JP2018108704A - 木質部材及び耐火部材 - Google Patents

木質部材及び耐火部材 Download PDF

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Abstract

【課題】安価で耐震構造体として使用可能な木質部材等を提供する。【解決手段】長辺と短辺とからなる矩形状の断面を有する複数の第1木質板材が、短辺に沿う短辺方向にて互いに対向した状態で重なるとともに、長辺に沿う長辺方向に隣り合わせて配置され、複数の第1木質板材間に設けられた空隙内に配置されるとともに、長辺方向に並ぶ第1木質板材間に渡って設けられている金属部材と、金属部材を貫通し、短辺方向に重なる第1木質板材間に渡り、第1木質板材と金属部材とを接合する第1接合部材を有し、空隙は、長辺方向に隣り合わせて配置される第1木質板材の互いに隣り合う側に偏らせて各々設けられており、短辺方向に重なる木質板材同士は、長辺方向において空隙と隣接する木質の空隙隣接木部を各々有し、空隙隣接木部が第2接合部材により接合されている。【選択図】図1

Description

本発明は、複数の木製材料を有する木質部材及び耐火部材に関する。
複数の木製材料を有する木質部材としては、例えば、単板の表面と先端木口部に接着剤を塗布し、接着剤を塗布した単板を堆積して連続する積層体とし、この積層体を複数圧締して形成する単板積層材が知られている(例えば、特許文献1参照)。この単板積層材は、大スパンの梁や柱として用いられる。
特開平5−138608号公報
上記単板積層材を、耐震性が高い耐震壁柱として用いる場合には、大断面が必要であるため、複数の単板積層材を一体化すべく互いに接着する二次接着をしなければならない。大スパンの単板積層材を二次接着する場合には、大型の装置を使用して工場等により製造しなければならず、コストが高騰し、製作期間が延びるという課題がある。
本発明はかかる課題に鑑みてなされたもので、その主な目的は、安価で耐震構造体として使用可能な木質部材及び耐火部材を提供することにある。
かかる目的を達成するために本発明の木質部材は、
長辺と短辺とからなる矩形状の断面を有する複数の第1木質板材が、前記短辺に沿う短辺方向にて互いに対向した状態で重なるとともに、前記長辺に沿う長辺方向に隣り合わせて配置され、
前記複数の第1木質板材間に設けられた空隙内に配置されるとともに、前記長辺方向に並ぶ前記第1木質板材間に渡って設けられている金属部材と、
前記金属部材を貫通し、前記短辺方向に重なる前記第1木質板材間に渡り、前記第1木質板材と前記金属部材とを接合する第1接合部材を有し、
前記空隙は、前記長辺方向に隣り合わせて配置される前記第1木質板材の互いに隣り合う側に偏らせて各々設けられており、
短辺方向に重なる前記木質板材同士は、前記長辺方向において前記空隙と隣接する木質の空隙隣接木部を各々有し、前記空隙隣接木部が第2接合部材により接合されていることを特徴とする木質部材である。
このような木質部材によれば、短辺方向にて互いに対向した状態で重なるとともに長辺方向に並べて配置されている複数の第1木質板材が、第1接合部材で接合されているので、第1木質板材より断面性能が高い木質部材を提供することが可能である。このとき、複数の第1木質板材が金属部材を貫通して短辺方向に木質板材間に渡る第1接合部材で接合されているので、特殊な装置を用いることなく容易にかつ安価に木質部材を製造することが可能である。このため、安価で耐震構造体として使用可能な木質部材を提供することが可能である。
また、短辺方向に重なる第1木質板材同士は、長辺方向において空隙と隣接する木質の空隙隣接木部を有しているので、外周部分が木質の部位で囲まれている。このため、外周部分を燃えしろ層とする準耐火材として使用することが可能である。また、金属部材が配置される空隙も外周部が木質の部位で囲まれているので、金属部材は外部に露出しない。このため、意匠性にも優れた木質部材を提供することが可能である。
かかる木質部材であって、
前記空隙は、互いに対向する各前記第1木質板材の少なくとも一方の前記第1木質板材の対向する面に設けられ前記短辺方向に窪む凹部により形成されていることが望ましい。
このような木質部材によれば、短辺方向に重なる第1木質板材間に設けられている空隙は、対向する各第1木質板材の少なくとも一方の対向する面に設けられ短辺方向に窪む凹部により形成されているので、第1木質板材の対向する面に凹部を形成する容易な方法により空隙を設けることが可能である。
かかる木質部材であって、前記第1木質板材は、単板積層材または集成材であることが望ましい。
このような木質部材によれば、木質板材が汎用性を備えた単板積層材または集成材なので、より安価で木質部材を提供することが可能である。
かかる木質部材であって、
各々の前記第1木質板材は、矩形状の前記断面が水平断面をなして鉛直方向に所定長さを有しており、
前記鉛直方向に複数の前記金属部材を有して耐震壁柱をなすことが望ましい。
このような木質部材によれば、鉛直方向の複数箇所が金属部材を介して接合された、より高強度の耐震壁柱を提供することが可能である。
かかる木質部材であって、
前記第1木質板材の下端に、前記短辺方向に重なる前記第1木質板材間に設けられ下方が開放されている下端凹部内に配置されて下方に突出するガゼットプレート部、及び、
前記ガゼットプレート部の下端に設けられ躯体と接合されるベースプレート部、
を有する下端部材と、
前記ガゼットプレート部を貫通し、前記短辺方向に重なる前記第1木質板材間に渡り、前記第1木質板材と前記下端部材とを接合する第3接合部材と、を有することが望ましい。
このような木質部材によれば、ベースプレート部とガゼットプレート部とを備えた下端部材が端部に設けられているので、木質部材を容易に躯体と接合して立設することが可能である。このため施工性に優れた耐震壁柱をなす木質部材を提供することが可能である。
かかる木質部材であって、
前記短辺方向に重なる前記第1木質板材間に介在されて、隣り合う前記第1木質板材間に渡るとともに前記長辺方向に沿って外部に突出する連結部材を有し、
前記短辺方向において互いに対向して重なる状態で接合された複数の第2木質板材でなる横部材が、当該横部材の端部において互いに対向する前記第2木質板材間にスリットを有し、
前記連結部材の突出している突出部位が前記スリットに配置された状態で、前記突出部位と、前記横部材の互いに対向する前記第2木質板材と、を貫通する第4接合部材により接合されることが望ましい。
