JP2018125399A - 電子部品、電子部品の製造方法及び電子モジュール - Google Patents

電子部品、電子部品の製造方法及び電子モジュール Download PDF

Info

Publication number
JP2018125399A
JP2018125399A JP2017016027A JP2017016027A JP2018125399A JP 2018125399 A JP2018125399 A JP 2018125399A JP 2017016027 A JP2017016027 A JP 2017016027A JP 2017016027 A JP2017016027 A JP 2017016027A JP 2018125399 A JP2018125399 A JP 2018125399A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insulator
coil
electronic component
central axis
permeability
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017016027A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7018710B2 (ja
Inventor
誠 床波
Makoto Tokonami
誠 床波
佐野 広樹
Hiroki Sano
広樹 佐野
内田 秀樹
Hideki Uchida
秀樹 内田
久義 松井
Hisayoshi Matsui
久義 松井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taiyo Yuden Co Ltd filed Critical Taiyo Yuden Co Ltd
Priority to JP2017016027A priority Critical patent/JP7018710B2/ja
Publication of JP2018125399A publication Critical patent/JP2018125399A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7018710B2 publication Critical patent/JP7018710B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)

Abstract

【課題】良好な周波数帯域と直流重畳特性とを有し、簡易に連続成型可能な電子部品を提供すること。【解決手段】本発明の電子部品は、透磁率の異なる複数のセラミック絶縁体材料からなる絶縁体部と、前記絶縁体部に埋設された中心軸をもつコイルと、前記中心軸が延在する中心軸方向の前記絶縁体部の表面に形成され、前記コイルに直接接合された外部電極と、を備え、前記絶縁体部は少なくとも、前記中心軸を含み、前記コイルの内周面の内側に位置する、高透磁率のセラミック絶縁体材料からなる第1の絶縁体と、前記コイルの内周面の外側に位置する、高透磁率のセラミック絶縁体材料からなる第3の絶縁体と、前記第1及び第3の絶縁体の間に挟まれて位置し、低透磁率のセラミック絶縁体材料からなる第2の絶縁体と、を含み、前記第2の絶縁体は前記コイルの少なくとも一部分に接することを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、電子部品、電子部品の製造方法及び電子部品モジュールに関するものであり、特に、フェライトビーズインダクタ等に代表される電子部品に関するものである。
近年の電子機器にはスイッチング電源が使用され、AC(Alternating Current)ケーブルからの輻射ノイズが問題となっている。この輻射ノイズを低減させるためにフェライトビーズインダクタ等の電子部品が使用されている。
一般に、フェライトビーズインダクタ等の電子部品におけるインダクタンスの周波数特性は、自己共振周波数直前で急激にピークを示す周波数領域があることが知られている。このため通常は、このピークを示す周波数領域の手前の周波数の比較的インダクタンス変動の少ない領域を使用する。この周波数領域とピークを示す周波数領域との境界を周波数使用限界ということがある。周波数使用限界は、一義的な定義のあるものではないが、インダクタンス値が公称値より一定割合上昇した周波数として示すことができ、例えばインダクタンス値が公称値より10%上昇した周波数とすることができる。また、インピーダンス周波数特性についてもピークを示す周波数がある。このピークを示す周波数をもって、どこまでの周波数で使用できるかの目安とすることもできる。一般に、フェライトビーズインダクタ等の電子部品は、周波数使用限界が高いものであり、より広い周波数帯域においてインピーダンスが高いものが望まれている。しかし、フェライトビーズインダクタ等の電子部品は、直流電流値の変動により周波数使用限界およびインピーダンスの周波数特性が大きく変化するため、使用可能な周波数帯域に制限が生じていた。
また、フェライトビーズインダクタ等の電子部品は、印加する直流電流値が大きくなるにつれ、磁性体の透磁率が飽和してしまう。その結果、フェライトビーズインダクタ等の電子部品のインダクタンス値が低下し、輻射ノイズの低減効果が小さくなるという問題があった。
