JP6689794B2 - リッツ線の端子接続部 - Google Patents

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Description

本発明は、金属端子及びリッツ線の端子接続部に関する。
一般に、発変電所等の電力設備には、建築構造物や電気設備等(以下「被接地体」と称する)を地絡故障や雷撃から保護するために、被接地体に流入した故障電流や雷電流(サージ電流)を大地に放出し拡散させる接地システムが設けられている。接地システムは、被接地体と大地を電気的に接続し、地絡故障電流や雷電流が流れる接地線を備える。接地線は、例えば、地中に埋設される接地極と電気的に接続される。
従来の接地システムは、地絡故障時に流れる低周波(直流、商用周波)の特性を基準に設計・施工されており、接地線として、例えば単線又は撚り線からなる裸線、あるいは当該裸線からなるケーブル導体にビニル絶縁を施したIV線(ビニル絶縁電線)が用いられている。この場合、表皮効果等の影響によって、高周波数帯の電流が流れる際のインピーダンスが上昇する。そのため、100kHz〜1MHzの高周波成分を含む雷サージ電流が通電した場合に、接地システムの電位上昇が大となり、被接地体に障害(例えば機器の損傷、誤動作)が発生する虞がある。
特に、近年では、電力設備制御や遠隔監視に情報通信技術(ICT:Information and Communication Technology)が導入され、ICT機器による制御が行われているため、雷撃に対して脆弱であるICT機器を保護すべく、接地システムの耐雷性の向上が要求されている。
接地システムの接地線として、リッツ線を使用することにより、上述した要求に対応することができる。接地システムの接地網や立ち上げ線を容易に形成するために、リッツ線の先端部には金属端子が装着される。接地システムの場合、現場において接地線(リッツ線)の仕様(長さなど)が決まるため、金属端子の接続作業も現場で行われることとなる。
通常、接地システムの接地線のように、電力をエネルギー源として使用する強電用のケーブルの端子接続においては、六角ダイスを用いて金属端子を圧縮によってかしめることにより、ケーブル導体と金属端子とが電気的、機械的に接続される。すなわち、ケーブル導体と金属端子の接触面積を長手方向において十分に確保している。
そのため、ケーブル導体としてリッツ線を用いる場合は、導通状態を確保するために、圧縮工程の前工程として、リッツ線を構成する1本1本の素線の先端部(金属端子に接続される部分)から絶縁皮膜を除去する必要がある。例えば、金属ブラシやグラインダーを用いた機械的剥離、又は溶剤を用いた化学的剥離により、リッツ線の絶縁皮膜が除去される。
また、本出願人は、管状端子の筒部にリッツ線の先端部を挿入するとともに、半田を筒部に流し込み、バーナー等で金属端子を外側からあぶることにより、リッツ線の絶縁皮膜を溶かして除去する方法を採用している。この場合、半田により、リッツ線と金属端子とが電気的及び機械的に接続される。
特開平6−275325号公報
上述したように、従来は、リッツ線の先端部から所定長の絶縁皮膜を除去して、リッツ線と金属端子を電気的に接続している。そのため、絶縁皮膜の除去作業に長時間を有し、作業効率が悪い。また、バーナー等の火気を使用する場合、安全性の面で好ましくない。さらには、絶縁皮膜を十分に除去できたか否かの判断は、作業者に委ねられるため、作業者の熟練度によって端子接続部の品質(通電性、機械的強度)が安定しない虞がある。
一方、電力を情報伝達や機器制御に使用する弱電用のリッツ線においては、リッツ線の先端部を斜めに切断し、先端面と金属端子を半田により電気的に接続する手法が提案されている(例えば、特許文献1)。しかしながら、特許文献1に開示の手法では、金属端子とリッツ線は圧着により固定されているだけなので、強電用のリッツ線と金属端子を接続する場合に大量の半田を流し込むと、金属端子の両端部から半田が流れ出てしまい、良好な導通状態が形成されない。圧着では、通常、圧着工具または圧着機によって金属端子がかしめられる。このように、特許文献1に開示の手法は、強電用のリッツ線の端子接続において、そのまま適用することができない。
本発明の目的は、端子接続部において電気的及び機械的に安定した品質を容易に実現できる金属端子及びリッツ線の端子接続部を提供することである。
本発明に係るリッツ線の端子接続部は、
導体の外周面に絶縁皮膜が施された複数の素線を撚り合わせてなるリッツ線の先端部と、
前記リッツ線の先端部が接続される電線接続部及び前記電線接続部に連設されるリード部を有する金属端子と、を備えるリッツ線の端子接続部であって、
前記電線接続部は、
前記リッツ線の先端部が挿入される電線挿入孔と、
前記電線挿入孔に連通する半田を充填するための開口と、を有し、
前記リード部は、
接続する他の線との組み合わせで断面C字状コネクタに適合するリード線(リッツ線を除く)が挿入されるリード挿入孔を有し、
前記リッツ線は、長手方向に対して傾斜して切断された傾斜面で形成される絶縁皮膜のない先端面を有し、
前記リッツ線の先端部が前記絶縁皮膜を長手方向に除去することなく、前記先端面の長手方向に長い側が前記電線接続部の内側の突き当て位置に突き当たるまで挿入され、かつ、前記先端面と前記電線接続部の内側先端部との間に前記先端面と前記金属端子の内面と前記開口によって囲まれたスペースが設けられた状態で前記電線接続部がかしめられていることにより機械的に接続されており、
前記リッツ線の前記先端面と前記電線接続部とが、前記開口と前記先端面との間を通じて前記スペース全体に充填された前記半田を介して電気的に接続されており、
前記リード線が、前記リード挿入孔に挿入された状態でかしめられていることにより前記リード部に接続されていることを特徴とする。
本発明に係るリッツ線の端子接続部は、
導体の外周面に絶縁皮膜が施された複数の素線を撚り合わせてなるリッツ線の先端部と、
前記リッツ線の先端部が接続される電線接続部及び前記電線接続部に連設されるリード部を有する金属端子と、を備えるリッツ線の端子接続部であって、
前記電線接続部は、
前記リッツ線の先端部が挿入される電線挿入孔と、
前記電線挿入孔に連通する半田を充填するための開口と、を有し、
前記リード部は、
接続する他の線との組み合わせで断面C字状コネクタに適合する中実棒状に形成され、
前記リッツ線は、長手方向に対して傾斜して切断された傾斜面で形成される絶縁皮膜のない先端面を有し、
前記リッツ線の先端部が、前記絶縁皮膜を長手方向に除去することなく、前記先端面の長手方向に長い側が前記電線接続部の内側の突き当て位置に突き当たるまで挿入され、かつ、前記先端面と前記電線接続部の内側先端部との間に前記先端面と前記金属端子の内面と前記開口によって囲まれたスペースが設けられた状態で前記電線接続部がかしめられていることにより機械的に接続されており、
前記リッツ線の前記先端面と前記電線接続部とが、前記開口と前記先端面との間を通じて前記スペース全体に充填された前記半田を介して電気的に接続されていることを特徴とする。
本発明によれば、リッツ線の端子接続部において電気的及び機械的に安定した品質を容易に実現することができる。
