JP2018122791A - 車両のフロントサスペンション構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】周辺部品との干渉を避けながらスタビライザーリンクを最適な位置にレイアウトし、ハンドリングを向上させることができる車両のフロントサスペンション構造を実現する。
【解決手段】車輪支持部材とスタビライザーリンク41と、を備える車両のフロントサスペンション構造1において、スタビライザーリンク41は、円柱状の中央部42と、中央部42から各端部43、44に延びるアーム部45と、を有し、アーム部45の一端部43と中央部42との間には第1の凹形状部45Aが設けられ、アーム部の他端部44と中央部42との間には第2の凹形状部45Bが設けられ、第1の凹形状部45Aは、車輪支持部材に取り付けられている部品と対面する位置に設けられ、第2の凹形状部45Bは、第1の凹形状部45Aと同形状であり、中央部42を中心として点対称に設けられている。
【選択図】図3

Description

本発明は、フロントサスペンションのスタビライザーリンク構造に関する。
従来の車両のフロントサスペンションに設けられるスタビライザーリンクは、その断面形状が略円柱形状で長手方向に亘って均一な構造を有している(特許文献1参照)。
国際公開第2011/148792号
上記特許文献1において、スタビライザーリンクをサスペンション部品に取り付ける場合、サスペンション部品に保持されるABSセンサやブレーキホースなどの周辺部品と干渉しないようにレイアウトする必要がある。しかしながら、軽自動車などの車両では、サスペンション部品をレイアウトするスペースが限られているため、車両のハンドリングを考慮したレイアウトにするには限界があった。つまり、スタビライザーリンクは、キングピン軸に対して傾斜させるほど車輪を転舵させるようなモーメントが発生しハンドリングに影響を及ぼすため、キングピン軸に近づけてレイアウトすることが望ましいが、このようなレイアウトにできない場合、スタビライザーからの入力により車輪を転舵させるようなモーメントが発生し、ハンドリングを悪化させる恐れがあった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされ、その目的は、周辺部品との干渉を避けながらスタビライザーリンクを最適な位置にレイアウトし、ハンドリングを向上させることができる車両のフロントサスペンション構造を実現することである。
上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明の車両のフロントサスペンション構造は、車体と操舵輪との間に配置され、前記操舵輪を回転可能且つキングピン軸まわりに枢動可能に支持する車輪支持部材2、一端部がスタビライザーの端部に枢着され、他端部が連結手段により前記車輪支持部材2に連結されるスタビライザーリンクと、を備える車両のフロントサスペンション構造において、前記スタビライザーリンクは、円柱状の中央部と、前記中央部から各端部に延びるアーム部と、を有し、前記アーム部の一端部と前記中央部との間には第1の凹形状部が設けられ、前記アーム部の他端部と前記中央部との間には第2の凹形状部が設けられ、前記第1の凹形状部は、前記車輪支持部材に取り付けられている部品と対面する位置に設けられ、前記第2の凹形状部は、前記第1の凹形状部と同形状であり、前記中央部を中心として点対称に設けられている。
本発明によれば、周辺部品との干渉を避けながらスタビライザーリンクを最適な位置にレイアウトし、ハンドリングを向上させることができる。
本実施形態の車両の左側のフロントサスペンション構造を車体前方から見た図(a)および車体後方から見た図(b)である。 本実施形態の車両の左側のフロントサスペンション構造を車体上方から見た図(a)および車体左側方から見た図(b)である。 本実施形態のスタビライザーリンクの外形を示す図である。 本実施形態の車両のフロントサスペンションにおいて操舵輪が最大操舵角且つストラット組立体が最も縮んだ最大ストローク状態でのスタビライザーリンクとストラット組立体に取り付けられている付属部品との位置関係を示す図である。
以下に、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
<フロントサスペンション構造>まず、図1および図2を参照して、本実施形態のフロントサスペンションの構造について説明する。
図1は、本実施形態の車両の左側のフロントサスペンション構造を車体前方および車体後方から見た図である。図2は、本実施形態の車両の左側のフロントサスペンション構造を車体上方および車体左側方から見た図である。
