JP2018126131A - 栽培システム、栽培容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】土壌の量を著しく増やすことなく、垂直な盛り土を容易に行う。【解決手段】種種苗を栽培するための栽培システムであって、軸方向を上下方向に向けた状態で列状に並べられて設置された複数の筒状容器と、複数の前記筒状容器のそれぞれに充填され前記種苗が植えられる培地と、複数の前記筒状容器のそれぞれに充填された前記培地に水を供給するための供給パイプと、を備える。【選択図】図6

Description

本発明は、イチゴなどの農作物を栽培するための栽培システム、栽培容器に関する。
従来、イチゴの栽培においては、ある程度まで大きくさせた苗を、農地に地植えし、または、農地に高さ30cmほどの畝を作り栽培している。このようにして栽培されたイチゴなどの作物の生育管理および収穫を行うためには、腰をかがめて作業を行う必要があり、労働負荷やコストなどが農家の負担となっている。
このような問題に対して、地面から1mほどの高さに設置された培地に種苗を栽培し、パイプによって養分を供給して栽培を行う、高設溶液栽培といわれる栽培方法が普及し始めている(例えば、特許文献1参照)。高設溶液栽培を行う場合、栽培用ハウス全体にわたって、地面から1mほどの高さに液体培地を設置する必要があり、導入当初の設備投資費用及び運用コストが大きい。また、食味、運用コストを考慮し土耕にこだわる農家は多い。
ここで、イチゴを栽培する栽培面の高さが地面から1m、栽培面の幅が40cmほどになるように土壌を盛りあげて、従来通りにイチゴの栽培を行う、いわゆる高設土耕栽培を行うと仮定する。このとき、土のみでは垂直に盛り土をすることができないため、図11に示すように、盛り土の勾配を5分にし、上辺40cm、下辺200cm、高さ100cmの台形状に盛り土を行う必要がある。また、図11に示すように盛り土を行うと、盛り土をするために大量の土壌が必要となり、さらに、イチゴに手が届かなくなってしまう。
本発明は、上記実情を考慮してなされたものであり、土壌の量を著しく増やすことなく、盛り土を容易にかつ安価に行うことを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は、種苗を栽培するための栽培システムであって、軸方向を上下方向に向けた状態で列状に並べられて設置された複数の筒状容器と、複数の前記筒状容器のそれぞれに充填され前記種苗が植えられる培地と、複数の前記筒状容器のそれぞれに充填された前記培地に水を供給するための供給パイプと、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、土壌の量を著しく増やすことなく、盛り土を容易にかつ安価に行うことができる。なお、上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明において明らかにされる。
本発明の第1の実施形態に係る栽培容器1を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る栽培容器1の細部を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る栽培容器1を作成する過程を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る栽培容器1の内側における土壌の堆積態様を例示した図である。 本発明の第1の実施形態に係る栽培容器1を用いた栽培態様を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る栽培容器1を用いた栽培態様を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る栽培容器1を用いた栽培態様を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る栽培容器1を用いた栽培態様を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る栽培容器1を用いた栽培態様を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る栽培容器1を用いた栽培態様を示す図である。 栽培面の高さが地面から1m、栽培面の幅が40cmほどになるように土を盛り高設土耕栽培を行う様子を例示した図である。 野菜かごを用いて高設土耕栽培を行う様子を例示した図である。 本発明のその他の実施形態に係る栽培容器1を示す図である。 本発明のその他の実施形態に係る栽培容器1を作成する過程を示す図である。 本発明のその他の実施形態に係る栽培容器1を用いた土壌の充填態様を示す図である。 本発明のその他の実施形態に係る栽培容器1の設置態様を示す図である。 本発明のその他の実施形態に係る栽培容器1の設置態様を示す図である。 本発明のその他の実施形態に係るシート材22の形状を示す図である。 本発明のその他の実施形態に係る栽培容器1を用いた栽培態様を示す図である。 本発明のその他の実施形態に係る栽培容器1を用いた栽培態様を示す図である。 本発明のその他の実施形態に係る栽培容器1を用いた栽培態様を示す図である。 本発明のその他の実施形態に係る栽培容器1を用いた栽培態様を示す図である。
第1の実施形態.
