JP2018119657A - 接続構造体及び接続構造体の製造方法 - Google Patents
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Description
すなわち、ねじ切りによって、棒にねじ切りをしてナットで接続する手法や、ピンによって、管と棒にピン穴を空けてピンで接続する手法等である。
また、形状記憶合金製管継手によって、管継手をMf点(マルテンサイト変態温度)以下に冷却し、管継手の内径を広げてから、これに2本の管を両側から嵌め込み、その後、室温(Af点(逆変態温度)以上)に戻して管継手の収縮により2本の管を接続する方法も提案されている(特許文献1)。
さらに、冷やしばめによって、内側部品を冷却収縮させて細くし、これに外側部品を嵌め込んで、常温に戻し内側部品が元の径に戻り結合して接続する方法が開発されている(特許文献2)。この特許文献2には、冷やしばめでなく、焼きばめによって、外側部品を加熱膨張させて内径を広げ、これに内側部品を嵌め込んで、常温に戻し外側部品の収縮によって結合して接続する手法も記載されている。
一方、形状記憶合金棒の接合に冷やしばめ(特許文献2)を適用すると、使用時の応力が降伏点以下であれば、それに十分耐えうる接合力を保つことができる。しかし、降伏点を超えると棒材は超弾性変形となり、接合部も縮径していくため接合力が低下する。その結果、接合部で滑ってしまい、所望の接合強度、及び接合位置を保てないという問題を生ずる。このため、超弾性効果を利用する場合には応力が降伏点以上になるため、接合が不十分となる。
(1)
挿通部を有する第1接続体と、
前記挿通部の内面に対する復元状態で圧接可能な接続部を有し、形状記憶合金からなる第2接続体と、
を備えてなることを特徴とする接続構造体。
(2)
前記接続部は凹部又は貫通孔を有してなり、
前記第1接続体を貫通し前記凹部又は貫通孔に陥入される係止部材(ピン)を備える(1)項に記載の接続構造体。
(3)
前記挿通部の内面に第1嵌合部を有してなり、
前記接続部は、前記第1嵌合部に対応する第2嵌合部を有する(1)項に記載の接続構造体。
(4)
前記形状記憶合金がCu−Al−Mn系合金である(1)乃至(3)のいずれか1項に記載の接続構造体。
(5)
前記第2接続体は、3.0〜10.0質量%のAl、及び5.0〜20.0質量%のMnを含有し、残部Cuと不可避的不純物からなる組成を有し、かつ任意の副添加元素として、Ni、Co、Fe、Ti、V、Cr、Si、Nb、Mo、W、Sn、Mg、P、Be、Sb、Cd、As、Zr、Zn、B、C、Ag及びミッシュメタルからなる群より選ばれた1種または2種以上を含有することができ、これらの任意の副添加元素の含有量は合計で0.000〜10.000質量%で形成されたCu−Al−Mn系形状記憶合金からなる(1)乃至(4)のいずれか1項に記載の接続構造体。
(6)
第1接続体と第2接続体とを接続する接続構造体の製造方法であって、
形状記憶合金からなり、前記第1接続体に形成される挿通部の内径より大きい外径の接続部を有する前記第2接続体をMf点以下に冷却する工程と、
前記接続部の外径を前記挿通部の内径より小さく縮径加工する工程と、
前記接続部を前記第1接続体に嵌め込み、Af点以上に加温する工程と、
を備えることを特徴とする接続構造体の製造方法。
(7)
円筒状からなる前記接続部の外径をD、管形状からなる前記挿通部の内径をdとしたとき、D/dが1.01〜1.08である(6)項に記載の接続構造体の製造方法。
さらに、本発明の接続構造体の製造方法は、前記接続構造体を用いたことによって、形状記憶合金からなる第2接続体の超弾性効果を利用しながら、第1接続体に対して十分に接合することができる接続構造体の製造方法として好適である。
ここで、「復元状態」とは、本発明の製造方法における前記(6)項で規定する「冷却工程から縮径加工させた接続部」を「第1接続体(管状部材)に嵌め込んで拡径させた状態」を意味する。つまり、冷却した温度を、Af点以上(例えば、室温)まで戻した状態、かつ、前記拡径させた状態を意味する。
P=πdLσr
