JP2018122292A - 海生生物の付着防止方法およびそれに用いる付着防止剤 - Google Patents

海生生物の付着防止方法およびそれに用いる付着防止剤 Download PDF

Info

Publication number
JP2018122292A
JP2018122292A JP2018006454A JP2018006454A JP2018122292A JP 2018122292 A JP2018122292 A JP 2018122292A JP 2018006454 A JP2018006454 A JP 2018006454A JP 2018006454 A JP2018006454 A JP 2018006454A JP 2018122292 A JP2018122292 A JP 2018122292A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sodium
agent
chlorine
bromine
chlorine dioxide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018006454A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6944154B2 (ja
Inventor
文清 太田
Fumikiyo Ota
文清 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Katayama Chemical Inc
Nalco Japan GK
Original Assignee
Katayama Chemical Inc
Nalco Japan GK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Katayama Chemical Inc, Nalco Japan GK filed Critical Katayama Chemical Inc
Publication of JP2018122292A publication Critical patent/JP2018122292A/ja
Priority to JP2021142658A priority Critical patent/JP7266224B2/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6944154B2 publication Critical patent/JP6944154B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Treatment Of Water By Oxidation Or Reduction (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Abstract

【課題】低濃度の薬剤添加でその効果を長期間持続し、しかも広範な海生生物種やスライムの付着を防止し得る海生生物の付着防止方法およびそれに用いる付着防止剤を提供することを課題とする。【解決手段】海水冷却水系の海水中で相乗効果を奏する濃度になるように塩素剤(但し、二酸化塩素を除く)または臭素剤と二酸化塩素とをこの順もしくは逆順でまたは同時に添加して、海水冷却水系への海生生物の付着を防止することを特徴とする海生生物の付着防止方法により、上記の課題を解決する。【選択図】なし

