JP2018114196A - 水治療設備および水治療設備の消毒方法 - Google Patents

Abstract

【課題】自動洗浄機能を有し、有効に待ち時間を節約するだけでなく、洗浄後の廃水を完全に排除することのできる水治療設備を提供する。
【解決手段】水治療設備は貯水槽、噴水システムおよび消毒システムを備えている。噴水システムは貯水槽に設けられており、マッサージモータ、噴水管路、複数のノズル、還流管路、排水管路および排水弁を有している。消毒システムは、貯水槽に隣設されており、かつ薬剤保存槽、薬剤モータ、消毒管路、電磁弁および冷水管路を有する。薬剤モータは薬剤保存槽に接続され、消毒管路は、一端が薬剤モータに接続されており、他端が噴水システムの噴水管路に接続されている。薬剤モータが作動状態である場合、薬剤モータは、薬剤保存槽に保存されている薬剤を消毒管路内に送って、冷水管路内の冷水と混合した混合液を薬液とし、その後消毒管路を通って薬液が噴水管路内に流れる。
【選択図】図１

Description

本発明は、水治療設備に関し、特に、水治療設備および水治療設備の消毒方法に関する。

水治療は主に水の温度、浮力、圧力および流動などの特性を利用して治療効果を果たす。また、水中のエアジェットは、水の速度を増加させることによって、マッサージおよびリラックス効果を得ることができる。

従来の技術について説明する。特許文献１では、浴槽の気泡発生装置により清水と薬液とが混合された後、モータを利用して混合後の薬液を抽出して管路に戻し、洗浄を行う方法が開示されている。また、特許文献２では、インテークバルブを利用して吸水座を経過するよう、浴槽に清水を注入し、水位が所定の高さに達した場合、水ポンプより清水を吸水座から管路に吸引し、洗浄が行われる技術が開示されている。

特許第４９７７４５５号 中国特許第２０３４３６２３９号

しかしながら、従来の技術は、洗浄するたびに浴槽に所定の高さになるまで水を注入する必要があるため、待ち時間および水資源の浪費をもたらす。また、洗浄後に廃水を完全に排除することができないため、異なる使用者間の相互感染を起こす危険性がある。
本発明は上述の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、自動洗浄機能を有し、有効に待ち時間を節約するだけでなく、洗浄後の廃水を完全に排除することのできる水治療設備を提供することにある。

上述の目的に達成するために、本発明における水治療設備は、一つの貯水槽、一つの噴水システムおよび一つの消毒システムを備える。貯水槽は一つの排水口を有する。噴水システムは、貯水槽に設けられ、かつ一つのマッサージモータ、一つの噴水管路、複数のノズル、一つの還流管路、一つの排水管路および一つの排水弁を有する。そのうち、噴水管路は一端がマッサージモータに接続される。複数のノズルは噴水管路に設けられる。還流管路は、一端がマッサージモータに接続され、他端が貯水槽の排水口に接続される。排水管路は、一端が還流管路に接続され、他端が排水弁に接続される。よって、マッサージモータが停止状態である場合、噴水管路内の水はマッサージモータを通って還流管路内に流れる。一方で、マッサージモータが作動状態である場合、マッサージモータは、還流管路を経由するよう、貯水槽内の水を噴水管路内に吸い取り、複数のノズルにより貯水槽内に噴射させる。このように、絶えずに循環させることにより還流効果に達成する。消毒システムは、貯水槽に隣設され、かつ一つの薬剤保存槽、一つの薬剤モータ、一つの消毒管路、一つの電磁弁および一つの冷水管路を有する。そのうち、薬剤モータは薬剤保存槽に接続される。消毒管路は、一端が薬剤モータに接続され、他端が噴水システムの噴水管路に接続される。電磁弁は、消毒管路に設けられ、消毒管路の薬剤の流量をコントロールするのに用いられる。冷水管路は、一端が消毒管路に接続され、他端が水源に接続され、消毒管路内に冷水を注入するのに用いられる。よって、薬剤モータが作動状態である場合、薬剤モータは、薬剤保存槽に保存されている薬剤を消毒管路内に送り、冷水管路内の冷水と混合する。その後、混合液は消毒管路を通って噴水システムの噴水管路内に流れ、消毒が行われる。

