JP2018126505A - ダブルロックステッチミシン及び短い名目上の過剰な糸長さを有するシーム開始上糸の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】短い名目上の過剰な糸長さを有するように、シーム開始上糸を作製できるミシンを提供する。【解決手段】ダブルロックステッチミシンは、機械フレーム、上糸供給部、下糸供給部22を有する。上糸を案内する縫い針10が設けられる。下糸36に上糸13を巻きつけるルーパー19が設けられる。上糸開始部分把持装置30が、中立位置、上糸把持位置及び上糸クランプ位置の間で切り替え可能である。上糸把持位置では、上糸開始部分13aが上糸把持手段32によって掴まれる。上糸クランプ位置では、上糸開始部分13aが、上糸開始部分把持装置30とカウンタークランプ体31の間でフレームに対して確実にクランプされる。上糸開始部分13aを切断するために開始糸刃部が設けられる。開始糸刃部を用いて、残りの上糸開始部分13aから残留上糸長さを切断する際、生地を送るときに創出される上糸張力が利用される。結局、上述したミシンが得られる。【選択図】図2

Description

本発明は、ダブルロックステッチミシンに関する。本発明はさらに、このタイプのミシンを用いて生地に縫うべきシームのシーム開始上糸の製造方法に関し、シーム開始上糸はせいぜい10mmの名目上の過剰な糸長さを有する。
ミシンは、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4から知られている。
EP1847641B1 DE10234251C1 DE102006019193A1 DE10123075C1
本発明の目的は、前記の望ましくは短い名目上の過剰な糸長さを有するように、シーム開始上糸を作製できるミシンを提供することである。このタイプのミシンにより、最大の確実性をもって、シーム開始上糸が、生地を縫った後でその可視側において生地の縁を越えて可視可能に突出することが防止される。
この目的は、本発明によれば請求項1に記載の特徴を有するミシンによって達成される。
本発明によれば、中立位置(ニュートラルポジション)、上糸把持位置及び上糸クランプ位置の間で切り替え可能である上糸開始部分把持装置によって、上糸開始部分(上糸開始セクション)がシーム形成工程の初めに所定の方法で位置決めされ、固定され、後続の切断工程が可能になることが見いだされた。これにより、短いシーム開始上糸だけがシームの初めに残り、これが視覚的に魅力的なシームパターンを生じるように、上糸開始部分は非常に短い長さで切断される。開始糸刃部(beginning thread knife)が、下糸開始部分を切断するために同時に使用されてもよい。この場合、下糸開始部分把持装置を設置することも考えられる。当該下糸開始部分把持装置は、糸引き刃部(thread drawing knife)とそこに関連付けられた(割り当てられた)カウンタークランプ体によって形成されてもよい。上糸把持手段の切り替え経路はシームの側に延び、そこからシームの下糸が縫製工程の間シームに供給される。シームの第1ステッチが他のステッチよりも短くされるように、言い換えれば、それがショートステッチとして構成されるように、縫製工程は制御される。把持位置とクランプ位置は、上糸開始部分把持装置の異なる位置であってもよい。上糸開始部分把持装置は、開始糸刃部とは別個の装置であってもよい。
請求項2に従う上糸把持フォークは、上糸把持位置における上糸開始部分の確実な位置決めに特に適することが判明した。
下側布送り装置に固定して取り付けられた請求項3に従うカッターは、短いシーム開始上糸を形成するために特に適することが判明した。それにより開始糸カッターはシーム初めから非常に小さい距離を置いて位置決めされる。
請求項4に従う実施形態は、短い上糸初めを形成するために特に適する。その他の下側布送り装置とは異なり、切れ刃を有するベースボディ部分は硬化(焼き入れ)されてもよい。
請求項5に従う糸引き刃部は、シームの最後における上糸及び下糸の自動化切断を可能にし、全く突出しない又は非常に少しだけ突出する非常に短い残留糸長さ(糸残余)がそこで得られる。