Description

本発明は、海生生物の付着防止方法およびそれに用いる付着防止剤に関する。さらに詳しくは、本発明は、低濃度の薬剤添加でその効果を長期間持続し、しかも広範な海生生物種の付着を防止し得る海生生物の付着防止方法およびそれに用いる付着防止剤に関する。
海水は、工業用の冷却水として、特に火力発電所や原子力発電所の復水器の冷却水として多量に使用されている。そのため、海水取水路壁や配管内および熱交換器内には、ムラサキイガイなどのイガイ類やフジツボ類やコケムシ類などの海生生物種が多量に付着して、様々な障害を惹き起こす。これらの中でも足糸で着生するムラサキイガイなどの二枚貝類は、成長が速く、成貝になると熱交換器チューブの一部を閉塞させて海水の通水を阻害し、また乱流を生じさせ、エロージョン腐食などの障害を惹き起こす。
これら海生生物種の密集着生(付着)を防止するために、従来から次亜塩素酸ナトリウム、電解塩素もしくは塩素ガスなどの塩素発生剤(「塩素剤」ともいう)、過酸化水素もしくは過酸化水素発生剤(「過酸化水素剤」ともいう)の添加が行われている(例えば、特開平11−37666号公報:特許文献1および特開2005−144212号公報:特許文献2参照)。
一方、二酸化塩素は、殺菌力が強く、有害な有機塩素化合物を形成しないため、環境への影響が小さいという利点がある。
例えば、特開平1−275504号公報(特許文献3)には、二酸化塩素または二酸化塩素発生剤を有効成分とする水中付着生物防除剤に関する技術が、特開平6−153759号公報(特許文献4)には、淡水または海水を使用する施設に設置された淡水または海水を通す水路に、二酸化塩素水溶液を連続的もしくは比較的高濃度の二酸化塩素水溶液を間欠的に注入することからなる、水路に付着する生物の付着防止または防除方法に関する技術が開示されている。
しかしながら、二酸化塩素は化学物質として極めて不安定であり、海生生物の付着防止効果の持続性に問題がある。
また、本出願人は、二酸化塩素と過酸化水素とを併用する海生生物の付着防止方法およびそれに用いる付着防止剤を提案している(特許第5879596公報:特許文献5参照)。
なお、特開2005−7254号公報(特許文献6)には、殺菌剤として塩素系薬剤と二酸化塩素とを併用する浴槽水の殺菌方法に関する技術が開示されている。しかし、この技術の対象水系は浴槽水であり、海水冷却水系ではなく、その目的はレジオネラ菌などの殺菌やバイオフィルムの破壊であり、海生生物の付着防止ではなく、本発明とは技術分野や目的が異なる。
特開平11−37666号公報 特開2005−144212号公報 特開平1−275504号公報 特開平6−153759号公報 特許第5879596号公報 特開2005−7254号公報
海生生物の付着防止において、環境への影響を考慮して塩素剤や臭素剤などのハロゲン系薬剤の使用を避ける動きがある中、現状では旧来のプラント設備を使用するため塩素剤や臭素剤を使用せざるを得ない場合や、リサイクル処理により副生された塩素系化合物を有効利用する場合がある。
このような状況の中で、環境への影響に配慮して塩素剤の使用量を低減しつつ、優れた海生生物の付着防止効果を発揮し得る薬剤およびそれを用いる方法の開発が望まれている。
本発明は、低濃度の薬剤添加でその効果を長期間持続し、しかも広範な海生生物種やスライムの付着を防止し得る海生生物の付着防止方法およびそれに用いる付着防止剤を提供することを課題とする。
本発明の発明者は、塩素剤または臭素剤と二酸化塩素との併用により、ムラサキイガイなどのイガイ類を含む広範な海生生物種の付着を長期間持続して有効に防止し得ること、さらには従来技術の塩素剤または臭素剤および二酸化塩素の単独使用と比較して、薬剤添加量を低減させても海生生物やスライム等の有効な付着防止効果が得られることを見い出し、本発明を完成するに到った。
かくして、本発明によれば、海水冷却水系の海水中で相乗効果を奏する濃度になるように塩素剤(但し、二酸化塩素を除く)または臭素剤と二酸化塩素とをこの順もしくは逆順でまたは同時に添加して、海水冷却水系への海生生物の付着を防止することを特徴とする海生生物の付着防止方法が提供される。
また、本発明によれば、上記の方法に使用される海生生物の付着防止剤であって、
前記付着防止剤が、
塩素剤または臭素剤としての
(a)塩素ガス、次亜塩素酸カルシウム、次亜塩素酸ナトリウム、塩素化イソシアヌル酸、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム、ジクロロイソシアヌル酸カリウム、モノクロロイソシアヌル酸ナトリウム、モノクロロイソシアヌル酸カリウム、トリクロロイソシアヌル酸ナトリウムおよびトリクロロイソシアヌル酸カリウムの中から選択される一種以上の水中で次亜塩素酸を生成する物質、
(b)次亜臭素酸ナトリウム、臭化ナトリウムと次亜塩素酸ナトリウムとの反応物および臭素水から選択される一種以上の水中で次亜臭素酸を生成する物質、
(c)海水電解液、または
(d)モノクロラミン、ジクロラミン、トリクロラミン、モノブロラミン、ジブロラミン、トリブロラミン、N−クロロスルファマートおよびN−ブロモスルファマートから選択される一種以上の結合塩素もしくは結合臭素と、
二酸化塩素発生源としての
(1)次亜塩素酸ナトリウムと塩酸と亜塩素酸ナトリウムとの組み合わせ、
(2)亜塩素酸ナトリウムと塩酸との組み合わせ、または
(3)塩素酸ナトリウム、過酸化水素および硫酸との組み合わせ
とを含むことを特徴とする海生生物の付着防止剤が提供される。
