JP2018114082A - スライドファスナーと、一対の布帛との連結構造、並びに当該連結構造を形成する方法 - Google Patents
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Abstract
Description
スライドファスナーは、一般的に、テープ状基材と、エレメント部と、引手部を備えるスライダー部とを備えている。また、スライドファスナーと、一対の布帛との連結構造は、例えば、特許文献1の図4及び図5に示される構造が一般的である。すなわち、スライドファスナー20は、生地2と、スライドファスナー20のファスナーテープ3とを厚さ方向に重ね、それらの端縁を合わせた状態で縫い合わせ、次いで、生地2を、エレメント22から遠ざかるように折畳んで、生地2の折畳まれた部分と、ファスナーテープ3とをさらに縫い合わせることにより、生地2と連結されている。そうすることにより、スライドファスナーのスライダー部等に布帛の端縁が噛み込まれることを防止することができるとともに、外観に劣る、布帛の端縁及びテープ状基材の端縁を、表面(引手部)側から隠すことができる。
従って、本開示は、薄さ及び柔らかさに優れ、そしてスライドファスナーの開閉操作を行いやすい、スライドファスナーと、一対の布帛との連結構造を提供することを目的とする。
[態様1]
長手方向、幅方向及び厚さ方向を有するスライドファスナーと、一対の布帛との連結構造であって、
上記スライドファスナーが、上記長手方向に沿って配置されたテープ状基材と、上記テープ状基材を開閉可能なエレメント部と、上記エレメント部を開閉させる、引手部を備えるスライダー部とを有し、
上記テープ状基材が、合成繊維を含み、上記幅方向の両端に基材両端縁を備えており、
上記一対の布帛のそれぞれが、合成繊維を含み、上記基材両端縁のそれぞれに沿った布帛端縁を備えており、
上記連結構造が、上記スライドファスナー及び上記一対の布帛の境界部に、
(i)上記基材両端縁のそれぞれと、上記布帛端縁とが融着している融着部と、
(ii)上記テープ状基材と、上記一対の布帛のそれぞれとの間を、上記融着部を間に挟んで往復している、本縫いの縫い目と、
から構成されている、一対の連結部を含む、
ことを特徴とする、上記連結構造。
また、上記連結構造は、従来の連結構造と比較して薄く、美観に優れている。
上記一対の連結部のそれぞれにおいて、上記テープ状基材と、上記一対の布帛のそれぞれとが、上記厚さ方向に重複していない、態様1に記載の連結構造。
上記スライドファスナーが、上記幅方向に分離可能である、態様1又は2に記載の連結構造。
上記連結構造では、上記スライドファスナーが、スライドファスナーの幅方向に分離可能なタイプであり、上記連結構造は、スライドファスナーが分離した状態から非分離状態への移行操作(例えば、蝶棒を箱に挿入する挿入操作等)を行いやすく、そしてスライドファスナーの開閉操作を行いやすい。
上記一対の連結部のそれぞれが、上記融着部を間に挟み且つ上記融着部から第1距離だけ離れている、一対の仮想往復線を備えており、上記一対の連結部のそれぞれにおいて、上記縫い目が、上記一対の仮想往復線上に、上記本縫いの掛け合わせ部を備えているとともに、上記縫い目が、上記一対の仮想往復線の間を、上記融着部と所定の角度で交差しながら、直線的に往復している、態様1〜3のいずれか一項に記載の連結構造。
上記一対の連結部のそれぞれが、上記一対の仮想往復線より内側に配置され、上記融着部を間に挟み且つ上記融着部から第2距離だけ離れている、一対の内側仮想線を備えており、上記一対の連結部のそれぞれにおいて、上記縫い目が、上記一対の内側仮想線と交差する部分に、上記本縫いの掛け合わせ部をさらに備えている、態様4に記載の連結構造。
第2距離が、第1距離の40%以上の大きさを有する、態様5に記載の連結構造。
上記一対の布帛のそれぞれの素材が、上記テープ状基材の素材よりも伸びやすい、態様1〜6のいずれか一項に記載の連結構造。
