JP2018116939A - 全固体電池 - Google Patents

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真弘 下野
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春男 大塚
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春男 大塚
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Masanobu Kito
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Abstract

【課題】二次電池としての容量の向上、初回充放電効率の向上及びレート特性の向上を図ることができる全固体電池を提供する。
【解決手段】正極と、負極と、前記正極と前記負極との間に介在された固体電解質層と、を備えた全固体電池であって、前記正極は、特定の結晶面がリチウムイオンの伝導方向に配向された正極層を有し、前記負極は、チタン酸リチウム焼結体からなる負極層を有し、前記負極層の前記チタン酸リチウム焼結体は、90%以上がスピネル型構造であり、且つ、相対密度が90%以上である。
【選択図】図1

Description

本発明は、チタン酸リチウムを含む全固体電池に関する。
近年、パーソナルコンピュータ、携帯電話等のポータブル機器の開発に伴い、その電源としての電池の需要が大幅に拡大している。このような用途に用いられる電池においては、イオンを移動させる媒体として、希釈溶媒に可燃性の有機溶媒を用いた有機溶媒等の液体の電解質(電解液)が従来使用されている。このような電解液を用いた電池においては、電解液の漏液や、発火、爆発等の問題を生ずる可能性がある。
このような問題を解消すべく、本質的な安全性確保のために、液体の電解質に代えて固体電解質を使用すると共に、その他の要素の全てを固体で構成した全固体電池の開発が進められている。このような全固体電池は、電解質が固体であることから、発火の心配が少なく、漏液せず、また、腐食による電池性能の劣化等の問題も生じ難い。
従来の全固体電池としては、例えば特許文献1及び2に記載の全固体電池が知られている。
特許文献1には、正極と負極との間に電解質を有するリチウム二次電池が開示され、特に、負極を、ラムスデライト型の結晶構造を有するチタン酸リチウムからなるチタン酸リチウム焼結体により形成した例が記載されている。上述のラムスデライト型の結晶構造は、Nb、Ta、Al及びFeからなる群より選ばれる少なくとも一種の元素が固溶している。
特許文献2には、正極と、負極と、正極と負極の間に挟持された非水電解質とを有するリチウム二次電池が開示されている。特に、この特許文献2には、正極又は負極を、チタン酸リチウムの原料粉末を成形した後に焼結してなるチタン酸リチウム焼結体にて構成した例が記載されている。また、特許文献2には、チタン酸リチウム焼結体が、0.10〜0.20μmの平均細孔径、1.0〜3.0m/gの比表面積、80〜90%の相対密度を有することも記載されている。
特開2012−248514号公報 国際公開第2012/086557号
しかしながら、特許文献1記載のリチウム二次電池は、ラムスデライト型チタン酸リチウムを含んでおり、リチウム二次電池を作製して充放電を実施した場合、サイクル特性が悪化するという問題がある。
特許文献2記載のリチウム二次電池は、相対密度が80〜90%であり、単位体積当たりの活物質の量が減るため、リチウム二次電池に組み込んだ場合、単位面積当たりの容量が低減するという問題がある。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、二次電池としての容量の向上、初回充放電効率の向上及びレート特性の向上を図ることができる全固体電池を提供することを目的とする。