好ましくは、還流管路は一つの斜管部および一つの直管部を有する。斜管部は地面に対して１０度より小さい傾斜角を形成する。また、斜管部は、一端がマッサージモータに接続され、他端が直管部の一端に接続される。直管部は、他端が貯水槽の排水口に接続される。還流管路における傾斜した斜管部の設計により、水流がさらに順調になる。

好ましくは、排水弁が閉弁状態であり、かつ薬剤モータが作動状態である場合、噴水管路内の薬液は、マッサージモータを経由して、還流管路の斜管部に流れて、還流管路の斜管部により還流管路の直管部に逆流することによって、還流管路に対する洗浄効果が得られる。

好ましくは、排水弁が開弁状態であり、かつ薬剤モータが停止状態である場合、貯水槽内の水は、順に還流管路の直管部および排水管路を経由して外へ排出される。冷水管路内の冷水は、順に消毒管路、噴水管路、マッサージモータ、還流管路の斜管部および排水管路を経由して外へ排出され、消毒後の洗浄効果を果たす。

好ましくは、消毒システムは、一つの第一逆止弁および一つの第二逆止弁をさらに有する。第一逆止弁は、薬剤モータおよび消毒管路の継ぎ目に設けられていることにより、冷水管路の水が薬剤モータ内に流れることを防ぐことができる。第二逆止弁は、消毒管路および冷水管路の継ぎ目に設けられていることにより、消毒管路の薬剤が冷水管路に流れることを防ぐことができる。

本発明におけるもう一つの目的は、前述の水治療設備の消毒方法を提供することにある。まず、排水弁を閉弁し、かつ薬剤モータを起動することによって、薬剤保存槽に保存されている薬剤は、薬剤モータにより消毒管路内に送られ、冷水管路の冷水と混合された後、消毒管路から噴水管路に流れ、消毒が行われる。次いで、噴水管路からマッサージモータを経由して還流管路に流れ、消毒が行われる。消毒プログラムが完了後、排水弁を開弁し、かつ薬剤モータを停止することによって、冷水管路の冷水は、消毒管路を経由して噴水管路に流れて洗浄が行われた後に、噴水管路からマッサージモータを経由して還流管路に流れて洗浄が行われる。最後に、排水管路より外へ排出されることにより、廃水が排除される。

本発明の提供する水治療設備の詳細な構造、特徴、組み立てまたは使用方法については、後続の実施形態において詳細に説明する。但し、本発明の技術分野における通常の知識を有する者ならば、当該の詳細な説明および本発明を実施するために挙げる特定の実施形態は、単なる本発明を説明するためであって、本発明の特許請求の範囲を制限するものではないことを理解するであろう。

本発明における水治療設備の管路を示す図である。 本発明の水治療設備の消毒過程における水流の方向を示す図である。 本発明の水治療設備の洗浄過程における水流の方向を示す図である。

図１に示すように、本発明における水治療設備１０は、一つの貯水槽２０、一つの噴水システム３０および一つの消毒システム４０を備える。

貯水槽２０は、頂部に給水口２１を有し、底部に排水口２２を有する。

噴水システム３０は、貯水槽２０に設けられ、一つの湯管路３１および湯管路３１に設けられている温度調整ユニット３２を有する。湯管路３１は、一端が水源５０に接続され、他端が貯水槽２０の給水口２１に接続されることにより、水源５０から発生される水が温度調整ユニット３２により加熱された後、湯管路３１を経由して貯水槽２０の給水口２１から貯水槽２０に流される。

