JP2017017030A - ブランチケーブル - Google Patents

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Abstract

【課題】施工性及び生産性の向上を図ることが可能なブランチケーブルを提供する。
【解決手段】ブランチケーブル11は、幹線12と、この幹線12から分岐される分岐線13とを備えて構成される。ブランチケーブル11は、幹線12から分岐線13を分岐する部分、すなわち接続部分16に絶縁処理部15が設けられる。幹線12及び分岐線13は、それぞれ所定位置の被覆20、21を除去して幹線側導体露出部17及び分岐線側導体露出部18が形成される。幹線側導体露出部17及び分岐線側導体露出部18の電気的な接続部分18は、抵抗溶接にて形成される。尚、このような接続部分の形成にあたっては、予め分岐線側導体露出部に導電性を有する銅製のパイプ部材や端子が組み付けられてもよい。また、抵抗溶接に限らず超音波接合等の溶接であってもよい。
【選択図】図1

Description

本発明は、マンションやビルディング、集合住宅、工場、トンネル等の低圧配線に用いられるブランチケーブルに関する。
従来、マンションやビルディング等に配線される(敷設される)電力ケーブルは、現場にて幹線と分岐線との電気的な接続、また、絶縁処理が施されていた。そのため現場では時間がとられ、工期が長くなってしまうという問題点があった。この問題点の解消として現場での加工削減を目的とし、予め自社工場内で幹線と分岐線とを接続・絶縁処理することが一般的になった。すなわち、例えば下記特許文献1に開示されるブランチケーブルでの提供が一般的になった。
図10において、下記特許文献1のブランチケーブル1(背景技術の欄に開示されたもの)は、幹線2と、分岐線3と、吊り上げ金具4とを備えて構成される。幹線2と分岐線3は、これらの電気的な接続部分5が形成されて、分岐線3が幹線2から分岐される。引用符号6は、幹線2の中間における被覆を除去して(皮むきして)形成される幹線側導体露出部を示す。また、引用符号7は、分岐線3の端末における被覆を除去して形成される分岐線側導体露出部を示す。接続部分5は、幹線側導体露出部6と分岐線側導体露出部7とを圧縮コネクタ8により加締めて接続状態にすることにより形成される。
引用符号9は絶縁処理部であり、この絶縁処理部9は、接続部分5を覆うようにして形成される。絶縁処理部9は、塩化ビニール樹脂、ポリエチレン等を用いたモールド成形により、図示のような膨らんだ形状に形成される。尚、膨らんだ形状になってしまうのは、この下に圧縮コネクタ8による加締め部分があるからである。
特開2005−354758号公報
上記従来技術のブランチケーブル1にあっては、圧縮コネクタ8を用いて接続部分5を形成するため絶縁処理部9のサイズが大きくなってしまうことから、ケーブル配線時にマンションやビルディング等の図示しない貫通穴に通すことがし難くなり、結果、施工性が悪くなってしまうという問題点を有する。
また、絶縁処理部9のサイズが大きいと自社工場内で絶縁処理の際に大型の射出成形機を用いる必要があり、そのためモールド成形に掛かる時間が増えてしまうことから、生産性が悪くなってしまうという問題点を有する。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたもので、施工性及び生産性の向上を図ることが可能なブランチケーブルを提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の本発明のブランチケーブルは、幹線及び分岐線を備えるとともに絶縁処理部を有し、前記幹線及び前記分岐線は、それぞれ所定位置の被覆を除去して形成される幹線側導体露出部及び分岐線側導体露出部を有し、前記絶縁処理部は、前記幹線側導体露出部及び前記分岐線側導体露出部の電気的な接続部分を覆う、ブランチケーブルにおいて、前記接続部分を溶接にて形成することを特徴とする。
このような特徴を有する本発明によれば、幹線の幹線側導体露出部と分岐線の分岐線側導体露出部とを電気的に接続して接続部分を形成するにあたり、圧縮コネクタを用いない構造が採用される。具体的には、接続部分を溶接にて形成する構造が採用される。本発明は、圧縮コネクタを用いてないことから、接続部分を小さく形成することができる。従って、接続部分を形成した後に絶縁処理を施しても大型化することはない。大型化しなければ、絶縁処理に用いられる装置も大型のものを用いなくてよい。この他、本発明によれば、幹線側導体露出部と分岐線側導体露出部との接続に溶接を採用することから、簡単且つスピーディーに接続部分を形成することができる。
請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載のブランチケーブルにおいて、前記溶接による前記接続部分の形成にあたり、予め前記幹線側導体露出部及び前記分岐線側導体露出部、又は、前記幹線側導体露出部、前記分岐線側導体露出部のどちらか一方にフォーミング加工を施すことを特徴とする。
このような特徴を有する本発明によれば、幹線側導体露出部と分岐線側導体露出部とを重ね合わせる前に幹線側導体露出部及び/又は分岐線側導体露出部にフォーミング加工が施されることから、溶接し易い構造や接続状態を安定させる構造、接合面積をアップさせる構造等の接続部分にすることができる。
請求項3に記載の本発明は、請求項1又は2に記載のブランチケーブルにおいて、前記溶接による前記接続部分の形成にあたり、予め前記分岐線側導体露出部に導電性のパイプ部材を組み付けることを特徴とする。
このような特徴を有する本発明によれば、幹線の幹線側導体露出部と分岐線の分岐線側導体露出部とを電気的に接続して接続部分を形成するにあたり、圧縮コネクタを用いない構造が採用される。接続部分は、分岐線側導体露出部をそのまま幹線側導体露出部に接続するのではなく、分岐線側導体露出部に導電性のパイプ部材を組み付けた上で形成される。これにより圧縮コネクタを用いた場合と比べて接続部分を小さく形成できる。具体的に説明をすると、圧縮コネクタの場合は、幹線側導体露出部と分岐線側導体露出部との重ね合わせ部分の周囲全体に圧縮コネクタが存在するようになることから、当然にサイズが大きくなってしまう。これに対し本発明では、分岐線側導体露出部に組み付けたパイプ部材を介しての接続であることから、重ね合わせ部分の周方向で見れば一部分のみのサイズアップだけで済む。従って、接続部分を形成した後に絶縁処理を施しても大型化することはない。大型化しなければ、絶縁処理に用いられる装置も大型のものを用いなくてよい。この他、本発明によれば、予め分岐線側導体露出部にパイプ部材を組み付け、そして、このパイプ部材を幹線側導体露出部に重ね合わせて接合(溶接)する構造の接続部分であることから、例えば溶接に超音波接合(超音波溶接)や抵抗溶接を採用すれば、簡単且つスピーディーに接続部分を形成することができる。また、本発明によれば、パイプ部材を用いることから、分岐線側導体露出部のバラケを防止することができるのは勿論のこと、幹線側導体露出部との接続を安定させることができる。さらには、幹線側導体露出部と分岐線側導体露出部との素線径が異なってもパイプ部材により接合面積を十分に確保することができる。すなわち、接合強度を必要十分に確保することができる。
