JP2018123701A - 車載発電システム - Google Patents
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Abstract
【課題】より簡易に第1デバイスの温度を制御し、効率よく発電することができ、さらに、システムの大型化および高コスト化を抑制できる車載発電システムを提供すること。【解決手段】車載発電システム1に、エンジン11および排気管15を備える内燃機関2と、排気管15内に配置され、温度が経時的に上下する排ガスが供給されることにより電気分極する第1デバイス3と、第1デバイス3から電力を取り出すための第2デバイス4と、排気管15における第1デバイス3よりも上流側に設けられ、排気管17内における排ガスの流速を調整するための切替弁7と、切替弁7の動作を制御するための制御ユニット8と、排気管15における第1デバイス3と切換弁7との間に設けられ、排気管15内の排ガスの流速が所定値未満である場合に排気管15内に外気を導入可能とする負圧弁20とを備える。【選択図】図1
Description
本発明は、車載発電システム、詳しくは、自動車などの車両に搭載される車載発電システムに関する。
従来、自動車エンジンなどの内燃機関や、ボイラー、空調設備などの熱交換器、発電機、モータなどの電動機関、照明などの発光装置などの各種エネルギー利用装置では、例えば、排熱、光などとして、多くの熱エネルギーが放出および損失されている。
近年、省エネルギー化の観点から、放出される熱エネルギーを回収し、エネルギー源として再利用することが要求されている。そのようなシステムとして、具体的には、例えば、温度が経時的に上下する熱源と、その熱源の温度変化に応じて、ピエゾ効果、焦電効果、ゼーベック効果などにより電気分極する第1デバイス(誘電体など)と、第1デバイスから電力を取り出すため、第1デバイスを挟むように対向配置される第2デバイス(電極など)とを備える発電システムが提案されている。また、その発電システムを自動車などに積載すること、および、そのような場合に第1デバイス(誘電体など)を自動車の排ガスが供給される排気管内に配置し、排気管内における排ガスの流速を切替弁により調整すること、さらには、冷却装置により冷却媒体を供給することにより、第1デバイスの加熱および冷却を制御することが、提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
一方、上記の発電システムのように、第1デバイスを冷却するために、冷却装置を設備すると、操作が煩雑化し、また、システムの大型化および高コスト化を惹起するという不具合がある。
そこで、本発明の目的は、より簡易に第1デバイスの温度を制御し、効率よく発電することができ、さらに、システムの大型化および高コスト化を抑制できる車載発電システムを提供することにある。
本発明[1]は、エンジン、および、前記エンジンから排ガスを排出させるための排気管を備える内燃機関と、前記排気管内に配置され、排ガスが供給されることにより電気分極する第1デバイスと、前記第1デバイスから電力を取り出すための第2デバイスと、前記排気管における前記第1デバイスよりも上流側に設けられ、前記排気管内における排ガスの流速を調整するための調整手段と、前記調整手段の動作を制御するための制御手段と、前記排気管における前記第1デバイスと前記調整手段との間に設けられ、前記排気管内の排ガスの流速が所定値以下である場合に前記排気管内に外気を導入可能とする負圧弁とを備える、車載発電システムを、含んでいる。
本発明[2]は、前記排気管が、主排気管と、前記主排気管の下流側において前記主排気管から分岐する複数の分岐管とを備え、前記第1デバイスおよび前記負圧弁は、各前記分岐管内に配置され、前記調整手段は、各前記分岐管が分岐される分岐部分に設けられている、上記[1]に記載の車載発電システムを、含んでいる。
本発明の車載発電システムによれば、排気管内の排ガスの流れが相対的に多くなることによる第1デバイスの加熱と、その排ガスの流れが相対的に少なくなることによる第1デバイスの冷却とが、調整手段によって切り替えられる。また、排ガスの流れが相対的に少なくなるときには、負圧弁が開状態とされることにより、排気管内に外気が導入されるため、第1デバイスが、外気により効率よく冷却される。
その結果、本発明の車載発電システムによれば、より効率的に、第1デバイスの加熱および冷却を制御することができ、発電効率の向上を図ることができる。
また、本発明の車載発電システムでは、冷却装置などを用いることなく、負圧弁を設けるのみで、第1デバイスの冷却効率の向上を図ることができる。そのため、本発明の車載発電システムによれば、装置の大型化および高コスト化を抑制することができる。
1.車載発電システム1
図1において、自動車10は、車載発電システム1を備えている。
図1において、自動車10は、車載発電システム1を備えている。
車載発電システム1は、内燃機関2と、内燃機関2から排出され、温度が経時的に上下する排ガスが供給されることにより電気分極する第1デバイス3と、第1デバイス3から電力を取り出すための第2デバイス4と、第1デバイス3の温度を検知する温度センサ5と、排ガスの流速を調整するための調整手段としての切替弁7と、切替弁7の動作を制御するための制御手段としての制御ユニット8と、第1デバイス3および切替弁7の間に設けられる負圧弁20とを備えている。