請求項6に従う切り替え装置により、一方で上糸開始部分把持装置が、他方で糸引き刃部が、それらが共に駆動される移動パターン(移動経過)の一部の間に同期して変位され得る。結局、シームの最後で糸を切るために、糸開始部分は例えば、それらのそれぞれのクランプ位置から同時に解放される。
請求項7に従うカム制御部は、上糸開始部分把持装置の正確な移動制御をもたらす。糸引き刃部の切り替え移動を可能にするために、別なカム制御部が設けられてもよい。これら2つのカム制御部のカム表面は共通の回転軸の周りを回転可能なように構成される。少なくとも1つのカム制御部はそこに関連付けられたリフトシリンダーを有してもよい。当該リフトシリンダーは、釣り上げ磁石又は空気圧シリンダーとして構成される。
請求項8に従うデテント機構(移動止め機構)は、中立位置における上糸開始部分把持装置の安全な位置決めをもたらす。同様なデテント機構が糸引き刃部のためにも設けられてもよい。
請求項9に従う吸引装置は、切断された残留上糸長さ(上糸残余)の安全な除去をもたらす。
請求項10に従う方法の利点は、本発明に従うミシンに関連して上で説明したものと同じである。この製造方法により、下糸開始部分がクランプされ、切断もされ、よって整ったシーム初めが両側で得られる。
以下では、本発明の例示の実施形態を図面を用いてより詳細に説明する。
ダブルロックステッチミシンの前側の概略図を示す図であり、ダブルロックステッチミシンの幾つかの内側の詳細を明らかにしている。 縫製工程の開始前のミシンの糸案内構成部品、糸クランプ構成部品及び糸切断構成部品の斜視図であり、ステッチプレートを除くミシンの支持板と、示された構成部品の図をブロックする他の構成部品は省略されており、上糸開始部分把持装置と糸引き刃部の両方ともそれぞれ初期位置又は中立位置に示されている。 図2に示す部品のための駆動・設置構成部品の別な斜視図である。 ルーパーによって引き出された上糸開始部分が、上糸把持位置に切り替えられた上糸開始部分把持装置によって掴まれ、クランプされた後の、図2と同様の構成部品を示す図である。 図4に従う位置であって、より鋭角から見た位置における構成部品の平面図である。 異なる視野から見た図3に従う駆動・設置構成部品を示す図であり、上糸開始部分把持装置の切り替え移動のためのカム制御部のローラが当該カム制御部のカム表面に係合している。 図3と同様の位置から見た、上糸開始部分把持装置及び糸引き刃部のための駆動・切替構成部品の瞬間位置を示す図であり、上糸開始部分把持装置の移動パターンの一部が糸引き刃部の駆動部により駆動される。 ステッチプレートが省略されており、ほぼ図2の眺め方向VIIIから見た、図2に従う図の構成部品の幾つかの斜視図である。本図は、とりわけ、上糸開始部分の残留上糸長さを切断するために開始糸刃部として構成されたカッターを有する下側布送り装置を示す。 図4と同様の眺め方向から、糸引き刃部によりクランプされた上糸開始部分及び下糸開始部分の切断中及び切断後の構成部品を示す図である。両方の糸開始部分は、一方で上糸開始部分把持装置により、他方で糸引き刃部によりまだクランプされている。 図4と同様の眺め方向から、糸引き刃部によりクランプされた上糸開始部分及び下糸開始部分の切断中及び切断後の構成部品を示す図である。両方の糸開始部分は、一方で上糸開始部分把持装置により、他方で糸引き刃部によりまだクランプされている。 図3と同様の視野から、中立位置と、シームを縫った後の上糸終了部分及び下糸終了部分のための切断位置との間で糸引き刃部を切り替える際の駆動構成部品を示す図である。 ほぼ図2における眺め方向XIIから見た、クランプされ切断された糸開始部分を解放した後の上糸開始部分把持装置及び糸引き刃部の瞬間位置の斜視図であり、したがって糸開始部分は吸引装置により除去され得る。 図1〜12に従うミシンによって縫われたシームの概略平面図であり、シームは第1の短めのステッチを有しており、所定の名目上の過剰な糸長さを有するように作製されたシーム開始上糸及びシーム開始下糸が図解されている。
