JP2018113629A - 音楽再生装置 - Google Patents

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裕介 近藤
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尚徳 塩崎
又升 郭
Yousheng Guo
又升 郭
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Abstract

【課題】スタンバイ後の消費電流を削減すること。
【解決手段】DAP1は、制御ポートの電位がローである場合に、シャットダウンし、制御ポートの電位がハイである場合に動作する、音声信号を増幅する増幅回路3と、増幅回路3に電源電圧を供給するDC/DCコンバーター5と、SoC2と、コレクタに、抵抗R1を介して、電源電圧が供給され、ベースが、SoC2の出力ポートに接続され、エミッタが、基準電位に接続された、バイポーラトランジスタQ1と、を備える。増幅回路3の制御ポートは、コレクタと抵抗R1との間に接続されている。SoC2は、スタンバイ状態とする場合、出力ポートの電位をハイとした後、DC/DCコンバーター5をシャットダウンし、出力ポートの電位をローとする。
【選択図】図2

Description

本発明は、音声信号を出力する音楽再生装置に関する。
ヘッドホンに音声信号を出力する音楽再生装置において、ヘッドホン出力には、アンバランス、バランスと呼ばれる方式がある(例えば、特許文献1参照。)。アンバランス方式には、直径3.5mmの3極端子が用いられており、「ホット」、「コールド」の2種類で音声信号を伝送する。一方、バランス方式には、直径2.5mmの4極端子が用いられており、「グラウンド」、「ホット」、「コールド」の3種類で信号を伝送する。「コールド」は、「ホット」の逆相である。外来ノイズが発生した場合、「ホット」、「コールド」双方に同じ位相のノイズが乗る。「コールド」の位相を反転し、「ホット」の信号とミックス(混合)することで、外来ノイズは打ち消しあい、音声信号の振幅は、倍になる。このため、バランス方式は、ノイズに強く、音質が良い。
図6は、バランス出力とアンバランス出力とを有するデジタルオーディオプレーヤー(以下、「DAP」という。)の構成を示す図である。DAP101(音楽再生装置)は、SoC(System on Chip)102、増幅回路103、104、DC/DCコンバーター105、バイポーラトランジスタQ101、Q102、3.5mmジャック106、2.5mmジャック107を備える。
SoC102は、DAP101を構成する各部を制御する。増幅回路103は、LR(左右)2チャンネルのアナログ音声信号を増幅する。増幅回路103が増幅したLR2チャンネルのアナログ音声信号は、3.5mmジャック106、及び、2.5mmジャック107に出力される。増幅回路104は、LR2チャンネルの反転アナログ音声信号を増幅する。増幅回路104が増幅したLR2チャンネルの反転アナログ音声信号は、2.5mmジャック107に出力される。増幅回路103、104は、制御ポートの電位がローである場合に、シャットダウンする。また、増幅回路103、104は、制御ポートの電位がハイである場合に、動作する。
バイポーラトランジスタQ101、Q102は、npn型のバイポーラトランジスタである。バイポーラトランジスタQ101のベースは、抵抗R103を介して、SoC102の出力ポートに接続されている。バイポーラトランジスタQ101のコレクタには、抵抗R101を介して、3.3Vの電源電圧が供給される。バイポーラトランジスタQ101のエミッタは、基準電位に接続されている。バイポーラトランジスタQ102のベースは、抵抗R104を介して、SoC102の出力ポートに接続されている。バイポーラトランジスタQ102のコレクタには、抵抗R102を介して、3.3Vの電源電圧が供給される。バイポーラトランジスタQ102のエミッタは、基準電位に接続されている。増幅回路103の制御ポートは、バイポーラトランジスタQ101のコレクタと、抵抗R101と、の間に接続されている。増幅回路104の制御ポートは、バイポーラトランジスタQ102のコレクタと、抵抗R102と、の間に接続されている。
DC/DCコンバーター105は、電圧を降圧する。DC/DCコンバーター105は、降圧した電源電圧を増幅回路103、104に供給する。
