JP2018114206A - 遊技情報管理システム - Google Patents
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Abstract
Description
(実施例1)
本例は、遊技者が所持する携帯端末15に空台を通知可能な遊技情報管理システム1に関する例である。この内容について、図1〜図20を参照して説明する。
図1に例示の遊技情報管理システム1は、遊技機2が設置される各遊技場において構築されたシステムである。各遊技場の遊技情報管理システム1は、公衆通信回線であるインターネットを介して外部のサーバ装置100に接続され、これにより複数の遊技場に跨る遊技場用システム10が構築されている。
景品交換カウンタ(図示略)には、獲得玉を計数する計数機(図示略)や獲得玉を景品に交換するPOS端末(図示略)に加えて、携帯端末登録装置26が数台設置されている。また、遊技場内の管理スペースには、遊技場内の各種の機器の稼動状況を集中的に管理するための営業管理装置20、遊技場内に所在する携帯端末15に向けて空台情報(特別情報)を送信する情報管理装置23が設置されている。
図1に例示の遊技機2には、大きく分類して、パチンコ遊技機21とスロットマシン22とがある。
パチンコ遊技機21は、遊技価値である玉を発射して遊技される遊技機である。図1に例示するパチンコ遊技機21は、始動入賞口への入賞に応じて大当たり抽選を実行する、いわゆるセブン機である。このパチンコ遊技機21は、大当たり抽選に応じて図柄変動を実行するゲームを開始し、大当たり図柄の停止表示により大当たり当選を報知する。大当たり当選が発生すれば、大入賞口が開放されるラウンドが複数回繰り返される有利な大当たり状態に移行できる。
(2)セーフ信号:入賞に応じて玉を10個払い出す毎に1回出力される信号。
(3)スタート信号:図柄変動がスタートしたときに1回出力される信号。
(4)大当たり信号:大当たり状態の発生中に継続的に出力されるレベル信号。
(5)連荘信号:大当たり状態が連続的に発生する連荘状態中に出力されるレベル信号。
(1)アウト信号:メダルを1枚消費する毎に1回出力される信号。
(2)セーフ信号:入賞に応じてメダルを1枚払い出す毎に1回出力される信号。
(3)BB信号:BBの発生中に出力されるレベル信号。
(4)RB信号:RBの発生中に出力されるレベル信号。
(5)ART信号:ARTの発生中に出力されるレベル信号。
図1のサーバ装置100は、例えば遊技情報提供サービスの運営会社等が管理するコンピュータ装置である。サーバ装置100は、公衆通信回線であるインターネットに接続され、インターネットを介して各遊技場の場内システム11と通信可能に接続されている。サーバ装置100は、遊技情報サーバ、アプリケーションサーバ、アカウントサーバとしての機能を備えている。
(1)配信手段:遊技場用システム10のサービスを提供するためのアプリケーションをダウンロードする手段。なお、配信手段は、初回のダウンロード以降、適宜のタイミングでバージョンアップソフトを自動的にダウンロードする。これにより、携帯端末15側では、アプリケーションのバージョンを最新に維持できる。
(2)遊技者情報記憶手段:遊技情報閲覧アプリケーションの会員登録をした遊技者(アプリ会員)のアプリ会員情報を記憶する手段。遊技者情報記憶手段は、アプリ会員である遊技者の個人情報、遊技者が所持する携帯端末15の携帯ID、アプリケーションを利用する際のアカウント情報であるアカウントID、各遊技場で発行した会員カード101のID(遊技場毎の会員識別情報である会員ID)等を記憶し、アプリ会員毎に管理する。さらに、会員登録済みの遊技場でのログイン遊技を対象として、各遊技場の情報管理装置23から各遊技者の遊技データを受信して記憶する。各遊技者の遊技データとしては、例えば、遊技時間、使用金額、収支、大当たり回数等の個人遊技データが管理される。
