JP2018125273A - リッツ線の端子接続部及び端子接続方法 - Google Patents

リッツ線の端子接続部及び端子接続方法 Download PDF

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Abstract

【課題】端子接続部において電気的及び機械的に安定した品質を容易に実現できるリッツ線の端子接続部及び端子接続方法を提供する。【解決手段】リッツ線の端子接続部は、導体の外周面に絶縁皮膜が施された複数の導体素線を撚り合わせてなるリッツ線の先端部と、リッツ線の先端部が挿入される筒状の電線接続部を有する金属端子と、を備える。電線接続部は、リッツ線の挿入口とは別に、内部に連通する開口を有する。リッツ線が電線接続部に挿入された状態で電線接続部がかしめられていることにより機械的に接続されており、リッツ線の絶縁皮膜のない先端面と電線接続部とが、開口と先端面との間に充填された半田を介して電気的に接続されている。【選択図】図5

Description

本発明は、リッツ線の端子接続部及び端子接続方法に関する。
一般に、発変電所等の電力設備には、建築構造物や電気設備等(以下「被接地体」と称する)を地絡故障や雷撃から保護するために、被接地体に流入した故障電流や雷電流(サージ電流)を大地に放出し拡散させる接地システムが設けられている。接地システムは、被接地体と大地を電気的に接続し、地絡故障電流や雷電流が流れる接地線を備える。接地線は、例えば、地中に埋設される接地極と電気的に接続される。
従来の接地システムは、地絡故障時に流れる低周波(直流、商用周波)の特性を基準に設計・施工されており、接地線として、例えば単線又は撚り線からなる裸線、あるいは当該裸線からなるケーブル導体にビニル絶縁を施したIV線(ビニル絶縁電線)が用いられている。この場合、表皮効果等の影響によって、高周波数帯の電流が流れる際のインピーダンスが上昇する。そのため、100kHz〜1MHzの高周波成分を含む雷サージ電流が通電した場合に、接地システムの電位上昇が大となり、被接地体に障害(例えば機器の損傷、誤動作)が発生する虞がある。
特に、近年では、電力設備制御や遠隔監視に情報通信技術(ICT:Information and Communication Technology)が導入され、ICT機器による制御が行われているため、雷撃に対して脆弱であるICT機器を保護すべく、接地システムの耐雷性の向上が要求されている。
接地システムの接地線として、リッツ線を使用することにより、上述した要求に対応することができる。接地システムの接地網や立ち上げ線を容易に形成するために、リッツ線の先端部には金属端子が装着される。接地システムの場合、現場において接地線(リッツ線)の仕様(長さなど)が決まるため、金属端子の接続作業も現場で行われることとなる。
通常、接地システムの接地線のように、電力をエネルギー源として使用する強電用のケーブルの端子接続においては、六角ダイスを用いて金属端子を圧縮によってかしめることにより、ケーブル導体と金属端子とが電気的、機械的に接続される。すなわち、ケーブル導体と金属端子の接触面積を長手方向において十分に確保している。
そのため、ケーブル導体としてリッツ線を用いる場合は、導通状態を確保するために、圧縮工程の前工程として、リッツ線を構成する1本1本の導体素線の先端部(金属端子に接続される部分)から絶縁皮膜を除去する必要がある。例えば、金属ブラシやグラインダーを用いた機械的剥離、又は溶剤を用いた化学的剥離により、リッツ線の絶縁皮膜が除去される。
また、本出願人は、管状端子の筒部にリッツ線の先端部を挿入するとともに、半田を筒部に流し込み、バーナー等で金属端子を外側からあぶることにより、リッツ線の絶縁皮膜を溶かして除去する方法を採用している。この場合、半田により、リッツ線と金属端子とが電気的及び機械的に接続される。
特開平6−275325号公報
上述したように、従来は、リッツ線の先端部から所定長の絶縁皮膜を除去して、リッツ線と金属端子を電気的に接続している。そのため、絶縁皮膜の除去作業に長時間を有し、作業効率が悪い。また、バーナー等の火気を使用する場合、安全性の面で好ましくない。さらには、絶縁皮膜を十分に除去できたか否かの判断は、作業者に委ねられるため、作業者の熟練度によって端子接続部の品質(通電性、機械的強度)が安定しない虞がある。
一方、電力を情報伝達や機器制御に使用する弱電用のリッツ線においては、リッツ線の先端部を斜めに切断し、先端面と金属端子を半田により電気的に接続する手法が提案されている(例えば、特許文献1)。しかしながら、特許文献1に開示の手法では、金属端子とリッツ線は圧着により固定されているだけなので、強電用のリッツ線と金属端子を接続する場合に大量の半田を流し込むと、金属端子の両端部から半田が流れ出てしまい、良好な導通状態が形成されない。圧着では、通常、圧着工具または圧着機によって金属端子がかしめられる。このように、特許文献1に開示の手法は、強電用のリッツ線の端子接続において、そのまま適用することができない。
