JP6156667B1 - 電力貯蔵装置の充放電制御装置、及び電力貯蔵システム - Google Patents

電力貯蔵装置の充放電制御装置、及び電力貯蔵システム Download PDF

Info

Publication number
JP6156667B1
JP6156667B1 JP2016252279A JP2016252279A JP6156667B1 JP 6156667 B1 JP6156667 B1 JP 6156667B1 JP 2016252279 A JP2016252279 A JP 2016252279A JP 2016252279 A JP2016252279 A JP 2016252279A JP 6156667 B1 JP6156667 B1 JP 6156667B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
value
charge
discharge
power
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016252279A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018107912A (ja
Inventor
智希 佐藤
智希 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP2016252279A priority Critical patent/JP6156667B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6156667B1 publication Critical patent/JP6156667B1/ja
Publication of JP2018107912A publication Critical patent/JP2018107912A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Abstract

【課題】直流電力系統に電圧変動が発生しても、回生電力を有効に活用すると共に不要な充放電を回避して省エネ効果を高め、コストを低減させた電力貯蔵装置の充放電制御装置及び電力貯蔵システムを提供する。【解決手段】直流電力系統(き電線)3に電力変換器2を介して接続された電力貯蔵装置1の充放電制御装置22において、直流電力系統3の電圧を検出する電圧検出部4と、その電圧検出値から任意の点数の電圧データを保存する電圧データ保存部5と、これらの電圧データのうちの最大値,最小値を検出する最大値検出部6,最小値検出部17と、これらの最大値,最小値を平滑する最大値平滑部7,最小値平滑部18と、最大値平滑部7及び最小値平滑部18の出力に基づいて充電開始電圧設定値、放電開始電圧設定値を生成する手段と、を備える。【選択図】図8

