JP2018114114A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
Description
そして、遊技機が設定される島設備に、遊技者が遊技する遊技機を選択する際の目安とするため、遊技機の稼働状況を表示するデータ表示器を備え、遊技機は、特別遊技状態に移行した場合に、データ表示器に当該特別遊技状態への移行を示す信号を出力している。
ここで、遊技者に与えられる特典の異なる複数の特別遊技状態を備える遊技機においては、当該特別遊技状態へ移行したことを示す信号を直ちにデータ表示器へ出力する特別遊技と、さらに他の条件を満たした場合に出力する特別遊技状態とを備えたものがある(特許文献1)。
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、次の点にある。
本発明に係る遊技機は、複数の図柄を変動表示可能な複数の回転リールと、前記回転リールの図柄の変動表示を開始させるためのスタートスイッチと、前記複数の回転リールの各々に対応して設けられ、前記複数の回転リールの図柄の変動表示の開始後、遊技者の操作により前記回転リールの図柄の変動表示を停止させるための複数のストップスイッチと、役に当選するか否かの役抽選を行う役抽選手段と、通常の遊技が行われる一般遊技状態と、前記一般遊技状態から移行可能な特別遊技状態と、前記役抽選により予め定められた押し順で前記ストップスイッチの操作がされた場合に入賞となる押し順役に当選した場合に、当該押し順を遊技者に報知不可能な不許可区間と、前記不許可区間から移行可能であり、当該押し順を遊技者に報知可能な許可区間と、遊技機の状況を示す情報を遊技機外部に送信する外部送信手段とを備え、前記外部送信手段は、前記許可区間中に前記一般遊技状態から前記特別遊技状態へ移行した場合は、当該特別遊技状態を実行中であることを示す情報を遊技機外部に送信し、前記不許可区間中に前記一般遊技状態から前記特別遊技状態へ移行した場合は、当該特別遊技状態を実行中であることを示す情報を遊技機外部に送信しないようにしていることを特徴とする。
また、「特別遊技状態」は、1種類ではなく、複数種類設けられても良い。この場合には、全ての「特別遊技状態」において本発明のような情報の送信制御を採用しても良いし、一部の「特別遊技状態」において本発明のような情報の送信制御を採用するようにしても良い。
すなわち、不許可区間中に特別遊技状態へ移行した場合は、特別遊技状態として扱わず、遊技機に接続されたデータ表示器などに特別遊技状態の実行回数に関する履歴を残さないようにしている。そのため、後でデータ表示器を見たとしても特別遊技状態の実行回数が分からず、設定値の推測を困難にすることが可能となる。
ここで、「不許可区間から前記許可区間へは移行しないようにしている」には、所定の抽選により許可区間への移行を決定する場合、当該抽選自体を実行しないことも含まれるが、抽選自体は実行するが、許可区間への移行を決定する抽選結果が得られても、許可区間へ移行させる処理は実行しないようにしても良い。
また、不許可区間から許可区間へ移行しないため、不許可区間中に開始された特別遊技状態を不許可区間として維持し、特別遊技状態の途中から許可区間へ変更させないようにすることが可能となる。
これにより、役抽選により特別役に当選した場合は、必ず対応した図柄を停止表示させて入賞させることができ、次遊技から特別遊技状態に移行させることが可能な遊技機を提供することができる。
ここで、特別役内部当選状態では、役抽選における再遊技役の当選確率を一般遊技状態よりも高く設定することで、特別役に対応した図柄が有効ライン上に揃うまでの、遊技者の損失を軽減することができる。
しかし、この様な場合、一般遊技状態よりも再遊技役が頻繁に成立するため、遊技者に特別役内部当選状態に滞在していること、引いては特別遊技状態への移行が察知される恐れがある。すると、特別遊技状態へ移行されるのに、外部機器側でボーナスがカウントされない状況になるため、遊技者が不信感を抱くことになりかねない。
この様な事態を避けるため、外部へ送信しない今回の特別遊技状態では、特別遊技状態への移行が遊技者に察知される要因となる特別役内部当選状態を発生させずに、特別遊技状態へ速やかに移行させことで、特別遊技状態へ移行したにもかかわらず、外部機器(データ表示器)側でカウントされない状況であっても、そもそも遊技者に察知され難いため、不信感を与えることがないようにしている。
これにより、設定値の段階が高いほど特別役に当選されやすくすることができ、特別遊技状態に移行しやすくすることが可能な遊技機を提供することができる。
すなわち、特別遊技状態を実行可能な遊技区間に設定値による差を設けない場合であっても、特別遊技状態への移行に設定値による差を設けることが可能となる。
また、「特別遊技状態」は、1種類ではなく、複数種類設けられても良い。この場合には、全ての「特別遊技状態」において本発明のような情報の送信制御を採用しても良いし、一部の「特別遊技状態」において本発明のような情報の送信制御を採用するようにしても良い。
また、「規定の遊技区間」には、所定のゲーム数、例えば1500ゲームが含まれるが、これに限定されない。
また、「前記設定による差が設けられていない所定の抽選に基づいて」には、役抽選の結果を参照しない抽選に基づいて不許可区間に移行する場合や、設定値による差が設けられていない抽選確率が設定されている役の当選を契機に実行される抽選、例えば転落抽選の結果に基づいて不許可区間に移行する場合も含むが、これに限定されない。
また、「特典付与抽選」には、チャンスゾーンからAT状態への移行抽選や、AT遊技の初期ゲーム数獲得抽選などが含まれるが、これに限定されない。
これにより、特別遊技状態を実行可能な遊技区間をゲーム数ではなく、入賞回数により管理することが可能な遊技機を提供することができる。
すなわち、特別遊技状態であり且つ許可区間である場合では、押し順役の当選時にストップスイッチの押し順が報知されることにより、より多くの利益を得られる役の入賞の可能性が高くなるが、特別遊技状態ではあるが許可区間ではない場合は、押し順役に当選した場合であってもストップスイッチの押し順が報知されることはなく、多くの利益を得られる役の入賞の可能性が低くなり、遊技区間は同じであっても、遊技者が得られる利益に差を生じさせることが可能となる。
本明細書では、各説明箇所において、方向についての定義等が示されていない場合には、遊技機10の方を向いて位置している遊技者から見て、遊技機10から遊技者の手前側に向かう方向を「前」方向とし、その逆方向を「後」方向とする。また、同様に、「左」や「右」等の左右方向及び「上」や「下」等の上下方向も、遊技者から見た場合の左方向や右方向、又は上方向や下方向を意味する。同様に、各部材の説明においても、方向についての定義等が示されていない場合には、各部材を、遊技機10の所定位置に固定した場合における遊技者から見た方向を意味する。
前扉14の上部には、薄板樹脂からなる上パネル20を備えている。この上パネル20の略中央には、3個の回転リール62(正面から向かって左側の左回転リール64、中央の中回転リール66、右側の右回転リール68)の円周上の図柄61を見ることができる透過可能な図柄表示窓部16が形成されている。この図柄表示窓部16は、3個全ての回転リール62の回転が停止した際には、縦3列横3行に配置した合計9個の図柄61を遊技者に見せるように形成されている。この図柄表示窓部16は、回転リール62の正面側に設けられて、回転リール62の回転が停止した際、後述する有効ライン86上に停止している複数の図柄61を視認するためのものである。回転リール62は、複数の図柄61を図柄表示窓部16を介して変動表示可能なものである。
前記図柄表示窓部16の後方向(奥方向)には、3個のリール駆動モータ65と、この各リール駆動モータ65によってそれぞれ回転させられる合計3個の前記回転リール62と、前記リール駆動モータ65及び前記回転リール62を保持するユニットホルダ(図示せず)とを有するリールユニット60が配置されている。また、リールユニット60には、回転リール62の回転位置が基準となる位置(基準位置)であることを検出するためリール位置センサ63が設けられている。このリール駆動モータ65は、メイン制御基板200から出力されるリール駆動モータ65を駆動するための駆動信号に基づき駆動する。さらに、リールユニット60には、回転リール62上の図柄61を照らすためのバックランプ67が設けられている。