接合力Fは、次式で表される。そこで、上式を代入すると、
F=μP
=πμdLσr
となる。(式中、μは摩擦係数である。)
第1接続体1の挿通部11の内部に挿入したCu−Al−Mn系形状記憶合金からなる第2接続体2の長さLは約30mmであり、摩擦係数μを0.3と仮定すると、
F=π×0.3×10.9(mm)×30(mm)×150(MPa)
=46.2[kN]
である。これは第2接続体2の棒径がφ11.2mmのため、応力換算で469[MPa]となる。
[1]形状記憶合金からなり、第1接続体1における挿通部11の内径より大きい外径の接続部21を有する第2接続体2をMf点以下に冷却する工程
[2]第2接続体2の接続部21の外径を第1接続体1における挿通部11の内径より小さく縮径加工する工程
[3]接続部21を第1接続体1に嵌め込み、Af点以上に加温する工程
形状記憶合金製第2接続体2(例えば、Cu−Al−Mn系形状記憶合金製の第2接続体)をMf点以下に冷却する。
第2接続体2を、長さLの分だけ縮径加工して細くする。
前記長さLの分だけ細くした第2接続体2を、第1接続体1(例えば、鋼管)に嵌め込む(図1参照)。
第2接続体2と一体化された第1接続体1を加温することによって常温(Af点以上)に戻し、第2接続体2の長さLの部分、つまり第1接続体1に嵌め込まれた第2接続体2の内側部分(接続部21(L部分))が復元して元の径に戻り、接続部21が挿通部11に対して圧接されることで第1接続体1と第2接続体2が結合(接合)し、接続構造体10を得る。
第1接続体1と第2接続体2の接続部21(L)の一部にピン穴3を空ける(図2、図8参照)。
ピン穴3にピン4を入れて(図3、図8参照)、第1接続体1と第2接続体2とを固定(接合)し、接続構造体10を得る。
かかる際において、図8(b)に示すように、第1接続体1に貫通孔(ピン穴3)を設けるとともに、これに対応する貫通孔(3)を第2接続体2に形成することで、1本のピン4にて、第1接続体1と第2接続体2とを接合することができるのは勿論である。また、ピン4については、第1接続体1の側面に上下対称となる位置にピン穴3を設けることなく、当該側面上に複数本のピン穴3を等間隔に配設することもできる。
本発明の接続構造体によれば、第1接続体1と、形状記憶合金からなる第2接続体2とを接続することができる。
仮に、形状記憶合金からなる第2接続体2同士であれば、第1接続体1を間に介することで、本発明の方法により接続することができる。また、図9に示したとおり、鉄等の非形状記憶合金からなる棒材(例えば、鉄棒20)を形状記憶合金からなる第2接続体2と、接合したい場合、まず、第1接続体1と、形状記憶合金からなる第2接続体2とを本発明の方法により接続する(接続構造体10を形成する)。そして、第1接続体1の形状記憶合金からなる第2接続体2と接続していない方の一端部内をねじ切りし、鉄棒(別体20)の一端(外部)もねじ切りすることによって、鉄棒20と第1接続体1をねじで接合(螺合)する。すなわち、形状記憶合金からなる第2接続体2と鉄棒20は第1接続体1を間に介して接合することができる。
また、第1接続体1に図10(a)に示すような一端部に形成される凹形状を用いたときは、例えば図10(b)に示すように凹んで無い方の端部の外面をねじ切りして、一端をねじ切りした鉄棒20と第1接続体1をナット等で接合することができる。また、例えば図10(c)に示すように凹んで無い方の端部の内部をねじ切りすることによって鉄棒20と第1接続体1をねじで接合することができる。
形状記憶(超弾性)特性を有してなる第2接続体2は、例えば図7に示すようなS−Sカーブを与え、ひずみ量が約1〜8%で応力一定になるステージ部を有する。従って、縮径によるひずみ量が約1〜8%になるようにすれば、第1接続体1と第2接続体2の接着力が一定となり、安定した接合力が得られる。従って、D/dが1.01〜1.08が好ましい。また、ひずみ量8%を超える加工を第2接続体2(接続構造体)に加えようとすると、加工力が急速に大きくなり、スエージング(縮径の為に行われる鍛造加工などのこと)時に第2接続体2が曲がる原因になる上、第2接続体2が塑性変形してしまい縮径した第2接続体2を室温に戻しても元の径(太さ)に戻らなくなる可能性がある。
