JP2018122349A - レーザ切断加工方法及びノズル並びにレーザ加工装置 - Google Patents

レーザ切断加工方法及びノズル並びにレーザ加工装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2018122349A
JP2018122349A JP2017018230A JP2017018230A JP2018122349A JP 2018122349 A JP2018122349 A JP 2018122349A JP 2017018230 A JP2017018230 A JP 2017018230A JP 2017018230 A JP2017018230 A JP 2017018230A JP 2018122349 A JP2018122349 A JP 2018122349A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nozzle
assist gas
laser cutting
laser
workpiece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017018230A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6495955B2 (ja
Inventor
増田 健司
Kenji Masuda
健司 増田
三吉 弘信
Hironobu Miyoshi
弘信 三吉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Amada Co Ltd
Original Assignee
Amada Holdings Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Amada Holdings Co Ltd filed Critical Amada Holdings Co Ltd
Priority to JP2017018230A priority Critical patent/JP6495955B2/ja
Priority to PCT/JP2018/003117 priority patent/WO2018143241A1/ja
Publication of JP2018122349A publication Critical patent/JP2018122349A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6495955B2 publication Critical patent/JP6495955B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K26/00Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring
    • B23K26/14Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring using a fluid stream, e.g. a jet of gas, in conjunction with the laser beam; Nozzles therefor
    • B23K26/142Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring using a fluid stream, e.g. a jet of gas, in conjunction with the laser beam; Nozzles therefor for the removal of by-products
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K26/00Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring
    • B23K26/36Removing material
    • B23K26/38Removing material by boring or cutting

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Laser Beam Processing (AREA)

Abstract

【課題】レーザ切断加工時の切断溝内へのアシストガスの侵入を効率よく行って、ドロスの排出を効果的に行うことができるレーザ切断加工方法及びノズル並びにレーザ切断加工装置を提供する。【解決手段】金属製のワークのレーザ切断加工方法であって、二重構造の内側ノズル5と外側ノズル7から同一のアシストガスを噴出し、外側ノズル7から円錐形状に噴出したアシストガスの絞り部分GWを前記ワークWの表面に合せてレーザ切断加工を行う。内側ノズル5から噴出した内側アシストガスの周囲を、外側ノズル7から噴出した外側アシストガスによって均一に囲繞し、かつ前記外側アシストガスを、レーザ切断加工による切断面における切断面端部にまで供給してレーザ切断加工を行う。【選択図】図2

