JP2018119766A - 蓄冷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】蓄冷体の状態を適切に求めることができる蓄冷装置を提供する。【解決手段】蓄冷装置(100)は、筐体(55)と、複数の箱体(11)と、送風機(20)と、センサ(12)と、第一突出部(25)とを備える。筐体(55)は、蓄冷室(15)及び貯蔵室(50)を有する。複数の箱体(11)は、蓄冷室(15)の底面に沿って第1の方向に配列されている。送風機(20)は、第2の方向に沿って箱体(11)同士の間に空気の流れを生じさせる。センサ(12)は、箱体(11)の表面温度等の温度を第2の方向における複数の位置で検出する。第一突出部(25)を有する。第一突出部(25)は、第1の方向に突出して第2の方向に沿って流れる空気の流路(17)を定める。第一突出部(25)は、第一面(25a)を含む。複数の位置の少なくとも1つは、流路(17)と重なっている。【選択図】図1

Description

本開示は、蓄冷装置に関する。
従来、蓄冷装置を備えたコールドロールボックスが知られている。コールドロールボックスは、例えば、食品などの物品がコールドロールボックスの内部に収納された状態で、配送車の荷台に積載されて搬送される。
特許文献1には、蓄冷溶剤と、記憶部と、温度検出部と、蓄冷量演算部と、表示部とを含む蓄冷装置を備えたコールドロールボックスが記載されている。蓄冷溶剤において、凍結開始温度と凍結終了温度との間に所定の温度勾配特性を有するように添加物濃度が調製されている。蓄冷溶剤の凍結開始温度は、例えば概ね−7℃であり、蓄冷溶剤の凍結終了温度は概ね−22℃である。記憶部は、温度勾配特性に係るデータを記憶する。温度検出部は、蓄冷溶剤の温度を検出する。蓄冷量演算部は、温度検出部から得る検出温度と、記憶部から得る温度勾配特性に係るデータとに基づいて蓄冷量を求める。表示部は、蓄冷量演算部によって求めた蓄冷量を表示する。
特開平7−318215号公報
特許文献1に記載の蓄冷装置は、場合によっては、蓄冷量を適切に求めることができない可能性がある。そこで、本開示は、蓄冷体の状態をより確実に適切に求めることができる蓄冷装置を提供する。
本開示は、
蓄冷室及び前記蓄冷室と連通可能に仕切られている貯蔵室を内部に有する筐体と、
前記蓄冷室において前記蓄冷室の底面に沿って第1の方向に配列され、それぞれ蓄冷体が収納されている複数の箱体と、
前記貯蔵室に配置され、前記蓄冷室の前記底面に平行な面内において前記第1の方向と交わる第2の方向に沿って前記箱体同士の間を通過する空気の流れを生じさせて前記蓄冷体によって冷却された前記空気を循環させる送風機と、
少なくとも1つの前記箱体の表面温度、少なくとも1つの前記箱体に収納されている前記蓄冷体の表面温度、又は少なくとも1つの前記箱体に収納されている前記蓄冷体の内部の温度を前記第2の方向における複数の位置で検出するセンサと、
前記底面に垂直な第3の方向において前記箱体の両端の間で前記第1の方向に突出して前記第2の方向に沿って流れる空気の流路を定める第一突出部であって、前記第3の方向において前記箱体の両端から離れた位置から前記箱体の前記両端の一方である第一端に向かって延びている第一面を含む第一突出部と、を備え、
前記複数の位置の少なくとも1つは、前記箱体を前記第1の方向から見たときに、前記流路と重なった特定位置にある、
蓄冷装置を提供する。
上記の蓄冷装置は、蓄冷体の状態をより確実に適切に求めることができる。
図1は、本開示の蓄冷装置の一例を模式的に示す構成図である。 図2は、蓄冷室における空気の流れを説明する斜視図である。 図3は、図1に示す蓄冷装置の一部を模式的に示す構成図である。 図4は、図3におけるIV−IV線に沿った箱体の断面図である。 図5は、蓄冷装置の動作を示すフローチャートである。 図6は、蓄冷装置のセンサによる温度の検出結果の一例を示すグラフである。 図7は、変形例に係る蓄冷装置の一部を模式的に示す構成図である。 図8は、別の変形例に係る蓄冷装置の一部を模式的に示す構成図である。
特許文献1に記載の蓄冷装置は、蓄冷溶剤の温度が空間的にばらつく可能性があることを考慮して考案されていない。このため、特許文献1に記載の蓄冷装置は、蓄冷溶剤の温度に空間的なばらつきが生じる場合、蓄冷量を適切に求めることができない可能性がある。また、特許文献1に記載の蓄冷装置では、例えば、概ね−7℃の凍結開始温度及び概ね−22℃の凍結終了温度Teを有する蓄冷溶剤が使用されており、凍結開始温度Tsと凍結終了温度Teとの差の絶対値は概ね15℃にも及ぶ。このため、特許文献1に記載の蓄冷装置によれば、凍結開始温度と凍結終了温度との間の温度勾配特性を用いて蓄冷量を求めやすい。しかし、特許文献1に記載の蓄冷装置では、凍結開始温度と凍結終了温度との差の絶対値が小さくなると蓄冷量を適切に求めることが困難になってしまう。
本開示の第1態様は、
蓄冷室及び前記蓄冷室と連通可能に仕切られている貯蔵室を内部に有する筐体と、
前記蓄冷室において前記蓄冷室の底面に沿って第1の方向に配列され、それぞれ蓄冷体が収納されている複数の箱体と、
前記貯蔵室に配置され、前記蓄冷室の前記底面に平行な面内において前記第1の方向と交わる第2の方向に沿って前記箱体同士の間を通過する空気の流れを生じさせて前記蓄冷体によって冷却された前記空気を循環させる送風機と、
少なくとも1つの前記箱体の表面温度、少なくとも1つの前記箱体に収納されている前記蓄冷体の表面温度、又は少なくとも1つの前記箱体に収納されている前記蓄冷体の内部の温度を前記第2の方向における複数の位置で検出するセンサと、
前記底面に垂直な第3の方向において前記箱体の両端の間で前記第1の方向に突出して前記第2の方向に沿って流れる空気の流路を定める第一突出部であって、前記第3の方向において前記箱体の両端から離れた位置から前記箱体の前記両端の一方である第一端に向かって延びている第一面を含む第一突出部と、を備え、
前記複数の位置の少なくとも1つは、前記箱体を前記第1の方向から見たときに、前記流路と重なった特定位置にある、
蓄冷装置を提供する。
第1態様によれば、送風機によって、第2の方向に沿って箱体同士の間を通過する空気の流れが生じる。加えて、センサが、箱体の表面温度、蓄冷体の表面温度、又は蓄冷体の内部の温度を第2の方向における複数の位置で検出する。このため、空気の流れ方向における蓄冷体に関する温度の分布が得られる。また、空気は、第一面にぶつかった後第一突出部によって定められた流路を集中的に流れる。この流路における集中的な空気の流れにより、この流路の近くの蓄冷体に含まれる蓄冷材料が他の部分に比べて早期に融解する。センサによって温度が検出される複数の位置の少なくとも1つは流路と重なった特定位置にあるので、蓄冷材料の融解した量が少しであっても特定位置で検出される温度が蓄冷材料の融点以上の測定値を早期に示す。これにより、箱体の表面温度、蓄冷体の表面温度、又は蓄冷体の内部の温度を第2の方向における複数の位置で検出することにより得られる、空気の流れ方向おける蓄冷体に関する温度の分布が、蓄冷材料の融解する量が増えるに従い変化する。このため、第1態様によれば、蓄冷材料の凍結開始温度と凍結終了温度との差の絶対値の大きさに関係なく、センサによって、蓄冷材料の相変化を表す温度測定が可能であり、その温度測定の結果から蓄冷体の状態を適切に求めることができる。