本発明の目的は、端子接続部において電気的及び機械的に安定した品質を容易に実現できるリッツ線の端子接続部及び端子接続方法を提供することである。
本発明に係るリッツ線の端子接続部は、
導体の外周面に絶縁皮膜が施された複数の導体素線を撚り合わせてなるリッツ線の先端部と、
前記リッツ線の先端部が挿入される筒状の電線接続部を有する金属端子と、を備え、
前記電線接続部は、前記リッツ線の挿入口とは別に、内部に連通する開口を有し、
前記リッツ線が前記電線接続部に挿入された状態で前記電線接続部がかしめられていることにより機械的に接続されており、
前記リッツ線の絶縁皮膜のない先端面と前記電線接続部とが、前記開口と前記先端面との間に充填された半田を介して電気的に接続されていることを特徴とする。
本発明に係るリッツ線の端子接続方法は、
導体の外周面に絶縁皮膜が施された複数の導体素線を撚り合わせてなるリッツ線の先端部に、前記リッツ線の先端部が挿入される筒状の電線接続部を有する金属端子を接続するリッツ線の端子接続方法であって、
前記電線接続部に前記リッツ線の先端部を、前記絶縁皮膜を除去することなく挿入する第1工程と、
前記電線接続部をかしめて、前記リッツ線と前記電線接続部とを機械的に接続する第2工程と、
前記電線接続部の内部に連通する前記リッツ線の挿入口とは別の開口と前記リッツ線の先端面との間に半田を充填し、前記リッツ線の先端面と前記電線接続部とを電気的に接続する第3工程と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、リッツ線の端子接続部において電気的及び機械的に安定した品質を容易に実現することができる。
接地システムの構成を示す図である。 図2A〜図2Cは、接地線の一例を示す図である。 第1の実施の形態に係る金属端子の一例を示す斜視図である。 図4A〜図4Dは、第1の実施の形態に係る接地線の端末接続方法を示す図である。 図5A、図5Bは、第1の実施の形態に係る接地線の端子接続部の一例を示す図である。 第2の実施の形態に係る金属端子の一例を示す斜視図である。 図7A〜図7Dは、第2の実施の形態に係る接地線の端末接続方法を示す図である。 図8A、図8Bは、第2の実施の形態に係る接地線の端子接続部の一例を示す図である。 図9A、図9Bは、第1の実施の形態に係る接地線の端子接続部の他の一例を示す図である。 図10A、図10Bは、第2の実施の形態に係る接地線の端子接続部の他の一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、接地システム1の構成を示す図である。接地システム1の接地線EWの端子接続部において、本発明の一実施の形態に係るリッツ線の端子接続部が適用される。
接地システム1は、発変電所等の電力設備の地中部および周囲に付属設備として設けられ、建築構造物や電気設備等の被接地体20を地絡故障や雷撃から保護するために、被接地体20に流入した故障電流や雷電流(サージ電流)を大地に放出し拡散させる。
図1に示すように、接地システム1は、被接地体20と大地を電気的に接続し、地絡故障電流、雷電流、又は遮蔽電流が流れる接地線EWを備える。接地線EWは、地中に埋設される接地極11と電気的に接続される。
接地線EWは、接地網12、立ち上げ線13、極接続線14を形成する。接地網12は、複数の接地線EWが所定の間隔(例えば4m)で格子状に配置された構成を有し、略水平な状態で地中に埋設される。接地網12は、接地線EWが環状に配置された構成でもよい。接地網12は、電力設備の建設範囲のほぼ全体をカバーする大きさを有する。被接地体20は、立ち上げ線13を介して、接地網12と電気的に接続される。接地網12は、極接続線14を介して、接地極11と電気的に接続される。接地網12を備えることにより、等電位化を図ることができる。
本実施の形態では、接地線EWとして、導体を絶縁皮膜で被覆した素線(エナメル線)を複数本集合して撚り合わせたリッツ線を用いる。図2A〜図2Cは、接地線EWの一例を示す断面図である。
図2Aに示す接地線EW1は、複数本(図2Aでは20本)の素線100を集合して撚り合わせた構成を有する。
素線100は、例えば軟銅からなる導体101に、絶縁皮膜102を焼き付けた、仕上がり外径が約0.45mmのエナメル線である。絶縁皮膜102には、例えばポリビニルホルマール、ポリウレタン、ポリウレタンナイロン、ポリエステル、ポリエステルナイロン、ポリエステルイミド、ポリアミドイミド、ポリエステルイミド/ポリアミドイミド、ポリイミド等が適用される。なお、図2Aに示す接地線EW1は、エナメル線の集合撚りで、撚り方向は、S(右)撚り、またはZ(左)撚りのいずれかによって形成されており、仕上がり外径は約2.5mmである。
図2Bに示す接地線EW2は、図2Aに示すようなリッツ線を一次撚り線103とし、一次撚り線103の束をさらに複数(図2Bでは計19束)撚り合わせて二次撚り線104とした複合撚り線である(図2Bは導体の公称断面積60mm用)。一次撚り線103は子撚り、二次撚り線104は親撚りとも呼ばれる。