Description

本発明は、例えば炭素鋼などのごとき金属製のワークのレーザ切断加工方法及び同加工方法に使用するノズル並びにレーザ加工装置に関する。さらに詳細には、レーザ切断加工時の切断溝内へのアシストガスの侵入(入り込み)を効率よく行って、切断溝内からのドロスの排出を効果的に行うことができるレーザ切断加工方法及びノズル並びレーザ加工装置に関する。
従来、金属製のワークのレーザ切断加工を行う場合、レーザ切断加工位置へアシストガスを噴射して、レーザ切断加工時に生じたドロスを切断溝内から排出することが行われている。ところで、ワークが例えば軟鋼等の厚板の場合には、アシストガスとして酸素ガスが使用されている。この場合、鉄の酸化反応熱を利用してワークの切断加工を行うものであり、厚いワークのレーザ切断加工を能率よく行うことができる。
ところで、レーザ加工装置におけるレーザ加工ヘッドに備えたノズルのノズル口の径が大きい場合には、レーザ切断加工によって形成された切断溝内へ多量のアシストガスを侵入させることができる。そして、この侵入したアシストガスによって、切断溝内に生じたドロスを能率よく排出することができる。
しかし、ノズル口において、前記切断溝の幅方向の外側に対応した部分から噴出されたアシストガスは、切断溝内に侵入することなく、ワーク表面に沿って広がることになる。また、切断溝内の加工点直下領域(加工領域)だけでなく、切断溝内の加工点から後方(既に切断を完了して予熱を帯びている)領域にもアスシストガス広がってしまうことになる。したがって、切断溝の縁および切断溝内の後方領域において酸化反応を生じて、バーニングを生じ易いものである。
前記ノズル口が小径の場合には、ワークの表面に沿って広がるアシストガス量が少なく、バーニング発生を抑制することができる。しかし、切断溝内へ侵入するアシストガス量が少なくなり、ドロスの排出が難しくなる。したがって、ワークの裏面にドロスが付着し易くなるものである。
ところで、アシストガスとしては、窒素ガスを使用する場合もある。この場合、バーニングの発生は抑制できるものの、ノズル口が大きいと、アシストガスの消費量が大きくなる。そして、ノズル口が小さい場合には、切断溝からのドロスの排出が難しくなる。
そこで、本発明は、ノズルの構成を、内側ノズルと外側ノズルとを備えた二重構造として、前述したごとき問題を解決しようとするものである。なお、本発明構成に類似の先行例として、特許文献1がある。
特開昭63−171290号公報
前記特許文献1に記載のノズルの構成は、円錐形状の内側のノズルの外周を囲繞した円錐状のスリーブを備えることによって二重に構成してある。しかし、前記内側のノズルの外周面とスリーブの内周面は密着してある。そして、前記内側のノズルの外周面又はスリーブの内周面に複数の縦溝を備えた構成である。そして、内側のノズルと前記縦溝は、内側のノズルに形成した通路によって連通してある。したがって、内側のノズルと前記縦溝からは同一のアシストガスが噴出されることになる。
ところで、前述のごとき特許文献1に記載の構成においては、複数の縦溝の部分からアシストガスを噴出する構成であるから、流路抵抗が大きくなる。また、複数の縦溝の間はアシストガスを噴出することなく負圧になるので、内側のノズルから噴出されたアシストガスは、前記縦溝における端部の間の部分から放射外方向に広がる傾向にある。したがって、ノズルから噴出されたアシストガスを、切断溝内に効果的に侵入させることは難しいものである。よって、アシストガスとして酸素ガスを使用した場合、ドロス発生あるいはバーニングを抑制することは難しいものである。
本発明は、前述のごとき従来の問題に鑑みてなされたもので、金属製のワークのレーザ切断加工方法であって、二重構造の内側ノズルと外側ノズルから同一のアシストガスを噴出し、外側ノズルから円錐形状に噴出したアシストガスの絞り部分を前記ワークの表面に合せてレーザ切断加工を行うものである。
また、前記レーザ切断加工方法において、内側ノズルから噴出した内側アシストガスの周囲を、外側ノズルから噴出した外側アシストガスによって囲繞し、かつ前記外側アシストガスを、レーザ切断加工による切断面における切断面端部にまで供給してレーザ切断加工を行うものである。
また、前記レーザ切断加工方法において、前記アシストガスは酸素ガスである。
また、レーザ加工装置におけるノズルであって、先端側が次第に小径になるテーパ孔を備えた内側ノズルの外側に外側ノズルを備え、内側ノズルを囲繞して備えた前記外側ノズルの内周面と前記内側ノズルの外周面との間のテーパ孔の間隙は、全周に亘って連続した間隙に形成してある。
