JP2018124011A - 燃焼バーナ、これを備えたボイラ、及び燃焼方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料の未燃分の火炉への放出を抑制しつつ燃料に含まれる可燃性の揮発分の放出と固定炭素の燃焼を促進してNOx発生量を低減可能とする。
【解決手段】燃料ガスを火炉11へ供給する燃料ガス流路111を形成する燃料ノズル110と、燃料ガスより温度の高い2次空気が流通する2次空気ノズル120と、2次空気ノズル120と燃料ノズル110の間に形成される2次空気流路121と、2次空気流路121を流通する2次空気の少なくとも一部を燃料ガス流路111へ導入する複数の導入部133,137を有する2次空気導入流路130と、を備え、複数の導入部133,137は、軸線X1に沿ったガス流通方向と交差する方向に沿って分散して配置されている燃焼バーナ100Aを提供する。
【選択図】図3

Description

本発明は、発電用または工場用などのために蒸気を生成するためのボイラに適用される燃焼バーナ、これを備えたボイラ、及び燃焼方法に関するものである。
従来、微粉炭等の炭素含有固体燃料を粉砕したものと搬送気体とを混合した燃料ガスを火炉へ供給する燃料ノズルと、燃料ノズルの外側から火炉へ空気を供給する空気ノズルとを備えた燃焼バーナが知られている(例えば、特許文献1,特許文献2参照)。
特許文献1の燃焼バーナは、燃料ノズルの周方向の速度成分を持つ追加空気を噴出させる追加空気ノズルを設け、低酸素濃度の搬送気体で搬送された燃料と空気との混合を促進するものである。また、特許文献2の燃焼バーナは、燃料ノズルの中心軸付近に発散円錐を配置して中心軸に沿って流れる燃料量を減少させ、加熱ガスを燃料ノズル内に導入して一次流の中央部分における燃料に対する化学量論比を高めることで燃料のガス化を促進するものである。
特開2005−140480号公報(段落0081−0084) 特表2011−523013号公報(段落0022)
燃焼バーナにおいては、燃料ノズルの先端部より燃料ガス流れの上流部分で燃料ノズルの中心軸付近に再循環流れを形成する保炎器を設置したものが知られている。保炎器が設置された燃料ノズルにおいては、燃料が隣接火炎からの輻射を受けて着火し、着火により生成された高温ガスが保炎器により再循環流れとなって着火部近傍に保たれて保炎が行われる。この保炎器が、微粉炭と1次空気の混合流の外周に設置される場合を外周着火ないし外部保炎といい、混合流の断面内部に設置されている場合を内部着火ないし内部保炎という。燃焼により発生した窒素酸化物(NOx)を空気不足の還元雰囲気において還元することで低NOx化を実現することができる。
そして、火炉に隣接した燃料ノズルの先端における燃料の着火性を高めるためには、炭素含有固体燃料とした例えば石炭(微粉炭)の質量に対する空気の質量の割合(以下、「A/C比」という。)を低くして、周囲の火炎の輻射による着火を促進させるのが望ましい。
しかしながら、A/C比を低くしすぎると、燃料の未燃分の増加に伴って火炉内の燃料ノズルの先端付近での燃料の酸化燃焼が増加し、高い火炎温度によってNOxの発生量が増大する可能性がある。
一方、燃料ガスにおけるA/C比を高くしすぎると、周囲の火炎の輻射を受けにくくなることにより燃料に含まれる可燃性の揮発分の放出と固定炭素の燃焼が遅れ、2次空気との接触部分で遅れて放出された揮発分の酸化燃焼による高い火炎温度によってNOxの発生量が増大する可能性がある。
前述した特許文献1においては、低酸素濃度の搬送気体で搬送された燃料の着火を早めるために、燃料ノズル出口近傍に追加空気を噴出させている。しかしながら、特許文献1では、濃縮器によって燃料粒子の多くが燃料ノズルの外側隔壁に沿って流れるため、外部着火ないし外部保炎が行われる。ノズルの外周に保炎器がある外部着火方式では、A/C比が増えると微粉炭流の噴流速度が増大するだけで、保炎器周囲の再循環域は変わらないため、結果として、着火は離れてしまう。そのため、特許文献1では、外部着火ないし外部保炎によりNOxの発生量が増大してしまう。
また、特許文献2においては、一次流の中央部分における化学量論比を高めるために、燃料噴射器の出口端の上流部分に二次流を導入している。しかしながら、特許文献2では、燃料噴射器に設けられた発散円錐によって中心軸の外周側に流れる燃料量が増大するため、外部着火ないし外部保炎が行われる。そのため、特許文献2では、外部着火ないし外部保炎によりNOxの発生量が増大してしまう。
本発明は、上述した課題を解決するものであり、燃料の未燃分の火炉への放出を抑制しつつ燃料に含まれる可燃性の揮発分の放出と固定炭素の燃焼を促進してNOx発生量を低減可能とする燃焼バーナ、これを備えたボイラ、及び燃焼方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明の燃焼バーナは、1次空気と燃料を混合した燃料ガス流路内に設けられた内部保炎器を有し、軸線に沿って筒状に延びるとともに炭素含有固体を粉砕した燃料と1次空気とを混合した燃料ガスを火炉へ供給する燃料ガス流路を形成する燃料ノズルと、前記軸線に沿って筒状に延びるとともに前記燃料ガスより温度の高い2次空気が流通する2次空気ノズルと、前記2次空気ノズルと前記燃料ノズルの間に形成され前記火炉へ前記2次空気を供給する2次空気流路と、前記2次空気流路を流通する前記2次空気の少なくとも一部を前記燃料ガス流路へ導入する複数の導入部を有する2次空気導入流路と、を備え、前記複数の導入部は、前記軸線に沿ったガス流通方向と交差する方向に沿って分散して配置されている。
本発明の燃焼バーナによれば、2次空気流路を流通する燃料ガスより温度の高い2次空気の少なくとも一部が、2次空気導入流路によって2次空気流路から、炭素含有固体燃料を粉砕した燃料と1次空気とを混合した燃料ガスが流通する燃料ガス流路へ導かれる。また、複数の導入部がガス流通方向と交差する方向に沿って間隔を空けて分散して配置されているため、ガス拡散の機会を増加して拡散性向上と均一化ができる。そのため、単一の導入部から燃料ガス流路へ2次空気を導入する場合に比べ、2次空気に接触した領域で着火することなく、2次空気と燃料ガスとが良好に混合される。2次空気と燃料ガスとが均一な濃度分布となって燃料ノズルの先端部へと供給される。
例えば、燃焼バーナの先端部の近傍に保炎器(内部保炎器)を配置した場合、内部保炎器では、1次空気側で保炎するため、上記のように2次空気の少なくとも一部を燃料ガス流路側に導いて、2次空気流路を流通する2次空気の流量が減少しても良好な保炎を実現することができる。また、内部保炎器が構造物である場合には、2次空気が混合されて内部保炎器の周囲の流速が増加することで、内部保炎器の周囲に形成される再循環域も強化され、着火を強く保つことができる。着火が強く保つことができれば、燃料と1次空気の混合流は、空気不足で供給され、微粉炭の揮発分や未燃分はNOx還元効果を有していることから、発生したNOxを燃料噴流内で十分に還元することができる。一方、2次空気は噴流の外側に供給されるため、空気が過剰な状態であり、NOx還元物質も少ないことから、外周で生成されたNOxは還元されにくく、NOx発生量の増加につながる。
