JP2018113587A - 窓ガラス - Google Patents

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Abstract

【課題】デフォッガ及びアンテナを用いて受信性能をさらに向上することができる、窓ガラスを提供する。
【解決手段】本発明の窓ガラスは、ガラス板1と、ガラス板1上に形成された1対のバスバー21a、21b及び1対のバスバー21a、21bを連結する複数の水平加熱線を有するデフォッガ2と、ガラス板1上に形成されたアンテナ3と、を備える。アンテナ3は、第1給電部31と、第1給電部31から延びる第1アンテナエレメント33と、第2給電部32と、第2給電部32から延びる第2アンテナエレメント34と、を備える。第1アンテナエレメント33及び第2アンテナエレメント34により、第1メディアの周波数域の電波を受信するように構成され、第1アンテナエレメント33及び第2アンテナエレメント34は、ともにデフォッガ2と容量結合している。
【選択図】図1

Description

本発明は、窓ガラス及びこれを備えたバックドアに関する。
自動車に取り付けられる車両用の窓ガラス(特に、リアガラス)の表面には、結露又は氷結を除去するためのデフォッガ、及び所定の電波を受信するためのアンテナ等が設けられることがある。デフォッガは、窓ガラスの水平方向全体に亘って延びる複数の水平加熱線を有している。また、アンテナとしては、例えば、DAB(Digital Audio Broadcasting。以下、「DAB」と称する)の放送を受信するためのDABアンテナ素子が用いられることがあり、特許文献1では、DABアンテナ素子をデフォッガとともに設けた車両用の窓ガラスが提案されている。そして、このDABアンテナ素子は、デフォッガと容量結合をしており、デフォッガもアンテナの一部として利用することで、受信性能を向上している。
国際公開第2016/190064号公報
しかしながら、デフォッガを利用した受信性能の向上には改良の余地があり、さらなる受信性能の向上が要望されていた。また、このような問題は、DABに限らず、他のメディアの受信においても共通する問題である。本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、デフォッガ及びアンテナを用いて受信性能をさらに向上することができる、窓ガラス及びこれを備えたバックドアを提供することを目的とする。
本発明に係る窓ガラスは、ガラス板と、前記ガラス板上に形成された1対のバスバー、及び前記1対のバスバーを連結する複数の水平加熱線を有するデフォッガと、前記ガラス板上に形成されたアンテナと、を備え、前記アンテナは、第1給電部と、前記第1給電部から延びる第1アンテナエレメントと、第2給電部と、
前記第2給電部から延びる第2アンテナエレメントと、を備え、前記第1アンテナエレメント及び第2アンテナエレメントにより、第1メディアの周波数域の電波を受信するように構成され、前記第1アンテナエレメント及び第2アンテナエレメントは、ともに前記デフォッガと容量結合している。
なお、本発明における「水平」とは、車両の設置面と概ね平行な方向を意味する。したがって、「水平」は必ずしも厳密な方向を示すものではなく、例えば、「水平」と称しても、車両の設置面と厳密に平行ではなく、多少傾いていてもよいこととする。そして、この「水平」の意味は、本明細書において同じである。
上記窓ガラスにおいて、前記第1アンテナエレメント及び第2アンテナエレメントは、前記デフォッガの異なる部位において、それぞれ容量結合させることができる。
上記窓ガラスにおいて、前記デフォッガは、いずれかの前記水平加熱線から延びる補助エレメントを有しており、前記第1アンテナエレメント及び第2アンテナエレメントのいずれか一方は、前記補助エレメントと容量結合させることができる。
上記窓ガラスにおいて、前記補助エレメントは、前記水平加熱線のうち、最上部または最下部の水平加熱線から延びており、前記デフォッガは、少なくとも前記補助エレメントが接続された前記最上部または最下部の水平加熱線を含む複数の前記水平加熱線と交差する第1垂直エレメントを備えており、前記第1垂直エレメントと前記補助エレメントとの距離が100mm以下であるものとすることができる。
上記窓ガラスにおいて、前記デフォッガは、前記第1垂直エレメントよりも前記第1給電部または第2給電部側に配置され、複数の前記水平加熱線と交差する第2垂直エレメントを備えており、前記第1垂直エレメントと第2垂直エレメントとの距離をL、前記ガラス板の波長短縮率をα、前記第1メディアの周波数域に対応する最短波長をλとしたとき、L≦α・λ/2を充足するものとすることができる。
上記窓ガラスにおいて、前記第2給電部を接地させることができる。
上記窓ガラスにおいて、前記第1メディアは、DABとすることができる。