一般に、流れる電流値とインダクタンス値との関係を直流重畳特性と呼ぶ。直流重畳特性が良いとは、(1)コイルに流れる直流電流値に対して得られるインダクタンス値が大きいこと、(2)コイルに流れる直流電流値が変動してもインダクタンス値が変化しないこと、の2つの特性の良いことをいう。直流重畳特性が悪い場合、回路の不要共振や自己発振といった問題も生じる。
後者の直流重畳特性、つまりはコイルに流れる直流電流値が変動することによるインダクタンス値の変化を改善するには、コアに透磁率の小さい磁性材料を用いれば良い。しかし、前者の直流重畳特性、つまりはコイルに流れる直流電流値に対して得られるインダクタンス値が小さくなり、ノイズの低減効果も小さくなってしまう。このようにフェライトビーズインダクタ等の電子部品は「直流電流印加時のインダクタンス値を大きく」「直流電流印加時のインダクタンス値の変化が小さく」という二律背反である特性をバランスよく両立させる事が求められている。
直流重畳特性を改善するための他の方法として、コイルの内外面に沿って周回する磁束を、磁気ギャップにて遮ることにより、磁気飽和を緩和する電子部品が提案されている。例えば、特許文献1(特開平10−199730)で提案されている電子部品は、磁気ギャップとしてコアに空隙構造を設けている。しかしながら、粉体成型や部材組み立て等、製造上困難を伴う。このため、特許文献2(特開平8−83730)のように連続した成型により製造される電子部品では、コアに空隙構造を設けることが困難であった。図11は特許文献2で提案されている従来技術の電子部品の磁束を示す説明図である。図11の一点鎖枠は、磁性体とコイルとの境界付近の模式拡大図である。図11に示す電子部品は、磁性体部と、コイルと、外部電極とからなる。磁性体部は、軸芯としての高透磁率の磁性材料からなる磁性体と、外被体としての高透磁率の磁性材料からなる磁性体とからなる。図11に示す従来技術の電子部品は、コイルの周回が全て高透磁率の磁性材料で覆われているため、コイル近傍の磁性体に磁束が集中する。このため、磁気飽和が生じやすく、直流重畳特性が悪い。さらに、図11の一点鎖枠に示すように、コイルピッチ間には漏れ磁束が発生し、コイルによって発生する磁束を阻害するため、インダクタンス値が低下する。
そこで、積層工法を使用し、特許文献3(特開平5−41323)および特許文献4(特開平9−330819)において、空隙構造の代わりに、コアの一部分を、絶縁材を含む低透磁率材料にて構成し、磁気ギャップとする積層型の電子部品が提案されている。
特開平10−199730号公報 特開平8−83730号公報 特開平5−41323号公報 特開平9−330819号公報
しかしながら、特許文献3および特許文献4で提案されている電子部品は、内部導体の周回が全て低透磁率の磁性体で覆われているため、内部導体を構成する磁性体の実効透磁率が低い。このため、直流電流印加時のインダクタンス値が十分得られず、直流重畳特性をバランスよく両立したものではなかった。また、積層型の電子部品は複雑な製造工程を要し、特許文献2で提案されている押出し成型のように簡易に連続成型を行うことが困難であった。さらに、直流電流値の変動による周波数使用限界およびインピーダンスの周波数特性の変化については、全く考慮されていなかった。
本発明は、良好な周波数帯域と直流重畳特性とを有し、簡易に連続成型可能な電子部品を提供すること、を目的とする。
本発明の電子部品は、透磁率の異なる複数のセラミック絶縁体材料からなる絶縁体部と、前記絶縁体部に埋設された中心軸をもつコイルと、前記中心軸が延在する中心軸方向の前記絶縁体部の表面に形成され、前記コイルに直接接合された外部電極とを備え、前記絶縁体部は少なくとも、前記中心軸を含み、前記コイルの内周面の内側に位置する、高透磁率のセラミック絶縁体材料からなる第1の絶縁体と、前記コイルの内周面の外側に位置する、高透磁率のセラミック絶縁体材料からなる第3の絶縁体と、前記第1及び第3の絶縁体の間に挟まれて位置し、低透磁率のセラミック絶縁体材料からなる第2の絶縁体と、を含み、前記第2の絶縁体は前記コイルの少なくとも一部分に接することを特徴とする。
本発明によれば、直流電流値の変動による周波数使用限界およびインピーダンスの周波数特性の変化を抑えることができ、それにより直流電流値の変動による使用できる周波数が変動することで制限されてしまうことなく良好な周波数帯域を得ることができる。また、「直流電流印加時のインダクタンス値を大きく」、「直流電流印加時のインダクタンス値の変化が小さく」という二つの直流重畳特性をバランスよく両立することができる。さらに、コイルとコイルの中心軸が延在する中心軸方向に設けられた外部電極とが直接接合されているため、簡易に連続成型を行うことができる。
第1実施形態に係る電子部品の第1の構成を示す模式図である。 第1実施形態に係る電子部品の磁束を示す説明図である。 第1実施形態に係る電子部品の第2の構成を示す模式断面図である。 絶縁体材料にフェライトを用いた第1実施形態に係る電子部品の第2の構成を示す模式断面図である。 第2実施形態に係る電子部品の構成を示す模式断面図である。 その他の実施形態に係る電子部品の構成を示す模式断面図である。 第1実施形態に係る電子部品の製造方法の模式図である。 第2実施形態に係る電子部品の製造方法の模式図である。 従来技術および本発明の電子部品の一例におけるインダクタンスの周波数特性を示すグラフである。 従来技術および本発明の電子部品の一例におけるインピーダンスの周波数特性を示すグラフである。 従来技術の電子部品の磁束を示す説明図である。
図面を適宜参照しながら本発明を以下に詳述する。これらは非限定的な例示であり、本発明は図示された態様に限定されない。また、図面においては発明の特徴的な部分を強調して表現することがあるので、図面各部において縮尺の正確性は必ずしも担保されていない。