Description

本発明は、電力変換器を介して電力貯蔵装置が接続される直流電力系統において、電力変換器により電力貯蔵装置の充放電動作を制御するための充放電制御装置、及び、これらの電力変換器並びに電力貯蔵装置を含む電力貯蔵システムに関するものである。
電力変換器を介して電力貯蔵装置が接続される直流電力系統の一例として、国内外の直流電気鉄道のき電系統がある。このような直流電力系統では、き電線に接続された電力変換器を用いて電力貯蔵装置の充放電を制御することにより、電気車の制動時に発生する回生電力を電力貯蔵装置に貯蔵して有効活用すると共に、電力貯蔵装置の直流電力をき電線に供給してき電電圧の低下を抑えることが行われている。
図10は、この種のき電系統の概略的な全体構成図であり、51はき電線、52はレール、61は電力変換器、62は二次電池等からなる電力貯蔵装置である。
ここで、き電線51の電圧(き電電圧)、及び電力変換器61の出力電流の挙動を例示すると、図11のようになる。
図11の時刻tにおいて、電気車の制動により回生電力が発生すると、き電電圧が定格値から上昇する。この際、き電電圧が、電力貯蔵装置62の充電を開始する電圧設定値(充電開始電圧設定値)を上回ると、電力変換器61の出力電流は電力貯蔵装置62を充電する方向に流れて電力貯蔵装置62が回生電力を吸収する。これにより、き電電圧の上昇が抑制されることになる。
また、図11の時刻tにおいて、電気車の力行により力行電力が消費されると、き電電圧が定格値から低下する。そして、き電電圧が電力貯蔵装置62の放電を開始する電圧設定値(放電開始電圧設定値)を下回ると、電力変換器61の出力電流は電力貯蔵装置62を放電させる方向に流れて電力貯蔵装置62の貯蔵電力を放出させ、き電電圧の低下を抑制する。
このため、電力変換器62の出力電流は、図12に示すように、充放電開始電圧設定値を逸脱した値に比例するように算出される。すなわち、制動運転によるき電電圧の上昇及び力行運転によるき電電圧の低下等を抑制するために、電力変換器61が制御する電力貯蔵装置62の充放電電流は充放電開始電圧設定値を基準として算出されている。
ところで、き電電圧は、交流電力系統の電圧変動、曜日、時間帯、場所等によって、定常的に変動している。このため、電力貯蔵装置に対する充電開始電圧を高めに設定し、放電開始電圧を低めに設定すると、充電頻度が少なくなって回生電力を十分に活用することができず、電力貯蔵装置の利用率が悪化するおそれがある。
一方、充電開始電圧を低めに設定し、放電開始電圧を高めに設定すると、定常的に発生するき電線の電圧変動に対応できず、充電頻度が増加することにより電力貯蔵装置の必要容量が増大し、コストの増加を招く等の問題が発生する。
これらの問題に対処するために、設置場所や時間帯等の特性を考慮したチューニングを行う場合には、現在の運行状況が計画時とは異なるような場合に対応できない等の問題がある。
このため、例えば特許文献1には、き電電圧平均値を算出し、このき電電圧平均値にマージンを加算して充電開始電圧を設定すると共に、き電電圧平均値からマージンを減算して放電開始電圧を設定することにより、長周期にわたって時々刻々変動するき電電圧に応じて適切な充放電開始電圧を設定する技術が開示されている。
特許第4583154号公報(段落[0011]〜[0016]、図3〜図5等)
特許文献1に記載された技術によれば、例えば、数十分以上にわたるようなき電電圧の変動に対しては、充放電開始電圧を適切に設定することにより、き電電圧の安定化を図ることができる。
しかしながら、この従来技術では、定常的に発生するき電電圧の変動要素を考慮していないため、マージンを小さく設定すると充放電動作が頻発し、必要な電力貯蔵容量が増加して電力貯蔵装置の高コスト化を招いてしまう。また、マージンを大きく設定すると、マージンの範囲内の回生電力については電力貯蔵装置の充電に使用することができなくなり、電力貯蔵装置の利用率が低下する。
このように、き電電圧平均値を基準としてマージンを設定することにより充放電開始電圧を調整するだけでは、き電電圧の変動に対して柔軟に対応することができないため、回生電力を有効に活用することができず、また、システム全体が高コスト化する等の問題がある。
そこで、本発明の解決課題は、直流電力系統の電圧変動に対応させて電力貯蔵装置に対する充放電開始電圧設定値を調整することにより、直流電力系統に供給される電力を有効に活用し、不要な充放電を回避して省エネ効果を高めると共にコストの低減を可能にした電力貯蔵装置の充放電制御装置、及び電力貯蔵システムを提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の一の局面による電力貯蔵装置の充放電制御装置は、直流電力系統に電力変換器を介して接続された電力貯蔵装置の充放電動作を制御するための充放電制御装置であって、
前記充放電制御装置は、
前記直流電力系統の電圧が上昇したとき、前記電力変換器が前記直流電力系統の電力を前記電力貯蔵装置に充電する動作を開始するための充電開始電圧設定値を生成する充電開始電圧設定手段と、
前記直流電力系統の電圧が低下したとき、前記電力変換器が前記電力貯蔵装置の電力を前記直流電力系統に放電する動作を開始するための放電開始電圧設定値を生成する放電開始電圧設定手段と、
を備え、
前記充電開始電圧設定手段は、前記直流電力系統の所定期間における最大電圧値に対して時間遅れをもって追従する第1の電圧値を前記充電開始電圧設定値とし、
前記放電開始電圧設定手段は、前記直流電力系統の所定期間における最小電圧値に対して時間遅れをもって追従する第2の電圧値を前記放電開始電圧設定値る、ことを特徴とする。
本発明によれば、直流電力系統の電圧変動に対応させて電力貯蔵装置に対する充放電開始電圧設定値を適切に調整可能であるため、直流電力系統に供給される電力を有効に活用し、不要な充放電を回避して省エネ効果を高めることができる。
特に、直流電気鉄道の直流電力系統に本発明を適用すれば、電気車の制動時に発生する回生電力に起因したき電電圧の上昇と力行運転時に発生するき電電圧の低下を抑制し、しかも回生電力を有効に活用して省エネ効果を向上させることができる。
また、電力貯蔵装置には必要以上の貯蔵容量が求められないため、コストの低減も可能である。