(3)ホール情報記憶手段:各遊技場に関するホール情報を記憶する手段。ホール情報には、各遊技場の情報管理装置23から受信する全ての遊技機2の遊技データが含まれている。
(4)機種情報記憶手段:遊技機2の各機種について、遊技性、スペック、遊び方などの機種情報を記憶する手段。
(5)アカウント認証手段:携帯端末15でアプリケーションを実行する際に入力されたアカウントID(アカウント情報)について、有効であるか無効であるかの認証を実行し、認証できれば携帯端末15にアプリケーションの実行を許可する手段。
図1及び図2の遊技情報表示装置3は、大型の液晶ディスプレイよりなる液晶表示部33を備える装置であり、遊技機2の上方に設置される。液晶表示部33の画面330の下側には、呼出ボタン341、リセットボタン343、NFC(Near Field Communication)リーダ345、メニューボタン347、リモコン受信部349が配置され、上半分を取り囲むようにランプ部32が配設されている。液晶表示部33は、タッチスクリーンシート331(図3)が積層されたタッチ操作可能な表示部である。液晶表示部33の画面330には、大当たり履歴や過去の遊技情報等、各種の情報が表示される。
リモコン受信部349は、フロア係の従業員等が所持するリモコン300(図1参照。)が送信する赤外線信号の受光部である。なお、従業員が携行するリモコン300には空台ボタン390が設けられている。フロア係の従業員等が空台を発見したときには、この空台ボタン390を操作することで、遊技情報表示装置3を介して空台となった旨を情報管理装置23に通報できる。
(2)大当たり間スタート回数:直前の大当たり状態が終了してからのスタート回数(図柄変動回数)。
(3)本日累計スタート回数:当日、開店後の累計の図柄変動の回数。
(4)差玉:遊技者側から見た収支。セーフ信号を受信する毎に10個ずつ加算されるセーフから、アウト信号を受信する毎に10個ずつ加算されるアウトを差し引いて差玉が演算される。
・空台:リモコン300により空台状態が設定された状態
・遊技中:稼動中
・大当たり:大当たり(連荘)中
・準備中:閉店中/未営業の状態時
貸出装置4は、各遊技機2の側方に設置される縦長の装置である。貸出装置4は、営業管理装置20が貯玉として記憶し管理する遊技価値を遊技者に対して返却することにより、遊技者が貯玉を遊技に再度使用(再プレイ)できるようにする再遊技装置としての機能を備えている。
図1に例示の携帯端末15は、例えば、タッチパネル式の表示画面150を備えるスマートフォン(多機能型携帯端末)等、遊技者が所持する通信端末である。この携帯端末15は、タッチパネル式の表示画面150に指先で触れることで各種の操作が可能である。タッチパネル式のこの表示画面150は遊技者が操作する操作手段としての機能を実現している。
(1)個人情報登録手段:利用者である遊技者が登録した氏名、生年月日、性別、住所、暗証番号等の個人情報を記憶する手段。この個人情報登録手段としての機能は、遊技者の個人情報を登録するためにアプリケーションに含められた個人情報登録プログラムにより実現される。
(2)表示手段:各種の遊技データや情報を表示するほか、営業管理装置20から受信した会員ID(会員識別情報)を示す会員証情報(コード情報)を表示する手段。表示手段は、さらに、アプリケーションのアカウントIDと共に事前登録された個人情報を2次元コード化し、事前登録情報として表示画面150に表示可能である。
(3)端末側送信手段:複数の遊技機2のうち遊技者が表示画面150(操作手段)に対するタッチ操作によって選択した遊技機2又は遊技機2の種類である選択遊技機(狙い台、狙い機種)を特定可能な選択情報を情報管理装置23に送信する手段。
(4)記憶手段:遊技者が表示画面150に対するタッチ操作によって選択した遊技機(狙い台)、及び選択した遊技機の種類(狙い機種)を記憶する手段。記憶手段は、狙い台である遊技機2の識別情報である台番IDや狙い機種を特定可能な情報等を記憶することで狙い台や狙い機種を登録する。