[1] 本発明に係る全固体電池は、正極と、負極と、前記正極と前記負極との間に介在された固体電解質層と、を備えた全固体電池であって、前記正極は、特定の結晶面がリチウムイオンの伝導方向に配向された正極層を有し、前記負極は、チタン酸リチウム焼結体からなる負極層を有し、前記負極層の前記チタン酸リチウム焼結体は、90%以上がスピネル型構造であり、且つ、相対密度が90%以上であることを特徴とする。
[2] 本発明において、チタン酸リチウム焼結体の粒子径が50nm以上であることが好ましい。
[3] 本発明において、前記固体電解質層は、酸化物系固体電解質又は硫化物系固体電解質であってもよい。
本発明に係る全固体電池によれば、二次電池としての容量の向上、初回充放電効率の向上及びレート特性の向上を図ることができる。
図1Aは本実施の形態に係る全固体電池の要部を示す分解斜視図であり、図1Bは全固体電池の要部を示す縦断面図である。 実施例1に係る電池セルを一部省略して示す断面図である。 図3Aは実施例1に係る正極層の断面写真であり、図3Bは実施例1に係るチタン酸リチウムのX線回折結果を示す図である。 図4Aは実施例5に係る正極層の断面写真であり、図4Bは実施例5に係るチタン酸リチウムのX線回折結果を示す図である。 図5Aは比較例1に係る正極層の断面写真であり、図5Bは比較例1に係るチタン酸リチウムのX線回折結果を示す図である。 図6Aは比較例2に係る正極層の断面写真であり、図6Bは比較例2に係るチタン酸リチウムのX線回折結果を示す図である。
以下、本発明に係る全固体電池を例えばリチウム二次電池に適用した実施の形態例を図1A〜図6Bを参照しながら説明する。なお、本明細書において数値範囲を示す「〜」は、その前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む意味として使用される。
本実施の形態に係る全固体電池10は、図1A及び図1Bに示すように、正極と、負極と、正極と負極との間に介在された固体電解質とを有する。具体的には、少なくとも正極層12と、固体電解質層14と、負極層16とが積層されて構成されている。正極層12の端面(例えば下面)には正極集電体18が積層され、負極層16の端面(例えば上面)には負極集電体20が積層される。
すなわち、全固体電池10は、正極から負極に向かって、正極集電体18、正極層12、固体電解質層14、負極層16及び負極集電体20が積層されて構成されている。
ここで、正極層12、固体電解質層14、負極層16、正極集電体18及び負極集電体20の各構成材料について説明する。
先ず、正極集電体18及び負極集電体20は、それぞれ例えば金属箔(アルミ箔、銅箔等)にて構成されている。
正極層12又は負極層16は、チタン酸リチウム焼結体を使用して構成されている。例えば正極層12にチタン酸リチウム焼結体を使用し、負極層16に金属リチウム、リチウム合金、リチウムと合金化する金属、炭素系材料又は酸化物系材料を使用して構成することができる。
リチウムと合金化する金属としては、例えばAl(アルミニウム)、Si(シリコン)、Zn(亜鉛)、Ga(ガリウム)、Ge(ゲルマニウム)、Ag(銀)、Au(金)、Cd(カドミウム)、In(インジウム)、Sn(スズ)、Sb(アンチモン)、Pb(鉛)、Bi(ビスマス)を挙げることができる。また、リチウムと合金化する金属はMgSiやMgSn等の2種類以上の元素により構成された合金も含む。
酸化物系材料としては、例えばLiTi12(単に、LTOと記す)又はTiO、SiOを挙げることができる。
逆に、例えば負極層16にチタン酸リチウム焼結体を使用し、正極層12に特定の結晶面がリチウムイオンの伝導方向に配向した正極活物質を使用して構成することができる。
この場合、正極層12は、各粒子の特定の結晶面が正極層12から負極層16に向かう方向に配向された層にて構成され、特定の結晶面がリチウムイオンの伝導方向に配向した粒子(正極活物質)のみを焼結して構成されている。正極活物質は、層状岩塩構造又はスピネル構造を有する。
