本明細書に示されている説明および例示は、教示、その原理、およびその実用的応用を他の当業者に伝えることを意図したものである。当業者であれば、特定の使用の要求条件に最もよく合う形で、本明細書の教示をさまざまな形態において適合させ、応用することができる。したがって、説明されているような本明細書の教示の特定の実施形態は、網羅的である、または教示の制限であることを意図されていない。したがって、本明細書の教示の範囲は、上記の説明を参照して決定されるべきでなく、代わりに、付属の請求項をそのような請求項が従う等価物の全範囲と共に参照しつつ決定されるべきである。特許出願および刊行物を含む、すべての論文および文献の開示は、参照により本明細書に組み込まれている。これもまた参照により本明細書に組み込まれる、以下の請求項から集められたような、他の組み合わせも可能である。
本明細書の教示は、手術器具を説明しており、好ましくは、手術器具はデブリッダーであり、より好ましくは手術器具はマイクロデブリッダーである。本明細書で説明されているように、手術器具は、マイクロデブリッダーと称される。マイクロデブリッダーは、外科手術、例えば、扁桃摘出術、鼻甲介形成術、鼻中隔形成術、声門上部形成術、洞手術、咽喉手術、小関節関節鏡検査法、大関節関節鏡検査法、脊髄手術、椎間板手術、同様のもの、またはこれらの組み合わせを実施するために使用され得るマイクロデブリッダーであってよい。本明細書で説明されているようなマイクロデブリッダーは、取り替え可能な先端部、ハンドピース、およびチューブセットを備える。
取り替え可能な先端部は、取り替え可能な先端部が単極エネルギー源、双極エネルギー源、エネルギー無使用、またはこれらの組み合わせで使用され得るような配線を備えることができる。取り替え可能な先端部は、先端部内の電線の配置構成に基づき、先端部が単極エネルギー、および/または双極エネルギーを手術部位に印加するように構成され得る。あるいは、取り替え可能な先端部は、機械式先端部と共に使用するように配線を欠いていてもよく、それにより、単極エネルギーまたは双極エネルギーのいずれも手術部位に印加するように構成され得ない。単極エネルギーアタッチメント、双極エネルギーアタッチメント、エネルギーアタッチメントなし、またはこれらの組み合わせを含む取り替え可能な先端部は、1つまたは複数の機械的機能を備える。取り替え可能な先端部は、スタイレット、1つまたは複数の接続タブ、駆動部アタッチメント、またはこれらの組み合わせを備える機械的機能を備えるものとしてよく、この機械的機能が本明細書で説明されている手術のうちの1つまたは複数を実施することができる。取り替え可能な先端部は、回路を収納するエンクロージャを備えることができる。ブレード回路、コネクタ、識別回路、制御回路、コネクタ、またはこれらの組み合わせに関する他の教示は、ブレード回路、コネクタ、識別回路、制御回路、コネクタ、検出回路、またはこれらの組み合わせに関するすべての目的のために参照により本明細書に組み込まれている2012年3月14日に出願した米国特許出願第13/803,380号の段落5〜9および0024〜0053および図1〜図7Dの教示ならびに段落0054〜0064内の対応する言葉による描写を含む、本明細書の教示から集められ得る。
スタイレットは、外科手術を実施するために使用され得る任意のスタイレットであってよい。スタイレットは、剛体であるか、フレキシブルであるか、セミフレキシブルであるか、フレキシブルな部分を含むか、またはこれらの組み合わせであるものとしてよい。スタイレットは、一体品であってよい。好ましくは、スタイレットは外側チューブを有し、内側チューブが外側チューブ内で回転する。外側チューブは、使用中、実質的に静止しているものとしてよい。外側チューブは、チューブ内の開口部が注目する部位に対応するように角度を付けられるように回転可能であるものとしてよい。例えば、手術中、使用者は、開口部が注目する部位に位置合わせされ、使用者が注目する部位を、デバイスを調整する、デバイスを取り外す、開口部を調整する、またはこれらの組み合わせを行わなくても作業できるように外側チューブおよび対応する開口部を回転させることができる。外側チューブの一部および/または対応する機構は、開口部の配置がさらに機器を見ること、注目する部位からデバイスを取り外すこと、またはその両方を行わずにわかるように外側チューブ内の開口部の配置を示すインジケータを備えることができる。内側チューブ、外側チューブ、またはその両方は、時計回りに、反時計回りに、またはその両方に回転することができる。内側チューブは、使用時に回転して、前後に移動することができる。好ましくは、内側チューブは使用時のみ回転する。2つまたはそれ以上のチューブは、互いに関して回転するものとしてよく、チューブの回転は、ブレードアセンブリ、ハンドピース、またはその両方の中のセンサーによって、ブレードアセンブリ、ハンドピース、またはその両方のブレードモジュール(すなわち、機械的エンクロージャ)内に配置されている2つまたはそれ以上の送信機、磁石、カプセル封入コネクタ、またはこれらの組み合わせによって監視され得る。カプセル封入コネクタ、2つまたはそれ以上の送信機、磁石による通信、またはこれらの組み合わせに関する他の教示は、カプセル封入コネクタ、2つまたはそれ以上の送信機、磁石による通信、またはこれらの組み合わせに関するすべての目的のために参照により本明細書に組み込まれている2011年10月3日に出願した米国特許出願第13/251,493号の段落008〜0014および0035〜0055および図2〜図14の教示を含む、本明細書の教示から集められ得る。あるいは、互いに関してチューブの1つまたは複数を回転させることに関する他の教示は、係止セレクタ、付勢デバイス、および作動セレクタに関するすべての目的のために参照により本明細書に組み込まれている2013年3月12日に出願した米国特許出願第13/796,412号の段落004〜005、0012〜0038および図1A〜図4Cの教示を含む、本明細書の教示から集められ得る。
外側チューブ、内側チューブ、またはその両方は、流体源、吸引源、またはその両方に接続されるものとしてよく、一例において、流体は、吸引が内側チューブを通過する間内側チューブと外側チューブとの間を通ることができる。内側チューブは、外科手術中に材料(例えば、組織、軟骨、骨、靱帯、腱、嚢胞、同様のもの、またはこれらの組み合わせ)を取り除き、および/または滑らかにする1つまたは複数の切断機構を備えることができる。
内側チューブ、外側チューブ、中間チューブ、またはこれらの組み合わせは、係止レバーによって回転可能、係止可能、またはその両方であるものとしてよい。係止レバー、係止レバーによって移動されるコンポーネント(例えば、係止スプライン部)、コレット、ノーズコーン、内歯車(例えば、ピニオンギアもしくはノーズピースギア(nosepiece gears))、またはこれらの組み合わせに関する他の教示は、係止レバー、係止レバーによって移動されるコンポーネント、コレット、ノーズコーン、および内歯車に関するすべての目的のために参照により本明細書に組み込まれている2013年2月28日に出願した米国特許出願第81/789,480号の段落005−007および0029〜0054および図1〜図14の教示ならびに段落0055〜0070における説明を含む、本明細書の教示から集められ得る。好ましくは、係止レバーは、接続エンクロージャに移動可能に接続される。
内側チューブは、切断端部に対向する、内側チューブの一方の端部が駆動部アタッチメントを備えるように取り替え可能な先端部の全長にわたって延在し得る。駆動部アタッチメントは、動力分配装置、連結器、モーター、駆動部、またはこれらの組み合わせに接続する内側チューブの一部であってよく、内側チューブは回転することができる。駆動部アタッチメントは、内側チューブの一体部分であってよい。駆動部アタッチメントは、内側チューブに固定される形で取り付けられる歯車であってよい。駆動部アタッチメントは、内側チューブと駆動部アタッチメントとが一緒に移動するように内側チューブの周りに圧入される成形品であってよい。駆動部アタッチメントは、本明細書で説明されているチューブセットの1つまたは複数の部分と接続することができ、これにより、チューブセットは手術中に内側チューブの移動を助ける。駆動部アタッチメントは、チューブセット、モーター、ハンドピース、またはこれらの組み合わせと位置合わせされた後、適所に係止され得る。
取り替え可能な先端部は、1つまたは複数の接続タブを備えることができる。1つまたは複数の接続タブは、タブが隣接する開口(すなわち、先端部係止ポート)と位置合わせされるときに、接続タブが開口内に貫入し、取り替え可能な先端部が隣接する部分に固定される形で接続されるように外向きに延在し得る。接続タブは、取り替え可能な先端部が隣接する部分から解放されるように圧縮され得る。隣接する部分は、チューブセット、ハンドピース、またはその両方であってもよい。好ましくは、取り替え可能な先端部は、ハンドピース内の開口および/またはポートを貫通する接続タブを介してハンドピースに直接係止される。
ハンドピースは、使用中に使用者によって握られるデバイスの一部分であってもよい。ハンドピースは、デバイスが手術器具として機能するように個々の部品のすべてを一緒に接続するのを補助するか、または一緒に接続するデバイスの中心部分であってよい。ハンドピースは、再利用可能な部品、使い捨て部品、またはこれらの組み合わせであってよい。好ましくは、ハンドピースは、殺菌処理を受けることができる再利用可能な部品である。より好ましくは、ハンドピースは、殺菌中にハンドピースと異なる熱膨張率の影響を受けやすい部品を有しないものとしてよい。ハンドピースは、殺菌中にハンドピースと異なる熱膨張率を有する1つまたは複数の部品を備えていてもよい。好ましくは、ハンドピースは、複数の殺菌サイクル(例えば、加熱と冷却の繰り返し)を通じて劣化する可能性のあるコンポーネントを有しない。より好ましくは、ハンドピースは、複数回の殺菌を通じて劣化する可能性のある封止コンポーネントを有しない。ハンドピースのコンポーネントは、約500もしくはそれ以上、好ましくは約1000もしくはそれ以上、またはより好ましくは約1500もしくはそれ以上の殺菌サイクルに耐えるものとしてよい。ハンドピースのコンポーネントは、部品が劣化し始める前に約5000もしくはそれ以下、約3000もしくはそれ以下、または約2500もしくはそれ以下の殺菌サイクルに耐えるものとしてよい。ハンドピースは、前部領域、中心領域、および後部領域を備える。
前部領域は、取り替え可能な先端部に近いハンドピースの部分であるものとしてよい。前部領域は、使用時にハンドピースが握られる場所から遠位にあるハンドピースの部分であるものとしてよい。前部領域は、1つまたは複数のアタッチメントポートを備える。好ましくは、前部領域は、先端部アタッチメントポートと電源ポートとを備える。先端部アタッチメントポートは、先端部アタッチメントポートが取り替え可能な先端部を受け入れる任意の形状およびサイズのものとすることができる。先端部アタッチメントポートは、先端部が先端部アタッチメントポートによって適所に確実に保持されるように取り替え可能な先端部の一部を部分的に囲み得る。例えば、先端部アタッチメントポートは、取り替え可能な先端部が、先端部アタッチメントポートによって確実に保持され、取り替え可能な先端部が実質的に制限され取り替え可能な先端部に実質的な移動がないように「U」字形または「C」字形とするとよい。好ましくは、先端部アタッチメントポートは、先端部アタッチメントポートが取り替え可能な先端部を完全に取り囲み、先端部の移動を制限するように取り替え可能な先端部を囲む。先端部アタッチメントポートは、取り替え可能な先端部の形状を補完する形状であればどのような形状であってもよい。先端部アタッチメントポートは、取り替え可能な先端部が先端部アタッチメントポート内に適切に取り付けられ、取り替え可能な先端部がハンドピースに確実に接続されるように円形、正方形、菱形、「D」字形、長円形、またはこれらの組み合わせであってよい。先端部アタッチメント部分は、1つまたは複数の先端部係止ポートを備えることができる。