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。本実施形態においては、イチゴなどの農作物を高い場所に植えて栽培する際に使用される栽培容器と、それを用いた栽培システムについて説明する。
例えば、図12に示すように、垂直に盛り土を行ってイチゴなどの農作物を高設土耕栽培する際に、市販されている樹脂製の野菜かごを積み重ね、野菜かごの中に培地を入れて土壌を作るとする。このようにすると、病気になった作物を交換しやすいといったメリットがある。しかし、野菜かごには、野菜かごの底面が面状になっているものや、土壌塊が通過できる程度にメッシュの間隔が大きくないものがある。このような野菜かごを用いて作物の栽培を行うと、上部の野菜かごから下部の野菜かごへの土壌の流入がおこらないばかりか、時間の経過とともにそれぞれの野菜かご内の土壌の圧密沈下が進み、上下の野菜かごの境目に空隙ができる。この空隙は、栽培する作物の根に対して悪影響を及ぼすことがある。
さらに、高設土耕栽培を行なうためには、野菜かごを3段もしくは4段ほど積み重ねる必要がある。このとき、野菜かごの単価が高いだけでなく、野菜かご自体の嵩が大きいために運送や管理にも費用が掛かるおそれがある。また、野菜かごは、収穫する農作物を保護するためにポリエチレンなどの硬い材質を用いて作られることが多い。そのため、散水パイプなどの設備を設ける際に野菜かごに穴を開ける、もしくは、所望の大きさに切断するなどの加工を行うことが困難となる。そこで、本実施形態においては、取扱いが簡単な材質を用いて作られる栽培容器と、それを用いた栽培システムについて説明を行う。
図1は、本実施形態に係る栽培容器1を示す図であり、図2は、本実施形態に係る栽培容器1の局所拡大図である。栽培容器1は、図2に示すように、面材10に設けられた穴11を、面材10が図1のように筒状になるように、ロープやひも、結束バンドなどの結束材12を用いて結束させた結束部13を設けることによって構成される筒状容器である。なお、図2においては、穴11が3列ほどオーバーラップするように結束部13を設けた栽培容器1を示している。
面材10は、可撓性の素材を材質としたものであり、図3に示すように、巻物状にして運搬することが可能である。図3に示すように、巻物状の面材10を所定の大きさ(例えば、縦1メートル、横1.3メートル)に切断し、図1および図2に示すように面材10を筒状に結束し充填部14を設けることで、栽培容器1を作成することができる。また、筒状に連結された面材10の軸方向を上下方向に向けた状態で、充填部14に培地を充填して土壌を作ることによって、面材10の内側から外側に押圧力が作用する。面材10は、この押圧力によって栽培容器1が自立可能となるような引っ張り強度を有し、例えば、網材や不織布などを面材10の材質としてもよい。また、図3においては、面材10が円柱状になるように充填部14に培地を搬入して充填しているが、他の形状、例えば、面材10が直方体になるように結束部13を設け、充填部14に培地を搬入し、充填してもよい。
図4は、列状に並べた複数の栽培容器1の充填部14に土壌を充填する際の充填態様を示す図である。図4においては、充填部14に充填された土壌を濃色で示している。本実施形態では、栽培容器1にホッパー3を取り付け、ホッパー3の上方から重機4などを使用して、充填部14に培地を充填する。なお、一度に土壌を充填する栽培容器1の数によっては、重機4を用いることなく充填部14に培地を充填してもよい。また、重機4で掘り下げた土壌を充填部14に充填してもよい。
このようにすることで、栽培容器1においては、充填部14に培地を充填することによって、所定の高さ(H)の盛り土を垂直に行うことができる。さらに、例えば、農作物に病気が発生した場合であっても、病気が発生した箇所の栽培容器1に充填されている培地を入れ替えるだけでよいため、大量の土壌を必要としない。
また、栽培した農作物の収穫後、充填部14に充填された培地の栽培面から30cm程度までの培地を人力もしくは小型の農業用撹拌機を用いて撹拌して次作の培地を耕起することができる。このとき、農作物が十分に生育するためには5年に一回を目安として栽培容器1内部の培地をすべて入れ替えることが望ましい。また、栽培容器1は、ビニールハウス内でも使用できるため、紫外線の影響による劣化も少ない。そのため、次の農作物の植え付けを行う際にも同じ栽培容器1を用いることができる。
なお、図5および図6に示すように、列状に並べられた複数の栽培容器1を挿通するようにパイプ15を取り付ける構成であってもよい。図5および図6は、本実施形態に係る栽培容器1を用いた栽培態様を示す図である。
