JP2018111053A - 磁選機 - Google Patents
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Abstract
【課題】コンベアベルトの内側に異物が回り込むことを抑制し、コンベアベルトを長期間使用することができる磁選機を提供する。【解決手段】磁選機は、輪状に構成されて選別対象を搬送するコンベアベルトと、回転可能に構成されてコンベアベルトの両端部が架けられる1組のプーリーと、プーリーに回転力を与えてプーリーを介してコンベアベルトを回転させるモータと、コンベアベルトの輪状の内側に設けられコンベアベルトによって搬送される選別対象に磁力を与えて選別対象を選別する磁力発生部と、を備える。コンベアベルトは、幅広の帯状に形成されてプーリーの回転方向に沿った平面を有するベース部と、ベース部の幅方向の両縁部からベース部に対して直角方向に突出するように設けられプーリーの回転方向に沿って伸縮可能な波形状に形成された波桟部と、を有する。【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、磁選機に関する。
廃棄物には、例えば鉄を主にして強い磁性を有する金属、アルミニウムや銅若しくはステンレスなど磁性を有さない又は弱い磁性を有する非鉄金属、更にはプラスティックや瓦、コンクリート片、石、木片、紙類などの非金属が混合して含まれている。これらの混合材料を、材質によって選別することで、効率の良いリサイクルが可能となる。
従来、これらの混合材料を選別する装置として磁選機が知られている。磁選機は、磁力を用いて廃棄物を材質ごとに選別する。磁選機は、選別対象となる混合材料を搬送するコンベアベルトと、コンベアベルトの内部に設けられた磁力発生部と、を備えている。磁力発生部は、コンベアベルトによって搬送される選別対象に対して適宜磁力を与える。これにより、磁選機は、選別対象の磁性特性による吸着力の差などを用いて、選別対象を材質ごとに選別することができる。
しかしながら、従来構成では、コンベアベルトにいわゆる平ベルトを用いたものが一般的であった。この構成では、例えば釘などの鉄片が、磁力発生部の磁力によって吸着される際の勢いによって、コンベアベルトの縁から漏れてコンベアベルトの内側に回り込むことがある。すると、コンベアベルトの内側に回りこんだ鉄片が、コンベアベルトを駆動させるプーリーとコンベアベルトとの間に挟まれて、コンベアベルトを突き破ってしまい、更にはコンベアベルトと一緒に異物も回転してしまう。これは、コンベアベルトの回転に蛇行等の不具合が発生して磁選機の正常な動作を妨げる要因となる。
そして、コンベアベルトの使用期間に伴って、コンベアベルトを貫通してコンベアベルトに付着する異物も増え、ひいてはコンベアベルトの全面がコンベアベルトを貫いた異物で覆われてしまうこともある。これらの結果、コンベアベルトの本来の耐久期間を経過していないにも関わらずコンベアベルトを交換しなければならず、不経済である。
そこで、コンベアベルトの内側に異物が回り込むことを抑制し、コンベアベルトを長期間使用することができる磁選機を提供する。
実施形態の磁選機は、輪状に構成されて選別対象を搬送するコンベアベルトと、回転可能に構成されて前記コンベアベルトの両端部が架けられる1組のプーリーと、前記プーリーに回転力を与えて前記プーリーを介して前記コンベアベルトを回転させるモータと、前記コンベアベルトの輪状の内側に設けられ前記コンベアベルトによって搬送される前記選別対象に磁力を与えて前記選別対象を選別する磁力発生部と、を備える。前記コンベアベルトは、幅広の帯状に形成されて前記プーリーの回転方向に沿った平面を有するベース部と、前記ベース部の幅方向の両縁部から前記ベース部に対して直角方向に突出するように設けられ前記プーリーの回転方向に沿って伸縮可能な波形状に形成された波桟部と、を有する。
以下、複数の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、各実施形態で実質的に同一の要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
(第1実施形態)
まず、第1実施形態による磁選機について、図1及び図2を参照して説明する。