先端部係止ポートは、ハンドピースの前方領域内のどの場所にも配置できる。好ましくは、先端部係止ポートは、取り替え可能な先端部が先端部アタッチメントポート内に貫入すると、取り替え可能な先端部の接続タブが先端部係止ポート内に貫入し、取り替え可能な先端部をハンドピースに確実に接続するように先端部アタッチメントポート内に配置される。先端部アタッチメントポートは、ハンドピース内の開口、スルーホール、くぼみ、またはこれらの組み合わせであってよい。先端部アタッチメントポートは、先端部アタッチメントポートが接続タブを受け入れ、および/または補完する任意の形状およびサイズのものとすることができる。先端部アタッチメントポートは、取り替え可能な先端部がハンドピースに固定される形で接続されるように円形、正方形、菱形、「D」字形、長円形、またはこれらの組み合わせとであってよい。前部領域は、先端部アタッチメントポートに加えて、電源ポートを備えることができる。
電源ポートは、使用中に電力が取り替え可能な先端部に供給されるように前部領域内のどこにでも配置することができる。電源ポートは、先端部アタッチメントポートの下に配置される。好ましくは、電源ポートは、流体が漏れた場合でも流体が動力部アタッチメントポート内に漏出しないように先端部アタッチメントポートの上に配置される。電源ポートは、ハンドピースに関する取り替え可能な先端部の回転を防ぐのを助けることができる。取り替え可能な先端部は、能動リード線、戻りリード線、またはその両方を備え、単極先端部、双極先端部の切り替えを行うこと、いずれも行わないこと、またはこれらを組み合わせて行うことを可能にする。能動リード線、戻りリード線、またはその両方は、マイクロデブリッダーを双極エネルギー、単極エネルギー、その両方に切り替えられるようにオン、オフ、またはその両方にすることができる。能動リード線、戻りリード線、またはその両方は、取り替え可能な先端部、電子スイッチ、またはこれらの組み合わせの構成に基づきアクティブ化することができる。双極エネルギーは、手術時に組織が焼灼され、流体(例えば、血液)が凝固し、また手術後の失血および疼痛が最小限度に抑えられるように、電力を接触点に集中させて送達することができる。双極送達の結果、能動リード線と戻りリード線の両方が、エネルギーが局部にのみ印加されるように取り替え可能な先端部内に配置され得る。単極送達は、能動リード線が取り替え可能な先端部を通じて電力を供給し、エネルギーが取り替え可能な先端部以外の場所に配置されている戻り線に伝わるように、能動リード線のみを備えるか、能動リード線のみがオンにされるか、またはその両方であるものとしてよい(例えば、戻り線は患者の体の上に配置されてもよい。)。単極エネルギーは、手術時に組織が焼灼され、流体(例えば、血液)が凝固し、また手術後の失血および疼痛が最小限度に抑えられるように、電力を接触点に集中させて送達することができる。単極エネルギーは、電力を手術部位により効率的に供給することができるが、双極エネルギーは、エネルギーをより正確に導くことができる。取り替え可能な先端部は、完全に接続されたときに、前部領域を貫通し、中心領域内に貫入し得る。
中心領域は、手術時に握られるハンドピースの一部分であってもよい。中心領域は、ハンドピースの最大部分であってよい。中心領域には、他のデバイスが挿入されるポートがないものとしてよい。好ましくは、中心領域は、チューブセットアタッチメントポートを備える。チューブセットアタッチメントポートは、チューブセットをハンドピースに連結するのを助ける任意の機構とすることができる。チューブセットアタッチメント部分は、チューブセットをハンドピースに確実に接続する任意のデバイスおよび/または機構とすることができる。好ましくは、チューブセットアタッチメントポートは、チューブセットがハンドピースに接続されるようにトラックを備えるものとしてよい。中心領域はトラックを備える。トラックは、後部領域から中心領域の全長に沿って延在し、前部領域内で、および/または前部領域の近くで終端し得る。中心領域は、ハンドピースのそれぞれの側にトラックを備えるものとしてよい。トラックは、実質的に平行であるものとしてよい。トラックは、後端部から前端部に向かって延在するがわずかなテーパーを付けられてもよい。例えば、トラック間の距離は、トラックの長さ1mm毎に1ミクロン以下ずつ減少してもよい。このテーパーは、チューブセットをハンドピース内に取り付けやすい任意の量のテーパーとすることができる。ハンドピースのそれぞれの側のテーパーは、異なっていてもよい。好ましくは、ハンドピースのそれぞれの側のテーパーは、実質的に同じである。トラックは、後部領域と前部領域とを比較したときに中心領域内の空間が減少するようにテーパーを付けることができる。それぞれの側のトラックは、ハンドピースを通る中心線および/または中央平面から約5度以上、約8度以上、約10度以上、または約11度以上のテーパーを付けられ得る。それぞれの側のトラックは、ハンドピースを通る中心線および/または中央平面から約30度以下、約20度以下、または約15度以下(すなわち、約12度)のテーパーを付けられ得る。トラックは、隣接する部品をハンドピースに接続する1つまたは複数の表面からなるものとしてよい。好ましくは、トラックは、上側表面と下側表面とを備え、これらの間に間隙が形成される。
下側表面は、単一の平面状の表面であるものとしてよい。下側表面は、下側表面がチューブセットと接続するために摺動面を形成するように実質的にハンドピースの全長および全幅にわたって延在し得る。例えば、取り付け時に、チューブセットは、下側表面に接触し、チューブセットがハンドピースと接続されるように下側表面上を摺動する。下側表面は、チューブセットをハンドピース内で位置合わせし、保持するのを助ける任意の表面であってよい。下側表面の少なくとも一部は、1つまたは複数の上側表面で覆われる。
好ましくは、上側表面のそれぞれは、ハンドピースのそれぞれの側の下側表面の一部(例えば、左上側表面および右上側表面)に広がる。1つまたは複数の上側表面は、上側表面と下側表面との間に間隙が形成され、チューブセットがこの間隙を通って摺動しハンドピースとの接続部を形成するように下側表面上に十分な広さで延在するものとしてよい。上側表面は、好ましくは、上側表面の長さに沿って実質的に同じ幅であってよい。上側表面の厚さは、前部領域から後部領域へ、またはその逆に変化し得る。上側表面の厚さは、上側表面と下側表面との間に形成される間隙のサイズが変化するように変化し得る。後部領域内、および/または後部領域の近くの上側表面の厚さは、前部領域内および/または前面の近くの上側表面の厚さより約20パーセント小さい、約15パーセント小さい、または約10パーセント小さい厚さを有し得る。厚さは、上側表面のそれぞれがより厚く、間隙が小さく、チューブセットが取り付けられている位置に近づくにつれ、位置合わせ公差がより厳しくなるように階段状に変化するものとしてよく、ハンドピースおよび取り替え可能な先端部に関するチューブセットの位置合わせは、個々の部品のすべてが位置合わせされるように減少する。
間隙は、上側表面、下側表面、またはその両方が角度を付けられるため変化し得る。上側表面、下側表面、またはその両方は、間隙(すなわち、2つの表面の間の距離)が減少するように角度を付けられ得る。間隙の厚さは、後部領域から前部領域に向かうにつれ、またはその逆に向かうにつれ小さくなり得る。好ましくは、間隙は、後部領域から前部領域に進むときに上側表面のそれぞれの下でより小さくなる。
上側表面は、連続する一体品であってよい。上側表面は、約2つ以上の部分品、または好ましくは約3つ以上の部分品であってよい。上側表面は、約10個以下の部分品、約7個以下の部分品、または好ましくは約5個以下の部分品でもよい。上側表面のそれぞれの部分品は、前部分を含み得る。前部分は、ハンドピースの後部領域に面する上側表面のそれぞれの側部であってよい。前部分は、チューブセットがハンドピースに接続されるように角度を付けることができる。前部分は、テーパー、角度、面取り、またはこれらの組み合わせを付けることができる。前部分は、使用者がチューブセットをハンドピースに接続するのを前部分が助けるように十分な角度を付けることができる。前部分は、丸い隅、面取りした隅、またはその両方であってよい。前部分は、上側表面の側壁と、約15度以上、好ましくは約25度以上、またはより好ましくは約35度以上の角度を成すものとしてよい。例えば、上側表面は、ハンドピースの外側縁からハンドピースの中心に向かって延在するものとしてよく、縁は上側表面であって、中心の方へ終端し、側壁であり、側壁は前部分と角度を成すものとしてよい。前部分は、上側表面の側壁と、約90度以下、好ましくは約75度以下、より好ましくは約65度以下、より好ましくは約55度以下(すなわち、約45度)の角度を成すものとしてよい。ハンドピースの1つまたは複数の上側表面のそれぞれの部分品は、ハンドピースの後部領域から前部領域の方へ移動している間にチューブセットが陥凹部に遭遇した場合にハンドピースの前部分がチューブセットの取り付けを使用者が続けるのを助けるように前部分を備えることができる。
好ましくは、上側表面は、位置合わせ、係止、摺動のしやすさ、またはこれらの組み合わせを助ける1つまたは複数の陥凹部を備える。上側表面は、上側部分のそれぞれの部分の間に陥凹部を備える。上側表面のそれぞれの間の陥凹部は、実質的に同じサイズであるものとしてよい。上側表面のそれぞれの間の陥凹部は、長さが異なっていてもよい。陥凹部は、チューブセットをハンドピースに係止するのを助けることができる。例えば、チューブセットは、チューブセットがハンドピース内に置かれた後、係止タブが陥凹部と位置合わせされ、チューブセットを適所に係止するように陥凹部に対応する1つまたは複数の係止タブを備えることができる。上側表面内の陥凹部は、実質的に垂直の壁を備えることができる。上側表面内の陥凹部は、ベベルを備えることができる。ベベルは対向する上側表面の方へ、対向する上側表面から遠ざかる方へ、またはその両方の方向に角度を付けられるものとしてよい。別の言い方をすると、ベベルは、ベベルが垂直部分の上に、垂直部分から遠ざかる方へ、またはその両方の方向に延在するようにトラックの垂直部分に関して角度を成すものとしてよい。好ましくは、ベベルは、対向する上側表面から遠ざかる方へ角度を付けられる。ベベルは、約1度以上、2度以上、または約3度以上の角度を有するものとしてよい。ベベルは、約10度以下、7度以下、または約5度以下の角度を有するものとしてよい。ベベルは、陥凹部がチューブセット、レール、係止タブ、またはこれらの組み合わせとの接触を減らすように角度を付けられ得る。ベベルは、チューブセットをハンドピースのトラック内に誘導するのを助けるようにハンドピースの後部領域内の前部分に配置され得る。
