JPH0375403A - 微粉炭燃焼装置 - Google Patents

微粉炭燃焼装置

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JPH0375403A
JPH0375403A JP21004489A JP21004489A JPH0375403A JP H0375403 A JPH0375403 A JP H0375403A JP 21004489 A JP21004489 A JP 21004489A JP 21004489 A JP21004489 A JP 21004489A JP H0375403 A JPH0375403 A JP H0375403A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、微粉炭焚炉に用いられる微粉炭燃焼装置に係
り、特にI燃性燃料を主燃料に用いるものや、負荷変化
の著しい運用をする微粉炭バーナの゛安定燃焼に好適な
微粉炭燃焼装置に関するものである。
[従来の技術] 近年、油燃料の価格の不安定性から、微粉炭焚ボイラの
需要が、急速に増加している。微粉炭焚ボイラの低負荷
時において使用される補助燃料は、着火性の良い軽油2
重油が主流であり、これらの油燃料も、主燃料に油のみ
を使用するボイラと比較すると、その使用比率は低いも
のの、近年、発電用ボイラは、中間負荷運用が多発して
おり、点火、起動の頻度も以前と比較すると高く、この
ために補助燃料が主燃料に対する比率も増加している0
石炭焚ボイラにおいては、主燃料の微粉炭に加えて、起
動用に重油、点火用に軽油を用いるために3種類の燃料
が一般的に使われている。
以下、第14図および第15図を用いて微粉炭焚ボイラ
の起動時における概要について説明する。
第14図及び第15図は微粉炭焚ボイラの概略系統図お
よび従来の微粉炭バーナの拡大断面図を示す。
第14図に示す微粉炭焚ボイラ1をコールドスタートす
る際は、まず第15図に示す微粉炭バーす7の軽油点火
バーナ2により、重油起動バーナ3を点火する。そして
、重油起動バーナ3のみで、ボイラ負荷の25〜35%
まで焚きあげる。その後にボイラ火炉4の火炉的温度が
十分に上った時点で、第14図のミル5から微粉炭供給
管6.微粉炭バーナ7へ微粉炭燃料を供給して、ボイラ
火炉4内へ送り、微粉炭専焼へと切り換える。
微粉炭の搬送用媒体は、第14図のエアヒータ9によっ
て、ボイラ排ガスと熱交換された後ミル5に送られ、コ
ールバンカ10から供給される石炭に付着した水分の除
去と、ミル5に内蔵した図示していない分級器の分級エ
アとして、さらには。
ミル5で粉砕された微粉炭を微粉炭バーナ7まで搬送す
るための搬送用空気として使用される。
第15図には従来技術の微粉炭バーナ7を示しているが
この微粉炭バーナ7には、軽油点火バーナ2と重油起動
バーナ3が取り付けられており、微粉炭バーナ7を構成
している。風箱11内の燃焼用空気は、二次エアレジス
タ12と三次エアレジスタ13により、旋回が加えられ
た後、ボイラ火炉4内に投入される。一方、微粉炭は微
粉炭供給管6を通り微粉炭バーナ7の微粉炭管8へ送ら
れるが、その間にベンチュリー14を通過するのみで、
はぼ自由噴流に近い状態でボイラ火炉4内に吹き込まれ
る。この微粉炭バーナ7には保炎器がなく、燃焼用空気
の旋回によって、逆流域が生じ、火炎の伝播速度以下の
流速域で、火炎が保持されるのみであった。したがって
微粉炭粒子の拡散は良いが、一方では火炎が不安定にな
り、微粉炭バーナ7の空気側の操作条件に極めて左右さ
れやすい。
なお、第I4図の符号15は重油起動バーナ3へ重油を
供給する重油タンク、16は軽油点火バーナ2へ軽油を
供給する軽油タンクである。
一方、第16図には、ミル負荷に対するミル・5から微
粉炭バーナ7へ供給される微粉炭(C)と空気(A)の
重量比(以下C/Aという)を示す。
この第16図から、ミル負荷の低下に伴ってC/穴が低
くなることが分かる。これは、微粉炭の搬送、分級のた
