転によるガラス表面の傷付きを確実に防止できる。
図12(A)〜(D)は、洗浄工程後の屈曲ガラス板35をカセットへ収容する手順を段階的に示す工程説明図である。
図12(A)に示すように、洗浄完了後、多軸ロボット13は、ツールチェンジャ95に先端部55を移動させ、図12(B)に示すように、ツール17を有する加工ヘッド15を基材吸着ヘッド93に交換する。
そして、図12(C)に示すように、多軸ロボット13は、基材吸着ヘッド93を、基材支持部23aに支持された屈曲ガラス板35の上方に移動させ、屈曲ガラス板35を吸着保持する。更に、図12(D)に示すように、吸着保持した屈曲ガラス板35をカセット18の所定の保管位置に戻す。以下、同様な工程を繰り返すことで、複数枚の屈曲ガラス板35を洗浄できる。
(リンス工程)
図13は洗浄工程の後工程となるリンス工程を示す工程説明図である。
カセット18に保管された全ての屈曲ガラス板35の洗浄が完了すると、カセット18がリンス工程に搬送される。リンス工程においては、カセット18をトレイ99上に配置して、スプレーノズル97から純水を散布して、洗浄液を洗い流す。
このリンス工程を経ることで、屈曲ガラス板35の表面から、例えば1μm程度の微細粒子(パーティクル)を除去できる。なお、純水は、カセット18を載置したトレイ99から排出させて、連続供給することが望ましい。
(屈曲ガラス板)
図14(A)〜(C)は屈曲ガラス板の断面図である。前述した屈曲ガラス板35は、図14(A)に示すように断面形状が湾曲したガラス板であるが、洗浄工程で上側面を凸面とすることに限らない。上側面を凹面として洗浄する場合には、図15に示すように、台座23A上面の基材支持部23aを屈曲ガラス板35の屈曲形状に沿った凹面状とし、クッション材39を介して屈曲ガラス板35を支持すればよい。
また、図14(B)に示すように、ガラス板の一部のみが屈曲し、平担部を有する屈曲ガラス板35Aであってもよい。更に、屈曲部における円弧は単一の曲率半径に限らず、複数の曲率半径を有していてもよく、例えば、図14(C)に示すように、断面がS字状であってもよい。
そして、図16に示すように、2方向以上に屈曲した屈曲ガラス板35Cであってもよい。図示例の屈曲ガラス板35Cは、互いに異なる方向に屈曲した屈曲部35a,35bと、双方の屈曲部35a,35b同士が連続して接続される屈曲部35cと、平坦部37とを有する。
このような平坦面から3次元に屈曲した形状を有する屈曲ガラス板35Cは、連続搬送させる場合に搬送機構が複雑となり、洗浄工程においても、ガラス板の支持や屈曲部における均等な洗浄処理が困難となる。しかし、本構成の基材洗浄装置100によれば、カセットに収容された屈曲ガラス板が、多軸ロボット13によって一枚ずつ台座23に搬送され、屈曲ガラス板の屈曲形状に沿った表面形状の基材支持部23aに支持される。これにより、基材支持部23aに支持された屈曲ガラス板は、クッション材39を介して基材支持部23aに密着して支持され、屈曲ガラス板を安定して支持できる。
そして、多軸ロボット13の駆動によって、ツール17のパッド部17dは、回転軸となる支持パイプ17aの軸線が、屈曲ガラス板の被処理面における面法線の方向に一致される。そのため、屈曲したガラス板にパッド部17dが垂直に押し当てられ、洗浄面への面圧を高めた状態で均等に洗浄できる。また、加工ヘッド15のコイルばね87の弾性力によって、パッド部17dが屈曲ガラス板に所定の一定圧力で押し当てられるため、これによっても面圧が高められ、且つ、安定した洗浄効果が得られる。
更に、屈曲ガラス板の屈曲部35a〜35cの洗浄について、パッド部17dをその法線方向に当てられない場合がある。この場合には、パッド部17dのエッジ部で洗浄してよい。
屈曲ガラス板の屈曲部における曲率半径は、5mm以上が好ましく、10mm以上がより好ましく、50mm以上がさらに好ましく、80mm以上が特に好ましい。屈曲部を上記寸法にすると、パッド部17dを適切に接触させられるため、洗浄を均質に実施できる。