本実施形態においては、図6に示すように、パイプ15を挿通可能なように、穴を開けた複数の栽培容器1を列状に並べる。また、列状に並べられた栽培容器1を、図5に示すように60cmの間隔で設置する。そして、図4のように充填部14に培地を充填し、充填された培地に種苗を植え付けて栽培する。
このようにすると、栽培容器1によって栽培されている農作物の管理を行う際に、農作物に対して手が届きやすくなり、さらに、腰をかがめて作業をせずともよいため、作業者の労働負荷を低減させることができる。本実施形態においては、パイプ15が保温用パイプとして機能する。
また、気候条件に応じてパイプ15に所定の温度の水または液体を流すことにより、栽培容器1の内部に培地の温度を調節することができる。さらに、栽培容器1の内部に充填された培地の上面に、農作物と重複しないように、穴の設けられたパイプ16を配置する構成であってもよい。このようにすることで、パイプ16に設けられた穴を介して充填部14に充填された培地に対して、水や農作物の成長を促進させる物質の溶液を供給することが可能になる。したがって、本実施形態に係る栽培容器1においては、農作物の栽培をより容易に行うことができる。本実施形態においては、パイプ16が供給パイプとして機能する。
さらに、本実施形態に係る栽培容器1は、図7に示すように、市販されている45Lのポリ袋Pの底面を上にして被覆させることができる大きさである。そのため図7のように、栽培容器1にポリ袋Pなどのシート状の被覆材を被覆させて、栽培容器1に充填された培地の温度や湿度の調節を容易に行うことができる。また、栽培容器1を形成する面材10を図8に示すようにマルチ用ビニール袋などのシート状の被覆材Sで被覆させてもよい。
また、本実施形態に係る栽培容器1の配置を変更して、さらに効率よく種苗を栽培することもできる。栽培容器1が設置される面からの高さが80センチメートルになるように充填部14に土壌を充填すると仮定すると、栽培容器1は、直径40センチメートルであるため、単一の栽培容器1に必要な土壌の量は、0.125立方メートルである。縦40メートル、横5メートルのビニールハウス5に、図9に示すように、栽培容器1を6列に並べて種苗を栽培すると仮定する。
このとき、ビニールハウス5の縦方向に100個、ビニールハウス5の横方向に6個、すなわち、ビニールハウス5全体で600個の栽培容器1を配置するとすると、充填部14に充填する土壌の送料は、75立方メートルである。また、ビニールハウス5の土壌を重機4によって掘り下げて充填部14に充填する場合、ビニールハウス5の設置面積は200平方メートルである。したがって、ビニールハウス5の土壌を、図4に示すように37.5センチメートル掘り下げることにより、ビニールハウス5に配置されたすべての栽培容器1に土壌を充填し、80センチメートルの盛り土を行うことができる。
このとき、ビニールハウス5の端部に一列ずつの栽培容器1を、また、中央部に2列ずつの栽培容器1を2組配置して種苗の栽培を行なうようにする。このように栽培容器1を配置すると、ビニールハウス5の端部では、栽培通路6の一方向から栽培容器1に対して作業を行うことができる一方で、ビニールハウス5の中央部では、栽培通路6の両方向から栽培容器1に対して作業を行うことができるため、種苗の栽培を効率よく行うことができる。
また、図10に示すように、ビニールハウス5内に栽培容器1を配置して種苗の栽培を行なってもよい。このとき、栽培容器1を千鳥状に、すなわち、栽培容器1を最密充填的に配置することにより、ビニールハウス5の中央部に配置される栽培容器1が占有する空間の幅を小さくすることができる。このようにすると、栽培通路6をより大きな幅で確保できるため、作業台車7などを配置しやすくすることができる。
以上説明したように、本実施形態に係る栽培容器1は、農作物を栽培する際に、市販されている面材10を結束し、結束されて形成された空間に培地を充填することによって垂直な盛り土を容易にかつ安価に行い、高所に栽培面を確保してイチゴなどの農作物の土耕栽培を行うことができる。また、面材10は、可撓性の材質であるため、栽培容器1を挿通するようにパイプ15を設けることによって農作物を栽培する際の温度管理を容易にすることができる。さらに、栽培容器1は、被覆材Sによって被覆することによって培地の温度や湿度を容易に管理することができるため、どのような気候条件であっても、農作物の栽培を容易に行うことができる。
その他の実施形態.