このため、内部保炎器を有するバーナでA/C比を増加させたことで着火を保つことができれば、燃料ガス流路の出口においては、炭素含有固体燃料を粉砕した燃料の未燃分が減少するとともに、粉砕した燃料に含まれる可燃性の揮発分の放出と固定炭素の燃焼が促進されてNOxが一度発生し・その還元が促進される。また、NOxが還元されにくい燃料噴流外周の2次空気が減少するため、NOx発生量を低減することができる。
また、本発明の燃焼バーナにおいては、2次空気の少なくとも一部を燃料ガス流路へ導くため、燃料ガスのA/C比を増加させるために1次空気の流量を増加させる必要がない。そのため、1次空気の流量が増加することによる通風機の動力増加、粉砕機の分級精度の低下、燃料を搬送する搬送管の摩耗量の増加等の不具合を抑制することができる。
このように、本発明の燃焼バーナによれば、1次空気の流量を増加させずに2次空気の少なくとも一部を用いて、燃料の未燃分の火炉への放出を抑制しつつ燃料に含まれる可燃性の揮発分の放出と固定炭素の燃焼を促進してNOx発生量を低減することができる。
本発明の燃焼バーナにおいて、前記2次空気導入流路は、前記ガス流通方向の主成分を持つ流速で前記2次空気の一部を前記燃料ガス流路へ導入する構成であってもよい。
本構成によれば、2次空気は、燃料ガスのガス流通方向の主成分の流速を持って2次空気導入流路から燃料ガス流路へ導入されるため、燃料ガスとの合流時に大きな乱れを生じさせることなく緩やかに拡散しながら混合する。
本発明の燃焼バーナにおいて、前記2次空気導入流路は、前記ガス流通方向の主成分を持つ流速に加えて、前記ガス流通方向に交差しかつ前記燃料ガス流路の中心に向かう方向の成分を持つ流速で、前記2次空気の一部を前記燃料ガス流路へ導入する構成であってもよい。
本構成によれば、2次空気が軸線に沿ったガス流通方向の主成分の流速に加えて、燃料ガス流路の中心に向かう流速を伴って導入されるため、導入された2次空気と燃料ガスとが更に良好に混合される。
上記構成の燃焼バーナにおいて、前記2次空気導入流路は、前記燃料ガス流路に開口する出口面を有し、該出口面が前記軸線に直交する平面に対して傾斜していてもよい。このようにすることで、軸線に直交する平面に対して傾斜した出口面から2次空気が燃料ガス流路の中心に向かう流速を持って導入され、導入された2次空気と燃料ガスとが良好に混合される。
本発明の燃焼バーナにおいて、前記複数の導入部は、第1の前記導入部と第2の前記導入部とが隣接して配置されて形成しており、前記第1の導入部が前記燃料ガス流路へ前記2次空気の少なくとも一部を導入する前記ガス流通方向の第1導入位置と、前記第2の前記導入部が前記燃料ガス流路へ前記2次空気の少なくとも一部を導入する前記流通方向の第2導入位置とが前記軸線に沿った前記ガス流通方向で異なる構成であってもよい。
本構成によれば、隣接する第1の導入部と第2の導入部が燃料ガス流路へ2次空気を導入するガス流通方向の位置が異なっているため、これらを同一の位置とした場合に比べ、2次空気と燃料ガスとが更に良好に混合される。
本発明の燃焼バーナにおいては、前記燃料ノズル内の前記火炉へ開口する先端部の近傍に配置される保炎器を備える構成であってもよい。
本構成によれば、導入された2次空気と燃料ガスとが均一な濃度分布となった状態で保炎器に到達して保炎器により良好に内部着火ないし内部保炎が行われる。そのため、燃料ガス流路の出口における燃料の着火性が向上するとともに燃料に含まれる可燃性の揮発分の放出と固定炭素の燃焼が促進されてNOxの還元が促進されるため、NOx発生量が低減する。
上記構成の燃焼バーナにおいて、前記導入部が前記燃料ガス流路へ前記2次空気の少なくとも一部を導入する第1位置よりも前記ガス流通方向の下流側の第2位置における前記燃料ガス流路の断面積が、前記第1位置よりも前記ガス流通方向の上流側の第3位置における前記燃料ガス流路の断面積よりも大きい態様であってもよい。
本態様によれば、2次空気の一部を導入部から燃料ガス流路へ導入することにより燃料ガス流路を流通する燃料ガスの流速が上昇することによる不具合を抑制して、内部保炎を安定化することができる。
上記態様の燃焼バーナにおいて、前記第1位置から前記保炎器の上流端の第4位置までの前記ガス流通方向の距離をLとし、前記燃料ガス流路の前記第2位置における最小幅をWとした場合、2≦L/W≦5を満たすものであってよい。
このようにすることで、2次空気が燃料ガス流路へ導入されてから保炎器の上流端に到達するまでのガス流通方向の距離を十分に確保し、導入された2次空気と燃料ガスとがより均一な濃度分布となった状態で保炎器による着火ないし保炎を行うことができる。
上記構成の燃焼バーナにおいて、前記保炎器は、前記ガス流通方向と交差する方向に沿って延びるように形成されるとともに前記ガス流通方向における下流側に向かって前記ガス流通方向に直交する断面の幅が広くなる拡幅部を有してもよい。保炎器に拡幅部を設けることで、好適に内部保炎を行うことができる。
本発明のボイラは、火炉と、該火炉に対して設置された上記の燃焼バーナと、前記火炉にて前記燃焼バーナから噴出する燃焼ガスのガス流れ下流側で前記燃焼ガスと熱交換する熱交換器とを備えていることを特徴とする。
上記の燃焼バーナを備えているので、排ガス中のNOxが低減されたボイラを提供することができる。
本発明の燃焼方法は、軸線に沿って筒状に延びるとともに炭素含有固体燃料を粉砕した燃料と1次空気とを混合した燃料ガスを火炉へ供給する燃料ガス流路を形成する燃料ノズルと、前記軸線に沿って筒状に延びるとともに前記燃料ガスより温度の高い2次空気を流通する2次空気ノズルと、記2次空気ノズルと前記燃料ノズルの間に形成され前記火炉へ前記2次空気を供給する2次空気流路と、前記燃料ノズル内の前記火炉へ開口する先端部の近傍に配置される保炎器を備える燃焼バーナを用い、前記2次空気流路を流通する前記2次空気の少なくとも一部を、前記軸線に沿ったガス流通方向と交差する方向に沿って分散して配置された複数の導入部から前記燃料ガス流路へ導入する導入工程と、前記導入工程で導入された前記2次空気と前記燃料ガスとを前記燃料ガス流路で混合して前記保炎器を介して前記火炉へ噴出させる噴出工程と、を備える。
本発明の燃焼方法によれば、燃料の未燃分の火炉への放出を抑制しつつ燃料に含まれる可燃性の揮発分の放出と固定炭素の燃焼を促進してNOx発生量を低減することができる。