ダブルロックステッチミシン1は、ベースプレート2を備えた機械フレーム1aを有し、ベースプレートは、そこから垂直上方に延在するスタンド3と曲がったアーム4を有する。当該アーム4はヘッド5で終端している。アーム4内には、アームシャフト6が回転のために設置されている。当該アームシャフト6は、ヘッド5内に配置されたクランクドライブ7を駆動し、クランクドライブ7は糸レバー8を有している。クランクドライブ7は、軸方向に変位可能なようにヘッド5内に設置された針棒9に作動可能に接続している。当該針棒9はその下端部にて針10を有する。針10は、垂直軸11に沿う上下運動を往復運動させるクランクドライブ7によって駆動可能である。
位置関係の表現を単純化するために、以下ではxyz直交座標系を使用する。垂直軸11はこの座標系のz方向に沿って延びる。x軸は、図1の図面に垂直且つ面内に延び、ミシン1の縫製方向と平行に延びる。y方向は図1の左側に向かって延びる。
針10は、上糸(upper thread)とも称される針糸・上糸(needle thread)13を案内し、ボビン12として構成される上糸供給部、糸調子器(thread tensioning device)及び糸レバー8を介して針10の穴に供給される。上糸13は自由な上糸開始部分13aを有する。
ベースプレート2は、ねじを用いてそこに固定された支持板14を担持し、一枚の生地15がその上に配置されている。ステッチプレート16として構成された支持板14の一部は、下側送り歯17を通過させる凹部を具備しており、当該下側送り歯17は下側布送り装置とも呼ばれる。当該送り歯17は、針10を通過させるステッチ穴18を有する。送り歯17は、本質的に公知の態様で、ベースプレート2の下に配されたスライド・リフトギヤユニットに作動可能に連結している。
支持板14の下には、ルーパー19が配置されており、ルーパー19はルーパー先端21を備えたルーパー本体20を有している。ルーパー本体20には、カップ型ボビンケースが設置され、ボビン22又は糸スプールとして構成されたルーパー糸供給部を収容している。ボビン22は、ルーパー糸供給部として機能する。ルーパー糸は下糸(bobbin thread)とも称される。
ルーパー19及び針10は共にステッチ形成工具を表す。針10は、上糸を案内する機能を有する。ルーパー19は、下糸に上糸を巻き付けるために使用される。
ルーパー19は、z方向に延びる垂直ルーパー軸23の周りに回転可能である。ルーパー本体20は、ルーパー軸23と同軸に延びるシャフト25に固定して連結している。シャフト25は、ベースプレート2にねじ留めされた軸受支え26に回転のために設置されている。軸受支え26には、駆動シャフト27が設置され、軸受支え26内に配置されたギヤユニットに連結している。ギヤユニットは1:2の速度伝達比を有し、これはシャフト25に配置されたルーパー本体20が駆動シャフト27の各回転に対して2回転することを意味する。駆動シャフト27は、ベルト駆動部28を介してアームシャフト6に作動可能に連結している。
例えば類似の構成において特許文献1から知られた、図2に示される糸引き刃部29が、シームの最後で上糸13及びルーパー糸を切断するために使用される。糸引き刃部29は中空シャフト29aに固定して連結されている。糸引き刃部29は軸受支え26に回転のために設置されている。
生地15を保持し送るために、ミシン1は、−加えて−押さえ30aと、下側送り歯17と相互作用する上側フィーダー31aを有し、生地を送る。これらの構成部品、すなわち押さえ30a及び上側フィーダー31aは図1では概略的にのみ描かれている。
ミシン1は、例えば図2に示される上糸開始部分把持装置30を有する。
上糸開始部分把持装置は、例えば図2に示される中立位置と、例えば図4に示される上糸クランプ位置の間で切り替え可能なように配置されている。上糸開始部分把持装置では、上糸開始部分13aは、上糸開始部分把持装置30とカウンタークランプ体31の間でクランプされる(図5参照)。カウンタークランプ体31は同時に、ボビンケース22用のボビンケースホルダーである。
上糸開始部分把持装置30の上糸把持手段が、2つの叉32aを備えた上糸把持フォーク32によって形成され、その叉の間で上糸開始部分13aが上糸把持位置に案内される。上糸開始部分把持装置30の中立位置と上糸クランプ位置の間に、上糸開始部分13aが上糸把持手段32により把持される上糸把持位置もある。