形状記憶特性及び超弾性を有する本発明で用いられる銅系合金は、Al及びMnを含有した合金である。この合金は、高温でβ相(体心立方)単相(以下、単にβ単相ともいう)になり、低温でβ相とα相(面心立方)の2相組織(以下、単に(α+β)相ともいう)になる。合金組成により異なるが、β単相となる高温は通常700℃以上であり、(α+β)相となる低温とは通常700℃未満である。
本発明で用いられるCu−Al−Mn系合金材において、上記のような安定的に良好な超弾性特性を奏して耐繰返し変形特性に優れる超弾性合金材を得るための製造条件としては、例えば、下記のような製造工程を挙げることができる。
製造工程全体の中で特に、中間焼鈍[工程3]での熱処理温度[3]を400〜680℃の範囲とし、冷間加工(具体的には冷間圧延もしくは冷間伸線)[工程4−1]での冷間圧延率もしくは冷間伸線の加工率[5]を30%以上の範囲とすることにより、安定的に良好な超弾性特性を奏するCu−Al−Mn系合金材が得られる。これに加えて、記憶熱処理[工程5−1]〜[工程5−10]において、(α+β)相になる温度域[8]と[14](合金組成により異なるが400〜650℃、好ましくは450℃〜550℃)からβ単相になる温度域[11]と[17](合金組成により異なるが通常700℃以上、好ましくは750℃以上、さらに好ましくは900℃〜950℃)までの加熱[工程5−3]と[工程5−7]での昇温速度[10]と[16]とを、いずれも0.1〜20℃/分という所定の遅い範囲に制御する。これに加えて、β単相になる温度域[11]から(α+β)相になる温度域[14]までの冷却[工程5−5]での降温速度[13]を、0.1〜20℃/分という所定の遅い範囲に制御する。さらに、前記(α+β)相になる温度域[8]からβ単相になる温度域[11]までの加熱[工程5−3]の後で、β単相になる温度域[11]での所定時間[12]の保持[工程5−4]から、その後の、β単相になる温度域[11]から(α+β)相になる温度域[14]まで0.1〜20℃/分の降温速度[13]で冷却[工程5−5]し、該温度域[14]に所定時間[15]保持[工程5−6]を経て、さらに、(α+β)相になる温度域[14]からβ単相になる温度域[17]まで0.1〜20℃/分の昇温速度[16]で加熱[工程5−7]し、さらに該温度域[17]に所定時間[18]保持[工程5−8]するまでの、[工程5−4]から[工程5−8]までを少なくとも1回、好ましくは少なくとも4回繰り返して行う([工程5−9])。この後、最後に急冷[工程5−10]する。
常法によって溶解・鋳造[工程1]と熱間圧延または熱間鍛造の熱間加工[工程2]を行った後、400〜680℃[3]で1〜120分[4]の中間焼鈍[工程3]と、その後に、加工率30%以上[5]の冷間圧延または冷間伸線の冷間加工[工程4−1]とを行う。ここで、中間焼鈍[工程3]と冷間加工[工程4−1]とはこの順で1回ずつ行ってもよく、この順で2回以上の繰り返し回数[6]で繰り返して[工程4−2]行ってもよい。その後、記憶熱処理[工程5−1]〜[工程5−10]を行う。
α+β単相になる温度域でかつ本発明で定める温度域は400〜650℃、好ましくは450〜550℃とする。
β単相になる温度域は700℃以上、好ましくは750℃以上、さらに好ましくは900〜950℃とする。
中間焼鈍[工程3]は、400〜680℃[3]で1分〜120分[4]とする。この中間焼鈍温度[3]はより低い温度とすることが好ましく、好ましくは400〜550℃とする。
冷間加工[工程4−1]は加工率30%以上[5]とする。ここで、加工率は次の式で定義される値である。
加工率(%)={(A1−A2)/A1}×100
A1は冷間加工(冷間圧延もしくは冷間伸線)前の試料の断面積であり、A2は冷間加工後の試料の断面積である。