なお、以下では、車両の左側のフロントサスペンション構造について説明するが、本実施形態のフロントサスペンションは、車幅方向の中心を通る車体前後方向を中心として車両の左右の前輪に対称に配置されている。
本実施形態の車両のフロントサスペンション1は、例えば軽自動車などに搭載される前輪独立懸架のストラット式サスペンションである。本実施形態のフロントサスペンション1は、前輪支持部材としてのストラット組立体2と、ストラット組立体2の下端部を支持するロアアーム3と、ストラット組立体2に連結されるスタビライザー4とを備える。
ストラット組立体2は、ショックアブソーバー21と、ショックアブソーバー21を収容する円筒状のダンバーケース22と、コイルスプリング23と、コイルスプリング23を保持するアッパースプリングシート24とロアスプリングシート25とを備える。
ダンパーケース22の下端部には、前輪5を回転自在に支持するハブキャリア30が固定されている。ハブキャリア30は、図示しないブレーキキャリパーを保持する。
アッパースプリングシート24は、ショックアブソーバー21のピストンロッドの上端部に設けられ、ロアスプリングシート25はダンパーケース22の上端部に設けられ、これらの間にコイルスプリング23が挟持される。コイルスプリング23はショックアブソーバー21の外周に同軸に配置され、ショックアブソーバー21のシリンダ部の上下動に応じて伸縮する。アッパースプリングシート24の上部には、ストラット組立体2を車体側のサスペンションマウントMに固定するためのアッパーマウント26が設けられている。
アッパーマウント26は、ゴムブッシュ等の弾性部材やボールジョイント等を介して車体側に揺動自在に取り付けられると共に、アッパースプリングシート24より下方のショックアブソーバー21、コイルスプリング23、ダンパーケース22をキングピン軸Kまわりに回動可能に枢支する。これにより、ダンパーケース22は、スプリング荷重を受けながらハブキャリア30と共にキングピン軸Kに沿って上下にストローク可能に構成されている。
車体側のサスペンションマウントMは、エンジンルーム内の車幅方向の左側および右側に設けられた不図示の車体メンバに設けられ、アッパーマウント26が車体の左右のサスペンションマウントMに固定される。
ダンパーケース22の下部は、ハブキャリア30を介してロアアーム3に連結されて支持される。また、ダンパーケース22の下部にはABSセンサやブレーキホース等の付属部品を取り付けるための取付ブラケット7がボルト7cにより固定されている。取付ブラケット7は、ABSセンサやブレーキホース等の付属部品を保持する第1の保持部7aおよび第2の保持部7bを有する。ロアアーム3は、車幅内方側の端部3b、3cが車体前部の左右のサスペンションメンバ(不図示)に連結され、車幅外方側がハブキャリア30に連結される。ハブキャリア30が連結されるロアアーム3の車幅外方側の端部3aにはキングピン軸Kが形成される。キングピン軸Kは、車体前方または車体後方から見てアッパーマウント26の中心(ピンジョイント)とロアアーム3におけるハブキャリア30との取付部分3aの中心(ピンジョイント)とを結ぶ線として規定される。
ハブキャリア30には、ステアリングギヤユニット8から延びる操舵用のタイロッド6が連結されている。ステアリング操作に応じてタイロッド6が左右に移動してハブキャリア30を押し引きすることで、ハブキャリア30に支持された前輪5がキングピン軸Kまわりに転舵される。
また、ストラット組立体2のダンパーケース22には、車幅方向に延びるスタビライザー4がスタビライザーリンク41により連結されている。スタビライザー4は、ストラット組立体2のダンパーケース22の上下動に応じて捩じり変形する。スタビライザー4は、車幅方向に延びる中央部4aと、車体前方に折れ曲がる左右の曲折部4bを有する。スタビライザー4の中央部4aは、ブラケット4dにより不図示の左右のサスペンションメンバに保持される。車幅方向の左右スタビライザー4の左右の曲折部4bの端部4cは、後述するスタビライザーリンク41を介してストラット組立体2のダンパーケース22の取付部22aに連結されている。
<スタビライザーリンク構造>次に、図3および図4を参照して、本実施形態のスタビライザーリンクの構造および機能について説明する。
図3は、本実施形態のスタビライザーリンクの平面図(a)、側面図(b)、背面図(c)、(b)のA−A断面図(d)、(b)のB方向から見た図(e)および(e)のC方向から見た図(f)である。図4は、本実施形態の車両のフロントサスペンションにおいて操舵輪が最大操舵角且つストラット組立体が最も縮んだ最大ストローク状態でのスタビライザーリンクとストラット組立体に取り付けられている付属部品との位置関係を示す図である。