このような木質部材によれば、互いに隣り合う第1木質板材間に渡るとともに長手方向に沿って外部に突出し、横部材の端部に設けられた第1溝に配置された連結部材の突出部位を貫通して、接合部材を構成し互いに対向する第2木質板材間に渡る第4接合部材により、横部材が接合されるので、横部材が強固に接合される木質部材を提供することが可能である。
かかる木質部材であって、
前記短辺方向に重なる前記第1木質板材間に設けられた空隙に、隣り合う前記第1木質板材間に渡って配置される連結部材を有し、
前記短辺方向に重なる前記第1木質板材は、互いに前記連結部材を挟む部位が、他の部位より前記短辺方向の厚みが薄い薄肉部と、前記薄肉部の、互いに対向する側と反対側に水平面を形成する水平段部と、を有し、
前記短辺方向において互いに対向して重なる状態で接合された複数の第2木質板材でなる横部材が、当該横部材の端部において互いに対向する前記第2木質板材間に設けられた端部溝に前記薄肉部及び前記連結部材が配置されるとともに、前記端部溝を形成する端部溝形成部が前記水平段部に載置された状態で、前記短辺方向に重なる前記連結部材、前記薄肉部及び前記端部溝形成部を貫通する第4接合部材により接合されることとしてもよい。
このような木質部材によれば、短辺方向に重なる第1木質板材間に設けられた空隙に、隣り合う第1木質板材間に渡って連結部材が配置され、横部材に設けられた第1溝に、薄肉部及び連結部材が配置されるとともに、第1溝を形成する第1溝形成部が水平段部に載置された状態で、連結部材、薄肉部及び第1溝形成部を貫通する第4接合部材により横部材が接合されるので、横部材が強固に接合される木質部材を提供することが可能である。
かかる木質部材であって、
前記短辺方向に重なる前記第1木質板材間に設けられた空隙に、隣り合う前記第1木質板材間に渡って配置される連結部材を有し、
前記短辺方向に重なる前記第1木質板材は、互いに前記連結部材と短辺方向において対向する部位が、他の部位より前記短辺方向の厚みが薄い薄肉部と、前記薄肉部の、互いに対向する側に水平面を形成する水平段部と、を有し、
前記短辺方向において互いに対向して重なる状態で接合された複数の第2木質板材でなる横部材が、当該横部材の端部において互いに対向する前記第2木質板材間に設けられたスリットに、前記連結部材において前記水平段部より上方に突出する突出部位が配置されるとともに、前記スリットを形成するスリット形成部が前記水平段部に載置された状態で、前記短辺方向に重なる前記突出部位、前記薄肉部及び前記スリット形成部を貫通する第4接合部材により接合されることとしてもよい。
このような木質部材によれば、横部材に設けられた第1溝を形成する第1溝形成部が水平段部に載置されて、連結部材において水平段部より上方に突出する突出部位が第1溝に配置された状態で、短辺方向に重なる連結部材の突出部位、薄肉部及び第1溝形成部を貫通する第4接合部材により横部材が接合されるので、横部材が強固に接合される木質部材を提供することが可能である。また、横部材が有する第1溝形成部は、短辺方向に重なる第1木質板材が各々有する薄肉部の間に配置されている。このため、たとえ、火炎等に晒された場合であっても、まず外側に位置する薄肉部から燃えるので、火災等であっても横部材が第1木質板材の水平段部から燃え落ちることを抑制することが可能である。
かかる木質部材であって、
前記連結部材は、隣り合う前記第1木質板材間から前記短辺方向に沿って突出する直交部を有しており、
前記短辺方向において互いに対向して重なる状態で接合された複数の第3木質板材でなる交差部材は、当該交差部材の端部において互いに対向する前記第3木質板材間に交差部材スリットを備え、
前記直交部が、前記交差部材の前記交差部材スリットに配置された状態で、前記直交部と、前記交差部材スリットを形成する交差部材スリット形成部とを貫通する第5接合部材により接合されることが望ましい。
このような木質部材によれば、互いに対向する第3木質板材間に設けられた第2溝に配置され、短辺方向に沿って突出する直交部を貫通する第5接合部材により、交差部材が接合されるので、横部材及び交差部材を直交する2方向にそれぞれ強固に接合して設けることが可能である。
かかる木質部材であって、
前記短辺方向に重なる前記第1木質板材は、当該第1部材の端部に、他の部位より前記短辺方向の厚みが薄い薄肉部と、前記薄肉部の、互いに対向する側と反対側に水平面を形成する水平段部と、を有し、
前記短辺方向において互いに対向して重なる状態で接合された複数の第2木質板材でなる横部材が、当該横部材の端部において互いに対向する前記第2木質板材間に端部溝を有し、
前記端部溝を形成する端部溝形成部が前記水平段部に載置されて、前記薄肉部が前記端部溝に配置された状態で、前記短辺方向に重なる前記薄肉部及び前記端部溝形成部を貫通する第6接合部材により接合されることとしてもよい。
このような木質部材によれば、短辺方向に重なる第1木質板材の薄肉部の、互いに対向する側と反対側設けられた水平段部に、横部材の端部溝形成部を載置して、薄肉部及び端部溝形成部を第6接合部材により接合することにより、容易に横部材と接合可能な木質部材を提供することが可能である。
かかる木質部材であって、
前記短辺方向に重なる前記第1木質板材は、他の部位より前記短辺方向の厚みが薄い薄肉部と、前記薄肉部の、互いに対向する側に水平面を形成する水平段部と、を有し、
前記短辺方向において互いに対向して重なる状態で接合された複数の第2木質板材でなる横部材が、当該横部材の端部において他の部位より前記短辺方向の厚みが薄く互いに対向して当接される横部材当接部を有し、
前記横部材当接部が、前記水平段部に載置されて前記薄肉部間に配置された状態で、前記短辺方向に重なる前記横部材当接部、前記薄肉部を貫通する第6接合部材により接合されることとしてもよい。
このような木質部材によれば、短辺方向に重なる第1木質板材の薄肉部の、互いに対向する側に設けられた水平段部に、横部材の横部材当接部を載置して、薄肉部及び横部材当接部を第6接合部材により接合することにより、容易に横部材と接合可能な木質部材を提供することが可能である。また、横部材が有する横部材当接部は、短辺方向に重なる第1木質板材が各々有する薄肉部の間に配置されている。このため、たとえ、火炎等に晒された場合であっても、まず外側に位置する薄肉部から燃えるので、火災等であっても、横部材が第1木質板材の水平段部から燃え落ちることを抑制することが可能である。