本開示の第2態様は、第1態様に加えて、前記第一面は、前記第一端に隣接している、蓄冷装置を提供する。第2態様によれば、第一面が空気の流れを遮ることにより、箱体の第一端の近くを空気がほとんど流れない。これにより、流路において集中した空気の流れをより確実に生じさせることができる。その結果、より確実に蓄冷体の状態を適切に求めることができる。
本開示の第3態様は、第1態様又は第2態様に加えて、前記第一面は、前記第2の方向における前記空気の流れの上流側の前記箱体の端である上流端に隣接している、蓄冷装置を提供する。第3態様によれば、箱体の空気の流れの上流側の端部において第一面によって空気の流れを遮ることができる。
本開示の第4態様は、第1態様〜第3態様のいずれか1つの態様に加えて、前記第一面は、前記空気の流れの下流に向かって前記流路を窄める斜面である、蓄冷装置を提供する。第4態様によれば、第一面によって空気の流れに渦が生じることを抑制でき、空気を効率的に循環させることができる。
本開示の第5態様は、第1態様〜4態様にいずれか1つに加えて、前記第一突出部は、前記第2の方向に垂直な面における前記流路の断面積を、前記第一面よりも前記空気の流れの下流側で前記第2の方向において一定に定める第二面をさらに含む、蓄冷装置を提供する。第5態様によれば、第二面によって空気の流路の断面積が一定になるので、空気の流れを安定させることができる。
本開示の第6態様は、第5態様に加えて、前記第3の方向において前記箱体の両端の間で前記第1の方向に突出して前記第2の方向に沿って前記流路を前記第一突出部とともに定める第二突出部であって、前記第二面と向かい合う第三面を少なくとも含む第二突出部をさらに有する、蓄冷装置を提供する。第6態様によれば、第3の方向における箱体の寸法が大きくても、第二面と第三面との距離を適切に定めることにより、集中的な空気の流れを所望の状態で生じさせやすい。
本開示の第7態様は、第6態様に加えて、前記第三面は、前記第3の方向における前記箱体の前記両端の他方である第二端と前記第二面との間で前記第2の方向における前記空気の流れの上流側の前記箱体の端である上流端から離れて延びており、前記第二突出部は、前記第2の方向における前記空気の流れの上流側の前記第三面の端から前記第二端に向かって延びている第四面をさらに含む、蓄冷装置を提供する。第7態様によれば、第四面によって空気の流れが遮られるので、集中的な空気の流れを有利に形成できる。
本開示の第8態様は、第1態様〜第7態様のいずれか1つの態様に加えて、
前記蓄冷体に含まれる液体状態の蓄冷材料は、前記蓄冷体に含まれる固体状態の前記蓄冷材料の密度よりも小さい密度を有し、
前記第二端は、前記第一端よりも上方に位置し、
前記第3の方向における前記第二端と前記特定位置との間の距離は、前記第3の方向における前記第一端と前記特定位置との間の距離よりも短い、
蓄冷装置を提供する。
第8態様によれば、融解した蓄冷体に含まれる蓄冷材料は、第3の方向において第二端の近くに集まりやすい。このため、第3の方向における、特定位置と、箱体の第一端及び第二端との距離が上記のように定められていることにより、特定位置で検出される温度が蓄冷体に含まれる蓄冷材料の融点以上の測定値を早期に示す。特に、第二端の近くで集中的な空気の流れを生じさせることにより、第二端の近くの蓄冷体に含まれる蓄冷材料が他の部分より早期に融解しやすい。融解して液体になった蓄冷材料は第二端の近くに留まり、固体状態の蓄冷材料も特定の場所に留まる。このため、固体の蓄冷材料と液体の蓄冷材料とが混ざり合うことによって特定位置においてセンサによって検出される温度が一時的に低下することを抑制できる。これにより、蓄冷材料の相変化を表す温度測定が可能であり、その温度測定の結果から蓄冷体の状態を適切に求めることができる。
本開示の第9態様は、第1態様〜第7態様のいずれか1つの態様に加えて、
前記蓄冷体に含まれる液体状態の蓄冷材料は、前記蓄冷体に含まれる固体状態の前記蓄冷材料の密度よりも大きい密度を有し、
前記第一端は、前記第二端よりも上方に位置し、
前記第3の方向における前記第二端と前記特定位置との間の距離は、前記第3の方向における前記第一端と前記特定位置との間の距離よりも短い、
蓄冷装置を提供する。
第9態様によれば、蓄冷体に含まれる融解した蓄冷材料は、第3の方向において第二端の近くに集まりやすい。このため、第3の方向における、特定位置と、箱体の第一端及び第二端との距離が上記のように定められていることにより、特定位置で検出される温度が蓄冷材料の融点以上の測定値を早期に示す。特に、第二端の近くで集中的な空気の流れを生じさせることにより、第二端の近くの蓄冷材料が他の部分より早期に融解しやすい。融解して液体になった蓄冷材料は第二端の近くに留まり、固体状態の蓄冷材料も特定の場所に留まる。このため、固体の蓄冷材料と液体の蓄冷材料とが混ざり合うことによって特定位置においてセンサによって検出される温度が一時的に低下することを抑制できる。これにより、蓄冷材料の相変化を表す温度測定が可能であり、その温度測定の結果から蓄冷体の状態を適切に求めることができる。
本開示の第10態様は、第1態様〜第9態様のいずれか1つの態様に加えて、
前記センサによって検出された温度を示す情報が入力され、前記複数の位置における、前記箱体の表面温度、前記箱体に収納されている前記蓄冷体の表面温度、又は前記箱体に収納されている前記蓄冷体の内部の温度を示す情報に基づいて前記蓄冷体の状態を示す状態情報を生成する制御器と、
前記状態情報を表示する表示部と、をさらに備えた、
蓄冷装置を提供する。
第10態様によれば、上記のようにして適切に蓄冷体の状態を示す状態情報を生成したうえで、その状態情報を表示できる。
本開示の第11態様は、
蓄冷室及び前記蓄冷室と連通可能に仕切られている貯蔵室を内部に有する筐体と、
前記蓄冷室において前記蓄冷室の底面に沿って第1の方向に配列され、それぞれ蓄冷体が収納されている複数の箱体と、
前記貯蔵室に配置され、前記蓄冷室の前記底面に平行な面内において前記第1の方向と交わる第2の方向に沿って前記箱体同士の間を通過する空気の流れを生じさせて前記蓄冷体によって冷却された前記空気を循環させる送風機と、