<第1実施形態に係る電子部品の第1の構成>
図1は、第1実施形態に係る電子部品の第1の構成を示す模式図である。図1(A)は、第1実施形態に係る電子部品の第1の構成を示す模式斜視図である。図1(B)は、図1(A)のA−A′線(コイルの中心軸)での模式断面図である。図1(C)は図1(B)のB−B′線での模式断面図である。以下の説明では、本発明の対象である電子部品の具体的な実施形態の一つとしてインダクタを挙げるが、電子部品は、例えば、トランス、電源用コモンモードフィルタなどであってもよい。また、このような電子部品を備える電子モジュールもまた本発明の一実施形態である。
本発明の電子部品は、図1(A)に示すように、絶縁体部10(例えば、L:1.0〜10.0mm、W:0.5〜10.0mm、H:0.5〜10.0mm)、コイル20(例えば、線径25〜200μm)及び外部電極30(例えば、e:0〜4.0mm)から構成される。
絶縁体部10は、第1の絶縁体10a、第2の絶縁体10bおよび第3の絶縁体10cから構成される。第1実施形態に係る電子部品の第1の構成では、第1の絶縁体10aは、コイル20の中心軸A−A′を含み、コイル20の内周面の内側に位置する。第2の絶縁体10bは、第1の絶縁体10aと第3の絶縁体10cとの間に挟まれて位置する。第3の絶縁体10cは、コイル20の内周面の外側に位置する。ここで、「内側」は電子部品におけるコイル20の中心軸A−A′に近づく方向を意味し、「外側」は電子部品の外側表面に向かう方向を意味する。この構成により、コイル20の内周面を第2の絶縁体10bが覆う構造となる。つまり、第2の絶縁体10bはコイル20の少なくとも一部分に接する。コイル20の中心軸方向に直交する方向において、第2の絶縁体10bの厚みtの平均値である平均厚みは、例えば30〜300μmである。ここで平均厚みとは、コイル20の中心軸方向に直交する方向において、20回以上測定した厚みtの平均値を意味する。第2の絶縁体10bの平均厚みは、好適には50μm以上であり、より好適には100μm〜200μmである。
絶縁体部10を構成するセラミック絶縁体材料としては、例えば、Ni−Zn−Cuフェライトや、Mn−Zn−Cuフェライト又は金属磁性材料など必要な透磁率や周波数特性に応じて、非限定的に例示される。なお、本発明においては、絶縁体の磁性特性として透磁率により規定した説明を行うが、飽和磁束密度により規定することもできる。
電子部品の絶縁体部10を構成する第1の絶縁体10aおよび第3の絶縁体10cは、高透磁率のセラミック絶縁体材料からなり、透磁率は50以上である。第2の絶縁体10bは、低透磁率のセラミック絶縁体材料からなり、透磁率は30以下である。好適には、第1の絶縁体10aの透磁率は100〜1500であり、第2の絶縁体10bの透磁率は3〜30であり、第3の絶縁体10cの透磁率は50〜1500である。第2の絶縁体10bの透磁率が3より小さいと、第1の絶縁体10aおよび第3の絶縁体10cと同時に焼成するのが困難となり、好ましくない。第2の絶縁体10bの透磁率が30より大きいと、コイル20近傍の絶縁体に集中する磁束をバランス良く分散することができず、好ましくない。
コイル20は導電性材料である導線を螺旋形状に形成したものである。螺旋形状は中心軸を有し、図1(A)においてその中心軸を一点鎖線であるA−A′線で示している。本実施形態では螺旋形状に巻回されているが、例えば渦巻き形状など、仕様によって様々な形状をとることができ、本実施形態に限定されない。導電性材料は従来の電子部品の電極として用いられる各種の材料を特に限定なく用いることができ、典型的には、Agであり、好適には、他の金属を実質的に含まないAgであり、100重量部のAgと50重量部以下の他の金属との混合物や合金であってもよく、他の金属としては、Au、Cu、Pt、Pdなどが非限定的に例示される。
外部電極30は、コイル20の中心軸A−A′が延在する中心軸方向の絶縁体部10(絶縁体の長手方向)の両端面に設けられ、またその両端面の周囲を覆うように設けられていてもよい。外部電極30の材料としては、従来の電子部品の外部電極30として用いられる各種の材料を特に限定なく用いることができ、例えば、Ag、Cu、Pt、Ni、Zn、Snなどが非限定的に例示される。
ここで、外部電極30と接合されるコイル20の両端末は、積層型の電子部品において設けられる引出線を要さない。積層型の電子部品において、引出部から端子電極への接続までの導線の引き回しは、導線に方向性があるため曲げ加工などが難しく、かつ大きなスペースを要していた。本実施形態の電子部品は、外部電極30と螺旋形状のコイル20とが直接接合される。このため、本実施形態の電子部品は、引出線を設けた積層型の電子部品と比較し、小型化を図りつつコイル20のターン数を増すことができ、簡易な構成で高いインダクタンス値を得ることができる。さらに、加工する手間が省け、連続成型が容易となる。
図2は、第1実施形態に係る電子部品の磁束を示す説明図である。図2に示す電子部品は、高透磁率のセラミック絶縁体材料からなる第1の絶縁体10aと第3の絶縁体10cとの間に、低透磁率のセラミック絶縁体材料からなる第2の絶縁体10bを備える。コイル20の内外面に沿って周回する磁束Dを遮るように配置された第2の絶縁体10bによって、コイル20に対してバランスよく磁束Dの流れる量を調整でき、コイル20近傍の絶縁体にかかる磁束Dの集中を分散することができる。さらに、図2の一点鎖枠に示すように、コイル20のピッチ間に発生する漏れ磁束Eが低減され、磁束の阻害によるインダクタンス値の低下が抑制される。このため、直流電流の変動による周波数使用限界およびインピーダンスの周波数特性の変化を抑えることができ、また、「直流電流印加時のインダクタンス値を大きく」、「直流電流印加時のインダクタンス値の変化が小さく」という二つの直流重畳特性をバランスよく両立することができる。第2の絶縁体10bは、第1の絶縁体10aおよび第3の絶縁体10cの透磁率の大きい方に対して、好適には3%以下であればよく、更により好適には1%以下であればよりよい。