接地システムの構成を示す図である。 図2A〜図2Cは、接地線の一例を示す図である。 第1の実施の形態に係る金属端子の一例を示す斜視図である。 図4A〜図4Eは、第1の実施の形態に係る接地線の端末接続方法を示す図である。 図5A、図5Bは、第1の実施の形態に係る接地線の端子接続部の一例を示す図である。 図6A〜図6Cは、金属端子を利用した接地線同士の接続態様を示す図である。 第2の実施の形態に係る金属端子の一例を示す斜視図である。 図8A〜図8Eは、第2の実施の形態に係る接地線の端末接続方法を示す図である。 図9A、図9Bは、第2の実施の形態に係る接地線の端子接続部の一例を示す図である。 第3の実施の形態に係る金属端子の一例を示す斜視図である。 図11A〜図11Cは、第3の実施の形態に係る接地線の端末接続方法を示す図である。 図12A、図12Bは、第3の実施の形態に係る接地線の端子接続部の一例を示す図である。 第4の実施の形態に係る金属端子の一例を示す斜視図である。 図14A〜図14Cは、第4の実施の形態に係る接地線の端末接続方法を示す図である。 図15A、図15Bは、第4の実施の形態に係る接地線の端子接続部の一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、接地システム1の構成を示す図である。接地システム1の接地線EWの端子接続部において、本発明の一実施の形態に係るリッツ線の端子接続部が適用される。
接地システム1は、発変電所等の電力設備の地中部および周囲に付属設備として設けられ、建築構造物や電気設備等の被接地体20を地絡故障や雷撃から保護するために、被接地体20に流入した故障電流や雷電流(サージ電流)を大地に放出し拡散させる。
図1に示すように、接地システム1は、被接地体20と大地を電気的に接続し、地絡故障電流、雷電流、又は遮蔽電流が流れる接地線EWを備える。接地線EWは、地中に埋設される接地極11と電気的に接続される。
接地線EWは、接地網12、立ち上げ線13、極接続線14を形成する。接地網12は、複数の接地線EWが所定の間隔(例えば4m)で格子状に配置された構成を有し、略水平な状態で地中に埋設される。接地網12は、接地線EWが環状に配置された構成でもよい。接地網12は、電力設備の建設範囲のほぼ全体をカバーする大きさを有する。被接地体20は、立ち上げ線13を介して、接地網12と電気的に接続される。接地網12は、極接続線14を介して、接地極11と電気的に接続される。接地網12を備えることにより、等電位化を図ることができる。
接地システム1における接地線EW同士の接続箇所15には、汎用のT型コネクタ(C型コネクタあるいはC型金物とも呼ばれる)が用いられる。T型コネクタは、断面C字形状を有し、複数の線材(典型的には電線)を束ねた状態で把持し、圧縮又は圧着により線材同士を機械的及び電気的に接続するものである。汎用のT型コネクタ(以下、「断面C字状コネクタ」と称する)には、接続可能な線材の断面積等が規定されている。
本実施の形態では、接地線EWとして、導体を絶縁皮膜で被覆した素線(エナメル線)を複数本集合して撚り合わせたリッツ線を用いる。図2A〜図2Cは、接地線EWの一例を示す断面図である。
図2Aに示す接地線EW1は、複数本(図2Aでは20本)の素線100を集合して撚り合わせた構成を有する。
素線100は、例えば軟銅からなる導体101に、絶縁皮膜102を焼き付けた、仕上がり外径が約0.45mmのエナメル線である。絶縁皮膜102には、例えばポリビニルホルマール、ポリウレタン、ポリウレタンナイロン、ポリエステル、ポリエステルナイロン、ポリエステルイミド、ポリアミドイミド、ポリエステルイミド/ポリアミドイミド、ポリイミド等が適用される。なお、図2Aに示す接地線EW1は、エナメル線の集合撚りで、撚り方向は、S(右)撚り、またはZ(左)撚りのいずれかによって形成されており、仕上がり外径は約2.5mmである。
図2Bに示す接地線EW2は、図2Aに示すようなリッツ線を一次撚り線103とし、一次撚り線103の束をさらに複数(図2Bでは計19束)撚り合わせて二次撚り線104とした複合撚り線である(図2Bは導体の公称断面積60mm用)。一次撚り線103は子撚り、二次撚り線104は親撚りとも呼ばれる。
図2Bでは、親撚りとしての二次撚り線104は、中心から外側に向かって、1束、6束、12束の同心撚り構造を有する。ここでは、同心撚りの最も中心側を第1撚り層と呼び、撚り層が複数ある場合は、以降、外側に向かって順に、第2撚り層、第3撚り層、第4撚り層と呼ぶ。図2Bでは、中心1束の外側に同心状に撚られる6束を第1撚り層104a、その外側の12束を第2撚り層104bとする。
一次撚り線103を構成する素線100の撚り方向と、二次撚り線104における各撚り層における一次撚り線103の束の撚り方向は、逆向きであることが好ましい。言い換えると、親撚りと子撚りの撚り方向は逆向きであることが好ましい。
図2Bの場合のような、二次撚り線104が同心撚り構造である場合について、具体的に説明する。まず、撚り線の最外層の撚り方向は、接地線をJIS規格準拠とするためには、S(右)撚りとすることが好ましい。よって、図2Bの構成においては、第2撚り層104bが二次撚り線104の最外層であるため、最外層である第2撚り層104bにおける一次撚り線103の束の撚り方向はS(右)撚りとしている。この場合、第2撚り層104bを構成する各一次撚り線103の素線100の撚り方向(12束の各子撚りの撚り方向)は、親撚りとは逆向きのZ(左)撚りとするのが好ましい。
一方、二次撚り線104の第1撚り層104aにおける一次撚り線103の束の撚り方向は、第2撚り層104bにおける撚り方向(S撚り)とは逆向きのZ撚りとするのが好ましい。この場合、第1撚り層104aを構成する各一次撚り線103の素線100の撚り方向(6束の各子撚りの撚り方向)は、親撚りとは逆向きのS撚りとするのが好ましい。また、その外側に第1撚り層104aが形成される、二次撚り線104の中心の1束を構成する一次撚り線103の素線100の撚り方向も、同様に、第1撚り層104aにおける親撚りとは逆向きのS撚りとするのが好ましい。このように、S撚り、Z撚りについては、撚り線の最外層をS撚りとすることを基準に決定する。
二次撚り線104は、第1撚り層104aより外側に、更に1つ(第2撚り層104b)または複数の撚り層(第3撚り層以上の撚り層)を有する場合、隣接する撚り層(例えば、第1撚り層104aと第2撚り層104b)における一次撚り線103の束の撚り方向は互いに逆向きとするのが好ましい。すなわち、二次撚り線が複数の撚り層で形成される場合は、撚り層毎に撚り方向が交互に逆向き(例えば、第1撚り層:Z撚り、第2撚り層:S撚り、第3撚り層:Z撚り、・・・)となるように形成することが好ましい。
さらに、各撚り層を構成する各一次撚り線103の素線100の撚り方向(各子撚りの方向)は、その撚り層における一次撚り線103の束の撚り方向(親撚りの方向)とは逆向き(例えば、親撚りがZ撚りである撚り層における子撚りはS撚り)に形成するのが好ましい。
これにより、接地線EW2に可撓性を持たせることができる。また、交互に逆向きにすることで、同心撚りを形成し易く、仕上がり外径を安定させることができる。なお、図2Bに示す接地線EW2の仕上がり外径は、約12.3mmである。
図2Cに示す接地線EW3は、図2Bに示すようなリッツ線(二次撚り線104)に対して、セパレーター105を介在させて外被106を形成した外被付きリッツ線である。セパレーター105には、例えばナイロンフィルム等が適用される。外被106には、例えば耐燃架橋ポリエチレン等が適用される。接地線EW3は、地上に露出する部分(例えば、立ち上げ線13や接地網12の屋内配線)等に使用される。図2Cに示す接地線EW3の仕上がり外径は、約15.5mmである。