後部領域は、1つまたは複数の排出ポートを備えるものとしてよい。排出ポートは、ハンドピースから流体を出すためのハンドピース内の機構であってよい。好ましくは、排出ポートは、ハンドピースが冷却流体から取り出された後に冷却流体をハンドピースから出すことを可能にする。排出ポートは、ハンドピース内の任意の地点に配置され得るが、好ましくは排出ポートは後部領域内に配置される。好ましくは排出ポートは、ハンドピースのそれぞれの側に配置される。より好ましくは、1つまたは複数の排出ポートは、加熱後にモーターキャビティが冷却流体に浸され、冷却後に冷却流体が排出されるようにモーターの近くに配置される。排出ポートは、冷却流体がハンドピース内に入り得るが、ハンドピース内に溜まらないように構成され得る。排出ポートは、ハンドピースキャップと同じキャビティ内に配置され得る。
ハンドピースの後部領域は、ハンドピースキャップがチューブセットをトラック内に誘導するのを助ける、取り付け中にチューブセットがモーター動力分配装置と係合するのを防ぐ、またはその両方を行うようにモーター、モーター動力分配装置、またはその両方の全部または一部を覆う1つまたは複数のハンドピースキャップを備えることができる。好ましくは、ハンドピースは、ただ1つのハンドピースキャップを備える。ハンドピースキャップは、後部領域内の1つまたは複数のコンポーネントを部分的におよび/または完全に覆う任意のカバーであってよい。ハンドピースキャップは、後部領域内の1つまたは複数のコンポーネントにアクセス可能なように取り外し可能である任意のカバーであってよい。好ましくは、取り付けられた後、ハンドピースキャップは取り外し可能でない。ハンドピースキャップは、チューブセットをハンドピースのトラック内に誘導するのを助ける任意のハンドピースキャップであってよい。好ましくは、ハンドピースキャップは、モーターをハンドピース内に保持するのを助けることができる。より好ましくは、ハンドピースキャップ補助手段は、チューブセットが取り付けられていないときにモーター動力分配装置が接触することおよび/または損傷することのないようにモーター動力分配装置を覆っている。最も好ましくは、ハンドピースキャップは、内部コンポーネントが視界から実質的に隠されているが、コンポーネントは機能的に妨げられない見栄えの良い外面をハンドピースにもたらす。ハンドピースキャップは、モーターを受け入れるポートを覆うものとしてよい。
モーターは、マイクロデブリッダーがマイクロデブリッダーとして機能するように取り替え可能な先端部を駆動するために使用され得る任意のモーターであってよい。モーターは、時計回りに、反時計回り、またはその両方の方向に回転する任意のモーターであってよい。モーターは、オートクレーブ内で加熱され、消毒できる任意のモーターであってよい。モーターは、モーターの性能に影響を及ぼすことなく急速な加熱および/または冷却を受けることができる任意のモーターであってよい。モーターは、モーター部品が早く摩耗すること、壊れること、ミスアライメントを生じること、またはこれらの組み合わせを受けることなく加熱および冷却を行える。モーターは、モーターが冷却流体内に置かれるように密封されたモーターとすることができる。例えば、モーターは水の中に入れられても、水がモーターの外面を浸透して内部コンポーネントを損傷し得ない。モーターは、毎分約5,000回転(RPM)以上の速度、好ましくは約10,000RPM以上の速度、より好ましくは約12,000RPM以上の速度、および最も好ましくは約14,500RPM以上の速度で単一の方向に回転する任意のモーターであってよい。モーターは、約30,000RPM以下、約20,000以下、または約17,000RPM以下(すなわち、約15,000RPM)の速度で単一の方向に回転する任意のモーターであってよい。モーターは、約1,000RPM以上、約2,500以上、または約4,500RPM以上の速度で振動する(すなわち、第1の方向に回転し、次いで第2の方向に回転する)任意のモーターであってよい。モーターは、約10,000RPM、約7,500RPM、または約6,000RPMの速度で振動する任意のモーターであってよい。使用され得るモーターの1つに、Portescap社のブラシレスDCモーターがある。モーターは、ハンドピースがモーターを流体から保護するようにハンドピース内に実質的に封止され得る。モーターは、モーターの一端および/またはモーターの一端の一部だけが、ハンドピースによって覆われないようにハンドピース内に封止され得る。モーターは、モーター動力分配装置がハンドピースから外に延在するようにハンドピース内に封止され得る。
モーター動力分配装置は、他のコンポーネントが回転するように動力をモーターから別のコンポーネントに伝達することができる任意の動力分配装置であってよい。モーター動力分配装置は、動力分配装置が回転されるように別の動力分配装置に直接連結する任意の動力分配装置であってよい。モーター動力分配装置は、他のコンポーネントがモーター動力分配装置によって直接駆動されるように別のコンポーネントに直接接続することができる。好ましくは、モーター動力分配装置は、動力をコンポーネントを駆動する第2の動力分配装置に伝達する。モーター動力分配装置は、ベルトとプーリー、歯車の歯、ギア、スプロケット、歯車、またはこれらの組み合わせであってよい。モーター動力分配装置は、加熱され冷却され得る任意の動力分配装置であってよい。モーター動力分配装置は、急速に加熱され冷却されるときに、その形状、形態、構造的属性、公差、またはこれらの組み合わせを実質的に維持できる任意の動力分配装置であってよい。モーター動力分配装置は、天然材料、合成材料、金属、プラスチック、ポリマー、またはこれらの組み合わせから作られ得る。好ましくは、モーター動力分配装置は、金属から作られる。モーター動力分配装置およびモーターは、動力部アタッチメントポートの近くに配置され得る。
動力部アタッチメントポートは、動力部アタッチメントが動力をマイクロデブリッダーに動力部アタッチメントポートを通じて供給するようにハンドピース内の任意の場所に配置され得る。動力部アタッチメントポートは、電力がモーター、取り替え可能な先端部、またはその両方に供給されるようにハンドピース内のどこにでも配置することができる。好ましくは、動力部アタッチメントポートは、ハンドピースの後部領域内に配置される。より好ましくは、動力部アタッチメントポートは、モーターとモーター動力分配装置の両方の下のハンドピースの後部領域内に配置される。動力部アタッチメントポートは、動力部アタッチメントがハンドピース内に貫入するように、また使用者の手の位置決めに緩衝しないように、配置され得る。別の言い方をすると、動力部アタッチメントポートは、使用者がマイクロデブリッダーを人間工学的に握り手の歪みを最小限度に抑えるように配置され得る。動力部アタッチメントポートは、動力部アタッチメントとハンドピースとの間の接続および取り外しを行い、使用後のハンドピースの消毒を行えるようにする着脱機能を備えるものとしてよい。動力部アタッチメントポートは、使用時に動力部アタッチメントポートが使用者に手に載り、ハンドピースが手の形状に合わせて湾曲し、動力部アタッチメントと使用者の手および/または腕との位置が合うように動力部アタッチメントがある角度を成し、動力部アタッチメントの重量が使用者の握力だけで支持されないように角度を付けることができる。動力部アタッチメントポートは、動力部アタッチメントポート、動力部アタッチメント、またはその両方がハンドピースに接続されているチューブセットに干渉しないような任意の場所に配置され得る。
チューブセットは、1つまたは複数のチューブをマイクロデブリッダーに接続し、1つまたは複数の動力分配装置を備え、使い捨てであり、動力を取り替え可能な先端部に供給し、またはこれらを組み合わせた任意のチューブセットであってよい。チューブセットは、ハンドピースとの接続部を形成する任意のデバイスであってよい。チューブセットは、チューブセット、ハンドピース、取り替え可能な先端部、またはこれらの組み合わせが位置合わせをし、適所に係止し、駆動関係を有する(例えば、モーターが直列のコンポーネントのうちの1つまたは複数に動力を供給する)ようにハンドピースとの任意の接続部を形成することができる。チューブセットは、チューブセット、ハンドピース、取り替え可能な先端部、またはこれらの組み合わせが位置合わせをし、固定された接続部を形成するようにする1つまたは複数の位置合わせ機構を備えることができる。
1つまたは複数の位置合わせ機構は、チューブセットとハンドピース、取り替え可能な先端部とハンドピース、取り替え可能な先端部とチューブセット、またはこれらの組み合わせの位置合わせをする任意の機構であってよい。1つまたは複数の位置合わせ機構は、レール、レール上に形成された部品、またはその両方とすることができる。レールは、チューブセットがハンドピース、取り替え可能な先端部、またはその両方と固定された接続部を形成するようにチューブセットの任意の部分であってよい。レールは、チューブセットがハンドピース、取り替え可能な先端部、またはその両方と位置合わせされるようにチューブセットの任意の部分であってよい。好ましくは、レールは、チューブセットをハンドピースに取り付けるときにチューブセットが自動位置合わせするのを助けるチューブセットの部品である。レールは、チューブセットがハンドピース、取り替え可能な先端部、またはその両方に接続するようにチューブセットの任意の場所に配置され得る。好ましくは、レールは、レールがハンドピース、取り替え可能な先端部、またはその両方と接続部を形成するのを助けるようにチューブセットの底部分に配置される。より好ましくは、レールは、チューブセットから横方向に延在する。レールは、ハンドピースのトラックと補完的嵌合部を形成するチューブセットの任意の部分であってよい。1つまたは複数のレールは、実質的に平面状であってよい(例えば、レールは単一の平面に沿って延在する)。
1つまたは複数のレールは、平面とある角度を成して延在し得る。例えば、レールは、軸に沿ってチューブセットを二等分する中心から外向きに延在するものとしてよく、レールは軸のところで平面を有し、1つまたは複数のレールが中心線から外向きに伸びるにつれレールは平面から外に出る。1つまたは複数のレールのうちのいくつかは、平面の上に、平面の下に、平面に沿って、またはこれらの組み合わせで延在し得る。1つまたは複数のレールは、平面と、約0.1度以上、約0.5度以上、約1度以上、または約2度以上の角度を成すものとしてよい。1つまたは複数のレールは、平面と、約5度以下、約4度以下、または約3度以下で、約0度より大きい角度を成すものとしてよい。レールは、レールがハンドピース上でチューブセットを自動位置合わせするのを助ける1つまたは複数の位置合わせ機構を備えることができる。
1つまたは複数の位置合わせ機構は、チューブセットを自動位置合わせすること、チューブセットをハンドピースより高い位置に上げて空隙がチューブセットとハンドピースとの間に形成されるようにすること、ハンドピース内のモーターとチューブセットとの間の熱伝達を低減すること、またはこれらの組み合わせを助ける任意の機構であってよい。好ましくは、1つまたは複数の位置合わせ機構は、1つまたは複数のレール上に配置された1つまたは複数の隆起部、1つまたは複数の表面、1つまたは複数の逃げ面、1つまたは複数の切欠、またはこれらの組み合わせである。