本発明の第1実施形態に係る充放電制御装置の構成を、直流電気鉄道のき電系統と共に示したブロック図である。 き電電圧の変動を示す説明図である。 高めの充放電開始電圧設定値のもとにおける、き電電圧及び電力変換器出力電流の変動を示す説明図である。 低めの充放電開始電圧設定値のもとにおける、き電電圧及び電力変換器出力電流の変動を示す説明図である。 本発明の第1実施形態の動作を説明するための、き電電圧、充放電開始電圧設定値及び電力変換器出力電流の変動を示す説明図である。 本発明の第2実施形態に係る充放電制御装置の構成を、直流電気鉄道のき電系統と共に示したブロック図である。 本発明の第2実施形態の動作を説明するための、き電電圧、充放電開始電圧設定値及び電力変換器出力電流の変動を示す説明図である。 本発明の第3実施形態に係る充放電制御装置の構成を、直流電気鉄道のき電系統と共に示したブロック図である。 本発明の第3実施形態の動作を説明するための、き電電圧、充放電開始電圧設定値及び電力変換器出力電流の変動を示す説明図である。 き電系統の概略的な全体構成図である。 図10におけるき電電圧の変動を抑制するための基本動作の説明図である。 図11におけるき電電圧と電力変換器出力電流との関係を示す図である。
以下、直流電気鉄道の直流電力系統に接続される電力貯蔵装置の充放電制御装置を例にとって、本発明の実施形態を説明する。
まず、図1は、本発明の第1実施形態に係る充放電制御装置の構成を、直流電気鉄道のき電系統と共に示したブロック図である。
図1において、電力貯蔵装置1は、電力変換器2を介してき電線3に接続されている。電力変換器2は、充放電制御装置20から出力される充電開始電圧設定値及び放電開始電圧設定値に基づいて、内蔵する半導体スイッチング素子をオンオフ動作させることにより、電力貯蔵装置1の貯蔵電力を充放電させる。電力貯蔵装置1としては、鉛電池、リチウムイオン電池等の二次電池、キャパシタ、フライホイール等の何れであっても良い。
充放電制御装置20は、き電電圧の最大値に基づいて時々刻々変化する充電開始電圧設定値と、時間に対して一定値を維持する放電開始電圧設定値とからなる充放電特性を備える。以下、充放電制御装置20の構成及び動作について説明する。
き電線3には、き電電圧を検出する電圧検出部4が接続されている。電圧検出部4には電圧データ保存部5が接続され、電圧検出部4によって検出されたき電電圧を一定周期にてサンプリングし、任意の点数の電圧データとして一時的に保存可能となっている。
電圧データ保存部5に保存される電圧データはサンプリング周期ごとに更新されるが、最も古いデータを最新のデータに上書きすることで、過去から現在までの一定期間の電圧データを常に保持している。例えば、電圧データD,D,D,D,Dが一定周期でサンプリングされ、その保存点数が3である場合には、始めにD,D,D、次にD,D,D、更にD,D,Dというように、直近の3点のデータが更新されつつ保持されている。
電圧データ保存部5の出力側には、最大値検出部6が接続されている。最大値検出部6は、電圧データ保存部5に保存されている電圧データのうち最大値を検出して出力する。
また、最大値検出部6の出力側には、最大値平滑部7が接続されている。最大値平滑部7は、最大値検出部6から出力される最大値を、例えば一次遅れフィルタにより平滑し、最大値平滑値とする。この最大値平滑部7には、一次遅れフィルタだけでなく、移動平均フィルタや単位時間当たりの変化量を制限するレートリミッタを用いても良い。
加減算器8は、最大値平滑値と補正値9とを加算して、第1充電開始電圧指令値を出力する。この第1充電開始電圧指令値は、最大値選択部5に入力される。ここで、補正値9は任意の固定値に設定されている。
放電開始電圧指令部10は、電力貯蔵装置1の放電を開始する放電開始電圧指令値を発生する。
放電開始電圧指令部10の出力側には、上下限リミッタ12が接続されている。この上下限リミッタ12は、放電開始電圧指令値を所定の上下限値により制限し、放電開始電圧設定値として出力する。ここで、放電開始電圧指令値は、任意の値だけでなく、き電電圧や電力貯蔵装置1のSOC(State of Charge;残容量)に応じて変化する値でも良い。
また、加減算器14は、上記の放電開始電圧設定値と電圧幅設定値13とを加算して、第2充電開始電圧指令値を出力する。この第2充電開始電圧指令値は、最大値選択部15に入力される。電圧幅設定値13は任意の固定値であり、後述する如く一種のリミッタとして作用するものである。
最大値選択部15では、第1充電開始電圧指令値と第2充電開始電圧指令値との二つの値のうち大きい方を選択し、出力する。最大値選択部15の出力側には上下限リミッタ16が設けられている。上下限リミッタ16は、最大値選択部15から出力される値を所定の上下限値により制限し、充電開始電圧設定値として出力する。
上下限リミッタ16から出力される充電開始電圧設定値と、上下限リミッタ12から出力される放電開始電圧設定値とは、電力変換器2に入力される。
電力変換器2は、き電電圧が充電開始電圧設定値よりも高くなると、き電系統の余剰電力を電力貯蔵装置1に充電して、き電電圧の上昇を抑制するように動作する。また、電力変換器2は、き電電圧が放電開始電圧設定値よりも低くなると、電力貯蔵装置1からき電系統に放電して、き電電圧の低下を抑制するように動作する。
次に、図2〜図5を参照しつつ、本実施形態による電力貯蔵装置1の充放電動作を具体的に説明する。
まず、き電電圧が図2のように変動する場合、すなわち、時刻t以前は電気車の回生運転によるき電電圧の急峻な上昇と力行運転によるき電電圧の急峻な低下が間隔をおいて発生し、時刻t以後はき電系統の定常的な電圧変動が大きくなる場合を想定する。なお、図2において、時刻t以前における符号V,Vは上昇時または低下時のき電電圧である。
始めに、図3は比較例1を示しており、き電電圧定格値を基準として、充電開始電圧を高めの一定値に設定し、放電開始電圧を低めの一定値に設定した場合の特性図である。なお、図3の時刻t以前における符号V,Vは、充電または放電によって抑制される前のき電電圧を示している。
図3では、き電電圧定格値に対する充電開始電圧設定値と放電開始電圧設定値との差がき電電圧の定常的な変動の最大値よりも大きくなるように設定されている。従って、時刻t以後の定常的な電圧変動に対して電力変換器2は動作せず、電力貯蔵装置1に対して不要な充放電は行われない。しかし、時刻t以前の回生電力を用いた電力貯蔵装置1への充電量が小さいため、回生電力を最大限活用する観点からは好ましくない。
一方、図4は比較例2を示しており、比較例1よりも充電開始電圧を低めの一定値に設定し、放電開始電圧を高めの一定値に設定した場合の特性図である。