屈曲ガラス板の平面視における大きさは、特に制限はないが、例えば、1000mm×500mmのような大きな屈曲ガラス板に適用できる。
屈曲ガラス板の曲げ深さ(平坦部37から屈曲部35a〜35cのもっとも離れた部位における距離)は、200mm以下が好ましく、150mm以下がより好ましい。曲げ深さを上記寸法にすると、パッド部17dを屈曲ガラス板に適切に接触させられるため、洗浄を均質に実施できる。
パッド部17dの平面視の半径(円形と仮定した場合)は、20mm以上が好ましく、50mm以上がより好ましい。更には、300mm以下が好ましく、250mm以下がより好ましい。上記の下限値以上の大きさのパッド部17dによれば、効率的に洗浄や研磨を実施できる。また、上記の上限値以下の大きさのパッド部17dによれば、均一な面圧で洗浄や研磨を実施でき、屈曲ガラス板を均質に処理できる。
パッド部の断面厚さは、100mm以下が好ましく、50mm以下がより好ましい。更には、10mm以上が好ましく、50mm以上がより好ましい。上記寸法であれば、形状追従性が良好となる。
つまり、本構成の基材洗浄装置によれば、種々の形態の屈曲部を有する屈曲ガラス板を、洗浄装置の設計変更を必要とせず、常に屈曲部の形状に対応した最適な方向から押し当てて洗浄できる。よって、多様な形状の屈曲ガラス板であっても、段取り代えや機器の調整の手間なく、ガラス板全面にわたって高い洗浄効果を享受しながら安定して洗浄できる。
<第2構成例>
次に、基材洗浄装置の第2構成例を説明する。以下の説明で、同一の部材や部位に対しては同一の符号を付与し、その説明を簡単化又は省略する。
前述した第1構成例の基材洗浄装置100は、屈曲ガラス板35の片面を洗浄する構成であるが、本構成の基材洗浄装置200においては、屈曲ガラス板35の表裏両面が洗浄可能となる。
図17は第2構成例の基材洗浄装置200の概略的な全体構成図である。
本構成の基材洗浄装置200は、屈曲ガラス板35の表裏面を反転させる基材反転機構101を備えたこと以外は、第1構成例の基材洗浄装置100の構成と同様である。
基材反転機構101は、台座23上に支持された屈曲ガラス板35が多軸ロボット13により移載された際、屈曲ガラス板を多軸ロボット13の基材吸着ヘッド93に吸着保持された面が下側になるように倒伏させる。そして、倒伏された状態における屈曲ガラス板35の上面を、新たに基材吸着ヘッド93に吸着させることで、屈曲ガラス板35の吸着面を表裏反転させる。
図18は基材反転機構101を模式的に示す斜視図である。
基材反転機構101は、屈曲ガラス板35を立て掛けて支持する立て掛け支持部としての一対の支柱107と、支柱107に設けられ、立て掛けられた屈曲ガラス板35の上部を突き当てるプッシャ109と、屈曲ガラス板35を支持する支持部105とを有する。
プッシャ109は、支柱107に立て掛けられた屈曲ガラス板35の上部を突き当てることで、屈曲ガラス板35を支持部105に倒伏させる倒伏駆動部として機能する。支持部105は、倒伏される屈曲ガラス板35を受け止めて支持する。
プッシャ109は、例えばエアシリンダの他、モータ駆動のカム機構等、適宜な機構により構成できる。また、支持部105は、ゴムやスポンジ等の柔軟なシートの他、ベース103に立設され、先端にゴム等の弾性体を有する複数のピンによっても構成できる。
図19(A)〜(C)は基材反転機構101の動作を段階的に示す動作説明図である。
基材反転機構101は、図19(A)に示すように、多軸ロボットの駆動により、基材吸着ヘッド93に支持された屈曲ガラス板35が支柱107に立て掛けられる。次に、基材吸着ヘッド93を退避させた後、図19(B)に示すように、プッシャ109を駆動して、駆動軸109aを屈曲ガラス板35側に突き出す。
すると、屈曲ガラス板35の上部が押圧され、屈曲ガラス板35の姿勢変化と自重によって、図19(C)に示すように、支持部105に倒伏した状態になる。