スタビライザーリンク41は、円柱状の中央部42と、中央部42から各端部43、44に延びるアーム部45と、を有する長尺状の部材である。また、中央部42およびアーム部45の端部45aは円形断面を有する。スタビライザーリンク41の一端部43には、ダンパーケース22の取付部22aに連結される突起部43aがカバー部材43cによりカバーされた状態で球状部43bにより所定の範囲で揺動可能に支持されている。また、スタビライザーリンク41の他端部44には、スタビライザー4の端部4cに連結される突起部44aがカバー部材44cによりカバーされた状態で球状部44bにより所定の範囲で揺動可能に支持されている。また、図3(e)に示すように、スタビライザーリンク41の各端部43、44の突起部43a、44aは、その中心軸線43d、44dが所定の角度θをなすように反対方向に延びている。
アーム部45の一端部43と中央部42との間には第1の凹形状部45Aが設けられ、アーム部45の他端部44と中央部42との間には第2の凹形状部45Bが設けられている。
第1の凹形状部45Aは、操舵輪5が最大操舵角且つ車輪支持部材2のサスペンション機構21が最も縮んだ状態でストラット組立体2のダンパーケース22に取り付けられている付属部品と対面する位置に設けられている。また、第2の凹形状部45Bは、第1の凹形状部45Aと同形状であり、中央部42を中心として点対称に設けられている。第1の凹形状部45Aと第2の凹形状部45Bは、アーム部45の中心軸線45lに対して径方向にオフセットされるように外周面の一部が切り欠かれた形状を有する。
第1の凹形状部45Aおよび第2の凹形状部45Bは、平面部47a、47bと、平面部47a、47bの両側に対向配置される傾斜部46a、46bと、を有する。傾斜部46a、46bは、中央部42およびアーム部45の端部45aから平面部47a、47bに向かって徐々に縮径した曲面形状を有する。第1および第2の凹形状部45A、45Bにおいて、平面部47a、47bの長さや幅あるいは傾斜部46a、46bの形状や傾斜角は互いに同一形状とされる。このように、スタビライザーリンク41は、断面円形の中央部42およびアーム部45の端部45aと、平面部47a、47bおよび傾斜部46a、46bを有する第1および第2の凹形状部45A、45Bが同形状で点対称に形成されていることにより、スタビライザーリンク41における第1の凹形状部45Aと第2の凹形状部45Bの強度を均一にして、最も剛性が高い中央部42に座屈荷重が集中するように構成することができる。
なお、スタビライザーリンク41における周辺部品と干渉する箇所のみをオフセットする構成では、オフセットした箇所に屈折荷重が集中し、折れ曲がる恐れがある。また、第1および第2の凹形状部45A、45Bを点対称ではなく、同じ向きにオフセットした構成では、オフセットした側に折れ曲がる可能性がある。
第1の凹形状部45Aと第2の凹形状部45Bの平面部47a、47bは、アーム部45の中央部42の直径をRとすると、アーム部45の外周面から中心軸線Oに向けて所定の深さ位置t(図3(d)の中心Oから(R/2−t)の位置)に形成されており、所定の深さ位置tは、中心軸線Oよりも浅い位置(t<R/2)に設定される。換言すると、第1および第2の凹形状部45A、45Bは、アーム部45の断面を円形とした場合に、平面部47a、47bが外周面から円の中心Oに向けて所定の深さ位置tまで切り欠かれた形状とされる。これにより、スタビライザーリンク41に入力される座屈荷重に対する第1および第2の凹形状部45A、45Bの強度を確保している。詳しくは、スタビライザーリンク41のアーム部45における平面部47a、47bと、平面部47a、47bの両側に対向配置される傾斜部46a、46bとにより、スタビライザーリンク41に入力される座屈荷重に対する第1および第2の凹形状部45A、45Bの強度を確保することができる。
上述したように第1および第2の凹形状部45A、45Bが中央部42を中心として点対称に設けられるということは、第1および第2の凹形状部45A、45Bにおける傾斜部46a、46bと平面部47a、47bが、アーム部45の中心軸線45lに対して径方向に対称な形状を有し、かつアーム部45の中心軸線45lに対して180度反転した方向に向き、かつ中央部42を中心として対称な位置関係となっていると言い換えることができる。
