JP2002336732A - 磁力選別装置 - Google Patents

磁力選別装置

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JP2002336732A
JP2002336732A JP2001147688A JP2001147688A JP2002336732A JP 2002336732 A JP2002336732 A JP 2002336732A JP 2001147688 A JP2001147688 A JP 2001147688A JP 2001147688 A JP2001147688 A JP 2001147688A JP 2002336732 A JP2002336732 A JP 2002336732A
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magnetic
belt
belt conveyor
separator
magnetic material
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JP2001147688A
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English (en)
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Yuji Takano
裕至 高野
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸着した磁性体を円滑に搬送することにより
磁性体と非磁性体を確実に選別することのできる信頼性
の高い磁力選別装置を提供すること。 【解決手段】 搬送された破砕物から磁性体と非磁性体
とを選別する磁力選別機Sを、二つのプーリ40,42
と、これらのプーリ40,42に張設されたエンドレス
ベルト44と、プーリ40,42間に配設された永久磁
石48と、この永久磁石48の下面とエンドレスベルト
44との間に設けられエンドレスベルト44の滑りを向
上させるスペーサ50とで構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃品となった空気
調和器、冷蔵庫等の家電製品のリサイクルを行う際に、
その内部に設けられた圧縮機等の破砕物を磁力を利用し
て磁性体(鉄分)と非磁性体(非鉄分)に選別する磁力
選別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄、銅等を含む金属製廃製品のう
ち圧縮機等の廃棄物は、その内部にオイルが封入されて
いるため、そのままの状態で破砕機に投入すると爆発の
危険性があることから、ランニングコスト高及び設備高
の低温破砕等不活性ガス中での破砕しかできなかった。
また、一般的には安価で危険な溶断等による手解体が主
に行われていた。
【0003】しかしながら、溶断等による手解体は火炎
が飛び、火災ややけどの危険を伴う作業で、発煙による
周囲環境を悪化させ、かつ、作業者の処理能力にも限界
があることから、本願出願人は、破砕機を使用して安全
に破砕することのできる処理方法を提案し、既に出願し
ている。
【0004】この方法によれば、内部にオイルが封入さ
れている廃棄物でも安全に破砕することができ、破砕物
は選別機により磁性体と非磁性体に選別される。選別機
としては、例えばベルト式磁力選別機が採用されている
が、このベルト式磁力選別機の磁石は、一般的に可動ベ
ルトに覆われていて、回収鉄等の磁性体はベルトを通過
する磁力により吸い上げられ、ベルトに吸着された状態
で搬送される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ベルトに吸着された磁
性体は、磁石下面に直接触れることはないが、磁性体が
ベルトに吸着されると、ベルトの磁石に対する摩擦力が
増大し、ベルト負荷が増大する。さらに、ベルト負荷が
所定のレベルを超えると、ベルトが駆動プーリに対しス
リップし、搬送速度が遅くなる。その結果、順次搬送さ