具体的に、層状岩塩構造の正極活物質を用いる場合は、LiCoO粒子であって、厚さが2〜100μm程度の板状に形成された粒子が好ましい。特に、上述の特定の結晶面が(003)面であり、該(003)面が正極層12から負極層16に向かう方向に配向されていることが好ましい。
あるいは、下記の一般式で表される組成の粒子であって、厚さが2〜100μm程度の板状に形成された粒子が好ましい。
一般式:Li(NiCoAl)O
(上記一般式中、0.9≦p≦1.3、0.6<x<0.9、0.1<y≦0.3、0≦z≦0.2、x+y+z=1)
この場合も、上述の特定の結晶面が(003)面であり、該(003)面が正極層12から負極層16に向かう方向に配向されていることが好ましい。
そして、本実施の形態においては、正極層12又は負極層16を構成するチタン酸リチウム焼結体の90%以上がスピネル型構造を有することが好ましい。スピネル型のチタン酸リチウムLiTi12は、その結晶構造から全固体電池10の材料として用いた場合、結晶格子の構造やサイズを変化させることなく、リチウムイオンを吸着並びに放出することができる。
特に、正極層12又は負極層16中のチタン酸リチウム焼結体の相対密度を90%以上にすることにより、全固体電池10の単位体積当たりの容量を増加することが可能で、全固体電池10の小型化、大容量化に寄与する。
相対密度を向上する方法として、焼成温度を上げる方策があるが、焼成温度が1000℃以上になると、ラムスデライト型のチタン酸リチウムが生成され、レート特性が悪くなるおそれがある。
焼成温度と時間を調整することで、ラムスデライト型チタン酸リチウムが生成されない温度域でも、チタン酸リチウム焼結体の相対密度を向上させることが可能となる。
すなわち、チタン酸リチウム焼結体は、温度700℃〜900℃の範囲内で焼成されてなることが好ましい。また、チタン酸リチウム焼結体は、10〜100時間の範囲内で焼成されてなることが好ましい。
固体電解質層14は、酸化物系固体電解質又は硫化物系固体電解質を用いることができ、この中でも、大気暴露でも安全な酸化物系固体電解質を用いることが好ましい。そして、酸化物系固体電解質として、好ましくは、Li(リチウム)とLa(ランタン)とZr(ジルコニウム)とO(酸素)を含むガーネット系又はガーネット系類似の結晶構造が挙げられる。具体的には、例えばLiLaZr12(LLZ)を含むガーネット系の結晶構造を用いることができる。また、酸化物系ガラスのリン酸リチウムオキシナイトライド(LiPON)を用いることができる。
実施例1〜6、比較例1及び2について、初回充電容量、初回放電容量及び初回充放電効率を確認した。なお、代表的に実施例1、5、比較例1及び2について、断面写真とX線回折パターンを図3A〜図6Bに示す。
(実施例1)
チタン酸リチウム粉末(LiTi12)を1μm以下になるよう粉砕し、粉砕粉末に成形助剤、可塑剤、分散剤、溶剤を加えて混合してスラリー化した後、PET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム上に塗布した。その後、乾燥させて、成型シートを作製した。作製した成型シートを円形(直径8mm)に打ち抜き、温度800℃で50時間、大気中で焼成して、チタン酸リチウム焼結体を作製し、正極層12とした。
固体電解質層14は、LiLaZr12(LLZ)を含むガーネット系の結晶構造にて構成した。
負極層16は、金属リチウムを用いた。
そして、図2に示すように、アルミ箔による正極集電体18上に正極層12を積層し、正極層12上に固体電解質層14を積層し、固体電解質層14上に負極層16を積層し、負極層16上にアルミ箔による負極集電体20を積層して全固体電池10を作製した。その後、全固体電池10をセルケース22内に収容し、上からセルキャップ24を被せて、セルケース22とセルキャップ24とを、図示しないガスケットを介在させて電気的絶縁を維持させながらかしめることによって、実施例1に係る電池セルを作製した。
<相対密度の評価>