少なくとも1つの前記箱体の表面温度、少なくとも1つの前記箱体に収納されている前記蓄冷体の表面温度、又は少なくとも1つの前記箱体に収納されている前記蓄冷体の内部の温度を前記第2の方向における複数の位置で検出するセンサと、を備え、
前記複数の箱体の少なくとも1つは、前記底面に垂直な第3の方向において当該箱体の両端の一方である第一端から離れて定められた伝熱面と、前記第3の方向において前記伝熱面に隣接して定められた断熱面とを含む外面を有し、
前記複数の位置の少なくとも1つは、前記箱体を前記第1の方向から見たときに、前記伝熱面と重なった特定位置にある、
蓄冷装置を提供する。
第11態様によれば、空気の流れが断熱面においてはほとんど冷却されず伝熱面において冷却されるので伝熱面の近傍の蓄冷体に含まれる蓄冷材料が他の部分に比べて早期に融解する。センサによって温度が検出される複数の位置の少なくとも1つは伝熱面と重なった特定位置にあるので、蓄冷材料の融解した量が少しであっても特定位置で検出される温度が蓄冷材料の融点以上の測定値を早期に示す。これにより、箱体の表面温度、蓄冷体の表面温度、又は蓄冷体の内部の温度を第2の方向における複数の位置で検出することにより得られる、空気の流れ方向における蓄冷体に関する温度の分布が、蓄冷材料の融解する量が増えるに従い変化する。このため、第11態様によれば、蓄冷材料の凍結開始温度と凍結終了温度との差の絶対値の大きさに関係なく、センサによって、蓄冷材料の相変化を表す温度測定が可能であり、その温度測定の結果から蓄冷体の状態を適切に求めることができる。
以下、本開示の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明は本発明の一例に関するものであり、本発明はこれらに限定されるわけではない。なお添付の図面においてX軸は同一の方向を示し、Y軸はX軸と直交する別の同一の方向を示し、Z軸はX軸及びY軸に直交する方向を示す。XY平面が水平である。X軸、Y軸、及びZ軸に言及されることなく説明される構成要素は、必要に応じて、適切な位置に配置可能である。
図1及び図2に示す通り、蓄冷装置100aは、筐体55と、複数の箱体11と、送風機20と、センサ12と、第一突出部25とを備えている。筐体55は、蓄冷室15及び貯蔵室50を内部に有する。貯蔵室50は、蓄冷室15と連通可能に仕切られている空間である。複数の箱体11は、蓄冷室15において蓄冷室15の底面に沿って第1の方向(Y軸方向)に配列されている。図3に示す通り、複数の箱体11のそれぞれには、蓄冷体10が収納されている。送風機20は貯蔵室50に配置されている。送風機20は、蓄冷室15の底面に平行な面内において第1の方向(Y軸方向)と交わる第2の方向(X軸方向)に沿って箱体11同士の間を通過する空気の流れを生じさせて蓄冷体10によって冷却された空気を循環させる。センサ12は、少なくとも1つの箱体11の表面温度、少なくとも1つの箱体11に収納されている蓄冷体10の表面温度、又は少なくとも1つの箱体11に収納されている蓄冷体10の内部の温度を第2の方向(X軸方向)における複数の位置で検出する。第一突出部25は、蓄冷室15の底面に垂直な第3の方向(Z軸方向)において箱体11の両端の間で第1の方向(Y軸方向)に突出して第2の方向(X軸方向)に沿って流れる空気の流路17を定めている。第一突出部25は第一面25fを含む。第一面25fは、第3の方向(Z軸方向)において箱体11の両端から離れた位置から箱体11の両端の一方である第一端11aに向かって延びている。図3に示す通り、センサ12によって温度が検出される複数の位置の少なくとも1つ(図3では3つ)は、箱体11を第1の方向から見たときに、空気の流路17と重なった特定位置にある。
図1及び図2における矢印は、送風機20の働きにより生じる空気の流れを概念的に示す。送風機20によって、第2の方向(X軸方向)に沿って箱体11同士の間を通過する空気の流れが生じる。加えて、センサ12が、箱体11の表面温度、蓄冷体10の表面温度、又は蓄冷体10の内部の温度を第2の方向(X軸方向)における複数の位置で検出する。このため、空気の流れ方向における蓄冷体10に関する温度の分布が得られる。また、空気は、第一面25fにぶつかった後、第一突出部25によって定められた流路17を集中的に流れる。この流路17における集中的な空気の流れにより、この流路17の近くの蓄冷体10に含まれる蓄冷材料が他の部分に比べて早期に融解する。センサ12によって温度が検出される複数の位置の少なくとも1つは流路と重なった特定位置にあるので、蓄冷体10に含まれる蓄冷材料の融解した量が少しであっても特定位置で検出される温度が蓄冷材料の融点以上の測定値を早期に示す。これにより、箱体11の表面温度、蓄冷体10の表面温度、又は蓄冷体10の内部の温度を第2の方向(X軸方向)における複数の位置で検出することにより得られる、空気の流れ方向における蓄冷体10に関する温度の分布が、蓄冷材料の融解する量が増えるに従い変化する。このため、蓄冷装置100aによれば、蓄冷体10の凍結開始温度と凍結終了温度との差の絶対値の大きさに関係なく、センサ12によって、蓄冷体10の相変化を表す温度測定が可能であり、その温度測定の結果から蓄冷体10の状態を適切に求めることができる。
図3に示す通り、例えば、第一突出部25の第一面25fは、第一端11aに隣接している。この場合、第一面25fが空気の流れを遮ることにより、流路17の第一面25fよりも下流において箱体11の第一端11aの近くを空気がほとんど流れない。これにより、流路17においてより確実に集中した空気の流れを生じさせることができる。その結果、より確実に蓄冷体10の状態を適切に求めることができる。
図3に示す通り、例えば、第一突出部25の第一面25fは、第2の方向(X軸方向)における空気の流れの上流側の箱体11の端である上流端11uに隣接している。この場合、空気の流れの上流側の箱体11の端部において第一面25fによって空気の流れを遮ることができる。
図3に示す通り、第一面25fの一部が上流端11uに接している。第一面25fの全体が上流端11uに接していてもよい。第一突出部25の第一面25fは、空気の流れの上流側の箱体11の端部において、第2の方向において上流端11uから離れて定められていてもよい。
図3に示す通り、例えば、第一突出部25の第一面25fは、空気の流れの下流に向かって流路17を窄める斜面である。この場合、第一面25fによって空気の流れに渦が生じることを抑制でき、空気を効率的に循環させることができる。