この屈曲ガラス板35の倒伏した状態では、図19(A)の屈曲ガラス板35の吸着面と反対側の面が上面となる。そして、図19(C)に示すように、多軸ロボットの駆動により、基材吸着ヘッド93により屈曲ガラス板35の上面を吸着保持することで、図19(A)に示す吸着状態における吸着面と反対側の面が吸着された状態となる。基材反転機構101は、上記のようにして、屈曲ガラス板35の吸着面を表裏反転させる。支持部105は、図19に示すように水平でもよく、斜めでもよい。支持部105が斜めの場合、屈曲ガラス板35を倒伏しても屈曲ガラス板35への衝撃が小さく、破損を抑制できる。また、支持部105が斜めで屈曲ガラス板35を受けた後に、支持部105を水平に移動してもよい。また、プッシャ109による屈曲ガラス板35の上部押圧に限らず、屈曲ガラス板35の下部を引き寄せる機構としてもよい。
図20(A)〜(D)は基材反転機構101を用いて屈曲ガラス板35の裏面を洗浄する工程の工程説明図である。
前述の図12(C)に示す屈曲ガラス板35の一方の面を洗浄した後、図20(A)に示すように、台座23に支持された屈曲ガラス板35を基材吸着ヘッド93に支持する。そして、図20(B)に示すように、屈曲ガラス板35を基材反転機構101の支柱107に立て掛ける。
次に、基材吸着ヘッド93を退避させた後、プッシャ109を駆動して屈曲ガラス板35を倒伏させ、図20(C)に示すように、屈曲ガラス板35の上面を基材吸着ヘッド93により吸着保持して、図20(D)に示すように台座23に搬送し、台座23上に支持させる。そして、前述した同様の手順で屈曲ガラス板35の裏面の洗浄を実施する。
本構成の基材洗浄装置200によれば、基材反転機構101を備えることにより、屈曲ガラス板35の表面及び裏面の洗浄を、人手を介することなく、自動的に連続実施できる。これにより、洗浄工程のタクトタイムの短縮が図れる。
また、屈曲ガラス板35の屈曲部の曲率半径が比較的小さい場合には、台座23の基材支持部23aの表面から屈曲ガラス板35が浮き上がることが生じ得る。屈曲部がそのような小さい曲率半径の場合には、屈曲ガラス板35の裏面の表面形状に沿った基材支持部を有する台座を新たに用意して、表面洗浄用の台座と裏面洗浄用の台座とを切り替えて使用すればよい。
<第3構成例>
次に、基材洗浄装置の第3構成例について説明する。
前述の基材洗浄装置は、ツール17を有する加工ヘッド15と、基材吸着ヘッド93とをツールチェンジャ95で付け替えることで屈曲ガラス板の洗浄を搬送とを実施するものであるが、本構成の基材洗浄装置は、加工ヘッドに屈曲ガラス板の支持機構を備えている。
図21は第3構成例の基材洗浄装置300であって、基材支持機構を備えた加工ヘッド15Aの要部を示す側面図、図22は図21に示す加工ヘッド15Aの要部を示す正面図である。
本構成の加工ヘッド15Aは、筐体67の一部に基材支持機構112を備える。基材支持機構112は、筐体67に固定される下部支持板115及び上部支持板117と、上部支持板117に固定されるエアシリンダ123と、を備える。
下部支持板115は、筐体67のツール17側の底部に、筐体67の側面67aから一部が突出して設けられる。下部支持板115の筐体67の側面67aから突出した突出部位115aの上面と、この突出部位115aから側面67aに沿って、スポンジ等のクッションシート121が敷設されている。
上部支持板117は、筐体67の上部に固定され、一部が側面67aから突出して、その先端部にエアシリンダ123が設けられる。エアシリンダ123は、下部支持板115に向けて移動自在なピストンロッド125を有する。ピストンロッド125の先端には、ウレタンやゴム等の柔軟な材料からなる支持体127が設けられる。
上記構成の基材支持機構112は、下部支持板115の突出部位115aと、支持体127との間に、クッションシート121を介して屈曲ガラス板35が挟持される。屈曲ガラス板35は、エアシリンダ123のピストンロッド125の延出と縮退駆動により、加工ヘッド15Aへの支持と支持解除が可能となる。