本発明によれば、燃料の未燃分の火炉への放出を抑制しつつ燃料に含まれる可燃性の揮発分の放出と固定炭素の燃焼を促進してNOx発生量を低減可能とする燃焼バーナ、これを備えたボイラ、及び燃焼方法を提供することができる。
第1実施形態の燃焼バーナが適用された微粉炭焚きボイラを表す概略構成図である。 第1実施形態の微粉炭焚きボイラにおける燃焼バーナを表す平面図である。 第1実施形態の燃焼バーナを示す縦断面図である。 図3に示す燃焼バーナのI-I矢視端面図である。 図3に示す燃焼バーナの一部を示す斜視図である。 図3に示す燃焼バーナの変形例を示す縦断面図である。 第2実施形態の燃焼バーナを示す縦断面図である。 第2実施形態の燃焼バーナを示す縦断面図である。 図7に示す燃焼バーナのIII-III矢視端面図である。 図7に示す燃焼バーナの一部を示す斜視図である。 第1実施形態の燃焼バーナの変形例を示す正面図である。
以下に添付図面を参照して、本発明の燃焼バーナの好適な実施例を詳細に説明する。なお、この実施例により本発明が限定されるものではなく、また、実施例が複数ある場合には、各実施例を組み合わせて構成するものも含むものである。
<第1実施形態>
第1実施形態の燃焼バーナが適用された微粉炭焚きボイラは、炭素含有固体燃料として石炭を粉砕した微粉炭を用い、この微粉炭を燃焼バーナにより燃焼させ、この燃焼により発生した熱を回収することが可能なボイラである。
図1に示すように、本実施形態の微粉炭焚きボイラ10は、コンベンショナルボイラであって、火炉11と燃焼装置12と煙道13を有している。火炉11は、四角筒の中空形状をなして鉛直方向に沿って設置され、この火炉11を構成する火炉壁の下部に燃焼装置12が設けられている。
燃焼装置12は、火炉壁に装着された複数の燃焼バーナ100A,100B,100C,100D,100Eを有している。本実施例にて、この燃焼バーナ100A,100B,100C,100D,100Eは、火炉11が延びる鉛直方向を中心軸とした周方向に沿って4個均等間隔で配設されたものが1セットとして、鉛直方向に沿って5セット(5段)配置されている。
そして、各燃焼バーナ100A,100B,100C,100D,100Eは、微粉炭供給管26,27,28,29,30を介して微粉炭機(ミル)31,32,33,34,35に連結されている。この微粉炭機31,32,33,34,35は、図示しないが、ハウジング内に鉛直方向に沿った回転軸心をもって粉砕テーブルが駆動回転可能に支持され、この粉砕テーブルの上方に対向して複数の粉砕ローラが粉砕テーブルの回転に連動して回転可能に支持されて構成されている。従って、石炭が複数の粉砕ローラと粉砕テーブルとの間に投入されると、ここで所定の大きさまで粉砕され、搬送用空気(1次空気)により分級された微粉炭が微粉炭供給管26,27,28,29,30から燃焼バーナ100A,100B,100C,100D,100Eに供給される。
また、火炉11は、各燃焼バーナ100A,100B,100C,100D,100Eの装着位置に風箱36が設けられており、この風箱36に空気ダクト37の一端部が連結されており、この空気ダクト37には、他端部に送風機38が装着されている。更に、火炉11は、各燃焼バーナ100A,100B,100C,100D,100Eの装着位置より鉛直方向上方にアディショナル空気ノズル39が設けられている。このアディショナル空気ノズル39には、空気ダクト37から分岐した分岐空気ダクト40の端部が連結されている。従って、送風機38により送られた燃焼用空気(2次空気)を、空気ダクト37から風箱36に供給し、この風箱36から各燃焼バーナ100A,100B,100C,100D,100Eに供給することができると共に、送風機38により送られた燃焼用空気(追加空気)を分岐空気ダクト40からアディショナル空気ノズル39に供給することができる。
そのため、燃焼装置12にて、各燃焼バーナ100A,100B,100C,100D,100Eは、微粉炭と搬送用空気(1次空気)とを混合した微粉燃料混合気(燃料ガス)を火炉11内に吹き込み可能であると共に、燃焼用空気を火炉11内に吹き込み可能となっている。燃焼装置12は、点火トーチ(図示略)により微粉燃料混合気に点火することで、火炎を形成することができる。
火炉11は、鉛直方向上部に煙道13が連結されており、この煙道13に、対流伝熱部として燃焼ガスの熱を回収するための熱交換器である過熱器(スーパーヒータ)41,42、再熱器43,44及び節炭器(エコノマイザ)45,46,47が設けられており、火炉11での燃焼で発生した燃焼ガスと水や蒸気との間で熱交換が行われる。
煙道13は、そのガス流れ下流側に熱交換を行った燃焼ガスが排ガスとして排出される排ガス管48が連結されている。この排ガス管48は、空気ダクト37との間にエアヒータ49が設けられ、空気ダクト37を流れる空気と、排ガス管48を流れる排ガスとの間で熱交換を行い、燃焼バーナ100A,100B,100C,100D,100Eに供給する燃焼用空気を昇温することができる。
なお、排ガス管48は、図示しないが、脱硝装置、電気集塵機、誘引送風機、脱硫装置が設けられ、下流端部に煙突が設けられている。
従って、微粉炭機31,32,33,34,35が駆動すると、生成された微粉炭が搬送用空気(1次空気)と共に微粉炭供給管26,27,28,29,30を通して燃焼バーナ100A,100B,100C,100D,100Eに供給される。また、加熱された燃焼用空気(2次空気)が空気ダクト37から風箱36を介して各燃焼バーナ21,22,23,24,25に供給される共に、分岐空気ダクト40からアディショナル空気ノズル39に供給される。搬送用空気(1次空気)は微粉炭が着火しないよう温度が低く、燃焼用空気(2次空気)はエアヒータ49で加熱されているので、1次空気および微粉燃料混合気よりも温度が高い。
すると、燃焼バーナ100A,100B,100C,100D,100Eは、微粉炭と搬送用空気とが混合した微粉燃料混合気(燃料ガス)を火炉11に吹き込むと共に燃焼用空気を火炉11に吹き込み、このときに着火することで火炎を形成することができる。また、アディショナル空気ノズル39は、追加空気を火炉11に吹き込み、微粉炭に対する空気の量を適正化させる燃焼制御を行うことができる。この火炉11では、微粉燃料混合気と燃焼用空気とが燃焼して火炎が生じ、この火炉11内の鉛直方向下部の領域で火炎が生じると、燃焼ガス(排ガス)がこの火炉11内を上昇し、煙道13に排出される。