めに止むを得ないミル特有の現象である。
通常の微粉炭バーナにおいては、ミルから空気輸送され
てきた微粉炭を高効率でかつ、低公害で燃焼するために
、燃焼用空気を複数段に分割して供給したり、着火性、
保炎性の向上を計るために、微粉炭バーナの出口部に設
ける保炎器の形状について最適化が計られるが、微粉炭
の温度即ちC/穴の調整をすることはできない。
第17図には、石炭の着火安定性に関するデータを示す
、第17図中の線は、実機の微粉炭燃焼装置における可
燃限界の実績である。
第17図の横軸は、石炭中の固定炭素と揮発分との重量
比である燃料比(以下FRと称す)を示し、縦軸にC/
穴を示している。ボイラ等に一般的に使用されている石
炭のFRは、0.8〜2.5程度であり、2.5以上の
高燃料比炭及び、4以上の無煙炭のようにFRが高い石
炭では、C/穴を高くしたり、微粉炭の粒度を細かくす
る必要がある。
しかし、前述の第16図に示す特性を持つミルを使用す
ると、FRの高い石炭及び低負荷燃焼域でC/穴が低い
状態では、着火が不安定になり、微粉炭焚ボイラの安全
運転上問題がある。
これに対処するには、ミルからの低C/A微粉流を、慣
性力等を利用して、高C/A微粉流と低C/A微粉流に
分岐し、高C/A微粉流を微粉炭バーナでの安定燃焼に
用いる必要がある。
[発明が解決しようとする課題] 高C/A微粉流を得るためにサイクロンを用いると、サ
イクロン方式の場合、微粉炭を高濃度にできる反面、低
濃度側の空気の処理が問題となる。
また、サイクン入口流速は負荷に応じて変化するために
、サイクロンにおける微粉炭分離効率も変動する。この
ために、低濃度側にも、かなりの微粉炭が流入すること
になり、ボイラ火炉内に投入した場合、未燃分の増加、
ボイラ火炉内での異常燃焼につながる欠点がある。
本発明はかかる従来の欠点を解消しようとするもので、
その目的とするところは、高燃料比炭、低負荷燃焼時で
あっても微粉炭を安定に燃焼させることかでき、しかも
、補助燃料量を節約できる微粉炭燃焼装置を得ようとす
るものである。
[課題を解決するための手段] 本発明は前述の目的を達成するために、微粉炭管を先細
り構造の外側微粉炭管と先細り構造でしかも隙間を有す
る内側微粉炭管によって構成し、かつ、外側微粉炭管と
内側微粉炭管の内側にそれぞれ高濃度微粉炭流路と低濃
度微粉炭流路を形成したものである。
[作用] ミルの起動時や低負荷燃焼時にはC/Aが低くなるので
、微粉炭流と1次空気流の混合流から一部を分離して高
C/A化を計って火炎を安定化させ、低濃度微粉炭流は
高濃度微粉炭流からの輻射熱によって安定着火ができる
ようにした。
[実施例] 以下1本発明の実施例を図面を用いて説明する。
第1図は本発明の実施例に係る微粉炭燃焼装置の断面図
、第2図および第3図は低負荷燃焼時。
高負荷燃焼時の状態を説明する断面図、第4図は第1図
の他の実施例を示す微粉炭燃焼装置の断面図、第5図は
横軸にバーナ負荷を示し、縦軸にC/Aを示した特性線
図、第6図から第9図は他の実施例を示すもので、第6
図は断面図、第7図および第8図は低負荷燃焼時、高負
荷燃焼時の状態を説明する断面図、第10図は微粉炭バ
ーナの側面図、第11図はサイクロン部切替ダンパの様
子を示す断面図、第12図は縦軸にC/A、横軸にバー
ナ負荷を示した特性曲線図、第13図(a)l(b)は
縦軸に灰中未燃分、排ガス中のNOx濃度、横軸に負荷
を示した特性曲線図である。
第1図から第4図、第6図から第11図において、符号
3は重油起動バーナ、4はボイラ火炉、6は微粉炭供給
管、7は微粉炭バーナ、8は微粉炭管、12.13は二
次、三次エアレジスタで従来のものと同一のものを示す
17.18は先細り構造の外側微粉炭管、内側微粉炭管
、19は内側微粉炭管18,18同志の間に形成された
隙間、20は切替ダンパ、21は流路切り替え装置、2
2.23は外側微粉炭供給管および内側微粉炭供給管、
24は外側微粉炭管17と内側微粉炭管18の間に設け
た整流板、25は内側微粉炭管18を可動するレバー、
