JP2018116238A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】休止期間の長さに応じて適切に変形癖の解消もしくは防止を行い,画像形成可能な状態を速やかに得るようにした画像形成装置を提供すること。【解決手段】本画像形成装置では,休止期間が,長期休止と,中期休止と,短期休止とのいずれであるかを判別する(S1,S2)。長期休止であった場合には,変形回復動作と,ウォームアップとをともに開始し(S3,S4),変形回復動作およびウォームアップがいずれも完了したときに印字許可とする(S7)。中期休止であった場合には,ウォームアップを開始し(S8),ウォームアップが完了したときに印字許可とし(S10),その後,画像形成が開始される前の経過時間が,所定の時間に達した場合に(S11:Yes),変形防止動作を行う(S13)。短期休止であった場合には,ウォームアップを開始し(S14),ウォームアップが完了したときに印字許可とする(S16)。【選択図】図4

Description

本発明は,トナーで画像を形成する画像形成装置に関する。さらに詳細には,媒体上に付与されたトナー像を定着する定着部を有する画像形成装置に関するものである。
画像形成装置の定着部は多く,2つのローラーを対向させた構成とされている。このような定着部を備えた画像形成装置の従来例として,特許文献1に記載されているものを挙げることができる。同文献の画像形成装置では,待機中には所定の休止時間間隔毎に、所定の強制回転時間だけローラーを回転させるようにしている(特許文献1の請求項1)。これにより,大幅なコストダウンを実現し,かつ定着処理の開始時間が遅れるのを防止できるとしている(特許文献1の[0050])。
特開2003−122177号公報
しかしながら前記した従来の技術には,次のような問題点があった。この種の定着装置のローラーは通常,ある程度の柔軟性を有する素材で形成されている。このため,2つのローラーの対向箇所では,各ローラーが圧縮により少し変形した状態となっている。装置休止中のように長時間ローラーが回転しない状態が続くと,各ローラーにおける同じ箇所が変形したまま放置されることとなる。このため,その箇所に変形癖が付いてしまう場合がある。ローラーに変形癖が付いたままの状態で画像形成を行うと,変形癖の箇所が用紙に接触する際に定着不良が生じうる。このため,変形癖が付いていない状態で画像形成を行う必要がある。
特許文献1の「強制回転」は,このような変形癖を予防することにはある程度有用と考えられる。しかしながら,変形癖が最も問題となるのは,画像形成装置を一定期間休止させた後の動作開始時である。特許文献1では,待機中での制御についての記載はあるものの,装置休止後の動作開始時の制御については記載がない。このため,変形癖が付いている状態からの動作開始時の制御としては適切なものとは言えない。一方で,ローラーに変形癖が付くのは休止期間がある程度長かった場合であるが,休止期間の長さによっては,すでに変形癖が付いているとは必ずしもいえない場合もある。このような場合に最適な動作も,特許文献1には記載されていない。
本発明は,前記した従来のが有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,休止期間からの動作再開時に休止期間の長さに応じて適切に変形癖の解消もしくは防止を行い,画像形成可能な状態を速やかに得るようにした画像形成装置を提供することにある。
本発明の一態様における画像形成装置は,トナー像を形成して媒体上に付与する画像形成部と,媒体上に付与されたトナー像を加熱により定着する,対向する2つのローラーにより構成された定着部と,ローラーの停止時間を計測する計時部とを有する画像形成装置であって,休止後における動作再開時の定着部の動作を,動作再開時における計時部の計時時間に応じて制御する再開制御部を有するものである。ここで再開制御部は,休止期間判定部と,変形回復制御部と,変形防止制御部と,通常再開制御部とを有している。休止期間判定部は,計時時間について,あらかじめ定められた第1基準時間以上である長期休止と,第1基準時間未満でかつ,あらかじめ定められた,第1基準時間より短い第2基準時間以上である中期休止と,第2基準時間未満である短期休止とのいずれであるかを判別するものである。変形回復制御部は,長期休止であった場合に,ローラーに生じた変形癖を回復させる変形回復動作と,ローラーをあらかじめ定められた定着温度まで昇温させるウォームアップとをともに開始し,変形回復動作およびウォームアップがいずれも完了したときに画像形成許可状態とするものである。変形防止制御部は,中期休止であった場合に,ウォームアップを開始し,ウォームアップが完了したときに画像形成許可状態とし,画像形成許可状態とした後,画像形成が開始される前の経過時間が,あらかじめ定めた第3基準時間に達した場合に,ローラーに変形癖が生じるのを防止する変形防止動作を行うものである。通常再開制御部は,短期休止であった場合に,ウォームアップを開始し,ウォームアップが完了したときに画像形成許可状態とするものである。