図1及び図2に示すように、第1実施形態の磁選機10は、例えば図示しない架台などに吊り下げられた状態で使用されるいわゆる吊下式磁選機である。本実施形態の磁選機10は、搬入コンベア91及び搬出コンベア92の上方に設けられている。磁選機10は、搬入コンベア91上から搬入される廃棄物の中から鉄片などの強磁性金属材A1と強磁性体以外の非鉄材A2とを選別し、強磁性金属材A1を排出コンベア92側へ移送する。
まず、第1実施形態による磁選機について、図1及び図2を参照して説明する。
図1及び図2に示すように、第1実施形態の磁選機10は、例えば図示しない架台などに吊り下げられた状態で使用されるいわゆる吊下式磁選機である。本実施形態の磁選機10は、搬入コンベア91及び搬出コンベア92の上方に設けられている。磁選機10は、搬入コンベア91上から搬入される廃棄物の中から鉄片などの強磁性金属材A1と強磁性体以外の非鉄材A2とを選別し、強磁性金属材A1を排出コンベア92側へ移送する。
磁選機10は、図1及び図2に示すように、筐体11、駆動側プーリー12、従動側プーリー13、モータ14、磁力発生部15、及びコンベアベルト20を備えている。筐体11は、図2に示すように、例えば所定間隔を離間させて対向するように配置した2枚の側板111などを有して構成されている。
以下の説明では、図2に示す2枚の側板111の離間方向を、磁選機10の幅方向すなわちコンベアベルト20の幅方向とする。また、図1に示すように、磁選機10の幅方向に対して直角方向でかつコンベアベルト20の面方向を磁選機10の前後方向とする。そして、重力方向に対する上下方向を磁選機10の上下方向とする。また、図1の白抜き矢印で示すコンベアベルト20の回転方向を、コンベアベルト20の進行方向とする。
駆動側プーリー12及び従動側プーリー13は、コンベアベルト20を駆動させるための1組のプーリーを構成している。駆動側プーリー12は、筐体11の内側つまり2枚の側板111の内側にあって、側板111に回転可能に設けられている。従動側プーリー13は、筐体11の内側つまり2枚の側板111の内側にあって、側板111に回転可能に設けられている。駆動側プーリー12と従動側プーリー13とは、前後方向に所定間隔離間して配置されている。
コンベアベルト20は、図1に示すように、エンドレスの輪状に構成されている。コンベアベルト20の両端部つまり前端部及び後端部は、それぞれ駆動側プーリー12及び従動側プーリー13に架けられている。モータ14は、図2に示すように、筐体11の外側にあって、駆動側プーリー12の近傍に設けられている。本実施形態の場合、モータ14は、側板111に取り付けられている。
モータ14の回転軸は、駆動側プーリー12の中心軸に直接的に連結され、又は図示しないギヤや伝達ベルト等を介して間接的に連結されている。このため、モータ14の回転力は、駆動側プーリー12に伝達される。これにより、モータ14は、駆動側プーリー12に回転力を与えて、駆動側プーリー12を介してコンベアベルト20を白抜き矢印の方向へ回転させる。
磁力発生部15は、例えば鉄等の強磁性体を吸着可能な永久磁石である。なお、磁力発生部15は、永久磁石に限られず、電磁石であっても良い。磁力発生部15が発生する磁力は、選別対象に応じて適宜変更することができる。磁力発生部15は、筐体11内つまり2枚の側板111の間であって、かつ、コンベアベルト20の輪状の内側つまり1組のプーリー12、13間に設けられている。
コンベアベルト20は、例えばゴム製や合成樹脂製であって、ベース部21と、複数の横桟部22と、1対の波桟部23と、を有している。ベース部21は、一般的な平ベルトと同様の構成であり、幅広の帯状に構成されて、プーリー12、13の回転方向つまり白抜き矢印の方向に沿った平面を有している。横桟部22は、板状の部材をベース部21に対して直角方向に突出するようにして設けられている。横桟部22は、ベース部21の幅方向に亘って設けられており、ベース部21上をコンベアベルト20の進行方向つまり磁選機10の前後方向に仕切っている。なお、横桟部22は、必ずしも必要ではなく、選別対象の特性等に応じて適宜設ければ良い。
波桟部23は、ベース部21の幅方向の両縁部からベース部21に対して直角方向に突出するように設けられている。すなわち、波桟部23は、ベース部21の両端縁部から立設した壁部であり、ベース部21の長手方向に亘って連続してエンドレスに構成されている。すなわち、波桟部23は、コンベアベルト20の回転方向に沿って連続するように構成されている。