図2Bでは、親撚りとしての二次撚り線104は、中心から外側に向かって、1束、6束、12束の同心撚り構造を有する。ここでは、同心撚りの最も中心側を第1撚り層と呼び、撚り層が複数ある場合は、以降、外側に向かって順に、第2撚り層、第3撚り層、第4撚り層と呼ぶ。図2Bでは、中心1束の外側に同心状に撚られる6束を第1撚り層104a、その外側の12束を第2撚り層104bとする。
一次撚り線103を構成する素線100の撚り方向と、二次撚り線104における各撚り層における一次撚り線103の束の撚り方向は、逆向きであることが好ましい。言い換えると、親撚りと子撚りの撚り方向は逆向きであることが好ましい。
図2Bの場合のような、二次撚り線104が同心撚り構造である場合について、具体的に説明する。まず、撚り線の最外層の撚り方向は、接地線をJIS規格準拠とするためには、S(右)撚りとすることが好ましい。よって、図2Bの構成においては、第2撚り層104bが二次撚り線104の最外層であるため、最外層である第2撚り層104bにおける一次撚り線103の束の撚り方向はS(右)撚りとしている。この場合、第2撚り層104bを構成する各一次撚り線103の素線100の撚り方向(12束の各子撚りの撚り方向)は、親撚りとは逆向きのZ(左)撚りとするのが好ましい。
一方、二次撚り線104の第1撚り層104aにおける一次撚り線103の束の撚り方向は、第2撚り層104bにおける撚り方向(S撚り)とは逆向きのZ撚りとするのが好ましい。この場合、第1撚り層104aを構成する各一次撚り線103の素線100の撚り方向(6束の各子撚りの撚り方向)は、親撚りとは逆向きのS撚りとするのが好ましい。また、その外側に第1撚り層104aが形成される、二次撚り線104の中心の1束を構成する一次撚り線103の素線100の撚り方向も、同様に、第1撚り層104aにおける親撚りとは逆向きのS撚りとするのが好ましい。このように、S撚り、Z撚りについては、撚り線の最外層をS撚りとすることを基準に決定する。
二次撚り線104は、第1撚り層104aより外側に、更に1つ(第2撚り層104b)または複数の撚り層(第3撚り層以上の撚り層)を有する場合、隣接する撚り層(例えば、第1撚り層104aと第2撚り層104b)における一次撚り線103の束の撚り方向は互いに逆向きとするのが好ましい。すなわち、二次撚り線が複数の撚り層で形成される場合は、撚り層毎に撚り方向が交互に逆向き(例えば、第1撚り層:Z撚り、第2撚り層:S撚り、第3撚り層:Z撚り、・・・)となるように形成することが好ましい。
さらに、各撚り層を構成する各一次撚り線103の素線100の撚り方向(各子撚りの方向)は、その撚り層における一次撚り線103の束の撚り方向(親撚りの方向)とは逆向き(例えば、親撚りがZ撚りである撚り層における子撚りはS撚り)に形成するのが好ましい。
これにより、接地線EW2に可撓性を持たせることができる。また、交互に逆向きにすることで、同心撚りを形成し易く、仕上がり外径を安定させることができる。なお、図2Bに示す接地線EW2の仕上がり外径は、約12.3mmである。
図2Cに示す接地線EW3は、図2Bに示すようなリッツ線(二次撚り線104)に対して、セパレーター105を介在させて外被106を形成した外被付きリッツ線である。セパレーター105には、例えばナイロンフィルム等が適用される。外被106には、例えば耐燃架橋ポリエチレン等が適用される。接地線EW3は、地上に露出する部分(例えば、立ち上げ線13や接地網12の屋内配線)等に使用される。図2Cに示す接地線EW3の仕上がり外径は、約15.5mmである。
なお、接地線EW(EW1〜EW3)を構成する素線100の外径、撚り本数等は、実施の形態で示すものに制限されず、任意に選択される。また、素線100の導体101には、銅の他、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金、又はこれらの二重構造からなるクラッド材(例えば銅クラッドアルミニウム)等を適用することができる。
接地システム1において、接地線EWに交流電流が流れるとき、周波数が高くなるに従い、導体内部に比べて導体表面における電流密度が高くなり、実効の導体断面積が小さくなるため、インピーダンスが上昇する(表皮効果)。接地線EWに用いられるリッツ線は、径の小さい素線のそれぞれが絶縁された構造を有しており、高周波電流通電時の電流分布の偏りが生じにくく、雷サージ通電時の表皮効果によるインピーダンスの上昇を抑制することができる。また、接地線EWにリッツ線を用いることにより、接地線EWを格子状又は環状に配置する際に、容易に接地線EWを曲げることができ、接地線EWを敷設する際の作業性が、従来使用されているIV線に比べて格段に向上する。
接地線EWの端末部には、接地網12、立ち上げ線13及び極接地線14の接続を容易に形成するために、例えば銅又は銅合金からなる圧縮端子等の金属端子30、40(図3、図6参照)が接続される。
[第1の実施の形態]
図3は、第1の実施の形態に係る金属端子30の一例を示す斜視図である。
図3に示す金属端子30は、他の接地線EWの金属端子(金属端子30や後述する金属端子40を含む)や被接地体20の端子等に接続される先端接続部31と、接地線EWに接続される電線接続部32を有する圧縮銅管端子である。