内燃機関2は、エンジン11と、エンジン11から排ガスを排出させるための排気管15とを備えている。
エンジン11は、自動車10に動力を出力する装置であって、例えば、単気筒型または多気筒型(例えば、2気筒型、4気筒型、6気筒型)が採用されるとともに、その各気筒において、多サイクル方式(例えば、2サイクル方式、4サイクル方式、6サイクル方式など)が採用される。図1には、4気筒型のエンジン11を示す。また、以下において、各気筒で4サイクル方式が採用される場合について、説明する。
排気管15は、主排気管28と、その主排気管28の下流側において分岐する分岐管としての下流側分岐管29とを備えている。
主排気管28は、エキゾーストマニホールド17、触媒搭載部12およびエキゾーストパイプ13を備えている。
エキゾーストマニホールド17は、エンジン11の気筒から排出される排気ガスを収束するために設けられる排気多岐管であって、エンジン11の各気筒に接続される複数(4つ)の上流側分岐管18(これらを区別する必要がある場合には、図1の上側から順に、上流側分岐管18a、上流側分岐管18b、上流側分岐管18cおよび上流側分岐管18dと称する。)と、それら上流側分岐管18の下流側において、各上流側分岐管18を1つに統合する集気管19とを備えている。
このようなエキゾーストマニホールド17では、上流側分岐管18の上流側端部が、それぞれ、エンジン11の各気筒に接続されるとともに、上流側分岐管18の下流側端部と集気管19の上流側端部とが接続されている。また、集気管19の下流側端部は、触媒搭載部12の上流側端部に接続されている。
触媒搭載部12は、例えば、触媒担体およびその担体上にコーティングされる触媒を備えており、内燃機関2から排出される排気ガスに含まれる炭化水素(HC)、窒素酸化物(NOx)、一酸化炭素(CO)などの有害成分を浄化するために、内燃機関2(エキゾーストマニホールド17)の下流側端部に接続されている。
エキゾーストパイプ13は、触媒搭載部12において浄化された排ガスを、下流側分岐管29に案内するために設けられており、上流側端部が触媒搭載部12に接続されるとともに、下流側端部が下流側分岐管29に接続されている。
下流側分岐管29は、複数(2つ)のデバイス分岐管31と、1つのバイパス分岐管32とを備えている。なお、以下において、複数(2つ)のデバイス分岐管31を区別する必要がある場合には、図1における紙面上側のデバイス分岐管31を、デバイス分岐管31aとし、紙面下側のデバイス分岐管31を、デバイス分岐管31bとする。
各デバイス分岐管31は、第1デバイス3(後述)が配置される排ガス流路であって、上流側端部がエキゾーストパイプ13(主排気管28)の下流側端部と接続されており、下流側端部が外気に開放されている。
また、デバイス分岐管31の流れ方向途中には、箱型空間33が備えられている。箱型空間33は、デバイス分岐管31に連通するように介装される略直方体状の空間であって、その内側には、複数の第1デバイス3(後述)が配置されている。なお、図1においては、複数の第1デバイス3(後述)を簡略化し、1つの箱型空間33に対して、1つの第1デバイス3(後述)を示している。
バイパス分岐管32は、第1デバイス3(後述)を回避するように排ガスを流すために設けられるバイパス流路であって、箱型空間33が介装されることなく、上流側端部がエキゾーストパイプ13(主排気管28)の下流側端部と接続されており、下流側端部が外気に開放されている。
これにより、エンジン11から排出される排ガスは、主排気管28を通過し、下流側分岐管29を介して、外気に放出可能とされている。
第1デバイス3は、内燃機関2(エンジン11)から排出され、温度が経時的に上下する排ガスが供給されることにより、温度が経時的に上下され、電気分極するデバイスである。
ここでいう電気分極とは、結晶の歪みにともなう正負イオンの変位により誘電分極し電位差が生じる現象、例えばピエゾ効果、および/または、温度変化により誘電率が変化し電位差が生じる現象、例えば焦電効果などのように、材料に起電力が発生する現象と定義する。
このような第1デバイス3として、より具体的には、例えば、ピエゾ効果により電気分極するデバイス、焦電効果により電気分極するデバイスなどが挙げられる。
ピエゾ効果は、応力または歪みが加えられたときに、その応力または歪みの大きさに応じて電気分極する効果(現象)である。
このようなピエゾ効果により電気分極する第1デバイス3としては、特に制限されず、公知のピエゾ素子(圧電素子)を用いることができる。
第1デバイス3としてピエゾ素子が用いられる場合には、ピエゾ素子は、例えば、その周囲が固定部材により固定され、排ガスに接触(曝露)されるように、箱型空間33内に配置される。
固定部材としては、特に制限されず、例えば、後述する第2デバイス4(例えば、電極など)を用いることもできる。
そして、このような場合には、ピエゾ素子は、排ガスの経時的な温度変化により、加熱または冷却され、これにより、膨張または収縮する。