ここで、SoC102は、1.8Vの電源電圧で動作している。このため、SoC102は、制御のために、電位を1.8Vにすることしかできない。また、増幅回路103、104のシャットダウン制御を行うには、3.3Vレベルのロジックが必要となる。従って、SoC102から直接、増幅回路103、104のシャットダウン制御を行うことができない。そこで、電圧変換のために、バイポーラトランジスタQ101、Q102が設けられている。SoC102は、増幅回路103、104を動作させる場合、出力ポートの電位をローとする。この場合、バイポーラトランジスタQ101、Q102は、オフの状態であるため、増幅回路103、104の制御ポートの電位は、ハイである。従って、増幅回路103、104は、動作する。また、SoC102は、増幅回路103、104をシャットダウンする場合、出力ポートの電位をハイとする。この場合、バイポーラトランジスタQ101、Q102は、オンの状態であるため、増幅回路103、104の制御ポートの電位は、ローである。従って、増幅回路103、104は、シャットダウンする。
図7は、アンバランス出力からスタンバイ状態とする場合の論理を示す図である。SoC102は、出力ポートPOS_AMP_SDをローからハイとする。従って、増幅回路103は、シャットダウンする。次に、SoC102は、DC/DCコンバーター105をシャットダウンする(PWR_EN:ロー)。なお、増幅回路103のシャットダウンは、ポジティブ側のD/Aコンバーター(以下、「DAC」という。)のスタンバイ後に行われる。
図8は、バランス出力からスタンバイ状態となる場合の論理を示す図である。SoC102は、出力ポートPOS_AMP_SD、NEG_AMP_SDをローからハイとする。従って、増幅回路103、104は、シャットダウンする。次に、SoC102は、DC/DCコンバーター105をシャットダウンする(PWR_EN:ロー)。なお、増幅回路103、104のシャットダウンは、ポジティブ側及びネガティブ側のD/Aコンバーター(以下、「DAC」という。)のスタンバイ後に行われる。
特開2013−005291号公報
上述したように、増幅回路103、104をシャットダウンするために、SoC102は、出力ポートの電位をハイにする必要がある。このため、スタンバイ後に、増幅回路103、104の制御のために、電流が消費されているという問題がある。
本発明の目的は、スタンバイ後の消費電流を削減することである。
第1の発明の音楽再生装置は、制御ポートの電位がローである場合に、シャットダウンし、前記制御ポートの電位がハイである場合に動作する、音声信号を増幅する増幅部と、増幅部に電源電圧を供給する電源部と、制御部と、コレクタに、抵抗を介して、電源電圧が供給され、ベースが、前記制御部の出力ポートに接続され、エミッタが、基準電位に接続された、バイポーラトランジスタと、を備え、前記増幅部の前記制御ポートは、前記コレクタと前記抵抗との間に接続され、前記制御部は、スタンバイ状態とする場合、前記出力ポートの電位をハイとした後、前記電源部をシャットダウンし、前記出力ポートの電位をローとすることを特徴とする。
本発明では、制御部は、スタンバイ状態とする場合、出力ポートの電位をハイとする。これにより、バイポーラトランジスタがオンの状態となるため、増幅部の制御ポートの電位がローとなり、増幅部は、シャットダウンする。次に、制御部は、電源部をシャットダウンする。これにより、電源部から増幅部へ電源電圧が供給されないため、増幅部は、制御ポートの論理にかかわらず、シャットダウンの状態となる。そして、制御部は、出力ポートの電位をローとする。これにより、スタンバイ後に、増幅部の制御のために、電流が消費されなくなる。このように、本発明によれば、スタンバイ後の消費電流を削減することができる。
第2の発明の音楽再生装置は、第1の発明の音楽再生装置において、プラグが挿入されるジャックをさらに備え、前記制御部は、前記ジャックからの前記プラグの抜去を検出した場合、スタンバイ状態とするため、前記出力ポートの電位をハイとした後、前記電源部をシャットダウンし、前記出力ポートの電位をローとすることを特徴とする。
第3の発明の音楽再生装置は、第1又は第2の発明の音楽再生装置において、前記制御部は、スタンバイ状態から復帰する場合、前記出力ポートの電位をハイとした後、前記電源部を起動し、前記出力ポートの電位をローとすることを特徴とする。