図3に示す通り、例えば、第一突出部25は第二面25sをさらに有する。第二面25sは、第2の方向(X軸方向)に垂直な面における空気の流路17の断面積を、第一面25よりも空気の流れの下流側で第2の方向(X軸方向)において一定に定める。例えば、第二面25sは、第一面25fの空気の流れの下流側の端から第2の方向(X軸方向)に延びている。これにより、第二面25sによって定められた流路17において集中的な空気の流れが安定しやすい。
図1に示す通り、第二面25sは、例えば、第一面25fの空気の流れの下流側の端から、第2の方向(X軸方向)における箱体11の中央付近まで延びている。第一突出部25は、第2の方向(X軸方向)において、箱体11の上流端11uに寄って配置されている。箱体11の空気の流れの上流側の端部に接触する空気の温度は比較的高くなりやすいので流路17の近くの蓄冷体を早期に融解させやすい。なお、第2の方向(X軸方向)における第二面25sの長さは、例えば、空気と箱体11との熱交換面積と、蓄冷体10に含まれる蓄冷材料の融解による温度変化を大きく設定したい領域との兼ね合いにより決定される。例えば、空気と箱体11との熱交換面積が十分である場合、第二面25sは、第2の方向(X軸方向)における空気の流れの下流側の箱体11の端である下流端11dと第2の方向における箱体11の中央との間の位置まで延びていてもよい。
図3に示す通り、蓄冷装置100aは、例えば、第二突出部26をさらに備えている。第二突出部26は、第3の方向(Z軸方向)における箱体11の両端の間で第1の方向(Y軸方向)に突出している。第二突出部26は、第2の方向(X軸方向)に沿って流路17を第一突出部25とともに定めている。第二突出部26は、第二面25sと向かい合う第三面26tを少なくとも含む。これにより、第3の方向(Z軸方向)における箱体11の寸法が大きくても、第二面25sと第三面26tとの距離を適切に定めることにより、集中的な空気の流れを所望の状態で生じさせやすい。
図3に示す通り、第三面26tは、例えば、第3の方向(Z軸方向)における箱体11の両端の他方である第二端11bと第二面25sとの間で箱体11の上流端11uから離れて延びている。この場合、図3に示す通り、第二突出部26は、例えば、第四面26fをさらに含む。第四面26fは、第2の方向(X軸方向)における空気の流れの上流側の第三面26tの端から第二端11bに向かって延びている。第四面26fによって空気の流れが遮られるので、集中的な空気の流れを有利に形成できる。
図3において、第一端11a及び第二端11bは、それぞれ、箱体11の下端及び上端に相当しているが、第一端11a及び第二端11bは、それぞれ、箱体11の上端及び下端に相当していてもよい。
図3に示す通り、蓄冷装置100aは、制御器30と、表示部40とをさらに備えている。制御器30には、センサ12によって検出された温度を示す情報が入力される。制御器30は、複数の位置における、箱体11の表面温度、箱体11に収納されている蓄冷体10の表面温度、又は箱体11に収納されている蓄冷体10の内部の温度を示す情報に基づいて蓄冷体10の状態を示す状態情報を生成する。表示部40は、制御器30によって生成された状態情報を表示する。これにより、蓄冷体10の適切な状態情報を表示できる。
制御器30は、有線又は無線によって通信可能に、センサ12と接続されている。このため、制御器30には、センサ12によって検出された温度を示す情報が入力される。制御器30は、例えば、情報の入出力のためのインターフェース、CPU等の演算装置、メモリ等の主記憶装置、及びハードディスクドライブなどの補助記憶装置を備えたコンピュータとして構成されている。インターフェースを介して制御器30にセンサ12によって検出された温度を示す情報が入力されると、演算装置は、この情報と、補助記憶装置に格納された蓄冷体10の状態を示す状態情報を生成するためのプログラムとを用いて状態情報を生成する。状態情報は主記憶装置に一時的に記憶される。図3に示す通り、制御器30と表示部40とは、通信ケーブルによって接続されている。表示部40は、特に制限されないが、例えば液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイである。表示部40は、例えば、蓄冷装置100aの筐体55の外周面に配置されている。主記憶装置に一時的に記憶された状態情報は、インターフェース及び通信ケーブルを介して表示部40に出力される。
図4に示す通り、蓄冷体10において、例えば、蓄冷材料10aがフィルム製の容器10bに密閉されている。蓄冷体10は、例えば、液状の蓄冷材料10aが冷却されて固化することにより潜熱の形態で冷熱を蓄えることができる。蓄冷材料10aは、特に制限されないが、例えば、所定の濃度で塩化ナトリウムが添加された塩化ナトリウム及び水を含む混合物である。蓄冷材料10aの結晶開始温度と蓄冷材料10bの結晶終了温度との差の絶対値は、特に制限されないが、例えば、2℃以下である。容器10bを形成するフィルムは、例えば、アルミニウム層と、アルミニウム層の厚み方向の両側に配置された2つ以上の樹脂層とを備えた、積層フィルムである。
蓄冷装置100の制御器30は、上記のようにして、蓄冷体10の状態を示す状態情報を生成するので、蓄冷材料10aの結晶開始温度と蓄冷材料10aの結晶終了温度との差が比較的小さい場合でも、蓄冷体10の状態を適切に求めることができる。なお、蓄冷材料10aの結晶開始温度と蓄冷材料10aの結晶終了温度との差が比較的小さいと、例えば、物品を保冷するために許容される保冷温度の許容範囲が狭い場合に蓄冷体10を有利に利用できる。
図2に示す通り、例えば、複数の箱体11は、第1の方向(Y軸方向)、第2の方向(X軸方向)、及び第3の方向(Z軸方向)のうち、第2の方向(X軸方向)において最も大きい寸法を有する。これにより、蓄冷材料10aの全体の融解状態が第2の方向においてばらつきやすい。また、箱体11同士の間の空間を空気の流れが第2の方向に通過する期間が長くなりやすく、箱体11同士の間の空間に導かれた空気が確実に冷却されやすい。加えて、箱体11同士の間の空間を流れる空気の流れに生じる圧量損失が比較的大きいので、空気の流れが生じる複数の空間に均等に空気が導かれやすい。
箱体11は、特に制限されないが、例えば、図1及び図2に示すように、第2の方向(X軸方向)に細長く延びた直方体状の外形を有する。箱体11は、組み立てやすさを考慮して、第1の方向(Y軸方向)に組み合わせ可能な複数の部品によって構成されていてもよい。箱体11を構成する材料は、特に制限されないが、例えば、アルミニウムなどの金属又は合金である。この場合、蓄冷体10が有する冷熱が箱体11の近くを流れる空気に伝わりやすい。