1つまたは複数の隆起部は、レール上に接触面を形成する任意の機構であってよい。1つまたは複数の隆起部は、レールの表面より高く上げられ、および/またはその表面から外に出る任意の機構であってよい。1つまたは複数の隆起部は、レールの1つまたは複数の上に接点を形成する機構であってよい。1つまたは複数の隆起部は、チューブセットを取り付けるための力の量が減じられるようにトラックと接触するレールの表面積を低減することができる。例えば、1つまたは複数の隆起部は、取り付けおよび/または取り外し時に1つまたは複数の隆起部が対向する表面に最初に接触し、および/または対向する表面と接触するレールの唯一の表面であるようにレールより高く上げられ、および/またはレールから外に出る機構とすることができる。別の例では、隆起部は、取り付け時に隆起部がトラックの上側表面の底部側と接触し、チューブセットがチューブセットのコンポーネントの位置が合っていない角度で挿入されるのを隆起部が防ぐように、レールより高くなっている。
1つまたは複数の隆起部は、1つまたは複数の隆起部が取り付け時にチューブセットの位置合わせを助けるような、1つまたは複数のスプリングレールが取り付け時に偏向するような、レールが完全に挿入されたときに摩擦嵌め、締まり嵌め、またはその両方が形成されるような、隆起部が逃げ面および/または切欠の方向で1つまたは複数のレールを偏向させるような、またはこれらの組み合わせがなされるような任意のサイズおよび形状を有するものとしてよい。1つまたは複数の隆起部は、1つまたは複数のレール上の点(すなわち、長さと幅が実質的に等しい)、直線(すなわち、長さが幅より大きい)、またはその両方であってよい。1つまたは複数の隆起部は、半球、半円柱、幾何学的、非幾何学的、直線状、非直線状、正方形、矩形、チューブ状、三角形、サメのひれの形状(例えば、丸みのある前方部分および真っ直ぐな後側部分)、またはこれらの組み合わせとすることができる。1つまたは複数の隆起部は、レール上の任意の場所に配置され得る。1つまたは複数の隆起部は、1つまたは複数のレールの前方部分、後側部分、側部縁、頂部、底部、またはこれらの組み合わせ上に配置され得る。好ましくは、1つまたは複数の隆起部は、レールの頂部、レールの側部縁、またはその両方に配置される。1つまたは複数の隆起部は、トラック内でのチューブセットの自動位置合わせを助ける任意の寸法を有するものとしてよい。好ましくは、1つまたは複数の隆起部は、約0.001mm以上、約0.01mm以上、または約0.1mm以上の高さ(例えば、レールの表面から隆起部の最高点まで測定される)を有する。1つまたは複数の隆起部の最高点は、約2mm以下、約1mm以下、または好ましくは約0.5mm以下であってよい。1つまたは複数のレールは、1つまたは複数の隆起部に対向する、隆起部と異なるレール上に配置されている、1つまたは複数の隆起部に隣接して配置される、またはこれらの組み合わせで配置される1つまたは複数の表面を備えることができる。
1つまたは複数の表面は、取り付け時にチューブセットの位置合わせを助ける任意の表面であってよい。1つまたは複数の表面は、隆起部について本明細書で説明されている機能のどれかを働かせることができる。1つまたは複数の表面は、レールの表面から高くなっている任意の表面であってよい。1つまたは複数の表面は、位置合わせ、摩擦嵌めの形成、1つまたは複数のスプリングレールの湾曲、またはこれらの組み合わせを助けることができる。1つまたは複数の表面は、レールから延在する任意の高くなっている機構であってよい。好ましくは、1つまたは複数の表面は、隆起部より低い外形を有する(例えば、隆起部の高さは、レールから隆起部および/または表面の最高点まで測定したときに表面の高さより大きい)。より好ましくは、1つまたは複数の表面は、取り付け時に表面がハンドピースに接触する、表面がレールを持ち上げレールを偏向させる、またはその両方がなされるように1つまたは複数のレールの底面に配置される。1つまたは複数の表面は、取り付け時に1つまたは複数の表面がハンドピースおよび/または取り替え可能な先端部へのチューブセットの自動位置合わせを助ける、レールが取り付け時に偏向し得る、トラック内に摩擦嵌めを形成する、表面がハンドピースと接触する表面積を減らす、表面がハンドピースと接触するレールの唯一の部分である、表面を含まないレールはハンドピースと実質的に接触していない、またはこれらの組み合わせがなされるような任意の形状および/またはサイズであってよい。1つまたは複数の表面は、正方形、丸形、矩形、点、直線、直線状、非直線状、幾何学的、非幾何学的、サメのひれの形状、またはこれらの組み合わせであってよい。
1つまたは複数の表面の厚さは、それぞれの表面の長さに沿って実質的に一定であるものとしてよく、1つまたは複数の表面の厚さは、1つまたは複数の表面の長さに沿って可変であるものとしてよく、1つまたは複数の表面が外向きに延在するときに厚さが増加するものとしてよい(例えば、レールには、チューブセットの軸に沿ってチューブセットを二等分する直線に沿って実質的に表面がないものとしてよく、レールが軸から遠ざかるほど1つまたは複数の表面の高さはより大きくなるものとしてよい)。1つまたは複数の表面の厚さ(すなわち、それぞれの表面がレールの上および/または下に延在する距離)は、1つまたは複数の表面が本明細書で説明されている機能を働かせるような任意の高さであってよい。1つまたは複数の表面の厚さは、約1mm以下、好ましくは約0.5mm以下、または約0.3mm以下であってよい。1つまたは複数の表面の厚さは、約0mmより大きい、約0.001mm以上、約0.005mm以上、約0.01mm以上、または約0.05mm以上であってよい。例えば、表面は、中心線に沿って約0mmの厚さ、1つまたは複数のレール上の遠位点において約0.2mm以上の厚さを有するものとしてよい。1つまたは複数の表面の厚さは、表面が平面に沿って延在し平面から出るレールの角度を補償するような、表面が1つまたは複数の隣接するレールを持ち上げてレールがレール内に形成された逃げ面および/または切欠の方へ偏向し得るような、スプリングレールが偏向し得るような、またはこれらの組み合わせがなされるような任意の表面であってよい。
逃げ面および/または切欠は、取り付け、取り外し、またはその両方においてレールを偏向させることができるレール上の、および/またはレール内の任意の機構であってよい。逃げ面、切欠、またはその両方は、材料が存在していないということであってもよい。例えば、逃げ面は、材料が取り除かれた、および/またはレール上の1つの場所に材料が存在しないようにレールが形成された、またはその両方であるレール上の場所であってよい。逃げ面、切欠、またはその両方は、各逃げ面、切欠、またはその両方の方向に1つまたは複数のレールを延在させることができる1つまたは複数のレールの表面内に、および/または表面上にある角度を成してもよい。逃げ面、切欠、またはその両方は、取り付け時にチューブセットの自動位置合わせを助ける1つまたは複数のレール内の、および/またはレール上の任意の機構であってよい。逃げ面、切欠、またはその両方は、任意のレール上に存在し得る。好ましくは、逃げ面、切欠、またはその両方は、スプリングレール上にのみ存在する。例えば、逃げ面、切欠、またはその両方は、表面および/または隆起部がハンドピースの壁と接触したときにレールが逃げ面、切欠、またはその両方の方向に移動し得るようにレールに空きを持たせることができる。逃げ面、切欠、またはその両方は、レールに圧力がかかったときにレールが偏向するようにレールの1つまたは複数の表面上に、および/または表面内の角度を付けた部分であってよい。
逃げ面、切欠、またはその両方は、逃げ面、切欠、またはその両方がチューブセットとハンドピース、取り替え可能な先端部、またはその両方との自動位置合わせを助ける、取り付け時にレールが移動する、レールが完全に取り付けられたときレールが偏向し、摩擦嵌めを形成する、またはこれらの組み合わせがなされるような任意のサイズおよび形状であってよい。逃げ面、切欠、またはその両方は、レールの残り部分が、角度を付けられる、直線状、三角形、幾何学的、非幾何学的、丸形、底部壁から離れる方向に角度を付けられている、頂部壁から離れる方向に角度を付けられている、側壁から離れる方向に角度を付けられている、サメのひれの形状、またはこれらの組み合わせとなる形状を備えるように構成され得る。好ましくは、逃げ面は、取り付け時にレールが上および/または下に偏向し、レールの湾曲が垂直方向に沿ったトラック内のレールの自動位置合わせを助けるようにレールの底部側および/または頂部側の角度を付けられた部分である。好ましくは、切欠は、レールの遠位端と中心線との間のレール内に材料が存在していないことであり、この切欠により、取り付け時にレールを左右横方向に偏向させてレールが水平方向に沿ったトラック内のレールの自動位置合わせを助けるようにすることができる。逃げ面、切欠、またはその両方は、スプリングレール上にのみ存在し得る。
スプリングレールは、取り付け時に偏向する任意のレールであってよい。スプリングレールは、チューブセットの自動位置合わせを助ける任意のレールであってよい。スプリングレールは、取り付け時に移動し、および/または移動可能である任意のレールであってよい。スプリングレールは、取り付け時にハンドピースの1つまたは複数の表面と接触しない任意のレールであってよい。スプリングレールは、取り付け時に垂直方向、水平方向、またはその両方の方向に移動することができる。スプリングレールは、スプリングレールが摩擦嵌めの形成を助ける、トラック内のテーパー(すなわち、トラックが狭まる)に適応する、またはその両方がなされるように取り付け時に移動することができる。スプリングレールは、スプリングレールがチューブセットの自動位置合わせ、摩擦嵌めの形成、チューブセット、ドライブシャフト、ドライブトレイン、またはこれらの組み合わせの全部または一部をハンドピースより高く持ち上げることを助ける、またこれらの組み合わせがなされる十分な量だけ移動できる。1つまたは複数のスプリングレールは、スプリングレールが摩擦嵌めの形成を助ける、トラック内のテーパーに適応する、チューブセットの自動位置合わせ、摩擦嵌めの形成、チューブセット、ドライブシャフト、ドライブトレイン、またはこれらの組み合わせの全部または一部をハンドピースより高く持ち上げることを助ける、またはこれらの組み合わせがなされるような十分な量の、移動するのに十分な力を必要とする場合がある。スプリングレールは、約10ミクロン以上、約20ミクロン以上、好ましくは約30ミクロン以上、またはより好ましくは約40ミクロン以上(すなわち、約50ミクロン)の距離を移動するものとしてよい。スプリングレールは、約2mm以下、約1mm以下、約0.8mm以下、または約0.6mm以下の距離を移動するものとしてよい。チューブセットは、前部分、中央部分、後部分、またはこれらの組み合わせにスプリングレールを備えることができる。チューブセットは、前方位置、後位置、またはその両方にスプリングレールを備えることができる。後側部分、前方部分、またはその両方は、取り付け時にスプリングレールがチューブセットの位置合わせを助けるように前スプリングレール、中央スプリングレール、後スプリングレール、またはこれらの組み合わせを備えることができる。スプリングレールは、上に、下に、中心線に向かって、またはこれらの組み合わせの方向に移動することができる。スプリングレールは、チューブセットのカバー上の1つまたは複数の係止タブがハンドピース内の陥凹部と位置合わせされ、チューブセットがハンドピースに確実に接続されるように移動し得る。