本発明では、制御部は、スタンバイ状態から復帰する場合、出力ポートの電位をハイとした後、電源部を起動し、出力ポートの電位をローとする。これにより、スタンバイ状態から復帰する際に、増幅部に電源電圧が供給されても、増幅部が即座に起動せず、増幅部がシャットダウンしている状態から起動する。
第4の発明の音楽再生装置は、第1制御ポートの電位がローである場合に、シャットダウンし、前記第1制御ポートの電位がハイである場合に、動作する、左右2チャンネルの音声信号を増幅する第1増幅部と、第2制御ポートの電位がローである場合に、シャットダウンし、前記第2制御ポートの電位がハイである場合に、動作する、左右2チャンネルの反転音声信号を増幅する第2増幅部と、前記第1増幅部、及び、前記第2増幅部に電源電圧を供給する電源部と、コレクタに、第1抵抗を介して、電源電圧が供給され、ベースが、前記制御部の第1出力ポートに接続され、エミッタが、基準電位に接続された、第1バイポーラトランジスタと、コレクタに、第2抵抗を介して、電源電圧が供給され、ベースが、前記制御部の第2出力ポートに接続され、エミッタが、基準電位に接続された、第2バイポーラトランジスタと、を備え、前記第1制御ポートは、前記第1バイポーラトランジスタの前記コレクタと前記第1抵抗との間に接続され、前記第2制御ポートは、前記第2バイポーラトランジスタの前記コレクタと前記第2抵抗との間に接続され、前記制御部は、アンバランス出力の場合、前記第1出力ポートをローとし、前記第2出力ポートの電位をハイとし、アンバランス出力からスタンバイ状態とする場合、前記第1出力ポートをハイとした後、前記電源部をシャットダウンし、前記第1出力ポート、及び、前記第2出力ポートの電位をローとすることを特徴とする。
本発明では、制御部は、アンバランス出力からスタンバイ状態とする場合、第1出力ポートの電位をハイとする。これにより、第1バイポーラトランジスタがオンの状態となるため、第1増幅部の制御ポートの電位がローとなり、第1増幅部は、シャットダウンする。次に、制御部は、電源部をシャットダウンする。これにより、電源部から第1増幅部及び第2増幅部へ電源電圧が供給されないため、第1増幅部及び第2増幅部は、制御ポートの論理にかかわらず、シャットダウンする。そして、制御部は、第1出力ポート、及び、第2出力ポートの電位をローとする。これにより、スタンバイ後に、第1増幅部及び第2増幅部の制御のために、電流が消費されなくなる。このように、本発明によれば、スタンバイ後の消費電流を削減することができる。
第5の発明の音楽再生装置は、第4の発明の音楽再生装置において、アンバランス用のプラグが挿入されるアンバランス用のジャックをさらに備え、前記制御部は、前記アンバランス用のジャックからの前記アンバランス用のプラグの抜去を検出した場合、スタンバイ状態とするため、前記第1出力ポートの電位をハイとした後、前記電源部をシャットダウンし、前記第1出力ポート、及び、前記第2出力ポートの電位をローとすることを特徴とする。
第6の発明の音楽再生装置は、第4又は第5の発明の音楽再生装置において、前記制御部は、バランス出力の場合、前記第1出力ポート、及び、前記第2出力ポートの電位をローとし、バランス出力からスタンバイ状態とする場合、前記第1出力ポート、及び、前記第2出力ポートの電位をハイとした後、前記電源部をシャットダウンし、前記第1出力ポート、及び、前記第2出力ポートの電位をローとすることを特徴とする。
本発明では、制御部は、バランス出力からスタンバイ状態とする場合、第1出力ポート、及び、第2出力ポートの電位をハイとする。これにより、第1バイポーラトランジスタ、及び、第2バイポーラトランジスタがオンの状態となるため、第1増幅部及び第2増幅部の制御ポートの電位がローとなり、第1増幅部及び第2増幅部は、シャットダウンする。次に、制御部は、電源部をシャットダウンする。これにより、電源部から第1増幅部及び第2増幅部へ電源電圧が供給されないため、第1増幅部及び第2増幅部は、制御ポートの論理にかかわらず、シャットダウンする。そして、制御部は、第1出力ポート、及び、第2出力ポートの電位をローとする。これにより、スタンバイ後に、第1増幅部及び第2増幅部の制御のために、電流が消費されなくなる。このように、本発明によれば、スタンバイ後の消費電流を削減することができる。