相対密度は、走査型電子顕微鏡(SEM)にて正極層の断面写真を撮影し、5000倍、横23μm×縦16μmの面積(視野面積)を画像解析で算出した。具体的には、得られた視野中のチタン酸リチウム焼結体以外の面積を算出する。そして、以下の式により、当該視野中でのチタン酸リチウム焼結体の面積割合を算出する。
{1−(チタン酸リチウム焼結体以外の面積)/(視野面積)}×100
この実施例1に係る正極層の断面写真を図3Aに示す。実施例1の相対密度は、90.5%であった。
<結晶構造別比率の評価>
実施例1に係る正極層を構成するチタン酸リチウム焼結体をX線回折装置(リガク社製「RINT」)で測定し、スピネル型(JCPDS No.26−1198)、ラムスデライト型(JCPDS No.34−0393)結晶構造における主要ピーク(下記表1参照)の値から結晶構造の比率を算出した。
算出方法は以下の通りである。
Figure 2018116939
そして、実施例1に係るチタン酸リチウムのX線回折結果を図3Bに示す。この結果から、スピネル型結晶構造及びラムスデライト型結晶構造のX線回折における主要ピーク位置、主要ピーク位置毎のピーク強度、ピーク強度合計並びに結晶構造別比率を求めた。その結果を表1に示す。結晶構造別比率は、スピネル型が95.3%、ラムスデライト型が4.7%であった。
Figure 2018116939
(実施例2)
円形に打ち抜いた成型シートを、温度800℃で100時間、大気中で焼成して、チタン酸リチウム焼結体を作製し、正極層としたこと以外は、実施例1と同様にして実施例2に係る電池セルを作製した。実施例2の相対密度は91.0%であった。また、結晶構造別比率はピネル型が98.0%、ラムスデライト型が2.0%であった。
(実施例3)
円形に打ち抜いた成型シートを、温度800℃で110時間、大気中で焼成して、チタン酸リチウム焼結体を作製し、正極層としたこと以外は、実施例1と同様にして実施例3に係る電池セルを作製した。実施例3の相対密度は91.1%であった。また、結晶構造別比率は、スピネル型が97.6%、ラムスデライト型が2.4%であった。
(実施例4)
円形に打ち抜いた成型シートを、温度900℃で50時間、大気中で焼成して、チタン酸リチウム焼結体を作製し、正極層としたこと以外は、実施例1と同様にして実施例4に係る電池セルを作製した。実施例4の相対密度は98.3%であった。また、結晶構造別比率は、スピネル型が91.8%、ラムスデライト型が8.2%であった。
(実施例5)
円形に打ち抜いた成型シートを、温度800℃で7時間、大気中で焼成して、チタン酸リチウム焼結体を作製し、正極層としたこと以外は、実施例1と同様にして実施例5に係る電池セルを作製した。
実施例5の断面写真を図4Aに示し、X線回折結果を図4Bに示す。これらの結果から、実施例5の相対密度は86.6%であった。また、結晶構造別比率は、スピネル型が93.3%、ラムスデライト型が6.7%であった。
(実施例6)
円形に打ち抜いた成型シートを、温度700℃で10時間、大気中で焼成して、チタン酸リチウム焼結体を作製し、正極層としたこと以外は、実施例1と同様にして実施例6に係る電池セルを作製した。実施例6の相対密度は90.1%であった。また、結晶構造別比率は、スピネル型が93.1%、ラムスデライト型が6.9%であった。
(比較例1)
円形に打ち抜いた成型シートを、温度1000℃で7時間、大気中で焼成して、チタン酸リチウム焼結体を作製し、正極層としたこと以外は、実施例1と同様にして比較例1に係る電池セルを作製した。
比較例1の断面写真を図5Aに示し、X線回折結果を図5Bに示す。これらの結果から、比較例1の相対密度は99.8%であった。また、結晶構造別比率は、スピネル型が84.6%、ラムスデライト型が15.4%であった。
(比較例2)
円形に打ち抜いた成型シートを、温度1100℃で7時間、大気中で焼成して、チタン酸リチウム焼結体を作製し、正極層としたこと以外は、実施例1と同様にして比較例2に係る電池セルを作製した。
比較例2の断面写真を図6Aに示し、X線回折結果を図6Bに示す。これらの結果から、比較例2の相対密度は90%以上であったが、変質層が存在していた。また、結晶構造別比率は、スピネル型が6.7%、ラムスデライト型が93.3%であった。
