JP2018122751A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】 バルジデントの隠匿効果を高めつつクラックの発生を抑制しうる。【解決手段】 サイドウォール部2の表面2aに、リッジ4がタイヤ周方向に並列されたセレーション部3を具える空気入りタイヤ1である。リッジ4は、屈曲することなく直線状にのびる直線リッジ8と、屈曲リッジ9とを含んでいる。屈曲リッジ9は、そのタイヤ半径方向の全長さH1の40%の長さを有するリッジ4の中央領域4Aが屈曲部10を持たない直線状部11で形成されており、中央領域4Aを除いたリッジ4のタイヤ半径方向の外側領域4B又は内側領域4Cに屈曲部10が形成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、サイドウォール部の表面にセレーション部を設けた空気入りタイヤに関する。
下記特許文献1には、サイドウォール部の表面に、セレーション部が形成された空気入りタイヤが提案されている。セレーション部は、畝状のリッジがタイヤ周方向に複数並列されている。また、特許文献1には、屈曲リッジが提案されている。屈曲リッジは、サイドウォール部の正面視において、タイヤ半径方向に対して傾けられた傾斜部と、タイヤ半径方向に沿って直線状にのびる直線状部とを含む。このような屈曲リッジは、サイドウォール部に複雑な装飾模様を与えて、例えば、カーカスプライの重ね継ぎ部分を原因とする凹凸状の外観不良(以下「バルジ」や「デント」と呼ぶ。)を目立ち難くする目隠し効果を有する。
しかしながら、上述の屈曲リッジは、走行時のタイヤ変形により、屈曲部に歪が集中しやすい。また、一般に、リッジは、タイヤ走行時の振動により、リッジの長さ方向の中央部が振動の腹となってリッジの幅方向に振動しやすく、この中央部に歪が集中しやすい傾向がある。このため、リッジの中央領域に屈曲部が設けられた場合、そこに大きな歪が生じやすく、ひいては、クラックが発生しやすいという問題があった。
特開2015−033983号公報
本発明は、以上のような問題に鑑み案出なされたもので、バルジやデントの目隠し効果を高めつつリッジを起点とするクラックの発生を抑制しうる空気入りタイヤを提供することを課題としている。
本発明は、サイドウォール部の表面に、タイヤ半径方向にのびるリッジがタイヤ周方向に並列されたセレーション部が形成された空気入りタイヤであって、前記リッジは、直線リッジと、屈曲リッジとを含み、前記直線リッジは、前記サイドウォール部の正面視において、屈曲することなく直線状にのびており、前記屈曲リッジは、屈曲部を有してのびており、前記屈曲リッジにおいて、そのタイヤ半径方向の全長さの40%の長さを有するリッジの中央領域が前記屈曲部を持たない直線状部で形成されており、前記中央領域を除いたリッジのタイヤ半径方向の外側領域又は内側領域に前記屈曲部が形成されている。
本発明に係る空気入りタイヤは、前記直線リッジが、前記サイドウォール部の正面視において、タイヤ半径方向に沿ってのびており、前記屈曲リッジは、前記サイドウォール部の正面視において、タイヤ半径方向に沿ってのびる前記直線状部と、タイヤ半径方向に対して傾けられた傾斜部とを含むのが望ましい。
本発明に係る空気入りタイヤは、前記セレーション部が、前記リッジが最も小さい第1ピッチでタイヤ周方向に配列された第1領域と、前記リッジが前記第1ピッチよりも大きい第2ピッチでタイヤ周方向に配列された第2領域とを少なくとも含み、前記屈曲リッジは、前記第1領域に形成されているのが望ましい。
本発明に係る空気入りタイヤは、前記屈曲リッジが、前記第1領域にのみ形成されているのが望ましい。
本発明に係る空気入りタイヤは、前記屈曲リッジが、リッジのタイヤ半径方向の外側領域及び内側領域に前記屈曲部が形成されている両側屈曲リッジを含むのが望ましい。
本発明に係る空気入りタイヤは、前記両側屈曲リッジの前記外側領域の前記傾斜部が、前記内側領域の前記傾斜部とは逆向きに傾いているのが望ましい。
本発明に係る空気入りタイヤは、前記正面視において、前記両側屈曲リッジが、前記直線状部がタイヤ周方向の第1方向側に突出する第1両側屈曲リッジと、前記直線状部がタイヤ周方向において前記第1方向とは反対側の第2方向に突出する第2両側屈曲リッジとを含むのが望ましい。