図4では、き電電圧定格値に対する充電開始電圧設定値と放電開始電圧設定値との差をそれぞれ小さく設定している。そのため、時刻t以前では回生電力を十分に利用して電力貯蔵装置1を充電できる反面、き電電圧の定常的な変動によって充放電が行われている。これは、電力変換器2等の稼働効率の観点からは好ましいものではない。
これに対し、図5は、図2に示すき電電圧の変動に対して、本実施形態による充放電制御装置20を適用した場合の特性図を示している。
本実施形態では、既に説明したように、時々刻々変化するき電電圧の最大値に対して時間遅れをもって追従するように充電開始電圧設定値が生成される。
すなわち、図5に示す如く、き電電圧最大値Vmaxは、所定時間におけるき電電圧の最大値であって、時間の経過とともに新たな期間におけるき電電圧の最大値に更新される。従って、所定の期間内でより高いき電電圧が検出されないときは、各期間で検出された最大値が、き電電圧最大値Vmaxとして、一定期間継続することになる。
充電開始電圧設定値は、き電電圧最大値Vmaxを平滑した値に補正値9を加算して得られる値であり、き電電圧最大値Vmaxに対して時間遅れをもって追従する。
また、放電開始電圧設定値は、充電開始電圧設定値及びき電電圧定格値よりも低い値に設定され、時間に対して一定の値を維持している。充電開始電圧設定値と放電開始電圧設定値との間には、少なくとも電圧幅設定値13に相当する電圧差が存在する。
このため、図5における時刻t以前では、電気車の回生電力によってき電電圧が急峻に上昇した場合は、充電開始電圧設定値に従って電力貯蔵装置1に対する充電動作が適切に行われる。また、力行運転時にき電電圧が急峻に低下した場合は、放電開始電圧設定値に従って電力貯蔵装置1からの放電動作が適切に行われる。
一方、時刻t以後に発生するき電電圧の定常的な電圧変動に対しては、き電電圧が充電開始電圧設定値及び放電開始電圧設定値を超えることがない。従って、電力貯蔵装置1に対する不要な充放電動作が行われることはない。
すなわち、本実施形態によれば、き電電圧の変動に応じて充電開始電圧設定値を柔軟に変更しているため、回生電力の有効利用と不要な充放電動作の回避による省エネ効果の向上を期待することができる。
この第1実施形態では、以下の効果が得られる。
電圧データ保存部5に保存された所定期間の電圧データから、最大値検出部6がき電電圧の最大値を検出することにより、電気車の回生電力などに起因するき電電圧の上昇分を充電開始電圧設定値に反映させることができる。更に、検出された最大値を最大値平滑部8により平滑してその変動を緩慢にすることにより、電力変換器2の充電動作が、き電電圧の定常的な上昇に対して即応しないようにすることができる。その結果、き電電圧の定常的な上昇に応じて電力貯蔵装置1を充電する頻度を少なくすることができる。
また、最大値平滑値と補正値9とを加算して第1充電開始電圧指令値を生成することにより、定常的に上昇したき電電圧よりも補正値9だけ高い充電開始電圧設定値が得られる。これにより、き電電圧の定常的な上昇に応じて電力貯蔵装置1を充電する頻度を少なくすることができる。
また、第1充電開始電圧指令値と、放電開始電圧指令値に電圧幅設定値13を加えた第2充電開始電圧指令値とを比較し、大きい方の値を充電開始電圧設定値としているので、充電開始電圧設定値と放電開始電圧設定値との間に、電圧幅設定値13以上の偏差を確実に設けることができる。これにより、き電電圧が充電開始電圧設定値と放電開始電圧設定値との間にあるときは電力変換器2が動作しないので、電力貯蔵装置1の不要な充放電を抑制することができる。
以上述べたように、本実施形態によれば、時々刻々と変動するき電電圧に応じた充放電開始電圧設定値を生成することができるので、き電電圧が変動しても、電力貯蔵装置1の不要な充放電を抑制することができる。
次に、本発明の第2実施形態を説明する。
図6は、本発明の第2実施形態に係る充放電制御装置21の構成を、直流電気鉄道のき電系統と共に示したブロック図である。図6において、第1実施形態と同一の部分については同一符号を付して説明を省略し、以下では第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
第2実施形態は、時間に対して一定値を維持する充電開始電圧設定値と、き電電圧の最小値に基づいて時々刻々変化する放電開始電圧設定値とからなる充放電特性を備える充放電制御装置21が、電力貯蔵装置1の充放電を制御する点で、第1実施形態と異なる。
充放電制御装置21では、充電開始電圧指令部19が、電力貯蔵装置1の充電を開始する第1充電開始電圧指令値を発生する。この第1充電開始電圧指令値は、最大値選択部15に入力される。第1充電開始電圧指令値は、任意の値だけでなく、き電電圧や電力貯蔵装置1のSOCに応じて変化する値でも良い。
また、充放電制御装置21では、電圧データ保存部5の出力側に、最小値検出部17が接続されている。最小値検出部17は、電圧データ保存部5に保存されている電圧データのうち最小値を検出して出力する。
最小値検出部17の出力側には最小値平滑部18が接続されている。最小値平滑部18は、最小値検出部17から出力される最小値を、例えば一次遅れフィルタにより平滑し、最小値平滑値として出力する。この最小値平滑部18には、一次遅れフィルタだけでなく、移動平均フィルタや単位時間あたりの変化量を制限するためのレートリミッタを用いても良い。
加減算器11は、最小値平滑値から補正値9を減算して、放電開始電圧指令値を出力する。加減算器11の出力側には上下限リミッタ12が接続されている。この上下限リミッタ12は、放電開始電圧指令値を所定の上下限値により制限し、放電開始電圧設定値として出力する。
加減算器14は、上記の放電開始電圧設定値と電圧幅設定値13とを加算して、第2充電開始電圧指令値を出力する。この第2充電開始電圧指令値は、最大値選択部15に入力される。電圧幅設定値13は任意の固定値であり、一種のリミッタとして作用するものである。
最大値選択部15では、第1充電開始電圧指令値と第2充電開始電圧指令値との二つの値のうち大きい方を選択し、出力する。最大値選択部15の出力側には上下限リミッタ16が設けられている。上下限リミッタ16は、最大値選択部15から出力される値を所定の上下限値により制限し、充電開始電圧設定値として出力する。