<第1実施形態に係る電子部品の第2の構成>
図3(A)及び(B)は、第1実施形態に係る電子部品の第2の構成を示す模式断面図である。第1実施形態に係る電子部品の第2の構成は、第1実施形態に係る電子部品の第1の構成の好適な一例である。
第1実施形態に係る電子部品の第2の構成では、第1の絶縁体10aは、コイル20の中心軸A−A′を含み、コイル20の内周面の内側に位置する。第2の絶縁体10bは、第1の絶縁体10aと第3の絶縁体10cとの間に挟まれて位置する。第3の絶縁体10cは、コイル20の内周面の外側およびコイル20の外周面の内側に位置する。この構成により、コイル20の内周面を第2の絶縁体10bが覆い、かつ、コイル20の少なくとも一部が第2の絶縁体10b内に位置することとなる。好適には、コイル20の中心軸方向に直交する方向において、コイル20の線径の少なくとも10%以上が、第2の絶縁体10b内に位置する。
図4(A)及び(B)は、セラミック絶縁体材料としてフェライトを用いた第1、第2及び第3の絶縁体10a、10b、10cを焼成により一体として形成した場合における、第1実施形態に係る電子部品の第2の構成を示す模式断面図である。図4(A)及び(B)の一点鎖枠は、第1、第2及び第3の絶縁体10a、10b、10cとコイル20との境界付近の模式拡大図である。
図4(A)及び(B)に示すように、第1、第2及び第3の絶縁体10a、10b、10cとの境界面に、各絶縁体の材料が混じり合う拡散領域12a、12bが形成される。なお、拡散領域12a、12bの存在は、例えば、SEM(Scanning Electron Microscope)観察像などにおいて、明確に判断することができる。セラミック絶縁体材料にフェライトを用いた第1、第2及び第3の絶縁体10a、10b、10cを、焼成により一体として形成した場合、図4(A)に示すように、コイル20が拡散領域12b内に位置している。このため、絶縁体部10に占める拡散領域12bの体積が、拡散領域12b内に位置しているコイル20の体積分小さくなり、コイル20近傍の必要な部分の透磁率を確保できる点で好適である。また、図4(A)に示すように、拡散領域12bを含む第2の絶縁体10bがコイル20によって完全に分断されておらず連続している場合、第2の絶縁体10bの平均厚みを小さくしても欠陥とならない点で好適である。さらに、図4(B)に示すように、第2の絶縁体10bと拡散領域12bとの連続性がある場合、第2の絶縁体10bと第3の絶縁体10cとの密着性が良く、第2の絶縁体10bと第3の絶縁体10cとの接続が確実になされ、電子部品が耐湿環境に対応できる点で好適である。
<第2実施形態に係る電子部品>
図5(A)は、第2実施形態に係る電子部品の構成を示す模式断面図である。図5(B)は図5(A)のC−C′線での模式断面図である。第1実施形態に係る電子部品の構成との相違点は、コイル20と第2の絶縁体10bとの接する位置にある。第1実施形態では、コイル20の内周面が第2の絶縁体10bに覆われているが、第2実施形態では、コイル20の外周面が第2の絶縁体10bに覆われている。
第2実施形態に係る電子部品において、第1の絶縁体10aは、コイル20の中心軸A−A′を含み、コイル20の内周面の内側に位置し、第2の絶縁体10bは、第1の絶縁体10aと第3の絶縁体10cの間に挟まれて位置し、第3の絶縁体10cは、コイル20の外周面の外側に位置する。コイル20の中心軸方向に直交する方向において第2の絶縁体10bの平均厚みは、例えばコイル20の線径〜300μmである。第2の絶縁体10bの平均厚みは、好適には100μm以上であり、より好適には120μm〜200μmである。電子部品の絶縁体部10を構成する第1の絶縁体10aおよび第3の絶縁体10cは、高透磁率のセラミック絶縁体材料からなり、透磁率は50以上である。第2の絶縁体10bは、低透磁率のセラミック絶縁体材料からなり、透磁率は30以下である。好適には、第1の絶縁体10aの透磁率は100〜1500であり、第2の絶縁体10bの透磁率は3〜30であり、第3の絶縁体10cの透磁率は50〜1500である。第2の絶縁体10bの透磁率が3より小さいと、第1の絶縁体10aおよび第3の絶縁体10cと同時に焼成するのが困難となり、好ましくない。第2の絶縁体10bの透磁率が30より大きいと、コイル20近傍の絶縁体に集中する磁束をバランス良く分散することができず、好ましくない。第2の絶縁体10bは、第1の絶縁体10aおよび第3の絶縁体10cの透磁率の大きい方に対して、好適には3%以下であればよく、更により好適には1%以下であればよりよい。
第2実施形態に係る電子部品では、絶縁体部10の最外に位置する外被体としての第3の絶縁体10cが、第2の絶縁体10bを被覆して製造される。第3の絶縁体10cが、コイル20より凹凸の小さい第2の絶縁体10bを被覆するため、良好な形状を整えることができ、電子部品の寸法バラツキが少なく、形状安定性が向上する点で好適である。
さらに好適には、絶縁体部10の材質がフェライトである場合において、絶縁体部10を構成する第1、第2及び第3の絶縁体10a、10b、10cが焼成により接合する際に生じる拡散領域12a、12bに、コイル20が位置していてもよい。