本発明に係るバックドアは、上述したいずれかの窓ガラスと、前記窓ガラスが取り付けられる窓用開口部を有し、当該窓ガラスを支持する樹脂製のカバー部材と、を備えている。
本発明に係る窓ガラスによれば、受信性能をさらに向上することができる。
本発明に係る車両用窓ガラスの一実施形態が実装された自動車のリアガラスの正面図である。 図1に係る窓ガラスの他の例を示す正面図である。 実施例1に係る窓ガラスのモデルを示す図である。 比較例1に係る窓ガラスのモデルを示す図である。 比較例2に係る窓ガラスのモデルを示す図である。 実施例1及び比較例1、2の受信性能を示すグラフである。 実施例2に係る窓ガラスのモデルを示す図である。 実施例1、2及び比較例1の受信性能を示すグラフである。 実施例2〜8及び比較例1の受信性能を示すグラフである。 実施例9に係る窓ガラスのモデルを示す図である。 比較例3に係る窓ガラスのモデルを示す図である。 実施例1、9及び比較例3の受信性能を示すグラフである。 実施例10に係る窓ガラスを示す平面図である。 実施例9、10及び比較例3の受信性能を示すグラフである。 実施例11に係る窓ガラスのモデルを示す図である。 実施例10、11及び比較例3の受信性能を示すグラフである。 実施例10、12〜14及び比較例3の受信性能を示すグラフである。 実施例15に係る窓ガラスのモデルを示す図である。 実施例9、10、15及び比較例3の受信性能を示すグラフである。 実施例16に係る窓ガラスのモデルを示す図である。 比較例4に係る窓ガラスのモデルを示す図である。 実施例10、16及び比較例4の受信性能を示すグラフである。 実施例16、17及び比較例4の受信性能を示すグラフである。
以下、本発明に係る車両用窓ガラスの一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。図1は、本実施形態に係る車両用窓ガラスが適用される自動車のリアガラスの正面図である。なお、以下では、説明の便宜のため、図1の向きを基準に、図1の上下方向を、上下方向または垂直方向、図1の左右方向を、左右方向または水平方向と称することがあるが、この向きは、本発明を限定するものではない。
<1.車両用窓ガラス>
図1に示すように、本実施形態に係る車両用窓ガラスは、ガラス板1上に、デフォッガ2と、DAB(Digital Audio Broadcast)アンテナ3とが、実装されている。以下、各部材について、順に説明する。
<1−1.ガラス板>
ガラス板1は、自動車用の公知のガラス板を利用することができる。例えば、ガラス板1として、熱線吸収ガラス、一般的なクリアガラス若しくはグリーンガラス、又はUVグリーンガラスが利用されてもよい。ただし、このようなガラス板1は、自動車が使用される国の安全規格に沿った可視光線透過率を実現する必要がある。例えば、日射吸収率、可視光線透過率などが安全規格を満たすように調整することができる。以下に、クリアガラスの組成の一例と、熱線吸収ガラス組成の一例を示す。
(クリアガラス)
SiO2:70〜73質量%
Al23:0.6〜2.4質量%
CaO:7〜12質量%
MgO:1.0〜4.5質量%
2O:13〜15質量%(Rはアルカリ金属)
Fe23に換算した全酸化鉄(T−Fe23):0.08〜0.14質量%
(熱線吸収ガラス)
熱線吸収ガラスの組成は、例えば、クリアガラスの組成を基準として、Fe23に換算した全酸化鉄(T−Fe23)の比率を0.4〜1.3質量%とし、CeO2の比率を0〜2質量%とし、TiO2の比率を0〜0.5質量%とし、ガラスの骨格成分(主に、SiO2やAl23)をT−Fe23、CeO2及びTiO2の増加分だけ減じた組成とすることができる。
なお、ガラス板1の種類は、クリアガラス又は熱線吸収ガラスに限られず、実施の形態に応じて適宜選択可能である。
また、このようなガラス板1は、単一のガラス板で構成するほか、複数のガラスで樹脂などの中間膜を挟持した合わせガラスであってもよい。ガラス板1の厚みは、単一のガラス板又は合わせガラス(合計厚さ)のいずれであっても、例えば、2〜5mmであることが好ましく、2.5〜4.5mmであることがさらに好ましく、3〜4mmであることが特に好ましい。なお、ガラス板の波長短縮率αは、ガラス板の厚み等によっても変更されるが、例えば一枚のガラス板にデフォッガ、アンテナ素子等が形成されている場合は約0.7であり、二枚のガラス板により、中間膜が挟持された合わせガラスにおいては、約0.5であるが、より詳細に説明すると、対象となる放送波の周波数やガラス板の厚みによって、以下のように変化する。但し、以下の表1の波長短縮率は一例であり、他の条件によっても変化することがあり得る。
<1−2.デフォッガ>