なお、接地線EW(EW1〜EW3)を構成する素線100の外径、撚り本数等は、実施の形態で示すものに制限されず、任意に選択される。また、素線100の導体101には、銅の他、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金、又はこれらの二重構造からなるクラッド材(例えば銅クラッドアルミニウム)等を適用することができる。
接地システム1において、接地線EWに交流電流が流れるとき、周波数が高くなるに従い、導体内部に比べて導体表面における電流密度が高くなり、実効の導体断面積が小さくなるため、インピーダンスが上昇する(表皮効果)。接地線EWに用いられるリッツ線は、径の小さい素線のそれぞれが絶縁された構造を有しており、高周波電流通電時の電流分布の偏りが生じにくく、雷サージ通電時の表皮効果によるインピーダンスの上昇を抑制することができる。また、接地線EWにリッツ線を用いることにより、接地線EWを格子状又は環状に配置する際に、容易に接地線EWを曲げることができ、接地線EWを敷設する際の作業性が、従来使用されているIV線に比べて格段に向上する。
接地線EWの端末部には、接地網12、立ち上げ線13及び極接地線14の接続を容易化するために、例えば銅又は銅合金からなる圧縮端子等の金属端子30〜60(図3、図7、図10、図13参照)が接続される。
[第1の実施の形態]
図3は、第1の実施の形態に係る金属端子30の一例を示す斜視図である。
図3に示す金属端子30は、接地線EWの先端部が接続される電線接続部32と、電線接続部32に連設されるリード部31と、を有する。電線接続部32とリード部31は、クランク形状を呈するように連設されている。
電線接続部32は、接地線EWの先端部が挿入される電線挿入孔32bと、電線挿入孔32bに連通する開口32aを有する。電線接続部32は、一端側(先端側)、すなわち電線挿入孔32bの挿入口32cとは反対側の端部が閉塞されており、電線挿入孔32bの周面に開口32aが連通している。開口32aの径は、例えば、挿入口32cの径と同等程度である。電線接続部32の後端部32dは、接地線EWと機械的に接続する際にかしめられる部分(本実施の形態では圧縮される部分)であり、要求される機械的強度に応じて長さが設定される。
リード部31は、汎用の断面C字状コネクタに適合するリード線LW(図4A〜図4E参照、例えば、IV線又は銅より線)が挿入されるリード挿入孔31aを有する。リード部31の先端部は、リード線LWと機械的に接続する際にかしめられる部分(本実施の形態では圧縮される部分)であり、要求される機械的強度に応じて長さが設定される。
なお、本実施の形態では、電線接続部32及びリード部31は、それぞれ、電線挿入孔32b、リード挿入孔31aを有する円筒形状で形成されている。金属端子30へのリード線LWの接続は、予め工場で行ってもよいし、接地システム1の施工現場で行ってもよい。つまり、金属端子30は、リード線LWを接続した形態で提供されてもよいし、リード線LWを接続していない形態で提供されてもよい。
図4A〜図4Eは、第1の実施の形態に係る接地線EW(リッツ線)の端末接続方法を示す図である。
まず、図4A、図4Bに示すように、金属端子30のリード挿入孔31aに、リード線LWの先端部を挿入し、リード部31をかしめる。具体的には、本実施の形態では、六角ダイス等の専用工具(図示略)により圧縮する。これにより、リード線LWと金属端子30との機械的強度が確保される。
次に、図4Cに示すように、金属端子30の電線挿入孔32bに、接地線EWの先端部を、絶縁皮膜102を除去することなく挿入する。このとき、接地線EWの先端面EWaと、金属端子30(電線挿入孔32bの内周面)との間に、スペースS1(図4D参照)が形成されるようにする。本実施の形態では、接地線EWの先端面EWaが長手方向に対して傾斜して切断された傾斜面となっているので、先端面EWaと金属端子30との間には確実にスペースS1が形成される。
次に、図4Dに示すように、電線接続部32の後端部32dを、かしめる。具体的には、リード部31へのリード線LWの接続と同様に、六角ダイス等の専用工具(図示略)により圧縮する。これにより、接地線EWと金属端子30との機械的強度が確保される。また、図4Eに示す工程において、電線接続部32の開口32aから半田33をスペースS1に充填したとき(ここでは流し込んだとき)に、挿入口32cから半田33が流出するのを防止することができる。
次に、図4Eに示すように、電線接続部32の開口32aから半田33を充填し(ここでは半田33を流し込み)、接地線EWの先端面EWaと金属端子30とを電気的に接続する。つまり、本実施の形態では、接地線EWの切断時に表面に現れる絶縁皮膜102のない切断面(導体101が露出した先端面EWa)を、通電経路として利用する。
流し込んだ半田33は、電線接続部32の閉塞された先端部(符号略)と、圧縮された後端部32dによって堰き止められるので、接地線EWと金属端子30は確実に接続される。また、接地線EWの先端面EWaと金属端子30(電線接続部32の内側先端部)との間のスペースS1に半田33を充填するので、絶縁皮膜102のない(導体101が露出した)接地線EWの先端面EWaと半田33とを確実に電気的に接続することができ、半田33を介して確実に接地線EWと金属端子30とを電気的に接続することができる。
なお、本実施の形態のように半田33を流し込む場合は、電線接続部32に半田33を流し込む前に、電線接続部32を加熱しておくのが好ましい。これにより、半田33による電気的接続性及び機械的接続性を向上することができる。以上の工程により接地線EWの端子接続部J1(図5A、図5B参照)が組み立てられる。
図5A、図5Bは、第1の実施の形態に係る接地線EWの端子接続部J1を示す図である。図5Aは端子接続部J1の平面図であり、図5Bは端子接続部J1の長手軸に沿う縦断面図である。
図5A、図5Bに示すように、端子接続部J1では、接地線EWが電線接続部32に挿入された状態で、電線接続部32の後端部32dがかしめられていることにより、接地線EWと金属端子30とが機械的に接続される。本実施の形態では、圧縮によってかしめられている。また、接地線EWの絶縁皮膜102のない(導体101が露出した)先端面EWaと金属端子30の電線接続部32とが、開口32aと接地線EWの先端面EWaとの間に充填された半田33(ここでは、開口32aを通じて流し込まれた半田33)を介して電気的に接続される。
具体的には、接地線EWの先端面EWaと金属端子30(電線接続部32の内側先端部)との間にはスペースS1が設けられ、スペースS1に半田33が充填される。端子接続部J1においては、接地線EWと金属端子30とは、主として先端面EWaを介して電流が流れることになる。
接地線EWの先端面EWaと金属端子30(電線接続部32の内側先端部)との間のスペースS1に半田33が充填されるので、絶縁皮膜102のない(導体101が露出した)接地線EWの先端面EWaと半田33とを確実に電気的に接続することができ、半田33を介して確実に接地線EWと金属端子30とを電気的に接続することができる。
接地線EWの先端面EWaを傾斜面とした場合、先端面EWaを長手方向に直交する直交面とした場合に比較して通電経路の断面積が大きくなり、電気抵抗を小さくすることができるので、端子接続部J1における発熱を抑制することができる。
