JP2016202047A - 栽培装置および植物の栽培方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来よりも簡便な構成で培地の温度を一定の温度範囲に保つことができる栽培装置および栽培方法を提供する。【解決手段】栽培装置(100)は、発泡プラスチックから形成されたプランタ(10)と、プランタ内に保持された培地(20)と、培地上に配設された灌水チューブ(30)と、プランタ上に配置され、第1断熱材料から形成された蓋部材(40)と、灌水チューブに所定の温度範囲に調整された養液を供給する養液供給装置(70)とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、植物の栽培に用いられる栽培装置に関する。また、本発明は、植物の栽培方法にも関する。
近年、日本の農業問題が喧しく取り沙汰されており、高付加価値な新しい農業形態として植物工場が注目されている。植物工場は、閉鎖的または半閉鎖的な空間内で光、温度、湿度、二酸化炭素濃度、培養液などの環境条件を人工的に制御することにより、季節や気候に左右されない安定的な作物生産(植物栽培)を可能にするシステムである。
植物工場には、太陽光を利用する「太陽光利用型」と、人工光を利用する「完全制御型」の2種類がある。また、太陽光利用型は、厳密には、光源として太陽光のみを用いるものと、補助的に人工光を用いるもの(「人工光併用型」と呼ばれることもある。)の2種類に分けられる。
人工光を利用した栽培に適した植物として、イチゴが有望視されている。イチゴは、光要求量が比較的少ないからである。また、イチゴは、草丈が低く、栽培に必要なスペースが比較的小さいので、多段式栽培により収量増加を見込めるという利点も有する。さらに、イチゴは、市場規模の点からも魅力的な作物である。
イチゴなどの果物は、一日(つまり24時間)の間に寒暖の差を十分に与えることによって品質が良くなることが知られている。つまり、明期における気温と、暗期における気温との差がある程度以上に大きいことが好ましい。
ただし、培地の温度が低くなり過ぎると、根の活性が低下する。根の活性低下は、チップバーン等の生理障害の原因となる。また、根の活性低下は、収量や品質(具体的には糖度や果重)の低下の原因にもなる。そのため、暗期においても培地の温度を所定の温度以上に保つことが好ましい。
特許文献1には、培地周辺に周辺加熱用パイプが設けられるとともに、培地内に培地加熱用パイプが設けられた栽培装置が開示されている。この栽培装置では、培地加熱用パイプおよび周辺加熱用パイプの内部にオイルまたは温湯を循環させることにより、培地内および培地周辺が加温される。
また、特許文献2には、培地内に電熱温床線が設けられた栽培装置が開示されている。この栽培装置では、電熱温床線によって培地が加温される。
特開2002−345343号公報 特開2004−16090号公報
しかしながら、特許文献1および2の栽培装置では、加温のための部材(培地加熱用パイプや電熱温床線)を培地内に設置するので、以下の3つの問題がある。
まず、定植ごとに加温部材を設置し直す必要があるので、手間がかかる。また、コストがかさむ。さらに、植物工場における多段式の栽培棚に特許文献1および2の手法を適用すると、構造が複雑になってしまう。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、従来よりも簡便な構成で培地の温度を一定の温度範囲に保つことができる栽培装置および栽培方法を提供することにある。
本発明の実施形態による栽培装置は、発泡プラスチックから形成されたプランタと、前記プランタ内に保持された培地と、前記培地上に配設された灌水チューブと、前記プランタ上に配置され、第1断熱材料から形成された蓋部材と、前記灌水チューブに所定の温度範囲に調整された養液を供給する養液供給装置と、を備える。
ある実施形態において、前記第1断熱材料は、連続気泡を有する。
ある実施形態において、前記第1断熱材料は、発泡プラスチックである。
ある実施形態において、前記第1断熱材料は、軟質ウレタンフォームである。
ある実施形態において、本発明による栽培装置は、前記蓋部材の上に、植物の株元を囲むように配置された支持部材であって、第2断熱材料から形成された支持部材をさらに備える。
ある実施形態において、前記第2断熱材料は、軟質ウレタンフォームである。
ある実施形態において、前記蓋部材と前記灌水チューブとの間に空隙が形成されている。
ある実施形態において、前記蓋部材と前記培地との間に存在する空気層の厚さが2cm以上4cm以下である。
ある実施形態において、本発明による栽培装置は、前記灌水チューブおよび前記培地を覆うように配置されたマルチフィルムをさらに備える。
ある実施形態において、前記マルチフィルムは遮光性を有する。