このとき、ピエゾ素子は、固定部材により体積膨張が抑制されているため、ピエゾ素子は、固定部材に押圧され、ピエゾ効果(圧電効果)、または、キュリー点付近での相変態により、電気分極する。これにより、詳しくは後述するが、第2デバイス4を介して、ピエゾ素子から電力が取り出される。
また、このようなピエゾ素子は、通常、加熱状態または冷却状態が維持され、その温度が一定(すなわち、体積一定)になると、電気分極が中和され、その後、冷却または加熱されることにより、再度、電気分極する。
そのため、上記したように排ガスが周期的に温度変化し、高温状態と低温状態とが周期的に繰り返される場合などには、ピエゾ素子が周期的に繰り返し加熱および冷却されるため、ピエゾ素子の電気分極およびその中和が、周期的に繰り返される。
その結果、後述する第2デバイス4により、電力が、周期的に変動する波形(例えば、交流、脈流など)として取り出される。
焦電効果は、例えば、絶縁体(誘電体)などを加熱および冷却する時に、その温度変化に応じて絶縁体が電気分極する効果(現象)であって、第1効果および第2効果を含んでいる。
第1効果は、絶縁体の加熱時および冷却時において、その温度変化により自発分極し、絶縁体の表面に、電荷を生じる効果とされている。
また、第2効果は、絶縁体の加熱時および冷却時において、その温度変化により結晶構造に圧力変形が生じ、結晶構造に加えられる応力または歪みにより、圧電分極を生じる効果(ピエゾ効果、圧電効果)とされている。
このような焦電効果により電気分極するデバイスとしては、特に制限されず、公知の焦電素子を用いることができる。
第1デバイス3として焦電素子が用いられる場合には、焦電素子は、排ガスに接触(曝露)されるように、箱型空間33内に配置される。
このような場合において、焦電素子は、排ガスの経時的な温度変化により、加熱または冷却され、その焦電効果(第1効果および第2効果を含む)により、電気分極する。これにより、詳しくは後述するが、第2デバイス4を介して、焦電素子から電力が取り出される。
また、このような焦電素子は、通常、加熱状態または冷却状態が維持され、その温度が一定になると、電気分極が中和され、その後、冷却または加熱されることにより、再度、電気分極する。
そのため、上記したように排ガスが周期的に温度変化し、高温状態と低温状態とが周期的に繰り返される場合などには、焦電素子が周期的に繰り返し加熱および冷却されるため、焦電素子の電気分極およびその中和が、周期的に繰り返される。
その結果、後述する第2デバイス4により、電力が、周期的に変動する波形(例えば、交流、脈流など)として取り出される。
これら第1デバイス3は、単独使用または2種類以上併用することができる。
このような第1デバイス3として、具体的には、上記したように、公知の焦電素子(例えば、BaTiO3、CaTiO3、(CaBi)TiO3、BaNd2Ti5O14、BaSm2Ti4O12、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT:Pb(Zr,Ti)O3)など)、公知のピエゾ素子(例えば、水晶(SiO2)、酸化亜鉛(ZnO)、ロッシェル塩(酒石酸カリウム−ナトリウム)(KNaC4H4O6)、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT:Pb(Zr,Ti)O3)、ニオブ酸リチウム(LiNbO3)、タンタル酸リチウム(LiTaO3)、リチウムテトラボレート(Li2B4O7)、ランガサイト(La3Ga5SiO14)、窒化アルミニウム(AlN)、電気石(トルマリン)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)など)、Ca3(VO4)2、Ca3(VO4)2/Ni、LiNbO3、LiNbO3/Ni、LiTaO3、LiTaO3/Ni、Li(Nb0.4Ta0.6)O3、Li(Nb0.4Ta0.6)O3/Ni、Ca3{(Nb,Ta)O4}2、Ca3{(Nb,Ta)O4}2/Niなどを用いることができる。
また、第1デバイス3としては、さらに、LaNbO3、LiNbO3、KNbO3、MgNbO3、CaNbO3、(K1/2Na1/2)NbO3、(K1/2Na1/2)NbO3/Ni、(Bi1/2K1/4Na1/4)NbO3、(Sr1/100(K1/2Na1/2)99/100)NbO3、(Ba1/100(K1/2Na1/2)99/100)NbO3、(Li1/10(K1/2Na1/2)9/10)NbO3、Sr2NaNb5O15、Sr19/10Ca1/10NaNb5O15、Sr19/10Ca1/10NaNb5O15/Ni、Ba2NaNbO15、Ba2Nb2O6、Ba2NaNbO15/Ni、Ba2Nb2O6/Niなどの誘電体や、例えば、Pb(Mg1/3Nb2/3)O3、Pb(Zn1/3Nb2/3)O3、Pb(Mg1/3Ta2/3)O3、Pb(Yb1/2Nb1/2)O3、Pb(Yb1/2Ta1/2)O3、Pb(In1/2Nb1/2)O3、Pb(Sc1/2Nb1/2)O3、Pb(Sc1/2Ta1/2)O3、PbTiO3などのリラクサーペロブスカイト型結晶構造の誘電体などを用いることもできる。
