JP2018124395A - ハードコートフィルム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ハードコートフィルム1は、第一面4及び第一面4とは反対側にある第二面5を備えるハードコート層2と、ハードコート層2の第二面5に重なっている透明基材3とを備える。ハードコート層2は、フッ素原子を含有する。ハードコート層2内のフッ素原子の濃度は、第一面4から深さ1nmまでの第一部分21で平均10〜50質量%の範囲内、深さ1nmから2nmまでの第二部分22で平均2〜20質量%の範囲内、深さ2nmから5nmまでの第三部分23で平均1〜5質量%の範囲内であるとともに、第一部分21、第二部分22、第三部分23の順に低くなっている。
【選択図】図1
Description
実施例1
透明基材3として、易接着処理が施されている厚み100μmのポリエステルフィルム(東洋紡株式会社製の品名コスモシャイン(登録商標)A4300)を準備した。
ワイヤーバーコーター#7をワイヤーバーコーター#12に変更したこと以外は、実施例1と同じ方法で、下記表1に示す厚みのハードコート層2を作製した。
ワイヤーバーコーター#7をワイヤーバーコーター#16に変更したこと以外は、実施例1と同じ方法で、下記表1に示す厚みのハードコート層2を作製した。
ワイヤーバーコーター#7をワイヤーバーコーター#24に変更したこと以外は、実施例1と同じ方法で、下記表1に示す厚みのハードコート層2を作製した。
アクリル系紫外線硬化型樹脂を、新中村化学工業株式会社製、品名A−DPHに変更したこと以外は、実施例1と同じ方法で、下記表1に示す厚みのハードコート層2を作製した。
アクリル系紫外線硬化型樹脂を、新中村化学工業株式会社製、品名A−TMMTに変更したこと以外は、実施例1と同じ方法で、下記表1に示す厚みのハードコート層2を作製した。
フッ素系化合物を、ダイキン工業株式会社製、品名オプツールDACに変更したこと以外は、実施例1と同じ方法で、表1に示す厚みのハードコート層2を作製した。
フッ素系化合物を、信越化学工業株式会社製、品名KY1203に変更したこと以外は、実施例1と同じ方法で、表1に示す厚みのハードコート層2を作製した。
アクリル系紫外線硬化型樹脂とフッ素系化合物を中国塗料株式会社製、品名421C−LP234(アクリル系紫外線硬化型樹脂とフッ素系化合物の混合品)に変更したこと以外は、実施例1と同じ方法で、表2に示す厚みのハードコート層2を作製した。
アクリル系紫外線硬化型樹脂とフッ素系化合物との固形分の質量比を、99:1に変更したこと以外は、実施例1と同じ方法で、表2に示す厚みのハードコート層2を作製した。
アクリル系紫外線硬化型樹脂とフッ素系化合物との固形分の質量比を、94:6に変更したこと以外は、実施例1と同じ方法で、表2に示す厚みのハードコート層2を作製した。
ワイヤーバーコーター#7をワイヤーバーコーター#3に変更したこと以外は、実施例1と同じ方法で、下記表2に示す厚みのハードコート層2を作製した。
ワイヤーバーコーター#7をワイヤーバーコーター#32に変更したこと以外は、実施例1と同じ方法で、下記表2に示す厚みのハードコート層2を作製した。
アクリル系紫外線硬化型樹脂とフッ素系化合物との固形分の質量比を、100:0に変更したこと以外は、実施例1と同じ方法で、下記表1に示す厚みのハードコート層を作製した。
アクリル系紫外線硬化型樹脂とフッ素系化合物との固形分の質量比を、99.9:0.1に変更したこと以外は、実施例1と同じ方法で、下記表2に示す厚みのハードコート層2を作製した。
実施例及び比較例のハードコートフィルム1に対し、次の評価試験を実施した。その結果は下記表1及び表2に示す。