カバーは、チューブセットの部品を保護する、チューブセットハンドピースに係止する、またはその両方を行う任意のカバーであってよい。カバーは、チューブセットをハンドピース、取り替え可能な先端部、またはその両方に位置合わせするのを助ける任意のカバーであってよい。カバーは、流体管路、位置決めシステム、画像誘導システム、動力線、またはこれらの組み合わせが使用時にマイクロデブリッダーに接続されるように1つまたは複数のポートを備えることができる。位置決めシステムポートおよび/または画像誘導ポートは、位置決めシステム、画像誘導システム、またはその両方が手術時に使用するマイクロデブリッダーに接続されるようにする任意のポートであってよい。位置決めシステムポートおよび/または画像誘導ポートは、さまざまな位置決め機器および/または画像誘導システムが本明細書で教示されているデバイスと連携して使用されるように構成され得る。位置決めシステムは、外科手術を支援する、別のデバイス、臓器に関する取り替え可能な先端部の位置決めを助ける、またはその両方を行う任意の位置決めシステムであってよい。画像誘導システムは、手術中にマイクロデブリッダーの先端部、または全長を追跡すること、取り替え可能な先端部を注目する部位に誘導すること、またはその両方を助けることができる任意の画像誘導システムであってよい。
カバーは、1つまたは複数の係止タブを備えることができる。好ましくは、係止タブはカバーの対向する側部上にあり、係止タブはハンドピース内の1つまたは複数の陥凹部に対応する。1つまたは複数の係止タブは、1つまたは複数の係止タブがトラック、トラック内の陥凹部、またはその両方を通って摺動し、係止タブがカバーをハンドピースに係止すること、ハンドピース上でカバーを軸方向に位置合わせすること、またはその両方を行うことを助けるように柔軟性を有するものとしてよい。係止タブは、チューブセットをハンドピースに取り付けるときにチューブセットカバーがドライブトレインに関して軸方向に位置合わせされるようにハンドピースのそれぞれの側部に力を加えることができる。1つまたは複数の係止タブは、外力によって係止タブが押し下げられることなく、係止タブが単一の方向にのみ移動するように構成され得る。例えば、係止タブは、挿入方向にハンドピース内に挿入され、係止タブは、ハンドピースと接触することによって押し下げられ得るが、係止タブは、係止タブが作動されおよび/または押し下げられることなく引き込み方向へのハンドピースからの引き込みを防ぐことができる。係止タブは、係止タブがハンドピース内に挿入され、引き込みを防ぎ、および/または位置合わせを助けるような任意のサイズおよび形状のものとすることができる。係止タブは、係止タブから外れてハンドピースの陥凹部内に入る係止部を有することができる。係止部は、挿入側と引き込み側とを有することができる。係止タブは、係止タブが陥凹部、トラック、またはその両方と接触したときに係止タブが作動しチューブセットがハンドピース内に挿入されるように湾曲した、丸形の、テーパーを付けられた、角度を付けられた、サメのひれの形状の、同様の形状の、またはこれらの組み合わせの形状の挿入側を有することができる。挿入側は、係止タブがチューブセットの取り付けの方向にチューブセットを取り付けることを助けることができる。係止タブは、平坦な形状の、正方形の、丸形でない、角度を付けられていない、または同様の形状の、またはこれらの組み合わせの形状で、これにより係止タブが陥凹部と接触し、チューブセットの引き込みを防ぐ引き込み側を有することができる。係止タブは、係止タブが陥凹部内で動き回るように作動され、チューブセットがハンドピースから取り外される、ハンドピース内に取り付けられる、またはその両方がなされるように柔軟性を有するものとしてよい。係止タブは、カバーの一体部分であり、係止タブが移動可能であるようにカバーから延在する柔軟な部分品であってよい。カバーは、後部プレートを備えることができる。
後部プレートは、チューブセットとハンドピースとの位置合わせ、1つまたは複数の流体チューブをドライブトレイン上の対応する部品に連結することを助ける、カバー内の1つまたは複数の流体管路を封止する、またはこれらの組み合わせを行う任意のプレートであってよい。後部プレートは、後部プレートの近くに形成された接続部のところの漏れを防ぐのを助ける1つまたは複数のシールを備えることができる。後部プレートは、後部プレート位置合わせ突出部を備えることができる。後部プレート位置合わせ突出部は、後部プレートがチューブセットとハンドピースの後端部との位置合わせを助けるようにドライブトレインの軸に沿って延在し得る。後部プレート位置合わせ突出部は、チューブセットおよびハンドピースが位置合わせされるようにドライブトレインの軸に沿って延在し、ハンドピース内の対応する位置合わせポート内に貫入する任意の部品であってよい。後部プレート位置合わせ突出部は、突出部がチューブセットとハンドピースとの位置合わせを助け、取り付け位置にあるときにチューブセットの横方向移動を防ぐのを助けるようにチューブセットの後端部から十分な距離だけ外に出るものとしてよい。後部プレート位置合わせ突出部は、チューブセットの後端部から約1mm以上、約2mm以上、または約3mm以上の距離だけ外に出るものとしてよい。後部プレート突出部は、チューブセットの後端部から約10mm以下、約7mm以下、または約5mm以下の距離だけ外に出るものとしてよい。後部プレートは、1つまたは複数のポートを備えるものとしてよい。
後部プレートは、1つまたは複数の流体管路が流体を供給しおよび/または流体を取り除くように1つまたは複数の流体管路をチューブセット内に封止することを助ける1つまたは複数のポートおよび/または1つまたは複数のシールを備えることができる。後部プレートは、流体が取り替え可能な先端部に送られ、および/またはそこから取り出されるようにチューブセットの外側に配置されている1つまたは複数の流体管路とチューブセットを貫通する流体管路との間のブリッジであってよい。1つまたは複数のポートは、外部流体管路と内部流体管路との間に封止された接続部を形成することができる。後部プレートは、別個の流体管路が後部プレートを貫通し、ドライブトレインに接続されるようにカバーに取り外し可能に取り付けられ、接続部が後部プレートによって固定されるように接続部の上に置かれるものとしてよい。後部プレートは、チューブセット内のドライブトレインの一部を固定するのを助けることができる。後部プレートおよびカバーは、異なる材料から作られ得る。好ましくは、後部プレートおよびカバーは、同じ材料から作られる。後部プレートおよびカバーは、チューブセット内の1つまたは複数のチューブを保持することを助けるハンドピース内のチューブセットの位置合わせを助ける、1つまたは複数のチューブをブリッジに封止することを助ける、またはこれらの組み合わせを行い得る材料から作ることができる。後部プレートおよびカバーは、天然材料、合成材料、金属、ポリマー、プラスチック、またはこれらの組み合わせから作られ得る。好ましくは、後部プレートは、エチレン酢酸ビニル(EVA)、ポリエチレン酢酸ビニル(PEVA)、ポリ酢酸ビニル(PVA)、ポリビニルブチラール(PVB)、プラスチック、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリエステル、フッ化ビニル樹脂(PVF)、ポリカーボネート、アセタール、またはこれらの組み合わせから作られるか、または好ましくは、後部プレートおよびカバーは、ポリカーボネートから作られる。後部プレートは、カバー内にドライブトレインの端部を固定することができ、またカバーは、カバー内にドライブトレインの残り部分を固定することができる。
カバーは、カバー内にドライブトレインを固定する1つまたは複数の取り付け機構を備えることができる。取り付け機構は、カバーがドライブトレインを保護する、ドライブトレインを覆う、ドライブトレインをハンドピースに係止するのを助ける、またはこれらの組み合わせがなされるようにカバー内にドライブトレインを固定する任意の機構であってよい。カバーは、前方取り付け機構、中央取り付け機構、後部取り付け機構、またはこれらの組み合わせを備えることができる。1つまたは複数の取り付け機構は、カバー内でチューブセットを接続する任意の機構であってよい。取り付け機構は、支柱、把持部、フック、スナップ機構、溶接された接続部、接着剤で接着される接続部、留め具、またはこれらの組み合わせとすることができる。カバーは、ドライブトレインによって把持される支柱およびドライブトレインの一部分を把持する把持部を備えることができる。好ましくは、取り付け機構は支柱であり、ドライブトレインは、固定された接続部が形成されるように支柱のそれぞれの側に接続する対応する把持部を備える。把持部は、摩擦嵌め、連動嵌めを形成するか、支柱上の突出部を把持するか、締まり嵌めを形成するか、またはこれらの組み合わせがなされ得る。1つまたは複数の取り付け機構は、ドライブトレインが適所に保持され、取り付けられるときに実質的に移動しないようにドライブトレインの周りに位置決めされ得る。1つまたは複数の取り付け機構は、ドライブトレインがカバーと無関係に移動するのを防ぐのを助けるためにドライブトレインを部分的に囲むものとしてよい。好ましくは、ドライブトレインは、ドライブトレインが完全に取り付けられたときにドライブトレインが固定される形でハンドピース、取り替え可能な先端部、またはその両方に取り付けられるようにカバーに確実に固定される。
ドライブトレインは、取り付けられるときにドライブトレインが取り替え可能な先端部へ、および/または取り替え可能な先端部から流体、動力を供給する、流体、駆動力を取り除く、またはこれらの組み合わせを助けるような任意の構成をとり得る。ドライブトレインは、ドライブトレインが熱伝達を助け、熱伝達を防ぎ、チューブセットと共に使用される流体に対して耐性を有し、ドライブシャフト、ベアリング、ワッシャー、またはこれらの組み合わせの回転速度に耐えられるような任意の材料から作られ得る。ドライブトレインは、天然材料、合成材料、金属、ポリマー、またはこれらの組み合わせから作られ得る。ドライブトレインは、エチレン酢酸ビニル(EVA)、ポリエチレン酢酸ビニル(PEVA)、ポリ酢酸ビニル(PVA)、ポリビニルブチラール(PVB)、プラスチック、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリエステル、フッ化ビニル樹脂(PVF)、ポリカーボネート、アセタール、またはこれらの組み合わせから作られ得る。好ましくは、ドライブトレインは、ポリカーボネートまたはアセタールから作られ得る。ドライブトレインは、ドライブトレインがモーターからの動力を取り替え可能な先端部に伝達するようにモーターを取り替え可能な先端部に連結することができる。ドライブトレインは、1つまたは複数の動力分配装置を備えることができる。1つまたは複数の動力分配装置は、動力がモーターから動力分配装置を通して取り替え可能な先端部に伝達され、取り替え可能な先端部が回転するようにモーター動力分配装置との接続部を形成することができる。1つまたは複数のモーター動力分配装置は、モーターが動力を動力分配装置を通して供給するようにモーターに連結することができる任意のデバイスであってよい。動力分配装置は、ベルトとプーリー、スプロケット、ギア、歯車の歯、同様のもの、またはこれらの組み合わせであってよい。好ましくは、モーター動力分配装置は、歯車である。動力分配装置は、モーターによって供給される動力が動力部アタッチメントデバイスおよびドライブシャフトを通して取り替え可能な先端部に伝達されるようにドライブシャフトに接続され得る。