ある実施形態において、本発明による栽培装置は、前記蓋部材を覆う遮光フィルムをさらに備える。
ある実施形態において、本発明による栽培装置は、前記蓋部材と前記灌水チューブとの間に配置された防水フィルムをさらに備える。
ある実施形態において、前記養液供給装置は、前記養液を貯蔵する養液タンクと、前記養液を前記養液タンクから前記灌水チューブに導く配管と、前記配管を加熱するヒータとを含む。
ある実施形態において、前記養液供給装置は、前記養液を貯蔵する養液タンクと、前記養液タンクの容量よりも小さな容量を有するサブ養液タンクと、前記サブ養液タンクを加熱するヒータとを含む。
ある実施形態において、本発明による栽培装置は、前記灌水チューブから前記培地への灌水を行う時期を制御するコントローラをさらに備える。
ある実施形態において、前記コントローラは、少なくとも明期に灌水を行うように前記養液供給装置を制御する。
ある実施形態において、本発明による栽培装置は、前記培地の温度を検出するセンサをさらに備え、前記コントローラは、前記センサによって検出された前記培地の温度に基づいて前記養液供給装置を制御し得る。
本発明の実施形態による植物の栽培方法は、発泡プラスチックから形成されたプランタ、前記プランタ内に保持され、植物の根を支持する培地、および、前記プランタ上に配置され、第1断熱材料から形成された蓋部材を用意する工程(A)と、所定の温度範囲に調整された養液を前記培地に与える工程(B)と、を包含する。
ある実施形態において、前記第1断熱材料は、軟質ウレタンフォームである。
ある実施形態では、前記工程(A)において、前記蓋部材の上に、植物の株元を囲むように配置された支持部材であって、第2断熱材料から形成された支持部材がさらに用意される。
ある実施形態において、前記第2断熱材料は、軟質ウレタンフォームである。
ある実施形態では、前記工程(A)において、前記培地上に配設された灌水チューブがさらに用意され、前記工程(B)において、前記灌水チューブから前記培地に前記養液が与えられる。
ある実施形態において、前記蓋部材と前記灌水チューブとの間に空隙が形成されている。
ある実施形態では、前記工程(A)において、前記養液を前記灌水チューブに導く配管がさらに用意され、前記工程(B)は、前記配管を加熱する工程(B−1)を含む。
ある実施形態では、前記工程(A)において、前記養液を貯蔵する養液タンク、および、前記養液タンクの容量よりも小さな容量を有するサブ養液タンクがさらに用意され、前記工程(B)は、前記配管を加熱する工程(B−2)を含む。
ある実施形態において、本発明による植物の栽培方法は、前記培地の温度を検出する工程(C)をさらに包含する。
ある実施形態において、前記植物はイチゴである。
ある実施形態において、前記工程(B)は、明期および暗期の両方にわたって前記培地の温度が17℃以上23℃以下の範囲内に維持されるように実行される。
ある実施形態において、前記工程(B)は、少なくとも明期において複数回実行され、前記工程(B)において、20℃以上25℃以下の温度範囲に調整された前記養液が前記培地に与えられる。
本発明の実施形態によると、従来よりも簡便な構成で培地の温度を一定の温度範囲に保つことができる栽培装置および栽培方法が提供される。
本発明の実施形態による栽培装置100を模式的に示す断面図である。 栽培装置100を模式的に示す斜視図である。 栽培装置100を模式的に示す斜視図である。 配管72を加熱するためのリボンヒータ73aを模式的に示す図である。 養液の温度と培地20の温度との関係を示すグラフである。 本発明の実施形態による栽培装置200を模式的に示す断面図である。 栽培装置200の他の構成を模式的に示す断面図である。 栽培装置100の他の構成を模式的に示す断面図である。 本発明の実施形態による栽培装置300を模式的に示す斜視図である。 本発明の実施形態による栽培装置400を模式的に示す断面図である。 栽培装置400を模式的に示す斜視図である。 養液供給装置70を制御するための具体的な構成の例を示すブロック図である。 養液供給装置70を制御するための具体的な構成の他の例を示すブロック図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
(実施形態1)
図1に、本実施形態における栽培装置100を示す。図1は、栽培装置100を模式的に示す断面図である。ここでは、栽培装置100で栽培される植物がイチゴ1である場合を例として説明を行う。
栽培装置100は、図1に示すように、プランタ10と、プランタ10内に保持された培地20と、培地20上に配設された灌水チューブ30と、プランタ10上に配置された蓋部材40とを備える。