また、前記ノズルにおいて、前記内側ノズルのテーパ孔と、内側ノズルと外側ノズルとの間のテーパ状の間隙は、同一アシストガスの通路を形成している。
また、前記ノズルにおいて、前記内側ノズルの先端部に、ストレートの小径孔部を備えている。
また、前記ノズルにおいて、前記内側ノズルの先端面は、前記外側ノズルの先端面と同一平面又は内側に位置している。
また、前記ノズルにおいて、前記外側ノズルの外側に、レーザ加工位置付近の冷却を行う水ノズルを備えている。
また、前記外側ノズルの先端部に、放射外方向へ張り出したフランジ部を備えている。
また、前記ノズルにおいて、前記内側ノズル及び外側ノズルから噴出されるアシストガスは酸素ガスである。
また、ワークに対して接近離反する方向へ移動自在なレーザ加工ヘッドを備え、このレーザ加工ヘッドにノズルを着脱交換可能に備えたレーザ加工装置であって、前記ノズルは内側ノズルと外側ノズルとを備えた二重構造のノズルであって、前記外側ノズルから円錐状に噴出したアシストガスが絞り部分を形成する構成であり、前記ワークに対する前記レーザ加工ヘッドの接近動作を制御する制御装置は、着脱交換される各ノズルにおける先端部から前記絞り部分までの距離データを格納した距離データテーブルを備えている。
本発明によれば、レーザ加工ヘッドに備えたノズルから噴出されるアシストガスに絞り部分を形成し、この絞り部分をワーク表面に合せてレーザ切断加工を行うものである。したがって、レーザ切断による切断溝内および切断溝内の加工領域へアシストガスを効果的に侵入させることができる。よって、切断溝内のドロスの排出を効果的に行い、バーニングを抑制することができる。
本発明の第1の実施形態に係るノズルの構成を示す断面説明図及びB−B,C−C線に沿った断面説明図である。 レーザ切断加工状態を示す断面説明図である。 第2の実施形態に係るノズルの断面説明図である。 制御装置の構成を概念的に示した機能ブロック図である。
以下、図面を用いて本発明の実施形態に係るレーザ加工装置について説明するに、レーザ加工装置の全体的構成は一般的なレーザ加工装置と同様であって、良く知られた構成であるから、レーザ加工装置においての主要な構成のみについて説明する。
図1を参照するに、本発明の実施形態に係るレーザ加工装置(全体的構成は図示省略)は、例えばパイプ材等のごとき長尺材や板材などのごとき適宜のワークWに対して接近離反する方向へ移動位置決め自在なレーザ加工ヘッド1を備えている。このレーザ加工ヘッド1には、ノズル3が着脱交換自在に備えられている。
上記ノズル3は、内側ノズル5と外側ノズル7とを一体的に備えた二重構造に構成してある。より詳細には、前記内側ノズル5は、先端側が次第に小径になるテーパ孔9を内側に備えた構成である。そして、内側ノズル5において大径の基端部11は、前記外側ノズル7における基端部側の大径穴13に嵌合してある。上記内側ノズル5の前記基端部11における外周面の複数箇所にはDカットを行った平面部15が形成してある。すなわち、Dカットを行うことにより、外側ノズル7の内周面と内側ノズル5の外周面との間に、アシストガスが通過自在な通路17が形成してある。
前記内側ノズル5の先端側の外周面19は、先端側が次第に小径になるテーパ面に形成してある。そして、内側ノズル5における前記先端側は、外側ノズル7におけるテーパ孔21内に配置してある。外側ノズル7の上記テーパ孔21は、前記大径孔13に連通してあり、かつ前記内側ノズル5における前記先端側を囲繞した構成である。そして、前記内側ノズル5における前記外周面19とテーパ孔21の内周面は適宜間隔を保持して離隔してある。
換言すれば、前記内側ノズル5の外周面19と前記外側ノズル7のテーパ孔21の内周面との間には、先端側が小径になるテーパ状の環状通路23が形成してある。すなわち、上記環状通路23は周方向に連続した円形状に形成してある。したがって、前記環状通路23から噴出されるアシストガスの断面形状は周方向に連続したリング状を呈するものである。そして、リング状の径が次第に小径になることにより、アシストガスはノズル3の軸心上に収束される構成である。
したがって、ノズル3においては、内側ノズル5の先端部に形成したストレートの小径孔部25から、ワークWへ照射するレーザ光LBと同心の円柱状(丸棒状)にアシストガスを噴出する。そして、上記内側ノズル5からの円柱状のアシストガスを、前記環状通路23から円錐状に噴出されるアシストガスによって絞る作用をなすものである。よって、ノズル3から噴出されるアシストガスには、絞り部分(ウエスト部)GW(図2参照)が形成されるものである。