(5)端末側受信手段:上記の選択遊技機に空台が発生したことを遊技者が特定可能な空台通知(特別報知、空台発生の報知)を実行するための空台情報(特別情報)を情報管理装置23から受信する手段。
(6)特別報知実行手段:端末側受信手段が受信した特別情報に基づいて特別報知を実行する手段。この特別報知実行手段は、端末側受信手段が受信した空台情報(特別情報)に含まれる遊技機2の台番IDが上記の選択遊技機として記憶する遊技機2の台番IDと一致するとき、及び空台情報(特別情報)に遊技者が選択した種類の遊技機が含まれる場合に、空台が発生した旨を示す空台通知(特別報知)を実行する。
図1の営業管理装置20は、遊技場内の各種機器の稼動状況を集中的に管理するための装置である。営業管理装置20は、複数の遊技場にそれぞれ設置され、会員登録(ホール会員登録)時に入力された遊技者の個人情報を記憶する会員情報サーバとしての機能を備えている。
(1)遊技データ生成手段:各遊技機2で実行された遊技に関する遊技データ(遊技情報)を生成する手段。遊技データ生成手段は、各遊技機2が出力するアウト信号等の遊技信号の受信回数を集計等することで遊技データを生成する。パチンコ遊技機21については、アウト(消費玉数)、セーフ(払出玉数)、スタート(ゲーム回数)、大当たり回数等の遊技データを遊技機2毎に生成する。スロットマシン22については、アウト(消費メダル数)、セーフ(払出メダル数)、スタート(ゲーム回数)、BB回数、RB回数、ART回数等の遊技データを遊技機2毎に生成する。なお、遊技データの生成は、営業管理装置20に代えて、遊技情報表示装置3など遊技機2に付設された機器が実行しても良い。
(2)遊技データ記憶手段:遊技機2毎の遊技データ、および会員毎の個別遊技データを記憶する手段。各遊技機2の遊技データは、遊技機2の識別情報である台番IDを対応付けた状態で記憶される。会員毎の遊技データは、会員識別情報である会員IDを対応付けた状態で記憶される。
(3)会員情報記憶手段:遊技場に登録済みの会員に関する情報を記憶する手段であり、この会員情報記憶手段は、少なくとも会員識別情報である会員IDを記憶管理する。遊技者が所持する携帯端末15の携帯ID(携帯識別情報)や会員毎の個別遊技データ等を含めて会員に関する情報には会員IDが対応付けられている。
(4)登録情報送信手段:会員登録が行われたとき、サーバ装置100に向けて登録情報を送信する手段。登録情報には、相互に対応付けられた状態のアカウントID、会員IDが含まれている。
(5)遊技者ID取得手段:会員カード101あるいは会員が所持する携帯端末15の会員IDあるいは携帯IDを取得する手段。会員識別情報である会員ID等が認証された状態での遊技が会員によるログイン遊技として特定される。
(6)遊技価値記憶手段:各遊技者が遊技により獲得した遊技価値である貯玉を会員IDと対応付けて記憶する手段。
図1の携帯端末登録装置26は、各遊技場において会員登録を行うための装置である。携帯端末登録装置26は、会員登録を希望する遊技者が利用可能なように景品カウンタ等に複数台、設置される。
なお、会員カード101を用いたログイン遊技中に上記の遊技情報表示装置3のNFCリーダ345に携帯端末15を近接させて携帯IDを読み取らせることで、携帯端末15を登録することも可能である。
情報管理装置23(図1及び図4)は、サーバ装置100との間で送受信する情報のほか、携帯端末15に向けて送信する情報等を管理する装置である。遊技情報管理システム1における情報管理装置23は、複数の遊技機2が設置された遊技場において、これら複数の遊技機2の稼動状況を管理する管理サーバの一例をなし、空台の判定や空台情報の送信等を実行する。