上記連結構造が、上記一対の連結部の少なくとも一方に、上記テープ状基材の、上記引手部の側の面に隣接するシート部材をさらに備えており、上記シート部材が、合成繊維を含み、上記長手方向に延びる両端縁を備えており、上記一対の連結部の少なくとも一方において、上記融着部が、上記シート部材の上記両端縁の少なくとも一方の端縁をさらに融着しており、上記縫い目が、上記テープ状基材及び上記シート部材と、上記一対の布帛のそれぞれとの間を、上記融着部を間に挟んで往復している、態様1〜7のいずれか一項に記載の連結構造。
上記シート部材が、上記幅方向において上記エレメント部に向かってループしているループ部をさらに備えており、上記融着部が、上記シート部材の上記両端縁の他方の端縁をさらに融着している、態様8に記載の連結構造。
上記連結構造が、上記引手部と反対側の面に、上記エレメント部を覆うように配置されたフラップ部をさらに備えており、上記フラップ部が、合成繊維を含み、上記幅方向の一方の端縁及び他方の端縁を有し、上記一対の連結部の一方において、上記融着部が、上記フラップ部の上記一方の端縁をさらに融着しており、上記縫い目が、上記テープ状基材及び上記フラップ部と、上記一対の布帛のそれぞれとの間を、上記融着部を間に挟んで往復している、態様1〜9のいずれか一項に記載の連結構造。
上記一対の布帛のそれぞれの素材が、フリース、フェルト、ジャージ、並びにそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される、態様1〜10のいずれか一項に記載の連結構造。
衣服用である、態様1〜11のいずれかに記載の連結構造。
上記連結構造は衣服用であり、上記連結構造を備えている衣服は、スライドファスナーが、着用者の正面にない場合、例えば、スライドファスナーが衣服の正面に配置されている場合であって、当該衣服を着用しているときに、スライドファスナーの開閉操作を行いやすい。
スライドファスナーと、一対の布帛との連結構造を形成する方法であって、
上記スライドファスナーが、長手方向、幅方向及び厚さ方向を有しており、上記長手方向に沿って配置されたテープ状基材と、上記テープ状基材を開閉可能なエレメント部と、上記エレメント部を開閉させる、引手部を備えるスライダー部とを有し、
上記テープ状基材が、合成繊維を含み、上記幅方向の両端に基材両端縁を備えており、
上記一対の布帛のそれぞれが、合成繊維を含み、上記基材両端縁のそれぞれに沿った布帛端縁を備えており、
上記方法が、次の各ステップ:
上記テープ状基材及びカットすべき両端部を含むカット前テープ状基材と、一対のカット前布帛であって、それぞれが上記一対の布帛のそれぞれ及びカットすべき端部を含むものとを、上記厚さ方向に重ね合わせ、上記カットすべき両端部のそれぞれ及びカットすべき端部を切除しながら、上記基材両端縁のそれぞれと、上記布帛端縁との間に融着部を形成するステップ;
上記テープ状基材と、上記一対の布帛のそれぞれとを、上記融着部を間に挟んで上記幅方向に隣接するように配置するステップ;
上記テープ状基材と、上記一対の布帛のそれぞれとの間を、上記融着部を間に挟んで往復している、本縫いの縫い目を形成するステップ;
を含むことを特徴とする、上記方法。
上記方法は、上述の効果を有する連結構造を形成することができる。
[第1実施形態]
図1〜図5は、本開示の実施形態の1つ(以下、「第1実施形態」と称する)に従う連結構造1を説明するための図である。具体的には、図1〜図3は、それぞれ、連結構造1の斜視図、正面図及び背面図である。図4は、図1のIV−IV端面における端面模式図である。なお、図4は、端面図ではあるが、理解のため、第1縫い目25及び第2縫い目27(第1糸39及び第2糸41)、並びにエレメント部103は、若干の奥行きを含む形で示している。図5は、図2のV部分における、第1縫い目25の拡大模式図である。
なお、連結構造1は、引手部107が存在する側の面である表面13と、引手部107が存在しない側の面である反対側の裏面15とを有する。