即ち、燃焼バーナ100A,100B,100C,100D,100Eは、微粉炭混合気と燃焼用空気(2次空気)を火炉11における燃焼領域に吹き込み、このときに着火することで燃焼領域に火炎旋回流が形成される。そして、この火炎旋回流は、旋回しながら上昇して還元領域に至る。アディショナル空気ノズル39は、追加空気を火炉11における還元領域の鉛直上方に吹き込む。この火炉11では、空気の供給量が微粉炭の供給量に対して理論空気量未満となるように設定されることで、内部が還元雰囲気に保持される。そして、微粉炭の燃焼により発生したNOxが火炉11で還元され、その後、追加空気(アディショナルエア)が供給されることで微粉炭の酸化燃焼が完結され、微粉炭の燃焼によるNOxの発生量が低減される。
このとき、給水ポンプ(図示略)から供給された水は、節炭器45,46,47によって予熱された後、蒸気ドラム(図示略)に供給され火炉壁の各水管(図示略)に供給される間に加熱されて飽和蒸気となり、蒸気ドラムに送り込まれる。更に、蒸気ドラムの飽和蒸気は過熱器41,42に導入され、燃焼ガスによって過熱される。過熱器41,42で生成された過熱蒸気は、発電プラントのタービン(図示略)に供給される。また、タービンでの供給した水蒸気の膨張過程の中途で取り出した蒸気は、再熱器43,44に導入され、再度過熱されてタービンに戻され膨張して、タービンが回転駆動する。なお、火炉11をドラム型(蒸気ドラム)として説明したが、この構造に限定されるものではない。
その後、煙道13の節炭器45,46,47を通過した排ガスは、排ガス管48にて、脱硝装置(図示略)にて、供給したアンモニアと触媒によりNOxなどの有害物質が除去され、電気集塵機で粒子状物質が除去され、脱硫装置により硫黄分が除去された後、煙突から大気中に排出される。
ここで、燃焼装置12について詳細に説明するが、この燃焼装置12を構成する各燃焼バーナ100A,100B,100C,100D,100Eは、ほぼ同様の構成をなしていることから、最上段に位置する燃焼バーナ100Aについてのみ説明する。
燃焼バーナ100Aは、図2に示すように、火炉11における4つの壁面に設けられる燃焼バーナ100Aa,100Ab,100Ac,100Adから構成されている。各燃焼バーナ100Aa,100Ab,100Ac,100Adは、微粉炭供給管26から分岐した各分岐管26a,26b,26c,26dが連結されると共に、空気ダクト37から分岐した各分岐管37a,37b,37c,37dが連結されている。
従って、火炉11の各壁面にある各燃焼バーナ100Aa,100Ab,100Ac,100Adは、火炉11に対して、微粉炭と搬送用空気(1次空気)が混合した微粉燃料混合気を火炉11中心に対して僅かな偏角を設けて吹き込むと共に、その微粉燃料混合気の外側に燃焼用空気(2次空気)を吹き込む。そして、各燃焼バーナ100Aa,100Ab,100Ac,100Adからの微粉燃料混合気に着火することで、4つの火炎F1,F2,F3,F4を形成することができ、この火炎F1,F2,F3,F4は、火炉11の上方から見て(図2にて)反時計周り方向に旋回する火炎旋回流となる。
次に、燃焼バーナ100Aについて詳細に説明する。
図3の縦断面図に示すように、本実施形態の燃焼バーナ100Aは、燃料ノズル110と、2次空気ノズル120と、2次空気導入流路130と、保炎器140と、を備える。なお、図3の縦断面図は、後述する図4に示す燃焼バーナ100AのII-II矢視断面図となっている。
燃料ノズル110は、軸線X1に沿って筒状に延びるように形成される部材である。燃料ノズル110は、その内部に微粉炭供給管26から供給される微粉燃料混合気を火炉11へ供給する燃料ガス流路111を形成する。
燃料ノズル110は、火炉11に隣接して配置される先端側ノズル110aと、先端側ノズル110aの上流側に配置される基端側ノズル110bとを有する。先端側ノズル110aと基端側ノズル110bとは、2次空気導入流路130を間に配置した状態で連結されている。
先端側ノズル110aが火炉11に面する部分の形状は、微粉燃料混合気のガス流通方向と同方向に直管状に延びる形状となっている。これは、微粉燃料混合気に含まれる微粉炭が燃料ガス流路111の中心軸(軸線X1)に対して外周側へ導かれることを抑制するためである。微粉燃料混合気に含まれた微粉炭が外周側へ導かれると、高温かつ高酸素濃度の火炉11内の領域において微粉炭が燃焼し、NOxが還元されない領域でNOxの発生量が増加してしまう。したがって、先端側ノズル110aが火炉11に面する部分の形状は、外部保炎ないし外部着火を抑制する形状として内部保炎ないし内部着火を行なっている。
図3および図4に示すように、燃料ガス流路111の先端側ノズル110aにおける最小幅W1は、燃料ガス流路111の基端側ノズル110bにおける最小幅W2よりも大きくなっている。これは、2次空気導入流路130から燃料ガス流路111へ導入される2次空気で流量が増加することにより、先端側ノズル110aを流通する微粉燃料混合気の流速が基端側ノズル110bを流通する微粉燃料混合気の流速よりも増加しないようにするためである。そのため、最小幅W1および最小幅W2の関係は、第1位置P1よりもガス流れ下流側の第2位置P2における先端側ノズル110aの断面積が、第1位置P1よりもガス流れ上流側の第3位置P3における基端側ノズル110bの断面積よりも大きくなるように設定される。2次空気の一部を2次空気導入流路130から燃料ガス流路111へ導入することにより燃料ガス流路111を流通する微粉燃料混合気の流速が上昇することによる不具合を抑制して、内部保炎を安定化することができる。
2次空気ノズル120は、軸線X1に沿って筒状に延びるように形成されるとともに燃料ノズル110の軸線X1に対して外側を取り囲むように配置される部材である。2次空気ノズル120は、その内周面と燃料ノズル110の外周面との間に火炉11へ2次空気を供給する環状の2次空気流路121を形成する。なお、2次空気ノズル120へ流入した燃焼用空気(2次空気)は、その一部が2次空気導入流路130から燃料ガス流路111へ導入され、その他が2次空気流路121の先端から火炉11へ供給される。
2次空気導入流路130は、2次空気流路121を流通する2次空気の一部を燃料ガス流路111へ導入する流路である。図4(図3に示す燃焼バーナのI-I矢視端面図)および図5に示すように、2次空気導入流路130は、燃料ガス流路111の鉛直上方に配置された上方導入部131,132,133,134と、燃料ガス流路111の鉛直下方に配置された下方導入部135,136,137,138とを有する。
図5は、図3に示す燃焼バーナ100Aから2次空気ノズル120を除去した一部を示す斜視図である。図5においては、2次空気導入流路130のうち燃料ノズル110の内部に配置される部分を破線で示している。
図5において、実線で示す矢印は2次空気流路121から燃料ガス流路111へ導入される2次空気と、燃料ガス流路111へ導かれずに2次空気流路121を流通する2次空気とを示す。一方、破線で示す矢印は燃料ガス流路111を流通する微粉燃料混合気を示す。