加工ヘッド15Aは、基材支持機構112を設けたこと以外は、前述の加工ヘッド15(図4参照)の構成と同様である。なお、上記した基材支持機構112の構成は一例であって、図示例の構成に限らない。
本構成の加工ヘッド15Aを備えた基材洗浄装置によれば、前述した加工ヘッド15と基材吸着ヘッド93(図9参照)との交換作業が不要となる。これにより、よって、1台の多軸ロボット13により、ヘッドを交換することなく迅速に搬送と洗浄とを実施でき、タクトタイムの短縮化が図れる。また、装置構成をより簡単にでき、設備コストを低減できる。
<第4構成例>
次に、基材洗浄装置の第4構成例について説明する。
図23は第4構成例の基材洗浄装置400であって、基材支持機構113を備えた加工ヘッド15Bの要部を示す側面図である。
本構成の加工ヘッド15Bは、第3構成例の加工ヘッド15Aの基材支持機構112に代えて、吸着パッド131を有する基材支持機構113を備えた点以外は、加工ヘッド15Aと同様の構成である。
基材支持機構113は、吸着パッド131と、吸着パッド131を支持し、エア吸引チューブ133が接続される吸着パッド支持部135と、筐体67に固定される下部支持板115と、吸着パッド支持部135を下部支持板115に固定する固定部材137と、を備える。
本構成の基材支持機構113によれば、吸着パッド131に吸着保持した屈曲ガラス板35を、多軸ロボットを駆動することにより位置と姿勢を変更して、屈曲ガラス板35を洗浄できる。屈曲ガラス板35は、吸着パッド131のエア吸引制御して、吸着保持と保持解除を迅速に行え、第3構成例の基材支持機構112よりも更にタクトタイムの短縮化が図れる。
<第5構成例>
次に、基材洗浄装置の第5構成例について説明する。
前述の基材洗浄装置は、1台の多軸ロボットを用いて屈曲ガラス板の搬送と洗浄とを実施していたが、本構成の基材洗浄装置では、搬送用の多軸ロボットと洗浄用の多軸ロボットを個別に設けてある。
図24、図25は第5構成例の基材洗浄装置500の概略的な全体構成図である。
本構成の基材洗浄装置500は、基材搬送用多軸ロボット13Aと、基材洗浄用多軸ロボット13Bとを備える。
基材搬送用多軸ロボット13Aは、図24に示すように、カセット18に収容された屈曲ガラス板35を基材処理部11の台座23に搬送し、また、台座23に支持された屈曲ガラス板35をカセット18に搬送して収容させる。
基材洗浄用多軸ロボット13Bは、図25に示すように、基材搬送用多軸ロボット13Aによる屈曲ガラス板35の台座23への搬入、及び台座23からの搬出の際に、台座23から離れた退避位置に配置される。そして、台座23に屈曲ガラス板35が支持され、基材搬送用多軸ロボット13Aが台座23から離れた退避位置に配置されると、基材洗浄用多軸ロボット13Bが洗浄処理を開始する。
基材洗浄用多軸ロボット13Bによる洗浄処理は、前述同様の処理であり、ここでの説明を省略する。
なお、基材搬送用多軸ロボット13Aと基材洗浄用多軸ロボット13Bは、いずれも6軸ロボットで構成されていてもよく、それぞれが異なる形態の多軸ロボットであってもよい。
本構成の基材洗浄装置500によれば、例えば、基材洗浄用多軸ロボット13Bにより屈曲ガラス板35を洗浄している間、基材搬送用多軸ロボット13Aにより他の屈曲ガラス板の搬送や、カセットに屈曲ガラス板を挿入する等の搬送が、洗浄と同時に行える。同様に、基材搬送用多軸ロボット13Aにより屈曲ガラス板35を搬送している間、基材洗浄用多軸ロボット13Bのツールのメンテナンスや、加工ヘッドを他の加工ヘッドに交換する等の他の作業を、屈曲ガラス板35の搬送と同時に行える。そして、搬送と洗浄との切り替えの度に、ヘッド交換する必要がなくなる。
そのため、本構成の基材洗浄装置500によれば、屈曲ガラス板の洗浄を高効率で実施でき、タクトタイムがより短縮される。また、搬送と洗浄とを個別の多軸ロボットにより実施するため、一方の多軸ロボットが稼働状態となる期間に、他方の多軸ロボットに他の作業を実施させられ、作業密度を高めることにより高能率な処理ができる。