図6A〜図6Cは、金属端子30を利用した接地線EW同士の接続態様を示す図である。図6Aは、例えば図1の接地システム1における接地網12の内側の接続箇所15のように、4本の接地線EW11、EW12、EW13、EW14が交差する箇所における接続態様を示す。図6Bは、例えば図1の接地システム1における接地網12の外周の接続箇所15のように、3本の接地線EW21、EW22、EW23が交差する箇所における接続態様を示す。図6Cは、既設の接地線EW32、EW33(IV線又は銅より線)に対して接地線EW31を接続する箇所における接続態様を示す。
図6Aに示す接続態様では、接地線EW11、EW12、EW13、EW14のそれぞれに接続された金属端子30には、それぞれリード線LW11、LW12、LW13、LW14が接続されている。断面C字状コネクタC11を用いてリード線LW11、LW12を束ねた状態で圧縮することにより、2本の接地線EW11、EW12は、機械的及び電気的に接続される。ここでは、接地線EW12は、接地線EW11と直線的に接続されている。また、断面C字状コネクタC12を用いてリード線LW12、LW13を束ねた状態で圧縮することにより、2本の接地線EW12、EW13は、機械的及び電気的に接続される。ここでは、接地線EW13は、接地線EW12から分岐するように接続されている。また、断面C字状コネクタC13を用いてリード線LW11、LW14を束ねた状態で圧縮することにより、2本の接地線EW11、EW14は、機械的及び電気的に接続される。ここでは、接地線EW14は、接地線EW11から分岐するように接続されている。
図6Bに示す接続態様では、接地線EW21、EW22、EW23のそれぞれに接続された金属端子30には、それぞれリード線LW21、LW22、LW23が接続されている。断面C字状コネクタC21を用いてリード線LW21、LW22を束ねた状態で圧縮することにより、2本の接地線EW21、EW22は、機械的及び電気的に接続される。ここでは接地線EW22は、接地線EW21と直線的に接続されている。また、断面C字状コネクタC22を用いてリード線LW22、LW23を束ねた状態で圧縮することにより、2本の接地線EW22、EW23は、機械的及び電気的に接続される。ここでは、接地線EW23は、接地線EW22から分岐するように接続されている。
図6Cに示す接続態様では、既設の接地線EW32、EW33(IV線又は銅より線)は、断面C字状コネクタC31を用いて分岐した状態で接続されている。接地線EW32から分岐する接地線EW31は、金属端子30にリード線LW31が接続されている。断面C字状コネクタC32を用いて既設の接地線EW32とリード線LW31を束ねた状態で圧縮することにより、接地線EW31は、既設の接地線EW32と機械的及び電気的に接続される。
このように、第1の実施の形態に係る金属端子30には、導体101の外周面に絶縁皮膜102が施された複数の素線100を撚り合わせてなる接地線EW(リッツ線)の先端部に接続される。金属端子30は、接地線EWの先端部が接続される電線接続部32と、電線接続部32に連設されるリード部31と、を備える。電線接続部32は、接地線EWの先端部が挿入される電線挿入孔32bと、電線挿入孔32bに連通する半田33を充填するための開口32aを有する。リード部31は、接続する他の線(他のリード線又は既設の接地線(IV線又は銅より線))との組み合わせで断面C字状コネクタCに適合するリード線LWが挿入されるリード挿入孔31aを有する。なお、接続する他の線は、第3の実施の形態に係る金属端子50又は第4の実施の形態に係る金属端子60のリード部51、61であってもよい。
また、第1の実施の形態に係るリッツ線の端子接続部J1は、金属端子30と、金属端子30に接続される接地線EW(リッツ線)の先端部と、リード線LWと、を備える。端子接続部J1は、接地線EWの先端部が電線挿入孔32bに挿入された状態で電線接続部32がかしめられていることにより機械的に接続されており、接地線EWの絶縁皮膜102のない先端面EWaと電線接続部32とが、開口32aと先端面EWaとの間に充填された半田33を介して電気的に接続されている。リード線LWは、リード挿入孔31aに挿入された状態でかしめられていることによりリード部31に接続されている。
端子接続部J1において、接地線EWと金属端子30との電気的接続は、切断によって表面に現れる絶縁皮膜102のない(導体101が露出した)先端面EWaを利用して、電線接続部32の先端部における半田付けにより行われる。また、接地線EWと金属端子30との機械的接続は、電線接続部32の後端部32dをかしめること(ここでは圧縮すること)により行われる。端子接続部J1は、接地線EWの絶縁皮膜102の除去作業を必要としないので、作業者が熟練していなくても短時間で容易に組み立てることができる。また、端子接続部J1は、バーナーによる加熱も必要ないので、安全性の面でも優れる。したがって、第1の実施の形態に係る金属端子30及び端子接続部J1によれば、端子接続部J1において電気的及び機械的に安定した品質を容易に実現することができる。
さらに、金属端子30には、汎用の断面C字状コネクタCに適合するリード線LWが接続されているので、従来と同様に、断面C字状コネクタCを用いて、容易に接地線EW同士を機械的及び電気的に接続することができる。具体的には、断面C字状コネクタCを用いて、図6A、図6Bのような接地線(リッツ線)EWの分岐接続部を容易に形成することができる。また、図6Cのような既設の接地線EW32、EW33(IV線又は銅より線)に対しても接地線EW31(リッツ線)の分岐接続部を容易に形成することができる。
リッツ線を接地線EWとして地面に埋設させる接地システム1を形成しようとした場合に、接地線に接続された端子同士のボルト締め構造によって分岐接続部を形成すると、ボルト接続した端子接続部分で電食が生じる虞がある。これに対して、本実施の形態の金属端子30及び端子接続部J1では、ボルト締めが必要ないため、長期的に安定した接地線(リッツ線)EWの分岐接続部を形成することができる。
また、端子同士のボルト締め構造による分岐接続部を形成しないため、既設の接地線にリッツ線を接続する場合に既設の接地線(IV線又は銅より線)を途中で切断する作業、切断した部分に端子をかしめる作業が発生せず、従来、IV線又は銅より線の接続に用いられる断面C字状コネクタCで簡単に分岐接続部を形成できるため、接地システム1において分岐接続部を形成する場合に、現場の作業性も格段に向上する。
[第2の実施の形態]
図7は、第2の実施の形態に係る金属端子40の一例を示す斜視図である。
図7に示す金属端子40は、接地線EWの先端部が接続される電線接続部42と、電線接続部42に連設されるリード部41と、を有する。電線接続部42とリード部42は、クランク形状を呈するように連設されている。
電線接続部42は、接地線EWの先端部が挿入される電線挿入孔42bを有する。電線挿入孔42bは、電線接続部42を長手方向に貫通するように形成されている。すなわち、電線挿入孔42bの挿入口42cとは反対側(先端側)に、半田43(図8E参照)を流し込むための開口42aが形成されている。電線接続部42の後端部42dは、接地線EWと機械的に接続する際にかしめられる部分(本実施の形態では圧縮される部分)であり、要求される機械的強度に応じて長さが設定される。
電線接続部42の内周面の先端側には、周方向に沿って突起部(図示略)を設けることが好ましい。開口42a(電線接続部42の先端面)から突起部までの距離Lは、0〜50mmであることが好ましく、より好ましくは、0〜20mmである。距離Lを50mm以下、より好ましくは20mm以下とすることにより、金属端子40が必要以上に長くなり、接続端子部が大きくなるのを防止することができる。