上方導入部131,132,133,134は、軸線X1に沿った微粉燃料混合気のガス流通方向と直交する水平方向に沿って一定の間隔を空けて分散して配置されている。同様に、下方導入部135,136,137,138は、軸線X1に沿った微粉燃料混合気のガス流通方向と直交する水平方向に沿って一定の間隔を空けて分散して配置されている。ここでは、上方導入部131,132,133,134および下方導入部135,136,137,138を配置する間隔を水平方向に沿って一定としたが、任意の間隔で配置するようにしてもよい。
図4に示すように、上方導入部131,132,133,134が配置される鉛直方向の位置において、上方導入部131と上方導入部132との間に微粉燃料混合気が流通する空間が設けられ、上方導入部132と上方導入部133との間に微粉燃料混合気が流通する空間が設けられ、上方導入部133と上方導入部134との間に微粉燃料混合気が流通する空間が設けられている。
また、下方導入部135,136,137,138が配置される鉛直方向の位置において、下方導入部135と下方導入部136との間に微粉燃料混合気が流通する空間が設けられ、下方導入部136と下方導入部137との間に微粉燃料混合気が流通する空間が設けられ、下方導入部137と下方導入部138との間に微粉燃料混合気が流通する空間が設けられている。
このように、鉛直方向の同位置において微粉燃料混合気と導入する2次空気とが隣接した状態で流通するため、微粉燃料混合気と導入した2次空気とを良好に混合することができる。
なお、図3に示すように、2次空気導入流路130を形成する部材の一部(裏側となる背面)は、燃料ガス流路111の一部を形成している。特に、第3位置P3から第1位置P1へ至る燃料ガス流路111において、上方導入部133の下面133aと下方導入部137の上面137aが配置される部分は、燃料ガス流路111の断面積が漸次縮小する形状となっている。そのため、下面133aと上面137aは、微粉燃料混合気の微粉炭の流れが直接接触することにより摩耗しやすい。そこで、下面133aと上面137aの燃料ガス流路111に面する部分には、摩耗を抑制するために摩耗防止用の部材(例えば、セラミックス製の板状部材)を設置するのが好ましい。
保炎器140は、火炉11に近接する燃料ノズル110の先端側ノズル110aに対して微粉燃料混合気の噴出し方向のガス流れ上流側に配置され、微粉燃料混合気の着火用及び保炎用として機能するものである。保炎器140は、水平方向に沿って延びるように形成される長尺状の拡幅部141,142,143を有する。図3に示すように、拡幅部141,142,143は、燃料ノズル110が火炉11に面する先端部110cの近傍に、鉛直方向に沿って間隔を空けて配置される。
本実施形態では、図3に示すように、拡幅部141,142,143は、断面が二等辺三角形状をなし、微粉燃料混合気のガス流通方向のガス流れ下流側に向ってガス流通方向に直交する断面の幅が広くなり、前端がこの微粉燃料混合気の流通方向に直交する平面上に配置される。なお、拡幅部141,142,143は、二等辺三角形状の断面に限定されるものではなく、微粉燃料混合気の流れを分離してガス流れ下流側に再循環領域を形成するスプリット形状であれば良く、例えば断面がY字形状とされていても良い。
ここで、燃料ガス流路111を流通する微粉燃料混合気と2次空気流路121から導入される2次空気とが緩やかに拡散混合し、均一な濃度分布となって火炉11へ供給されることについて説明する。なお、以下の説明においては、2次空気導入流路130が有する上方導入部133について説明するが、上方導入部131,132,134についても同様であるため説明を省略する。同様に、2次空気導入流路130が有する下方導入部137について説明するが、下方導入部135,136,138についても同様であるため説明を省略する。
微粉炭供給管26から燃料ガス流路111へ供給される微粉燃料混合気は、図3の矢印201に示す方向に沿って基端側ノズル110bから先端側ノズル110aへ流入し、軸線X1に沿ったガス流通方向の位置P3から位置P1へ向けて流通する。
一方、空気ダクト37から2次空気ノズル120へ供給される燃焼用空気(2次空気)は、図3の矢印301,302に示す方向に沿って2次空気流路121へ流入する。
2次空気流路121へ流入した2次空気の一部は、矢印303に示す方向に沿って上方導入部133へ流入し、燃料ノズル110の中心軸である軸線X1に向けて鉛直下方へ導入され、矢印305に示す方向に沿って燃料ガス流路111へ流入する。また、2次空気流路121へ流入した2次空気の一部は、矢印304に示す方向に沿って下方導入部137へ流入し、燃料ノズル110の中心軸である軸線X1に向けて鉛直上方へ導入され、矢印306に示す方向に沿って燃料ガス流路111へ流入する。
ここで、矢印305に示す軸線X2に沿った方向は軸線X1と同方向であり、矢印306に示す軸線X3に沿った方向は軸線X1と同方向である。そのため、上方導入部133および下方導入部137は、軸線X1に沿った微粉燃料混合気のガス流通方向の主成分を持つ流速で2次空気の一部を燃料ガス流路111へ導入する。導入された2次空気は、微粉燃料混合気のガス流通方向の主成分を持つ流速で2次空気導入流路130から燃料ガス流路111へ導入されるため、微粉燃料混合気との合流時に大きな乱れを生じさせることなく緩やかに拡散しながら混合する。
また、上方導入部131,132,133,134が微粉燃料混合気のガス流通方向と直交する水平方向に沿って間隔を空けて分散して配置されているため、導入された2次空気と微粉燃料混合気とが、燃料ガス流路111において隣接した状態で混合される。同様に、下方導入部135,136,137,138が微粉燃料混合気のガス流通方向と直交する水平方向に沿って間隔を空けて離散して配置されているため、導入された2次空気と微粉燃料混合気とが、燃料ガス流路111において隣接した状態で混合される。導入された2次空気と微粉燃料混合気とが、燃料ガス流路111において隣接した状態で混合され、さらに2次空気導入流路130を複数の導入部へ分散したためガス拡散の機会を増加して拡散性向上と均一化ができる。これにより、単一の導入部から燃料ガス流路111へ2次空気を導入する場合に比べ、2次空気に接触した領域で着火することなく、2次空気と微粉燃料混合気とが良好に混合される。
微粉燃料混合気と各々の導入された2次空気とのガス拡散で混合されて均一化させるためには、2次空気導入流路130の上方導入部131,132,133,134、および下方導入部135,136,137,138は、少なくとも軸線X1に対して対称になるよう同じ流量と同じ流速で2次空気を導入することが好ましい。このため上方導入部131,132,133,134、および下方導入部135,136,137,138の流路断面積は、少なくとも軸線X1に対して対称になることが好ましい。