上記態様における画像形成装置の基本動作は,画像形成部によりトナー像を形成してそのトナー像を媒体上に付与し,媒体上に付与されたトナー像を定着部で定着することである。定着部では,対向する2つのローラーのニップ部に媒体が通されることで,トナー像の熱による定着が行われる。ここにおいて休止後における動作再開時に,再開制御部による特有の処理が行われる。再開制御部は,ローラーを定着温度まで昇温させるウォームアップを行うばかりでなく,計時部の計時時間,すなわち画像形成装置が休止状態にあった停止時間の長さに応じて,変形回復動作あるいは変形防止動作を行う。このため休止期間判定部により,これまでの休止が長期休止と中期休止と短期休止とのいずれであるかを判別する。
長期休止であった場合には変形回復制御部が,ウォームアップに加えて変形回復動作も開始する。変形回復動作により,ローラーの変形癖が回復する。そして変形回復動作およびウォームアップがいずれも完了したときに画像形成許可状態とする。中期休止であった場合には変形防止制御部が,ウォームアップ完了時に画像形成許可状態とする。そしてその後,ローラー温度が安定した所定のタイミングで変形防止動作を行う。変形防止動作により,ローラーにおける変形癖の発生が防止される。短期休止であった場合には通常再開制御部が,ウォームアップ完了時に画像形成許可状態とする。
上記態様の画像形成装置では,変形回復動作は,あらかじめ定めた時間にわたるローラーの強制回転であることが望ましい。画像形成と無関係にローラーを強制的に回転させることで,変形癖を解消できるからである。
上記態様の画像形成装置ではあるいは,変形防止動作は,ローラーの1回転に満たない回転角での回転により対向箇所を変更する対向箇所変更動作であることが望ましい。対向箇所を変更することで,変形癖の発生を予防できるからである。
上記態様の画像形成装置ではまた,定着部の温度制御方式として,非画像形成時の待機時用方式と,待機時用方式よりも加熱の程度が強い,画像形成実行時の実行時用方式とを少なくとも有する加熱制御部を有し,再開制御部は,変形回復動作中および変形防止動作中には,実行時用方式もしくはそれよりさらに加熱の程度が強い方式による温度制御を加熱制御部に行わせるものであることが望ましい。変形回復動作中および変形防止動作中はいずれも,定着部の加熱の程度が強い状況下で実施した方が効果が大きいからである。
上記態様の画像形成装置ではまた,再開制御部が,電源投入時に,電源停止前の最後のローラーの回転終了時からの計時部の計時時間に応じて前述の動作制御を行うものであることが望ましい。前回のローラーの回転終了時から動作再開までの経過時間が,ローラーの変形癖の発生の程度を推し量る有力な因子だからである。
上記の画像形成装置のうち変形回復動作がローラーの強制回転であるものでは,強制回転の実行時間が,ユーザーの選択により変更可能であることが望ましい。例えば長期休暇の後の最初の動作開始時のように,強制回転の実行時間を通常の設定とは変えたい場合も存在するからである。
上記のいずれかの態様の画像形成装置では,第3基準時間は,動作再開時における環境温度が低い場合に,高い場合よりも長く定められていることが望ましい。変形防止動作は,ローラー温度が安定してから行うことが望ましく,ローラー温度の安定に要する所要時間は環境温度に左右されるからである。
上記のいずれかの態様の画像形成装置ではあるいは,計時部が,ウォームアップに要した時間であるウォームアップ時間を計測するウォームアップ計時部を有しており,再開制御部は,第3基準時間を,ウォームアップ時間が長い場合に延長し,短い場合に短縮する伸縮処理部を有することが望ましい。ウォームアップ時間の長さは,ウォームアップ開始前のローラーの初期温度により左右される。このため,上記の環境温度の場合と同様に,ローラー温度の安定に要する所要時間に影響するからである。
上記のいずれかの態様の画像形成装置ではまた,計時部は,ローラーの回転が終了した時刻を保存する不揮発メモリを有することが望ましい。このようにすれば,不揮発メモリに保存されている時刻と,動作再開時の現在時刻とから,休止期間が算出されるからである。