本発明に係る空気入りタイヤは、前記セレーション部が、前記第1両側屈曲リッジと前記第2両側屈曲リッジとが、これらのリッジ間の周方向長さがタイヤ半径方向の内側及び外側に向かって減少する向きで隣接する第1ペアと、前記第1両側屈曲リッジと前記第2両側屈曲リッジとが、これらのリッジ間の周方向長さがタイヤ半径方向の内側及び外側に向かって増加する向きで隣接する第2ペアとを含み、前記第1ペアにおいて、隣接する前記第1両側屈曲リッジと前記第2両側屈曲リッジとのそれぞれの前記直線状部間のタイヤ周方向の最大長さが、前記第2ペアの前記直線状部間のタイヤ周方向長さよりも小さいのが望ましい。
本発明の空気入りタイヤのセレーション部は、直線リッジ、及び、屈曲リッジを具える。このような直線リッジ及び屈曲リッジは、サイドウォール部に複雑な装飾模様を与えて、例えば、バルジやデントの目隠し効果を高める。
本発明の屈曲リッジでは、そのタイヤ半径方向の全長さの40%の長さを有するリッジの中央領域が前記屈曲部を持たない直線状部で形成されており、中央領域を除いたリッジのタイヤ半径方向の外側領域又は内側領域に前記屈曲部が形成されている。これにより、タイヤの走行時に歪が集中しやすいリッジの中央領域において、屈曲リッジの屈曲部が形成されることがないので、屈曲リッジでのクラックの発生が抑制される。
従って、本発明は、サイドウォール部のバルジやデントについて優れた目隠し効果を発揮しつつ、リッジでのクラックの発生を効果的に抑制し得る。
本発明の一実施形態を示す空気入りタイヤの右側部分のタイヤ子午線断面図である。 図1の空気入りタイヤのサイドウォール部の部分的な正面図である。 図2のA−A線断面図である。 図1のサイドウォール部の正面図である。 図1のサイドウォール部の正面図である。
以下、本発明の実施の一形態が、詳細に説明される。
図1は、本実施形態の空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」という場合がある。)1の右側半分のタイヤ子午線断面図である。図2は、図1のタイヤ1のサイドウォール部2の部分的な正面図である。図3は、図2のA−A線断面図である。本実施形態では、好ましい態様として、乗用車用のタイヤ1が示されている。ただし、本発明は、例えば、重荷重用やモータサイクル用など、他のカテゴリーのタイヤにも適用しうるのは、言うまでもない。
図1では、タイヤは、正規状態とされている。前記「正規状態」とは、タイヤが、正規リムにリム組みされかつ正規内圧が充填された無負荷の状態である。特に断りがない場合、タイヤ各部の寸法等は、この正規状態の値である。
「正規リム」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めているリムであり、JATMAであれば "標準リム" 、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば "Measuring Rim" である。「正規内圧」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば "最高空気圧" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" である。
図1〜3に示されるように、本実施形態のタイヤ1は、少なくとも一方のサイドウォール部2の表面2aに、セレーション部3が形成されている。このセレーション部3は、複数のリッジ4がタイヤ周方向に並べられて形成された模様部分である。好ましい態様では、セレーション部3は、タイヤ周方向に連続して環状に形成される。他の態様では、セレーション部3は、サイドウォール部2において、タイヤ周方向に部分的に形成されても良い。
セレーション部3は、例えば、タイヤ周方向にのびる第1リブ5Aと、第1リブ5Aよりもタイヤ半径方向内側に配されかつタイヤ周方向にのびる第2リブ5Bとの間に設けられている。好ましい態様では、リッジ4の耐久性を高めるために、リッジ4のタイヤ半径方向の端部の少なくとも一方は、第1リブ5A又は第2リブ5Bに接続される。
図3に示されるように、各リッジ4は、タイヤ軸方向外側に突出してタイヤ半径方向ののびる畝状に形成されている。本実施形態では、リッジ4が距離を隔てて配されている。これにより、図3の横断面図において、リッジ4、4間には、平らな底部4hが形成されている。