上糸開始部分把持装置30は、中空シャフト29aに延びていて図2で破線で輪郭を描かれたシャフト32bに回転しないように連結している。シャフト32bは、中空シャフト29aに回転するように設けられている。
ミシン1はさらに、上糸開始部分13aを切断するために設けられた開始糸刃部33(図8参照)を有する。この切断工程では、上糸開始部分は、残留上糸長さ13aa(例えば図12参照)と、シームから突出した、シーム開始上糸とも称される上糸開始過剰部分13ab(図13参照)との間で切断される。開始糸刃部33は、送り歯17に一体に固定されたカッター34を有し、言い換えれば、それはその一体の構成部品である。カッター34は、縫製方向に延びるフィーダー17のベースボディ部分35の下端により形成される。
開始糸刃部33は同時に、下糸36の下糸開始部分を切断するために使用される。この下糸開始部分36a(図2参照)用の下糸開始部分把持装置は、同時に下糸把持位置であるクランプ位置において下糸クランプばね37として構成されたカウンタークランプ体に対して下糸開始部分36aをクランプするために設けられた糸引き刃部29により形成される。この下糸クランプばね37は図12により詳細に示されている。
糸引き刃部29を用いて下糸開始部分36aを切断するとき、短い下糸開始過剰部分が残るように、残留下糸長さ36aa(図12参照)が切断される。当該下糸開始過剰部分はシーム開始下糸とも称される。
上糸開始部分把持装置30を切り替えるとき、それは垂直旋回軸38の周りに回転される。旋回軸38は同時に、糸引き刃部29を切り替えるために設けられた旋回軸である。
上糸把持位置を介して中立位置と上糸クランプ位置の間で上糸開始部分把持装置30を切り替えるために、釣り上げ磁石39と、上糸開始部分把持装置30の切り替え移動を可能にするカム制御部とを有する切り替え装置が設置されている。
図6は、上糸開始部分把持装置30のためのこの切り替え装置の詳細を示す。切り替え装置用のカム制御部は、釣り上げ磁石39の釣り上げピストンの自由端に固着されたローラ40を有する。図6では、ローラ40は係合位置で示されており、係合位置では、上糸開始部分把持装置30の切り替え移動を制御するためにローラが切り替えカム表面41に係合する。切り替えカム表面41は、駆動シャフト27により駆動される回転体42(図11参照)の周囲部分として構成されている。釣り上げ磁石39が活性(アクティブ)であるとき、ローラ40は係合位置にある。釣り上げ磁石39がスイッチオフされると、ローラ40は引っ込み、切り替えカム表面41と係合しない。
中立位置では、上糸開始部分把持装置30は、旋回軸38の周りに回転しないように上糸開始部分把持装置30に連結したデテント43(図3参照)と、デテント43が係合した板ばね44を有するデテント機構によって固定される。当該板ばね44はデテント43と部分的に補完的である。図3に示されるデテント43と板ばね44の前記係合は、例えば図7との比較により明らかになるように切り替え装置を作動させることで解放できる。中立位置では、糸引き刃部29も旋回軸38の周りに回転しないように糸引き刃部29に連結したデテント45(図3参照)を有する別なデテント機構によって固定される。デテント45は中立位置では、ケーシングに固定されたボルト46と係合する。デテント45は、ボルト46と部分的に補完的なストッパフォークとして構成されている。上糸開始部分把持装置30用の切り替え装置のローラ40はデテント43の一部に搭載され、それは上糸開始部分把持装置30のカム制御部のためのシャフト29aに回転しないように連結している(図2及び6)。
別な切り替え装置によって、糸引き刃部29がその中立位置とその切断位置の間で切り替えられる。この糸引き刃部切り替え装置は、当該糸引き刃部29に連結した別な釣り上げ磁石47a及びレバー48を有し、レバー48はより詳細に示されていないローラを担持し、該ローラは糸引き刃部の切り替え移動のために切り替えカム表面49(図11参照)と係合できる。レバー48は中空シャフト29aに回転しないように連結している(図2参照)。切り替えカム表面49はまた、回転体47の周囲の一部である。一方で上糸開始部分把持装置30の、他方で糸引き刃部29の切り替え移動のための2つの切り替えカム表面41及び49は、共通の旋回軸50の周りを回転する(図11参照)。