請求項4に記載の本発明は、請求項3に記載のブランチケーブルにおいて、前記分岐線側導体露出部に前記パイプ部材を組み付けた後、フォーミング加工を施して前記パイプ部材に加工部を形成することを特徴とする。
このような特徴を有する本発明によれば、パイプ部材を幹線側導体露出部に重ね合わせる前に、パイプ部材に対しフォーミング加工が施されることから、パイプ部材には加工部が形成され、この加工部により、接合し易い構造や接続状態を安定させる構造、接合面積をアップさせる構造等の接続部分にすることができる。また、加工部の形成により小型の構造の接続部分にすることもできる。
請求項5に記載の本発明は、請求項4に記載のブランチケーブルにおいて、前記加工部を、前記分岐線側導体露出部に対する前記パイプ部材の内部空間を狭めた部分になる導体密着部と、該導体密着部の側部で持ち手可能な部分になるヒレ部とを有する状態に形成することを特徴とする。
このような特徴を有する本発明によれば、パイプ部材に対しフォーミング加工を施すことにより、パイプ部材に導体密着部とヒレ部とが形成される。この導体密着部とヒレ部は、加工部のより良い部分として形成される。導体密着部は、ヒレ部が生じる過程でパイプ部材が縮小し内部空間が狭まるような状態の部分に形成される。このような部分の導体密着部は、分岐線側導体露出部に対し隙間をなくして(又は少なくして)分岐線側導体露出部との密着を図ることができる。その結果、例えば超音波接合の振動や加圧力を構造的に伝え易くすることができる。一方、ヒレ部は、導体密着部の側部で持ち手可能な部分に形成されることから、幹線側導体露出部に沿わせる際の作業性を向上させることができる。
請求項6に記載の本発明は、請求項3に記載のブランチケーブルにおいて、前記分岐線側導体露出部に組み付けた前記パイプ部材を前記幹線側導体露出部に沿わせた後、フォーミング加工を施して前記パイプ部材に加工部を形成することを特徴とする。
このような特徴を有する本発明によれば、パイプ部材を幹線側導体露出部に重ね合わせた後に、パイプ部材に対しフォーミング加工が施されることから、パイプ部材には加工部が形成され、この加工部により、接合し易い構造や接続状態を安定させる構造、接合面積をアップさせる構造等の接続部分にすることができる。また、加工部の形成により小型の接続部分にすることもできる。
請求項7に記載の本発明は、請求項1又は2に記載のブランチケーブルにおいて、前記溶接による前記接続部分の形成にあたり、予め前記分岐線側導体露出部に導電性の端子を組み付けることを特徴とする。
このような特徴を有する本発明によれば、幹線の幹線側導体露出部と分岐線の分岐線側導体露出部とを電気的に接続して接続部分を形成するにあたり、圧縮コネクタを用いない構造が採用される。接続部分は、分岐線側導体露出部をそのまま幹線側導体露出部に接続するのではなく、分岐線側導体露出部に導電性の端子を組み付けた上で形成される。これにより圧縮コネクタを用いた場合と比べて接続部分を小さく形成できる。具体的に説明をすると、圧縮コネクタの場合は、幹線側導体露出部と分岐線側導体露出部との重ね合わせ部分の周囲全体に圧縮コネクタが存在するようになることから、当然にサイズが大きくなってしまう。これに対し本発明では、分岐線側導体露出部に組み付けた端子を介しての接続であることから、重ね合わせ部分の周方向で見れば一部分のみのサイズアップだけで済む。従って、接続部分を形成した後に絶縁処理を施しても大型化することはない。大型化しなければ、絶縁処理に用いられる装置も大型のものを用いなくてよい。この他、本発明によれば、予め分岐線側導体露出部に端子を組み付け、そして、この端子を幹線側導体露出部に重ね合わせて接合(溶接)する構造の接続部分であることから、例えば溶接に抵抗溶接や超音波接合(超音波溶接)を採用すれば、簡単且つスピーディーに接続部分を形成することができる。また、本発明によれば、端子を用いることから、分岐線側導体露出部のバラケを防止することができるのは勿論のこと、幹線側導体露出部との接続を安定させることができる。さらには、幹線側導体露出部と分岐線側導体露出部との素線径が異なっても端子により接合面積を十分に確保することができる。すなわち、接合強度を必要十分に確保することができる。
請求項8に記載の本発明は、請求項1、2、3、4、5、6又は7に記載のブランチケーブルにおいて、前記溶接を超音波接合又は抵抗溶接とすることを特徴とする。
このような特徴を有する本発明によれば、超音波接合又は抵抗溶接による溶接を採用することから、簡単且つスピーディーに接続部分を形成することができる。
請求項1に記載された本発明によれば、溶接により幹線側導体露出部及び分岐線側導体露出部の電気的な接続部分を形成する構造のブランチケーブルであることから、従来例と比べて施工性及び生産性を向上させることができるという効果を奏する。
請求項2に記載された本発明によれば、幹線側導体露出部及び/又は分岐線側導体露出部にフォーミング加工を施すことから、接合し易い構造や接続状態を安定させる構造、接合面積をアップさせる構造等の接続部分にすることができるという効果を奏する。
請求項3に記載された本発明によれば、溶接により幹線側導体露出部及び分岐線側導体露出部の電気的な接続部分を形成し、そして、この接続部分の形成にあたっては予め分岐線側導体露出部に導電性のパイプ部材を組み付ける構造のブランチケーブルであることから、従来例と比べて施工性及び生産性を向上させることができるという効果を奏する。
請求項4に記載された本発明によれば、フォーミング加工を施してパイプ部材に加工部を形成することから、接合し易い構造や接続状態を安定させる構造、接合面積をアップさせる構造等の接続部分にすることができるという効果を奏する。また、加工部を形成することで小型化を図る構造の接続部分にすることもできるという効果を奏する。