ドライブシャフトは、一端で動力を受け、対向端でデバイスを駆動する任意のデバイスであってよい。ドライブシャフトは、ドライブトレイン内で接続され得る。ドライブシャフトは、ドライブトレイン内で移動可能に接続され得る。好ましくは、ドライブシャフトは、ドライブシャフトの回転軸に沿って移動可能である。より好ましくは、ドライブトレインは、取り付け時に、動力分配装置がモーター動力分配装置と接触し、接続部を形成することができるようにドライブトレインの回転軸に沿って移動可能である。ドライブシャフトは、チューブセットがハンドピース上に完全に取り付けられたときにドライブシャフトの動力分配装置がモーター動力分配装置と自動位置合わせするようにドライブシャフトの回転軸に沿って移動可能であるものとしてよい。ドライブシャフトは、回転トルクに耐える、本明細書で説明されているような回転速度(例えば、最大15,000RPM以上)に耐える、耐食性を有する、マイクロデブリッダーが曝されるものに典型的な流体および材料に対する耐性を有する、またはこれらの組み合わせに耐える十分な強度を有する任意のシャフトであってよい。ドライブシャフトは、ドライブシャフトが動力を供給し、取り替え可能な先端部が回転するような任意の形状サイズであってよい。ドライブシャフトは、中実部分品、中空部分品、丸い物、円柱の物、またはこれらの組み合わせであってよい。好ましくは、ドライブシャフトは中空のチューブである。ドライブシャフトは、取り替え可能な先端部を回転する、良好な熱伝達特性を有する、絶縁体において、耐摩耗性を有する、本明細書で説明されている回転速度に耐えることができる、またはこれらの組み合わせに応じられる十分な強度を有する任意の材料から作られ得る。ドライブシャフトは、天然材料、合成材料、金属、ポリマー、またはこれらの組み合わせから作られ得る。ドライブシャフトは、エチレン酢酸ビニル(EVA)、ポリエチレン酢酸ビニル(PEVA)、ポリ酢酸ビニル(PVA)、ポリビニルブチラール(PVB)、プラスチック、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリエステル、フッ化ビニル樹脂(PVF)、ポリカーボネート、アセタール、またはこれらの組み合わせから作られ得る。好ましくは、ドライブシャフトは、ステンレス製であるものとしてよい。ドライブシャフトは、1つまたは複数のベアリング、1つまたは複数のワッシャー、1つまたは複数のシール、またはこれらの組み合わせに載るものとしてよい。
チューブセットは、チューブセット内の任意の場所に1つまたは複数のワッシャーを備えることができる。1つまたは複数のワッシャーは、ドライブシャフトの周りに配置され得る。1つまたは複数のワッシャーは、ベアリング、連結器、動力分配装置、またはこれらの組み合わせに間隔をあけるのを助けることができる。好ましくは、1つまたは複数のワッシャーは、連結器およびベアリングの近くに配置される。1つまたは複数のワッシャーは、1つまたは複数のシールの近くに配置され得る。1つまたは複数のシールは、流体の漏れが防止される、吸引の損失が防止される、またはその両方がなされるように接続点内に配置され得る。1つまたは複数のシールは、好ましくは、連結器の近くおよび/または連結器内に、ドライブシャフトの両端上に、連結器内に、流体ブリッジの端部上に、またはこれらの組み合わせの場所に配置される。1つまたは複数のシールは、流体の漏れを防ぐのを助ける、熱に耐える、マイクロデブリッダーと共に使用される流体に対する耐性を有する、吸引の損失を防ぐ、またはこれらの組み合わせをもたらす任意の材料から作られ得る。1つまたは複数のシールは、天然材料、合成材料、金属、ポリマー、またはこれらの組み合わせから作られ得る。シールは、エチレン酢酸ビニル(EVA)、ポリエチレン酢酸ビニル(PEVA)、ポリ酢酸ビニル(PVA)、ポリビニルブチラール(PVB)、プラスチック、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリエステル、フッ化ビニル樹脂(PVF)、ポリカーボネート、アセタール、またはこれらの組み合わせから作られ得る。好ましくは、シールは、シリコーンから作られ得る。
1つまたは複数のベアリングは、ドライブシャフトがその回転軸の周りで回転することをベアリングが許すようにドライブシャフトの周上に延在する任意のベアリングであってよい。1つまたは複数のベアリングは、単一の方向の約15,000RPMの回転速度、第1の方向の、次いで第2の方向の5,000RPMの回転速度(すなわち、振動する)、またはその両方に耐えられる任意のベアリングであってよい。1つまたは複数のベアリングは、ドライブシャフトの周上に延在し、ドライブシャフトがモーターによって回転させられるのを助ける低摩擦ポリマー材料のものとすることができる。ベアリングは、ドライブシャフトの長さに沿った任意の場所に配置され得る。ベアリングは、ドライブシャフトと固定された接続部(すなわち、ベアリングはドライブシャフトと共に回転し、ベアリングの外側が対向する表面と接触し得る)、ドライブシャフトと緩い接続部(すなわち、ドライブシャフトとベアリングの両方が使用時に回転し、ベアリングの回転速度はドライブシャフトに関して変化し得る)、またはこれらの組み合わせの接続部を形成し得る。好ましくは、ベアリングおよびドライブシャフトは接近している。ベアリングの内径およびドライブシャフトの外径は密接な関係を有し、ベアリングは、通常の負荷がかかっている状態で安定しており、ドライブシャフト、ブレード先端部、またはその両方を支持することができる。ベアリングの内径およびドライブシャフトの外径は、約0.5mm以下、好ましくは約0.1mm以下、またはより好ましくは約0.08mm以下の直径に関する関係を有するものとしてよい。ベアリングの内径およびドライブシャフトの外径は、約0.001mm以上、約0.005以上、または約0.01mm以上の直径に関する関係を有するものとしてよい。ベアリングおよびワッシャーは、低摩擦表面を形成する、ドライブシャフトの回転を助ける、ドライブシャフトの回転速度に耐えることができる、高い温度範囲内で動作することができる、またはこれらの組み合わせで使用できる任意の材料から作られ得る。1つまたは複数のベアリング、1つまたは複数のワッシャー、またはその両方は、天然材料、合成材料、金属、ポリマー、またはこれらの組み合わせから作られ得る。ベアリングおよびワッシャーは、エチレン酢酸ビニル(EVA)、ポリエチレン酢酸ビニル(PEVA)、ポリ酢酸ビニル(PVA)、ポリビニルブチラール(PVB)、プラスチック、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリエステル、フッ化ビニル樹脂(PVF)、ポリカーボネート、アセタール、またはこれらの組み合わせから作られ得る。好ましくは、ベアリングおよびワッシャーは、ポリテトラフルオロエチレンから作られ得る。ベアリングは、ドライブシャフトを取り替え可能な先端部に連結するのを助けることができる。
好ましくは、連結器は、ドライブシャフトの端部(例えば、シャフトの遠位端またはデバイス前部領域)の近くでドライブシャフトに接続され得る。連結器は、連結器がドライブシャフトを取り替え可能な先端部に接続し、ドライブシャフトが動力を取り替え可能な先端部に伝えるような任意のデバイスであってよい。連結器は、ドライブシャフトに固定される形で接続され、取り替え可能な先端部の一部がポート内に、および/またはポートの周りに挿入され固定された接続部を形成するようにポートを備えることができる。好ましくは、連結器は、ドライブシャフトおよび取り替え可能な先端部が接続部を形成し、モーターによって伝えられる動力が取り替え可能な先端部を駆動するように取り替え可能な先端部の一部を囲む。連結器は、流体がドライブシャフトを通過するような取り替え可能な先端部とドライブシャフトとの間の継手であってよい。連結器は、取り替え可能な先端部とドライブシャフトとの間に回転接続部を形成すること、封止接続部を形成することを助ける、ドライブシャフトおよび取り替え可能な先端部の回転速度に耐えられる、またはこれらの組み合わせが可能である任意の材料から作られ得る。1つまたは複数の連結器は、天然材料、合成材料、金属、ポリマー、またはこれらの組み合わせから作られ得る。連結器は、エチレン酢酸ビニル(EVA)、ポリエチレン酢酸ビニル(PEVA)、ポリ酢酸ビニル(PVA)、ポリビニルブチラール(PVB)、プラスチック、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリエステル、フッ化ビニル樹脂(PVF)、ポリカーボネート、アセタール、またはこれらの組み合わせから作られ得る。好ましくは、連結器は、ポリカーボネートから作られ得る。好ましくは、連結器は、流体が取り替え可能な先端部から、および/または取り替え可能な先端部に、ドライブシャフトを通り、流体管路および/または吸引管路を通って出る、および/または入るように実質的に封止された接続部を形成するのを助ける。連結器は、封止された接続部が連結器と1つまたは複数の流体管路、1つまたは複数の吸引管路、またはその両方との間に形成されるように1つまたは複数のシールを備えることができる。
1つまたは複数の流体管路は、取り替え可能な先端部から、および/または取り替え可能な先端部に流体を運ぶのを助ける任意の流体管路であってよい。1つまたは複数の流体管路は、チューブセットに接続する、チューブセットを貫通する、チューブセットを部分的に貫通する、またはこれらの組み合わせを行うことができる。1つまたは複数の流体管路は、任意の場所でチューブセットを貫通することができる。好ましくは、1つまたは複数の流体管路は、流体管路を通過する流体がチューブセットの1つまたは複数のベアリングを冷却する、モーターからの熱がチューブセットに伝達されないようにハンドピースを冷却する、チューブセットを冷却する、またはこれらの組み合わせを行うようにチューブセットを貫通する。好ましくは、1つまたは流体管路は、チューブセットの後部に入る、後部プレートを通る、またはその両方がなされる。