<初回充電容量、初回放電容量、初回充放電効率>
実施例1〜6、比較例1及び2について、下記に示す条件で、初回充電容量、初回放電容量、初回充放電効率を確認した。
充放電電流密度:0.02mA/cm
充電静止電圧:1V
放電静止電圧:2V
充放電時動作温度:80℃
結果を下記表2に示す。
Figure 2018116939
表2から、チタン酸リチウム焼結体のスピネル型結晶構造別比率が90%以上である実施例1〜6は、初回充電容量及び初回放電容量が150mAh/g以上で、比較例1及び2よりも大きかった。特に、実施例1、2及び6は初回充放電効率が90%以上と高かった。
実施例5は、初回充電容量及び初回放電容量は高かったが、初回充放電効率が86%と比較例1よりも低かった。これは、焼成時間が10時間未満であったからだと考えられる。
このことから、初回充電容量、初回放電容量及び初回充放電効率の向上において、以下のことがいえる。すなわち、チタン酸リチウム焼結体の90%以上がスピネル型構造を有することが好ましい。チタン酸リチウム焼結体は、温度700℃〜900℃の範囲内で焼成されてなることが好ましい。チタン酸リチウム焼結体は、10〜100時間の範囲内で焼成されてなることが好ましい。
なお、実施例1〜6、比較例1及び2は、いずれもチタン酸リチウム焼結体の粒子径が50nm以上であった。ちなみに、粒子径が50nm未満のチタン酸リチウム焼結体を用いた場合、焼結体の粒子間界面抵抗が増加し、実用性に欠けることがわかった。
<放電容量(レート試験)>
実施例1〜6並びに比較例1及び2について、以下のように、充電条件を共通とし、放電条件を可変させてレート試験を実施した。
充電レート(共通条件):0.02C
放電レート
・条件A:0.2C
・条件B:0.3C
・条件C:0.5C
結果を下記表3に示す。
Figure 2018116939
表3から、チタン酸リチウム焼結体のスピネル型結晶構造別比率が90%以上である実施例1〜6は、条件Aでの放電容量が139mAh/g以上、条件Bでの放電容量が105mAh/g以上で、いずれも比較例1及び2よりも大きかった。特に、実施例1及び2は条件Aで145mAh/g以上、条件Bで116mAh/g以上、条件Cで112mAh/g以上と大きかった。
なお、実施例5は、条件A及びBでは放電容量が比較例1及び2より大きかったが、条件Cでは比較例1よりも小さかった。これは、焼成時間が10時間未満であったからだと考えられる。
このことから、放電容量の向上において、以下のことがいえる。すなわち、チタン酸リチウム焼結体の90%以上がスピネル型構造を有することが好ましい。チタン酸リチウム焼結体は、温度700℃〜900℃の範囲内で焼成されてなることが好ましい。チタン酸リチウム焼結体は、10〜100時間の範囲内で焼成されてなることが好ましい。
なお、本発明に係る全固体電池は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10…全固体電池 12…正極層
14…固体電解質層 16…負極層

Claims (3)

  1. 正極と、負極と、前記正極と前記負極との間に介在された固体電解質層と、を備えた全固体電池であって、
    前記正極は、特定の結晶面がリチウムイオンの伝導方向に配向された正極層を有し、
    前記負極は、チタン酸リチウム焼結体からなる負極層を有し、
    前記負極層の前記チタン酸リチウム焼結体は、90%以上がスピネル型構造であり、且つ、相対密度が90%以上であることを特徴とする全固体電池。
  2. 請求項1記載の全固体電池において、
    前記チタン酸リチウム焼結体の粒子径が50nm以上であることを特徴とする全固体電池。
  3. 請求項1又は2記載の全固体電池において、
    前記固体電解質層は、酸化物系固体電解質又は硫化物系固体電解質であることを特徴とする全固体電池。
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