かかる木質部材であって、
各々の前記第1木質板材は、矩形状の前記断面が縦断面をなして横方向に所定長さを有しており、
長手方向に複数の前記金属部材を有して梁をなすことが望ましい。
このような木質部材によれば、横方向に配置される梁の長手方向における複数箇所が金属部材を介して接合されている、より高強度のはりを提供することが可能である。
また、上記木質部材の外周に燃え止まり層を備え、前記燃え止まり層の外周に燃えしろ層を備えているので、耐火性に優れて安価で耐震構造体として使用可能な耐火部材を提供することが可能である。
本発明によれば、安価で耐震構造体として使用可能な木質部材及び耐火部材を提供することが可能である。
本実施形態に係る木質部材を示す断面図である。 本実施形態に係る木質部材の構成を示す分解斜視図である。 本実施形態に係る木質部材が備える燃えしろ層の一例を示す断面図である。 梁接合金物を用いて梁が接合される耐震壁柱をなす木質部材の構成を示す分解斜視図である。 図5(a)は、梁接合金物を用いて梁が接合される耐震壁柱をなす木質部材の構成を示す正面図、図5(b)は、梁接合金物を用いて梁が接合される耐震壁柱をなす木質部材の構成を示す平面図である。 直交梁接合金物を用いて梁が接合される耐震壁柱をなす木質部材の構成を示す分解斜視図である。 図7(a)は、直交梁接合金物を用いて梁が接合される耐震壁柱をなす木質部材の構成を示す正面図、図7(b)は、直交梁接合金物を用いて梁が接合される耐震壁柱をなす木質部材の構成を示す平面図である。 内設梁接合金物を用い薄肉上方突出部が薄肉側方突出部の内側に配置されて梁が接合される耐震壁柱をなす木質部材の構成を示す分解斜視図である。 図9(a)は、内設梁接合金物を用い薄肉上方突出部が薄肉側方突出部の内側に配置されて梁が接合される耐震壁柱をなす木質部材の構成を示す正面図、図9(b)は、内設梁接合金物を用い薄肉上方突出部が薄肉側方突出部の内側に配置されて梁が接合される耐震壁柱をなす木質部材の構成を示す平面図である。 内設梁接合金物を用い薄肉上方突出部が薄肉側方突出部の外側に配置されて梁が接合される耐震壁柱をなす木質部材の構成を示す分解斜視図である。 図11(a)は、内設梁接合金物を用い薄肉上方突出部が薄肉側方突出部の外側に配置されて梁が接合される耐震壁柱をなす木質部材の構成を示す正面図、図11(b)は、内設梁接合金物を用い薄肉上方突出部が薄肉側方突出部の外側に配置されて梁が接合される耐震壁柱をなす木質部材の構成を示す平面図である。 内設梁接合金物を用い薄肉上方突出部が薄肉側方突出部の外側に配置されて梁が接合される耐震壁柱をなす木質部材を示す斜視図である。 内設直交梁接合金物を用い薄肉上方突出部が薄肉側方突出部の内側に配置されて梁が接合される耐震壁柱をなす木質部材の構成を示す分解斜視図である。 図14(a)は、内設直交梁接合金物を用い薄肉上方突出部が薄肉側方突出部の内側に配置されて梁が接合される耐震壁柱をなす木質部材の構成を示す正面図、図14(b)は、内設直交梁接合金物を用い薄肉上方突出部が薄肉側方突出部の内側に配置されて梁が接合される耐震壁柱をなす木質部材の構成を示す平面図である。 内設直交梁接合金物を用い薄肉上方突出部が薄肉側方突出部の外側に配置されて梁が接合される耐震壁柱をなす木質部材の構成を示す分解斜視図である。 図16(a)は、内設直交梁接合金物を用い薄肉上方突出部が薄肉側方突出部の外側に配置されて梁が接合される耐震壁柱をなす木質部材の構成を示す正面図、図16(b)は、内設直交梁接合金物を用い薄肉上方突出部が薄肉側方突出部の外側に配置されて梁が接合される耐震壁柱をなす木質部材の構成を示す平面図である。 薄肉上方突出部が薄肉側方突出部の内側に配置されて梁が接合される耐震壁柱をなす木質部材を示す斜視図である。 薄肉上方突出部が薄肉側方突出部の外側に配置されて梁が接合される耐震壁柱をなす木質部材を示す斜視図である。 梁をなす木質部材を示す正面図である。 耐火部材をなす木質部材を示す断面図である。
以下、本発明にかかる木質部材の一実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
本実施形態の木質部材は、長辺と短辺とからなる矩形状の断面を有する複数の第1木質板材としての単板積層材(LVL)を接合して一体に形成されている。本実施形態の木質部材は、単板積層材として汎用性が高く、矩形断面の長辺の長さが450mmの長尺の単板積層材が4本接合されて形成されている。
図1は、本実施形態に係る木質部材を示す断面図である。図1に示すように、木質部材1は、長辺と短辺とからなる矩形状の同一断面をなす4本の単板積層材2が、断面における短辺に沿う短辺方向にて互いに対向した状態で重なるとともに、長辺に沿う長辺方向に並べて配置されている。また、図2に示すように、各単板積層材2の長手方向において互いに適宜間隔を隔てて、短辺方向に重なる単板積層材2間に設けられ、長辺方向に並ぶ単板積層材2間に渡って、鋼板でなる複数枚の金属部材3が設けられている。
4本の単板積層材2には、それぞれ短辺方向において対向している面に、各々の単板積層材2の厚み方向に窪む凹部(以下、対向側凹部という)2aが設けられている。各々の単板積層材2に設けられた対向側凹部2aは、長辺方向において互いに隣接する単板積層材2側に偏らせて各々設けられている。このため、4本の単板積層材2を、短辺方向に対向する2本の単板積層材2を、長辺方向に並べて配置すると、4つの対向側凹部2aにより、1つの矩形状の空隙Sが形成される。空隙S内には、前述した金属部材3が設けられる。このため、4本の単板積層材2には各々、長手方向における同一の位置に対向側凹部2aが配置される。
4本の単板積層材2により形成される各空隙Sは、当該空隙Sに配置される金属部材3とほぼ同じ大きさを有しており、各単板積層材2における対向側凹部2aの深さは、金属部材3の厚みの半分に相当し、当該空隙Sに配置された金属部材3の表面が、対向側凹部2aの対向する面に当接されるように形成されている。尚、図1においては、説明の便宜上、空隙Sと金属部材3との間を空けて示しているが、両者の間には隙間はない。
4本の単板積層材2は、内部に設けられた空隙S内に配置された金属部材3と、短辺方向に重なる2本の単板積層材2とを貫通する第1接合部材としてのドリフトピン4により接合されている。金属部材3を挟んで接合された2本の単板積層材2同士は、両者に渡して設けられた金属部材3により接合されている。