波桟部23は、各プーリー12、13の回転方向つまり白抜き矢印で示すコンベアベルト20の進行方向に沿って伸縮可能な波形状に形成されている。本実施形態の場合、波桟部23は、図2に示すような蛇腹状に形成されている。本実施形態の場合、波桟部23は、図2に示すように、平面視において、幅方向における外側の頂点P1と幅方向の中心側における頂点P2とを滑らかな曲線で結ぶように湾曲した波形状に形成されている。なお、波桟部23は、上記構成に限られない。波桟部23は、例えば頂点P1、P2を直線で結んだ形状つまり三角の波状に折り畳まれるように構成しても良い。
ここで、図1に示すように、頂点P1のうち、側面視において、ベース部21とは反対側つまりコンベアベルト20の輪状の外側の頂点を径方向外側の頂点P1aとし、ベース部21側つまりコンベアベルト20の輪状の内側の頂点を径方向内側の頂点P1bとする。同様に、頂点P2のうち、側面視において、ベース部21とは反対側つまりコンベアベルト20の輪状の外側の頂点を径方向外側の頂点P2aとし、ベース部21側つまりコンベアベルト20の輪状の内側の頂点を径方向内側の頂点P2bとする。
そして、ベース部21に対して幅方向の外側でかつコンベアベルト20の輪状の径方向外側の頂点P1aと、ベース部21に対して幅方向の内側でかつコンベアベルト20の輪状の径方向外側の頂点P2aとを、コンベアベルト20の進行方向に沿った直線で結んだ距離を、波桟部23の一区間における径方向外側距離Laとする。また、ベース部21に対して幅方向の外側でかつコンベアベルト20の輪状の径方向内側の頂点P1bと、ベース部21に対して幅方向の内側でかつコンベアベルト20の輪状の径方向内側の頂点P2bとを、コンベアベルト20の進行方向に沿った直線で結んだ距離を、波桟部23の一区間における径方向内側距離Lbとする。
この場合、各プーリー12、13間つまりベース部21が平面となっている区間においては、径方向外側距離Laと径方向内側距離Lbとは等しい。一方、各プーリー12、13の外側に位置している区間つまりベース部21が各プーリー12、13の外周に沿って湾曲している区間においては、波桟部23も各プーリー12、13に沿って、側面視で扇状に変形しようとする。この波桟部23が扇状に変形しようとする力は、プーリー12、13の径方向の外側へ向かうほどつまりコンベアベルト20の輪状の径方向の外側へ向かうほど大きくなる。
この場合、波桟部23に換えて単純な平板状の側壁を設けた場合、各プーリー12、13の外周側に位置している区間においては、その側壁に対して各プーリー12、13の周方向へ引っ張る力が作用しても、その側壁は扇状に変形しない。このため、波桟部23を単純な板状の側壁の場合には、各プーリー12、13の外側に位置している区間において偏った応力が作用し、その結果、コンベアベルト20の円滑な回転が阻害される。
一方、本実施形態において、波桟部23は、コンベアベルト20の進行方向へ伸縮可能に構成されている。このため、各プーリー12、13の外側に位置している区間では、径方向の外側部分が伸びて、径方向外側距離Laが径方向内側距離Lbよりも大きくなる。これにより、各プーリー12、13の外側に位置している区間において波桟部23に作用する応力が吸収され、その結果、コンベアベルト20が円滑に回転される。
この構成において、強磁性金属材A1と強磁性金属以外の非鉄材A2とが混合された廃棄物は、搬入コンベア91によって磁選機10の下方まで搬送される。廃棄物が磁選機10の下方まで搬送されると、廃棄物のうち強磁性金属材A1は、磁選機10に内蔵された磁力発生部15の磁力によって吸引されて、コンベアベルト20のベース部21表面に吸着する。その後、強磁性金属材A1は、コンベアベルト20によって排出コンベア92の上方つまり磁力発生部15の磁力が及ばない領域まで移送される。そして、強磁性金属材A1は、磁力発生部15による吸引力から開放され、排出コンベア92上に落下した後、排出コンベア92によって次の工程へ移送される。
一方、廃棄物のうち非鉄材A2は、磁力発生部15の磁力によっては吸引されないため、磁力発生部15の磁力によってベース部21表面に吸着されることなく、そのまま搬入コンベア91で搬送される。そして、非鉄材A2は、搬入コンベア91の先端部から落下して次の工程へ移送される。このようにして、磁選機10は、廃棄物のうち強磁性金属材A1と非鉄材A2とを選別する。