噴水システム３０は、一つのマッサージモータ３３、一つの噴水管路３４、複数のノズル３５および一つの還流管路３６を有する。そのうち、噴水管路３４は、一端がマッサージモータ３３に接続される。ノズル３５は相互に間隔をおいて噴水管路３４に設置され、貯水槽２０に対して噴水する。還流管路３６は、傾斜方向に伸びる斜管部３６１および鉛直方向に伸びる直管部３６２を有する。斜管部３６１は、地面に対して１０度より小さい傾斜角α（好ましくは６度である）を形成する。斜管部３６１は、一端がマッサージモータ３３に接続され、他端が直管部３６２の底端に接続されている。直管部３６２は頂端が貯水槽２０の排水口２２に接続される。よって、マッサージモータ３３が作動状態である場合、マッサージモータ３３は、還流管路３６を経由して貯水槽２０の水を噴水管路３４に吸い取り、ノズル３５により貯水槽２０の水に噴出する。このとき、空気管路３７と合わせて、貯水槽２０の水中に空気を送れば、マッサージ効果を得ることができる。マッサージモータ３３が停止状態である場合、噴水管路３４内の水は、マッサージモータ３３を通って還流管路３６の斜管部３６１に流れる。

この他、噴水システム３０は、一つの排水管路３８および一つの排水弁３９をさらに有する。排水管路３８は、頂端が還流管路３６の斜管部３６１および還流管路３６の直管部３６２の境目に接続され、底端が排水弁３９に接続される。よって、排水弁３９が閉弁状態にある場合、図２に示すように、貯水槽２０の水および還流管路３６の水は、いずれも排水管路３８により外へ排出することができないため、還流管路３６の斜管部３６１の水は液面が徐々に上昇することで、還流管路３６の直管部３６２に逆流する。排水弁３９が開弁状態にある場合、図３に示すように、貯水槽２０の水は、貯水槽２０の排水口２２から還流管路３６の直管部３６２に流れ、還流管路３６の直管部３６２から排水管路３８まで流れて外へ排出される。還流管路３６の斜管部３６１の水は、排水管路３８を経由して外へ排出される。

消毒システム４０は、貯水槽２０に隣設されており、かつ一つの薬剤保存槽４１、一つの薬剤モータ４２、一つの消毒管路４３、一つの電磁弁４４および一つの冷水管路４５を有する。薬剤モータ４２は薬剤保存槽４１に接続し、薬剤保存槽４１の薬剤を送るのに用いられる。薬剤の濃度を正確にコントロールするために、本実施形態において薬剤モータ４２は比例割合で水と混合する設計を採用する。消毒管路４３は、一端が薬剤モータ４２に接続され、他端が噴水システム３０の噴水管路３４に接続されることによって、薬液または洗浄用の冷水を噴水管路３４に送る。電磁弁４４は、消毒管路４３に設けられ、消毒管路４３の薬液の流量をコントロールする。冷水管路４５は、一端が消毒管路４３に接続され、他端が水源５０に接続されることによって、消毒管路４３に冷水を注入し、冷水と薬剤とを所定の比例割合で混合させ混合液とし、その混合液が薬液となる。

よって、薬剤モータ４２が作動状態である場合、薬剤モータ４２は、薬剤保存槽４１に保存されている薬剤を消毒管路４３に送り、冷水管路４５の冷水と混合し混合液を薬液とする。その後に、消毒管路４３に沿い噴水システム３０の噴水管路３４に薬液が流れ、消毒が行われる。次いで噴水管路３４から還流管路３６に薬液が流れ、消毒が行われる。

この他、消毒システム４０は、さらに一つの第一逆止弁４６および一つの第二逆止弁４７を有する。第一逆止弁４６は薬剤モータ４２および消毒管路４３の継ぎ目に設けることにより、冷水管路４５の冷水が薬剤モータ４２に流れ、薬剤の汚染をもたらすことを防止する。第二逆止弁４７は消毒管路４３および冷水管路４５の継ぎ目に設けることにより、消毒管路４３の薬液が冷水管路４５に流れ、水源５０を汚染することを防ぐ。