第1の実施形態では、結束部13を設けた栽培容器1について説明したが、軒高3m以上の重機4を使うことができる大型のビニールハウス5を想定した場合における大量の栽培容器1を用いて農作物を栽培する際には、結束材12によって面材10をいくつも結束した上で、重機4を用いて培地を充填しなければならず、作業が煩雑なものとなる。そこで、本実施形態では、結束部13を設けない栽培容器1と、それを用いた栽培システムについて説明する。本実施形態は、一般農家で用いられるような、重機4が入れない小規模もしくは、小型のビニールハウス5における栽培システムである。
図13は、本実施形態に係る栽培容器1を示す図であり、図14は、本実施形態に係る栽培容器1の組み立て態様を示す図である。本実施形態に係る栽培容器1は、図13に示すように、ポリ袋8に面材10を内包し、ポリ袋8の内周壁に面材10を密着させることによって筒状容器としたものである。なお、面材10の材質は、第1の実施形態と同様であるため、重複する説明を省略する。面材10の材質は、第1の実施形態と同様であるため、重複する説明を省略する。
本実施形態に係る栽培容器1は、図14に示すようにして作成することができる。まず、面材10を所定の大きさ(例えば、縦0.5メートル、横0.8メートル)に切断し、図14(a)に示すように筒状に丸めてポリ袋8に入れる。すると、図14(b)に示すように、面材10自体の復元力により、ポリ袋8の内周壁には、面材10の内側から外側に押圧力が作用し、面材10は、図13に示すようにポリ袋8の内周壁に沿った筒状の容器形状となり、充填部14が形成される。そして、面材10の軸方向を上下方向に向けた状態で充填部14に培地を充填して土壌を作ることができる。ポリ袋8が包材として機能する。
次に、列状に並べた複数の栽培容器1の充填部14に土壌を充填する際の充填態様について図15から図17を参照して説明する。図15は、本実施形態に係る複数の栽培容器1を用いた場合の土壌の充填態様を例示した図である。図15においては、充填部14に充填された土壌を濃色で示している。本実施形態では、まず、図16に示すように、積み重ねたコンクリートブロック17の上に、単管パイプ18が搖動しない程度の間隔で釘19が打ち込まれた板材20を設置する。
そして、図17に示すように、単管パイプ18を釘19で挟み込むように板材20上に配置することにより、コンクリートブロック17の間に単管パイプ18がかけ渡される。そして、単管パイプ18上に防水合板21を設置することにより、図15に示すようにコンクリートブロック17よりも高い位置に栽培容器1を設置して、充填部14に土壌を充填することができる。このとき、防水合板21上に防水性の素材からなるシート材22を敷き、栽培容器1を設置してもよい。このようにすることで、防水合板21の劣化や、栽培容器1に対するねずみなどの害獣の接近を防ぐことができる。
また、防水合板21上に設置された栽培容器1を、図18(a)に示すようなシート材22で被覆することにより、栽培容器1に充填された培地の温度や湿度の調整を容易に行うことができる。図18(a)に示すシート材22は、縦65センチメートル、横42センチメートルの袋状の被覆材であり、栽培容器1上方を被覆する箇所には、およそ15センチメートルに渡って切れ込み23が設けられている。
この切れ込み23を設けることにより、図19に示すように、複数の栽培容器1を列状に並べた際に、パイプ16にシート材22が挟まれることなく、栽培容器1間にパイプ16をかけ渡すことができる。なお、栽培容器1間にパイプ16をかけ渡す際には、図20に示すように、栽培容器1間にトヨ24を設置し、トヨ24のくぼみにパイプ16を設置することにより、パイプ16の位置ずれを低減することができる。
なお、図18(b)に示すように、栽培容器1間にパイプ16をかけ渡した後に、シート材22を結んだり、クリップなどの留め具でとめる構成であってもよい。このようにすることで、栽培容器1に充填された培地が乾燥するのを防ぐことができる。
