JP2018109337A - 既存の組積造に設けるアンカーの施工方法及びあと施工アンカー - Google Patents
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Abstract
Description
煉瓦造建築物は、RC造とは異なり、煉瓦と目地から成る組積体であること、また補強の対象となる建築物の多くが100年以上前に建築された古い建物であって、目地の強度、充填性が不安定である。
既存煉瓦造建築物に対して耐震補強工事を行う際には、鉄筋コンクリートによる壁の増打ち補強や鉄骨フレーム補強が用いられることが多く、既存の煉瓦壁と接合するためにアンカー筋を使用することとなる。
補強手段として既存躯体にアンカーボルトを設けることは特許文献1(特許第4035075号公報)等に開示されるように公知であるが、煉瓦造建築物の補強例は少なく、個々の建物の毎に対応しているのが実状である。煉瓦造建築物では、不安定な目地構造を備えていることもあって、個別のアンカー毎に、施工条件が異なり、品質が一定した施工が難しいという状況である。あと施工アンカーの施工技術として、穿孔したアンカーボルト挿入用の穴に接着剤などを充填してアンカー筋をしっかり固着する技術が特許文献2(特開2010−13902号公報)等に開示されているが、単純には適用できない状況である。
新規の煉瓦造建築物がない一方、歴史的建造物である煉瓦造建築物の改修、補強技術が必要となっており、その技術開発が求められている。
2.定着剤流出防止処理工程において、充填剤を充填した後に、必要に応じて孔を再調整するクリーニング穿孔を施す工程を付加し、
定着剤を注入する工程において、定着剤は、アンカー筋が挿入後に開口からあふれる以上に注入し、
アンカー筋を挿入して固定する工程において、アンカー筋挿入後に定着剤が開口からあふれ出ない場合は、定着剤流出防止処理工程から繰り返すことを特徴とする1.記載のあと施工アンカーの施工方法。
3.定着剤流出防止処理工程において、付着用棒状材を孔内に挿入して内面に充填剤を付着させた後、付着用棒状材を抜出し、孔内に存在する空隙および孔内面に充填剤を硬化させて充填剤の皮膜を形成し、その後孔を再穿孔して孔を調整することを特徴とする1.又は2.記載のあと施工アンカーの施工方法。
4.一次穿孔工程において、アンカー筋の径よりも大きい径の孔を穿孔し、
定着剤流出防止処理工程において、充填剤がモルタルであって、孔内に存在する空隙および孔内面にモルタル皮膜を形成し、
定着材注入およびアンカー筋を挿入して固定する工程において、アンカー筋仮保持用の型枠治具を煉瓦表面に設け、アンカー筋を孔に挿入して型枠治具に固定し、グラウト材を孔内に注入、硬化させてアンカー筋を固定することを特徴とする1.又は2.記載のあと施工アンカーの施工方法。
5.既存の組積造建築物に形成されたあと施工アンカーであって、既存の組積造建築物躯体に設けられた孔内面に定着用接着剤流出防止層、定着剤層、アンカー用の孔に配置されたアンカー筋、該アンカー筋と孔内面との間に定着用接着剤を孔開口面まで充填硬化させて、固定された状態のあと施工アンカー。
既存の組積造建築物に穿孔した孔にある目地の充填不良やひびなどによって発生している空隙に充填剤を充填するので、アンカー固定用の定着剤が空隙から流出せずに、しっかりと付着性能を発揮する。
したがって、既存組積造と追加される構造部材・重量機器等の間で応力伝達が確保され、耐震補強・設備追加が容易にかつ経済的に可能となる。
2.アンカー筋を挿入する孔内の空間を確実に確保するために、孔のクリーニング穿孔を行う。はじめに小さめの孔を穿孔し、充填剤を孔内の空隙などに充填し、再穿孔してアンカー用孔を調整することができる。
3.アンカー筋の固定は、定着用接着剤が開口からあふれ出たことを確認することにより、確実に充填する。
4.アンカー筋仮固定用の固定治具を用いて、定着用グラウトが硬化するまでアンカー筋を保持することができる。
5.既存組積造建築物に安定して強固に接続したあと施工アンカーを実現した。本発明は、目地部などの躯体内の空隙を大規模に改修する必要がないため、躯体の健全性を保つと共に、容易かつ経済的に性能の確保が可能なあと施工アンカーの構造である。
穿孔した孔壁内に存在する空隙部へ接着剤からなる充填剤を充填して、空隙からアンカー筋を定着する接着剤などの定着剤が流出することを防止して、接着系あと施工アンカーが固定されるように工夫したものである。