図3の態様では、各リッジ4は、例えば、台形状の横断面形状を有するが、例えば、三角形状や矩形状でも良い。いずれの態様においても、空気入りタイヤというゴムの加硫成形品としての性格上、リッジ4の横断面のコーナ部は、微小な円弧で面取りされることが理解される。
セレーション部3として、反射光によるタイヤ周方向の明暗を形成し、バルジやデントの目隠し効果を発揮するために、リッジ4の高さhは、例えば、0.1mm以上が望ましい。また、リッジ4の基本的な耐久性を得るために、リッジ4の高さhは、1mm以下とされるのが望ましい。同様の観点より、リッジ4の根本部分で測定されるリッジ4の幅wは、例えば、0.4〜2mmが望ましい。
図2に示されるように、セレーション部3において、リッジ4は、一定のピッチでタイヤ周方向に並べられてもよい。本実施形態のセレーション部3は、より好ましい態様として、最も小さい第1ピッチP1でリッジ4がタイヤ周方向に配列された第1領域6と、第1ピッチP1よりも大きい第2ピッチP2でリッジ4がタイヤ周方向に配列された第2領域7とを含んでいる。このようなセレーション部3は、明暗の変化がより大きくなるので、さらに、優れた目隠し効果が発揮される。なお、図2(及び後述の図4〜5)では、便宜上、リッジ4の長さ方向に沿った中心線4tが、1本の線で描かれており、底部4h(図3に示す)は、隣接する線の間の無模様部分で示される。
各第1領域6及び第2領域7には、例えば、3〜9本程度のリッジ4が設けられるのが望ましい。リッジ4は、本実施形態では、各領域6及び7で異なった本数が設けられている。これにより、バルジデントの目隠し効果がさらに高められる。
リッジ4は、本実施形態では、直線リッジ8と、屈曲リッジ9とを含んでいる。図2では、理解しやすいように、屈曲リッジ9が直線リッジ8よりも太い線で示されている。
直線リッジ8は、サイドウォール部2の正面視において、屈曲することなく直線状にのびている。一方、屈曲リッジ9は、サイドウォール部2の正面視において、屈曲部10を有してタイヤ半径方向にのびている。このように互いに形状が異なる直線リッジ8と屈曲リッジ9とを含むセレーション部3は、サイドウォール部2に複雑な装飾模様を与え、バルジやデントの目隠し効果をさらに高める。
屈曲リッジ9のタイヤ半径方向の中央領域4Aは、屈曲部10を持たない直線状部11で形成されている。また、屈曲リッジ9の中央領域4Aを除いたタイヤ半径方向の外側領域4B又は内側領域4Cには、屈曲部10が形成されている。一般に、タイヤ1の走行時、リッジ4の長さの中央領域4Aには、歪が集中しやすい傾向がある。しかし、本実施形態によれば、屈曲リッジ9の中央領域4Aに屈曲部10が形成されることがないので、屈曲リッジ9でのクラックの発生が効果的に抑制される。
リッジ4の中央領域4Aは、上述のようにタイヤ走行時に歪みが集中しやすい領域であり、本明細書では、リッジ4のタイヤ半径方向の全長さLaの40%の長さL1を有する領域として定義される。なお、リッジ4のタイヤ半径方向の全長さLa自体は、特に限定されないが、好ましくは、タイヤ断面高さH(図1に示す)の15%〜30%の範囲であるのが望ましい。
直線リッジ8は、サイドウォール部2の正面視において、例えば、タイヤ半径方向に沿ってのびている。一方、屈曲リッジ9は、サイドウォール部2の正面視において、例えば、タイヤ半径方向に沿ってのびる直線状部11と、タイヤ半径方向に対して傾けられた傾斜部12とを含んで構成されている。特に限定されるものではないが、目隠し効果を高める屈曲部10での応力集中を緩和するために、屈曲リッジ9の屈曲角θ1(直線状部11と、この直線状部11に接続される傾斜部12との鋭角側の交差角度)は、例えば、4〜12度程度が望ましい。
本明細書において、「タイヤ半径方向に沿って」とは、正しくタイヤ半径方向に沿っている態様のみならず、タイヤ半径方向に対して、製造上の誤差程度のずれを有する態様を含む。これは、空気入りタイヤが、ゴムの加硫成形品であることに鑑み、不可避的な製造誤差が含まれることを考慮したものである。例えば、リッジ4の中心線4tと、リッジ4のタイヤ半径方向の中間位置4cを通るタイヤ半径方向線nとの間の角度θ2が5度以下である態様では、リッジ4は、タイヤ半径方向に沿っていると解釈されるべきである。
直線リッジ8は、例えば、セレーション部3の第1領域6及び第2領域7の両方形成されている。