また、各単板積層材2において対向側凹部2aが形成されていない部位は、短辺方向において対向する単板積層材2の木部同士が、互いに当接しており、一方の単板積層材2側から他方の単板積層材2にわたり、第2接合部材としてのビス5が螺合されて接合されている。
また、各単板積層材2は、長辺方向において空隙Sと隣接する木質の空隙隣接木部2bを有しており、短辺方向に重なる2本の単板積層材2は、短辺方向に対面する空隙隣接木部2b同士がビス5により接合されている。
また、木質部材1が備える空隙Sは、全周が木質の部位に囲まれているので、火災時等には、図3に示すように、木質部材1の外周側の部位が、燃焼して炭化することにより断熱層を形成する燃えしろ層1aをなす。このため、準耐火材として使用可能である。この場合には、木質の部位同士を接合するビス5を頭部が燃えしろ層1aより内側に位置するように螺合し、ビス5の外周側は木栓1bにより塞がれる。
本実施形態の木質部材1によれば、短辺方向にて互いに対向した状態で重なるとともに長辺方向に並べて配置されている複数の単板積層材2が、ドリフトピン4及びビス5により接合されているので、単板積層材2単体の場合より断面性能が高い木質部材1を提供することが可能である。このとき、複数の単板積層材2が、金属部材3、及び、短辺方向に重なる単板積層材2を貫通するドリフトピン4により接合されているので、長尺の部材同士を接着するような大型で特殊な装置を用いることなく容易にかつ安価に木質部材1を製造することが可能である。このため、安価で耐震壁柱として使用可能な木質部材1を提供することが可能である。
また、短辺方向に重なる単板積層材2同士は、長辺方向において空隙Sと隣接する木質の空隙隣接木部2bを有しているので、木質部材1の外周部分が木質の部位により囲まれている。このため、外周部分に燃えしろ層1aを有する準耐火材として使用することが可能である。また、金属部材3は、短辺方向に重なる単板積層材2間に設けられた空隙S内に配置されているので、金属部材3は外部に露出しない。このため、意匠性にも優れた木質部材1を提供することが可能である。
また、短辺方向に重なる単板積層材2間に設けられた空隙Sは、対向する各単板積層材2の対向する面に設けられ短辺方向に窪む対向側凹部2aにより形成されているので、単板積層材2の対向する面に対向側凹部2aを形成する容易な方法により空隙Sを設けることが可能である。本実施形態においては、対向側凹部2aが、対向する各単板積層材2の互いに対向する面にそれぞれ設けられている例について説明したが、対向する各単板積層材2の互いに対向する面のいずれか一方に設けられていても構わない。
また、空隙Sは、長辺方向に並べて配置される単板積層材2の互いに隣接する側に偏らせて各々設けられており、金属部材3が設けられていない位置は木質の部分同士が対向している。このため、木質の部分同士はビス5により容易に接合できるので、容易に、より強固に接合された木質部材1を提供することが可能である。
また、単板積層材2は、所定の規格により形成される汎用材が存在するので、より安価な木質部材1を提供することが可能である。
次に、4本の単板積層材2が一体に接合された木質部材1が、たとえば、単板積層材2の長手方向が上下方向に向くように配置され耐震壁柱として使用される場合について説明する。以下の説明においては、耐震壁柱をなす木質部材1が耐震壁柱として設置された状態において、上下となる方向を上下方向、耐震壁柱をなす各単板積層材2の長辺方向を幅方向又は左右方向、各単板積層材の短辺方向を奥行き方向として説明する。また、上記実施形態と同一構成については図中で同符号を付して示し、その説明については省略する。
木質部材1を耐震壁柱として使用する場合には、例えば、図4、図5に示すように、木質部材1の下端部に基礎等の躯体に立設するための下端部材としての柱脚金物6と、上端部に横部材としての梁7と接合するための連結部材としての梁接合金物8と、が設けられている。
柱脚金物6は、奥行き方向にて対向する2本の単板積層材2毎に1つずつ設けられている。各柱脚金物6は、奥行き方向にて対向する2本の単板積層材2間に、鉛直に配置され鋼板でなるガゼットプレート部6aと、躯体等の水平面に載置され鋼板でなるベースプレート部6bとが、溶接され、断面がT字状をなすように構成されている。
ガゼットプレート部6aには、前述した金属部材3と同様に、第3接合部材としてのドリフトピン4が貫通する孔6cが設けられている。また、ベースプレート部6bには、躯体に設けられている、例えば、アンカーボルト9が挿通される挿通孔6dが設けられている。
木質部材1の下端面には、奥行き方向にて対向する2本の単板積層材2毎に、柱脚金物6のガゼットプレート部6aが挿入されるガゼットプレート挿入部が設けられている。ガゼットプレート挿入部は、前述した対向側凹部2aと同様に、奥行き方向にて対向する2本の単板積層材2の各々に設けられ、単板積層材2の厚み方向に窪む下端凹部2cが、2本の単板積層材2が対向することにより形成される袋状の空隙であり、下方が開放されている。
柱脚金物6は、ガゼットプレート部6aが、対向する2本の単板積層材2の下端凹部2cに配置され、柱脚金物6のガゼットプレート部6aと、奥行き方向に重なる2本の単板積層材2とを第3接合部材としてのドリフトピン4が貫通することにより固定されている。固定された柱脚金物6のベースプレート部6bと木質部材1の下面とは、上下方向に間隔が隔てられており、柱脚金物6のベースプレート部6bと木質部材1の下面との間にて、ベースプレート部6bの挿通孔6dに挿通されたアンカーボルト9にナット9aを螺合して締結可能に構成されている。
梁接合金物8は、2本の第2木質板材としての単板積層材2が奥行き方向に対向させてビス5により接合され、耐震壁柱の幅方向に沿って配置される横部材としての梁7を、耐震壁柱をなす木質部材1の上部にて接合するための部材である。梁接合金物8は、耐震壁柱をなす木質部材1の幅より長く、梁7に設けられている梁端凹部7bの上下方向の幅と同じ幅を有する平坦な鋼板で構成されている。
梁接合金物8は、4本の単板積層材2が接合された耐震壁柱の状態で、奥行き方向に対向する2本の単板積層材2間に配置され、木質部材1の幅方向に沿って突出するように設けられている。