以上は、本発明における水治療設備１０の詳細な構造である。以下は、本発明における水治療設備１０の消毒方法について説明する。先に説明すべきことは、洗浄および消毒の全過程は、マッサージモータ３３が停止状態下で行われる。

ステップ（ａ）：消毒プログラムを実行する。図２に示すように、排水弁３９を閉弁し、かつ薬剤モータ４２を起動することによって、薬剤保存槽４１に保存されている薬剤が薬剤モータ４２により消毒管路４３に送られ、冷水管路４５の冷水と１：２００の割合で混合させた混合液を薬液とした後、まず消毒管路４３から噴水管路３４まで流れ、噴水管路３４を消毒する。次いで、薬液を噴水管路３４からマッサージモータ３３を通過して還流管路３６の斜管部３６１に流れ、消毒を行う。このとき、排水弁３９は閉弁状態であるため、還流管路３６における斜管部３６１の薬液は、排水管路３８まで流動し、排水管路３８が満管になった後に還流管路３６の直管部３６２内に逆流し、消毒が行われる。

前述のステップ（ａ）において、薬剤モータ４２を起動する前に、貯水槽２０の水位が水位センサ５２より高い場合、先に排水弁３９を開弁し、貯水槽２０の水位を水位センサ５２より低くする。貯水槽２０の水位が元々水位センサ５２より低い場合、排水弁３９は、薬剤モータ４２を起動した後に自動的に閉弁する。この他、噴水管路３４が満管状態下で消毒するとき、流入量に影響を与えないようにするため、本実施形態における噴水管路３４は、４／８インチ管を用いる。同様に、還流管路３６内の水流を順調に流動させるために、本実施形態において還流管路３６は６／８インチ管を用いる。

ステップ（ｂ）：消毒完了後、次の利用者のために、薬液の洗浄プログラムを実行する。図３に示すように、排水弁３９を開弁し、かつ薬剤モータ４２を停止することによって、冷水管路４５の冷水は、消毒管路４３を経由して噴水管路３４まで流れ、噴水管路３４に対して洗浄が行われる。次いで、噴水管路３４からマッサージモータ３３を通って還流管路３６の斜管部３６１まで流れ、洗浄が行われる。洗浄後の排水は、排水管路３８により外へ排出される。同一時間内において、貯水槽２０内の水は、貯水槽２０の排水口２２から還流管路３６の直管部３６２まで流れ、洗浄が行われた後に、排水管路３８により外へ排出される。

上述のように、本発明における水治療設備１０は、噴水管路３４、還流管路３６、消毒管路４３および排水管路３８間の配置により還流効果を達成し、毎回の洗浄および消毒過程で貯水槽２０内に改めて注水を必要としないことで、時間が節約され、水資源の浪費を免れる。この他、薬剤モータ４２により薬剤と冷水との混合後の濃度をコントロールすることによって、良好かつ安定な洗浄消毒効果を提供することができる。さらに、洗浄後の排水を有効かつ完全に排除することができるため、異なる利用者間の相互感染を防ぐことができる。

１０ 水治療設備
２０ 貯水槽
２１ 給水口
２２ 排水口
３０ 噴水システム
３１ 湯管路
３２ 温度調整ユニット
３３ マッサージモータ
３４ 噴水管路
３５ ノズル
３６ 還流管路
３６１ 斜管部
３６２ 直管部
３７ 空気管路
３８ 排水管路
３９ 排水弁
４０ 消毒システム
４１ 薬剤保存槽
４２ 薬剤モータ
４３ 消毒管路
４４ 電磁弁
４５ 冷水管路
４６ 第一逆止弁
４７ 第二逆止弁
５０ 水源
５２ 水位センサ

Claims (5)