(1)情報送受信手段:サーバ装置100との間で遊技情報などの各種の情報を送受信する手段。上記の通り、情報送受信手段としての情報管理装置23が、場内システム11及び遊技情報管理システム1とサーバ装置100との間で情報のやり取りを行うための窓口となっている。
(2)管理側受信手段:携帯端末15(端末側送信手段)から送信された上記の選択情報を受信する手段。
(3)キャプチャ情報取得手段:遊技情報表示装置3のデータ画面のキャプチャデータを取得する手段。キャプチャ情報取得手段は、各遊技機2の遊技情報表示装置3に向けてキャプチャデータ要求信号を個別送信し、キャプチャデータの返信を受ける。
(4)空台判定手段:遊技場に設置された複数の遊技機2について空台であるか否かを判定する手段。空台判定手段は、各遊技機2に付設された遊技情報表示装置3の出力信号に含まれる上記の状態フラグのフラグ値を参照して空台か否かの判定を実行する。
(5)管理側送信手段:空台判定手段が空台であると判定した遊技機2の情報である空台情報(特別情報)を携帯端末15に送信する手段。この空台情報には、空台であると判定された遊技機2の識別情報である台番ID及び機種情報が含まれている。管理側送信手段は、送信先を特定することなく、上記の無線通信回路の一例をなすWiFiルータ202を介して空台情報を無差別に無線で送信する。
(6)キャプチャ送信手段:携帯端末15に対して、遊技情報表示装置3のキャプチャデータを送信する手段。
(7)集計手段:上記の管理側受信手段が受信した選択情報に基づいて、遊技者が携帯端末15(操作手段)を用いて選択した選択回数を時間別かつ遊技機2の種類別(機種毎)に集計する手段。この集計手段は、一の種類の遊技機で空台がない状態から空台が発生するまでの期間において、遊技者が携帯端末15(操作手段)を利用して当該一の種類の遊技機を選択した回数である同時選択回数を集計する。
(8)集計結果情報表示手段:集計手段の集計結果である機種選択データ(図8を参照して後述する。)に対応した増台支援情報(集計結果情報)を表示する手段。
(9)稼動特定手段:一の種類の遊技機で空台が発生したことに対応した空台通知(特別報知)の後における当該一の種類の遊技機の稼動度合を特定する手段。特に、本例の稼動特定手段は、一の種類の遊技機2で空台がない状態から空台が発生して空台通知を実行し、その後、同時選択回数分の空台が発生した後におけるその一の種類の遊技機の稼動度合を特定する。
(10)台不足報知実行手段:稼動特定手段が特定した稼動度合が予め定められた基準稼動度合よりも高い場合に、前記一の種類の遊技機2の台数が不足していることに対応した台不足報知を実行する手段。特に、この台不足報知実行手段は、同時選択回数が基準回数よりも少ない場合、上記の稼動度合が予め定められた基準稼動度合よりも高い場合に台不足報知を実行する一方、同時選択回数が基準回数よりも多い場合、上記の稼動度合に関わらず台不足報知を実行する。
場内に設置された各遊技機2の遊技データであり、図5は、スロットマシン22の遊技データの例示である。営業管理装置20は、遊技機2の識別情報である台番IDを対応付けて、メダルの投入枚数、払出枚数、ゲーム回数、BB回数、RB回数等の遊技データを記憶している。なお、営業管理装置20が管理する遊技データは、例えば10分等の所定時間が経過する毎にサーバ装置100に対して送信される。
遊技場に登録済みの会員(ホール会員)を管理するための図6に例示のデータであり、営業管理装置20は、遊技場の会員IDを対応付けて、アプリケーションを利用するためのアカウントID、アプリケーションをダウンロードした携帯端末15の携帯ID、氏名や年齢や性別等の個人情報を管理している。なお、会員マスタデータは、アプリケーションを利用して会員登録したか否かによらず全ての会員を網羅している。アカウントIDについては、アプリケーションをダウンロードして会員登録した遊技者についてのみ登録される。