プランタ10は、上部が開放された箱状であり、その内部に培地20が保持される空間を有している。プランタ10の内底面には、排水溝10aが形成されている。なお、プランタ10の具体的な形状は、図1(および後述する図2、図3)に例示するものに限定されない。
プランタ10は、発泡プラスチックから形成されている。プランタ10の材料である発泡プラスチックとしては、例えば、発泡スチロールを好適に用いることができる。プランタ10の材料として、発泡スチロール以外の発泡プラスチックを用いてもよい。
培地20は、イチゴ1の根を支持する。培地20としては、種々の固形培地を用いることができる。培地20は、ロックウールやパーライトなどの無機培地であってもよいし、ヤシガラやピートモスなどの有機培地であってもよい。
灌水チューブ30は、灌水時期において培地20に養液(図1では白抜き矢印で示されている)を与える。養液は、井戸水などの原水に、植物の生育に必要な各種元素が添加された液体である。灌水チューブ30としては、例えば、点滴灌水チューブを好適に用いることができる。点滴灌水チューブは、内部に一定間隔でドリッパと呼ばれる点滴機器を有しており、広範囲に均一に灌水を行うことができる。
図1では、1つのプランタ10に対して2本の灌水チューブ30が設けられる構成を例示しているが、灌水チューブ30の本数は2に限定されない。1つのプランタ10に対して1本または3本以上の灌水チューブ30が設けられてもよい。
灌水チューブ30および培地20を覆うように、マルチフィルム50が配置されている。マルチフィルム50は、農業用の種々のマルチフィルムであり得る。ここでは、マルチフィルム50は、黒色であり、遮光性を有する。
蓋部材40は、プランタ10の上部を塞ぐように配置されている。ただし、蓋部材40は、イチゴ1の株元に対応する位置に、株元部分の茎を通すための開口部を有する。
蓋部材40は、断熱材料から形成されている。本実施形態では、蓋部材40は、発泡プラスチックから形成されており、より具体的には、軟質ウレタンフォームから形成されている。
蓋部材40と培地20との間には、空気層ALが存在する。蓋部材40は、例えば接着テープによってプランタ10に固定される。
本実施形態における栽培装置100は、さらに、灌水チューブ30に所定の温度範囲に調整された養液を供給する養液供給装置(図1では不図示)を備える。以下、図2および図3も参照しながら、養液供給装置を含む栽培装置100の構成をより具体的に説明する。図2および図3は、栽培装置100を模式的に示す斜視図である。なお、図2および図3では、わかりやすさのために一部の構成要素(培地20、蓋部材40およびマルチフィルム50)を省略している。
図2および図3に示すように、プランタ10は、多段式の栽培棚60の各段に配置されている。栽培棚60の個数および段数は、図2および図3に例示している数に限定されない。
各プランタ10の上方には、照明素子62が設けられている。図2および図3に示す例では、照明素子62は、光源として複数の冷陰極管62aを有する。照明素子62の光源は、発光ダイオード(LED)であってもよい。
栽培装置100は、既に説明したように、養液供給装置70を備える。図2および図3に示す例では、養液供給装置70は、養液を貯蔵する養液タンク(給液タンク)71と、養液を養液タンク71から灌水チューブ30に導く配管(給液配管)72と、配管72を加熱するヒータ(図2および図3では不図示)とを含む。
養液供給装置70は、ヒータで配管72を加熱することにより、灌水チューブ30に所定の温度範囲に調整された養液を供給することができる。ヒータは、例えば、図4に示すようなリボンヒータ73aである。リボンヒータ73aは、配管72の外周面に巻き付けられている。リボンヒータ73aは、外部から供給される電力によって発熱し、配管72のような管状の物体を好適に加熱することができる。
また、図2および図3に示す例では、プランタ10から排出された養液を回収するための排液タンク81と、プランタ10から排出された養液を排液タンク81に導く配管(排液配管)82とが設けられている。配管82は、プランタ10の排水溝10aに接続されている。
上述したように、本実施形態における栽培装置100は、灌水チューブ30に所定の温度範囲に調整された養液を供給する養液供給装置70を備えているので、加温された養液を灌水チューブ30から培地20に与えることにより、培地20を加温することができる。また、本実施形態における栽培装置100では、培地20が、発泡プラスチックから形成されたプランタ10と、断熱材料から形成された蓋部材40とによって囲まれているので、加温された培地20の温度を長時間にわたって所望の温度範囲内に保つことが容易である。本実施形態によれば、培地20内に加温のための部材(特許文献1に開示されているような培地加熱用パイプや特許文献2に開示されているような電熱温床線)を設置する必要がないので、手間やコストを削減することができる。また、多段式の栽培棚60を用いる場合であっても、構造が複雑化しない。つまり、本実施形態によれば、従来よりも簡便な構成で培地20の温度を一定の温度範囲に保つことができる。