また、燃焼バーナ100Aの運用にあたり、微粉燃料混合気と各々の導入された2次空気とのガス拡散で混合されて均一化でないことが保炎器140での保炎状況などから想定された場合は、上方導入部131,132,133,134、および下方導入部135,136,137,138の流路断面積を図示しないダンバなどで調整することで、軸線X1に対して対称にすることが可能である。
また、図3および図4に示すように、軸線X1において2次空気導入流路130が燃料ガス流路111へ2次空気の一部を導入する第1位置P1から保炎器140の上流端の第4位置P4までのガス流通方向の距離をLとし、燃料ガス流路111の先端側ノズル110aにおける最小幅をW1(W)とした場合、以下の式(1)を満たす。
2≦L/W1≦5 (1)
式(1)に示すように第1位置P1から第4位置P4までの距離Lを先端側ノズル110aにおける最小幅W1よりも十分に大きくすることで、第1位置P1で燃料ガス流路111に導入された2次空気と微粉燃料混合気とを均一な濃度分布となるように十分に混合する。
また、導入された2次空気と微粉燃料混合気との混合には、2次空気導入流路130の形状や大きさを調整し適正化することで選定する。2≦L/W1としているのは、保炎器140を通過する微粉燃料混合気を、導入された2次空気と均一に混合された微粉燃料混合気とするためである。また、2次空気導入流路130の形状や大きさを大きくするように選定することで、導入された2次空気との混合が促進されるが、混合にあたり流れが乱されて、微粉燃料混合気より温度が高い2次空気との間で着火する場合があることから、2次空気導入流路130の形状や大きさの上限が存在する。2次空気導入流路130の形状や大きさの上限と、燃焼バーナ100Aの大型化を防止するために、L/W1≦5としている。
第1位置P1で2次空気と混合した微粉燃料混合気は、第1位置P1から第4位置P4へ向けて濃度分布を均一化しながら矢印202,203,204で示す方向に流通し、保炎器140の上流端へ到達する。
微粉燃料混合気は、保炎器140の拡幅部141,142,143により鉛直方向の上方と下方に流れが分離し、拡幅部141,142,143のガス流通方向の下流側の直後に再循環領域を形成しながら火炉11へ流入する。保炎器140により分離してから再循環する微粉燃料混合気が燃焼し保炎される。この際に2次空気の一部を燃料ガス流路111へ導くことで、A/C比を増加させたことにより微粉燃料混合気中の微粉炭の燃焼が促進されて未燃分が減少する。この時にNOxが発生するが、微粉炭に含まれる可燃性の揮発分の放出と固定炭素の燃焼が促進されて保炎器140の下流側が空気不足の還元雰囲気となっているため、発生したNOxが早期に還元されるため、NOx発生量を低減する。
以上説明した本実施形態の燃焼バーナ100Aが奏する作用および効果について説明する。
本実施形態の燃焼バーナ100Aによれば、2次空気流路121を流通する2次空気の一部が、2次空気導入流路130によって2次空気流路121から燃料ガス流路111へ導かれる。導入された2次空気は、微粉燃料混合気(燃料ガス)のガス流通方向の主成分を持つ流速で2次空気導入流路130から燃料ガス流路111へ導入されるため、微粉燃料混合気との合流時に大きな乱れを生じさせることなく緩やかに拡散しながら混合する。そのため、微粉燃料混合気より高温の2次空気(例えば、200℃〜350℃)と微粉燃料混合気(例えば60℃〜95℃)とが大きな乱れによるエネルギーを伴って混合することが無いので、燃焼バーナ100Aの内部での燃料の着火の危険を抑制することができる。
また、上方導入部131,132,133,134および下方導入部135,136,137,138がガス流通方向と交差する水平方向に沿って間隔を空けて分散して配置されているため、導入された2次空気と微粉燃料混合気とが、燃料ガス流路111において隣接した状態でさらに導入部を複数へ分散したためガス拡散の機会を増加して拡散性が向上して混合されて均一化される。そのため、単一の導入部から燃料ガス流路111へ2次空気を導入する場合に比べ、2次空気と微粉燃料混合気とが良好に混合される。導入された2次空気と微粉燃料混合気とが均一な濃度分布となって保炎器140および火炉11へ供給されるため、A/C比を増加させたことで燃料ガス流路111の出口における微粉炭の着火性が向上して未燃分が減少するとともに、微粉炭に含まれる可燃性の揮発分の放出と固定炭素の燃焼が促進されてNOxの還元が促進されるため、NOx発生量が低減する。
また、本実施形態の燃焼バーナ100Aにおいては、2次空気の一部を燃料ガス流路111へ導くため、A/C比を増加させるために搬送用空気(1次空気)の流量を増加させる必要がない。そのため、搬送用空気の流量が増加することによる通風機の動力増加、微粉炭機(粉砕機)の分級精度の低下、微粉炭を搬送する微粉炭供給管の摩耗量の増加等の不具合を抑制することができる。
このように、本実施形態の燃焼バーナ100Aによれば、1次空気の流量を増加させずに2次空気の少なくとも一部を用いて、微粉炭の未燃分の火炉11への放出を抑制しつつ微粉炭に含まれる可燃性の揮発分の放出と固定炭素の燃焼を促進してNOx発生量を低減することができる。
また、本実施形態の燃焼バーナ100Aは、燃料ノズル110が火炉11へ開口する先端部110cの近傍に配置される保炎器140を備える。
本実施形態によれば、導入された2次空気と微粉燃料混合気とが均一な濃度分布となった状態で保炎器140に到達して保炎器140により良好に内部着火ないし内部保炎が行われる。そのため、外部保炎ないし外部着火となることを防止して、先端側ノズル110aが火炉11に面する部分で、微粉燃料混合気に含まれた微粉炭が先端側ノズル110aの外周側へ導かれて、高温かつ高酸素濃度の火炉11内の領域において微粉炭が燃焼し、NOxが還元されない領域でのNOxの発生が増加してしまうことがない。保炎器140により、燃料ガス流路111の出口における微粉炭の着火性が向上するとともに微粉炭に含まれる可燃性の揮発分の放出と固定炭素の燃焼が促進される。
また、本実施形態の燃焼バーナ100Aにおいては、上方導入部131,132,133,134および下方導入部135,136,137,138が燃料ガス流路111へ2次空気の一部を導入する第1位置P1よりも流れ方向下流側の第2位置P2における燃料ガス流路111の断面積が、第1位置P1よりも流れ方向上流側の第3位置P3における燃料ガス流路111の断面積よりも大きい。
本実施形態によれば、2次空気の一部を導入部から燃料ガス流路111へ導入することにより燃料ガス流路111を流通する微粉燃料混合気の流速が上昇することによる不具合を抑制して、内部保炎を安定化することができる。