一対の布帛5は、第1布帛201と、第2布帛205とから構成される。第1布帛201は、合成繊維を含み、テープ状基材101の一方の基材端縁111に沿った第1布帛端縁203を備えている。第2布帛205は、合成繊維を含み、テープ状基材101の他方の基材端縁113に沿った第2布帛端縁207を備えている。
第1布帛201と、第2布帛205とは、同一の素材から構成されており、そして第1布帛201及び第2布帛205のそれぞれの素材は、テープ状基材101の素材よりも伸びやすい。
なお、第1連結部9では、テープ状基材101と、第1布帛201とが、厚さ方向TDに重複していない。そうすることにより、第1連結部9が、薄さと、柔らかさとに優れる。
なお、第2連結部11では、テープ状基材101と、第2布帛205とが、厚さ方向TDに重複していない。そうすることにより、第2連結部11が、薄さと、柔らかさとに優れる。
図5に示されるように、第1連結部9は、第1融着部19から第1距離D1だけ離間し、第1融着部19に沿って長手方向LDに延びている、一対の仮想往復線、具体的には、第1仮想往復線LR1及び第2仮想往復線LR2を備えている。第1仮想往復線LR1は、第1布帛201に配置されており、そして第2仮想往復線LR2は、テープ状基材101に配置されている。
第2連結部11も同様であり、第2連結部11に、幅方向WDの引張力が加えられた場合に、第2縫い目27が、第2布帛205の伸長に合わせて、所定の変形量分、変形することができるため、第2連結部11が柔らかくなるとともに、第2融着部21が保護され、第2融着部21が破断しにくくなる。
以上より、第1連結部9では、第1仮想往復線LR1及び第2仮想往復線LR2上のみに本縫いの掛け合わせ部29が存在する場合と比較して、第1糸39と、第2糸41との掛け合わせ部の個数密度が増え、そして第2連結部11でも同様であることから、連結構造1が、幅方向WDの引張力を加えられた場合の強度に優れる。
また、複数の第2掛け合わせ部33のそれぞれと、複数の第3掛け合わせ部35のそれぞれとが破断しにくくなり、そして複数の第2掛け合わせ部33のそれぞれが存在する針穴と、複数の第3掛け合わせ部35のそれぞれが存在する針穴とが拡張しにくくなる。
第1布帛201が伸長するに伴い、第1縫い目第2部分217は、仮想二等辺三角形の頂角の角度が小さくなるように変形するとともに、仮想二等辺三角形の頂点が、第1布帛201の把持部分209を向くように変形する。
以上のとおり、連結構造1は、幅方向WDに局所的な引張力が加えられた場合の強度に優れる。
図7は、本開示の別の実施形態(以下、「第2実施形態」と称する)に従う連結構造1を説明するための図である。図7は、図1のIV−IV端面に相当する端面模式図である。
第2実施形態に従う連結構造1は、一対の連結部7、すなわち、第1連結部9及び第2連結部11を備えている。
第1シート部材301は、合成繊維を含む。
第2シート部材307は、合成繊維を含む。
第2実施形態に従う連結構造1は、その他の部分は、第1実施形態に従う連結構造1と同様であるため、説明を省略する。
図8は、本開示のさらに別の実施形態(以下、「第3実施形態」と称する)に従う連結構造1を説明するための図である。図8は、図1のIV−IV端面に相当する端面模式図である。
第3実施形態に従う連結構造1は、引手部107と反対側の面である裏面15に、スライドファスナー3を覆うように配置されたフラップ部401をさらに備えている。フラップ部401は、合成繊維を含み、幅方向WDの一方のフラップ部端縁403及び他方のフラップ部端縁405を有する。
第2融着部21は、フラップ部401の一方のフラップ部端縁403及び他方のフラップ部端縁405を融着しておらず、そして第2縫い目27は、フラップ部401を往復していない。
第3実施形態に従う連結構造1は、その他の部分は、第1実施形態に従う連結構造1と同様であるため、説明を省略する。
本開示の連結構造の形成方法は、次の各ステップを含む。
・上記テープ状基材及びカットすべき両端部を含むカット前テープ状基材と、一対のカット前布帛であって、それぞれが上記一対の布帛のそれぞれ及びカットすべき端部を含むものとを、上記厚さ方向に重ね合わせ、上記カットすべき両端部のそれぞれ及びカットすべき端部を切除しながら、上記基材両端縁のそれぞれと、上記布帛端縁との間に融着部を形成するステップ(以下、「切除及び融着部形成ステップ」と称する)