れてくる磁性体がベルトに次々に吸着されて行き場がな
くなって、ベルトの回転が停止し、ひいては、破砕機の
運転を停止する場合もあった。
【0006】本発明は、従来技術の有するこのような問
題点に鑑みてなされたものであり、吸着した磁性体を円
滑に搬送することにより磁性体と非磁性体を確実に選別
することのできる信頼性の高い磁力選別装置を提供する
ことを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のうちで請求項1に記載の発明は、破砕物を
磁性体と非磁性体に選別する磁力選別装置であって、搬
送された破砕物から磁性体と非磁性体とを選別する磁力
選別機を、二つのプーリと、該二つのプーリに張設され
たエンドレスベルトと、上記二つのプーリの間に配設さ
れた永久磁石と、該永久磁石の下面と上記エンドレスベ
ルトとの間に設けられ上記エンドレスベルトの滑りを向
上させるスペーサとで構成したことを特徴とする。
【0008】また、請求項2に記載の発明は、上記スペ
ーサが高分子量ポリエチレン製あるいはふっ素樹脂製で
あることを特徴とする。
【0009】さらに、請求項3に記載の発明は、上記永
久磁石を複数の永久磁石を隣接配置して構成し、該複数
の永久磁石のうち破砕物の搬送方向における下流側の永
久磁石の極性を他の永久磁石の極性と逆にしたことを特
徴とする。
【0010】また、請求項4に記載の発明は、上記磁力
選別機の下方に少なくとも一つのベルトコンベヤを設
け、該ベルトコンベヤにより搬送された破砕物のうち磁
性体を上記磁力選別機に吸着する一方、上記ベルトコン
ベヤの下流端より非磁性体を落下させるようにしたこと
を特徴とする。
【0011】また、請求項5に記載の発明は、上記磁力
選別機の下方に二つのベルトコンベヤを設け、該二つの
ベルトコンベヤの一方を介して搬送された破砕物のうち
磁性体を上記磁力選別機に吸着し、上記一方のベルトコ
ンベヤの下流端より非磁性体を落下させるとともに、上
記磁力選別機で吸着した磁性体を他方のベルトコンベヤ
に落下させて所定の場所まで搬送し、該他方のベルトコ
ンベヤの下流端より磁性体を落下させるようにしたこと
を特徴とする。
【0012】また、請求項6に記載の発明は、上記二つ
のベルトコンベヤを略同一高さに配置する一方、上記磁
力選別機を上流側より下流側に向かって上昇するように
傾斜させて配置したことを特徴とする。
【0013】また、請求項7に記載の発明は、上記磁力
選別機及び上記二つのベルトコンベヤを略水平に配置す
る一方、上記他方のベルトコンベヤを上記一方のベルト
コンベヤより低い位置に配置したことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。図1は、破砕機Mを
使用して圧縮機等のワーク(被破砕物)Wを破砕し、さ
らにベルト式磁力選別装置Sを使用して破砕物を磁性体
と非磁性体とに選別する過程を模式的に示している。
【0015】図1に示されるように、破砕されるワーク
Wは、破砕機Mの投入ホッパ2に投入され、リングハン
マー等の破砕手段4により破砕される。所定の粒度まで
破砕された破砕物6は、通常出口ゲート8を介して、あ
るいは、詰まったりした場合等の異常時には手動開放さ
れた出口ダンパ10を介してベルトコンベヤ12上に排
出される。さらに、ベルトコンベヤ12に排出された破
砕物6は、本発明にかかる磁力選別装置Sにより磁性体
14と非磁性体16とに分別される。
【0016】以下、本発明にかかる磁力選別装置Sにつ
き詳述する。図2に示されるように、磁力選別装置S
は、ベルトコンベヤ12の下方に配置された第1のベル
トコンベヤ20と、第1のベルトコンベヤ20の下流側
に配置された第2のベルトコンベヤ22と、第1及び第
2のベルトコンベヤ20,22の上方に配置されたベル
ト式磁力選別機24とを備えている。
【0017】第1のベルトコンベヤ20は、略同一レベ
ル(高さ)に配置された二つのプーリ26,28と、こ
れらのプーリ26,28に張設されたエンドレスベルト
30とを備え、二つのプーリ26,28のいずれか一方
はギヤボックス(図示せず)を介して駆動モータ(図示