そして、スタビライザーリンク41には、ダンパーケース22に取り付けられるABSセンサやブレーキホース等の付属部品(不図示)とのクリアランスを確保するようにオフセットされた第1および第2の凹形状部45A、45Bが設けられているので、図4に示すように、操舵輪が最大操舵角且つストラット組立体2が最も縮んだ最大ストローク状態(ショックアブソーバー長が最短となるフルバンプ状態)であっても、スタビライザーリンク41が、ダンパーケース22に取り付けられたABSセンサやブレーキホース等の付属部品50と干渉しないようにレイアウトできる。なお、スタビライザーリンク41と付属部品との干渉防止は、上述した最大操舵角且つフルバンプ状態だけでなく、最大操舵角でもフルバンプ状態でもない定常状態でも同様の効果が得られる。さらに、転舵していないフルバンプ状態でも同様の効果が得られる。
また、図1に示す車体前後方向から見て、スタビライザーリンク41の鉛直方向に対する傾きを抑え、スタビライザーリンク41の上端部43とダンパーケース22との連結部22bおよびスタビライザーリンク41の下端部44とスタビライザー4との連結部4bをキングピン軸Kに近づけて、スタビライザーリンク41をストラット組立体2のダンパーケース22と略平行に配置することができるので、スタビライザー4からの入力により前輪を転舵させるようなモーメントが発生することを抑制し、ハンドリングを向上させることができる。
また、スタビライザーリンク41に入力される座屈荷重を円柱状(断面円形)の中央部42に集中させることができるので、例えば、ストラット組立体2がフルバンプ状態で、さらに地面の凸部などに前輪が乗り上げた場合にスタビライザーリンク41へ入力される座屈荷重によってスタビライザーリンク41が座屈することを防止できる。
さらに、第1および第2の凹形状部45A、45Bに相当する分だけコストダウンが図れると共に、スタビライザーリンク41を軽量化できるので、バネ下重量を低減でき、車両の乗り心地を向上させることができる。
以上のように、本実施形態の車両のフロントサスペンション構造によれば、周辺部品との干渉を避けながらスタビライザーリンクを最適な位置にレイアウトし、ハンドリングを向上させることができる。
なお、上述した実施の形態は、本発明の実現手段としての一例であり、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で下記実施形態を修正又は変形したものに適用可能である。
本実施形態の車両のサスペンション構造は、前輪だけでなく後輪にも用いることができる。
また、本実施形態のフロントサスペンション構造は、自動車以外の他の車両にも適用できることは言うまでもない。
[実施形態のまとめ]
<第1の態様>
車体Mと操舵輪5との間に配置され、操舵輪5を回転可能且つキングピン軸Kまわりに枢動可能に支持する車輪支持部材2と、
一端部がスタビライザーの端部43に枢着され、他端部44が連結手段22aにより車輪支持部材2に連結されるスタビライザーリンク41と、を備える車両のフロントサスペンション構造1において、
スタビライザーリンク41は、円柱状の中央部42と、中央部42から各端部43、44に延びるアーム部45と、を有し、
アーム部45の一端部43と中央部42との間には第1の凹形状部45Aが設けられ、アーム部の他端部44と中央部42との間には第2の凹形状部45Bが設けられ、
第1の凹形状部45Aは、車輪支持部材2に取り付けられている部品と対面する位置に設けられ、
第2の凹形状部45Bは、第1の凹形状部45Aと同形状であり、中央部42を中心として点対称に設けられていることを特徴とする。
第1の態様によれば、スタビライザーリンク41は、車輪支持部材2に取り付けられているABSセンサやブレーキホース等の付属部品に対して第1の凹形状部45Aによりオフセットして配置されるので、スタビライザーリンク41が、車輪支持部材2に取り付けられている付属部品と干渉しないように構成できる。
また、車体前後方向から見て、スタビライザーリンク41と車輪支持部材2およびスタビライザー4との各連結部22b、4bを結ぶ線の鉛直方向に対する傾きを抑え、スタビライザーリンク41をキングピン軸Kに近づけて車体支持部材2と略平行に配置することができるので、スタビライザー4からの入力により前輪を転舵させるようなモーメントが発生することを抑制し、ハンドリングを向上させることができる。
また、スタビライザーリンク41に入力される座屈荷重を円柱形状の中央部42に集中させることができるので、例えば、地面の凸部などに前輪が乗り上げた場合にスタビライザーリンク41へ入力される座屈荷重によって、スタビライザーリンク41が座屈するのを防止することができる。
さらに、凹形状部45A、45Bに相当する分だけコストダウンが図れると共に、スタビライザーリンク41を軽量化できるので、バネ下重量を低減でき、車両の乗り心地を向上させることができる。
<第2の態様>
第2の態様において、第1の凹形状部45Aと第2の凹形状部45Bは、
アーム部45の外周から中心軸線Oに向けて所定の深さ位置tに形成されており、