<その他の実施形態に係る電子部品>
図6は、その他の実施形態に係る電子部品の構成を示す模断面図である。図6(A)及び(B)は、コイル20の両端末においてコイル20の内径の大きさが異なる電子部品の一例を示している。図6(C)は、複数のコイル20からなる電子部品の一例を示している。図6(D)は、コイル20が絶縁体部10を構成する第1、第2及び第3の絶縁体10a、10b、10c全てに接している電子部品の一例を示している。本実施形態に係る電子部品の構成は、例えば、低透磁率のセラミック絶縁体材料からなる第2の絶縁体10bとコイル20とが接する限りにおいて、適宜組み合わせてよいことなどを想定したものであり、コイル20の内径やコイル20の数などによって本発明の範囲を限定する趣旨ではない。
以下、実施例により本発明をより具体的に説明する。ただし、本発明はこれらの実施例に記載された態様に限定されるわけではない。
本発明の電子部品は、従来技術を適宜援用して、上述した構成となるように製造することができる。以下、非限定的な製造方法の一例を示す。
<第1実施形態に係る電子部品の製造方法>
図7は、第1実施形態に係る電子部品の製造方法の説明図である。
図7に示すように、結合材と透磁率が例えば900のNi−Zn−Cuフェライトからなる絶縁体原料粉末とを混練機51で混練して絶縁体原料粉末と結合材を均一化した混練材61を1次押出成形機71に加圧供給し、1次押出成形機71の断面円形の出口の口金から成形された所望の、例えば0.2〜2.5mmの径の第1の絶縁体10aである巻芯の断面円形の棒体81を、例えば30m/分の速度で押出し、乾燥機91で乾燥させる。
次いで、再びこの棒体81を2次押出し成形機72に送入する。2次押出し成形機72には結合材と透磁率が例えば5のNi−Zn−Cuフェライトからなる絶縁体原料粉末とを混練機52で混練した混練材62を2次押出し成形機72に加圧供給し、2次押出し成形機72の断面円形の出口の口金から棒体81に第2の絶縁体10bが結合した断面円形の棒体82を押出す。
ここで、図1に示す第1実施形態に係る電子部品の第1の構成のように、コイル20が第2の絶縁体10b中に位置しない場合、この棒体82を乾燥機92で乾燥させた後、巻線機100により導線22を巻回する。一方、図3に示す第1実施形態に係る電子部品の第2の構成のように、コイル20が第2の絶縁体10b中に位置している場合には、この棒体82を乾燥させず、巻線機100により導線22を巻回する。乾燥機92による乾燥工程を組み入れないことにより、巻線機100のピッチなどを調整し、巻芯である棒体82の中に導線22を埋め込むことができる。このため、図3に示す第1実施形態に係る電子部品の第2の構成のように、コイル20が第2の絶縁体10b中に位置する。
次いで、この導線22を巻回した棒体82を3次押出成形機73に送入する。3次押出し成形機73には結合材と透磁率が例えば900のNi−Zn−Cuフェライトからなる絶縁体原料粉末とを混練機53で混練した混練材63を3次押出し成形機73に加圧供給し、棒体82を混練材63で被覆し、断面方形の外被体83が形成される。
次いで、焼成炉の大きさ又は、下に敷くセッタの形状に合わせて切断して、600〜1000℃、例えば900℃で焼成し、個々の電子部品の寸法に合わせてカッタで切断する。切断された個々の絶縁体部10である本体41は、バレル粉と水とでバレル研磨して、角部にアールを付ける。その後、銀粉末と溶剤とから成る銀ペーストを本体41の両端面およびそれに連なる外周面端部に塗布し焼き付けて外部電極30を形成する。この時、本体41の両端面に露出したコイル20の端末と外部電極30とが接続される。外部電極30の銀層には、ニッケル・メッキと半田メッキとが施される。
<第2実施形態に係る電子部品の製造方法>
図8は、第2実施形態における電子部品の製造方法の説明図である。
図8に示すように、結合材と透磁率が例えば900のNi−Zn−Cuフェライトからなる絶縁体原料粉末とを混練機51で混練して絶縁体原料粉末と結合材を均一化した混練材64を1次押出成形機71に加圧供給し、1次押出成形機71の断面円形の出口の口金から成形された所望の、例えば0.2〜2.5mmの径の第1の絶縁体10aである巻芯の断面円形の棒体84を、例えば30m/分の速度で押出し、乾燥機91で乾燥させる。乾燥後、この棒体84を巻線機100により導線22を巻回する。
次いで、この導線22を巻回した棒体84を2次押出し成形機72に送入する。2次押出し成形機72には結合材と透磁率が例えば5のNi−Zn−Cuフェライトからなる絶縁体原料粉末とを混練機52で混練した混練材65を2次押出し成形機72に加圧供給し、2次押出し成形機72の断面円形の出口の口金から棒体84に第2の絶縁体10bが結合した棒体85を押出し、乾燥機92で乾燥させる。
次いで、再びこの棒体85を3次押出成形機73に送入する。3次押出し成形機73には結合材と透磁率が例えば900のNi−Zn−Cuフェライトからなる絶縁体原料粉末とを混練機53で混練した混練材66を3次押出し成形機73に加圧供給し、棒体85を混練材66で被覆し、断面方形の外被体86が形成される。この外被体86形成以降の工程は、上述した第1実施形態に係る電子部品の製造方法と同様であるため、記載を省略する。
上述した製造方法により、本発明の電子部品を実際に作成し、第2の絶縁体10bの平均厚みを変化させたもので、インダクタタンス値、周波数使用限界およびインピーダンスのピーク点などがどのように変化するかを測定した。