次に、デフォッガ2について説明する。図1に示すように、デフォッガ2は、ガラス板1における垂直方向の中央付近に配置されており、ガラス板1の左右方向全体に亘って延びるように形成されている。具体的には、このデフォッガ2は、ガラス板1の両側縁に沿って上下方向に延びる一対の給電用のバスバー21a、21bを備えている。ここでは、説明の便宜のため、左側のバスバーを第1バスバー21aと称し、右側のバスバーを第2バスバー21bと称することとする。そして、両バスバー21a、21bの間には、複数の水平エレメント(水平加熱線)22が所定間隔をおいて平行に配置されており、バスバー21a、21bからの給電により、防曇用の熱が発生するようになっている。また、このデフォッガ2には、上下方向に延びる3本の垂直エレメント41〜43が設けられている。ここでは、説明の便宜のため、左側の垂直エレメントを左垂直エレメント41、中央の垂直エレメントを中央垂直エレメント42、右側の垂直エレメントを右垂直エレメント43と称することとする。これら垂直エレメント41〜43は、すべての水平エレメント22と交差するように、最も上方にある水平エレメント(以下、最上部水平エレメントという)221と、最も下方にある水平エレメント(以下、最下部水平エレメントという)222とを結ぶように延びている。
また、このデフォッガ2には、最下部水平エレメント222と中央垂直エレメント42との交差部分25から延びる補助エレメント5が設けられている。より詳細に説明すると、この補助エレメント5は、上記交差部分25から下方へ延びる第1部位51と、この第1部位51の下端から左側へ水平に延びる第2部位52とを有するL字状に形成されている。但し、この補助エレメント5の位置は、調整可能であり、第1部位51の上端を最下部水平エレメント222の水平方向のいずれの位置に配置することもできる。但し、いずれかの垂直エレメント41〜43との交差部分に接続することが好ましい。特に、中央垂直エレメント42との交差部分を原点とすると、この原点を挟んで、右側へ150mmから左側へ150mmの範囲内に補助エレメント5を接続することが好ましく、右側へ100mmから左側へ100mmの範囲内であることがさらに好ましい。
ところで、デフォッガ2には常時、定在波が発生しており、この定在波の波長帯域はデフォッガ2の水平エレメント22の長さに起因する。そして、デフォッガ2の近傍に後述するDABアンテナ3が配置され、このDABアンテナ3がデフォッガ2と容量結合している場合、水平エレメント22の長さが、アンテナ3で受信する放送波の波長λの半分、つまりλ/2の整数倍であれば、アンテナ3は、デフォッガ2に発生する定在波の影響を受けることが本発明者によって見出された(但し、ここでのλはガラス板の波長短縮率を掛けたものとする)。すなわち、デフォッガ2で受信した電波が、デフォッガ2においてDABアンテナ3の周波数帯域の半分の定在波として励起すれば、その励起されるエネルギー分だけ、容量結合によりデフォッガ2からDABアンテナ3に供給されるエネルギーが、DABアンテナ3の周波数帯域の電波がデフォッガ2にトラップされる。その結果、DABアンテナ3の受信感度が低下することが見出された。但し、本実施形態のように、水平エレメント22が垂直エレメント41〜43によって区切られている場合には、区切られた水平エレメント22の長さ、つまりバスバー21a、21bと垂直エレメント41〜43との間隔や、隣接する垂直エレメント41〜43間の間隔に起因して定在波の影響がコントロールでき、その結果、DABアンテナ3の受信感度の低下を抑制できることも分かった。
また、定在波が発生し、その周波数の整数倍が、DABの周波数帯域に対応したものになると、アンテナとしての受信性能が低下し、DABアンテナ3が十分機能しなくなる。しかし、上記のように、バスバー21a、21bと垂直エレメント41〜43との間隔や、隣接する垂直エレメント41〜43間の間隔を調整し、定在波の周波数をコントロールすることで、受信性能の低下を防止することができる。以下、この点について、検討する。
ここでは、第1バスバー21aと左垂直エレメント41との水平方向の間隔を第1間隔P1、左垂直エレメント41と中央垂直エレメント42の水平方向の間隔を第2間隔P2、中央垂直エレメント42と右垂直エレメント43の水平方向の間隔を第3間隔P3、右垂直エレメント43と第2バスバー21bとの水平方向の間隔を第4間隔P4と称することとする。なお、これらの間隔Pは、下端部同士の間隔とする。
そして、これら4つの間隔のうち、最も小さい間隔をPminとし、DABアンテナ3によるDAB放送波の波長域をλ1〜λ2、上述したガラス板1の波長短縮率をαとすると、以下の式(1)(2)のいずれかを充足するように、垂直エレメント41〜43が配置されることが好ましい。
Pmin<α・λ1/2 (1)
P2<α・λ1/2 (2)
なお、DABのバンドIIIの周波数域である170〜240MHzに対応する波長域は、一般的なガラス板の波長短縮率を考慮すると(α=0.65とする)、約813〜1147mm(=αλ1〜αλ2)となる。
式(1)は、区切られた水平エレメント22の間隔のうち、最も小さい間隔Pminが、α・λ1/2よりも小さいことを示している。したがって、複数の間隔のうち、少なくとも1つの間隔がα・λ1/2よりも小さくなると、定在波によるDABアンテナの受信性能の低下が抑制される。