これら第1デバイス3は、単独使用または2種類以上併用することができる。
第1デバイス3のキュリー点は、例えば、−77℃以上、好ましくは、−10℃以上であり、例えば、1300℃以下、好ましくは、900℃以下である。
また、第1デバイス3(絶縁体(誘電体))の比誘電率は、例えば、1以上、好ましくは、100以上、より好ましくは、2000以上である。
このような車載発電システム1では、第1デバイス3(絶縁体(誘電体))の比誘電率が高いほど、エネルギー変換効率が高く、高電圧で電力を取り出すことができるが、第1デバイス3の比誘電率が上記下限未満であれば、エネルギー変換効率が低く、得られる電力の電圧が低くなる場合がある。
なお、第1デバイス3(絶縁体(誘電体))は、排ガスの温度変化によって電気分極するが、その電気分極は、電子分極、イオン分極および配向分極のいずれでもよい。
例えば、配向分極によって分極が発現する材料(例えば、液晶材料など)では、その分子構造を変化させることにより、発電効率の向上を図ることができるものと期待されている。
このような第1デバイス3は、排気管15内、具体的には、デバイス分岐管31に介装される箱型空間33内において、例えば、互いに間隔を隔てて複数整列配置され、第2デバイス4(および必要により設けられる固定部材(図示せず))により、固定されている。なお、上記したように、図1においては、1つの第1デバイス3を取り出して示し、その他の第1デバイス3については省略している。
これにより、第1デバイス3は、箱型空間33内において、第2デバイス4を介して、排ガスに接触(曝露)可能とされている。
第2デバイス4は、第1デバイス3から電力を取り出すために設けられる。
このような第2デバイス4は、より具体的には、特に制限されないが、例えば、上記の第1デバイス3を挟んで対向配置される2つの電極(例えば、銅電極、銀電極など)、例えば、それら電極に接続される導線などを備えており、第1デバイス3に電気的に接続されている。
また、第2デバイス4は、必要により、昇圧器(図示せず)、交流/直流変換器(AC−DCコンバーター)(図示せず)などを介して、バッテリー9に、電気的に接続されている。
温度センサ5は、第1デバイス3の温度を検知するため、各第1デバイス3に対応して、第1デバイス3に近接または接触して複数設けられる。温度センサ5は、第1デバイス3の温度として、第1デバイス3の表面温度を直接検知するか、または、第1デバイス3の周囲の雰囲気温度を検知する。温度センサ5としては、例えば、赤外放射温度計や、熱電対温度計などの公知の温度センサが用いられる。
切替弁7は、排気管15における排ガスの流速を調整するために設けられており、具体的には、排気管15内の排ガスの流速をエンジン11からの排気速度とするか、排ガスの流れを停止させるかを切り替えるために、第1デバイス3よりも上流側に設けられている。
より具体的には、切替弁7は、主排気管28を通過した排ガスが、第1のデバイス分岐管31aのみを通過する位置と、第2のデバイス分岐管31bのみを通過する位置と、バイパス分岐管32のみを通過する位置とを切り替える四方弁であって、下流側分岐管29が分岐される分岐部分(すなわち、主排気管28と各下流側分岐管29との接続部分)に設けられている。
このような切替弁7は、その切り替えによって、デバイス分岐管31a、デバイス分岐管31bおよびバイパス分岐管32の内のいずれか1つを開状態とするとともに、その他の2つを閉状態とすることができる。
具体的には、切替弁7は、第1のデバイス分岐管31aを開通させるとともに、第2のデバイス分岐管31bおよびバイパス分岐管32を閉塞させることができ、これにより、排ガスを第1のデバイス分岐管31aのみに供給することができる。この場合、第1のデバイス分岐管31a内の第1デバイス3に、排ガスが供給される。
また、切替弁7は、第2のデバイス分岐管31bを開通させるとともに、第1のデバイス分岐管31aおよびバイパス分岐管32を閉塞させることができ、これにより、排ガスを第2のデバイス分岐管31bのみに供給することができる。この場合、第2のデバイス分岐管31b内の第1デバイス3に、排ガスが供給される。
また、切替弁7は、バイパス分岐管32を開通させるとともに、第1のデバイス分岐管31aおよび第2のデバイス分岐管31bを閉塞させることができ、これにより、排ガスをバイパス分岐管32のみに供給することができる。この場合、第1のデバイス分岐管31aおよび第2のデバイス用分岐管31b内の第1デバイス3は、排ガスから回避される。
このように、切替弁7は、その切り替えによって、排ガスの流れ方向を、第1デバイス3に向かって流れる方向と、第1デバイス3を回避する方向とに変更可能としている。
制御ユニット8は、車載発電システム1における電気的な制御を実行するユニット(例えば、ECU:Electronic Control Unit)であり、CPU、ROMおよびRAMなどを備えるマイクロコンピュータから構成されている。
この制御ユニット8は、図1において破線で示すように、各温度センサ5に電気的に接続されるとともに、切替弁7に電気的に接続されており、後述するように、各温度センサ5による温度検知に基づいて、切替弁7を作動可能としている。
