JP2018114919A - フロアパネルの構造 - Google Patents
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Abstract
Description
かかるフロアパネル構造において、折り紙構造の凹凸部は、板厚が薄くても、剛性が高い。そして、凹凸部が曲げ部に設けられていることで、曲げ部を有するフロアパネルの曲げ剛性を高めることができる。これにより、曲げ部を曲げる方向に外力が作用しても、曲げ部の変形を抑制できる。
図1及び図2を参照しながら、本発明の一の実施形態に係るフロアパネルの構造について説明する。以下では、キャブがエンジンの上方に位置するキャブオーバー型車両であるトラックのフロアパネルを例に挙げて、説明する。
キャブ1は、図1に示すように複数のパネルが接合した箱状体を成しており、内部には運転席としての室内空間が形成されている。キャブ1は、フロントパネル10と、一対のサイドパネル20、22と、ルーフパネル30と、バックパネル40と、フロアパネル50とを有する。
フロアパネル50の下方にはエンジン(不図示)が設けられているため、フロアパネル50は図2に示すように段差を有する形状を成している。フロアパネル50は、鋼鈑材料から成り、プレス成形によって成形されている。フロアパネル50は、下方平面部52と、上方平面部53と、傾斜部54と、下方曲げ部55と、上方曲げ部56と、凹凸部60とを有する。なお、本実施形態では、下方平面部52が、主面部に該当する。
図3〜図5を参照しながら、凹凸部60の詳細構成について説明する。
凹凸部60は、規則的なパターンを繰り返し折ることで、幾何学的な形状となっている。凹凸部60は、山折り部61(図3において実線で示す部分)と、谷折り部62(図3において点線で示す部分)とを含む。谷折り部62は、図3に示すように、フロアパネル50の長手方向と平行になるように、形成されている。
図6は、比較例を説明するための模式図である。図6においては、空気の流れが破線で示されている。比較例のフロアパネル900においては、曲げ部910に本実施形態の凹凸部60は設けられていない。一方で、曲げ剛性を補強するために、リブ920が設けられている。
比較例においては、図6に示すように、空気が剥離している。このように空気が剥離すると、空気抵抗が増大することになる。また、剥離した空気940は、フロアパネル900の上方平面部904に当たり、フロアパネル900の振動を発生させることになる。
図7に示すように、山折り部61及び谷折り部62がフロアパネル50の長手方向に対して斜めとなっていることで、山折り部61及び谷折り部62を通過する空気の流れも、長手方向に対して斜めになる。このように、山折り部61及び谷折り部62の配列の向きを変えることで、空気が流れる向き(例えば、フロアパネル50の中央側から端側へ向かう流れ)を調整できる。これにより、車両の特性等に合わせて、空気の流れる向きを制御することが可能となる。
上述した実施形態によれば、フロアパネル50の下方平面部52から上方へ曲げられた下方曲げ部55には、山折り及び谷折りを含む折り紙構造の凹凸部60が形成されている。具体的には、凹凸部60は、山折り部61と谷折り部62が交互に並ぶように、フロアパネル50をプレス成形することで形成されている。
上記のような折り紙構造の凹凸部60は、板厚が薄くても、剛性が高い。そして、凹凸部60が下方曲げ部55に設けられていることで、下方曲げ部55を有するフロアパネル50の曲げ剛性を高めることができる。これにより、下方曲げ部55を曲げる方向に外力が作用しても、下方曲げ部55の変形を抑制できる。
50 フロアパネル
52 下方平面部
53 上方平面部
54 傾斜部
55 下方曲げ部
56 上方曲げ部
60 凹凸部
61 山折り部
62 谷折り部
Claims (4)
- 長手方向が車両の前後方向に沿っているフロアパネルの構造であって、
前記長手方向に延びている平らな主面部と、
前記主面部から上下方向に曲げられた曲げ部と、
前記曲げ部に形成された、山折り及び谷折りを含む折り紙構造の凹凸部と、
を備える、フロアパネルの構造。 - 前記凹凸部は、前記主面部に沿って流れる空気が前記凹凸部を通過する際に渦を発生させることで、前記空気を前記曲げ部に沿って流れさせる、
請求項1に記載のフロアパネルの構造。 - 前記凹凸部は、ダイヤモンドパターンの折り目構造となっている、
請求項1又は2に記載のフロアパネルの構造。 - 前記凹凸部の山折り部及び谷折り部は、前記曲げ部の曲げ方向に対して斜めに形成されている、
請求項1から3のいずれか1項に記載のフロアパネルの構造。
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