26は外周保炎器、27,28は外側微粉炭管17と外
側微粉炭管18の間、内側微粉炭管18と重油起動バー
ナ3の間に形成された高濃度微粉炭流路と低濃度微粉炭
流路、29は高濃度微粉炭流、30は低濃度微粉炭流、
31は微粉炭流、32は中心空気流路、33は中心空気
流量調整ダンパ、34はダンパ駆動装置、35はサイク
ロン部流路切替ダンパ、36は逆火防止スロート、37
はダンパ駆動装置である。
このような構造において、図示していないミルから空気
輸送されてきた第1図に示す微粉炭流31は、微粉炭バ
ーナ7の負荷に応じて流路切り替え装置!21によって
、切替ダンパ20を切り替えることによって外側微粉炭
供給管22.内側微粉炭供給管23へ流れるようにする
。高負荷燃焼時には、切替ダンパ20を第1図の実線で
示すように下向きにし、低負荷燃焼時には、第1図での
破線で示す位置へ切替える。
外側微粉炭供給管22から流入した微粉炭と1次空気は
、外側微粉炭管17へ接線方向に流入し、旋回噴流とな
るが、外周保炎器26の上流側で、旋回を止めるために
、整流板24を設けている。
一方、内側微粉炭供給管23から内側微粉炭管18へ流
入した微粉炭と1次空気は、旋回がかけられず、自由噴
流となり、ボイラ火炉4内に投入される。従って、切替
ダンパ20を第1図の破線の位置に切替えた場合には、
外側微粉炭供給管22から外側微粉炭管17内へ供給さ
れた微粉炭は。
複数に分割した内側微粉炭管18の外側を通過する際に
、内側微粉炭管18,18の隙間19から、その一部が
低濃度微粉炭流路28に反転して流入し、微粉炭バーナ
7の中心部からボイラ火炉4内へは低濃度の微粉炭流が
投入され、他方、外側微粉炭管17からは高濃度の微粉
炭流が慣性力により直進して低濃度の微粉炭流を取り巻
くようにボイラ火炉4内に投入される。
なお、低濃度の微粉炭流と高濃度の微粉炭流の−水空気
流量比率を変えれるように、分割した内側微粉炭管18
の一部をバーナ軸方向に動かすようにレバー25を設け
た構造とし、内側微粉炭供給管18,18の隙間19か
らの流入面積を変えれるようにしている。
以下、低負荷燃焼時、高負荷燃焼時の微粉炭流の流れに
ついて、第2図及び第3図を用いて説明する。
第2図には低負荷燃焼時における微粉炭流31の流れを
示している。微粉炭流31は切替ダンパ20によって、
外側微粉炭供給管22から外側微粉炭管17へ供給され
、微粉炭流31は外側微粉炭管17の接線方向に流入す
るために、微粉炭流31自体に旋回がかけられる。従っ
て、第2図に示す低濃度微粉炭流30は複数の内側微粉
炭管18の隙間19から微粉炭バーナ7の中心に反転し
て分離されるために、高濃度微粉炭流29はそれだけ高
C/A化されてボイラ火炉4内に投入されることになる
。この際、整流板24によって旋回力が止められ、外周
保炎器26の後流で着火する。
整流板24による旋回抑制効果は、微粉炭が2次空気と
3次空気と急速に混合し、希釈されるのを防ぐためでも
ある。
第3図には高負荷燃焼時における微粉炭流31の流れを
示している。微粉炭流31は切替ダンパ20を開くこと
によって、微粉炭は第3図に示すように、外側微粉炭管
17と内側微粉炭管18の間及び内側微粉炭管18の内
側の両方へ流れる。
以上説明したように、ミルの起動時、低負荷燃焼時にお
いては微粉炭流31は低C/Aになるが、内側微粉炭管
18,18同志の隙間19から微粉炭と1次空気の一部
が分離されるので高C/Aになる。
つまり、高濃度微粉炭流路27から低濃度微粉炭流路2
8へ微粉炭と1次空気の一部が分離されるので、高濃度
微粉炭流路27のC/Aは益々高濃度化されるのである
第5図には、本発明の微粉炭燃焼装置によるバーナ負荷
と微粉炭バーナ出口部の微粉炭温度(C/A)について
示した特性線図である。この第5図の横軸はバーナ負荷
、縦輸はバーナ出口部高温度側のC/Aを示している。
バーナ負荷100%から50%までは従来のミルの運転
条件に合わせたC/Aを示した。50%以下で急速にC
/Aが下がっているのは、1次空気量を変えないで、微