遊技場に登録済みの各会員の個別遊技データであり、図7は、会員ID「12345678」の会員の遊技データを例示している。同図の会員個別遊技データでは、会員による上記のログイン遊技の履歴である遊技レコードが遊技機2毎に管理され、各遊技レコードでは、遊技機2の台番ID、遊技開始時刻、遊技終了時刻、ゲーム回数、BB回数等が管理されている。会員によるログイン遊技は、貸出装置4による会員カード101の受付あるいは携帯端末15を用いた会員IDの認証、遊技情報表示装置3による携帯端末15を用いた会員IDの認証等による遊技ログインに応じて特定される。「遊技開始」の項目には、会員ID認証時の時刻が記録される。「遊技終了」の項目には、会員カード101の排出時、貸出装置4の図示しないログアウトボタンのタッチ操作時、携帯IDの再読取時等、の時刻が記録される。
携帯端末15を利用して遊技者が遊技機2を選択(登録)した選択回数等の機種毎の選択データであり、情報管理装置23は、図8のごとく、2時間の時間帯毎の下記の各集計データを機種(遊技機の種類)毎に管理している。
・同時選択回数:遊技者が選択した回数から空台が発生した回数を減算した値の時間内最大値。つまり、同時選択回数が2以上の場合、複数の遊技者が同時に空台報知を望んでいることになる。例えば、2人の遊技者が同時期に選択した場合には同時選択回数が2になり、その後に空台が1台発生した場合は同時選択回数は1になる。そして、そのままその時間帯が経過した場合、出力する同時選択回数はこの時間帯の最大値である2になる。
・報知後2hアウト:空台報知を行い、その後同時選択回数がゼロになった後の2時間の間のその機種全体の平均アウト(稼動度合)。
アプリケーションをダウンロードして登録を済ませたアプリ会員のデータであり、サーバ装置100は、図9に例示する通り、アプリ会員の識別情報であるアカウントIDを対応付けて、メールアドレス、パスワード、携帯端末15の携帯IDのほか、氏名、年齢等の個人情報、遊技場毎の会員IDを記憶し管理している。遊技場毎の会員IDは、遊技場の識別情報である遊技場IDを対応付けて100店舗分まで対応可能である。サーバ装置100では、遊技場ID及び会員IDの記憶領域が100データ分(Data1〜Data100)用意されている。
(6)アプリ会員個別遊技データ
アプリケーションに登録済みのアプリ会員の個別遊技データである。アプリ会員毎の個別遊技データとしては、遊技時間、使用金額、収支、大当たり回数などが日毎、遊技場毎に管理される。例えば同じ日に2以上の遊技場で遊技した場合には、その日の個別遊技データが遊技場毎に区別して管理される。
(7)遊技場毎のホール情報
ホール情報には、遊技場に設置された各遊技機2の遊技データのほか、遊技場の施設情報や、遊技場の営業情報が含まれる。ホール情報は、各遊技場を特定するための識別情報である遊技場IDを対応付けて管理され、遊技場IDを利用して照会すれば、特定の遊技場のホール情報を参照可能である。施設情報には、遊技場の住所、電話番号、交通アクセスの情報、営業時間、遊技場が提供するインターネットサイトのアドレス等の情報が含まれる。営業情報には、遊技場に設置された遊技機2の機種内訳、営業時間やイベント営業等の営業案内情報、駐車場や無線LAN環境の有無やアメニティ等の設備情報など、遊技場に関する様々な情報が含まれる。
増台支援情報の内容については、(4)情報管理装置23による機種データ表示画面(例えば図18〜図20)を例示して説明する。
遊技場用システム10が提供するサービスを利用するに当たっては、予め運営会社のサイトにアクセスし、アプリケーションを携帯端末15にダウンロードしてインストールする必要がある。
(A)必須項目
アプリケーションを起動するためのアカウントID、及びパスワード。
(B)任意項目
氏名、生年月日、性別、住所、暗証番号等の個人情報。
暗証番号は、遊技者が獲得した玉(メダル)を遊技場側に貯玉として預け入れ、後で引き出して再遊技を可能とする再プレイサービスを利用するために必要となる入力項目である。上記の入力事項については、アプリ会員登録時に入力可能であると共に、アプリケーションのダウンロード後であればいつでも入力あるいは変更等が可能である。