・上記テープ状基材と、上記一対の布帛のそれぞれとを、上記融着部を間に挟んで上記幅方向に隣接するように配置するステップ(以下、「配置ステップ」と称する)
・上記テープ状基材と、上記一対の布帛のそれぞれとの間を、上記融着部を間に挟んで往復している、本縫いの縫い目を形成するステップ(以下、「縫い目形成ステップ」と称する)
・上記スライドファスナーが、長手方向、幅方向及び厚さ方向を有しており、上記長手方向に沿って配置されたテープ状基材と、上記テープ状基材を開閉可能なエレメント部と、上記エレメント部を開閉させる、引手部を備えるスライダー部とを有する。
・上記テープ状基材が、合成繊維を含み、上記幅方向の両端に基材両端縁を備えている。
・上記一対の布帛のそれぞれが、合成繊維を含み、上記基材両端縁のそれぞれに沿った布帛端縁を備えている。
なお、第1実施形態に従う連結構造1自体は、第1実施形態において説明済みであるので、図10に関連して説明することは省略する。
切除及び融着部形成ステップでは、図10(a)に示されるように、テープ状基材101、カットすべき一方の基材端部603及びカットすべき他方の基材端部605を含むカット前テープ状基材601と、第1布帛201及びカットすべき第1布帛端部609を含むカット前第1布帛607とを、カットすべき一方の基材端部603及びカットすべき第1布帛端部609が厚さ方向TDに重なるように、厚さ方向TDに重ね合わせ、重ね合わせシート611を形成する。
上記切除及び融着部形成ステップは、市販の超音波ミシンを用いて実施することができる。上記超音波ミシンとしては、例えば、PFAFF社製の8301が挙げられる。
配置ステップでは、図10(c)に示されるように、カット前テープ状基材601と、第1布帛201とを、テープ状基材101の部分及び第1布帛201が、第1融着部19を間に挟んで幅方向WDに隣接するように展開し、展開シート615を形成する。
縫い目形成ステップでは、展開シート615の、テープ状基材101の部分と、第1布帛201との間を、第1融着部19を間に挟んで往復している、本縫いの第1縫い目25を形成し、図10(d)に示される、第1連結部9を形成する。
上記縫い目形成ステップは、市販のミシン、例えば、市販の千鳥縫いミシンを用いて実施することができる。上記千鳥縫いミシンとしては、例えば、JUKI社製のダイレクトドライブ高速電子本縫千鳥縫自動糸切りミシンLZ2290Aシリーズが挙げられる。第1実施形態に従う連結構造1の第1縫い目25は、千鳥縫いミシンを用いて、4点千鳥縫いすることにより形成される。
上記スライドファスナーとしては、単一のスライダー部を含むタイプ、例えば、分離不可タイプ(スライダー部の移動が、下止等により制限され、テープ状基材が分離不可であるタイプ)、分離可能タイプ(スライダー部の移動が下止等によって制限されず、テープ状基材を2つに分離可能なタイプ)、複数のスライダー部を含むタイプ、例えば、頭合わせタイプ(2つのスライダー部の間のエレメント部が分離されているタイプ)、尻合わせタイプ(2つのスライダー部間のエレメント部が係合されているタイプ)等が挙げられる。
また、本開示の連結構造において、上述の分離可能タイプのスライドファスナーを採用した場合には、スライドファスナーを分離した状態から非分離状態への移行動作、例えば、蝶棒を箱に挿入する挿入操作を行いやすい。連結構造が、薄さと、柔らかさとに優れるからである。
また、本開示の連結構造では、一対の布帛のそれぞれの素材は、合成繊維を含むものであれば、特に制限されずに、例えば、織物、編物、不織布等であることができる。
上記一対の布帛のそれぞれの具体例としては、フリース、フェルト、ジャージ、並びにそれらの任意の組み合わせからなる群が挙げられる。一対の布帛のそれぞれが嵩高いものであっても、本開示の連結構造は、薄さと、柔らかさとに優れ、スライダー部のスライド性に優れる。