釣り上げ磁石47aが糸引き刃部29を切断位置に切り替えるように作動されると、切り替え装置のレバー48は、力を伝達するように上糸開始部分把持装置30用の切り替え装置のデテント43の延長部51に当接する。この力伝達接続がレバー48と延長部51の間で存在する限り、上糸開始部分検出装置30の移動パターンは糸引き刃部29の駆動部により駆動され、それらの両方とも旋回軸38の周りを同じ回転方向に同期して変位する。
切断後の残留上糸長さ13aa及び切断後の下糸長さ36aaを除去するために吸引装置52が設けられ、吸引装置は吸引ダクトを有し、その入口開口53が図12にて破線で示されている。吸引装置52は、図12で概略的にのみ輪郭を描かれた負圧源54を有する。
せいぜい10mmの名目上の過剰なシーム長さAを有する上糸開始過剰部分13abをもたらすように、生地に縫うべきシーム55(図13参照)のシーム開始上糸を作製するために、ミシンは以下のように作動する。
第1ステップでは、シーム55の第1ステッチSが縫われ、当該第1ステッチSは他のステッチS(i=1〜u、u=シームにおけるステッチの数)より短い。この目的のために、上糸開始部分13aを有する上糸13の先頭部分が、縫い針10により、生地15を通って生地の上側からその下側に移動される。これは、図1,2及び4に示されている。この工程では、ルーパー19のルーパー先端21は、この先頭の上糸部分に形成された上糸ループを掴み、上糸開始部分13a全体が生地の下側より下に位置するまで上糸開始部分13aを引き出す。この状況は図5に示されている。この引き出し工程の間、上糸開始部分把持装置30は、図2に示される中立位置から図4,5に示される把持位置に移動する。これは、切り替えカム表面41により釣り上げ磁石39とカム制御部を作動させることで実行される。上糸開始部分13aが引き出された時、それは上糸把持フォーク32により掴まれ、それにより上糸開始部分把持装置30が上糸クランプ位置にあるときに確実に保持されるようにカウンタークランプ体31に対してクランプされる。把持位置とクランプ位置の間で、上糸把持フォーク32は時計回りに旋回軸38の周りに少し再び回転される。
上糸把持手段32の切り替え経路は、言い換えれば、中立位置、上糸把持位置及び上糸クランプ位置の間の上糸開始部分把持装置30の切り替え移動は、下糸36がシーム55に供給されるシームの側で延びる。
この縫製工程の間、下糸開始部分36aも、糸引き刃部29により与えられるクランプ力のために下糸クランプばね37に対してクランプされ、ゆえにそれにより確実に保持される。
第1ショートステッチS、ステッチS、…Sは、通常の大きめのステッチ長さで縫われる。同時に、生地15は、送り歯17を用いて縫製方向xに移動され、2つの開始糸部分、言い換えれば上糸開始部分13aと下糸開始部分36aが、それらのそれぞれのクランプ点とシームの初めの間で張られる。それらが十分な量の張力・引っ張りを受けるとすぐに、2つの開始糸部分13a,36aは送り歯のカッター34の上を案内され、送り糸張力が十分になるとすぐにカッター34で切断される。
ゆえに、開始糸刃部33を用いた残りの上糸13からの残留上糸長さ13aaの切断は、生地15を送るときに創出される上糸張力を利用することで実行される。
カッター34と相互作用するカウンター刃部は必要ではないが、使用されてもよい。
切断は送り歯17で直接なされるので、糸開始部分13a,36aの両方がシーム55の初めの非常に近くで切断され、よってせいぜい10mmの名目上の過剰なシーム長さAを有する非常に短い上糸開始過剰部分13ab(図13参照)が得られる。同じことが、それと平行に延びる下糸開始過剰部分に当てはまる。
1 ダブルロックステッチミシン
1a 機械フレーム
10 縫い針
12 上糸供給部
13 上糸
13a 上糸開始部分
19 ルーパー
22 下糸供給部
30 上糸開始部分把持装置
31 カウンタークランプ体
32 上糸把持手段
33 開始糸刃部
36 下糸