負圧弁20は、排気管15において、第1デバイス3と切替弁7との間に設けられている。換言すれば、負圧弁20は、デバイス分岐管31の箱型空間33における第1デバイス3よりも上流側に、備えられている。
負圧弁20は、図1の全体図に示されるように、箱型空間33内が常圧の状態では閉状態となり、図1に拡大して示されるように、箱型空間33の内部が減圧されることによって開状態となる機構を有している。
具体的には、箱型空間33内の排ガスの流速が所定値を超過する場合(例えば、0L/minを超過する場合。すなわち、箱型空間33に排ガスが導入される場合。)には、その排ガスによって、箱型空間33内が加熱され、箱型空間33の内部温度が上昇する。このとき、負圧弁20は、図1の全体図に示されるように、閉状態である。
そして、切替弁7の制御によりデバイス分岐管31の開度が低下(または閉塞)され、箱型空間33内の排ガスの流速が所定値以下になった場合(例えば、0L/min以下の場合。すなわち、箱型空間33に排ガスが導入されない場合。)、上記の排ガスによる加熱が、停止または緩和される。これにより、箱型空間33内が冷却され、箱型空間33の内部温度が下降する。
このとき、上記したように、切替弁7の制御によりデバイス分岐管31の開度が低下(または閉塞)されているため、箱型空間33内が冷却されることによって減圧され、図1に拡大して示されるように、負圧弁20が開状態になる。
すなわち、箱型空間33に対する排ガスの供給量が比較的多く、箱型空間33の内部温度が上昇し、その内圧が所定値(例えば、0.1MPa)を超過する場合には、負圧弁20が閉状態とされる。一方、箱型空間33に対する排ガスの供給量が比較的少なく、箱型空間33の内部温度が降下し、その内圧が所定値(例えば、0.1MPa)以下になる場合には、負圧弁20が開状態とされる。
換言すれば、負圧弁20は、箱型空間33内の排ガスの流速が所定値以下の場合にのみ、開状態となり、箱型空間33内に外気を導入可能としている。
負圧弁20の数は、特に制限されず、1つであってもよく、2つ以上(複数)であってもよい。負圧弁20が複数備えられる場合、例えば、図2が参照されるように、デバイス分岐管31における各箱型空間33の接続部分を周方向に間隔を隔てて囲むように配置される。
また、図示しないが、車載発電システム1における第1デバイス3の下流側には、排気管15に外気が逆流することを防止するための逆止弁(図示せず)を備えることができる。すなわち、デバイス分岐管31の下流側は大気開放されているため、切替弁7によりデバイス分岐管31の上流側が閉塞されると、下流側からデバイス分岐管31に外気が逆流する可能性がある。デバイス分岐管31における第1デバイス3の下流側に、外気の逆流を防止するための逆止弁(図示せず)を備えることができる。
2.発電方法
以下において、上記した車載発電システム1を用いた発電方法について、詳述する。
以下において、上記した車載発電システム1を用いた発電方法について、詳述する。
この車載発電システム1では、エンジン11の駆動により、各気筒において、ピストンの昇降運動が繰り返され、吸気工程、圧縮工程、爆発工程および排気工程が順次実施され、その温度が経時的に上下される。
より具体的には、例えば、まず、上流側分岐管18aに接続される気筒において、ピストンが昇降運動し、吸気工程、圧縮工程、爆発工程および排気工程が実施される。これにより、燃料が燃焼され、動力が出力されるとともに、高温の排気ガスが、上流側分岐管18aの内部を排気工程において通過する。
このとき、エンジン11の熱が、排気ガスを介して伝達され、排気ガスの温度(上流側分岐管18aの内部温度)は、排気工程において上昇する。一方、その他の工程(吸気工程、圧縮工程、爆発工程)では、排気ガス量が低減されるので、排気ガスの温度(上流側分岐管18aの内部温度)は下降する。
このように、排気ガスの温度は、排気工程において上昇し、吸気工程、圧縮工程および爆発工程において下降し、つまり、経時的に上下する。
とりわけ、上記の各工程は、ピストンサイクルに応じて、周期的に順次繰り返されるため、排気ガスは、上記の各工程の繰り返しの周期に伴って、周期的に温度変化、より具体的には、高温状態と低温状態とが、周期的に繰り返される。
また、その上流側分岐管18aに接続される気筒とはタイミングを異にして、上流側分岐管18cに接続される気筒、上流側分岐管18bに接続される気筒、および、上流側分岐管18dに接続される気筒の3つの気筒において、順次、ピストンが昇降運動し、吸気工程、圧縮工程、爆発工程および排気工程が実施される。
具体的には、上記のピストンの昇降運動は、各気筒において、同一周期であり、かつ、位相が異なる。例えば、まず、上流側分岐管18aに接続される気筒で爆発工程が実施され、次いで、上流側分岐管18cに接続される気筒で爆発工程が実施され、次いで、上流側分岐管18bに接続される気筒で爆発工程が実施され、その後、上流側分岐管18dに接続される気筒で爆発工程が実施される。
これにより、燃料が燃焼され、動力が出力されるとともに、上流側分岐管18aとは異なるタイミングにおいて、高温の排気ガスが、上流側分岐管18c、上流側分岐管18bおよび上流側分岐管18dの内部を排気工程において通過する。