本構成によれば,休止期間からの動作再開時に休止期間の長さに応じて適切に変形癖の解消もしくは防止を行い,画像形成可能な状態を速やかに得るようにした画像形成装置が提供されている。
実施の形態に係る画像形成装置の構成図である。 定着部の構成を示す断面図である。 実施の形態に係る画像形成装置の制御系の構成を示すブロック図である。 実施の形態に係る画像形成装置の動作開始時の制御内容を示すフローチャートである。 中期休止後の場合のローラー温度の上昇状況を示すグラフである。 定着部の2通りの温調方式を示すグラフである。
以下,本発明を具体化した実施の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,図1に示す画像形成装置1に本発明を適用したものである。図1に示す画像形成装置1は,タンデム型デジタルカラープリンター(以下単に「プリンター」と記載する)である。もちろん,プリンターのほか,さらにスキャナを有する複写機又はそれらの機能を複合的に備えた複合機等にも本発明を適用することができる。
画像形成装置1は,その内部のほぼ中央部に中間転写ベルト40を備えている。中間転写ベルト40は,駆動ローラー12,テンションローラー13,および従動ローラー14,15に掛け渡されている。中間転写ベルト40は,駆動ローラー12の回転駆動に伴って図1中反時計回りに循環する。中間転写ベルト40の下方には,イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(K)の各色にそれぞれ対応する4つのイメージング部2Y,2M,2C,2Kが配置されている。イメージング部2Kは,感光体21と,帯電装置22と,露光装置23と,現像装置24と,クリーニング装置25と,イレーサー(除電装置)26と,1次転写ローラー30とを有している。他のイメージング部2Y,2M,2Cも,イメージング部2Kと同様に構成されている。これにより,中間転写ベルト40上にフルカラーのトナー像が形成されるようになっている。また,中間転写ベルト40における駆動ローラー12で支持された部分には,2次転写ローラー16が圧接されている。
画像形成装置1の下部には,給紙カセット91が着脱可能に配置されている。給紙カセット91から,用紙Pが1枚ずつ引き出されて搬送路93を経て2次転写ローラー16へ供給されるようになっている。2次転写ローラー16へ供給された用紙Pには,トナー像が転写されることとなる。搬送路93における2次転写ローラー16より下流(図1中では上方)の位置には,定着部94が配置されている。定着部94は,用紙P上の未定着のトナー像を用紙Pに定着させる装置である。定着部94よりさらに下流側の位置には,排紙トレイ98が設けられている。
定着部94について説明する。図2に定着部94の断面図を示す。図2に示されるように定着部94は,加圧ローラー97と加熱ローラー92とを有している。加圧ローラー97と加熱ローラー92とは,互いに圧接させられており,定着ニップ95を形成している。定着ニップ95では,加圧ローラー97および加熱ローラー92が局所的に圧縮され変形している状態にある。加熱ローラー92には,ヒーター99が内蔵されている。ヒーター99は,例えばハロゲンランプ等の発熱手段である。これにより,定着ニップ95に用紙Pを通すことで,未定着トナー像の定着を行うのである。また,加熱ローラー92に近接して,サーミスター96が設けられている。サーミスター96は,加熱ローラー92の温度を検出するものである。
画像形成装置1の制御系を図3により説明する。画像形成装置1の制御系は,エンジン制御部51を中心に構成されている。エンジン制御部51は,エンジン制御CPU56を内蔵しており,トナー像形成に関わる諸部分を制御する部分である。エンジン制御部51はまた,休止後における動作再開時の定着部94の動作制御をも行う。エンジン制御部51には,前述の露光装置23,イレーサー26,定着部94,サーミスター96が接続されている。これらのうち定着部94に関してエンジン制御部51は,加圧ローラー97および加熱ローラー92の回転駆動の制御と,ヒーター99の発熱制御とを行う。エンジン制御部51はまた,サーミスター96から,加熱ローラー92の温度に関する情報を受信する。