上記一対の布帛のそれぞれの素材は、スライドファスナーのテープ状基材の素材よりも伸びやすいことが好ましい。上記連結構造が、スライドファスナーの幅方向に局所的な引張力が加わった場合の強度に優れるためである。
上記テープ状基材及び一対の布帛のそれぞれは、合成繊維を、好ましくは少なくとも50質量%、より好ましくは70質量%、そしてさらに好ましくは80質量%以上、そしてさらにいっそう好ましくは100質量%含むことが好ましい。融着部の融着性、ひいては一対の連結部の強度の観点からである。
上記融着部では、テープ状基材が含む少なくとも1種の合成繊維と、一対の布帛のそれぞれの布帛端縁において、一対の布帛のそれぞれが含む少なくとも1種の合成繊維とが融着している。テープ状基材及び/又は一対の布帛が、融点の異なる2種以上の合成繊維の成分を含む場合(例えば、一対の布帛のそれぞれが、2種以上の成分からなる複合繊維を含む場合、2種以上の単一繊維を含む場合等)には、低融点の成分が上述の融着部において融着してれば、高融点の成分は、上記融着部において融着していなくともよい。また、テープ状基材及び/又は一対の布帛が、天然繊維を含む場合には、天然繊維は、上記融着部において、合成繊維と融着していてもよく、そして合成繊維と融着していなくともよい。
なお、本明細書において、縫い目と、融着部との交差は、本開示の連結構造を平面視した場合(連結構造を、スライドファスナーの厚さ方向から観察した場合)に交差していることを意味し、縫い目と、融着部とが、スライドファスナーの厚さ方向に離間していてもよい。
なお、一対の連結部のそれぞれでは、テープ状基材と、一対の布帛のそれぞれとが、縫い目を形成する際に多少巻き込まれてしまったような部分は、上述の重複部には含まれない。
また、本開示の連結構造は、一対の連結部の一方又は両方に、上述のシート部材を備えることができる。
シート部材の素材としては、上述の布帛と同様のものが挙げられる。
上記フラップ部の素材としては、上述の布帛と同様のものが挙げられる。
3 スライドファスナー
5 一対の布帛
7 一対の連結部
9 第1連結部
11 第2連結部
17 融着部
19 第1融着部
21 第2融着部
23 縫い目
25 第1縫い目
27 第2縫い目
29 掛け合わせ部
31 第1掛け合わせ部
33 第2掛け合わせ部
35 第3掛け合わせ部
37 第4掛け合わせ部
101 テープ状基材
103 エレメント部
105 スライダー部
107 引手部
109 基材両端縁
111 一方の基材端縁
113 他方の基材端縁
201 第1布帛
203 第1布帛端縁
205 第2布帛
207 第2布帛端縁
LD 長手方向
WD 幅方向
TD 厚さ方向
LR1 第1仮想往復線
LR2 第2仮想往復線
LI1 第1内側仮想線
LI2 第2内側仮想線
D1 第1距離
D2 第2距離
Claims (13)
- 長手方向、幅方向及び厚さ方向を有するスライドファスナーと、一対の布帛との連結構造であって、
前記スライドファスナーが、前記長手方向に沿って配置されたテープ状基材と、前記テープ状基材を開閉可能なエレメント部と、前記エレメント部を開閉させる、引手部を備えるスライダー部とを有し、
前記テープ状基材が、合成繊維を含み、前記幅方向の両端に基材両端縁を備えており、
前記一対の布帛のそれぞれが、合成繊維を含み、前記基材両端縁のそれぞれに沿った布帛端縁を備えており、
前記連結構造が、前記スライドファスナー及び前記一対の布帛の境界部に、
(i)前記基材両端縁のそれぞれと、前記布帛端縁とが融着している融着部と、
(ii)前記テープ状基材と、前記一対の布帛のそれぞれとの間を、前記融着部を間に挟んで往復している、本縫いの縫い目と、
から構成されている、一対の連結部を含む、
ことを特徴とする、前記連結構造。 - 前記一対の連結部のそれぞれにおいて、前記テープ状基材と、前記一対の布帛のそれぞれとが、前記厚さ方向に重複していない、請求項1に記載の連結構造。
- 前記スライドファスナーが、前記幅方向に分離可能である、請求項1又は2に記載の連結構造。