また、突起部の高さは、1〜10mmであることが好ましい。これにより、電線接続部42に挿入される接地線EWの先端部を確実に係止することができる。接地線EWの先端が突起部に突き当たるまで挿入すればよいので、非常に作業性が良く、半田との電気的な接続の品質面でのばらつきもなくなる。なお、突起部の幅(金属端子40の軸方向の突起長さ)は、0.5mm〜2mm程度であればよい。
さらに、突起部の断面形状は、円弧状であることが好ましい。この場合は、突起部に突き当てた部分の接地線EWの先端面、具体的には、接地線EWの先端面EWaの外縁の突起部と対向する部分に半田43が入り込みやすくなるため、絶縁皮膜102のない(導体101が露出した)接地線EWの先端面EWa全体に半田43が接触し、半田43を介して確実に接地線EWと金属端子40とを電気的に接続することができる。
リード部41は、汎用の断面C字状コネクタに適合するリード線LW(図8A〜図8E参照、例えば、IV線又は銅より線)が挿入されるリード挿入孔41aを有する。リード部41の先端部は、リード線LWと機械的に接続する際にかしめられる部分(本実施の形態では圧縮される部分)であり、要求される機械的強度に応じて長さが設定される。
なお、本実施の形態では、電線接続部42及びリード部41は、それぞれ、電線挿入孔42b、リード挿入孔41aが形成された円筒形状を有している。金属端子40へのリード線LWの接続は、予め工場で行ってもよいし、接地システム1の施工現場で行ってもよい。つまり、金属端子40は、リード線LWを接続した形態で提供されてもよいし、リード線LWを接続していない形態で提供されてもよい。
図8A〜図8Eは、第2の実施の形態に係る接地線EW(リッツ線)の端末接続方法を示す図である。
まず、図8A、図8Bに示すように、金属端子40のリード挿入孔41aに、リード線LWの先端部を挿入し、リード部41をかしめる。具体的には、本実施の形態では、六角ダイス等の専用工具(図示略)により圧縮する。これにより、リード線LWと金属端子40との機械的強度が確保される。
次に、図8Cに示すように、金属端子40の電線挿入孔42bに、接地線EWの先端部を、絶縁皮膜102を除去することなく挿入する。このとき、接地線EWの先端面EWaと、金属端子40(電線挿入孔42bの内周面)との間に、スペースS2(図8D参照)が形成されるようにする。本実施の形態では、接地線EWの先端面EWaが長手方向に対して傾斜して切断された傾斜面となっているので、先端面EWaと金属端子40との間には確実にスペースS2が形成される。また、接地線EWの斜めの先端面EWaの出っ張っている側を電線接続部42の内周面の先端側(電線挿入孔42bの内周面の先端側)に設けられた突起部(図示略)に突き当たるまで挿入することで、作業者の技量にかかわらず、形成されるスペースS2の大きさは同じになる。
次に、図8Dに示すように、電線接続部42の後端部42dを、かしめる。具体的には、リード部41へのリード線LWの接続と同様に、六角ダイス等の専用工具(図示略)により圧縮する。これにより、接地線EWと金属端子40との機械的強度が確保される。また、図8Eに示す工程において、電線接続部42の開口42aから半田43をスペースS2に充填したとき(ここでは流し込んだとき)に、挿入口42cから半田43が流出するのを防止することができる。
次に、図8Eに示すように、電線接続部42の開口32aから半田43を充填し(ここでは半田43を流し込み)、接地線EWの先端面EWaと金属端子40とを電気的に接続する。つまり、本実施の形態では、接地線EWの切断時に表面に現れる絶縁皮膜102のない切断面(導体101が露出した先端面EWa)を、通電経路として利用する。このとき、金属端子40を縦にして、重力を利用して半田43を充填するようにしてもよい。
流し込んだ半田43は、圧縮された後端部42dによって堰き止められるので、接地線EWと金属端子40は確実に接続される。また、接地線EWの先端面EWaと金属端子40(電線接続部42の内側先端部)との間のスペースS2に半田43を充填するので、絶縁皮膜102のない(導体101が露出した)接地線EWの先端面EWaと半田43とを確実に電気的に接続することができ、半田43を介して確実に接地線EWと金属端子40とを電気的に接続することができる。
なお、本実施の形態のように半田43を流し込む場合は、電線接続部42に半田43を流し込む前に、電線接続部42を加熱しておくのが好ましい。これにより、半田43による電気的接続性及び機械的接続性を向上することができる。以上の工程により接地線EWの端子接続部J2(図9A、図9B参照)が組み立てられる。
図9A、図9Bは、第2の実施の形態に係る接地線EWの端子接続部J2を示す図である。図9Aは端子接続部J2の平面図であり、図9Bは端子接続部J2の長手軸に沿う縦断面図である。
図9A、図9Bに示すように、端子接続部J2では、接地線EWが電線接続部42に挿入された状態で電線接続部42の後端部42dがかしめられていることにより、接地線EWと金属端子40とが機械的に接続される。本実施の形態では、圧縮によってかしめられている。また、接地線EWの絶縁皮膜102のない(導体101が露出した)先端面EWaと金属端子40の電線接続部42とが、開口42aと接地線EWの先端面EWaとの間に充填された半田43(ここでは、開口42aを通じて流し込まれた半田43)を介して電気的に接続される。
具体的には、接地線EWの先端面EWaと金属端子40(電線接続部42の内側先端部)との間にはスペースS2が設けられ、スペースS2に半田43が充填される。端子接続部J2においては、接地線EWと金属端子40とは、主として先端面EWaを介して電流が流れることになる。
接地線EWの先端面EWaと金属端子40(電線接続部42の内側先端部)との間のスペースS2に半田43が充填されるので、絶縁皮膜102のない(導体101が露出した)接地線EWの先端面EWaと半田43とを確実に電気的に接続することができ、半田43を介して確実に接地線EWと金属端子40とを電気的に接続することができる。
接地線EWの先端面EWaを傾斜面とした場合、先端面EWaを長手方向に直交する直交面とした場合に比較して通電経路の断面積が大きくなり、電気抵抗を小さくすることができるので、端子接続部J2における発熱を抑制することができる。
第2の実施の形態に係る金属端子40は、接地線EW同士を接続する際に、第1の実施の形態の金属端子30と同様の形態で利用することができる(図6A〜図6C参照)。
このように、第2の実施の形態に係る金属端子40には、導体101の外周面に絶縁皮膜102が施された複数の素線100を撚り合わせてなる接地線EW(リッツ線)の先端部に接続される。金属端子40は、接地線EWの先端部が接続される電線接続部42と、電線接続部42に連設されるリード部41と、を備える。電線接続部42は、接地線EWの先端部が挿入される電線挿入孔42bと、電線挿入孔42bに連通する半田43を充填するための開口42aを有する。リード部41は、接続する他の線(他のリード線又は既設の接地線(IV線又は銅より線))との組み合わせで断面C字状コネクタCに適合するリード線LWが挿入されるリード挿入孔41aを有する。なお、接続する他の線は、第3の実施の形態に係る金属端子50又は第4の実施の形態に係る金属端子60のリード部51、61であってもよい。