前記図柄表示窓部16の下方には、クレジットメダルの貯留枚数を表示するクレジット表示器87と、このクレジット表示器87の左側に配置され、遊技機10から払い出されたメダルの総数を表示する払出枚数表示器88とが設けられている。これらの表示器は、例えば2個の7セグメントLEDで構成されており、クレジット表示器87は2桁の貯留枚数、払出枚数表示器88は2桁の払出枚数が表示可能になっている。
前記前扉14の下部には下パネル22が設けられている。そして、前扉14には下パネル22の上部に位置して前扉14の前方向へ向けて突出する操作部30を備えている。
本実施の形態に係る遊技機10には、遊技開始の条件として投入するためのメダルを後述するメダル投入口38からあらかじめ投入して、最大50枚までクレジットメダルとして内部に貯留可能なクレジット機能(投入枚数を電子データとして電子的に記憶し管理する機能)を有している。なお、このクレジットメダルとして貯留可能な最大枚数である50枚を最大クレジットメダル数とする。
前記操作部30の上面右側には、遊技媒体としてのメダルを投入するためのメダル投入口38が設けられている。
筐体12内部であって、前記メダル投入口38の近傍には、メダル投入口38に投入されたメダルが正規のものか否かを選別して、正規のメダルのみをホッパーユニット24に導くメダルセレクタ17が設けられている。このメダルセレクタ17には、メダル投入口38に投入されたメダルを1枚ずつ検出する投入センサ92が設けられている。
メダル投入口38の下方には、クレジット機能によりクレジットしたメダルの全てを払い出すための精算スイッチ36が設けられている。
前記操作部30の中央には、操作により対応する回転リール62の回転を停止させるため、3個の回転リール62のそれぞれに対応する3個のストップスイッチ50が設けられている。このストップスイッチ50は、左回転リール64を停止させるための左ストップスイッチLと、中回転リール66を停止させるための中ストップスイッチCと、右回転リール68を停止させるための右ストップスイッチRとを有している。すなわち、これらのストップスイッチ50は、複数の回転リール62それぞれに対応して設けられ、複数の回転リール62の図柄61の変動表示の開始後、遊技者の操作により回転リール62の図柄61の変動表示を個別に停止させるためのものである。
このストップスイッチ50の左側には、メダルの投入又は後述するベットスイッチ32の操作を条件に回転リール62の回転を開始させるためのスタートスイッチ40が設けられている。すなわち、このスタートスイッチ40は、遊技者の操作により回転リール62の図柄61の変動表示を開始させるためのものである。
このスタートスイッチ40の上方には、貯留されたクレジットメダルから投入されたメダル数(クレジットされたメダル数)から最大投入枚数(具体的には3枚)に達するまで投入可能なメダル数を減じて3枚のメダル投入に代えるマックスベットスイッチ34と、クレジットしたメダル数から1枚のメダル数を減じて1枚のメダル投入に代えるシングルベットスイッチ35とが設けられている。
マックスベットスイッチ34の右側には、所定の演出において遊技者が操作可能な演出用ボタンスイッチ42が設けられている。
前記前扉14の裏側には、扉開閉用スイッチ19、設定変更スイッチ46、設定表示器89などが配置されている。
扉開閉用スイッチ19は前扉14が閉じているか否かを検知するためのものである。この扉開閉用スイッチ19は、前扉14が閉塞している場合に、前扉14の背面と扉開閉用スイッチ19の前面とが押圧されることでオンとなり、前扉14が開放するに従って、前扉14の背面が扉開閉用スイッチ19の前面から離間して押圧が解除されることでオフとなる。
設定変更スイッチ46は、後述する電源ユニット43の設定キースイッチ45と共に設定変更を行うためのものである。
設定表示器89は、例えば7セグメントの小型のLEDにより、大当り確率の設定値を表示するものである。設定表示器89には、当該遊技機10の設定値が表示されるが、外部から視認できないようにすべく、設定後一定時間が経過するとその表示は解除される。
このホッパーユニット24には、その駆動によりメダルをメダル払出口28に向けて払い出すホッパーモータ95と、ホッパーユニット24の出口に設けられ、メダル払出口28に払い出されたメダルを1枚ずつ検出する払出センサ94と、ホッパーユニット24のメダルタンクから溢れたメダルを収納するための補助タンクの近傍に設けられ、補助タンク内のメダルが満杯になったことを検出してメイン制御基板200へ信号を出力するオーバーフローセンサ96とが設けられている。
この電源ユニット43には、電源投入又は電源遮断のための操作が可能な電源スイッチ44と、設定変更処理のための設定キースイッチ45とが設けられている。
前記前扉14の下部には、所定の場合にホッパーユニット24からメダルが払い出されるメダル払出口28が形成されている。このメダル払出口28の下方には、メダル払出口28から払い出されたメダルを貯留するため、上方に向かって開口する皿状のメダル受け皿26が形成されている。なお、クレジットされているメダル数が最大クレジットメダル数である50枚未満の場合は、50枚に到達するまで、獲得したメダルはメダル払出口28から払い出されずにクレジットメダルの枚数に加算される。
本実施の形態に係る遊技機10は、マックスベットスイッチ34やシングルベットスイッチ35等の操作又はメダル投入により所定枚数のメダルを投入することにより遊技の開始を可能とするものである。そして、スタートスイッチ40の押下操作により、回転リール62の回転を開始させて遊技が開始されるとともに、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの役抽選が行われる。そして、当該遊技機10は、各回転リール62に対応するストップスイッチ50の操作タイミング及び役抽選の結果に基づいて、回転リール62の回転を役抽選の結果に適合するように停止させる。当該遊技機10は、停止時の図柄61の組み合わせによって、当選した役を構成する図柄61の組み合わせが所定の有効なライン(所定の役の図柄61の組み合わせが当該ライン上に揃ったときに所定の利益が付与されるラインのことであり、以下、有効ライン86とする。)上に停止した場合に、入賞等となり、所定枚数のメダルを払い出す等の所定の利益を遊技者に付与する。これにより、1回の遊技が終了するものである。
これらの図柄61は、それぞれの絵柄がプリントされたテープを回転リール62の外周表面に貼付することで形成されている。なお、図2の図柄61の番号(コマ番号)は、回転リール62の外周表面に物理的に付されているものではなく、仮想的な番号であって、各図柄61の停止を制御するためのプログラムで特定の図柄61を指定するためのものである。
前記前扉14には、遊技者に役抽選の当選等の種々の情報を音や光や映像等で報知させるための演出装置70が形成されている。この演出装置70は、スピーカー72と、演出用ランプ78、表示装置84とを備えている。
前記スピーカー72は、前扉14の上部左右に配置された上部スピーカー74と、前扉14の下部左右に配置された下部スピーカー76とを備えている。
前記演出用ランプ78は、前扉14の上部に配置された上部ランプ80と、前扉14の下部の左右に配置された下部ランプ82とを備えている。
前記表示装置84は、その画面に種々の映像を表示するための液晶表示装置である。
図4に示すように、遊技機10の内部には、遊技機10の全体の動作を制御するための制御装置100が形成されている。この制御装置100は、遊技を進行させて遊技状態を制御するメイン制御基板200(メイン制御手段ともいう)と、このメイン制御基板200からの情報(コマンド)を受けて、遊技の進行に応じた演出を制御し、主に遊技内容に関する情報を遊技者に報知する演出を行うための制御を行うサブ制御基板300(サブ制御手段ともいう)とを備えている。
また、筐体12内部の正面から向かって右側には、外部集中端子板18が設けられている。
外部集中端子板18は、遊技データを遊技機10外部に出力させるものであり、メイン制御基板200と配線される接続端子(コネクタ)や、外部機器(図示省略)と配線される接続端子(コネクタ)が設けられた端子板である。また、外部集中端子板18は、図示しないが、データ表示器などの遊技島設備やホールコンピュータに接続されている。