1. 一つの貯水槽、一つの噴水システムおよび一つの消毒システムを備えており、
   前記貯水槽は、一つの排水口を有しており、
   前記噴水システムは、前記貯水槽に設けられており、一つのマッサージモータ、一つの噴水管路、複数のノズル、一つの還流管路、一つの排水管路および一つの排水弁を有しており、
   前記噴水管路は、一端が前記マッサージモータに接続されており、複数の前記ノズルは前記噴水管路に設けられており、
   前記還流管路は、一端が前記マッサージモータに接続され、他端が前記貯水槽の排水口に接続されており、
   前記排水管路は、一端が前記還流管路に接続されており、他端が前記排水弁に接続されており、
   前記マッサージモータが停止状態である場合、前記噴水管路内の水は、前記マッサージモータを経由して前記還流管路内に流れることが可能であり、
   前記マッサージモータが作動状態である場合、前記マッサージモータは、前記還流管路を経由して前記貯水槽内の水を前記噴水管路に吸い取ってから、複数の前記ノズルにより前記貯水槽内に噴射されており、
   前記消毒システムは、前記貯水槽に隣設されており、かつ一つの薬剤保存槽、一つの薬剤モータ、一つの消毒管路、一つの電磁弁および一つの冷水管路を有しており、
   前記薬剤モータは前記薬剤保存槽に接続されており、
   前記消毒管路は、一端が前記薬剤モータに接続されており、他端が前記噴水システムの前記噴水管路に接続されており、
   前記電磁弁は前記消毒管路に設けられており、
   前記冷水管路は、一端が前記消毒管路に接続されており、
   前記薬剤モータが作動状態である場合、前記薬剤モータは、前記薬剤保存槽に保存されている薬剤を前記消毒管路内に送って、前記冷水管路内の冷水と混合して混合液とした後、前記消毒管路を通って前記混合液が前記噴水管路内に流れることを特徴とする水治療設備。
2. 前記還流管路は一つの斜管部および一つの直管部を有しており、
   前記斜管部は、一端が前記マッサージモータに接続されており、他端が前記直管部の一端に接続されており、
   前記直管部は、他端が前記貯水槽の排水口に接続されており、
   前記斜管部は地面に対して１０度より小さい傾斜角が形成されており、
   前記排水管路は、一端が前記斜管部および前記直管部の境目に接続されていることを特徴とする請求項１に記載の水治療設備。
3. 前記排水弁が開弁状態であり、かつ前記薬剤モータが停止状態である場合、前記貯水槽の水は、順に前記還流管路の前記直管部および前記排水管路を経由して外へ排出されており、前記冷水管路内の冷水は、順に前記消毒管路、前記噴水管路、前記マッサージモータ、前記還流管路の前記斜管部および前記排水管路を経由して外へ排出されることを特徴とする請求項２に記載の水治療設備。
4. 前記排水弁が閉弁状態にあり、かつ前記薬剤モータが作動状態である場合、前記噴水管路内の前記混合液は、前記マッサージモータを経由して前記還流管路の前記斜管部内に流れ、また、前記還流管路の前記斜管部により前記還流管路の前記直管部に逆流されることを特徴とする請求項３に記載の水治療設備。
5. 前記排水弁を閉弁し、かつ前記薬剤モータを起動することによって、前記薬剤保存槽に保存されている薬剤が前記薬剤モータにより前記消毒管路内に送られ、前記冷水管路の冷水と混合された後、先に前記消毒管路から前記噴水管路まで流れて消毒が行われ、次いで前記噴水管路から前記マッサージモータを経由して前記還流管路まで流れて消毒が行われるステップ（ａ）、および
   前記排水弁を開弁し、かつ前記薬剤モータを停止することによって、前記冷水管路の冷水は、前記消毒管路を経由して、前記噴水管路に流れ、洗浄を行った後、前記噴水管路から前記マッサージモータを経由して、前記還流管路に流れて洗浄を行い、前記排水管路により外へ排出されるステップ（ｂ）を含むことを特徴とする請求項１に記載の水治療設備の消毒方法。

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