JP2018117472A - 電力貯蔵装置の充放電制御装置、充放電制御方法、及び電力貯蔵システム - Google Patents

電力貯蔵装置の充放電制御装置、充放電制御方法、及び電力貯蔵システム Download PDF

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Abstract

【課題】回生電力を有効に活用すると共に無駄な充放電を回避して省エネ効果を高め、コストを低減させた電力貯蔵装置の充放電制御装置、充放電制御方法、及び電力貯蔵システムを提供する。
【解決手段】直流電力系統(き電線3)の電圧を検出する電圧検出部4と、その電圧検出値の平均値と電力貯蔵装置1の目標電力貯蔵量とにより表される特性を用いて、前記平均値に応じた目標電力貯蔵量を設定し、現在の電力貯蔵量との偏差に基づいてSOC補正値を算出するSOC補正値演算部5と、放電開始電圧設定値とSOC補正値とを加算してSOC補正後放電開始電圧設定値を算出する加減算器6とを備え、SOC補正後放電開始電圧設定値と電圧検出部4による電圧検出値との比較結果に基づいて電力貯蔵装置1の放電動作を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電力変換器を介して電力貯蔵装置が接続された直流電力系統において、電力変換器の動作により電力貯蔵装置の充放電を制御するための充放電制御装置、充放電制御方法、及び電力貯蔵システムに関するものである。
電力変換器を介して電力貯蔵装置が接続される直流電力系統の一例として、国内外の直流電気鉄道のき電系統がある。このような直流電力系統では、き電線に接続された電力変換器を用いて電力貯蔵装置の充放電を制御することにより、電気車の制動時に発生する回生電力を電力貯蔵装置に貯蔵して有効活用すると共に、電力貯蔵装置の直流電力をき電線に供給してき電電圧の低下を抑えることが行われている。
図7は、この種のき電系統の概略的な全体構成図であり、51はき電線、52はレール、61は電力変換器、62は二次電池等からなる電力貯蔵装置である。
ここで、き電線51の電圧(き電電圧)、及び電力変換器61の出力電流の挙動を例示すると、図8のようになる。
図8の時刻tにおいて、電気車の制動により回生電力が発生すると、き電電圧が定格値から上昇する。この際、き電電圧が、電力貯蔵装置62の充電を開始する電圧設定値(充電開始電圧設定値)を上回ると、電力変換器61の出力電流は電力貯蔵装置62を充電する方向に流れて電力貯蔵装置62が回生電力を吸収する。これにより、き電電圧の上昇が抑制されることになる。
また、図8の時刻tにおいて、電気車の力行により力行電力が消費されると、き電電圧が定格値から低下する。そして、き電電圧が電力貯蔵装置62の放電を開始する電圧設定値(放電開始電圧設定値)を下回ると、電力変換器61の出力電流は電力貯蔵装置62を放電させる方向に流れて電力貯蔵装置62の貯蔵電力を放出させ、き電電圧の低下を抑制する。
このため、電力変換器61の出力電流は、図9に示すように、き電電圧が充電開始電圧設定値及び放電開始電圧設定値(充放電開始電圧設定値)を逸脱した値に比例するように算出される。すなわち、制動運転によるき電電圧の上昇及び力行運転によるき電電圧の低下を抑制するために、電力変換器61が制御する電力貯蔵装置62の充放電電流は充放電開始電圧設定値を基準として算出されている。
ところで、電力貯蔵装置の限られた電力貯蔵量の範囲で、力行運転時のき電電圧の低下を電力貯蔵装置の放電により補償する場合、充放電開始電圧設定値によっては充電動作及び放電動作の頻度や期間に偏りが生じて電力貯蔵量の上下限値に達してしまう結果、所望の充放電動作を行えなくなることがある。この場合の対応策として、電力貯蔵装置の容量を増やすことが考えられるが、コストが増加するという問題がある。