事前個人情報登録は、携帯端末15を利用して会員登録(ホール会員登録)を簡単に済ませるための登録である。上記のアプリ会員登録時の入力項目のうち、暗証番号を除く前記(B)任意項目の各項目の情報が、会員登録に必要な個人情報となる。携帯端末15は、アプリケーションに含まれる上記の個人情報登録プログラムの実行により遊技者が入力した個人情報を記憶し、事前登録する。
アプリケーションにログインすると、携帯端末15の表示画面150が図10(b)のトップメニュー画面に切り換わる。トップメニュー画面では、提供する以下の各サービスに対応するメニューボタンが配置されている。
「収支帳」メニュー156Eは、遊技者自身が遊技の収支を入力し、管理するメニューである。
「QRコード(R)」メニュー156Fは、事前登録済みの個人情報が2次元コード化された事前登録情報を表示するメニューである。「QRコード(R)」メニュー156Fの操作が個人情報出力操作に相当しており、特定の遊技場で会員登録を行うときに必要となる。
「その他」メニュー156Gは、個人情報の登録など、各種の設定に関する操作を行うためのメニューである。
各遊技場でWiFi接続サービスを初めて利用する際には、図10(b)のトップメニュー画面において「WiFi接続」メニュー156Hを選択し、携帯端末15をWiFiネットワークに接続するための操作を実行する必要がある。
WiFiネットワークへの自動接続設定が有効化された遊技場内で図10(b)のトップメニュー画面の「スマホデータ表示」メニュー156Kを選択すると、図12(a)のようなスマホデータ画面に切り替わる。同図(a)は、WiFi接続が確立する前のスマホデータ画面であり、画面の下半分にWiFi接続処理が進行中である旨を表す待機中表示157Bが配置されている。その後、WiFi接続が確立すると、待機中表示157Bがデータ閲覧ボタン157C等のメニューボタンに置き換わる(図12(b))。なお、「スマホデータ表示」メニュー156Kの選択による下記のような遊技データの閲覧中であっても、インターネット上のウェブサイトへのアクセスやeメール等の利用が可能となっている。
・空台:リモコン300により空台状態にされている
・遊技中:稼動中
・大当り中:大当たり(連荘)中
・準備中:閉店中/未営業の状態時
・(空白):通電停止状態
携帯端末15を遊技場内のWiFiネットワークに接続すれば、遊技したい遊技機2が空台になったときに空台通知(特別報知)を受ける空台通知サービスを利用できる。この空台通知サービスの利用の手順について、図16を参照して説明する。
一方、情報管理装置23が送信した空台情報が、狙い台として登録した遊技機2に対応する情報ではないときには、携帯端末15は、空台情報を受信しても空台通知を表示しない。
遊技者が選択した選択回数を時間帯(本例では2時間)別かつ遊技機2の機種毎に集計する前記集計手段として機能する情報管理装置23は、携帯端末15を利用して遊技者が選択(登録)した遊技機2を機種毎(遊技機の種類別)の選択回数として集計する(例えば図8の機種選択データ。)。例えば狙い機種が選択された場合には、その機種の遊技機の設置台数によらず、機種毎の選択回数が1回加算される。また、遊技者が特定の遊技台を狙い台として携帯端末15に登録した場合、情報管理装置23は、その狙い台の機種を特定し、その機種に対応する機種毎の選択回数を1回加算する。なお、一の遊技者が同じ機種の遊技台を2台以上(複数台)狙い台として登録した場合にも、対応する機種の選択回数の加算は1回にしている。これにより、同時選択回数が空台の発生を望んでいる遊技者の人数を示す指標になり、空台が発生した分だけ同時選択回数を減算することで、その時点で空台の発生を待っている遊技者の人数を特定することができる。
・選択回数:各時間帯(2時間毎)において選択された累計の選択回数。