エンジン制御部51にはさらに,MFPコントローラー52,高圧部53,タイマー54,不揮発メモリ55が接続されている。MFPコントローラー52は,ユーザーインターフェースや画像データー処理等を司るものである。高圧部53は,帯電装置22や現像装置24,1次転写ローラー30,2次転写ローラー16の高電圧を制御する部分である。タイマー54は計時機能を有するものであるが,本形態としては画像形成装置1の休止期間の長さを測定する役割を果たす。不揮発メモリ55は,休止期間の測定のため,画像形成装置1が停止された時刻,より詳細には加圧ローラー97および加熱ローラー92の回転が停止した時刻を,画像形成装置1の休止期間中であっても記憶するものである。なお,画像形成装置1における中間転写ベルト40の循環動作や感光体21の回転動作もエンジン制御部51の制御対象であるが,それらは公知事項であるため図3中への記載を省略している。
以下,画像形成装置1の動作を説明する。画像形成装置1の動作のうち本形態としての特徴点は,休止状態から動作を開始するときにおける定着部94の制御にある。動作開始時には,定着部94の加熱ローラー92を所定の定着温度まで昇温させる必要がある。この昇温をウォームアップという。さらに,前述の定着ニップ95における加圧ローラー97および加熱ローラー92に変形癖が発生している場合にはその解消も行う必要がある。
ここで,画像形成装置1の動作開始時に変形癖が発生しているか否かは,休止期間の長さによる。休止期間がある程度長い長期休止であった場合には,変形癖が確実に発生しているといえる。逆に休止期間が比較的短い短期休止であった場合には,変形癖が発生するに至っているとは考えにくい。そしてそれらの中間に,変形癖が確実に発生しているとまでは言えないが発生している可能性を否定できない中期休止がある。これら3種類の休止期間の境目は画像形成装置1においてあらかじめ定めておく設計事項であるが,例えば,3時間未満を短期休止,3時間以上6時間未満を中期休止,6時間以上を長期休止,とすることができる。
本形態では,休止期間が長期休止と中期休止と短期休止とのいずれであったかにより,動作開始時の処理を分けることとしている。このため画像形成装置1では,画像形成装置1の停止時(より詳細には加圧ローラー97および加熱ローラー92の回転停止時)にその時点でのタイマー54の指示時刻を不揮発メモリ55に保存しておく。動作開始時の制御内容を図4に示す。このフローは,画像形成装置1の電源を投入したとき等,休止状態から動作状態に移行するときに実行される。
図4のフローではまず,休止期間(図中では放置期間)Tが第1基準時間T1以上か否かを判定する(S1)。休止期間Tは,動作開始時のタイマー54の指示時刻と不揮発メモリ55に保存されている停止時刻との差分である。第1基準時間T1は,前述の設例では6時間である。休止期間Tが6時間未満であった場合には(S1:No),休止期間Tが第2基準時間T2以上か否かを判定する(S2)。第2基準時間T2は,前述の設例では3時間である。以上のS1およびS2により,休止期間Tが長期休止と中期休止と短期休止とのいずれであったかが判定される。長期休止であった場合(S1:Yes)にはS3以下の列へ,中期休止であった場合(S2:Yes)にはS8以下の列へ,短期休止であった場合(S2:No)にはS14以下の列へ,それぞれ進む。
長期休止であった場合には(S1:Yes),変形回復動作を開始する(S3)。変形回復動作とは,加圧ローラー97および加熱ローラー92に発生している変形癖を解消させる動作である。具体的には例えば,あらかじめ定めた時間(例えば1分間〜3分間)にわたって加圧ローラー97および加熱ローラー92を強制的に回転させることである。ここで「強制的に」とは,画像形成と関係なく,ということである。また,ヒーター99の発熱により加圧ローラー97を所定の定着温度まで昇温させるウォームアップも開始する(S4)。このS3とS4との順序は逆でもよい。
そして,加圧ローラー97が定着温度に到達したか否か,すなわちウォームアップが完了したか否かを判定する(S5)。この判定はサーミスター96の検知信号に基づく。また,変形回復動作が完了したか否かを判定する(S6)。これにより,S5とS6との判定がいずれもYesになるまで待機することとなる。変形回復動作が完了すると,加熱を受けながら変形癖の箇所が反復的に定着ニップ95を通過したことになるので,変形癖は解消している。なお,S5とS6との判定順序も逆でもよい。S5とS6との判定がいずれもYesになると,画像形成を許可する(S7)。そしてこのフローを終了する。