上記の点に鑑み、例えば特許文献1には、き電電圧が充電開始電圧と放電開始電圧との間にある場合に、二次電池のSOC(State of Charge:充電状態または充電率)が予め設定した値になるように充放電電流を制御してSOCを補正する技術が開示されている。
また、特許文献2には、蓄電素子のSOCの大きさに応じて、充放電開始電圧及び充放電開始電圧を超過した電圧に対する充放電特性を可変とする技術が開示されている。
すなわち、この従来技術では、SOCと充放電開始電圧及び充放電電流飽和電圧との関係を示す充放電特性をテーブルとして予め用意しておき、このテーブルを用いて、充放電に伴って変化するSOCに応じて充放電開始電圧を変化させる。これにより、SOCが低ければ充放電開始電圧を下げて充電量を増加させると共に放電量を減少させ、SOCが高ければ充放電開始電圧を上げて放電量を増加させると共に充電量を減少させることができる。
特許第4238190号公報 特許第5377538号公報
特許文献1に記載された技術によれば、例えば、き電電圧に回生運転または力行運転による電圧変動が生じていない場合には、SOCが目標値になるまで充放電電流を制御することでSOCを補正することができる。しかし、この場合、本来必要のない電力変換器の出力を増やして電力貯蔵装置を充電する機会が多くなり、充放電損失等による省エネ効果の低下が懸念される。
また、特許文献2に記載された技術は、SOCを目標値に近付ける制御ではない。このため、き電電圧が高い場合には充電開始電圧を超過する機会が多くなってSOCが高めに推移することが多くなり、充電量を制限する回数が増える。逆に、き電電圧が低い場合には放電開始電圧を超過する機会が多くなってSOCが低めに推移することが多くなり、放電量を制限する回数が増える懸念がある。
更に、この従来技術においては、充放電特性のテーブルを予め設定する必要があり、曜日、時間帯、場所等によって変動の振る舞いが異なるき電電圧に対して、電力貯蔵装置の設置場所や時間帯等の特性を考慮したチューニングを行う場合には、現在の運行状況が計画時とは異なるような場合に対応できないという問題がある。
上記のように、充放電開始電圧の不感帯におけるSOCの補正や、予め用意された充放電特性のテーブルに基づきSOCに応じて充放電開始電圧を変更するだけでは、回生電力を有効に活用することができず、無駄な充放電によるエネルギーの浪費や、電力貯蔵装置の容量増加により高コスト化を招く等の問題があった。
そこで、本発明の解決課題は、直流電力系統の電圧に応じたSOC補正値を用いて充放電開始電圧設定値を調整することにより、無駄な充放電を回避して省エネ効果を高めると共に、コストの低減を可能にした電力貯蔵装置の充放電制御装置、充放電制御方法、及び電力貯蔵システムを提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に係る電力貯蔵装置の充放電制御装置は、直流電力系統に電力変換器を介して接続された電力貯蔵装置の充放電を制御するための充放電制御装置において、
前記直流電力系統の電圧を検出する電圧検出部と、
前記電圧検出部による電圧検出値の平均値と前記電力貯蔵装置の目標電力貯蔵量とにより表される特性を用いて前記平均値に応じた目標電力貯蔵量を設定し、当該目標電力貯蔵量と前記電力貯蔵装置の現在の電力貯蔵量との偏差に基づいてSOC補正値を算出するSOC補正値演算部と、
前記電力貯蔵装置に対する放電開始電圧設定値と前記SOC補正値とを加算してSOC補正後放電開始電圧設定値を算出する加算手段と、を備え、