定着剤の流出防止は、接着剤、モルタル、固練りしたグラウト材などで形成し、穿孔内に充填した後、棒状体により孔壁および空隙部に付着・固定して、形成される。これを、定着剤流出防止処理工程にて行う。
本発明は、目地部などの躯体内の空隙を大規模に改修する必要がないため、躯体の健全性を保つと共に、容易かつ経済的に性能の確保が可能なあと施工アンカーの構造である。
本発明の基本工程は、さらに、穿孔位置を特定する前処理工程を備えている。
前処理工程:穿孔位置のマーキング
第1工程:穿孔、清掃
第2工程:(充填剤充填、成形)定着剤流出防止処理
第3工程:(接着剤注入)定着剤注入
第4工程:アンカー筋の固定
穿孔後、穿孔作業により生じた孔内の粉塵をナイロンブラシなどで清掃し、目地位置と目地の空隙位置を確認する。
充填材が、穴奥などに余分に残った場合は、掻き出して、アンカー筋の挿入の障害にならないように穴形状を整える。必要があれば、ドリルでクリーニング再穿孔を行う。
充填材としては、充填剤が封鎖されるように、揺変性に優れた材料が適切である。
充填剤として、合成樹脂接着剤やモルタルなどを使用する。充填剤としては、ポリマーセメントモルタルマグネラインを例示することができる。
アンカー筋を挿入しても、接着剤があふれ出ない場合は、孔内に封鎖されていない空隙が存在することになるので、充填剤の充填作業からやり直して、空隙が十分に封鎖されるように措置する。
十分に接着剤が硬化するまでの24時間程度は、過度な振動、衝撃や水分を与えないように養生することが肝要である。
接着材としては、孔内に密実に充填されること、また、アンカー筋の挿入が容易である柔らかさと作業性を有する揺変性に優れた材料が適切である。
接着剤としては、有機系接着剤:ヒルティRE−500、セメントフォースアンカーなどを例示することができる。
あと施工アンカーの設計は、引張力を受ける場合と、剪断力を受ける場合に分けて検討する。
既存煉瓦造建築物に使用するあと施工アンカーは、煉瓦体に先行した孔とアンカーボルトの隙間に接着剤を充填し、硬化させてアンカーボルトを固着する。
この場合の引張耐力を支配する破壊モードは、(a)アンカーボルトの降伏及び破断、(b)煉瓦体のコーン状破壊、(c)煉瓦体と硬化した樹脂との間の付着破壊、(d)アンカーと硬化した樹脂との間の付着破壊の4つである。実験から得られた破壊状態は、この4つの内野コーン状破壊を伴う付着破壊である。煉瓦体への埋め込み長さが長めの10da〜16daであることが理由と考えられる。
あと施工アンカーの引張耐力は次の(1)〜(3)式のうち、最小値とする。
(1)アンカーボルトで決まる場合
Ta1=σy×a0 ・・・・式(1)
σy:アンカーボルトの降伏点
a0:アンカーボルトの断面積
(2)コーン状破壊で決まる場合
Ta2=0.23×√σB×Ac=0.23×√σB×π×le×(da+le) ・・・・式(2)
σB:煉瓦又はグラウト材の圧縮強度の小さい方
le:アンカーボルトの有効埋込み長さ
da:アンカーボルトの径
Ta3=5×√σB/21×π×da×le ・・・・式(3)
σB:煉瓦又はグラウト材の圧縮強度の小さい方
da:アンカーボルトの径
le:アンカーボルトの有効埋込み長さ
なお、「各種合成構造設計指針 第四編」では、接着剤による付着強度を接着剤の種類により「5×√σB/21」、「7×√σB/21」、「10×√σB/21」と変えている。
10×√σB/21:有機系・カプセルタイプ
7×√σB/21:有機系・注入式
5×√σB/21:無機系
本式では、実験結果より、無機系の場合の「5×√σB/21」とすると安全側の評価となるので、これを採用する。
せん断力を支配する破壊モードは、(a)アンカーボルトのせん断破壊、(b)支圧破壊、(c)へりあき・はしあきの煉瓦体のコーン状破壊がある。実験から得られた破壊状態は、このうちの支圧破壊である。
あと施工アンカーのせん断耐力は、十分なへりあき・はしあき距離が確保されている前提のため、次の(4)〜(5)式のうち最小値とする。
(4)アンカーボルトで決まる場合
Qa1=0.7σy×a0 ・・・・式(4)
σy:アンカーボルトの降伏点
a0:アンカーボルトの断面積
(5)支圧強度で決まる場合
Qa2=0.3×√(σB×Ec)×a0 ・・・・式(5)
σB:煉瓦又はグラウト材の圧縮強度の小さい方