栽培される植物がイチゴ1である場合、明期および暗期の両方にわたって培地20の温度が17℃以上23℃以下の範囲内に維持されるように、灌水を実行する(灌水チューブ30から培地20へ加温された養液を与える)ことが好ましい。例えば、灌水は、少なくとも明期において複数回実行され、灌水の際には、20℃以上25℃以下の温度範囲に調整された養液が培地20に与えられる。
ここで、図5を参照しながら、本実施形態による栽培装置100の効果を検証した結果を説明する。図5は、養液の温度と、培地20の温度との関係を示しており、横軸に時刻をとり、縦軸に温度をとったグラフである。
図5には、養液を25℃、20℃および15℃に加温した場合と、養液を加温しなかった場合とについて、培地20の温度変化を示している。養液を加温しなかった場合については、軟質ウレタンフォームから形成された蓋部材40を設ける構成(「蓋有り」)と、設けない構成(「蓋無し」)の2通りを示している。また、図5には、室内温度の変化を併せて示している。灌水は、明期に4回(9:00、13:00、17:00および21:00)行った。各回における灌水量は、1株当たり50mlである。検証に際して用いたプランタ10、培地20、灌水チューブ30、蓋部材40の仕様は、下記表1の通りである。
Figure 2016202047
図5からわかるように、室内温度は、明期には22℃〜23℃まで上昇するのに対し、暗期には12℃前後まで低下する。養液を加温しなかった場合、および、養液を15℃(つまり目標温度範囲の下限を下回る温度)に加温した場合は、暗期には培地20の温度が17℃未満となった。これに対し、養液を25℃に加温した場合、および、養液を20℃に加温した場合は、明期および暗期の両方にわたって培地20の温度が17℃以上23℃以下の範囲内に維持された。また、養液を加温しなかった場合の「蓋有り」と「蓋無し」との比較から、蓋部材40を設けることにより、培地20の温度の変動を抑制し、培地20の温度を一定に保ちやすくなることがわかる。
また、本実施形態では、蓋部材40が軟質ウレタンフォームから形成されている。イチゴ1は、その成長に伴って果房数が増えていく(つまり蓋部材40の開口部を通る茎の本数が増えていく)。軟質ウレタンフォームは、柔軟性を有しているので、軟質ウレタンフォームから形成された蓋部材40は、イチゴ1の成長を阻害することがない。また、イチゴ1の成長に伴い、果実(偽果)が蓋部材40上に垂れ下がることがあるが、軟質ウレタンフォームから形成された蓋部材40は、果実を柔らかく受け止めることができるので、果実の傷みを防止することができる。
勿論、軟質ウレタンフォームは、発泡プラスチックの一種であるので、保温効果も有している。軟質ウレタンフォームとしては、種々の軟質ウレタンフォームを用いることができ、例えば、培地用の軟質ウレタンフォームを用いることもできる。十分な保温効果を得る観点からは、軟質ウレタンフォームから形成された蓋部材40の厚さは、2cm以上であることが好ましい。
蓋部材40は、必ずしも一体に成形されている必要はない。蓋部材40は、例えば、軟質ウレタンフォームから形成された複数のブロック(ウレタンブロック)を組み合わせたものであってもよい。
また、蓋部材40を構成する断熱材料は、軟質ウレタンフォーム以外の断熱材料であってもよく、繊維系の断熱材料(例えばロックウール)であってもよいし、発泡系の断熱材料(典型的には発泡プラスチック)であってもよい。連続気泡(連続的な空隙とも言い換えられる)を有する断熱材料は、適度な柔軟性を有するので、蓋部材40の材料として好適に用いられる。断熱材料の柔軟性は、例えば断熱材料の密度によって特徴付けられる。断熱材料の密度が例えば20kg/m3以下であると、上述した効果(イチゴ1の成長を阻害せず、また、果実の傷みを防止する効果)を好適に得ることができる。
本実施形態のように、灌水チューブ30および培地20を覆うようにマルチフィルム50が配置されていると、保温効果をいっそう高くすることができる。また、図1では、わかりやすさのために灌水チューブ30の下側から養液が吐出されるように図示しているが、実際には、灌水チューブ30の上側から養液が吐出されることもある。マルチフィルム50は防水性を有しているので、マルチフィルム50が灌水チューブ30を覆っていることにより、養液が蓋部材40に浸み込むことを防止できる。
また、本実施形態のようにマルチフィルム50が遮光性を有していると、培地20に光が照射されることによる藻の発生を防止することができる。藻は、栽培される植物の栄養不足の原因となる。
(実施形態2)