Claims (10)

  1. ダブルロックステッチミシン(1)であって、
    −機械フレーム(1a)と、
    −上糸供給部(12)と、
    −下糸供給部(22)と、
    −ステッチ形成工具、すなわち上糸を案内する縫い針(10)及び下糸(36)に上糸(13)を巻きつけるルーパー(19)と、
    −中立位置、上糸把持位置及び上糸クランプ位置の間で切り替え可能である上糸開始部分把持装置(30)と、
    −上糸開始部分(13a)を切断するために開始糸刃部(33)と、を有し、
    前記上糸把持位置では、前記上糸開始部分(13a)が前記上糸開始部分把持装置(30)の上糸把持手段(32)によって掴まれ、
    前記上糸クランプ位置では、前記上糸開始部分(13a)が、前記上糸開始部分把持装置(30)とカウンタークランプ体(31)の間で前記フレームに確実にクランプされる、ダブルロックステッチミシン。
  2. 前記上糸開始部分把持装置(30)の前記上糸把持手段(32)が上糸把持フォークとして構成される、ことを特徴とする請求項1に記載のミシン。
  3. 縫うべき生地(15)のための送り歯(17)を備え、前記開始糸刃部(33)が、前記送り歯(17)に一体に固定されたカッター(34)を有する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載のミシン。
  4. 前記カッター(34)が、前記送り歯(17)のベースボディ部分(35)において切れ刃として構成される、ことを特徴とする請求項3に記載のミシン。
  5. シームの最後において前記上糸(13)及び前記下糸(36)を切断するように構成された糸引き刃部(29)を備える、ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のミシン。
  6. 前記上糸開始部分把持装置(30)の移動パターンの少なくとも一部が前記糸引き刃部(29)の駆動部(47a)によって駆動されるように、前記上糸開始部分把持装置(30)を切り替えるように構成された切り替え装置(39,41,47a,48,49)が構成される、ことを特徴とする請求項5に記載のミシン。
  7. 前記上糸開始部分把持装置(30)の切り替え移動のためのカム制御部(39,40,41)を備える、ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のミシン。
  8. 前記上糸開始部分把持装置(30)が、切り替え装置により係合するように構成されたデテント機構(43,44)を有するデテントユニットによって前記中立位置に固定されるように構成される、ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のミシン。
  9. 切断後の残留上糸長さ(13aa)を除去するように構成された吸引装置(52)が設けられる、ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載のミシン。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項に記載のミシンを用いた、生地(15)に形成すべきシームであって、せいぜい10mmの名目上の過剰な糸長さ(A)を有するシーム(55)のシーム開始上糸(13ab)の製造方法であって、
    −縫い針(10)によって、上糸の部分(13a)を、生地(15)を通って前記生地の上側からその下側に移動させ、
    −ルーパー(19)を用いて、上糸開始部分(13a)全体が前記生地の下側より下に位置するまで前記上糸開始部分(13a)を引き出し、
    −前記上糸把持手段(32)によって前記上糸開始部分(13a)を掴み、クランプし、
    −シーム(55)を縫いながら同時に前記生地(15)を送り、
    −前記生地(15)を送るときに創出される上糸張力を利用しながら、開始糸刃部(33)を用いて、残りの前記上糸開始部分(13a)から残留上糸長さ(13aa)を切断する、製造方法。
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