蓄冷室15に配列された複数の箱体11の数は、特に制限されないが、例えば、蓄冷装置100aに必要な冷熱量、蓄冷体10の寸法、及び蓄冷室15の高さ等のパラメータに基づいて適切に定められる。また、蓄冷室15に配列された複数の箱体11の数は、望ましくは、蓄冷室15を流れる空気と箱体11との熱交換面積が十分に確保されるように定められる。さらに、蓄冷室15に配列された複数の箱体11の数は、望ましくは、箱体11同士の間に定められた空気の流路において空気の流れに生じる圧力損失が適切な大きさに保たれるように定められる。
第一突出部25及び第二突出部26は、それぞれ、例えば、板状の部材である。この場合、第一突出部25及び第二突出部26を軽量化しやすい。第一突出部25及び第二突出部26は、それぞれ、例えば、ブロック状の部材であってもよい。第一突出部25及び第二突出部26の材料は、それぞれ、特に制限されないが、空気を効率的に冷却する観点から、アルミニウムなどの金属又は合金であるとよい。第一突出部25及び第二突出部26は、それぞれ、箱体11の本体と溶接により一体的に構成されていてもよいし、箱体11の本体に対して取り外し可能に構成されていてもよい。
図2に示す通り、隣り合う2つの箱体11同士の間において、2つの箱体11の一方が第一突出部25を有する。この場合、第1の方向(Y軸方向)における第一突出部25の寸法は、例えば、隣り合う箱体11同士の間隔の80〜95%である。隣り合う2つの箱体11同士の間において、2つの箱体11の一方が第二突出部26を有する。この場合、第1の方向(Y軸方向)における第二突出部26の寸法は、例えば、隣り合う箱体11同士の間隔の80〜95%である。この場合、流路17を、多くの方向に閉ざされた状態で定めることができるので、流路17に集中的な空気の流れを有利に形成できる。隣り合う2つの箱体11同士の間において、2つの箱体11の両方が第一突出部25を有していてもよい。この場合、第1の方向(Y軸方向)における2つの箱体11の第一突出部25の寸法の和が、例えば上記の範囲にある。隣り合う2つの箱体11同士の間において、2つの箱体11の両方が第二突出部26を有していてもよい。この場合、第1の方向(Y軸方向)における2つの箱体11の第二突出部26の寸法の和が、例えば上記の範囲にある。
センサ12による温度検出の対象である少なくとも1つの箱体11は、単数の蓄冷体10を収納していてもよいが、望ましくは、図3に示す通り、第2の方向(X軸方向)に配列された複数(図3では2つ)の蓄冷体10を収納している。例えば、複数の蓄冷体10同士の間には、所定の隙間が定められている。上記のように、蓄冷体10の容器10bは、例えば、アルミニウム層を含むフィルムによって形成されることがある。このため、箱体11が単数の蓄冷体10を収納している場合、蓄冷体10の第2の方向(X軸方向)の特定の箇所に、特定の箇所の近くの箇所において蓄冷体10が有する熱が容器10bを通って伝わりやすい。これに対し、箱体11が第2の方向(X軸方向)に配列された複数の蓄冷体10を収納していれば、複数の蓄冷体10のうちの特定の蓄冷体10に、この特定の蓄冷体10に隣り合う別の蓄冷体10が有する熱が伝わりにくい。このため、特定の蓄冷体10の温度は、この特定の蓄冷体10に隣り合う別の蓄冷体10が有する熱の影響を受けにくく、蓄冷体10の状態を有利に求めることができる。
センサ12は、特に制限されないが、例えば、熱電対又はサーミスターを有する接触式温度センサ又はサーモパイルを有する非接触式温度センサである。図3に示す通り、センサ12は、例えば、第2の方向(X軸方向)の複数の位置にそれぞれ配置されている。例えば、箱体11に収納された2つの蓄冷体10のそれぞれに対し、第2の方向(X軸方向)に異なる3つの位置に対応して、6つのセンサ12が配置されている。6つのセンサ12は、例えば、X軸方向に特定の間隔で配置されている。なお、センサ12が、測定視野角の広い非接触式温度センサ又は視野角が移動可能な非接触式温度センサである場合、1つのセンサ12を用いて第2の方向(X軸方向)の複数の位置で対象物の温度が検出されてもよい。また、非接触式温度センサであるセンサ12を用いて蓄冷体10の表面温度を測定する場合、箱体11には、望ましくは蓄冷体10の表面温度を検出するための開口が定められている。
センサ12は、望ましくは、少なくとも1つの箱体11の表面温度又は少なくとも1つの箱体11に収納されている蓄冷体10の表面温度を検出する。この場合、センサ12を蓄冷体10の内部に設置する必要がないので、蓄冷体10におけるシール不良による蓄冷材料10aの漏えいが起こりにくい。また、蓄冷体10の交換が必要なときでも、センサ12の設置作業を簡単にでき、又は、センサ12の設置作業を不要にできる。
センサ12は、例えば、蓄冷体10の表面又は箱体11の表面に設置されている。換言すると、センサ12は、蓄冷体10の表面又は箱体11の表面に接している。この場合、蓄冷体10の表面又は箱体11の表面とセンサ12との間に隙間がほとんどないので、蓄冷体10の表面又は箱体11の表面とセンサ12との間にセンサ12による温度検出を阻害する異物が存在しにくい。このため、蓄冷体10の表面温度又は箱体11の表面温度をより確実に検出できる。例えば、図4に示す通り、センサ12は蓄冷体10の表面に設置されている。
図1に示す通り、蓄冷装置100aは、例えば、冷気ダクト21、床板60、及び冷凍サイクル装置70を備えている。蓄冷装置100aの内部空間は、床板60によって蓄冷室15と貯蔵室50とに分かれている。例えば、床板60より下方(Z軸負方向)に蓄冷室15が定められ、床板60より上方(Z軸正方向)に貯蔵室50が定められている。貯蔵室50は、食品などの保冷が必要な物品を収納するための空間である。例えば、床板60の端の一部と貯蔵室50を定める壁面との間には隙間が定められており、この隙間によって蓄冷室15と貯蔵室50とが連通している。
送風機20は、例えば、貯蔵室50の天井面近傍で貯蔵室50の側面に配置されている。冷気ダクト21は蓄冷室15と送風機20の後方の空間とを連通させている。送風機20が動作すると、流路17を含む箱体11に接した空間を空気が通過する。このとき、蓄冷体10によって空気が冷却される。冷却された空気は、冷気ダクト21の内部を通って送風機20の後方の空間に導かれ、送風機20によって貯蔵室50に吹き出される。これにより、貯蔵室50に貯蔵された物品が保冷される。貯蔵室50の内部の空気の一部は、床板60の端の一部と貯蔵室50を定める壁面との間に定められた隙間を通って蓄冷室15に導かれる。
図1において、箱体11は、第一突出部25及び第二突出部26を有している。しかし、第一突出部25及び第二突出部26は、箱体11とは別の部材、又は、蓄冷室15の底面若しくは床板60によって構成されていてもよい。第二突出部26の代わりに、第一突出部25と、蓄冷室15の底面又は床板60によって流路17が定められていてもよい。