請求項5に記載された本発明によれば、導体密着部とヒレ部とを有するように加工部を形成することから、導体密着部にあっては分岐線側導体露出部との密着を図り、その結果、例えば超音波接合の振動や加圧力を構造的に伝え易くすることができるという効果を奏する。また、ヒレ部にあっては、作業性の向上を図ることができるという効果を奏する。
請求項6に記載された本発明によれば、フォーミング加工を施してパイプ部材に加工部を形成することから、接合し易い構造や接続状態を安定させる構造、接合面積をアップさせる構造等の接続部分にすることができるという効果を奏する。また、加工部を形成することで小型化を図る構造の接続部分にすることもできるという効果を奏する。
請求項7に記載された本発明によれば、溶接により幹線側導体露出部及び分岐線側導体露出部の電気的な接続部分を形成し、そして、この接続部分の形成にあたっては予め分岐線側導体露出部に導電性の端子を組み付ける構造のブランチケーブルであることから、従来例と比べて施工性及び生産性を向上させることができるという効果を奏する。
請求項8に記載された本発明によれば、幹線側導体露出部と分岐線側導体露出部との電気的な接続に超音波接合(超音波溶接)や抵抗溶接を採用することから、簡単且つスピーディーに接続部分を形成することができるという効果を奏する。すなわち、生産性を向上させることができるという効果を奏する。
本発明のブランチケーブルを示す図であり、(a)はブランチケーブルの概略図、(b)は(a)の要部拡大図である(実施例1)。 図1の接続部分を示す図であり、(a)は溶接前の拡大図、(b)は溶接後の拡大図である(実施例1)。 本発明の他の例となるブランチケーブルを示す図であり、(a)はブランチケーブルの概略図、(b)は(a)の要部拡大図である(実施例2)。 図3の接続部分を示す図であり、(a)は超音波接合前の拡大図、(b)は超音波接合後の拡大図である(実施例2)。 本発明の更に他のブランチケーブルを示す図であり、(a)はブランチケーブルの概略図、(b)は(a)の要部拡大図である(実施例3)。 図5の接続部分を示す図であり、(a)は溶接前の拡大図、(b)は溶接後の拡大図である(実施例3)。 本発明の他の例となるブランチケーブルを示す図であり、(a)はブランチケーブルの概略図、(b)は(a)の要部拡大図である(実施例4)。 図7の加工部について示す図であり、(a)は加工前の状態を示す拡大図、(b)は加工後の状態を示す拡大図、(c)は比較例としての加工部を示す拡大図である(実施例4)。 図7の接続部分を示す図であり、(a)は超音波接合前の拡大図、(b)は超音波接合後の拡大図である(実施例4)。 従来例のブランチケーブルを示す図であり、(a)はブランチケーブルの概略図、(b)は(a)の要部拡大図(断面を含む)である。
ブランチケーブルは、幹線と、この幹線から分岐される分岐線とを備えて構成される。ブランチケーブルは、幹線から分岐線を分岐する部分、すなわち接続部に絶縁処理部が設けられる。幹線及び分岐線は、それぞれ所定位置の被覆を除去して幹線側導体露出部及び分岐線側導体露出部が形成される。幹線側導体露出部及び分岐線側導体露出部の電気的な接続部分は、超音波接合(超音波溶接)や抵抗溶接等の溶接にて形成される。尚、このような接続部分の形成にあたっては、予め分岐線側導体露出部に導電性を有する銅製のパイプ部材や端子の組み付けがなされてもよい。
以下、図面を参照しながら実施例1を説明する。図1は本発明のブランチケーブルを示す図であり、(a)はブランチケーブルの概略図、(b)は(a)の要部拡大図である。また、図2は図1の接続部分を示す図であり、(a)は溶接前の拡大図、(b)は溶接後の拡大図である。
<ブランチケーブル11の構成について>
図1において、引用符号11は本発明のブランチケーブルを示す。ブランチケーブル11は、マンションやビルディング(以下ビルと略記する)、集合住宅、工場、トンネル等の低圧配線に用いられる。ブランチケーブル11は、分岐付ケーブルと呼ばれることもある。このようなブランチケーブル11は、幹線12と、複数の分岐線13と、吊り上げ金具14とを備えて構成される。ブランチケーブル11における引用符号15は、後述する接続部分16を覆う絶縁処理部を示す。
<ブランチケーブル11の例えばビル内の敷設について>
特に図示しないが、ビルの最上階の天井部等には、吊り下げ用のフックが設けられる。このフックには滑車が取り付けられ、滑車には牽引用のワイヤーが掛けられる。ワイヤーは、この一端がビルの各階の仕切壁に形成された貫通孔に通された後、ブランチケーブル11の搬入先である最下階まで降ろされる。最下階まで降ろされたワイヤーの一端は、ブランチケーブル11の吊り上げ金具14に取り付けられる。
ワイヤーの他端側を引っ張ると、ブランチケーブル11は吊り上げられ、各階の貫通孔を通過する。この時、ブランチケーブル11は本発明の特徴によりスムーズに貫通孔を通過する。吊り上げ金具14の部分がフックの位置まで来るようにブランチケーブル11の吊り上げを行った後、吊り上げ金具14をフックに取り付けると、ブランチケーブル11は天井部から吊り下がった状態になる。
ここまでを行うと、分岐線13は電気配線が必要な各階の所定位置にあり、分岐線13の例えば端末を各種電気機器(一般コンセント、照明器具、分電盤等)に接続すれば、ブランチケーブル11の敷設が完了する。尚、天井部から吊り下がった状態のブランチケーブル11は、各階において中間支持具にて幹線12が固定される。
<幹線12及び分岐線13の電気的な接続部分16について>
図1及び図2において、幹線12及び分岐線13としては、例えば600V架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブルが採用される。幹線12及び分岐線13には、これらの電気的な接続部分16が形成される。分岐線13は、接続部分16を介して幹線12から分岐される。接続部分16は、幹線側導体露出部17と分岐線側導体露出部18とを電気的に接続することにより形成される。本発明においては、接続部分16の形成にあたり、抵抗溶接を採用することが特徴になる(溶接技術での接続であればよく、例えばスポット溶接等も含まれる)。
<幹線側導体露出部17について>
図2において、幹線側導体露出部17は、幹線12の中間における被覆20を適宜長さで除去(皮むき)することにより形成される。被覆20の除去に関しては、従来同様の工法が採用される。幹線12の導体(幹線側導体露出部17)は、軟銅製の素線を撚り合わせて形成される。尚、上記の如く接続部分16の形成に抵抗溶接が採用されることから、溶接し易い構造や接続状態を安定させる構造、接合面積をアップさせる構造等にするために、幹線側導体露出部17に予めフォーミング加工を施しておいてもよいものとする(フォーミング加工に関し、後述する実施例2、3も同様であるものとする)。