前記記憶熱処理[工程5−1]〜[工程5−10]においては、まず[工程5−1]では、前記冷間加工後に室温から昇温速度[7](例えば、30℃/分)で(α+β相)になる温度域(例えば、450℃)[8]まで昇温する。その後、(α+β相)になる温度域(例えば、450℃)[8]で2〜120分、好ましくは10〜120分[9]保持[工程5−2]する。その後、(α+β相)になる温度域(例えば、450℃)[8]からβ単相になる温度域(例えば、900℃)[11]まで加熱[工程5−3]する際には、昇温速度[10]を前記徐昇温の0.1〜20℃/分、好ましくは0.1〜10℃/分、さらに好ましくは0.1〜3.3℃/分とする。その後、この温度域[11]に5〜480分、好ましくは10〜360分[12]保持[工程5−4]する。その後、β単相になる温度域(例えば、900℃)[11]から(α+β相)になる温度域(例えば、450℃)[14]まで0.1〜20℃/分、好ましくは0.1〜10℃/分、さらに好ましくは0.1〜3.3℃/分の降温速度[13]で冷却[工程5−5]し、この温度域[14]で20〜480分、好ましくは30〜360分[15]保持[工程5−6]する。その後、再び(α+β相)になる温度域(例えば、450℃)[14]からβ単相になる温度域(例えば、900℃)[17]まで前記徐昇温の昇温速度[16]で加熱[工程5−7]し、この温度域[17]に5〜480分、好ましくは10〜360分[18]保持[工程5−8]する。このような[工程5−4]〜[工程5−8](条件[11]〜[18])を繰り返し[工程5−9]少なくとも1回、好ましくは少なくとも4回[19]行う。
急冷[工程5−10]時の冷却速度[20]は、通常30℃/秒以上、好ましくは100℃/秒以上、さらに好ましくは1000℃/秒以上とする。
最後の任意の時効熱処理[工程6]は、通常100〜200℃[21]で5〜120分[22]、好ましくは120〜200℃[21]で5〜120分[22]行う。
本発明のCu−Al−Mn系形状記憶合金からなる第2接続体2は、以下の方法で作成した。8.1質量%Al、11.1質量%Mn、残部Cuの配合材料を高周波真空溶解炉にて溶解鋳造し、800℃で熱間鍛造、600℃で熱間圧延、520℃の中間焼鈍と冷間加工率40%の冷間伸線に付し、直径11.2mmの棒部材(第2接続体2)を作製した。電気炉内で昇温速度10℃/minで500℃にし、500℃で1時間保持後、昇温速度1.0℃/minで900℃に達した後、900℃で10分保持、その後降温速度1.0℃/minで500℃にし、500℃で1時間保持後、昇温速度1.0℃/minで900℃に達した後、1時間保持後に、水中急冷した。その後130℃、熱処理時間30分の時効処理を行い、超弾性を発現させた。このようにしてCu−Al−Mn系形状記憶合金からなる第2接続体2を得た。但し、中間焼鈍と冷間伸線を2〜4回繰り返し行うことが好ましい。
1.Cu−Al−Mn系第2接続体2(外径φ11.2mm)を液体窒素で冷やした。
2.Cu−Al−Mn系第2接続体2の先端(接続部21)をスエージング加工した(外径φ10.6mmまで)。
3.Cu−Al−Mn系第2接続体2の先端を第1接続体1(内径φ10.9mm)に嵌め込んだ。
4.室温(23℃)になるまで放置した。
5.引っ張って接合力を確認した。
実施例1の接続構造体について、応力−ひずみ曲線(S−Sカーブ)は、図5に示したものとなった。
5.第1接続体1と第2接続体2の接続部21(前記長さLの内の一部)にピン穴3を空けた(図2、図8参照)。
6.ピン穴3にピン4を入れて(図3参照)、第1接続体1と第2接続体2を固定(接合)した。
7.引っ張って接合力を確認した。
実施例2の接続構造体について、応力−ひずみ曲線(S−Sカーブ)は、図4に示したものとなった。実施例2の接続構造体では、接続部21を除く平行部(図1参照)で破断した。
比較例1は、ピン止めのみでの接続で接合させた。
ピン止めのみでの接続は、φ11.2mmの形状記憶合金からなる第2接続体2に穴を穿ち、更に内径11.3mmのSUSからなる第1接続体1にも同一サイズの穴を空けて、第2接続体2を第1接続体1に挿し込んで両方の穴が合うようにして穴にピン4を挿し込んで固定した。
φ11.2mmの形状記憶合金からなる第2接続体2の一端部を30mm長さでねじ切りして、M11(外径11mm)の長ナットと接続させた。