Ec:ヤング係数
a0:アンカーボルトの断面積
対象は煉瓦2で組積みされた煉瓦造壁1である。煉瓦造壁1は、個別の煉瓦を縦横に配置(所謂、「レンガ積み」)して、それぞれの煉瓦の間に接着機能を果たす目地3を設けている。建築当時の目地材は、漆喰やモルタルなどであるが、種類も材料も現在と異なるとともに劣化しており、目地3の強度や構造が不安定である。
一方、煉瓦2は、焼き固められた高強度の材料であり、ひび割れがない限り、材料強度は安定している。あと施工アンカーは、煉瓦部分に設けることとする。
アンカー筋挿入用の孔4を穿孔すると、表側の煉瓦21と奥側の煉瓦22との間に孔部目地31が存在することとなるので、この目地部分を中心とする隙間などの空隙が隠れている場合があり、その状態でアンカー筋7を挿入し接着剤8で固定しても、十分な強度を発揮できず施工不良のリスクがある。
本実施例では、穿孔した孔の内壁面に充填用接着剤5の接着剤膜51を形成して、隠れ空隙を目地充填接着剤52で封鎖するものである。工程にしたがって説明する。
設計にしたがってマークした表側煉瓦21に奥側煉瓦22に向けて振動ドリル(回転のみ)で基礎孔41を設ける第1回目の穿孔91を行い、孔壁面を清掃する(1回目穿孔)。
第2工程:充填剤注入工程(図1(b))
穿孔したアンカー用孔4の基礎孔41の内面の目地31などに存在する空隙に充填剤を充填するために充填用接着剤5を充填剤として基礎孔41内に注入する。
第3工程:充填剤付着(図1(c))
棒状体(鉄筋等)6を充填用接着剤5が充填されたアンカー用孔4の基礎孔41に挿入して孔壁および孔壁に存在する孔部目地31等の空隙に接着剤を押圧して付着させる。
第4工程:充填剤硬化養生(図1(d))
鉄筋61等の棒状体6を抜出し、充填用接着剤が硬化するまで養生する。硬化後に接着剤膜51が基礎孔41の内壁面に形成される。この皮膜は、孔部目地31等に空隙があった場合には、その空隙を封鎖するように形成される。
なお、この封鎖処理が不十分で、アンカー筋の付着強度が十分に得られないような場合には、この第4工程を含む充填用接着剤の注入を再処理する。
第5工程:整形工程(図1(e))
硬化した接着剤膜51によって基礎孔41が縮径していることがあるので、第2回目の穿孔92を行って、アンカー筋差込用の整形孔42を形成する。この第2回目の穿孔がクリーニング穿孔である。接着剤膜51はアンカー用孔4が凸凹していると、アンカー筋を固定する接着剤が十分にアンカー筋に付着しない恐れがある。
この整形用の2回目の穿孔は、アンカー筋が挿入できる径を確保する径とする。1回目と同径あるいはそれ以上の穴径で穿孔する場合もあり、穿孔した孔壁面を清掃することは第1工程と同様であり、この整形孔42がアンカー筋7を挿入するアンカー用孔4となる(2回目穿孔)。
第6工程:アンカー筋固定工程(図1(f))
定着用の接着剤8を整形孔42に注入し、アンカー筋7を挿入して接着剤8の溢れ出しを確認する。
溢れ出しを確認後、アンカー筋7を固定し(養生)作業終了とする。
充填用の接着剤は、棒状体により空隙部に固着させるため、揺変性の高い材料が好適である。ここでの揺変性とは、物体に力が加わらない時は形状が変化せず、棒状体が挿入され力が加わる際に形状変化する材をいう。
なお、充填用の接着剤とアンカー筋を固定する接着剤は、同一種類の接着剤、あるいは異なる接着剤でもよい。
対象は、実施例1と同様の煉瓦2で組積みされた煉瓦造壁1であり、この煉瓦造壁1に穿孔してアンカー筋7を取り付けるに当たり、穿孔した孔内に最初にモルタルを用い、アンカー筋の固定用にグラウト材を用いる例である。工程にしたがって説明する。
設計にしたがってマークした表側煉瓦21に奥側煉瓦22に向けてドリルで穿孔91し、孔壁面を清掃して、アンカー用孔4の祖孔43を形成する(1回目穿孔)。祖孔43の大きさは、アンカー筋7の径よりも大きい径に形成する。例えば、アンカー筋の径の1.5〜2倍ほどの径とする。
第2工程:モルタル押し込み工程(図2(b))
穿孔したアンカー用孔4の祖孔43の内面の目地31などに存在する空隙を封鎖するためのモルタル53を孔の奥のほうに押し込む。
第3工程:モルタル付着(図2(c))
すりこぎ62などの棒状体をモルタル53が注入されたアンカー用孔4の祖孔43に挿入して、モルタルに圧力をかけ、孔壁および孔壁に存在する孔目地31等の空隙を塞ぐ。空隙が存在する目地31にはモルタルが充填されて、目地充填モルタル56が形成されている。