1つまたは複数の流体管路は、高い熱伝達特性を有する、低い熱伝達特性を有する、高い摩耗抵抗を有する、低い摩耗抵抗を有する、高い柔軟性を有する、またはこれらの組み合わせの性質を有する任意の材料から作られ得る。1つまたは複数の流体管路は、天然材料、合成材料、金属、ポリマー、またはこれらの組み合わせから作られ得る。1つまたは複数の流体管路は、エチレン酢酸ビニル(EVA)、ポリエチレン酢酸ビニル(PEVA)、ポリ酢酸ビニル(PVA)、ポリビニルブチラール(PVB)、プラスチック、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリエステル、フッ化ビニル樹脂(PVF)、ポリカーボネート、アセタール、またはこれらの組み合わせから作られ得る。好ましくは、1つまたは複数の流体管路は、ポリ塩化ビニル(PVC)から作られる。1つまたは複数の流体管路は、流体をチューブセットに通すのを助けるブリッジに接続することができる。1つまたは複数の流体管路は、1つまたは複数のポートを介してブリッジを接続することができる。1つまたは複数のポートは、各ブリッジおよび流体管路との封止接続部を形成するのを助けることができる。チューブセットは、チューブセット内に貫入する、および/または貫通する流体管路を支持する1つまたは複数の流体管路支持体を備えることができる。好ましくは、1つまたは複数の流体管路支持体は、動力分配装置の周りで1つまたは複数の流体管路を誘導するのを助ける。最も好ましくは、チューブセットは、流体アタッチメントポートおよび吸引アタッチメントポートを備え、流体(例えば、滅菌水または生理的食塩水)がチューブセットの後部領域を通して、取り替え可能な先端部内に供給され、これにより、手術中に水が供給され、吸引は、吸引を取り替え可能な先端部にもたらす吸引ブリッジと接続するチューブセットの後部領域を通して供給され、これにより、手術中に材料を取り出すことができる。
吸引ブリッジは、ドライブシャフトが回転すると、材料がドライブシャフトを通り取り出されるようなドライブシャフトの中空部分であってよい。非限定的な一例において、チューブセットは、後部領域の上側部分内に流体ポートを備え、流体管路は動力分配装置上の流体ポートを貫通し、流体アタッチメントを介して流体ブリッジに接続し、対向する側にある流体ブリッジは、手術時に流体が供給されるように取り替え可能な先端部に接続する。別の非限定的な例では、吸引管路は吸引ポートに届いており、吸引ポートは、吸引管路を吸引ブリッジ(すなわち、ドライブシャフト)に接続する吸引アタッチメントでもあり、ドライブシャフトは、手術中に材料が取り出されるように流体接続部を形成する連結器を介して取り替え可能な先端部に接続する。
本明細書で教示されているようなデバイスは、接続方法を使用して接続され得る。この接続方法は、実質的に任意の順序で実行される、チューブセットをハンドピース内のトラックと位置合わせするステップ、チューブセットレールをハンドピースのトラック内に摺動させるステップ、係止タブがハンドピースと接続するまでチューブセットを押すステップ、取り替え可能な先端部をハンドピースと位置合わせするステップ、取り替え可能な先端部がハンドピース上で係止するまで取り替え可能な先端部を押すステップ、電源をハンドピースに接続するステップ、吸引管路を接続するステップ、または流体管路を接続するステップのうちの1つまたは複数を含み得る。
図1は、マイクロデブリッダー2が組み立てられている状態を示す正面斜視図である。マイクロデブリッダーは、チューブセット70を備え、チューブセット70は、ハンドピース40に接続されている。チューブセット70は、レール72、吸引アタッチメント74、およびドライブトレイン100を有する。レール72は、チューブセット70およびハンドピース40が位置合わせされるようにハンドピース40内のトラック44に対応している。トラック44は、チューブセット70をハンドピース40に係止するための1つまたは複数の陥凹部68を備える。図示されているように、陥凹部68は、ハンドピース40が2つの実質的に等しい部分に分けられるようにハンドピース40の中心を貫通する中心線200から離れる方向に角度を付けられたベベル69を備える。ハンドピース40は、マイクロデブリッダー2に給電するための電源ライン42を備える。ハンドピース40は、これにより、スタイレット12を備える取り替え可能な先端部10に取り付けるために端部アタッチメントポート54および電源ポート57をハンドピース40の遠位端に備える。ハンドピース40は、ハンドピース40に入り得る流体がハンドピース40から出られるように排出ポート47を備える。
図2は、マイクロデブリッダー2が組み立てられている状態を示す後面斜視図である。図示されているように、チューブセット70は、ハンドピース40に摺動可能に接続されている。ハンドピース40は、モーター動力分配装置106(図示せず)を覆うハンドピースキャップ41を備える。チューブセット70は、チューブセット70の上の画像誘導アタッチメント支柱78、チューブセット70の上側後部領域の流体アタッチメント74、チューブセット70の中央後部領域の吸引アタッチメント76を備える。チューブセット70は、ハンドピース40内の対応するトラック44と位置合わせし、チューブセット70とハンドピース40との適切な位置合わせを助けるレール72、およびいったん適切に位置合わせされた後、位置が維持されるようにハンドピース40およびチューブセット70を一緒に位置合わせし係止するのを助ける係止タブ80を備える。ハンドピース40は、モーター(図示せず)がドライブトレイン100(図示せず)を介して動力を取り替え可能な先端部10に供給できるようにモーター(図示せず)に給電するための電源ライン42を備える。取り替え可能な先端部10は、先端部アタッチメントポート54を介してハンドピース40に接続する。図示されているように、取り替え可能な先端部10の駆動部アタッチメント16は、駆動部アタッチメント16がドライブトレイン100(図示せず)に接続し、動力が取り替え可能な先端部10に供給されるように先端部アタッチメントポート54を貫通する。取り替え可能な先端部10は、ハンドピース40の対向する側部上の接続タブ14によってハンドピース40に取り付けられる。
図3は、組み立てられたマイクロデブリッダー2の側断面図である。マイクロデブリッダー2の前部領域は、取り替え可能な先端部10を含む。取り替え可能な先端部10は、ハンドピース40を貫通し、ドライブトレイン100に接続する駆動部アタッチメント16を備える。ドライブトレイン100は、ドライブトレイン100が動力を取り替え可能な先端部10に供給するように駆動部アタッチメント16に接続する連結器102を備える。ドライブトレイン100は、モーター46によって移動される動力分配装置104を備える。ドライブトレイン100は、ドライブトレイン100が駆動部アタッチメント16を介して動力を取り替え可能な先端部10に供給するようにドライブトレイン100を回転させることができるベアリング94を備える。チューブセット70は、流体が流体ブリッジ88を通ってチューブセット70内に入り、取り替え可能な先端部10内に入り、および/または取り替え可能な先端部10から出るように流体管路90に接続する後端部領域内の流体ポート92を備える。チューブセット70は、吸引が印加され、材料が取り替え可能な先端部10を通して吸引ブリッジ82内に入り、チューブセット70から出て吸引管路84内に入るように吸引管路84に接続する後端部領域内の吸引ポート86を備える。吸引ブリッジ82は、図示されているように、駆動部アタッチメント16に接続するための前端部上のベアリング94および動力分配装置104に接続するための後端部上のベアリング94を備え、これにより、吸引ブリッジ82は回転動力を動力分配装置104およびモーター46から取り替え可能な先端部10に伝達するのを助ける。ハンドピース40は、ハンドピース40を電源ライン42に接続するための動力部アタッチメントポート48を備え、電源ポート57を介して電力をモーター46および取り替え可能な先端部10に供給する。モーター46は、給電されると、接続されている動力分配装置50を回転させ、ドライブトレイン100内の動力分配装置104を回転させる。動力分配装置104は、取り替え可能な先端部10が切断に使用されるように吸引ブリッジ82を通じて回転動力を駆動部アタッチメント16に伝達する。チューブセット70は、画像誘導システム(図示せず)がマイクロデブリッダー2の使用を助けるように画像誘導ポート78を備える。
図4は、ハンドピース40の一例の斜視図である。ハンドピース40は、先端部アタッチメント部分54、先端部係止ポート56、および電源ポート57をハンドピース40の前部領域58に備える。ハンドピース40の中央領域60は、チューブセット(図示せず)を受け入れるためのチューブセットアタッチメントポート52を備える。ハンドピース60の後部領域62は、チューブセットがハンドピース40に取り付けられるように後部領域62から中央領域60内に延在するトラック44を備える。後部領域62は、動力分配装置50および電源ライン42(図示せず)に接続するための動力部アタッチメントポート48を備える。
図5は、本明細書で教示されているようなチューブセット70の可能な一構成の正面斜視図である。チューブセット70は、ドライブトレイン100およびチューブセット70の他のコンポーネントの上に広がるカバー96を備える。チューブセット70は、チューブセット70の前部領域に連結器102を備える。連結器102は、吸引管路84(図示せず)が材料を取り出せるように吸引ブリッジに接続する吸引ポート86の一部を形成する。チューブセット70の後部領域は、吸引ブリッジ82に接続され、吸引ブリッジ82を回転させる動力分配装置104を備える。流体ポート92は、連結器102および吸引ブリッジ82の上に配置される。カバー96は、チューブセット70をハンドピース40(図示せず)に係止する係止タブ80を備える。画像誘導ポート78は、画像誘導システム(図示せず)が取り付けられるようにカバー96内に形成される。ドライブトレイン100は、チューブセット70をハンドピース40(図示せず)に取り付けるためのレール72を備える。
図6は、カバー96が取り外された状態のドライブトレイン100を示している。連結器102は、ドライブトレイン100の長さにわたって延在する吸引ブリッジ82に接続される。流体ブリッジ88は、吸引ブリッジ82の上に接続される。吸引ブリッジ82の底部側は、ドライブトレイン100をハンドピース40(図示せず)に取り付け、位置合わせするために複数のレール72に接続される。図示されているように、最後のレールは、図8にさらに詳しく示されているように取り付け時にレール(図示されているように左側レール)が方向152に偏向する(対応する右側レールは方向152と反対の方向に偏向する)ことを可能にする切欠150を備える。
図7は、図5のチューブセット70の前方領域を示している。前方領域はカバー96を備える。カバー96は、チューブセット70およびドライブトレイン100をハンドピース40(図示せず)に係止する係止タブ80を有する。係止タブ80は、チューブセット70が係止可能および取り外し可能であり、取り付け時に係止タブ80が力を発生し、チューブセット70を軸方向に位置合わせするのを助けるように押し下げ可能である。カバー96は、ドライブトレイン100に接続され、ドライブトレイン100を覆う。ドライブトレイン100は、チューブセット70をハンドピース40(図示せず)内に取り付けるのを助けるレール72を備える。前の前方スプリングレール130は、前方スプリングレール130が取り付け時に方向132に偏向するように隆起部120および逃げ面124を備える。後の前方スプリングレール134は、後の前方スプリングレール134が取り付け時に方向136に偏向するように表面122を備える。