このように、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、実施形態の各構成を相互に組み合わせることや、明細書の記載、並びに周知の技術に基づいて、当業者が変更、応用することも本発明の予定するところであり、保護を求める範囲に含まれる。
なお、上述した屈曲ガラス板は、その用途について特に限定されないが、自動車、電車、船舶、航空機等の輸送機の部材、特に内装部材に使用できる。また、モバイルパソコンや携帯電話、スマートホン等のカバーガラスにも使用できる。例えば、自動車のインストルメントパネル、ダッシュボード、センターコンソール、シフトノブ等の内装部品に好適に適用できる。これにより、状況により大面積で複雑な形状が求められる用途の輸送機用内装部材であっても、高い意匠性や高級感を付与できる。
また、上記した各基材洗浄装置は、洗浄液に代えて、研磨砥粒を含有する研磨剤を使用することで、屈曲ガラス板の研磨ができる。更に、図8に示す硬質なパッド部を有するツール17Aを用いれば、屈曲ガラス板の研磨、研削加工が可能となり、必要に応じて研磨剤を併用することで、処理後の加工面の性状を一層良好にできる。
以上の通り、本明細書には次の事項が開示されている。
(1) 少なくとも一部に屈曲部を有した基材を支持する基材支持部と、
前記基材支持部に前記基材を搬入し、前記基材支持部に支持された前記基材を搬出する基材搬送部と、
軸線方向に連通孔が形成された中空軸の先端に設けられ、前記基材を処理するツール、及び前記中空軸を回転駆動するモータが搭載された加工ヘッドと、
前記中空軸を通じて前記ツールに処理液を供給する処理液供給部と、
複数のアーム部材が関節を介して互いに相対回転可能に連設された多関節アームの先端部に、前記加工ヘッドが着脱自在に取り付けられた多軸ロボットと、
前記多軸ロボットを駆動して、前記基材の被処理面の法線方向に対する前記ツールの前記中空軸の傾斜角度を保持しながら、前記加工ヘッドを前記基材の表面に沿って移動させるコントローラと、
を備える基材処理装置。
この基材処理装置によれば、多軸ロボットの駆動により加工ヘッドの姿勢を自在に調整できるため、基材表面の屈曲形状に応じて、基材の被処理面の法線方向に対するツールの押し当て方向となる中空軸の傾斜角度を所望の角度に保持させたまま、基材の処理を実施できる。これにより、屈曲部を有する基材であっても高効率で処理できる。
(2) 前記ツールは、前記中空軸の先端に設けられ前記基材を処理するパッド部を有し、前記中空軸の前記連通孔が前記パッド部に開口している(1)に記載の基材処理装置。
この基材処理装置によれば、処理液が中空軸の連通孔を通じてパッド部に送られるため、基材の被処理面へ処理液を確実に供給できる。
(3) 前記パッド部は、スポンジを含んで構成される(2)に記載の基材処理装置。
この基材処理装置によれば、柔軟なスポンジにより基材を処理することで、基材の屈曲部の形状変化をスポンジにより吸収でき、均一に処理できる。
(4) 前記処理液は、前記基材を洗浄する洗浄液である(2)又は(3)に記載の基材処理装置。
この基材処理装置によれば、洗浄液により基材を洗浄できる。
(5) 前記処理液は、研磨砥粒を含む研磨液である(2)又は(3)に記載の基材処理装置。
この基材処理装置によれば、研磨砥粒によって基材を研磨できる。
(6) 前記パッド部は、前記基材との当接面が研磨砥粒を含んで構成される(2)又は(3)に記載の基材処理装置。
この基材処理装置によれば、パッド部の当接面に含まれる研磨砥粒によって、基材を研削できる。
(7) 前記加工ヘッドは、前記ツールの前記中空軸を軸方向に移動自在に支持するスライド支持部と、前記スライド支持部による前記ツールのスライド範囲で前記ツールを前記軸方向に沿って付勢する弾性部材と、を備える(1)〜(6)のいずれか一つに記載の基材処理装置。