粉炭量を下げる操作を行なうためである。これは、内側
、外側微粉炭管17,18、外側、内側微粉炭供給管2
2.23の配管内部の流速を逆火速度以上に保ち、石炭
の乾燥を行なうための最低流量確保のためである。そこ
で、負荷50%以下は、微粉炭流31を切替ダンパ20
で切り替えることによって、高濃度微粉炭流29のC/
Aを局所的に向上させることができる。第5図中ηは、
高濃度微粉炭流29と低濃度微粉炭流30の1次空気流
量配分比率を示したものである。流量配分を固定したま
まで全負荷帯をカバーすることはできない。それは、必
要以上に高C/Aになったり、燃焼限界以下のC/Aに
なったりするからである。
したがって、必要に応じて第1図に示す内側微粉炭管1
8をレバー25によってスライドさせ、微粉炭バーナ7
の中心部に流入する1次空気量を変えなければならない
第5図の直線Aは第1図において内側微粉炭管18をレ
バー25で引き抜いて隙間19を大きくした場合の特性
を示し、直線Bは内側微粉炭管18をレバー25で押し
込んで隙間19を小さくした場合の特性を示す。
ただし、事業用ボイラにおける微粉炭燃焼装置のように
、複数の微粉炭バーナから成り立っている場合は、微粉
炭バーナの消火本数を増やして負荷制御するために、個
々の微粉炭バーナの負荷変化範囲は30〜100%で十
分と考えられ、流量配分を変えなくても対応できる。
一方、産業用ボイラのように、微粉炭バーナの設置本数
が少ない場合、本発明における内側微粉炭管18の可動
は有効となる。
第4図は第1図の微粉炭燃焼装置の他の実施例を示すも
ので、第1図から第3図のものと異なる点は内側微粉炭
管18を分割する代りにメツシュによって構威し、微粉
炭管18のほぼ全面に隙間l9を設けたもので、他の説
明は第1図から第3図のものと同一である。
なお、微粉炭流31は、外側微粉炭管17と内側微粉炭
管18の間を旋回して流入するために、遠心力により慣
性分離が行なわれ、高濃度微粉炭流29になる。この内
側微粉炭管18を分割することによって反転流を生じさ
せ、より高い分離高濃度効率を得ることもできるが、微
粉炭バーナに用いる場合、とりわけ高い効率は必要とし
ないために、第4図に示すように、メツシュ構造でも十
分な性能を得ることができる。
第6図から第8図のものは他の実施例を示すものである
第6図において、図示されていないミルから空気輸送さ
れてきた微粉炭と1次空気は、バーナ負荷に応じて流路
切り替え装置21による切替ダンパ20の切替えによっ
て、高濃度微粉炭流路27もしくは低濃度微粉炭流路2
8へ流れるようにする。例えば、高負荷燃焼時には、ダ
ンパを第6図の実線で示すように下向きにして高濃度微
粉炭流路27と低濃度微粉炭流路28へ微粉炭と1次空
気を供給し、低負荷燃焼時には切替ダンパ20を第6図
の破線で示すように上向きに位置させて高濃度微粉炭流
路27に微粉炭と1次空気を供給する。
つまり、低負荷燃焼時には外側微粉炭供給管22へ供給
された微粉炭と1次空気は、複数に分割された、内側微
粉炭管18を通過する際に、内側微粉炭管18,18の
隙間19から、内側微粉炭管18の内側へ反転して流入
するために、高濃度微粉炭流路27の微粉炭濃度は濃く
なり、低濃度微粉炭流路28へ分離された低濃度の微粉
炭と1次空気は微粉炭バーナ7の中心部からボイラ火炉
4内に投入する。従って、高濃度微粉炭流路27の高濃
度微粉炭流は、慣性力により、直進して、低濃度微粉炭
流路28の低濃度微粉炭流を取り巻くようにボイラ火炉
4内へ投入される。
なお、高濃度、低濃度微粉炭流路27.28の1次空気
流量比率が変えられるように、内側微粉炭管18は分割
されており、内側微粉炭管18の一部を微粉炭バーナ7
の軸方向に移動させるレバー25を設け、このレバー2
5によって内側微粉炭管18内の隙間を変えることによ
って、外側微粉炭管17から内側微粉炭管18への流入
面積を変えることができる。
一方、高負荷燃焼時には外側微粉炭供給管22へ供給し
た微粉炭と1次空気は、外側微粉炭管17の内側へ接線