本発明によれば、低濃度の薬剤添加でその効果を長期間持続し、しかも広範な海生生物種やスライムの付着を防止し得る海生生物の付着防止方法を提供することができる。
すなわち、本発明の海生生物の付着防止方法では、塩素剤または臭素剤と二酸化塩素とが海水中で相乗効果を奏する濃度になるように添加されるため、両者の海生生物の付着防止効果が一定時間持続して発揮され、塩素剤または臭素剤と二酸化塩素とをそれぞれ単独で使用した場合よりも、少量添加でより優れた海生生物の付着防止効果を得ることができる。
また、本発明の海生生物の付着防止方法は、広範な海生生物種、例えば、ムラサキイガイなどのイガイ類やフジツボ類、コケムシ類などの海生生物やスライムの付着防止に有効である。
また、本発明の海生生物の付着防止方法は、次のいずれか1つの要件を満足する場合に、上記の効果をさらに発揮する。
(1)塩素剤または臭素剤および二酸化塩素が、海水に対してそれぞれ0.005〜0.3mg/Lの有効塩素濃度および0.002〜0.2mg/Lの濃度になるように海水中に添加される。
(2)塩素剤または臭素剤と二酸化塩素とが1日1〜24時間添加される。
(3)塩素剤または臭素剤が添加された海水冷却水系の海水中に二酸化塩素を添加する、すなわち塩素剤または臭素剤と二酸化塩素とがこの順で海水冷却水系の海水中に添加される。
(4)塩素剤または臭素剤が、
(a)塩素ガス、次亜塩素酸カルシウム、次亜塩素酸ナトリウム、塩素化イソシアヌル酸、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム、ジクロロイソシアヌル酸カリウム、モノクロロイソシアヌル酸ナトリウム、モノクロロイソシアヌル酸カリウム、トリクロロイソシアヌル酸ナトリウムおよびトリクロロイソシアヌル酸カリウムの中から選択される一種以上の水中で次亜塩素酸を生成する物質、
(b)次亜臭素酸ナトリウム、臭化ナトリウムと次亜塩素酸ナトリウムとの反応物および臭素水から選択される一種以上の水中で次亜臭素酸を生成する物質、
(c)海水電解液、または
(d)モノクロラミン、ジクロラミン、トリクロラミン、モノブロラミン、ジブロラミン、トリブロラミン、N−クロロスルファマートおよびN−ブロモスルファマートから選択される一種以上の結合塩素または結合臭素
である。
(海生生物の付着防止方法)
本発明の海生生物の付着防止方法は、海水冷却水系の海水中で相乗効果を奏する濃度になるように塩素剤(但し、二酸化塩素を除く)または臭素剤と二酸化塩素とをこの順もしくは逆順でまたは同時に添加して、海水冷却水系への海生生物の付着を防止することを特徴とする。
(塩素剤または臭素剤)
本発明において用いられる塩素剤または臭素剤としては、併用する二酸化塩素を除く公知の塩素剤または臭素剤が挙げられ、例えば、
(a)塩素ガス、次亜塩素酸塩(次亜塩素酸カルシウム、次亜塩素酸ナトリウムなど)、塩素化イソシアヌル酸、ジクロロイソシアヌル酸塩(ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム、ジクロロイソシアヌル酸カリウムなど)、モノクロロイソシアヌル酸塩(モノクロロイソシアヌル酸ナトリウム、モノクロロイソシアヌル酸カリウムなど)、トリクロロイソシアヌル酸塩(トリクロロイソシアヌル酸ナトリウム、トリクロロイソシアヌル酸カリウムなど)などの水中で次亜塩素酸を生成する物質、
(b)次亜臭素酸ナトリウム、臭化ナトリウムと次亜塩素酸ナトリウムとの反応物および臭素水などの水中で次亜臭素酸を生成する物質、
(c)海水電解液(海水を電解槽で電解することによって得られる次亜塩素酸を含む電解液)、ならびに
(d)モノクロラミン、ジクロラミン、トリクロラミン、モノブロラミン、ジブロラミン、トリブロラミン、N−クロロスルファマートおよびN−ブロモスルファマートなどの結合塩素(安定化塩素)または結合臭素(安定化臭素)
が挙げられる。これらの中でも、海生生物の付着防止効果、経済性、取扱い性などの実用的な観点から、(a)、(b)および(c)が好ましく、工業的な入手し易さの観点から、次亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸カリウムが特に好ましい。(d)の中では、海生生物の付着防止効果の観点から、モノクロラミン、モノブロラミンが好ましく、次に、N−クロロスルファマート、N−ブロモスルファマートが好ましい。
N−クロロスルファマートおよびN−ブロモスルファマートは、公知の方法、例えば、特表2003−503323号公報、特開2006−022097号公報、特表平11−506139号公報、特表2001−501869号公報、特表2003−507326号公報、特開2014−101251号および特開2017−159276号公報などに記載の方法により調製することができる。
本発明では、スルファミン酸と、次亜塩素酸および/または次亜臭素酸との反応生成物を好適に用いることができる。
モノクロラミンなどの結合塩素は、特許第4914146号公報、特開2017−119245号公報および特開2017−53054号公報などに記載の方法により調製することができる。
上記の塩素剤および臭素剤は、添加に際して所望の濃度になるように海水や淡水で希釈または溶解して用いてもよい。
なお、(a)水中で次亜塩素酸を生成する物質や(c)海水電解液を海水に添加した場合、次亜塩素酸は海水中に存在する臭化物イオンと反応し、速やかに塩素と臭素が置換する。例えば、次亜塩素酸ナトリウムを海水に添加すると、速やかに次亜臭素酸ナトリウムになる。よって、(a)、(b)および(c)のいずれを用いても海生生物に対する付着防止効果は同等である。