第7の発明の音楽再生装置は、第6の発明の音楽再生装置において、バランス用のプラグが挿入されるバランス用のジャックをさらに備え、前記制御部は、前記バランス用のジャックからの前記バランス用のプラグの抜去を検出した場合、スタンバイ状態とするため、前記第1出力ポート、及び、前記第2出力ポートの電位をハイとした後、前記電源部をシャットダウンし、前記第1出力ポート、及び、前記第2出力ポートの電位をローとすることを特徴とする。
第8の発明の音楽再生装置は、第4〜第7のいずれかの発明の音楽再生装置において、前記制御部は、スタンバイ状態からアンバランス出力とする場合、前記第1出力ポート、及び、前記第2出力ポートの電位をハイとした後、前記電源部を起動し、前記第1出力ポートの電位をローとすることを特徴とする。
本発明では、制御部は、スタンバイ状態からアンバランス出力とする場合、第1出力ポート、及び、第2出力ポートの電位をハイとした後、電源部を起動し、第1出力ポートの電位をローとする。これにより、スタンバイ状態からアンバランス出力となる際に、第1増幅部に電源電圧が供給されても、第1増幅部が即座に起動せず、第1増幅部がシャットダウンしている状態から、起動する。
第9の発明の音楽再生装置は、第4〜第8のいずれかの発明の音楽再生装置において、前記制御部は、スタンバイ状態からバランス出力とする場合、前記第1出力ポート、及び、前記第2出力ポートの電位をハイとした後、前記電源部を起動し、前記第1出力ポート、及び、前記第2出力ポートの電位をローとすることを特徴とする。
本発明では、制御部は、スタンバイ状態からバランス出力とする場合、第1出力ポート、及び、第2出力ポートの電位をハイとした後、電源部を起動し、第1出力ポート、及び、第2出力ポートの電位をローとする。これにより、スタンバイ状態からバランス出力となる際に、第1増幅部及び第2増幅部に電源電圧が供給されても、第1増幅部及び第2増幅部が即座に起動せず、第1増幅部及び第2増幅部がシャットダウンしている状態から、起動する。
本発明によれば、スタンバイ後の消費電流を削減することができる。
本発明の実施形態に係るデジタルオーディオプレーヤーの構成を示す図である。 アンバランス出力からスタンバイ状態とする場合の論理を示す図である。 バランス出力からスタンバイ状態とする場合の論理を示す図である。 スタンバイ状態からアンバランス出力とする場合の論理を示す図である。 スタンバイ状態からバランス出力とする場合の論理を示す図である。 デジタルオーディオプレーヤーの構成を示す図である。 アンバランス出力からスタンバイ状態とする場合の論理を示す図である。 バランス出力からスタンバイ状態とする場合の論理を示す図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の実施形態に係るデジタルオーディオプレーヤー(以下、「DAP」という。)の構成を示す図である。DAP1(音楽再生装置)は、バランス出力とアンバランス出力とを有する。図1に示すように、DAP1は、SoC(System on Chip)2、増幅回路3、4、DC/DCコンバーター5、バイポーラトランジスタQ1、Q2、3.5mmジャック6、2.5mmジャック7を備える。
SoC2(制御部)は、DAP1を構成する各部を制御する。増幅回路3(増幅部、第1増幅部)は、LR(左右)2チャンネルのアナログ音声信号を増幅する。増幅回路3が増幅したLR2チャンネルのアナログ音声信号は、3.5mmジャック6、及び、2.5mmジャック7に出力される。増幅回路4(増幅部、第2増幅部)は、LR2チャンネルの反転アナログ音声信号を増幅する。増幅回路4が増幅したLR2チャンネルの反転アナログ音声信号は、2.5mmジャック7に出力される。増幅回路3、4は、制御ポートの電位がローである場合に、シャットダウンする。また、増幅回路3、4は、制御ポートの電位がハイである場合に、動作する。
バイポーラトランジスタQ1、Q2は、npn型のバイポーラトランジスタである。バイポーラトランジスタQ1(第1バイポーラトランジスタ)のベースは、抵抗R3を介して、SoC2の出力ポートに接続されている。バイポーラトランジスタQ1のコレクタには、抵抗R1(第1抵抗)を介して、3.3Vの電源電圧が供給される。バイポーラトランジスタQ1のエミッタは、基準電位に接続されている。バイポーラトランジスタQ2(第2バイポーラトランジスタ)のベースは、抵抗R4を介して、SoC2の出力ポートに接続されている。バイポーラトランジスタQ2のコレクタには、抵抗R2を介して、3.3Vの電源電圧が供給される。バイポーラトランジスタQ2のエミッタは、基準電位に接続されている。増幅回路3の制御ポートは、バイポーラトランジスタQ1のコレクタと、抵抗R1と、の間に接続されている。増幅回路4の制御ポートは、バイポーラトランジスタQ2のコレクタと、抵抗R2と、の間に接続されている。