また、本実施形態に係る栽培容器1の配置を変更して、さらに効率よく種苗を栽培することもできる。縦10メートル、横3.6メートルのビニールハウス5に、図21に示すように、栽培容器1を6列に並べて種苗を栽培すると仮定する。このとき、ビニールハウス5に、10センチメートルの間隔をもって3列に並べられた栽培容器1を2組配置して種苗の栽培を行なうようにする。このように栽培容器1を配置すると、図22に示すように栽培通路6の両方向から3列に並べられた栽培容器1のうち、真ん中の列の栽培容器1に対しても作業を行うことができるため、種苗の栽培を効率よく行うことができる。
また、このとき、栽培容器1を千鳥状に、すなわち、栽培容器1を最密充填的に配置することにより、栽培通路6をより大きな幅で確保できるため、作業台車7などを配置しやすくすることができる。
なお、本実施形態において、栽培容器1で栽培した種苗の植え替えを行う際には、栽培容器1に充填した培地から種苗を抜去し、種苗を抜去した箇所に培地を充填する。そして、充填した培地に種苗を植えて栽培することができる。したがって、種苗の植え替えに伴って栽培容器1を解体する必要がないため、作業効率の向上やコストを低減することができる。
1 栽培容器(筒状容器)
3 ホッパー
4 重機
5 ビニールハウス
6 栽培通路
7 作業台車
8 包材
10 面材
11 穴
12 結束材
13 結束部
14 充填部
15 パイプ(保温用パイプ)
16 パイプ(供給パイプ)
17 コンクリートブロック
18 単管パイプ
19 釘
20 板材
21 防水合板
22 シート材
23 切れ込み
24 トヨ
P ポリ袋(被覆材)
S 被覆材
特開2006−254744号公報

Claims (8)

  1. 種苗を栽培するための栽培システムであって、
    軸方向を上下方向に向けた状態で列状に並べられて設置された複数の筒状容器と、
    複数の前記筒状容器のそれぞれに充填され前記種苗が植えられる培地と、
    複数の前記筒状容器のそれぞれに充填された前記培地に水を供給するための供給パイプと、
    を備えることを特徴とする栽培システム。
  2. 複数の前記筒状容器に挿通されて取り付けられた保温用パイプ、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の栽培システム。
  3. 前記筒状容器は、
    可撓性を有する面材と、
    前記面材を筒状に連結する結束材と、
    を含み、
    前記面材は、前記筒状容器に充填された前記培地から受ける押圧力によって自立する引っ張り強度を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の栽培システム。
  4. 前記筒状容器は、
    可撓性を有する面材と、
    前記面材を筒状に内包する包材と、
    を含み、
    前記面材は、前記筒状容器に充填された前記培地から受ける押圧力によって自立する引っ張り強度を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の栽培システム。
  5. 前記筒状容器は、網材にて形成されることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の栽培システム。
  6. 前記筒状容器は、シート状の被覆材によって被覆されていることを特徴とする請求項5に記載の栽培システム。
  7. 種苗を栽培するための栽培容器であって、
    可撓性を有する網材と、
    前記網材を筒状に連結する結束材と、
    を備えることを特徴とする栽培容器。
  8. 種苗を栽培するための栽培容器であって、
    可撓性を有する網材と、
    前記網材を筒状に内包する包材と、
    を備えることを特徴とする栽培容器。
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