メイン制御基板200は、図5に示すように、役抽選手段210、リール制御手段220、停止図柄判定手段230、払出制御手段240、遊技制御手段250、許可区間制御手段260、外部送信手段270及び送信手段280の各手段を有する。各手段の詳細については後述する。なお、許可区間制御手段260は、メイン制御基板200ではなく、サブ制御基板300が有しても良いし、又、メイン制御基板200とサブ制御基板300との両方に分けて有するようにしても良い。
メイン制御基板200は、遊技を制御するためのものであって、遊技を進行させるためのものである。以下、本実施の形態における遊技について説明する。
このとき、有効ライン86上に所定の図柄61の組合せが揃うと、当該図柄61の組合せに対応した処理が行われる。本実施の形態に係る遊技機10は、有効ライン86上に予め定められた図柄61の組合せが揃うと遊技者に利益が付与されるように形成されている。例えば小役に対応した図柄61の組合せが有効ライン86上に揃うと、小役に対応した枚数のメダルが遊技者に対して付与される。
役抽選の当選確率は、複数段階、本実施の形態では、6段階(設定値1〜設定値6)設定されており、設定値による差がある役については、設定値1が最も低く、設定値6が最も高くなるように設定されている。
役抽選手段210は、役に当選するか否かの役抽選を実行するものである。そして、役抽選において決定された役を当選役ともいう。すなわち、役抽選手段210は、メイン制御基板200が備える手段であり、スタートスイッチ40の操作を契機に、複数段階の設定値毎に予め定められた抽選確率で役に当選するか否かの役抽選を行うためのものである。役抽選手段210は、役に当選したか否かを決定するための抽選テーブルを、主な分類として一般遊技状態用(RT0状態用)、内部当選状態用(RT1状態用)、ボーナス遊技状態用(ボーナス遊技状態1用・ボーナス遊技状態1用)のそれぞれに対応して複数備えており、メイン制御基板200のROM上に記憶されている。役抽選手段210は、予め定めた抽選データと、所定範囲の整数値を繰り返してカウントするループカウンタを有する所定の乱数発生手段(乱数発生回路)が発生した乱数のうちから抽出した乱数とを比較して、当選か否かを判定する。なお、役抽選手段210による処理は、後述するステップS11(図16参照)において行われる。
本実施の形態では、ボーナス移行役として、後述するボーナス遊技状態1に移行する第1ボーナス役、第2ボーナス役、第3ボーナス役と、ボーナス遊技状態2に移行する第4ボーナス役とが設けられている。
また、小役には、ストップスイッチ50の押し順が予め定められた順番で操作された場合に入賞となる押し順役、本実施の形態では、「ベル役」が含まれる。
例えば、ボーナス移行役として、左回転リール64、中回転リール66、右回転リール68の順(以下同様)に「白7、白7、白7」の図柄の組合せの第1ボーナス役、「CH、RP、BE1」の図柄の組合せの第4ボーナス役、ベル役として、「BE1、BE1、BE1」の図柄の組合せの第1ベル役、再遊技役(リプレイ)として、「RP、RP、RP」の図柄の組合せの第1リプレイ役、チャンス役として、「ANY、BE2、ANY」の図柄の組合せの第1チャンス役などの図柄の組合せの役が設けられている。
なお、「ANY」とは、図柄の種類を問わないという意味である。
また、役抽選手段210により抽選される役の種類と図柄の組合せについては、図7に示すものに限定されない。
なお、当選役グループについては、図8に示すものに限定されない。
図8は、予め定められた複数種類の当選役グループを示し、各当選役グループは、1つの役又は複数の役の組み合わせから構成される。そして、本実施の形態では、役抽選手段210は、役抽選によりいずれかの当選役グループが当選するか否かを決定している。
また、図8に示すように、例えば、第1ベル役のように、複数の当選役グループに含まれる役も存在する。このため、役抽選によって当選した当選役グループ(第1ベル役の例の場合は、ベル1〜ベル4)が異なったとしても、共通する役(第1ベル役)が成立(入賞)する場合があることになる。
また、各当選役グループは、図8に示すように、ストップスイッチ50の押し順が設定されているものがあり、ストップスイッチ50の押し順によって、遊技の結果、成立(入賞)する役が異なるように設定されている。
そして、例えば、役抽選により「ボーナス1」が当選した場合は、遊技者によるストップスイッチ50の操作によって「白7、白7、白7」の図柄の組合せが停止表示されると「第1ボーナス役」が成立し、「赤7、赤7、赤7」の図柄の組合せが停止表示されると「第2ボーナス役」が成立し、「BAR、BAR、BAR」の図柄の組合せが停止表示されると「第3ボーナス役」が成立する。
また、例えば、「ベル2」が当選した場合は、左ストップスイッチLが最初に操作された場合(左第1停止)には12枚の払い出しが得られる「第1ベル役」が、中ストップスイッチC、右ストップスイッチRが最初に操作された場合はストップスイッチ50の操作タイミングによって3枚の払い出しが得られる「第2ベル役」か「第3ベル役」のいずれかが入賞となる。
後述するように、ボーナス遊技状態2の終了条件は、押し順役に所定回数入賞することに設定されているが、0枚役が成立しても入賞としてカウントされず、特に不許可区間中は押し順が報知されないため第1ベル役の押し順に正解する確率が低くなり、ボーナス遊技状態2中に0枚役が成立し続け、当該ボーナス遊技状態2が無駄に長期間遊技されることになり、遊技者の興趣を低下させることとなるためである。
具体的には、設定値1の場合は「1/199」の抽選確率、設定値2の場合は「1/190」の抽選確率、設定値3の場合は「1/180」の抽選確率、設定値4の場合は「1/170」の抽選確率、設定値5の場合は「1/160」の抽選確率、設定値6の場合は「1/140」の抽選確率となっている。これにより、設定値の段階が高いほどボーナス2に当選し、ボーナス遊技状態2へ移行しやすくなっている。
リール制御手段220は、メイン制御基板200が備える手段であり、各回転リール62の回転を停止させるためのものである。リール制御手段220は、役抽選手段210の抽選結果と、各ストップスイッチ50が操作されたときの対応する回転リール62の回転位置とに基づいて、各回転リール62の回転を停止させる。なお、リール制御手段220は、必要に応じて各ストップスイッチ50が停止操作されるときの順番(押し順)が所定の条件に適合しているか否かも停止させる条件にする場合がある。リール制御手段220による処理は、後述するステップS12(図16参照)において行われる。
停止図柄判定手段230は、メイン制御基板200が備える手段であり、すべての回転リール62が停止した際における有効ライン86上の図柄61の組合せを記憶するとともに入賞等の判定をするためのものである。なお、停止図柄判定手段230による処理は、後述するステップS13(図16参照)において行われる。
払出制御手段240は、停止図柄判定手段230の判定結果に基づいて、メダル払い出し等の所定の処理を行うためのものである。払出制御手段240は、停止図柄判定手段230の判定の結果、小役が入賞していると判定されるとメダルの払い出しを行う。
遊技制御手段250は、遊技状態を制御するものである。
具体的には、遊技制御手段250は、図4に示すように、大別すると、一般遊技制御手段251、内部当選状態制御手段252及びボーナス遊技制御手段253の各手段を有する。
一般遊技制御手段251は、「一般遊技状態(RT0状態)」の進行を制御するものである。ここで、「一般遊技状態(RT0状態)」は、内部当選状態制御手段252による内部当選状態(RT1状態)及びボーナス遊技状態制御手段253によるボーナス遊技状態以外の遊技状態をいう。
内部当選状態制御手段252は、図10を用いて後述する「内部当選状態遊技(RT1状態)」の進行を制御するものである。
ボーナス遊技状態制御手段253は、図10を用いて後述する「ボーナス遊技状態」を制御するものである。
「ボーナス遊技状態」は、ボーナス移行役に当選後、ボーナス移行役の図柄を揃えることで移行する。
そして、所定の終了条件を満たした場合、本実施の形態では、予め定められた回数、例えば8回、押し順ベルに入賞することなどにより終了し、「一般遊技状態(RT0状態)」に移行する。