この基材処理装置によれば、弾性部材によってツールを基材に押し当てでき、処理の作業効率を向上できる。
(8) 前記基材支持部は、前記基材の屈曲部の形状に沿った表面形状を有する(1)〜(7)のいずれか一つに記載の基材処理装置。
この基材処理装置によれば、基材を安定して支持できる。
(9) 前記基材支持部は、クッション材を介して前記基材を支持する(1)〜(8)のいずれか一つに記載の基材処理装置。
この基材処理装置によれば、基材支持部に基材をセットする際に基材に作用する衝撃や、支持状態の基材に外力による影響が及ぶことを緩和できる。
(10) 前記基材支持部を収容し、前記処理液を貯留する処理液槽を備える(1)〜(9)のいずれか一つに記載の基材処理装置。
この基材処理装置によれば、基材を処理する際に、多量の処理液の使用が可能となり、より高品質な基材の処理が可能となる。
(11) 前記処理液供給部は、前記処理液槽に貯留された処理液を前記ツールに供給する(10)に記載の基材処理装置。
この基材処理装置によれば、処理液を循環させることで、処理液の使用量を減少させて、ランニングコストを低減できる。
(12) 先端に前記基材を吸着保持する吸着部を有する基材吸着ヘッドを備え、
前記基材搬送部は、前記多軸ロボットの先端部に支持された前記加工ヘッドに代えて、前記基材吸着ヘッドを前記先端部に支持させた前記多軸ロボットである(1)〜(11)のいずれか一つに記載の基材処理装置。
この基材処理装置によれば、多軸ロボットの先端部の加工ヘッドを基材吸着ヘッドに交換することで、処理に使用する多軸ロボットを基材搬送用として兼用でき、装置構成を簡略化できる。
(13) 前記加工ヘッドは、前記基材を支持する基材支持機構を備える(1)〜(11)のいずれか一つに記載の基材処理装置。
この基材処理装置によれば、加工ヘッドにより基材を搬送でき、ヘッド交換の手間がなくなり、処理のタクトタイムをより短縮できる。
(14) 前記基材の表裏面を反転させる基材反転機構を更に備える(1)〜(13)のいずれか一つに記載の基材処理装置。
この基材処理装置によれば、基材の表面と裏面とを人手を介することなく連続処理できるため、処理のタクトタイムをより短縮できる。
(15) 前記基材反転機構は、
前記基材を立て掛けて支持する立て掛け支持部と、
立て掛けられた前記基材を倒伏させる倒伏駆動部と、
倒伏される前記基材を受け止めて支持する支持部と、
を備える(14)に記載の基材処理装置。
この基材処理装置によれば、多軸ロボットに一方の主面側から支持された基材を立て掛け、この基材を倒伏させることで、基材の他方の主面を上面にした状態で基材が支持される。これにより、多軸ロボットに基材を支持させる基材支持面の表裏反転が可能となる。
(16) 前記基材は、少なくとも2方向に屈曲した屈曲部を有する(1)〜(15)のいずれか一つに記載の基材処理装置。
この基材処理装置によれば、少なくとも2方向に屈曲した屈曲部を有する基材であっても、安定した搬送と処理を実施できる。
(17) 前記基材はガラス板である(1)〜(16)のいずれか一つに記載の基材処理装置。
この基材処理装置によれば、ガラス板の均一な処理が実現できる。
11 基材処理部
13 多軸ロボット
13A 基材搬送用多軸ロボット
13B 基材洗浄用多軸ロボット
15,15A,15B 加工ヘッド
17,17A ツール
17a 支持パイプ(中空軸)
17d,17g パッド部
17i 研磨シート
19 洗浄液
20 コントローラ
21 洗浄槽
23a 基材支持部
28 洗浄液循環部(処理液供給部)
35,35A,35B 屈曲ガラス板
35a,35b 屈曲部
39 クッション材
46,49 関節
47 第1アーム
51 第2アーム
55 先端部
65 モータ
78 スライド支持部
87 コイルバネ
93 基材吸着ヘッド
100,200,300,400,500 基材洗浄装置
101 基材反転機構
105 支持部
107 支柱(立て掛け支持部)