電子部品の絶縁体部10の寸法は、4.5mm×3.2mm×3.2mmとした。第1の絶縁体10aの透磁率は900、第2の絶縁体10bの透磁は3、第3の絶縁体10cの透磁率は900とした。第2の絶縁体10bの平均厚みは、コイル軸に沿ってコイル軸を通る断面を研磨し、その20か所を光学顕微鏡を用いて測定した平均値により算出した。コイル20の線径は100μmであり、コイル20のピッチは240μmとした。図9及び図10に従来および本発明の第1実施形態に係る第1の構成の電子部品におけるインダクタンスの周波数特性およびインピーダンスの周波数特性の測定結果をそれぞれ示す。
図9は、従来および本発明の第1実施形態に係る第1の構成の電子部品におけるインダクタンスの周波数特性を示すグラフである。図9の縦軸はインダクタンス(μH)を示し、横軸は周波数(MHz)を示す。図9(A)は図11に示す従来の電子部品、つまり第2の絶縁体10bが設けられていない電子部品、図9(B)は第2の絶縁体10bの平均厚みが50μmの本発明の一例の電子部品、図9(C)は第2の絶縁体10bの平均厚みが100μmの本発明の一例の電子部品である。図9に示すように、本発明の一例の電子部品は従来の電子部品と比較し、電流値を変動させた場合でもインダクタンス値の変化が小さい。さらに、周波数使用限界が高くなり、かつ、インダクタンス値が高い。このため、本発明の電子部品は、直流電流値の変動による使用できる周波数が変動することで制限されてしまうことなく良好な周波数帯域が得られる。また、本発明の電子部品は、「直流電流印加時のインダクタンス値を大きく」、「直流電流印加時のインダクタンス値の変化が小さく」という二つの直流重畳特性をバランスよく両立されている。さらに、本発明の電子部品の第2の絶縁体10bの平均厚みが大きくなるにつれ、より周波数使用限界が高くなり、電流値を変動させた場合でもインダクタンス値の変化が小さい。
図10は、従来および本発明の第1実施形態に係る第1の構成の電子部品におけるインピーダンスの周波数特性を示すグラフである。図10の縦軸はインピーダンス(Ω)を示し、横軸は周波数(MHz)を示す。図11に示す従来の電子部品、つまり第2の絶縁体10bが設けられていない電子部品、図10(B)は第2の絶縁体10bの平均厚みが50μmの本発明の一例の電子部品、図10(C)は第2の絶縁体10bの平均厚みが100μmの本発明の一例の電子部品である。図10に示すように、本発明の一例の電子部品は従来の電子部品と比較し、電流値を変動させた場合でもインピーダンスのピーク点の変化が小さい。このため、本発明の電子部品は、直流電流値の変動による使用できる周波数が変動することで制限されてしまうことなく良好な周波数帯域が得られる。また、本発明の電子部品の第2の絶縁体10bの平均厚みが大きくなるにつれ、電流値を変動させた場合でもインピーダンスの変化が小さくなり、より高周波数側にインピーダンスのピーク点がシフトする。
下記に実施例及び比較例の電子部品について、以下の測定を行った。電子部品の絶縁体部10の寸法は、4.5mm×3.2mm×3.2mmとした。第1の絶縁体10aの透磁率は900、第2の絶縁体10bの透磁は3、第3の絶縁体10cの透磁率は900とした。第2の絶縁体の平均厚みは、コイル軸に沿ってコイル軸を通る断面を研磨し、その20か所を光学顕微鏡を用いて測定した平均値により算出した。コイル20の線径は100μmであり、コイル20のピッチは240μmとした。実施例5におけるコイルの位置(%)は、コイル20の中心軸方向に直交する方向における第2の絶縁体10b中に位置しているコイル20の厚み(μm)をコイル20の線径100μmで除した値(%)の平均値である。第2の絶縁体10b中に位置しているコイル20の厚みは、コイル軸に沿ってコイル軸を通る断面を研磨し、光学顕微鏡を用いて測定して算出した。測定はLCRメータを使用し、各実施例および比較例につき、10個測定して平均値を求めた。表1のインダクタンスは、200mAの直流電流および10MHzの周波数でのインダクタンス値である。表1の周波数使用限界は、一義的な定義はないが、ここではインダクタンス値が公称値より10%上昇した周波数である。表1のインピーダンスmax周波数(MHz)は、200mAの直流電流でのインピーダンスが最大値(ピーク値)となる周波数である。
表2に、各直流電流値(200、400、600および800mA)における10MHzの周波数でのインダクタンス値を示す。比較例が直流電流によりインダクタンス値は大きく変動するのに対し、実施例では、第2の絶縁体10bの平均厚みが大きいほど、直流電流値が変化しても、インダクタンス値は大きく変動しない。このことは、直流電流値の値にかかわらず、常に安定したインダクタンスとして使用できることを示している。
表3に、各直流電流値(200、400、600および800mA)におけるインピーダンスが最大値(ピーク値)となる周波数である、インピーダンスmax周波数(MHz)を示す。比較例が直流電流により大きく変動しさらに、直流電流値が低い時は、直流電流値が高いときに比べて、インピーダンスmax周波数が低いのに対し、実施例では、第2の絶縁体10bの平均厚みが大きいほど、直流電流値が変化しても、インピーダンスmax周波数は大きく変動せず、さらに、直流電流値が低い時も、直流電流値が高いときも、インピーダンスmax周波数が高い。このことは、直流電流値の値にかかわらず、常に高い周波数まで安定して使用できることを示している。
Figure 2018125399
Figure 2018125399
Figure 2018125399
10 絶縁体部
10a 第1の絶縁体
10b 第2の絶縁体
10c 第3の絶縁体
20 コイル
30 外部電極