屈曲リッジ9は、例えば、セレーション部3の少なくとも第1領域6に形成される。リッジ4がより小さい第1ピッチP1で配された第1領域6は、セレーション部3の明暗がより、はっきりと表れやすい。このような第1領域6に、屈曲リッジ9が設けられると、複雑な装飾模様が明瞭に視認されやく、ひいては、バルジやデントの目隠し効果がさらに向上する。好ましい態様では、屈曲リッジ9は、第1領域6にのみ形成される。さらに好ましい態様では、屈曲リッジ9は、第1領域6に、複数本設けられる。なお、第1領域6は、複数本の直線リッジ8をさらに含んでいる。このような第1領域6は、サイドウォール部2に、より複雑な装飾模様を与え、目隠し効果をさらに高める。
図4は、図1のサイドウォール部2の正面図である。図4に示されるように、屈曲リッジ9は、両側屈曲リッジ14を含んでいる。
両側屈曲リッジ14は、その外側領域4B及び内側領域4Cに、それぞれ傾斜部12が形成されている。両側屈曲リッジ14は、サイドウォール部2に、さらに複雑な装飾模様を提供し、バルジやデントの目隠し効果をさらに高めるのに役立つ。
両側屈曲リッジ14は、傾斜部12に関し、外側領域4Bに配された外側傾斜部12Aと、内側領域4Cに配された内側傾斜部12Bとを含んでいる。本実施形態の両側屈曲リッジ14の外側傾斜部12Aは、その内側傾斜部12Bとは逆向きに傾いている。他の態様では、両側屈曲リッジ14の外側傾斜部12Aは、その内側傾斜部12Bとは同じ向きに傾いても良い。
両側屈曲リッジ14は、さらに、第1両側屈曲リッジ14Aと、第2両側屈曲リッジ14Bとを含んでいる。
第1両側屈曲リッジ14Aは、直線状部11がタイヤ周方向の第1方向側(図では左側)に突出するように構成されている。一方、第2両側屈曲リッジ14Bは、直線状部11がタイヤ周方向において第1方向とは反対側の第2方向(図では右側)に突出するように構成されている。第1両側屈曲リッジ14A及び第2両側屈曲リッジ14Bは、例えば、タイヤ半径方向の荷重をタイヤ周方向の両側に分散し、セレーション部3の歪を緩和することができる。
セレーション部3は、さらに、第1ペア20と第2ペア21とを含むことができる。
第1ペア20は、第1両側屈曲リッジ14Aと第2両側屈曲リッジ14Bとが、これらのリッジ4、4間の周方向長さLbがタイヤ半径方向の内側及び外側に向かって減少する向きで隣接している態様である。第1ペア20は、サイドウォール部2の正面視において、第1両側屈曲リッジ14A及び第2両側屈曲リッジ14Bで挟まれた部分が、あたかも浮き出すような立体的な視覚効果を与え、バルジやデントなどを識別しにくくし、タイヤ1の外観性能をさらに高めることができる。
第2ペア21は、第1両側屈曲リッジ14Aと第2両側屈曲リッジ14Bとが、これらのリッジ4、4間の周方向長さLbがタイヤ半径方向の内側及び外側に向かって増加する向きで隣接している態様である。第2ペア21は、サイドウォール部2の正面視において、第1両側屈曲リッジ14A及び第2両側屈曲リッジ14Bで挟まれた部分が、あたかも凹むような立体的な視覚効果を与え、バルジやデントなどを識別しにくくし、タイヤの外観性能をさらに高めることができる。
第1ペア20及び第2ペア21は、タイヤ周方向に交互に設けられるのが望ましい。
第1ペア20において、隣接する第1両側屈曲リッジ14Aと第2両側屈曲リッジ14Bとのそれぞれの直線状部11、11間のタイヤ周方向の最大長さAが、第2ペア21の直線状部11、11間のタイヤ周方向長さBよりも小さいのが望ましい。これにより、サイドウォール部2の正面視、第2ペア21に比して、第1ペア20が印象づけられるので、球体を連想させる視覚効果が高められるため、外観性能が効果的に向上する。上述の作用を効果的に発揮させるため、第1ペア20の最大長さAは、第2ペア21の周方向長さBの90%以下が望ましい。
セレーション部3は、さらに、片側屈曲リッジ16を含んでも良い。片側屈曲リッジ16は、その外側領域4B又は内側領域4Cのいずれ一方のみに傾斜部12が形成された屈曲リッジ9である。片側屈曲リッジ16は、両側屈曲リッジ15よりも直線状にのびる部分が大きくなるので、歪の集中が抑制される。
片側屈曲リッジ16は、本実施形態では、内側領域4Cに傾斜部12が形成され、外側領域4Bにタイヤ半径方向に沿って直線状にのびる直線状部11が形成されている。このように本実施形態の片側屈曲リッジ16は、走行によるタイヤ周方向のタイヤ変形が、外側領域4Bに比して小さい内側領域4Cに傾斜部12が設けられるので、クラックの発生が効果的に防止される。