また、式(2)は、補助エレメント5が接続されている中央垂直エレメント42と、それよりもDABアンテナ3側に配置されている左垂直エレメント41との間隔であるP2が、α・λ1/2よりも小さいことを示している。後述するように、補助エレメント5は、受信性能に大きく影響するため、これと接続される中央垂直エレメント42とそれよりもDABアンテナ3側の左垂直エレメント41との間隔P2の調整は、DABアンテナ3の受信性能の低下の抑制に寄与する。
<1−3.DABアンテナ>
次に、DABアンテナ3について説明する。本実施形態に係るDABアンテナ3は、ガラス板1において、デフォッガ2の下方に配置されている。具体的には、第1バスバー21aと左垂直エレメント41との間に配置された第1給電部31と、この第1給電部31の右側に配置された第2給電部32とを備えている。さらに、このDABアンテナ3は、第1給電部31から右側へ延びる第1アンテナエレメント33と、第2給電部32から右側へ延びる第2アンテナエレメント34とを備えている。
第1給電部31及び第2給電部32は、DAB用のチューナー(図示省略)に接続されるが、例えば、同軸ケーブル(図示省略)により接続することができる。この場合、第1給電部31が同軸ケーブルの信号線(芯線)に接続され、第2給電部32が同軸ケーブルの接地線(外部導体)に接続される。但し、これを反対にすることもできる。すなわち、第1給電部31を接地線に接続し、第2給電部32を芯線に接続することもできる。
第1アンテナエレメント33は、デフォッガ2の最下部水平エレメント222に沿って直線状に延びており、最下部水平エレメント222と容量結合している。一方、第2アンテナエレメント34は、補助エレメント5の第2部位52の上側で、この第2部位52に沿って延びており、補助エレメント5と容量結合している。第1アンテナエレメント33と最下部水平エレメント222との距離S1、及び第2アンテナエレメント34と補助エレメント5の第2部位52との距離S2は、容量結合を行うため、それぞれ5〜50mmであることが好ましく、5〜20mmであることがさらに好ましい。また、第1給電部31と第2給電部32との距離S3は、例えば、5〜50mmであることが好ましい。
以上のように構成された第1アンテナエレメント33及び第2アンテナエレメント34により、DABの放送波が受信される。
<1−4.材料>
上記のようなデフォッガ2、DABアンテナ3は、導電性を有する導電性材料をガラス板1の表面に所定の線状のパターンを有するように積層することで形成することができる。そのような材料としては、導電性を有していればよく、実施の形態に適宜選択可能であり、一例として、銀、金、白金等を挙げることができる。この上記各部材は、例えば、銀粉末、ガラスフリット等を含む導電性の銀ペーストをガラス板1の表面に印刷し焼成することによって形成することができる。
<1−5.製造方法>
次に、本実施形態に係る窓ガラスの製造方法を説明する。本実施形態に係る窓ガラスのガラス板1は、プレスによって成形するプレス成形工法、ガラス板1の自重で曲げる自重曲げ工法等によって成形することができる。
ここで、それぞれの工法においてガラス板1を成形する際には、ガラス板1は加熱炉内で軟化点付近まで加熱される。この加熱炉内に搬入される前には、ガラス板1は、平板状に形成されており、上述した各材料用のペースト、例えば、銀ペーストがこのガラス板1の表面に印刷される。そして、ガラス板1を加熱炉内に搬入することで、ガラス板1を成形すると共に、ガラス板1に印刷された銀ペーストを焼成して、デフォッガ2、DABアンテナ3を形成することができる。
<2.特徴>
従来例で示すDABアンテナも第1給電部と第2給電部とを有しているが、これらの給電部は、通常は近接した位置にある。しかし、スペース的な問題や各エレメントの長さは、そのメディアに適した長さである必要があることから、従来例では、第1アンテナエレメントを容量結合させるのみであった。すなわち、第1アンテナエレメントと第2アンテナエレメントの両方を容量結合させるという技術思想はなかった。特に、リアガラスは、金属製の車体やドアに取り付けられることが一般的であり、接地線側は金属製の車体等に接続(直接する場合の他、容量結合の場合も含む。以下同じ)させると性能が十分に担保できるため、第1及び第2アンテナエレメントの両方をデフォッガに容量結合させるという技術思想はなかった。
これに対して、本実施形態では、DABアンテナ3を構成する第1アンテナエレメント33と第2アンテナエレメント34の両方がデフォッガ2に容量結合されている。これにより、両アンテナエレメント33、34にデフォッガ2から電流が流れるため、DABアンテナ3の受信性能を向上することができる。