以上説明した実施形態によれば、磁選機10は、コンベアベルト20と、プーリー12、13と、モータ14と、磁力発生部15と、を備えている。コンベアベルト20は、輪状に構成されて、回転することで選別対象を搬送する。プーリー12、13は、回転可能に構成されて、コンベアベルト20の両端部が架けられている。モータ14は、駆動側プーリー12に回転力を与えて、駆動側プーリー12を介してコンベアベルト20を回転させる。磁力発生部15は、コンベアベルト20の輪状の内側に設けられており、選別対象に磁力を与えて選別対象を選別する。
そして、コンベアベルト20は、ベース部21と、波桟部23と、を有している。ベース部21は、帯状に形成されて、プーリー12、13の回転方向に沿った平面を有している。波桟部23は、ベース部21の幅方向の両縁部からベース部21に対して直角方向に突出するように設けられており、プーリー12、13の回転方向に沿って伸縮可能な波形状に形成されている。
これによれば、コンベアベルト20は、ベース部21の両縁部に設けられた波桟部23を有している。このため、例えば釘などの強磁性金属材A1が、磁力発生部15の磁力によって吸引されたときの勢いによって、コンベアベルト20の縁部から漏れてコンベアベルト20の内側に回り込もうとした場合であっても、強磁性金属材A1は、波桟部23に当るため、コンベアベルト20の縁部から漏れてコンベアベルト20の内側に回り込むことが抑制される。したがって、本実施形態によれば、コンベアベルト20の内側に鉄片などの異物が回り込むことが抑制され、その結果、コンベアベルト20を長期間交換することなく使用することができる。
更に、本実施形態の磁選機10は、吊り下げ可能に構成されている。そして、磁力発生部15は、コンベアベルト20の輪状の内側に設けられた永久磁石で構成されている。この場合、磁力発生部15の近傍に設けられたプーリー12、13は、期間の経過に伴って磁力を帯びるようになる。すると、コンベアベルト20によって搬送される強磁性金属材A1のうち小片など比較的重量の軽い異物は、磁力発生部15の磁界から外れても、自重で落下せずにプーリー12、13の磁力によって吸着されて、コンベアベルト20の上面へ巻き上げられる。
ここで、波桟部23が設けられていないと、コンベアベルト20の上面へ巻き上げられた異物は、コンベアベルト20の両端部から漏れてコンベアベルト20の内側へ回り込むおそれがある。しかし、本実施形態によれば、コンベアベルト20の上面へ巻き上げられた異物は、波桟部23に当るため、コンベアベルト20の縁部から漏れてコンベアベルト20の内側に回り込むことが抑制される。その結果、本実施形態によれば、吊下式磁選機10において、コンベアベルト20の内側に異物が回り込むことを効果的に抑制することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態による磁選機について、図3を参照して説明する。
図3に示す第2実施形態の磁選機30は、例えば図示しない架台等に支持されて地面に設置されて使用される。磁選機30は、回転磁界を発生させることで、廃棄物の中から、例えばアルミや銅などの非磁性金属材B1と、土や砂、ガラスなどの非金属材B2と、鉄などの磁性金属材B3と、を選別することができる。
次に、第2実施形態による磁選機について、図3を参照して説明する。
図3に示す第2実施形態の磁選機30は、例えば図示しない架台等に支持されて地面に設置されて使用される。磁選機30は、回転磁界を発生させることで、廃棄物の中から、例えばアルミや銅などの非磁性金属材B1と、土や砂、ガラスなどの非金属材B2と、鉄などの磁性金属材B3と、を選別することができる。
磁選機30は、上記第1実施形態の磁力発生部15に換えて、磁力発生部31を備えている。磁力発生部31は、1組のプーリー12、13のうち一方、この場合、駆動側プーリー12の内部に組み込まれている。磁力発生部31は、例えばモータ14からの回転力を受けて、高速で回転可能に構成されている。磁力発生部31は、磁力発生部31の周方向つまり回転方向に沿ってS極311とN極312とが交互に配置されたものであり、高速で回転することで回転磁界を発生する。