図5は、図1のサイドウォール部2の正面図である。図5に示されるように、複数の屈曲リッジ9が連続して形成されている。この態様では、各屈曲リッジ9の外側傾斜部12Aは、それぞれタイヤ半径方向に対して同じ向きに傾斜している。同様に、各屈曲リッジ9の内側傾斜部12Bは、タイヤ半径方向に対して同じ向きに傾斜している。このような態様では、目隠し効果とクラックの発生を抑制する効果とがさらに向上する。
複数の屈曲リッジ9が連続して又は近接して配される場合、各屈曲リッジ9の傾斜部12の配設位置が、タイヤ半径方向において、それぞれ異なるのが望ましい。これにより、サイドウォール部2に、より一層複雑な装飾模様が与えられる。
第1両側屈曲リッジ14Aの各外側傾斜部12Aは、本実施形態では、タイヤ周方向の第1方向側へ向かってタイヤ半径方向外側に位置ずれしている。また、第1両側屈曲リッジ14Aの各内側傾斜部12Bは、本実施形態では、タイヤ周方向の第1方向側へ向かってタイヤ半径方向内側に位置ずれしている。さらに、第2両側屈曲リッジ14Bの各外側傾斜部12Aは、本実施形態では、タイヤ周方向の第2方向側へ向かってタイヤ半径方向外側に位置ずれしている。また、第2両側屈曲リッジ14Bの各内側傾斜部12Bは、本実施形態では、タイヤ周方向の第2方向側へ向かってタイヤ半径方向内側に位置ずれしている。このような態様は、第1ペア20(図4に示す)による立体的な浮き出し模様の視覚効果をさらに高め、目隠し効果がさらに向上する。
本実施形態では、片側屈曲リッジ16Aが第1両側屈曲リッジ14Aに隣接して設けられている。この片側屈曲リッジ16Aの傾斜部12Cは、第1両側屈曲リッジ14Aの内側傾斜部12Bからタイヤ周方向の第2方向側へ向かってタイヤ半径方向外側に位置ずれしている。また、片側屈曲リッジ16Bが、第2両側屈曲リッジ14Bに隣接して設けられている。この片側屈曲リッジ16Bの傾斜部12Dは、第2両側屈曲リッジ14Bの内側傾斜部12Bからタイヤ周方向の第2方向側へ向かってタイヤ半径方向内側に位置ずれしている。このような態様は、第1ペア20による立体的な浮き出し模様の視覚効果をさらに高め、目隠し効果がさらに向上する。
屈曲リッジ9の傾斜部12のタイヤ半径方向の長さLcは、外側領域4B及び内側領域4Cのタイヤ半径方向の長さL2、L3よりも小さいのが望ましい。これにより、外側領域4B又は内側領域4Cの剛性低下が抑制されるので、クラック等を防止できる。
クラックの防止と、バルジデントの目隠し効果とをバランス良く高めるため、傾斜部12のタイヤ半径方向の長さLcは、例えば、外側領域4B又は内側領域4Cのタイヤ半径方向の長さL2、L3の20%〜50%が望ましい。
第1領域6において、屈曲リッジ9は、例えば、第1領域6のタイヤ周方向のいずれか一方側の端部を形成するよう設けられているのが望ましい。このように、第1領域6のタイヤ周方向の一方側の端部を形成する屈曲リッジ9は、第2領域7の直線リッジ8とタイヤ周方向に隣り合うので、この部分のセレーション部3の明暗の変化がさらに大きくなる。このため、優れた目隠し効果が発揮される。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
表1の仕様に基づくセレーション部を両側のサイドウォール部に形成した空気入りタイヤが試作された。そして、各タイヤにおけるバルジデントの目隠し効果、及びクラックの発生に関する外観性能についてテストされた。表1に記載以外は実質的に同仕様である。リッジの断面形状は、台形形状である。
タイヤサイズ:195/65R15
リッジ高さ:h=0.4mm
リッジの幅:w=1.5mm
リッジの長さ:La/H=21.7%
ピッチ:P1、P2a、P2b(図2に示す)=0.24度、0.30度、0.36度
直線状部の長さ:Lc/L2=35%
第1ペアの最大長さA及び屈曲リッジの形成本数は、各例同じである。
表1の「両側屈曲リッジの有無」の「第1及び第2」は「第1両側屈曲リッジ及び第2両側屈曲リッジが交互に設けられること」を表し、「第1のみ」は「第1両側屈曲リッジのみが設けられること」を表す。
<外観性能(バルジデントの目隠し効果)>