また、本実施形態の燃焼バーナ100Aにおいて、第1位置P1から保炎器140の上流端の第4位置P4までのガス流通方向の距離をLとし、燃料ガス流路111の第2位置P2における最小幅をW1とした場合、2≦L/W1≦5を満たす。
このようにすることで、導入された2次空気が燃料ガス流路111へ導入されてから保炎器140の上流端に到達するまでのガス流通方向の距離を十分に確保し、導入された2次空気と微粉燃料混合気とがより均一な濃度分布となった状態で保炎器140による着火ないし保炎を行うことができる。
また、本実施形態の燃焼バーナ100Aにおいて、保炎器140は、水平方向に沿って延びるように形成されるとともにガス流通方向における下流側に向かって幅が広くなる拡幅部141,142,143を有する。保炎器140に拡幅部141,142,143を設けることで、好適に内部保炎を行うことができる。
<第1実施形態の変形例>
なお、本実施形態において、2次空気導入流路130は、微粉燃料混合気のガス流通方向である軸線Xに沿って2次空気を燃料ガス流路111へ流入させるものであったが、他の変形例としてもよい。
例えば、2次空気導入流路130を、軸線X1に沿ったガス流通方向の主成分を持ち、かつ燃料ガス流路111の中心に向かう方向の成分を持つ流速で導入された2次空気を燃料ガス流路111へ導入する変形例としてもよい。
図6は、図3に示す燃焼バーナ100Aの変形例である燃焼バーナ100Aeを示す縦断面図である。図6に示す燃焼バーナ100Aeにおいて、上方導入部133へ流入した2次空気は、燃料ノズル110の中心軸である軸線X1に向けて鉛直下方への速度成分を伴って導入され、矢印307に示す方向に沿って燃料ガス流路111へ流入する。また、下方導入部137へ流入した2次空気は、燃料ノズル110の中心軸である軸線X1に向けて鉛直上方への速度成分を伴って導入され、矢印308に示す方向に沿って燃料ガス流路111へ流入する。
図6に示すように、上方導入部133は、燃料ガス流路111に開口する出口面133bを有する。また、下方導入部137は、燃料ガス流路111に開口する出口面137bを有する。図6に示すように、出口面133bは軸線X1に直交する平面に対して傾斜しており、出口面137bは軸線X1に直交する平面に対して傾斜している。
ここで、矢印307に示す軸線X4に沿った方向は軸線X1と交差しかつ燃料ガス流路111の中心に向かう方向であり、矢印308に示す軸線X5に沿った方向は軸線X1と交差しかつ燃料ガス流路111の中心に向かう方向である。そのため、上方導入部133および下方導入部137は、軸線X1に沿った微粉燃料混合気のガス流通方向の主成分を持ち、かつ燃料ガス流路111の中心に向かう方向の成分を持つ流速で2次空気の一部を燃料ガス流路111へ導入する。導入された2次空気は、微粉燃料混合気のガス流通方向の主成分を持つ流速で2次空気導入流路130から燃料ガス流路111へ導入されるため、微粉燃料混合気との合流時に大きな乱れを生じさせることなく緩やかに拡散しながら混合する。また、導入された2次空気が燃料ガス流路111の中心に向かって導入されるため、2次空気と微粉燃料混合気とが更に良好に混合される。
なお、以上の説明においては、上方導入部133について説明したが、上方導入部131,132,134の構造も上方導入部133と同様である。また、以上の説明においては、下方導入部137について説明したが、下方導入部135,136,138の構造も下方導入部137と同様である。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態の燃焼バーナについて説明する。第1実施形態と同様に、本実施形態の燃焼バーナは、微粉炭焚きボイラに適用可能である。第2実施形態は第1実施形態の2次空気導入流路130に係わる変形例であり、以下で特に説明する場合を除き、第1実施形態と同様であるものとし、以下での説明を省略する。
第1実施形態の燃焼バーナ100Aは、2次空気導入流路130が有する上方導入部131,132,133,134および下方導入部135,136,137,138が燃料ガス流路111へ2次空気を導入する位置が第1位置P1ですべて一致しているものであった。
それに対して第2実施形態の燃焼バーナ100Afは、隣接する導入部が燃料ガス流路111へ2次空気を導入する位置が異なっている。
図7および図8は、本実施形態の燃焼バーナ100Afを示す縦断面図である。図9は、図7に示す燃焼バーナ100AfのIII-III矢視端面図である。図7の縦断面図は、図9に示す燃焼バーナ100AfのIV-IV矢視断面図となっている。図8の縦断面図は、図9に示す燃焼バーナ100AfのV-V矢視断面図となっている。
図7に示すように、上方導入部133および下方導入部137が燃料ガス流路111へ2次空気を導入する位置は第1位置P1(第1導入位置)となっている。一方、図8,図9に示すように、上方導入部133に隣接する上方導入部132A,134Aが燃料ガス流路111へ2次空気を導入する位置は第5位置P5(第2導入位置)となっている。同様に、下方導入部137に隣接する下方導入部136A,138Aが燃料ガス流路111へ2次空気を導入する位置は第5位置P5となっている。第5位置P5は、軸線Xに沿った微粉燃料混合気のガス流通方向において第1位置P1よりも上流側となっている。
また、図10の斜視図に示すように、上方導入部131,133および下方導入部135,137が燃料ガス流路111へ2次空気を導入する位置は第1位置P1(第1導入位置)となっている。また、上方導入部132A,134Aおよび下方導入部136A,138Aが燃料ガス流路111へ2次空気を導入する位置は第5位置P5(第2導入位置)となっている。
このように、本実施形態においては、水平方向に隣接する一対の上方導入部が燃料ガス流路111へ導入された2次空気の一部を導入するガス流通方向の位置が異なっており、水平方向に隣接する一対の下方導入部が燃料ガス流路111へ導入された2次空気の一部を導入するガス流通方向の位置が異なっている。
そして、本実施形態の燃焼バーナ100Afによれば、所定の導入部とそれに隣接する他の導入部が燃料ガス流路111へ導入された2次空気を導入するガス流通方向の位置が異なっているため、これらを同一の位置とした場合に比べ、2次空気と微粉燃料混合気とが更に良好に混合される。そのため、導入された2次空気と微粉燃料混合気とが均一な濃度分布となって保炎器140および火炉11へ供給され、燃料ガス流路111の出口における微粉炭の着火性が向上するとともに微粉炭に含まれる可燃性の揮発分の放出が促進される。よって、微粉炭の未燃分の火炉11への放出を抑制しつつ微粉炭に含まれる可燃性の揮発分の放出と固定炭素の燃焼を促進してNOxの還元が促進されるため、NOx発生量を低減することができる。また、導入された2次空気と微粉燃料混合気とが均一性が向上するので、燃焼バーナ100Abの、L/W1≦5の関係において、Lさらに小さく選択することができるので、燃焼バーナ100Abの小型化が可能となる。