Claims (9)

  1. 透磁率の異なる複数のセラミック絶縁体材料からなる絶縁体部と、
    前記絶縁体部に埋設された中心軸をもつコイルと、
    前記中心軸が延在する中心軸方向の前記絶縁体部の表面に形成され、前記コイルに直接接合された外部電極と、を備え、
    前記絶縁体部は少なくとも、
    前記中心軸を含み、前記コイルの内周面の内側に位置する、高透磁率のセラミック絶縁体材料からなる第1の絶縁体と、
    前記コイルの内周面の外側に位置する、高透磁率のセラミック絶縁体材料からなる第3の絶縁体と、
    前記第1及び第3の絶縁体の間に挟まれて位置し、低透磁率のセラミック絶縁体材料からなる第2の絶縁体と、を含み、
    前記第2の絶縁体は前記コイルの少なくとも一部分に接する、電子部品。
  2. 前記第3の絶縁体は、前記コイルの内周面の外側および前記コイルの外周面の内側に位置することを特徴とする、請求項1に記載の電子部品。
  3. 前記第3の絶縁体は、前記コイルの外周面の外側に位置することを特徴とする、請求項1に記載の電子部品。
  4. 前記中心軸方向と直交する方向において、前記第2の絶縁体の平均厚みは50μm以上であることを特徴とする、請求項1〜2のいずれか1項に記載の電子部品。
  5. 前記中心軸方向と直交する方向において、前記コイルの線径の少なくとも10%以上が、前記第2の絶縁体内に位置することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の電子部品。
  6. 前記中心軸方向と直交する方向において、前記第2の絶縁体の平均厚みは100μm以上であることを特徴とする、請求項3に記載の電子部品。
  7. 前記第2の絶縁体の透磁率が、前記第1および第3の絶縁体の透磁率の大きい方の透磁率の3%以下であることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の電子部品。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の電子部品を備える電子モジュール。
  9. 絶縁体原料粉末と結合材を混練した混練材の押出し成形により巻芯を形成する工程と、
    前記巻芯に導線を巻回しコイルを形成する工程と、
    前記混練材の押出し成形により外被体を形成する工程と、
    前記巻芯および前記外被体を焼成した後、所定の長さに切断する工程と、
    前記コイルと接合する外部電極を形成する工程と、を備える、請求項1〜8のいずれか1項に記載の電子部品の製造方法。
JP2017016027A 2017-01-31 2017-01-31 電子部品、電子部品の製造方法及び電子モジュール Active JP7018710B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017016027A JP7018710B2 (ja) 2017-01-31 2017-01-31 電子部品、電子部品の製造方法及び電子モジュール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017016027A JP7018710B2 (ja) 2017-01-31 2017-01-31 電子部品、電子部品の製造方法及び電子モジュール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018125399A true JP2018125399A (ja) 2018-08-09
JP7018710B2 JP7018710B2 (ja) 2022-02-14