電線接続部32は、筒形状を有し、一端側(先端側)が閉塞され、他端側(後端側)に接地線EWの先端部が挿入される挿入口32cを有する。すなわち、電線接続部32は、挿入口32cとは反対側の端部(電線接続部32の先端側端部)が閉塞されている。電線接続部32の後端部32bは、接地線EWと機械的に接続する際にかしめられる部分(本実施の形態では圧縮される部分)であり、所定長が確保される。また、電線接続部32は、筒状の側面(ここでは軸方向と直交する方向)に、内部に連通する開口32aを有する。開口32aのサイズは、例えば、電線接続部32の全長の半分である。
先端接続部31は、電線接続部32に連設される板状の部分である。先端接続部31は、ボルトを挿通するボルト穴31aを有する。ボルト穴31aに接続対象(例えば、他の金属端子)の穴(図示略)を合わせ、ボルト穴31aにボルトを挿通してボルト締めすることにより、接地線EWは、接続先(例えば、他の接地線EW)と容易かつ強固に接続される。
図4A〜図4Dは、第1の実施の形態に係る接地線EW(リッツ線)の端末接続方法を示す図である。
まず、図4A、図4Bに示すように、金属端子30の電線接続部32の挿入口32cに、接地線EWの先端部を、絶縁皮膜を除去することなく挿入する(第1工程)。このとき、リッツ線EWの先端面EWaと、金属端子30(電線接続部32の内周面)との間に、スペースS1が形成されるようにする。本実施の形態では、接地線EWの先端面EWaが長手方向に対して傾斜して切断された傾斜面となっているので、先端面EWaと金属端子30との間には確実にスペースS1が形成される。
次に、図4Cに示すように、電線接続部32の後端部32bを、かしめる(第2工程)。具体的には、本実施の形態では、六角ダイス等の専用工具(図示略)により圧縮する。これにより、接地線EWと金属端子30との機械的強度が確保される。また、後述する第3工程において、電線接続部32の開口32aから半田33をスペースS1に充填したとき(ここでは流し込んだとき)に、挿入口32cから半田33が流出するのを防止することができる。
次に、図4Dに示すように、電線接続部32の開口32aから半田33を充填し(ここでは半田33を流し込み)、接地線EWの先端面EWaと金属端子30とを電気的に接続する(第3工程)。つまり、本実施の形態では、接地線EWの切断時に表面に現れる絶縁皮膜102のない切断面(導体101が露出した先端面EWa)を、通電経路として利用する。流し込んだ半田33は、電線接続部32の閉塞された先端部(符号略)と、圧縮された後端部32bによって堰き止められるので、接地線EWと金属端子30は確実に接続される。また、接地線EWの先端面EWaと金属端子30(電線接続部32の内側先端部)との間のスペースS1に半田33を充填するので、絶縁皮膜102のない(導体101が露出した)接地線EWの先端面EWaと半田33とを確実に電気的に接続することができ、半田33を介して確実に接地線EWと金属端子30とを電気的に接続することができる。なお、本実施の形態のように半田33を流し込む場合は、電線接続部32に半田33を流し込む前に、電線接続部32を加熱しておくのが好ましい。これにより、半田33による電気的接続性及び機械的接続性を向上することができる。以上の工程により接地線EWの端子接続部J1(図5B参照)が組み立てられる。
図5A、図5Bは、第1の実施の形態に係る接地線EWの端子接続部J1を示す図である。図5Aは端子接続部J1の平面図であり、図5Bは端子接続部J1の長手軸に沿う縦断面図である。
図5A、図5Bに示すように、端子接続部J1では、接地線EWが電線接続部32に挿入された状態で電線接続部32の後端部32bがかしめられていることにより、接地線EWと金属端子30とが機械的に接続される。本実施の形態では、圧縮によってかしめられている。また、接地線EWの絶縁皮膜102のない(導体101が露出した)先端面EWaと金属端子30の電線接続部32とが、開口32aと接地線EWの先端面EWaとの間に充填された半田33(ここでは、開口32aを通じて流し込まれた半田33)を介して電気的に接続される。
具体的には、接地線EWの先端面EWaと金属端子30(電線接続部32の内側先端部)との間にはスペースS1が設けられ、スペースS1に半田33が充填される。端子接続部J1においては、接地線EWと金属端子40とは、主として先端面EWaを介して電流が流れることになる。
接地線EWの先端面EWaと金属端子30(電線接続部32の内側先端部)との間のスペースS1に半田33が充填されるので、絶縁皮膜102のない(導体101が露出した)接地線EWの先端面EWaと半田33とを確実に電気的に接続することができ、半田33を介して確実に接地線EWと金属端子30とを電気的に接続することができる。
接地線EWの先端面EWaを傾斜面とした場合、先端面EWaを長手方向に直交する直交面とした場合に比較して通電経路の断面積が大きくなり、電気抵抗を小さくすることができるので、端子接続部J1における発熱を抑制することができる。