木質部材1の上端部には、4本の単板積層材2の、奥行き方向にて対向する境界となる部位に、梁接合金物8が挿入される梁接合金物挿入部2dが設けられている。梁接合金物挿入部2dは、前述した対向側凹部2aと同様に、奥行き方向にて対向する2本の単板積層材2の各々に設けられ、単板積層材2の厚み方向に窪む上端凹部2eが、2本の単板積層材2が対向することにより形成され、幅方向に連通する溝状の空隙である。
梁接合金物8は、対向する2本の単板積層材2の上端凹部2eに配置され、梁接合金物8を貫通する第4接合部材としてのドリフトピン4が、奥行き方向に重なる2本の単板積層材2間に渡るように打ち込まれて耐震壁柱をなす木質部材1に固定されている。固定された梁接合金物8の、長手方向における両端部が木質部材1の幅方向における両側に突出している。
2本の単板積層材2が接合されてなる梁7の、長手方向における端部には、梁接合金物8の、木質部材1の上端部から側方に突出している突出部位8aが配置されるスリット7aが設けられている。スリット7aは、前述した対向側凹部2aと同様に、奥行き方向にて対向する2本の単板積層材2の各々に設けられ、単板積層材2の厚み方向に窪む梁端凹部7bが、梁7を構成する2本の単板積層材2が対向することにより形成され、上下方向に連通する溝状の空隙である。図5(b)においては、説明の便宜上梁接合金物挿入部2d及びスリット7aと梁接合金物8との間を空けて示しているが、両者の間には隙間はない。
梁接合金物8は、木質部材1から突出している突出部位8aが、梁7を構成する2本の単板積層材2のスリット7aに配置され、梁7の端面が木質部材1の側面に当接する状態で、梁接合金物8の突出部位8aと、奥行き方向に重なる2本の単板積層材2とを貫通する第4接合部材としてのドリフトピン4により接合されている。
このような木質部材1によれば、鉛直方向の複数箇所が金属部材3を介して接合された、より高強度の耐震壁柱を提供することが可能である。
また、木質部材1の下端には、ガゼットプレート部6aとベースプレート部6bとを備えた柱脚金物6が設けられているので、躯体等に容易に立設することが可能である。このため、施工性に優れた耐震壁柱として使用可能な木質部材1を提供することが可能である。
また、互いに隣り合う単板積層材2間に渡るとともに長手方向に沿って外部に突出し、梁7をなす単板積層材2に設けられたスリット7aに配置された梁接合金物8の突出部位8aと、互いに対向する単板積層材2とを貫通するドリフトピン4により接合されているので、梁7が強固に接合される木質部材1を提供することが可能である。
また、上記梁7と同様に、2本の第3木質板材としての単板積層材2が奥行き方向に対向させてビス5により接合された交差部材としての梁7を、図6、図7に示すように、耐震壁柱と直交する奥行き方向に沿わせて接合する場合には、上記梁接合金物8の長手方向における中央から直交する方向の表裏面側にそれぞれ突出する直交部10を有する連結部材としての直交梁接合金物11を用いる。この直交梁接合金物11には、鋼板でなる直交部10が梁接合金物8に溶接されて形成されている。ここで、木質部材1の上端部に、直交する方向に接合される4本の梁7の端部には、上記梁7と同様に上下方向に連通する交差部材スリット7fが設けられている。
直交梁接合金物11において、梁接合金物8と直交する方向に溶接される直交部10は、耐震壁柱をなす木質部材1を構成する4本の単板積層材2のうちの、幅方向に隣接する2本の単板積層材2の間から突出するように設けられている。また、幅方向に隣接する2本の単板積層材2には、上端部の、幅方向に対向する部位に、直交部10の厚みの半分に相当する部位が切除された側面凹部2fが設けられている。
直交梁接合金物11は、木質部材1の上端部に梁接合金物8が木質部材1の幅方向に沿い、直交部10が奥行き方向に沿う状態で、梁接合金物8と、奥行き方向に重なる2本の単板積層材2とを第4接合部材としてのドリフトピン4が貫通して接合している。接合された直交梁接合金物11は、梁接合金物8の両端部及び直交部10の両端部が木質部材1から四方に突出している。
直交梁接合金物11の突出している突出部位8a、10aを梁7の端部に形成された、上下方向に連通する交差部材スリット7f内に配置し、梁7の端面が木質部材1の周面に当接する状態で、梁接合金物8の突出部位8aと横部材としての梁7をなす2本の単板積層材2とを第4接合部材としてのドリフトピン4が貫通して接合され、直交部10の突出部位10aと交差部材としての梁7をなす2本の単板積層材2とを第5接合部材としてのドリフトピン4が貫通して接合されている。
このような木質部材1によれば、梁7をなし互いに対向する単板積層材2間に設けられた交差部材スリット7f内に配置され、梁接合金物8の面外方向に直交して奥行き方向に突出する直交部10の突出している突出部位10aを貫通するドリフトピン4により梁7が接合されるので、梁7をなす単板積層材2を、直交する2方向に強固に接合して設けることが可能である。
上記実施形態においては、耐震壁柱をなす木質部材1の上部に耐震壁柱の幅方向に沿って配置される梁7を接合する際に、木質部材1の幅方向に突出させた梁接合金物8の突出部位8aに梁7を接合した例について説明したが、これに限るものではない。例えば、図8、図9に示すように、木質部材1の上部に木質部材1から外周側に突出しない連結部材としての内設梁接合金物12を用いて、耐震壁柱をなす木質部材1と幅方向に沿って配置される横部材としての梁7とを接合しても良い。
内設梁接合金物12は、平板状の鋼板であり、幅方向に並べられた単板積層材2の幅、すなわち単板積層材2における断面の長辺の2倍の長さより僅かに短い幅を有し、縦方向の長さは梁7の上下方向の幅、すなわち単板積層材2における断面の長辺の長さの略2倍の長さを有する、略正方形状をなす鋼板である。
内設梁接合金物12は、4本の単板積層材2が接合された木質部材1が耐震壁柱をなす状態で、奥行き方向に対向する2本の単板積層材2間に、幅方向に並ぶ単板積層材2間にわたって配置されている。内設梁接合金物12は、上端が耐震壁柱をなす木質部材1の上端と揃うように配置され、内設梁接合金物12における幅方向の中央の部位が、幅方向に並ぶ単板積層材2の境に位置するように配置されている。このため、幅方向における内設梁接合金物12の両側には、奥行き方向に対向する2本の単板積層材2が有する木質の部位が対向し当接している。