図1には、灌水チューブ30の上端が蓋部材40の裏面にほぼ接している(つまり蓋部材40と灌水チューブ30との間に空隙が形成されていない)構成を例示したが、本発明の実施形態による栽培装置は、この構成に限定されない。
図6に、本実施形態における栽培装置200を示す。図6は、栽培装置200を模式的に示す断面図である(イチゴ1の図示は省略している)。本実施形態の栽培装置200では、図6に示すように、蓋部材40と灌水チューブ30との間(より具体的には蓋部材40の裏面と灌水チューブ30の上端との間)に空隙gが形成されている。
蓋部材40と培地20との間に存在する空気層ALは、断熱層として機能し、培地20の保温に寄与する。そのため、本実施形態のように、蓋部材40と灌水チューブ30との間に空隙gを形成することにより、つまり、空気層ALを厚くすることにより、培地20を保温する効果をいっそう高くすることができる。
培地20の保温効果を十分に高くする観点からは、空気層ALの厚さは、具体的には、2cm以上であることが好ましい。ただし、空気層ALの厚さが4cmを超えると、株元の管理が難しくなることがあるので、空気層ALの厚さは4cm以下であることが好ましい。
なお、マルチフィルム50を省略してもよい。本実施形態における栽培装置200(あるいは実施形態1における栽培装置100)は、例えば、図7に示すように、マルチフィルム50に代えて、蓋部材40を覆う遮光フィルム51を備えてもよい。遮光フィルム51により、遮光性を有するマルチフィルム50と同様に、培地20に光が照射されることによる藻の発生を防止することができる。遮光フィルム51は、光反射フィルムであってもよいし、光吸収フィルムであってもよい。光反射フィルムは、光を反射する材料から形成された層を含む。光吸収フィルムは、光を吸収する材料から形成された層を含む。遮光フィルム51として光反射フィルムを用いると、光反射フィルムで反射された光が植物に照射されるので、植物の受光量を増やすことができる。
遮光フィルム51を用いる代わりに、蓋部材40として十分に高い遮光性を有するものを用いてもよい。例えば、蓋部材40を形成するための断熱材料に顔料を混練したり、蓋部材40の表面に遮光性材料を塗布することにより、蓋部材40に十分な遮光性を付与できる。
マルチフィルム50を省略する場合、実施形態1における栽培装置100(あるいは本実施形態における栽培装置200)は、図8に示すように、蓋部材40と灌水チューブ30との間に配置された防水フィルム52をさらに備えてもよい。防水フィルム52は、液体を透過しない材料から形成された層を含む。蓋部材40と灌水チューブ30との間に空隙が形成されない構成においては、防水フィルム52を設けることにより、蓋部材40への養液の浸み込みを防止することが好ましい。
(実施形態3)
養液供給装置70は、実施形態1において例示したような、配管(給液配管)72をヒータによって加熱する構成に限定されない。図9に、本実施形態における栽培装置300を示す。
本実施形態の栽培装置300では、図9に示すように、養液供給装置70は、養液タンク71と、養液を灌水チューブ30に導く配管72と、養液タンク71および配管72の間に設けられたサブ養液タンク74と、サブ養液タンク74を加熱するヒータ(不図示)とを含む。
サブ養液タンク74は、養液タンク71の容量よりも小さな容量(例えば灌水1回分)を有する。サブ養液タンク74を加熱するヒータとしては、例えば、水用ヒータを用いることができる。この構成では、ヒータでサブ養液タンク74を加熱することにより、灌水チューブ30に所定の温度範囲に調整された養液を供給することができる。配管72をヒータにより加熱する構成は、安価に少量の養液を加熱できるという利点を有する。これに対し、サブ養液タンク74を加熱する構成は、適量の養液を好適に加熱できるという利点を有する。
なお、養液供給装置70は、必ずしもヒータを有する必要はない。例えば、養液タンク71および/またはサブ養液タンク74を、温度調節された部屋内に設置しておくことにより、養液タンク71および/またはサブ養液タンク74内の養液を所定の温度範囲に調節し得る。
(実施形態4)
図10および図11に、本実施形態における栽培装置400を示す。図10および図11は、それぞれ栽培装置400を模式的に示す断面図および斜視図である。以下では、栽培装置400が、実施形態1における栽培装置100と異なる点を中心に説明を行う。
本実施形態における栽培装置400は、図10および図11に示すように、蓋部材40の上に、イチゴ1の株元を囲むように配置された支持部材42を備える点において、実施形態1における栽培装置100と異なっている。
支持部材42は、断熱材料から形成されている。本実施形態では、支持部材42は、軟質ウレタンフォームから形成されている。なお、図11には、支持部材42が複数のウレタンブロック42aを組み合わせて構成された例を示しているが、支持部材42は一体に形成されていてもよい。