このとき、エンジン11の熱が、排気ガスを介して伝達され、排気ガスの温度(上流側分岐管18c、上流側分岐管18bおよび上流側分岐管18dの内部温度)は、排気工程において上昇する。一方、その他の工程(吸気工程、圧縮工程、爆発工程)では、排気ガス量が低減されるので、排気ガスの温度(上流側分岐管18c、上流側分岐管18bおよび上流側分岐管18dの内部温度)は下降する。
このように、排気ガスの温度は、排気工程において上昇し、吸気工程、圧縮工程および爆発工程において下降し、つまり、経時的に上下する。
とりわけ、上記の各工程は、ピストンサイクルに応じて、周期的に順次繰り返されるため、排気ガスは、上記の各工程の繰り返しの周期に伴って、周期的に温度変化、より具体的には、高温状態と低温状態とが、周期的に繰り返される。
このようなピストンサイクルが繰り返されることにより、上流側分岐管18a、上流側分岐管18b、上流側分岐管18cおよび上流側分岐管18dが、周期的に温度変化する。また、その温度変化は、上流側分岐管18a、上流側分岐管18b、上流側分岐管18cおよび上流側分岐管18dのそれぞれにおいて、同一周期であり、かつ、位相が異なる。
そして、このようにしてエンジン11の各気筒から排出される排ガスは、エキゾーストマニホールド17の各上流側分岐管18に導入され、集気管19において集気されることにより温度が、幾分、平滑化される。その後、排ガスは、触媒搭載部12を通過するとともに触媒により浄化され、エキゾーストパイプ13を介して、下流側分岐管29に供給される。
なお、下流側分岐管29における排ガスの温度は、例えば、自動車10の運転状態(エンジン11の駆動状態)などに応じて、経時的に上下する。
具体的には、自動車10では、エンジン11の駆動および停止が経時的に繰り返され、これにより、自動車10の走行および停止が制御される。
このような場合、エンジン11の駆動時には、エンジン11の温度は高温状態とされ、また、エンジン11の停止時には、エンジン11の温度は低温状態とされる。
また、エンジン11の温度は、例えば、自動車10の走行時における負荷(車両重量、路面の傾斜度合など)や、車速、アクセル開度、エンジン11の回転数、吸気系における吸気圧および吸入空気量、燃料流量、さらには、空燃比(吸入空気量/燃料流量)などによっても変化し、経時的に上下する。
このとき、エンジン11の熱が排ガスを介して伝達されるため、排ガスの温度(下流側分岐管29の内部温度)は、エンジン11の状態に応じて、経時的に上下する。
このような車載発電システム1において、内燃機関2(エンジン11)および排ガスの温度は、高温状態における温度が、例えば、200〜1200℃、好ましくは、700〜900℃であり、低温状態における温度が、上記の高温状態における温度未満、より具体的には、例えば、100〜800℃、好ましくは、200〜500℃であり、高温状態と低温状態との温度差が、例えば、10〜600℃、好ましくは、20〜500℃である。
そして、この車載発電システム1では、上記したように、デバイス分岐管31内に、第1デバイス3が配置されている。
そのため、例えば、切替弁7の切り替えによって、第1のデバイス分岐管31aを開通させるとともに、第2のデバイス分岐管31bおよびバイパス分岐管32を閉塞させると、エンジン11(内燃機関2)から排出される排ガスが、第1のデバイス分岐管31aに導入される。
これにより、第1のデバイス分岐管31a内において、第1デバイス3に排ガスが供給され、第1デバイス3が、第2デバイス4を介して排ガスに接触(曝露)され、加熱および/または冷却される。
また、上記と同様に、切替弁7の切り替えによって、第2のデバイス分岐管31bを開通させるとともに、第1のデバイス分岐管31aおよびバイパス分岐管32を閉塞させると、エンジン11(内燃機関2)から排出される排ガスが、第2のデバイス分岐管31bに導入される。
これにより、第2のデバイス分岐管31b内において、第1デバイス3に排ガスが供給され、第1デバイス3が、第2デバイス4を介して排ガスに接触(曝露)され、加熱および/または冷却される。
すなわち、切替弁7の制御によって、第1のデバイス分岐管31aまたは第2のデバイス分岐管31bを開通させると、第1デバイス3が、エンジン11(内燃機関2)、および、そのエンジン11の熱を伝達する排ガスの経時的な温度変化により、加熱および/または冷却される。
そして、これにより、第1デバイス3を、周期的に高温状態または低温状態にすることができ、第1デバイス3を、その素子(例えば、ピエゾ素子、焦電素子など)に応じた効果(例えば、ピエゾ効果、焦電効果など)により、電気分極させることができる。
そのため、この車載発電システム1では、第2デバイス4を介して、各第1デバイス3から電力を周期的に変動する波形(例えば、交流、脈流など)として、取り出すことができる。
その後、この方法では、例えば、図1において点線で示すように、上記により得られた電力を、必要により第2デバイス4に接続される昇圧器(図示せず)で昇圧し、交流/直流変換器(図示せず)において直流電圧に変換した後、バッテリー9に蓄電する。