木質部材1の上端部には、4本の単板積層材2が接合されて、単板積層材2同士が奥行き方向に対向する位置に、各々対向する方向と反対側に窪み、内設梁接合金物12が配置される空隙が設けられている。この空隙は、4本の単板積層材2の対向する面の、幅方向における中央側にそれぞれ設けられた中央凹部2gにより形成されている。各単板積層材2に設けられている中央凹部2gの奥行き方向の深さは、内設梁接合金物12の厚みの半分に相当している。各単板積層材2の長辺方向には、中央凹部2gと隣接して木質の部位が残されている。このため、空隙は、上方に開放されて下方に窪む凹部をなしている。
また、木質部材1をなす4本の単板積層材2の上端部は、形成されている中央凹部2gを除く奥行き方向の厚みの半分の厚みに形成されている。より具体的には、4本の単板積層材2の上端から梁7の上下方向の幅とほぼ同じ長さ分、奥行き方向において対向する側と反対側の部位が切除されており、各単板積層材2の上端部には厚みが薄く加工された薄肉部としての薄肉上方突出部2hが設けられている。このため、木質部材1をなす4本の各単板積層材2は、奥行き方向にて対向する側と反対側に、上端から、単板積層材2の断面における長辺の長さ分下がった位置に水平面をなす水平段部2iが設けられている。
耐震壁柱をなす木質部材1に接合される梁7には、接合される端部から単板積層材2の断面における長辺の長さ分梁7の長手方向に窪み、上下方向に連通する端部溝7cが設けられている。
端部溝7cは、梁7をなし奥行き方向に対向する2本の単板積層材2の端部において対向する側に各々設けられ、単板積層材2が厚み方向に切除されて形成されている。すなわち、各単板積層材2は、端部が、厚み方向において対向する側を切除され、対向する側と反対側の部位が残されており、奥行き方向の厚みが薄くなる薄肉側方突出部7dを有している。薄肉側方突出部7dが端部溝形成部に相当する。
薄肉側方突出部7dの厚みは、木質部材1に設けられた水平段部2iの奥行き方向の幅と一致している。端部溝7cの底となる鉛直段部7eは、奥行き方向に、薄肉上方突出部2hの奥行き方向の厚みと中央凹部2gの厚み方向の深さを合わせた幅を有している。
4本の単板積層材2が接合されて形成された耐震壁柱をなす木質部材1は、奥行き方向に単板積層材2が対向する側の空隙に内設梁接合金物12が配置され、対向する側と反対側に幅方向に並ぶ単板積層材2に繋がるように水平段部2iが設けられている。このとき、水平段部2iより下側に位置する内設梁接合金物12は、木質部材1を形成し奥行き方向に重なる2本の単板積層材2とともに貫通するドリフトピン4により、木質部材1に内設梁接合金物12が固定されている。
梁7は、耐震壁柱をなす木質部材1の、幅方向における両側に設けられる。梁7が有する端部溝7c内に、薄肉上方突出部2hが位置するように梁7の薄肉側方突出部7dが、水平段部2i上に載置される。この状態で、木質部材1の両側に接合される梁7の先端同士が、木質部材1における幅方向の中央にて互いに当接され、梁7の鉛直段部7eが木質部材1の側面に当接されている。
そして、水平段部2iより上側に位置する内設梁接合金物12は、木質部材1の薄肉上方突出部2h及び梁7の薄肉側方突出部7dとともに貫通する第4接合部材としてのドリフトピン4により、木質部材1及び梁7が強固に接合される。
このような木質部材1によれば、短辺方向に重なる単板積層材2間に設けられた中央凹部2gに、隣り合う単板積層材2間に渡って内設梁接合金物12が配置され、梁7をなし互いに対向する単板積層材2間に設けられた端部溝7cに、薄肉上方突出部2h及び内設梁接合金物12が配置されるとともに、端部溝7cを形成する薄肉側方突出部7dが水平段部2iに載置された状態で、内設梁接合金物12、薄肉上方突出部2h及び薄肉側方突出部7dを貫通するドリフトピン4により梁7が接合されるので、梁7が強固に接合される木質部材1を提供することが可能である。
本実施形態においては、内設梁接合金物12を、耐震壁柱をなす木質部材1を構成する単板積層材2の薄肉上方出部2hにより挟み、その外側に梁7を構成する単板積層材2の薄肉側方突出部7dにより挟む例について説明したが、これに限るものではない。例えば、図10〜図12に示すように、梁7の薄肉側方突出部7dが、奥行き方向に対向する木質部材1の薄肉上方突出部2hの内側に配置されていても構わない。この場合には、梁7に形成されるスリット7a内に内設梁接合金物12が配置され、鉛直段部7eは薄肉側方突出部7dの外側に設けられ、耐震壁柱をなす木質部材1の上端には、図12に示すように、薄肉上方突出部2hが奥行き方向に間隔を隔てて設けられ、それらの間に水平段部2iが形成され水平段部2iの中央に内設梁接合金物12の上端側の部位12aが突出する。本実施形態の場合には、薄肉側方突出部7dがスリット形成部に相当する。
この場合には、梁7を構成する単板積層材2に設けられたスリット7aを形成する薄肉側方突出部7dが水平段部2iに載置されて、内設梁接合金物12の水平段部2iから上方に突出する部位がスリット7aに配置された状態で、短辺方向に重なる内設梁接合金物12、薄肉上方出部2h及び薄肉側方突出部7dを貫通する第4接合部材としてのドリフトピン4により梁7が接合されるので、梁7が強固に接合される木質部材を提供することが可能である。また、互いに対向し重なる状態で単板積層材2が接合された梁7が有する薄肉側方突出部7dは、木質部材1の薄肉上方出部2hの間に配置されるので、たとえ、火炎等に晒された場合であっても、まず外側に位置する上方突出部から燃えるため、火災等であっても、木質部材1と梁7とが接合されている状態をより長く維持することが可能である。
上記実施形態においては、内設梁接合金物12を用いて、耐震壁柱をなす木質部材1の、幅方向における両側に梁7を接合する例について説明したが、図13、図14に示すように、内設梁接合金物12の幅方向における中央から直交する方向の表裏面側にそれぞれ突出する、前述した直交部10を溶接した内設直交梁接合金物13を用いて接合することにより、幅方向に沿う横部材としての梁7のみならず、幅方向と直交する方向に沿う交差部材としての梁7を接合することが可能である。
内設直交梁接合金物13は、内設梁接合金物12と直交する方向に直交部10が、水平段部2iより上側に位置するように溶接されており、耐震壁柱をなす木質部材1を構成し、幅方向に隣接する2本の単板積層材2の間から、直交部10が突出するように構成されている。
また、直交梁接合金物11の場合と同様に、幅方向に隣接する2本の単板積層材2には、上端部の、幅方向に対向する部位に、直交部10の厚みの半分に相当する部位が切除された側面凹部2fが設けられている。