109 プッシャ(倒伏駆動部)
112 基材支持機構

Claims (17)

  1. 少なくとも一部に屈曲部を有した基材を支持する基材支持部と、
    前記基材支持部に前記基材を搬入し、前記基材支持部に支持された前記基材を搬出する基材搬送部と、
    軸線方向に連通孔が形成された中空軸の先端に設けられ、前記基材を処理するツール、及び前記中空軸を回転駆動するモータが搭載された加工ヘッドと、
    前記中空軸を通じて前記ツールに処理液を供給する処理液供給部と、
    複数のアーム部材が関節を介して互いに相対回転可能に連設された多関節アームの先端部に、前記加工ヘッドが着脱自在に取り付けられた多軸ロボットと、
    前記多軸ロボットを駆動して、前記基材の被処理面の法線方向に対する前記ツールの前記中空軸の傾斜角度を保持しながら、前記加工ヘッドを前記基材の表面に沿って移動させるコントローラと、
    を備える基材処理装置。
  2. 前記ツールは、前記中空軸の先端に設けられ前記基材を処理するパッド部を有し、前記中空軸の前記連通孔が前記パッド部に開口している請求項1に記載の基材処理装置。
  3. 前記パッド部は、スポンジを含んで構成される請求項2に記載の基材処理装置。
  4. 前記処理液は、前記基材を洗浄する洗浄液である請求項2又は請求項3に記載の基材処理装置。
  5. 前記処理液は、研磨砥粒を含む研磨液である請求項2又は請求項3に記載の基材処理装置。
  6. 前記パッド部は、前記基材との当接面が研磨砥粒を含んで構成される請求項2又は請求項3に記載の基材処理装置。
  7. 前記加工ヘッドは、前記ツールの前記中空軸を軸方向に移動自在に支持するスライド支持部と、前記スライド支持部による前記ツールのスライド範囲で前記ツールを前記軸方向に沿って付勢する弾性部材と、を備える請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の基材処理装置。
  8. 前記基材支持部は、前記基材の屈曲部の形状に沿った表面形状を有する請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の基材処理装置。
  9. 前記基材支持部は、クッション材を介して前記基材を支持する請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の基材処理装置。
  10. 前記基材支持部を収容し、前記処理液を貯留する処理液槽を備える請求項1〜請求項9のいずれか一項に記載の基材処理装置。
  11. 前記処理液供給部は、前記処理液槽に貯留された処理液を前記ツールに供給する請求項10に記載の基材処理装置。
  12. 先端に前記基材を吸着保持する吸着部を有する基材吸着ヘッドを備え、
    前記基材搬送部は、前記多軸ロボットの先端部に支持された前記加工ヘッドに代えて、前記基材吸着ヘッドを前記先端部に支持させた前記多軸ロボットである請求項1〜請求項11のいずれか一項に記載の基材処理装置。
  13. 前記加工ヘッドは、前記基材を支持する基材支持機構を備える請求項1〜請求項11のいずれか一項に記載の基材処理装置。
  14. 前記基材の表裏面を反転させる基材反転機構を更に備える請求項1〜請求項13のいずれか一項に記載の基材処理装置。
  15. 前記基材反転機構は、
    前記基材を立て掛けて支持する立て掛け支持部と、
    立て掛けられた前記基材を倒伏させる倒伏駆動部と、
    倒伏される前記基材を受け止めて支持する支持部と、
    を備える請求項14に記載の基材処理装置。
  16. 前記基材は、少なくとも2方向に屈曲した屈曲部を有する請求項1〜請求項15のいずれか一項に記載の基材処理装置。
  17. 前記基材はガラス板である請求項1〜請求項16のいずれか一項に記載の基材処理装置。
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