・同時選択回数:遊技者が選択した回数から空台が発生した回数を減算した値の時間内最大値。
・報知後2hアウト:空台報知の後、同時選択回数分の空台が発生した後の2時間の間のその機種全体の平均アウト(稼動度合)。
・合計選択回数:選択回数の一日分の合計回数。
・最大同時選択回数:同時選択回数の当日の最大値。
・報知後2h平均アウト(稼動度合):報知後2hアウトの平均値。
・遊技場全体平均アウト(基準稼動度合):全遊技機(20円メダルのスロットマシン)の平均アウト。
例示した遊技機以外の遊技機を設置した遊技場に対応することも可能である。例えば、玉が封入されており、得点を消費して玉を発射する封入式パチンコ遊技機に適用することも可能である。
1個4円で貸し出す玉や1枚20円で貸し出すメダルを使用する遊技場を例示したが、その他の単価の玉を使用する遊技場に適用することも可能であり、例えば1個2円で貸し出す玉と、1個0.5円で貸し出す玉とがある遊技場に適用することも可能である。
遊技端末として多機能型携帯端末などの携帯端末15を例示したが、かかる構成に限定されない。例えばモバイルパソコンを使用する等、遊技端末を任意に変更しても良い。また、操作手段はタッチパネルである必要はなく、キーボード、マウス、遊技者が視線で操作する視線入力装置、遊技者が音声で操作を行う音声入力装置等を使用することも可能である。また、遊技端末は、遊技者が所持できる必要はなく、遊技機に対応して設けられた玉やメダルを貸し出す貸出装置や、遊技機に対応して設けられ、大当たり回数等の遊技情報を表示する遊技情報表示装置を遊技端末として採用することも可能である。
管理装置及び遊技端末のうち少なくとも一方が複数の装置によって構成されていても良い。また、管理装置と遊技端末とが無線通信ではなく有線通信で情報を送受信する構成であっても良い。
基準稼動度合や基準回数を任意に変更しても良い。また、基準稼動度合以上であるか否かをアウト数によって特定する構成にしたが、遊技機の稼動率(稼動中と判定している遊技機の率)によって基準稼動度合以上であるか否かを判定する構成にしても良い。
本例では、キャプチャ画面の元データであるキャプチャデータを遊技情報表示装置3が作成するように構成している。これに代えて情報管理装置23がキャプチャデータを作成するようにしても良い。この場合には、情報管理装置23側で予め遊技情報表示装置3のデータ画面の構造を記憶しておき、作成時点の遊技データを中継装置29から受信し、記憶するデータ画面に当て嵌めることでキャプチャ画面を作成することも良い。なお、携帯端末15に表示するデータ画面(キャプチャ画面)は、遊技情報表示装置3のデータ画面と全く同一である必要はなく模していれば良い。
携帯端末15は、キャプチャ画面の表示を開始した後はキャプチャデータに代えて遊技機2のデータのみを受信し、表示中のデータを更新するようにしても良い。
遊技情報表示装置3を遊技機2の上方に設置したが、遊技機2の側方に設置しても良い。また、本例では、従業員を呼び出す機能を備える遊技情報表示装置3を例示したが、呼出表示装置を別体で構成しても良い。あるいは遊技情報表示装置3と貸出装置4とを一体的に構成することも良い。
10 遊技場用システム
100 サーバ装置(遊技情報サーバ、アプリケーションサーバ、アカウントサーバ、配信手段、遊技者情報記憶手段、ホール情報記憶手段、機種情報記憶手段、アカウント認証手段)
15 携帯端末(遊技端末、個人情報登録手段、表示手段、端末側送信手段、記憶手段、端末側受信手段、特別報知実行手段)
150 表示画面(操作手段)
2 遊技機
20 営業管理装置(会員情報サーバ、遊技データ生成手段、遊技データ記憶手段、会員情報記憶手段、登録情報送信手段、遊技者ID取得手段、遊技価値記憶手段)
201 サービス用ネットワーク
202 WiFiルータ(無線通信回路)
21 パチンコ遊技機
22 スロットマシン