上下限リミッタ16から出力される充電開始電圧設定値と、上下限リミッタ12から出力される放電開始電圧設定値とは、電力変換器2に入力される。電力変換器2は、き電電圧が充電開始電圧設定値よりも高くなると、き電系統の余剰電力を電力貯蔵装置1に充電して、き電電圧の上昇を抑制するように動作する。また、電力変換器2は、き電電圧が放電開始電圧設定値よりも低くなると、電力貯蔵装置1からき電系統に放電して、き電電圧の低下を抑制するように動作する。
次に、図7を参照しつつ、本実施形態による電力貯蔵装置1の充放電動作を具体的に説明する。
図7は、図2に示すき電電圧の変動に対して、本実施形態による充放電制御装置21を適用した場合の特性図を示している。
本実施形態では、既に説明したように、時々刻々変化するき電電圧の最小値に対して時間遅れをもって追従するように放電開始電圧設定値が生成される。
すなわち、図7に示す如く、き電電圧最小値Vminは、所定期間におけるき電電圧の最小値であって、時間の経過とともに新たな期間におけるき電電圧の最小値に更新される。従って、所定の期間内でより低いき電電圧が検出されないときには、各期間で検出された最小値が、き電電圧最小値Vminとして一定期間継続することになる。
放電開始電圧設定値は、き電電圧最小値Vminを平滑した値から補正値9を減算して得られる値であり、き電電圧最小値Vminに対して時間遅れをもって追従する。
また、充電開始電圧設定値は、放電開始電圧設定値及びき電電圧定格値よりも高い値に設定され、時間に対して一定の値を維持している。充電開始電圧設定値と放電開始電圧設定値との間には、少なくとも電圧幅設定値13に相当する電圧差が存在する。
このため、図7における時刻t以前では、電気車の力行電力によってき電電圧が急峻に低下した場合であっても、電力貯蔵装置1からき電系統への放電動作が適切に行われる。また、時刻t以後に発生するき電電圧の定常的な電圧変動に対しては、き電電圧が充電開始電圧設定値及び放電開始電圧設定値を超えることがないため、電力貯蔵装置1に対する不要な充放電動作が行われることはない。
すなわち、本実施形態によれば、き電電圧の変動に応じて放電開始電圧設定値を柔軟に変更しているため、回生電力の有効利用と不要な充放電動作の回避による省エネ効果の向上を期待することができる。
この第2実施形態では、以下の効果が得られる。
電圧データ保存部5に保存された所定期間の電圧データから、最小値検出部17がき電電圧の最小値を検出することにより、電気車の力行電力などに起因するき電電圧の低下分を放電開始電圧設定値に反映させることができる。更に、検出された最小値を最小値平滑部18により平滑してその変動を緩慢にすることにより、電力変換器2の放電動作が、き電電圧の定常的な低下に対して即応しないようにすることができる。その結果、き電電圧の定常的な低下に応じて電力貯蔵装置1が放電する頻度を少なくすることができる。
また、最小値平滑値から補正値9を減算して放電開始電圧指令値を生成することにより、定常的に低下したき電電圧よりも補正値9だけ低い充電開始電圧設定値が得られる。これにより、き電電圧の定常的な低下に応じて電力貯蔵装置1が放電する頻度を少なくすることができる。
また、第1充電開始電圧指令値と、放電開始電圧設定値に電圧幅設定値13を加えた第2充電開始電圧指令値とを比較し、大きい方の値を充電開始電圧設定値としているので、充電開始電圧設定値と放電開始電圧設定値との間に、電圧幅設定値13以上の偏差を確実に設けることができる。これにより、き電電圧が充電開始電圧設定値と放電開始電圧設定値との間にあるときは電力変換器2が動作しないので、電力貯蔵装置1の不要な充放電を抑制することができる。
以上述べたように、本実施形態によれば、時々刻々と変動するき電電圧に応じた充放電開始電圧設定値を生成することができるので、き電電圧が変動しても、電力貯蔵装置1の不要な充放電を抑制することができる。
次に、本発明の第3実施形態を説明する。
図8は、本発明の第3実施形態に係る充放電制御装置22の構成を、直流電気鉄道のき電系統とともに示したブロック図である。図8において、第1実施形態、第2実施形態と同一の部分については同一符号を付している。以下では第1実施形態、第2実施形態と異なる部分を中心に説明する。
第3実施形態は、き電電圧の最大値に基づいて時々刻々変化する充電開始電圧設定値と、き電電圧の最小値に基づいて時々刻々変化する放電開始電圧設定値とからなる充放電特性とを備える充放電制御装置22が、電力貯蔵装置1の充放電を制御する点で、第1実施形態、第2実施形態と異なる。
電圧データ保存部5の出力側には、最大値検出部6と最小値検出部17とが接続されている。最大値検出部6は、電圧データ保存部5に保存されている電圧データのうち最大値を検出して出力する。最小値検出部17は、電圧データ保存部5に保存されている電圧データのうち最小値を検出して出力する。
最大値検出部6の出力側には、最大値平滑部7が接続されている。最大値平滑部7は、最大値検出部6から出力される最大値を、例えば一次遅れフィルタにより平滑し、最大値平滑値として出力する。また、最小値検出部17の出力側には最小値平滑部18が接続されている。最小値平滑部18は、最初値検出部17から出力される最小値を、例えば一次遅れフィルタにより平滑し、最小値平滑値として出力する。
最大値平滑部7及び最小値平滑部18は、一次遅れフィルタだけでなく、移動平均フィルタや単位時間あたりの変化量を制限するためのレートリミッタで構成されていても良い。
加減算器8は、最大値平滑値と補正値9とを加算して、第1充電開始電圧指令値を出力する。この第1充電開始電圧指令値は、最大値選択部15に入力される。
加減算器11は、最小値平滑値から補正値9を減算して、放電開始電圧指令値を出力する。加減算器11の出力側には上下限リミッタ12が接続されている。この上下限リミッタ12は、放電開始電圧指令値を所定の上下限値により制限し、放電開始電圧設定値として出力する。ここで、補正値9は任意の固定値に設定されている。
加減算器14は、上記の放電開始電圧設定値と電圧幅設定値13とを加算して、第2充電開始電圧指令値を出力する。この第2充電開始電圧指令値は、最大値選択部15に入力される。電圧幅設定値13は任意の固定値であり、一種のリミッタとして作用するものである。
最大値選択部15では、第1充電開始電圧指令値と第2充電開始電圧指令値との二つの値のうち大きい方を選択し、出力する。最大値選択部15の出力側には上下限リミッタ16が設けられている。上下限リミッタ16は、最大値選択部15から出力される値を所定の上下限値により制限し、充電開始電圧設定値として出力する。