また、第2の実施の形態に係るリッツ線の端子接続部J2は、金属端子40と、金属端子40に接続される接地線EW(リッツ線)の先端部と、を備える。端子接続部J2は、接地線EWの先端部が電線挿入孔42bに挿入された状態で電線接続部42がかしめられていることにより機械的に接続されており、接地線EWの絶縁皮膜102のない先端面EWaと電線接続部42とが、開口42aと先端面EWaとの間に充填された半田43を介して電気的に接続されている。リード線LWは、リード挿入孔41aに挿入された状態でかしめられていることによりリード部41に接続されている。
第2の実施の形態に係る金属端子40及び端子接続部J2によれば、第1の実施の形態で説明したのと同様の効果を得ることができる。
[第3の実施の形態]
図10は、第3の実施の形態に係る金属端子50の一例を示す斜視図である。
図10に示す金属端子50は、接地線EWの先端部が接続される電線接続部52と、電線接続部52に連設されるリード部51と、を有する。図10では、リード部51は、電線接続部52の先端面から突出するように、先端面の一部分に連設されている。なお、電線接続部52とリード部51は、クランク形状を呈するように連設されていてもよい。
電線接続部52は、接地線EWの先端部が挿入される電線挿入孔52bと、電線挿入孔52bに連通する開口52aを有する。電線接続部52は、一端側(先端側)、すなわち電線挿入孔52bの挿入口52cとは反対側の端部が閉塞されており、電線挿入孔52bの周面に開口52aが連通している。開口52aの径は、例えば、挿入口52cの径と同等程度である。電線接続部52の後端部52dは、接地線EWと機械的に接続する際にかしめられる部分(本実施の形態では圧縮される部分)であり、要求される機械的強度に応じて長さが設定される。
リード部51は、断面C字状コネクタに適合する形状を有する。具体的には、リード部51は、長手方向に突出して形成された中実棒状に形成される。ここでは、中実の円柱状に形成されている。すなわち、第3の実施の形態では、リード部51自体が、第1の実施の形態におけるリード線LWと同等の機能を有する。したがって、リード部51の厚さ(ここでは外径)は、リード線LWと同程度の電流が流せる程度の厚さ(ここでは外径)を有していればよい。
図11A〜図11Cは、第3の実施の形態に係る接地線EW(リッツ線)の端末接続方法を示す図である。第3の実施の形態では、第1の実施の形態におけるリード線を接続する工程(図4A、図4B参照)が不要となる。
まず、図11Aに示すように、金属端子50の電線挿入孔52bに、接地線EWの先端部を、絶縁皮膜102を除去することなく挿入する。このとき、接地線EWの先端面EWaと、金属端子50(電線挿入孔52bの内周面)との間に、スペースS3(図11B参照)が形成されるようにする。本実施の形態では、接地線EWの先端面EWaが長手方向に対して傾斜して切断された傾斜面となっているので、先端面EWaと金属端子50との間には確実にスペースS3が形成される。
次に、図11Bに示すように、電線接続部52の後端部52dを、かしめる。具体的には、六角ダイス等の専用工具(図示略)により圧縮する。これにより、接地線EWと金属端子50との機械的強度が確保される。また、図11Cに示す工程において、電線接続部52の開口52aから半田53をスペースS3に充填したとき(ここでは流し込んだとき)に、挿入口52cから半田53が流出するのを防止することができる。
次に、図11Cに示すように、電線接続部52の開口52aから半田53を充填し(ここでは半田53を流し込み)、接地線EWの先端面EWaと金属端子50とを電気的に接続する。つまり、本実施の形態では、接地線EWの切断時に表面に現れる絶縁皮膜102のない切断面(導体101が露出した先端面EWa)を、通電経路として利用する。
流し込んだ半田53は、電線接続部52の閉塞された先端部(符号略)と、圧縮された後端部52dによって堰き止められるので、接地線EWと金属端子50は確実に接続される。また、接地線EWの先端面EWaと金属端子50(電線接続部52の内側先端部)との間のスペースS3に半田53を充填するので、絶縁皮膜102のない(導体101が露出した)接地線EWの先端面EWaと半田53とを確実に電気的に接続することができ、半田53を介して確実に接地線EWと金属端子50とを電気的に接続することができる。
なお、本実施の形態のように半田53を流し込む場合は、電線接続部52に半田53を流し込む前に、電線接続部52を加熱しておくのが好ましい。これにより、半田53による電気的接続性及び機械的接続性を向上することができる。以上の工程により接地線EWの端子接続部J3(図12A、図12B参照)が組み立てられる。
図12A、図12Bは、第3の実施の形態に係る接地線EWの端子接続部J3を示す図である。図12Aは端子接続部J3の平面図であり、図12Bは端子接続部J3の長手軸に沿う縦断面図である。
図12A、図12Bに示すように、端子接続部J3では、接地線EWが電線接続部52に挿入された状態で電線接続部52の後端部52dがかしめられていることにより、接地線EWと金属端子50とが機械的に接続される。本実施の形態では、圧縮によってかしめられている。また、接地線EWの絶縁皮膜102のない(導体101が露出した)先端面EWaと金属端子50の電線接続部52とが、開口52aと接地線EWの先端面EWaとの間に充填された半田53(ここでは、開口52aを通じて流し込まれた半田53)を介して電気的に接続される。
具体的には、接地線EWの先端面EWaと金属端子50(電線接続部52の内側先端部)との間にはスペースS3が設けられ、スペースS3に半田53が充填される。端子接続部J3においては、接地線EWと金属端子50とは、主として先端面EWaを介して電流が流れることになる。
接地線EWの先端面EWaと金属端子50(電線接続部52の内側先端部)との間のスペースS3に半田53が充填されるので、絶縁皮膜102のない(導体101が露出した)接地線EWの先端面EWaと半田53とを確実に電気的に接続することができ、半田53を介して確実に接地線EWと金属端子50とを電気的に接続することができる。
接地線EWの先端面EWaを傾斜面とした場合、先端面EWaを長手方向に直交する直交面とした場合に比較して通電経路の断面積が大きくなり、電気抵抗を小さくすることができるので、端子接続部J3における発熱を抑制することができる。
第3の実施の形態に係る金属端子50は、接地線EW同士を接続する際に、第1の実施の形態の金属端子30と同様の形態で利用することができる(図6A〜図6C参照)。具体的には、金属端子50の中実棒状に形成されたリード部51が断面C字状コネクタCによってクランプされる。
このように、第3の実施の形態に係る金属端子50には、導体101の外周面に絶縁皮膜102が施された複数の素線100を撚り合わせてなる接地線EW(リッツ線)の先端部に接続される。金属端子50は、接地線EWの先端部が接続される電線接続部52と、電線接続部52に連設されるリード部51と、を備える。電線接続部52は、接地線EWの先端部が挿入される電線挿入孔52bと、電線挿入孔52bに連通する半田53を充填するための開口52aを有する。リード部51は、接続する他の線(既設の接地線(IV線又は銅より線))との組み合わせで断面C字状コネクタCに適合する中実棒状に形成される。なお、接続する他の線は、第3の実施の形態に係る金属端子50又は第4の実施の形態に係る金属端子60のリード部51、61であってもよい。