<他の実施形態>
上述した各実施形態では、燃焼装置12として、火炉11の壁面に設けられる4つの各燃焼バーナ100A,100B,100C,100D,100Eを鉛直方向に沿って5段配置して構成したが、この構成に限定されるものではない。即ち、燃焼バーナを壁面に配置せずにコーナーに配置してもよい。また、燃焼装置は、旋回燃焼方式に限らず、燃焼バーナを一つの壁面に配置したフロント燃焼方式、燃焼バーナを二つの壁面に対向配置した対向燃焼方式としてもよい。
また燃焼装置12の燃焼バーナ100A,100B,100C,100D,100Eは、図3から図10に示す角筒状のものに限定されず、例えば、図11に示す円筒状のものであってもよい。
図11は、図3に示す燃焼バーナのI-I矢視端面図であり、第1実施形態の角筒状の燃料ノズル110及び2次空気ノズル120を円筒状の燃料ノズル110A及び2次空気ノズル120Aに変形した例である。
燃料ノズル110Aは、軸線X1に沿って円筒状に延びるように形成される部材である。2次空気ノズル120Aは、軸線X1に沿って円筒状に延びるように形成される部材である。燃料ノズル110Aの内周に燃料ガス流路111Aが形成され、燃料ノズル110Aと2次空気ノズル120Aとの間に2次空気流路121Aが形成される。
2次空気導入流路130Aは、2次空気流路121Aを流通する2次空気の一部を燃料ガス流路111Aへ導入する流路である。図11に示すように、2次空気導入流路130Aは、円筒状に形成される燃料ノズル110Aの内周面の周方向に沿って一定の間隔を空けて分散して配置されている。
10 微粉炭焚きボイラ
11 火炉
12 燃焼装置
100A,100Aa,100Ab,100Ac,100Ad,100Ae,100B,100C,100D,100E 燃焼バーナ
110 燃料ノズル
110a 先端側ノズル
110b 基端側ノズル
110c 先端部
111 燃料ガス流路
120 2次空気ノズル
121 2次空気流路
130 2次空気導入流路
131,132,133,134 上方導入部
135,136,137,138 下方導入部
140 保炎器
141,142,143 拡幅部

Claims (11)

  1. 軸線に沿って筒状に延びるとともに炭素含有固体燃料を粉砕した燃料と1次空気とを混合した燃料ガスを火炉へ供給する燃料ガス流路を形成する燃料ノズルと、
    前記軸線に沿って筒状に延びるとともに前記燃料ガスより温度の高い2次空気が流通する2次空気ノズルと、
    前記2次空気ノズルと前記燃料ノズルの間に形成され前記火炉へ前記2次空気を供給する2次空気流路と、
    前記2次空気流路を流通する前記2次空気の少なくとも一部を前記燃料ガス流路へ導入する複数の導入部を有する2次空気導入流路と、を備え、
    前記複数の導入部は、前記軸線に沿ったガス流通方向と交差する方向に沿って分散して配置されている燃焼バーナ。
  2. 前記2次空気導入流路は、前記ガス流通方向の主成分を持つ流速で前記2次空気の一部を前記燃料ガス流路へ導入する請求項1に記載の燃焼バーナ。
  3. 前記2次空気導入流路は、前記ガス流通方向の主成分を持つ流速に加えて、前記ガス流通方向に交差しかつ前記燃料ガス流路の中心に向かう方向の成分を持つ流速で、前記2次空気の一部を前記燃料ガス流路へ導入する請求項1または請求項2に記載の燃焼バーナ。
  4. 前記2次空気導入流路は、前記燃料ガス流路に開口する出口面を有し、
    該出口面が前記軸線に直交する平面に対して傾斜している請求項3に記載の燃焼バーナ。
  5. 前記複数の導入部は、第1の前記導入部と第2の前記導入部とが隣接して配置されて形成しており、
    前記第1の導入部が前記燃料ガス流路へ前記2次空気の少なくとも一部を導入する前記ガス流通方向の第1導入位置と、前記第2の前記導入部が前記燃料ガス流路へ前記2次空気の少なくとも一部を導入する前記ガス流通方向の第2導入位置とが前記軸線に沿った前記ガス流通方向で異なる請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の燃焼バーナ。
  6. 前記燃料ノズル内の前記火炉へ開口する先端部の近傍に配置される保炎器を備える請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の燃焼バーナ。
  7. 前記導入部が前記燃料ガス流路へ前記2次空気の少なくとも一部を導入する第1位置よりも前記ガス流通方向の下流側の第2位置における前記燃料ガス流路の断面積が、前記第1位置よりも前記ガス流通方向の上流側の第3位置における前記燃料ガス流路の断面積よりも大きい請求項6に記載の燃焼バーナ。
  8. 前記第1位置から前記保炎器の上流端の第4位置までの前記ガス流通方向の距離をLとし、前記燃料ガス流路の前記第2位置における最小幅をWとした場合、2≦L/W≦5を満たす請求項7に記載の燃焼バーナ。
  9. 前記保炎器は、前記ガス流通方向と交差する方向に沿って延びるように形成されるとともに前記ガス流通方向における下流側に向かって前記ガス流通方向に直交する断面の幅が広くなる拡幅部を有する請求項6から請求項8のいずれか一項に記載の燃焼バーナ。
  10. 火炉と、
    該火炉に対して設置された請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の燃焼バーナと、
    前記火炉にて前記燃焼バーナからの噴出する燃焼ガスのガス流れ下流側で前記燃焼ガスと熱交換する熱交換器と、
    を備えていることを特徴とするボイラ。
  11. 軸線に沿って筒状に延びるとともに炭素含有固体燃料を粉砕した燃料と1次空気とを混合した燃料ガスを火炉へ供給する燃料ガス流路を形成する燃料ノズルと、前記軸線に沿って筒状に延びるとともに前記燃料ガスより温度の高い2次空気を流通する2次空気ノズルと、前記2次空気ノズルと前記燃料ノズルの間に形成され前記火炉へ前記2次空気を供給する2次空気流路と、前記燃料ノズル内の前記火炉へ開口する先端部の近傍に配置される保炎器を備える燃焼バーナを用いた燃焼方法であって、
    前記2次空気流路を流通する前記2次空気の少なくとも一部を、前記軸線に沿ったガス流通方向と交差する方向に沿って分散して配置された複数の導入部から前記燃料ガス流路へ導入する導入工程と、
    前記導入工程で導入された前記2次空気と前記燃料ガスとを前記燃料ガス流路で混合して前記保炎器を介して前記火炉へ噴出させる噴出工程と、を備える燃焼方法。
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