塩素剤または臭素剤は、併用する二酸化塩素の濃度、添加する海水の状態などにより適宜設定すればよいが、通常、塩素剤または臭素剤を海水に対して有効塩素濃度として0.005〜0.3mg/Lの濃度になるように添加するのが好ましい。
本明細書では、塩素剤または臭素剤の濃度は「有効塩素濃度」を意味する。
塩素剤または臭素剤の濃度が0.005mg/L未満では、二酸化塩素との併用による海生生物の付着防止効果が十分に得られないことがある。一方、塩素剤または臭素剤の濃度が0.3mg/Lを超えると、それ以上の効果が期待できず、経済的な面から好ましくない。
より好ましい塩素剤または臭素剤の濃度は、0.01〜0.2mg/L、さらに好ましくは0.01〜0.1mg/Lである。
塩素剤または臭素剤の添加時間は、併用する二酸化塩素の添加濃度、添加する海水の状態などにより適宜設定すればよいが、通常、1日当たり1〜24時間である。
添加時間が1日当たり1時間未満では、二酸化塩素との併用による海生生物の付着防止効果が十分に得られないことがある。
より好ましい塩素剤または臭素剤の添加時間は、1日当たり14〜24時間、さらに好ましくは、1日当たり18〜22時間である。
(二酸化塩素)
本発明において用いられる二酸化塩素は、極めて不安定な化学物質であるため、その貯蔵や輸送は非常に困難である。したがって、その場で公知の方法により二酸化塩素を製造(生成)し、添加濃度に調整して用いるのが好ましい。
例えば、次のような反応により二酸化塩素を製造することができ、市販の二酸化塩素発生器(装置)を用いることもできる。
(1)次亜塩素酸ナトリウムと塩酸と亜塩素酸ナトリウムとの反応
NaOCl+2HCl+2NaClO2 → 2ClO2+3NaCl+H2
(2)亜塩素酸ナトリウムと塩酸との反応
5NaClO2+4HCl → 4ClO2+5NaCl+2H2
(3)塩素酸ナトリウム、過酸化水素および硫酸との反応
2NaClO3+H22+H2SO4 → 2ClO2+Na2SO4+O2+2H2
二酸化塩素は、併用する塩素剤または臭素剤の濃度、添加する海水の状態などにより適宜設定すればよいが、通常、二酸化塩素を海水に対して0.002〜0.2mg/Lの濃度になるように添加するのが好ましい。
二酸化塩素の濃度が0.002mg/L未満では、塩素剤または臭素剤との併用による海生生物の付着防止効果が十分に得られないことがある。一方、二酸化塩素の濃度が0.2mg/Lを超えると、それ以上の効果が期待できず、経済的な面から好ましくない。
より好ましい二酸化塩素の濃度は、0.005〜0.1mg/L、さらに好ましくは0.005〜0.05mg/Lである。
二酸化塩素の添加時間は、併用する塩素剤または臭素剤の海水中での濃度、添加する海水の状態などにより適宜設定すればよいが、通常、1日当たり1〜24時間である。
添加時間が1日当たり1時間未満では、塩素剤または臭素剤との併用による海生生物の付着防止効果が十分に得られないことがある。
より好ましい二酸化塩素の添加時間は、1日当たり14〜24時間、さらに好ましくは、1日当たり18〜22時間である。
(塩素剤または臭素剤と二酸化塩素との海水中での相乗効果)
以上のことから、前記塩素剤または臭素剤および二酸化塩素が、前記海水中でそれぞれ0.005〜0.3mg/Lの有効塩素濃度および0.002〜0.2mg/Lの濃度になるように添加されるのが好ましい。
海水中における塩素剤または臭素剤および二酸化塩素の濃度は、海水中での各化合物の経時的な濃度低下があることから、厳密には各化合物の添加濃度と等価ではない。
したがって、本発明の実施に当たっては、海水やそこに生息する海生生物の状況などに応じて、海水中での塩素剤または臭素剤および二酸化塩素の濃度が上記の範囲になるように、それらの濃度低下を見越して、添加濃度および添加時間などを適宜設定すればよい。
また、以上のことから、塩素剤または臭素剤と二酸化塩素とは、1日1〜24時間添加されるのが好ましい。
(他の添加剤)
本発明の海生生物の付着防止方法では、本発明の効果を阻害しない限りにおいて、当該技術分野で公知の他の添加剤を併用してもよい。
例えば、ジアルキルジチオカルバミン酸塩、カチオン系界面活性剤等の海生生物付着防止剤、鉄系金属腐食防止剤、消泡剤などが挙げられる。
(添加場所)
海水冷却水系は、例えば、取水系設備、復水器やその他機器などの冷却対象となる設備および放水系設備などからなる。取水系設備は、導水路、海水中の異物を除去するスクリーン、循環水ポンプ(取水ポンプ)および循環水管(取水管)などからなる。
本発明における各薬剤の添加場所は、取水路、熱交換器または復水器に付帯する配管中や導水路、熱交換器の入口または復水器の入口のいずれであってもよいが、海生生物の付着による障害防止効果の点で、取水ポンプの取水口近傍、熱交換器または復水器の入口が好ましい。
発電所などでは、海水生物の付着防止効果を得るために、取水した海水に塩素剤または臭素剤を添加しているが、排水の残留塩素の濃度規制により、十分な塩素剤または臭素剤の添加ができず、熱交換器(復水器)で必要な塩素または臭素濃度を残留させることができず、十分な付着防止効果が得られないことがある。そこで、本発明によれば、このような海水系に低濃度の二酸化塩素を復水器の上流側に添加することで、上記の残留塩素の濃度規制内で十分な海水生物の付着防止効果を得ることができる。したがって、塩素剤または臭素剤の添加後に二酸化塩素を添加する、すなわち塩素剤または臭素剤および二酸化塩素とは、この順で海水冷却水系の海水中に添加されるのが特に好ましい。