前記構成において、レーザ加工ヘッド1に備えた中央孔1Hからノズル3へアシストガスを供給すると、アシストガスは、内側ノズル5の前記小径孔部25及び内側ノズル5と外側ノズル7との間の環状通路23からワークWへ向けて噴出されることになる。したがって、ノズル3から噴出されるアシストガスGに形成されるウエスト部(絞り部分)GWをワークWの表面に合せてレーザ切断加工を行うものである。
上述のように、アシストガスGのウエスト部分GWをワークWの表面に合せると、レーザ切断加工されたワークWの切断溝WG内へアシストガスGを効果的に侵入させることができる。換言すれば、ワークWの表面WSに沿って周囲に広がるアシストガスGの流量が少なくなるものである。したがって、レーザ切断加工時に生じた溶融金属(ドロス)を切断溝WG内から効果的に排出することができるものである。また、ワークWの表面WSに沿って広がるアシストガスGの流量が少なくなるということは、アシストガスGとして酸素ガスを使用する場合に、レーザ切断加工位置付近のワーク表面WSの酸化反応が抑制されることとなる。よって、バーニングの発生が抑制されるものである。
ところで、ノズル3における内側ノズル5の先端面5E(図2参照)は、外側ノズル7の先端面7Eと同一平面の位置又は外側ノズル7の前記先端面7Eから、僅かに、例えば0.5mm程度内側の位置において平面に形成してある。したがって、内側ノズル5から噴出されるアシストガスと環状通路23から噴出されるアシストガスとの間において、内側ノズル5の前記先端面5Eに対応した先端面対応位置27の部分に負圧を生じることになる。よって、前記環状通路23から噴出されたアシストガスは、内側へ引き寄せられる傾向にあり、前記ウエスト部分GWをより効果的に形成されるものである。
また、前記環状通路23は、図1(C)より明らかなように、全周に亘って円形状を形成する断面形状である。したがって、ワークWへ噴出される断面円形状のアシストガスGの周面部分はガス圧が均一なリング状の円周面を呈するものである。換言すれば、ワークWへ噴出されるアシストガスの周面部分に、部分的にガス圧の高低差がないものである。よって、ワークWのレーザ切断加工方向に拘わりなく常に良好なレーザ切断加工面を保持してレーザ切断加工を行い得るものである。
また、内側ノズル5からレーザ光LBと同心に噴出されるアシストガスGは、ワークWにレーザ光LBが照射されている部分に噴出されるものである。したがって、アシストガスとして酸素ガスを使用する場合には、ワークWの燃焼に効果的に使用することができる。そして、ワークWの酸化燃焼反応熱を利用したワークWのレーザ切断加工においては、内側ノズル5から噴出された酸素がワークの表面付近において消費されると、ワークWの表面WSから深い部分(裏面付近)においての酸化反応が低下する傾向にある。
ところが、本実施形態においては、環状通路23から噴出された環状の酸素ガスは、内側ノズル5から噴出されたアシストガスを囲繞した状態にあり、ワークWに対するレーザ光LBの照射位置から僅かに離れた位置にある。したがって、環状通路23から噴出された酸素が、レーザ光が照射されている部分の初期の酸化反応に使用される量が少なく、ワークWの切断溝WG内に深く入り込むことになる。すなわち、レーザ切断加工による切断面における切断端部付近において、レーザ切断加工の進行が遅れる部分の酸化反応に使用されることになる。したがって、厚いワークWのレーザ切断加工を効果的に行い得るものである。換言すれば、ワークWが厚い場合であっても、ワークWの表面から裏面(切断端面)に亘って酸化燃焼反応熱を均等的に利用してのレーザ切断加工を行い得るものである。よって、ワークWの切断面の全体に亘って同一条件のレーザ切断加工となり、切断面の全面に亘って良好な切断面を得ることができるものである。
すなわち、本実施形態によれば、アシストガスGを切断溝WG内へ効果的に侵入させることができ、なおかつアシストガスGを直進的に切断溝WG内の加工領域へ供給することができる。したがって、切断溝内の加工領域へのアシストガスの供給が効果的であるのみならず、切断溝内の加工点から後方の領域にアスシストガスが広がることを効果的に抑制することができる。よって、ワークWが厚い場合であっても、ワークWの表面から裏面(切断端面)に亘って、アシストガスとしての酸素を効果的に供給しての酸化燃焼反応熱を均等的に利用してのレーザ切断加工が行い得る。併せて、アシストガスとしての酸素が切断構内の後方に至ってのバーニングの発生を抑制することができる。