- 前記一対の連結部のそれぞれが、前記融着部を間に挟み且つ前記融着部から第1距離だけ離れている、一対の仮想往復線を備えており、前記一対の連結部のそれぞれにおいて、前記縫い目が、前記一対の仮想往復線上に、前記本縫いの掛け合わせ部を備えているとともに、前記縫い目が、前記一対の仮想往復線の間を、前記融着部と所定の角度で交差しながら、直線的に往復している、請求項1〜3のいずれか一項に記載の連結構造。
- 前記一対の連結部のそれぞれが、前記一対の仮想往復線より内側に配置され、前記融着部を間に挟み且つ前記融着部から第2距離だけ離れている、一対の内側仮想線を備えており、前記一対の連結部のそれぞれにおいて、前記縫い目が、前記一対の内側仮想線と交差する部分に、前記本縫いの掛け合わせ部をさらに備えている、請求項4に記載の連結構造。
- 第2距離が、第1距離の40%以上の大きさを有する、請求項5に記載の連結構造。
- 前記一対の布帛のそれぞれの素材が、前記テープ状基材の素材よりも伸びやすい、請求項1〜6のいずれか一項に記載の連結構造。
- 前記連結構造が、前記一対の連結部の少なくとも一方に、前記テープ状基材の、前記引手部の側の面に隣接するシート部材をさらに備えており、前記シート部材が、合成繊維を含み、前記長手方向に延びる両端縁を備えており、前記一対の連結部の少なくとも一方において、前記融着部が、前記シート部材の前記両端縁の少なくとも一方の端縁をさらに融着しており、前記縫い目が、前記テープ状基材及び前記シート部材と、前記一対の布帛のそれぞれとの間を、前記融着部を間に挟んで往復している、請求項1〜7のいずれか一項に記載の連結構造。
- 前記シート部材が、前記幅方向において前記エレメント部に向かってループしているループ部をさらに備えており、前記融着部が、前記シート部材の前記両端縁の他方の端縁をさらに融着している、請求項8に記載の連結構造。
- 前記連結構造が、前記引手部と反対側の面に、前記エレメント部を覆うように配置されたフラップ部をさらに備えており、前記フラップ部が、合成繊維を含み、前記幅方向の一方の端縁及び他方の端縁を有し、前記一対の連結部の一方において、前記融着部が、前記フラップ部の前記一方の端縁をさらに融着しており、前記縫い目が、前記テープ状基材及び前記フラップ部と、前記一対の布帛のそれぞれとの間を、前記融着部を間に挟んで往復している、請求項1〜9のいずれか一項に記載の連結構造。
- 前記一対の布帛のそれぞれの素材が、フリース、フェルト、ジャージ、並びにそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される、請求項1〜10のいずれか一項に記載の連結構造。
- 衣服用である、請求項1〜11のいずれかに記載の連結構造。
- スライドファスナーと、一対の布帛との連結構造を形成する方法であって、
前記スライドファスナーが、長手方向、幅方向及び厚さ方向を有しており、前記長手方向に沿って配置されたテープ状基材と、前記テープ状基材を開閉可能なエレメント部と、前記エレメント部を開閉させる、引手部を備えるスライダー部とを有し、
前記テープ状基材が、合成繊維を含み、前記幅方向の両端に基材両端縁を備えており、
前記一対の布帛のそれぞれが、合成繊維を含み、前記基材両端縁のそれぞれに沿った布帛端縁を備えており、
前記方法が、次の各ステップ:
前記テープ状基材及びカットすべき両端部を含むカット前テープ状基材と、一対のカット前布帛であって、それぞれが前記一対の布帛のそれぞれ及びカットすべき端部を含むものとを、前記厚さ方向に重ね合わせ、前記カットすべき両端部のそれぞれ及びカットすべき端部を切除しながら、前記基材両端縁のそれぞれと、前記布帛端縁との間に融着部を形成するステップ;
前記テープ状基材と、前記一対の布帛のそれぞれとを、前記融着部を間に挟んで前記幅方向に隣接するように配置するステップ;
前記テープ状基材と、前記一対の布帛のそれぞれとの間を、前記融着部を間に挟んで往復している、本縫いの縫い目を形成するステップ;
を含むことを特徴とする、前記方法。
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