(添加方法)
各薬剤の添加方法としては、注入ポンプや散気管、噴霧器などを用いた方法が挙げられる。本発明において微量の薬剤を海水冷却水系中に、迅速にかつ実質的に均一に拡散させるためには、従来の物理的手段を用いることができる。具体的には、該水系中への拡散器、攪拌装置や邪魔板などの設置が挙げられる。また、これらに該当する設備は海水冷却水系に付設されているので、これを転用してもよい。
(海生生物の付着防止剤)
本発明の海生生物の付着防止剤は、上記の方法に使用される海生生物の付着防止剤であって、
前記付着防止剤が、
塩素剤または臭素剤としての
(a)塩素ガス、次亜塩素酸カルシウム、次亜塩素酸ナトリウム、塩素化イソシアヌル酸、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム、ジクロロイソシアヌル酸カリウム、モノクロロイソシアヌル酸ナトリウム、モノクロロイソシアヌル酸カリウム、トリクロロイソシアヌル酸ナトリウムおよびトリクロロイソシアヌル酸カリウムの中から選択される一種以上の水中で次亜塩素酸を生成する物質、
(b)次亜臭素酸ナトリウム、臭化ナトリウムと次亜塩素酸ナトリウムとの反応物および臭素水から選択される一種以上の水中で次亜臭素酸を生成する物質、
(c)海水電解液、または
(d)モノクロラミン、ジクロラミン、トリクロラミン、モノブロラミン、ジブロラミン、トリブロラミン、N−クロロスルファマートおよびN−ブロモスルファマートから選択される一種以上の結合塩素(安定化塩素)もしくは結合臭素(安定化臭素)と、
二酸化塩素発生源としての
(1)次亜塩素酸ナトリウムと塩酸と亜塩素酸ナトリウムとの組み合わせ、
(2)亜塩素酸ナトリウムと塩酸との組み合わせ、または
(3)塩素酸ナトリウム、過酸化水素および硫酸との組み合わせ
とを含むことを特徴とする。
本発明を以下の試験例により具体的に説明するが、本発明はこれらにより限定されるものではない。
[試験例1]
次亜塩素酸と二酸化塩素との併用による海生生物の付着防止効果を確認した。
太平洋に面した和歌山県沿岸の某所に水路試験装置を設け、試験を行った。
水中ポンプを用いて揚水した未濾過の海水(pH8)を、15系統に分岐させた水路(試験区)に流量1m3/hで70日間、一過式に通水し、各水路に下記のように調製した添加薬剤(次亜塩素酸と二酸化塩素)を表1に示す薬剤濃度になるように、表1に示す1日当たりの添加時間で同時に添加した。
なお、薬剤濃度は下記の付着防止効果確認用のアクリル製カラム内での設定濃度であり、次亜塩素酸の濃度は有効塩素濃度である。
また、薬剤濃度が同じ試験区の薬剤添加量は同量である。例えば、実施例1、実施例2および比較例1の次亜塩素酸の添加量は同じであり、実施例2および比較例6の二酸化塩素の添加量は同じである。
また、各水路内には、付着防止効果確認用にアクリル製カラム(内径64mm×長さ300mm×厚さ2mm、表面積602.88cm2)を挿入し、通水終了後にカラムに付着した付着生物量を測定し、付着防止効果を評価した。
なお、ブランクとして薬剤無添加についても試験した。
得られた結果を、各添加薬剤およびそれらの濃度、時間と共に表1に示す。
(添加薬剤)
二酸化塩素は、表1に示す二酸化塩素濃度が得られるように、亜塩素酸ナトリウムおよび塩酸をそれぞれ適宜純水で希釈した水溶液を、薬剤添加ポイント前のチューブ内で混合し、1時間の滞留時間を持たせることで発生した二酸化塩素水溶液を付着防止効果確認用アクリル製カラムの手前から定量ポンプを用いて添加した。なお、二酸化塩素の発生については、予備試験において発生を確認すると共に、亜塩素酸ナトリウムが残留しないことを確認している。
次亜塩素酸は、有効塩素として12%の次亜塩素酸ナトリウム水溶液を適宜純水で希釈することで海水に添加する薬剤濃度に調整し、二酸化塩素と同様に付着防止効果確認用アクリル製カラムの手前から定量ポンプを用いて添加した。
(付着防止効果の確認)
試験後、水路から取り外したカラムの質量Wa(g)を測定した。予め試験前に測定しておいた乾燥時のカラムの質量Wbと共に、次式により付着生物量(g)を算出した。
付着生物量(g)=Wa−Wb
付着生物は、主としてムラサキイガイなどのイガイ類やフジツボ類、コケムシ類などの海生付着生物に由来する。また、カラムには、付着生物やスライムの排泄物や死骸、細胞外分泌物などの有機質を多く含むデトリタス様物質、海水中に含まれる粘度粒子や浮遊物も付着するが、これらも付着生物量に含める。
ブランクでの海生生物の付着状況から、本試験例では付着生物量が15g以下の場合に十分な海生生物の付着防止効果があると判断できる。また、付着生物量が5g以下の場合には、生物や汚れの付着が目視では全く確認されず、最良の海生生物の付着防止と判断できる。
Figure 2018122292
表1の結果から次のことがわかる。
(1)次亜塩素酸を単独で使用した場合には、添加濃度0.075mg/L(比較例3)で、二酸化塩素を単独で使用した場合には、添加濃度0.030mg/L(比較例8)で十分な海生生物の付着防止効果が得られること
(2)一方、次亜塩素酸と二酸化塩素とを併用した場合には、それぞれ添加濃度0.025mg/Lおよび0.005mg/L(実施例1)、すなわち、それぞれ上記(1)の1/3および1/6の添加濃度で十分な海生生物の付着防止効果が得られること