DC/DCコンバーター5(電源部)は、電圧を降圧する。DC/DCコンバーター5は、降圧した電源電圧を増幅回路3、4に供給する。3.5mmジャック6は、アンバランス用のプラグが挿入されるアンバランス用のジャックである。2.5mmジャック7は、バランス用のプラグが挿入されるバランス用のジャックである。SoC2は、3.5mmジャック6、及び、2.5mmジャック7へのプラグの挿入、3.5mmジャック6、及び、2.5mmジャック7からのプラグの抜去を検出する。
ここで、SoC2は、1.8Vの電源電圧で動作している。このため、SoC2は、制御のために、電位を1.8Vにすることしかできない。また、増幅回路3、4のシャットダウン制御を行うには、3.3Vレベルのロジックが必要となる。従って、SoC2から直接、増幅回路3、4のシャットダウン制御を行うことができない。そこで、電圧変換のために、バイポーラトランジスタQ1、Q2が設けられている。SoC2は、増幅回路3、4を動作させる場合、出力ポートの電位をローとする。この場合、バイポーラトランジスタQ1、Q2は、オフの状態であるため、増幅回路3、4の制御ポートの電位は、ハイである。従って、増幅回路3、4は、動作する。また、SoC2は、増幅回路103、104をシャットダウンする場合、出力ポートの電位をハイとする。この場合、バイポーラトランジスタQ1、Q2は、オンの状態であるため、増幅回路3、4の制御ポートの電位は、ローである。従って、増幅回路3、4は、シャットダウンする。
図2は、アンバランス出力からスタンバイ状態とする場合の論理を示す図である。SoC2は、3.5mmジャック6からのアンバランス用のプラグの抜去を検出した場合、DAP1をスタンバイ状態とする。SoC2は、アンバランス出力の場合、出力ポートPOS_AMP_SDの電位をローとしている。これにより、ポジティブ側の増幅回路3は、動作している。また、SoC2は、出力ポートNEG_AMP_SDの電位をハイとしている。これにより、ネガティブ側の増幅回路4は、シャットダウンしている。SoC2は、スタンバイ状態とする場合、出力ポートPOS_AMP_SDの電位をハイとする。これにより、ポジティブ側の増幅回路3は、シャットダウンする。次に、SoC2は、DC/DCコンバーター5をシャットダウンする(PWR_EN:ロー)。これにより、DC/DCコンバーター5から増幅回路3、4に電源電圧が供給されないため、増幅回路3、4は、制御ポートの論理にかかわらず、シャットダウンの状態となる。そして、SoC2は、DC/DCコンバーター5をシャットダウンしてから60ms経過後、出力ポートPOS_AMP_SD、NEG_AMP_SDの電位をローとする。これにより、スタンバイ後に、増幅回路3、4の制御のために、電流が消費されなくなる。このように、本実施形態によれば、スタンバイ後の消費電流を削減することができる。
図3は、バランス出力からスタンバイ状態とする場合の論理を示す図である。SoC2は、2.5mmジャック7からのバランス用のプラグの抜去を検出した場合、DAP1をスタンバイ状態とする。SoC2は、バランス出力の場合、出力ポートPOS_AMP_SD、NEG_AMP_SDの電位をローとしている。これにより、ポジティブ側の増幅回路3、及び、ネガティブ側の増幅回路4は、動作している。SoC2は、スタンバイ状態とする場合、出力ポートPOS_AMP_SD、NEG_AMP_SDの電位をハイとする。これにより、ポジティブ側の増幅回路3、及び、ネガティブ側の増幅回路4は、シャットダウンする。次に、SoC2は、DC/DCコンバーター5をシャットダウンする(PWR_EN:ロー)。これにより、DC/DCコンバーター5から増幅回路3、4に電源電圧が供給されないため、増幅回路3、4は、制御ポートの論理にかかわらず、シャットダウンの状態となる。そして、SoC2は、DC/DCコンバーター5をシャットダウンしてから60ms経過後、出力ポートPOS_AMP_SD、NEG_AMP_SDの電位をローとする。これにより、スタンバイ後に、増幅回路3、4の制御のために、電流が消費されなくなる。このように、本実施形態によれば、スタンバイ後の消費電流を削減することができる