許可区間制御手段260は、図11を用いて後述する「許可区間」を制御するものである。
そして、後述する演出制御手段320を用いてストップスイッチ50の押し順を報知させる演出等を実行させる。
また、許可区間制御手段260は、役抽選により予め定められた役、本実施の形態では、チャンス役(チャンス1・チャンス2・チャンス3のいずれかの当選役グループ)に当選した際に「不許可区間」から「許可区間」への移行抽選(許可区間移行抽選)を行う。
なお、前記「許可区間実行中であることを示すフラグ」は、許可区間移行抽選に当選した遊技中に当該フラグを設定した場合には、許可区間移行抽選に当選した遊技中では、「次の遊技から許可区間へ移行することを示すフラグ」となり、許可区間抽選に当選した遊技の終了後から許可区間(次の遊技)を開始するまでの期間では、当該期間中は「次の遊技で許可区間へ移行することを示すフラグ」となる。
外部送信手段270は、外部集中端子板18を用いて、遊技機10の状況を示す情報を遊技機外部であるデータ表示器に送信するものである。
外部集中端子板18には、メイン制御基板200の出力側コネクタと接続される「入力側コネクタ」と、データ表示器など遊技機10の外部機器へと繋がる外部側コネクタと接続される「出力側コネクタ」と、が設けられている。
そして、入力側コネクタは、メイン制御基板200のCPUからの信号を受け付ける複数の入力端子を備えている。また、出力側コネクタは、入力端子が受け付けた信号に基づいて、外部機器(データ表示器)へ所定の信号(外部出力信号)を出力する複数の出力端子を備えている。
具体的には、データ表示器に送信する遊技機10の状況を示す情報として、(1)メダル投入、(2)メダル払出、(3)レギュラーボーナス実行中、(4)ビッグボーナス実行中、(5)ART実行中、(6)セキュリティ信号、(7)ドアオープン信号、が出力可能となっているが、これに限定されず、他の信号であっても良い。また、全ての信号が出力される場合に限定されず、遊技機10に採用されている機能により出力されない信号も存在する。
具体的には、第1〜第4ボーナス役に対応する図柄組合せが有効ライン86上に停止したタイミングを契機として、Lowレベル(OFF)からHighレベル(ON)へ状態が切り替わるものであって、例えばボーナス遊技状態を開始する際に特定の開始演出を実行するときには、所定の時間だけ経過した後(但し、メダル投入が可能となる状態となる前)に切り替わる。
また、ボーナス遊技状態が終了するときの最終遊技における全図柄が停止したタイミングを契機として、Highレベル(ON)からLowレベル(OFF)へ状態が切り替わるものであって、遅くとも、次遊技に係るメダル投入が可能となる状態へ移行する前に切り替わり、最終遊技でのメダル払出が完了するか否かに関わらず状態が切り替わるものである。
なお、「ビッグボーナス実行中」も、後述する第2の実施の形態の「ART実行中」も、これら信号を出力する場合には、上記と同様に処理される。
ボーナス遊技状態2では、許可区間中に、一般遊技状態からボーナス遊技状態2へ移行した場合は、ボーナス遊技状態2を実行中であることを示す情報を送信し、不許可区間中に、一般遊技状態からボーナス遊技状態2へ移行した場合は、ボーナス遊技状態2を実行中であることを示す情報を送信しないようにしている。
すなわち、後述するように、ボーナス遊技状態2であっても、許可区間であるか不許可区間であるかによってメダルの払い出しの期待値が異なり、不許可区間ではボーナス遊技状態として扱わず、遊技者に報知しないようにしている。
送信手段280は、サブ制御基板300へ信号を送信するためのものである。
サブ制御基板300は、図5に示すように、受信手段310、演出制御手段320の各手段を有する。各手段の詳細については後述する。
具体的には、演出制御手段300は、ランプ78を駆動するためのLED駆動回路(図示せず)に対してLEDの点灯や消灯を規定するデータを出力したり、スピーカー72から音を出力するための音声出力回路(図示せず)に対して出力する音声を規定するデータを出力したり、表示装置84を駆動するための液晶制御基板(図示せず)に対して出力する映像データを規定するデータを出力したりする。
受信手段310は、送信手段280からの信号を受信するものである。
演出制御手段320は、図10に示す遊技状態に応じた遊技機10の演出を制御するものである。
また、演出制御手段320は、図11に示す許可区間の間、メイン制御基板200の許可区間制御手段260からストップスイッチ50の押し順を報知させるコマンドを受信した場合に当該ストップスイッチ50の押し順を報知させる演出を実行する。
具体的には、各ストップスイッチ50の位置(詳しくは各ストップスイッチ50に対応する回転リール62の位置)と対応する表示装置84の画面に、押し順を示す複数の画像又は映像(例えば「1」「2」「3」)を表示することで押し順を報知する。その後、前記押し順を示す画像又は映像は、ストップスイッチ50が操作される度に、当該操作されたストップスイッチ50の位置に対応する部分が消去(又は順序を示さない画像に変更)される。
そのため、通常の遊技者は、不許可区間中では左ストップスイッチLを最初に操作することが多いため、ボーナス遊技状態2中であっても、第1ベル役の押し順に正解する確率が低くなる。
つぎに、図10を用いて「遊技の状態」について説明する。
「遊技の状態」は、メイン制御基板200により管理され、図10に示すように、大別すると、「一般遊技状態(RT0状態)」、「内部当選状態(RT1状態)」及び「ボーナス遊技状態」がある。
すなわち、「ボーナス1」に対応した図柄が予め定められた有効ライン86上に停止表示されなかった場合に、当該「ボーナス1」の当選情報を次遊技以降に持ち越し可能に形成されている。
すなわち、「ボーナス2」に対応した図柄は、ストップスイッチ50の操作タイミングを問わず有効ライン86上に停止表示可能に回転リールに配列されていることで、「ボーナス2」の当選情報を次遊技以降に持ち越すことはないように設定されている。
ここで、「ボーナス2」に対応した図柄は「CH、RP、BE1」であり、図2に示すように、有効ライン86(図3参照)に対して、ストップスイッチ50の操作タイミングを問わず停止表示可能な所定間隔で配置されている。
ここで、「ボーナス遊技状態1」は、本実施の形態では、予め定められた回数、例えば8回、「ベル1」に当選して「第1ベル役」に入賞することにより終了し、「一般遊技状態」に移行する。
また、「ボーナス遊技状態2」は、特別遊技状態の一例であり、本実施の形態では、予め定められた回数、例えば8回、押し順ベルに入賞することにより終了し、「一般遊技状態」に移行する。
すなわち、「不許可区間中」に「一般遊技状態」から移行した「ボーナス遊技状態」中は、「不許可区間」から「許可区間」へは移行しないようにしている。
図11に示すように、押し順報知の状態(報知状態)は、「不許可区間」、「許可区間」がある。
ここで、「不許可区間」は、役抽選により予め定められた押し順でストップスイッチ50の操作がされた場合に入賞となる押し順役に当選した場合に、当該押し順を遊技者に報知不可能な区間である。
また、「許可区間」は、「不許可区間」から移行可能であり、当該押し順を遊技者に報知可能な区間である。「不許可区間」から「許可区間」への移行抽選(許可区間移行抽選)は、遊技状態が「一般遊技状態」中に、当該移行抽選の契機となる役、本実施の形態では、チャンス役に当選した場合に行われ、当該移行抽選に当選することにより次の遊技から「許可区間」に移行する。
すなわち、設定値1の場合であっても、設定値6であっても同じ抽選確率(1/100)で抽選されるようにされている。
すなわち、本実施の形態では、設定値による差がない役(チャンス役)の当選を契機に行われる許可区間移行抽選に当選すると当該当選した遊技の次の遊技から許可区間を開始しているが、これ以外にも、設定値による差のないリプレイ役(第1リプレイ役・第2リプレイ役)の当選や、設定値による差のないボーナス移行役(第1ボーナス役・第2ボーナス役・第3ボーナス役)の当選を契機に不許可区間から許可区間へ移行させることも可能である。特に、後者のボーナス移行役の当選を契機にする場合には、ボーナス移行役に当選した遊技の次の遊技から、ボーナス移行役に対応する図柄の組合せが停止表示される遊技までの間、つまり、内部当選状態を、「許可区間」への移行を待機している他の区間として、不許可区間から許可区間へ移行させるタイミングを遅らせる。具体的には、ボーナス移行役に対応する図柄の組合せが停止表示された遊技の次の遊技から許可区間を開始する。