23 情報管理装置(管理サーバ、管理装置、情報送受信手段、管理側受信手段、キャプチャ情報取得手段、空台判定手段、管理側送信手段、キャプチャ送信手段、集計手段、集計結果情報表示手段、稼動特定手段、台不足報知実行手段)
26 携帯端末登録装置
262 読取スキャナ
29 中継装置
3 遊技情報表示装置
4 貸出装置
Claims (6)
- 複数の遊技機が設置された遊技場において当該複数の遊技機の稼動状況を管理する管理装置と、当該管理装置と通信可能であり遊技に関する情報を表示する遊技端末と、を含む遊技情報管理システムにおいて、
前記遊技端末は、
遊技者が操作する操作手段と、
複数の遊技機のうち遊技者が前記操作手段によって選択した遊技機又は遊技機の種類である選択遊技機を特定可能な選択情報を前記管理装置に送信する端末側送信手段と、
前記選択遊技機に空台が発生したことを遊技者が特定可能な特別報知を実行するための特別情報を前記管理装置から受信する端末側受信手段と、
当該端末側受信手段が受信した前記特別情報に基づいて前記特別報知を実行する特別報知実行手段と、を備え、
前記管理装置は、
前記複数の遊技機について空台であるか否かを判定する空台判定手段と、
前記特別情報として、前記空台判定手段が空台であると判定した遊技機の情報を前記遊技端末に送信する管理側送信手段と、
前記端末側送信手段が送信した前記選択情報を受信する管理側受信手段と、
当該管理側受信手段が受信した前記選択情報に基づいて、遊技者が前記操作手段によって選択した選択回数を時間別かつ遊技機の種類別に集計する集計手段と、
前記集計手段の集計結果に対応した集計結果情報を表示する集計結果情報表示手段と、を備えたことを特徴とする遊技情報管理システム。 - 前記集計手段は、一の種類の遊技機で空台がない状態から空台が発生するまでの期間において、遊技者が前記操作手段によって当該一の種類の遊技機を選択した回数である同時選択回数を集計することを特徴とする請求項1に記載の遊技情報管理システム。
- 前記管理装置は、
前記一の種類の遊技機で空台がない状態から前記同時選択回数分の空台が発生した後における当該一の種類の遊技機の稼動度合を特定する稼動特定手段と、
前記稼動特定手段が特定した稼動度合が予め定められた基準稼動度合よりも高い場合に、前記一の種類の遊技機の台数が不足していることに対応した台不足報知を実行する台不足報知実行手段と、を備えたことを特徴とする請求項2に記載の遊技情報管理システム。 - 前記台不足報知実行手段は、前記同時選択回数が基準回数よりも少ない場合、前記稼動特定手段が特定した稼動度合が予め定められた前記基準稼動度合よりも高い場合に前記台不足報知を実行する一方、前記同時選択回数が基準回数よりも多い場合、前記稼動特定手段が特定した稼動度合に関わらず前記台不足報知を実行することを特徴とする請求項3に記載の遊技情報管理システム。
- 前記管理装置は、
一の種類の遊技機で空台が発生したことに対応した特別報知の後における当該一の種類の遊技機の稼動度合を特定する稼動特定手段と、
前記稼動特定手段が特定した稼動度合が予め定められた基準稼動度合よりも高い場合に、前記一の種類の遊技機の台数が不足していることに対応した台不足報知を実行する台不足報知実行手段と、を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技情報管理システム。 - 前記管理側送信手段は、無線通信回路を介して送信先を特定することなく前記特別情報を無差別に送信するものであり、
前記遊技端末は、遊技者が前記操作手段によって選択した遊技機の種類を記憶する記憶手段を備え、
前記特別報知実行手段は、遊技者が選択した種類の遊技機が前記特別情報に含まれる場合に、前記特別報知を実行することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の遊技情報管理システム。
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