Family

ID=63111687

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017016027A Active JP7018710B2 (ja) 2017-01-31 2017-01-31 電子部品、電子部品の製造方法及び電子モジュール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7018710B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019176137A (ja) * 2018-03-29 2019-10-10 Tdk株式会社 コイル装置
CN115863019A (zh) * 2023-02-28 2023-03-28 深圳市斯比特技术股份有限公司 一种扁平线立绕电感线圈的电感器

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02260405A (ja) * 1989-03-30 1990-10-23 Toko Inc 積層インダクタ
JPH0888123A (ja) * 1994-09-19 1996-04-02 Taiyo Yuden Co Ltd チップ形インダクタおよびその製造方法
JPH08124761A (ja) * 1994-10-19 1996-05-17 Taiyo Yuden Co Ltd チップ形インダクタおよびその製造方法
JPH08330139A (ja) * 1995-05-29 1996-12-13 Taiyo Yuden Co Ltd 磁性コアを有するインダクタ
JPH11162742A (ja) * 1997-11-21 1999-06-18 Toko Inc インダクタンス素子とその製造方法
JP2010171188A (ja) * 2009-01-22 2010-08-05 Ngk Insulators Ltd 小型インダクタ及び同小型インダクタの製造方法
JP2010192890A (ja) * 2009-01-22 2010-09-02 Ngk Insulators Ltd 小型インダクタ及び同小型インダクタの製造方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02260405A (ja) * 1989-03-30 1990-10-23 Toko Inc 積層インダクタ
JPH0888123A (ja) * 1994-09-19 1996-04-02 Taiyo Yuden Co Ltd チップ形インダクタおよびその製造方法
JPH08124761A (ja) * 1994-10-19 1996-05-17 Taiyo Yuden Co Ltd チップ形インダクタおよびその製造方法
JPH08330139A (ja) * 1995-05-29 1996-12-13 Taiyo Yuden Co Ltd 磁性コアを有するインダクタ
JPH11162742A (ja) * 1997-11-21 1999-06-18 Toko Inc インダクタンス素子とその製造方法
JP2010171188A (ja) * 2009-01-22 2010-08-05 Ngk Insulators Ltd 小型インダクタ及び同小型インダクタの製造方法
JP2010192890A (ja) * 2009-01-22 2010-09-02 Ngk Insulators Ltd 小型インダクタ及び同小型インダクタの製造方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019176137A (ja) * 2018-03-29 2019-10-10 Tdk株式会社 コイル装置
JP7238446B2 (ja) 2018-03-29 2023-03-14 Tdk株式会社 コイル装置
CN115863019A (zh) * 2023-02-28 2023-03-28 深圳市斯比特技术股份有限公司 一种扁平线立绕电感线圈的电感器
CN115863019B (zh) * 2023-02-28 2023-05-09 深圳市斯比特技术股份有限公司 一种扁平线立绕电感线圈的电感器

Also Published As

Publication number Publication date
JP7018710B2 (ja) 2022-02-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11011302B2 (en) Common-mode choke coil
US9502169B2 (en) Common mode choke coil and manufacturing method thereof
JP5451791B2 (ja) 積層インダクタ
US10186365B2 (en) Inductor
JP5754433B2 (ja) 巻線型電子部品
JP2014075533A (ja) コモンモードフィルタ
TWI587328B (zh) Coil parts
US10096421B2 (en) Coil device and method for manufacturing the same
CN110970193B (zh) 线圈部件
CN107112112B (zh) 线圈部件
JP7018710B2 (ja) 電子部品、電子部品の製造方法及び電子モジュール
JP2007134595A (ja) コイル部品
JP2011222617A (ja) インダクタ用線材およびインダクタ
JP5713232B2 (ja) ノイズフィルタ
KR20170079183A (ko) 코일 부품
JPH11251151A (ja) ビーズインダクタ
JP6520536B2 (ja) コイル部品
JP6729422B2 (ja) 積層型電子部品
WO2018185990A1 (ja) コイル部品用コア、及び、コイル部品
US11626239B2 (en) Wire-wound inductor
KR20150139267A (ko) 권선형 인덕터
JP6442981B2 (ja) コイル部品
CN109215942B (zh) 电感元件及lc滤波器
JP6947290B2 (ja) インダクタおよびそれを用いた電圧変換器
JP2016025150A (ja) トロイダルコイル

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200122

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201016

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201117

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210114

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20210525

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210823

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20210823

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20211001

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20211005

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220111

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220201

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7018710

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150