図3は、本発明の第2の実施形態に係るノズル3Aの構成を示すものである。この実施形態において、前述したノズル3の構成要素と同一機能を奏する構成要素には同一符号を付することとして、重複した説明は省略する。
この第2の実施形態においては、前記外側ノズル7において、前記環状通路23よりも外側の位置に、冷却水を通す複数の冷却水孔29を、下側が小径になる円錐面上に等間隔に備えた構成である。そして、前記各冷却水孔29から噴出された冷却水がレーザ加工位置へ直接噴射されることを抑制するために、前記外側ノズル7の先端部に、放射外方向へ張り出したフランジ部31を備えた構成である。
したがって、ノズル3Aを使用してワークWのレーザ切断加工を行う際には、各冷却水孔29から冷却水を噴出することにより、ワークWのレーザ切断加工位置の周辺を冷却することができる。よって、アシストガスとして酸素ガスを使用する場合、ワークWの表面WSに沿って周囲に薄く広がる酸素ガスによる酸化反応を抑制することができる。
ところで、前記構成のごときノズル3を使用して、レーザ加工装置(図示省略)によってワークWのレーザ切断加工を行う場合、ワークWの板厚等によって、小径孔部25、環状通路23の先端部の径が異なる各種のノズルをレーザ加工ヘッド1に対して着脱交換して使用されるものである。
したがって、各ノズル3,3Aには、ノズル3,3Aの先端部とワークWの表面WSとの間のギャップを検出するギャップセンサ(図示省略)が備えられている。そして、ワークWに対してレーザ加工ヘッド1を接近離反する方向への動作を制御する制御装置33(図4参照)は、着脱交換される各ノズル3,3Aにおける先端部から前記ウエスト部GWまでの距離データを実験的に予め求めて格納した距離データテーブル35を備えている。さらに、前記制御装置33には、前記距離データテーブル35に格納されたデータに基づいて、ノズル3,3Aの先端部とワークWの表面WSとの間のギャップを制御するZ軸制御手段37が備えられている。
したがって、レーザ加工ヘッド1に対して適宜のノズル3を装着してワークWのレーザ切断を行う場合、入力手段39から、該当するノズル3の番号等を制御装置33に入力する。制御装置33においては、ノズル3の番号等が入力されると、距離データテーブル35から該当するノズル3のギャップが選択される。そして、この装着したノズル3の先端部とワークWの表面WSとの間のギャップは、距離データテーブル35に予め格納した距離データに基づいて制御されるものである。すなわち、前記ギャップは、ノズル3から噴出されるアシストガスにおけるウエスト部GWがワークWの表面に位置するように保持されるものである。よって、前述したように、ワークWのレーザ切断加工を良好に行い得るものである。
1 レーザ加工ヘッド
3 ノズル
5 内側ノズル
5E 先端部
7 外側ノズル
7E 先端面
9 テーパ孔
17 通路
23 環状通路
25 小径孔部
27 先端面対応位置
29 冷却孔
31 フランジ部
GW ウエスト部分(絞り部分)
本発明は、前述のごとき従来の問題に鑑みてなされたもので、金属製のワークのレーザ切断加工方法であって、内側ノズルの先端面を平面に形成し、かつ内側ノズルの先端面を、外側ノズルの先端面と同一平面又は内側の位置に備えた二重構造の内側ノズルと外側ノズルから同一のアシストガスを噴出し、外側ノズルから円錐形状に噴出したアシストガスの絞り部分を前記ワークの表面に合せてレーザ切断加工を行うものである。
また、レーザ加工装置におけるノズルであって、先端側が次第に小径になるテーパ孔を備えた内側ノズルの外側に外側ノズルを備え、内側ノズルを囲繞して備えた前記外側ノズルの内周面と前記内側ノズルの外周面との間のテーパ孔の間隙は、全周に亘って連続した間隙に形成してあり、かつ内側ノズルの先端面は平面に形成してあって、外側ノズルの先端面と同一平面に、又は内側に位置している。
また、ワークに対して接近離反する方向へ移動自在なレーザ加工ヘッドを備え、このレーザ加工ヘッドにノズルを着脱交換可能に備えたレーザ加工装置であって、内側ノズルの先端面を平面に形成し、かつ内側ノズルの先端面を、外側ノズルの先端面と同一平面又は内側の位置に備えた二重構造のノズルであって、前記外側ノズルから円錐状に噴出したアシストガスが絞り部分を形成する構成であり、前記ワークに対する前記レーザ加工ヘッドの接近動作を制御する制御装置は、着脱交換される各ノズルにおける先端部から前記絞り部分までの距離データを格納した距離データテーブルを備えている。