このように、第1の実施の形態に係る接地線EW(リッツ線)の端子接続部J1は、導体101の外周面に絶縁皮膜102が施された複数の素線100を撚り合わせてなる接地線EWの先端部と、接地線EWの先端部が挿入される筒状の電線接続部32を有する金属端子30と、を備える。電線接続部32は、接地線EWの挿入口32cとは別に、内部に連通する開口32aを有する。接地線EWが電線接続部32に挿入された状態で電線接続部32がかしめられている(本実施の形態では圧縮されている)ことにより機械的に接続されている。接地線EWの絶縁皮膜102のない(導体101が露出した)先端面EWaと電線接続部32とは、開口32aと接地線EWの先端面EWaとの間に充填された半田33を介して電気的に接続される。
また、第1の実施の形態に係る接地線EWの端子接続方法は、導体101の外周面に絶縁皮膜102が施された複数の素線100を撚り合わせてなる接地線EWの先端部に、接地線EWの先端部が挿入される筒状の電線接続部32を有する金属端子30を接続する接地線EWの端子接続方法である。端子接続方法は、電線接続部32に接地線EWの先端部を、絶縁皮膜102を除去することなく挿入する第1工程(図4A、図4B参照)と、電線接続部32をかしめて(本実施の形態では圧縮して)、接地線EWと電線接続部32とを機械的に接続する第2工程(図4C参照)と、電線接続部32の内部に連通する接地線EWの挿入口32cとは別の開口32aと接地線EWの先端面EWaとの間に半田を充填し、接地線EWの先端面EWaと電線接続部32とを電気的に接続する第3工程(図4D)と、を備える。
端子接続部J1において、接地線EWと金属端子30との電気的接続は、切断によって表面に現れる絶縁皮膜102のない(導体101が露出した)先端面EWaを利用して、電線接続部21の先端部における半田付けにより行われる。また、接地線EWと金属端子30との機械的接続は、電線接続部21の後端部における圧縮により行われる。端子接続部J1は、接地線EWの絶縁皮膜102の除去作業を必要としないので、作業者が熟練していなくても短時間で容易に組み立てることができる。さらには、端子接続部J1は、バーナーによる加熱も必要ないので、安全性の面でも優れる。したがって、第1の実施の形態に係る端子接続部J1及び端子接続方法によれば、端子接続部J1において電気的及び機械的に安定した品質を容易に実現することができる。
[第2の実施の形態]
図6は、第2の実施の形態に係る金属端子40の一例を示す斜視図である。
図6に示す金属端子40は、他の接地線EWの金属端子(金属端子30や金属端子40を含む)や被接地体20の端子等に接続される先端接続部41と、接地線EWに接続される電線接続部42を有する圧縮銅管端子である。
電線接続部42は、筒形状を有し、一端側(後端側)に接地線EWの先端部が挿入される挿入口42cを有する。電線接続部42の後端部42bは、接地線EWと機械的に接続する際にかしめられる部分(本実施の形態では圧縮される部分)であり、所定長が確保される。また、電線接続部42は、挿入口42cとは反対側の端部に、内部に連通する開口42aを有する。具体的には、開口42aは、電線接続部42の先端に、挿入口42cと平行に、すなわち、電線接続部42の長手方向に向かって開口する形で設けられる。
さらに、電線接続部42の内周面の先端側には、周方向に沿って突起部42dが設けられる。開口42a(電線接続部42の先端面)から突起部42dまでの距離L(図7A、図8B参照)は、0〜50mmであることが好ましい。より好ましくは、距離Lは、0〜20mmである。距離Lを50mm以下、より好ましくは20mm以下とすることにより、金属端子40が必要以上に長くなり、接続端子部が大きくなるのを防止することができる。
また、突起部42dの高さh(図7A、図8B参照)は、1〜10mmであることが好ましい。これにより、電線接続部42に挿入される接地線EWの先端部を確実に係止することができる。接地線EWの先端が突起部42dに突き当たるまで挿入すればよいので、非常に作業性が良く、半田との電気的な接続の品質面でのばらつきもなくなる。なお、突起部42dの幅d(金属端子40の軸方向の突起長さ、図7A、図8B参照)は、0.5mm〜2mm程度であればよい。
さらに、突起部42dの断面形状は、円弧状であることが好ましい。この場合は、突起部42dに突き当てた部分の接地線EWの先端面、具体的には、接地線EWの先端面EWaの外縁の突起部42dと対向する部分に半田43(図7D、図8B参照)が入り込みやすくなるため、絶縁皮膜102のない(導体101が露出した)接地線EWの先端面EWa全体に半田43が接触し、半田43を介して確実に接地線EWと金属端子40とを電気的に接続することができる。
先端接続部41は、電線接続部42に連設される板状の部分である。先端接続部41は、ボルトを挿通するボルト穴41aを有する。ボルト穴41aに接続対象(例えば、他の金属端子)の穴(図示略)を合わせ、ボルト穴41aにボルトを挿通してボルト締めすることにより、接地線EWは、接続先(例えば、他の接地線EW)と容易かつ強固に接続される。
図7A〜図7Dは、第2の実施の形態に係る接地線EW(リッツ線)の端末接続方法を示す図である。