前記SOC補正後放電開始電圧設定値と前記電圧検出値との比較結果に基づいて前記電力変換器による前記電力貯蔵装置の放電動作を制御することを特徴とする。
請求項2に係る電力貯蔵装置の充放電制御装置は、直流電力系統に電力変換器を介して接続された電力貯蔵装置の充放電を制御するための充放電制御装置において、
前記直流電力系統の電圧を検出する電圧検出部と、
前記電圧検出部による電圧検出値の平均値と前記電力貯蔵装置の目標電力貯蔵量とにより表される特性を用いて前記平均値に応じた目標電力貯蔵量を設定し、当該目標電力貯蔵量と前記電力貯蔵装置の現在の電力貯蔵量との偏差に基づいてSOC補正値を算出するSOC補正値演算部と、
前記電力貯蔵装置に対する充電開始電圧設定値と前記SOC補正値とを加算してSOC補正後充電開始電圧設定値を算出する加算手段と、を備え、
前記SOC補正後充電開始電圧設定値と前記電圧検出値との比較結果に基づいて前記電力変換器による前記電力貯蔵装置の充電動作を制御することを特徴とする。
請求項3に係る電力貯蔵装置の充放電制御装置は、請求項1または2に記載した充放電制御装置において、
前記SOC補正値演算部により前記目標電力貯蔵量を設定するための前記特性が、前記平均値が低い場合には前記目標電力貯蔵量を大きくし、かつ、前記平均値が高い場合には前記目標電力貯蔵量を小さくするような特性であることを特徴とする。
請求項4に係る電力貯蔵装置の充放電制御方法は、直流電力系統に電力変換器を介して接続された電力貯蔵装置の充放電を制御するための充放電制御方法において、
前記直流電力系統の電圧検出値の平均値と前記電力貯蔵装置の目標電力貯蔵量とにより表される特性を用いて前記平均値に応じた目標電力貯蔵量を設定し、当該目標電力貯蔵量と前記電力貯蔵装置の現在の電力貯蔵量との偏差に基づいてSOC補正値を算出すると共に、
前記電力貯蔵装置に対する充電開始電圧設定値及び放電開始電圧設定値に前記SOC補正値を加算してSOC補正後充電開始電圧設定値及びSOC補正後放電開始電圧設定値を算出し、
前記SOC補正後充電開始電圧設定値及び前記SOC補正後放電開始電圧設定値と前記電圧検出値との比較結果に基づいて前記電力変換器による前記電力貯蔵装置の充放電動作を制御することを特徴とする。
請求項5に係る電力貯蔵システムは、請求項1〜3の何れか1項に記載した充放電制御装置により前記電力変換器を制御して、前記電力貯蔵装置を充放電させることを特徴とする。
本発明によれば、直流電力系統の電圧に対応したSOC補正値を用いて電力貯蔵装置に対する充放電開始電圧設定値を適切に調整することにより、電力貯蔵量が上下限値に達することによる充放電制限を極力回避すると共に、不要な充放電を防いで省エネ効果を向上させることができる。
また、電力貯蔵装置には必要以上の容量が求められないため、コストの低減も可能である。
本発明の実施形態に係る充放電制御装置の構成を、き電系統と共に示したブロック図である。 図1におけるSOC補正値演算部の機能ブロック図である。 図2における目標電力貯蔵量設定部の特性図である。 図2における目標電力貯蔵量設定部の特性図である。 図2における目標電力貯蔵量設定部の特性図である。 SOC補正値の特性の一例を示す図である。 き電系統の概略的な全体構成図である。 図7におけるき電電圧の変動を抑制するための基本動作の説明図である。 図8におけるき電電圧と電力変換器出力電流との関係を示す図である。
以下、図に沿って本発明の実施形態を説明する。
まず、図1は、本発明の実施形態に係る充放電制御装置10の構成を、き電系統と共に示したブロック図である。