第4工程:アンカー筋挿入、固定工程(図2(d))
モルタルを硬化させて、モルタル皮膜54が形成し、アンカー用孔4が形成される。モルタル硬化後アンカー用孔4の孔入り口を塞ぎ、アンカー筋を安定化させる型枠治具63を、アンカー用孔4が形成された煉瓦表面に設ける。その後、アンカー筋7を挿入して型枠治具63に固定する。型枠治具63には、グラウト注入管64と空気抜き用管65が上下に分かれて設けられている。また、モルタル皮膜にてアンカー用孔が形成された段階で、モルタル皮膜と後工程で注入するグラウト材との間の付着を良好に確保するために、必要に応じて孔を再調整するクリーニング穿孔を施しても良い。
第5工程:グラウト注入工程(図2(e))
アンカー筋7の下方側からグラウト注入管64を用いてグラウト材55をアンカー用孔4に注入しつつ、アンカー筋7の上方側の空気抜き用管65からエアを排出させて、差し込まれたアンカー筋7の周囲に十分にグラウト材55を付着させる。
第6工程:固定治具外し工程(図2(f))
養生してグラウト材55が硬化した後、型枠治具63を取り外して、アンカー筋7の取り付け施工を完了する。
実施例2において、アンカー用孔内の目地空隙などから流出を防止する充填剤は、形状保持が容易なモルタルを用いた。このモルタルは、水量を少なくして固練りをしたグラウト材が適している。さらに、樹脂材が含まれるポリマーセメントモルタルが接着力も優れていて、好適である。
実施例2のアンカー筋を固定するための接着剤は、液状で充填性に優れた材である必要がありグラウト材が好適である。
2・・・煉瓦
21・・表側煉瓦
22・・奥側煉瓦
3・・・目地
31・・孔部目地
4・・・アンカー用孔
41・・基礎孔
42・・整形孔
43・・祖孔
5・・・充填用接着剤
51・・接着剤膜
52・・目地充填接着剤
53・・モルタル
54・・モルタル皮膜
55・・グラウト材
56・・目地充填モルタル
6・・・棒状材
61・・鉄筋
62・・すりこぎ
63・・型枠治具
64・・グラウト注入管
65・・空気抜き用管
7・・・アンカー筋
8・・・接着剤
9・・・棒状材
91・・穿孔
92・・穿孔
Claims (5)
- 既存の組積造建築物に新設躯体を増設する際に組積造建築物に設けるあと施工アンカー施工方法であって、
組積造建築物にアンカー筋挿入用の孔を穿孔する一次穿孔工程、
穿孔した孔の内面に存在する空隙に充填剤を充填する定着剤流出防止処理工程、
孔に定着剤を注入する工程、
アンカー筋を挿入して固定する工程、
を備えたことを特徴とするあと施工アンカーの施工方法。 - 定着剤流出防止処理工程において、充填剤を充填した後に、必要に応じて孔を再調整するクリーニング穿孔を施す工程を付加し、
定着剤を注入する工程において、定着剤は、アンカー筋が挿入後に開口からあふれる以上に注入し、
アンカー筋を挿入して固定する工程において、アンカー筋挿入後に定着剤が開口からあふれ出ない場合は、定着剤流出防止処理工程から繰り返すことを特徴とする請求項1記載のあと施工アンカーの施工方法。 - 定着剤流出防止処理工程において、付着用棒状材を孔内に挿入して内面に充填剤を付着させた後、付着用棒状材を抜出し、孔内に存在する空隙および孔内面に充填剤を硬化させて充填剤の皮膜を形成し、その後孔を再穿孔して孔を調整することを特徴とする請求項1又は2記載のあと施工アンカーの施工方法。
- 一次穿孔工程において、アンカー筋の径よりも大きい径の孔を穿孔し、
定着剤流出防止処理工程において、充填剤がモルタルであって、孔内に存在する空隙および孔内面にモルタル皮膜を形成し、
定着材注入およびアンカー筋を挿入して固定する工程において、アンカー筋仮保持用の型枠治具を煉瓦表面に設け、アンカー筋を孔に挿入して型枠治具に固定し、グラウト材を孔内に注入、硬化させてアンカー筋を固定することを特徴とする請求項1又は2記載のあと施工アンカーの施工方法。 - 既存の組積造建築物に形成されたあと施工アンカーであって、
既存の組積造建築物躯体に設けられた孔内面に定着用接着剤流出防止層、定着剤層、アンカー用の孔に配置されたアンカー筋、該アンカー筋と孔内面との間に定着用接着剤を孔開口面まで充填硬化させて、固定された状態のあと施工アンカー。
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