本実施形態における栽培装置400では、上述したような支持部材42が設けられていることにより、保温効果のいっそうの向上を図るとともに、イチゴ1の自重による果房の折れを防止することができる。
なお、図11には、上方から見たときに四角環状である支持部材42を例示しているが、支持部材42の全体形状はこれに限定されるものではない。支持部材42は、イチゴ1の茎(株元部分の茎)を支持できる形状であればよい。
支持部材42は、蓋部材40と同じ断熱材料から形成されていてもよいし、異なる断熱材料から形成されていてもよく、例示した軟質ウレタンフォーム以外の断熱材料(例えばロックウール)から形成されていてもよい。
本実施形態にように、支持部材42が軟質ウレタンフォームから形成されていると、イチゴ1の成長を阻害することがない。また、果房折れを防止する効果も高い。
(養液供給装置を制御するための構成)
図12に、養液供給装置70を制御するための具体的な構成の例を示す。図12に示す例では、養液供給装置70は、配管72またはサブ養液タンク74を加熱するヒータ73に加え、配管72と灌水チューブ30との間に設けられた電磁弁75を有する。そして、養液供給装置70は、コントローラ90によって制御される。コントローラ90は、具体的には、ヒータ73のオン・オフや加熱温度、電磁弁の開閉などを制御する。
このように、図12に示す例では、コントローラ90が、灌水チューブ30から培地20への灌水を行う時期を制御する。コントローラ90は、例えば、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)のようなコンピュータである。
コントローラ90は、少なくとも明期に灌水を行うように養液供給装置70を制御する。明期における灌水回数に特に制限はないが、明期において複数回灌水が行われることが好ましい。また、必要に応じて暗期に灌水を行ってもよい。
各回における灌水量は、同じであってもよいし、異なっていてもよい。例えば、明期における最初の(1回目の)灌水時は、培地20の温度が比較的低くなっているので、灌水量を2回目以降よりも多くしてもよい。
各回における養液の温度は、同じであってもよいし、異なっていてもよい。例えば、明期における最初の(1回目の)灌水時は、培地20の温度が比較的低くなっているので、養液の温度を2回目以降よりも高くしてもよい。
図13に、養液供給装置70を制御するための具体的な構成の例を示す。図13に示す例では、栽培装置100(または200)は、培地20の温度を検出するセンサ91を備えており、コントローラ90は、センサ91によって検出された培地20の温度に基づいて養液供給装置70を制御することができる。
具体的には、コントローラ90は、培地20の温度に基づいて、灌水時期、灌水回数、灌水量、養液温度などを調整することができる。例えば、コントローラ90は、センサ91の出力値(つまり培地20の温度)が予め決められた値を下回ったときに灌水するように養液供給装置70を制御することができる。
コントローラ90が、センサ91によって検出された培地20の温度に基づいて養液供給装置70を制御することにより、培地20の温度をより確実に所望の温度範囲に保つことができる。
なお、上記の説明では、栽培される植物としてイチゴを例示したが、本発明の実施形態による栽培装置(または栽培方法)により栽培される植物は、イチゴに限定されるものではなく、例えばメロンやブルーベリーであってもよい。
本明細書は、以下の項目に記載の栽培装置および栽培方法を開示している。
[項目1]
発泡プラスチックから形成されたプランタと、
前記プランタ内に保持された培地と、
前記培地上に配設された灌水チューブと、
前記プランタ上に配置され、第1断熱材料から形成された蓋部材と、
前記灌水チューブに所定の温度範囲に調整された養液を供給する養液供給装置と、
を備える栽培装置。
項目1に記載の栽培装置は、灌水チューブに所定の温度範囲に調整された養液を供給する養液供給装置を備えているので、加温された養液を灌水チューブから培地に与えることにより、培地を加温することができる。また、培地が、発泡プラスチックから形成されたプランタと、断熱材料から形成された蓋部材とによって囲まれるので、加温された培地の温度を長時間にわたって所望の温度範囲内に保つことが容易である。項目1に記載の栽培装置によれば、培地内に加温のための部材を設置する必要がないので、手間やコストを削減することができる。また、多段式の栽培棚を用いる場合であっても、構造が複雑化しない。このように、項目1に記載の栽培装置によれば、従来よりも簡便な構成で培地の温度を一定の温度範囲に保つことができる。
[項目2]
前記第1断熱材料は、連続気泡を有する項目1に記載の栽培装置。