加硫後の各試供タイヤに内圧230kPaを充填した。その後、サイドウォール部の表面に生じるバルジデントの目立ち具合による外観性能が、目視による官能評価により評価された。結果は、実施例1を5点とする5点法で表示した。数値が大きいほど、バジルデントが目立ちにくく目隠し効果に優れている。
<外観性能(クラックの発生)>
各試供タイヤが、排気量2000ccの乗用車の全輪に装着され、テストドライバーが、乗用車を乾燥アスファルト路面のテストコースで1万km走行させた。この後、セレーション部に生じたクラックの発生状況が、目視による官能評価により評価された。結果は、実施例1を5点とする5点法で表示した。数値が大きいほど、クラックが少なくて外観性能に優れている。
Figure 2018122751
表に示されるように、実施例のタイヤは、比較例のタイヤに比して、バルジデントの目隠し効果が向上しつつクラックの発生が抑制されるので、優れた外観性能を有するのが確認できた。
1 空気入りタイヤ
2 サイドウォール部
2a 表面
3 セレーション部
4 リッジ
4A 中央領域
4B 外側領域
4C 内側領域
8 直線リッジ
9 屈曲リッジ
10 屈曲部
11 直線状部

Claims (8)

  1. サイドウォール部の表面に、タイヤ半径方向にのびるリッジがタイヤ周方向に並列されたセレーション部が形成された空気入りタイヤであって、
    前記リッジは、直線リッジと、屈曲リッジとを含み、
    前記直線リッジは、前記サイドウォール部の正面視において、屈曲することなく直線状にのびており、
    前記屈曲リッジは、屈曲部を有してのびており、
    前記屈曲リッジにおいて、そのタイヤ半径方向の全長さの40%の長さを有するリッジの中央領域が前記屈曲部を持たない直線状部で形成されており、前記中央領域を除いたリッジのタイヤ半径方向の外側領域又は内側領域に前記屈曲部が形成されている空気入りタイヤ。
  2. 前記直線リッジは、前記サイドウォール部の正面視において、タイヤ半径方向に沿ってのびており、
    前記屈曲リッジは、前記サイドウォール部の正面視において、タイヤ半径方向に沿ってのびる前記直線状部と、タイヤ半径方向に対して傾けられた傾斜部とを含む請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記セレーション部は、前記リッジが最も小さい第1ピッチでタイヤ周方向に配列された第1領域と、前記リッジが前記第1ピッチよりも大きい第2ピッチでタイヤ周方向に配列された第2領域とを少なくとも含み、
    前記屈曲リッジは、前記第1領域に形成されている請求項1又は2記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記屈曲リッジは、前記第1領域にのみ形成されている請求項3記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記屈曲リッジは、リッジのタイヤ半径方向の外側領域及び内側領域に前記屈曲部が形成されている両側屈曲リッジを含む請求項2乃至4のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記両側屈曲リッジの前記外側領域の前記傾斜部は、前記内側領域の前記傾斜部とは逆向きに傾いている請求項5記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記正面視において、前記両側屈曲リッジは、前記直線状部がタイヤ周方向の第1方向側に突出する第1両側屈曲リッジと、前記直線状部がタイヤ周方向において前記第1方向とは反対側の第2方向に突出する第2両側屈曲リッジとを含む請求項6記載の空気入りタイヤ。
  8. 前記セレーション部は、前記第1両側屈曲リッジと前記第2両側屈曲リッジとが、これらのリッジ間の周方向長さがタイヤ半径方向の内側及び外側に向かって減少する向きで隣接する第1ペアと、前記第1両側屈曲リッジと前記第2両側屈曲リッジとが、これらのリッジ間の周方向長さがタイヤ半径方向の内側及び外側に向かって増加する向きで隣接する第2ペアとを含み、
    前記第1ペアにおいて、隣接する前記第1両側屈曲リッジと前記第2両側屈曲リッジとのそれぞれの前記直線状部間のタイヤ周方向の最大長さが、前記第2ペアの前記直線状部間のタイヤ周方向長さよりも小さい請求項7記載の空気入りタイヤ。
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