また、上記のように、第2アンテナエレメント34と補助エレメント5とが容量結合すると、補助エレメント5も受信アンテナとして機能させることができるため、DABの受信性能を向上することができる。さらに、後述するように、中央垂直エレメント42と補助エレメント5との距離が100mm以下の場合、垂直エレメントも受信アンテナとして機能させることができるので、受信性能をさらに向上させることができる。
<3.変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。なお、以下の変形例は適宜組み合わせることができる。
<3−1>
DABアンテナ3の位置は、デフォッガ2と容量結合できる位置であれば、特には限定されない。したがって、デフォッガ2の中央付近、あるいは、デフォッガ2の上方であってもよい。また、各アンテナエレメント33、34の形状、向きも特には限定されず、例えば、両アンテナエレメント33、34が互いに反対方向を向くように形成されていてもよい。
<3−2>
補助エレメント5の形状、位置も特には限定されず、上記のようなL字形状以外でもよい。位置については、上述したとおりであるが、中央垂直エレメント42の近傍、あるいはDABアンテナ3が配置されている側のバスバー21aに接続されれば、受信性能の向上に寄与する。また、複数の補助エレメントを設けることもでき、これらのいずれかと第2アンテナエレメント34とが容量結合すればよい。
<3−3>
DABアンテナ3と補助エレメント5との位置関係も特には限定されない。例えば、上記実施形態では、第2アンテナエレメント34が補助エレメント5よりも上側に配置されているが、下側であってもよい。
<3−4>
上記実施形態では、第1及び第2アンテナエレメント33、34は、補助エレメント5を含むデフォッガ2の異なる位置に容量結合されているが、その位置は特には限定されない。例えば、第1給電部31及び第1アンテナエレメント33と、第2給電部32及び第2アンテナエレメント34を、デフォッガの上下に、それぞれ配置することもできる。また、第1及び第2アンテナエレメント33、34を同じ箇所で容量結合させることもできる。但し、第1及び第2アンテナエレメント33、34が、デフォッガ2の異なる箇所において容量結合すると、各アンテナエレメント33、34に流れる電流を増やすことができ、これによって受信性能を向上することができる。また、異なる箇所において容量結合をすると、デフォッガ2の全体で受信したエネルギーを効率的に第1給電部31及び第2給電部32に供給することができる。なお、異なる箇所とは、例えば、容量結合の端から端までの距離が25mm以上離れている場合をいい、50mm以上離れていることが好ましく、100mm以上離れていることがさらに好ましい。
<3−5>
補助エレメント5は、必ずしも必要ではなく、例えば、図2に示すように、第1及び第2アンテナエレメント33、34を、ともにデフォッガ2の最下部水平エレメント222に容量結合させることもできる。
<3−6>
デフォッガ2に設けられる垂直エレメントの数、位置は特には限定されず、適宜変更することができる。
<3−7>
上記実施形態では、本発明のアンテナの一態様として、DABアンテナ3が設けられているが、本発明のアンテナを、他のメディア、つまりFMなどの放送波を受信するアンテナに対して適用することもできる。また、上記実施形態では、第1アンテナエレメント第2アンテナエレメントとでDABアンテナを構成しているが、これに限定されるものではなく、DABアンテナと他のメディアに係るアンテナ、例えばFMアンテナとを組み合わせた共用アンテナを構成することもできる。
<3−8>
上記実施形態では、本発明に係る窓ガラスを、自動車のリアガラスに適用した例を示したが、このリアガラスが取り付けられる車両は、樹脂製または金属製のいずれであってもよい。例えば、窓用開口部を有する樹脂製のカバー部材を備えたバックドアに、本発明の窓ガラスを取り付けることができる。また、本発明者によれば、この窓ガラスが取り付けられる車両やドアが、樹脂製あるいは金属製に関わらず、芯線側のアンテナエレメントと接地線側のアンテナエレメントの両方でデフォッガ2と容量結合させると、つまり、換言すると、接地線側のアンテナエレメントとデフォッガ2を容量結合させて、デフォッガ2をグラウンドとして機能させると、金属製の車体等と直結させるより効果がある事がわかった。
<3−9>
また、本発明の窓ガラスを自動車のリアガラス以外のガラスに適用することもできる。
以下、本発明の実施例について説明する。但し、本発明は以下の実施例に限定されない。
図3は、実施例1に係る窓ガラスであり、上記実施形態の図1と同様の構成を有している。図3中の寸法の単位はmmである。なお、他の図面において記載のない寸法は、それ以前の図面で記載したものと同じであるとする。図4以降の図面そして、この実施例1を含むすべての実施例及び比較例に係る窓ガラスについて、DABのバンドIII(174〜240MHz)における受信性能を以下の条件により実
測することで評価した。