バッテリー9に蓄電された電力は、自動車10や、自動車10に搭載される各種電気部品の動力などとして、適宜、用いることができる。
3.切替弁の制御
上記したように、この車載発電システム1では、第1デバイス3が、エンジン11(内燃機関2)、および、そのエンジン11の熱を伝達する排ガスの経時的な温度変化により、加熱および/または冷却され、発電される。
上記したように、この車載発電システム1では、第1デバイス3が、エンジン11(内燃機関2)、および、そのエンジン11の熱を伝達する排ガスの経時的な温度変化により、加熱および/または冷却され、発電される。
しかし、本実施形態では、分岐管18から排出される排ガスが、集気管19において幾分平滑化されており、また、第1デバイス3は、分岐管18内ではなく、集気管19の下流側である下流側分岐管29内に配置されている。また、車載発電システム1が搭載される自動車10の走行条件によっては、エンジン11(内燃機関2)、および、そのエンジン11の熱を伝達する排ガスの温度変化量(ΔT)や、温度変化速度(昇温速度および降温速度)が小さくなる場合がある。その結果、第1デバイス3の発電効率が不十分となる場合がある。
そこで、上記の車載発電システム1では、切替弁7の切り替えによって、発電効率の向上を図る。
より具体的には、この車載発電システム1では、例えば、切替弁7の制御により、まず、デバイス分岐管31aを開通させるとともに、デバイス分岐管31bおよびバイパス分岐管32を閉塞させる。これにより、排ガスがデバイス分岐管31aに案内される。
また、これとともに、この車載発電システム1では、温度センサ5によって、デバイス分岐管31a内の第1デバイス3の温度が検知され、制御ユニット8に電気信号として入力される。
そして、制御ユニット8において、第1デバイス3の温度変化速度(昇温速度および降温速度)が、所定値(例えば、2℃/秒)以上であるか否かが判断される。
このとき、第1デバイス3の温度変化速度(昇温速度および降温速度)が、所定値以上と判断される場合には、デバイス分岐管31aの開通状態が継続され、発電が継続される。
一方、第1デバイス3の温度変化速度(昇温速度および降温速度)が、所定値(例えば、2℃/秒)未満である場合には、切替弁7の制御により、デバイス分岐管31aを断続的に閉塞し、閉塞状態と開通状態とを周期的に繰り返す。また、これに対応するように、デバイス分岐管31bを断続的に開通させ、閉塞状態と開通状態とを周期的に繰り返す。
これにより、排ガスが、デバイス分岐管31aとデバイス分岐管31bとに交互に供給される。そして、排ガスの流れが相対的に多くなるタイミングでは、そのデバイス分岐管31内の第1デバイス3が加熱され、一方、排ガスの流れが相対的に少なくなるタイミングでは、第1デバイス3が放冷(冷却)される。
4.負圧弁の作用
上記したように、この車載発電システム1では、切替弁7の制御により、排ガスが、デバイス分岐管31aとデバイス分岐管31bとに交互に供給される。そして、排ガスの流れが相対的に多くなるタイミングでは、そのデバイス分岐管31内の第1デバイス3が加熱される。一方、排ガスの流れが相対的に少なくなるタイミングでは、第1デバイス3が放冷(冷却)される。
上記したように、この車載発電システム1では、切替弁7の制御により、排ガスが、デバイス分岐管31aとデバイス分岐管31bとに交互に供給される。そして、排ガスの流れが相対的に多くなるタイミングでは、そのデバイス分岐管31内の第1デバイス3が加熱される。一方、排ガスの流れが相対的に少なくなるタイミングでは、第1デバイス3が放冷(冷却)される。
このような車載発電システム1において、負圧弁20は、箱型空間33内が常圧の状態では閉状態で固定される。
そして、デバイス分岐管31(箱型空間33)内に排ガスが供給されるタイミングなど、デバイス分岐管31(箱型空間33)内の排ガスの流速が所定値(例えば、0L/min)を超過する場合には、負圧弁20は、図1の全体図に示されるように、閉状態で維持される。
このとき、デバイス分岐管31(箱型空間33)内には外気が導入されず、第1デバイスが効率よく加熱される。
一方、デバイス分岐管31(箱型空間33)内に排ガスが供給されないタイミングなどにおいて、排気管内の排ガスの流速が所定値(例えば、0L/min)以下になると、排ガスによる加熱が、停止または緩和される。これにより、箱型空間33内が冷却され、箱型空間33の内部温度が下降する。
このとき、上記したように、切替弁7の制御によりデバイス分岐管31の開度が低下(または閉塞)されているため、箱型空間33内が冷却されることによって減圧され、図1に拡大して示されるように、負圧弁20が開状態になる。
これによりデバイス分岐管31(箱型空間33)内に外気(冷却媒体)が導入される(図1の拡大図参照)。その結果、第1デバイス3が外気により冷却される。
つまり、上記の車載発電システム1によれば、デバイス分岐管31内の排ガスの流れが相対的に多くなることによる第1デバイス3の加熱と、その排ガスの流れが相対的に少なくなることによる第1デバイス3の冷却とが、切替弁7によって切り替えられる。また、排ガスの流れが相対的に少なくなるときには、逆止弁が開状態とされることによりデバイス分岐管31内に外気が導入されるため、第1デバイス3が、外気により効率よく冷却される。
