JP2018126004A - 車両の充電制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】非接触外部充電に要する時間を精度よく推定する。【解決手段】車両充電システムは、車両と、車両外部の給電設備とを備える。車両は、蓄電装置と、蓄電装置を充電するための電力を給電設備の送電部から非接触で受電可能な受電部と、給電装置の送電部と車両の受電部との位置関係を検出可能に構成された位置検出システムと、給電設備の送電部から非接触で受電部が受電した電力で蓄電装置を充電する非接触外部充電の実行を制御するECUとを備える。ECUは、位置検出システムから取得された位置関係を用いて外部充電電力の推定値を算出し、算出された外部充電電力の推定値を用いて外部充電に要する時間を算出する。【選択図】図3
Description
本開示は、車載の蓄電装置を車外の電源により充電する外部充電の制御に関する。
特開2012−25211号公報(特許文献1)には、車両外部の給電設備からの電力を充電ケーブルを介して車両に供給する接触方式で外部充電を行なう充電システムが開示されている。この充電システムにおいては、給電設備と車両とが充電ケーブルによって接続されると、給電設備の種類(送電可能電力の低い通常充電設備であるのか、送電可能電力の高い急速充電設備であるのか)を判別し、その判別結果に応じて外部充電時間(外部充電に要する時間)を推定している。
しかしながら、給電設備からの電力を非接触で車両に供給する非接触方式で外部充電を行なう場合には、給電設備の送電部と車両の受電部との位置関係によって受電効率が大きく変化するため、たとえ給電設備の種類が同じであっても外部充電電力は大きく変化し得る。したがって、接触方式と同様の手法で外部充電時間を推定すると、推定された外部充電時間と実際の外部充電時間との差が大きくなってしまう可能性がある。
本開示は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、非接触外部充電に要する時間を精度よく推定することである。
本開示による充電制御装置は、蓄電装置と、蓄電装置を充電するための電力を車両外部の送電部から非接触で受電可能な受電部とを備える車両の充電制御装置である。この充電制御装置は、送電部と受電部との位置関係を検出可能に構成された位置検出装置と、車両外部の送電部から非接触で受電部が受電した電力で蓄電装置を充電する非接触外部充電の実行を制御する制御装置とを備える。制御装置は、位置検出装置から取得された位置関係を用いて非接触外部充電に要する時間を算出する。
上記構成によれば、位置検出装置から取得された送電部と受電部との位置関係を用いて非接触外部充電に要する時間が算出される。これにより、受電部の受電効率に大きく影響する送電部と受電部との位置関係を考慮して非接触外部充電に要する時間を精度よく推定することができる。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<全体構成>
図1は、本実施の形態による充電制御装置が適用される車両充電システム1の一例を示した図である。車両充電システム1は、車両10と、給電設備20とを備える。
図1は、本実施の形態による充電制御装置が適用される車両充電システム1の一例を示した図である。車両充電システム1は、車両10と、給電設備20とを備える。
車両10は、車載の蓄電装置に蓄えられた電力を用いて走行可能な車両(ハイブリッド自動車、電気自動車など)である。車両10は、車載の蓄電装置の外部充電を行なうための電力を車両外部の給電設備20から非接触で受電可能に構成される。具体的には、車両10は、給電設備20の送電コイル(送電部)210から磁界を通じて非接触で受電する受電コイル(受電部)110を備える。
なお、非接触で送受電する技術としては、電磁誘導を用いた送受電、マイクロ波を用いた送受電、および共鳴法による送受電などが広く知られている。共鳴法による送受電においては、一次側(送電側)コイルおよび二次側(受電側)コイルを電磁場において共鳴させ、電磁場を介して電力が送受電される。共鳴法による送受電を行なう場合、給電設備20の送電コイル210の共振強度を示すQ値、および車両10の受電コイル110の共振強度を示すQ値は、それぞれ100以上であることが好ましい。
車両10は、時刻スケジュールに従って外部充電を開始するタイマー充電を実行可能に構成される。本実施の形態では、ユーザによって入力された充電開始要求時刻あるいは車両10の出発予定時刻に基づいてタイマー充電の時刻スケジュールが決定される。タイマー充電については、後ほど詳しく説明する。
給電設備20は、車両10に搭載された蓄電装置を充電するための電力を送電コイル210から非接触で車両10へ供給可能に構成される。給電設備20は、たとえば自宅の駐車場に設けられるものとするが、自宅以外の駐車設備に設けられてもよい。給電設備20は、車両10からの給電要求に従って車両10へ充電電力を供給する。
図2は、図1に示した車両10の構成の一例を概略的に示したブロック図である。車両10は、受電コイル110と、充電器120と、蓄電装置130と、駆動装置140と、ECU(Electric Control Unit)150と、MID(Multi Information Display)160と、DCM(Data Communication Module)180と、位置検出システム(Fine Position System)190とを備える。
受電コイル110は、給電設備20の送電コイル210から磁界を通じて非接触で受電する。
充電器120は、ECU150によって制御され、受電コイル110によって受電された電力を蓄電装置130に充電可能な電力に変換して蓄電装置130へ出力する。充電器120は、たとえば整流器やインバータ等を含んで構成される。