上下限リミッタ16から出力される充電開始電圧設定値と上下限リミッタ12から出力される放電開始電圧設定値とは、電力変換器2に入力される。電力変換器2は、き電電圧が充電開始電圧設定値よりも高くなると、き電系統の余剰電力を電力貯蔵装置1に充電してき電電圧の上昇を抑制するように動作する。また、電力変換器2は、き電電圧が放電開始電圧設定値よりも低くなると、電力貯蔵装置1からき電系統に電力を放電して、き電電圧の低下を抑制するように動作する。
次に、図9を参照しつつ、本実施形態による電力貯蔵装置1の充放電動作を具体的に説明する。
図9は、図2に示すき電電圧の変動に対して、本実施形態による充放電制御装置22を適用した場合の特性図を示している。
本実施形態では、既に説明したように、時々刻々変化するき電電圧の最大値及び最小値に対して時間遅れをもって追従するように充電開始電圧設定値及び放電開始電圧設定値が生成される。
すなわち、図9に示す如く、き電電圧最大値Vmaxは、所定期間におけるき電電圧の最大値であって、時間の経過とともに新たな期間におけるき電電圧の最大値に更新される。また、き電電圧最小値Vminは、所定期間におけるき電電圧の最小値であって、時間の経過とともに新たな期間におけるき電電圧の最小値に更新される。
従って、所定の期間内で、より高いき電電圧、及び、より低いき電電圧が検出されないときは、各期間で検出された最大値及び最小値が、き電電圧の最大値Vmax及び最小値Vminとして、一定期間継続することになる。
充電開始電圧設定値は、き電電圧最大値Vmaxを平滑した値に補正値9を加算して得られる値であり、き電電圧最大値Vmaxに対して時間遅れを持って追従する。また、放電開始電圧設定値は、き電電圧最小値Vminを平滑した値から補正値9を減算して得られる値であり、き電電圧最小値Vminに対して時間遅れをもって追従する。
充電開始電圧設定値は、放電開始電圧設定値及びき電電圧定格値よりも高い値に設定される。放電開始電圧設定値は、充電開始電圧設定値及びき電電圧定格値よりも低い値に設定される。充電開始電圧設定値と放電開始電圧設定値との間には、少なくとも電圧幅設定値13に相当する電圧差が存在する。
このため、図9における時刻t以前では、電気車の力行電力によってき電電圧が急峻に低下した場合に、電力貯蔵装置1からき電系統に電力を放電する動作が適切に行われる。また、電気車の回生電力によってき電電圧が急峻に上昇した場合には、き電系統の電力を電力貯蔵装置1に充電する動作が適切に行われる。
また、時刻t以後に発生するき電電圧の定常的な電圧変動に対しては、き電電圧が充電開始電圧設定値及び放電開始電圧設定値を超えることがない。従って、電力貯蔵装置1に対する不要な充放電動作が行われることはない。
すなわち、本実施形態によれば、き電電圧の変動に応じて充電開始電圧設定値を柔軟に変更しているため、回生電力の有効利用と不要な充放電動作の回避による省エネ効果の向上を期待することができる。
この第3実施形態では、以下の効果が得られる。
電圧データ保存部5に保存された所定期間の電圧データから、最大値検出部6がき電電圧の最大値を検出することにより、電気車の回生電力などに起因するき電電圧の上昇分を充電開始電圧設定値に反映させることができる。また、電圧データ保存部5に保存された所定期間の電圧データから、最小値検出部17がき電電圧の最小値を検出することにより、電気車の力行電力などに起因するき電電圧の低下分を放電開始電圧設定値に反映させることができる。更に、最大値検出部6で検出された最大値を最大値平滑部7により平滑してその変動を緩慢にするとともに、最小値検出部17で検出された最小値を最小値平滑部18により平滑してその変動を緩慢にすることにより、き電電圧の定常的な上昇及び低下に対して、電力変換器2の充放電動作が即応しないようにすることができる。その結果、き電電圧の定常的な上昇及び低下に応じて電力貯蔵装置1が充放電する頻度を少なくすることができる。
また、最大値平滑値と補正値9とを加算して第1充電開始電圧指令値を生成することにより、定常的に上昇したき電電圧よりも補正値9だけ高い充電開始電圧設定値が得られる。これにより、き電電圧の定常的な上昇に応じて電力貯蔵装置1を充電する頻度を少なくすることができる。
同様に、最小値平滑値から補正値9を減算して放電開始電圧指令値を生成することにより、定常的に低下したき電電圧よりも補正値9だけ低い放電開始電圧設定値が得られる。これにより、き電電圧の定常的な低下に応じて電力貯蔵装置1が放電する頻度を少なくすることができる。
また、第1充電開始電圧指令値と、放電開始電圧設定値に電圧幅設定値13を加えた第2充電開始電圧指令値とを比較し、大きい方の値を充電開始電圧設定値としているので、充電開始電圧設定値と放電開始電圧設定値との間に、電圧幅設定値13以上の偏差を確実に設けることができる。これにより、き電電圧が充電開始電圧設定値と放電開始電圧設定値との間にあるときは電力変換器2が動作しないので、電力貯蔵装置1の不要な充放電を抑制することができる。
以上述べたように、本実施形態によれば、時々刻々と変動するき電電圧に応じた充放電開始電圧設定値を生成することができるので、き電電圧が変動しても、電力貯蔵装置1の不要な充放電を抑制することができる。
なお、本発明は、電力貯蔵装置1の充放電開始電圧設定値を最適値に制御するための充放電制御装置20または21または22、及び、これらの充放電制御装置、電力変換器2並びに電力貯蔵装置1を含む電力貯蔵システムに適用可能である。
また、上記では、直流電気鉄道のき電線に電力変換器を介して接続された電力貯蔵装置及びその充放電動作を制御するための充放電制御装置を例にとって、本発明の実施形態を説明した。しかし、本発明は上記で説明した実施形態に限定されるものではない。すなわち、本発明に係る電力貯蔵装置は直流電気鉄道のき電系統を含む直流電力系統に接続されていれば良く、充放電制御装置にはこのような電力貯蔵装置の充放電を制御する装置が含まれる。
1:電力貯蔵装置
2:電力変換器
3:き電線
4:電圧検出部
5:電圧データ保存部
6:最大値検出部
7:最大値平滑部
8,11,14:加減算器
9:補正値
10:放電開始電圧指令部
12,16:上下限リミッタ
13:電圧幅設定値
15:最大値選択部
17:最小値検出部
18:最小値平滑部
19:充電開始電圧指令部
20,21,22:充放電制御装置