中期休止であった場合には(S2:Yes),ウォームアップを開始する(S8)。ただしこの場合には前述の変形回復動作は行わない。そして,ウォームアップが完了したか否かを判定する(S9)。ウォームアップが完了すると(S9:Yes),画像形成を許可する(S10)。このように変形回復動作を行うことなく印字可能にしてしまうので,長期休止であった場合に比べて早期に画像形成を開始できる。中期休止後の場合には変形癖が発生しているとは限らず,仮に発生していたとしても軽微であるため,このような処理が望ましいのである。なお,このS10の時点で計時を開始する。
そして,S10からの経過時間tが,あらかじめ定められた第3基準時間T3(例えば30秒〜1分間)経過したか否かを判定する(S11)。また,画像形成指示があったか否かを判定する(S12)。画像形成指示がないまま経過時間tが第3基準時間T3に達した場合には(S11:Yes),変形防止動作を行う(S13)。変形防止動作は,変形回復動作とは異なり,加圧ローラー97および加熱ローラー92を少しだけ(10秒程度)回転させる動作である。加圧ローラー97および加熱ローラー92における定着ニップ95の箇所を別の場所に変更することが目的である。このため,加圧ローラー97や加熱ローラー92の1回転分に満たない程度の回転量で十分である。これにより,定着ニップ95の箇所に新たに変形癖が発生するのを防ぐのである。変形防止動作が終了したらこのフローを終了する。
経過時間tが第3基準時間T3に達しないうちに画像形成指示があった場合には(S12:Yes),変形防止動作を行うことなくこのフローを終了する。この場合にはその後直ちに画像形成を実行することとなる。その画像形成動作の一環として加圧ローラー97および加熱ローラー92の回転があるので,変形癖の発生を懸念する必要はない。なお,変形防止動作(S13)が開始され終了しないうちに画像形成指示があった場合には,直ちに変形防止動作を中止してこのフローを終了する。そして画像形成を実行する。
短期休止であった場合には(S2:No),ウォームアップを開始する(S14)。もちろん変形回復動作は行わない。そして,ウォームアップが完了したか否かを判定する(S15)。ウォームアップが完了すると(S15:Yes),画像形成を許可する(S16)。そしてこのフローを終了する。この場合にはむろん,変形防止動作も行わない。以上が図4のフローの内容である。
以上のうちの中期休止の場合の処理について,図5によりさらに説明する。図5に示されるように,経過時間0秒から約8秒に至る期間で,加熱ローラー92の温度が急激に上昇している。この期間がウォームアップの実行期間である。ウォームアップの完了により印字許可となる。なお図5では,制御上の定着温度を180℃としている。その後,加熱ローラー92の温度は温調制御により反復的に上下して定着温度に落ち着いていく。前述のようにこの間も画像形成指示の受付が可能である。
そして,印字可となってから第3基準時間T3(図5中では約30秒)が経過して加熱ローラー92の温度が落ち着いたら,変形防止動作(図5中では約10秒)を行うのである。これにより,早期に画像形成許可状態としつつ,変形癖の発生を防止している。もし,印字可となってから第3基準時間T3を待つことなく変形防止動作を行うと,変形防止動作終了直後の時点で,定着ニップ95の温度が定着温度より低い場合が生じうる。その状態で直ちに画像形成指示があると,定着不良が生じるおそれがある。第3基準時間T3を待つことでこのような定着不良を防止できる。
続いて,画像形成装置1の定着部94におけるその他の子細な制御について説明する。まず図6は,定着部94の温調方式を示すグラフである。画像形成装置1では図6の電流波形に示すように,待機時用と印字時用の2種類の温調方式を有することができる。待機時用方式では,電源からの交流波形のうち3分の1波分のみがヒーター99への電流として供給される。一方,印字時用方式では,交流波形のうち3分の2波分がヒーター99への電流として供給される。よって,印字時用方式の方が待機時用方式よりも加熱の程度としては強い。待機時用方式は主として待機時に,印字時用方式は主として画像形成実行時に用いられる。なおウォームアップ時には,交流波形の全部(3分の3波分)がヒーター99への電流として供給される。
これを図4のフローチャートに当てはめると,次のようになる。まず長期休止後の場合には(S3の列),全波供給でウォームアップおよび変形回復動作が開始され,S7で印字許可状態になったときに待機時用方式の温調に切り替えられることになる。ここで,ウォームアップが変形回復動作より先に終了した場合には,その後の変形回復動作継続中には印字時用方式の温調が用いられ,変形回復動作が完了したら待機時用方式の温調に移行することとなる。変形回復動作がウォームアップより先に完了した場合には,ウォームアップ中ずっと全波供給が行われ,ウォームアップの完了とともに待機時用方式の温調に移行することとなる。つまり,変形回復動作の実行中は印字時用方式もしくはそれよりさらに加熱の程度が強い状況とされる。発熱量が大きい方が変形癖の解消には有利だからである。