蓄電装置130は、充電器120から受ける電力を蓄えるとともに、蓄えられた電力を駆動装置140へ供給することができる。蓄電装置130は、たとえば、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池等の二次電池や、電気二重層キャパシタ等を含んで構成される。蓄電装置130は、駆動装置140において発電される電力も蓄えることができる。
駆動装置140は、駆動輪(図示せず)を駆動して車両10が走行するための駆動力を発生する。特に図示しないが、駆動装置140は、蓄電装置130から電力の供給を受けるコンバータやインバータ、インバータにより駆動されて駆動輪を駆動するモータを含む。なお、駆動装置140は、蓄電装置130を充電するための電力を発生するジェネレータと、そのジェネレータを駆動可能なエンジンとを含んでもよい。
MID160は、車両10における種々の情報を表示するとともにユーザが操作入力可能な表示装置であり、たとえば、タッチ入力可能な液晶ディスプレイや有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等を含んで構成される。この車両10では、時刻スケジュールに従って外部充電が開始されるタイマー充電を実行可能であり、ユーザは、MID160を操作することによってタイマー充電を要求することができる。この実施の形態では、MID160は、外部充電の開始要求時刻および車両10の出発予定時刻をユーザが入力可能に構成される。
DCM180は、ECU150からの制御信号に従って、給電設備20などの車両外部の機器と無線通信を行なう通信装置である。
位置検出システム(位置検出装置)190は、給電設備20の送電コイル210と車両10の受電コイル110との位置関係(送電コイル210からの電力を最も効率よく受電可能な基準位置からの受電コイル110の前後、左右、上下の位置ずれ量など)を、給電設備20に対する車両10の相対的な駐車位置として検出する。位置検出システム190による駐車位置の具体的な検出手法については、たとえばカメラによる撮影画像を解析する手法など、公知の検出手法を採用することができる。なお、撮影画像を解析する場合の画像情報は、車両10に搭載されたカメラから取得するようにしてもよいし、給電設備20に搭載されたカメラによる撮影画像情報を給電設備20側から取得するようにしてもよい。位置検出システム190は、検出結果をECU150に出力する。
ECU150は、CPU(Central Processing Unit)、メモリ、入出力バッファ等を含み(いずれも図示せず)、車両10における各種制御を行なう。
<タイマー充電>
ECU150は、ユーザがMID160を操作することによってタイマー充電が要求されると、タイマー充電の時刻スケジュールを決定し、決定された時刻スケジュールに従って外部充電を実行する「タイマー充電」を行なう。
ECU150は、ユーザがMID160を操作することによってタイマー充電が要求されると、タイマー充電の時刻スケジュールを決定し、決定された時刻スケジュールに従って外部充電を実行する「タイマー充電」を行なう。
たとえば、ECU150は、タイマー充電が要求されると、蓄電装置130のSOC(State Of Charge)と外部充電電力の推定値とを用いて、外部充電時間を算出する。なお、外部充電電力とは、外部充電によって蓄電装置130に入力される電力(単位:ワット)である。外部充電時間とは、外部充電によって蓄電装置130のSOCを目標SOCにするのに要する時間である。
そして、ユーザがタイマー充電を要求する際に充電開始要求時刻を入力した場合には、ECU150は、入力された充電開始要求時刻を充電開始目標時刻に設定するとともに、充電開始目標時刻から外部充電時間だけ後の時刻を充電完了目標時刻に設定する。また、ユーザがタイマー充電を要求する際に車両10の出発予定時刻が入力された場合には、入力された出発予定時刻よりも少し前の時刻を充電完了目標時刻に設定するとともに、充電完了目標時刻よりも外部充電時間だけ前の時刻を充電開始目標時刻に設定する。
ECU150は、充電開始目標時刻に外部充電が開始され、かつ充電完了目標時刻に外部充電が完了するように、充電器120を制御する。
<外部充電電力の算出(推定)>
上述のタイマー充電において、目標通りに(出発予定時刻よりも少し前に)外部充電を完了させるためには、外部充電時間の算出に用いられる外部充電電力を精度よく推定することが望まれる。
上述のタイマー充電において、目標通りに(出発予定時刻よりも少し前に)外部充電を完了させるためには、外部充電時間の算出に用いられる外部充電電力を精度よく推定することが望まれる。
仮に、車両外部の給電設備からの電力を充電ケーブルを介して車両に供給する接触方式で外部充電を行なう場合には、給電設備の種類(送電可能電力の低い通常充電設備であるのか、送電可能電力の高い急速充電設備であるのか)および充電ケーブルの電圧値および許容電流値の情報を用いて、外部充電電力を推定することが可能である。
しかしながら、本実施の形態のように、給電設備20からの電力を非接触で車両10に供給する非接触方式での外部充電を行なう場合には、車両10と給電設備20とを物理的に接続する充電ケーブルは存在しない。さらに、非接触方式においては、給電設備20の送電コイル210と車両10の受電コイル110との位置関係によって送電コイル210と受電コイル110との相互インダクタンスが変化して受電効率が大きく変化するため、たとえ給電設備20の種類が同じであっても送電コイル210と受電コイル110との位置関係によって外部充電電力は大きく変化し得る。したがって、非接触方式での外部充電時間を接触方式と同様の手法で推定すると、推定された外部充電時間と実際の外部充電時間との差が大きくなってしまう可能性がある。