その結果、上記の車載発電システム1によれば、より効率的に、第1デバイス3の加熱および冷却を制御することができ、発電効率の向上を図ることができる。
また、上記の車載発電システム1では、冷却装置などを用いることなく、負圧弁20を設けるのみで、第1デバイス3の冷却効率の向上を図ることができる。そのため、上記の車載発電システム1によれば、装置の大型化および高コスト化を抑制することができる。
また、この車載発電システム1では、自動車10の走行条件によっては、例えば、デバイス分岐管31内の第1デバイス3が過度に加熱され、第1デバイス3に損傷を生じる場合がある。より具体的には、第1デバイス3がそのキュリー点以上に加熱された状態で維持されると、第1デバイスに損傷を生じ、発電性能の低下を惹起する場合がある。
このような場合、この車載発電システム1では、温度センサ5によって第1デバイス3の温度が所定値(例えば、キュリー点)以上であると検知されるときには、切替弁7の制御により、デバイス分岐管31aおよびデバイス分岐管31bを閉塞し、バイパス分岐管32を開通させる。これにより、第1デバイス3を回避する方向に排ガスを流すことができ、第1デバイス3の損傷を抑制することができる。
なお、上記した説明では、第1デバイス3の温度を温度センサ5により検知し、その温度に基づいて切替弁7を切り替えているが、温度センサ5を用いなくともよく、例えば、第1デバイス3の温度によらず、車載発電システム1の稼働中には常時、切替弁7を切り替え、排ガスをデバイス分岐管31aとデバイス分岐管31bとに交互に供給することもできる。
また、上記した説明では、排ガスの流速を調整するための調整手段として、排ガスの流速をエンジン11からの排気速度とするか、排ガスの流れを停止させるかを切り替える切替弁7を用いたが、例えば、デバイス分岐管31a、デバイス分岐管31bおよびバイパス分岐管32の開度を任意に調整することができる調整弁を用いることもできる。
また、上記した説明では、デバイス分岐管31として、第1のデバイス分岐管31aと第2のデバイス分岐管31bとの2つを用いたが、デバイス分岐管31の数は、特に制限されず、1つであってもよく、また3つ以上であってもよい。
1 車載発電システム
2 内燃機関
3 第1デバイス
4 第2デバイス
7 切替弁
8 制御ユニット
11 エンジン
15 排気管
20 負圧弁
2 内燃機関
3 第1デバイス
4 第2デバイス
7 切替弁
8 制御ユニット
11 エンジン
15 排気管
20 負圧弁
Claims (2)
- エンジン、および、前記エンジンから排ガスを排出させるための排気管を備える内燃機関と、
前記排気管内に配置され、排ガスが供給されることにより電気分極する第1デバイスと、
前記第1デバイスから電力を取り出すための第2デバイスと、
前記排気管における前記第1デバイスよりも上流側に設けられ、前記排気管内における排ガスの流速を調整するための調整手段と、
前記調整手段の動作を制御するための制御手段と、
前記排気管における前記第1デバイスと前記調整手段との間に設けられ、前記排気管内の排ガスの流速が所定値以下である場合に前記排気管内に外気を導入可能とする負圧弁と
を備えることを特徴とする、車載発電システム。 - 前記排気管が、
主排気管と、前記主排気管の下流側において前記主排気管から分岐する複数の分岐管とを備え、
前記第1デバイスおよび前記負圧弁は、各前記分岐管内に配置され、
前記調整手段は、各前記分岐管が分岐される分岐部分に設けられている
ことを特徴とする、請求項1に記載の車載発電システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017014545A JP2018123701A (ja) | 2017-01-30 | 2017-01-30 | 車載発電システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017014545A JP2018123701A (ja) | 2017-01-30 | 2017-01-30 | 車載発電システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018123701A true JP2018123701A (ja) | 2018-08-09 |
Family
ID=63109466
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017014545A Pending JP2018123701A (ja) | 2017-01-30 | 2017-01-30 | 車載発電システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2018123701A (ja) |
-
2017
- 2017-01-30 JP JP2017014545A patent/JP2018123701A/ja active Pending
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