(3)次亜塩素酸と二酸化塩素とをそれぞれ添加濃度0.025mg/Lおよび0.010mg/L(実施例2および5)、すなわち、それぞれ上記(1)の1/3および1/3の添加濃度で併用した場合には、1日当たりの添加時間が上記(1)の場合(22時間/日)より短くても(18時間/日)、上記(2)よりも優れた海生生物の付着防止効果が得られること
(4)先に次亜塩素酸を添加して後から二酸化塩素を添加する場合(実施例2)および先に二酸化塩素を添加して後から次亜塩素酸を添加する場合(実施例5)を比較すると、共に十分な海生生物の付着防止効果が得られるものの、前者が優れていること
(5)上記(1)以上、すなわち単独で十分な海生生物の付着防止効果を示す添加濃度以上に次亜塩素酸および二酸化塩素をそれぞれ添加しても、付着生物量が塩素では8.7g(比較例4)、二酸化塩素では7.8g(比較例8)までしか低減しないこと
(6)一方、次亜塩素酸と二酸化塩素とを併用した場合には、付着生物量が4.6g(実施例2)、4.8g(実施例3)、4.6g(実施例4)、6.1g(実施例5)まで低減すること
上記の結果は、海水中に次亜塩素酸と二酸化塩素とが共存して両者の効果、つまり相乗効果に相当する効果が発揮されることによるものと考えられる。次亜塩素酸(塩素)の代替として用いられる二酸化塩素を次亜塩素酸と併用することにより、このような相乗効果が得られることは意外な事実である。
塩素系酸化剤の海生生物に対する付着防止効果は、一般的に薬剤添加後の海水のORPに比例すると考えられている。ORPは海水の性状や水温などにより常に一定の数値を示す訳ではないが、本試験例では、次亜塩素酸と二酸化塩素とを併用した実施例1および2ではORPがそれぞれ406および414となり、同濃度の次亜塩素酸を単独で使用した比較例1でもORPが同等の412となった。このような結果から、次亜塩素酸と二酸化塩素との併用により一方もしくは両方の薬剤の一部が酸化還元反応により分解していることが推測され、上記のような相乗効果は得られないと類推される。しかしながら、上記のような海生生物に対する優れた付着防止効果が得られたことは、当業者が容易に想到し得ない意外な事実といえる。
[試験例2]
塩素剤としてN−クロロスルファマートまたはモノクロラミンを使用し二酸化塩素と併用した場合、臭素剤としてN−ブロモスルファマートまたはモノブロラミンを使用し二酸化塩素と併用した場合の海生生物の付着防止効果を確認した。
太平洋に面した和歌山県沿岸の某所に水路試験装置を設け、試験を行った。
水中ポンプを用いて揚水した未濾過の海水(pH8)を、17系統に分岐させた水路(試験区)に流量1m3/hで68日間、一過式に通水した。各水路には下記のように調製した添加薬剤を表2に示す薬剤濃度になるように、表2に示す1日当たりの添加時間になるように同時に添加した。
なお、薬剤濃度は下記の付着防止効果確認用のアクリル製カラム内での設定濃度であり、塩素剤および臭素剤の薬剤濃度は有効塩素濃度(有効塩素換算濃度)である。
また、薬剤濃度が同じ試験区の薬剤添加量は同量である。例えば、実施例6および比較例10のN−クロロスルファマートの添加量は同じであり、実施例7および比較例16の二酸化塩素の添加量は同じである。
また、各水路内には、付着防止効果確認用にアクリル製カラム(内径64mm×長さ300mm×厚さ2mm、表面積602.88cm2)を挿入し、通水終了後にカラムに付着した付着生物量を測定し、付着防止効果を評価した。
なお、ブランクとして薬剤無添加についても試験した。
得られた結果を、各添加薬剤およびそれらの濃度、時間と共に表2に示す。
(添加薬剤)
二酸化塩素は、試験例1と同様に調整し添加した。
N−クロロスルファマートおよびN−ブロモスルファマートは、公知の方法(例えば、特開2017−159276号公報に記載の方法)によって、モノクロラミンおよびモノブロラミンは、公知の方法(例えば、特開2017−53054号公報に記載の方法)によって、それぞれ生成させた後、適宜純水で希釈することで海水に添加する薬剤濃度に調整し、二酸化塩素と同様に付着防止効果確認用アクリル製カラムの手前から定量ポンプを用いて添加した。
(付着防止効果の確認)
試験例1と同様にして、カラムの付着生物量(g)を算出し、海生生物の付着防止効果を確認した。
Figure 2018122292
表2の結果から次のことがわかる。
(1)塩素剤または臭素剤を単独で使用した場合には十分な海生生物の付着防止効果が得られないが(比較例10〜12)、二酸化塩素と併用した場合には十分な海生生物の付着防止効果が得られること(実施例6〜8)
(2)十分な海生生物の付着防止効果が得られる塩素剤を単独で使用する場合(比較例14)の1/2の塩素剤の添加濃度では十分な効果が期待できないが、少量の二酸化塩素との併用した場合には十分な海生生物の付着防止効果が得られること(実施例10)
(3)塩素剤または臭素剤を単独で使用した場合にも十分な海生生物の付着防止効果が得られるが(比較例13〜15)、二酸化塩素と併用した場合には最良の海生生物の付着防止効果が得られること(実施例9、11および12)
(4)十分な海生生物の付着防止効果が得られる二酸化塩素を単独で使用する場合(比較例18)の1/6〜2/3の二酸化塩素の添加濃度では十分な効果が期待できないが、塩素剤または臭素剤との併用した場合には十分な海生生物の付着防止効果が得られること(実施例6〜12)
上記の結果は、海水中にN−クロロスルファマート、N−ブロモスルファマート、モノクロラミンおよびモノブロラミンと、二酸化塩素とが共存して両者の効果、つまり相乗効果に相当する効果が発揮されることによるものと考えられる。