図1において、電力貯蔵装置1は、電力変換器2を介してき電線3に接続されている。電力変換器2を構成する半導体スイッチング素子のオン・オフにより、き電線3と電力貯蔵装置1との間で、電力の充放電が行われる。電力貯蔵装置1としては、鉛電池、リチウムイオン電池等の二次電池、キャパシタ、フライホイール等の何れであっても良い。
本実施形態に係る充放電制御装置10は、き電線3の電圧(き電電圧)を検出する電圧検出部4を備えている。この電圧検出部4から出力された電圧検出値と電力貯蔵装置1の現在の電力貯蔵量とは、SOC補正値演算部5に入力されている。SOC補正値演算部5は、これらの電圧検出値及び電力貯蔵量に基づいてSOC補正値を演算し、加減算器6,7に出力する。加減算器6にはSOC補正値と共に放電開始電圧設定値が入力されており、これらの加算結果をSOC補正後放電開始電圧設定値として出力する。
ここで、電力変換器2は、き電電圧が低下してSOC補正後放電開始電圧設定値に達したら、電力貯蔵装置1を放電させて貯蔵電力をき電線3に注入し、き電電圧を上昇させるように制御される。
なお、加減算器6に入力される放電開始電圧設定値は、任意の値でも良いし、き電電圧やSOCに応じて変化する値でも良い。例えば、き電電圧の平均値にマージンを加えた値、または、SOCが高い場合には放電開始電圧設定値を大きくし、SOCが低い場合には放電開始電圧設定値を小さくするような特性を予め定めておき、SOCに応じて当該特性から放電開始電圧設定値を求めても良い。
また、加減算器7にはSOC補正値と共に充電開始電圧設定値が入力されており、これらの加算結果をSOC補正後充電開始電圧設定値として出力する。き電電圧が上昇してSOC補正後充電開始電圧設定値を超えたら電力貯蔵装置1を充電するように電力変換器2を動作させ、き電電圧を低下させるように制御される。
この充電開始電圧設定値についても、前述した放電開始電圧設定値と同様に、任意の値でも良いし、き電電圧やSOCに応じて変化する値でも良い。
次に、この実施形態の動作を、図2〜図5を参照しつつ説明する。
まず、図2は図1におけるSOC補正値演算部5の機能ブロック図である。
図2において、平均値演算部5aは、電圧検出部4が検出したき電線3の電圧検出値を一次遅れフィルタや移動平均フィルタ等に通すことにより、き電電圧平均値を演算する。
き電電圧平均値は目標電力貯蔵量設定部5bに入力されており、この目標電力貯蔵量設定部5bでは、き電電圧平均値に応じて設定された目標電力貯蔵量を出力する。
すなわち、き電電圧平均値が低い場合には、き電電圧の運用下限値との差が小さく、運用上限値との差が大きいことから、充電機会より放電機会の方が多くなると考えられるため、目標電力貯蔵量は大きくした方が良い。
逆に、き電電圧平均値が高い場合には、き電電圧の運用下限値との差が大きく、運用上限値との差が小さいことから、放電機会より充電機会の方が多くなると考えられるため、目標電力貯蔵量は小さくした方が良い。
ここで、図3〜図5は、上記の点を考慮して目標電力貯蔵量設定部5bに設定される、き電電圧平均値と目標電力貯蔵量との関係を示す特性図である。これらの図において、SOCは目標電力貯蔵量の最大値、SOCは同じく最小値、VCH,VCLは目標電力貯蔵量の調整範囲(SOC〜SOC)の上下限を決定するためのき電電圧平均値をそれぞれ示している。
図3は、き電電圧平均値の一定範囲(VCL〜VCH)において、き電電圧平均値が高くなるほど目標電力貯蔵量が一定の傾きで小さくなるようにした特性である。
また、図4は、上記一定範囲(VCL〜VCH)で目標電力貯蔵量を概ね大きくしたい場合の特性である。図5は、目標電力貯蔵量を、図3の特性で示される目標電力貯蔵量よりも概ね小さくしたい場合の反比例特性である。