まず、図7A、図7Bに示すように、金属端子40の電線接続部42の挿入口42cに、接地線EWの先端部を、絶縁皮膜を除去することなく挿入する(第1工程)。このとき、リッツ線EWの先端面EWaと、金属端子40(電線接続部42の内周面)との間に、スペースS3が形成されるようにする。本実施の形態では、接地線EWの先端面EWaが長手方向に対して傾斜して切断された傾斜面となっているので、先端面EWaと金属端子40との間には確実にスペースS3が形成される。また、接地線EWの斜めの先端面EWaの出っ張っている側を電線接続部42の突起部42dに突き当たるまで挿入することで、作業者の技量にかかわらず、形成されるスペースS3の大きさは同じになる。
次に、図7Cに示すように、電線接続部42の後端部42bを、かしめる(第2工程)。具体的には、本実施の形態では、六角ダイス等の専用工具(図示略)により圧縮する。これにより、接地線EWと金属端子40との機械的強度が確保される。また、後述する第3工程において、電線接続部42の開口42aから半田43をスペースS3に充填したとき(ここでは流し込んだとき)に、挿入口42cから半田43が流出するのを防止することができる。
次に、図7Dに示すように、金属端子40を縦にして、電線接続部42の開口42aから半田43を充填し(ここでは半田43を流し込み)、接地線EWの先端面EWaと金属端子40とを電気的に接続する(第3工程)。つまり、本実施の形態では、接地線EWの切断時に表面に現れる絶縁皮膜102のない切断面(導体101が露出した先端面EWa)を、通電経路として利用する。本実施の形態では、金属端子40を縦にして半田43を流し込むが、流し込んだ半田43は、圧縮された後端部42bによって堰き止められるので、接地線EWと金属端子40は確実に接続される。また、接地線EWの先端面EWaと金属端子40(電線接続部42の内側先端部)との間のスペースS3に半田43を充填するので、絶縁皮膜102のない(導体101が露出した)接地線EWの先端面EWaと半田43とを確実に電気的に接続することができ、半田43を介して確実に接地線EWと金属端子40とを電気的に接続することができる。なお、本実施の形態のように半田43を流し込む場合は、電線接続部42に半田43を流し込む前に、電線接続部42を加熱しておくのが好ましい。これにより、半田43による電気的接続性及び機械的接続性を向上することができる。以上の工程により接地線EWの端子接続部J3(図8B参照)が組み立てられる。
図8A、図8Bは、第2の実施の形態に係る接地線EWの端子接続部J3を示す図である。図8Aは端子接続部J3の平面図であり、図8Bは端子接続部J3の長手軸に沿う縦断面図である。
図8A、図8Bに示すように、端子接続部J3では、接地線EWが電線接続部42に挿入された状態で電線接続部42の後端部42bがかしめられていることにより、接地線EWと金属端子40とが機械的に接続される。本実施の形態では、圧縮によってかしめられている。また、接地線EWの絶縁皮膜102のない(導体101が露出した)先端面EWa(図7A参照)と金属端子40の電線接続部42とが、開口42aと接地線EWの先端面EWaとの間に充填された半田43(ここでは、開口42aを通じて流し込まれた半田43)を介して電気的に接続される。
具体的には、接地線EWの先端面EWaと金属端子40(電線接続部42の内側先端部)との間にはスペースS3(図7B、図7C参照)が設けられ、スペースS3に半田43が充填される。端子接続部J3においては、接地線EWと金属端子40とは、主として先端面EWaを介して電流が流れることになる。
接地線EWの先端面EWaと金属端子40(電線接続部42の内側先端部)との間のスペースS3に半田43が充填されるので、絶縁皮膜102のない(導体101が露出した)接地線EWの先端面EWaと半田43とを確実に電気的に接続することができ、半田43を介して確実に接地線EWと金属端子40とを電気的に接続することができる。
接地線EWの先端面EWaを傾斜面とした場合、先端面EWaを長手方向に直交する直交面とした場合に比較して通電経路の断面積が大きくなり、電気抵抗を小さくすることができるので、端子接続部J3における発熱を抑制することができる。
このように、第2の実施の形態に係る接地線EW(リッツ線)の端子接続部J3は、導体101の外周面に絶縁皮膜102が施された複数の素線100を撚り合わせてなる接地線EWの先端部と、接地線EWの先端部が挿入される筒状の電線接続部42を有する金属端子40と、を備える。電線接続部42は、接地線EWの挿入口42cとは別に、内部に連通する開口42aを有する。接地線EWが電線接続部42に挿入された状態で電線接続部42がかしめられている(本実施の形態では圧縮されている)ことにより機械的に接続されている。接地線EWの絶縁皮膜102のない(導体101が露出した)先端面EWaと電線接続部42とは、開口42aと接地線EWの先端面EWaとの間に充填された半田43を介して電気的に接続される。