中期休止後の場合には(S8の列),ウォームアップの開始とともに全波供給での加熱が開始され,ウォームアップの完了により一旦待機時用方式の温調に切り替えられる。そして,変形防止動作が行われる場合にはその間だけ印字時用方式に切り替えられる。これもやはり,発熱量が大きい方が変形癖の防止には有利だからである。なお短期休止後の場合には(S14の列),ウォームアップ中のみ全波供給が行われ,ウォームアップ完了後には待機時用方式が用いられる。いずれの場合でもその後,画像形成指示があればその実行中にはむろん,印字時用方式が用いられる。
次に,変形回復動作における強制回転の実行時間について述べる。先の説明では単にあらかじめ定めた時間としか述べなかったが,この実行時間をユーザーの選択により変更できるようにすることが望ましい。例えば長期休暇明けのように休止期間が数日に及んだような場合にその有用性がある。このような場合には当然,図4のフロー上では長期休止後の場合となるが,通常よりも強制回転を多く(例えば1.5倍)行った方がよいからである。通常よりも強制回転を少なくする選択枝を与えることも妨げられない。
次に,第3基準時間T3を変更する制御について説明する。これには2通りある。第1は,環境温度に応じて第3基準時間T3を伸縮する,というものである。第2は,ウォームアップに要した時間の長短に応じて第3基準時間T3を伸縮する,というものである。環境温度に応じた制御が好ましいのは,ウォームアップ完了後に加熱ローラー92の温度が収束するまでの所要時間(図5参照)が,環境温度に左右されるからである。環境温度が低い冬場(例えば環境温度にして5℃以下)では,加熱ローラー92の温度の収束にも時間が掛かる傾向がある。このため,第3基準時間T3を延長(例えば+10秒)することが望ましい。環境温度が高い夏場(例えば環境温度にして25℃以上)には逆に,第3基準時間T3を短縮(例えば−10秒)することが望ましい。なお環境温度の検知には,ウォームアップ開始前におけるサーミスター96の検知温度を用いることができる。むろん,これとは別に専用の温度センサーを設けてもよい。
ウォームアップに要した時間に応じた制御が好ましいのは,当該所要時間には,ウォームアップ開始前の加熱ローラー92の温度が反映されるからである。加熱ローラー92の初期温度が低めであった場合,すなわち休止期間により加熱ローラー92が冷え切っていた場合には,ウォームアップの所要時間は当然長い(例えば1分以上)。この場合には,環境温度が低い場合と同様なので,第3基準時間T3を延長することが望ましい。加熱ローラー92に前回の動作時の余熱がある程度残っていたような場合には逆に,ウォームアップの所要時間は当然短い(例えば30秒未満)。この場合には第3基準時間T3を短縮することが望ましい。ウォームアップの所要時間は,タイマー54に必要な機能を備えておくことで計測できる。
以上詳細に説明したように本実施の形態の画像形成装置1によれば,休止状態から動作を再開するときに,定着部94のウォームアップを行うばかりでなく,休止期間の長さに応じて,定着ニップ95の変形癖の回復動作または防止動作を適宜行うこととしている。特に,休止期間が中程度の長さであった場合に,とりあえずウォームアップが完了した時点で早期に画像形成を許可しておいて,その後の適切なタイミングで防止動作を行うこととしている。こうして,休止期間の長さに応じて適切に変形癖の解消もしくは防止を行いつつ,画像形成可能な状態を速やかに得るようにした画像形成装置1が実現されている。
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば,ヒーター99の形式は,IHヒーターやジュールヒーターなど別の形式のものでもよい。また,定着部94の構成も,定着ベルトを有するもの等,別の形式でもよい。画像形成装置1についても,モノクロ型でもよいし,両面印字方式のもの等でもよい。
1 画像形成装置
2K イメージング部
16 2次転写ローラー
40 中間転写ベルト
51 エンジン制御部
54 タイマー
55 不揮発メモリ
92 加熱ローラー
94 定着部
95 定着ニップ
97 加圧ローラー
99 ヒーター

Claims (9)