図8は、図6のドライブトレイン100の後端部上に配置されているレール72の拡大図である。図示されているように、ドライブトレインの後端部は3つのレール72を備える。これらのレールのうちの2つは、隆起部120を備え、これらのレール72のうちの2つは、表面122を備える。隆起部120および表面122は、トラック44(図示せず)内にレール72を維持するのを助け、レール72が所望の距離だけ移動した後、隆起部120および表面122は、ドライブトレイン100の移動を防ぐのを助ける。例えば、隆起部120および表面122は、ドライブトレイン100とハンドピース40(図示せず)との間の位置合わせが維持されるようにハンドピース40(図示せず)の隣接する表面と接触する。これらのレール72のうちの2つは、垂直のスプリングレールであり、逃げ面124を備え、これらのレールのうちの1つは、水平のスプリングレールである。逃げ面124は、レール72が、隆起部120および/または表面122が隣接する表面と接触することで移動することを許し、しかも、逃げ面124の部分はハンドピース40(図示せず)の対応する部分と接触しない。例えば、図8において、前の後方スプリングレール140および中央の後方スプリングレール144は、逃げ面124を備える。前の後方スプリングレール140は、取り付け時に表面122のみがトラック44(図示せず)と接触し、表面が前の後方スプリングレール140を方向142に移動するように底部側に逃げ面124および表面122を備える。中央の後方スプリングレール144は、中央の後方スプリングレール144が方向146に移動されるように底部側の逃げ面124および頂部側の隆起部120を備える。取り付け時に隆起部120がトラック44(図示せず)と接触するため、隆起部120が中央の後方スプリングレール144を動かし、逃げ面124が底面がトラック44(図示せず)と接触するのを防ぎ、その結果、中央の後方スプリングレール144のスプリング力がドライブトレイン100の位置を維持することにより位置合わせが改善されると共に、隆起部120が取り付け時に一次接触面となって接触する表面積が減少することにより摩擦が減少する。後の後方スプリングレール148は、垂直側の隆起部120および切欠150を備え、隆起部120が隣接する表面と接触する場合に、切欠150によって形成される開放空間により後の後方スプリングレール148は方向152に移動する。取り付け時に、スプリングレールは、最初に前の後方スプリングレール140、次いで中央の後方スプリングレール144、そして最後に後の後方スプリングレール148が入るようにしてハンドピース40(図示せず)内に入る。
図9は、チューブセット70が取り付けの方向112でハンドピース40上に取り付けられている状態の図1の拡大図である。ハンドピース40は、ハンドピース40の長さに沿って走るトラック44を備える。トラック44は、ハンドピース40の上に突き出る上側表面64を有し、間隙66が上側表面64の下に形成される。図示されているように、ドライブトレイン100のレール72は上側表面64の下に嵌合し、チューブセット70がハンドピース40に接続されるまで間隙66に沿って摺動する。間隙66は、ハンドピース40の後部領域62(図示せず)から前部領域58(図示せず)に進むにつれサイズが減少するため、トラック44とレール72との間に摩擦嵌めが形成され、ハンドピース40とチューブセット70との位置合わせが適切になされる。ハンドピース40がチューブセット70の係止タブ80(図示せず)に対応する陥凹部68を備えるため、係止タブ80(図示せず)がチューブセット70をハンドピース40に取り外し可能に係止する。チューブセット70は、流体ポート92、吸引ポート86、および連結器102が取り替え可能な先端部10(図示せず)に接続するまで方向112に移動される。
図10は、ハンドピース40上にほとんど取り付けられているチューブセット70を示している。
図11は、ハンドピース40内に部分的に取り付けられているドライブトレイン100および取り外されているカバー96を示している。トラック44は、取り付けの初期段階においてドライブトレイン100がハンドピース40内に入るのを助ける前の部分65を備える。ドライブトレイン100が完全に取り付けられると、動力分配装置104は、動力分配装置104がモーター46(図示せず)に接続するようにドライブトレイン100から距離(L)だけ外に出る。ドライブトレイン100は、流体管路90(図示せず)がドライブトレインの後部上に延在し、流体ブリッジ88(図示せず)に接続するように流体管路支持体98を備える。トラック44とレール72との間の締まり嵌めは、ドライブトレイン100がハンドピース40内で位置合わせされることを示している。
図12は、カバー96、ハンドピースキャップ41、および動力分配装置104が取り外され、ドライブトレイン100がハンドピース40内に完全に挿入されている状態のドライブトレイン100を示している。後の後方スプリングレール148の間の締まり嵌めは、後の後方スプリングレール148がトラック44の間隙66内に貫入するように図示されている。図示されているように、中央の後方スプリングレール144上の隆起部120は、中央の後方スプリングレール144が取り付け時の位置合わせを助けるように上側表面64と接触している。後の後方スプリングレール148の外側の隆起部120は、切欠150が圧縮され、締まり嵌めが形成されるようにトラック44と接触している。モーター動力分配装置106は、ハンドピース40の上に延在するように示され、モーター動力分配装置106は、吸入管路84の下に配置されているように示されている。取り替え可能な先端部10(図示せず)の接続タブ14は、取り替え可能な先端部がハンドピース40に接続されるようにハンドピース40を貫通するように示されている。
図13Aは、チューブセット70が取り外された状態の図12のハンドピース40の後部領域62から見た拡大図である。トラック44の上側表面64は、ハンドピース40の上に突き出るように示されている。上側表面は、上側表面64の底部とハンドピース40の頂部との間に形成された間隙66を有する。間隙66のサイズは、トラック44が後部領域から前部領域に進むにつれ変化する。図示されているように、後部領域内の間隙66のサイズは、長さ66Aによって示され、前部領域内の間隙のサイズは、長さ66Bによって示されている。間隙66のサイズは、チューブセットがハンドピース40内に取り付けられるときに間隙がチューブセット(図示せず)の位置合わせを助けるように前部領域内ではより小さくなる。
図13Bは、チューブセット40が完全に取り付けられたときのハンドピース40に接続されているチューブセット70の別の構成の拡大図である。中心線200に沿うレール72の中央部分が平面210を形成し、レール72が平面212に沿って上方に角度が付けられるように、レール72は、中央部分から外向きに延在し、平面212と平面210との間に角度(β)を成す。
図14は、チューブセット70の分解図である。チューブセットは、画像誘導ポート78およびカバー96のそれぞれの側上の係止タブ80を備えるカバー96を有する。カバー96は、チューブセット70とハンドピース40との位置合わせを助ける後部プレート位置合わせ突出部110を有する後部プレート108を備える。吸入管路84および流体管路90は、カバー96内に入り、貫通し、吸引ブリッジ82および流体ブリッジ88とそれぞれ接触する。流体管路90は、流体管路支持体98と接触し、次いで、流体ブリッジ88に接続する。吸引管路84は、後部プレート108を貫通し、ドライブシャフト126に接続し、これはドライブトレイン100を貫通し、また吸引ブリッジ82の一部としても使用される。ドライブシャフト126は、ドライブシャフト126および連結器102が使用時に動力分配装置104によって回転されるように動力分配装置104および複数のベアリング94を備える。図示されているように、シール170が、吸入管路84およびドライブシャフト126と流体管路90および流体ブリッジ88の間の接続領域内に配置される。
本明細書に引用されている数値は、低い値と高い値との間が少なくとも2単位分離れていると仮定して1単位きざみで低い値から高い値に至るすべての値を含む。例えば、成分の量または温度、圧力、時間、および同様のものなどのプロセス変数の値が、例えば、1から90まで、好ましくは20まで80まで、より好ましくは30から70までと述べられている場合、15から85まで、22から68まで、43から51まで、30から32までなどの値が、本明細書で明示的に列挙されることが意図されている。1よりも小さい値については、1単位は、適宜0.0001、0.001、0.01、または0.1であるとみなされる。これらは、具体的に意図されているものの例にすぎず、最低値と最高値との間の数値の可能なすべての組み合わせは、同様にして本出願において明示的に述べられると考えられる。
断りのない限り、すべての範囲は両端点およびそれらの端点の間にあるすべての数を含む。範囲に関連して「約」または「おおよそ」を使用した場合、これは範囲の両端に適用される。したがって、「約20から30」は、少なくとも指定された端点を含んで、「約20から約30」を対象とすることが意図されている。
特許出願および刊行物を含む、すべての論文および文献の開示は、すべての目的のために参照により本明細書に組み込まれている。組み合わせを説明する「から本質的になる」という言い回しは、識別されている要素、原料、成分、またはステップ、および組み合わせの基礎および新規性のある特性に実質的影響を及ぼさないような他の要素、原料、成分、またはステップを含むものとする。本明細書で要素、原料、成分、またはステップの組み合わせを説明するために「備える」または「含む」という言い回しを使用する場合、要素、原料、成分、またはステップから本質的になる実施形態を企図する。本明細書において「してよい、できる、し得る、とすることができる」という言い回しを使用することで、含め「てもよい」説明されている属性はオプションであることが意図される。
複数の要素、原料、成分、またはステップは、単一の統合された要素、原料、成分、またはステップによって実現され得る。あるいは、単一の統合された要素、原料、成分、またはステップは、別々の複数の要素、原料、成分、またはステップに分割されてもよい。要素、原料、成分、またはステップを説明するため「1つ(英語原文で「a」、翻訳文中では明示しないことが多い)」または「1つ(英語原文で「one」)」と記述しても、追加の要素、原料、成分、またはステップを除外することを意図していない。
上の説明は、例示することを目的としており、制限することを目的としていないことは理解されるであろう。上記の説明を読んだ後、多くの実施形態さらには提示されている例以外の多くの応用例は、当業者にとって明白なものとなるであろう。したがって、本明細書の教示の範囲は、上記の説明を参照して決定されるべきでなく、代わりに、付属の請求項をそのような請求項が従う等価物の全範囲とともに参照しつつ決定されるべきである。特許出願および刊行物を含む、すべての論文および文献の開示は、すべての目的のために参照により本明細書に組み込まれている。本明細書で開示されている発明の主題の任意の態様の以下の請求項における省略は、そのような発明の主題の否認ではなく、また発明者がそのような発明の主題を開示されている発明の主題の一部と考えなかったとみなされるべきでない。