<分岐線側導体露出部18について>
図2において、分岐線側導体露出部18は、分岐線13の端末における被覆21を適宜長さで除去(皮むき)することにより形成される。被覆21の除去に関しては、従来同様の工法が採用される。分岐線13の導体(分岐線側導体露出部18)は、軟銅製の素線を撚り合わせて形成される。尚、上記の如く接続部分16の形成に抵抗溶接が採用されることから、幹線側導体露出部17と同様に予めフォーミング加工を施しておいてもよいものとする。
<接続部分16の形成について>
接続部分16は、分岐線側導体露出部18を幹線側導体露出部17に重ね合わせた後に、これらを図示しない溶接電極で挟み込んで加圧しながら電流を流すことにより形成される。抵抗溶接により、分岐線側導体露出部18と幹線側導体露出部17とに熱が発生し、また、この状態で圧力が掛かっていることから部材同士が溶接(引用符号19は溶接部分を示す)されて、結果、接続部分16が形成される。
接続部分16は、電気的な接続の部分であることから絶縁が必要である。ブランチケーブル11では、絶縁処理部15(図1参照)にて絶縁される。
<絶縁処理部15について>
図1において、絶縁処理部15は、接続部分16を覆うようにして形成される。具体的には、塩化ビニール樹脂、ポリエチレン等を用いたモールド成形により、図示のような形状に形成される。尚、絶縁処理部15は、幹線12及び分岐線13の被覆20、21も覆うようにして形成される。絶縁処理部15は、接続部分16の構造が従来例と異なることから、従来例よりもスリムな形状で形成される(スリムな形状であっても、絶縁性能は十分に確保されるものとする)。
<ブランチケーブル11の効果について>
以上、図1及び図2を参照しながら説明してきたように、本発明のブランチケーブル11は、接続部分16の形成にあたり特徴を有する。具体的には、幹線12の幹線側導体露出部17と、分岐線13の分岐線側導体露出部18とを電気的に接続して接続部分16を形成するにあたり、従来例のような圧縮コネクタ8(図10参照)を用いない構造の採用に特徴を有する。接続部分16は抵抗溶接により形成される。これにより圧縮コネクタ8を用いた場合と比べて接続部分16を小さく形成することができる。
もう少し具体的に説明をすると、従来例のような圧縮コネクタ8(図10参照)を用いた場合では、幹線側導体露出部6(図10参照)と分岐線側導体露出部7(図10参照)との重ね合わせ部分の周囲全体に圧縮コネクタ8が存在するようになることから、当然にサイズが大きくなってしまう。これに対し本発明では、分岐線側導体露出部18と幹線側導体露出部17との溶接(抵抗溶接)であることから、重ね合わせ部分の周囲全体がサイズアップすることはない。逆に加圧を伴っての溶接であることからサイズダウンになる。従って、接続部分16を覆うようにして絶縁処理部15を形成しても大型化することはない。絶縁処理部15が大型化しなければ、この形成に用いられる装置も大型のものを用いなくてよい。また、絶縁処理部15が大型化しなければ、従来例よりも樹脂材料の使用量を少なくすることができる。また、絶縁処理部15が大型化しなければ、ブランチケーブル11の敷設の際に図示しない貫通孔に対しスムーズに通すことができる。従って、生産性及び施工性の向上や、コスト低減を図ることができる。この他、接続部分16の形成にあたり溶接(抵抗溶接)を採用することから、簡単且つスピーディーに接続部分16を形成することができる。従って、生産性の向上を図ることができる。
以下、図面を参照しながら実施例2を説明する。図3は本発明の他の例となるブランチケーブルを示す図であり、(a)はブランチケーブルの概略図、(b)は(a)の要部拡大図である。また、図4は図3の接続部分を示す図であり、(a)は超音波接合前の拡大図、(b)は超音波接合後の拡大図である。
<ブランチケーブル31の構成について>
図3において、引用符号31は本発明のブランチケーブルを示す。ブランチケーブル31は、実施例1と同様、マンションやビルディング(以下ビルと略記する)、集合住宅、工場、トンネル等の低圧配線に用いられる。ブランチケーブル31は、分岐付ケーブルと呼ばれることもある。このようなブランチケーブル31は、幹線32と、複数の分岐線33と、吊り上げ金具34とを備えて構成される。ブランチケーブル31における引用符号35は、後述する接続部分36を覆う絶縁処理部を示す。
<ブランチケーブル31の例えばビル内の敷設について>
ブランチケーブル31の敷設は、実施例1と同じである。そのため、ここでは説明を省略するものとする。
<幹線32及び分岐線33の電気的な接続部分36について>
図3及び図4において、幹線32及び分岐線33としては、実施例1と同様に600V架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブルが採用される。幹線32及び分岐線33には、これらの電気的な接続部分36が形成される。分岐線33は、接続部分36を介して幹線32から分岐される。接続部分36は、幹線側導体露出部37と分岐線側導体露出部38とを電気的に接続することにより形成される。接続部分36の形成にあたり、実施例2の本発明においてはパイプ部材39を用いることが特徴になる。
<幹線側導体露出部37について>
図4において、幹線側導体露出部37は、幹線32の中間における被覆40を適宜長さで除去(皮むき)することにより形成される。被覆40の除去に関しては、従来同様の工法が採用される。幹線32の導体(幹線側導体露出部37)は、軟銅製の素線を撚り合わせて形成される。尚、幹線32は、分岐線33よりも導体サイズが大きく、そのため素線径も大きくなるものとする(図中では素線径が異なることを示すため誇張してある)。
<分岐線側導体露出部38について>
図4において、分岐線側導体露出部38は、分岐線33の端末における被覆41を適宜長さで除去(皮むき)することにより形成される。被覆41の除去に関しては、従来同様の工法が採用される。分岐線33の導体(分岐線側導体露出部38)は、軟銅製の素線を撚り合わせて形成される(素線は幹線32の素線より細いものとする)。
<パイプ部材39について>