また、第2の実施の形態に係る接地線EWの端子接続方法は、導体101の外周面に絶縁皮膜102が施された複数の素線100を撚り合わせてなる接地線EWの先端部に、接地線EWの先端部が挿入される筒状の電線接続部42を有する金属端子40を接続する接地線EWの端子接続方法である。端子接続方法は、電線接続部42に接地線EWの先端部を、絶縁皮膜102を除去することなく挿入する第1工程(図7A、図7B参照)と、電線接続部42をかしめて(本実施の形態では圧縮して)、接地線EWと電線接続部42とを機械的に接続する第2工程(図7C参照)と、電線接続部42の内部に連通する開口42aから半田を充填し、接地線EWの先端面EWaと電線接続部42とを電気的に接続する第3工程(図7D参照)と、を備える。
端子接続部J3において、接地線EWと金属端子40との電気的接続は、切断によって表面に現れる絶縁皮膜102のない(導体101が露出した)先端面EWaを利用して、電線接続部21の先端部における半田付けにより行われる。また、接地線EWと金属端子40との機械的接続は、電線接続部21の後端部における圧縮により行われる。端子接続部J3は、接地線EWの絶縁皮膜102の除去作業を必要としないので、作業者が熟練していなくても短時間で容易に組み立てることができる。さらには、端子接続部J3は、バーナーによる加熱も必要ないので、安全性の面でも優れる。したがって、第2の実施の形態に係る端子接続部J3及び端子接続方法によれば、端子接続部J3において電気的及び機械的に安定した品質を容易に実現することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、第1の実施の形態において、接地線EWの先端面は、長手方向に直交する直交面であってもよい(図9A、図9B参照)。この場合、接地線EWを電線接続部32の内側いっぱいまで挿入せず、開口32aの途中まで挿入した状態(図9A参照)で、接地線EWの先端面EWbと金属端子30(電線接続部32の内側先端部)との間にスペースS2を形成し、スペースS2に半田33を充填する(図9B参照)。接地線EWは、開口32aの長手方向の長さの半分程度くらいの位置まで挿入するのが好ましい。この場合は、半田33は、開口32aと接地線EWの先端面EWbとの間だけでなく、開口32aと開口32a側に露出する接地線EWの外周面(絶縁皮膜102で覆われた部分)との間にも充填される。
これにより、接地線EWの先端面EWbと金属端子30(電線接続部32の内側先端部)との間のスペースS2に半田33が充填されるので、絶縁皮膜102のない(導体101が露出した)接地線EWの先端面EWbと半田33とを確実に電気的に接続することができ、半田33を介して確実に接地線EWと金属端子30とを電気的に接続することができる。また、接地線EWと金属端子30との機械的接続は、電線接続部21の後端部におけるかしめ(圧縮)により行われる。端子接続部J2は、接地線EWの絶縁皮膜102の除去作業を必要としないので、作業者が熟練していなくても短時間で容易に組み立てることができる。さらには、端子接続部J2は、バーナーによる加熱も必要ないので、安全性の面でも優れる。したがって、実施の形態に係る端子接続部J2及び端子接続方法によれば、端子接続部J2において電気的及び機械的に安定した品質を容易に実現することができる。
同様に、第2の実施の形態において、接地線EWの先端面は、長手方向に直交する直交面であってもよい(図10A、図10B参照)。この場合も、接地線EWの先端面が突起部42dに突き当たる位置まで挿入した状態(図10A参照)で、接地線EWの先端面EWbと金属端子40(電線接続部42の内側先端部)との間にスペースS4を形成し、スペースS4に半田43を充填する(図10B参照)。
この場合、接地線EWの先端面が斜めの場合(図7D、図8B参照)に比較して、突起部42dに対向する部分(接地線EWの先端面の外縁近傍部分)に半田43が入り込みにくくなる虞がある。ただし、突起部42dの断面形状を円弧状に形成し、接地線EWの先端面EWbと突起部42dとが密着しないようにすることにより、半田43を隅々まで、具体的には、接地線EWの先端面EWbの外縁の突起部42dと対向する部分まで入り込ませることができる。
これにより、接地線EWの先端面EWbと金属端子40(電線接続部42の内側先端部)との間のスペースS4に半田43が充填されるので、絶縁皮膜102のない(導体101が露出した)接地線EWの先端面EWbと半田43とを確実に電気的に接続することができ、半田43を介して確実に接地線EWと金属端子40とを電気的に接続することができる。また、接地線EWと金属端子40との機械的接続は、電線接続部21の後端部におけるかしめ(圧縮)により行われる。端子接続部J4は、接地線EWの絶縁皮膜102の除去作業を必要としないので、作業者が熟練していなくても短時間で容易に組み立てることができる。さらには、端子接続部J4は、バーナーによる加熱も必要ないので、安全性の面でも優れる。したがって、実施の形態に係る端子接続部J4及び端子接続方法によれば、端子接続部J4において電気的及び機械的に安定した品質を容易に実現することができる。