図4は、スタンバイ状態からアンバランス出力とする場合の論理を示す図である。SoC2は、スタンバイ状態の場合、出力ポートPOS_AMP_SD、NEG_AMP_SDの電位をローとしている。SoC2は、アンバランス出力とする場合、出力ポートPOS_AMP_SD、NEG_AMP_SDの電位をハイとする。SoC2は、出力ポートPOS_AMP_SD、NEG_AMP_SDの電位をハイとしてから1ms経過後、DC/DCコンバーター5を起動する(PWR_EN:ハイ)。ここで、SoC2の出力ポートPOS_AMP_SD、NEG_AMP_SDの電位は、ハイであるため、増幅回路3、4は、シャットダウンしたままである。SoC2は、DC/DCコンバーター5を起動してから6ms経過後、出力ポートPOS_AMP_SDの電位をローとする。これにより、増幅回路3が動作する。このように、本実施形態では、スタンバイ状態からアンバランス出力とする際に、増幅回路3に電源電圧が供給されても、増幅回路3が即座に起動せず、増幅回路3がシャットダウンしている状態から起動する。
図5は、スタンバイ状態からバランス出力とする場合の論理を示す図である。SoC2は、スタンバイ状態の場合、出力ポートPOS_AMP_SD、NEG_AMP_SDの電位ローとしている。SoC2は、バランス出力とする場合、出力ポートPOS_AMP_SD、NEG_AMP_SDの電位をハイとする。SoC2は、出力ポートPOS_AMP_SD、NEG_AMP_SDの電位をハイとしてから1ms経過後、DC/DCコンバーター5を起動する(PWR_EN:ハイ)。ここで、SoC2の出力ポートPOS_AMP_SD、NEG_AMP_SDの電位は、ハイであるため、増幅回路3、4は、シャットダウンしたままである。SoC2は、DC/DCコンバーター5を起動してから6ms経過後、出力ポートPOS_AMP_SD、NEG_AMP_SDの電位をローとする。これにより、増幅回路3、4が動作する。このように、本実施形態では、スタンバイ状態からバランス出力とする際に、増幅回路3、4に電源電圧が供給されても、増幅回路3、4が即座に起動せず、増幅回路3、4がシャットダウンしている状態から起動する。
本実施形態によれば、スタンバイ後も、SoC2の出力ポートの電位をハイとしていた場合と比べて、消費電流が1.3mA削減され、スタンバイ時に全体の5%、消費電流が削減される。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明を適用可能な形態は、上述の実施形態には限られるものではなく、以下に例示するように、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることが可能である。
上述の実施形態においては、DAP1は、アンバランス出力とバランス出力とを有している。これに限らず、DAP1は、バランス出力を有していなくてもよい。この場合、増幅回路4、2.5mmジャック7、バイポーラトランジスタQ2、抵抗R2、R4は不要である。
上述の実施形態においては、音楽再生装置として、DAPを例示した。これに限らず、スマートフォン、タブレットPC、USB DAC、ヘッドホンアンプ等であってもよい。
本発明は、音声信号を出力する音楽再生装置に好適に採用され得る。
1 DAP(音楽再生装置)
2 SoC(制御部)
3 増幅回路(増幅部、第1増幅部)
4 増幅回路(増幅部、第2増幅部)
5 DC/DCコンバーター(電源部)
6 3.5mmジャック
7 2.5mmジャック
Q1 バイポーラトランジスタ(第1バイポーラトランジスタ)
Q2 バイポーラトランジスタ(第2バイポーラトランジスタ)
R1 抵抗(第1抵抗)
R2 抵抗(第2抵抗)

Claims (9)

  1. 制御ポートの電位がローである場合に、シャットダウンし、前記制御ポートの電位がハイである場合に動作する、音声信号を増幅する増幅部と、
    増幅部に電源電圧を供給する電源部と、
    制御部と、
    コレクタに、抵抗を介して、電源電圧が供給され、
    ベースが、前記制御部の出力ポートに接続され、
    エミッタが、基準電位に接続された、バイポーラトランジスタと、を備え、
    前記増幅部の前記制御ポートは、前記コレクタと前記抵抗との間に接続され、
    前記制御部は、