この構成において、例えば非磁性金属材B1、非金属材B2、及び磁性金属材B3が混合された廃棄物は、コンベアベルト20の上面に載置されて搬送される。廃棄物が磁力発生部31付近まで搬送されると、廃棄物のうち非金属材B2には、磁力発生部31で発生した磁力の影響が作用しないため、コンベアベルト20の先端部において垂直に落下する。
一方、廃棄物のうち非磁性金属材B1は、落下する際に磁力発生部31で発生した回転磁界の作用を受けるため、非磁性金属材B1の内部に渦電流が生じる。すると、非磁性金属材B1には磁界が発生し、これにより、非磁性金属材B1は、磁力発生部31で発生した回転磁界と反発作用を起こして前方へ飛ばされる。その結果、非磁性金属材B1は、非金属材B2よりも前方へずれて落下する。
また、廃棄物のうち磁性金属材B3は、磁力発生部31に吸着してコンベアベルト20の下方側まで移動される。そして、磁性金属材B3は、コンベアベルト20によって磁力発生部31の磁力が及ばない領域まで移送されると、コンベアベルト20から離れて落下する。これにより、磁性金属材B3は、非金属材B2よりも後方へずれて落下する。
このように、第2実施形態の磁選機30は、選別対象B1、B2、B3の落下位置の違いによって、選別対象B1、B2、B3を材質ごとに選別することができる。なお、磁力発生部31に用いる磁石の強度を適宜変更することで、例えば非磁性金属材B1を、更に銅やアルミ、亜鉛などの種類毎に選別することもできる。
以上説明したように、第2実施形態の磁選機30によれば、磁力発生部31は、1組のプーリー12、13の一方に組み込まれて回転磁界を発生させることにより選別対象に渦電流を発生させる、いわゆる渦電流反発式磁選機である。これによっても、上記第1実施液体と同様の作用効果を奏する。
更に、いわゆる渦電流反発式磁選機の場合、渦電流の反発力によって非磁性金属材B1が飛ばされる際に、周囲の微小な金属片が飛散し、その飛散した金属片がコンベアベルト20の内側に回り込んでしまう可能性がある。一方、本実施形態によれば、渦電流の反発力によって非磁性金属材B1が飛ばされる際に飛散した金属片は、波桟部23に当るため、コンベアベルト20の縁部から漏れてコンベアベルト20の内側に回り込むことが抑制される。その結果、本実施形態によれば、渦電流反発式磁選機30において、コンベアベルト20の内側に金属片等の異物が回り込むことを効果的に抑制することができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態による磁選機について、図4を参照して説明する。
図4に示す第3実施形態の磁選機40は、上記第2実施形態による磁選機30に対して、磁力発生部41の構成が異なる。すなわち、本実施形態の磁選機40は、上記第2実施形態による磁選機30と同様に、例えば図示しない架台等に支持されて地面に設置されて使用される。磁選機40は、廃棄物の中から、例えば土や砂若しくはガラスなどの非金属材C1と、鉄片などの強磁性金属材C3と、弱磁性を帯びたステンレスなどの弱磁性金属材C2と、を選別することができる。
次に、第3実施形態による磁選機について、図4を参照して説明する。
図4に示す第3実施形態の磁選機40は、上記第2実施形態による磁選機30に対して、磁力発生部41の構成が異なる。すなわち、本実施形態の磁選機40は、上記第2実施形態による磁選機30と同様に、例えば図示しない架台等に支持されて地面に設置されて使用される。磁選機40は、廃棄物の中から、例えば土や砂若しくはガラスなどの非金属材C1と、鉄片などの強磁性金属材C3と、弱磁性を帯びたステンレスなどの弱磁性金属材C2と、を選別することができる。
磁選機40は、上記第2実施形態の磁力発生部31に換えて、磁力発生部41を備えている。磁力発生部41は、1組のプーリー12、13のうち一方、この場合、駆動側プーリー12の内部に組み込まれている。磁力発生部41は、例えば15000〜17000ガウスの高磁力を有する永久磁石である。なお、磁力発生部41は、永久磁石に限られず、電磁石であっても良い。また、磁力発生部41の磁力の強度は、選別対象に応じて適宜変更することができる。
この構成において、例えば非金属材C1、弱磁性金属材C2、及び強磁性金属材C3が混合された廃棄物は、コンベアベルト20の上面に載置されて搬送される。廃棄物が磁力発生部41付近まで搬送されると、廃棄物のうち弱磁性金属材C2には、磁力発生部41の磁力によって弱い吸着力が作用する。そして、弱磁性金属材C2は、コンベアベルト20上に弱い力で吸着されながらプーリー12の外周に沿って搬送され、その後、コンベアベルト20の先端部からやや後方の位置で落下する。