Claims (9)

  1. 直流電力系統に電力変換器を介して接続された電力貯蔵装置の充放電動作を制御するための充放電制御装置であって、
    前記充放電制御装置は、
    前記直流電力系統の電圧が上昇したとき、前記電力変換器が前記直流電力系統の電力を前記電力貯蔵装置に充電する動作を開始するための充電開始電圧設定値を生成する充電開始電圧設定手段と、
    前記直流電力系統の電圧が低下したとき、前記電力変換器が前記電力貯蔵装置の電力を前記直流電力系統に放電する動作を開始するための放電開始電圧設定値を生成する放電開始電圧設定手段と、
    を備え、
    前記充電開始電圧設定手段は、前記直流電力系統の所定期間における最大電圧値に対して時間遅れをもって追従する第1の電圧値を前記充電開始電圧設定値とし、
    前記放電開始電圧設定手段は、前記直流電力系統の所定期間における最小電圧値に対して時間遅れをもって追従する第2の電圧値を前記放電開始電圧設定値る、
    ことを特徴とする電力貯蔵装置の充放電制御装置。
  2. 前記電開始電圧設定手段は、前記第2の電圧値に代えて、前記直流電力系統の定格電圧値よりも低い第3の電圧値を前記放電開始電圧設定値とすることを特徴とする請求項1に記載電力貯蔵装置の充放電制御装置。
  3. 前記充電開始電圧設定手段は、前記第1の電圧値に代えて、前記直流電力系統の定格電圧値よりも高い第4の電圧値を前記充電開始電圧設定値とすることを特徴とする請求項1に記載の電力貯蔵装置の充放電制御装置。
  4. 前記充放電制御装置は、
    記直流電力系統の電圧を検出する第1電圧検出部と、
    所定期間に検出された前記電圧のうちの最値を出力する第電圧検出部と、
    前記第電圧検出部から出力される前記最値の変動を緩慢にした第指令値を出力する第平滑部と、
    前記第指令値を用いて前記第1の電圧値を生成する前記電開始電圧設定手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電力貯蔵装置の充放電制御装置。
  5. 前記充放電制御装置は、
    前記直流電力系統の電圧を検出する第1の電圧検出部と、
    所定期間に検出された前記電圧のうちの最小値を出力する第3電圧検出部と、
    前記第3電圧検出部から出力される前記最小値の変動を緩慢にした第2指令値を出力する第2平滑部と、
    前記第2指令値を用いて前記第2の電圧値を生成する前記放電開始電圧設定手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1または請求項3に記載の電力貯蔵装置の充放電制御装置。
  6. 前記電開始電圧設定手段は、前記第指令値と所定の補正値とを加算して前記第1の電圧値を生成することを特徴とする請求項4に記載の電力貯蔵装置の充放電制御装置。
  7. 前記電開始電圧設定手段は、前記第2指令値と所定の補正値とを加算して前記第2の電圧値を生成することを特徴とする請求項に記載の電力貯蔵装置の充放電制御装置。
  8. 前記充電開始電圧設定値と前記放電開始電圧設定値との間に所定の電圧幅を保有させる手段を備えたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の電力貯蔵装置の充放電制御装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の電力貯蔵装置の充放電制御装置により前記電力変換器を制御して、前記直流電力系統と前記電力貯蔵装置との間で電力の充放電を行うことを特徴とする電力貯蔵システム。
JP2016252279A 2016-12-27 2016-12-27 電力貯蔵装置の充放電制御装置、及び電力貯蔵システム Active JP6156667B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016252279A JP6156667B1 (ja) 2016-12-27 2016-12-27 電力貯蔵装置の充放電制御装置、及び電力貯蔵システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016252279A JP6156667B1 (ja) 2016-12-27 2016-12-27 電力貯蔵装置の充放電制御装置、及び電力貯蔵システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6156667B1 true JP6156667B1 (ja) 2017-07-05
JP2018107912A JP2018107912A (ja) 2018-07-05