また、第3の実施の形態に係るリッツ線の端子接続部J3は、金属端子50と、接地線EW(リッツ線)の先端部と、を備える。端子接続部J3は、接地線EWが電線挿入孔52bに挿入された状態で電線接続部52がかしめられていることにより機械的に接続されており、接地線EWの絶縁皮膜102のない先端面EWaと電線接続部52とが、開口52aと先端面EWaとの間に充填された半田53を介して電気的に接続されている。
第3の実施の形態に係る金属端子50及び端子接続部J3によれば、第1の実施の形態で説明したのと同様の効果を得ることができる。
[第4の実施の形態]
図13は、第4の実施の形態に係る金属端子60の一例を示す斜視図である。
図13に示す金属端子60は、接地線EWの先端部が接続される電線接続部62と、電線接続部62に連設されるリード部61と、を有する。図13では、リード部61は、電線接続部62の先端面から突出するように先端面の一部分に連設されている。なお、電線接続部62とリード部61は、クランク形状を呈するように連設されていてもよい。
電線接続部62は、接地線EWの先端部が挿入される電線挿入孔62bを有する。電線挿入孔62bは、電線接続部62を長手方向に貫通するように形成されている。すなわち、電線挿入孔62bの挿入口62cとは反対側(先端側)に、半田63(図14C参照)を流し込むための開口62aが形成されている。電線接続部62の後端部62dは、接地線EWと機械的に接続する際にかしめられる部分(本実施の形態では圧縮される部分)であり、要求される機械的強度に応じて長さが設定される。
電線接続部62の内周面の先端側には、周方向に沿って突起部(図示略)を設けることが好ましい。開口62a(電線接続部62の先端面)から突起部までの距離Lは、0〜50mmであることが好ましく、より好ましくは、0〜20mmである。距離Lを50mm以下、より好ましくは20mm以下とすることにより、金属端子60が必要以上に長くなり、接続端子部が大きくなるのを防止することができる。
また、突起部の高さは、1〜10mmであることが好ましい。これにより、電線接続部62に挿入される接地線EWの先端部を確実に係止することができる。接地線EWの先端が突起部に突き当たるまで挿入すればよいので、非常に作業性が良く、半田との電気的な接続の品質面でのばらつきもなくなる。なお、突起部の幅(金属端子60の軸方向の突起長さ)は、0.5mm〜2mm程度であればよい。
さらに、突起部の断面形状は、円弧状であることが好ましい。この場合は、突起部に突き当てた部分の接地線EWの先端面、具体的には、接地線EWの先端面EWaの外縁の突起部と対向する部分に半田63(図14C参照)が入り込みやすくなるため、絶縁皮膜102のない(導体101が露出した)接地線EWの先端面EWa全体に半田63が接触し、半田63を介して確実に接地線EWと金属端子60とを電気的に接続することができる。
リード部61は、断面C字状コネクタに適合する形状を有する。具体的には、リード部61は、長手方向に突出して形成された中実棒状に形成される。ここでは中実の円柱状に形成されている。すなわち、第4の実施の形態では、リード部61自体が、第2の実施の形態におけるリード線LWと同等の機能を有する。したがって、リード部61の厚さ(ここでは外径)は、リード線LWと同程度の電流が流せる程度の厚さ(ここでは外径)を有していればよい。
図14A〜図14Cは、第4の実施の形態に係る接地線EW(リッツ線)の端末接続方法を示す図である。第4の実施の形態では、第の実施の形態におけるリード線を接続する工程(図8A、図8B参照)が不要となる。
まず、図14Aに示すように、金属端子60の電線挿入孔62bに、接地線EWの先端部を、絶縁皮膜102を除去することなく挿入する。このとき、接地線EWの先端面EWaと、金属端子60(電線挿入孔62bの内周面)との間に、スペースS4(図14B参照)が形成されるようにする。本実施の形態では、接地線EWの先端面EWaが長手方向に対して傾斜して切断された傾斜面となっているので、先端面EWaと金属端子60との間には確実にスペースS4が形成される。また、接地線EWの斜めの先端面EWaの出っ張っている側を電線接続部62の突起部(図示略)に突き当たるまで挿入することで、作業者の技量にかかわらず、形成されるスペースS4の大きさは同じになる。
次に、図14Bに示すように、電線接続部62の後端部62dを、かしめる。具体的には、六角ダイス等の専用工具(図示略)により圧縮する。これにより、接地線EWと金属端子60との機械的強度が確保される。また、図14Cに示す工程において、電線接続部62の開口62aから半田63をスペースS4に充填したとき(ここでは流し込んだとき)に、挿入口62cから半田63が流出するのを防止することができる。
次に、図14Cに示すように、電線接続部62の開口62aから半田63を充填し(ここでは半田63を流し込み)、接地線EWの先端面EWaと金属端子60とを電気的に接続する。つまり、本実施の形態では、接地線EWの切断時に表面に現れる絶縁皮膜102のない切断面(導体101が露出した先端面EWa)を、通電経路として利用する。このとき、金属端子60を縦にして、重力を利用して半田63を充填するようにしてもよい。
流し込んだ半田63は、圧縮された後端部62dによって堰き止められるので、接地線EWと金属端子60は確実に接続される。また、接地線EWの先端面EWaと金属端子60(電線接続部62の内側先端部)との間のスペースS4に半田63を充填するので、絶縁皮膜102のない(導体101が露出した)接地線EWの先端面EWaと半田63とを確実に電気的に接続することができ、半田63を介して確実に接地線EWと金属端子60とを電気的に接続することができる。
なお、本実施の形態のように半田63を流し込む場合は、電線接続部62に半田63を流し込む前に、電線接続部62を加熱しておくのが好ましい。これにより、半田63による電気的接続性及び機械的接続性を向上することができる。以上の工程により接地線EWの端子接続部J4(図15A、図15B参照)が組み立てられる。
図15A、図15Bは、第4の実施の形態に係る接地線EWの端子接続部J4を示す図である。図15Aは端子接続部J4の平面図であり、図15Bは端子接続部J4の長手軸に沿う縦断面図である。
図15A、図15Bに示すように、端子接続部J4では、接地線EWが電線接続部62に挿入された状態で電線接続部62の後端部62dがかしめられていることにより、接地線EWと金属端子60とが機械的に接続される。本実施の形態では、圧縮によってかしめられている。また、接地線EWの絶縁皮膜102のない(導体101が露出した)先端面EWaと金属端子60の電線接続部62とが、開口62aと接地線EWの先端面EWaとの間に充填された半田63(ここでは、開口62aを通じて流し込まれた半田63)を介して電気的に接続される。
具体的には、接地線EWの先端面EWaと金属端子60(電線接続部62の内側先端部)との間にはスペースS4が設けられ、スペースS4に半田63が充填される。端子接続部J4においては、接地線EWと金属端子60とは、主として先端面EWaを介して電流が流れることになる。
接地線EWの先端面EWaと金属端子60(電線接続部62の内側先端部)との間のスペースS4に半田63が充填されるので、絶縁皮膜102のない(導体101が露出した)接地線EWの先端面EWaと半田63とを確実に電気的に接続することができ、半田63を介して確実に接地線EWと金属端子60とを電気的に接続することができる。