せず)に連結されている。また、二つのプーリ26,2
8のうち、プーリ26はベルトコンベヤ12の下流側端
部の下方に配置されており、ベルトコンベヤ12により
搬送された破砕物6はプーリ26のすぐ下流側のエンド
レスベルト30上に排出される。
【0018】同様に、第2のベルトコンベヤ22は、略
同一レベル(高さ)に配置された二つのプーリ32,3
4と、これらのプーリ32,34に張設されたエンドレ
スベルト36とを備え、二つのプーリ32,34のいず
れか一方はギヤボックス(図示せず)を介して駆動モー
タ(図示せず)に連結されている。なお、第1のベルト
コンベヤ20の下流側プーリ28と第2のベルトコンベ
ヤ22の上流側プーリ32とは所定距離離間しており、
両者間には非磁性体16の排出スペース38が形成され
ている。
【0019】一方、磁力選別機24は、異なるレベル
(高さ)に配置された二つのプーリ40,42と、これ
らのプーリ40,42に張設されたエンドレスベルト4
4とを備え、二つのプーリ40,42のいずれか一方は
ギヤボックス(図示せず)を介して駆動モータ(図示せ
ず)に連結されている。下流側プーリ42は上流側プー
リ40より高い位置にあり、エンドレスベルト44は上
流側より下流側に向かって上昇するように所定角度傾斜
している。また、上流側プーリ40及び下流側プーリ4
2は、第1及び第2のベルトコンベヤ20,22の中間
部上方にそれぞれ位置しており、磁力選別機24の略中
央部が非磁性体16の排出スペース38の上方に位置し
ている。さらに、エンドレスベルト44の外表面には、
エンドレスベルト44の回転方向に対し垂直方向(エン
ドレスベルト44の幅方向)に延びる複数のスクレーパ
46,…,46が所定の間隔で設けられている。
【0020】また、二つのプーリ40,42の間には、
直方体状の永久磁石48が配設されており、永久磁石4
8の下面には動摩擦係数の小さい平板状スペーサ50が
取り付けられている。
【0021】なお、非磁性体16の排出スペース38の
下方及び第2のベルトコンベヤ22の下流側プーリ34
の下方には、非磁性体用トレイ52及び磁性体用トレイ
54がそれぞれ配置されている。
【0022】上記構成の磁力選別装置Sの動作を以下説
明する。破砕機Mが稼動し、投入ホッパ2から投入され
たワークWが破砕手段4により所定の粒度まで破砕され
ると、破砕物(破砕されたワークW)6は出口ゲート8
あるいは出口ダンパ10を介してベルトコンベヤ12上
に排出される。
【0023】ベルトコンベヤ12上に排出された破砕物
6は、エンドレスベルトの回転により下流側に搬送さ
れ、その下流端より第1のベルトコンベヤ20上に落下
する。第1のベルトコンベヤ20上に落下した破砕物6
は、エンドレスベルト30の回転に伴って下流側に搬送
されるが、破砕物6に含まれる磁性体14は、磁力選別
機24の永久磁石48の磁力によりエンドレスベルト4
4に吸着される一方、非磁性体16はエンドレスベルト
44に吸着されることなく、下流端まで搬送され、排出
スペース38より落下して非磁性体用トレイ52に収容
される。
【0024】また、エンドレスベルト44に吸着された
磁性体14は、エンドレスベルト44の回転に伴って下
流側に搬送され、下流端でエンドレスベルト44の外表
面に所定の間隔で設けられていた複数のスクレーパ4
6,…,46により掻き落とされ、第2のベルトコンベ
ヤ22上に落下する。また、磁力選別機24の下流側が
上流側より高く設定されていることから、下流端より第
2のベルトコンベヤ22上に落下した磁性体14は、磁
力選別機24に再び吸着されにくい構成となっている。
【0025】また、第2のベルトコンベヤ22上に落下
した磁性体14は、エンドレスベルト36の回転に伴っ
て下流側に搬送され、下流端より磁性体用トレイ54に
落下して収容される。
【0026】なお、上記実施の形態において、第1及び
第2のベルトコンベヤ20,22を略水平に配置すると
ともに、第1及び第2のベルトコンベヤ20,22の上
方に配置される磁力選別機24を傾斜させて配置するこ
とにより、磁力選別機24より第2のベルトコンベヤ2