Claims (6)

  1. 海水冷却水系の海水中で相乗効果を奏する濃度になるように塩素剤(但し、二酸化塩素を除く)または臭素剤と二酸化塩素とをこの順もしくは逆順でまたは同時に添加して、海水冷却水系への海生生物の付着を防止することを特徴とする海生生物の付着防止方法。
  2. 前記塩素剤または臭素剤および二酸化塩素が、前記海水中でそれぞれ0.005〜0.3mg/Lの有効塩素濃度および0.002〜0.2mg/Lの濃度になるように添加される請求項1に記載の海生生物の付着防止方法。
  3. 前記塩素剤または臭素剤と二酸化塩素とが1日1〜24時間添加される請求項1または2に記載の海生生物の付着防止方法。
  4. 前記塩素剤または臭素剤と二酸化塩素とがこの順で前記海水冷却水系の海水中に添加される請求項1〜3のいずれか1つに記載の海生生物の付着防止方法。
  5. 前記塩素剤または臭素剤が、
    (a)塩素ガス、次亜塩素酸カルシウム、次亜塩素酸ナトリウム、塩素化イソシアヌル酸、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム、ジクロロイソシアヌル酸カリウム、モノクロロイソシアヌル酸ナトリウム、モノクロロイソシアヌル酸カリウム、トリクロロイソシアヌル酸ナトリウムおよびトリクロロイソシアヌル酸カリウムの中から選択される一種以上の水中で次亜塩素酸を生成する物質、
    (b)次亜臭素酸ナトリウム、臭化ナトリウムと次亜塩素酸ナトリウムとの反応物および臭素水から選択される一種以上の水中で次亜臭素酸を生成する物質、
    (c)海水電解液、または
    (d)モノクロラミン、ジクロラミン、トリクロラミン、モノブロラミン、ジブロラミン、トリブロラミン、N−クロロスルファマートおよびN−ブロモスルファマートから選択される一種以上の結合塩素または結合臭素
    である請求項1〜4のいずれか1つに記載の海生生物の付着防止方法。
  6. 請求項1〜5のいずれか1つに記載の方法に使用される海生生物の付着防止剤であって、
    前記付着防止剤が、
    塩素剤または臭素剤としての
    (a)塩素ガス、次亜塩素酸カルシウム、次亜塩素酸ナトリウム、塩素化イソシアヌル酸、ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム、ジクロロイソシアヌル酸カリウム、モノクロロイソシアヌル酸ナトリウム、モノクロロイソシアヌル酸カリウム、トリクロロイソシアヌル酸ナトリウムおよびトリクロロイソシアヌル酸カリウムの中から選択される一種以上の水中で次亜塩素酸を生成する物質、
    (b)次亜臭素酸ナトリウム、臭化ナトリウムと次亜塩素酸ナトリウムとの反応物および臭素水から選択される一種以上の水中で次亜臭素酸を生成する物質、
    (c)海水電解液、または
    (d)モノクロラミン、ジクロラミン、トリクロラミン、モノブロラミン、ジブロラミン、トリブロラミン、N−クロロスルファマートおよびN−ブロモスルファマートから選択される一種以上の結合塩素もしくは結合臭素と、
    二酸化塩素発生源としての
    (1)次亜塩素酸ナトリウムと塩酸と亜塩素酸ナトリウムとの組み合わせ、
    (2)亜塩素酸ナトリウムと塩酸との組み合わせ、または
    (3)塩素酸ナトリウム、過酸化水素および硫酸との組み合わせ
    とを含むことを特徴とする海生生物の付着防止剤。
JP2018006454A 2017-02-02 2018-01-18 海生生物の付着防止方法およびそれに用いる付着防止剤 Active JP6944154B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021142658A JP7266224B2 (ja) 2017-02-02 2021-09-01 海生生物の付着防止方法