    スタンバイ状態とする場合、前記出力ポートの電位をハイとした後、前記電源部をシャットダウンし、前記出力ポートの電位をローとすることを特徴とする音楽再生装置。
  2. プラグが挿入されるジャックをさらに備え、
    前記制御部は、前記ジャックからの前記プラグの抜去を検出した場合、スタンバイ状態とするため、前記出力ポートの電位をハイとした後、前記電源部をシャットダウンし、前記出力ポートの電位をローとすることを特徴とする請求項1に記載の音楽再生装置。
  3. 前記制御部は、スタンバイ状態から復帰する場合、前記出力ポートの電位をハイとした後、前記電源部を起動し、前記出力ポートの電位をローとすることを特徴とする請求項1又は2に記載の音楽再生装置。
  4. 第1制御ポートの電位がローである場合に、シャットダウンし、前記第1制御ポートの電位がハイである場合に、動作する、左右2チャンネルの音声信号を増幅する第1増幅部と、
    第2制御ポートの電位がローである場合に、シャットダウンし、前記第2制御ポートの電位がハイである場合に、動作する、左右2チャンネルの反転音声信号を増幅する第2増幅部と、
    前記第1増幅部、及び、前記第2増幅部に電源電圧を供給する電源部と、
    コレクタに、第1抵抗を介して、電源電圧が供給され、
    ベースが、前記制御部の第1出力ポートに接続され、
    エミッタが、基準電位に接続された、第1バイポーラトランジスタと、
    コレクタに、第2抵抗を介して、電源電圧が供給され、
    ベースが、前記制御部の第2出力ポートに接続され、
    エミッタが、基準電位に接続された、第2バイポーラトランジスタと、を備え、
    前記第1制御ポートは、前記第1バイポーラトランジスタの前記コレクタと前記第1抵抗との間に接続され、
    前記第2制御ポートは、前記第2バイポーラトランジスタの前記コレクタと前記第2抵抗との間に接続され、
    前記制御部は、
    アンバランス出力の場合、前記第1出力ポートをローとし、前記第2出力ポートの電位をハイとし、
    アンバランス出力からスタンバイ状態とする場合、前記第1出力ポートをハイとした後、前記電源部をシャットダウンし、前記第1出力ポート、及び、前記第2出力ポートの電位をローとすることを特徴とする音楽再生装置。
  5. アンバランス用のプラグが挿入されるアンバランス用のジャックをさらに備え、
    前記制御部は、前記アンバランス用のジャックからの前記アンバランス用のプラグの抜去を検出した場合、スタンバイ状態とするため、前記第1出力ポートの電位をハイとした後、前記電源部をシャットダウンし、前記第1出力ポート、及び、前記第2出力ポートの電位をローとすることを特徴とする請求項4に記載の音楽再生装置。
  6. 前記制御部は、
    バランス出力の場合、前記第1出力ポート、及び、前記第2出力ポートの電位をローとし、
    バランス出力からスタンバイ状態とする場合、前記第1出力ポート、及び、前記第2出力ポートの電位をハイとした後、前記電源部をシャットダウンし、前記第1出力ポート、及び、前記第2出力ポートの電位をローとすることを特徴とする請求項4又は5に記載の音楽再生装置。
  7. バランス用のプラグが挿入されるバランス用のジャックをさらに備え、
    前記制御部は、前記バランス用のジャックからの前記バランス用のプラグの抜去を検出した場合、スタンバイ状態とするため、前記第1出力ポート、及び、前記第2出力ポートの電位をハイとした後、前記電源部をシャットダウンし、前記第1出力ポート、及び、前記第2出力ポートの電位をローとすることを特徴とする請求項6に記載の音楽再生装置。
  8. 前記制御部は、スタンバイ状態からアンバランス出力とする場合、前記第1出力ポート、及び、前記第2出力ポートの電位をハイとした後、前記電源部を起動し、前記第1出力ポートの電位をローとすることを特徴とする請求項4〜7のいずれか1項に記載の音楽再生装置。
  9. 前記制御部は、スタンバイ状態からバランス出力とする場合、前記第1出力ポート、及び、前記第2出力ポートの電位をハイとした後、前記電源部を起動し、前記第1出力ポート、及び、前記第2出力ポートの電位をローとすることを特徴とする請求項4〜8のいずれか1項に記載の音楽再生装置。
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