これらの特性に従い、き電電圧平均値に応じて目標電力貯蔵量設定部5bから出力された目標電力貯蔵量は、図2に示すように加減算器5cに入力される。加減算器5cでは、電力貯蔵装置1の現在の電力貯蔵量と目標電力貯蔵量との偏差を求め、補正係数乗算部5dでは、上記偏差に補正係数Kを乗算してSOC補正値を算出する。この補正係数Kは、き電系統の構成にもよるが、例えば、き電電圧定格値の5〜10[%]の範囲で設定すれば良い。
上記のように構成することにより、目標電力貯蔵量に対して現在の電力貯蔵量が小さい場合は、SOC補正値が負方向に大きくなる。よって、図1の充放電制御装置10から出力されるSOC補正後放電開始電圧設定値が小さくなり(図8の上段の特性図における放電開始電圧設定値が下方向に大きくなり)、放電機会が減少する。逆に、目標電力貯蔵量に対して現在の電力貯蔵量が大きい場合は、SOC補正値が正方向に大きくなってSOC補正後放電開始電圧設定値も大きくなり(図8の上段の特性図における放電開始電圧設定値が上方向に大きくなり)、放電機会が増加する。
この実施形態では、変動するき電電圧に応じたSOC補正値を加味して放電開始電圧設定値を変化させているので、き電電圧が上昇または低下するタイミングで電力貯蔵装置1の放電電力及び放電頻度を適切に制御し、電力貯蔵量を最適値に保つと共に、無駄な放電動作を回避して省エネ効果を高めることができる。
また、SOC補正値を充電開始電圧設定値に加算してSOC補正後充電開始電圧設定値を求めているため、目標電力貯蔵量に対して現在の電力貯蔵量が大きいときにSOC補正値ひいてはSOC補正後充電開始電圧設定値を大きくすることにより、充電機会を減少させる。逆に、目標電力貯蔵量に対して現在の電力貯蔵量が小さいときにSOC補正値ひいてはSOC補正後充電開始電圧設定値を小さくすることにより、充電機会を増加させるような制御が行われることになる。
この場合には、電力貯蔵装置1への充電頻度や充電電力を適切に制御して電力貯蔵量を最適値に保つと共に、無駄な充電動作を回避して省エネ効果を高めることができる。
以上説明したように、本実施形態では、き電電圧に応じて適切なSOC補正値を演算し、このSOC補正値により放電開始電圧設定値または充電開始電圧設定値を補正して電力貯蔵装置1の充放電を制御している。このため、無駄な充放電動作の発生を防いで省エネ効果を高めると共に、電力貯蔵装置1の容量増加を回避してコストの低減を図ることができる。
上記では、目標電力貯蔵量の特性を図3〜図5に示す特性を用いて説明したが、目標電力貯蔵量の特性は図3〜図5に示す特性に限られず、任意の特性であっても良い。また、SOC補正値演算部5は、目標電力貯蔵量の特性をテーブルデータとして持つこともできるし、関数を用いて算出することもできる。
また、上記では、電力貯蔵装置1の現在の電力貯蔵量と目標電力貯蔵量との偏差に補正係数Kを乗算してSOC補正値を算出したが、SOC補正値の算出はこの方法に限定されない。例えば、図6に示す特性図のように、電力貯蔵装置1の現在の電力貯蔵量と目標電力貯蔵量との偏差の一定範囲において、当該偏差に比例するSOC補正値を算出することができる。
また、SOC補正値を、電力貯蔵装置1の現在の電力貯蔵量と目標電力貯蔵量との偏差の関数として算出することができる。
更に、電力貯蔵装置1の現在の電力貯蔵量が目標電力貯蔵量とほぼ一致している場合にはSOC補正値をゼロとして、SOC補正後の充電開始電圧設定値及び放電開始電圧設定値の変動を抑制することもできる。
本発明は、実施形態として説明したように直流電気鉄道のき電線との間で充放電を行う電力貯蔵装置だけでなく、上記き電線以外の直流電力系統に電力変換器を介して接続された電力貯蔵装置を対象として、その充放電を制御する充放電制御装置、充放電制御方法としても利用することができる。更に、本発明は、上記充放電制御装置,電力変換器及び電力貯蔵装置を含む電力貯蔵システムとして実現することも可能である。