2に落下した磁性体14が磁力選別機24に再吸着され
にくい構成としたが、図3に示されるような配置も可能
である。
【0027】すなわち、第1及び第2のベルトコンベヤ
20,22及び磁力選別機24をすべて略水平に配置す
るとともに、第2のベルトコンベヤ22を第1のベルト
コンベヤ20より低い位置に配置することにより、磁力
選別機24と第1のベルトコンベヤ20との間隔より磁
力選別機24と第2のベルトコンベヤ22との間隔がL
(後述する実施例では、例えば100mm)だけ広くな
り、磁力選別機24より第2のベルトコンベヤ22に落
下した磁性体14が磁力選別機24に再吸着されにくい
構成である。
【0028】また、上記実施の形態において、磁力選別
機24に設けられる永久磁石48として、その下面にN
極あるいはS極が形成された一つの永久磁石(例えば、
フェライト磁石)が採用されている。
【0029】しかしながら、図4に示される着磁配列も
可能である。図4の着磁配列では、複数の(例えば、4
個の)永久磁石(例えば、フェライト磁石)56,…,
56,58をエンドレスベルト44の回転方向に沿って
隣接配置するとともに、そのうちの永久磁石56,…,
56をN極(あるいはS極)を下向きに取り付ける一
方、他の一つの永久磁石58を永久磁石56,…,56
とは逆にS極(あるいはN極)を下向きに取り付けてい
る。すなわち、排出側の永久磁石58の極性を、その上
流側に位置する永久磁石56,…,56の極性の逆にし
たものである。また、永久磁石56,…,56,58の
上部には、例えば鉄製のバックヨ−ク60が取り付けら
れ、永久磁石56,…,56,58及びバックヨーク6
0は、例えばステンレス製の非磁性体ケーシング62に
よりカバーされている。
【0030】上記着磁構造において、永久磁石56,
…,56のN極に吸着された磁性体は、エンドレスベル
ト44により下流側へ移動し、N極とS極との境目で一
度N極から離れ、再びS極に吸着される。S極に吸着さ
れた磁性体はN極からは反発されるので、S極の所に集
まり、下方に位置する第2のベルトコンベヤ22に一度
落下しても、N極に吸着されることなくS極に吸着され
る。S極に集まった磁性体は、スクレーパ46,…,4
6により最終的に掻き落とされる。また、エンドレスベ
ルト44の下流側ではS極の面積が小さいので、磁束量
が少なく、磁性体はスクレーパ46,…,46により容
易に掻き落とすことが可能である。
【0031】なお、上記実施の形態において、永久磁石
48の下面に動摩擦係数の小さい平板状スペーサ50を
取り付けたが、平板状スペーサ50に代えて、永久磁石
48とエンドレスベルト44との間に複数のローラを設
けてもよい。
【0032】また、上記実施の形態において、磁力選別
機24の下方に第1及び第2のベルトコンベヤ20,2
2を設けたが、第2のベルトコンベヤ22を省略するこ
ともできる。この場合、磁力選別機24の下流端の直下
あるいはその近傍に磁性体トレイ54は配置される。
【0033】
【実施例】図3に示される本発明にかかる磁力選別装置
Sを以下のように構成し、各部位における磁束密度及び
駆動モータの負荷を測定した。 (1)第1及び第2のベルトコンベヤ20,22 プーリ26,28,32,34の直径:180mm プーリ(26と28、及び、32と34)の中心間距
離:1,050mm プーリ28とプーリ32の中心間距離:270mm エンドレスベルト30,36の厚み:6mm エンドレスベルト30,36の速度:200mm/秒 (2)磁力選別機24 プーリ40,42の直径:160mm プーリ40,42の中心間距離:1,000mm エンドレスベルト44の厚み:3mm エンドレスベルト44の速度:200mm/秒 エンドレスベルトの幅:300mm エンドレスベルト44とエンドレスベルト30との面間
距離:80mm エンドレスベルト44とエンドレスベルト36との面間
距離:180mm 永久磁石48の種類:フェライト磁石 永久磁石48のサイズ:長さ800mm×幅250mm
×厚み100mm スペーサ50のサイズ:長さ800mm×幅250mm
×厚み10mm (3)磁束密度(永久磁石48の上流端より下流側に2