上記の点に鑑み、本実施の形態によるECU150は、位置検出システム190から取得された車両10の駐車位置(給電設備20の送電コイル210と車両10の受電コイル110との位置関係)を用いて外部充電電力の推定値を算出する。そして、ECU150は、算出された外部充電電力の推定値を用いて外部充電時間を算出する。
図3は、ECU150が外部充電電力および外部充電時間を算出(推定)する際に実行する処理手順の一例を示すフローチャートである。このフローチャートは、たとえばタイマー充電による充電完了目標時刻を設定するために、外部充電電力および外部充電時間の算出が要求されたタイミングで実行される。
ステップ(以下、ステップを「S」と略す)10にて、ECU150は、位置検出システム190から、給電設備20に対する車両10の相対的な駐車位置(送電コイル210からの電力を最も効率よく受電可能な基準位置からの受電コイル110の前後、左右、上下の位置ずれ量)を取得する。
次いで、ECU150は、S10において取得された車両10の駐車位置を用いて、送電コイル210の送電可能電力と、受電コイル110の受電効率(受電コイル110の送電電力に対する受電コイル110の受電電力の割合)とを算出する(S12)。たとえば、ECU150は、車両10の駐車位置(受電コイル110の位置ずれ量)と、送電コイル210の送電可能電力と、受電コイル110の受電効率との対応関係を規定したマップを予め記憶しておき、当該マップを参照して、S10において取得された車両10の駐車位置に対応する送電コイル210の送電可能電力および受電コイル110の受電効率を算出する。
次いで、ECU150は、S12において算出された送電コイル210の送電可能電力および受電コイル110の受電効率との積から、外部充電電力の推定値を算出する(S14)。
次いで、ECU150は、S14において算出された外部充電電力の推定値と、蓄電装置130のSOCとを用いて、外部充電時間を算出する(S16)。なお、SOCは、一般的に、満充電容量に対する実蓄電量の比で表される。SOCの算出方法としては、蓄電装置130の電圧とSOCとの関係を用いて算出する方法や、蓄電装置の電流積算値を用いて算出する方法等、種々の公知の手法を用いることができる。
以上のように、本実施の形態によるECU150は、位置検出システム190から取得された車両10の駐車位置(給電設備20の送電コイル210と車両10の受電コイル110との位置関係)を用いて外部充電電力の推定値を算出する。これにより、受電コイル110の受電効率に大きく影響する送電コイル210と受電コイル110との位置関係を考慮して外部充電電力を精度よく推定することができる。
そして、ECU150は、精度よく推定された外部充電電力を用いて外部充電時間を算出し、算出された外部充電時間を用いてタイマー充電の時刻スケジュール(充電完了目標時刻など)を決定する。そのため、タイマー充電において、充電完了目標時刻に外部充電を適切に完了させることができる。
なお、上述の実施の形態においては、タイマー充電の時刻スケジュールを決定する際に外部充電電力を推定する場合について例示したが、本開示による外部充電電力の推定手法はタイマー充電の時刻スケジュールを決定する際に用いることに限定されない。たとえば、ユーザが手動で外部充電を行なう際に本開示による推定手法を用いて外部充電電力を推定し、推定された外部充電電力をMID160に表示してユーザに報知するようにしてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 車両充電システム、10 車両、20 給電設備、110 受電コイル、120 充電器、130 蓄電装置、140 駆動装置、150 ECU、190 位置検出システム、210 送電コイル。
Claims (1)
- 蓄電装置と、前記蓄電装置を充電するための電力を車両外部の送電部から非接触で受電可能な受電部とを備える車両の充電制御装置であって、
前記送電部と前記受電部との位置関係を検出可能に構成された位置検出装置と、
前記車両外部の送電部から非接触で前記受電部が受電した電力で前記蓄電装置を充電する非接触外部充電の実行を制御する制御装置とを備え、
前記制御装置は、前記位置検出装置から取得された前記位置関係を用いて前記非接触外部充電に要する時間を算出する、車両の充電制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017017653A JP2018126004A (ja) | 2017-02-02 | 2017-02-02 | 車両の充電制御装置 |
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Citations (2)
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JP2010172185A (ja) * | 2008-12-22 | 2010-08-05 | Aisin Aw Co Ltd | 受電案内装置 |
WO2012090613A1 (ja) * | 2010-12-27 | 2012-07-05 | 日産自動車株式会社 | 非接触充電装置 |
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- 2017-02-02 JP JP2017017653A patent/JP2018126004A/ja active Pending
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