すなわち、電波暗室内でDABのバンドIIIの電波を各実施例及び比較例に係るリアガラスが取り付けられた車両に対して放射し、各リアガラスのDABアンテナによって、当該放送波を受信することで、各DABアンテナの感度を測定した。各DABアンテナの感度の測定にはネットワークアナライザー(アジレント社製、型版:E−5071C)を利用した。測定に当たっての具体的な条件は以下のとおりである。
・ガラス板の取付角度:水平方向に対して、上下方向の下辺の点で62度傾斜、上下方向
の中央の点で54度傾斜、上下方向の上辺の点で45度傾斜
・角度分解能:角度3度毎に車両を360度回転させて測定
・周波数分解能:174MHz〜240MHzの範囲で3MHz毎に測定
・電波の発信位置とアンテナとの仰角:1.7度(地面と水平方向を0度、天頂方向を90度とする)
なお、各DAB用ガラスアンテナの感度は、半波長ダイポールアンテナを基準とする相対利得(dBd)で定義した。受信機と各DAB用ガラスアンテナとの間にはアンプを設けず、スルーケーブルを利用した。
なお、後述する他の実施例及び比較例において、デフォッガの寸法は実施例1と同じである。その他の寸法については、後述するが、記載のないものについては、既出の寸法と同じである。また、特に断りのない限り、第1給電部は同軸ケーブルの芯線に接続され、第2給電部は同軸ケーブルの接地線に接続されているものとする。
<1.評価1>
以下、実施例1、比較例1、2の受信性能について検討する。図3に示すように、実施例1は上記実施形態と同様の構成である。図4は比較例1を示すが、比較例1が実施例1と相違するのは、補助エレメントの有無であり、比較例1では補助エレメントを設けていない。また、図5は比較例2を示すが、比較例2が実施例1と相違するのは、補助エレメントの向きであり、調整エレメンの第2部位は右側を向いている。そのため、補助エレメントと第2アンテナエレメントとは容量結合していない。また、第2アンテナはデフォッガの他の部位とも容量結合していない。
上記実施例1、比較例1、2におけるDABの周波数域における受信性能を図6の通り算出した。図6に示すように、実施例1は、比較例1、2に比べ、概ね全ての周波数域で高い受信性能を示している。特に、約200MHz以下の周波数域では、比較例1、2よりも特に高い受信性能を示している。したがって、2つのアンテナエレメントがともにデフォッガと容量結合していると、受信性能が高くなることが分かった。なお、DABの周波数域における受信感度の平均は、実施例1が−5.9dBd、比較例1が−7.8dBd、比較例2が−7.8dBdであった。
<2.評価2>
図7に示す実施例2を準備した。この実施例2は、実施例1と異なり、補助エレメントの第2部位が、第2アンテナエレメントの上側を通過するように形成されている。その他の構成は、実施例1と同じである。
そして、この実施例2の受信性能を実施例1、比較例1とともに図8にした。図8に示すように、実施例2は比較例1よりも高い受信性能を示し、さらに実施例1とほぼ同様の受信性能を示した。したがって、第2アンテナエレメントに対し、補助エレメントを上側または下側のいずれに配置しても受信性能は概ね同じであることが分かった。なお、実施例2のDABの周波数域における受信感度の平均は、−6.0dBdであった。
<3.評価3>
以下では、補助エレメントと最下部水平エレメントとの接続位置について評価した。実施例2は、補助エレメントの第1部位が、中央垂直エレメントと最下部水平エレメントとの交差部分に接続されているが、以下の表1に示すように、この位置から右側または左側に接続位置を変更した実施例3〜9を準備し、受信性能を算出した。なお、以下の表では、中央垂直エレメントと最下部水平エレメントとの交差部分を原点とし、ここから左側をマイナス、右側をプラスとして、接続位置を示している。
結果は、図9に示すとおりである。同図に示すように、実施例2〜8は、いずれも比較例1よりも概ね良好な受信性能を示している。特に、補助エレメントの接続位置が中央垂直エレメントに近い方が良好な受信性能を示している。以上より、少なくとも中央垂直エレメントから±150mmの位置に補助エレメントを接続すれば、良好な受信性能を得られることが分かった。なお、DABの周波数域における受信感度の平均は、実施例3が−6.6dBd、実施例4が−6.1dBd、実施例5が−5.9dBd、実施例6が−6.2dBd、実施例7が−6.5dBd、実施例8が−6.8dBdであった。
<4.評価4>
実施例9及び比較例3について評価した。図10に示す実施例9が、実施例1と相違するのはDABアンテナの位置である。すなわち、実施例9では、補助エレメントの第1部位の右側近傍に、第1給電部を配置し、この第1給電部の左側に第2給電部を配置した。そして、第1給電部に接続された第1アンテナエレメントは左側に延びつつ、最下部水平エレメントと容量結合している。一方、第2給電部に接続された第2アンテナエレメントは、補助エレメントの第2部位の上側で、この第2部位に沿って左側に延びている。これにより、第2アンテナエレメントは、補助エレメントと容量結合している。