00mm離間した位置で測定した) 永久磁石48の下面:150mT スペーサ50の下面:125mT エンドレスベルト44の下面:120mT エンドレスベルト30の上面:30mT (4)磁力選別機24の駆動モータ 種類:三相誘導電動機 電圧:200V 容量:0.1kW
【0034】磁力選別機24の駆動モータの電流値は、
磁性体の付着量が多い場合でも0.5Aを超えることは
なく、磁力選別機24は正常に作動した。
【0035】次に、比較例として、上記構成の磁力選別
装置Sからスペーサ50を取り外したところ、駆動モー
タの電流値は以下のようになった。 その結果、保護装置(図示せず)が作動し、運転を継続
することはできなかった。
【0036】また、スペーサ50がある場合のエンドレ
スベルト44の動摩擦係数と、スペーサを設けない場合
の永久磁石48に対するエンドレスベルト44の動摩擦
係数を測定したところ、以下のような結果が得られた。 スペーサ50を設けた場合:0.07 スペーサを設けない場合 :0.3
【0037】なお、エンドレスベルト44としては、ナ
イロン帆布の裏地を施したクロロプレンゴム製ベルトを
使用する一方、プーリ40,42には、グリップタイト
(三ツ星ベルト社製)と呼ばれる滑り防止ライニング材
を施した。この時のエンドレスベルト44のプーリ4
0,42に対する摩擦係数は0.7であった。また、ス
ペーサ50としては、ニューライト(三ツ星ベルト社
製)と呼ばれる超高分子量ポリエチレン製のものを使用
した。
【0038】さらに、スペーサ50としては、上記超高
分子量ポリエチレンばかりでなく、ふっ素樹脂等の低摩
擦、耐磨耗材料を使用することも可能であった。
【0039】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。本
発明のうちで請求項1に記載の発明によれば、搬送され
た破砕物から磁性体と非磁性体とを選別する磁力選別機
を、二つのプーリと、プーリに張設されたエンドレスベ
ルトと、プーリ間に配設された永久磁石と、永久磁石の
下面とエンドレスベルトとの間に設けられエンドレスベ
ルトの滑りを向上させるスペーサとで構成したので、磁
力選別機で吸着した磁性体を円滑に搬送することがで
き、磁性体と非磁性体を確実に選別することができる信
頼性の高い磁力選別装置を提供することができる。
【0040】また、請求項2に記載の発明によれば、ス
ペーサを高分子量ポリエチレン製あるいはふっ素樹脂製
としたので、エンドレスベルトのスペーサに対する動摩
擦を減少させることができるとともに、スペーサの耐磨
耗性を向上させることができる。
【0041】さらに、請求項3に記載の発明によれば、
プーリ間に隣接配置された複数の永久磁石のうち、破砕
物の搬送方向における下流側の永久磁石の極性(ここで
はS極とする)を他の永久磁石の極性(ここではN極と
する)と逆にしたので、エンドレスベルトにより下流側
へ搬送された磁性体は、N極とS極との境目で一度N極
から離れ、S極の所に集まり易い。また、S極の面積は
小さいので、磁束量が少なく、S極に吸着された磁性体
を容易に掻き落とすことができる。
【0042】また、請求項4に記載の発明によれば、ベ
ルトコンベヤにより搬送された破砕物のうち磁性体を磁
力選別機に吸着する一方、ベルトコンベヤの下流端より
非磁性体を落下させるようにしたので、磁性体と非磁性
体の選別を容易に行うことができる。
【0043】また、請求項5に記載の発明によれば、二
つのベルトコンベヤの一方を介して搬送された破砕物の
うち磁性体を磁力選別機に吸着し、一方のベルトコンベ
ヤの下流端より非磁性体を落下させるとともに、磁力選
別機で吸着した磁性体を他方のベルトコンベヤに落下さ
せて所定の場所まで搬送し、その下流端よりさらに落下
させるようにしたので、磁性体と非磁性体の選別を容易
に行うことができる。
【0044】また、請求項6に記載の発明によれば、二
つのベルトコンベヤを略同一高さに配置する一方、磁力
選別機を上流側より下流側に向かって上昇するように傾
斜させて配置したので、磁力選別機とベルトコンベヤと
の間隔が磁力選別機の下流側ほど広くなり、磁力選別機