項目2に記載の栽培装置によれば、植物の成長を阻害することがなく、また、果実の傷みを防止することができる。
[項目3]
前記第1断熱材料は、発泡プラスチックである項目1または2に記載の栽培装置。
[項目4]
前記第1断熱材料は、軟質ウレタンフォームである項目1から3のいずれかに記載の栽培装置。
項目4に記載の栽培装置によれば、植物の成長を阻害することがなく、また、果実の傷みを防止することができる。
[項目5]
前記蓋部材の上に、植物の株元を囲むように配置された支持部材であって、第2断熱材料から形成された支持部材をさらに備える項目1から4のいずれかに記載の栽培装置。
項目5に記載の栽培装置によれば、保温効果のいっそうの向上を図るとともに、果房の折れを防止することができる。
[項目6]
前記第2断熱材料は、軟質ウレタンフォームである項目5に記載の栽培装置。
項目6に記載の栽培装置によれば、植物の成長を阻害することがなく、また、果房折れを防止する効果を高くすることができる。
[項目7]
前記蓋部材と前記灌水チューブとの間に空隙が形成されている項目1から6のいずれかに記載の栽培装置。
項目7に記載の栽培装置によれば、培地を保温する効果をいっそう高くすることができる。
[項目8]
前記蓋部材と前記培地との間に存在する空気層の厚さが2cm以上4cm以下である項目1から7のいずれかに記載の栽培装置。
項目8に記載の栽培装置によれば、培地を保温する効果をいっそう高くすることができる。
[項目9]
前記灌水チューブおよび前記培地を覆うように配置されたマルチフィルムをさらに備える項目1から8のいずれかに記載の栽培装置。
項目9に記載の栽培装置によれば、保温効果をいっそう高くすることができ、また、養液が蓋部材に浸み込むことを防止できる。
[項目10]
前記マルチフィルムは遮光性を有する項目9に記載の栽培装置。
項目10に記載の栽培装置によれば、培地に光が照射されることによる藻の発生を防止することができる。
[項目11]
前記蓋部材を覆う遮光フィルムをさらに備える項目1から8のいずれかに記載の栽培装置。
項目11に記載の栽培装置によれば、培地に光が照射されることによる藻の発生を防止することができる。
[項目12]
前記蓋部材と前記灌水チューブとの間に配置された防水フィルムをさらに備える項目11に記載の栽培装置。
項目12に記載の栽培装置によれば、蓋部材への養液の浸み込みを防止することができる。
[項目13]
前記養液供給装置は、前記養液を貯蔵する養液タンクと、前記養液を前記養液タンクから前記灌水チューブに導く配管と、前記配管を加熱するヒータとを含む項目1から12のいずれかに記載の栽培装置。
項目13に記載の栽培装置によれば、養液を所定の温度範囲に調整することを好適に実現できる。
[項目14]
前記養液供給装置は、前記養液を貯蔵する養液タンクと、前記養液タンクの容量よりも小さな容量を有するサブ養液タンクと、前記サブ養液タンクを加熱するヒータとを含む項目1から12のいずれかに記載の栽培装置。
項目14に記載の栽培装置によれば、養液を所定の温度範囲に調整することを好適に実現できる。
[項目15]
前記灌水チューブから前記培地への灌水を行う時期を制御するコントローラをさらに備える項目1から14のいずれかに記載の栽培装置。
[項目16]
前記コントローラは、少なくとも明期に灌水を行うように前記養液供給装置を制御する項目15に記載の栽培装置。
[項目17]
前記培地の温度を検出するセンサをさらに備え、
前記コントローラは、前記センサによって検出された前記培地の温度に基づいて前記養液供給装置を制御し得る項目15または16に記載の栽培装置。
項目17に記載の栽培装置によれば、培地の温度をより確実に所望の温度範囲に保つことができる。
[項目18]
発泡プラスチックから形成されたプランタ、前記プランタ内に保持され、植物の根を支持する培地、および、前記プランタ上に配置され、第1断熱材料から形成された蓋部材を用意する工程(A)と、
所定の温度範囲に調整された養液を前記培地に与える工程(B)と、
を包含する植物の栽培方法。
項目18に記載の栽培方法によれば、所定の温度範囲に調整された養液が培地に与えられるので、そのことによって培地を加温することができる。また、培地は、発泡プラスチックから形成されたプランタと、断熱材料から形成された蓋部材とによって囲まれるので、加温された培地の温度を長時間にわたって所望の温度範囲内に保つことが容易である。項目18に記載の栽培方法によれば、培地内に加温のための部材を設置する必要がないので、手間やコストを削減することができる。また、多段式の栽培棚を用いる場合であっても、栽培装置の構造が複雑化しない。このように、項目18に記載の栽培方法によれば、従来よりも簡便な構成で培地の温度を一定の温度範囲に保つことができる。
[項目19]
前記第1断熱材料は、軟質ウレタンフォームである項目18に記載の栽培方法。