図4において、パイプ部材39は、銅製で所定長さ・所定径に形成される(幹線32及び分岐線33の素線材料に合わせた材料で形成することが好ましい)。パイプ部材39は、幹線側導体露出部37と分岐線側導体露出部38とを電気的に接続するために用いられる。具体的には、予め分岐線側導体露出部38に組み付けられて幹線側導体露出部37との電気的な接続に用いられる。パイプ部材39は、以下の説明でも分かるようになるが、本発明に欠かせない部材であり、また、電気的な接続を良好に行えるような部材でもある。尚、パイプ部材39の組み付けとは、パイプ部材39の貫通孔に分岐線側導体露出部38を挿通することである。
パイプ部材39は、分岐線側導体露出部38に組み付けられた後、フォーミング加工が施されて加工部42が形成される。又は、分岐線側導体露出部38に組み付けられて幹線側導体露出部37に重ね合わせられた後(沿わせた後)、フォーミング加工が施されて加工部42が形成される。尚、ここで言うフォーミング加工とは、超音波接合(超音波溶接)がし易くなる構造や、電気的な接続状態を安定させる構造、超音波接合により生じる溶接部分43の面積(接合面積)をアップさせる構造、接続部分36が小型になる構造等の実現に有効な加工であれば特に限定されないものとする。例えば加圧等を行うプレス加工が該当し、加工部42は潰されたような形状部分に形成される。
<接続部分36の形成について>
接続部分36は、分岐線側導体露出部38に組み付けられたパイプ部材39を幹線側導体露出部37に重ね合わせ、この後にパイプ部材39の上から押し付けるように超音波接合ホーン(図示省略)を当てて超音波接合を施すことにより形成される。超音波接合が施されると、上記重ね合わせの部分に振動によるエネルギーが集中し、その結果、部材同士の溶接が行われて接続部分36が形成される。
接続部分36は、電気的な接続の部分であることから絶縁が必要である。ブランチケーブル31では、絶縁処理部35(図3参照)にて絶縁される。
<絶縁処理部35について>
図3において、絶縁処理部35は、接続部分36を覆うようにして形成される。具体的には、実施例1と同様、塩化ビニール樹脂、ポリエチレン等を用いたモールド成形により、図示のような形状に形成される。尚、絶縁処理部35は、幹線32及び分岐線33の被覆40、41も覆うようにして形成される。絶縁処理部35は、接続部分36の構造が従来例と異なることから、従来例よりもスリムな形状で形成される(スリムな形状であっても、絶縁性能は十分に確保されるものとする)。
<ブランチケーブル31の効果について>
以上、図3及び図4を参照しながら説明してきたように、本発明のブランチケーブル31は、接続部分36の形成にあたり特徴を有する。具体的には、幹線32の幹線側導体露出部37と、分岐線33の分岐線側導体露出部38とを電気的に接続して接続部分36を形成するにあたり、従来例のような圧縮コネクタ8(図10参照)を用いない構造の採用に特徴を有する。接続部分36は、分岐線側導体露出部38をそのまま幹線側導体露出部37に接続するのではなく、分岐線側導体露出部38に導電性のパイプ部材39を組み付けた上で形成される。これにより圧縮コネクタ8を用いた場合と比べて接続部分36を小さく形成することができる。
もう少し具体的に説明をすると、従来例のような圧縮コネクタ8(図10参照)を用いた場合では、幹線側導体露出部6(図10参照)と分岐線側導体露出部7(図10参照)との重ね合わせ部分の周囲全体に圧縮コネクタ8が存在するようになることから、当然にサイズが大きくなってしまう。これに対し本発明では、分岐線側導体露出部38に組み付けられたパイプ部材39を介しての接続であることから、重ね合わせ部分の周方向で見れば一部分のみのサイズアップだけで済む。従って、接続部分36を覆うようにして絶縁処理部35を形成しても大型化することはない。絶縁処理部35が大型化しなければ、この形成に用いられる装置も大型のものを用いなくてよい。また、絶縁処理部35が大型化しなければ、従来例よりも樹脂材料の使用量を少なくすることができる。また、絶縁処理部35が大型化しなければ、ブランチケーブル31の敷設の際に図示しない貫通孔に対しスムーズに通すことができる。従って、生産性及び施工性の向上や、コスト低減を図ることができる。
この他、接続部分36の形成にあたり超音波接合(超音波溶着)を採用することから、簡単且つスピーディーに接続部分36を形成することができる。従って、生産性の向上を図ることができる。また、接続部分36の形成にあたりパイプ部材39を用いることから、分岐線側導体露出部38のバラケを防止したり、例えば細い素線が超音波溶接の振動で切れてしまわないようにしたりすることができる。また、素線径が異なっていてもパイプ部材39が介在する状態になることから、幹線側導体露出部37との接続を安定させたり、接合面積を十分に確保したりすることができる。従って、電気的な接続に係る信頼性を向上させることができる。
以下、図面を参照しながら実施例3を説明する。図5は本発明の更に他のブランチケーブルを示す図であり、(a)はブランチケーブルの概略図、(b)は(a)の要部拡大図である。また、図6は図5の接続部分を示す図であり、(a)は溶接前の拡大図、(b)は溶接後の拡大図である。尚、上記実施例1と基本的に同じ構成部材には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
<ブランチケーブル51の構成について>
図5において、引用符号51は本発明のブランチケーブルを示す。ブランチケーブル31は、実施例1、2と同様、マンションやビルディング(以下ビルと略記する)、集合住宅、工場、トンネル等の低圧配線に用いられる。ブランチケーブル51は、分岐付ケーブルと呼ばれることもある。このようなブランチケーブル51は、幹線52と、複数の分岐線53と、吊り上げ金具54とを備えて構成される。ブランチケーブル51における引用符号55は、後述する接続部分56を覆う絶縁処理部を示す。
<ブランチケーブル51の例えばビル内の敷設について>
ブランチケーブル51の敷設は、実施例1と同じである。そのため、ここでは説明を省略するものとする。
<幹線52及び分岐線53の電気的な接続部分56について>
図5及び図6において、幹線52及び分岐線53としては、実施例1、2と同様に600V架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブルが採用される。幹線52及び分岐線53には、これらの電気的な接続部分56が形成される。分岐線53は、接続部分56を介して幹線52から分岐される。接続部分56は、幹線側導体露出部57と分岐線側導体露出部58とを電気的に接続することにより形成される。接続部分56の形成にあたり、実施例3の本発明においては端子59を用いることが特徴になる。