なお、接地線EWを金属端子40に挿入する際、接地線EWの先端面EWbが突起部42dに突き当たる位置まで挿入する方が、寸法管理上も、作業の安定性の点からも好ましいが、突起部42dの突き当て位置より手前(後端側)まで挿入した状態で、圧縮してもよい。この場合、突起部42dの断面形状を円弧状に形成しなくても、確実に接地線EWの先端面EWbの全面に(接地線EWの先端面EWbの外縁の突起部42dと対向する部分を含めて)半田43が入り込む。
第2の実施の形態のように、接地線EWの先端面EWaが傾斜面である場合も同様のことがいえるが、先端面EWaが圧縮位置である電線接続部42の後端部42bの先端を超えていないと機械的強度の点で問題が生じるため、品質安定性の面からは、突起部42dに突き当たる位置まで挿入する方が好ましい。
また、第2の実施の形態では、突起部42dを、電線接続部42の内周面に円環状に設けているが、円周上の一部に設けるようにしてもよい。特に、図10A、図10Bに示すように、接地線EWの先端面EWbが直交面である場合に有効である。
さらに、実施の形態では、金属端子30、40の後端部32b、42bを圧縮によりかしめる場合について説明したが、圧着工具または圧着機による圧によって後端部32b、42bをかしめてもよい。
また、実施の形態では、半田33、43をスペースS1〜S4に流し込んで充填する場合について説明したが、半田33、43を充填する手段は流し込みに限定されない。例えば、溶融前の半田をスペースS1〜S4にセットし、バーナー等で加熱して半田を溶融させながらスペースS1〜S4に半田33、43を充填してもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 接地システム
11 接地極
12 接地網
13 立ち上げ線
14 極接続線
20 被接地体
30、40 金属端子
31、41 先端接続部
32、42 電線接続部
32a、42a 開口
32b、42b 後端部
32c、42c 挿入口
42d 突起部
33、43 半田
100 素線
101 導体
102 絶縁皮膜
EW、EW1〜EW3 接地線
J1〜J4 端子接続部
S1〜S4 スペース

Claims (11)

  1. 導体の外周面に絶縁皮膜が施された複数の導体素線を撚り合わせてなるリッツ線の先端部と、
    前記リッツ線の先端部が挿入される筒状の電線接続部を有する金属端子と、を備え、
    前記電線接続部は、前記リッツ線の挿入口とは別に、内部に連通する開口を有し、
    前記リッツ線が前記電線接続部に挿入された状態で前記電線接続部がかしめられていることにより機械的に接続されており、
    前記リッツ線の絶縁皮膜のない先端面と前記電線接続部とが、前記開口と前記先端面との間に充填された半田を介して電気的に接続されていることを特徴とするリッツ線の端子接続部。
  2. 前記電線接続部は、前記挿入口とは反対側の端部が閉塞されており、筒状の側面に前記開口を有することを特徴とする請求項1に記載のリッツ線の端子接続部。
  3. 前記電線接続部は、前記挿入口とは反対側の端部に前記開口を有することを特徴とする請求項1に記載のリッツ線の端子接続部。
  4. 前記電線接続部は、内周面の先端側に、周方向に沿う突起部を有することを特徴とする請求項3に記載のリッツ線の端子接続部。
  5. 前記突起部は、断面円弧状であることを特徴とする請求項4に記載のリッツ線の端子接続部。
  6. 前記開口から前記突起部までの距離は、0〜50mmであることを特徴とする請求項4又は5に記載のリッツ線の端子接続部。
  7. 前記突起部の高さは、1〜10mmであることを特徴とする請求項4から6のいずれか一項に記載のリッツ線の端子接続部。
  8. 前記リッツ線の前記先端面と前記金属端子との間にはスペースが設けられ、
    前記スペースに前記半田が充填されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載のリッツ線の端子接続部。
  9. 前記リッツ線の前記先端面は、長手方向に対して傾斜して切断された傾斜面であることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載のリッツ線の端子接続部。
  10. 前記リッツ線の前記先端面は、長手方向に対して直交して切断された直交面であることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載のリッツ線の端子接続部。
  11. 導体の外周面に絶縁皮膜が施された複数の導体素線を撚り合わせてなるリッツ線の先端部に、前記リッツ線の先端部が挿入される筒状の電線接続部を有する金属端子を接続するリッツ線の端子接続方法であって、
    前記電線接続部に前記リッツ線の先端部を、前記絶縁皮膜を除去することなく挿入する第1工程と、
    前記電線接続部をかしめて、前記リッツ線と前記電線接続部とを機械的に接続する第2工程と、
    前記電線接続部の内部に連通する前記リッツ線の挿入口とは別の開口と前記リッツ線の先端面との間に半田を充填し、前記リッツ線の先端面と前記電線接続部とを電気的に接続する第3工程と、を備えることを特徴とするリッツ線の端子接続方法。
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