一方、比較例3は、図11に示すように、補助エレメントが設けられていない点で、実施例9と相違する。したがって、比較例3の第1アンテナエレメントは最下部水平エレメントと容量結合しているが、第2アンテナエレメントは最下部水平エレメントと容量結合していない。
以上の実施例9、比較例3について、受信性能を算出した。また、給電部の位置及びアンテナエレメントの向きの異なる実施例1とも対比した。結果は、図12に示すとおりである。同図に示すように、実施例1と実施例9とを比較すると、約210MHz以上の周波数で実施例1の方が受信性能が高いが、実施例1、実施例9ともに、比較例3よりは概ね受信性能が高かった。したがって、実施例1、9より、各給電部及びそこから延びるアンテナエレメントが補助エレメントから離れる方が、受信性能が向上することが分かった。また、上記のように、実施例1は約210MHz以上の周波数で実施例9よりも受信性能が高いが、このような効果が期待できる周波数域は、「給電部の位置」、「垂直エレメントの長さ」、「容量結合の長さ」など様々考えられるため、これらを適宜変更することで、所望の周波数域での受信性能を向上することができる。これに対して、比較例3は一方のみが容量結合しており、また、補助エレメントが設けられていないため、性能が悪い。なお、DABの周波数域における受信感度の平均は、実施例9が−6.6dBd、比較例3が−7.7dBdであった。
<5.評価5>
実施例9とは補助エレメントの接続位置が異なる実施例10を準備した。図13に示すように、この実施例10では、補助エレメントの第1部位を左側の第1バスバーの下端部付近に接続し(具体的には、第1バスバーから右側へ50mm)、第2部位を、第1部位の下端部から右側へ延びるように接続した。その他のアンテナに関する構成は実施例9と同じである。
以上の実施例10について、受信性能を算出した。また、補助エレメントの接続位置が異なる実施例9、及び補助エレメントが設けられていない比較例3とも対比した。結果は図14に示す通りである。実施例9と10とを対比すると、実施例9は約200MHzより小さい周波数域で実施例10よりも受信性能が高いが、約200MHzよりも大きい周波数域では、実施例10の方が受信性能が高かった。また、実施例9、10のいずれも比較例3よりも概ね高い受信性能を示した。なお、実施例10のDABの周波数域における受信感度の平均は、−6.1dBdであった。
<6.評価6>
図15に示す実施例11を準備した。実施例10では、補助エレメントの第2部位の上側を第2アンテナエレメントが通過するように構成されているが、実施例11では、補助エレメントの第1部位を短くし、第2部位の下側を第2アンテナエレメントが通過するように構成されている。
図16に、実施例10、実施例11、及び比較例3の受信性能を示す。同図によれば、実施例10の方が、実施例11よりも概ね受信性能が高いことが分かった。しかし、実施例10、11のいずれも比較例1よりも概ね高い受信性能を示した。したがって、補助エレメントを左側のバスバーに接続した場合、第2アンテナエレメントは、補助エレメントよりも上側に配置されている方が受信性能が概ね高いことが分かった。
<7.評価7>
以下では、補助エレメントと最下部水平エレメントとの接続位置について評価した。実施例10は、補助エレメントの第1部位が、左側のバスバー付近に接続されているが、以下の表2に示すように、補助エレメントの第1部位の接続位置を変更した実施例12〜15を準備し、受信性能を算出した。なお、以下の表では、左側のバスバーを原点とし、ここから右側をプラスとして、接続位置を示している。
結果は、図17に示すとおりである。同図に示すように、補助エレメントの接続位置が左側のバスバーから50mmの実施例12は、実施例10とほぼ同様の受信性能を示している。しかし、実施例13、14のように、接続位置が左側のバスバーから100mm以上離れると、受信性能は周波数によってばらつくことが分かった。なお、DABの周波数域における受信感度の平均は、実施例12が−7.0dBd、実施例13が−6.6dBd、実施例14が−7.1dBd、比較例3が−7.7dBdであった。したがって、実施例13、14の平均の受信性能は、補助エレメントのない比較例3よりも高かった。
上述した実施例3〜8では、少なくとも中央垂直エレメントから±150mmの位置に補助エレメントを接続すれば、良好な受信性能を得られることが分かった。一方、実施例10〜14は100mm以下である。したがって、これらの結果を参酌すると、補助エレメントの位置は、垂直エレメントやバスバーから100mm以下の位置に接続されれば、良好な受信感度を得られることが分かった。
<8.評価8>