<幹線側導体露出部57について>
図6において、幹線側導体露出部57は、幹線52の中間における被覆60を適宜長さで除去(皮むき)することにより形成される。被覆60の除去に関しては、従来同様の工法が採用される。幹線52の導体(幹線側導体露出部57)は、軟銅製の素線を撚り合わせて形成される。尚、幹線52は、分岐線53よりも導体サイズが大きく、そのため素線径も大きくなるものとする(図中では素線径が異なることを示すため誇張してある)。
<分岐線側導体露出部58について>
図6において、分岐線側導体露出部58は、分岐線53の端末における被覆61を適宜長さで除去(皮むき)することにより形成される(実施例2よりも皮むき長さが短くなるものとする。具体的には、後述する端子59との接続が可能な長さであればよいものとする)。被覆61の除去に関しては、従来同様の工法が採用される。分岐線53の導体(分岐線側導体露出部58)は、軟銅製の素線を撚り合わせて形成される(素線は幹線52の素線より細いものとする)。
<端子59について>
図6において、端子59は、銅製の部材であって(幹線52及び分岐線53の素線材料に合わせた材料で形成することが好ましい)、幹線側導体露出部57と分岐線側導体露出部58とを電気的に接続するために用いられる。具体的には、予め分岐線側導体露出部58に組み付けられて幹線側導体露出部57との電気的な接続に用いられる。端子59は、以下の説明でも分かるようになるが、本発明に欠かせない部材であり、また、電気的な接続を良好に行えるような部材でもある。端子59は、分岐線側導体露出部58を圧着により接続する加締め部62と、幹線側導体露出部57に溶接される導体溶接部63と、これら加締め部62及び導体溶接部63を連結する連結部64とを有する。
加締め部62は、所謂ワイヤバレルであって、この部分を加締めることにより、端子59と分岐線側導体露出部58とが電気的に接続される。導体溶接部63は、上記の如く幹線側導体露出部57に溶接される部分として形成される。導体溶接部63は、抵抗溶接やスポット溶接、或いは超音波接合(超音波溶接)がし易くなる構造、また、電気的な接続状態を安定させる構造、溶接により生じる溶接部分65の面積(接合面積)をアップさせる構造、接続部分56が小型になる構造等の実現に有効な形状であれば特に限定されないものとする。
<接続部分56の形成について>
接続部分56は、分岐線側導体露出部58に組み付けられた端子59の導体接続部63を幹線側導体露出部57に重ね合わせ、これらを図示しない溶接電極で挟み込んで加圧しながら電流を流すことにより形成される。抵抗溶接により、導体接続部63と幹線側導体露出部57とに熱が発生し、また、この状態で圧力が掛かっていることから部材同士が溶接(溶接部分65)されて、結果、接続部分56が形成される。
接続部分56は、電気的な接続の部分であることから絶縁が必要である。ブランチケーブル51では、絶縁処理部55(図5参照)にて絶縁される。
<絶縁処理部55について>
図5において、絶縁処理部55は、接続部分56を覆うようにして形成される。具体的には、実施例1、2と同様、塩化ビニール樹脂、ポリエチレン等を用いたモールド成形により、図示のような形状に形成される。尚、絶縁処理部55は、幹線52及び分岐線53の被覆60、61も覆うようにして形成される。絶縁処理部55は、接続部分56の構造が従来例と異なることから、従来例よりもスリムな形状で形成される(スリムな形状であっても、絶縁性能は十分に確保されるものとする)。
<ブランチケーブル51の効果について>
以上、図5及び図6を参照しながら説明してきたように、本発明のブランチケーブル51は、接続部分56の形成にあたり特徴を有する。具体的には、幹線52の幹線側導体露出部57と、分岐線53の分岐線側導体露出部58とを電気的に接続して接続部分56を形成するにあたり、従来例のような圧縮コネクタ8(図10参照)を用いない構造の採用に特徴を有する。接続部分56は、分岐線側導体露出部58をそのまま幹線側導体露出部57に接続するのではなく、分岐線側導体露出部58に導電性の端子59を組み付けた上で形成される。これにより圧縮コネクタ8を用いた場合と比べて接続部分56を小さく形成することができる。
もう少し具体的に説明をすると、従来例のような圧縮コネクタ8(図10参照)を用いた場合では、幹線側導体露出部6(図10参照)と分岐線側導体露出部7(図10参照)との重ね合わせ部分の周囲全体に圧縮コネクタ8が存在するようになることから、当然にサイズが大きくなってしまう。これに対し本発明では、分岐線側導体露出部58に組み付けられた端子59を介しての接続であることから、重ね合わせ部分の周方向で見れば一部分のみのサイズアップだけで済む。従って、接続部分56を覆うようにして絶縁処理部55を形成しても大型化することはない。絶縁処理部55が大型化しなければ、この形成に用いられる装置も大型のものを用いなくてよい。また、絶縁処理部55が大型化しなければ、従来例よりも樹脂材料の使用量を少なくすることができる。また、絶縁処理部55が大型化しなければ、ブランチケーブル51の敷設の際に図示しない貫通孔に対しスムーズに通すことができる。従って、生産性及び施工性の向上や、コスト低減を図ることができる。
この他、接続部分56の形成にあたり溶接(抵抗溶接)を採用することから、簡単且つスピーディーに接続部分56を形成することができる。従って、生産性の向上を図ることができる。また、接続部分56の形成にあたり端子59を用いることから、分岐線側導体露出部58のバラケを防止したり、例えば細い素線が超音波溶接の振動で切れてしまわないようにしたりすることができる。また、素線径が異なっていても端子59が介在する状態になることから、幹線側導体露出部57との接続を安定させたり、接合面積を十分に確保したりすることができる。従って、電気的な接続に係る信頼性を向上させることができる。
以下、図面を参照しながら実施例4を説明する。図7は本発明の他の例となるブランチケーブルを示す図であり、(a)はブランチケーブルの概略図、(b)は(a)の要部拡大図である。また、図8は図7の加工部について示す図であり、(a)は加工前の状態を示す拡大図、(b)は加工後の状態を示す拡大図、(c)は比較例としての加工部を示す拡大図である。また、図9は図7の接続部分を示す図であり、(a)は超音波接合前の拡大図、(b)は超音波接合後の拡大図である。
<ブランチケーブル71の構成について>