Claims (11)

  1. 金属製のワークのレーザ切断加工方法であって、二重構造の内側ノズルと外側ノズルから同一のアシストガスを噴出し、外側ノズルから円錐形状に噴出したアシストガスの絞り部分を前記ワークの表面に合せてレーザ切断加工を行うことを特徴とするレーザ切断加工方法。
  2. 請求項1に記載のレーザ切断加工方法において、内側ノズルから噴出した内側アシストガスの周囲を、外側ノズルから噴出した外側アシストガスによって囲繞し、かつ前記外側アシストガスを、レーザ切断加工による切断面における切断面端部にまで供給してレーザ切断加工を行うことを特徴とするレーザ切断加工方法。
  3. 請求項1又は2に記載のレーザ切断加工方法において、前記アシストガスは酸素ガスであることを特徴とするレーザ切断加工方法。
  4. レーザ加工装置におけるノズルであって、先端側が次第に小径になるテーパ孔を備えた内側ノズルの外側に外側ノズルを備え、内側ノズルを囲繞して備えた前記外側ノズルの内周面と前記内側ノズルの外周面との間のテーパ孔の間隙は、全周に亘って連続した間隙に形成してあることを特徴とするノズル。
  5. 請求項4に記載のノズルにおいて、前記内側ノズルのテーパ孔と、内側ノズルと外側ノズルとの間のテーパ状の間隙は、同一アシストガスの通路を形成していることを特徴とするノズル。
  6. 請求項4又は5に記載のノズルにおいて、前記内側ノズルの先端部に、ストレートの小径孔部を備えていることを特徴とするノズル。
  7. 請求項4,5又は6に記載のノズルにおいて、前記内側ノズルの先端面は、前記外側ノズルの先端面と同一平面又は内側に位置していることを特徴とするノズル。
  8. 請求項4〜7のいずれかに記載のノズルにおいて、前記外側ノズルの外側に、レーザ加工位置付近の冷却を行う水ノズルを備えていることを特徴とするノズル。
  9. 請求項8に記載のノズルにおいて、前記外側ノズルの先端部に、放射外方向へ張り出したフランジ部を備えていることを特徴とするノズル。
  10. 請求項4〜9のいずれかに記載のノズルにおいて、前記内側ノズル及び外側ノズルから噴出されるアシストガスは酸素ガスであることを特徴とするノズル。
  11. ワークに対して接近離反する方向へ移動自在なレーザ加工ヘッドを備え、このレーザ加工ヘッドにノズルを着脱交換可能に備えたレーザ加工装置であって、前記ノズルは内側ノズルと外側ノズルとを備えた二重構造のノズルであって、前記外側ノズルから円錐状に噴出したアシストガスが絞り部分を形成する構成であり、前記ワークに対する前記レーザ加工ヘッドの接近動作を制御する制御装置は、着脱交換される各ノズルにおける先端部から前記絞り部分までの距離データを格納した距離データテーブルを備えていることを特徴とするレーザ加工装置。
JP2017018230A 2017-02-03 2017-02-03 レーザ切断加工方法及びノズル並びにレーザ加工装置 Active JP6495955B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017018230A JP6495955B2 (ja) 2017-02-03 2017-02-03 レーザ切断加工方法及びノズル並びにレーザ加工装置
PCT/JP2018/003117 WO2018143241A1 (ja) 2017-02-03 2018-01-31 レーザ切断加工方法、レーザ加工装置のノズル、及び、レーザ加工装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017018230A JP6495955B2 (ja) 2017-02-03 2017-02-03 レーザ切断加工方法及びノズル並びにレーザ加工装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018122349A true JP2018122349A (ja) 2018-08-09
JP6495955B2 JP6495955B2 (ja) 2019-04-03