Family

ID=59272875

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016252279A Active JP6156667B1 (ja) 2016-12-27 2016-12-27 電力貯蔵装置の充放電制御装置、及び電力貯蔵システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6156667B1 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006034041A (ja) * 2004-07-20 2006-02-02 Toyo Electric Mfg Co Ltd き電系統電力貯蔵システムの制御装置
JP2006168390A (ja) * 2004-12-13 2006-06-29 Toyo Electric Mfg Co Ltd き電系統電力貯蔵システムの制御装置
JP2012166646A (ja) * 2011-02-14 2012-09-06 Toshiba Corp 蓄電装置とその設置・運用方法
JP2013123359A (ja) * 2011-12-12 2013-06-20 Woojin Ind Systems Co Ltd 鉄道車両のエネルギー貯蔵システム基盤自動チューニング方法
WO2015019466A1 (ja) * 2013-08-08 2015-02-12 三菱電機株式会社 駅舎補助電源装置
JP2016054609A (ja) * 2014-09-03 2016-04-14 株式会社東芝 蓄電制御装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006034041A (ja) * 2004-07-20 2006-02-02 Toyo Electric Mfg Co Ltd き電系統電力貯蔵システムの制御装置
JP2006168390A (ja) * 2004-12-13 2006-06-29 Toyo Electric Mfg Co Ltd き電系統電力貯蔵システムの制御装置
JP2012166646A (ja) * 2011-02-14 2012-09-06 Toshiba Corp 蓄電装置とその設置・運用方法
JP2013123359A (ja) * 2011-12-12 2013-06-20 Woojin Ind Systems Co Ltd 鉄道車両のエネルギー貯蔵システム基盤自動チューニング方法
WO2015019466A1 (ja) * 2013-08-08 2015-02-12 三菱電機株式会社 駅舎補助電源装置
JP2016054609A (ja) * 2014-09-03 2016-04-14 株式会社東芝 蓄電制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018107912A (ja) 2018-07-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11427103B2 (en) Method for operating a charging station
JP4252953B2 (ja) 電力貯蔵式き電線電圧補償装置及び方法
JP5717172B2 (ja) 電力供給システム
JP4369450B2 (ja) 電力供給システム
US9461475B2 (en) Electrical system having a DC link
JP5044340B2 (ja) 蓄電要素を用いた変電所及び電気鉄道き電システム
US9365175B2 (en) Power supply system for vehicle
JP2007159370A (ja) 逆潮流防止機能付き双方向電力変換装置
EP3210820B1 (en) Power storage device
RU2599784C2 (ru) Устройство аккумулирования энергии и потребители переменной нагрузки
JP2007166860A (ja) 連系線潮流制御装置
CN112106288B (zh) 电力变换装置以及电力变换系统
JP5480343B2 (ja) 直流電源システム
JP2006034041A (ja) き電系統電力貯蔵システムの制御装置
JP6287512B2 (ja) 電力変換システム
JP6108142B1 (ja) 電力貯蔵装置の充放電制御装置、充放電制御方法、及び電力貯蔵システム
JP6156667B1 (ja) 電力貯蔵装置の充放電制御装置、及び電力貯蔵システム
JP2018023262A (ja) 電力供給システム
WO2018138710A1 (ja) 直流給電システム
JP4337687B2 (ja) 電源装置
JP5509442B2 (ja) 電力変換装置及び電気鉄道システム
JP2006067672A (ja) 電源装置
WO2020100372A1 (ja) 電力変換装置、電力変換装置の制御方法
JP6799502B2 (ja) 太陽光発電用電力変換装置および太陽光発電用電力変換装置の制御方法
JP4569552B2 (ja) 瞬時電圧低下補償装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170425

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170510

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170523

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6156667

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D02

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250