図7において、引用符号71は本発明のブランチケーブルを示す。ブランチケーブル71は、実施例1と同様、マンションやビルディング(以下ビルと略記する)、集合住宅、工場、トンネル等の低圧配線に用いられる。ブランチケーブル71は、分岐付ケーブルと呼ばれることもある。このようなブランチケーブル71は、幹線72と、複数の分岐線73と、吊り上げ金具74とを備えて構成される。ブランチケーブル71における引用符号75は、後述する接続部分76を覆う絶縁処理部を示す。
<ブランチケーブル71の例えばビル内の敷設について>
ブランチケーブル71の敷設は、実施例1と同じである。そのため、ここでは説明を省略するものとする。
<幹線72及び二本の分岐線73の電気的な接続部分76について>
図7及び図9において、幹線72及二本の分岐線73としては、実施例1と同様に600V架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブルが採用される。尚、分岐線73が二本であるのは一例であるものとする。幹線72及び二本の分岐線73には、これらの電気的な接続部分76が形成される。二本の分岐線73は、接続部分76を介して幹線72から分岐される。接続部分76は、幹線側導体露出部77と二本の分岐線側導体露出部78とを電気的に接続することにより形成される。接続部分76の形成にあたり、実施例4の本発明においてはパイプ部材79を用いることが特徴になる。
<幹線側導体露出部77について>
図9において、幹線側導体露出部77は、幹線72の中間における被覆80を適宜長さで除去(皮むき)することにより形成される。被覆80の除去に関しては、従来同様の工法が採用される。幹線72の導体(幹線側導体露出部77)は、軟銅製の素線を撚り合わせて形成される。尚、幹線72は、分岐線73よりも導体サイズが大きく、そのため素線径も大きくなるものとする(図中では素線径が異なることを示すため誇張してある)。
<二本の分岐線側導体露出部78について>
図9において、二本の分岐線側導体露出部78は、二本の分岐線73の端末における被覆81を適宜長さでそれぞれ除去(皮むき)することにより形成される。被覆81の除去に関しては、従来同様の工法が採用される。二本の分岐線73の導体(分岐線側導体露出部78)は、軟銅製の素線を撚り合わせて形成される(素線は幹線72の素線より細いものとする)。尚、二本の分岐線73は、紙面垂直方向に並んで図示されているものとする。
<パイプ部材79について>
図8及び図9において、パイプ部材79は、銅製で所定長さ・所定径に形成される(幹線72及び二本の分岐線73の素線材料に合わせた材料で形成することが好ましい)。パイプ部材79は、幹線側導体露出部77と二本の分岐線側導体露出部78とを電気的に接続するために用いられる。具体的には、予め二本の分岐線側導体露出部78に組み付けられて(図8(a)〜(b)参照)幹線側導体露出部77との電気的な接続に用いられる。パイプ部材79は、以下の説明でも分かるようになるが、本発明に欠かせない部材であり、また、電気的な接続を良好に行えるような部材でもある。尚、パイプ部材79の組み付けとは、パイプ部材79の貫通孔79aに二本の分岐線側導体露出部78を挿通することである。
図8及び図9において、パイプ部材79は、二本の分岐線側導体露出部78に組み付けられた後、フォーミング加工が施されて加工部82が形成される。尚、ここで言うフォーミング加工とは、超音波接合(超音波溶接)がし易くなる構造や、電気的な接続状態を安定させる構造、超音波接合により生じる溶接部分83の面積(接合面積)をアップさせる構造、接続部分76が小型になる構造等の実現に有効な加工であり、例えば加圧等を行うプレス加工が該当する。加工部82は、図8(b)に示す如くの潰されたような状態の部分に形成される。具体的には、導体密着部82aと、一対のヒレ部82bとを有する加工部82として形成される。
図8(a)〜(b)において、導体密着部82aは、二本の分岐線側導体露出部78に対するパイプ部材79の内部空間79bを狭めたような部分として形成される。別な言い方をすれば、導体密着部82aは、一対のヒレ部82bが生じる過程でパイプ部材79が縮小し内部空間79bが狭まるような状態の部分に形成される。このような導体密着部82aは、二本の分岐線側導体露出部78に対し隙間をなくして(又は少なくして)二本の分岐線側導体露出部78との密着を図ることができるような状態に形成される。一方、一対のヒレ部82bは、パイプ部材79の軸方向に沿ってのびるヒレ状(鍔状)の部分に形成される。別な言い方をすれば、一対のヒレ部82bは、潰し代となるような部分に形成される。このような一対のヒレ部82bは、導体密着部82aの側部で持ち手可能な部分に形成される。
尚、パイプ部材79を図8(c)に示す如く楕円形状に潰すフォーミング加工も考えられるが、この加工にて形成される加工部101の場合は、図からも分かるように隙間が大きくなって、そのため後述する超音波接合の際の振動が十分に伝わらないという虞がある。本発明では、図8(b)に示す如くの加工部82が有効であることが分かる。
<接続部分76の形成について>
図9において、接続部分76は、二本の分岐線側導体露出部78に組み付けられたパイプ部材79(加工部82が形成された状態のパイプ部材79)を幹線側導体露出部77に重ね合わせ、この後にパイプ部材79の加工部82における導体密着部82aの上から押し付けるように超音波接合ホーン(図示省略)を当てて超音波接合を施すことにより形成される。超音波接合が施されると、上記重ね合わせの部分に振動によるエネルギーが集中し、その結果、部材同士の溶接が行われて接続部分76が形成される。
接続部分76は、電気的な接続の部分であることから絶縁が必要である。ブランチケーブル71では、絶縁処理部75(図7参照)にて絶縁される。
<絶縁処理部75について>
図7において、絶縁処理部75は、接続部分76を覆うようにして形成される。具体的には、実施例1と同様、塩化ビニール樹脂、ポリエチレン等を用いたモールド成形により、図示のような形状に形成される。尚、絶縁処理部75は、幹線72及び二本の分岐線73の被覆80、81も覆うようにして形成される。絶縁処理部75は、接続部分76の構造が従来例と異なることから、従来例よりもスリムな形状で形成される(スリムな形状であっても、絶縁性能は十分に確保されるものとする)。
<ブランチケーブル71の効果について>