方向に流入し、旋回噴流となるが、外周保炎器26の上
流側で、旋回噴流を停止させる整流板24が設けられて
いるので直進流となる。
なお、内側微粉炭管18の内側へ流入した微粉炭と1次
空気は、旋回がかけられず、自由噴流となり、ボイラ火
炉4内へ投入される。
なお、約300℃に加熱された2次、3次の燃焼用空気
の大半は第6図の二次、三次エアレジスタ12.13に
よって旋回がかけられてボイラ火炉4内へ投入されるが
、この燃焼用空気の一部を中心空気流路32を経て微粉
炭バーナ7の中心部に導く。
この中心空気流路32には中心空気流量調整ダンパ33
を設け、微粉炭バーナ7の負荷に応じて流量を制御する
第7図には低負荷燃焼時における微粉炭の流れを示した
。切替ダンパ20に外側微粉炭供給管22側へ切り替え
ることによって、微粉炭は外側微粉炭管17と内側微粉
炭管18の間へ流入する。この微粉炭流31は第11図
に示すように接線方向に入るために、微粉炭流31には
旋回がかけられる。従って、低濃度微粉炭流路28へは
低濃度微粉炭流30のように複数の内側微粉炭管18の
隙間19から微粉炭バーナ7の中心に向かって反転して
流入するために、高濃度微粉炭流路27では。
濃厚微粉炭流29となってボイラ火炉4内に投入される
。この際、整流板24によって旋回力が止められ、外周
保炎器26の内側やその後流で着火する。整流板24に
よる旋回抑制効果は、微粉炭が2次空気と3次空気と急
速に混合し、希釈されるのを防ぐためでもある。
第8図には高負荷燃焼時における微粉炭の流れを示した
。切替ダンパ20を開くことによって、外側微粉炭供給
管22と内側微粉炭供給管23の両方に供給され、微粉
炭流31は第8図に示すように、外側微粉炭管17と内
側微粉炭管18の内側を流れる。なお、高負荷燃焼時に
おいては、第I1図に示すサイクロン部切替ダンパ35
が破線の位置となり、微粉炭バーナ7に流入する外側微
粉炭管17の微粉炭流31に旋回をかけないようにする
と共に、低負荷燃焼時には第11図のサイクロン切替ダ
ンパ35は実線の位置となり、旋回をかける。
なお、第10図は微粉炭バーナの側面を示す。
第12図には、本発明の実施例に係る微粉炭燃焼装置の
バーナ負荷とバーナ出口部の微粉炭濃度(C/A)につ
いて示した。
この第12図の横軸はバーナ負荷、縦軸はバーナ出口部
高濃度側のC/Aを示す。バーナ負荷100%から50
%までは従来のミルの運転条件に合わせたC/Aを示す
バーナ負荷50%以下で急速にC/Aが下がっているの
は、1次空気量を変えないで、微粉炭量を下げる操作を
行なうためである。これは、微粉炭供給管、微粉炭管な
どの配管内部の流速を逆火速度以上に保ち、石炭の乾燥
を行なうための最低流量確保のためである。そこで、負
荷50%以下では、微粉炭流路を切り替えて、高濃度微
粉炭流@27のC/Aを局所的に向上させる。第12図
中ηは、高濃度微粉炭流路27と低濃度微粉炭流路28
の1次空気流量配分比率を変えた場合の特性を示したも
のである。流量配分を固定したままで全負荷帯をカバー
することはできない。それは、必要以上に高C/Aにな
ったり、燃焼限界以下のC/Aになったりするからであ
る。したがって、必要に応じて第6図から第8図に示す
内側微粉炭管18をスライドさせて微粉炭バーナ7の中
心部に流入する1次空気量を変えなければならない。
ただし、事業用微粉炭焚ボイラのように、複数本の微粉
炭バーナの集合体によっている場合には微粉炭バーナの
運転本数を制限して負荷制御するために、個々の微粉炭
バーナの負荷変化範囲は30〜100%で十分と考えら
れ、流量配分を変えなくても対応できる。
一方、産業用微粉炭焚ボイラのように、微粉炭バーナの
本数が少ない場合、本発明の実施例に係る内側微粉炭管
は有効となる。
第9図には、そのほかの実施例として、内側微粉炭管1
8の形状を、メツシュ構造にして内側微粉炭管18自体
に開口部を設けたものを示す、微粉炭と1次空気は、内
側微粉炭管工8と外側微粉炭管17の間、つまり、高濃