内設直交梁接合金物13は、木質部材1の上端部に内設梁接合金物12が木質部材1の幅方向に沿い、直交部10が奥行き方向に沿う状態で、内設梁接合金物12における水平段部2iより下側の部位を2本の単板積層材2とともに貫通するドリフトピン4により固定されている。固定された内設直交梁接合金物13は、直交部10の両端部が木質部材1から奥行き方向に沿って突出する。
木質部材1の幅方向に沿う梁7は、上述したように、内設梁接合金物12と、木質部材1の薄肉上方突出部2h及び梁7の薄肉側方突出部7dとを貫通する第4接合部材としてのドリフトピン4により接合される。
奥行き方向に沿う梁7は、内設直交梁接合金物13の突出している直交部10の突出部位10aを梁7の端部に形成された、上下方向に連通する交差部材スリット7f内に配置し、梁7の端面が木質部材1の周面に当接する状態で、突出部位10aと梁7をなす2本の単板積層材2の薄肉側方突出部7dとを貫通する第5接合部材としてのドリフトピン4により接合されている。本実施形態の場合には、薄肉側方突出部7dが交差部材スリット形成部に相当する。
内設直交梁接合金物13は、直交する4本の梁7を接合する場合にも、図15、図16に示すように、梁7の薄肉側方突出部7dが、奥行き方向に対向する木質部材1の薄肉上方突出部2hの内側に配置されていても構わない。
上記実施形態においては、梁7と接合する際に、梁接合金物8や内設梁接合金物12を用いて接合する例について説明したが、これに限らず、図17に示すように、木質部材1が、上端部に薄肉上方突出部2hと、奥行き方向にて対向する側と反対側に水平段部2iとを備えており、梁7が、端部に長手方向に窪む形に形成された端部溝7cを備えており、木質部材1の水平段部2iに、端部溝7cを形成する端部溝形成部としての薄肉側方突出部7dを載置し、奥行き方向に重なる薄肉上方突出部2hと薄肉側方突出部7eとを第6接合部材としてのドリフトピン4またはボルトにて接合してもよい。また、図18に示すように、上端部に薄肉上方突出部2hが奥行き方向に間隔を隔てて設けられ、それらの間に設けられている木質部材1の水平段部2iに、梁7の薄肉側方突出部7dを載置し、奥行き方向に重なる薄肉上方突出部2hと薄肉側方突出部7dとを第6接合部材としてのドリフトピン4またはボルトにて接合してもよい。
上記実施形態においては、4本の単板積層材2の内部に配置した金属部材3と、短辺方向に重なる2本の単板積層材2とを貫通するドリフトピン4により接合された木質部材1を耐震壁柱として使用する例について説明したが、これに限らず、例えば、図19に示すように、梁70として使用しても構わない。
この場合には、単板積層材2単体の場合より断面性能が高い梁70を提供することが可能である。
上記実施形態においては、木質部材1の外周側に、燃焼して炭化することにより断熱層を形成する燃えしろ層1aをなす準耐火性としての木質部材1を例に挙げて説明したが、図20に示すように、木質部材1の外周に、燃焼及び炭化の進行を阻止するような耐火材からなる燃え止まり層14aと、燃え止まり層14aの外周に燃えしろ層14bと、を備える構成とすると、耐火性に優れて安価で耐震構造体として使用可能な耐火部材14を提供することが可能である。
上記実施形態においては、木質板材としての単板積層材(LVL)を用いる例について説明したが、これに限らず、集成材を用いても構わない。
上記実施形態においては、ドリフトピン4が金属部材3、梁接合金物8、直交梁接合金物11、内設梁接合金物12、内設直交梁接合金物13等の鋼材と単板積層材2とを貫通して接合する例について説明したが、ドリフトピンに限らずボルト等により接合しても構わない。
上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。
1 木質部材
1a 燃えしろ層
2 単板積層材(第1〜3木質板材)
2a 対向側凹部
2b 空隙隣接木部
2c 下端凹部
2d 梁接合金物挿入部
2e 上端凹部
2f 側面凹部
2g 中央凹部
2h 薄肉上方突出部(薄肉部)
2i 水平段部
3 金属部材
3a 孔
4 ドリフトピン(第1接合部材、第3〜5接合部材)
5 ビス(第2接合部材、第6接合部材)
6 柱脚金物(下端部材)
6a ガゼットプレート部
6b ベースプレート部
6c 孔
6d 挿通孔
7 梁(横部材、交差部材)
7a スリット
7b 梁端凹部
7c 端部溝
7d 薄肉側方突出部(スリット形成部、交差部材スリット形成部、端部溝形成部)
7e 鉛直段部
7f 交差部材スリット
8 梁接合金物(連結部材)
8a 突出部位
9 アンカーボルト
10 直交部
10a 突出部位
11 直交梁接合金物
12 内設梁接合金物(連結部材)
12a 突出部位
13 内設直交梁接合金物
14 耐火部材
14a 燃え止まり層
14b 燃えしろ層
70 梁
S 空隙

Claims (13)

  1. 長辺と短辺とからなる矩形状の断面を有する複数の第1木質板材が、前記短辺に沿う短辺方向にて互いに対向した状態で重なるとともに、前記長辺に沿う長辺方向に隣り合わせて配置され、
    前記複数の第1木質板材間に設けられた空隙内に配置されるとともに、前記長辺方向に並ぶ前記第1木質板材間に渡って設けられている金属部材と、
    前記金属部材を貫通し、前記短辺方向に重なる前記第1木質板材間に渡り、前記第1木質板材と前記金属部材とを接合する第1接合部材を有し、
    前記空隙は、前記長辺方向に隣り合わせて配置される前記第1木質板材の互いに隣り合う側に偏らせて各々設けられており、
    短辺方向に重なる前記木質板材同士は、前記長辺方向において前記空隙と隣接する木質の空隙隣接木部を各々有し、前記空隙隣接木部が第2接合部材により接合されていることを特徴とする木質部材。
  2. 請求項1に記載の木質部材であって、
    前記空隙は、互いに対向する各前記第1木質板材の少なくとも一方の前記第1木質板材の対向する面に設けられ前記短辺方向に窪む凹部により形成されていることを特徴とする木質部材。
  3. 請求項1または請求項2に記載の木質部材であって、
    前記第1木質板材は、単板積層材または集成材であることを特徴とする木質部材。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の木質部材であって、
    各々の前記第1木質板材は、矩形状の前記断面が水平断面をなして鉛直方向に所定長さを有しており、