以上、図7ないし図9を参照しながら説明してきたように、本発明のブランチケーブル71は、接続部分76の形成にあたり特徴を有する。具体的には、幹線72の幹線側導体露出部77と、二本の分岐線73の分岐線側導体露出部78とを電気的に接続して接続部分76を形成するにあたり、従来例のような圧縮コネクタ8(図10参照)を用いない構造の採用に特徴を有する。接続部分76は、二本の分岐線側導体露出部78をそのまま幹線側導体露出部77に接続するのではなく、二本の分岐線側導体露出部78に導電性のパイプ部材79を組み付けた上で形成される。これにより圧縮コネクタ8を用いた場合と比べて接続部分76を小さく形成することができる。
もう少し具体的に説明をすると、従来例のような圧縮コネクタ8(図10参照)を用いた場合では、幹線側導体露出部6(図10参照)と分岐線側導体露出部7(図10参照)との重ね合わせ部分の周囲全体に圧縮コネクタ8が存在するようになることから、当然にサイズが大きくなってしまう。これに対し本発明では、二本の分岐線側導体露出部78に組み付けられたパイプ部材79を介しての接続であることから、重ね合わせ部分の周方向で見れば一部分のみのサイズアップだけで済む。従って、接続部分76を覆うようにして絶縁処理部75を形成しても大型化することはない。絶縁処理部75が大型化しなければ、この形成に用いられる装置も大型のものを用いなくてよい。また、絶縁処理部75が大型化しなければ、従来例よりも樹脂材料の使用量を少なくすることができる。また、絶縁処理部75が大型化しなければ、ブランチケーブル71の敷設の際に図示しない貫通孔に対しスムーズに通すことができる。従って、生産性及び施工性の向上や、コスト低減を図ることができる。
この他、接続部分76の形成にあたり超音波接合(超音波溶着)を採用することから、簡単且つスピーディーに接続部分76を形成することができる。従って、生産性の向上を図ることができる。また、接続部分76の形成にあたりパイプ部材79を用いることから、二本の分岐線側導体露出部78のバラケを防止したり、例えば細い素線が超音波溶接の振動で切れてしまわないようにしたりすることができる。また、素線径が異なっていてもパイプ部材79が介在する状態になることから、幹線側導体露出部77との接続を安定させたり、接合面積を十分に確保したりすることができる。従って、電気的な接続に係る信頼性を向上させることができる。
また、本発明では、パイプ部材79に加工部82が形成されることから、次のようなこともできる。すなわち、導体密着部82aと、一対のヒレ部82bとを有するように加工部82を形成することから、導体密着部82aにあっては二本の分岐線側導体露出部78との密着を図り、その結果、超音波接合の振動や加圧力を構造的に伝え易くすることができる。また、一対のヒレ部82bにあっては、持ち手になることから、作業性の向上を図ることができる。
本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。
11…ブランチケーブル、 12…幹線、 13…分岐線、 14…吊り上げ金具、 15…絶縁処理部、 16…接続部分、 17…幹線側導体露出部、 18…分岐線側導体露出部、 19…溶接部分、 20、21…被覆、 31…ブランチケーブル、 32…幹線、 33…分岐線、 34…吊り上げ金具、 35…絶縁処理部、 36…接続部分、 37…幹線側導体露出部、 38…分岐線側導体露出部、 39…パイプ部材、 40、41…被覆、 42…加工部、 43…溶接部分、 51…ブランチケーブル、 52…幹線、 53…分岐線、 54…吊り上げ金具、 55…絶縁処理部、 56…接続部分、 57…幹線側導体露出部、 58…分岐線側導体露出部、 59…端子、 60、61…被覆、 62…加締め部、 63…導体溶接部、 64…連結部、 65…溶接部分、 71…ブランチケーブル、 72…幹線、 73…分岐線、 74…吊り上げ金具、 75…絶縁処理部、 76…接続部分、 77…幹線側導体露出部、 78…分岐線側導体露出部、 79…パイプ部材、 79a…貫通孔、 79b…内部空間、 80、81…被覆、 82…加工部、 82a…導体密着部、 82b…ヒレ部、 83…溶接部分

Claims (8)

  1. 幹線及び分岐線を備えるとともに絶縁処理部を有し、前記幹線及び前記分岐線は、それぞれ所定位置の被覆を除去して形成される幹線側導体露出部及び分岐線側導体露出部を有し、前記絶縁処理部は、前記幹線側導体露出部及び前記分岐線側導体露出部の電気的な接続部分を覆う、ブランチケーブルにおいて、
    前記接続部分を溶接にて形成する
    ことを特徴とするブランチケーブル。
  2. 請求項1に記載のブランチケーブルにおいて、
    前記溶接による前記接続部分の形成にあたり、予め前記幹線側導体露出部及び前記分岐線側導体露出部、又は、前記幹線側導体露出部、前記分岐線側導体露出部のどちらか一方にフォーミング加工を施す
    ことを特徴とするブランチケーブル。
  3. 請求項1又は2に記載のブランチケーブルにおいて、
    前記溶接による前記接続部分の形成にあたり、予め前記分岐線側導体露出部に導電性のパイプ部材を組み付ける
    ことを特徴とするブランチケーブル。
  4. 請求項3に記載のブランチケーブルにおいて、
    前記分岐線側導体露出部に前記パイプ部材を組み付けた後、フォーミング加工を施して前記パイプ部材に加工部を形成する
    ことを特徴とするブランチケーブル。
  5. 請求項4に記載のブランチケーブルにおいて、
    前記加工部を、前記分岐線側導体露出部に対する前記パイプ部材の内部空間を狭めた部分になる導体密着部と、該導体密着部の側部で持ち手可能な部分になるヒレ部とを有する状態に形成する
    ことを特徴とするブランチケーブル。
  6. 請求項3に記載のブランチケーブルにおいて、
    前記分岐線側導体露出部に組み付けた前記パイプ部材を前記幹線側導体露出部に沿わせた後、フォーミング加工を施して前記パイプ部材に加工部を形成する
    ことを特徴とするブランチケーブル。
  7. 請求項1又は2に記載のブランチケーブルにおいて、
    前記溶接による前記接続部分の形成にあたり、予め前記分岐線側導体露出部に導電性の端子を組み付ける
    ことを特徴とするブランチケーブル。
  8. 請求項1、2、3、4、5、6又は7に記載のブランチケーブルにおいて、
    前記溶接を超音波接合又は抵抗溶接とする
    ことを特徴とするブランチケーブル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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