接地線EWの先端面EWaを傾斜面とした場合、先端面EWaを長手方向に直交する直交面とした場合に比較して通電経路の断面積が大きくなり、電気抵抗を小さくすることができるので、端子接続部J4における発熱を抑制することができる。
第4の実施の形態に係る金属端子60は、接地線EW同士を接続する際に、第1の実施の形態の金属端子30と同様の形態で利用することができる(図6A〜図6C参照)。具体的には、金属端子60の中実棒状に形成されたリード部61が断面C字状コネクタCによってクランプされる。
このように、第4の実施の形態に係る金属端子60には、導体101の外周面に絶縁皮膜102が施された複数の素線100を撚り合わせてなる接地線EW(リッツ線)の先端部に接続される。金属端子60は、接地線EWの先端部が接続される電線接続部62と、電線接続部62に連設されるリード部61と、を備える。電線接続部62は、接地線EWの先端部が挿入される電線挿入孔62bと、電線挿入孔62bに連通する半田63を充填するための開口62aを有する。リード部61は、接続する他の線(既設の接地線(IV線又は銅より線))との組み合わせで断面C字状コネクタCに適合する中実棒状に形成される。なお、接続する他の線は、第3の実施の形態に係る金属端子50又は第4の実施の形態に係る金属端子60のリード部51、61であってもよい。
また、第4の実施の形態に係るリッツ線の端子接続部J4は、金属端子60と、接地線EW(リッツ線)の先端部と、を備える。端子接続部J4は、接地線EWが電線挿入孔62bに挿入された状態で電線接続部62がかしめられていることにより機械的に接続されており、接地線EWの絶縁皮膜102のない先端面EWaと電線接続部62とが、開口62aと先端面EWaとの間に充填された半田63を介して電気的に接続されている。
第4の実施の形態に係る金属端子60及び端子接続部J4によれば、第1の実施の形態で説明したのと同様の効果を得ることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、第1の実施の形態のように、半田33を充填するための開口32aを電線接続部32の周面に形成する場合、電線接続部32とリード部31とを直線状に連設してもよい。
また例えば、第1〜第4の実施の形態において、接地線EWの先端面は、長手方向に直交する直交面であってもよい。実施の形態では、半田33〜63をスペースS1〜S4に流し込んで充填する場合について説明したが、半田33〜63を充填する手段は流し込みに限定されない。例えば、溶融前の半田をスペースS1〜S4にセットし、バーナー等で加熱して半田を溶融させながらスペースS1〜S4に半田33〜63を充填してもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 接地システム
11 接地極
12 接地網
13 立ち上げ線
14 極接続線
15 接続箇所
20 被接地体
30、40、50、60 金属端子
31、41、51、61 リード部
31a、41a リード挿入孔
32、42、52、62 電線接続部
32a、42a、52a、62a 開口
32b、42b、52b、62b 電線挿入孔
32c、42c、52c、62c 挿入口
33、43、53、63 半田
100 素線
101 導体
102 絶縁皮膜
EW、EW1〜EW3、EW11〜EW14、EW21〜EW23、EW31 接地線(リッツ線)
EW32、EW33 接地線(IV線又は銅より線)
J1〜J4 端子接続部
LW、LW11〜LW14、LW21〜LW23、LW31 リード線
C、C11〜C13、C21、C22、C31、C32 断面C字状コネクタ
S1〜S4 スペース

Claims (6)

  1. 導体の外周面に絶縁皮膜が施された複数の素線を撚り合わせてなるリッツ線の先端部と、
    前記リッツ線の先端部が接続される電線接続部及び前記電線接続部に連設されるリード部を有する金属端子と、を備えるリッツ線の端子接続部であって、
    前記電線接続部は、
    前記リッツ線の先端部が挿入される電線挿入孔と、
    前記電線挿入孔に連通する半田を充填するための開口と、を有し、
    前記リード部は、
    接続する他の線との組み合わせで断面C字状コネクタに適合するリード線(リッツ線を除く)が挿入されるリード挿入孔を有し、
    前記リッツ線は、長手方向に対して傾斜して切断された傾斜面で形成される絶縁皮膜のない先端面を有し、
    前記リッツ線の先端部が前記絶縁皮膜を長手方向に除去することなく、前記先端面の長手方向に長い側が前記電線接続部の内側の突き当て位置に突き当たるまで挿入され、かつ、前記先端面と前記電線接続部の内側先端部との間に前記先端面と前記金属端子の内面と前記開口によって囲まれたスペースが設けられた状態で前記電線接続部がかしめられていることにより機械的に接続されており、
    前記リッツ線の前記先端面と前記電線接続部とが、前記開口と前記先端面との間を通じて前記スペース全体に充填された前記半田を介して電気的に接続されており、
    前記リード線が、前記リード挿入孔に挿入された状態でかしめられていることにより前記リード部に接続されていることを特徴とするリッツ線の端子接続部。
  2. 導体の外周面に絶縁皮膜が施された複数の素線を撚り合わせてなるリッツ線の先端部と、
    前記リッツ線の先端部が接続される電線接続部及び前記電線接続部に連設されるリード部を有する金属端子と、を備えるリッツ線の端子接続部であって、
    前記電線接続部は、
    前記リッツ線の先端部が挿入される電線挿入孔と、
    前記電線挿入孔に連通する半田を充填するための開口と、を有し、
    前記リード部は、
    接続する他の線との組み合わせで断面C字状コネクタに適合する中実棒状に形成され、
    前記リッツ線は、長手方向に対して傾斜して切断された傾斜面で形成される絶縁皮膜のない先端面を有し、
    前記リッツ線の先端部が、前記絶縁皮膜を長手方向に除去することなく、前記先端面の長手方向に長い側が前記電線接続部の内側の突き当て位置に突き当たるまで挿入され、かつ、前記先端面と前記電線接続部の内側先端部との間に前記先端面と前記金属端子の内面と前記開口によって囲まれたスペースが設けられた状態で前記電線接続部がかしめられていることにより機械的に接続されており、
    前記リッツ線の前記先端面と前記電線接続部とが、前記開口と前記先端面との間を通じて前記スペース全体に充填された前記半田を介して電気的に接続されていることを特徴とするリッツ線の端子接続部。
  3. 前記電線接続部は、前記電線挿入孔の挿入口とは反対側の端部が閉塞されており、
    前記閉塞された端部が前記突き当て位置であり、
    前記開口は、前記電線挿入孔の周面に連通していることを特徴とする請求項1又は2に記載のリッツ線の端部接続部。
  4. 前記電線挿入孔は、前記電線接続部を貫通していることを特徴とする請求項1又は2に記載のリッツ線の端子接続部。
  5. 前記電線接続部は、前記内面の先端側に突起部を有し、前記突起部が前記突き当て位置であることを特徴とする請求項4に記載のリッツ線の端子接続部。
  6. 前記電線接続部と前記リード部は、クランク形状を呈するように連設されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のリッツ線の端子接続部。
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