  1. トナー像を形成して媒体上に付与する画像形成部と,媒体上に付与されたトナー像を加熱により定着する,対向する2つのローラーにより構成された定着部と,前記ローラーの停止時間を計測する計時部とを有する画像形成装置であって,
    休止後における動作再開時の前記定着部の動作を,動作再開時における前記計時部の計時時間に応じて制御する再開制御部を有し,
    前記再開制御部は,
    前記計時時間について,
    あらかじめ定められた第1基準時間以上である長期休止と,
    前記第1基準時間未満でかつ,あらかじめ定められた,前記第1基準時間より短い第2基準時間以上である中期休止と,
    前記第2基準時間未満である短期休止とのいずれであるかを判別する休止期間判定部と,
    前記長期休止であった場合に,
    前記ローラーに生じた変形癖を回復させる変形回復動作と,
    前記ローラーをあらかじめ定められた定着温度まで昇温させるウォームアップとをともに開始し,
    前記変形回復動作および前記ウォームアップがいずれも完了したときに画像形成許可状態とする変形回復制御部と,
    前記中期休止であった場合に,
    前記ウォームアップを開始し,
    前記ウォームアップが完了したときに画像形成許可状態とし,
    画像形成許可状態とした後,画像形成が開始される前の経過時間が,あらかじめ定めた第3基準時間に達した場合に,前記ローラーに変形癖が生じるのを防止する変形防止動作を行う変形防止制御部と,
    前記短期休止であった場合に,
    前記ウォームアップを開始し,
    前記ウォームアップが完了したときに画像形成許可状態とする通常再開制御部とを有するものであることを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置であって,前記変形回復動作は,
    あらかじめ定めた時間にわたる前記ローラーの強制回転であることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の画像形成装置であって,前記変形防止動作は,
    前記ローラーの1回転に満たない回転角での回転により対向箇所を変更する対向箇所変更動作であることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1つに記載の画像形成装置であって,
    前記定着部の温度制御方式として,非画像形成時の待機時用方式と,前記待機時用方式よりも加熱の程度が強い,画像形成実行時の実行時用方式とを少なくとも有する加熱制御部を有し,
    前記再開制御部は,前記変形回復動作中および前記変形防止動作中には,前記実行時用方式もしくはそれよりさらに加熱の程度が強い方式による温度制御を前記加熱制御部に行わせるものであることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1つに記載の画像形成装置であって,前記再開制御部は,
    電源投入時に,電源停止前の最後の前記ローラーの回転終了時からの前記計時部の計時時間に応じて前述の動作制御を行うものであることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項2に記載の画像形成装置,または,請求項3から請求項5までのいずれか1つに記載の画像形成装置のうち請求項2の発明特定事項を有するものであって,
    前記強制回転の実行時間が,ユーザーの選択により変更可能であることを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか1つに記載の画像形成装置であって,
    前記第3基準時間は,動作再開時における環境温度が低い場合に,高い場合よりも長く定められていることを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれか1つに記載の画像形成装置であって,
    前記計時部は,前記ウォームアップに要した時間であるウォームアップ時間を計測するウォームアップ計時部を有しており,
    前記再開制御部は,前記第3基準時間を,前記ウォームアップ時間が長い場合に延長し,短い場合に短縮する伸縮処理部を有することを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれか1つに記載の画像形成装置であって,
    前記ローラーの回転が終了した時刻を保存する不揮発メモリを有することを特徴とする画像形成装置。
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