から落下した磁性体が磁力選別機に再吸着されにくい。
【0045】また、請求項7に記載の発明によれば、磁
力選別機及び二つのベルトコンベヤを略水平に配置する
一方、破砕物の搬送方向における下流側のベルトコンベ
ヤを上流側のベルトコンベヤより低い位置に配置したの
で、磁力選別機と下流側のベルトコンベヤとの間隔が広
くなり、磁力選別機から落下した磁性体が磁力選別機に
再吸着されにくい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ワークを破砕し、破砕物を磁性体と非磁性体
とに選別する過程を模式的に示した概略図である。
【図2】 本発明にかかる磁力選別装置の概略斜視図で
ある。
【図3】 図2の磁力選別装置の変形例の概略正面図で
ある。
【図4】 図2の磁力選別装置に設けられた永久磁石の
着磁構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
2 投入ホッパ、 4 破砕手段、 6 破砕物、 8
出口ゲート、10 出口ダンパ、 12,20,22
ベルトコンベヤ、 14 磁性体、16 非磁性体、
24 磁力選別機、26,28,32,34,40,
42 プーリ、30,36,44 エンドレスベルト、
38 排出スペース、46 スクレーパ、 48,5
6,58 永久磁石、 50 スペーサ、52 非磁性
体用トレイ、 54 磁性体用トレイ、 60 バック
ヨーク、62 ケーシング、 M 破砕機、 S 磁力
選別装置、 W ワーク

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 破砕物を磁性体と非磁性体に選別する磁
    力選別装置であって、 搬送された破砕物から磁性体と非磁性体とを選別する磁
    力選別機を、二つのプーリと、該二つのプーリに張設さ
    れたエンドレスベルトと、上記二つのプーリの間に配設
    された永久磁石と、該永久磁石の下面と上記エンドレス
    ベルトとの間に設けられ上記エンドレスベルトの滑りを
    向上させるスペーサとで構成した磁力選別装置。
  2. 【請求項2】 上記スペーサが高分子量ポリエチレン製
    あるいはふっ素樹脂製である請求項1に記載の磁力選別
    装置。
  3. 【請求項3】 上記永久磁石を複数の永久磁石を隣接配
    置して構成し、該複数の永久磁石のうち破砕物の搬送方
    向における下流側の永久磁石の極性を他の永久磁石の極
    性と逆にした請求項1あるいは2に記載の磁力選別装
    置。
  4. 【請求項4】 上記磁力選別機の下方に少なくとも一つ
    のベルトコンベヤを設け、該ベルトコンベヤにより搬送
    された破砕物のうち磁性体を上記磁力選別機に吸着する
    一方、上記ベルトコンベヤの下流端より非磁性体を落下
    させるようにした請求項1乃至3のいずれか1項に記載
    の磁力選別装置。
  5. 【請求項5】 上記磁力選別機の下方に二つのベルトコ
    ンベヤを設け、該二つのベルトコンベヤの一方を介して
    搬送された破砕物のうち磁性体を上記磁力選別機に吸着
    し、上記一方のベルトコンベヤの下流端より非磁性体を
    落下させるとともに、上記磁力選別機で吸着した磁性体
    を他方のベルトコンベヤに落下させて所定の場所まで搬
    送し、該他方のベルトコンベヤの下流端より磁性体を落
    下させるようにした請求項1乃至3のいずれか1項に記
    載の磁力選別装置。
  6. 【請求項6】 上記二つのベルトコンベヤを略同一高さ
    に配置する一方、上記磁力選別機を上流側より下流側に
    向かって上昇するように傾斜させて配置した請求項5に
    記載の磁力選別装置。
  7. 【請求項7】 上記磁力選別機及び上記二つのベルトコ
    ンベヤを略水平に配置する一方、上記他方のベルトコン
    ベヤを上記一方のベルトコンベヤより低い位置に配置し
    た請求項5に記載の磁力選別装置。
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