例えば、役抽選において、「ボーナス1」又は「ボーナス2」、すなわち、「第1ボーナス役〜第4ボーナス役」(図8参照)のいずれかに当選すると、「許可区間」を終了して「不許可区間」へ移行する許可区間終了可能条件を満たすこととなる。
なお、全てのボーナス役のうちいずれのボーナス役に当選しても許可区間終了可能条件を満たすこととしたが、これに限定されず、一部のボーナス役に当選することで許可区間終了可能条件を満たすこととしても良い。
また、ボーナス役の当選することで許可区間終了可能条件を満たすこととしたが、これに限定されず、当選したボーナス役に対応する図柄の組合せが停止表示されることで許可区間終了可能条件を満たすこととしても良い。
例えば、複数の小役のうち、最大払出枚数に係る小役が「第1ベル役」(図7参照)である場合には、許可中において、少なくとも1回「第1ベル役」を入賞させる押し順(第1ベル役の入賞が容易となる押し順)が報知されることとなる。
結果として、同じ「ボーナス遊技状態2」中であっても「不許可区間」「許可区間」のいずれが実行中であるかによって、払出枚数の多い押し順役(第1ベル役)に入賞する回数が変わり、有利度が変わることとなる。
すなわち、設定値の数値が高いほど、「ボーナス2」に当選しやすくなっている。
なお、「ボーナス1」についても設定値の数値が高いほど当選しやすくしているが、これに限定されず、設定値が異なっても同じ抽選確率にしても良い。
なお、毎ゲーム、転落抽選が行われる場合に限定されず、他の契機、例えば、役抽選の結果が所定の役の当選である場合に行われるようにしても良い。
また、「許可区間」は、転落抽選に当選しない場合であっても、所定ゲーム数、例えば1500ゲーム消化することで終了し、「ボーナス遊技状態」中であっても、「不許可区間」へ移行するように設定されている。
図12〜図14を用いて、ボーナス遊技信号を送信する場合の一例について説明する。
まず、図12を用いて、押し順報知の状態(報知状態)が許可区間中に、遊技状態が一般遊技状態からボーナス遊技状態2へ移行する場合の一例について説明する。
報知状態が不許可区間中で、且つ遊技状態が一般遊技状態中に、チャンス役に当選し、許可区間移行抽選に当選した場合に、不許可区間から許可区間に移行する(1)。
その後、押し順役に8回入賞することにより、遊技状態がボーナス遊技状態2から一般遊技状態に移行する(3)。かかる移行により外部送信手段270がデータ表示器へのボーナス遊技信号をOFFにする。
その後、押し順役に8回入賞することにより、遊技状態がボーナス遊技状態2から一般遊技状態に移行する(5)。かかる移行により外部送信手段270がデータ表示器へのボーナス遊技信号をOFFにする。
そして、転落抽選に当選し、報知状態が許可区間から不許可区間に移行する(6)。
報知状態が許可区間中で、転落抽選に当選したことにより、許可区間から不許可区間に移行する(1)。
報知状態が許可区間中に第4ボーナス役に入賞することにより、遊技状態が一般遊技状態からボーナス遊技状態2へ移行する(2)。かかる移行によっても、外部送信手段270はデータ表示器へのボーナス遊技信号をONにせず、OFFを維持する。
報知状態が不許可区間中に、再度第4ボーナス役に入賞することにより、遊技状態が一般遊技状態からボーナス遊技状態2に移行する(4)。かかる移行によっても、外部送信手段270はデータ表示器へのボーナス遊技信号をONにせず、OFFを維持する。
そして、チャンス役に当選し、許可区間移行抽選に当選した場合に、不許可区間から許可区間に移行する(6)。
報知状態が不許可区間中で、チャンス役に当選し、許可区間移行抽選に当選することにより、不許可区間から許可区間に移行する(1)。
そして、チャンス役に当選した場合であっても、既に第4ボーナス役の入賞によるボーナス遊技状態2であるため、許可区間移行抽選は行われない(3)。なお、この場合であっても許可区間移行抽選を行い、許可区間移行抽選に当選した場合は、許可区間への移行の権利をストックしたり、又、転落抽選に当選した場合であっても不許可区間へ移行しないようにしたり、することも可能である。
そして、転落抽選に当選し、報知状態が許可区間から不許可区間に移行する(5)。
報知状態が不許可区間中に、第4ボーナス役に入賞することにより、遊技状態が一般遊技状態からボーナス遊技状態2に移行する(6)。かかる移行によっても、外部送信手段270はデータ表示器へのボーナス遊技信号をONにせず、OFFを維持する。
押し順役に8回入賞することにより、遊技状態がボーナス遊技状態2から一般遊技状態に移行する(8)。
図15を用いて、許可区間中における、メダルの払い出しについての設定値による差の一例について説明する。
設定値が6の場合も設定値が1の場合も、上述したように1回のボーナス遊技状態2中に8回の押し順役に入賞することが可能であるが、許可区間中であるため、当選した押し順役の押し順が報知されるため、12枚の払い出しが得られる第1ベル役に入賞する。
そのため、設定値が6の場合は、本例では1回の許可区間中に、8回×12枚×5回の480枚の払い出しを得られ、設定値が1の場合は、本例では1回の許可区間中に、8×12×4の384枚の払い出しが得られ、設定値による差が生じることとなる。
なお、後述する第2の実施の形態のように、許可区間にART状態を設けた場合は(図20参照)、ボーナス遊技状態2ではチャンスゾーンからAT状態への移行抽選ができないが、ボーナス遊技状態2以外の遊技委状態ではチャンスゾーンからAT状態への移行抽選ができるため、許可区間中のボーナス遊技状態2以外の遊技回数が多くなった場合であっても、当該多くなったボーナス遊技状態2以外の遊技においてAT状態への移行抽選が行えることから、設定値の段階が低くなってもAT状態への移行はし易くなるため、設定値による差が生じることとなる。
図16に示すフローチャートに基づいて、メイン制御基板200が1回の遊技毎に実行する一般的な遊技制御処理について説明する。
ステップS13において、停止図柄判定手段230により、有効ライン86上の図柄61の組合せに対して所定の役の図柄61の組合せが揃っているか否かの入賞等の判定処理が行われる。ここで、入賞等の判定処理の判定結果のデータは、メイン制御基板200からサブ制御基板300へ送信される。そして、判定処理が終わると、次のステップS14に進む。
図17に示すフローチャートに基づいて、外部送信手段270が実行するボーナス遊技状態2を実行中であることを示すボーナス遊技信号の出力処理の一例について説明する。
ステップS20において、第4ボーナス役に入賞し、ボーナス遊技状態2が開始されたか否かが判定される(図16のステップS13参照)。ボーナス遊技状態2が開始されたと判定されない場合は処理を終了する。一方、ボーナス遊技状態2が開始されたと判定された場合は、次のステップS21に進む。
ステップS22において、データ表示器へのボーナス遊技信号をONにする。そして、次のステップS23に進む。
ステップS24において、データ表示器へのボーナス遊技信号をOFFにする。そして、処理を終了する。
つぎに、図18〜図20を用いて、第2の実施の形態について説明する。
本実施の形態は、許可区間に、「チャンスゾーン」と「AT状態」を備えるようにしたものである。
以下、第1の実施の形態とは異なる点を中心に、第2の実施の形態に係る遊技機について説明する。
リプレイ役には、RT2状態へ移行させるリプレイ役(例えば、第3リプレイ役)と、RT3状態へ移行させるためのリプレイ役(例えば、第4リプレイ役、いわゆる昇格リプレイ役)とが設けられる。
また、当選役グループとして、第3リプレイ役を含むリプレイ3、第4リプレイ役を含むリプレイ4と、複数のベル役を含む複数のベル、例えばベル5〜ベル10が設けられている。
また、ベル5〜10は、ストップスイッチ50の押し順が予め定められた順番で操作された場合は第1ベル役が入賞し、それ以外の順番で操作された場合はコボシ目が停止表示されるものである。
メイン制御基板200は、図18に示すように、役抽選手段210、リール制御手段220、停止図柄判定手段230、払出制御手段240、遊技制御手段250、許可区間制御手段260、外部送信手段270及び送信手段280の各手段を有する。