補助エレメントを2本設けた実施例15を準備した。図18に示すように、実施例15は、実施例9に加え、実施例10のような左側のバスバーに接続される補助エレメントが設けられている。結果は、図19に示すとおりである。同図に示すように、補助エレメントを2本有する実施例15は、補助エレメントを1本ずつ有する実施例9と実施例10の概ね中間の受信性能を示すことが分かった。なお、DABの周波数域における受信感度の平均は、実施例15が−6.6dBdであった。
<9.評価9>
実施例10から第1アンテナエレメントの延びる方向を変えた実施例16を準備した。図20に示すように、実施例16では、第1アンテナエレメントを右側に延ばしているが、その他の点は、実施例10と同じである。また、図21に示すように、実施例16から補助エレメントを取り外した比較例4を準備した。
図22に、実施例16、実施例10、及び比較例4の受信性能を示す。同図において、実施例16と実施例10とを対比すると、実施例10は、約215MHz以上の周波数域で実施例16よりも高い受信性能を示したが、それよりも低い周波数域では実施例16と概ね同じであった。したがって、第1アンテナエレメントの向きが変わっても受信性能はあまり変わらなかった。また、実施例16、10ともに、比較例4よりも概ね高い受信性能を示した。なお、DABの周波数域における受信感度の平均は、実施例16が−7.2dBd、比較例4が−8.7dBdであった。
<10.評価10>
実施例16と同じアンテナの構造を有する実施例17を準備した。但し、実施例17では、第1給電部が接地線に接続され、第2給電部が芯線に接続されている。結果は、図23に示すとおりである。図23に示すように、実施例17は、実施例16に比べ、約225MHz以上の周波数域で受信性能が大きく低下することが分かった。したがって、第1給電部に芯線を接続し、第2給電部に接地線を接続する方が受信性能が良好であることが分かった。なお、DABの周波数域における受信感度の平均は、実施例17が−7.0dBdであった。
1 :ガラス板
2 :デフォッガ
21a :バスバー
21b :バスバー
22 :水平エレメント(水平加熱線)
3 :DABアンテナ
31 :第1給電部
32 :第2給電部
33 :第1アンテナエレメント
34 :第2アンテナエレメント

Claims (8)

  1. ガラス板と、
    前記ガラス板上に形成された1対のバスバー、及び前記1対のバスバーを連結する複数の水平加熱線を有するデフォッガと、
    前記ガラス板上に形成されたアンテナと、
    を備え、
    前記アンテナは、
    第1給電部と、
    前記第1給電部から延びる第1アンテナエレメントと、
    第2給電部と、
    前記第2給電部から延びる第2アンテナエレメントと、
    を備え、
    前記第1アンテナエレメント及び第2アンテナエレメントにより、第1メディアの周波数域の電波を受信するように構成され、
    前記第1アンテナエレメント及び第2アンテナエレメントは、ともに前記デフォッガと容量結合している、窓ガラス。
  2. 前記第1アンテナエレメント及び第2アンテナエレメントは、前記デフォッガの異なる部位において、それぞれ容量結合している、請求項1に記載の窓ガラス。
  3. 前記デフォッガは、いずれかの前記水平加熱線から延びる補助エレメントを有しており、
    前記第1アンテナエレメント及び第2アンテナエレメントの少なくとも一方は、前記補助エレメントと容量結合している、請求項1または2に記載の窓ガラス。
  4. 前記補助エレメントは、前記水平加熱線のうち、最上部または最下部の水平加熱線から延びており、
    前記デフォッガは、少なくとも前記補助エレメントが接続された前記最上部または最下部の水平加熱線を含む複数の前記水平加熱線と交差する第1垂直エレメントを備えており、
    前記第1垂直エレメントと前記補助エレメントとの距離が100mm以下である、請求項3に記載の窓ガラス。
  5. 前記デフォッガは、前記第1垂直エレメントよりも前記第1給電部または第2給電部側に配置され、複数の前記水平加熱線と交差する第2垂直エレメントを備えており、
    前記第1垂直エレメントと第2垂直エレメントとの距離をL、前記ガラス板の波長短縮率をα、前記第1メディアの周波数域に対応する最短波長をλとしたとき、L≦α・λ/2を充足する、請求項4に記載の窓ガラス。
  6. 前記第2給電部は接地されている、請求項1から5のいずれかに記載の窓ガラス。
  7. 前記第1メディアは、DABである、請求項1から6のいずれかに記載の窓ガラス。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載の窓ガラスと、
    前記窓ガラスが取り付けられる窓用開口部を有し、当該窓ガラスを支持する樹脂製のカバー部材と、
    を備えている、バックドア。
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