1:電力貯蔵装置
2:電力変換器
3:き電線
4:電圧検出部
5:SOC補正値演算部
5a:平均値演算部
5b:目標電力貯蔵量設定部
5c:加減算器
5d:補正係数乗算部
6,7:加減算器
10:充放電制御装置

Claims (5)

  1. 直流電力系統に電力変換器を介して接続された電力貯蔵装置の充放電を制御するための充放電制御装置において、
    前記直流電力系統の電圧を検出する電圧検出部と、
    前記電圧検出部による電圧検出値の平均値と前記電力貯蔵装置の目標電力貯蔵量とにより表される特性を用いて前記平均値に応じた目標電力貯蔵量を設定し、当該目標電力貯蔵量と前記電力貯蔵装置の現在の電力貯蔵量との偏差に基づいてSOC補正値を算出するSOC補正値演算部と、
    前記電力貯蔵装置に対する放電開始電圧設定値と前記SOC補正値とを加算してSOC補正後放電開始電圧設定値を算出する加算手段と、
    を備え、
    前記SOC補正後放電開始電圧設定値と前記電圧検出値との比較結果に基づいて前記電力変換器による前記電力貯蔵装置の放電動作を制御することを特徴とする電力貯蔵装置の充放電制御装置。
  2. 直流電力系統に電力変換器を介して接続された電力貯蔵装置の充放電を制御するための充放電制御装置において、
    前記直流電力系統の電圧を検出する電圧検出部と、
    前記電圧検出部による電圧検出値の平均値と前記電力貯蔵装置の目標電力貯蔵量とにより表される特性を用いて前記平均値に応じた目標電力貯蔵量を設定し、当該目標電力貯蔵量と前記電力貯蔵装置の現在の電力貯蔵量との偏差に基づいてSOC補正値を算出するSOC補正値演算部と、
    前記電力貯蔵装置に対する充電開始電圧設定値と前記SOC補正値とを加算してSOC補正後充電開始電圧設定値を算出する加算手段と、
    を備え、
    前記SOC補正後充電開始電圧設定値と前記電圧検出値との比較結果に基づいて前記電力変換器による前記電力貯蔵装置の充電動作を制御することを特徴とする電力貯蔵装置の充放電制御装置。
  3. 請求項1または2に記載した充放電制御装置において、
    前記SOC補正値演算部により前記目標電力貯蔵量を設定するための前記特性が、前記平均値が低い場合には前記目標電力貯蔵量を大きくし、かつ、前記平均値が高い場合には前記目標電力貯蔵量を小さくするような特性であることを特徴とする電力貯蔵装置の充放電制御装置。
  4. 直流電力系統に電力変換器を介して接続された電力貯蔵装置の充放電を制御するための充放電制御方法において、
    前記直流電力系統の電圧検出値の平均値と前記電力貯蔵装置の目標電力貯蔵量とにより表される特性を用いて前記平均値に応じた目標電力貯蔵量を設定し、当該目標電力貯蔵量と前記電力貯蔵装置の現在の電力貯蔵量との偏差に基づいてSOC補正値を算出すると共に、
    前記電力貯蔵装置に対する充電開始電圧設定値及び放電開始電圧設定値に前記SOC補正値を加算してSOC補正後充電開始電圧設定値及びSOC補正後放電開始電圧設定値を算出し、
    前記SOC補正後充電開始電圧設定値及び前記SOC補正後放電開始電圧設定値と前記電圧検出値との比較結果に基づいて前記電力変換器による前記電力貯蔵装置の充放電動作を制御することを特徴とする電力貯蔵装置の充放電制御方法。
  5. 請求項1〜3の何れか1項に記載した電力貯蔵装置の充放電制御装置により前記電力変換器を制御して、前記電力貯蔵装置を充放電させることを特徴とする電力貯蔵システム。
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