また、遊技制御手段250は、図18に示すようにRT制御手段400を有する。
RT制御手段400は、「RT遊技」の進行を制御するものである。ここで、「RT遊技」は、本実施の形態では、図18を用いて後述する「RT3」をいう。
許可区間制御手段260は、図20を用いて後述する「許可区間」を制御するものである。
そして、後述する演出制御手段320を用いてストップスイッチ50の押し順を報知させる演出等を実行させる。
また、許可区間制御手段260は、役抽選により予め定められた役、本実施の形態では、チャンス役に当選した際に「不許可区間」から「許可区間」への移行抽選(許可区間移行抽選)を行う。
そして、許可区間移行抽選に当選した場合は「許可区間」のうち「チャンスゾーン」に移行する。
なお、「チャンスゾーン」に移行する場合に限定されず、「AT状態」へ移行するようにしても良い。
具体的には、許可区間制御手段260は、図18に示すように、CZ制御手段410及びAT制御手段420の各手段を有する。
CZ制御手段410は、図20を用いて後述する「許可区間」の「チャンスゾーン」を制御するものである。
AT制御手段420は、図20に示す「AT状態」中のAT遊技を制御するものである。そして、演出制御手段330を用いてストップスイッチ50の押し順を報知させる演出等を実行させる。
つぎに、図19を用いて「遊技の状態」について説明する。
「遊技の状態」は、メイン制御基板200により管理され、図19に示すように、大別すると、「一般遊技状態(RT0状態)」、「内部当選状態(RT1状態)」、「一般遊技状態(RT2状態)」、「RT3状態」及び「ボーナス遊技状態(ボーナス遊技状態1、ボーナス遊技状態2)」がある。
RT2状態は、RT0状態と同様に一般遊技状態であり、RT0状態からRT2状態には、図示しないが第3リプレイ役(RT2図柄)が成立した時に移行する。
なお、図示してはいないが、RT2状態においてボーナス移行役に当選した場合はボーナス遊技状態に移行する。
また、上述したようにボーナス遊技状態中は許可区間への移行抽選は行われないため、報知状態が不許可区間中にボーナス遊技状態に移行した場合は、不許可区間が許可区間へ移行することはなく、これに伴い昇格リプレイの押し順の報知も行われないためボーナス遊技状態終了後であってもボーナス遊技状態から直接RT3状態へ移行することはない。
RT3状態は、RT制御手段400により制御され、「一般遊技状態」より再遊技役への当選確率の高い状態である。
ここで、「一般遊技状態」から「RT3状態」には、第4リプレイ役(RT3図柄)、いわゆる昇格リプレイ役が成立した時に移行する。例えば、昇格リプレイ役の押し順「正解」時に、RT3図柄を停止表示させた時に移行する。
また、「RT3」においてRT0図柄(いわゆるコボシ目)を停止表示させると「RT0」に移行する。
図20に示すように、押し順報知の状態(報知状態)は、「不許可区間」、「許可区間」がある。
そして、本実施の形態では、「許可区間」に、「チャンスゾーン」及び「AT状態」を備える。
チャンスゾーンは、不許可区間よりもAT状態への移行の期待値が高い状態である。
チャンスゾーンにおいて所定の契機、例えば所定の役に当選した場合に、AT移行抽選が行われ、当選した場合はAT状態に移行する。そしてAT状態で昇格リプレイ役である第4リプレイ役の押し順を報知することで遊技状態がRT3状態(図19参照)になった状態をART状態という。チャンスゾーンの遊技区間中にAT移行抽選に当選しなかった場合は、少なくとも1回の最大払出枚数が得られることとなる入賞に係る図柄の組合せに係る指示(押し順の報知)をすることを条件に不許可区間に移行する。
なお、AT移行抽選の契機となる役の抽選確率は、設定値による差がないように設定されている。
「AT状態」は、「不許可区間」より遊技者に有利な状態である。当該「AT状態」に移行すると、当選した小役の押し順が報知される遊技(AT)が開始され、報知された押し順に従ってストップスイッチ50を操作することで、当選した小役や再遊技役の図柄の組み合わせを停止表示させることができる。このため、成立した小役に対応する所定枚数のメダルが払い出される。
(ART準備状態)
「ART準備状態」は、遊技状態が、図19の「RT2状態」である場合の「AT状態」であり、「RT2状態」で、「RT3状態」へ移行する役である第4リプレイ役(昇格リプレイ役)に当選した場合には、当該第4リプレイ役に対応したストップスイッチ50の押し順が報知される。そして、当該報知に従ってストップスイッチ50が操作された場合には、RT3移行図柄、いわゆる昇格リプレイ図柄が停止表示され、遊技状態が「RT3状態」に移行し、「ART状態」に移行する。
「ART状態」は、「不許可区間」より遊技者に有利な状態である。当該「ART状態」に移行すると、当選した小役の押し順が報知される遊技であるAT状態と、RT3状態とが開始され、報知された押し順に従ってストップスイッチ50を操作することで、当選した小役の図柄の組み合わせを停止表示させることができる。このため、成立した小役に対応する所定枚数のメダルが払い出される。
また、「ART状態」中は、AT状態の遊技区間、本実施の形態では、AT状態のゲーム数に上乗せするか否か、及び上乗せする場合の上乗せゲーム数を抽選により決定する上乗せ抽選が行われる。
なお、ARTストック抽選に当選している場合は、ART状態を終了せず、そのまま継続してもよい。
そして、ボーナス遊技状態1,2が終了した場合は、チャンスゾーンやART状態に滞在していた場合は、途中、例えば残りゲーム数からチャンスゾーンやART状態を再開しても良いし、最初からチャンスゾーンやART状態を再開しても良い。また、AT準備状態に滞在していた場合は、AT準備状態がART遊技の上乗せゲーム数などの恩恵を獲得できる状態であった場合は、当該恩恵を引き継いでAT準備状態を再開しても良いし、当該恩恵を破棄してAT準備状態を再開しても良い。
また、許可区間中の、チャンスゾーン、AT準備状態、ART状態に滞在している場合に、ボーナス遊技状態1,2へ移行すると、レギュラーボーナス実行中の外部出力信号が外部集中端子板18からデータ表示器に出力され、又、ボーナス遊技状態1,2終了後、ART状態が開始されると、ART実行中の外部出力信号が外部集中端子板18からデータ表示器に出力される。
この区間報知ランプは、押し順報知の状態が「不許可区間」から「許可区間」に移行したことを契機にメイン制御基板200により点灯され、押し順報知の状態が「許可区間」である間は常時点灯されている。
そして、区間報知ランプは、押し順の報知状態が「許可区間」から「不許可区間」に移行したことを契機にメイン制御基板200により消灯される。
そのため、許可区間であることを外部へ報知している区間報知ランプ点灯状態でボーナス遊技状態1,2へ移行する場合と、許可区間でないことを外部へ報知している区間報知ランプ消灯状態でボーナス遊技状態1,2へ移行する場合と、が存在することとなる。
ここで、区間報知ランプの点灯制御は、メイン制御基板200に搭載されている制御手段により制御されることが望ましく、許可区間を制御する許可区間制御手段260により実行する、或いは、当該点灯制御を実行する専用の区間報知制御手段を設けて実行する、ことが可能である。
上記実施の形態1,2は、以下の技術思想を包含する特徴点を含むものである。
(1)特徴点1
(1−1)構成
本発明に係る遊技機は、複数の図柄を変動表示可能な複数の回転リールと、前記回転リールの図柄の変動表示を開始させるためのスタートスイッチと、前記複数の回転リールの各々に対応して設けられ、前記複数の回転リールの図柄の変動表示の開始後、遊技者の操作により前記回転リールの図柄の変動表示を停止させるための複数のストップスイッチと、役に当選するか否かの役抽選を行う役抽選手段と、通常の遊技が行われる一般遊技状態と、前記一般遊技状態から移行可能な特別遊技状態と、前記役抽選により予め定められた押し順で前記ストップスイッチの操作がされた場合に入賞となる押し順役に当選した場合に、当該押し順を遊技者に報知不可能な不許可区間と、前記不許可区間から移行可能であり、当該押し順を遊技者に報知可能な許可区間と、遊技機の状況を示す情報を遊技機外部に送信する外部送信手段とを備え、前記外部送信手段は、前記許可区間中に前記一般遊技状態から前記特別遊技状態へ移行した場合は、当該特別遊技状態を実行中であることを示す情報を遊技機外部に送信し、前記不許可区間中に前記一般遊技状態から前記特別遊技状態へ移行した場合は、当該特別遊技状態を実行中であることを示す情報を遊技機外部に送信しないようにしていることを特徴とする。