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017017772 2017-02-02
JP2017017772 2017-02-02

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021142658A Division JP7266224B2 (ja) 2017-02-02 2021-09-01 海生生物の付着防止方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018122292A true JP2018122292A (ja) 2018-08-09
JP6944154B2 JP6944154B2 (ja) 2021-10-06

Family

ID=63109203

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018006454A Active JP6944154B2 (ja) 2017-02-02 2018-01-18 海生生物の付着防止方法およびそれに用いる付着防止剤
JP2021142658A Active JP7266224B2 (ja) 2017-02-02 2021-09-01 海生生物の付着防止方法

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021142658A Active JP7266224B2 (ja) 2017-02-02 2021-09-01 海生生物の付着防止方法

Country Status (1)

Country Link
JP (2) JP6944154B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7168278B1 (ja) * 2021-04-02 2022-11-09 株式会社片山化学工業研究所 海生生物の付着防止方法及び海生生物の付着防止剤

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01275504A (ja) * 1988-04-26 1989-11-06 Kurita Water Ind Ltd 水中付着生物防除剤並びに水中生物付着防止方法
JPH06153759A (ja) * 1992-11-25 1994-06-03 C M D:Kk 水路に付着する生物の除去方法
JP2001261506A (ja) * 2000-03-16 2001-09-26 Hakuto Co Ltd 水系における微生物の抑制方法
JP2003104804A (ja) * 2001-09-28 2003-04-09 Hakuto Co Ltd 水系の殺微生物方法
JP2012505069A (ja) * 2008-08-18 2012-03-01 シーメンス ウォーター テクノロジース コーポレイション 船上装備品の生物付着を防除するための方法及びシステム
JP2013000696A (ja) * 2011-06-20 2013-01-07 Fujifilm Corp 水の浄化方法
JP2013506002A (ja) * 2009-09-29 2013-02-21 ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー 2,2−ジブロモマロンアミドおよび酸化性殺生剤を含む相乗性殺微生物組成物
CN103523875A (zh) * 2013-10-24 2014-01-22 哈尔滨工业大学 二氧化氯和次氯酸钠联合作用杀灭长距离原水输水管道中淡水壳菜的方法
US20160152495A1 (en) * 2014-08-01 2016-06-02 Gordon & Rosenblatt, Llc Methods for eradicating biofilms from plumbing systems
JP2016538119A (ja) * 2013-11-12 2016-12-08 エコラブ ユーエスエイ インク 膜分離装置の生物付着を抑制するための組成物および方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000042544A (ja) * 1998-07-31 2000-02-15 Toyobo Co Ltd 逆浸透膜法淡水化の前処理方法
JP2003275770A (ja) * 2002-03-26 2003-09-30 Rikujo Yoshoku Kogaku Kenkyusho:Kk 海水殺菌装置
WO2008041400A1 (fr) * 2006-09-29 2008-04-10 Katayama Chemical, Inc. Procédé d'inhibition du moussage dans un circuit de refroidissement à base d'eau de mer
JP5704634B2 (ja) * 2009-10-23 2015-04-22 中国電力株式会社 海洋生物の付着を抑制する方法およびシステム、および、水の塩素濃度を減少させる方法およびシステム
WO2012142435A2 (en) * 2011-04-15 2012-10-18 Advanced Diamond Technologies, Inc. Electrochemical system and method for on-site generation of oxidants at high current density

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01275504A (ja) * 1988-04-26 1989-11-06 Kurita Water Ind Ltd 水中付着生物防除剤並びに水中生物付着防止方法
JPH06153759A (ja) * 1992-11-25 1994-06-03 C M D:Kk 水路に付着する生物の除去方法
JP2001261506A (ja) * 2000-03-16 2001-09-26 Hakuto Co Ltd 水系における微生物の抑制方法
JP2003104804A (ja) * 2001-09-28 2003-04-09 Hakuto Co Ltd 水系の殺微生物方法
JP2012505069A (ja) * 2008-08-18 2012-03-01 シーメンス ウォーター テクノロジース コーポレイション 船上装備品の生物付着を防除するための方法及びシステム
JP2013506002A (ja) * 2009-09-29 2013-02-21 ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー 2,2−ジブロモマロンアミドおよび酸化性殺生剤を含む相乗性殺微生物組成物
JP2013000696A (ja) * 2011-06-20 2013-01-07 Fujifilm Corp 水の浄化方法
CN103523875A (zh) * 2013-10-24 2014-01-22 哈尔滨工业大学 二氧化氯和次氯酸钠联合作用杀灭长距离原水输水管道中淡水壳菜的方法
JP2016538119A (ja) * 2013-11-12 2016-12-08 エコラブ ユーエスエイ インク 膜分離装置の生物付着を抑制するための組成物および方法
US20160152495A1 (en) * 2014-08-01 2016-06-02 Gordon & Rosenblatt, Llc Methods for eradicating biofilms from plumbing systems

Also Published As

Publication number Publication date
JP6944154B2 (ja) 2021-10-06
JP7266224B2 (ja) 2023-04-28
JP2021183336A (ja) 2021-12-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN110050791B (zh) 水系统的微生物的抑制方法
TW200920701A (en) Method for killing microbe and alga
JP4867930B2 (ja) 水系のレジオネラ菌の殺菌方法
JP2016120457A (ja) ろ過処理システムおよびろ過処理方法
JP5879596B1 (ja) 海生生物の付着防止方法およびそれに用いる付着防止剤
JP7266224B2 (ja) 海生生物の付着防止方法
JP2003267811A (ja) スライム剥離剤、スライム剥離剤組成物およびスライム剥離方法
JP2006083135A (ja) 水系における次亜臭素酸の生成方法
JP6843329B2 (ja) 海水冷却水系の海生生物の付着障害防止方法
JP5874245B2 (ja) 船舶バラスト水の処理方法
JP5281465B2 (ja) 殺菌殺藻剤組成物、水系の殺菌殺藻方法および殺菌殺藻剤組成物の製造方法
JP2000140858A (ja) スライム抑制方法、添加剤及び冷却水循環装置
JP6548870B2 (ja) 製紙工程水のスライム抑制方法
JP6249122B2 (ja) 水系の微生物抑制方法
JP5938874B2 (ja) 船舶バラスト水処理剤及びこれを用いた船舶バラスト水の処理方法
JP6156445B2 (ja) 水系の微生物抑制方法
JP7168278B1 (ja) 海生生物の付着防止方法及び海生生物の付着防止剤
JP7140343B1 (ja) 海生生物等の付着防止方法
JP5119214B2 (ja) 水系におけるスライムコントロール方法
JP6331364B2 (ja) 腐食低減方法及び腐食低減剤
WO2021149645A1 (ja) 海生生物等の付着防止方法、付着防止剤及び付着防止用キット
JP7340205B2 (ja) 海生生物及びスライムの付着防止方法、付着防止剤及び付着防止用キット
WO2022208944A1 (ja) 海生生物等の付着防止方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201117

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20201117

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20201203

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210317

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210330

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210525

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210803

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210901

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6944154

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250