度微粉炭流路27へ旋回して流入するために、この高濃
度微粉炭流路27で遠心力により、慣性分離が行なわれ
る。なお、実施例のように内側微粉炭管18を分割して
反転流を生じさせることによって、より高い1分離高濃
度効率を得ることができるが、微粉炭バーナに用いる場
合、とりわけ高い効率は必要としないために、第9図に
示すメツシュ構造の内側微粉炭管18でも十分な性能を
得ることができる。
第13図(a)、(b)に燃焼橢性のうち火炉出口部に
おける灰中未燃分と排ガス中のNOx濃度について従来
の微粉炭燃焼装置のものは曲線C,E、本発明の実施例
に係る微粉炭燃焼装置のものは曲線り、Fで比較して示
した。これは微粉炭50kg/hのテスト炉で得た実験
データであるが、NOx濃度に関しては第13図(b)
の曲線E、Fで示すようにほとんど差がないのに対し、
灰中未燃分では第13図(a)の曲線C,Dで示すよう
にバーナ負荷40%以下で本発明の実施例に係る微粉炭
バーナの灰中未燃分が大きく減少している。これは低負
荷燃焼時においても安定燃焼が可能になったことを示し
ている。
このように本発明の実施例に係る微粉炭バーナを実機に
適用すると油、ガス等の補助燃料の使用頻度が低下する
ことから、経費の大幅な節減ができる。
さらに、外部に微粉炭高濃度器等の補機を設置しないた
め省スペース化が計られ、特に既設の微粉炭焚ボイラ等
の微粉炭バーナの改造に適している。
[発明の効果コ 本発明によれば、高濃度微粉炭流によって微粉炭燃焼装
置の負荷が30%以下であっても微粉炭専焼ができ、補
助燃料を大幅に節減できる。
さらに、外部微粉炭高濃度器等の補機を使用しないため
省スペースであり、特に既設微粉炭焚ボイラ等の微粉炭
燃焼装置のバーナ改造に適している。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の実施例に係る微粉炭燃焼装置の断面図
、第2図、第3図は低負荷時、高負荷時の状態を説明す
る断面図、第4図は他の実施例を示す微粉炭燃焼装置の
断面図、第5図は横軸にバーナ負荷、縦軸にCIAを示
した特性曲線図、第6図から第9図は他の実施例を示す
もので、第6図は断面図、第7図および第8図は低負荷
燃焼時。 高負荷燃焼時の状態を説明する断面図、第9図は他の実
施例の断面図、第10図は微粉炭バーナの側面図、第1
1図はサイクロン部切替ダンパの様子を示す断面図、第
12図は縦軸にCIA、横軸にバーナ負荷を示した特性
曲線図、第13図(a)。 (b)は縦軸に灰中未燃分、排ガス中のNOx濃度、横
軸に負荷を示した特性曲線図、第14図は従来の微粉炭
焚ボイラの概略系統図、第15図は従来の微粉炭燃焼装
置の断面図、第16図はミル負荷と1次空気量の関係を
示す特性線図、第エフ図は燃料比とCIAの関係を示す
特性線図である。 5・・・・・・ミル、6・・・・・・微粉炭供給管、8
・・・・・・微粉炭管、17・・・・・・外側微粉炭管
、18・・・・・・内側微粉炭管、19・・・・・・隙
間、26・・・・・・外周保炎器、27・・・・・・高
濃度微粉炭流路、28・・・・・・低濃度微粉炭流路。 第1図 第2図 第3図 31 □バーナ負荷(%) 第4図 第6図 第 7図 第9図 第8図 第 10図 第 1 図 第 12 図 一一一←バーナ負荷(%) (a) 第 3 図 員a(%) バーナ負角(%) ミル負菊(%)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 ミルで粉砕された微粉炭を微粉炭供給管、微粉炭管を経
    て外周保炎器へ供給し、微粉炭を燃焼させるものにおい
    て、 前記微粉炭管を先細り構造の外側微粉炭管と先細り構造
    でしかも隙間を有する内側微粉炭管によつて構成し、か
    つ、外側微粉炭管と内側微粉炭管の内側にそれぞれ高濃
    度微粉炭流路と低濃度微粉炭流路を形成したことを特徴
    とする微粉炭燃焼装置。
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