ハードコート層2内における、第一面4から深さ1nmまでの第一部分21、深さ1nmから2nmまでの第二部分22、及び深さ2nmから5nmまでの第三部分23における、フッ素原子の平均濃度を、X線光電子分光分析法(XPS)で測定した。測定装置としてはアルバック・ファイ社製のPHI5000 Versaprobeを用いた。
ハードコートフィルム1のヘイズを、ヘイズメータ(日本電色工業株式会社製、型番NDH2000)を使用して測定した。
ハードコートフィルム1の全光線透過率を、ヘイズメータ(日本電色工業株式会社製、型番NDH2000)を使用して測定した。
ハードコートフィルム1におけるハードコート層2の、第一面4の鉛筆硬度(引っかき硬度)を、JIS K5600−5−4に基づく鉛筆法で測定した。
ハードコートフィルム1におけるハードコート層2の、第一面4の耐擦傷性を、スチールウール磨耗試験により評価した。試験装置として表面性測定機(Type14DR 新東科学株式会社製)を用い、スチールウールを、98.1kPa(1kg/cm2)の圧力をかけながら、速度6000mm/minの条件で1万回往復した後、第一面4のキズの有無について目視確認し、下記の基準で5点満点評価をした。スチールウールは#0000 日本スチールウール株式会社製を使用した。
5:傷は認められない。
4.5:傷は認められないが、ハードコート層2の厚み減少は認められる。
4:浅い傷が認められる。
3.5:5本以下の傷が認められる。
3:5本より多く10本以下の傷が認められる。
2:10本より多く50本以下の傷が認められる。
1:多数の傷が認められ、若しくはハードコート層2の剥離が認められる。
ハードコートフィルム1におけるハードコート層2の、第一面4の平均動摩擦係数を、カトーテック株式会社製の摩擦感テスターKES−SE−SRを用いて測定した。その結果を、表1及び表2の「動摩擦係数(初期)」の欄に示す。
ハードコートフィルム1におけるハードコート層2の、第一面4の水との接触角を測定した。その結果を、表1及び表2の「(初期)水接触角」の欄に示す。
2 ハードコート層
21 第一部分
22 第二部分
23 第三部分
3 透明基材
4 第一面
5 第二面
Claims (7)
- 第一面及び前記第一面とは反対側にある第二面を備えるハードコート層と、前記ハードコート層の前記第二面に重なっている透明基材とを備え、
前記ハードコート層は、フッ素原子を含有し、
前記ハードコート層内の前記フッ素原子の濃度は、前記第一面から深さ1nmまでの第一部分で平均10〜50質量%の範囲内、深さ1nmから2nmまでの第二部分で平均2〜20質量%の範囲内、深さ2nmから5nmまでの第三部分で平均5質量%以下の範囲内であるとともに、前記第一部分、前記第二部分、前記第三部分の順に低くなっている、
ハードコートフィルム。 - 前記ハードコート層の厚みは、1〜15μmの範囲内である、
請求項1に記載のハードコートフィルム。 - 前記ハードコート層の前記第一面の平均動摩擦係数が0.20以下である、
請求項1又は2に記載のハードコートフィルム。 - 前記ハードコート層の前記第一面を、スチールウール#0000で、98.1kPaの圧力をかけながら1万回往復摩擦した場合の、前記第一面の平均動摩擦係数の変化量は、±0.10以内である、
請求項1から3のいずれか一項に記載のハードコートフィルム。 - 前記ハードコート層の前記第一面の、JIS K5600−5−4に基づく鉛筆法による引っかき硬度は、H以上である、
請求項1から4のいずれか一項に記載のハードコートフィルム。 - 前記ハードコート層は、フッ素原子を有さない反応硬化性樹脂(a)とフッ素化合物(b)とを含有する組成物の硬化物である、
請求項1から5のいずれか一項に記載のハードコートフィルム。 - 前記透明基材の材料は、ガラス又は透明樹脂である、
請求項1から6のいずれか一項に記載のハードコートフィルム。
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