Family

ID=63039701

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017018230A Active JP6495955B2 (ja) 2017-02-03 2017-02-03 レーザ切断加工方法及びノズル並びにレーザ加工装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6495955B2 (ja)
WO (1) WO2018143241A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113439005A (zh) * 2019-02-15 2021-09-24 株式会社天田集团 激光加工用喷嘴及激光加工装置
JP7482647B2 (ja) 2020-02-26 2024-05-14 三菱重工業株式会社 レーザ加工用ノズル及びレーザ加工装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6542848B2 (ja) * 2017-07-28 2019-07-10 株式会社アマダホールディングス レーザ切断用ノズル製造方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06190582A (ja) * 1992-10-23 1994-07-12 Mitsubishi Electric Corp 加工ヘッド及びレーザ加工装置
JPH09136183A (ja) * 1995-11-10 1997-05-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd レーザ加工装置及びその加工トーチ
JPH10305387A (ja) * 1997-05-08 1998-11-17 Amada Co Ltd レーザ加工方法及びレーザ加工機
JP2008105073A (ja) * 2006-10-27 2008-05-08 Mitsubishi Electric Corp レーザ加工装置およびレーザ加工方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06190582A (ja) * 1992-10-23 1994-07-12 Mitsubishi Electric Corp 加工ヘッド及びレーザ加工装置
JPH09136183A (ja) * 1995-11-10 1997-05-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd レーザ加工装置及びその加工トーチ
JPH10305387A (ja) * 1997-05-08 1998-11-17 Amada Co Ltd レーザ加工方法及びレーザ加工機
JP2008105073A (ja) * 2006-10-27 2008-05-08 Mitsubishi Electric Corp レーザ加工装置およびレーザ加工方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113439005A (zh) * 2019-02-15 2021-09-24 株式会社天田集团 激光加工用喷嘴及激光加工装置
EP3925726A4 (en) * 2019-02-15 2022-04-06 Amada Co., Ltd. NOZZLE FOR LASER PROCESSING AND LASER PROCESSING DEVICE
CN113439005B (zh) * 2019-02-15 2023-03-14 株式会社天田集团 激光加工用喷嘴及激光加工装置
JP7482647B2 (ja) 2020-02-26 2024-05-14 三菱重工業株式会社 レーザ加工用ノズル及びレーザ加工装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6495955B2 (ja) 2019-04-03
WO2018143241A1 (ja) 2018-08-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4162772B2 (ja) レーザピアシング方法およびレーザ切断装置
JP6495955B2 (ja) レーザ切断加工方法及びノズル並びにレーザ加工装置
JP5276699B2 (ja) ピアシングを行うレーザ加工方法及びレーザ加工装置
JP5364517B2 (ja) プラズマトーチおよびプラズマアーク溶接方法
JP5039757B2 (ja) レーザ加工装置におけるレーザ加工ヘッド
CA2698835C (en) Laser processing nozzle
JP6373098B2 (ja) 二重ノズルを備えた溶接装置
US6667459B1 (en) Configurable nozzle baffle apparatus and method
US20150196974A1 (en) Laser Processing Head and Annular Nozzle for a Laser Processing Head
US8378253B2 (en) Method for laser welding using a nozzle capable of stabilizing the keyhole
JP6512880B2 (ja) シールドノズルおよびシールド方法
JP2011206798A (ja) レーザ切断方法、レーザ切断用ノズル及びレーザ切断装置
US11801572B2 (en) Dual gas pierce using coaxial and directional assist
JPH05329635A (ja) 溶削方法及び装置
JP2010234373A (ja) レーザ加工用ノズル及びレーザ加工装置
JP3751728B2 (ja) ピアシング用のノズル
JP2009166080A (ja) レーザ溶接方法
JP2017177155A (ja) レーザ加工ヘッド
JP6002586B2 (ja) ノズル及び粉塵の付着防止方法
JP2005118818A (ja) レーザ切断ノズル
JP2013208631A (ja) レーザ加工方法、レーザ加工装置
JPH1043865A (ja) プラズマトーチ
JP2002239770A (ja) レーザ切断用ノズル
JP2004230413A (ja) レーザ加工方法およびレーザ加工装置
JP2011212709A (ja) ピアシング方法及びピアシング装置

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20180911

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181128

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20181206

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190305

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190307

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6495955

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350