JP2018119621A - 防振装置 - Google Patents
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Abstract
Description
そこで、例えば下記特許文献1に示される防振装置のように、制限通路内に弁体を設けることで、大きな振幅の振動が入力されたときであっても、主液室の負圧化を抑制する構成が知られている。
本発明に係る防振装置は、振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に連結される筒状の第1取付部材、および他方に連結される第2取付部材と、これら両取付部材を弾性的に連結する弾性体と、液体が封入された前記第1取付部材内の液室を第1液室と第2液室とに区画する仕切部材と、を備えるとともに、前記仕切部材に、前記第1液室と前記第2液室とを連通する制限通路が形成された液体封入型の防振装置であって、前記制限通路は、前記第1液室に開口する第1連通部、前記第2液室に開口する第2連通部、および前記第1連通部と前記第2連通部とを連通する本体流路を備え、前記第1連通部および前記第2連通部のうちの少なくとも一方は、前記第1液室または前記第2液室に面する障壁を貫通する複数の細孔を備え、前記細孔の内周面に、この細孔の中心軸回りに延びる螺旋溝が形成されていることを特徴とする。
ここで、液体は、複数の細孔を通して制限通路から第1液室または第2液室に流出する際に、これらの細孔が形成された障壁により圧力損失させられながら各細孔を流通するため、第1液室または第2液室に流入する液体の流速を抑えることができる。しかも、液体が、単一の細孔ではなく複数の細孔を流通するので、液体を複数に分岐させて流通させることが可能になり、個々の細孔を通過した液体の流速を低減させることができる。これにより、仮に防振装置に大きな荷重(振動)が入力されたとしても、細孔を通過して第1液室内または第2液室内に流入した液体と、第1液室内または第2液室内の液体と、の間で生じる流速差を小さく抑えることが可能になり、流速差に起因する渦の発生、およびこの渦に起因する気泡の発生を抑えることができる。また、仮に気泡が第1液室や第2液室ではなく制限通路で発生しても、液体を、複数の細孔を通過させることで、発生した気泡同士を、第1液室内または第2液室内で離間させることが可能になり、気泡が合流して成長するのを抑えて気泡を細かく分散させた状態に維持しやすくすることができる。
以上のように、気泡の発生そのものを抑えることができる上、たとえ気泡が発生したとしても、気泡を細かく分散させた状態に維持しやすくすることができるので、気泡が崩壊するキャビテーション崩壊が生じても、発生する異音を小さく抑えることができる。
図1に示すように、防振装置10は、振動発生部および振動受部のいずれか一方に連結される筒状の第1取付部材11と、振動発生部および振動受部のいずれか他方に連結される第2取付部材12と、第1取付部材11および第2取付部材12を互いに弾性的に連結する弾性体13と、第1取付部材11内を後述する主液室(第1液室)14と副液室(第2液室)15とに区画する仕切部材16と、を備える液体封入型の防振装置である。
なお、第1取付部材11、第2取付部材12、および弾性体13はそれぞれ、平面視した状態で円形状若しくは円環状に形成されるとともに、中心軸線Oと同軸に配置されている。
本体流路25は、仕切部材16内で周方向に沿って延びていて、本体流路25の流路方向と周方向とは同等の方向になっている。本体流路25は、中心軸線Oと同軸に配置された円弧状に形成され、周方向に沿ってほぼ半周にわたって延びている。本体流路25は、仕切部材16のうち、主液室14に面する第1障壁28、および副液室15に面する第2障壁29により画成されている。第1障壁28および第2障壁29はいずれも、表裏面が軸方向を向く板状に形成されている。第1障壁28は、本体流路25と主液室14とにより軸方向に挟まれ、本体流路25と主液室14との間に位置している。第2障壁29は、本体流路25と副液室15とにより軸方向に挟まれ、本体流路25と副液室15との間に位置している。
第1連通部26は、第1障壁28を軸方向に貫通し、周方向(本体流路25の流路方向)に沿って配置された複数の細孔31を備えている。複数の細孔31は、第1障壁28のうち、本体流路25の周方向に沿う他方の端部を形成する部分に配置されている。
以下では、周方向に沿って、本体流路25の前記一方の端部側を一方側といい、前記他方の端部側を他方側という。
複数の細孔31は、第2連通部27から周方向に離間して位置するものほど、液体Lの流通抵抗が大きくなるように形成されている。図示の例では、複数の細孔31は、第2連通部27から周方向に離間して位置するものほど、各細孔31の中心軸O1方向の全域の内径が小さくなるように形成されている。なお、複数の細孔31は、第2連通部27から周方向に離間して位置するものほど、内径の最小値が小さくなるように形成されていればよい。
細孔31は、第1障壁28に、周方向に沿う同等の位置に径方向に間隔をあけて複数形成されている。図示の例では、細孔31は、第1障壁28に径方向に間隔をあけて2つ形成されている。径方向で互いに隣り合う細孔31は、互いに同じ形状で同じ大きさに形成されている。
なお、複数の細孔31それぞれの開口端における開口面積を複数の細孔31全てについて合計した、第1連通部26全体の流路断面積は、本体流路25における流路断面積の最小値の例えば1.5倍以上4.0倍以下としてもよい。図示の例では、本体流路25の流路断面積は、全長にわたって同等となっている。
以上のように、気泡の発生そのものを抑えることができる上、たとえ気泡が発生したとしても、気泡を細かく分散させた状態に維持しやすくすることができるので、気泡が崩壊するキャビテーション崩壊が生じても、発生する異音を小さく抑えることができる。