ここで、「特別遊技状態」には、ボーナスなどの遊技状態を含むが、これに限定されない。
また、「特別遊技状態」は、1種類ではなく、複数種類、ボーナス遊技状態1とボーナス遊技状態2と、を設けられても良い。この場合には、全ての「特別遊技状態」において本発明のような情報の送信制御を採用しても良いし、一部の「特別遊技状態」、ボーナス遊技状態2において本発明のような情報の送信制御を採用するようにしても良い。
また、「特別遊技状態を実行中であることを示す情報」は、本実施の形態における「ボーナス遊技状態2」に滞在しているときの「レギュラーボーナス実行中」の信号が対応する。
特徴点1によれば、同一の特別遊技状態であっても、特別遊技状態を実行中であることを示す情報を遊技機外部に送信する場合と、送信しない場合とを分けることで、所定の場合は特別遊技状態の遊技の履歴を残さないようにすることが可能な遊技機を提供することができる。
すなわち、不許可区間中に特別遊技状態へ移行した場合は、特別遊技状態として扱わず、遊技機に接続されたデータ表示器などに特別遊技状態の実行回数に関する履歴を残さないようにしている。そのため、後でデータ表示器を見たとしても特別遊技状態の実行回数が分からず、設定値の推測を困難にすることが可能となる。
(2−1)構成
また、本発明に係る遊技機の具体例としては、さらに、前記不許可区間中に前記一般遊技状態から移行した前記特別遊技状態中は、当該不許可区間から前記許可区間へは移行しないようにしていることを特徴とする。
特徴点2によれば、特別遊技状態中に不許可区間から許可区間へは移行させないようにして、実行中の特別遊技状態の途中で遊技機外部への特別遊技状態中であることを示す情報を送信することを防ぐことが可能な遊技機を提供することができる。
また、不許可区間から許可区間へ移行しないため、不許可区間中に開始された特別遊技状態を不許可区間として維持し、特別遊技状態の途中から許可区間へ変更させないようにすることが可能となる。
(3−1)構成
また、本発明に係る遊技機の具体例としては、さらに、前記一般遊技状態中に行われた前記役抽選により予め定められた特別役に当選し、当該特別役に対応した図柄が予め定められた有効ライン上に停止表示された場合に、前記特別遊技状態に移行可能に設定されるとともに、当該特別役に対応した図柄が予め定められた有効ライン上に停止表示されなかった場合に、当該特別役の当選情報を次遊技以降に持ち越し可能に形成され、前記特別役は、複数種類設けられ、当該複数種類の特別役の少なくとも1個の特別役に対応した図柄は、前記ストップスイッチの操作タイミングを問わず前記有効ライン上に停止表示可能に前記回転リールに配列されていることで、前記特別役の当選情報を次遊技以降に持ち越すことがないように設定されていることを特徴とする。
特徴点3によれば、役抽選により特別役に当選した場合は、必ず対応した図柄を停止表示させて入賞させることができ、次遊技から特別遊技状態に移行させることが可能な遊技機を提供することができる。
ここで、内部当選状態では、役抽選における再遊技役の当選確率を一般遊技状態よりも高く設定することで、特別役に対応した図柄が有効ライン86上に揃うまでの、遊技者の損失を軽減することができる。
しかし、この様な場合、一般遊技状態よりも再遊技役が頻繁に成立するため、遊技者に内部当選状態に滞在していること、引いては特別遊技状態への移行が察知される恐れがある。すると、特別遊技状態へ移行されるのに、外部機器側でボーナスがカウントされない状況になるため、遊技者が不信感を抱くことになりかねない。
この様な事態を避けるため、外部へ送信しない今回の特別遊技状態では、特別遊技状態への移行が遊技者に察知される要因となる内部当選状態を発生させずに、特別遊技状態へ速やかに移行させことで、特別遊技状態へ移行したにもかかわらず、外部機器(データ表示器)側でカウントされない状況であっても、そもそも遊技者に察知され難いため、不信感を与えることがないようにしている。
(4−1)構成
また、本発明に係る遊技機の具体例としては、さらに、前記役抽選手段は、複数段階の設定値毎に予め定められた抽選確率で役に当選するか否かの役抽選を行い、前記役抽選手段による前記特別役の抽選確率は、前記設定値の段階が高いほど、高くなるように設定されていることを特徴とする。
特徴点4によれば、設定値の段階が高いほど特別役に当選されやすくすることができ、特別遊技状態に移行しやすくすることが可能な遊技機を提供することができる。
すなわち、特別遊技状態を実行可能な遊技区間に設定値による差を設けない場合であっても、特別遊技状態への移行に設定値による差を設けることが可能となる。
(5−1)構成
また、本発明に係る遊技機の具体例としては、複数の図柄を変動表示可能な複数の回転リールと、前記回転リールの図柄の変動表示を開始させるためのスタートスイッチと、前記複数の回転リールの各々に対応して設けられ、前記複数の回転リールの図柄の変動表示の開始後、遊技者の操作により前記回転リールの図柄の変動表示を停止させるための複数のストップスイッチと、役に当選するか否かの役抽選を行う役抽選手段と、通常の遊技が行われる一般遊技状態と、前記一般遊技状態から移行可能な特別遊技状態と、前記役抽選により予め定められた押し順で前記ストップスイッチの操作がされた場合に入賞となる押し順役に当選した場合に、当該押し順を遊技者に報知不可能な不許可区間と、前記不許可区間から移行可能であり、当該押し順を遊技者に報知可能な許可区間と、遊技機の状況を示す情報を遊技機外部に送信する外部送信手段とを備え、前記外部送信手段は、前記許可区間中に前記一般遊技状態から前記特別遊技状態へ移行した場合は、当該特別遊技状態を実行中であることを示す情報を遊技機外部に送信し、前記不許可区間中に前記一般遊技状態から前記特別遊技状態へ移行した場合は、当該特別遊技状態を実行中であることを示す情報を遊技機外部に送信しないようにしており、前記役抽選手段は、複数段階の設定値毎に予め定められた抽選確率で役に当選するか否かの役抽選を行い、前記役抽選手段による予め定められた特別役の抽選確率は、複数段階の前記設定値のうち、少なくとも1部の設定値の段階では、当該設定値の段階によって差が設けられており、前記不許可区間から前記許可区間へは、前記役抽選により、前記設定値による差が設けられていない抽選確率が設定されている役に当選したことに基づいて移行が決定され、前記許可区間は、少なくとも規定の遊技区間を消化することにより終了し、前記規定の遊技区間を消化する前に、前記設定による差が設けられていない所定の抽選に基づいて当該許可区間を終了して前記許可区間から前記不許可区間へ移行するように設定されており、前記許可区間中であり、且つ前記一般遊技状態中では、遊技者に特典を付与する特典付与抽選が可能に設定されていることを特徴とする。
ここで、「特別遊技状態」には、ボーナスなどの遊技状態を含むが、これに限定されない。
また、「特別遊技状態」は、1種類ではなく、複数種類、ボーナス遊技状態1とボーナス遊技状態2と、を設けられても良い。この場合には、全ての「特別遊技状態」において本発明のような情報の送信制御を採用しても良いし、一部の「特別遊技状態」、ボーナス遊技状態2において本発明のような情報の送信制御を採用するようにしても良い。
また、「規定の遊技区間」には、所定のゲーム数、例えば1500ゲームが含まれるが、これに限定されない。
また、「前記設定による差が設けられていない所定の抽選に基づいて」には、役抽選の結果を参照しない抽選に基づいて不許可区間に移行する場合や、設定値による差が設けられていない抽選確率が設定されている役の当選を契機に実行される抽選、例えば転落抽選の結果に基づいて不許可区間に移行する場合も含むが、これに限定されない。
また、「特典付与抽選」には、チャンスゾーンからAT状態への移行抽選や、AT遊技の初期ゲーム数獲得抽選などが含まれるが、これに限定されない。
特徴点6によれば、設定値がどの段階の設定値に設定されている場合であっても、許可区間への移行や終了は影響を受けないことになり、一定の安定した利益を受けることが可能となるとともに、許可区間中は特別遊技状態への移行に設定値の影響を受けるため、遊技機選択を楽しむことができ、次の日も来店する動機付けとすることが可能な遊技機を提供することができる。
(6−1)構成