所定の深さ位置tは、中心軸線Oよりも浅い位置(t<r))に設定されることを特徴とする。
第2の態様によれば、スタビライザーリンク41に入力される座屈荷重に対する第1および第2の凹形状部45A、45Bの強度を確保することができる。
<第3の態様>
第2の態様において、第1の凹形状部45Aおよび第2の凹形状部45Bは、
平面部47a、47bと、当該平面部47a、47bの両側に対向配置される傾斜部46a、46bと、を有し、
平面部47a、47bが所定の深さ位置tに形成されていることを特徴とする。
第3の態様によれば、スタビライザーリンク41のアーム部45における平面部47a、47bと、平面部47a、47bの両側に対向配置される傾斜部46a、46bとにより、スタビライザーリンク41に入力される座屈荷重に対する第1および第2の凹形状部45A、45Bの強度を確保することができる。
<第4の態様>
第3の態様において、中央部42およびアーム部45の端部45aは円形断面を有し、
傾斜部46a、46bは、中央部42およびアーム部45の端部45aから平面部47a、47bに向かって徐々に縮径していることを特徴とする。
第4の態様によれば、スタビライザーリンク41における第1の凹形状部45Aと第2の凹形状部45Bの強度を均一にして、最も剛性が高い中央部42に座屈荷重が集中するように構成することができる。
<第5の態様>
第1から第4のいずれかの態様において、第1の凹形状部45Aは、少なくとも車輪支持部材2のサスペンション機構21が最も縮んだ状態で車輪支持部材2に取り付けられている部品と対面する位置に設けられている。
第5の態様によれば、車体支持部材2のサスペンション機構21が最も縮んだ最大ストローク状態で、スタビライザーリンク41が、車輪支持部材2に取り付けられている付属部品と干渉しないように構成できる。
1…車両のフロントサスペンション構造
2…ストラット組立体
3…ロアアーム
4…スタビライザー
5…前輪(操舵輪)
6…タイロッド
7…取付ブラケット
21…ショックアブソーバー
22…ダンバーケース
23…コイルスプリング
24…アッパースプリングシート
25…ロアスプリングシート
26…アッパーマウント
30…ハブキャリア
41…スタビライザーリンク
42…中央部
43、44…端部
45…アーム部
45A、45B…第1、第2の凹形状部
46a、46b…傾斜部
47a、47b…平面部
K…キングピン軸

Claims (5)

  1. 車体と操舵輪との間に配置され、前記操舵輪を回転可能且つキングピン軸まわりに枢動可能に支持する車輪支持部材と、
    一端部がスタビライザーの端部に枢着され、他端部が連結手段により前記車輪支持部材2に連結されるスタビライザーリンクと、を備える車両のフロントサスペンション構造において、
    前記スタビライザーリンクは、円柱状の中央部と、前記中央部から各端部に延びるアーム部と、を有し、
    前記アーム部の一端部と前記中央部との間には第1の凹形状部が設けられ、前記アーム部の他端部と前記中央部との間には第2の凹形状部が設けられ、
    前記第1の凹形状部は、前記車輪支持部材に取り付けられている部品と対面する位置に設けられ、
    前記第2の凹形状部は、前記第1の凹形状部と同形状であり、前記中央部を中心として点対称に設けられていることを特徴とする車両のフロントサスペンション構造。
  2. 前記第1の凹形状部と前記第2の凹形状部は、
    前記アーム部の外周から中心軸線に向けて所定の深さ位置に形成されており、
    前記所定の深さ位置は、前記中心軸線よりも浅い位置に設定されることを特徴とする請求項1に記載の車両のフロントサスペンション構造。
  3. 前記第1の凹形状部および前記第2の凹形状部は、
    平面部と、当該平面部の両側に対向配置される傾斜部と、を有し、
    前記平面部が前記所定の深さ位置に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の車両のフロントサスペンション構造。
  4. 前記中央部および前記アーム部の端部は円形断面を有し、
    前記傾斜部は、前記中央部および前記アーム部の端部から平面部に向かって徐々に縮径していることを特徴とする請求項3に記載の車両のフロントサスペンション構造。
  5. 前記第1の凹形状部は、少なくとも前記車輪支持部材のサスペンション機構が最も縮んだ状態で前記車輪支持部材に取り付けられている部品と対面する位置に設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の車両のフロントサスペンション構造。
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