冷凍サイクル装置70は、蒸発器71、圧縮機72、凝縮器73、及び膨張弁74を備えている。蒸発器71、圧縮機72、凝縮器73、及び膨張弁74の順番で冷媒が通過するようにこれらが配管によって環状に接続されている。蒸発器71は、例えば、複数の箱体11のそれぞれの外面に接触して延びている配管によって構成されている。冷凍サイクル装置70を動作させると、蒸発器71を流れる冷媒と蓄冷室15の空気とが熱交換することにより、蓄冷室15の空気が冷却される。蒸発器71において冷媒の温度は、蓄冷材料10aの結晶終了温度よりも低い。このため、液体状態の蓄冷材料10aが固化して蓄冷体10に冷熱が蓄えられる。冷凍サイクル装置70は、貯蔵室50で物品を保冷する前に、蓄冷体10に冷熱を蓄えるために使用される。このため、冷凍サイクル装置70は、貯蔵室50で物品を保冷している期間は通常停止している。
蓄冷装置100aは、場合によっては、冷凍サイクル装置70を備えていなくてもよい。例えば、別の冷凍サイクル装置によって冷熱が蓄えられた状態の蓄冷体10を収納している複数の箱体11が蓄冷室15に配列されてもよい。この場合、複数の箱体11は、例えば、蓄冷装置100aに対して着脱可能である。
次に、蓄冷体10の状態情報を表示するための蓄冷装置100aの動作の一例を説明する。この動作は、特に制限されないが、例えば、送風機20を用いて、箱体11同士の間に定められた空間を通過する空気の流れを生じさせ、蓄冷体10によって冷却された空気を循環させている期間に実施される。この動作は、送風機20が停止している場合であっても、冷凍サイクル装置70を動作させて蓄冷体10に冷熱を蓄える場合に実施されてもよい。図5に示す通り、所定の条件が満たされると、蓄冷装置100aは、蓄冷体10の状態を表示するための動作を開始する。ここで、所定の条件は、特に制限されないが、例えば、送風機20又は冷凍サイクル装置70の運転開始から所定の時間が経過したこと、及び、制御器30に蓄冷体10の状態情報の表示を要求する情報が入力されたことである。蓄冷装置100は、蓄冷体10の状態情報を表示するための動作を定期的に行ってもよい。
まず、ステップS1において、センサ12は、箱体11の表面温度、蓄冷体10の表面温度、又は蓄冷体10の内部の温度を第2の方向(X軸方向)における複数の位置で検出する。ここで、箱体11の表面温度は、少なくとも1つの箱体11の表面温度である。蓄冷体10の表面温度は、少なくとも1つの箱体11に収納されている蓄冷体10の表面温度である。蓄冷体10の内部の温度は、少なくとも1つの箱体11に収納されている蓄冷体10の内部の温度である。
次に、ステップS2において、制御器30は、センサ12によって検出された温度を示す情報を取得する。この情報には、第2の方向(X軸方向)の複数の位置での、箱体11の表面温度、蓄冷体10の表面温度、又は蓄冷体10の内部の温度を示す情報が含まれる。
次に、ステップS3において、制御器30は、第2の方向(X軸方向)の複数の位置での、箱体11の表面温度、蓄冷体10の表面温度、又は蓄冷体10の内部の温度を示す情報に基づいて、蓄冷体10の蓄冷量を算出し、算出した蓄冷量を含む状態情報を生成する。次に、ステップS4において、制御器30で生成された状態情報が表示部40に出力され、表示部40が状態情報を表示し、一連の動作が終了する。
表示部40に表示される状態情報は、蓄冷量以外に、保冷可能時間又は蓄冷装置100aに含まれる蓄冷体10のうち所定量の蓄冷体10が固化するまでに要する時間であってもよい。
蓄冷量は、例えば、箱体11に収納されている蓄冷体10の容量の全体において、所定のしきい値以下の温度を有する蓄冷体10の容量が占める割合に対応する。制御器30は、例えば、第2の方向(X軸方向)の複数の位置での、箱体11の表面温度、蓄冷体10の表面温度、又は蓄冷体10の内部の温度を示す情報に基づいて、蓄冷体10の空間的な温度分布を推定する。この場合、制御器30は、推定した温度分布の全体における所定のしきい値を超えている部分の割合に基づいて、蓄冷量を算出する。例えば、少なくとも1つの箱体11に対し、第2の方向(X軸方向)に等間隔で位置する10箇所でセンサ12によって温度が検出される場合を考える。また、センサ12によって温度が検出される10箇所のそれぞれで検出される温度が互いに等しい容積の蓄冷体10の温度を代表していると仮定する。送風機20が動作している場合、蓄冷体10の冷熱は空気の流れの上流側から先に消費されるので、蓄冷体10の温度は、空気の流れの上流側の位置から空気の流れの下流側の位置へ順番にしきい値を超えていく。例えば、空気の流れの上流側の位置から空気の流れの下流側の位置へ、センサ12によって温度が検出される10箇所のうち、しきい値を超える箇所が1つ増えると、制御器30は蓄冷量を10%低下させる。ただし、推定した温度分布の全体における所定のしきい値を超えている部分の割合に基づいて、蓄冷量を算出するアルゴリズムは、これに限られない。蓄冷量を算出するためのアルゴリズムは、センサ12によって温度が測定される箇所の数、センサ12によって温度が測定される位置、蓄冷体10又は箱体11の構造に従って、適宜定められてよい。所定のしきい値は、例えば、蓄冷材料10aの融点に基づいて定められている。また、蓄冷材料10aの結晶開始温度と蓄冷材料10aの結晶終了温度との間に差がある場合には、所定のしきい値は、上限値と下限値とを有する温度範囲として定められていてもよい。
図3に示す6つのセンサ12によって、図6に示すような検出結果が得られたと仮定する。図6のグラフにおける一点鎖線は所定のしきい値を示し、所定のしきい値は、上限値と下限値とを有する特定の温度範囲として定義されている。この場合、蓄冷材料10aは、この特定の温度範囲において固体から液体に変化する。図6における各プロットは、図3に示す6つのセンサ12によって検出された温度を示している。図6に示す通り、6つのセンサ12のうち、空気の流れの上流側に位置している2つのセンサ12によって検出された温度は、所定のしきい値を超えている。具体的には、空気の流れの上流側に位置している2つのセンサ12によって検出された温度は、所定のしきい値の上限値を超えている。一方、6つのセンサ12のうち、空気の流れの下流側に位置している4つのセンサ12によって検出された温度は、所定のしきい値の上限値以下である。このように、制御器30は、6つのセンサ12によって検出された温度を示す情報に基づいて、図6に示す通り、蓄冷体10における空間的な温度分布を推定する。制御器30は、この推定された温度分布の全体における所定のしきい値の上限値を超えている部分の割合に基づいて、蓄冷量を算出する。