これに対し、廃棄物のうち強磁性金属材C3には、磁力発生部41の磁力によって強い吸着力が作用する。そのため、強磁性金属材C3は、コンベアベルト20上に弱い力で吸着されながらプーリー12の外周に沿って搬送された後、更にコンベアベルト20によって後方へ搬送される。このとき、コンベアベルト20の下側における強磁性金属材C3の搬送距離は、磁性金属材C2の搬送距離よりも長い。そのため、強磁性金属材C3は、弱磁性金属材C2よりも後方の位置で落下する。
そして、廃棄物のうち非金属材C1には、磁力発生部41の磁力つまり吸着力が作用しない。このため、非金属材C1は、プーリー12の外周に沿って搬送されることなく、コンベアベルト20の搬送による慣性力によってコンベアベルト20の先端部つまり弱磁性金属材C2より前方の位置に落下する。このように、第3実施形態の磁選機40は、選別対象C1、C2、C3の落下位置の違いによって、選別対象C1、C2、C3を材質ごとに選別することができる。
以上説明したように、第3実施形態の磁選機40によれば、磁力発生部41は、1組のプーリー12、13の一方に組み込まれた高磁力磁石で構成されて、ステンレスの選別が可能ないわゆる高磁力ステンレス磁選機である。これによっても、上記各実施形態と同様の作用効果を奏する。
更に、本実施形態において、磁力発生部41は、上記各実施形態における磁力発生部15、31よりも高い磁力を有している。このため、コンベアベルト20上を搬送される廃棄物のうち比較的軽い鉄片などが、磁力発生部41に更に吸着され易くなっている。しかしながら、本実施形態によれば、コンベアベルト20上を搬送される鉄片等の異物が、ベース部21の両縁側から漏れてコンベアベルト20の内側に回り込もうとしても、波桟部23に当る。このため、コンベアベルト20上の異物が、コンベアベルト20の縁部から漏れてコンベアベルト20の内側に回り込むことが抑制される。その結果、本実施形態によれば、高磁力ステンレス磁選機40において、コンベアベルト20の内側に金属片等の異物が回り込むことを効果的に抑制することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な拡張、変更が可能である。
例えば、磁選機10、30、40は、2組以上のプーリー12、13を備えていても良い。また、上記各実施形態のものに対して、駆動側プーリー12と従動側プーリー13との関係を逆にしても良い。
例えば、磁選機10、30、40は、2組以上のプーリー12、13を備えていても良い。また、上記各実施形態のものに対して、駆動側プーリー12と従動側プーリー13との関係を逆にしても良い。
図面中、10は磁選機、12は駆動側プーリー(プーリー)、13は従動側プーリー(プーリー)、14はモータ、15は磁力発生部、20はコンベアベルト、21はベース部、23は波桟部、30は磁選機、31は磁力発生部、40は磁選機、41は磁力発生部を示す。
Claims (4)
- 輪状に構成されて選別対象を搬送するコンベアベルトと、
回転可能に構成されて前記コンベアベルトの両端部が架けられるプーリーと、
前記プーリーに回転力を与えて前記プーリーを介して前記コンベアベルトを回転させるモータと、
前記コンベアベルトの輪状の内側に設けられ前記選別対象に磁力を与えて前記選別対象を選別する磁力発生部と、を備え、
前記コンベアベルトは、
帯状に形成されて前記プーリーの回転方向に沿った平面を有するベース部と、
前記ベース部の幅方向の両縁部から前記ベース部に対して直角方向に突出するように設けられ前記プーリーの回転方向に沿って伸縮可能な波形状に形成された波桟部と、
を有している磁選機。 - 吊り下げ可能に構成され、
前記磁力発生部は、前記コンベアベルトの輪状の内側に設けられた永久磁石又は電磁石で構成されている、
請求項1に記載の磁選機。 - 前記磁力発生部は、1組の前記プーリーの一方に組み込まれて回転磁界を発生させることにより前記選別対象に渦電流を発生させるものである、
請求項1に記載の磁選機。 - 前記磁力発生部は、1組の前記プーリーの一方に組み込まれた高磁力磁石で構成されている、
請求項1に記載の磁選機。
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