図示の例では、細孔32の内径は、第1障壁28の厚さ方向の全域にわたって同等になっている。細孔32の両端開口部はそれぞれ、軸方向に開口している。細孔32の両端開口部は、同軸に配置されている。
また、前記実施形態では、細孔31、32を、第1障壁28に形成したが、第2障壁29に形成してもよいし、第1障壁28および第2障壁29の双方に形成してもよい。
また、前記実施形態では、第1障壁28に周方向に沿って形成された複数の細孔31、32全てについて、内周面に螺旋溝31aを形成するか、あるいは、第1障壁28の厚さ方向に延びる螺旋状に形成した構成を示したが、複数の細孔31、32のうち、少なくとも周方向の他方側の端部に位置するものに限って、内周面に螺旋溝31aを形成するか、あるいは、第1障壁28の厚さ方向に延びる螺旋状に形成してもよい。
また、前記実施形態では、複数の細孔31、32を、横断面視円形状に形成したが、本発明はこれに限られない。例えば、複数の細孔31、32を、横断面視角形状に形成する等適宜変更してもよい。
また、前記実施形態では、第1連通部26が、複数の細孔31、32を備えているが、例えば細孔31、32を有しない構成、或いは、細孔31、32より大径の開口、および細孔31、32の双方を有する構成等を採用してもよい。また、第2連通部27が、周方向(本体流路25の流路方向)に沿って配置された複数の開口部33を備えていてもよい。
さらに、前記実施形態では、本体流路25が周方向に延びているが、本発明はこれに限られない。
また、前記実施形態では、仕切部材16が、第1取付部材11内の液室19を、弾性体13を壁面の一部に有する主液室14、および副液室15に仕切るものとしたが、これに限られるものではない。例えば、ダイヤフラム20を設けるのに代えて弾性体13を設け、副液室15を設けるのに代えて、弾性体13を壁面の一部に有する受圧液室を設けてもよい。例えば、仕切部材16が、液体Lが封入される第1取付部材11内の液室19を、第1液室14および第2液室15に仕切り、第1液室14および第2液室15のうちの少なくとも1つが、弾性体13を壁面の一部に有する他の構成に適宜変更することが可能である。
また、本発明に係る防振装置10は、車両のエンジンマウントに限定されるものではなく、エンジンマウント以外に適用することも可能である。例えば、建設機械に搭載された発電機のマウントにも適用することも可能であり、或いは、工場等に設置される機械のマウントにも適用することも可能である。
11 第1取付部材
12 第2取付部材
13 弾性体
14 主液室(第1液室)
15 副液室(第2液室)
16 仕切部材
19 液室
24 制限通路
25 本体流路
26 第1連通部
27 第2連通部
28 第1障壁
29 第2障壁
31、32 細孔
31a 螺旋溝
O1 中心軸
L 液体
Claims (3)
- 振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に連結される筒状の第1取付部材、および他方に連結される第2取付部材と、
これら両取付部材を弾性的に連結する弾性体と、
液体が封入された前記第1取付部材内の液室を第1液室と第2液室とに区画する仕切部材と、を備えるとともに、
前記仕切部材に、前記第1液室と前記第2液室とを連通する制限通路が形成された液体封入型の防振装置であって、
前記制限通路は、前記第1液室に開口する第1連通部、前記第2液室に開口する第2連通部、および前記第1連通部と前記第2連通部とを連通する本体流路を備え、
前記第1連通部および前記第2連通部のうちの少なくとも一方は、前記第1液室または前記第2液室に面する障壁を貫通する複数の細孔を備え、
前記細孔の内周面に、この細孔の中心軸回りに延びる螺旋溝が形成されていることを特徴とする防振装置。 - 振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に連結される筒状の第1取付部材、および他方に連結される第2取付部材と、
これら両取付部材を弾性的に連結する弾性体と、
液体が封入された前記第1取付部材内の液室を第1液室と第2液室とに区画する仕切部材と、を備えるとともに、
前記仕切部材に、前記第1液室と前記第2液室とを連通する制限通路が形成された液体封入型の防振装置であって、
前記制限通路は、前記第1液室に開口する第1連通部、前記第2液室に開口する第2連通部、および前記第1連通部と前記第2連通部とを連通する本体流路を備え、
前記第1連通部および前記第2連通部のうちの少なくとも一方は、前記第1液室または前記第2液室に面する障壁を貫通する複数の細孔を備え、
前記細孔は、前記障壁の厚さ方向に螺旋状に延びていることを特徴とする防振装置。 - 前記複数の細孔は、前記本体流路の流路方向に間隔をあけて配置されるとともに、前記第1連通部および前記第2連通部のうちの他方から前記流路方向に離間して位置するものほど、液体の流通抵抗が大きくなるように形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の防振装置。
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JPS57179448A (en) * | 1981-04-27 | 1982-11-05 | Bridgestone Corp | Vibro-isolating rubber |
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JP2016176509A (ja) * | 2015-03-19 | 2016-10-06 | 株式会社ブリヂストン | 防振装置 |
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