    前記鉛直方向に複数の前記金属部材を有して耐震壁柱をなすことを特徴とする木質部材。
  5. 請求項4に記載の木質部材であって、
    前記第1木質板材の下端に、前記短辺方向に重なる前記第1木質板材間に設けられ下方が開放されている下端凹部内に配置されて下方に突出するガゼットプレート部、及び、
    前記ガゼットプレート部の下端に設けられ躯体と接合されるベースプレート部、
    を有する下端部材と、
    前記ガゼットプレート部を貫通し、前記短辺方向に重なる前記第1木質板材間に渡り、前記第1木質板材と前記下端部材とを接合する第3接合部材と、を有することを特徴とする木質部材。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の木質部材であって、
    前記短辺方向に重なる前記第1木質板材間に介在されて、隣り合う前記第1木質板材間に渡るとともに前記長辺方向に沿って外部に突出する連結部材を有し、
    前記短辺方向において互いに対向して重なる状態で接合された複数の第2木質板材でなる横部材が、当該横部材の端部において互いに対向する前記第2木質板材間にスリットを有し、
    前記連結部材の突出している突出部位が前記スリットに配置された状態で、前記突出部位と、前記横部材の互いに対向する前記第2木質板材と、を貫通する第4接合部材により接合されることを特徴とする木質部材。
  7. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の木質部材であって、
    前記短辺方向に重なる前記第1木質板材間に設けられた空隙に、隣り合う前記第1木質板材間に渡って配置される連結部材を有し、
    前記短辺方向に重なる前記第1木質板材は、互いに前記連結部材を挟む部位が、他の部位より前記短辺方向の厚みが薄い薄肉部と、前記薄肉部の、互いに対向する側と反対側に水平面を形成する水平段部と、を有し、
    前記短辺方向において互いに対向して重なる状態で接合された複数の第2木質板材でなる横部材が、当該横部材の端部において互いに対向する前記第2木質板材間に設けられた端部溝に前記薄肉部及び前記連結部材が配置されるとともに、前記端部溝を形成する端部溝形成部が前記水平段部に載置された状態で、前記短辺方向に重なる前記連結部材、前記薄肉部及び前記端部溝形成部を貫通する第4接合部材により接合されることを特徴とする木質部材。
  8. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の木質部材であって、
    前記短辺方向に重なる前記第1木質板材間に設けられた空隙に、隣り合う前記第1木質板材間に渡って配置される連結部材を有し、
    前記短辺方向に重なる前記第1木質板材は、互いに前記連結部材と短辺方向において対向する部位が、他の部位より前記短辺方向の厚みが薄い薄肉部と、前記薄肉部の、互いに対向する側に水平面を形成する水平段部と、を有し、
    前記短辺方向において互いに対向して重なる状態で接合された複数の第2木質板材でなる横部材が、当該横部材の端部において互いに対向する前記第2木質板材間に設けられたスリットに、前記連結部材において前記水平段部より上方に突出する突出部位が配置されるとともに、前記スリットを形成するスリット形成部が前記水平段部に載置された状態で、前記短辺方向に重なる前記突出部位、前記薄肉部及び前記スリット形成部を貫通する第4接合部材により接合されることを特徴とする木質部材。
  9. 請求項6乃至請求項8のいずれかに記載の木質部材であって、
    前記連結部材は、隣り合う前記第1木質板材間から前記短辺方向に沿って突出する直交部を有しており、
    前記短辺方向において互いに対向して重なる状態で接合された複数の第3木質板材でなる交差部材は、当該交差部材の端部において互いに対向する前記第3木質板材間に交差部材スリットを備え、
    前記直交部が、前記交差部材の前記交差部材スリットに配置された状態で、前記直交部と、前記交差部材スリットを形成する交差部材スリット形成部とを貫通する第5接合部材により接合されることを特徴とする木質部材。
  10. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の木質部材であって、
    前記短辺方向に重なる前記第1木質板材は、当該第1部材の端部に、他の部位より前記短辺方向の厚みが薄い薄肉部と、前記薄肉部の、互いに対向する側と反対側に水平面を形成する水平段部と、を有し、
    前記短辺方向において互いに対向して重なる状態で接合された複数の第2木質板材でなる横部材が、当該横部材の端部において互いに対向する前記第2木質板材間に端部溝を有し、
    前記端部溝を形成する端部溝形成部が前記水平段部に載置されて、前記薄肉部が前記端部溝に配置された状態で、前記短辺方向に重なる前記薄肉部及び前記端部溝形成部を貫通する第6接合部材により接合されることを特徴とする木質部材。
  11. 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の木質部材であって、
    前記短辺方向に重なる前記第1木質板材は、他の部位より前記短辺方向の厚みが薄い薄肉部と、前記薄肉部の、互いに対向する側に水平面を形成する水平段部と、を有し、
    前記短辺方向において互いに対向して重なる状態で接合された複数の第2木質板材でなる横部材が、当該横部材の端部において他の部位より前記短辺方向の厚みが薄く互いに対向して当接される横部材当接部を有し、
    前記横部材当接部が、前記水平段部に載置されて前記薄肉部間に配置された状態で、前記短辺方向に重なる前記横部材当接部、前記薄肉部を貫通する第6接合部材により接合されることを特徴とする木質部材。
  12. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の木質部材であって、
    各々の前記第1木質板材は、矩形状の前記断面が縦断面をなして横方向に所定長さを有しており、
    長手方向に複数の前記金属部材を有して梁をなすことを特徴とする木質部材。
  13. 請求項1乃至請求12のいずれかに記載の木質部材の外周に燃え止まり層を備え、前記燃え止まり層の外周に燃えしろ層を備えたことを特徴とする耐火部材。
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