保冷可能時間は、例えば、蓄冷室15を通過する空気を蓄冷体10によって所定温度以下に冷却可能な時間を意味する。保冷可能時間は、例えば、蓄冷装置100aの内部から蓄冷装置100aの外部に放出される単位時間当たりの冷熱量及び蓄冷量に基づいて求めることができる。蓄冷装置100aの内部から蓄冷装置100の外部に放出される単位時間当たりの冷熱量は、例えば、蓄冷装置100aの外部の温度と、蓄冷装置100aの内部空間の温度との差に基づいて定められる。この場合、例えば、貯蔵室50及び蓄冷装置100aの筐体55の外部に温度センサ(図示省略)がそれぞれ配置され、この温度センサによって検出された温度を示す情報が制御器30に入力される。制御器30は、例えば、この情報に基づいて、蓄冷装置100aの内部から蓄冷装置100aの外部に放出される単位時間当たりの冷熱量を算出したうえで、保冷可能時間を算出する。保冷可能時間は、例えば、蓄冷量がA[J]であり、蓄冷装置100aの内部から蓄冷装置100aの外部に放出される単位時間当たりの冷熱量がB[W]である場合、A/B[秒]として算出される。また、制御器30は、所定の蓄冷量まで蓄冷体10に蓄えられた冷熱が消費されるのに要した時間に基づいて、保冷可能時間を算出してもよい。例えば、送風機20の動作開始から、箱体11に収納されている蓄冷体10の蓄冷量が半分になるまでに要した時間が1時間であった場合、保冷可能時間は「1時間」と算出されてもよい。
制御器30は、例えば、蓄冷材料10aが液体状態である蓄冷体10に冷凍サイクル装置70によって冷熱を蓄えるときに、蓄冷装置100aに含まれる蓄冷体10のうち所定量の蓄冷体10が固化するまでに要する時間を蓄冷体10の状態を示す状態情報として算出する。所定量の蓄冷体10は、蓄冷装置100aに含まれる蓄冷体10の全てであってもよいし、蓄冷装置100aに含まれる蓄冷体10の一部であってもよい。例えば、制御器30は、蒸発器71の冷却能力及び蓄冷量に基づいて、蓄冷体10の全体が固化するまでに要する時間を算出できる。蒸発器71の冷却能力は、例えば、制御器30に記憶されている。蓄冷体10の全体が固化するまでに要する時間は、例えば、蓄冷量がC[J]であり、蓄冷体10の全体が固化した場合に蓄冷体10に蓄えられる冷熱量がD[J]であり、蒸発器71の冷却能力がE[W]である場合、(D−C)/E[秒]として算出される。また、制御器30は、所定の蓄冷量まで蓄冷体10に冷熱を蓄えるのに要した時間に基づいて、蓄冷体10の全体が固化するまでに要する時間を算出してもよい。例えば、冷凍サイクル装置70の動作開始から蓄冷量が半分になるまでに要した時間が1時間であった場合、蓄冷体10の全体が固化するまでに要する時間は「1時間」と算出されてもよい。
このように、制御器30によって保冷可能時間を算出できるので、算出された保冷可能時間に応じて蓄冷装置100aを効率的に運転できる。また、制御器30によって蓄冷体10が固化するまでに要する時間を算出できるので、蓄冷体10への冷熱を蓄える運転が終了する時刻を予測でき、蓄冷装置100aを計画的に運用できる。
(変形例)
上記の蓄冷装置100aは、様々な観点から変更が可能である。例えば、図7又は図8に示す蓄冷装置100b又は蓄冷装置100cのように変更されてもよい。蓄冷装置100b又は蓄冷装置100cは、特に説明する場合を除き、蓄冷装置100aと同様に構成されている。蓄冷装置100aの構成要素と同一又は対応する蓄冷装置100b及び蓄冷装置100cの構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。蓄冷装置100aに関する説明は、技術的に矛盾しない限り、蓄冷装置100b及び蓄冷装置100cにもあてはまる。
蓄冷装置100bにおいて、蓄冷体10に含まれる液体状態の蓄冷材料10aは、蓄冷体10に含まれる固体状態の蓄冷材料10aの密度よりも小さい密度を有する。この場合、蓄冷体10は、例えば蓄冷材料10aとしてパラフィンを含む。蓄冷装置100bにおいて、第二端11bは、第一端11aよりも上方に位置する。すなわち、第一端11a及び第二端11bは、それぞれ、箱体11の下端及び上端に相当する。蓄冷装置100bにおいて、第1の方向から箱体11を見たときに流路17と重なっている、センサ12によって温度が検出される複数の位置の少なくとも1つが存在する位置を特定位置と定義する。第3の方向(Z軸方向)における第二端11bと特定位置との間の距離は、第3の方向(Z軸方向)における第一端11aと特定位置との間の距離よりも短い。
蓄冷装置100bにおいて、融解した蓄冷材料10aは、第3の方向(Z軸方向)において第二端11bの近くに集まりやすい。このため、第3の方向(Z軸方向)における、特定位置と、箱体11の第一端11a及び第二端11bとの距離が上記のように定められていることにより、特定位置で検出される温度が蓄冷材料10aの融点以上の測定値を早期に示す。特に、第二端11bの近くで集中的な空気の流れを生じさせることにより、第二端11bの近くの蓄冷材料10aが他の部分より早期に融解しやすい。例えば、図7に示す通り、第一突出部25の第二面25sは、第3の方向(Z軸方向)における箱体11の中央よりも第二端11bの近くで流路17を定めている。これにより、第二端11bの近くで集中的な空気の流れを生じさせやすい。また、第二突出部26の第三面26tは、箱体11の上流端11uから第二端11bに隣接して第2の方向(X軸方向)に延びている。融解して液体になった蓄冷材料10aは第二端の近くに留まり、固体状態の蓄冷材料10aも特定の場所に留まる。このため、固体の蓄冷体10と液体の蓄冷体10とが混ざり合うことによって特定位置においてセンサ12によって検出される温度が一時的に低下することを抑制できる。これにより、蓄冷材料10aの相変化を表す温度測定が可能であり、その温度測定の結果から蓄冷体10の状態を適切に求めることができる。
蓄冷装置100cにおいて、蓄冷体10に含まれる液体状態の蓄冷材料10aは、蓄冷体10に含まれる固体状態の蓄冷材料10aの密度よりも大きい密度を有する。この場合、蓄冷体10は、例えば蓄冷材料10aとして、水を含む。蓄冷装置100cにおいて、図8に示す通り、第一端11aは、第二端11bよりも上方に位置する。すなわち、第一端11a及び第二端11bは、それぞれ、箱体11の上端及び下端に相当する。蓄冷装置100cにおいて、第1の方向から箱体11を見たときに流路17と重なっている、センサ12によって温度が検出される複数の位置の少なくとも1つが存在する位置を特定位置と定義する。第3の方向(Z軸方向)における第二端11bと特定位置との間の距離は、第3の方向(Z軸方向)における第一端11aと特定位置との間の距離よりも短い。