また、本発明に係る遊技機の具体例としては、さらに、前記役抽選により当選した役に対応した図柄が、予め定められた有効ライン上に停止表示された場合に利益を付与する利益付与手段を備え、前記押し順役には、前記利益付与手段により付与される利益の異なる役が含まれ、前記特別遊技状態は、前記役抽選により前記押し順役に当選し、当該押し順役に対応した図柄が予め定められた有効ライン上に所定回数停止表示されることにより終了するように設定されていることを特徴とする。
特徴点6によれば、特別遊技状態を実行可能な遊技区間をゲーム数ではなく、入賞回数により管理することが可能な遊技機を提供することができる。
すなわち、特別遊技状態であり且つ許可区間である場合では、押し順役の当選時にストップスイッチの押し順が報知されることにより、より多くの利益を得られる役の入賞の可能性が高くなるが、特別遊技状態ではあるが許可区間ではない場合は、押し順役に当選した場合であってもストップスイッチの押し順が報知されることはなく、多くの利益を得られる役の入賞の可能性が低くなり、遊技区間は同じであっても、遊技者が得られる利益に差を生じさせることが可能となる。
10 遊技機 12 筐体
14 前扉 16 図柄表示窓部
17 メダルセレクタ 18 外部集中端子板
19 扉開閉用スイッチ 20 上パネル
22 下パネル 24 ホッパーユニット
26 メダル受け皿 28 メダル払出口
30 操作部 32 ベットスイッチ
34 マックスベットスイッチ 35 シングルベットスイッチ
36 精算スイッチ 38 メダル投入口
40 スタートスイッチ 42 演出用ボタンスイッチ
43 電源ユニット 44 電源スイッチ
45 設定キースイッチ 46 設定変更スイッチ
50 ストップスイッチ L 左ストップスイッチ
C 中ストップスイッチ R 右ストップスイッチ
60 リールユニット 61 図柄
62 回転リール 63 リール位置センサ
64 左回転リール 65 リール駆動モータ
66 中回転リール 67 バックランプ
68 右回転リール 70 演出装置
72 スピーカー 74 上部スピーカー
76 下部スピーカー 78 演出用ランプ
80 上部ランプ 82 下部ランプ
84 表示装置 86 有効ライン
87 クレジット表示器 88 払出枚数表示器
89 設定表示器 92 投入センサ
94 払出センサ 95 ホッパーモータ
96 オーバーフローセンサ 100 制御装置
200 メイン制御基板 210 役抽選手段
220 リール制御手段 230 停止図柄判定手段
240 払出制御手段 250 遊技制御手段
251 一般遊技状態制御手段 252 内部当選状態制御手段
253 ボーナス遊技状態制御手段 260 許可区間制御手段
270 外部送信手段 280 送信手段
300 サブ制御基板 310 受信手段
320 演出制御手段
(第2の実施の形態)
400 RT制御手段
410 CZ制御手段 420 AT制御手段
Claims (6)
- 複数の図柄を変動表示可能な複数の回転リールと、
前記回転リールの図柄の変動表示を開始させるためのスタートスイッチと、
前記複数の回転リールの各々に対応して設けられ、前記複数の回転リールの図柄の変動表示の開始後、遊技者の操作により前記回転リールの図柄の変動表示を停止させるための複数のストップスイッチと、
役に当選するか否かの役抽選を行う役抽選手段と、
通常の遊技が行われる一般遊技状態と、前記一般遊技状態から移行可能な特別遊技状態と、
前記役抽選により予め定められた押し順で前記ストップスイッチの操作がされた場合に入賞となる押し順役に当選した場合に、当該押し順を遊技者に報知不可能な不許可区間と、前記不許可区間から移行可能であり、当該押し順を遊技者に報知可能な許可区間と、
遊技機の状況を示す情報を遊技機外部に送信する外部送信手段とを備え、
前記外部送信手段は、
前記許可区間中に前記一般遊技状態から前記特別遊技状態へ移行した場合は、当該特別遊技状態を実行中であることを示す情報を遊技機外部に送信し、
前記不許可区間中に前記一般遊技状態から前記特別遊技状態へ移行した場合は、当該特別遊技状態を実行中であることを示す情報を遊技機外部に送信しないようにしていることを特徴とする遊技機。 - 前記不許可区間中に前記一般遊技状態から移行した前記特別遊技状態中は、当該不許可区間から前記許可区間へは移行しないようにしていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
- 前記一般遊技状態中に行われた前記役抽選により予め定められた特別役に当選し、当該特別役に対応した図柄が予め定められた有効ライン上に停止表示された場合に、前記特別遊技状態に移行可能に設定されるとともに、当該特別役に対応した図柄が予め定められた有効ライン上に停止表示されなかった場合に、当該特別役の当選情報を次遊技以降に持ち越し可能に形成され、
前記特別役は、複数種類設けられ、当該複数種類の特別役の少なくとも1個の特別役に対応した図柄は、前記ストップスイッチの操作タイミングを問わず前記有効ライン上に停止表示可能に前記回転リールに配列されていることで、前記特別役の当選情報を次遊技以降に持ち越すことがないように設定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。 - 前記役抽選手段は、複数段階の設定値毎に予め定められた抽選確率で役に当選するか否かの役抽選を行い、
前記役抽選手段による前記少なくとも1個の特別役の抽選確率は、前記設定値の段階が高いほど、高くなるように設定されていることを特徴とする請求項3に記載の遊技機。 - 複数の図柄を変動表示可能な複数の回転リールと、
前記回転リールの図柄の変動表示を開始させるためのスタートスイッチと、
前記複数の回転リールの各々に対応して設けられ、前記複数の回転リールの図柄の変動表示の開始後、遊技者の操作により前記回転リールの図柄の変動表示を停止させるための複数のストップスイッチと、
役に当選するか否かの役抽選を行う役抽選手段と、
通常の遊技が行われる一般遊技状態と、前記一般遊技状態から移行可能な特別遊技状態と、
前記役抽選により予め定められた押し順で前記ストップスイッチの操作がされた場合に入賞となる押し順役に当選した場合に、当該押し順を遊技者に報知不可能な不許可区間と、前記不許可区間から移行可能であり、当該押し順を遊技者に報知可能な許可区間と、
遊技機の状況を示す情報を遊技機外部に送信する外部送信手段とを備え、
前記外部送信手段は、
前記許可区間中に前記一般遊技状態から前記特別遊技状態へ移行した場合は、当該特別遊技状態を実行中であることを示す情報を遊技機外部に送信し、
前記不許可区間中に前記一般遊技状態から前記特別遊技状態へ移行した場合は、当該特別遊技状態を実行中であることを示す情報を遊技機外部に送信しないようにしており、
前記役抽選手段は、複数段階の設定値毎に予め定められた抽選確率で役に当選するか否かの役抽選を行い、
前記役抽選手段による予め定められた特別役の抽選確率は、複数段階の前記設定値のうち、少なくとも1部の設定値の段階では、当該設定値の段階によって差が設けられており、
前記不許可区間から前記許可区間へは、前記役抽選により、前記設定値による差が設けられていない抽選確率が設定されている役に当選したことに基づいて移行が決定され、
前記許可区間は、少なくとも規定の遊技区間を消化することにより終了し、
前記規定の遊技区間を消化する前に、前記設定による差が設けられていない所定の抽選に基づいて当該許可区間を終了して前記許可区間から前記不許可区間へ移行するように設定されており、
前記許可区間中であり、且つ前記一般遊技状態中では、遊技者に特典を付与する特典付与抽選が可能に設定されていることを特徴とする遊技機。 - 前記役抽選により当選した役に対応した図柄が、予め定められた有効ライン上に停止表示された場合に利益を付与する利益付与手段を備え、
前記押し順役には、前記利益付与手段により付与される利益の異なる役が含まれ、
前記特別遊技状態は、前記役抽選により前記押し順役に当選し、当該押し順役に対応した図柄が予め定められた有効ライン上に所定回数停止表示されることにより終了するように設定されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の遊技機。
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