1.外径17.3mm、長さ100mmの形状記憶合金からなる第1接続体1に対して、ガンドリルでφ10.9mmの穴をあけ、第1接続体1を作製した。
2.第1接続体1を液体窒素で冷やした後、穴を拡径(拡管)した。
3.φ11.2mmのSUSからなる第2接続体2を第1接続体1に嵌め込んだ。
4.室温(23℃)になるまで放置した。
5.引っ張って接合力を確認した。
以上の結果を、各実施例、比較例について、D/dと併せて、下記表1に示す。
実施例1の接続構造体では、引張による接合部21での第2接続体2の変形量が小さく、負荷が約150MPa以下であれば、接合部21での接合力は引張力に抗して接続は維持される。約150MPaを超えると、第2接続体2が接続部21で超弾性変形して接合部21で滑り始めるため、接合力が低下する。
ピン止め部では第2接続体2の面積が狭くなっているため、引張試験を行うと、そこから破断すると思われた。しかし、実施例2、3、4の接続構造体では、平行部(図1参照)でネッキング破断した。その理由は、ピン止め部周りは第1接続体1と第2接続体2が密着しており、引張力が第2接続体2のみではなく第1接続体1にも分担されるため、平行部よりもピン止め部の方が負荷応力が小さくなったためと思われる。
・ピン止めが効果があった理由
実施例2、3、4の接続構造体では、ピンで補強したことで、超弾性変形が抑えられ、第2接続体2の接続部21が縮径されることなく、内圧が保たれたため接合力が保持されたと思われる。
ねじ切りで接合した比較例2では、ねじの谷の部分が起点となり破断した。ねじにすることで径の小さい谷の部分に応力集中したために破断したと考えられる。形状記憶合金は形状回復効果があるため、転造ねじ加工ができずに切削ねじ加工しかできない。切削加工するためコストが高くなる。従って比較例2は、各実施例と比較してコストが高く、特に、実施例2、3と比較して引張応力が低い。
ここで、「転造」とは、型を押し付けて回転させることで、棒(例えば、第2接続体)を押して延ばすことにより、ねじ等の形状に塑性加工する加工である。
1 第1接続体
11 挿通部
2 第2接続体
21 接続部
3 ピン用の穴
4 ピン
20 鉄棒
Claims (7)
- 挿通部を有する第1接続体と、
前記挿通部の内面に対する復元状態で圧接可能な接続部を有し、形状記憶合金からなる第2接続体と、
を備えてなることを特徴とする接続構造体。 - 前記接続部は凹部又は貫通孔を有してなり、
前記第1接続体を貫通し前記凹部又は貫通孔に陥入される係止部材を備える請求項1に記載の接続構造体。 - 前記挿通部の内面に第1嵌合部を有してなり、
前記接続部は、前記第1嵌合部に対応する第2嵌合部を有する請求項1に記載の接続構造体。 - 前記形状記憶合金がCu−Al−Mn系合金である請求項1乃至3のいずれか1項に記載の接続構造体。
- 前記第2接続体は、3.0〜10.0質量%のAl、及び5.0〜20.0質量%のMnを含有し、残部Cuと不可避的不純物からなる組成を有し、かつ任意の副添加元素として、Ni、Co、Fe、Ti、V、Cr、Si、Nb、Mo、W、Sn、Mg、P、Be、Sb、Cd、As、Zr、Zn、B、C、Ag及びミッシュメタルからなる群より選ばれた1種または2種以上を含有することができ、これらの任意の副添加元素の含有量は合計で0.000〜10.000質量%で形成されたCu−Al−Mn系形状記憶合金からなる請求項1乃至4のいずれか1項に記載の接続構造体。
- 第1接続体と第2接続体とを接続する接続構造体の製造方法であって、
形状記憶合金からなり、前記第1接続体に形成される挿通部の内径より大きい外径の接続部を有する前記第2接続体をMf点以下に冷却する工程と、
前記接続部の外径を前記挿通部の内径より小さく縮径加工する工程と、
前記接続部を前記第1接続体に嵌め込み、Af点以上に加温する工程と、
を備えることを特徴とする接続構造体の製造方法。 - 円筒状からなる前記接続部の外径をD、管形状からなる前記挿通部の内径をdとしたとき、D/dが1.01〜1.08である請求項6項に記載の接続構造体の製造方法。
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