項目19に記載の栽培方法によれば、植物の成長を阻害することがなく、また、果実の傷みを防止することができる。
[項目20]
前記工程(A)において、前記蓋部材の上に、植物の株元を囲むように配置された支持部材であって、第2断熱材料から形成された支持部材がさらに用意される項目18または19に記載の栽培方法。
項目20に記載の栽培方法によれば、保温効果のいっそうの向上を図るとともに、果房の折れを防止することができる。
[項目21]
前記第2断熱材料は、軟質ウレタンフォームである項目20に記載の栽培方法。
項目21に記載の栽培方法によれば、植物の成長を阻害することがなく、また、果房折れを防止する効果を高くすることができる。
[項目22]
前記工程(A)において、前記培地上に配設された灌水チューブがさらに用意され、
前記工程(B)において、前記灌水チューブから前記培地に前記養液が与えられる項目18から21のいずれかに記載の栽培方法。
[項目23]
前記蓋部材と前記灌水チューブとの間に空隙が形成されている項目22に記載の栽培方法。
項目23に記載の栽培方法によれば、培地を保温する効果をいっそう高くすることができる。
[項目24]
前記工程(A)において、前記養液を前記灌水チューブに導く配管がさらに用意され、
前記工程(B)は、前記配管を加熱する工程(B−1)を含む項目22または23に記載の栽培方法。
項目24に記載の栽培方法によれば、養液を所定の温度範囲に調整することを好適に実現できる。
[項目25]
前記工程(A)において、前記養液を貯蔵する養液タンク、および、前記養液タンクの容量よりも小さな容量を有するサブ養液タンクがさらに用意され、
前記工程(B)は、前記配管を加熱する工程(B−2)を含む項目22または23に記載の栽培方法。
項目25に記載の栽培装置によれば、養液を所定の温度範囲に調整することを好適に実現できる。
[項目26]
前記培地の温度を検出する工程(C)をさらに包含する項目18から25のいずれかに記載の栽培方法。
項目26に記載の栽培方法によれば、培地の温度をより確実に所望の温度範囲に保つことができる。
[項目27]
前記植物はイチゴである項目18から26のいずれかに記載の栽培方法。
[項目28]
前記工程(B)は、明期および暗期の両方にわたって前記培地の温度が17℃以上23℃以下の範囲内に維持されるように実行される項目27に記載の栽培方法。
[項目29]
前記工程(B)は、少なくとも明期において複数回実行され、
前記工程(B)において、20℃以上25℃以下の温度範囲に調整された前記養液が前記培地に与えられる項目28に記載の栽培方法。
本発明の実施形態によると、従来よりも簡便な構成で培地の温度を一定の温度範囲に保つことができる栽培装置および栽培方法が提供される。
本発明の実施形態による栽培装置および栽培方法は、植物工場における植物の栽培に好適に用いられ、特に、寒暖差を十分に与えることが好ましい植物(例えばイチゴやメロン)の栽培に好適に用いられる。
1 イチゴ
10 プランタ
10a 排水溝
20 培地
30 灌水チューブ
40 蓋部材
42 支持部材
42a ウレタンブロック
50 マルチフィルム
51 遮光フィルム
52 防水フィルム
60 栽培棚
62 照明素子
62a 冷陰極管
70 養液供給装置
71 養液タンク(給液タンク)
72 配管(給液配管)
73 ヒータ
73a リボンヒータ
74 サブ養液タンク
75 電磁弁
81 排液タンク
82 配管(排液配管)
90 コントローラ
91 センサ
100、200、300、400 栽培装置
AL 空気層
g 空隙

Claims (7)

  1. 発泡プラスチックから形成されたプランタと、
    前記プランタ内に保持された培地と、
    前記培地上に配設された灌水チューブと、
    前記プランタ上に配置され、第1断熱材料から形成された蓋部材と、
    前記灌水チューブに所定の温度範囲に調整された養液を供給する養液供給装置と、
    を備える栽培装置。
  2. 前記第1断熱材料は、連続気泡を有する請求項1に記載の栽培装置。
  3. 前記第1断熱材料は、軟質ウレタンフォームである請求項1または2に記載の栽培装置。
  4. 前記蓋部材と前記灌水チューブとの間に空隙が形成されている請求項1から3のいずれかに記載の栽培装置。
  5. 前記蓋部材と前記培地との間に存在する空気層の厚さが2cm以上4cm以下である請求項1から4のいずれかに記載の栽培装置。
  6. 前記灌水チューブおよび前記培地を覆うように配置されたマルチフィルムをさらに備える請求項1から5のいずれかに記載の栽培装置。
  7. 前記マルチフィルムは遮光性を有する請求項6に記載の栽培装置。
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