蓄冷装置100cにおいて、融解した蓄冷材料10aは、第3の方向(Z軸方向)において第二端11bの近くに集まりやすい。このため、第3の方向(Z軸方向)における、特定位置と、箱体11の第一端11a及び第二端11bとの距離が上記のように定められていることにより、特定位置で検出される温度が蓄冷材料10aの融点以上の測定値を早期に示す。特に、第二端11bの近くで集中的な空気の流れを生じさせることにより、第二端11bの近くの蓄冷材料10aが他の部分より早期に融解しやすい。例えば、図8に示す通り、第一突出部25の第二面25sは、第3の方向(Z軸方向)における箱体11の中央よりも第二端11bの近くで流路17を定めている。これにより、第二端11bの近くで集中的な空気の流れを生じさせやすい。また、第二突出部26の第三面26tは、箱体11の上流端11uから第二端11bに隣接して第2の方向(X軸方向)に延びている。融解して液体になった蓄冷材料10aは第二端11bの近くに留まり、固体状態の蓄冷材料10aも特定の場所に留まる。このため、固体の蓄冷材料10aと液体の蓄冷材料10aとが混ざり合うことによって特定位置においてセンサ12によって検出される温度が一時的に低下することを抑制できる。これにより、蓄冷材料10aの相変化を表す温度測定が可能であり、その温度測定の結果から蓄冷体10の状態を適切に求めることができる。
蓄冷装置100aは、第一突出部25及び第二突出部26を備えず、箱体11の外面は所定の位置に断熱面を有するように変更されてもよい。この変形例に係る蓄冷装置は、複数の箱体11の少なくとも1つが、伝熱面と、断熱面とを含む外面を有する点で蓄冷装置100aと異なっている。ここで、伝熱面は、第3の方向(Z軸方向)において箱体11の両端の一方である第一端11aから離れて定められている。断熱面は、第3の方向(Z軸方向)において伝熱面に隣接して定められている。加えて、この変形例に係る蓄冷装置は、センサ12によって温度が検出される2の方向(X軸方向)における複数の位置の少なくとも1つが、箱体11を第1の方向(Y方向)から見たときに、伝熱面と重なった特定位置にある点で蓄冷装置100aと異なっている。
本開示の蓄冷装置は、冷蔵又は冷凍において冷熱を一時的に蓄える用途に利用できる。
10 蓄冷体
10a 蓄冷材料
11 箱体
11a 第一端
11b 第二端
11u 上流端
12 センサ
15 蓄冷室
17 流路
20 送風機
25 第一突出部
25f 第一面
25s 第二面
26 第二突出部
26t 第三面
26f 第四面
30 制御器
40 表示部
50 貯蔵室
55 筐体
100a、100b、100c 蓄冷装置

Claims (10)

  1. 蓄冷室及び前記蓄冷室と連通可能に仕切られている貯蔵室を内部に有する筐体と、
    前記蓄冷室において前記蓄冷室の底面に沿って第1の方向に配列され、それぞれ蓄冷体が収納されている複数の箱体と、
    前記貯蔵室に配置され、前記蓄冷室の前記底面に平行な面内において前記第1の方向と交わる第2の方向に沿って前記箱体同士の間を通過する空気の流れを生じさせて前記蓄冷体によって冷却された前記空気を循環させる送風機と、
    少なくとも1つの前記箱体の表面温度、少なくとも1つの前記箱体に収納されている前記蓄冷体の表面温度、又は少なくとも1つの前記箱体に収納されている前記蓄冷体の内部の温度を前記第2の方向における複数の位置で検出するセンサと、
    前記底面に垂直な第3の方向において前記箱体の両端の間で前記第1の方向に突出して前記第2の方向に沿って流れる空気の流路を定める第一突出部であって、前記第3の方向において前記箱体の両端から離れた位置から前記箱体の前記両端の一方である第一端に向かって延びている第一面を含む第一突出部と、を備え、
    前記複数の位置の少なくとも1つは、前記箱体を前記第1の方向から見たときに、前記流路と重なった特定位置にある、
    蓄冷装置。
  2. 前記第一面は、前記第一端に隣接している、請求項1に記載の蓄冷装置。
  3. 前記第一面は、前記第2の方向における前記空気の流れの上流側の前記箱体の端である上流端に隣接している、請求項1又は2に記載の蓄冷装置。
  4. 前記第一面は、前記空気の流れの下流に向かって前記流路を窄める斜面である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の蓄冷装置。
  5. 前記第一突出部は、前記第2の方向に垂直な面における前記流路の断面積を、前記第一面よりも前記空気の流れの下流側で前記第2の方向において一定に定める第二面をさらに有する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の蓄冷装置。
  6. 前記第3の方向において前記箱体の両端の間で前記第1の方向に突出して前記第2の方向に沿って前記流路を前記第一突出部とともに定める第二突出部であって、前記第二面と向かい合う第三面を少なくとも含む第二突出部をさらに備えた、請求項5に記載の蓄冷装置。
  7. 前記第三面は、前記第3の方向における前記箱体の前記両端の他方である第二端と前記第二面との間で前記第2の方向における前記空気の流れの上流側の前記箱体の端である上流端から離れて延びており、
    前記第二突出部は、前記第2の方向における前記空気の流れの上流側の前記第三面の端から前記第二端に向かって延びている第四面をさらに含む、請求項6に記載の蓄冷装置。
  8. 前記蓄冷体に含まれる液体状態の蓄冷材料は、前記蓄冷体に含まれる固体状態の前記蓄冷材料の密度よりも小さい密度を有し、
    前記第二端は、前記第一端よりも上方に位置し、
    前記第3の方向における前記第二端と前記特定位置との間の距離は、前記第3の方向における前記第一端と前記特定位置との間の距離よりも短い、
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の蓄冷装置。
  9. 前記蓄冷体に含まれる液体状態の蓄冷材料は、前記蓄冷体に含まれる固体状態の前記蓄冷材料の密度よりも大きい密度を有し、
    前記第一端は、前記第二端よりも上方に位置し、
    前記第3の方向における前記第二端と前記特定位置との間の距離は、前記第3の方向における前記第一端と前記特定位置との間の距離よりも短い、
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の蓄冷装置。
  10. 前記センサによって検出された温度を示す情報が入力され、前記複数の位置における、前記箱体の表面温度、前記箱体に収納されている前記蓄冷体の表面温度、又は前記箱体に収納されている前記蓄冷体の内部の温度を示す情報に基づいて前記蓄冷体の状態を示す状態情報を生成する制御器と、
    前記状態情報を表示する表示部と、をさらに備えた、
    請求項1〜9のいずれか1項に記載の蓄冷装置。
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